JP2020091442A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】注目画素と注目画素の周辺画素の状態に基づいて注目画素の画素データを補正する前に画像データに基づくトナー消費量に相関する情報(ビデオカウント値)を取得する構成で、トナー補給を精度良く行える構成を提供する。【解決手段】露光変調部は、画像データの注目画素と注目画素の周辺画素の状態に基づいて、注目画素の画素データを補正する。即ち、露光変調を行う。CPUは、露光変調部による画素データの補正度合(露光変調強度)を変更可能である。ビデオカウンタは、露光変調の前に画像データに基づくトナー消費量に相関する情報(ビデオカウント値)を取得する。CPUは、ビデオカウント値と、露光変調強度とに基づいて、現像装置に現像剤を補給する補給装置による現像剤の補給量を調整する。【選択図】図10
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
現像装置へのトナー補給を、ビデオカウント値を用いて行う技術が従来から知られている(例えば、特許文献1)。ビデオカウント値とは、入力された画像データを画素毎にその出力レベルを積算した値である。
一方、出力画像の細線を太目にしたりするなどの目的で、入力画像の注目画素と、その周辺に位置する周辺画素の状態に基づいて、注目画素の画素データを補正する技術が開示されている(特許文献2)。本明細書では、このような技術を、露光変調という。
ここで、露光変調を行う前にビデオカウント値(画像データに基づくトナー消費量に相関する情報)を取得する構成が考えられる。この場合、露光変調の強度を変更した場合に、この変更がビデオカウント値に反映されない。露光変調の強度とは、露光変調による補正度合であり、例えば、画像形成装置におけるサービスモードにより設定される。
このように露光変調の強度の変更がビデオカウント値に反映されないと、ビデオカウント値に基づいて行うトナー補給の精度が低下する。具体的には、出力画像の細線を細目に出力するなどの目的で露光変調の強度を変更した場合でも、トナー補給は露光変調前のビデオカウント値に基づいて行う。このため、現像装置へのトナー補給量が過剰になる可能性がある。即ち、入力された画像データに基づくビデオカウント値によりトナー補給量を設定しても、実際に形成される画像に使用されるトナー消費量が、トナー補給量よりも少ない場合が生じ得る。この結果、トナー補給量が過剰となる場合がある。
一方、出力画像の細線を太目に出力するなどの目的で露光変調の強度を変更した場合でも、トナー補給は露光変調前のビデオカウント値に基づいて行う。このため、現像装置へのトナー補給量が不足する可能性がある。即ち、入力された画像データに基づくビデオカウント値によりトナー補給量を設定しても、実際に形成される画像に使用されるトナー消費量が、トナー補給量よりも多い場合が生じ得る。この結果、トナー補給量が不足する場合がある。
本発明は、注目画素と注目画素の周辺画素の状態に基づいて注目画素の画素データを補正する前に画像データに基づくトナー消費量に相関する情報を取得する構成で、トナー補給を精度良く行える構成を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、入力された画像データに基づいて前記像担持体の表面を露光して、静電潜像を形成する露光装置と、トナーを含む現像剤により前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像装置と、前記現像装置に現像剤を補給する補給装置と、前記画像データの注目画素と前記注目画素の周辺画素の状態に基づいて、前記注目画素の画素データを補正する補正部と、前記補正部による画素データの補正度合を変更可能な変更部と、前記補正部による画素データの補正前に前記画像データに基づくトナー消費量に相関する情報を取得する取得部と、前記取得部により取得した前記画像データに基づくトナー消費量に相関する情報と、前記変更部により変更された画素データの補正度合とに基づいて、前記補給装置による現像剤の補給量を調整する調整部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、注目画素と注目画素の周辺画素の状態に基づいて注目画素の画素データを補正する前に画像データに基づくトナー消費量に相関する情報を取得する構成で、トナー補給を精度良く行える。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図10を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
第1の実施形態について、図1ないし図10を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1及び図2を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、電子写真方式のモノクロプリンタである。画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続されたスキャナ(原稿読み取り装置)又は画像形成装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)等の外部端末から入力された画像データに応じてトナー像を記録材mに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
画像形成装置100は、電子写真方式のモノクロプリンタである。画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続されたスキャナ(原稿読み取り装置)又は画像形成装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)等の外部端末から入力された画像データに応じてトナー像を記録材mに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
本実施形態の画像形成装置100は、矢印D2方向に回転駆動される像担持体としての円筒状の感光体、即ち、感光ドラム2を備える。本実施形態では、感光ドラム2は、アモルファスシリコンを主成分とする感光層を含むもので、外径が84mmである。感光ドラム2の周囲には、矢印D2方向に沿って帯電装置3、現像装置4、転写前帯電装置5、転写ローラ6、清掃装置8、除電露光ランプ9が配設されており、感光ドラム2の上方には露光装置1が配設されている。また、記録材mの搬送方向Dmに対して、転写ローラ6の下流側には定着装置11が配置されている。
帯電手段としての帯電装置3は、例えば、2本の帯電線及び10本のグリッド線等を含むコロナ帯電器である。転写手段としての転写ローラ6は、芯金の周囲に導電性のゴムスポンジの層を有するスポンジローラである。清掃手段としての清掃装置8は、ゴム製の板状部材(ゴムブレード)等によって構成され、感光ドラム2の回転駆動に伴いゴムブレードが感光ドラム2の表面に摺接し、感光ドラム2上のトナーなどを清掃できるように構成されている。
露光装置1は、図1及び図2に示すように、入力画像信号に基づいたレーザ光Lを発射する。レーザ光Lは、光源300から出射し、レンズ301、スリット302、ミラー308などを経由して、感光ドラム2の表面に到達する。
定着装置11は、定着ローラ111と、定着ローラ111と当接して定着ニップ部を形成する加圧ローラ112等から構成される。定着ローラ111は、熱源となるハロゲンヒータ113を内蔵し、その外表面は、ハロゲンヒータ113によって所定の温度に維持される。
次に、このように構成される画像形成装置100の画像形成動作について説明する。感光ドラム2は、不図示のモータにより矢印D2方向に、例えば、450mm/sの外周速度で回転駆動され、一次帯電バイアスが印加された帯電装置3により表面が+500V(表面電位V2d)に一様に帯電される。そして、感光ドラム2の表面に、露光装置1から出力すべき画像信号に対応したレーザ光(露光光)Lが照射され、照射された部分の感光ドラム2の表面が+120V(露光部の電位V2l)にされ、静電潜像が形成される。
本実施形態の画像形成装置100は、デジタル画像形成装置で一般的な画像部露光方式ではなく、背景部露光方式を採用するため、非露光部を可視像化する。そして、現像装置4により感光ドラム2の帯電極性(+)と逆極性に帯電したトナー(−)を静電潜像に付着させてトナー像として可視像化する。なお、画像部を露光して可視像化するようにしても良い。その後、感光ドラム2上のトナー像は、転写前帯電装置5により更に帯電され、感光ドラム2と転写ローラ6とで形成される転写ニップ部に到達する。
次いで、所定のタイミングで、レジストレーションローラ対13に待機していた記録材mを、感光ドラム2と転写ローラ6とで形成される転写ニップ部に搬送する。そして、この位置で転写電流を転写ローラ6に印加することで、感光ドラム2から記録材mへトナー像を転写する。トナー像を転写された記録材mは、不図示の搬送装置によって定着装置11まで搬送される。
記録材mは、定着ローラ111と加圧ローラ112が形成する定着ニップ部に搬送される。そして、定着ニップ部にてトナー像が加熱・加圧されて、記録材m上にトナー像が定着される。記録材mの片面に画像を形成する場合は、定着装置11から排出された後、そのまま機外に排出され、記録材mの両面に画像を形成する場合は、不図示の反転装置によって反転された後、記録材mの反対面に、上述と同様に画像形成を行う。
一方、転写後に感光ドラム2の表面に残存するトナーは、清掃装置8によって除去されて回収され、更に、感光ドラム2の表面が除電露光ランプ9により除電され、次の画像形成動作に備える。
[画像処理における画像信号の流れ]
本実施形態に係る画像形成装置100は、複写、プリント、スキャン等複数の機能を備えるが、ここでは、複写機能を使用する場合の画像処理における画像信号の流れを、図3に基づいて説明する。
本実施形態に係る画像形成装置100は、複写、プリント、スキャン等複数の機能を備えるが、ここでは、複写機能を使用する場合の画像処理における画像信号の流れを、図3に基づいて説明する。
図3に示す画像処理部は、クロック信号を生成するクロック発生器506を備え、後述する各ブロックは、クロック信号に同期して各処理を実行する。クロック信号は、水平同期信号よりも高周波の信号である。
読取画像処理部501は、例えば、画像形成装置本体に接続されたスキャナのイメージセンサ部500からの読取画像データの画像信号を受信し、受信した画像信号を画像データに変換する。言い換えれば、スキャナなどから読取画像処理部501に画像データの画像信号が入力される。また、読取画像処理部501は、読取画像データの出力画像に対応する画素データへの変換処理やスクリーン処理を実行する。
コントローラ502は、読取画像処理部501によって処理された画像データをメモリ505へ書き込み、書き込まれた画像データを読み出して、露光変調部503に入力する。
露光変調部503は、コントローラ502から入力された2値画像データを多値に変換し、その後フィルタ処理し、パターン変換部508に出力する。パターン変換部508は、露光変調部503によって処理された画像データを再度2値データであるビットパターンに変換する。パターン変換部508は、クロック信号に同期してビットパターンをパラレル/シリアル変換部504に出力(ビットデータをパラレル出力)する。
クロック発生器506は、PLL(Phase Locked Loop)507によって逓倍された逓倍クロック信号に同期してビットデータをシリアルに出力することによって、PWM信号を生成する。
レーザ駆動部310は、PWM信号に基づいて光源300(図2)を点灯または非点灯状態に制御する。これにより、露光装置1(図1)は、入力された画像データに基づいて感光ドラム2の表面を露光して、静電潜像を形成する。
[現像装置]
次に、本実施形態の現像装置4について、図4を用いて説明する。現像装置4は、現像容器40、現像ローラ41、規制ブレード42、第1搬送部材43a、第2搬送部材43b、トナー検知センサ44などを有する。現像容器40は、トナーを含む現像剤を収容する。本実施形態では、現像剤は、磁性を有するトナー(磁性トナー)を含み、キャリアを含まない、所謂一成分現像剤である。
次に、本実施形態の現像装置4について、図4を用いて説明する。現像装置4は、現像容器40、現像ローラ41、規制ブレード42、第1搬送部材43a、第2搬送部材43b、トナー検知センサ44などを有する。現像容器40は、トナーを含む現像剤を収容する。本実施形態では、現像剤は、磁性を有するトナー(磁性トナー)を含み、キャリアを含まない、所謂一成分現像剤である。
本実施形態におけるトナーは、粉砕法により製造した負帯電性のスチレンアクリル系樹脂である。また、トナーは、結着樹脂、着色剤、マグネタイト等の磁性体、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有し、本実施形態での体積平均粒径は6.8μmであった。
現像剤担持体としての現像ローラ41は、現像容器40の感光ドラム2と対向する部分に形成された開口部に配置されている。現像ローラ41は、例えば外径32.3mmの円筒部材であり、内部に永久磁石41aが配置されている。そして、不図示のモータにより矢印方向に回転駆動される。また、現像ローラ41は、両端部に設けられた樹脂製のローラが感光ドラム2の両端部に当接することで、感光ドラム2と約250μmの間隙を以て対向させられる。本実施形態では、現像ローラ41は、厚さ0.7mmのアルミ合金製の円筒部材の表面にフェノール樹脂を主体とした材料で構成された厚さ約15μmの導電性コーティングを施したものであり、表面研磨等により初期の表面粗さは約0.85μmRaとした。
層厚規制部材としての規制ブレード42は、現像ローラ41が感光ドラム2と対向する領域の現像ローラ41の回転方向上流に配置され、現像ローラ41との隙間が約230μmとなるように配置されている。このような規制ブレード42は、板状の磁性金属製ブレードである。例えば、規制ブレード42は、厚さ1mm、長さ340mm、幅30mmの板状の形状を呈する。また、規制ブレード42と現像ローラ41との対向部Pの間隙の大きさは230μmである。
第1搬送部材43a及び第2搬送部材43bは、それぞれ樹脂製で梯子状に形成されており、互いの回転軸線が略平行となるように現像容器内に並べて配置され、現像容器40内のトナーを攪拌しつつ現像ローラ41に搬送する。第1搬送部材43a及び第2搬送部材43bは、回転軸線が現像ローラ41の回転軸線と略平行となるように配置されている。後述するように、現像容器40内にトナー補給装置22を介してトナーボトル21(図1)から補給されたトナーは、第1搬送部材43a及び第2搬送部材43bがそれぞれ矢印D43a、D43b方向に回転することによって、現像ローラ41方向へ搬送される。
第1、第2搬送部材43a、43bにより現像ローラ41まで搬送されたトナーは、現像ローラ41が内蔵する永久磁石41aの磁気吸引力により現像ローラ41の表面に担持される。そして、現像ローラ41が矢印方向へ、例えば、外周速度650mm/sで回転することにより規制ブレード42との対向部Pまで搬送される。そして、この対向部Pにおいて現像ローラ41に担持されたトナーは、永久磁石41aの磁極と規制ブレード42間の磁力の作用により層厚を規制されて、感光ドラム2との対向部に搬送される。
現像ローラ41には、電源49から現像バイアスが印加されている。感光ドラム2との対向部に搬送された現像ローラ41上のトナーは、この現像バイアスによって現像ローラ41と感光ドラム2との対向部に形成された電界の作用により、感光ドラム2に転移する。これにより、感光ドラム2上(像担持体上)に形成された静電潜像をトナーにより現像され可視像化される。この際、現像に供されなかったトナーは、現像ローラ41上に回収される。
現像剤検知部としてのトナー検知センサ44は、現像容器40内の側壁の所定の高さ位置に配置された透磁率検知方式のインダクタンスセンサであり、現像容器40内のトナーが所定の高さまで到達するとトナーを検知する。これにより、安定状態における現像容器40内のトナー量は所定量(本実施形態では、約400g)に維持される。即ち、後述するように、トナー検知センサ44の信号に基づいてトナーを現像容器40内に補給することで、現像容器40内のトナーが所定量に維持される。なお、本実施形態では、トナー検知センサ44は、現像容器40の側壁のうち、現像ローラ41の回転軸線方向の片側の側壁に1個設けられている。
[トナー補給装置]
次に、トナー補給装置22について、図1を参照しつつ図5ないし図7を用いて説明する。図1に示すように、現像装置4の上方にはトナー補給装置22(補給装置)が配設されており、現像装置4にトナーを補給する。更にトナー補給装置22の上方には、その内部に粉体上の磁性トナーを収容する円筒状のトナーボトル21が配設されている。
次に、トナー補給装置22について、図1を参照しつつ図5ないし図7を用いて説明する。図1に示すように、現像装置4の上方にはトナー補給装置22(補給装置)が配設されており、現像装置4にトナーを補給する。更にトナー補給装置22の上方には、その内部に粉体上の磁性トナーを収容する円筒状のトナーボトル21が配設されている。
トナー補給装置22は、図5及び図6に示すように、トナーを収容する筐体220、トナー検知センサ224、撹拌部材222、トナー補給ローラ223、規制部220a、220bなどを有する。トナー検知センサ224、撹拌部材222、トナー補給ローラ223は、筐体220内に配置されている。
トナーボトル21は、不図示のトナーボトル駆動装置により駆動されることで、その一端からトナーを排出することによって、トナー補給装置22の前側端部220ef(図5)にトナーを補給する。この際、CPU39(図3)は、トナー補給装置22の筐体220の側壁の所定の高さ位置に設けられた、トナーを検知可能なトナー検知センサ224の出力信号に基づいて、トナーボトル21を回転駆動させる。なお、トナー検知センサ224は、透磁率を検知するインダクタンスセンサである。また、本明細書で前側とは、画像形成装置100を操作する側であり、感光ドラム2の回転軸線方向(現像ローラ41の回転軸線方向(長手方向))の片側である。
トナーボトル21から前側端部220efに補給されたトナーは、図5に示すように、撹拌部材222のスクリュー部222aの作用により奥側方向へ約100mm搬送される。そして、トナーは、その先で、楕円形の板状部材2220が等間隔で平行に複数個配置された板状部222cの作用により、トナー補給装置22の筐体220内においてその高さを均一にされる。1個の楕円形の板状部材2220は、樹脂製で、撹拌部材222の回転軸に対して45°の角度を以て配置される。
トナー補給ローラ223は、図6に示すように、撹拌部材222の板状部222c(図5)の略下方に、その回転軸線方向が撹拌部材222の回転軸線方向と略平行となるように配置されている。トナー補給ローラ223は、外径が12mmであって、周方向に60°間隔でS極とN極が交互に計6極着磁された磁石ピースが、外径2mmの金属製の軸を取り囲むように設けられることで構成される。各磁極のローラ表面から0.1mm離れた地点における中心軸方向の磁束密度は60mTである。このようなトナー補給ローラ223は、磁力によりトナーを担持して、モータ228(図7)により、図6の矢印D223方向に回転駆動される。
図6に示すように、トナー補給装置22の筐体220は、下部にトナー補給ローラ223の一部が露出する開口220hが形成されている。この開口220hは、現像装置4の現像容器40の上部に形成された補給口と対向して配置される。落下手段としての規制部220a、220bは、開口220hのトナー補給ローラ223の周面と隙間を介して対向する位置にあり、トナー補給ローラ223の周面に担持されたトナー量を規制することでトナー補給ローラ223からトナーを落下させる。そして、トナー補給ローラ223から落下したトナーが、補給口を介して現像容器40に供給される。
トナー補給ローラ223は、現像容器40に設けられたトナー検知センサ44の信号に基づいて駆動し、トナーを現像容器40内に補給する。具体的には、CPU39(図3)が、その前の2s間におけるトナー検知センサ44の出力信号電圧が高いかを0.1s毎に判断し、高ければトナー補給を行わず、そうでなければトナー補給を行う。
即ち、図7に示すように、モータ駆動回路229は、CPU39からのトナー補給信号に対応した時間だけモータ228を駆動し、トナー補給装置22が備えるトナー補給ローラ223を、後述するトナー補給時間Trepだけ回転駆動する。これにより、トナー補給装置22から現像装置4にトナーが補給される。
[ビデオカウント値と露光変調強度について]
上述のようなトナー補給装置22によるトナー補給は、現像容器40に設けられたトナー検知センサ44の信号と、画像形成装置100に入力されたビデオカウント値と、後述する露光変調強度とに基づいて行う。ビデオカウント値は、具体的には、画像データを画素毎にその出力レベルを積算した値であり、画像データに基づくトナー消費量に相関する情報に対応するものである。
上述のようなトナー補給装置22によるトナー補給は、現像容器40に設けられたトナー検知センサ44の信号と、画像形成装置100に入力されたビデオカウント値と、後述する露光変調強度とに基づいて行う。ビデオカウント値は、具体的には、画像データを画素毎にその出力レベルを積算した値であり、画像データに基づくトナー消費量に相関する情報に対応するものである。
具体的には、図3に示すように、取得部としてのビデオカウンタ307は、コントローラ502から画像データを取得し、この画像データを画素毎にその出力レベルで積算してビデオカウント値に変換する。即ち、ビデオカウンタ307は、入力された画像データに基づくトナー消費量に相関する情報に対応するビデオカウント値を取得する。そして、このビデオカウント値がCPU39に送られ、CPU39にて、後述する(式2)を用いてトナー補給時間Trepが算出される。
ここで、本実施形態でも、出力画像の細線を太目にしたりするなどの目的で、入力画像データの注目画素と、その周辺に位置する周辺画素の状態に基づいて、注目画素の画素データを補正する露光変調を行う。また、この露光変調は、露光変調強度(露光変調による補正度合)を変更可能である。
図3に示すように、補正部としての露光変調部503は、コントローラ502から入力された2値画像データを多値に変換し、その後フィルタ処理し、パターン変換部508に出力する。即ち、露光変調部503は、画像データの注目画素と注目画素の周辺画素の状態に基づいて、注目画素の画素データを補正する。
露光変調強度の変更は、図8(a)に示すように、操作部101により行う。操作部101は、画像形成装置100の装置本体に設けられた例えば液晶画面、或いは、装置本体に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部端末である。本実施形態では、例えば、露光変調強度を、「弱」、「標準」、「強」の3段階に切り替え可能である。例えばライン画像を形成する場合、「弱」は、「標準」よりもラインを細目にし、「強」は、「標準」よりもラインを太目にする。
このような露光変調強度の切り替えは、エンドユーザが行っても良いが、サービスパーソンのみが可能としても良い。露光変調強度の切り替えを行う場合、操作部101の画面において、図8(b)に示すようなサービスモードを表示し、目的に応じた露光変調強度を選択し、設定する。図8(b)では、「−1」が「弱」に、「0」が「標準」に、「1」が「強」にそれぞれ対応する。サービスパーソンなどの操作者は、これらの何れかを選択し、「ENTER」を押すことで、露光変調強度を設定する。
露光変調強度が設定されると、図8(a)に示すように、CPU39は、露光変調部503による露光変調の強度、即ち、(「弱」、「標準」、「強」)を、設定された強度に変更する。したがって、CPU39が、露光変調部503による画素データの補正度合を変更可能な変更部に相当する。露光変調部503は、変更された露光変調強度に応じて、画像データ補正のためのフィルタを切り替える。
具体的には、補正すべき画素(本実施形態では、1200dpi)の画素データDiについて、注目画素と、その注目画素の周辺画素の画素データの考慮の仕方を切り換える。なお、画素データDiは、画像露光の強度であり、例えば、0〜255の256段階で示されるものである。
図9に画素データ補正のためのフィルタの一例を示す。図9の右側の表は、画素データを示し、左の表は係数を示す。図示の例では、注目画素d55の周辺の80画素(周辺画素)を示しており、合計81画素に対して、次の式1のように、左の表の係数を掛けて、画素データDiを算出する。なお、α、βは、所定の定数である。
Di=
α×[c00×d55
+β×{c10×(d54+d56)+ c20×(d53+d57) + c30×(d52+d58)+ c40×(d51+d597)
+c01×(d45+d65)+c02×(d35+d75) +c03×(d25+d85) +c04×(d15+d95)
+c11×(d44+d64+d46+d66) +c21×(d43+d63+d47+d67) +c12×(d34+d74+d36+d78)
+c22×(d33+d73+d37+d77) +c13×(d24+d84+d26+d86) +c31×(d42+d62+d48+d68)
+c14×(d14+d94+d16+d96) +c41×(d41+d61+d49+d69) +c23×(d23+d83+d27+d87)
+c32×(d32+d72+d38+d78) +c33×(d22+d82+d28+d88)
+c24×(d13+d93+d17+d97) +c42×(d31+d71+d39+d79)
+c34×(d12+d92+d18+d98)
+c43×(d21+d81+d29+d89) +c44×(d11+d91+d19+d99) }] ・・・(式1)
この式1により、注目画素の画素データDiが算出され、これに基づいて画像の露光が行われる。この際、露光変調の強度によって画素データDiが変化する。
Di=
α×[c00×d55
+β×{c10×(d54+d56)+ c20×(d53+d57) + c30×(d52+d58)+ c40×(d51+d597)
+c01×(d45+d65)+c02×(d35+d75) +c03×(d25+d85) +c04×(d15+d95)
+c11×(d44+d64+d46+d66) +c21×(d43+d63+d47+d67) +c12×(d34+d74+d36+d78)
+c22×(d33+d73+d37+d77) +c13×(d24+d84+d26+d86) +c31×(d42+d62+d48+d68)
+c14×(d14+d94+d16+d96) +c41×(d41+d61+d49+d69) +c23×(d23+d83+d27+d87)
+c32×(d32+d72+d38+d78) +c33×(d22+d82+d28+d88)
+c24×(d13+d93+d17+d97) +c42×(d31+d71+d39+d79)
+c34×(d12+d92+d18+d98)
+c43×(d21+d81+d29+d89) +c44×(d11+d91+d19+d99) }] ・・・(式1)
この式1により、注目画素の画素データDiが算出され、これに基づいて画像の露光が行われる。この際、露光変調の強度によって画素データDiが変化する。
ここで、本実施形態では、図10に示すように、露光変調を行う前にビデオカウント値を取得するようにしている。即ち、露光変調部503は、コントローラ502から入力された2値画像データを多値に変換し、上述のようなフィルタ処理を行ってから、パターン変換部508に出力する。そして、露光変調された画像データは、16値のPWM信号としてレーザ駆動部310に出力される(図3参照)。この際、ビデオカウンタ307は、コントローラ502から露光変調前(露光変調部503による画素データの補正前)の画像データを取得しており、この画像データに基づいてビデオカウント値を算出している。
一方、本実施形態のように、露光変調前の画像データに基づくビデオカウント値を使用してトナー補給装置22によるトナー補給を行う場合、露光変調強度の変更をトナー補給に反映させないと、トナー補給量が適正な範囲からずれる可能性がある。そこで、本実施形態では、変更された露光変調の強度を考慮して、トナー補給量を調整するようにしている。
即ち、調整部としてのCPU39は、ビデオカウンタ307により取得したビデオカウント値と、変更された画素データの補正度合、即ち、露光変調強度とに基づいて、トナー補給装置22によるトナーの補給量を調整する。
具体的には、CPU39は、次の式2で定義された関係(一次関数)に基づいて、ビデオカウント値から算出した画像比率ηi(0.1%)をトナー補給時間Trep(0.1s)に換算し、トナー補給信号としてモータ駆動回路229(図7)に送る。式2の「Iiem」は、露光変調強度であり、図8(b)で説明した「−1」、「0」、「1」に対応するものである。
Trep=2+(Iiem+5)/400×ηi ・・・(式2)
Trep=2+(Iiem+5)/400×ηi ・・・(式2)
本実施形態では、上述したように、トナー補給装置22は、現像容器40に設けられたトナー検知センサ44の信号に基づいて駆動するものであり、トナー検知センサ44の検知結果に基づいて(トナーを検知しなくなったら)トナーの補給を開始する。CPU39は、このときに補給するトナーの補給量を調整する。即ち、上述の式2により求められたトナー補給時間Trep、トナー補給ローラ223が駆動される。これにより、露光変調強度が反映されたトナー補給が行われる。
例えば、露光変調強度として、所定の画像に対するトナー消費量が第1の消費量となる第1露光変調強度(第1補正度合)と、所定の画像に対するトナー消費量が第1の消費量よりも多い第2の消費量となる第2露光変調強度(第2補正度合)とを考える。第1露光変調強度を、例えば、上述の「標準」とした場合、第2露光変調強度は、上述の「強」となる。
この場合に、CPU39は、所定の画像を形成する場合に、第1露光変調強度におけるトナーの補給量を第1の補給量に調整し、第2露光変調強度におけるトナーの補給量を第1の補給量よりも多い第2の補給量に調整する。即ち、同じ画像を形成した場合、露光変調強度が強い方が使用されるトナー量が多いため、露光変調強度を強くした方のトナー補給量を多くする。
このように本実施形態では、トナー補給装置22によるトナー補給量を、ビデオカウント値と、変更された露光変調強度とに基づいて調整している。このため、露光変調前にビデオカウント値を取得する構成であっても、露光変調強度の結果をトナー補給量に反映でき、トナー補給を精度良く行える。
[実験]
本実施形態の効果を確認するための実験結果について説明する。表1に各実施例及び比較例の構成及び条件を示す。なお、表1では、実施例1が本実施形態の構成に対応する。また、表1には、後述する第2の実施形態に対応する実施例2、第3の実施形態に対応する実施例3も示している。
本実施形態の効果を確認するための実験結果について説明する。表1に各実施例及び比較例の構成及び条件を示す。なお、表1では、実施例1が本実施形態の構成に対応する。また、表1には、後述する第2の実施形態に対応する実施例2、第3の実施形態に対応する実施例3も示している。
表1から明らかなように、実施例3以外は、現像剤として磁性トナーを用いた。また、比較例1〜3の現像装置へのトナーの補給方式は、実施例1と同じとした。トナー補給に使用するビデオカウント値VCの取得と、露光変調EMの順序は、実施例1〜3及び比較例2は、図10に示したように、露光変調前にビデオカウント値を取得する順とした。一方、比較例3は、順序を逆とした。なお、比較例1は、ビデオカウント値をトナー補給に使用していないため、順序は示していない。
現像装置へのトナー補給に考慮する項目については、比較例1以外は、現像装置のトナー残量(実施例1では、トナー検知センサ44の出力信号)と、ビデオカウント値の両方を考慮した。露光変調強度については、実施例1〜3及び比較例1で、3段階に変更可能とし、比較例2、3では標準のみに固定した。
実験では、23℃50%RHの環境下で、現像装置に初期強制トナー補給を実施した状態から、A3サイズの全面黒画像(画像比率100%)を片面で999枚連続出力した。そして、この際の、出力画像の面内画像反射濃度バラツキΔDr1、画像反射濃度1ジョブ内変動ΔDr2、現像装置からのトナー溢れ・詰まり、現像装置へのトナー補給不足(エラー)が発生するまでの累積出力枚数を調べた。この結果を表2に示す。
表2の「3pt「電」かすれ」は、3ptサイズの明朝体「電」の出力画像において、かすれが無ければ「○」、有れば「×」の官能評価結果である。
「3pt「電」つぶれ」は、3ptサイズのゴシック体「電」の出力画像において、つぶれが無ければ「○」、有れば「×」の官能評価結果である。
画像反射濃度は、X−Rite社製の分光濃度計model500で測定した。出力画像の面内画像反射濃度バラツキΔDr1とは、上述の条件で999枚の画像出力を行う画像出力ジョブのエラー発生直前の出力画像の画像反射濃度を、9点測定した際の最大値Drmax1と最小値Drmin1の差をいう。
画像反射濃度1ジョブ内変動ΔDr2とは、画像出力ジョブの複数の出力画像の9点の画像反射濃度平均値のうち最大値Drmax2と最小値Drmin2の差をいう。
現像装置からのトナー溢れ・詰まりは、現像装置へのトナー補給が過剰となった場合に生じ易く、表2における数値は、発生した場合の枚数である。
現像装置へのトナー補給不足エラーは、現像装置トナー不足を示す信号が240s連続して発生した場合に発生させる。表2における数値は、発生した場合の枚数である。
表2から明らかなように、比較例1では、現像装置へのトナー補給に考慮する項目は、現像装置のトナー残量のみであるため、トナー補給関連の問題が発生し易かった。
比較例2では、露光変調の強度は固定であるため、画質の調整ができない。このため、特に小さな文字等でかすれ・つぶれが生じ易かった。さらにトナー補給の精度も十分でなく、実験では、早い段階で現像装置からのトナー溢れ・詰まりが生じた。
比較例3では、露光変調を先に行い、その後ビデオカウント値を取得する方式であるが、この方式の場合、露光変調前にビデオカウント値を取得する方式よりも制御基板のコストが高い。また、比較例2と同様に、露光変調の強度は固定であるため、特に小さな文字等でかすれ・つぶれが生じ易かった。さらにトナー補給の精度も十分でなかった。
これに対して実施例1では、現像装置からのトナー溢れ・詰まり及びトナー補給不足が生じなかった。このため、本実施形態によれば、トナーの補給を精度良く行えることが分かった。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図11を用いて説明する。本実施形態は、現像装置へのトナーの補給構成が第1の実施形態と異なる。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成については、同じ符号を付し、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2の実施形態について、図11を用いて説明する。本実施形態は、現像装置へのトナーの補給構成が第1の実施形態と異なる。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成については、同じ符号を付し、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態のトナー補給装置22Aは、第1の実施形態と異なりトナー補給ローラを備えない。このため、現像装置4Aの長手方向(現像ローラ41の回転軸線方向)で均一にトナーを補給するのではなく、現像装置4Aの前側端部40efにトナーを補給している。そして、回転するトナー搬送スクリュー48で補給したトナーを奥側方向へ搬送しつつ、略台形の板状部材47(奥側に行くほど高さが低い)を越えたトナーが現像容器40内に落下するように構成されている。
即ち、図11(a)に示すように、トナー搬送スクリュー48が現像ローラ41と略平行に配置され、トナー搬送スクリュー48と現像容器40との間に板状部材47が配置されている。板状部材47は、図11(b)に示すように、長手方向手前側から奥側に向かう程、高さが低くなるように上端が傾斜している。即ち、板状部材47は、トナー搬送スクリュー48のトナー搬送方向下流側に向かう程、高さが低くなる。トナー搬送スクリュー48により搬送されるトナーは、この板状部材47の上端を乗り越えて、現像容器40内に落下するため、長手方向に亙って略均一にトナーを現像容器40に補給できる。
このような本実施形態に対応する実施例2では、表2から明らかなように、実施例1と同様に、トナー補給を精度良く行えた。但し、実施例2は、出力画像の面内画像濃度バラツキΔDr1が、実施例1よりも大きかった。これは、実施例1のトナー補給ローラによるトナー補給方式に比べると、環境温度湿度の変化等によってトナーの状態が変更すると長手方向におけるトナー補給量の均一性が低下し易いためである。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図12を用いて説明する。上述の第1、第2の実施形態では、現像剤として磁性トナーを用いた一成分現像方式について説明した。これに対して本実施形態では、現像剤が非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像方式を用いている。このため、現像装置の構成が第1、第2の実施形態と大きく異なる。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成については、同じ符号を付し、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第3の実施形態について、図12を用いて説明する。上述の第1、第2の実施形態では、現像剤として磁性トナーを用いた一成分現像方式について説明した。これに対して本実施形態では、現像剤が非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像方式を用いている。このため、現像装置の構成が第1、第2の実施形態と大きく異なる。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成については、同じ符号を付し、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図12に示すように、現像装置4Bは、非磁性トナーと磁性キャリアを含む現像剤を収容可能な現像容器40Bを有する。現像容器40Bの上方には、補給用の現像剤が収容された現像剤ボトル21Bが配置されている。現像容器40B内には、搬送スクリュー43Ba、43Bbが現像スリーブ41Bと平行に配設される。現像スリーブ41B及び搬送スクリュー43Ba、43Bbは、現像容器40Bの外側で、不図示のギア機構によって連結され、共通の駆動モータによって一体に回転駆動される。
現像容器40B内の空間は、仕切壁40wによって2つの空間に仕切られ、現像スリーブ41B側の空間に搬送スクリュー43Ba、現像剤ボトル21B側の空間に搬送スクリュー43Bbが配設されている。仕切壁40wの長手方向(現像スリーブ41Bの回転軸線方向)の両端部には、2つの空間の間で現像剤を受け渡して現像容器40B内で循環させるため、不図示の開口部が形成されている。
搬送スクリュー43Baは、紙面の奥側から手前側に向かって現像剤を搬送しつつ、現像スリーブ41Bに現像剤を供給する。搬送スクリュー43Bbは、逆に、紙面の手前側から奥側に向かって現像剤を搬送しつつ、現像剤ボトル21Bから供給された補給用の現像剤を循環する現像剤に混合する。このようにして、搬送スクリュー43Ba、43Bbは、現像剤を現像容器40B内で循環させるとともに、トナーとキャリアとを攪拌して摩擦帯電させる。
搬送スクリュー43Bbの近傍の現像容器40Bの上壁には、現像剤補給口40hが設けられている。現像剤補給口40hには、補給用現像剤を搬送するための現像剤補給スクリュー48Bが設けられている。画像出力によって消費されたトナー量に相当する量の補給用現像剤は、現像剤補給スクリュー48Bの回転力と重力によって、現像剤ボトル21Bから現像剤補給口40hを経由して現像容器40B内に供給される。本実施形態では、これにより、現像剤ボトル21Bから現像剤を現像装置4Bに補給する補給装置22Bを構成している。
本実施形態におけるトナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。そして、トナーは、粉砕法により製造した負帯電性のポリエステル系樹脂であり、本実施形態での体積平均粒径は6μmであった。
本実施形態におけるキャリアは、表面酸化又は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどの磁性粒子が使用可能であり、磁性粒子の製造法は特に制限されない。本実施形態でのキャリアの体積平均粒径は40μm、抵抗率が5×108Ωcmである。
現像容器40B内の現像剤は、一対の搬送スクリュー43Ba、43Bbによって攪拌、搬送されることで帯電し、現像スリーブ41Bに担持される。現像容器40Bには、現像剤検知部としてのトナー濃度センサ44Bが設けられている。トナー濃度センサ44Bは、インダクタンスセンサであり、現像容器内を循環する現像剤のトナー濃度(現像剤質量に占めるトナー質量の割合)を検出して、それに応じた信号を出力する。
現像容器40Bには、初期状態で約300gの現像剤が収容されており、トナー濃度は8%である。なお、トナー濃度は、トナー帯電量、キャリア粒径、現像装置4Bの構造等に応じて最適化されるべきであるから、8%に限定されるものではない。
摩擦帯電によって表面にトナーを吸着したキャリアは、マグネット41Baが発生する磁界によって現像スリーブ41B上に拘束される。現像スリーブ41B上の現像剤(トナー及びキャリア)は、規制ブレード42Bにより層厚が規制され、感光ドラム2(図1参照)との対向部に搬送される。そして、電源49Bから現像スリーブ41Bに印加された現像バイアスにより、現像スリーブ41Bと感光ドラム2(図1参照)との対向部に電界が形成される。そして、この電界の作用により、現像スリーブ41B上のトナーは感光ドラム2に転移し、現像に供されなかったトナーは現像スリーブ41B上に回収され、搬送スクリュー43Baによって搬送される現像剤に混合される。
本実施形態の場合も、補給装置22Bは、トナー濃度センサ44Bの検知結果と、ビデオカウント値及び露光変調強度に基づいて、現像剤の補給を行う。
このような本実施形態に対応する実施例3では、表2から明らかなように、実施例1と同様に、トナー補給を精度良く行えた。但し、実施例3は、面内画像反射濃度バラツキΔDr1は優れているものの、画像反射濃度1ジョブ内変動ΔDr2が大きく、これら2つの性能のバランスが良くなかった。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、ビデオカウント値と露光変調強度に基づいて、式2によりトナー補給時間Trepを算出した。これに対して本実施形態では、テーブルによりトナー補給時間を求めている。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、各構成の説明及び図示を省略する。
第4の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、ビデオカウント値と露光変調強度に基づいて、式2によりトナー補給時間Trepを算出した。これに対して本実施形態では、テーブルによりトナー補給時間を求めている。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、各構成の説明及び図示を省略する。
本実施形態では、ビデオカウント値から算出した画像比率、露光変調強度及びトナー補給時間の関係が、予めテーブルとしてメモリに記憶されている。CPU39(図3)は、ビデオカウント値から算出した画像比率及び露光変調強度からこのテーブルを参照して、トナー補給時間を求めている。表3は、このようなテーブルの1例である。
表3の左の1列と上の1行の欄を除く数字は、画像比率と露光変調強度に対応したトナー補給時間であり、数字に0.1sを掛ける。また、画像比率の欄も、数字に0.1%を掛ける。
このように本実施形態では、第1の実施形態と同様に、トナー補給装置22によるトナー補給量を、ビデオカウント値と、変更された露光変調強度とに基づいて調整している。このため、露光変調前にビデオカウント値を取得する構成であっても、露光変調強度の結果をトナー補給量に反映でき、トナー補給を精度良く行える。
<他の実施形態>
本発明は、モノクロの画像形成装置以外にも、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの複数の色を用いたフルカラーの画像形成装置にも適用可能である。この場合、各色の現像剤の補給を上述したように行う。
本発明は、モノクロの画像形成装置以外にも、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックなどの複数の色を用いたフルカラーの画像形成装置にも適用可能である。この場合、各色の現像剤の補給を上述したように行う。
1・・・露光装置/2・・・感光ドラム(像担持体)/3・・・帯電装置/4、4A、4B・・・現像装置/22、22A・・・トナー補給装置(補給装置)/22B・・・補給装置/39・・・CPU(変更部、調整部)/44・・・トナー検知センサ(現像剤検知部)/44B・・・トナー濃度センサ(現像剤検知部)/100・・・画像形成装置/220a、220b・・・規制部(落下手段)/223・・・トナー補給ローラ/307・・・ビデオカウンタ(取得部)/503・・・露光変調部(補正部)/
Claims (6)
- 像担持体と、
入力された画像データに基づいて前記像担持体の表面を露光して、静電潜像を形成する露光装置と、
トナーを含む現像剤により前記像担持体の表面に形成された静電潜像を現像する現像装置と、
前記現像装置に現像剤を補給する補給装置と、
前記画像データの注目画素と前記注目画素の周辺画素の状態に基づいて、前記注目画素の画素データを補正する補正部と、
前記補正部による画素データの補正度合を変更可能な変更部と、
前記補正部による画素データの補正前に前記画像データに基づくトナー消費量に相関する情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得した前記画像データに基づくトナー消費量に相関する情報と、前記変更部により変更された画素データの補正度合とに基づいて、前記補給装置による現像剤の補給量を調整する調整部と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記変更部により変更可能な補正度合は、所定の画像に対するトナー消費量が第1の消費量となる第1補正度合と、前記所定の画像に対するトナー消費量が前記第1の消費量よりも多い第2の消費量となる第2補正度合と、を含み、
前記調整部は、前記所定の画像を形成する場合に、前記第1補正度合における現像剤の補給量を第1の補給量に調整し、前記第2補正度合における現像剤の補給量を前記第1の補給量よりも多い第2の補給量に調整する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像データに基づくトナー消費量に相関する情報は、前記画像データを画素毎にその出力レベルを積算したビデオカウント値である、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記現像装置は、現像剤を収容可能な現像容器と、前記現像容器内の所定の高さ位置で現像剤を検知可能な現像剤検知部と、を有し、
前記補給装置は、前記現像剤検知部の検知結果に基づいて現像剤の補給を開始し、
前記調整部は、このときに補給する現像剤の補給量を調整する、
ことを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 現像剤は、磁性を有するトナーを含む、
ことを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記補給装置は、磁力によりトナーを担持して回転するトナー補給ローラと、回転する前記トナー補給ローラからトナーを落下させる落下手段と、を有する、
ことを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
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JP2018229734A JP2020091442A (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | 画像形成装置 |
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