JP2020090934A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】過給時における過給機からの潤滑油の排出性が向上する内燃機関を提供する。【解決手段】内燃機関10は、吸気管20にコンプレッサ24Cが設けられた過給機24と、コンプレッサ24Cよりも上流側の吸気管20とコンプレッサ24Cよりも下流側の吸気管20とを接続するバイパス通路42と、バイパス通路42の途中に設けられたエゼクタ40と、エゼクタ40とクランクケース19内とを連通させるブローバイガス通路BPと、過給機24に供給された潤滑油をクランクケース19内に戻す戻し通路50とを備えている。ブローバイガス通路BPのクランクケース19側の開口部32aと戻し通路50のクランクケース19側の開口部50aとを隣接して配置する。【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関に関する。
例えば特許文献1に記載の過給機を備える内燃機関は、過給機に供給された潤滑油をクランクケース内に戻す戻し通路を備えている。
ところで、過給機による過給が行われない非過給域(自然吸気域)では、内燃機関の吸気通路内の負圧を利用してクランクケース内を負圧にすることが可能なため、そうした非過給域では、戻し通路を介して過給機内の潤滑油を吸引してクランクケース内に排出することができる。
しかし、過給機による過給が行われる過給域では、吸気通路内が正圧になるためにクランクケース内を負圧にすることが困難になる。そのため、過給時には過給機からの潤滑油の排出性が低下するおそれがある。
上記課題を解決する内燃機関は、吸気通路にコンプレッサが設けられた過給機と、前記コンプレッサよりも上流側の吸気通路と前記コンプレッサよりも下流側の吸気通路とを接続するバイパス通路と、前記バイパス通路の途中に設けられたエゼクタと、前記エゼクタとクランクケース内とを連通させるブローバイガス通路と、前記過給機に供給された潤滑油を前記クランクケース内に戻す戻し通路と、を備えている。そして、前記ブローバイガス通路の前記クランクケース側の開口部と前記戻し通路の前記クランクケース側の開口部とが隣接して配置されている。
同構成によれば、過給機による過給が行われているときには、上記エゼクタで発生する負圧がブローバイガス通路を介してクランクケース内に作用するため、クランクケース内が負圧になる。このようにしてクランクケース内が負圧になると、過給機からクランクケース内には戻し通路を介して潤滑油が排出されるようになる。
ここで、ブローバイガス通路のクランクケース側の開口部は、エゼクタで発生した負圧がクランクケース内において最も強く作用する部位となっている。そこで、同構成では、当該負圧が最も強く作用するブローバイガス通路のクランクケース側の開口部と、戻し通路のクランクケース側の開口部とを隣接して配置している。そのため、それら各開口部が互いに大きく離れた位置に配置されている場合と比較して、戻し通路のクランクケース側の開口部の圧力は低くなり、過給機から戻し通路に吸入されてクランクケース内に排出される潤滑油の量が多くなる。従って、過給時における過給機からの潤滑油の排出性が向上するようになる。
以下、内燃機関を具体化した一実施形態について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関10は、シリンダブロック11、シリンダヘッド12、ヘッドカバー13、及びオイルパン14を備えている。シリンダブロック11のシリンダ16内には、ピストン15が往復動可能に設けられている。シリンダ16の壁面、ピストン15の冠面、及びシリンダヘッド12で囲まれる空間によって燃焼室17が形成されている。
図1に示すように、内燃機関10は、シリンダブロック11、シリンダヘッド12、ヘッドカバー13、及びオイルパン14を備えている。シリンダブロック11のシリンダ16内には、ピストン15が往復動可能に設けられている。シリンダ16の壁面、ピストン15の冠面、及びシリンダヘッド12で囲まれる空間によって燃焼室17が形成されている。
シリンダブロック11の下部には、クランクシャフト18を回転可能に支持するクランクケース19が設けられている。このクランクケース19の下方には、潤滑油を貯留する上記オイルパン14が組み付けられている。
シリンダヘッド12には、サージタンク60を備える吸気マニホールド29が接続されており、サージタンク60の上流には吸気管20が接続されている。吸気管20及びサージタンク60及び吸気マニホールド29は内燃機関10の吸気通路を構成している。
吸気管20には、その上流から順に、エアクリーナ21、燃焼室17から出された排気を利用して駆動される過給機24のコンプレッサ24C、インタークーラ27、及びスロットルバルブ28が設置されている。
エアクリーナ21では、吸気管20に取り込まれる吸気の濾過が行われ、過給機24では、吸気管20に取り込まれた空気の圧送(過給)が行われる。また、インタークーラ27では、コンプレッサ24Cを通過した後の空気の冷却が行われ、スロットルバルブ28の開度が調整されることによって吸入空気量の調整が行われる。
過給機24の回転軸24Sには、オイルパン14に貯留されている潤滑油が供給される。そして、過給機24には、その供給された潤滑油をクランクケース19内に戻す戻し通路50が接続されている。過給機24に接続された戻し通路50の末端は、クランクケース19に接続されている。
内燃機関10には、燃焼室17からクランクケース19内に漏れた燃焼ガス、いわゆるブローバイガスを処理するためのブローバイガス処理装置が設けられている。
このブローバイガス処理装置は、クランクケース19内のブローバイガスを、ヘッドカバー13に設けられたオイル分離器であるメインセパレータ31に導くための吸引路32を備えている。メインセパレータ31に接続された吸引路32の末端は、クランクケース19内に開口している。
このブローバイガス処理装置は、クランクケース19内のブローバイガスを、ヘッドカバー13に設けられたオイル分離器であるメインセパレータ31に導くための吸引路32を備えている。メインセパレータ31に接続された吸引路32の末端は、クランクケース19内に開口している。
メインセパレータ31は、差圧弁であるPCV(positive crankcase ventilation)バルブ34及びPCV通路35を介してサージタンク60に接続されている。PCVバルブ34は、サージタンク60内の圧力がメインセパレータ31内の圧力よりも低くなったときに開弁して、メインセパレータ31からサージタンク60へのブローバイガスの流入を許容する。
内燃機関10が非過給状態(自然吸気状態)で運転されているときには、サージタンク60内の圧力がメインセパレータ31内の圧力よりも低くなるため、クランクケース19内のブローバイガスは、吸引路32、メインセパレータ31、PCVバルブ34、及びPCV通路35を介してサージタンク60内に吸引される。吸引されたブローバイガスは、吸気と共に燃焼室17に送られて燃焼される。
また、メインセパレータ31には、接続通路41を介してエゼクタ40が接続されている。エゼクタ40は、コンプレッサ24Cよりも上流側の吸気管20とコンプレッサ24Cよりも下流側の吸気管20とを接続するバイパス通路42の途中に設けられている。エゼクタ40は負圧を発生するための絞り部を備えている。
また、ブローバイガス処理装置は、空気をクランクケース19に導入するための大気導入路37を備えている。大気導入路37は、吸気管20におけるエアクリーナ21とコンプレッサ24Cの間の部位からヘッドカバー13を貫通してシリンダヘッド12及びシリンダブロック11の内部を通り、クランクケース19に繋がっている。大気導入路37の途中には、ヘッドカバー13内に設置されたオイル分離器である大気側セパレータ38が設けられている。
内燃機関10が過給状態で運転されているときには、コンプレッサ24Cの下流側から上流側に向かってバイパス通路42内を空気が流れることにより、エゼクタ40の内部空間には負圧が生じる。そして、エゼクタ40の内部空間に発生した負圧を利用することにより、クランクケース19内のブローバイガスは、吸引路32及びメインセパレータ31及び接続通路41で構成されるブローバイガス通路BPを介してエゼクタ40の内部に吸引される。エゼクタ40に吸引されたブローバイガスは、空気とともにバイパス通路42を介してコンプレッサ24Cよりも上流側の吸気管20に導入される。吸気管20に導入されたブローバイガスは、吸気と共に燃焼室17に送られて燃焼される。
そして、本実施形態では、上記ブローバイガス通路BPのクランクケース19側の開口部、つまり上記吸引路32のクランクケース19側の開口部32aと、クランクケース19に接続された戻し通路50のクランクケース19側の開口部50aとが隣接して配置されている。
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)過給機24による過給が行われているときには、エゼクタ40で発生する負圧がブローバイガス通路BPを介してクランクケース19内に作用するため、クランクケース19内が負圧になる。このようにしてクランクケース19内が負圧になると、過給機24からクランクケース19内には戻し通路50を介して潤滑油が排出されるようになる。
(1)過給機24による過給が行われているときには、エゼクタ40で発生する負圧がブローバイガス通路BPを介してクランクケース19内に作用するため、クランクケース19内が負圧になる。このようにしてクランクケース19内が負圧になると、過給機24からクランクケース19内には戻し通路50を介して潤滑油が排出されるようになる。
ここで、ブローバイガス通路BPのクランクケース側の開口部、つまり吸引路32の開口部32aは、エゼクタ40で発生した負圧がクランクケース19内において最も強く作用する部位となっている。そこで、本実施形態では、当該負圧が最も強く作用するブローバイガス通路BPの開口部32aと、戻し通路50のクランクケース側の開口部50aとを隣接して配置している。そのため、それら各開口部32a、50aが互いに大きく離れた位置に配置されている場合と比較して、戻し通路50のクランクケース19側の開口部50aの圧力は低くなり、過給機24から戻し通路50に吸入されてクランクケース19内に排出される潤滑油の量が多くなる。従って、過給時における過給機24からの潤滑油の排出性が向上するようになる。
ちなみに、本実施形態では、過給機24からの潤滑油の排出性についてその要求値を満たすために必要な戻し通路50の開口部50aの負圧を要求負圧DNPとする。そして、上記開口部32aの周辺において過給機24の過給時に上記要求負圧DNPとなる領域内に上記開口部50aが配置されるように、それら各開口部32a、50aを隣接して配置することが好ましい。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・過給機24は、排気を利用して吸気を過給するタイプの過給機であったが、その他のタイプの過給機でもよい。例えば、クランクシャフトやモータを駆動源とする過給機でもよい。
・過給機24は、排気を利用して吸気を過給するタイプの過給機であったが、その他のタイプの過給機でもよい。例えば、クランクシャフトやモータを駆動源とする過給機でもよい。
10…内燃機関、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、13…ヘッドカバー、14…オイルパン、15…ピストン、16…シリンダ、17…燃焼室、18…クランクシャフト、19…クランクケース、20…吸気管、21…エアクリーナ、24…過給機、24C…コンプレッサ、24S…回転軸、27…インタークーラ、28…スロットルバルブ、29…吸気マニホールド、31…メインセパレータ、32…吸引路、32a…開口部、34…PCVバルブ、35…PCV通路、37…大気導入路、38…大気側セパレータ、40…エゼクタ、41…接続通路、42…バイパス通路、50…戻し通路、50a…開口部、60…サージタンク、BP…ブローバイガス通路。
Claims (1)
- 吸気通路にコンプレッサが設けられた過給機と、前記コンプレッサよりも上流側の吸気通路と前記コンプレッサよりも下流側の吸気通路とを接続するバイパス通路と、前記バイパス通路の途中に設けられたエゼクタと、前記エゼクタとクランクケース内とを連通させるブローバイガス通路と、前記過給機に供給された潤滑油を前記クランクケース内に戻す戻し通路と、を備えており、
前記ブローバイガス通路の前記クランクケース側の開口部と前記戻し通路の前記クランクケース側の開口部とが隣接して配置されている
内燃機関。
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Citations (5)
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---|---|---|---|---|
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