JP2020088347A - リアクトル - Google Patents

リアクトル Download PDF

Info

Publication number
JP2020088347A
JP2020088347A JP2018225755A JP2018225755A JP2020088347A JP 2020088347 A JP2020088347 A JP 2020088347A JP 2018225755 A JP2018225755 A JP 2018225755A JP 2018225755 A JP2018225755 A JP 2018225755A JP 2020088347 A JP2020088347 A JP 2020088347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
coil
value
electric wire
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018225755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7169181B2 (ja
Inventor
亨和 二宮
Yukikazu Ninomiya
亨和 二宮
直紀 井上
Naoki Inoue
直紀 井上
優斗 岡戸
Yuto Okado
優斗 岡戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamura Corp filed Critical Tamura Corp
Priority to JP2018225755A priority Critical patent/JP7169181B2/ja
Publication of JP2020088347A publication Critical patent/JP2020088347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7169181B2 publication Critical patent/JP7169181B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Abstract

【課題】低損失であり、小型化を図ることができるリアクトルを提供する。
【解決手段】直線状に延びる脚部を有するコア2と、脚部に電線が巻回されたコイル3と、を備えたリアクトル1であって、コイル3の巻軸は、直線状に延び、同一の前記脚部には、コイル3が1つ巻回され、下記数式(1)によって算出されるλの値が、0.75≦λ≦X(但し、Xは下記数式(2)によって求める。)である。
Figure 2020088347

Figure 2020088347

(上記数式(1)及び数式(2)において、Nは「コイルの巻数」を、pは「コアに巻回されるコイルの数」を、tは「コイルの巻軸方向の電線の厚み」を、wは「コイルの巻軸方向と直交する方向の電線の幅」を、表す。)
【選択図】図1

Description

本発明は、リアクトルに関する。
リアクトルは、コアと、電線からなるコイルと、を備え、コイルがコアに巻回されている。リアクトルは、ハイブリッド自動車、電気自動車や燃料電池車の駆動システム等をはじめ、種々の用途で使用されている。そのため、リアクトルは、各用途に応じて最適な仕様、寸法が求められる。特に、近年では、リアクトルを設置するスペースが小さくなっており、リアクトルの小型化が望まれる一方で、低損失なリアクトルが求められている。
特開2009−99596号公報
コアに巻回する電線は、種々の形状がある。例えば、コイルの巻軸方向の電線の厚みとコイルの巻軸方向と直交する方向の電線の幅の組み合わせは様々である。このコイルの巻軸方向の電線の厚みをコイルの巻軸方向と直交する方向の電線の幅で除した比率を電線のアスペクト比という。
そのため、当該リアクトルに求めるインダクタンス値が決まり、コイルの巻数が決定できたとしても、小型化かつ低損失なリアクトルとなる最適な電線のアスペクト比を求めることは困難であり、リアクトルの大型化、直流抵抗の増大により損失の増加を招くおそれがある。また、リアクトルの設計者が、試行錯誤の末に最適な電線のアスペクト比を求めることになり、作業効率の低下を招くおそれがある。
本発明の発明者は、電線のアスペクト比、コアに巻回されたコイルの数及びコイルの巻数の関係性について鋭意検討した。その結果、これらの要素によって、小型化かつ低損失なリアクトルを導くことができることを発見した。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、低損失であり、小型化を図ることができるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、直線状に延びる脚部を有するコアと、前記脚部に電線が巻回されたコイルと、を備えたリアクトルであって、前記コイルの巻軸は、直線状に延び、同一の前記脚部には、前記コイルが1つ巻回され、下記数式(1)によって算出されるλの値が、0.75≦λ≦X (但し、Xは下記数式(2)によって求める。)であることを特徴とする。
Figure 2020088347
Figure 2020088347
(前記数式(1)及び数式(2)において、Nは「コイルの巻数」を、pは「コアに巻回されるコイルの数」を、tは「コイルの巻軸方向の電線の厚み」を、wは「コイルの巻軸方向と直交する方向の電線の幅」を、表す。)
前記巻軸方向の電線の厚みtの値は、前記巻軸方向と直交する電線の幅wの値よりも大きくしてもよい。また、前記数式(1)におけるλの値が、2≦λ≦3としてもよい。
本発明によれば、低損失であり、小型化を図ることができるリアクトルを得ることができる。
第1の実施形態のリアクトルの斜視図である。 電線の厚みt及び電線の幅wを示す模式図である。 第2の実施形態のリアクトルの斜視図である。 実施例1の3回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例1の6回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例1の12回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例1の18回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例1の24回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例2の3回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例2の6回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例2の12回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例2の18回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 実施例2の24回巻のコイルにおけるリアクトルの体積及び直流抵抗を示すグラフである。 他の実施形態のリアクトルの斜視図である。
(第1の実施形態)
本実施形態に係るリアクトルの構成について図面を参照しつつ説明する。図1は、第1の実施形態に係るリアクトルの斜視図である。リアクトル1は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。図1に示すように、本実施形態のリアクトル1は、コア2及びコイル3を備える。
コア2は、一対のE字型コア21により構成される。E字型コア21は、巻軸方向と平行に延びた中脚部22と、中脚部22と同方向に延び、中脚部22の両側に配置された外脚部23と、中脚部22及び外脚部23と直交し、中脚部22の端部及び外脚部23の端部を繋ぐ連結部24を有する。E字型コア21は、圧粉磁心、フェライトコア、又は積層鋼板などの磁性体からなる。
コア2は、概略θ形状を有する。つまり、コア2は、一対のE字型コア21の外脚部23及び中脚部22を向かい合わせ、互いの外脚部23及び中脚部22の端部同士が接合されることで、概略θ形状となる。また、コア2は、直線状に延びた脚部を有する。外脚部23及び中脚部22の端部同士を接合させることで、1つの脚部を構成する。つまり、本実施形態では、1つの中脚部22と2つの外脚部23によって、コア2は、3つの脚部を有する。
コイル3は、コア2が有する脚部に巻回される。本実施形態では、中脚部22によって構成される脚部に巻回されている。同一の脚部には、コイルが1つ巻回される。換言すれば、1つの脚部に2つ以上のコイル3が巻回されない。コイル3は、絶縁被膜された電線である。コイル3の巻軸は、直線状に延びている。即ち、コイル3は、1巻きごとに巻き位置を巻軸方向にずらした筒形形状を有する。電線は、断面が矩形状の平角線である。コイルの矩形断面積は一定である。
コイル3は、下記数式(1)によって算出されるλの値が、0.75≦λ≦Xの範囲となるように、コア1に巻回されている。Xの値については、下記数式(2)により算出する。
Figure 2020088347
Figure 2020088347

ただし、上記数式(1)及び数式(2)において、Nは「コイル3の巻数」を、pは「コア2に巻回されるコイル3の数」を、表す。また、図2に示すように、tは「コイル3の巻軸方向の電線の厚み」を、wは「コイル3の巻軸方向と直交する方向の電線の幅」を、表す。
上記数式(1)及び(2)に基づいて算出されたλの値が、0.75≦λ≦Xの範囲となる場合、後述するように、低損失化を図りつつ、リアクトル1の小型化を図ることができる。
つまり、コイル3の巻数及びコア2に巻回するコイル3の数が決まれば、上記数式(2)によって、λの上限値であるXを算出することができる。Xの値を算出できると、λの範囲が定まる。λの範囲が定まれば、電線の厚みtと電線の幅wとの比である電線のアスペクト比の範囲が定まる。電線の断面積が一定である場合には、電線のアスペクト比が定まれば、電線の厚みtと電線の幅wの値を算出することができる。
このように、上記数式(1)によって算出されるλの値が、0.75≦λ≦X(Xは上記数式(2)によって求める)とすることで、リアクトル1の設計者は試行錯誤することなく、容易に小型化及び低損失化を図ることができるリアクトルの電線の厚みt及び電線の幅wを求めることができる。
コイル3の巻軸方向の電線の厚みtの値は、コイル3の巻軸方向と直交する方向の電線の幅wの値より大きい方が好ましい。電線の厚みtの値を電線の幅wの値より大きくすることで、電線に流れる電流の経路を短くすることができ、直流抵抗を低減させることができ、低損失なリアクトル1を得ることができる。
また、電線を折り曲げて使用する場合、コイル3には、湾曲して曲がった湾曲部が生じる。この湾曲部を鋭く曲げて形成すると、曲げた時にかかる応力により電線に塗装された絶縁被膜が割れて絶縁性を劣化させるおそれがある。そして、電線の幅wの値が電線の厚みtの値より大きいと、湾曲部を大きく湾曲させる必要がある。換言すれば、電線の厚みtの値が電線の幅wの値より大きいと、湾曲部を小さく湾曲させることができる。この湾曲部の大きさによって、コア1とコイル3の距離が左右される。よって、電線の厚みtの値が電線の幅wの値より大きいと、コア1とコイル3の絶縁に必要な最低限の距離を保つことができるので、リアクトル1の小型化を図ることができる。特に、コイル3の巻数が少ない場合には、リアクトルの巻軸方向の長さも短くでき、更なる小型化を図ることができる。
また、上記数式(1)におけるλの値が、2≦λ≦3であると好ましい。λの範囲が2以上3以下である場合、後述するように、リアクトル1の体積は最も小さくなる。よって、λの値を2≦λ≦3の範囲にすることにより、より容易にリアクトル1の小型化を図りつつ、低損失なリアクトル1を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図3は、第2の実施形態のリアクトルの斜視図である。図3に示すように、本実施形態では、コア2の形状及びコイル3の数が第1の実施形態と異なる。具体的には、コア2は、一対のU字型コア25により構成される。U字型コア25は、巻軸方向と平行に延びた一対の外脚部26と、一対の外脚部26を繋ぐ連結部27を有する。コイル3は、一対の外脚部26により構成される脚部にそれぞれ巻回されている。即ち、本実施形態では、コア2に巻回されたコイル3は、2つである。
このように、コア2の形状及びコア2に巻回されるコイル3の数を変えた場合であっても、後述するように、上記数式(1)及び(2)に基づいて算出されたλの値が、0.75≦λ≦Xの範囲となる場合に、低損失化を図りつつ、リアクトル1の小型化を図ることができる。
また、本実施形態においても、上記数式(1)におけるλの値が、2≦λ≦3の範囲にある場合、リアクトル1の体積は最も小さくなる。よって、λの値を2≦λ≦3の範囲にすることにより、より容易にリアクトル1の小型化を図りつつ、低損失なリアクトル1を得ることができる。
(実施例1)
次に、実施例1について、表1から表5、図4から図8を参照しつつ説明する。第1の実施形態と同様、2つのE字型コア21を接続させたコア2の中脚部22にコイル3を巻回したリアクトル1を作製した。即ち、コア2に巻回されるコイルの数pは1つである。コイル3の巻数Nが、3回巻、6回巻、12回巻、18回巻及び24回巻の5パターンのリアクトル1を作製した。なお、電線の断面積は、10mmで一定にした。また、5パターン作製した全てのリアクトル1において、コア2の断面積は同一にしている。
この5パターンのコイル3の巻軸方向の電線の厚さt、巻軸方向と直交する方向の電線の幅wを変えて、即ち、電線のアスペクト比を変えて、リアクトル1の体積及び直流抵抗値を測定した。リアクトル1の体積とは、図1に示す、X軸方向の最も長い部分のリアクトル1の長さと、Y軸方向の最も長い部分のリアクトル1の長さと、Z軸方向の最も長い部分のリアクトル1の長さと、を乗じた大きさのこという。また、アスペクト比とは、電線の厚みtを電線の幅wで除した値である。
各結果を表1から表5及び図4から図8に示す。なお、図4から図8に示す縦軸と平行な点線は、各巻数における上記数式(2)に基づいて算出した0.75≦λ≦Xの範囲を示し、横軸と平行な点線は、当該巻数のλの範囲におけるリアクトルの体積の最大値を示す。
表1及び図4は、巻数が3回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を測定した結果である。なお、コア2に巻回されたコイルが1つ、コイル3の巻数は3回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、11.01となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦11.01となる。
Figure 2020088347
表2及び図5は、巻数が6回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を算出した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が1つ、コイル3の巻数は6回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、8.70となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦8.70となる。

Figure 2020088347
表3及び図6は、巻数が12回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を算出した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が1つ、コイル3の巻数は12回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、6.87となる。即ち、本発明におけるλの値は、0.75≦λ≦6.87となる。
Figure 2020088347
表4及び図7は、巻数が18回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を算出した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が1つ、コイル3の巻数は18回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、5.99となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦5.99となる。
Figure 2020088347
表5及び図8は、巻数が24回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を算出した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が1つ、コイル3の巻数は24回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、5.43となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦5.43となる。
Figure 2020088347
以上のように、表1から表5、及び図4から図8に示すように、各巻数において算出されたλの範囲のリアクトル1の体積は、小さい結果になるとともに、良好な直流抵抗値を保っている。λの値が、0.75より小さいとリアクトルの体積が急激に増加するため、リアクトルの大型化を招き望ましくない。また、λの値が、上記数式(2)で算出するXより大きくなると、λの値の下限である0.75におけるリアクトルの体積より大きくなるので望ましくない。よって、上記数式(1)で算出したλの値が、0.75≦λ≦X(Xの値については、上記数式(2)により算出する。)の範囲にある場合に、低損失、かつ、小型化を実現したリアクトルを得ることができる。
特に、3回巻の場合、λが3.00のときに、6回巻の場合、λが2.50のときに、12回巻の場合、λが2.00のときに、18回巻の場合、λが2.00のときに、24回巻の場合、λが2.00のときに、リアクトル1の体積は最も小さくなっている。
即ち、λの値の範囲が、2.00以上3.00以下の範囲のときにリアクトル1の体積は、最も小さくなる。λの値の範囲を2.00以上3.00以下にすることで、電線のアスペクト比の範囲も狭まるので、電線の厚みtと電線の幅wとをより効率良く組み合わせることができると同時に、リアクトル1の更なる小型化を図ることができる。
また、電線の厚みtを電線の幅wよりも大きくするほど、直流抵抗値を低減している。即ち、電線の厚みtを電線の幅wよりも大きくすることで、リアクトル1の小型化を図りつつ、より直流抵抗値が低い低損失なリアクトル1を得ることができる。
(実施例2)
次に、実施例2について、表6から表10、図9から図13を参照しつつ説明する。本実施例では、第2の実施形態と同様、一対のU字型形コア21を接続させたコア2の外脚部26それぞれにコイル3を巻回したリアクトル1を作製した。即ち、コア2に巻回されるコイルの数pは2つである。
コイル3の巻数が、3回巻、6回巻、12回巻、18回巻及び24回巻の5パターンのリアクトル1を作製した。このコイル3の巻数は、2つあるコイル3それぞれが当該巻数巻回されている。この5パターンのコイル3の巻軸方向の電線の厚さt、巻軸方向と直交する方向の電線の幅wを変えて、リアクトル1の体積及び直流抵抗値を測定した。本実施例においても、電線の断面積は、10mmで一定にした。また、5パターン作製した全てのリアクトル1において、コア2の断面積は同一にしている。各結果を表6から表10及び図9から図13に示す。なお、図9から図13に示す点線は、実施例1の図4から図8に示したものと同様のものである。
表6及び図9は、巻数が3回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を測定した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が2つ、コイル3の巻数は3回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、15.57となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦15.57となる。
Figure 2020088347
表7及び図10は、巻数が6回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を測定した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が2つ、コイル3の巻数は6回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、12.30となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦12.30となる。
Figure 2020088347
表8及び図11は、巻数が12回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を測定した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が2つ、コイル3の巻数は12回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、9.72となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦9.72となる。
Figure 2020088347
表9及び図12は、巻数が18回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を測定した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が2つ、コイル3の巻数は18回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、8.47となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦8.47となる。
Figure 2020088347
表10及び図13は、巻数が24回巻のコイル3を巻回したリアクトル1における直流抵抗値及びリアクトル1の体積を測定した結果である。なお、コア2に巻回されたコイル3が2つ、コイル3の巻数は24回巻なので、上記数式(2)によりXの値を算出すると、7.68となる。即ち、本発明におけるλの値の範囲は、0.75≦λ≦7.68となる。
Figure 2020088347
以上のように、表6から表10、及び図9から図13に示すように、各巻数のλの範囲におけるリアクトルの体積は、小さくなるとともに、良好な直流抵抗値を保っている。λの値が、0.75より小さいとリアクトルの体積が急激に増加するため、リアクトルの大型化を招き望ましくない。また、λの値が、上記数式(2)で算出するXより大きくなると、λの値の下限である0.75におけるリアクトルの体積より大きくなる傾向があるので望ましくない。よって、コア2の形状を変え、コア2に巻回されているコイル3の数を変えた場合であっても、上記数式(1)で算出したλの値が、0.75≦λ≦X(Xの値については、上記数式(2)により算出する。)の範囲にある場合に、低損失、かつ、小型化を実現したリアクトルを得られることが示されている。
また、3回巻の場合、λが3.00のときに、6回巻の場合、λが3.00のときに、12回巻の場合、λが2.50のときに、18回巻の場合、λが2.50のときに、24回巻の場合、λが2.50のときに、リアクトル1の体積は最も小さくなっている。
即ち、λの値の範囲が、2.00以上3.00以下の範囲のときにリアクトル1の体積は、最も小さくなる。つまり、コア2の形状やコア2に巻回されているコイル3の個数を変えても、リアクトル1の体積が最も小さくなるλの範囲は、2.00以上3.00以下になるということが示されている。
また、表6から表10に示すように、各巻数におけるリアクトル1の体積が最小になるのは、電線の厚みtの値が電線の幅wの値よりも大きい場合に占める。よって、電線の厚みtの値を電線の幅wの値よりも大きくすることで、リアクトル1を小型化できる範囲をより狭めることができ、より容易にリアクトル1の小型化を図ることができる。
(他の実施形態)
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
実施例2では、コア2は、一対のU字型コア25により構成し、2つのコイル3を外脚部26にそれぞれ巻回させたが、コイル3を2つ有する形態はこれに限定されない。例えば、図14に示すように、コア2は、第1の実施形態のように一対のE字型コア21により構成され、2つ有する外脚部23にそれぞれコイル3を巻回してもよい。このような形態であっても、各巻数におけるリアクトル1の体積の変化は、実施例2と同様の結果である。つまり、上記数式(1)で算出したλの値が、0.75≦λ≦X(Xの値については、上記数式(2)により算出する。)の範囲にある場合に、低損失、かつ、小型化を図ることができるリアクトル1を得ることができる。したがって、図14で示すような形態であっても、上記数式(1)及び(2)を適用することは可能である。
1 リアクトル
2 コア
21 E字型コア
22 中脚部
23 外脚部
24 連結部
25 U字型コア
26 外脚部
27 連結部
3 コイル

Claims (3)

  1. 直線状に延びる脚部を有するコアと、前記脚部に電線が巻回されたコイルと、を備えたリアクトルであって、
    前記コイルの巻軸は、直線状に延び、
    同一の前記脚部には、前記コイルが1つ巻回され、
    下記数式(1)によって算出されるλの値が、
    0.75≦λ≦X (但し、Xは下記数式(2)によって求める。)
    であることを特徴とするリアクトル。
    Figure 2020088347
    Figure 2020088347

    (前記数式(1)及び数式(2)において、Nは「コイルの巻数」を、pは「コアに巻回されるコイルの数」を、tは「コイルの巻軸方向の電線の厚み」を、wは「コイルの巻軸方向と直交する方向の電線の幅」を、表す。)
  2. 前記巻軸方向の電線の厚みtの値は、前記巻軸方向と直交する電線の幅wの値よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記数式(1)におけるλの値が、
    2≦λ≦3
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル。
JP2018225755A 2018-11-30 2018-11-30 リアクトル Active JP7169181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018225755A JP7169181B2 (ja) 2018-11-30 2018-11-30 リアクトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018225755A JP7169181B2 (ja) 2018-11-30 2018-11-30 リアクトル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020088347A true JP2020088347A (ja) 2020-06-04
JP7169181B2 JP7169181B2 (ja) 2022-11-10

Family

ID=70909043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018225755A Active JP7169181B2 (ja) 2018-11-30 2018-11-30 リアクトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7169181B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006294997A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Tamura Seisakusho Co Ltd 複合型リアクトルの巻線構造
JP2008141012A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Hitachi Powdered Metals Co Ltd リアクトル
JP2015230904A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 株式会社デンソー リアクトル
JP2016127070A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 本田技研工業株式会社 リアクトル
WO2017221321A1 (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 日産自動車株式会社 インダクタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006294997A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Tamura Seisakusho Co Ltd 複合型リアクトルの巻線構造
JP2008141012A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Hitachi Powdered Metals Co Ltd リアクトル
JP2015230904A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 株式会社デンソー リアクトル
JP2016127070A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 本田技研工業株式会社 リアクトル
WO2017221321A1 (ja) * 2016-06-21 2017-12-28 日産自動車株式会社 インダクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP7169181B2 (ja) 2022-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9202617B2 (en) Low profile, surface mount electromagnetic component assembly and methods of manufacture
US9613743B2 (en) Optimized electromagnetic transformer component design and methods including improved conductivity composite conductor material
US10325715B2 (en) Low profile electromagnetic component
JP2005057113A (ja) 平角線連続コイルおよびこれを用いたコイル部品
JP6816609B2 (ja) トランス装置
US11476040B2 (en) Ultra-narrow high current power inductor for circuit board applications
JP5079316B2 (ja) インダクタンス素子
JP5726034B2 (ja) 漏洩トランス
JP2011009433A (ja) エッジワイズ巻き磁気部品
JP2020088347A (ja) リアクトル
JP5950706B2 (ja) 高周波トランス
JP2011124553A (ja) ノイズフィルタ
US20170345545A1 (en) Low profile power inductor
JP2021103699A (ja) 磁性コア、コイル部品、回路基板、及び電源装置
JP2010245456A (ja) リアクトル集合体
US20180040408A1 (en) Reactor
WO2023166914A1 (ja) 結合インダクタおよび回路
JP6956400B2 (ja) 磁性被覆コイル及びこれを用いたトランス
JP2010219254A (ja) リアクトル集合体
JP2019212874A (ja) 複合インダクタ
US12087495B2 (en) Ultra-narrow high current power inductor for circuit board applications
US20100123537A1 (en) Planar coil component
TWI844497B (zh) 磁性元件
TWI859349B (zh) 用於電路板之電磁組件總成
US20220319761A1 (en) Reactor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7169181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150