JP2018029122A - コイル部品、回路基板、及び電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路基板に組み付け易いコイル部品、回路基板、及び電源装置を提供する。【解決手段】巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備える第1コイルと、巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備え、前記第1コイルがつくる磁束を打ち消すように配置される第2コイルと、前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部がそれぞれ配置される一対の側脚と、両側脚間に介在される中央脚と、前記側脚及び前記中央脚を並列状態で連結する一対の連結部とを含むコアとを備え、前記第1コイルの軸と前記第2コイルの軸とを含む平面を基準面とするとき、前記第1コイル及び第2コイルにおける電流流入側の引出部を前記基準面の一方の側に備え、前記第1コイル及び第2コイルにおける電流流出側の引出部を前記基準面の他方の側に備えるコイル部品。【選択図】図1
Description
本発明は、コイル部品、回路基板、及び電源装置に関する。
DC−DCコンバータの一つに、特許文献1の図5に示すマルチフェーズ方式トランスリンク型昇圧チョッパ回路を備えるものがある。特許文献1は、この回路に備える結合トランスとして、E型コアを組み合わせてなるコアに、二つのコイルが配置されたコイル部品を開示する。このコアは、一対の側脚と両側脚間に介在される中央脚とを備え、各側脚に各コイルが配置される。一方の側脚に巻線が巻付けられて、一方のコイルの巻回部が形成され、他方の側脚に別の巻線が巻き付けられて、他方のコイルの巻回部が形成されている。
上述の結合トランスなどに利用されるコイル部品として、回路基板に組み付け易いものが望まれる。
特許文献1に記載される結合トランスにおいて各コイルの巻回部から延びる二つの引出部は、回路基板の基板本体に形成された配線パターンに接続される。
特許文献1の図5では、一方のコイル31における電流i1の流入側引出部(後述する図8では符号111に相当)が特許文献1の図5の紙面手前、流出側引出部(同符号112に相当)が同紙面奥に配置され、他方のコイル32における電流i2の流入側引出部(同符号121に相当)が同紙面奥、流出側引出部(同符号122に相当)が同紙面手前に配置される。図8を参照して説明する。なお、図8では、コアの一部である側脚131,132及び中央脚133のみ示す。図8に示す第1コイル101の軸と第2コイル102の軸とを含む仮想の平面を基準面L100とするとき、第1コイル101の電流流入側の引出部111と第2コイル102の電流流入側の引出部121とが基準面L100の異なる側に位置する。また、第1コイル101の電流流出側の引出部112と第2コイル102の電流流出側の引出部122とが基準面L100の異なる側に位置する。図8では電流流入側の引出部111,121がそれぞれ基準面L100の上側、下側に位置し、電流流出側の引出部112,122がそれぞれ基準面L100の下側、上側に位置する。コイル101,102の電流流入側の引出部111,121同士、電流流出側の引出部112,122同士が基準面L100を挟んで異なる側に位置する場合、回路基板の配線パターンを多層に積層するなどの立体配線が必要となる。その結果、回路基板の製造性の低下を招く。例えば、上述の配線パターンを基板本体の同一面上に備える平面配線型の回路基板であれば製造性に優れる。従って、平面配線型の回路基板であっても組み付け易いコイル部品が望まれる。
更に、大電流用途のコイル部品などでは、巻線として、柔らかいリッツ線に比較して加工性に劣る平角線を利用することがある。平角線コイルとする場合であっても、引出部を所定の形状に成形し易く、引出部を含めて製造性に優れるコイル部品がより好ましい。
そこで、回路基板に組み付け易いコイル部品を提供することを目的の一つとする。また、製造性に優れる回路基板、及び電源装置を提供することを別の目的の一つとする。
本開示に係るコイル部品は、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備える第1コイルと、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備え、前記第1コイルがつくる磁束を打ち消すように配置される第2コイルと、
前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部がそれぞれ配置される一対の側脚と、両側脚間に介在される中央脚と、前記側脚及び前記中央脚を並列状態で連結する一対の連結部とを含むコアとを備え、
前記第1コイルの軸と前記第2コイルの軸とを含む平面を基準面とするとき、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流入側の引出部を前記基準面の一方の側に備え、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流出側の引出部を前記基準面の他方の側に備える。
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備える第1コイルと、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備え、前記第1コイルがつくる磁束を打ち消すように配置される第2コイルと、
前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部がそれぞれ配置される一対の側脚と、両側脚間に介在される中央脚と、前記側脚及び前記中央脚を並列状態で連結する一対の連結部とを含むコアとを備え、
前記第1コイルの軸と前記第2コイルの軸とを含む平面を基準面とするとき、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流入側の引出部を前記基準面の一方の側に備え、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流出側の引出部を前記基準面の他方の側に備える。
上記のコイル部品は回路基板に組み付け易い。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係るコイル部品は、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備える第1コイルと、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備え、前記第1コイルがつくる磁束を打ち消すように配置される第2コイルと、
前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部がそれぞれ配置される一対の側脚と、両側脚間に介在される中央脚と、前記側脚及び前記中央脚を並列状態で連結する一対の連結部とを含むコアとを備え、
前記第1コイルの軸と前記第2コイルの軸とを含む平面を基準面とするとき、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流入側の引出部を前記基準面の一方の側に備え、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流出側の引出部を前記基準面の他方の側に備える。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係るコイル部品は、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備える第1コイルと、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備え、前記第1コイルがつくる磁束を打ち消すように配置される第2コイルと、
前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部がそれぞれ配置される一対の側脚と、両側脚間に介在される中央脚と、前記側脚及び前記中央脚を並列状態で連結する一対の連結部とを含むコアとを備え、
前記第1コイルの軸と前記第2コイルの軸とを含む平面を基準面とするとき、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流入側の引出部を前記基準面の一方の側に備え、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流出側の引出部を前記基準面の他方の側に備える。
上記の巻回部とは、各コイルを形成する巻線のうち、巻き数に関与する部分である。
上記の引出部とは、各コイルを形成する巻線のうち、巻き数に実質的に関与しない部分である。引出部は、巻回部から延びて、少なくとも先端部を外部との接続箇所とし、外部から巻回部への電流の流入、及び巻回部から外部への電流の流出に利用される。
上記の引出部を基準面の一方の側又は他方の側に備えるとは、引出部のうち、少なくとも先端部が基準面の一方の側又は他方の側に位置することをいう。引出部の代表的な形状として、巻回部の軸方向に平面視したとき、巻回部から接線方向に延びる巻線の全域が一直線状に延びた形態が挙げられる。
上記の引出部とは、各コイルを形成する巻線のうち、巻き数に実質的に関与しない部分である。引出部は、巻回部から延びて、少なくとも先端部を外部との接続箇所とし、外部から巻回部への電流の流入、及び巻回部から外部への電流の流出に利用される。
上記の引出部を基準面の一方の側又は他方の側に備えるとは、引出部のうち、少なくとも先端部が基準面の一方の側又は他方の側に位置することをいう。引出部の代表的な形状として、巻回部の軸方向に平面視したとき、巻回部から接線方向に延びる巻線の全域が一直線状に延びた形態が挙げられる。
上記のコイル部品では、電流流入側の引出部の組が基準面の一方の側に配置され、電流流出側の引出部の組が基準面の他方の側に配置されるように第1コイル及び第2コイルが形成されている。このような上記のコイル部品は、各引出部が接続される配線パターンが基板本体の同一面上に形成された平面配線型のものであっても、基板本体に容易に組み付けられる。
(2)上記のコイル部品の一例として、前記第1コイル及び第2コイルにおける電流流入側の引出部が並列に配置されると共に、前記第1コイル及び第2コイルにおける電流流出側の引出部が並列に配置される形態が挙げられる。
上記の並列に配置されるとは、幾何学的な平行を満たす場合の他、各引出部の軸線が直線的に延びて、平行と見做される程度に並んで配置される場合を含む。
上記の並列に配置されるとは、幾何学的な平行を満たす場合の他、各引出部の軸線が直線的に延びて、平行と見做される程度に並んで配置される場合を含む。
上記形態は、第1コイル及び第2コイルの巻回部の軸方向に平面視したとき、各引出部を、例えばその全長に亘って直線状である、といった単純な形状にすることができる。従って、両コイルを平角線コイルとする場合でも容易に製造でき、上記形態は製造性にも優れる。
(3)上記のコイル部品の一例として、前記第1コイルにおける前記電流流入側の引出部と前記電流流出側の引出部とがつくる角度及び前記第2コイルにおける前記電流流入側の引出部と前記電流流出側の引出部とがつくる角度が180°未満である形態が挙げられる。
上記形態は、各コイルがつくる磁束を良好に打ち消し合えて磁気特性に優れる。また、上記形態は、回路基板に備えられる場合に、基板本体におけるコイル部品の配置領域(実装面積)を小さくし易い。従って、上記形態は、磁気的特性に優れる上に、回路基板の小型化にも寄与する。
(4)上記のコイル部品の一例として、前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部は、円筒状であり、
前記一対の側脚はいずれも、円柱状であり、
前記連結部は、前記側脚の外周面の一部に連続する湾曲面を有する形態が挙げられる。
前記一対の側脚はいずれも、円柱状であり、
前記連結部は、前記側脚の外周面の一部に連続する湾曲面を有する形態が挙げられる。
上記形態は、第1コイル及び第2コイルの巻回部が円筒状であるため、両コイルを平角線コイルとする場合でも容易に製造できる。両コイルの巻回部とコアの側脚とが相似形状であるため、コイルとコアとを組み付け易い。これらのことから、上記形態は、製造性により優れる。また、上記形態に備えるコアは、連結部における側脚よりも突出した部分が少なく小型である。このことから、上記形態は小型である。
(5)円筒状の巻回部と円柱状の側脚とを備える上記(4)の一例として、前記中央脚は、前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部の少なくとも一方に対向する箇所に前記巻回部の外周面に対応した湾曲面を有する形態が挙げられる。
上記形態は、両コイルを近接配置できるため、結合係数を増大できる上により小型にし易い。
(6)円筒状の巻回部と円柱状の側脚とを備える上記(4)の一例として、前記中央脚が直方体状であり、前記中央脚における前記基準面に直交に配置される長辺の長さが、前記側脚の直径よりも大きい形態が挙げられる。
上記形態は、図8に示すE型コアを備える場合と比較して、円筒状のコイル間に挟まれる空間に占めるコアの割合を大きくでき、上記空間を有効に活用できる。また、上記形態は、中央脚における基準面に直交する方向の長さ(長辺の長さ)がより長いため、所定の磁路断面積を満たす範囲で、中央脚における基準面に平行方向の長さ(短辺の長さ)をより短くできる。その結果、上記形態は、両コイルを近接配置できるため、結合係数を増大できる上に、コイル部品における基準面に平行な方向の長さを短くでき、小型にできる。
(7)本発明の一態様に係る回路基板は、上記(1)から(6)のいずれか一つに記載のコイル部品と、
前記第1コイルの前記引出部及び前記第2コイルの前記引出部がそれぞれ接続される配線パターンとを備える。
前記第1コイルの前記引出部及び前記第2コイルの前記引出部がそれぞれ接続される配線パターンとを備える。
上記の回路基板は、上記のコイル部品を備えるため、上述のように配線パターンが基板本体の同一面上に形成された平面配線型のものとすることができ、製造性に優れる。
(8)本発明の一態様に係る電源装置は、上記(7)に記載の回路基板を備える。
上記の電源装置は、製造性に優れる上記の回路基板を備えるため、製造性に優れる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を適宜参照して、実施形態に係るコイル部品、回路基板、電源装置の具体例を説明する。図中、同一名称物は、同一物を意味する。
以下、図面を適宜参照して、実施形態に係るコイル部品、回路基板、電源装置の具体例を説明する。図中、同一名称物は、同一物を意味する。
[実施形態1]
図1〜図5を参照して、実施形態1のコイル部品1A,回路基板5,電源装置6を説明する。図1では、分かり易いようにコイル部品1Aを基板本体50に対して大きく強調して示す。図5では、分かり易いようにコア3の一部(側脚31,32及び中央脚33)のみを示す(この点は後述する図6,図7も同様である)。
図1〜図5を参照して、実施形態1のコイル部品1A,回路基板5,電源装置6を説明する。図1では、分かり易いようにコイル部品1Aを基板本体50に対して大きく強調して示す。図5では、分かり易いようにコア3の一部(側脚31,32及び中央脚33)のみを示す(この点は後述する図6,図7も同様である)。
(全体構成)
実施形態1のコイル部品1Aは、第1コイル1及び第2コイル2とコア3とを備え、二つの独立した第1コイル1及び第2コイル2が一つのコア3に配置される。第1コイル1は、巻線を巻回してなる巻回部10と、巻回部10から延びる電流流入側の引出部11及び電流流出側の引出部12とを備える。第2コイル2は、第1コイル1を形成する巻線とは別の巻線を巻回してなる巻回部20と、巻回部20から延びる電流流入側の引出部21及び電流流出側の引出部22とを備える。コア3は、第1コイル1の巻回部10及び第2コイル2の巻回部20がそれぞれ配置される一対の側脚31,32と、両側脚31,32間に介在される中央脚33と、側脚31,32及び中央脚33を並列状態で連結する一対の連結部34,34(図2も参照)とを備える。第2コイル2は、第1コイル1がつくる磁束を打ち消すようにコア3に配置される。コイル部品1Aは、第1コイル1の二つの引出部11,12、第2コイル2の二つの引出部21,22を特定の配置状態とすることを特徴の一つとする。詳しくは、第1コイル1の軸L1(図4)と第2コイルの軸L2(図4)とを含む平面を基準面Lとするとき、第1コイル1及び第2コイル2における電流流入側の引出部11,21を基準面Lの一方の側に備え(図1では上側)、第1コイル1及び第2コイル2における電流流出側の引出部12,22を基準面Lの他方の側(図1では下側)に備える。以下、構成部材ごとに説明する。
実施形態1のコイル部品1Aは、第1コイル1及び第2コイル2とコア3とを備え、二つの独立した第1コイル1及び第2コイル2が一つのコア3に配置される。第1コイル1は、巻線を巻回してなる巻回部10と、巻回部10から延びる電流流入側の引出部11及び電流流出側の引出部12とを備える。第2コイル2は、第1コイル1を形成する巻線とは別の巻線を巻回してなる巻回部20と、巻回部20から延びる電流流入側の引出部21及び電流流出側の引出部22とを備える。コア3は、第1コイル1の巻回部10及び第2コイル2の巻回部20がそれぞれ配置される一対の側脚31,32と、両側脚31,32間に介在される中央脚33と、側脚31,32及び中央脚33を並列状態で連結する一対の連結部34,34(図2も参照)とを備える。第2コイル2は、第1コイル1がつくる磁束を打ち消すようにコア3に配置される。コイル部品1Aは、第1コイル1の二つの引出部11,12、第2コイル2の二つの引出部21,22を特定の配置状態とすることを特徴の一つとする。詳しくは、第1コイル1の軸L1(図4)と第2コイルの軸L2(図4)とを含む平面を基準面Lとするとき、第1コイル1及び第2コイル2における電流流入側の引出部11,21を基準面Lの一方の側に備え(図1では上側)、第1コイル1及び第2コイル2における電流流出側の引出部12,22を基準面Lの他方の側(図1では下側)に備える。以下、構成部材ごとに説明する。
(コイル)
・概要
この例の第1コイル1は、図4に示すように巻線を螺旋状に巻回してなる円筒状の巻回部10と、巻回部10に連続する巻線が巻回部10から離れるように延ばされてなる二つの引出部11,12とを備える。引出部11,12の先端部は、電力供給を行う電源などの外部装置(図示せず)が接続される接続箇所であり、中間領域は、適宜な形状に成形される。この例の中間領域は、図2〜図4の上下方向にみて階段状に屈曲され、図1に示すように第1コイル1の軸方向に平面視すると、直線状に延びている。この例の第2コイル2の基本的構成は第1コイル1と同様である。概略を述べると、第2コイル2は、円筒状の巻回部20と、巻線が巻回部20から離れるように延ばされてなる二つの引出部21,22とを備える。第2コイル2の引出部21,22の中間領域は、階段状に屈曲され(図2,図4)、第2コイル2の軸方向に平面視すると直線状に延びている(図1)。
・概要
この例の第1コイル1は、図4に示すように巻線を螺旋状に巻回してなる円筒状の巻回部10と、巻回部10に連続する巻線が巻回部10から離れるように延ばされてなる二つの引出部11,12とを備える。引出部11,12の先端部は、電力供給を行う電源などの外部装置(図示せず)が接続される接続箇所であり、中間領域は、適宜な形状に成形される。この例の中間領域は、図2〜図4の上下方向にみて階段状に屈曲され、図1に示すように第1コイル1の軸方向に平面視すると、直線状に延びている。この例の第2コイル2の基本的構成は第1コイル1と同様である。概略を述べると、第2コイル2は、円筒状の巻回部20と、巻線が巻回部20から離れるように延ばされてなる二つの引出部21,22とを備える。第2コイル2の引出部21,22の中間領域は、階段状に屈曲され(図2,図4)、第2コイル2の軸方向に平面視すると直線状に延びている(図1)。
・巻線
第1コイル1を構成する巻線及び第2コイル2を構成する巻線はいずれも、導体線の外周に絶縁被覆を備える被覆線を好適に利用できる。導体線の構成材料は、銅やアルミニウム、その合金が挙げられる。絶縁被覆の構成材料は、エナメルと呼ばれるポリアミドイミドなどの樹脂が挙げられる。巻線は、コイルに利用される公知の線材、例えば平角線、被覆平角線、丸線、被覆丸線、リッツ線などを利用できる。この例の巻線は被覆平角線であり、巻回部10,20はエッジワイズコイルである。導体線が平角線であれば、導体断面積をリッツ線よりも大きくし易く、コイル部品1Aを大電流用途に好適に利用できる。巻回部10,20の形状は適宜変更できるが、本例のように円筒状であれば、巻径が比較的小さいエッジワイズコイルであっても製造し易い。また、導体線が平角線であればリッツ線よりも保形性に優れる。例えば、引出部11,12,21,22の中間領域を上述のように所定の形状に成形した場合、この所定の形状を維持し易い。
第1コイル1を構成する巻線及び第2コイル2を構成する巻線はいずれも、導体線の外周に絶縁被覆を備える被覆線を好適に利用できる。導体線の構成材料は、銅やアルミニウム、その合金が挙げられる。絶縁被覆の構成材料は、エナメルと呼ばれるポリアミドイミドなどの樹脂が挙げられる。巻線は、コイルに利用される公知の線材、例えば平角線、被覆平角線、丸線、被覆丸線、リッツ線などを利用できる。この例の巻線は被覆平角線であり、巻回部10,20はエッジワイズコイルである。導体線が平角線であれば、導体断面積をリッツ線よりも大きくし易く、コイル部品1Aを大電流用途に好適に利用できる。巻回部10,20の形状は適宜変更できるが、本例のように円筒状であれば、巻径が比較的小さいエッジワイズコイルであっても製造し易い。また、導体線が平角線であればリッツ線よりも保形性に優れる。例えば、引出部11,12,21,22の中間領域を上述のように所定の形状に成形した場合、この所定の形状を維持し易い。
この例では、第1コイル1及び第2コイル2を形成する巻線の仕様(構成材料、幅及び厚さ、断面積など)、巻回部10,20の仕様(巻径、巻き数、自然長、形状など)が実質的に等しい。
・引出部
第1コイル1の引出部11,12及び第2コイル2の引出部21,22は、電流流入側の引出部11,21における少なくとも先端部が両コイル1,2の軸L1,L2を含む基準面Lの一方の側に配置され、電流流出側の引出部12,22における少なくとも先端部が基準面Lの他方の側に配置されるように形成されている。この例の引出部11,12,21,22はいずれも、上述の軸方向に平面視すると、巻回部10,20の接線方向に延びる全域(付け根から先端部までの全域)に亘って直線状であり、電流流入側の引出部11,21の全域が基準面Lの一方の側に配置され、電流流出側の引出部12,22の全域が他方の側に配置されるように形成されている。
第1コイル1の引出部11,12及び第2コイル2の引出部21,22は、電流流入側の引出部11,21における少なくとも先端部が両コイル1,2の軸L1,L2を含む基準面Lの一方の側に配置され、電流流出側の引出部12,22における少なくとも先端部が基準面Lの他方の側に配置されるように形成されている。この例の引出部11,12,21,22はいずれも、上述の軸方向に平面視すると、巻回部10,20の接線方向に延びる全域(付け根から先端部までの全域)に亘って直線状であり、電流流入側の引出部11,21の全域が基準面Lの一方の側に配置され、電流流出側の引出部12,22の全域が他方の側に配置されるように形成されている。
この例では、図5に示すように、第1コイル1及び第2コイル2における電流流入側の引出部11,21について引出部11の軸線L1iと、引出部21の軸線L2iとをとると、両軸線L1i,L2iは並列に配置される。従って、引出部11,21は並列に配置されているといえ、ここでは、実質的に平行に配置される。引出部11,21は、軸線L1i,L2iの並列配置を維持しつつ、図2〜図4に示すように中間領域が上下方向に屈曲される。ここでは、引出部11,21の先端部の一面(図3では下面)が、コア3の設置面となる下側の連結部34の下面と実質的に面一になるように、フラットワイズ曲げされている。また、ここでは、図1,図5に示すように両引出部11,21の先端部(ここでは角部)が一直線上に配置されるように(揃うように)、両引出部11,21の長さが調整されている。引出部11,21の先端部が揃っておらず、例えば、一方の引出部11が他方の引出部21よりも突出する長さとすることができる。この例のように先端部を揃えると、先端部が揃っていない場合に比較して、基板本体50に対するコイル部品1Aの配置領域(実装面積)を小さくし易い(この点は後述の電流流出側の引出部12,22についても同様である)。
第1コイル1及び第2コイル2における電流流出側の引出部12,22の基本的構成は、電流流入側の引出部11,21と同様であり、図2,図3に示すように中間領域の折り曲げ位置及び実際長さが異なる。概略を述べると、図5に示すように電流流出側の引出部12,22の軸線L1o,L2oが並列に配置されており、引出部12,22は並列に配置されているといえる。ここでは引出部12,22は実質的に平行に配置される。両引出部12,22の先端部(ここでは角部)が一直線上に配置されるように、両引出部12,22の長さが調整されている。引出部12,22は、その先端部の一面(図3では下面)がコア3の設置面(下側の連結部34の下面)と実質的に面一になるように折り曲げられている。この例では、引出部12,22の折り曲げ位置は、電流流入側の引出部11,21の折り曲げ位置よりも高い(図2,図3)。引出部12,22の実際の長さは、電流流入側の引出部11,21の実際の長さよりも長いものの、上述のように折り曲げ位置を調整することで、第2コイル2の軸方向に平面視すると、電流流入側の引出部11,21の見かけ長さと、電流流出側の引出部12,22の見かけ長さとが実質的に等しい。
第1コイル1における電流流入側の引出部11と電流流出側の引出部12とがつくる角度θ1(ここでは軸線L1iと軸線L1oとの交差角度に等しい)、及び第2コイル2における電流流入側の引出部21と電流流出側の引出部22とがつくる角度θ2(ここでは軸線L2iと軸線L2oとの交差角度に等しい)は適宜選択できる。例えば、角度θ1,θ2が180°未満とすることができる。角度θ1,θ2が180°未満であれば、コア3の中央脚33に対する各コイル1,2の巻き数が等しくなり易く、各コイル1,2がつくる磁束を良好に打ち消し合えて、磁気特性に優れる。また、角度θ1,θ2が小さいほど、回路基板5の基板本体50に対するコイル部品1Aの配置領域を小さくし易い。従って、回路基板5を小型にし易い。磁気特性、小型化を考慮すると、角度θ1,θ2は、120°以下、更に90°以下とすることができる。角度θ1,θ2が45°以上、更に60°であると、引出部11,12,21,22の先端部をコア3(特に中央脚33)からある程度離すことができ、基板本体50に接続し易い。この例では、角度θ1,θ2はいずれも実質的に90°(180°未満)であり等しい。また、この例では、各軸線L1i,L1o,L2i,L2oは基準面Lに対して非直交に交差しており、基準面Lとなす角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oはいずれも実質的に45°であり等しい。基準面Lは、角度θ1,θ2を二等分するといえる(θ1=θ1i+θ1o,θ1i=θ1o,θ2=θ2i+θ2o,θ2i=θ2o)。この例のように角度θ1,θ2が実質的に等しく、電流流入側の引出部11,21が平行及び電流流出側の引出部12,22が平行であれば、両コイル1,2を実質的に等しい形状にすることができ、引出部11,12,21,22を含めたコイル1,2の製造性に優れる。
巻線の仕様、巻回部の仕様、引出部の配置状態は一例であり、適宜変更できる。引出部の配置状態の別例を実施形態2,3に示す。
(コア)
コイル部品1Aに備えるコア3は、軟磁性材料を含み、閉磁路を形成する磁性部材である。この例のコア3は、図4に示すように第1コイル1の巻回部10が配置される柱状の側脚31と、第2コイル2の巻回部20が配置される柱状の側脚32と、離間して横並びされる両側脚31,32間に介在される柱状の中央脚33と、一方の側脚31、中央脚33、他方の側脚32という順に並べられた状態でこれらを挟み、これらを連結する一対の板状の連結部34,34とを備える。
コイル部品1Aに備えるコア3は、軟磁性材料を含み、閉磁路を形成する磁性部材である。この例のコア3は、図4に示すように第1コイル1の巻回部10が配置される柱状の側脚31と、第2コイル2の巻回部20が配置される柱状の側脚32と、離間して横並びされる両側脚31,32間に介在される柱状の中央脚33と、一方の側脚31、中央脚33、他方の側脚32という順に並べられた状態でこれらを挟み、これらを連結する一対の板状の連結部34,34とを備える。
この例のコア3は、一対のE字状の分割コア片3a,3bを、その開口部が向かい合うように組み付けて形成される。各分割コア片3a,3bは同一形状であり、側脚31,32を形成する二つの側脚片と、二つの側脚片間に介在され、中央脚33を形成する中央脚片と、二つの側脚片及び中央脚片を支持する連結部34とを備える。各分割コア片3a,3bは、一方の側脚31をつくる側脚片の軸(ここでは第1コイル1の軸L1に実質的に同軸に配置される、図3,図4)と他方の側脚32をつくる側脚片の軸(ここでは第2コイル2の軸L2に実質的に同軸に配置される、図4)とを含む平面(ここでは基準面Lに実質的に等しい)を中心とする線対称な形状である。また、各分割コア片3a,3bは、上記平面(基準面L)に直交する平面を中心とする線対称な形状である。
上述の二つの側脚片及び中央脚片は、連結部34の内面から突出する。この例では、両側脚片の突出高さが等しく、中央脚片の突出高さよりも若干高い。そのため、両分割コア片3a,3bを組み付け、両分割コア片3a,3bの側脚片の端面同士を接触させると、両分割コア片3a,3bの中央脚片間に隙間が設けられる。この隙間を磁気ギャップ33g(図2)とする。コア3は、図2に示すように中央脚33の中央部に磁気ギャップ33gを備える。この例のようにコア3を複数の分割コア片3a,3bの組物とすれば、別途作製した第1コイル1,第2コイル2をコア3に容易に組み付けられ、コイル部品1Aの製造性に優れる。
この例の一対の側脚31,32(側脚片)はいずれも円柱状であり(図4)、第1コイル1の巻回部10、第2コイル2の巻回部20に相似状である。そのため、各側脚31,32(側脚片)に各コイル1,2を組み付け易い。
この例の中央脚33は、第1コイル1の巻回部10及び第2コイル2の巻回部20の少なくとも一方に対向する箇所にその巻回部に対応した湾曲面を有する異形柱状体である。この例では、図5に示すように、中央脚33は、両コイル1,2の巻回部10,20に対向する箇所にそれぞれ、巻回部10,20に対応した一対の円弧状の面を有する。中央脚33は、連結部34の一方の側縁から他方の側縁に亘って設けられており(図4)、側脚31,32の軸方向に平面視したとき、短辺の長さが幅Woである長方形において各長辺の中央部を円弧状に切り欠いた形状である。そのため、中央脚33の中央部の幅Wcは、側縁側の幅Woよりも細い。なお、中央脚33の幅とは、両コイル1,2の軸が並ぶ方向(図5では左右方向)の距離であり、ここでは基準面Lに平行方向の距離である。
上述のように中央脚33が巻回部10,20に沿った湾曲面を有するため、円筒状の両コイル1,2を近付けられる。定量的には、両コイル1,2間の距離を中央部の幅Wc以上、側縁側の幅Wo未満とすることができる。このようなコイル部品1Aは、結合トランスなどに利用する場合に結合係数をより大きくできる。結合係数の増大を望む場合、両コイル1,2間の距離が短いほど、つまり引出側の幅Wcがより小さいほど好ましく、側縁側の幅Woの80%以下、更に70%以下、60%以下とすることができる。幅Wcの下限は特に設けない。この例の中央部の幅Wcは側縁側の幅Woの40%程度である。
この例の連結部34は、円柱状の側脚31,32の外周面の一部に連続する湾曲面を有する(図2,図4)。このような連結部34は、図1に示すように側脚31,32の軸方向に平面視したとき、横長の八角形状であり、いわば長方形状の板の四隅を切り欠いた形状である。ここで、連結部34を例えば長方形状の板などとすれば、側脚31,32の輪郭から突出する部分を十分に有する。しかし、この突出する部分にあたる角部は、連結部34における側脚31,32との接続箇所に比較して、通過する磁束量が少ない。そこで、この例のように連結部34の外周面の一部を側脚31,32の外周面の一部に連続させて、上述の角部を切り欠いた形状とすると、コア3に磁束を十分に流すことができながら、コア3を小型にできる。ひいてはコイル部品1Aを小型にできる。
コア3の形状は適宜変更できる。例えば、側脚31,32及び中央脚33を直方体状とし(図8参照)、連結部34を長方形の板状などとし、全体的に直方体状のコアとする形態、側脚31,32を円柱状とし、中央脚33を直方体状とし(後述の図6参照)、連結部34を上述の八角形の板状とする形態、側脚31,32を円柱状とし、中央脚33を直方体状とし(同)、連結部34を長方形の板状とする形態などが挙げられる。中央脚33を直方体状とする場合、その幅は一様である(同)。
コア3(ここでは分割コア片3a,3b)には、公知の構成材料で形成された種々の形態のものが利用できる。例えば、フェライトコアなどの焼結体、軟磁性材料の粉末を用いた圧粉成形体、軟磁性材料の粉末と樹脂とを含む複合材料、電磁鋼板などの軟磁性材料の板材を積層した積層体などが挙げられる。磁気ギャップ33gを備える場合、本例のようにエアギャップとする他、非磁性材料から構成されるギャップ板を備えることができる。
(コアに対するコイルの配置状態)
コイル部品1Aに備える第1コイル1及び第2コイル2は、通電時に自身がつくる磁束を互いに打ち消し合うようにコア3に組み付けられる。この例では、各コイル1,2に流れる電流方向が図1の黒矢印に示す反時計回りの方向、図3の黒矢印に示す左から右向き、及び下から上向きになるように各コイル1,2に電力が供給される。各コイル1,2の電流方向は同じである。このような各コイル1,2は、図1に示すように基準面Lの上側に左から順に、第1コイル1の電流流入側の引出部11、第2コイル2の電流流入側の引出部21が並び、基準面Lの下側に左から順に第1コイル1の電流流出側の引出部12、第2コイル2の電流流出側の引出部22が並ぶようにコア3に配置される。また、上述のように電流流入側の引出部11,21の先端部が揃い、電流流出側の引出部12,22の先端部が揃うように各コイル1,2がコア3に配置される。
コイル部品1Aに備える第1コイル1及び第2コイル2は、通電時に自身がつくる磁束を互いに打ち消し合うようにコア3に組み付けられる。この例では、各コイル1,2に流れる電流方向が図1の黒矢印に示す反時計回りの方向、図3の黒矢印に示す左から右向き、及び下から上向きになるように各コイル1,2に電力が供給される。各コイル1,2の電流方向は同じである。このような各コイル1,2は、図1に示すように基準面Lの上側に左から順に、第1コイル1の電流流入側の引出部11、第2コイル2の電流流入側の引出部21が並び、基準面Lの下側に左から順に第1コイル1の電流流出側の引出部12、第2コイル2の電流流出側の引出部22が並ぶようにコア3に配置される。また、上述のように電流流入側の引出部11,21の先端部が揃い、電流流出側の引出部12,22の先端部が揃うように各コイル1,2がコア3に配置される。
更に、この例では、基準面Lを軸として、第1コイル1の引出部11,12の先端部、第2コイル2の引出部21,22の先端部が実質的に対称な位置となるように、各コイル1,2がコア3に配置される(図5)。
(用途)
実施形態1のコイル部品1Aは、例えば、回路基板5の構成部品の一つに利用される。回路基板5は、例えば、電源装置6の構成部品の一つに利用される。図1では、回路基板5の一部が電源装置6のケースに収納された状態を部分的に示す。回路基板5は、例えば、DC−DCコンバータであって、マルチフェーズ方式トランスリンク型昇圧チョッパ回路などに利用される。このような回路基板5を備える電源装置6は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車といった車両に搭載されるコンバータなどに利用される。
実施形態1のコイル部品1Aは、例えば、回路基板5の構成部品の一つに利用される。回路基板5は、例えば、電源装置6の構成部品の一つに利用される。図1では、回路基板5の一部が電源装置6のケースに収納された状態を部分的に示す。回路基板5は、例えば、DC−DCコンバータであって、マルチフェーズ方式トランスリンク型昇圧チョッパ回路などに利用される。このような回路基板5を備える電源装置6は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車といった車両に搭載されるコンバータなどに利用される。
(回路基板)
実施形態1の回路基板5は、実施形態1のコイル部品1Aと、第1コイル1の引出部11,12、及び第2コイル2の引出部21,22がそれぞれ接続される配線パターン511,512,521,522とを備える。回路基板5は、複数の配線パターン511,512,521,522などが形成された基板本体50を備え、一面をコイル部品1Aの載置面(図3では上面)とする。図1,図3では、コイル1,2の軸L1,L2(図4)が基板本体50の載置面(上面)に実質的に直交するように、コイル部品1Aが基板本体50に載置される例を示す。
実施形態1の回路基板5は、実施形態1のコイル部品1Aと、第1コイル1の引出部11,12、及び第2コイル2の引出部21,22がそれぞれ接続される配線パターン511,512,521,522とを備える。回路基板5は、複数の配線パターン511,512,521,522などが形成された基板本体50を備え、一面をコイル部品1Aの載置面(図3では上面)とする。図1,図3では、コイル1,2の軸L1,L2(図4)が基板本体50の載置面(上面)に実質的に直交するように、コイル部品1Aが基板本体50に載置される例を示す。
配線パターン511,512,521,522は、第1コイル1及び第2コイル2の引出部11,12,21,22を接続可能であり、各コイル1,2に所定の電力供給を行えれば、適宜な形状とすることができる。この例では、図1に示すように各配線パターン511,512,521,522は直線状に形成されて並列に配置される。ここでは実質的に平行である。また、この例では、第1コイル1の引出部11,12が接続される配線パターン511,512が同一の軸線L51上に配置され、第2コイル2の引出部21,22が接続される配線パターン521,522が別の同一の軸線L52上に配置されるように各配線パターン511,512,521,522が設けられている。両軸線L51,L52は並列に配置され、ここでは実質的に平行である。また、両軸線L51,L52は基板本体50の側縁(ここでは左側縁)に実質的に平行である。複数の配線パターン511,512,521,522が並列配置される場合、配線パターンを形成し易く、回路基板5の製造性に優れる。
この例の各配線パターン511,512,521,522の軸線(ここでは軸線L51,L52)と、第1コイル1及び第2コイル2の軸L1,L2(図4)を含む基準面Lとは直交に配置され、基準面Lと軸線L51,L52とがなす角度が実質的に90°である。その他、基準面Lと配線パターンの軸線とがなす角度が90℃未満(鋭角)になるように、配線パターンの軸線に対して基準面Lが傾いた状態でコイル部品1Aを配置することもできる。
基板本体50の構成材料は、各種の絶縁材料が挙げられる。配線パターン511,512,521,522は、例えばプリント回路や、銅板といった金属板などで形成できる。公知のPCB(printed circuit board)やバスバー基板などにおける配線パターンの形成方法を利用できる。回路基板5Aにおけるその他の構成については公知の構成を利用でき、詳細な説明を省略する。引出部11,12,21,22と配線パターン511,512,521,522との接続には、ねじ結合や半田付けなど、公知の方法が利用できる。図1では、引出部11,12,21,22の先端部にねじ孔(円孔)が設けられた場合を例示する。その他の図における引出部の先端部の丸孔もねじ孔である。
(電源装置)
実施形態1の電源装置6は、実施形態1の回路基板5を備える。電源装置6におけるその他の構成については公知の構成を利用でき、詳細な説明を省略する。
実施形態1の電源装置6は、実施形態1の回路基板5を備える。電源装置6におけるその他の構成については公知の構成を利用でき、詳細な説明を省略する。
(効果)
実施形態1のコイル部品1Aは、第1コイル1及び第2コイル2における電流流入側の引出部11,21の組が基準面Lの一方の側に配置され、電流流出側の引出部12,22の組が基準面Lの他方の側に配置される。このようなコイル部品1Aは、平面配線型の基板本体50を備える回路基板5の構成要素とする場合に、各コイル1,2の引出部11,12,21,22を配線パターン511,512,521,522に容易に接続できる。従って、実施形態1のコイル部品1Aは、回路基板5に組み付け易い。
実施形態1のコイル部品1Aは、第1コイル1及び第2コイル2における電流流入側の引出部11,21の組が基準面Lの一方の側に配置され、電流流出側の引出部12,22の組が基準面Lの他方の側に配置される。このようなコイル部品1Aは、平面配線型の基板本体50を備える回路基板5の構成要素とする場合に、各コイル1,2の引出部11,12,21,22を配線パターン511,512,521,522に容易に接続できる。従って、実施形態1のコイル部品1Aは、回路基板5に組み付け易い。
特に、この例の両コイル1,2は、引出部11,12,21,22の実際の長さ及び屈曲位置を除いて実質的に同様な形状である、各引出部11,12,21,22は直線的に延ばされ、上述の組ごとに並列に配置される、巻回部10,20が円筒状であるといった単純な形状である。そのため、コイル1,2は、巻線に被覆平角線を用いているものの容易に製造できる。また、この例のコア3は、複数の分割コア片3a,3bの組物としており、コア3と、別途作製したコイル1,2とを組み付け易い。従って、実施形態1のコイル部品1Aは、製造性にも優れる。
また、この例のコア3の連結部34が特定の形状であるため、コイル部品1Aは小型である。中央脚33が特定の形状であって第1コイル1及び第2コイル2を近接できるため、コイル部品1Aは結合係数を大きくできる上に小型である。
実施形態1の回路基板5は、実施形態1のコイル部品1Aを備えるため、平面配線型のものとすることができる。この場合、上記引出部11,12,21,22が接続される配線パターン511,512,521,522を基板本体50の同一面上に形成でき、配線パターンを形成し易い。この例では、配線パターン511,512,521,522が直線的で、並列に配置されるように形成できることからも、容易に形成できる。従って、実施形態1の回路基板5は製造性に優れる。この回路基板5を備える実施形態1の電源装置6も製造性に優れる。
以下、図6,図7を参照して、実施形態2,3のコイル部品1B,1Cを説明する。以下の説明では、実施形態1との相違点を詳細に説明し、その他の構成及び効果、用途などについては、詳細な説明を省略する。
[実施形態2]
以下、図6を参照して、実施形態2のコイル部品1Bを説明する。
実施形態2のコイル部品1Bの基本的構成は実施形態1のコイル部品1Aと同様であり、第1コイル1及び第2コイル2とコア(側脚31,32、中央脚33など)とを備え、第1コイル1及び第2コイル2の電流流入側の引出部11,21を基準面Lの一方の側(図6では上側)に備え、電流流出側の引出部12,22を基準面Lの他方の側(図6では下側)に備える。実施形態2のコイル部品1Bにおける実施形態1のコイル部品1Aとの相違点として、各引出部11,12,21,22の軸線L1i,L1o,L2i,L2oが基準面Lに対して直交するように配置される点が挙げられる。
以下、図6を参照して、実施形態2のコイル部品1Bを説明する。
実施形態2のコイル部品1Bの基本的構成は実施形態1のコイル部品1Aと同様であり、第1コイル1及び第2コイル2とコア(側脚31,32、中央脚33など)とを備え、第1コイル1及び第2コイル2の電流流入側の引出部11,21を基準面Lの一方の側(図6では上側)に備え、電流流出側の引出部12,22を基準面Lの他方の側(図6では下側)に備える。実施形態2のコイル部品1Bにおける実施形態1のコイル部品1Aとの相違点として、各引出部11,12,21,22の軸線L1i,L1o,L2i,L2oが基準面Lに対して直交するように配置される点が挙げられる。
この例の第1コイル1の引出部11,12及び第2コイル2の引出部21,22はいずれも直線状である。また、第1コイル1の引出部11,12の軸線L1i,L1oがなす角度θ1が実質的に180°であり、軸線L1i,L1oが同一直線上に配置される。第2コイル2の引出部21,22の軸線L2i,L2oがなす角度θ2が実質的に180°であり、軸線L2i,L2oが同一直線上に配置される。軸線L1i,L1o,L2i,L2oと基準面Lとがなす角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oはいずれも実質的に90°である。電流流入側の引出部11,21の軸線L1i,L2iが並列に配置され、ここでは実質的に平行である。電流流出側の引出部12,22の軸線L1o,L2oも並列に配置され、実質的に平行である。更に、この例では、電流流入側の引出部11,21の先端部の端縁が揃い、電流流出側の引出部12,22の先端部の端縁が揃うように、引出部11,12,21,22の長さが調整されている。このようなコイル部品1Bを回路基板に組み付ける場合、基板本体におけるコイル部品1Bの配置領域は、両コイル1,2を含み各引出部11,12,21,22の先端部の端縁を繋ぐ長方形状となる。このようなコイル1,2は、引出部を含めて容易に形成でき、製造性に優れる。
実施形態2のコイル部品1Bを備える回路基板(図示せず)は、基板本体の一面に配線パターンが形成されている。この例では、実施形態1と同様に、第1コイル1が接続される配線パターン511,512(図示せず)が同一の軸線L51(図示せず)上に配置され、第2コイル2が接続される配線パターン521,522(図示せず)が同一の軸線L52(図示せず)上に配置されており、配線パターン511,512,521,522を形成し易い。引出部11,12,21,22の長さはこれらの配線パターンに応じて調整されている。
その他、以下の形態とすることができる。以下のいずれの形態についても、コア3の中央脚33と、第1コイル1及び第2コイル2の少なくとも一方とが干渉し得る場合には、コイル1,2の配置状態に応じて、中央脚33を切り欠いた形状などとして、中央脚33の形状を適宜調整するとよい。
(1)軸線L1i(=L1o),L2i(=L2o)が基準面Lに非直交に交差する形態
例えば、角度θ1,θ2が実質的に180°であり、軸線L1i(=L1o)とL2i(=L2o)とが実質的に平行であり、軸線L1i(=L1o)と基準面Lとがなす角度,軸線L2i(=L2o)と基準面Lとがなす角度とのいずれも90°未満である形態が挙げられる。その他、軸線L1i,L2iが非平行な形態が挙げられる。この形態では、角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oの少なくとも一つの大きさが異なる。
(2)角度θ1,θ2が異なる形態
例えば、角度θ1が180°であり、角度θ2が180°未満である形態等が挙げられる。第1コイル1における角度θ1i,θ1oの組、第2コイル2における角度θ2i,θ2oの組の少なくとも一方が異なる形態とすることができる。この形態では、電流流入側の軸線L1i,L2iの組、及び電流流出側の軸線L1o,L2oの組の少なくとも一方を非平行とすることができる。
このように角度θ1,θ2が180°以下であり、角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oが30°以上90°以下の範囲で、角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oを調整できる。
(1)軸線L1i(=L1o),L2i(=L2o)が基準面Lに非直交に交差する形態
例えば、角度θ1,θ2が実質的に180°であり、軸線L1i(=L1o)とL2i(=L2o)とが実質的に平行であり、軸線L1i(=L1o)と基準面Lとがなす角度,軸線L2i(=L2o)と基準面Lとがなす角度とのいずれも90°未満である形態が挙げられる。その他、軸線L1i,L2iが非平行な形態が挙げられる。この形態では、角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oの少なくとも一つの大きさが異なる。
(2)角度θ1,θ2が異なる形態
例えば、角度θ1が180°であり、角度θ2が180°未満である形態等が挙げられる。第1コイル1における角度θ1i,θ1oの組、第2コイル2における角度θ2i,θ2oの組の少なくとも一方が異なる形態とすることができる。この形態では、電流流入側の軸線L1i,L2iの組、及び電流流出側の軸線L1o,L2oの組の少なくとも一方を非平行とすることができる。
このように角度θ1,θ2が180°以下であり、角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oが30°以上90°以下の範囲で、角度θ1i,θ1o,θ2i,θ2oを調整できる。
実施形態のコイル部品は、電流流入側の引出部11,21及び電流流出側の引出部12,22が基準面Lの異なる側にそれぞれ配置される限りにおいて、実施形態1,2等に示すように軸線L1i,L1o,L2i,L2oにおける基準面Lに対する角度や引出部11,12,21,22の長さなどを適宜選択でき、形状の自由度が高い。
コア3の形状も適宜選択できる。図6では、コア3の中央脚33が直方体状である場合を示す。このコア3を両コイル1,2の軸方向に平面視したとき、中央脚33は長方形状であり、基準面Lに平行に配置される短辺の長さ(幅Woに相当)、基準面Lに直交に配置される長辺の長さDが一様である。中央脚33が直方体状であることで、この例のように中央脚33に近接して配置されるコイルの引出部を直線状とする場合に、この引出部を中央脚33の側面に沿って引出部を引き出し易い。この例では、上述のように同一直線上に配置される第2コイル2の引出部21,22の組を引き出し易い。また、この例では、中央脚33の長辺の長さDは側脚31,32の直径φよりも大きい。ここで、図8に示すE型コアでは、側脚131,132及び中央脚133における基準面L100に直交方向の長さD130はいずれも等しく、円筒状の第1コイル101,第2コイル102の内径rよりも小さい。そのため、両コイル101,102間に挟まれる空間に中央脚133を配置した状態において、中央脚133の上下の空間がデッドスペースとなる。また、所定の磁路断面積を確保するため、中央脚133における基準面L100に平行方向の長さW133が比較的長くなり易く、両コイル101,102間の距離が増大し易い。一方、図6に示すコイル部品1Bのように中央脚33の長さDが側脚31,32の直径φよりも大きいと、両コイル1,2間に挟まれる空間を有効活用でき、上記デッドスペースを低減できる。具体的な長辺の長さDは、一つの側脚31(又は32)の直径φの1倍超2倍以下程度が挙げられる。図6に示す例では中央脚33の長さDが第1コイル1、第2コイル2の外径Rに実質的に等しく、上記デッドスペースをより低減できる上に、コイル部品1Bにおける基準面Lに直交方向の大きさが大きくならず小型である。また、中央脚33の長さDがこのように大きいことで(ここでは図8に示すE型コアの中央脚133の長さD130よりも大きい)、中央脚33が所定の磁路断面積を満たす範囲で、中央脚33における基準面Lに平行方向の長さ(幅Wo)をより短くできる。即ち、両コイル1,2間の距離を短くできる。その結果、両コイル1,2を近接配置できるため、結合係数を増大できる。また、両コイル1,2を近接配置すれば、コイル部品1Bにおける基準面Lに平行方向の長さを短くできる。この点で、コイル部品1Bは、回路基板(図示せず)の基板本体に対するコイル部品1Bの配置領域を低減できる。中央脚33の長辺の長さDとコイル1,2の外径Rとを等しくする場合などでは、中央脚33の幅Woを調整することで、所定の磁路断面積を確保できる。
[実施形態3]
以下、図7を参照して、実施形態3のコイル部品1Cを説明する。
実施形態3のコイル部品1Cの基本的構成は実施形態1のコイル部品1Aと同様であり、第1コイル1及び第2コイル2とコア3(側脚31,32、中央脚33など)とを備え、第1コイル1及び第2コイル2の電流流入側の引出部11,21を基準面Lの一方の側(図7では下側)に備え、電流流出側の引出部12,22を基準面Lの他方の側(図7では上側)に備える。実施形態3のコイル部品1Cにおける実施形態1のコイル部品1Aとの相違点として、一方のコイルにおける電流流入側の引出部と電流流出側の引出部(ここでは第2コイル2の引出部21,22)が交差している点が挙げられる。図7では、他方のコイルにおける電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部(ここでは第1コイル1の引出部11,12)が実質的に平行に配置される場合を例示するが、非平行に配置される形態とすることができる。
以下、図7を参照して、実施形態3のコイル部品1Cを説明する。
実施形態3のコイル部品1Cの基本的構成は実施形態1のコイル部品1Aと同様であり、第1コイル1及び第2コイル2とコア3(側脚31,32、中央脚33など)とを備え、第1コイル1及び第2コイル2の電流流入側の引出部11,21を基準面Lの一方の側(図7では下側)に備え、電流流出側の引出部12,22を基準面Lの他方の側(図7では上側)に備える。実施形態3のコイル部品1Cにおける実施形態1のコイル部品1Aとの相違点として、一方のコイルにおける電流流入側の引出部と電流流出側の引出部(ここでは第2コイル2の引出部21,22)が交差している点が挙げられる。図7では、他方のコイルにおける電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部(ここでは第1コイル1の引出部11,12)が実質的に平行に配置される場合を例示するが、非平行に配置される形態とすることができる。
第1コイル1及び第2コイル2の一方について、電流流入側の引出部と電流流出側の引出部とを交差させることで、両コイル1,2の電流流入側の引出部11,21と電流流出側の引出部12,22とが基準面Lの異なる側にそれぞれ配置される構成とすることができる。なお、平角線コイルとする場合には、実施形態1,2で説明したように電流流入側の引出部11,21と電流引出部の引出部12,22とが交差しない形態の方が、引出部11,12,21,22を含めたコイル1,2の製造性に優れる。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、第1コイル及び第2コイルとコアとの間に絶縁材料から構成される介在部材を備えたり、各コイルやコアを覆う絶縁被覆材を備えたりすることができる。この場合、両コイルとコア間の絶縁性を高められる。
例えば、第1コイル及び第2コイルとコアとの間に絶縁材料から構成される介在部材を備えたり、各コイルやコアを覆う絶縁被覆材を備えたりすることができる。この場合、両コイルとコア間の絶縁性を高められる。
1A,1B,1C コイル部品
1 第1コイル
10 巻回部 11,12 引出部 L1 軸
2 第2コイル
20 巻回部 21,22 引出部 L2 軸
3 コア
3a,3b 分割コア片 L 基準面
31,32 側脚 33 中央脚 33g 磁気ギャップ 34 連結部
L1i,L1o,L2i,L2o,L51,L52 軸線
5 回路基板
50 基板本体 511,512,521,522 配線パターン
6 電源装置
101 第1コイル 102 第2コイル L100 基準面
111,112,121,122 引出部 131,132 側脚 133 中央脚
1 第1コイル
10 巻回部 11,12 引出部 L1 軸
2 第2コイル
20 巻回部 21,22 引出部 L2 軸
3 コア
3a,3b 分割コア片 L 基準面
31,32 側脚 33 中央脚 33g 磁気ギャップ 34 連結部
L1i,L1o,L2i,L2o,L51,L52 軸線
5 回路基板
50 基板本体 511,512,521,522 配線パターン
6 電源装置
101 第1コイル 102 第2コイル L100 基準面
111,112,121,122 引出部 131,132 側脚 133 中央脚
Claims (8)
- 巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備える第1コイルと、
巻線を巻回してなる巻回部と、前記巻回部から延びる電流流入側の引出部及び電流流出側の引出部とを備え、前記第1コイルがつくる磁束を打ち消すように配置される第2コイルと、
前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部がそれぞれ配置される一対の側脚と、両側脚間に介在される中央脚と、前記側脚及び前記中央脚を並列状態で連結する一対の連結部とを含むコアとを備え、
前記第1コイルの軸と前記第2コイルの軸とを含む平面を基準面とするとき、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流入側の引出部を前記基準面の一方の側に備え、
前記第1コイル及び前記第2コイルにおける前記電流流出側の引出部を前記基準面の他方の側に備えるコイル部品。 - 前記第1コイル及び第2コイルにおける電流流入側の引出部が並列に配置されると共に、前記第1コイル及び第2コイルにおける電流流出側の引出部が並列に配置される請求項1に記載のコイル部品。
- 前記第1コイルにおける前記電流流入側の引出部と前記電流流出側の引出部とがつくる角度及び前記第2コイルにおける前記電流流入側の引出部と前記電流流出側の引出部とがつくる角度が180°未満である請求項1又は請求項2に記載のコイル部品。
- 前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部は、円筒状であり、
前記一対の側脚はいずれも、円柱状であり、
前記連結部は、前記側脚の外周面の一部に連続する湾曲面を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコイル部品。 - 前記中央脚は、前記第1コイルの巻回部及び前記第2コイルの巻回部の少なくとも一方に対向する箇所に前記巻回部の外周面に対応した湾曲面を有する請求項4に記載のコイル部品。
- 前記中央脚が直方体状であり、前記中央脚における前記基準面に直交に配置される長辺の長さが、前記側脚の直径よりも大きい請求項4に記載のコイル部品。
- 前記請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコイル部品と、
前記第1コイルの前記引出部及び前記第2コイルの前記引出部がそれぞれ接続される配線パターンとを備える回路基板。 - 請求項7に記載の回路基板を備える電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016160221A JP2018029122A (ja) | 2016-08-17 | 2016-08-17 | コイル部品、回路基板、及び電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016160221A JP2018029122A (ja) | 2016-08-17 | 2016-08-17 | コイル部品、回路基板、及び電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018029122A true JP2018029122A (ja) | 2018-02-22 |
Family
ID=61248586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016160221A Pending JP2018029122A (ja) | 2016-08-17 | 2016-08-17 | コイル部品、回路基板、及び電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018029122A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020203353A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | リアクトル |
-
2016
- 2016-08-17 JP JP2016160221A patent/JP2018029122A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020203353A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | リアクトル |
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