JP2011009433A

JP2011009433A - エッジワイズ巻き磁気部品

Info

Publication number: JP2011009433A
Application number: JP2009151084A
Authority: JP
Inventors: Koji Maruyama; 宏二丸山
Original assignee: Fuji Electric Systems Co Ltd
Current assignee: Fuji Electric Co Ltd
Priority date: 2009-06-25
Filing date: 2009-06-25
Publication date: 2011-01-13

Abstract

【課題】簡単な巻線作業でコイル内径を小さくできるようにすることで、巻線の電気抵抗の最小化を図るとともに、コアとコイルとの隙間によって発生する漏れ磁束を低減し得るようにする。
【解決手段】コア１を形成する平角またはシート状の導線を、その表裏面が互いに反転するように、複数箇所で折り返してコイル２を形成する。このように形成されるコイル２は上下，左右に順次折り返して行くことにより、簡単に作製できるだけでなく、大きな力を必要としない。
【選択図】図１

Description

この発明は、平角またはシ−ト状導線を用いてコイルを形成した磁気部品（トランス，リアクトル）に関する。

従来、磁気部品ではコイルに使用する導線の電気抵抗を小さくし、占有率を大きくする目的で平角導線を使用し、平角導線の長手方向に巻芯に直角に配置された、いわゆるエッジワイズ巻き磁気部品が広く知られている（特許文献１，２）。
図５に、その１例を示す。図示のように、コイル２は平角導線よりなり、同図（ｂ）のように、導線の幅方向がコア１に対して直角となるように巻回され、これらの導線が上下平行に積層して構成されている。

特開２００７−１７３２６３号公報特開２００７−３１１５２５号公報

従来のエッジワイズ巻き磁気部品は、図５のような構成によって導線の電気抵抗を小さくし、占有率を大きくするようにしている。
ところが、平角導線の曲げ角度には限界があり、コイル内径を一定以上小さくできないという問題がある。つまり、図５（ａ）に示すようにコイルはそのコイル周囲をほぼ円形で巻回した構造となり、導線長の最短化、つまり導線の電気抵抗の最小化ができないというわけである。

また、コア１とコイル２との隙間が大きいため漏れ磁束が増大し、最小の部品形状で所望のインダクタンスを得る構造となっていない。さらに、平角導線の幅方向への巻き回しには非常に大きな力が必要であり、巻線作業が困難であるという問題もある。
したがって、この発明の課題は、簡単な巻線作業でコイル内径を小さくできるようにし、もって巻線の電気抵抗の最小化を図り、かつコアとコイルとの隙間によって発生する漏れ磁束を低減し得るようにすることにある。

上記のような課題を解決するため、請求項１の発明では、平角またはシート状導線の幅方向がコアに対して直角になるように巻回されたコイルを備えたエッジワイズ巻き磁気部品において、
前記平角またはシート状導線を複数箇所で表裏面が、互いに反転するように折り返して巻回したことを特徴とする。
この請求項１の発明においては、前記平角またはシート状導線の折り返し角度を調整することにより、コイルの内径をその内側に配置されるコアの断面形状とほぼ同じ形状とすることができる（請求項２の発明）。

この発明によれば、簡単な巻線作業によってコイル内径を小さくすることができる。その結果、巻線の電気抵抗の最小化、およびコアとコイルとの隙間によって発生する漏れ磁束の低減化が可能となる。

この発明の実施の形態を示す構成図。この発明のコイル形成方法を説明する説明図。この発明の別の実施の形態を示す構成図。この発明のさらに別の実施の形態を示す構成図。従来例を示す構成図。

図１はこの発明の実施形態を示す構成図で、同（ａ）は上面図、同（ｂ）は同（ａ）のａ−ａ’断面図を示す。
図示のように、ここでは、平角導線をその表裏面が互いに反転するように、複数箇所で直角に折り返してコイル２を形成している。なお、平角導線の代わりに、シート状の導線を用いることができるのは、言うまでも無い。

このようなコイル２は、平角またはシート状の導線を、例えば図２のように（１）９０°上方に折り返し、（２）９０°左方に折り返し、（３）９０°下方に折り返す作業を順次繰り返すことで作製することができる。この作製に当たっては大きな力を必要とせず、極めて簡単に行なうことが可能である。

図３はこの発明の別の実施の形態を示す構成図である。同図からも明らかなように、これは図１に示すものに対しコア１を２分割し、これを直列に接続するよう平角導線を巻回したもの（コイル２１，２２参照）である。
図４にこの発明のさらに別の例を示す。これは、コア１の断面が図示のように多角形の場合の例で、この場合は平角導線の折り返し角度を調整することで、コイル２の形状をコア１の断面とほぼ同形状となるようにしている。これにより、導線長の最短化を図り、コア１とコイル２との隙間寸法を低減することが可能となる。

１…コア、２，２１，２２…コイル。

Claims

平角またはシート状導線の幅方向がコアに対して直角になるように巻回されたコイルを備えたエッジワイズ巻き磁気部品であって、
前記平角またはシート状導線を複数箇所で表裏面が、互いに反転するように折り返して巻回したことを特徴とするエッジワイズ巻き磁気部品。
前記平角またはシート状導線の折り返し角度を調整することにより、コイルの内径をその内側に配置されるコアの断面形状とほぼ同じ形状とすることを特徴とする請求項１に記載のエッジワイズ巻き磁気部品。