JP2020088346A - 電解コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】電解コンデンサにおいて、陰極リードフレームの陰極部との接触面積を確保しつつ端子部の露出面積を確保する。【解決手段】陽極部と、陰極部と、を備えるコンデンサ素子と、コンデンサ素子にそれぞれ接続された陽極リードフレームおよび陰極リードフレームと、コンデンサ素子を覆うとともに陽極リードフレームおよび陰極リードフレームをそれぞれ部分的に覆う外装部材と、を備え、陰極リードフレームは、陰極部を搭載する陰極搭載部と、陰極搭載部に連結する陰極接続部と、陰極接続部に連結する陰極端子部と、を有し、かつ陰極搭載部と陰極接続部との第1境界で一方向に折れ曲がり、陰極接続部と陰極端子部との第2境界で他方向に折れ曲がり、陰極搭載部および陰極端子部の少なくとも一方が、陽極部と陰極部とが並ぶ第1方向において、陰極接続部側に向かう突出部を有する、固体電解コンデンサ。【選択図】図1

Description

本発明は、電解コンデンサに関する。
電解コンデンサは、等価直列抵抗(ESR)が小さく、周波数特性が優れているため、様々な電子機器に搭載されている。特許文献1は、陽極体と、陽極体に形成された誘電体層と、誘電体層に形成された固体電解質層と、固体電解質層に形成された陰極層とを備えるコンデンサ素子と、陽極体および陰極層にそれぞれ接続するリード端子と、コンデンサ素子の少なくとも一部を覆う外装部材とを備える、電解コンデンサを教示している。外装部材の底面にはリード端子の一部が露出している。
国際公開第2018/131691号パンフレット
特許文献1では、陰極リードフレームを複数箇所で折り曲げ、その一部を陰極リード端子として利用している。このような場合、陰極リードフレームの陰極層との接触面積を大きくすると、端子の露出面積が小さくなり、逆に、端子の露出面積を大きくすると、陰極層との接触面積が小さくなる。
上記に鑑み、本発明の一側面は、陽極部と、陰極部と、を備えるコンデンサ素子と、前記コンデンサ素子にそれぞれ接続された陽極リードフレームおよび陰極リードフレームと、前記コンデンサ素子を覆うとともに前記陽極リードフレームおよび前記陰極リードフレームをそれぞれ部分的に覆う外装部材と、を備え、前記陰極リードフレームは、前記陰極部に接合された陰極搭載部と、前記陰極搭載部に連結する陰極接続部と、前記陰極接続部に連結する陰極端子部と、を有し、かつ前記陰極搭載部と前記陰極接続部との第1境界で一方向に折れ曲がり、前記陰極接続部と前記陰極端子部との第2境界で他方向に折れ曲がり、前記陰極搭載部および前記陰極端子部の少なくとも一方が、前記陽極部と前記陰極部とが並ぶ第1方向において、前記陰極接続部側に向かう突出部を有する、固体電解コンデンサに関する。
なお、本開示の包括的または具体的な態様は、電解コンデンサ、装置、システム、方法、またはこれらの任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によれば、陰極リードフレームの陰極部との接触面積を十分に確保しつつ、端子部の露出面積を十分に確保し得るようになる。
本発明の第1実施形態に係る電解コンデンサの一部断面模式図である。 第1実施形態に係る電解コンデンサを、封止材を除いて、底面側から見たリードフレームとコンデンサ素子の模式図である。 第1実施形態に係る封止材で封止された電解コンデンサを底面側から見た模式図である。 第1実施形態に係る陰極リードフレームの展開図である。 本発明の第2実施形態に係る電解コンデンサの一部断面模式図である。 第2実施形態に係る電解コンデンサを、封止材を除いて、底面側から見たリードフレームとコンデンサ素子の模式図である。 第2実施形態に係る封止材で封止された電解コンデンサを底面側から見た模式図である。 第2実施形態に係る陰極リードフレームの展開図である。 本発明の第3実施形態に係る電解コンデンサの一部断面模式図である。 第3実施形態に係る電解コンデンサを、封止材を除いて、底面側から見たリードフレームとコンデンサ素子の模式図である。 第3実施形態に係る封止材で封止された電解コンデンサを底面側から見た模式図である。 第3実施形態に係る陰極リードフレームの展開図である。 本発明の第4実施形態に係る電解コンデンサの一部断面模式図である。 第4実施形態に係る電解コンデンサを、封止材を除いて、底面側から見たリードフレームとコンデンサ素子の模式図である。 第4実施形態に係る封止材で封止された電解コンデンサを底面側から見た模式図である。 第4実施形態に係る陰極リードフレームの展開図である。 本発明の第5実施形態に係る電解コンデンサの一部断面模式図である。 第5実施形態に係る電解コンデンサを、封止材を除いて、底面側から見たリードフレームとコンデンサ素子の模式図である。 第5実施形態に係る封止材で封止された電解コンデンサを底面側から見た模式図である。 第5実施形態に係る陰極リードフレームの展開図である。 本発明の第6実施形態に係る金属ケースと端子部との間に絶縁部材を有する電解コンデンサの断面模式図である。 本発明の第7実施形態に係る陰極リードフレームが側壁部を有する電解コンデンサの一部断面模式図である。 第7実施形態に係る電解コンデンサを、封止材を除いて、底面側から見たリードフレームとコンデンサ素子の模式図である。 第7実施形態に係る陰極リードフレームの展開図である。 本発明の第8実施形態に係る陰極リードフレームが突出部に接続された側壁部を有する電解コンデンサの一部断面模式図である。 第8実施形態に係る電解コンデンサを、封止材を除いて、底面側から見たリードフレームとコンデンサ素子の模式図である。 第8実施形態に係る陰極リードフレームの展開図である。 本発明の各実施形態に係るコンデンサ素子を模式的に示す断面図である。
本開示に係る電解コンデンサは、陽極部と、陰極部と、を備えるコンデンサ素子と、コンデンサ素子にそれぞれ接続された陽極リードフレームおよび陰極リードフレームと、コンデンサ素子を覆うとともに陽極リードフレームおよび陰極リードフレームをそれぞれ部分的に覆う外装部材とを備える。
陰極リードフレームは、陰極部に接合された陰極搭載部と、陰極搭載部に連結する陰極接続部と、陰極接続部に連結する陰極端子部とを有する。陰極リードフレームは、陰極搭載部と陰極接続部との第1境界で一方向に折れ曲がり、陰極接続部と陰極端子部との第2境界で他方向に折れ曲がった構造を有する。すなわち、陰極リードフレームは、一体であってよく、一枚の金属箔から所定形状に切り出した切り抜き箔から形成し得る。
ここで、陰極搭載部および陰極端子部の少なくとも一方が、陽極部と陰極部とが並ぶ第1方向において、陰極接続部側に向かう突出部を有する。陽極部と陰極部とが並ぶ第1方向とは、例えば、陽極端子部および陰極端子部の一方から他方に向かう方向である。
突出部とは、すなわち、陰極搭載部または陰極端子部が、陰極接続部の少なくとも一部を第1方向に向かってオーバーハングする部分である。突出部は、陰極搭載部および/または陰極端子部の面積を拡大させる。よって、突出部の存在により、陰極リードフレームの陰極部との接触面積(すなわち、陰極搭載部の面積)を十分に確保しつつ、端子部の露出面積(すなわち、陰極端子部の露出面積)を十分に確保し得るようになる。これにより、電解コンデンサの抵抗が低減されやすくなり、かつ電解コンデンサの基板への実装強度(すなわち接続強度)も向上し得るようになる。
陰極リードフレームの第1方向と交差する第2方向において、陰極接続部の幅は、陰極搭載部の幅および陰極端子部の幅の少なくとも一方よりも狭くてよい。第1方向と交差する第2方向とは、例えば、第1方向と80°〜100°の角度で交差する方向であり、概ね90°で第1方向と交差する方向であることが望ましい。なお、陰極接続部が複数部位に区分されている場合、陰極接続部の幅とは、各部位の第2方向における幅の合計幅である。また、陰極接続部の幅が一定でない場合は、最大幅である。
陰極接続部の幅を狭くすることで、陰極リードフレームの折り曲げ加工が容易になる。例えば、金型を用いて一枚の金属箔から切り出した切り抜き箔から陰極リードフレームを成形する場合に、金型からの加工品の取り出しが容易になる。ただし、陰極接続部の幅を陰極搭載部の幅および/または陰極端子部の幅と同じにすることも可能である。
コンデンサ素子は、概ね矩形の形状を有し、陰極搭載部と接合される第1主面と、その反対側の第2主面と、第1主面に交差する周側面とを有する。周側面は、第1方向の陽極部側に位置する第3主面と、第1方向の陰極部側に位置する第4主面と、第2方向の一方に位置する第5主面と、第2方向の他方に位置する第6主面とを有する。
少なくとも陰極搭載部が突出部を有する場合、陰極搭載部は、コンデンサ素子の側面に沿って設けられた側壁部を有してもよい。側壁部は、コンデンサ素子の位置決めに役立ち、かつ陰極搭載部と陰極部との接続面積の拡大に寄与する。コンデンサ素子の側面とは、コンデンサ素子の2つの主面を繋ぐ厚さ方向に沿う面である。例えば、コンデンサ素子が複数積層されて積層体を形成している場合、コンデンサ素子の側面とは、積層方向に沿う面である。
側壁部の少なくとも一部は、陰極搭載部が有する突出部に接続されていてもよい。この場合、側壁部は、陰極搭載部のできるだけ陰極端子部側の端部に設けることが望ましい。これにより、側壁部を収容する空間が最小限になるように設計することが容易となる。その結果、コンデンサ素子の大きさをより大きくすることができるため、電解コンデンサの容量を向上させ得る。例えば、側壁部は、コンデンサ素子の第5側面と第6側面に沿って設けてもよく、第4側面に沿って設けてもよい。
陰極搭載部の輪郭は、特に限定されないが、例えば、凸形状または凹形状を有する。陰極搭載部がこのような輪郭を有する形状である場合、突出部をより大きくする設計することが容易になる。
陰極端子部の輪郭は、特に限定されないが、例えば、凸形状または凹形状を有する。陰極端子部がこのような輪郭を有する形状である場合、突出部をより大きくする設計することが容易になる。
好ましい態様において、外装部材は、コンデンサ素子を収容する金属ケースと、金属ケースに充填され、かつコンデンサ素子を覆う封止材とを含む。この場合、金属ケースの開口側において、陰極端子部の少なくとも一部を封止材から露出させればよい。また、陽極端子部も、金属ケースの開口側において、その少なくとも一部を封止材から露出させればよい。なお、封止材としては、例えば、熱硬化性樹脂を含む液状の樹脂組成物が用いられる。陰極接続部の幅を陰極搭載部の幅および陰極端子部の幅の少なくとも一方よりも狭くすることで、封止材を金属ケースに充填する際にコンデンサ素子と陰極端子との間に封止材が流れ込みやすくなり、気泡が残りにくくなる。
金属ケースの開口側における封止材の表面からコンデンサ素子までの最短距離L1は、電解コンデンサの小型化の要請が許容する範囲で、できるだけ大きい方がよい。例えば、最短距離L1は、金属ケースの深さの5%以上としてもよい。一方、電解コンデンサの小型化の要請から、最短距離L1は、金属ケースの深さの80%以下としてもよい。なお、金属ケースの天板部からコンデンサ素子までの最短距離L2は、できるだけ小さい方がよい。最短距離L2は、金属ケースの深さの50%以下としてもよく、30%以下もしくは10%以下としてもよい。以上の設計によれば、外気もしくは湿気の影響を受けにくく、かつ小型化の要請にも適合する電解コンデンサを容易に得ることができる。
以下、図面を参照しながら説明するが、図面は例示であり、本発明の内容は図示例に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電解コンデンサ1Aの一部断面模式図である。ここでは、外装部材20、陽極接合部111、陰極搭載部211が断面で示されている。
本実施態様に係る電解コンデンサ1Aは、陽極部100と、陰極部200とを備えるコンデンサ素子10と、コンデンサ素子10にそれぞれ接続された陽極リードフレーム110および陰極リードフレーム210と、コンデンサ素子10を覆うとともに陽極リードフレーム110および陰極リードフレーム210をそれぞれ部分的に覆う外装部材20とを備える。ここでは、複数のコンデンサ素子10が積層されて積層体10Aを形成している。なお、積層されるコンデンサ素子10の数は特に限定されない。外装部材20は、ケース21と、ケース21に充填され、かつコンデンサ素子10を覆う封止材22とで構成されている。
ケース21の形状は、特に限定されないが、例えば概ね矩形のカップ状である。ケース21は、天板部21aと、周壁部21bとを具備する。ケース21は、例えば、セラミックス材料などで構成してもよい。また、ケース21は、例えば、金属板を絞り加工して形成してもよい。この場合、後述の第6実施形態で説明するように所定の絶縁部材を設ければよい。
封止材22は、コンデンサ素子10とケース21との隙間に充填され、かつコンデンサ素子10の周囲を覆っている。電解コンデンサ1Aの底面は、封止材22の外面と陽極端子部113と陰極端子部213とが露出している。
封止材22は非導電性であり、例えば、熱硬化性樹脂の硬化物を含む。熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタン、ポリイミド、ポリアミドイミド、不飽和ポリエステル等が挙げられる。封止材22によって、電解コンデンサ1A内部への外気もしくは水分の透過が抑制され、コンデンサ素子10の劣化が抑制される。
陽極リードフレーム110は、陽極部100に接合された陽極接合部111と、陽極接合部111に連結する陽極接続部112と、陽極接続部112に連結する陽極端子部113とを有する。図示例では、陽極接続部112は、電解コンデンサ1Aの底面に配された陽極端子部113から陽極部100に向かって立ち上がり、陽極接合部111に連結している。陽極接合部111は、積層された複数の陽極部100を一括して挟持し、陽極部100の厚み方向に加圧することで陽極部100に固定されている。陽極リードフレーム110は、一枚の金属箔から切り出した切り抜き箔を、金型等を用いて曲げ加工することで形成し得る。
なお、陽極リードフレーム110は、導電性接着剤やはんだを介して陽極部100と電気的に接続していてもよいし、抵抗溶接やレーザー溶接により、陽極部100に接合されてもよい。
陽極リードフレームの材質は、電気化学的および化学的に安定であり、導電性を有するものであれば特に限定されず、金属であっても非金属であってもよい。その形状も特に限定されない。陽極リードフレームの厚みは、低背化の観点から、25μm以上200μm以下が好ましく、25μm以上100μm以下がより好ましい。
陰極リードフレーム210は、陰極部200を搭載する陰極搭載部211と、陰極搭載部211に連結する陰極接続部212と、陰極接続部212に連結する陰極端子部213とを有する。陰極搭載部211と陰極接続部212との第1境界201で一方向に折れ曲がり、陰極接続部212と陰極端子部213との第2境界202で他方向に折れ曲がった構造を有する。陰極リードフレーム210も一枚の金属箔から切り出した切り抜き箔を、金型等を用いて曲げ加工することで形成し得る。
陰極リードフレーム210の材質も、電気化学的および化学的に安定であり、導電性を有するものであれば特に限定されず、金属であっても非金属であってもよい。その形状も特に限定されない。陰極リードフレームの厚みは、低背化の観点から、25μm以上、200μm以下が好ましく、25μm以上、100μm以下がより好ましい。陰極リードフレームは、例えば、導電性接着剤を介して、陰極部200と電気的に接続される。
陰極搭載部211は、陽極部100と陰極部200とが並ぶ第1方向D1(ここでは陰極搭載部211から陰極接続部212側に向かう方向)に張り出した突出部211Aを有する。その結果、突出部211Aは、陰極接続部212を第1方向D1に向かってオーバーハングすることとなる。これにより、陰極搭載部211の面積は突出部211Aに相当する分だけ拡大される。
図2は、図1に示す電解コンデンサ1Aを、封止材22を除いて、底面側(すなわち、カップ状のケース21の開口側)から見た各リードフレーム110、210とコンデンサ素子10の模式図である。図1は図2のI−I線断面図に相当する。図3は、図1に示す封止材22で封止された電解コンデンサ1Aを底面側から見た模式図である。陰極リードフレーム210の第1方向D1と概ね90°の角度で交差する第2方向D2において、陰極接続部212の幅は、陰極搭載部211の幅および陰極端子部213の幅よりも狭くなっている。ここでは、陰極搭載部211の輪郭が概ね凹形状を有する。凹形状に応じて、陰極搭載部211は、2つの突出部211Aを有する。一方、陰極端子部213の輪郭は、概ね凸形状を有する。また、突出部211Aと陰極端子部213とが部分的に重複している。重複領域が大きいほど、陰極搭載部211および陰極端子部213を効率よく拡大し得る。
図4に、折り曲げ加工する前の陰極リードフレーム210の展開図を示す。陰極搭載部211は概ね凹形状であり、凹部の幅より狭い陰極接続部212が凹部の中央部から引き出されている。陰極接続部212は、概ね凸形状の陰極端子部213の凸部に連結している。
以下、第1実施形態と同じ、もしくは第1実施形態に対応する部位には同じ符号を用いる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る電解コンデンサ1Bの一部断面模式図である。本実施形態は、陰極リードフレーム210の構造以外、第1実施形態と同様の構造を有する。
陰極リードフレーム210において、陰極端子部213は、陽極部100と陰極部200とが並ぶ第1方向D1(ここでは陰極端子部213から陰極接続部212側に向かう方向)に張り出した突出部213Aを有する。その結果、突出部213Aは、陰極接続部212を第1方向D1に向かってオーバーハングすることとなる。これにより、陰極端子部213の面積は突出部213Aに相当する分だけ拡大される。また、陰極搭載部211の大きさも、突出部213Aが陰極接続部212をオーバーハングする長さに対応して大きくなる。
図6は、図5に示す電解コンデンサを、封止材22を除いて、底面側から見た各リードフレーム110、210とコンデンサ素子10の模式図である。図5は図6のV−V線断面図に相当する。図7は、図5に示す封止材で封止された電解コンデンサ1Bを底面側から見た模式図である。陰極リードフレーム210の第1方向D1と概ね90°の角度で交差する第2方向D2において、陰極接続部212の幅は、陰極搭載部211の幅および陰極端子部213の幅よりも狭くなっている。ここでは、陰極端子部213の輪郭が概ね凹形状を有する。凹形状に応じて、陰極端子部213は、2つの突出部213Aを有する。一方、陰極搭載部211の輪郭は、概ね凸形状を有する。また、突出部213Aと陰極搭載部211とが部分的に重複している。重複領域が大きいほど、陰極搭載部211および陰極端子部213を効率よく拡大し得る。
図8に、折り曲げ加工する前の陰極リードフレーム210の展開図を示す。陰極端子部213は概ね凹形状であり、凹部の幅より狭い陰極接続部212が凹部の中央部から引き出されている。陰極接続部212は、概ね凸形状の陰極搭載部211の凸部に連結している。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態に係る電解コンデンサ1Cの一部断面模式図である。本実施形態は、陰極リードフレーム210の構造以外、第1実施形態と同様の構造を有する。
陰極リードフレーム210において、陰極搭載部211は、陽極部100と陰極部200とが並ぶ第1方向(ここでは陰極搭載部211から陰極接続部212側に向かう方向)に張り出した突出部211Aを有する。その結果、突出部211Aは、陰極接続部212を第1方向D1に向かってオーバーハングすることとなる。これにより、陰極搭載部211の面積は突出部211Aに相当する分だけ拡大される。
また、陰極端子部213は、陽極部100と陰極部200とが並ぶ第1方向D1(ここでは陰極端子部213から陰極接続部212側に向かう方向)に張り出した突出部213Aを有する。その結果、突出部213Aも、陰極接続部212を第1方向D1に向かってオーバーハングすることとなる。これにより、陰極端子部213の面積は突出部213Aに相当する分だけ拡大される。
図10は、図9に示す電解コンデンサ1Cを、封止材22を除いて、底面側から見た各リードフレーム110、210とコンデンサ素子10の模式図である。図9は図10のIX−IX線断面図に相当する。図11は、図9に示す封止材22で封止された電解コンデンサ1Cを底面側から見た模式図である。陰極リードフレーム210の第1方向D1と概ね90°の角度で交差する第2方向D2において、陰極接続部212の幅は、陰極搭載部211の幅および陰極端子部213の幅よりも狭くなっている。ここでは、陰極搭載部211および陰極端子部213の輪郭がそれぞれ概ね凹形状を有する。凹形状に応じて、陰極搭載部211および陰極端子部213は、それぞれ2つの突出部211Aおよび213Aを有する。また、陰極搭載部211と陰極端子部213とが部分的に重複している。重複領域が大きいほど、陰極搭載部211および陰極端子部213を効率よく拡大し得る。本実施形態は、第1、2実施形態よりも重複領域が大きい点で優れている。
図12に、折り曲げ加工する前の陰極リードフレーム210の展開図を示す。陰極搭載部211および陰極端子部213は、それぞれ概ね凹形状であり、凹部の幅より狭い陰極接続部212がそれぞれの凹部の中央部から引き出されている。
<第4実施形態>
図13は、本発明の第4実施形態に係る電解コンデンサ1Dの一部断面模式図である。本実施形態は、陰極リードフレーム210の構造以外、第1実施形態と同様の構造を有する。
陰極リードフレーム210において、陰極搭載部211は、陽極部100と陰極部200とが並ぶ第1方向D1(ここでは陰極搭載部211から陰極接続部212側に向かう方向)に張り出した突出部211Aを有する。その結果、突出部211Aは、陰極接続部212を第1方向D1に向かってオーバーハングすることとなる。これにより、陰極搭載部211の面積は突出部211Aに相当する分だけ拡大される。
図14は、図13に示す電解コンデンサ1Dを、封止材22を除いて、底面側から見た各リードフレーム110、210とコンデンサ素子10の模式図である。図13は図14のXIII−XIII線断面図に相当する。図15は、図13に示す封止材22で封止された電解コンデンサ1Dを底面側から見た模式図である。陰極リードフレーム210の第1方向D1と概ね90°の角度で交差する第2方向D2において、陰極接続部212の幅は、陰極搭載部211の幅および陰極端子部213の幅よりも狭くなっている。なお、ここでは、陰極接続部212は2つの部位を有する。よって、陰極接続部212の幅とは、当該2つの部位の第2方向における幅の合計幅である。
また、陰極搭載部211の輪郭は、概ね凸形状を有する。凸形状に応じて、陰極搭載部211は、1つの突出部211Aを有する。一方、陰極端子部213の輪郭は、概ね凹形状を有する。また、突出部211Aと陰極端子部213とが部分的に重複している。
図16に、折り曲げ加工する前の陰極リードフレーム210の展開図を示す。陰極搭載部211は概ね凸形状であり、突出部211Aを挟む両側から幅の狭い一対の陰極接続部212が引き出され、陰極端子部213に連結している。換言すれば、陰極接続部212は、陰極端子部213側に凹んだ形状の切り抜きを、リードフレームの陰極搭載部211と陰極端子部213との間の領域に設けることで形成されている。
<第5実施形態>
図17は、本発明の第5実施形態に係る電解コンデンサ1Eの一部断面模式図である。本実施形態は、陰極リードフレーム210の構造以外、第1実施形態と同様の構造を有する。
陰極リードフレーム210において、陰極端子部213は、陽極部100と陰極部200とが並ぶ第1方向D1(ここでは陰極端子部213から陰極接続部212側に向かう方向)に張り出した突出部213Aを有する。その結果、突出部213Aは、陰極接続部212を第1方向D1に向かってオーバーハングすることとなる。これにより、陰極端子部213の面積は突出部213Aに相当する分だけ拡大される。
図18は、図17に示す電解コンデンサ1Eを、封止材22を除いて、底面側から見た各リードフレーム110、210とコンデンサ素子10の模式図である。図17は図18のXVII−XVII線断面図に相当する。図19は、図17に示す封止材22で封止された電解コンデンサ1Eを底面側から見た模式図である。陰極リードフレーム210の第1方向D1と概ね90°の角度で交差する第2方向D2において、陰極接続部212の幅は、陰極搭載部211の幅および陰極端子部213の幅よりも狭くなっている。なお、ここでも陰極接続部212は2つの部位を有する。よって、陰極接続部212の幅とは、当該2つの部位の第2方向における幅の合計幅である。
また、陰極端子部213の輪郭は、概ね凸形状を有する。凸形状に応じて、陰極端子部213は、1つの突出部213Aを有する。一方、陰極搭載部211の輪郭は、概ね凹形状を有する。また、突出部213Aと陰極搭載部211とが部分的に重複している。
図20に、折り曲げ加工する前の陰極リードフレーム210の展開図を示す。陰極端子部213は概ね凸形状であり、突出部213Aを挟む両側から幅の狭い一対の陰極接続部212が引き出され、陰極搭載部211に連結している。換言すれば、陰極接続部212は、陰極搭載部211側に凹んだ形状の切り抜きを、リードフレームの陰極搭載部211と陰極端子部213との間の領域に設けることで形成されている。
<第6実施形態>
図21は、本発明の第6実施形態に係る電解コンデンサ1Fの一部断面模式図である。電解コンデンサ1Fは金属ケース21を有し、金属ケース21と陽極端子部113との間および金属ケース21と陰極端子部213との間にそれぞれ絶縁部材23を有する。
金属ケース21は、外気もしくは湿気を透過させないため、電解コンデンサ1Fは外気もしくは湿気の影響を受けにくく、劣化に対する耐性が非常に高くなる。金属ケース21の開口側における封止材22の表面からコンデンサ素子10までの最短距離L1は、できるだけ大きいことが望ましい。最短距離L1は、電解コンデンサ1Fの小型化の要請を満たす観点から適宜決定すればよい。また、金属ケース21の天板部21aからコンデンサ素子10までの最短距離L2も、電解コンデンサ1Fの小型化の要請を満たす観点から適宜決定すればよい。
なお、金属ケース21と陽極端子部113および陰極端子部213との絶縁を確保する態様は、本実施形態に限定されない。また、電解コンデンサ1Fは、上記の相違点以外、第1実施形態ないし第5実施形態のいずれかと同様の構造を有してもよい。
金属ケース21の素材としては、例えば、アルミニウム、チタン、タンタル、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、モリブデン、タングステンなどが挙げられる。これらの素材を組み合わせて用いてもよく、複数素材を複合化した複合材料を用いてもよい。
絶縁部材23の素材は、特に限定されず、樹脂(エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ポリイミド樹脂等)、セラミックス(酸化アルミニウム、二酸化ジルコニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素等)、ゴム(スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、ガラス、耐熱紙などが挙げられる。これらの素材を組み合わせて用いてもよく、複数素材を複合化した複合材料を用いてもよい。
絶縁部材23は、例えば、ケース21の開口端部の少なくとも各端子部に対応する領域を覆う樹脂膜などであればよい。また、絶縁部材23は、例えば、陽極端子部113および陰極端子部213のケース21の開口端部と対向する領域を覆う樹脂膜などであればよい。樹脂膜は、樹脂製のテープであってもよいし、樹脂塗膜であってもよいし、ケース21の開口端部を覆う樹脂製キャップでもよい。樹脂膜の厚みは、特に限定されず、例えば、1μm以上、300μm以下である。
<第7実施形態>
図22は、本発明の第7実施形態に係る電解コンデンサ1Gの外装部材20を断面にした一部断面模式図である。電解コンデンサ1Gは、陰極リードフレーム210の陰極搭載部211が、コンデンサ素子10の側面に沿って設けられた側壁部211Bを有する。側壁部211Bは、コンデンサ素子10の位置決めに役立ち、かつ陰極搭載部211とコンデンサ素子10の陰極部200との接続面積の拡大に寄与する。電解コンデンサ1Gにおいて、コンデンサ素子10の側面とは、コンデンサ素子10が複数積層されて形成する積層体10Aの積層方向に沿う面である。側壁部211Bは、コンデンサ素子10の第5側面と第6側面にそれぞれ沿うように一対設けられている。
図23は、第7実施形態に係る電解コンデンサ1Gを、封止材22を除いて、底面側から見た各リードフレーム110、210とコンデンサ素子10の模式図である。コンデンサ素子10の陰極部200は、一対の側壁部211Bが配置される位置の周辺において、それぞれ僅かに凹んだ形状を有する。
図24は、第7実施形態に係る陰極リードフレーム210の展開図である。陰極リードフレーム210は、側壁部211Bを有すること以外、第1実施形態の陰極リードフレーム210と同様の構造を有する。
なお、電解コンデンサ1Gは、上記の相違点以外、第1実施形態ないし第6実施形態のいずれかと同様の構造を有してもよい。
<第8実施形態>
図25は、本発明の第8実施形態に係る電解コンデンサ1Hの外装部材20を断面にした一部断面模式図である。電解コンデンサ1Hは、陰極リードフレーム210に設けられた突出部211Aに接続された側壁部211Bを有する。なお、側壁部211Bの少なくとも一部が突出部211Aに接続されていればよい。側壁部211Bは、陰極搭載部211の第2方向における両端部において、陰極端子部側の最端部に、コンデンサ素子10の第5側面と第6側面にそれぞれ沿うように一対設けられている。
図26は、第8実施形態に係る電解コンデンサ1Hを、封止材22を除いて、底面側から見た各リードフレーム110、210とコンデンサ素子10の模式図である。コンデンサ素子10の陰極部200は、一対の側壁部211Bが配置される位置の周辺において、それぞれ僅かに凹んだ形状を有するが、第7実施形態に比べて凹みが小さく、より大きい陰極部200を維持している。すなわち、側壁部211Bを収容する空間が最小限になるように設計されている。よって、本実施形態に係る電解コンデンサ1Hの容量は、第7実施形態に係る電解コンデンサ1Gより大きくなり得る。
図27は、第8実施形態に係る陰極リードフレーム210の展開図である。陰極リードフレーム210は、一対の側壁部211Bが、一対の突出部211Aの第2方向における両端部においてそれぞれ陰極端子部213側の最端部に設けられていること以外、第7実施形態の陰極リードフレーム210と同様の構造を有する。
なお、電解コンデンサ1Hは、上記の相違点以外、第3実施形態と同様の構造を有してもよい。
次に、各実施形態に共通するコンデンサ素子について更に説明する。
(コンデンサ素子)
コンデンサ素子は、陽極部および陰極部を有する。図28に示すように、コンデンサ素子10の陽極部100は、陽極体11により構成される。陰極部200は、陽極体11と、陽極体11の表面の少なくとも一部に形成された誘電体層12と、誘電体層12の表面の少なくとも一部に形成された陰極層13と、を備える。陰極層13は、誘電体層12の少なくとも一部に形成された固体電解質層13aと、固体電解質層13aの少なくとも一部に形成された陰極引出層13bとを有している。このようなコンデンサ素子10は、例えば、シート状あるいは平板状である。
(陽極体)
陽極体11は、導電性材料として弁作用金属を含む箔(金属箔)または弁作用金属を含む多孔質焼結体を含む。多孔質焼結体からは、陽極ワイヤーを植立させる。陽極ワイヤーは、陽極リードフレーム110との接続に用いられる。弁作用金属としては、チタン、タンタル、アルミニウムおよびニオブ等が挙げられる。陽極体11は、1種または2種以上の弁作用金属を含んでいてもよい。金属箔である陽極体11の厚みは特に限定されず、例えば、15μm以上、300μm以下である。多孔質焼結体である陽極体11の厚みは特に限定されず、例えば、15μm以上、5mm以下である。
(誘電体層)
誘電体層12は、例えば、陽極体11の表面を、化成処理等により陽極酸化することで形成される。そのため、誘電体層12は、弁作用金属の酸化物を含み得る。例えば、弁作用金属としてアルミニウムを用いた場合、誘電体層12はAl23を含み得る。なお、誘電体層12はこれに限らず、誘電体として機能するものであればよい。
(陰極層)
陰極層13は、例えば、誘電体層12を覆う固体電解質層13aと、固体電解質層13aを覆う陰極引出層13bとを有している。
固体電解質層13aは、誘電体層12の少なくとも一部を覆うように形成されていればよく、誘電体層12の表面全体を覆うように形成されていてもよい。
固体電解質層13aは、例えば、マンガン化合物や導電性高分子を用いることができる。導電性高分子として、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリアセチレン、それらの誘導体などを用いることができる。導電性高分子を含む固体電解質層13aは、例えば、原料モノマーを誘電体層上で化学重合および/または電解重合することにより形成することができる。あるいは、導電性高分子が溶解した溶液、または、導電性高分子が分散した分散液を誘電体層に塗布することにより形成することができる。
陰極引出層13bは、固体電解質層13aの少なくとも一部を覆うように形成されていればよく、固体電解質層13aの表面全体を覆うように形成されていてもよい。陰極引出層13bは、例えば、カーボン層と、カーボン層の表面に形成された金属(例えば、銀)ペースト層と、を有している。カーボン層は、黒鉛等の導電性炭素材料を含む組成物により構成される。金属ペースト層は、例えば、銀粒子と樹脂とを含む組成物により構成される。なお、陰極引出層13bの構成は、これに限られず、集電機能を有する構成であればよい。
本発明を現時点での好ましい実施態様に関して説明したが、そのような開示を限定的に解釈してはならない。種々の変形および改変は、上記開示を読むことによって本発明に属する技術分野における当業者には間違いなく明らかになるであろう。したがって、添付の請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲から逸脱することなく、すべての変形および改変を包含する、と解釈されるべきものである。
1A〜1H:電解コンデンサ
10:コンデンサ素子、10A:積層体
11:陽極体
12:誘電体層
13:陰極層、13a:固体電解質層、13b:陰極引出層
20:外装部材
21:ケース、21a:天板部、21b:周壁部
22:封止材
23:絶縁部材
100:陽極部
110:陽極リードフレーム
111:陽極接合部
112:陽極接続部
113:陽極端子部
200:陰極部
210:陰極リードフレーム
201:第1境界
202:第2境界
211:陰極搭載部、211A:突出部、211B:側壁部
212:陰極接続部
213:陰極端子部、213A:突出部

Claims (7)

  1. 陽極部と、陰極部と、を備えるコンデンサ素子と、
    前記コンデンサ素子にそれぞれ接続された陽極リードフレームおよび陰極リードフレームと、
    前記コンデンサ素子を覆うとともに前記陽極リードフレームおよび前記陰極リードフレームをそれぞれ部分的に覆う外装部材と、
    を備え、
    前記陰極リードフレームは、前記陰極部を搭載する陰極搭載部と、前記陰極搭載部に連結する陰極接続部と、前記陰極接続部に連結する陰極端子部と、を有し、かつ前記陰極搭載部と前記陰極接続部との第1境界で一方向に折れ曲がり、前記陰極接続部と前記陰極端子部との第2境界で他方向に折れ曲がり、
    前記陰極搭載部および前記陰極端子部の少なくとも一方が、前記陽極部と前記陰極部とが並ぶ第1方向において、前記陰極接続部側に向かう突出部を有する、固体電解コンデンサ。
  2. 前記第1方向と交差する第2方向において、前記陰極接続部の幅が、前記陰極搭載部の幅および前記陰極端子部の幅の少なくとも一方よりも狭い、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 少なくとも前記陰極搭載部が、前記突出部を有し、
    前記陰極搭載部が、前記コンデンサ素子の側面に沿って設けられた側壁部を有し、
    前記側壁部の少なくとも一部は、前記突出部に接続されている、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記陰極搭載部の輪郭が、凸形状または凹形状を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記陰極端子部の輪郭が、凸形状または凹形状を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記外装部材は、前記コンデンサ素子を収容する金属ケースと、前記金属ケースに充填され、かつ前記コンデンサ素子を覆う封止材と、を含み、
    前記金属ケースの開口側において、前記陰極端子部の少なくとも一部が、前記封止材から露出している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 前記金属ケースの開口側における前記封止材の表面から前記コンデンサ素子までの最短距離が、前記金属ケースの深さの5%以上である、請求項6に記載の固体電解コンデンサ。

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