JP2020088073A - 抵抗器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、放熱板が保護膜から外部へ露出するのを防止できる抵抗器を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の抵抗器は、金属で構成された抵抗体11と、前記抵抗体11の下面の両端部に設けられ、前記抵抗体11の幅より幅が広い一対の電極12と、前記抵抗体11に設けられたトリミング溝15と、前記抵抗体11の上面に設けられた放熱板13と、前記放熱板13の周囲を覆う保護膜14とを備え、前記放熱板13は少なくともトリミング溝15を覆い、かつ上面視で前記一対の電極12と重ならない。【選択図】図2
Description
本発明は、各種電子機器の電流値検出等に使用される高電力で低い抵抗値の抵抗器に関する。
従来のこの種の抵抗器は、図8に示すように、板状の金属で構成された抵抗体1と、この抵抗体1の下面の両端部に形成された一対の電極2と、抵抗体1に形成された抵抗値調整用のトリミング溝3と、一対の電極2間領域の抵抗体1の下面を被覆する第1の保護膜4と、抵抗体1の上面に接着層5によって貼り付けられた板状の放熱板6と、放熱板6を完全に被覆する第2の保護膜7とを備えていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記従来の抵抗器は、板状の放熱板6が抵抗体1の上面に接着層5によって貼り付けられているため、放熱板6の形成位置が安定せず、放熱板6が第2の保護膜7から外部へ露出する可能性があった。
そして、放熱板6が第2の保護膜7から露出すると、めっき等が付着したり、他の部品へ影響を及ぼしたりするという不具合が生じる可能性がある。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、放熱板が外部へ露出するのを防止できる抵抗器を提供することを目的とするものである。
第1の態様に係る抵抗器は、金属で構成された抵抗体と、前記抵抗体の両端部に設けられた一対の電極と、前記抵抗体に設けられたトリミング溝と、前記抵抗体の上面に設けられた放熱板と、前記放熱板の周囲を覆う保護膜とを備え、前記放熱板は少なくともトリミング溝を覆い、かつ上面視で前記一対の電極と重ならない。
第2の態様に係る抵抗器では、第1の態様において、前記一対の電極の幅が前記抵抗体の幅より幅が広い。
第3の態様に係る抵抗器では、第1の態様において、前記放熱板は、前記抵抗体の上面、下面と、前記一対の電極間に流れる電流の向きと平行な前記抵抗体の側面とに一体的に設けられている。
放熱板が抵抗体の側面にも設けられ、一対の電極の幅が抵抗体の幅より広いため、放熱板を一対の電極間に嵌め込むように形成することができ、これにより、放熱板の形成位置が安定するため、放熱板が保護膜から外部へ露出するのを防止できる。
図1は本開示の一実施の形態における抵抗器の斜視図、図2は同抵抗器の主要部の上面図、図3は図1、図2のA−A線断面図、図4は図1、図2のB−B線断面図である。
本発明の一実施の形態における抵抗器は、図1〜図4に示すように、金属で構成された抵抗体11と、抵抗体11の下面の両端部に設けられ、抵抗体11の幅より幅が広い一対の電極12と、抵抗体11の上面と、一対の電極12間に流れる電流の向き(X方向)と平行な2つの側面に一体的に設けられた放熱板13と、少なくとも放熱板13の周囲を覆う保護膜14とを備え、放熱板13は上面視で一対の電極12と重なっていない。
上記構成において、前記抵抗体11は、ニクロム、銅ニッケル、マンガニン等からなる金属板で構成されている。また、抵抗体11は上面視にて矩形状になっている。
さらに、抵抗体11には抵抗値を調整するために、抵抗体11を貫通するトリミング溝15が、レーザ照射や打ち抜きによって形成されている。
前記一対の電極12は、抵抗体11とは別体の導電体で形成され、抵抗体11より導電性のよいCu等の金属で構成されている。さらに、一対の電極12はそれぞれ、抵抗体11の長手方向(一対の電極12間に流れる電流の向き(X方向))の両端部の下面に、溶接、クラッド等の方法で接続されている。
また、一対の電極12の幅(X方向と直交する方向における長さ寸法)が抵抗体11の幅より広く、上面視で一対の電極12の上面の一部は、幅方向において抵抗体11から露出している。
そしてさらに、一対の電極12の周囲には電気めっきまたは、ディップにてすずめっき層(図示せず)が施されており、これにより、抵抗器は実装用基板に実装される。
前記放熱板13は、Cuなどの金属で構成されており、かつ、抵抗体11の上面から、一対の電極12間に流れる電流の向き(X方向)と平行な2つの側面にかけて一体的に設けられている。すなわち、放熱板13はコ字状となっている。なお、放熱板13は、少なくともトリミング溝15を覆うように形成される。
そして、放熱板13と抵抗体11とを絶縁する必要があるため、抵抗体11との間には、絶縁性の接着層16aが形成されており、さらに、放熱板13の少なくとも抵抗体11と接する面に絶縁性のワニス等で覆われた保護層16bが形成されている。接着層16aは、液状またはシート状のエポキシ樹脂、シリコン樹脂等で構成されている。
また、放熱板13は、上面視で一対の電極12と重なっておらず、放熱板13の抵抗体11の側面に形成された部分は、一対の電極12間に位置する。一対の電極12の幅が抵抗体11の幅より広いため、放熱板13は一対の電極12間に固定され、この結果、一対の電極12と放熱板13が上面視で重ならないようにすることができる。したがって、放熱板13のX方向の長さ寸法は、一対の電極12間の隙間寸法より短くなっている。
なお、一対の電極12と放熱板13との間においても、放熱板13の周囲に絶縁性の保護層16bが形成され、一対の電極12と放熱板13との間の絶縁性を保持している。
図5に示すように、放熱板13は、金属をコ字状に折り曲げ加工して形成し、この折り曲げ加工された放熱板13を一対の電極12間の抵抗体11に嵌め込む。
また、保護層16bは、あらかじめ放熱板13の周囲全体または、抵抗体に接する面に塗布、乾燥させて形成しておく。さらに、抵抗体11の放熱板13が形成される箇所に接着層16aを形成し、その後、保護層16bを有する放熱板13を、接着層16aを介して抵抗体11に接着させる。これにより、抵抗体11と放熱板13の間には、接着層16aと保護層16bの2層が形成される。
なお、接着層16aまたは保護層16bのうちいずれか一方のみで絶縁性と接着性を確保できる場合には、1層で形成してもよい。そして、トリミング溝15が形成される部分は接着層16aを形成するのが好ましい。
前記保護膜14は、エポキシ樹脂またはシリコン等で構成され、放熱板13が外部に露出しないようにするために放熱板13の周囲全体を覆う。さらに、一対の電極12の実装される部分を除いた箇所の全てを覆うようにモールド成型によって形成される。なお、図2では説明を簡単にするために、保護膜14を省略している。
また、放熱板13は、抵抗体11の上面、下面の少なくとも一方と、少なくとも1つの側面とが連続して形成されたものであればよく、例えば、図6に示すように、抵抗体11の上面、抵抗体11のX方向と平行な1つの側面、抵抗体11の下面に形成されるような形状としてもよい。
なお、本明細書では、実装用基板がある側を下方としている。
本一実施の形態における抵抗器においては、放熱板13が抵抗体11の側面にも設けられ、一対の電極12の幅が抵抗体11の幅より広いため、放熱板13を一対の電極12間に嵌め込むように形成することができ、これにより、放熱板13の形成位置が安定するため、放熱板13が保護膜14から外部へ露出するのを防止できる。
なお、図1のように抵抗体11の下面に配置された一対の電極12の構造は、一実施例であり、例えば図7のように、抵抗体11の端面に一対の電極12を設けてもよく、さらに、一対の電極12を保護膜14の下面方向へ折り曲げてもよい。この場合、放熱板13は、抵抗体11の端面に位置する一対の電極12間に配置されていればよい。
また、熱伝導率が高い金属で構成された放熱板13が、トリミング溝15を覆っているため、トリミング溝15周辺の熱を逃がすことができ、これにより、熱集中を緩和することができる。
さらに、トリミング溝15によって低下した抵抗体11の強度を放熱板13によって向上させることができる。
本発明に係る抵抗器は、放熱板が保護膜から外部へ露出するのを防止できるという効果を有するものであり、特に各種電子機器の電流値検出等に使用される高電力で低い抵抗値の抵抗器等に適用することにより有用となるものである。
11 抵抗体
12 一対の電極
13 放熱板
14 保護膜
15 トリミング溝
12 一対の電極
13 放熱板
14 保護膜
15 トリミング溝
Claims (3)
- 金属で構成された抵抗体と、前記抵抗体の両端部に設けられた一対の電極と、前記抵抗体に設けられたトリミング溝と、前記抵抗体の上面に設けられた放熱板と、前記放熱板の周囲を覆う保護膜とを備え、前記放熱板は少なくともトリミング溝を覆い、かつ上面視で前記一対の電極と重ならない抵抗器。
- 前記一対の電極の幅が前記抵抗体の幅より広い請求項1に記載の抵抗器。
- 前記放熱板は、前記抵抗体の上面、下面と、前記一対の電極間に流れる電流の向きと平行な前記抵抗体の側面とに一体的に設けられている請求項1に記載の抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018217849A JP2020088073A (ja) | 2018-11-21 | 2018-11-21 | 抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018217849A JP2020088073A (ja) | 2018-11-21 | 2018-11-21 | 抵抗器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020088073A true JP2020088073A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70910067
Family Applications (1)
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JP2018217849A Pending JP2020088073A (ja) | 2018-11-21 | 2018-11-21 | 抵抗器 |
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Country | Link |
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2018
- 2018-11-21 JP JP2018217849A patent/JP2020088073A/ja active Pending
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