JP2019067966A - チップ抵抗器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、他部品と接触してショートする可能性を低減でき、かつ放熱性が悪化するのを低減できるチップ抵抗器を提供することを目的とするものである。【解決手段】本発明のチップ抵抗器は、板状の金属で構成された抵抗体11と、前記抵抗体11の下面の両端部に形成された一対の電極12と、前記抵抗体11の上面に設けられた放熱板13と、前記放熱板13を被覆する保護膜14とを備え、前記放熱板13は前記放熱板13から連続して延びて前記保護膜14の第1辺15aから露出する露出部16を有するものである。【選択図】図3
Description
本発明は、各種電子機器の電流値検出等に使用される高電力のチップ抵抗器に関する。
従来のこの種のチップ抵抗器は、図6に示すように、板状の金属で構成された抵抗体1と、この抵抗体1の一面の両端部に形成された一対の電極2と、この一対の電極2間に形成された保護膜3と、電極2を覆うように形成されためっき層4とを備え、抵抗体1の他の面に、接着層5を介して金属からなる放熱板6を貼り付けていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記従来のチップ抵抗器は、放熱板6を金属で構成しているため、周囲に実装されている他部品と接触してショートする恐れがあった。一方、放熱板6を完全に被覆すると露出する放熱板の面積が減少し、放熱性が悪化する可能性があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、他部品と接触してショートする可能性を低減でき、かつ放熱性が悪化するのを低減できるチップ抵抗器を提供することを目的とするものである。
第1の態様に係るチップ抵抗器は、板状の金属で構成された抵抗体と、前記抵抗体の下面の両端部に形成された一対の電極と、前記抵抗体の上面に設けられた放熱板と、前記放熱板を被覆する保護膜とを備え、前記放熱板は前記放熱板から連続して延びて前記保護膜の第1辺から露出する露出部を有する。
第2の態様に係るチップ抵抗器では、第1の態様において、前記露出部を、上面視で前記放熱板の前記抵抗体のホットスポットを覆う部分から、前記保護膜の第1辺と交わる第2辺と実質的に平行に延びた部分に存在させた。
第3の態様に係るチップ抵抗器では、第1の態様において、前記第1辺と対向する第3辺にも前記露出部が存在する。
第4の態様に係るチップ抵抗器では、第1の態様において、前記第1辺と交わる第2辺と、前記第2辺と対向する第4辺にも前記露出部が存在する。
以上のように本発明のチップ抵抗器は、保護膜で放熱板の一部を被覆しているため、他部品と接触してショートする可能性を低減でき、また、抵抗体のホットスポットを覆う放熱板の面積を大きくしているため、放熱性が悪化するのを低減できるという優れた効果を奏するものである。
図1は本開示の一実施の形態におけるチップ抵抗器の分解斜視図、図2は同チップ抵抗器の放熱板の上面図、図3は同チップ抵抗器の主要部の上面図、図4は図1のA−A線断面図である。
本開示の一実施の形態における抵抗器は、図1〜図4に示すように、板状の金属で構成された抵抗体11と、前記抵抗体11の下面の両端部に形成された一対の電極12と、前記抵抗体11の上面に固定された放熱板13と、前記放熱板13を被覆する方形状の保護膜14とを備え、そして、前記放熱板13は前記放熱板13から連続して延びて前記保護膜14の第1辺15aから外部へ露出する露出部16を有している。
上記構成において、前記抵抗体11は、板状のCuNi、CuMn、NiCr等の金属で構成されている。また、抵抗体11にパンチング等により1つまたは複数のトリミング溝11aが設けられ、これにより抵抗値が調整される。
さらに、前記一対の電極12は、抵抗体11の下面における両端部に形成されている。また、一対の電極12は、Cuを主成分とした別体の金属板を抵抗体11に溶接して形成する。一対の電極12間の抵抗体11の下面に他の保護膜17が形成されている。
そして、一対の電極12の周囲には、実装用のめっき層18(図1〜図3では図示せず)が形成されている。ここで、前記めっき層18は、ニッケルめっき、すずめっきで構成されている。
また、前記放熱板13は、抵抗体11の一対の電極12が形成された下面と対向する上面に、接着層19および保護膜14の樹脂基板14aを介して貼り付けられた板状の部材で、熱伝導のよいCuで構成されている。
なお、接着層19は、エポキシ樹脂を使用し、そして、乾燥させることによって、放熱板13、樹脂基板14aと抵抗体11とを貼り付ける。さらに、接着層19に熱伝導のよいアルミナやシリカの粉末を混合させることによって、抵抗体11で発生した熱を効率的に放熱板13に逃がすことができる。
そして、前記保護膜14は、上面視で長方形であり、放熱板13の下面すなわち接着層19の上面に設けられた樹脂基板14aと、放熱板13の上面に設けられた樹脂保護層14bとで構成され、樹脂基板14aと樹脂保護層14bとで放熱板13を挟み込んで、放熱板13の露出部16を除いた部分を被覆する。
ここで、樹脂基板14aはガラスエポキシで構成され、樹脂保護層14bがエポキシ樹脂で構成されている。樹脂基板14aはチップ抵抗器の曲げ応力を低減しチップ抵抗器の強度を向上させる目的で設けられるが、必要なければ省略してもよい。
また、前記露出部16は、放熱板13から連続して延びる放熱板13の一部であり、保護膜14の第1辺〜第4辺15a〜15dからチップ抵抗器の外部へ露出している。
図2は放熱板13の上面図、図3は、保護膜14、抵抗体11と放熱板13を上方から見た図である。
図2、図3において、本開示の一実施の形態では、上面視で放熱板13の抵抗体11のホットスポット11bを覆う部分から第2辺15bと実質的に平行に延びた第1辺15aに、露出部16を設ける。ホットスポット11bは一実施の形態では、抵抗体11の中央部である。ホットスポット11bが複数ある場合は、同様にそれぞれのホットスポット11bに対応した露出部16を設ける。
保護膜14の第1辺15aは、上面視で保護膜14(チップ抵抗器)の長辺(側面)、第2辺15bは第1辺15aと交わる保護膜14の短辺(端面)となる。第3辺15cは第1辺15aと対向するもう一つの長辺、第4辺15dは第2辺15bと対向するもう一つの短辺となる。
そして、上面視で放熱板13の抵抗体11のホットスポット11bを覆う部分から第2辺15bと実質的に平行に延びた第3辺15cに、露出部16を設け、抵抗体11のホットスポット11bを覆う部分から第1辺15aと実質的に平行に延びた第2辺15b、第4辺15dにも露出部16を形成している。
したがって、上面視で、露出部16の少なくとも一部分は抵抗体11を覆い、露出部16は抵抗体11のホットスポット11bの一部またはその周辺部を覆う。なお、保護膜14の第1辺〜第4辺15a〜15dのうち1つ、2つ、または3つに露出部16を設けるようにしてもよい。
保護膜14の第1辺〜第4辺15a〜15dの一部分に放熱板13の露出部16を形成しているため、放熱板13を保護膜14で密閉できる。保護膜14の第1辺〜第4辺15a〜15dの全長に対して、露出部16の保護膜14から露出している長さを1/10〜1/2とするのが好ましい。
ここで、放熱板13でショートさせないために、露出部16にめっき層18を接続させないようにする必要がある。そのために、予め一対の電極12にめっき層18を形成した後、抵抗体11、保護膜14、放熱板13を形成するか、めっき層18が形成される抵抗体11の両端部すなわち短辺(一実施の形態では第2辺15b、第4辺15d)に露出部16を形成しないようにする。
なお、図1〜図3に示すように、抵抗体11のできるだけ大きな部分を放熱板13で覆うようにするのが好ましいが、作製のし易さから、図5に示すように、放熱板13の形状を十字状にしてもよい。
上記の一実施の形態におけるチップ抵抗器においては、抵抗体11の上面に固定された放熱板13と、放熱板13を被覆する保護膜14を備え、放熱板13は放熱板13から連続して延びて保護膜14の第1辺15aから露出する露出部16を有しているため、保護膜14で放熱板13の一部を被覆でき、これにより、他部品と接触してショートする可能性を低減でき、また、露出部16によって抵抗体11のホットスポット11bを覆う放熱板13の面積を大きくすることができるため、放熱性が悪化するのを低減できるという効果が得られるものである。
すなわち、放熱板13を金属で構成しても、保護膜14で放熱板13の周囲をほぼ覆って、露出した露出部16の面積をチップ抵抗器の端面、側面のうち一部分の面積だけにしているため、周囲に実装されている他部品と接触してショートする恐れを低減でき、一方、露出部16の面積の分だけ抵抗体11のホットスポット11bを覆う放熱板13の面積を大きくすることができるため、熱容量が増え、これにより、ホットスポット11bの温度を下げ、放熱性が低下するのを低減できる。また、露出部16から外部に放熱することもできる。
さらに、上面視で放熱板13の抵抗体11のホットスポット11bを覆う部分から、保護膜14の第1辺15aと交わる第2辺15bと実質的に平行に延びた第1辺15aに露出部16を設けるようにすれば、ホットスポット11bから最短距離になるような箇所に放熱板13の露出部16を設けることになるため、効果的に放熱できる。
また、保護膜14の第1辺15aと対向する第3辺15c、第1辺15aと交わる第2辺15bと、第2辺15bと対向する第4辺15dにも露出部16を設ければ、放熱できる熱が増える。
なお、露出部16に露出した放熱板13に酸化物を形成したり、露出部16の周囲に絶縁物を形成したりすれば、周辺の他部品とのショートを防ぎ、めっき層18の付着も防止できる。
そして、放熱板13を矩形状にし、放熱板13の周囲の長辺すべて、または短辺すべてを保護膜14の第1辺〜第4辺15a〜15dのうち1つ、2つ、または3つに露出させ、この露出した部分を露出部16としてもよい。
本発明に係るチップ抵抗器は、他部品と接触してショートする可能性を低減でき、かつ放熱性が悪化するのを低減できるという効果を有するものであり、特に各種電子機器の電流値検出等に使用される高電力のチップ抵抗器等に適用することにより有用となるものである。
11 抵抗体
12 一対の電極
13 放熱板
14 保護膜
15a〜15d 第1〜第4辺
16 露出部
12 一対の電極
13 放熱板
14 保護膜
15a〜15d 第1〜第4辺
16 露出部
Claims (4)
- 板状の金属で構成された抵抗体と、前記抵抗体の下面の両端部に形成された一対の電極と、前記抵抗体の上面に設けられた放熱板と、前記放熱板を被覆する保護膜とを備え、前記放熱板は前記放熱板から連続して延びて前記保護膜の第1辺から露出する露出部を有するチップ抵抗器。
- 前記露出部を、上面視で前記放熱板の前記抵抗体のホットスポットを覆う部分から、前記保護膜の第1辺と交わる第2辺と実質的に平行に延びた部分に存在させた請求項1に記載のチップ抵抗器。
- 前記第1辺と対向する第3辺にも前記露出部が存在する請求項1に記載のチップ抵抗器。
- 記第1辺と交わる第2辺と、前記第2辺と対向する第4辺にも前記露出部が存在する請求項1に記載のチップ抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017193179A JP2019067966A (ja) | 2017-10-03 | 2017-10-03 | チップ抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017193179A JP2019067966A (ja) | 2017-10-03 | 2017-10-03 | チップ抵抗器 |
Publications (1)
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JP2019067966A true JP2019067966A (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66338433
Family Applications (1)
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JP2017193179A Pending JP2019067966A (ja) | 2017-10-03 | 2017-10-03 | チップ抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019067966A (ja) |
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2017
- 2017-10-03 JP JP2017193179A patent/JP2019067966A/ja active Pending
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