JP2020087337A - 料金処理システム、中央装置、出口料金所機器及び料金処理方法 - Google Patents

料金処理システム、中央装置、出口料金所機器及び料金処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 多様なサービスを反映した料金計算を容易に行うことができる料金処理システム、中央装置、出口料金所機器及び料金処理方法を提供する。【解決手段】 実施形態によれば、料金処理システムは、中央装置と入口料金所機器と出口料金所機器と経路検出機器とを具備する。中央装置は、機器と通信する通信部を有する。入口料金所機器は、有料道路の入口となる入口料金所に進入する車両に対して入場処理を行う。出口料金所機器は、有料道路の出口となる出口料金所に進入する車両に対して出場処理を行う。経路検出機器は、有料道路における各経路を通行する車両を検出する。有料道路における通行料金は、入口と出口との対応関係に応じた料金を示す基本テーブルと有料道路における経路ごとに設定される変動額を示す変動課金テーブルとから決定する。【選択図】 図3

Description

本発明の実施形態は、料金処理システム、中央装置、出口料金所機器及び料金処理方法に関する。
近年、有料道路では、車両に搭載された車載器との無線通信により料金を収受するETCシステムが普及してきている。さらに、高速道路などの道路システムでは、利用促進あるいは混雑緩和などを目的として多様なサービスが提供されている。例えば、車両が通過する経路や時間などに応じて料金を割り引くサービスなどが提供されている。一方で、高速道路などの道路システムは、全国規模でつながっており、新規路線の追加などで経路も複雑になってくるため、多様なサービスを反映して料金計算を行うのが難しくなってきている。
従来、経路に応じた料金計算方法としては、大別すると、テーブル方式と演算方式との2つの方式が考えられる。
テーブル方式は、車両が有料道路へ入場した入口ICと車両が有料道路から出場する出口ICから通行料金を決定する方式である。出口ICでは、入口ICと出口ICとの組み合わせで料金を整理したものをテーブルとして準備しておき、テーブルによって料金を決定する。テーブル方式では、時間帯あるいは経路などの条件ごとに通行料金を設ける場合、各条件に応じた割引あるいは値引きを含めた料金ごとにテーブルを準備する必要がある。このようなテーブル方式では、割引や値引きが設定される経路毎に通行料金を決定するテーブルが増加する。これにより、分岐の多い複雑な道路構成になればなるほど、テーブルの数が膨大になってしまうという問題がある。
演算方式は、個々の経路(または、経路を更に細分化した区間)に対して金額を設定し、車両が通過した経路に設定された金額を積算することで通行料金を決定する方式である。このような演算方式では、最終的な通行料金に対する割引あるいは値引きだけでなく、経路毎に割引および値引きを実施することができる。このような演算方式では、同一発着同一料金(入口ICと出口ICが同じであれば、どのような経路を通っても同じ通行料金となること)を原則として料金計算が極めて難しいという問題がある。これは、演算方式では、遠回りとなる迂回路あるいは環状路を通行することで通過経路が増加するため、経路ごとに積算する計算では金額が増加してしまう為である。
特開2015−030071号公報
上記のように、従来の料金処理システムでは、複雑で多様なサービスを反映した料金計算を行うことが難しいという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、多様なサービスを反映した料金計算を容易に行うことができる料金処理システム、中央装置、出口料金所機器及び料金処理方法を提供することを目的とする。
実施形態によれば、料金処理システムは、中央装置と入口料金所機器と出口料金所機器と経路検出機器とを具備する。中央装置は、機器と通信する通信部を有する。入口料金所機器は、有料道路の入口となる入口料金所に進入する車両に対して入場処理を行う。出口料金所機器は、有料道路の出口となる出口料金所に進入する車両に対して出場処理を行う。経路検出機器は、有料道路における各経路を通行する車両を検出する。有料道路における通行料金は、入口と出口との対応関係に応じた料金を示す基本テーブルと有料道路における経路ごとに設定される変動額を示す変動課金テーブルとから決定する。
図1は、各実施形態に係る料金処理システムを設ける有料道路における料金体系のモデルを示す図である。 図2は、第1の実施の形態に係る料金処理システムを概略的に説明するための模式図である。 図3は、第1の実施の形態に係る料金処理システムにおける各機器の制御系の構成例を示すブロック図である。 図4は、各実施形態に係る基本テーブルの構成例を示す図である。 図5は、各実施形態に係る変動課金テーブルの構成例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る料金処理システムにおいて中央装置が各機器から取得する情報の具体例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る料金処理システムにおける中央装置が各種の情報を取得した場合の動作を説明するためのフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る料金処理システムにおける中央装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る料金処理システムを構成する各装置における制御系の構成例を示すブロック図である。 図10は、第2の実施形態に係る料金処理システムにおいて車載器がETCカードに書込む情報の具体例を示す図である。 図11は、第2の実施の形態における出口料金所機器の動作例を説明するためのフローチャートである。 図12は、第3の実施形態に係る料金処理システムを構成する各装置における制御系の構成例を示すブロック図である。 図13は、第3の実施形態に係る料金処理システムにおける各機器が作成する各情報の具体例を示す図である。 図14は、第3の実施形態に係る料金処理システムにおける中央装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図15は、第3の実施形態に係る料金処理システムにおける出口料金所機器4の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、各実施形態に係る料金処理システムが設けられる有料道路における料金体系について説明する。
各実施形態に係る料金処理システムは、渋滞対策などの様々な施策によって特定の経路または時刻、日時などで料金(通行料金)を変動させる運用を実施する有料道路に設けられるものとする。
図1は、各実施形態に係る料金処理システムが設けられる有料道路の例として、料金を特定の経路で料金を変動させる運用した有料道路のモデルを示す図である。
有料道路は、同一発着(入口と出口とが同一)では同一料金とすることを基本(原則)としつつ、特定の経路(区間)を通行した車両に対して料金を割り引く(または料金を加算する)施策を行うものとする。例えば、図1に示すように、経路b3の区間が渋滞発生区間であれば、経路b3の区間を迂回する経路を推奨するために、経路b3以外の区間を通過した車両に対して料金を割り引く施策が考えられる。
このような施策を含む料金体系では、入口と出口とを1対1で対応づけたテーブルだけで料金を一意に決めようとすると、経路別の料金設定が増えるごとにテーブルが増加することになる。このため、多様なサービスを提供するために経路別の料金設定が多くなればなるほど、料金を一意に決めるテーブルを設定することが難しくなる。
また、経路ごとに料金を特定して通過した各経路(区間)の料金を積算する演算方式では、同一発着で同一料金とする料金を原則とする料金計算を実施するが難しい。例えば、図1に示すモデルにおいて、経路「遠1」と経路「遠2」とは経路b2と経路c1とより距離が長いため、経路「遠1」と経路「遠2」との料金は、経路b2と経路c1との料金より高く計算される。このため、上述の演算方式では、ICAからICDまでの間を経路「遠1」と経路「遠2」とを通った場合の料金と経路b2と経路c1とを通った場合の料金とが同一となるような計算を実現するのは困難である。
このため、後述する各実施形態に係る料金計算では、同一発着で同一料金を決める基本料金を示す基本テーブルと混雑度などに基づき車両が通行する経路等の条件に応じて変動させる課金額(変動額)を示す変動課金テーブルとを用いて料金を計算する。
以下、第1乃至第3の実施形態として、基本テーブルと変動課金テーブルとを用いて料金を計算する料金処理システムを実現する実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施の形態に係る料金処理システムを概略的に説明するための模式図である。
図2に示すように、料金処理システムは、中央装置1、入口料金所機器2、経路機器3および出口料金所機器4を有する。料金処理システムは、通行する車両から通行料金を収受する有料道路において運用される。
本料金処理システムが適用される有料道路には、通行料金を算出する起点となる入口料金所と通行料金を収受する出口料金所とが設けられる。例えば、入口料金所及び出口料金所は、所定方向(入場方向及び出場方向)に車両が通行するように設計されたレーンが設けられる。レーンは、決済用のICカード(ETCカード)がセットされる車載器を搭載した車両が通行する。各入口料金所には入口料金所機器2が配置され、各出口料金所には出口料金所機器4が配置される。入口料金所機器2および出口料金所機器4は、レーンを通行する車両に搭載された車載器と無線通信により通信し、車両に対する入場処理および出場処理を実行する。
さらに、有料道路には、車両を通行した経路を検出するための経路機器3が各所に設けられる。経路機器3は、有料道路に設けた所定の経路(通過ポイント)を通行する車両に搭載された車載器と無線通信により通信する。経路機器3は、車載器との無線通信によって車両が所定の経路を通過したことを検出する経路検出機器3である。経路機器3の具体例としては、DSRCを利用した路車間通信装置や、経路FF等で構成される。
第1の実施形態において、中央装置1は、車両に課する料金を計算する料金処理サーバとして機能する。中央装置1は、入口料金所機器2、経路機器3および出口料金所機器4に通信接続される。中央装置1は、入口料金所機器2、経路機器3および出口料金所機器4から有料道路を通行する車両に関する情報を収集する。中央装置1は、後述する基本テーブルおよび変動課金テーブルに基づき、入口料金所機器2、経路機器3および出口料金所機器4から収集した情報に応じて車両に課する料金を計算する。中央装置1は、算出した料金を示す情報を出口料金所機器4へ供給する。
次に、第1の実施形態に係る料金処理システムを構成する各装置における制御系の構成について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る料金処理システムにおける中央装置1、入口料金所機器2、経路機器(経路検出機器)3および出口料金所機器4の制御系の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、中央装置1は、制御部11、通信部12、記憶部13およびデータメモリ14を有する。データメモリ14には、基本テーブル15および変動課金テーブル16が設けられる。
制御部11は、中央装置1における制御及びデータ処理などを司る制御ユニットである。制御部11は、CPU、メモリおよびインターフェースなどを有する。CPUは、プログラムを実行することにより各種の処理機能を実現するプロセッサである。CPUは、インターフェースなどを介して中央装置1を構成する各部に接続される。メモリは、CPUが実行するプログラムを記憶する不揮発性メモリ、一時的にデータを保持する揮発性メモリ、および、設定データなどを保存する書換え可能な不揮発性メモリなどの各種のメモリを含む。すなわち、制御部11は、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより各部を制御およびデータ処理を実行する。
通信部12は、各機器と通信するための通信インターフェースである。本実施形態において、通信部12は、各入口料金所機器2、経路機器3、および、各出口料金所機器4と通信するためのインターフェースである。なお、通信部12は、機種ごとに設けた複数の通信インターフェースを含むものであっても良い。
記憶部13は、インメモリ等の読み出しや書込みが高速に行える記憶媒体である。もし、読み出しや書込み時間が、処理に間に合う場合のであれば、HDD或はSSDなどの大容量の記憶装置で構成されてもよい。記憶部13は、当該料金処理システムに関わる各種のデータを記憶する。例えば、記憶部13は、入口料金所機器2、経路機器3および出口料金所機器4から収集した情報を記憶する。また、記憶部13は、各機器から取得した情報を車両の識別情報(カードID、車載器ID)に対応づけて記憶する。
データメモリ14には、基本テーブル15および変動課金テーブル16が設けられる。基本テーブル15は、入口料金所(入口)と出口料金所(出口)との組み合わせに対応する料金を示す情報を格納する。変動課金テーブル16は、経路または通過時間などの条件に応じた料金に対する変動額を示す情報を格納する。変動課金テーブル16は、各経路の混雑状況や、混雑が予想される状況に応じて各経路に適用される変動額が更新される。なお、各経路の混雑度あるいは混雑度に応じた変動額の設定情報は、各経路検出機器から収集する通過経路情報などから判定するようにしても良いし、外部のサーバから取得するものであっても良い。
基本テーブル15では、入口と出口との対応関係に応じた料金(基本料金)を定義する。車種ごとに基本料金を設定する場合、基本テーブル15は、車種ごとに設けられる。変動課金テーブル16は、有料道路における各経路の混雑状況に基づいて特定の条件(経路など)ごとに設定される変動額を定義する。本実施形態において、変動課金テーブル16が定義する変動額は、基本テーブル15に基づく基本料金に加算または減算する金額であるものとするが、変動額としては割引率または割増率などを設定しても良い。また、変動課金テーブル16についても、車種ごとに変動額を設定しても良い。ただし、基本テーブル15は、入口と出口との組み合わせに対する1通りの基本料金を定義し、変動課金テーブル16が各車種を条件として変動額を定義することで車種ごとの基本料金を反映した料金を算出できるようにしても良い。
入口料金所機器2は、図3に示すように、制御部21、上位通信部22、車両通信部23、発進制御器24、および、路側表示器25などを有する。
制御部21は、入口料金所機器2全体の制御及びデータ処理などを行う制御ユニットである。制御部21は、CPU、メモリおよびインターフェースなどを有する。CPUは、プログラムを実行することにより各種の処理機能を実現するプロセッサである。CPUは、インターフェースなどを介して入口料金所機器2を構成する各部に接続される。メモリは、CPUが実行するプログラムを記憶する不揮発性メモリ、一時的にデータを保持する揮発性メモリ、および、設定データなどを保存する書換え可能な不揮発性メモリなどの各種のメモリを含む。
上位通信部22は、上位装置としての中央装置1と通信するための通信インターフェースである。上位通信部22は、無線通信で中央装置1と通信するものであっても良いし、通信回線を介して中央装置1と通信するものであっても良い。
車両通信部23は、車両に搭載する車載器と無線通信するインターフェースである。車両通信部23は、入口料金所において入口料金所機器2に接近する車両(入場しようとする車両)に搭載された車載器と無線通信する。車両通信部23は、無線通信する車載器からETCカードのカードID、車載器IDおよび車両の車種を示す車種情報などの情報を取得する。
発進制御器24は、入口料金所からの車両の有料道路への入場を制御する。発進制御器24は、入口料金所のレーンに設けた発進制御バーの開閉を制御する。例えば、発進制御器24は、車両を一旦停止させる場合あるいは車両の通行(入場)を不可とする場合、発進制御バーを閉じて車両の通行を阻止する。また、発進制御器24は、車両の通行(入場)を許可する場合、発進制御バーを開放して車両の通過を許可する。なお、最近では料金所での渋滞緩和を優先して、発進制御器24に発進バーを設けない場合もある。
路側表示器25は、入口料金所を通行する車両に乗車する利用者に対して案内などを表示する。路側表示器25は、入口料金所のレーンを通行する車両に向けて設置される。
経路機器3は、図3に示すように、制御部31、上位通信部32および車両通信部33などを有する。
制御部31は、経路機器3全体の制御及びデータ処理などを行う制御ユニットである。制御部31は、CPU、メモリおよびインターフェースなどを有する。CPUは、プログラムを実行することにより各種の処理機能を実現するプロセッサである。CPUは、インターフェースなどを介して経路機器3を構成する各部に接続される。メモリは、CPUが実行するプログラムを記憶する不揮発性メモリ、一時的にデータを保持する揮発性メモリ、および、設定データなどを保存する書換え可能な不揮発性メモリなどの各種のメモリを含む。
上位通信部32は、上位装置としての中央装置1と通信するための通信インターフェースである。上位通信部32は、無線通信で中央装置1と通信するものであっても良いし、通信回線を介して中央装置1と通信するものであっても良い。
車両通信部33は、車両に搭載する車載器と無線通信するインターフェースである。車両通信部33は、経路機器3を設置した場所を通行する車両に搭載された車載器と無線通信する。車両通信部33は、車両に搭載された車載器と無線通信することで、車載器にセットされたETCカードのカードID、車載器IDおよび車両の車種を示す車種情報などの情報を取得する。ただし、経路機器3は、所定の経路(区間)を通過した車両および通過日時などを特定できる情報を取得できるものであれば良く、車両通信部33は特定の経路を通過した車両を示す情報および通過日時などを検知できるものに置き換えても良い。
出口料金所機器4は、図3に示すように、制御部41、上位通信部42、車両通信部43、発進制御器44、および、路側表示器45などを有する。
制御部41は、出口料金所機器4全体の制御及びデータ処理などを行う制御ユニットである。制御部41は、CPU、メモリおよびインターフェースなどを有する。CPUは、プログラムを実行することにより各種の処理機能を実現するプロセッサである。CPUは、インターフェースなどを介して出口料金所機器4を構成する各部に接続される。メモリは、CPUが実行するプログラムを記憶する不揮発性メモリ、一時的にデータを保持する揮発性メモリ、および、設定データなどを保存する書換え可能な不揮発性メモリなどの各種のメモリを含む。
上位通信部42は、上位装置としての中央装置1と通信するための通信インターフェースである。上位通信部42は、無線通信を行うものであっても良いし、通信回線を介して通信を行うものであっても良い。
車両通信部43は、車両に搭載する車載器と無線通信するインターフェースである。車両通信部43は、出口料金所において出口料金所機器4に接近する車両(出場しようとする車両)に搭載された車載器と無線通信する。車両通信部43は、無線通信する車載器からETCカードのカードID、車載器IDおよび車両の車種を示す車種情報などの情報を取得する。
発進制御器44は、出口料金所での車両の出場を制御する。発進制御器44は、出口料金所のレーンに設けた発進制御バーの開閉を制御する。例えば、発進制御器44は、車両を一時停止させる場合あるいは車両の出場を不可とする場合、発進制御バーを閉じて車両の通行(出場)を阻止する。また、発進制御器44は、車両の通行(出場)を許可する場合、発進制御バーを開放して車両の通行を許可する。ここでも、出口料金所での渋滞緩和を優先して、発進バーを設けない場合もある。
路側表示器45は、出口料金所を通行する車両に乗車する利用者に対して案内などを表示する。路側表示器45は、出口料金所のレーンを通行する車両に向けて設置される。
次に、第1の実施形態に係る中央装置1が料金計算に用いる基本テーブル15および変動課金テーブル16の構成例について説明する。
図4は、基本テーブル15の構成例を示す図である。
図4に示す構成例は、大型、中型、普通車などの車種ごとに基本テーブル15a、15b、15cが設けられる例を示す。図4に示す基本テーブル15では、入口と出口との組み合わせに対して1つの料金が示される。中央装置1は、車両の車種に応じた基本テーブル15を参照して、入口と出口との組み合わせに対応する料金(基本料金)を決定する。第1の実施形態において、基本テーブル15は、中央装置1が具備するものとする。
図5は、変動課金テーブル16の構成例を示す図である。
図5に示す変動課金テーブル16では、変動IDを付与した条件ごとに設定された変動額を示す。ここで、付与する条件としては、時間や車種により定められる条件としても良い。中央装置1は、車種に応じた変動課金テーブル16を参照して通行した経路などに応じた変動額を決定する。第1の実施形態において、変動課金テーブル16は、中央装置1が具備し、各経路の混雑状況に応じて適宜更新されるものとする。ただし、中央装置1は、変動課金テーブル16を出口料金所機器4へ配信しても良い。なお、変動課金テーブルは、車種毎に設けられる構成としても良い。
図5に示す構成例において、変動課金テーブル16は、変動IDに対応づけて、条件および変動額が記憶される。
変動IDは、料金に対する変動額を設定する条件ごとに割り当てる識別情報である。図5に示す例では、変動IDとしては、初期値「0001」から順番にユニークな文字列が割り当てられるものとする。
条件は、変動額が適用される条件を示す情報である。条件は、通過経路情報から判定できるものである。また、条件は、通過経路情報、入口情報および出口情報などの組合せによって判定できるものであっても良い。例えば、条件としては、経路機器3が検出可能な経路の通過が設定される。また、条件としては、車両が通過する時間を含むものであっても良い。図5に示す例では、変動IDが「0001」の条件は、車両が経路aを通過したことであり、変動IDが「0002」の条件は、車両が経路bを17:00から19:00までに通過したことである。
なお、変動課金テーブルでは、条件として車種(車種を含む条件)を設定することで、車種ごとの変動額を設定しても良い。車種を含む条件を設定する場合、図5に示すような車種ごとに変動課金テーブルは設けなくても良く、1つの変動課金テーブルで車種ごとの変動額を判定することができるようにしても良い。
変動額は、料金に対して変動すべき金額を示す情報である。図5に示す例において、変動IDが「0001」の条件を満たす場合、変動額は−100円(100円の減額)であり、変動IDが「0002」の条件を満たす場合、変動額は−200円(200円の減額)である。なお、変動額は、料金を減額する金額だけに限らず、料金を増額する金額であっても良い。また、変動額としては、割引率または割増率などを設定できるようにしても良い。
次に、第1の実施形態において中央装置1が各機器(入口料金所機器2、経路機器3、出口料金所機器4)から取得する情報について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る料金処理システムにおいて中央装置1が各機器から取得する情報の具体例を示す図である。
車両が入口料金所を通過する場合、入口料金所機器2は、入場する車両から取得する情報に基づいて入口情報を作成し、作成した入口情報を中央装置1へ送信する。これに対応して、中央装置1は、当該入口料金所の入口料金所機器2から入口情報を取得する。図6に示す例において、中央装置1は、入口料金所「IC:A」の入口料金所機器2から入口情報Data1を取得する。入口情報Data1は、カードID、車載器ID、入口IC、入場日時および車種を含む情報である。
カードIDは、車両に搭載した車載器にセットされているETCカードの識別情報である。ETCカードは、料金の決済に用いるカードである。入口料金所機器2は、有効なETCカードが車載器に正常にセットされている場合に車両の入場が許可するため、入場する車両からはカードIDを取得する。車載器IDは、車両に搭載される車載器の識別情報である。入口ICは、車両が入場した入口(入口料金所)を示す情報である。入場日時は、入口を通過した日時を示す情報である。車種は、入口を通過した車両の車種を示す情報である。
経路機器3が設置されている場所(通過ポイント)を車両が通過する場合、経路機器3は、当該車両が通過したことを示す通過経路情報を作成し、作成した通過経路情報を中央装置1へ送信する。これにより、中央装置1は、当該経路機器3から通過経路情報を取得する。図6に示す例において、中央装置1は、経路aの経路機器3aから通過経路情報Data2を取得し、経路cの経路機器3cから通過経路情報Data3を取得する。
通過経路情報Data2および通過経路情報Data3は、それぞれカードID、車載器ID、経路、通過日時および車種を含む情報である。通過経路情報Data2のカードIDは、経路aを通過した車両に搭載される車載器にセットされているETCカードの識別情報である。通過経路情報Data2の車載器IDは、経路aを通過した車両に搭載される車載器の識別情報である。通過経路情報Data2の経路は、車両が通過した経路(通過ポイント)が経路aであることを示す情報である。通過経路情報Data2の通過日時は、経路aを通過した日時を示す情報である。通過経路情報Data2の車種は、経路aを通過した車両の車種を示す情報である。
通過経路情報Data3のカードIDは、経路cを通過した車両に搭載される車載器にセットされているETCカードの識別情報である。通過経路情報Data3の車載器IDは、経路cを通過した車両に搭載される車載器の識別情報である。通過経路情報Data3の経路は、車両が通過した経路(通過ポイント)が経路cであることを示す情報である。通過経路情報Data3の通過日時は、経路cを通過した日時を示す情報である。通過経路情報Data3の車種は、経路cを通過した車両の車種を示す情報である。
なお、車種あるいは車載器IDなどの情報は、入口情報または出口情報に含まれるカードID(または車載器ID)から特定できるため、通過経路情報からは省略しても良い。
車両が出口料金所に進入すると、当該出口料金所の出口料金所機器4は、車両に搭載されている車載器と通信して車両に関する情報を取得して出口情報を作成する。出口料金所機器4は、作成した出口情報を中央装置1へ送信する。中央装置1は、出口料金所機器4から出口情報を取得する。図6に示す例において、中央装置1は、出口料金所「IC:C」の出口料金所機器4から出口情報Data4を取得する。出口情報Data4は、カードID、車載器ID、出口IC、出場日時および車種を含む情報である。
カードIDは、車両に搭載した車載器にセットされているETCカードの識別情報である。ここで、出口料金所機器4は、有効なETCカードが車載器に正常にセットされていなければ、車両の出場を不可とする。言換えると、出口料金所機器4は、カードIDを取得できた場合に出口情報を作成するため、出口情報にはカードIDが含まれることとなる。車載器IDは、車両に搭載される車載器の識別情報である。出口ICは、車両が出場しようとしている出口(出口料金所)を示す情報である。出場日時は、車両が出口料金所に進入した日時(出口料金所機器4が車載器と通信した日時)を示す情報である。車種は、出口料金所に進入した車両の車種を示す情報である。
次に、第1の実施形態に係る料金処理システムの動作について説明する。
図7は、第1の実施形態に係る料金処理システムにおける中央装置1が各種の情報を取得した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
上述したように、第1の実施形態において、中央装置1は、入口料金所機器2からの入口情報、経路機器3からの通過経路情報および出口料金所機器4からの出口情報を随時受信する。すなわち、中央装置1の制御部11は、通信部12により入場情報を受信した場合(ST11、YES)、記憶部13に入場情報を記憶する(ST12)。入口料金所機器2から受信する入場情報は、カードIDまたは車載器IDで検索できるように、カードIDまたは車載器IDに対応づけた情報として記憶部13に記憶される。
また、通信部12により通過経路情報を受信した場合(ST13、YES)、中央装置1の制御部11は、受信した通過経路情報を記憶部13に記憶する(ST14)。通過経路情報も、カードIDまたは車載器IDで検索できるように、カードIDまたは車載器IDに対応づけた情報として記憶部13に記憶される。また、制御部11は、単に通過経路情報を記憶するだけでなく、入場情報として既に記憶されているカードIDまたは車載器IDに対応づけて通過経路情報を追記するようにしても良い。
また、中央装置1が通信部12によって出口情報を受信した場合(ST15、YES)、制御部11は、受信した出口情報に応じて出口処理を実行する(ST16)。出口処理は、記憶部13に保存したカードIDまたは車載器IDごとの入口情報と通過経路情報とに基づく料金計算処理を含む処理であり、料金計算処理で計算した料金を出口料金所機器4に通知する処理である。
以下、出口処理について詳細に説明する。
図8は、第1の実施形態に係る料金処理システムにおける中央装置1が出口情報を取得した場合に実行する出口処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
中央装置1の制御部11は、出口料金所機器4から出口情報を取得すると、取得した出口情報を記憶部13に記憶し(ST21)、取得した出口情報に含まれる出口を特定する(ST22)。
また、出口情報を取得すると、制御部11は、記憶部13に記憶した入口情報のうちカードID(又は車載器ID)が取得した出口情報に含まれるカードIDと一致する入口情報を抽出する。カードIDが一致する入口情報を抽出すると、制御部11は、抽出した入口情報から当該車両が入場した入口料金所(入口)を特定する(ST23)。さらに、制御部11は、取得した出口情報あるいは抽出した入口情報から当該車両の車種を特定する(ST24)。
入口、出口および車種を特定すると、制御部11は、特定した車種に対応する基本テーブル15から入口および出口の組合せに対応する料金(基本料金)を引き当てる(ST25)。制御部11は、入口および出口の組合せで基本テーブル15より決定した料金を記憶部13に保持する(ST26)。基本テーブル15に基づく料金が決まると、制御部11は、変動課金として料金に反映させる変動金額を判定する。制御部11は、変動課金テーブル16を参照して、当該車両の通過経路情報などに基づいて変動金額を決定する。
図8に示す処理例では、変動課金テーブル16に登録されている全ての変動IDについて適用の可否を判定して変動額を料金に反映させる処理を行う。すなわち、図8に示す例において、制御部11は、まず、変動金額を判定するための変数nを初期化してn=0とする(ST27)。制御部11は、変数nをインクリメント(n=n+1)し(ST28)、n個目の変動IDに対応する条件を満たすかを判断する(ST29)。
例えば、図6に示す変動課金テーブル16を参照する場合、制御部11は、n=1であれば1個目の変動ID「0001」の条件に応じて、当該車両が経路aを通過したか否かを判断する。また、制御部11は、n=2であれば2個目の変動ID「0002」の条件に応じて、当該車両が経路cを17:00から19:00までの間に通過したか否かを判断する。
n個目の変動IDの条件を満たすと判断した場合(ST29、YES)、制御部11は、n個目の変動IDに対応する変動額を記憶部13が保持する当該車両に対する料金に適用する(ST30)。例えば、図6に示す変動課金テーブル16を参照する場合、制御部11は、変動額が−100円である条件に適合すれば、記憶部13が保持する料金から100円を減額する。
n個目の変動IDの変動額を適用した後、或は、n個目の変動IDの条件を満たさない場合(ST29、NO)、制御部11は、変数nが変動IDの数であるかを判断する(ST31)。変数nが変動IDの数でなければ(ST31、NO)、制御部11は、上記ST28へ戻って変数nをインクリメントした後、上述の処理を繰り返す。
また、変数nが変動IDの数である場合(ST31、NO)、制御部11は、変動課金テーブル16にある全ての変動IDの条件をチェックしたものとし、記憶部13が保持する料金を当該車両に課する料金として確定する。当該車両に課する料金を確定すると、制御部11は、確定した料金を出口料金所機器4へ通知する(ST32)。また、制御部111は、確定した料金を出口情報に含まれるカードIDで特定されるETCカードによって決済する精算処理を行う。つまり、中央装置1は、確定した料金を出口料金所機器4へ通信するともに、当該出口料金所から出場する車両に搭載された車載器にセットされたETCカードでの決済を実施できる。
一方、出口料金所機器4は、出口情報を送信した後、中央装置1から確定した料金の通知を受ける。出口料金所機器4は、中央装置1から確定した料金の通知を受けると、通知された料金を路側表示器45に表示し、発進制御器44により当該車両の出場を許可する。なお、出口料金所機器4は、中央装置1からの応答を待たずに、車両に搭載される車載器に有効なETCカードが正常にセットされていること確認できれば、車両の出場を許可しても良い。この場合、出口料金所機器4は、路側表示器45に通行を許可する旨を表示して発進制御器44によりバーを開放して当該車両を出場できるようにしても良い。
なお、中央装置1は、受信した通過経路情報を記憶しておき、通行料金が要求された場合(出口情報を取得した場合)に変動額の総額を算出するものとしたが、通過経路情報を受信するごとに、識別情報ごとの変動額の総額を更新しておくようにしても良い。この場合、中央装置1は、通行料金が要求された場合に、直ちに識別情報に対応する変動額の総額を特定することができる。
以上のような第1の実施形態によれば、料金処理システムの中央装置は、入口料金所機器から入口情報を取得し、経路機器から通過経路情報を取得し、出口料金所機器から出口情報を取得する。中央装置は、出口情報を取得すると、入口情報から特定する入口から出口までの料金を基本テーブルに基づいて特定し、通過経路情報に応じた変動額を変動課金テーブルに基づいて算出し、基本テーブルに基づく料金に変動額を適用して当該車両に課する料金を決定する。
これにより、第1の実施形態によれば、多様なサービスを反映した料金計算を容易に行うことができる。また、第1の実施形態によれば、既存のシステムのハードウエア構成を大幅に変更することなく、施策によって変動する料金体系の料金計算を容易に行うことができるシステムを提供できる。また、第1の実施形態に係る料金処理システムは、変動課金テーブルによって変動額を算出するため、変更課金テーブルを更新することで新たな変動額の追加設定などの料金体系の変動にも容易に対応できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、中央装置1が基本テーブル15および変動課金テーブル16を参照して料金を算出するシステムについて説明したが、第2の実施形態では、出口料金所機器(路側装置)4が基本テーブル15および変動課金テーブル16を参照して料金を算出するシステムについて説明する。
図9は、第2の実施形態に係る料金処理システムを構成する各装置における制御系の構成例を示すブロック図である。
図9に示す構成は、第1の実施形態で説明した図3に示す構成とは、基本テーブル15と変動課金テーブル16とを具備する装置が異なる。第2の実施形態では、基本テーブル15と変動課金テーブル16とは、中央装置1ではなく、出口料金所機器4が具備するものとする。図9に示す構成例において、出口料金所機器4は、図3に示す構成に加えて、基本テーブル15と変動課金テーブル16とが設けられるデータメモリ50を具備する。基本テーブルの更新は、中央装置から配信して、更新する。
これら以外の第2の実施形態におけるハードウエア構成は、図3に示す第1の実施形態で説明したものと同様な構成で実現できるため、詳細な説明を省略するものとする。また、第2の実施形態における基本テーブル15および変動課金テーブル16の内容についても、図5および図6に示すような構成で実現できるため、詳細な説明を省略するものとする。
次に、第2の実施形態に係る料金処理システムにおける料金処理について概略的に説明する。
第2の実施形態に係る料金処理システムでは、出口料金所機器4が基本テーブル15および変動課金テーブル16を参照して料金計算を実行する。このため、各車両に搭載される車載器は、出口料金所機器4が車両から入口情報および経路情報を取得できるように、セットされているETCカードに入口情報および経路情報を書き込む。入口料金所機器2は、入場する車両の車載器に対して入口情報をETCカードに書き込むように制御する。また、経路機器3は、経路を通過する車両の車載器に対いて通過経路情報をETCカードに書込むように制御する。これにより、出口料金所機器4は、入口情報および通過経路情報を出口料金所で通信する車両に搭載された車載器から取得できる。
図10は、第2の実施形態に係る料金処理システムにおいて車載器がETCカードに書込む情報の具体例を示す図である。
第2の実施形態に係る入口料金所機器2は、車両が入口料金所を通過する場合、当該車両に対する入口情報を作成し、当該車両の車載器に入口情報の書込みを要求する。車載器は、入口料金所機器2からの入口情報をセットされているカードに書込む。図10に示す例では、入口料金所「IC:A」を通過する車両の車載器は、入口料金所機器2からの入口情報Data1´をセットされているETCカードに書き込む。入口情報Data1´は、入口を示す情報と入場日時とを含む情報である。
また、各経路機器3は、設置されている場所(通過ポイント)を車両が通過する場合、当該車両に対する通過経路情報を作成し、当該車両の車載器に通過経路情報の書込みを要求する。図10に示す例において、車両に搭載される車載器は、当該車両が経路aを通過する場合に経路機器3aから取得する通過経路情報Data2´をセットされているETCカードに書込み、当該車両が経路cを通過する場合に経路機器3cから取得する通過経路情報Data3´をセットされているETCカードに書込む。ここで、通過経路情報Data2´は、経路aを通過したことと通過日時とを示す情報であり、通過経路情報Data3´は、経路cを通過したことと通過日時とを示す情報である。通過経路情報Data2´、Data3´は、図10に示すように、入口情報に追記する形式でETCカードに書込むようにして良い。
また、出口料金所機器4は、車両が出口料金所に進入すると、当該車両に搭載されている車載器から車種などの情報と共にETCカードに記憶した入口情報および経路情報などの情報を読取って当該車両に対する料金を算出する。また、出口料金所機器4は、当該車両の車載器からセットされているETCカードの情報を取得し、算出した料金の決済を実行する。出口料金所機器4は、当該車両の出場を許可する場合、当該車両に対する出口情報を作成し、当該車両の車載器に出口情報の書込みを要求する。例えば、出口料金所機器4は、算出した料金の決済が完了した場合に当該車両の出場を許可するとともに、当該車両の車載器に出口情報の書込みを要求すれば良い。
図10に示す例では、出口料金所「IC:C」から出場する車両の車載器は、出口料金所機器4からの出口情報Data4´をセットされているETCカードに書き込む。出口情報Data4´は、出口を示す情報と出場日時とを含む情報である。出口情報Data4´も、図10に示すように、入口情報および通過経路情報に追記する形式でETCカードに書込むようにして良い。これにより、一度の入出場に関する情報が1つのデータとして車載器にセットされているETCカードに記憶できる。
次に、第2の実施形態に係る料金処理システムの動作について説明する。
図11は、第2の実施形態に係る料金処理システムにおける出口料金所機器4の動作を説明するためのフローチャートである。
上述したように、車両に搭載された車載器は、車両が入口料金所を通過する場合に入口料金所機器2からの入口情報を書込み、経路機器3が設置された場所を通過するごとに通過経路情報をETCカードに書込む。入口情報および通過経路情報などをETCカードに書き込んだ車載器を搭載する車両が出口料金所に接近してくると、出口料金所機器4の制御部41は、車両通信部43によって当該車両に搭載されている車載器との通信を実行する。
また、出口料金所機器4は、図9に示すように、車両に対して出口処理を実行する前に基本テーブル15および変動課金テーブル16をデータメモリ50に保持している。例えば、出口料金所機器4の制御部41は、中央装置1から配信される基本テーブル15および変動課金テーブル16をデータメモリ50に記憶する。中央装置1は、入口と出口との対応関係に応じた基本料金が設定されるごとに基本テーブル15を出口料金所機器4へ配信する。また、中央装置は、各経路の混雑度に基づき各経路に設定する変動額を更新する場合、更新した変動課金テーブル16を出口料金所機器4へ配信する。
出口料金所機器4の制御部41は、出口料金所に進入する車両に搭載された車載器との通信が確立すると、当該車載器から各種の情報を取得する(ST41)。例えば、制御部41は、カードID、車載器ID、車種を示す情報、入口情報および経路情報などの情報を取得する。車載器から入口情報を取得すると、制御部41は、車載器から読み取った入口情報から当該車両が入場した入口料金所(入口)を特定する(ST42)。さらに、制御部41は、車載器から読み取った車種を示す情報により当該車両の車種を特定する(ST43)。
入口および車種を特定すると、制御部41は、データメモリ50から特定した車種に対応する基本テーブル15を選出し、車種に対応する基本テーブル15に基づいて入口から当該出口料金所(出口)までの料金(基本料金)を引き当てる(ST44)。基本テーブル15から料金を引き当てると、制御部41は、基本テーブル15より決定した料金をデータメモリ50(または制御部41の内部メモリ)に設ける料金の記憶領域に保持する(ST45)。
基本テーブル15に基づく料金が決まると、制御部41は、変動課金として料金に反映させる変動金額を判定する。制御部41は、データメモリ50に設けた変動課金テーブル16を参照して、当該車両の通過経路情報などに応じた変動額の総額(変動金額)を決定する。図11に示す処理例では、変動課金テーブル16に登録されている全ての変動IDについて適用の可否を判定して変動額を料金に反映させる処理を行う。
すなわち、制御部41は、変動金額を判定するための変数nを初期化してn=0とする(ST46)。変数nを定義した後、制御部41は、変数nをインクリメント(n=n+1)する(ST47)。変数nをインクリメント(n=n+1)すると、制御部41は、車載器から取得した通過経路情報などによってn個目の変動IDに対応する条件を満たすかを判断する(ST48)。n個目の変動IDの条件を満たすと判断した場合(ST48、YES)、制御部41は、n個目の変動IDに対応する変動額をデータメモリ50が保持する当該車両に課する料金に適用する(ST49)。
n個目の変動IDの変動額を適用した後、或は、n個目の変動IDの条件を満たさない場合(ST48、NO)、制御部41は、変数nが変動IDの総数であるかにより全ての変動IDの条件を確認したかを判断する(ST50)。変数nが変動IDの総数でなければ(ST50、NO)、制御部41は、上記ST47へ戻って上述の処理を繰り返す。
また、変数nが変動IDの総数に達した場合(ST50、NO)、制御部41は、変動課金テーブル16にある全ての変動IDの条件を確認したものとし、データメモリ50が保持する料金を当該車両に課する料金として確定する。当該車両に課する料金を確定すると、制御部41は、確定した料金を路側表示器45に表示し(ST51)、発進制御器44により当該車両の出場を許可する(ST52)。さらに、制御部41は、車両に搭載される車載器に出口情報を送信し、車載器にセットされているETCカードへの出口情報の書込みを要求する(ST53)。
これに対して、当該車両は、出口料金所機器4から出場の許可に受けると、出口料金所から出場する。車両の車載器は、出口料金所機器4から供給される出口情報をセットされているETCカードに書込み、一連の入出場に伴う処理を終了する。これにより、車載器にセットされたETCカードには、入口料金所からの入場から出口料金所での出場までの一連の情報をカードに書込むことができる。
以上のように第2の実施の形態によれば、出口料金所機器は、入口と出口との組み合わせに対する料金を示す基本テーブルと前記有料道路における通行に対する条件に応じた変動額を示す変動課金テーブルとを有する。出口料金所機器は、出口料金所に進入する車両に搭載される車載器と通信し、当該車両から入口情報と通過経路情報とを取得する。出口料金所機器は、前記入口情報が示す入口から当該出口料金所までの料金を前記基本テーブルに基づいて引き当て、前記通過経路情報が示す経路の通過に応じた変動額を前記変動課金テーブルに基づいて算出し、前記基本テーブルに基づく料金に前記変動額を適用して当該車両に課する料金を決定する。
これにより、第2の実施形態によれば、多様なサービスを反映した料金計算を出口料金所で迅速に実行することができる。また、第2の実施形態によれば、出口料金所は、基本テーブルと変動課金テーブルとを保持すれば良く、既存のシステムのハードウエア構成を大幅に変更することなく、変動額が設定された料金体系に対応した料金計算処理が実現可能なシステムを容易に提供できる。また、第2の実施形態によれば、施策によって料金体系(変動額の設定)が変更された場合であっても変動課金テーブルを更新すれば良いため、料金体系の変動に対して容易に対応できる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では中央装置1が基本テーブル15および変動課金テーブル16を参照して料金を算出し、第2の実施形態では出口料金所機器が基本テーブル15および変動課金テーブル16を参照して料金を算出するシステムについて説明した。第1の実施形態で説明した動作と第2の実施形態で説明した動作とは、組み合わせて実施しても良いし、並列に実施しても良い。ここでは、第3の実施形態として、中央装置1が変動課金テーブル16を参照して変動額を算出し、出口料金所機器が基本テーブル15に基づく基本料金と変動額とに基づいて各車両に課する料金を算出するシステムについて説明する。
図12は、第3の実施形態に係る料金処理システムを構成する各装置における制御系の構成例を示すブロック図である。
図12に示す料金処理システムは、中央装置1が変動課金テーブル16を設けたデータメモリ14を具備し、出口料金所機器4が基本テーブル15を設けたデータメモリ50を具備する。すなわち、図12に示す構成は、中央装置1が変動課金テーブル16を具備し、出口料金所機器4が基本テーブル15を具備する点が、第1の実施形態で説明した図3に示す構成と第2の実施形態で説明した図9に示す構成とに異なる。
これら以外の第3の実施形態におけるハードウエア構成は、図3に示す第1の実施形態で説明したものと同様な構成で実現できるため、詳細な説明を省略するものとする。また、第3の実施形態における基本テーブル15および変動課金テーブル16の内容についても、図5および図6に示すような構成で実現できるため、詳細な説明を省略するものとする。
次に、第3の実施形態に係る料金処理システムにおける料金処理について概略的に説明する。
第3の実施形態に係る料金処理システムでは、出口料金所機器4が基本テーブル15を参照して基本料金を計算し、中央装置1が変動課金テーブル16を参照して通過経路などに応じた変動額を計算する。このため、入口料金所機器2は、出口料金所機器4が出場しようとする車両から入口情報を取得できるように、入場する車両に搭載される車載器にセットされるETCカードに入口情報を書き込む。また、経路機器3は、中央装置1が変動額を計算するための通過経路情報を取得できるように、車両が通行するごとに作成する通過経路情報を中央装置1へ送信する。
図13は、第3の実施形態に係る料金処理システムにおける各機器が作成する各情報の具体例を示す図である。
第3の実施形態に係る入口料金所機器2は、車両が入口料金所を通過する場合、当該車両に対する入口情報を作成し、当該車両の車載器に入口情報の書込みを要求する。車載器は、入口料金所機器2からの入口情報をセットされているカードに書込む。図13に示す例では、入口料金所「IC:A」を通過する車両の車載器は、入口料金所機器2からの入口情報Data1´´をセットされているETCカードに書き込む。入口情報Data1´´は、第2の実施形態で説明した入口情報Data1´と同様に、入口を示す情報と入場日時とを含む情報である。
なお、入口料金所機器2は、入場した車両を示す入口情報を中央装置1にも送信するようにしても良い。例えば、図13に示す入口料金所機器2は、図6に示す入口情報Data1を中央装置1へ送信するようにしても良い。これにより、第3の実施形態に係る料金処理システムは、入口情報をETCカードに書込むだけでなく、中央装置1でバックアップすることができる。
また、各経路機器3は、設置されている場所(通過ポイント)を車両が通過する場合、当該車両が通過したことを示す通過経路情報を作成し、作成した通過経路情報を中央装置1へ送信する。これにより、中央装置1は、当該経路機器3から通過経路情報を取得する。図13に示す例では、中央装置1は、経路aの経路機器3aから通過経路情報Data2´´を取得し、経路cの経路機器3cから通過経路情報Data3´´を取得する。通過経路情報Data2´´および通過経路情報Data3´´は、第1の実施形態で説明した通過経路情報Data2およびData3と同様な情報である。
なお、経路機器3は、車両に搭載される車載器にセットされているETCカードにも、通過経路情報を書き込むようにしても良い。例えば、図13に示す経路機器3a、3cは、図10に示す通過経路情報Data2´、Data3´をETCカードに書込むようにしても良い。これにより、第3の実施形態に係る料金処理システムは、通過経路情報を中央装置1へ送信するだけでなく、車両の車載器にセットされたETCカードに書込むことでバックアップすることができる。
出口料金所機器4は、車両が出口料金所に進入すると、当該車両に搭載される車載器から識別情報(カードID、車載器ID)および車種などの情報と共にETCカードに記憶した入口情報を取得する。出口料金所機器4は、入口情報に応じて基本テーブル15に基づいて当該車両に対する基本料金を算出する。
また、出口料金所機器4は、車載器から取得する識別情報とともに当該車両に対する変動額を中央装置1へ要求する。中央装置1は、出口料金所機器4からの識別情報を元に通過経路情報を抽出し、抽出した通過経路情報に応じて変動課金テーブル16に基づく変動額を算出する。中央装置1は、算出した変動額を出口料金所機器4へ送信する。出口料金所機器4は、中央装置1からの変動額を反映した料金を計算し、変動額を加味した料金を当該車両の車載器にセットされたETCカードで精算する。
出口料金所機器4は、出場する車両の車載器にセットされたETCカードに出口情報を書き込む。図13に示す例において、出口情報Data4´´は、第2の実施形態で説明した出口情報Data4´と同様に、出口を示す情報と出場日時とを含む情報である。出口情報は、図13に示すように入口情報に追記する形式でETCカードに書込むようにして良い。
次に、第3の実施形態に係る料金処理システムの動作について説明する。
図14は、第3の実施形態に係る料金処理システムにおける中央装置1の動作例を説明するためのフローチャートである。
上述したように、第3の実施形態において、中央装置1は、経路機器3からの通過経路情報を収集し、出口料金所機器4から要求に応じて変動額を算出するものとする。すなわち、中央装置1の制御部11は、通信部12により通信可能な各経路機器3からの通過経路情報を随時受け付ける。経路機器3から通過経路情報を受信した場合(ST61、YES)、記憶部13に通過経路情報を記憶する(ST62)。経路機器3から受信する通過経路情報は、カードIDまたは車載器IDなどの識別情報で検索できるように、カードIDまたは車載器IDに対応づけた情報として記憶部13に記憶される。
また、中央装置1の制御部11は、通信部12により通信可能な各出口料金所機器4からの変動額の計算要求を受付ける(ST63)。変動額の要求を受信した場合(ST63、YES)、制御部11は、変動額の要求とともに受信する識別情報(カードIDまたは車載器ID)に対応する通過経路情報を全て抽出する(ST64)。識別情報に対応する通過経路情報を抽出すると、制御部11は、変動課金テーブル16を参照して、変動課金として料金に反映させる変動金額の総額を算出する。
変動金額の総額を算出するため、制御部11は、変動IDごとに変動金額を判定するための変数nを初期化してn=0とし(ST65)、変動額の総額を記憶する記憶領域を記憶部13に確保する。変数nを初期化した後、制御部11は、変数nをインクリメント(n=n+1)し(ST66)、n個目の変動IDに対応する条件を満たすかを判断する(ST67)。
n個目の変動IDの条件を満たすと判断した場合(ST67、YES)、制御部11は、n個目の変動IDに対応する変動額を記憶部13に記憶する変動額の総額に加算する(ST68)。n個目の変動IDの変動額を適用した後、或は、n個目の変動IDの条件を満たさない場合(ST67、NO)、制御部11は、変数nが変動IDの数であるかを判断する(ST69)。変数nが変動IDの数でなければ(ST69、NO)、制御部11は、上記ST66へ戻って上述の処理を繰り返す。
また、変数nが変動IDの数である場合(ST69、NO)、制御部11は、変動課金テーブル16にある全ての変動IDの条件をチェックしたものとし、記憶部13が保持する変動額の総額を当該車両に適用する変動金額として確定する。当該車両に適用する変動金額を確定すると、制御部11は、確定した変動金額を出口料金所機器4へ通知する(ST70)。これにより、出口料金所機器4では、中央装置1からの変動金額を料金に適用して出場する車両に課する料金を確定する。
図15は、第3の実施形態に係る料金処理システムにおける出口料金所機器4の動作例を説明するためのフローチャートである。
出口料金所機器4の制御部41は、車両が接近してくると、車両通信部43によって当該車両に搭載されている車載器との通信を開始する。車載器との通信が確立すると、制御部41は、当該車載器から各種の情報を読取る(ST81)。例えば、制御部41は、カードID、車載器ID、車種を示す情報、および、入口情報などの情報を車載器から取得する。
車載器から車両を特定するための識別情報(カードID、車載器ID)を取得すると、制御部41は、取得した識別情報を元に当該車両に適用される変動金額を中央装置1へ要求する。変動金額を中央装置1へ要求した後、制御部41は、中央装置1からの変動金額の応答(通知)待ちの状態となる。
また、車載器から入口情報を取得すると、制御部41は、車載器から読み取った入口情報から当該車両が入場した入口料金所(入口)を特定する(ST83)。さらに、制御部41は、車載器から読み取った車種を示す情報により当該車両の車種を特定する(ST84)。
入口および車種を特定すると、制御部41は、データメモリ50から特定した車種に対応する基本テーブル15を選出し、車種に対応する基本テーブル15に基づいて入口から当該出口料金所(出口)までの料金(基本料金)を引き当てる(ST85)。基本テーブル15から料金を引き当てると、制御部41は、基本テーブル15より決定した料金をデータメモリ50(または制御部41の内部メモリ)に確保する料金の記憶領域に保持する(ST86)。
基本テーブル15に基づく基本料金が決まると、制御部41は、中央装置1から当該車両に適用する変動金額を受信したかを判断する(ST87)。変動金額を受信した場合(ST87、YES)、制御部41は、中央装置1から受信した変動金額(変動額の総額)をデータメモリ50が保持する料金に適用する(ST88)。
データメモリ50が保持する料金に変動金額を適用すると、制御部41は、データメモリ50が保持する料金を当該車両に対する料金として確定する。当該車両に対する料金を確定すると、制御部41は、確定した料金を路側表示器45に表示し(ST89)、発進制御器44により当該車両の出場を許可する(ST90)。さらに、制御部41は、車両に搭載される車載器に出口情報を送信し、車載器にセットされているETCカードへの出口情報の書込みを要求する(ST90)。また、料金が確定すると、制御部41は、確定した料金を当該ETCカードで精算する処理を行い、当該車両に対する一連の処理を終了する。
なお、中央装置1は、受信した通過経路情報を記憶しておき、変動額の総額(変動金額)が要求された場合に変動額の総額を算出するものとしたが、通過経路情報を受信するごとに、識別情報ごとの変動額の総額を更新するようにしても良い。この場合、中央装置1は、変動金額が要求された場合に、直ちに識別情報に対応する変動額の総額を特定することができる。
また、上述した第3の実施形態では、出口料金所機器で基本テーブルを用いて基本料金を算出するものとしたが、出口料金所機器で算出する基本料金をバックアップのデータとし、中央装置が、基本テーブルに基づく基本料金、変動課金テーブルに基づく変動金額、および、変動金額を適用した料金などを計算するようにしても良い。さらには、基本テーブルおよび変動課金テーブルを中央装置と出口料金所機器との双方に具備し、第1の実施形態で説明した中央装置での料金計算と第2の実施形態で説明した出口料金所機器での料金計算とを並行して実施して良い。この場合、料金処理システムとしては、中央装置での料金計算結果または出口料金所機器での料金計算結果の何れか一方で出口処理を行い、他方の料金計算結果をバックアップのデータあるいは料金計算結果の確認要のデータとして扱うようにしても良い。
以上のように、第3の実施形態に係る料金処理システムでは、中央装置が、出口料金所に進入する車両の通過経路情報に応じた変動額を変動課金テーブルに基づいて算出し、算出した変動額を当該出口料金所の出口料金所機器へ送信する。出口料金所機器は、車両から取得する入口情報の入口からの料金を基本テーブルに基づいて特定し、基本テーブルに基づく基本料金に中央装置から取得する当該車両に対する変動額を適用して当該車両に課する料金を決定する。
これにより、第3の実施形態によれば、多様なサービスを反映した料金計算を中央装置と出口料金所機器とが連携して容易に行うことができる。また、第3の実施形態によれば、既存のシステムのハードウエア構成を大幅に変更することなく、施策によって変動する料金体系の料金計算を容易に行うことができるシステムを提供できる。また、第3の実施形態によれば、施策によって料金体系(変動額の設定)が変更された場合であっても中央装置の変動課金テーブルを更新すれば良いため、料金体系の変動に対して容易に対応できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…中央装置、2…入口料金所機器、3…経路機器(経路検出機器)、4…出口料金所機器、11…制御部、12…通信部、13…記憶部、14…データメモリ、15…基本テーブル、16…変動課金テーブル、41…制御部、42…上位通信部、43…車両通信部、50…データメモリ。

Claims (10)

  1. 有料道路の通行料金を収受する料金処理システムにおいて、
    機器と通信する通信部を有する中央装置と、
    有料道路の入口となる入口料金所に進入する車両に対して入場処理を行う入口料金所機器と、
    前記有料道路の出口となる出口料金所に進入する車両に対して出場処理を行う出口料金所機器と、
    前記有料道路における各経路を通行する車両を検出する経路検出機器と、を具備し、
    前記有料道路における前記通行料金は、入口と出口との対応関係に応じた料金を示す基本テーブルと前記有料道路における経路ごとに設定される変動額を示す変動課金テーブルとから決定する、
    料金処理システム。
  2. 前記変動課金テーブルは、車種ごとの変動額を示す情報を保持する、
    請求項1に記載の料金処理システム。
  3. 前記中央装置は、前記基本テーブルと前記変動課金テーブルとを備え、前記出口料金所機器が指定する識別情報で特定される車両に課する通行料金を前記基本テーブルと前記変動課金テーブルとから決定する、
    請求項1に記載の料金処理システム。
  4. 前記出口料金所機器は、前記基本テーブルと前記変動課金テーブルとを備え、前記出口料金所に進入する車両に課する通行料金を前記基本テーブルと前記変動課金テーブルとから決定する、
    請求項1に記載の料金処理システム。
  5. 前記中央装置は、前記変動課金テーブルを具備し、前記出口料金所機器から要求に応じて前記変動課金テーブルに基づく変動額を前記出口料金所機器へ供給し、
    前記出口料金所機器は、前記基本テーブルを具備し、前記出口料金所に進入する車両に適用する変動額を前記中央装置に要求し、前記中央装置から取得する変動額と前記基本テーブルに基づく料金とから通行料金を決定する、
    請求項1に記載の料金処理システム。
  6. 有料道路における料金を処理する料金処理システムの中央装置であって、
    入口と出口との対応関係に応じた料金を示す基本テーブルと、
    前記有料道路における経路ごとに設定される変動額を示す変動課金テーブルと、
    前記有料道路に入場する車両に関する入口情報と、前記有料道路における車両の通行状況を示す通過経路情報と、前記有料道路の出口料金所に進入する車両に関する出口情報とを取得する通信部と、
    課金対象となる車両の入口情報と出口情報とから特定する入口と出口とに応じた料金を前記基本テーブルに基づいて特定し、前記課金対象となる車両の通過経路情報に応じた変動額を前記変動課金テーブルに基づいて算出し、前記基本テーブルに基づく料金と前記変動課金テーブルに基づく変動額とから前記課金対象となる車両に課する通行料金を決定する制御部と、
    を有する中央装置。
  7. 有料道路における料金を処理する料金処理システムの中央装置であって、
    前記有料道路における通行の条件に応じた変動額を示す変動課金テーブルと、
    前記有料道路における各経路を通行する車両を示す通過経路情報を取得する通信部と、
    課金対象となる車両の通過経路情報に応じた変動額を前記変動課金テーブルに基づいて算出し、算出した変動額を前記有料道路における出口料金所に設けられた出口料金所機器へ供給する制御部と、
    を有する中央装置。
  8. 有料道路の出口料金所に設けられる出口料金所機器であって、
    入口と出口との対応関係に応じた料金を示す基本テーブルと、
    前記有料道路における経路ごとに設定される変動額を示す変動課金テーブルと、
    前記出口料金所に進入する課金対象となる車両に搭載される車載器と通信し、前記課金対象となる車両が前記有料道路へ入場したことを示す入口情報と前記課金対象となる車両が前記有料道路において通行した経路を示す通過経路情報とを取得する車両通信部と、
    前記入口情報から特定する入口から当該出口料金所までの料金を前記基本テーブルに基づいて特定し、前記通過経路情報に応じた変動額を前記変動課金テーブルに基づいて算出し、前記基本テーブルに基づく料金と前記変動課金テーブルに基づく変動額とから前記課金対象となる車両に課する通行料金を決定する制御部と、
    を有する出口料金所機器。
  9. 有料道路における出口料金所に設ける出口料金所機器であって、
    入口と出口との対応関係に応じた料金を示す基本テーブルと、
    前記出口料金所に進入する課金対象となる車両に搭載される車載器と通信し、前記課金対象となる車両が前記有料道路へ入場したことを示す入口情報を取得する車両通信部と、
    前記有料道路における経路ごとに設定される変動額を示す変動課金テーブルを用いて算出される前記課金対象となる車両の通過経路情報に応じた変動額を中央装置から取得する上位通信部と、
    前記入口情報から特定する入口から前記出口料金所までの料金を前記基本テーブルに基づいて特定し、前記基本テーブルに基づく料金と前記上位通信部によって前記中央装置から取得する変動額とから前記課金対象となる車両に課する通行料金を決定する制御部と、
    を有する出口料金所機器。
  10. 有料道路における料金を処理する料金処理方法であって、
    前記有料道路に入場した車両を示す入口情報を取得し、
    前記有料道路における経路を通行した車両を示す通過経路情報を取得し、
    前記有料道路の出口料金所に進入した車両を示す出口情報を取得し、
    課金対象となる車両の入口情報と出口情報とから特定する入口と出口との対応関係に応じた料金を基本テーブルに基づいて特定し、
    前記課金対象となる車両の通過経路情報に応じた変動額を前記有料道路における経路ごとに設定される変動額を示す変動課金テーブルに基づいて算出し、
    前記基本テーブルに基づく料金と前記変動課金テーブルに基づく変動額とから前記課金対象となる車両に課する通行料金を決定する、
    料金処理方法。
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