JP2020084671A - シールド掘進機 - Google Patents

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Abstract

【課題】発進立坑から発進する際にホースの引き回しをなくすことができるシールド掘進機を提供する。【解決手段】シールド掘進機は、掘進機本体と、掘進機本体内に設けられ、前側デッキ部および前側デッキ部に対して分割可能な後側デッキ部を有する後部作業デッキと、掘進機本体の装置に作動油を送る複数のポンプと、後部作業デッキの前側デッキ部に設けられ、作動油を貯留するタンクとを備え、複数のポンプは、初期掘進に必要な複数の第1ポンプと本掘進に必要な複数の第2ポンプとを含み、第1ポンプは後部作業デッキの前側デッキ部に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、シールド掘進機に関する。
従来から、地中推進工事においては、発進立坑にシールド掘進機を配置し、当該発進立坑から到達立坑までの岩盤をシールド掘進機により掘削しつつ複数のセグメントで構成されるセグメントリングを順次接続する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−214085号公報
シールド掘進機の発進の際には、当該シールド掘進機の後部作業デッキにポンプ等の油圧機器を配置することで後続台車を省略することが多いが、発進立坑が狭隘であって、後部作業デッキを据え付けられない場合には、後部作業デッキを前部と後部とに二分割し、その前部のみを据え付けた状態でシールド掘進機を発進させることがある。
しかしながら、シールド掘進機に後部作業デッキの前部のみを据え付けた場合には、後部作業デッキの後部に搭載された油圧機器は、シールド掘進機の発進時には地上に存在することとなる。そのため、シールド掘進機と地上の油圧機器とを接続するホースの引き回しが必要となることで非常に手間とコストがかかると共に、発進立坑の狭隘な空間をホースが占拠してしまう問題が生じる。
そこで、本発明は、発進立坑から発進する際にホースの引き回しをなくすことができるシールド掘進機を提供することを目的とする。
本発明のシールド掘進機は、掘進機本体と、前記掘進機本体内に設けられ、前側デッキ部および前記前側デッキ部に対して分割可能な後側デッキ部を有する後部作業デッキと、前記掘進機本体の装置に作動油を送る複数のポンプと、前記後部作業デッキの前記前側デッキ部に設けられ、前記作動油を貯留するタンクと、を備え、前記複数のポンプは、初期掘進に必要な複数の第1ポンプと本掘進に必要な複数の第2ポンプとを含み、前記第1ポンプは、前記後部作業デッキの前記前側デッキ部に設けられているものである。
本発明に従えば、後部作業デッキの前側デッキ部に掘進機本体の初期掘進に必要な第1ポンプが配置されるので、掘進機本体の各装置に作動油を送るホースを地上から引き回す必要がない。これによって、ホースの引き回しための手間とコストがかからない。また、発進立坑が狭隘な場合でも、その狭隘な空間をホースが占拠するといった問題も生じない。なお、第2ポンプは第1ポンプとこれに加え本掘進に必要なポンプである。
上記発明において、シールド掘進機は、前記掘進機本体を前進させるシールドジャッキと、前記掘進機本体内でセグメントを把持してセグメントリングを組み立てるエレクタ装置と、前記掘進機本体の先端に設けられたカッターヘッドに設けられ、前記カッターヘッドの径方向外側に伸縮可能に設けられたコピーカッターを有するコピーカッター装置と、前記カッターヘッドの後方のカッターチャンバ内で掘削土砂を撹拌するアジテータと、をさらに備え、前記第1ポンプは、前記シールドジャッキに作動油を送るシールドジャッキ推進用ポンプと、前記エレクタ装置に作動油を送るエレクタ装置用ポンプと、前記コピーカッター装置に作動油を送るコピーカッター装置用ポンプと、前記アジテータに作動油を送るアジテータ用ポンプと、を含んでもよい。
上記構成に従えば、初期掘進時にシールドジャッキとエレクタ装置とコピーカッター装置とアジテータを使用することができる。
上記発明において、シールド掘進機は、前記エレクタ装置により組み立てられた前記セグメントリングの形状を保持する形状保持装置をさらに備え、前記第1ポンプは、前記形状保持装置に作動油を送る形状保持装置用ポンプと、前記カッターヘッドを回転駆動する油圧モータに対する冷却水の循環を行う循環ポンプとを含み、前記後部作業デッキの前記前側デッキ部には、前記タンク内の作動油を冷却するオイルクーラがさらに設けられていてもよい。
上記構成に従えば、初期掘進時に形状保持装置と循環ポンプとオイルクーラを使用することができる。
上記発明において、前記第1ポンプは、掘削と前記エレクタ装置による前記セグメントリングの組み立てとを並行して行う場合の前記シールドジャッキの短縮時に前記シールドジャッキに作動油を送るシールドジャッキ組立用ポンプを含んでもよい。
上記構成に従えば、初期掘進時に掘削とセグメントリングの組み立てとを並行して行うことができる。
上記発明において、前記後部作業デッキの前記前側デッキ部は、第1デッキ部および前記第1デッキ部の下方に配置された第2デッキ部を有し、前記第1デッキ部上に前記タンクが配置されていると共に前記タンクの側方にメンテナンススペースが形成され、前記第2デッキ部上に前記第1ポンプが配置されていることが好ましい。
上記構成に従えば、メンテナンススペースにポンプ等が配置されないので、メンテナンス作業を行い易くなる。
上記発明において、前記シールド掘進機は、カッターチャンバ内の掘削土砂に加泥剤を添加して前記掘削土砂を泥土化し切羽に泥土圧をかけて掘削を行う泥土圧式のシールド掘進機であって、掘削土砂を前記掘進機本体から排出する長尺状のスクリューコンベヤ装置と、前記スクリューコンベヤ装置の下流端部に設けられたスクリューゲート装置と、をさらに備え、前記第1ポンプは、前記スクリューコンベヤ装置に作動油を送るスクリューコンベヤ用ポンプと、前記スクリューゲート装置に作動油を送るスクリューゲート用ポンプと、を含んでもよい。
上記構成に従えば、初期掘進時にスクリューコンベヤ装置とスクリューゲート装置を使用することができる。
上記発明において、前記後部作業デッキの前記後側デッキ部には、前記第2ポンプが設けられていてもよい。
上記構成に従えば、初期掘進の後、つまり発進立坑におけるスペースが確保された後に、本掘進(初期掘進の後の掘進)に必要な残りのポンプを搭載した後側デッキ部を前側デッキ部に連結することができる。
上記発明において、前記第2ポンプは、前記シールドジャッキ推進用ポンプにより前記シールドジャッキに送られる作動油に合流させて前記シールドジャッキに作動油を送るシールドジャッキ本掘進用ポンプと、前記スクリューコンベヤ用ポンプにより前記スクリューコンベヤ装置に送られる作動油に合流させて前記スクリューコンベヤ装置に作動油を送るスクリューコンベヤ本掘進用ポンプと、を含んでもよい。
上記構成に従えば、初期掘進後の本掘進時にシールドジャッキとスクリューコンベヤ装置を使用することができる。
本発明によれば、発進立坑から発進する際にホースの引き回しをなくすことができるシールド掘進機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシールド掘進機の初期掘進時の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るシールド掘進機の本掘進時の状態を示す断面図である。 泥土圧式のシールド掘進機の後部作業デッキの前側デッキ部および後側デッキ部における油圧機器の配置を説明するための図である。 泥水式のシールド掘進機の後部作業デッキの前側デッキ部および後側デッキ部における油圧機器の配置を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態に係るシールド掘進機について図面を参照して説明する。以下に説明するシールド掘進機は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除および変更が可能である。
図1に本発明の一実施形態に係るシールド掘進機1を示す。図1はシールド掘進機1の初期掘進時の状態を示している。以下では、後述の図4を除いて、本実施形態のシールド掘進機1を、加泥剤を添加して掘削土砂を泥土化し、切羽に泥土圧をかけて掘削を行う泥土圧式のシールド掘進機として説明を行う。しかし、本発明は、カッターチャンバ内に泥水を送って切羽に泥水圧をかけて掘削を行う泥水式のシールド掘進機にも適用することができる。また、本実施形態では、シールド掘進機1はカッタービット式であるが、ローラーカッター式のものであってもよい。
図1に示すように、地中推進工事においては、シールド掘進機1は初期掘進時に発進立坑200内に配置される。そして、シールド掘進機1によって、地山を掘削しつつ、図略の到達立坑に至るまでセグメントリング100を順次接続する。
本実施形態のシールド掘進機1は、中折れ型のシールド掘進機であって、カッターヘッド2と、カッターヘッド2を回転可能に支持する掘進機本体3とを備えている。この掘進機本体3は、前胴4および後胴5により構成されている。前胴4と後胴5とは、中折れ部6により連結されている。前胴4の前部には、カッターヘッド2と共にカッターチャンバ13を形成するバルクヘッド8が設けられている。カッターヘッド2は、環状の板であるカッターヘッドフランジを含み、当該カッターヘッドフランジの裏面にカッタードラム7が取り付けられている。カッタードラム7は掘進機本体3に回転可能に支持されている。
中折れ部6は、中折れジャッキ9の伸長および収縮動作により中折れさせることができる。例えば、平面視で左側の中折れジャッキ9の伸長量を右側の中折れジャッキ9の伸長量よりも多くすることで掘進機本体3を右方向に中折れさせることができ、上記と逆にすれば掘進機本体3を左方向に中折れさせることができる。
カッターヘッド2には、このカッターヘッド2の径方向外側に伸縮可能に設けられたコピーカッター41を有するコピーカッター装置40が設けられている。例えば、掘進機本体3の前方の地山が硬い場合に、掘進機本体3を曲進させる際にコピーカッター41による掘削が行われるようになっている。
カッターチャンバ13内には、アジテータ42が設けられている。このアジテータ42はバルクヘッド8の前面に設けられている。アジテータ42はカッターチャンバ13内で掘削土砂を攪拌する。
掘進機本体3の後胴5の前部には、複数のシールドジャッキ11が設けられている。これらのシールドジャッキ11は、ジャッキスプレッダーを既設のセグメントリング100に向けて伸長させることで反力を受ける。このような構成において、カッターヘッド2を回転させながら上記ジャッキスプレッダーを伸長させることで、地山を掘削しつつ掘進機本体3を前進させることができる。
バルクヘッド8の下部には、カッターヘッド2で掘削した土砂を掘進機本体3の後方へ排出する長尺状のスクリューコンベヤ装置20の前端部が固定されている。スクリューコンベヤ装置20は平面視で掘進機本体3の径方向中央に配置されている。また、スクリューコンベヤ装置20は、側面視(図1の面視)でバルクヘッド8の下部から右斜め上方に延在している。
スクリューコンベヤ装置20の下流端にはスクリューゲート装置22が設けられている。スクリューコンベヤ装置20は、スクリューゲート装置22によりその開口が開閉されるようになっている。
掘進機本体3の後胴5に設けられた骨組み15には、セグメントをトンネル壁面の所定位置に組み付けるエレクタ装置30が旋回可能に設けられている。詳しくは、エレクタ装置30は、後胴5の内側にて後胴5に沿って旋回可能に支持された旋回リング10と、旋回リング10に取り付けられ、セグメントをトンネル壁面の所定位置まで輸送する摺動部16と、摺動部16の先端に取り付けられ、セグメントを把持する把持部17とを有している。
また、セグメントの形状を保持するために、当該セグメントを内側から押圧する形状保持装置43が設けられている。
ここで、後胴5の内部およびその後方領域に亘って、後部作業デッキ50が設けられている。後部作業デッキ50の前部は溶接により骨組み15に固定されている。後部作業デッキ50は片持ち状態で設けられている。以下、後部作業デッキ50について詳しく説明する。
後部作業デッキ50は、前側デッキ部56およびこの前側デッキ部56に対して分割可能な後側デッキ部57(図2で後述)を有している。前側デッキ部56は、初期掘進時に発進立坑200内に配置されるものである。これに対して、後側デッキ部57は、本掘進時に前側デッキ部56に接続されるものであるので、初期掘進時には発進立坑200内に配置されない。
前側デッキ部56は、第1デッキ部53および第1デッキ部53の下方に配置された第2デッキ部51を有している。第1デッキ部53の前部には、作動油を貯留するタンク54が配置されており、第1デッキ部53上の他の領域(第1デッキ部53上のタンク54よりも後方の領域)には、メンテナンススペースMSが形成されている。一方、前側デッキ部56の第2デッキ部51上には、初期掘進に必要な複数のポンプ等が配置されている。以下、詳しく説明する。
図3は前側デッキ部56および後側デッキ部57における油圧機器の配置を説明するための図である。なお、図3は前側デッキ部56の第2デッキ部51に後側デッキ部57の第2デッキ部52が接続された状態、すなわち本掘進時の後部作業デッキ50の状態を示しているが、初期掘進時には、第2デッキ部52は接続されない。
図3に示すように、前側デッキ部56の第2デッキ部51は、スクリューコンベヤ装置20が配置される領域151を避けるために平面視で略U字状に形成されている。
上述の通り、第2デッキ部51には、初期掘進に必要な複数のポンプ等が配置される。具体的に、第2デッキ部51には、シールドジャッキ11に作動油を送る2つのシールドジャッキ推進用ポンプ70と、掘進機本体3の低速時に用いられてシールドジャッキ11に作動油を送るシールドジャッキ低速用ポンプ71と、アジテータ42に作動油を送る3つのアジテータ用ポンプ72と、形状保持装置43に作動油を送る形状保持装置用ポンプ73と、スクリューコンベヤ装置20に作動油を送るスクリューコンベヤ用ポンプ74と、エレクタ装置30に作動油を送る2つのエレクタ装置用ポンプ75と、が設けられている。
さらに、第2デッキ部51には、掘削とエレクタ装置30によるセグメントリング100の組み立てとを並行して行う場合のシールドジャッキ11の短縮時にシールドジャッキ11に作動油を送る2つのシールドジャッキ組立用ポンプ76と、コピーカッター装置40に作動油を送る2つのコピーカッター装置用ポンプ77と、カッターヘッド2を回転駆動する駆動機に対する冷却水の循環を行う循環ポンプ78と、作動油を冷却するオイルクーラ79と、スクリューゲート装置22に作動油を送るスクリューゲート用ポンプ80と、が設けられている。
以上のように、初期掘進時に発進立坑200内に配置される第1デッキ部53にはタンク54が配置され、同じく初期掘進時に発進立坑200内に配置される第2デッキ部51には、初期掘進に必要な複数のポンプ等が配置される。
初期掘進が終了すると、すなわち、発進立坑200内におけるスペースが確保されると、図2に示すように、本掘進に必要な残りのポンプ等を搭載した後側デッキ部57が前側デッキ部56に接続されると共に、2次スクリューコンベヤ装置23がスクリューコンベヤ装置20の下流端に接続される。
後側デッキ部57は、前側デッキ部56の構成と同様に、第1デッキ部55および第1デッキ部55の下方に配置された第2デッキ部52を有している。後側デッキ部57の第2デッキ部52上には、掘進機本体3の装置に作動油を送る複数のポンプのうちの少なくとも初期掘進に必要な複数のポンプ以外の複数のポンプ等が設けられる。以下、詳細に説明する。
図3に示すように、後側デッキ部57の第2デッキ部52は、平面視で矩形状に形成されている。第2デッキ部52には、2つのシールドジャッキ推進用ポンプ70と、4つのスクリューコンベヤ用ポンプ74と、2つのシールドジャッキ組立用ポンプ76と、循環ポンプ78と、オイルクーラ79と、2次スクリューコンベヤ装置23に作動油を送る3つのスクリューコンベヤ用ポンプ81と、が設けられている。
後側デッキ部57の第2デッキ部52に設けられたシールドジャッキ推進用ポンプ70は、前側デッキ部56の第2デッキ部51に設けられたシールドジャッキ推進用ポンプ70によりシールドジャッキ11に送られる作動油に合流させてシールドジャッキ11に作動油を送る。また、後側デッキ部57の第2デッキ部52に設けられたスクリューコンベヤ用ポンプ74は、前側デッキ部56の第2デッキ部51に設けられたスクリューコンベヤ用ポンプ74によりスクリューコンベヤ装置20に送られる作動油に合流させてスクリューコンベヤ装置20に作動油を送る。
また、後側デッキ部57の第2デッキ部52に設けられたシールドジャッキ組立用ポンプ76は、前側デッキ部56の第2デッキ部51に設けられたシールドジャッキ組立用ポンプ76によりシールドジャッキ11に送られる作動油に合流させてシールドジャッキ11に作動油を送る。また、後側デッキ部57の第2デッキ部52に設けられた循環ポンプ78は、前側デッキ部56の第2デッキ部51に設けられた循環ポンプ78と共同して冷却水の循環を行う。また、後側デッキ部57の第2デッキ部52に設けられたオイルクーラ79は、前側デッキ部56の第2デッキ部51に設けられたオイルクーラ79と共同して作動油を冷却する。
このように、初期掘進の後、本掘進を行う際に、当該本掘進に必要な残りのポンプ等を搭載した後側デッキ部57が前側デッキ部56に接続されるようになっている。
以上説明したように、本実施形態のシールド掘進機1によれば、後部作業デッキ50の前側デッキ部56の第2デッキ部51に、掘進機本体3の少なくとも初期掘進に必要なポンプ等が配置されるので、掘進機本体3の各装置(初期掘進に必要な各装置)に作動油を送るホースを地上から引き回す必要がない。これによって、ホースの引き回しための手間とコストがかからない。また、発進立坑200が狭隘な場合でも、その狭隘な空間をホースが占拠するといった問題も生じない。
また、本実施形態では、前側デッキ部56の第1デッキ部53上に、ポンプ等が配置されていないメンテナンススペースMSが形成されているので、メンテナンス作業を行い易くなる。
(他の実施形態)
本発明は、泥土圧式のシールド掘進機だけでなく、泥水式のシールド掘進機にも適用することができる。以下、説明する。
図4は、泥水式のシールド掘進機の前側デッキ部の第2デッキ部51aおよび後側デッキ部の第2デッキ部52における油圧機器等の配置を説明するための図である。図4は第2デッキ部51aに第2デッキ部52が接続された状態、すなわち本掘進時の後部作業デッキ50の状態を示している。なお、この実施形態において、上述の第1実施形態と同じ構成要素には第1実施形態と同じ符号を付与し、その説明を省略する。
図4に示すように、第2デッキ部51aは、泥水式のシールド掘進機に設けられる送排泥管が配置される領域151aを避けるために平面視で略U字状に形成されている。
上記実施形態と同様に、第2デッキ部51aには、初期掘進に必要な複数のポンプ等が配置される。具体的には、第2デッキ部51aには、4つのシールドジャッキ推進用ポンプ70と、シールドジャッキ低速用ポンプ71と、3つのアジテータ用ポンプ72と、形状保持装置用ポンプ73と、2つのエレクタ装置用ポンプ75と、が設けられている。さらに、第2デッキ部51aには、4つのシールドジャッキ組立用ポンプ76と、2つのコピーカッター装置用ポンプ77と、循環ポンプ78と、オイルクーラ79と、が設けられている。
本実施形態では、泥土圧式のシールド掘進機1と異なり、スクリューコンベヤ装置20を設ける必要がない分、第2デッキ部51aの面積を第1実施形態の第2デッキ部51の面積よりも大きく確保することができる。そのため、掘進機本体3の装置に作動油を送る複数のポンプのうちの少なくとも初期掘進に必要な複数のポンプ以外の複数のポンプ等も第2デッキ部51aに配置するようにしたが、それらの一部を第2デッキ部52に配置してもよい。
以上のように、本実施形態の泥水式のシールド掘進機においても、後部作業デッキ50の前側デッキ部56の第2デッキ部51aに、掘進機本体3の少なくとも初期掘進に必要なポンプ等が配置されるので、掘進機本体3の各装置(初期掘進に必要な各装置)に作動油を送るホースを地上から引き回す必要がない。これによって、ホースの引き回しための手間とコストがかからない。また、発進立坑200が狭隘な場合でも、その狭隘な空間をホースが占拠するといった問題も生じない。
この他にも、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で次のような種々の変形も可能である。
上記実施形態では、第2デッキ部51に、掘削とエレクタ装置30によるセグメントリング100の組み立てとを並行して行う場合のシールドジャッキ11の短縮時にシールドジャッキ11に作動油を送る2つのシールドジャッキ組立用ポンプ76を設けることとしたが、これに限らず、掘削とセグメントリング100の組み立てとを並行して行わないのであれば、シールドジャッキ組立用ポンプ76は不要である。
また、上記実施形態では、第2デッキ部51に初期掘進に必要な複数のポンプ等を配置することとしたが、1種のポンプ等のうち複数が第2デッキ部51に設けられているものについては、その複数のうち一部を第2デッキ部52に設けてもよい。例えば、図3の第2デッキ部51に設けられている2つのシールドジャッキ組立用ポンプ76のうち、1つを第2デッキ部52に設けてもよい。他のポンプも同様である。
さらに、上記実施形態では、後側デッキ部57の第1デッキ部55上にも、前側デッキ部56の第1デッキ部53上のメンテナンススペースMSと同様に、メンテナンススペースを形成することができる。
1 シールド掘進機
2 カッターヘッド
3 掘進機本体
11 シールドジャッキ
20 スクリューコンベヤ装置
22 スクリューゲート装置
30 エレクタ装置
40 コピーカッター装置
41 コピーカッター
42 アジテータ
50 後部作業デッキ
51,51a,52 第2デッキ部
53,55 第1デッキ部
54 タンク
56 前側デッキ部
57 後側デッキ部
70 シールドジャッキ推進用ポンプ(シールドジャッキ本掘進用ポンプ、第2ポンプ)
72 アジテータ用ポンプ(第1ポンプ)
73 形状保持装置用ポンプ(第1ポンプ)
74 スクリューコンベヤ用ポンプ(第1ポンプ)
75 エレクタ装置用ポンプ(第1ポンプ)
76 シールドジャッキ組立用ポンプ(第1ポンプ)
77 コピーカッター装置用ポンプ(第1ポンプ)
78 循環ポンプ(第1ポンプ)
79 オイルクーラ
80 スクリューゲート用ポンプ(第1ポンプ)
81 スクリューコンベヤ用ポンプ(スクリューコンベヤ本掘進用ポンプ、第2ポンプ)
MS メンテナンススペース

Claims (8)

  1. 掘進機本体と、
    前記掘進機本体内に設けられ、前側デッキ部および前記前側デッキ部に対して分割可能な後側デッキ部を有する後部作業デッキと、
    前記掘進機本体の装置に作動油を送る複数のポンプと、
    前記後部作業デッキの前記前側デッキ部に設けられ、前記作動油を貯留するタンクと、を備え、
    前記複数のポンプは、初期掘進に必要な複数の第1ポンプと本掘進に必要な複数の第2ポンプとを含み、
    前記第1ポンプは、前記後部作業デッキの前記前側デッキ部に設けられている、シールド掘進機。
  2. 前記掘進機本体を前進させるシールドジャッキと、
    前記掘進機本体内でセグメントを把持してセグメントリングを組み立てるエレクタ装置と、
    前記掘進機本体の先端に設けられたカッターヘッドに設けられ、前記カッターヘッドの径方向外側に伸縮可能に設けられたコピーカッターを有するコピーカッター装置と、
    前記カッターヘッドの後方のカッターチャンバ内で掘削土砂を撹拌するアジテータと、をさらに備え、
    前記第1ポンプは、
    前記シールドジャッキに作動油を送るシールドジャッキ推進用ポンプと、
    前記エレクタ装置に作動油を送るエレクタ装置用ポンプと、
    前記コピーカッター装置に作動油を送るコピーカッター装置用ポンプと、
    前記アジテータに作動油を送るアジテータ用ポンプと、を含む、請求項1に記載のシールド掘進機。
  3. 前記エレクタ装置により組み立てられた前記セグメントリングの形状を保持する形状保持装置をさらに備え、
    前記第1ポンプは、前記形状保持装置に作動油を送る形状保持装置用ポンプと、前記カッターヘッドを回転駆動する油圧モータに対する冷却水の循環を行う循環ポンプとを含み、
    前記後部作業デッキの前記前側デッキ部には、前記タンク内の作動油を冷却するオイルクーラがさらに設けられている、請求項1又は2に記載のシールド掘進機。
  4. 前記第1ポンプは、掘削と前記エレクタ装置による前記セグメントリングの組み立てとを並行して行う場合の前記シールドジャッキの短縮時に前記シールドジャッキに作動油を送るシールドジャッキ組立用ポンプを含む、請求項1乃至3の何れか1項に記載のシールド掘進機。
  5. 前記後部作業デッキの前記前側デッキ部は、第1デッキ部および前記第1デッキ部の下方に配置された第2デッキ部を有し、
    前記第1デッキ部上に前記タンクが配置されていると共に前記タンクの側方にメンテナンススペースが形成され、前記第2デッキ部上に前記第1ポンプが配置されている、請求項1乃至4の何れか1項に記載のシールド掘進機。
  6. 前記シールド掘進機は、カッターチャンバ内の掘削土砂に加泥剤を添加して前記掘削土砂を泥土化し切羽に泥土圧をかけて掘削を行う泥土圧式のシールド掘進機であって、
    掘削土砂を前記掘進機本体から排出する長尺状のスクリューコンベヤ装置と、
    前記スクリューコンベヤ装置の下流端部に設けられたスクリューゲート装置と、をさらに備え、
    前記第1ポンプは、
    前記スクリューコンベヤ装置に作動油を送るスクリューコンベヤ用ポンプと、
    前記スクリューゲート装置に作動油を送るスクリューゲート用ポンプと、を含む、請求項1乃至5の何れか1項に記載のシールド掘進機。
  7. 前記後部作業デッキの前記後側デッキ部には、前記第2ポンプが設けられている、請求項6に記載のシールド掘進機。
  8. 前記第2ポンプは、
    前記シールドジャッキ推進用ポンプにより前記シールドジャッキに送られる作動油に合流させて前記シールドジャッキに作動油を送るシールドジャッキ本掘進用ポンプと、
    前記スクリューコンベヤ用ポンプにより前記スクリューコンベヤ装置に送られる作動油に合流させて前記スクリューコンベヤ装置に作動油を送るスクリューコンベヤ本掘進用ポンプと、を含む、請求項7に記載のシールド掘進機。
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