JP6245608B2 - シールド掘進機のカッタ盤の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド掘進機のカッタ盤の検査方法に関するものである。
シールド工法は、切羽の安定を図りながらシールド掘進機のカッタ盤を切羽に押し当て回転させることにより地山を掘削するとともに、掘削坑の内壁面に複数個の鋼製セグメントを組み付けることによりトンネルを構築する工法である。
シールド掘進機のカッタ盤のビット等の状態を検査するには、カッタ盤の前面(切羽)に立坑を構築するか、または、切羽の地盤を改良した後に、作業者がシールド掘進機内から切羽にカッタ盤のビット等の状態を出て確認している。
なお、例えば特許文献1には、カッタヘッドと機器本体との間のチャンバ内に充填した泥土による泥土圧を切羽の土圧に対抗させた状態で掘進を行う泥土圧式のシールド掘進機の構成が開示されている。また、例えば特許文献2には、シールド掘進機に装備した土圧計を機内側から交換および調整することが可能な構成が開示されている。
特開2002−303092号公報 実開平2−132797号公報
しかし、シールド掘進機を構成するカッタ盤のビット等の状態を検査する場合に、立坑の築造や地盤の改良を行うと、シールド工法による掘削工期が長くなる、という問題がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、その目的は、シールド工法による掘削工期を短縮することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のシールド掘進機のカッタ盤の検査方法は、シールド掘進機のカッタ盤と機器本体との間のチャンバ内に充填した泥土による泥土圧を切羽の圧力に対抗させた状態で前記カッタ盤を回転させることにより地盤に掘削坑を形成する工程と、前記カッタ盤の回転を止めた後、前記シールド掘進機を後退させて前記カッタ盤と前記切羽との間に検査空間を形成する工程と、前記検査空間の形成後、前記カッタ盤の回転を止めた状態で前記チャンバ内の泥土を排出するとともに、その排出により前記チャンバ内および前記検査空間内に形成された空き領域を水で満たす水置換工程と、前記水置換工程後、前記機器本体の内部から前記検査空間内に検査用撮影手段を挿入し、前記カッタ盤の映像を撮影することにより前記カッタ盤の状態を検査する工程と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、上記請求項1記載の発明において、前記水置換工程においては、前記チャンバ内の泥土を複数回に分けて排出するとともに、その排出の度に前記チャンバ内および前記検査空間内の空き領域を水で満たすことを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明は、上記請求項1または2記載の発明において、前記水置換工程後、前記カッタ盤の検査工程前に、前記空き領域の水内に凝集剤を添加する工程を有することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、カッタ盤の検査に際して、立坑の築造や地盤の改良を行う必要が無いので、シールド工法による掘削工期を短縮することが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、水置換工程時に地盤の安定性を向上させることができるので、シールド工法の安全性を向上させることが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、凝集剤を用いない場合に比べて、置換水の透明度を短時間で向上させることができるので、シールド工法による掘削工期を短縮することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る泥土圧シールド掘進機の内部を側面から透かして見せた要部構成図である。 図1のシールド掘進機のカッタヘッドの正面図である。 掘削孔内でのカッタヘッドの検査時における図1のシールド掘進機の内部を側面から透かして見せた要部構成図である。 本発明の一実施の形態に係るシールド工法の一例のフロー図である。 (a)は掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図、(b)は図5(a)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図である。 (a)は図5(b)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図、(b)は図6(a)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図である。 図6(b)の段階の水置換位置を示すカッタヘッドの正面図である。 (a)は図6(b)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図、(b)は図8(a)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図である。 図8(b)の段階の水置換位置を示すカッタヘッドの正面図である。 (a)は図8(b)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図、(b)は図10(a)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図である。 図10(b)の段階の水置換位置を示すカッタヘッドの正面図である。 (a)は図10(b)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図、(b)は図12(a)に続く掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図である。 本発明の他の実施形態に係るシールド掘進機の内部を側面から透かして見せた要部構成図である。 図13のシールド掘進機を構成するカッタヘッドの一例の正面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施の形態のシールド掘進機の一例について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は本実施の形態のシールド掘進機の内部を側面から透かして見せた要部構成図、図2は図1のシールド掘進機のカッタヘッドの正面図、図3は掘削孔内でのカッタヘッドの検査時における図1のシールド掘進機の内部を側面から透かして見せた要部構成図である。
本実施の形態のシールド掘進機1は、例えば、カッタヘッド2と機器本体3との間のチャンバ4内に泥土を充填した状態で掘進することにより泥土圧を発生させ、その泥土圧を切羽の土圧に対抗させた状態で掘進を行う泥土圧シールド掘進機である。この場合、チャンバ4内の泥土は、カッタヘッド2により掘削された土砂に添加材を注入して練り混ぜることにより生成されており、不透水性と塑性流動性(自由に変形および移動できる性質)とを有している。
シールド掘進機1の運転は、その後方の後続台車(図示せず)内の運転室内でオペレータにより制御される。また、その運転室内に設けられた制御部によりシールド掘進機1の全体の動作が制御される。このシールド掘進機1により構築されるトンネルは、特に限定されるものではないが、例えば、上水用トンネル、下水用トンネルまたはケーブル用トンネルのようなトンネルである。
シールド掘進機1の機器本体3の前面には、例えば、スポーク型の円盤状のカッタヘッド2が機器本体3の周方向に沿って正逆方向に回転可能な状態で設置されている。カッタヘッド2は、地盤の切羽を掘削する部材であり、カッタヘッド2の前面(切羽に対向する面)には、図2に示すように、中央のハブ部2aと、ハブ部2aから外周に向かって放射状に延びる3本のスポーク部2bと、スポーク部2bの先端部を連結する外周リング部2cと、こられの部材間に形成された貫通孔2dとが設置されている。
ハブ部2aの前面には、センタビット2eが設置されている。また、各スポーク部2bには、複数のビット2fおよびスクレーパツース2gが設置されている。また、外周リング部2cには、ビット(図示せず)およびコピーカッタ2hが設置されている。外周リング部2cのビットは支障物を切削する役割を備えている。また、コピーカッタ2hは、急曲線施工時の余堀りやシールド掘進機1の姿勢制御等を行う役割を備えている。
さらに、カッタヘッド2の裏面には、練混ぜ翼6が設置されている。練混ぜ翼6は、例えば、円柱状に形成されており、カッタヘッド2が回転するとチャンバ4内の土砂と添加材とを撹拌混合する役割を備えている。
一方、シールド掘進機1を構成する機器本体3は、前胴プレート(前胴部)3aと、その後方の後胴プレート(後胴部)3bと、その後方のテールシール3cとを備えている。
前胴プレート3aおよび後胴プレート3bは、例えば円筒状の鋼製板により形成されており、機器本体3の外形を形成するとともに、機器本体3の内部に中空空間を形成する構成部である。前胴プレート3aと後胴プレート3bとは、前胴プレート3aの後端側において後胴プレート3bの先端の球面軸受部が前胴プレート3aの内周面に接した状態で入り込むことで係合されている。
テールシール3cは、掘進作業中に機器本体3の後部から機器本体3内に地下水等が入り込むのを防止する封止部材であり、後胴プレート3bの後端部に後胴プレート3bの内周に沿って枠状に設置されている。
前胴プレート3aの前面側において、その前面から機器本体3の内方に後退した位置には、機器本体3内の中空空間を切羽側と機内側とに分ける隔壁7が設置されている。この隔壁7の切羽側、すなわち、上記カッタヘッド2と隔壁7との間に、上記チャンバ4が設けられている。チャンバ4には、カッタヘッド2により掘削された土砂等がカッタヘッド2の貫通孔2d(図2参照)を通じて取り込まれる。
また、隔壁7の面内上部には、機器本体3とチャンバ4とを連通する連通孔7aが形成されている。この連通孔7aは、機器本体3内からチャンバ4内に、清水を供給したり、添加材(作泥土材)を注入したり、洗浄部材(図示せず)を挿入したり、検査部材(検査用撮影手段)P(図3参照)を挿入したりする孔である。
添加材は、例えば、ベントナイトが使用されるが、ベントナイトに代えて気泡材を用いても良いし、ベントナイトと気泡材との両方を使用しても良い。洗浄部材は、カッタヘッド2(ハブ部2a、スポーク部2b、外周リング部2c、センタビット2eおよびビット2f等)を洗浄するための部材である。
検査部材Pは、カッタヘッド2(ハブ部2a、スポーク部2b、外周リング部2c、センタビット2eおよびビット2f等)を撮影することでカッタヘッド2の状態を検査するための撮影手段であり、図3に示すように、ロッド部P1と、その先端のカメラ部P2と、ワイヤ(図示せず)とを備えている。
カメラ部P2は、例えば、耐水圧防水構造のカメラが使用されており、機器本体3内でワイヤを操作することにより上下に位置を変えられるようになっている(図3の矢印A1参照)。カッタヘッド2の検査に際しては、地盤GDに掘られた掘削坑EHにおいてカッタヘッド2の前面と切羽との間に検査空間Sが形成される。検査部材Pのカメラ部P2は、隔壁7の連通孔7aおよびカッタヘッド2の貫通孔2dを通じて検査空間Sに設置される。検査部材Pのカメラ部P2により撮影された映像は、機内後方の操作者側にリアルタイムで送信され目視確認することが可能になっている。
シールド掘進機1において隔壁7よりも機内側には、カッタ駆動体8、中折れジャッキ9a、シールドジャッキ9b、スクリューコンベア10、エレクタ11および添加材注入部12a等が設置されている。
カッタ駆動体8は、カッタヘッド2を正逆方向に回転させるモータ(駆動源)である。ここでは、カッタ駆動方式としてセンターシャフト駆動方式が例示されている。
中折れジャッキ9aは、前胴プレート3aと後胴プレート3bとを連結するとともに、シールド掘進機1の推進方向や姿勢を修正する機器である。中折れジャッキ9aは、機器本体3内において前胴プレート3aと後胴プレート3bとの境界を跨ぐように、機器本体3の周方向に沿って複数個並んで配置されている。この中折れジャッキ9aに圧油を供給し前胴プレート3aと後胴プレート3bとを予め決められた方向および角度に屈折させた状態でシールド掘進機1を推進することにより、シールド掘進機1の推進方向や姿勢を制御することが可能になっている。
シールドジャッキ9bは、機器本体3の後方に設置されたセグメントSGに反力をとってシールド掘進機1を前進させるための推進力を発生させる機器である。シールドジャッキ9bは、機器本体3内において前胴プレート3aと後胴プレート3bとの境界を跨ぐように、機器本体3の周方向に沿って複数個並んで配置されている。
スクリューコンベア10は、チャンバ4内に取り込まれた土砂を機外に排出するための機器であり、機器本体3の底部において隔壁7を貫通しチャンバ4内に配置された土砂取込端部10aから機器本体3の後方において機器本体3の高さ方向中央より若干高い位置に配置された排出端部10bに向かって斜め上向きに連続的に延在した状態で設けられている。ここではリボンスクリューコンベアが例示されている。
エレクタ11は、セグメントSGを把持して掘削坑の内周方向に旋回し、掘削坑の内周方向の組立位置に移送する組立装置である。エレクタ11は、エレクタ駆動用の油圧モータ(図示せず)により掘削坑の周方向に沿って回転可能な状態で後胴プレート3bの中空内に設置されている。
添加材注入部12aは、シールド掘進機1の外周や切羽に対して上記添加材(作泥土材)を注入する部分である。この添加材注入部12aは、前胴プレート3aの周方向に沿って複数箇所に配置されている。
次に、本実施の形態のシールド工法の一例について図4のフロー図に沿って図5〜図12を参照して説明する。なお、図5、図6、図8、図10、図12は掘削工程中のシールド掘進機の要部を側面側から見た概略図、図7、図9、図11は各段階の水置換位置を示すカッタヘッドの正面図である。
図5(a)は地盤GDに掘削坑EHを掘削中のシールド掘進機1を示している。シールド掘進機1により地盤GDに掘られた掘削坑EHの後方には複数個のセグメントSGが組み付けられている。また、セグメントSGと掘削坑EHとの間には裏込め材BGが注入されている。
まず、図5(b)に示すように、チャンバ4内に泥土MDを注入して泥土圧を発生させ、その泥土圧を切羽の土圧に対抗させて切羽の安定を図りながらシールド掘進機1のカッタヘッド2を切羽に押し当て回転させることにより地盤GDを掘削するとともに、シールド掘進機1のシールドジャッキ9bを伸ばすことによりシールド掘進機1を矢印A2に示すように前に進める。なお、図面を見易くするため泥土MDにハッチングを付した。
続いて、カッタヘッド2の回転を止めた後、図6(a)に示すように、シールドジャッキ9bを縮めてシールド掘進機1を矢印A3に示すように若干後退させる。これにより、カッタヘッド2と切羽との間に検査空間Sを形成する。なお、後退長さは、例えば22mm程度である(図4のマシンバックリング工程100)。
その後、カッタヘッド2の回転を止めたまま、図6(b)に示すように、チャンバ4内の泥土MDの一部を矢印A4に示すようにチャンバ4内下部のスクリューコンベア10の土砂取込端部10a(図1〜図3参照)を通じて外部に排出するとともに、その排土によりチャンバ4内および検査空間S内の上部に生じた空き領域に矢印A5に示すように隔壁7上部の連通孔7a(図1〜図3参照)を通じて清水Wを注入する。これにより、泥土MDを清水Wに置換する。なお、図6(b)においては、図面を見易くするため、清水Wと泥土MDとに異なるハッチングを付した(図4のチャンバ内水置換工程101)。
この排土においては、土砂取込端部10a側からスクリューコンベア10内に添加材(ベントナイト+高分子材等)を注入し、スクリューコンベア10内において添加材と泥土とを攪拌する。これにより止水性を向上させることができるので、排土に因る土圧低下を防ぐことができる。
また、水置換作業においては、掘削坑EHの径が大きい場合や地盤の条件に因っては一度にカッタヘッド2の中心高さ位置まで置換を行うと地盤が不安定になる可能性があるので、地盤が自立していることを確認しながら複数回に分けて置換を行う。これにより、水置換工程時に地盤の安定性を向上させることができるので、掘削工事の安全性を向上させることができる。
ここでは、図6(b)および図7に示すように、カッタヘッド2の外周上部からスポーク部2bの長手方向(カッタヘッド2の径方向)の中間位置まで排土を行い水置換を行う。図7の破線は清水Wと泥土MDとの境界位置L1を示している。また、水置換作業においては、地盤沈下が発生しないように土圧を保ちつつ排土しながら清水Wを供給する一方、地上では沈下測量を実施する。なお、ここでは清水を機器本体3内から検査空間S内に注入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく地中の地下水が検査空間S内に入り込む場合もある。
次いで、カッタヘッド2の回転を止めたまま、隔壁7上部の連通孔7aを通じてチャンバ4内および検査空間Sの清水W内に凝集剤を添加した後、凝集剤を洗管ノズル(逆噴射ノズル:図示せず)により攪拌させ凝集効果を得る。これにより、凝集剤を用いない場合に比べて、置換水内の浮遊物質を短時間で除去することができる。すなわち、置換水の透明度を短時間で向上させることができる。したがって、シールド工法による掘削工期を短縮することができる(図4の凝集剤添加工程102)。
続いて、カッタヘッド2の回転を止めたまま、図8(a)に示すように、検査部材Pを隔壁7の連通孔7aを通じて検査空間Sの清水W内に挿入し、清水W内のカッタヘッド2(スポーク部2b、外周リング部2c、ビット2fおよびスクレーパツース2g等)をカメラ部P2により撮影する。作業者は、機器本体3内側においてカメラ部P2により撮影された映像を目視することでカッタヘッド2の状態を検査する。なお、この検査工程においてはカッタヘッド2の検査のみならず礫径等のような地盤GDの切羽の確認をしても良い(図4のカメラ検査工程103)。
このように、本実施の形態においては、シールド掘進機1の機器本体3内においてカッタヘッド2の状態を検査することができるので、立坑の築造や地盤の改良を行う必要が無い。したがって、シールド工法による掘削工期を短縮することができる。
また、立坑の築造や地盤の改良のための大規模な設備も不要なので、シールド工法による掘削工事の施工費を低減することができる。
また、シールド掘進機1の機器本体3内においてカッタヘッド2の状態を検査することができるので、埋設物や民家が密集していたり、道路使用許可を必要としたりする都心部においても問題無く掘削工事を行うことができる。
さらに、カッタヘッド2の検査に際して切羽に出る必要が無いので、掘削工事の安全性を向上させることができる。
続いて、カッタヘッド2(スポーク部2b、外周リング部2c、ビット2fおよびスクレーパツース2g等)に泥土が固着している場合は、カッタヘッド2の回転を止めたまま、洗浄用ロッド(洗浄部材:図示せず)を隔壁7の連通孔7aを通じて検査空間Sに挿入し、清水W内のカッタヘッド2(スポーク部2b、外周リング部2c、ビット2fおよびスクレーパツース2g等)部分の汚れを高圧噴射等により洗浄する(図4のスポーク上部洗浄工程104)。
その後、カッタヘッド2の回転を止めたまま、図8(a)に示したように、検査部材Pを隔壁7の連通孔7aを通じて検査空間Sの清水W内に挿入し、カッタヘッド2(スポーク部2b、外周リング部2c、ビット2fおよびスクレーパツース2g等)をカメラ部P2により撮影する。作業者は、機器本体3内側においてカメラ部P2により撮影された映像を目視することでカッタヘッド2の状態を検査する。なお、この検査工程においてもカッタヘッド2の状態のみならず礫径等のような地盤GDの切羽の状態を検査しても良い(図4のカメラ検査工程105)。
次いで、カッタヘッド2の回転を止めたまま、図8(b)に示すように、チャンバ4内の泥土MDの一部を矢印A6に示すようにスクリューコンベア10により外部に排出するとともに、その排土によりチャンバ4内および検査空間Sの上部に生じた空き領域に矢印A7に示すように隔壁7上部の連通孔7aを通じて清水Wを注入する。これにより、泥土MDを清水Wに置換する。
排土や水置換作業の仕方は上記工程101と同じであるが、ここでは、図8(b)および図9に示すように、ハブ部2aの外周位置まで排土を行い水置換を行う。図9の破線は清水Wと泥土MDとの境界位置L2を示している。なお、ここでは清水を機器本体3内から検査空間S内に注入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく地中の地下水が検査空間S内に入り込む場合もある(図4のチャンバ内水置換工程106)。
続いて、カッタヘッド2の回転を止めたまま、洗浄用ロッド(洗浄部材:図示せず)を隔壁7の連通孔7aを通じて検査空間Sに挿入し、清水W内の境界位置L1,L2間のカッタヘッド2(スポーク部2b、外周リング部2c、ビット2fおよびスクレーパツース2g等)部分の汚れを高圧噴射等により洗浄する(図4のスポーク下部洗浄工程107)。
その後、カッタヘッド2の回転を止めたまま、図10(a)に示すように、検査部材Pを隔壁7の連通孔7aを通じて検査空間Sの清水W内に挿入し、境界位置L1,L2間のカッタヘッド2(スポーク部2b、外周リング部2c、ビット2fおよびスクレーパツース2g等)部分をカメラ部P2により撮影する。作業者は、機器本体3内側においてカメラ部P2により撮影された映像を目視することでカッタヘッド2の状態を検査する。なお、この検査工程においてもカッタヘッド2の状態のみならず礫径等の地盤GDの切羽の状態を検査しても良い(図4のカメラ検査工程108)。
次いで、カッタヘッド2の回転を止めたまま、図10(b)に示すように、チャンバ4内の泥土MDの一部を矢印A8に示すようにスクリューコンベア10により外部に排出するとともに、その排土によりチャンバ4内および検査空間Sの上部に生じた空き領域に矢印A9に示すように隔壁7上部の連通孔7aを通じて清水Wを注入する。これにより、泥土MDを清水Wに置換する。
排土や水置換作業の仕方は上記工程101と同じであるが、ここでは、図10(b)および図10に示すように、ハブ部2aの中心位置まで排土を行い水置換を行う。図10の破線は清水Wと泥土MDとの境界位置L3を示している。なお、ここでは清水を機器本体3内から検査空間S内に注入する場合について説明したが、これに限定されるものではなく地中の地下水が検査空間S内に入り込む場合もある(図4のチャンバ内水置換工程109)。
続いて、カッタヘッド2の回転を止めたまま、洗浄用ロッド(洗浄部材:図示せず)を隔壁7の連通孔7aを通じて検査空間Sに挿入し、清水W内の境界位置L2,L3間のカッタヘッド2(ハブ部2a、スポーク部2b、外周リング部2c、センタビット2eおよびスクレーパツース2g等)部分の汚れを高圧噴射等により洗浄する(図4のフィッシュテール洗浄工程110)。
その後、カッタヘッド2の回転を止めたまま、図12(a)に示すように、検査部材Pを隔壁7の連通孔7aを通じて検査空間Sの清水W内に挿入し、境界位置L2,L3間のカッタヘッド2(ハブ部2a、スポーク部2b、外周リング部2c、センタビット2eおよびスクレーパツース2g等)部分をカメラ部P2により撮影する。作業者は、機器本体3内側においてカメラ部P2により撮影された映像を目視することでカッタヘッド2の状態を検査する。なお、この検査工程においてもカッタヘッド2の状態のみならず礫径等の地盤GDの切羽の状態を検査しても良い(図4のカメラ検査工程111)。
以上のような検査工程後、図12(b)に示すように、ベントナイト溶液Bを矢印A10に示すように隔壁7の連通孔7aを通じてチャンバ4内に注入し、チャンバ4内の清水Wをベントナイト溶液Bに置換して切羽の安定を図る(図4のベントナイト溶液注入工程112)。その後、図5(b)で説明したのと同様の掘削工程に移行する。
次に、図13は本実施の形態の他の例のシールド掘進機の内部を側面から透かして見せた要部構成図、図14は図13のシールド掘進機のカッタヘッドの正面図である。
図13のシールド掘進機1は、例えば、外周支持駆動方式の泥土圧シールド掘進機である。このシールド掘進機1の機器本体3の前面には、図14に示すように、例えば、面板型の円盤状のカッタヘッド2が機器本体3の周方向に沿って正逆方向に回転可能な状態で設置されている。
カッタヘッド2の前面中央には、センタカッタ2iが回転自在の状態で設置されている。また、カッタヘッド2の前面外周側には、インナーカッタ2jおよびゲージカッタ2kが回転自在の状態で設置されている。また、外周リング部2cには、ビット2mおよびコピーカッタ2hが設置されている。さらに、カッタヘッド2の前面には、添加材注入部12bが設けられている。
この場合、貫通孔2dの面積が上記したスポーク型のカッタヘッド2に比べて小さいので、カッタヘッド2の検査に際して、カッタヘッド2の前面の貫通孔2dの位置と、検査部材Pを挿通する連通孔7aの位置とが一致するようにカッタヘッド2を停止させる。そして、検査部材Pのカメラ部P2を機器本体3内から連通孔7aおよび貫通孔2dを通じて検査空間Sに挿入する。これにより、面板型のカッタヘッド2においても上記と同様に検査することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
例えば、前記実施の形態においては、リボンスクリューコンベアを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばリボン型と軸付き型とを組み合わせたスクリューコンベアを用いても良い。
以上の説明では、本発明をセンターシャフト駆動方式や外周支持駆動方式の泥土圧シールド掘進機を用いるシールド工法に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、中間支持駆動方式の泥土圧シールド掘進機を用いるシールド工法に適用しても良い。
1 シールド掘進機
2 カッタヘッド
2a ハブ部
2b スポーク部
2c 外周リング部
2d 貫通孔
2e センタビット
2f ビット
2g スクレーパツース
2h コピーカッタ
2i センタカッタ
2j インナーカッタ
2k ゲージカッタ
3 機器本体
4 チャンバ
7 隔壁
7a 連通孔
9a 中折れジャッキ
9b シールドジャッキ
10 スクリューコンベア
GD 地盤
EH 掘削坑
P 検査部材
P1 ロッド部
P2 カメラ部

Claims (3)

  1. シールド掘進機のカッタ盤と機器本体との間のチャンバ内に充填した泥土による泥土圧を切羽の圧力に対抗させた状態で前記カッタ盤を回転させることにより地盤に掘削坑を形成する工程と、
    前記カッタ盤の回転を止めた後、前記シールド掘進機を後退させて前記カッタ盤と前記切羽との間に検査空間を形成する工程と、
    前記検査空間の形成後、前記カッタ盤の回転を止めた状態で前記チャンバ内の泥土を排出するとともに、その排出により前記チャンバ内および前記検査空間内に形成された空き領域を水で満たす水置換工程と、
    前記水置換工程後、前記機器本体の内部から前記検査空間内に検査用撮影手段を挿入し、前記カッタ盤の映像を撮影することにより前記カッタ盤の状態を検査する工程と、
    を有することを特徴とするシールド掘進機のカッタ盤の検査方法。
  2. 前記水置換工程においては、前記チャンバ内の泥土を複数回に分けて排出するとともに、その排出の度に前記チャンバ内および前記検査空間内の空き領域を水で満たすことを特徴とする請求項1記載のシールド掘進機のカッタ盤の検査方法。
  3. 前記水置換工程後、前記カッタ盤の検査工程前に、前記空き領域の水内に凝集剤を添加する工程を有することを特徴とする請求項1または2記載のシールド掘進機のカッタ盤の検査方法。
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