JP2020082973A - マスタシリンダ - Google Patents

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雅之 高木
Masayuki Takagi
雅之 高木
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Abstract

【課題】マスタピストンの剛性を向上させて、マスタピストンの小型軽量化が可能なマスタシリンダを提供すること。【解決手段】マスタシリンダ2は、シリンダ本体21と、底壁部221a及び底壁部231a及び底壁部221a,231aに連結された周壁部221b及び周壁部231bを有する第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23と、ブレーキフルードを貯留するリザーバタンク6に連通するポート21a及びポート21cと、前方側シール部材213及び後方側シール部材214と、少なくとも周壁部221b,231bに配設されて第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の剛性よりも高い剛性を有し、且つ、周壁部221b,231bの肉厚よりも小さい肉厚を有して、周壁部221b,231bにおいて差圧に起因する力が発生する部位に配設された補強部材224及び補強部材234と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、マスタシリンダに関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に開示された制御付ブレーキシステム用マスタシリンダ(以下、単に「従来のマスタシリンダ」と称呼する。)が知られている。この従来のマスタシリンダは、ハウジングと、ハウジング内を移動可能な少なくとも一つのピストンと、ピストンを液圧室から密封するシール部材と、ピストンに形成されていて液圧室と加圧されていないリザーバタンクとを接続可能な制御通路と、を備えている。これにより、従来のマスタシリンダは、マスタシリンダよりも下流で実行される制御システムを介したブレーキ時におけるリザーバタンクからの吸い込み性を向上するようになっている。
特許第5976545号公報
近年、車両においては、運転者によるブレーキ操作に拘わらず、自動的に車両を制動する自動ブレーキ機能が搭載される場合がある。この自動ブレーキ機能においては、マスタシリンダよりも下流側に設けられたポンプによってマスタシリンダの液圧室の作動液が吸引されて、吸引された作動液が加圧されて各車輪のホイールシリンダに供給される。このため、自動ブレーキ機能を搭載する場合には、上記従来のマスタシリンダが有するような制御通路を用いて、ポンプがマスタシリンダから作動液を速やかに且つ必要十分な量を吸引して、制動力を発生させる際の応答性を高める必要がある。
更に、上述した応答性に加えて、マスタシリンダの小型軽量化が要求されている。この要求に対して、例えば、マスタピストンを軽量な樹脂によって形成した場合、剛性を確保するために、マスタピストンにおける円筒部の肉厚を大きくする必要がある。従って、マスタピストンの内部に配設されるスプリング等と干渉する虞があるため、マスタピストンを小径化することは困難である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は、マスタピストンの剛性を向上させて、マスタピストンの小型軽量化が可能なマスタシリンダを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係るマスタシリンダは、一端が閉塞し且つ他端が開口したシリンダ本体と、シリンダ本体の内部にシリンダ本体の軸線に沿って摺動可能に収容され、且つ、シリンダ本体の内周面と共に液圧室を区画する底壁部及び底壁部に連結された周壁部を有する有底筒状のマスタピストンと、シリンダ本体に設けられて、作動液を貯留するリザーバタンクに連通するポートと、シリンダ本体の内周面とマスタピストンの外周面との間をシールするシール部材と、マスタピストンの剛性よりも高い剛性を有して、周壁部においてポートの圧力と液圧室の圧力との差圧に起因する力が発生する部位の少なくとも一部に配設された補強部材と、を備える。
これによれば、補強部材を配設することによりマスタピストンの少なくとも周壁部の剛性を向上させることができる。これにより、周壁部を薄肉化することが可能となり、内部に配設されるスプリング等との干渉を回避してマスタピストンの小型化及び小径化を達成することができる。
本発明の実施形態に係るマスタシリンダが設けられるブレーキ装置の構成を示す図である。 図1のマスタシリンダの構成を示す断面図である。 第一変形例に係るマスタシリンダの構成を示す断面図である。 第二変形例に係るマスタシリンダの構成を示す断面図である。 第三変形例に係るマスタシリンダの構成を示す断面図である。 その他の変形例に係るマスタシリンダの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施形態及び各変形例の相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。又、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。
本実施形態における車両のブレーキ装置1は、図1に示すように、マスタシリンダ2、ブレーキブースタ3、ホイールシリンダ4、ブレーキアクチュエータ5及びリザーバタンク6を備えている。マスタシリンダ2は、後に詳述するように、シリンダ本体21と、マスタピストンとしての第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23と、を含んで構成されている。ブレーキブースタ3は、例えば、負圧式の倍力装置であり、運転者による踏力を倍力して第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23に伝達する。
ホイールシリンダ4は、各輪に設けられたホイールシリンダ41、ホイールシリンダ42、ホイールシリンダ43及びホイールシリンダ44から構成される。各ホイールシリンダ41〜44は、ブレーキアクチュエータ5(以下、単に「アクチュエータ5」とも称呼する。)を介して、マスタシリンダ2に接続されている。ホイールシリンダ41は、車両の左後輪RLに配置されている。ホイールシリンダ42は、車両の右後輪RRに配置されている。ホイールシリンダ43は、車両の左前輪FLに配置されている。ホイールシリンダ44は、車両の右前輪FRに配置されている。これにより、ホイールシリンダ4は、作動液としてのブレーキフルードがマスタシリンダ2又はポンプによって加圧されてアクチュエータ5を介して供給されると、左後輪RL、右後輪RR、左前輪FL及び右前輪FRに制動力を発生させる。
アクチュエータ5は、詳細な図示を省略するが、各ホイールシリンダ41〜44に対応して設けられた管路、電磁弁及び逆止弁等を有している。これにより、アクチュエータ5は、図示を省略する制御装置(マイクロコンピュータ)によって電磁弁が連通状態又は遮断状態に切替制御されると、マスタシリンダ2によって加圧されたブレーキフルードを各ホイールシリンダ41〜44に供給したり、内蔵するポンプによって加圧されたブレーキフルードを調圧して各ホイールシリンダ41〜44に供給したりする。尚、アクチュエータ5の作動については、本発明に直接関係しないので、その詳細な説明を省略する。
車両のブレーキ装置1においては、運転者がブレーキペダル7を踏み込むと、マスタシリンダ2に気密的に連結された負圧式のブレーキブースタ3により踏力が倍力され、シリンダ本体21内の第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23が押圧される。押圧された第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23は、例えば、車両前後方向(軸線方向)にて前方に向けて前進し、それぞれ、マスタシリンダ2(より詳しくはシリンダ本体21)の内部にリザーバタンク6から供給されたブレーキフルードを加圧する。これにより、マスタシリンダ2においては、マスタシリンダ圧が発生し、マスタシリンダ圧がアクチュエータ5を介して各ホイールシリンダ41〜44に供給(伝達)される。
又、車両のブレーキ装置1においては、例えば、自動ブレーキ機能の作動時や、走行中又は制動時の車両の挙動を修正するために、アクチュエータ5に内蔵したポンプを作動させる。これにより、ポンプは、例えば、自動ブレーキ機能の作動時においては、マスタシリンダ2を介してリザーバタンク6に貯留されているブレーキフルードを吸引し、吸引したブレーキフルードを加圧してポンプ圧を発生させる。そして、ポンプ圧は、アクチュエータ5によって調圧されて、各ホイールシリンダ41〜44に供給(伝達)される。
(1.マスタシリンダ2の構成の詳細)
マスタシリンダ2は、図2に示すように、マスタピストンである第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23を摺動可能に収容するシリンダ本体21を備えている。シリンダ本体21は、一端が底部211を有して閉塞し且つ他端が開口した有底筒状のシリンダである。シリンダ本体21の開口側には、ブレーキブースタ3が気密的に連結される(図1を参照)。
ここで、以下の説明では、シリンダ本体21の車両前後方向即ち軸線方向において、シリンダ本体21の底部211側を「前方」とし、シリンダ本体21の開口側を「後方」とする。又、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23は、ブレーキペダル7が操作されていない場合にはマスタシリンダ2(シリンダ本体21)に対して原位置から前進していない「第一位置」にある。更に、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23は、ブレーキペダル7が操作された場合には第一位置から前進した「第二位置」にある。
図2に示すように、シリンダ本体21の内周面212には、周方向に沿って形成された収容溝212aが、シリンダ本体21の軸線に沿って第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23のそれぞれに対応して二つずつ、計四つ設けられている。尚、以下の説明において、特に区別する場合、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23のそれぞれに対して前方側の収容溝212aを「前方側収容溝212a」と称呼し、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23のそれぞれに対して後方側の収容溝212aを「後方側収容溝212a」と称呼する。
前方側収容溝212aには、シール部材である前方側シール部材213が収容される。又、後方側収容溝212aには、後方側シール部材214が収容される。前方側シール部材213及び後方側シール部材214は、弾性材料(例えば、ゴム材料)から形成されており、例えば、一端が開放されたU字状の断面形状を有するカップシールである。前方側シール部材213及び後方側シール部材214の外周縁は、収容溝212aの底面(内周面)と当接する。
前方側シール部材213の内周縁は、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23が第一位置にある場合には、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の外周面に対して後述する連通路223及び連通路233よりも前方側にて当接する。これにより、前方側シール部材213は、後述するように、連通路223,233を介したブレーキフルードの流動を許容する。
又、前方側シール部材213の内周縁は、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23が第二位置にある場合には、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の外周面に対して連通路223,233よりも後方側にて当接する。これにより、前方側シール部材213は、連通路223,233を介したブレーキフルードの流動を禁止する。
後方側シール部材214の内周縁は、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の第一位置及び第二位置に拘わらず、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の外周面に対して連通路223,233よりも後方側にて当接する。従って、後方側シール部材214は、常に、ブレーキフルードの流動を禁止する。
第一マスタピストン22は、ブレーキブースタ3に気密的に連結されており、シリンダ本体21の内部にて同軸的且つ車両前後方向(即ち、軸線方向)に前進及び後進可能に配置されている。第一マスタピストン22は、図2に示すように、本体部221と、突出部222と、連通路223と、補強対象部位S1を補強する補強部材224と、ストッパ部材225と、から構成されている。
本体部221は、形成材料として主に樹脂材料(例えば、フェノール樹脂等)から形成されており、前方に位置する先端が開口する有底筒状(中空状)に形成されている。本体部221は、後方に設けられた底壁部221aと、底壁部221aに連結された周壁部221bと、から構成されている。突出部222は、形成材料として主に樹脂材料(例えば、フェノール樹脂等)から形成されており、本体部221の底壁部221aの端面から後方に突出した円筒状の部分である。突出部222は、ブレーキブースタ3の内部に気密的に収容されている。
連通路223は、図2に示すように、周壁部221bの周方向に沿って複数設けられた貫通孔であり、本体部221の外周側と内周側とを連通する。連通路223は、第一マスタピストン22が第一位置にある場合において、前方側シール部材213の内周縁におけるシール線よりも後方となるように形成される。又、連通路223は、第一マスタピストン22が第二位置に前進した場合において、前方側シール部材213の内周縁におけるシール線よりも前方となる。これにより、連通路223を介したブレーキフルードの流れが禁止される。
補強部材224は、本体部221を形成する形成材料(例えば、樹脂材料であってフェノール樹脂等)の剛性よりも高い剛性を有する形成材料(例えば、金属材料)から形成される。ここで、剛性とは、受けた力に対する変形のし難さを表すものとする。又、補強部材224は、本体部221の周壁部221bの肉厚よりも小さい肉厚を有する薄板を用いて、例えば、円筒状に形成されている。補強部材224は、本体部221の周壁部221bの内周面に対して密着するように固定されて配設されている。
補強部材224は、周壁部221bにおいて連通路223と底壁部221aとの間を内周面側から補強するようになっている。これにより、補強部材224は、第一マスタピストン22の周壁部221bにおいて、少なくとも周壁部221bの後述するポート21aに対向する部分、即ち、後述するようにポート21aの圧力と第一液圧室Aの圧力との差圧に起因する力が発生する補強対象部位S1(図2にて破線により囲んだ部位)の少なくとも一部を補強することができる。
吊構造を構成する棒状のストッパ部材225は、図2に示すように、第一マスタピストン22の本体部221の内部、より詳しくは、円筒状の補強部材224の内部にて、車両前後方向(即ち、軸線)に沿って延設されている。ストッパ部材225は、吊構造を構成するスリーブ部材226に対して車両前後方向(即ち、軸線方向)に沿って相対移動可能であり、スリーブ部材226からの抜けを防止する大径の係止部225aを有している。スリーブ部材226は、ストッパ部材225(又は、底壁部221a)と共にスプリング227を伸縮可能に保持するものである。尚、本実施形態に係おいては、ストッパ部材225は第一マスタピストン22とは別体として設けられている。
本体部221の周壁部221bの内部、より詳しくは、円筒状の補強部材224の内部には、スプリング227が収容されている。スプリング227は、一端がストッパ部材225又は第一マスタピストン22の底壁部221aに当接し、且つ、他端がスリーブ部材226に当接するように収容されている。スプリング227は、後述する第一液圧室Aの液圧を増大させるように車両前後方向(即ち、軸線方向)にて第一位置から第二位置に向けて前進した第一マスタピストン22を車両前後方向(即ち、軸線方向)にて後退させるように付勢力を付与する。尚、ストッパ部材225及びスリーブ部材226は、スプリング227の内側に配設される。
第二マスタピストン23は、シリンダ本体21の内部において、第一マスタピストン22の前方にて同軸的且つ車両前後方向(即ち、軸線方向)に沿って前進及び後進可能に配置されている。第二マスタピストン23は、本体部231と、突出部232と、連通路233と、補強対象部位S2を形成する補強部材234と、から構成されている。
本体部231は、形成材料として主に樹脂材料(例えば、フェノール樹脂等)から形成されており、シリンダ本体21の底部211に対向する先端が開口する有底筒状(中空状)に形成されている。本体部231は、後方に設けられた底壁部231aと、底壁部231aに連結された周壁部231bと、から構成されている。突出部232は、形成材料として主に樹脂材料(例えば、フェノール樹脂等)から形成されており、本体部231の底壁部231aの端面から後方に突出した円筒状の部分である。
連通路233は、図2に示すように、周壁部231bの周方向に沿って複数設けられた貫通孔であり、本体部231の外周側と内周側とを連通する。連通路233は、第二マスタピストン23が第一位置にある場合において、リザーバタンク6と後述する第二液圧室Bとを連通する。又、連通路233は、第二マスタピストン23が第二位置に前進した場合において、前方側シール部材213によってリザーバタンク6と第二液圧室Bとの連通が遮断される。
補強部材234は、本体部221を形成する形成材料(例えば、樹脂材料であってフェノール樹脂等)の剛性よりも高い剛性を有する形成材料(例えば、金属材料)から形成される。又、補強部材234は、本体部231の周壁部231bの肉厚よりも小さい肉厚を有する薄板を用いて、例えば、円筒状の形成されている。補強部材234は、本体部231の周壁部231bの内周面に対して密着するように固定されて配設されている。
補強部材234は、周壁部231bにおいて連通路233と底壁部231aとの間を内周面側から補強するようになっている。これにより、補強部材234は、第二マスタピストン23の周壁部231bにおいて、少なくとも周壁部231bの後述するポート21cに対向する部分、即ち、後述するようにポート21cの圧力と第二液圧室Bの圧力との差圧に起因する力が発生する補強対象部位S2(図2にて破線により囲んだ部位)の少なくとも一部を補強することができる。
本体部231の周壁部231bの内部、より詳しくは、円筒状の補強部材234の内部には、スプリング235が収容されている。スプリング235は、一端が第二マスタピストン23の底壁部231aに当接し、且つ、他端がシリンダ本体21の底部211に当接するように収容されている。スプリング235は、後述する第二液圧室Bの液圧を増大させるように車両前後方向(即ち、軸線方向)にて前進した第二マスタピストン23を車両前後方向(即ち、軸線方向)にて後退させるように付勢力を付与する。
ここで、第一マスタピストン22の本体部221を形成する底壁部221aの内面と、補強部材224の内面(周壁部221bの内面)と、シリンダ本体21の内周面212と、第一マスタピストン22に対応する前方側シール部材213と、第二マスタピストン23を形成する底壁部231a及び突出部232の内面と、第二マスタピストン23に対応する後方側シール部材214と、によって「第一液圧室A」が区画される。又、第二マスタピストン23の本体部231を形成する底壁部231aの内面と、補強部材234の内面(周壁部231bの内面)と、シリンダ本体21の内周面212及び底部211と、第二マスタピストン23に対応する前方側シール部材213と、によって「第二液圧室B」が区画される。
マスタシリンダ2のシリンダ本体21には、内部と外部とを連通するポート21a、ポート21b、ポート21c及びポート21dが形成されている。以下、各ポート21a〜ポート21dを具体的に説明する。
ポート21aは、図2に示すように、第一マスタピストン22に対応する前方側シール部材213及び後方側シール部材214の間に形成されており、リザーバタンク6とシリンダ本体21の内部とを連通している。そして、ポート21aは、第一マスタピストン22に形成された連通路223を介して第一液圧室Aに連通可能となっている。ポート21bは、第一液圧室Aとアクチュエータ5(図1を参照)とを連通する。
ポート21cは、図2に示すように、第二マスタピストン23に対応する前方側シール部材213及び後方側シール部材214の間に形成されており、リザーバタンク6とシリンダ本体21の内部とを連通している。そして、ポート21cは、第二マスタピストン23に形成された連通路233を介して第二液圧室Bに連通可能となっている。ポート21dは、第二液圧室Bとアクチュエータ5(図1を参照)とを連通する。
(2.マスタシリンダ2の作動について)
次に、マスタシリンダ2の作動について具体的に説明する。車両のブレーキ装置1が自動ブレーキ機能により作動する場合、アクチュエータ5に内蔵されたポンプは、第一液圧室A及び第二液圧室Bに存在しているブレーキフルードを吸引する。そして、ポンプはブレーキフルードをポンプ圧まで加圧し、アクチュエータ5が調圧して各ホイールシリンダ41〜44に供給(伝達)する。これにより、各ホイールシリンダ41〜44は、それぞれ、対応する車輪RL〜車輪FRに制動力を発生させる。
このように、マスタシリンダ2の下流側に配置されたポンプがブレーキフルードを吸引すると、第一液圧室A及び第二液圧室Bの液圧は、例えば、負圧になるまで低下する。ここで、自動ブレーキ機能によってポンプが作動する場合、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23は、第一位置(原位置)にある。第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23が第一位置にある場合、図2に示すように、連通路223及び連通路233は、前方側シール部材213(より詳しくは、前方側シール部材213のシール線)よりも後方に位置する。
即ち、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23が第一位置にある場合には、連通路223はポート21aを介してリザーバタンク6と連通し、連通路233はポート21cを介してリザーバタンク6と連通している。これにより、連通路223に流入したブレーキフルードは、第一液圧室Aに流れる。同様に、連通路233に流入したブレーキフルードは、第二液圧室Bに流れる。
これらにより、自動ブレーキ機能によりポンプがマスタシリンダ2の第一液圧室A及び第二液圧室Bからブレーキフルードを吸引することにより、連通路223,233を介して、リザーバタンク6からブレーキフルードが必要十分な量だけスムーズに流入する。従って、ポンプは必要十分な量のブレーキフルードを速やかに吸引してポンプ圧を増圧することができる。その結果、各ホイールシリンダ41〜44は、供給(伝達)されたポンプ圧に応じた制動力を各車輪RL〜FRに応答性良く発生させることができる。
ここで、ブレーキペダル7が踏み込み操作される通常ブレーキ時においては、運転者によるブレーキペダル7に対する踏力及びブレーキブースタ3による倍力によって、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23が第一位置から第二位置に前進する。そして、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23が第二位置にある場合には、連通路223及び連通路233は、前方側シール部材213よりも前方に位置する。その結果、前方側シール部材213は、内周縁が全周にわたり第一マスタピストン22の本体部221の外周面及び第二マスタピストン23の本体部231の外周面に接触してシールする。従って、連通路223とポート21aとの連通及び連通路233とポート21cとの連通が遮断されるため、即ち、第一液圧室Aとリザーバタンク6との連通及び第二液圧室Bとリザーバタンク6との連通が遮断されるため、第一液圧室A及び第二液圧室Bの液圧が大気圧よりも増大する。
これにより、第一液圧室A及び第二液圧室Bの液圧は、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の前進に伴う体積の減少によって増大した状態、即ち、マスタシリンダ圧で適切に維持される。その結果、各ホイールシリンダ41〜44は、供給(伝達)されたマスタシリンダ圧に応じた制動力を車輪RL〜FRに発生させることができる。
ところで、上述したように、第一液圧室A及び第二液圧室Bの液圧は、例えば、負圧から大気圧よりも大きいポンプ圧やマスタシリンダ圧まで変化する。特に、ポート21aの近傍においては、第一マスタピストン22の本体部221を構成する周壁部221bに対して、外周側に大気圧が作用し、内周側に負圧が作用して差圧が大きい状況が生じ得る。同様に、ポート21cの近傍においては、第二マスタピストン23の本体部231を構成する周壁部231bに対して、外周側に大気圧が作用し、内周側に負圧が作用して差圧が大きい状況が生じ得る。差圧が大きい状況が生じると、樹脂材料から形成された周壁部221b及び周壁部231bには差圧に起因する力が作用して負荷がかかる。
このため、第一マスタピストン22においては第一位置から第二位置に移動した場合に本体部221の周壁部221bが常に大気圧であるポート21aと対向し得る部分を含むように補強対象部位S1が設定される。又、第二マスタピストン23においては第一位置から第二位置に移動した場合に本体部231の周壁部231bが常に大気圧であるポート21cと対向し得る部分を含むように補強対象部位S2が設定される。
そして、本実施形態では、第一マスタピストン22は、周壁部221bの内周面側に配設されて補強対象部位S1を内周面側から補強する薄板金属製の補強部材224が設けられる。又、第二マスタピストン23は、周壁部231bの内周面に配設されて補強対象部位S2を内周面側から補強する金属製且つ円筒状の補強部材234が設けられる。これにより、上述したような差圧に起因する力が大きくなる状況が生じた場合であっても、補強部材224及び補強部材234は、それぞれ、補強対象部位S1及び補強対象部位S2にかかる負荷を軽減することができる。
以上の説明からも理解できるように、上記実施形態のマスタシリンダ2は、一端が閉塞し且つ他端が開口したシリンダ本体21と、シリンダ本体21の内部にシリンダ本体21の軸線に沿って摺動可能に収容され、且つ、シリンダ本体21の内周面212と共に液圧室としての第一液圧室A及び第二液圧室Bを区画する底壁部221a及び底壁部231a、及び、底壁部221a,231aのそれぞれに連結された周壁部221b及び周壁部231bを有する有底筒状のマスタピストンとしての第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23と、シリンダ本体21に設けられて、作動液としてのブレーキフルードを貯留するリザーバタンク6に連通するポート21a及びポート21cと、シリンダ本体21の内周面212と第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23のそれぞれの外周面との間をシールする前方側シール部材213及び後方側シール214と、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の剛性よりも高い剛性を有して、周壁部221b、231bにおいてポート21a及びポート21cの圧力と第一液圧室A及び第二液圧室Bの圧力との差圧に起因する力が発生する部位である補強対象部位S1及び補強対象部位S2の少なくとも一部に配設された補強部材224及び補強部材234と、を備える。尚、この場合、補強部材224,234は、周壁部221b、231bの肉厚よりも小さい肉厚を有する。
これによれば、補強部材224及び補強部材234を配設することにより第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の少なくとも周壁部221b及び周壁部231bの剛性を向上させることができる。これにより、周壁部221b及び周壁部231bを薄肉化することが可能となり、内部に配設されるストッパ部材225やスプリング227及びスプリング235との干渉を回避して第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の小型化及び小径化を達成することができる。
この場合、補強部材224及び補強部材234は、それぞれ、筒状であり、且つ、周壁部221b及び周壁部231bの内周面又は外周面のうちの少なくとも一方である内周面に接触するように配設される。
これによれば、周壁部221b、231bの内周面に接触するように配設された補強部材224及び補強部材234のそれぞれの内部にスプリング227及びスプリング235を配置することができる。これにより、例えば、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の第二位置への前進に伴い、スプリング227及びスプリング235が縮められて拡径した場合において、補強部材224及び補強部材234は、スプリング227及びスプリング235が直接的に周壁部221b及び周壁部231bに当接することを防止することができる。従って、スプリング227及びスプリング235の伸縮に伴って周壁部221b及び周壁部231bに削れ等の変形が生じることを抑制することができる。
(第一変形例)
上記実施形態においては、補強部材224を第一マスタピストン22の本体部221を構成する周壁部221bの内周面に当接するように配設し、補強部材234を第二マスタピストン23の本体部231を構成する周壁部231bの内周面に当接するように配設するようにした。これに代えて、図3に示すように、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の射出成形時に補強部材224及び補強部材234をインサート成形によってそれぞれ周壁部221b及び周壁部231bの肉厚方向にて内部に配設(埋め込む)ことも可能である。このように、補強部材224及び補強部材234を周壁部221b及び周壁部231bの肉厚方向にて内部に配設した場合においては、上記実施形態と同様に周壁部221b及び周壁部231bの剛性を高めることができることに加えて、補強部材224及び補強部材234を第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23に別途組み付ける作業を省略することができて作業性を向上させることができる。
(第二変形例)
上記実施形態及び上記第一変形例においては、補強部材224及び補強部材234が薄肉金属板から円筒状に形成されており、補強部材224及び補強部材234が、それぞれ、周壁部221bの補強対象部位S1及び周壁部231bの補強対象部位S2を補強するようにした。ところで、底壁部221aは第一液圧室Aと大気圧の外部とを区画し、底壁部231aは第二液圧室Bと第一液圧室Aとを区画している。このため、底壁部221a及び底壁部231aも差圧に起因する力によって負荷がかかる場合がある。
そこで、図4に示すように、補強部材224及び補強部材234を薄肉金属板から有底円筒状に形成し、周壁部221b及び周壁部231bに加えて、底壁部221a及び底壁部231aも補強対象部位S1及び補強対象部位S2として補強するようにすることも可能である。尚、特に、底壁部221aは、第一液圧室Aと外部(大気圧)とを区画するものであるため、差圧に起因する力が発生しやすい。このように、有底円筒状の補強部材224及び補強部材234を設けることにより、周壁部221b及び周壁部231bに加えて底壁部221a及び底壁部231aも薄肉化が可能となり、十分な剛性を確保した上で、小型軽量化を図ることが可能となる。
(第三変形例)
上記実施形態においては、補強部材224を第一マスタピストン22の本体部221を構成する周壁部221bの内部に配設すると共に、補強部材234を第二マスタピストン23の本体部231を構成する周壁部231bの内部に配設するようにした。又、上記第一変形例においては、インサート成形により、補強部材224及び補強部材234を周壁部221b及び周壁部231bの肉厚方向にて内部に配設するようにした。
これに代えて、図5に示すように、補強部材224を第一マスタピストン22の本体部221を構成する周壁部221bの外周面に接触するように配設すると共に、補強部材234を第二マスタピストン23の本体部231を構成する周壁部231bの外周面に接触するように配設することも可能である。この場合、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の第一位置から第二位置への移動に伴い、特に、前方側シール部材213への負担を軽減する必要がある。このため、例えば、周壁部221b及び周壁部231bの外周面に補強部材224及び補強部材234の肉厚に相当する高さの段差を形成しておき、周壁部221b及び周壁部231bと補強部材224及び補強部材234との境界部分に段差が生じないようにすることが好ましい。
このように構成される第三変形例においては、上記実施形態及び上記第一変形例と同様に周壁部221b及び周壁部231bの剛性を高めることができる。更に、補強部材224及び補強部材234は、ポート21a及びポート21cを介してリザーバタンク6から第一液圧室A及び第二液圧室Bにブレーキフルードが流れる際に、ブレーキフルードが直接的に周壁部221b及び周壁部231bに接触することを抑制することができる。これにより、例えば、ブレーキフルードが流れることによる周壁部221b及び周壁部231bの変形や削れ等が生じることを防止することができる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態及び上記各変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態においては、吊構造を構成するストッパ部材225を別途周壁部221bの内部に組み付けるようにした。しかしながら、上記第二変形例のように、補強部材224が有底円筒状に形成される場合には、図6に示すように、補強部材224の底部とストッパ部材225とを一体に固定(固着を含む)する、即ち、一体化しておくことで、補強部材224の組み付け作業のみでストッパ部材225を組み付けることができる。
又、上記実施形態及び上記各変形例においては、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の形成材料が樹脂材料であるとした。これに代えて、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の形成材料が、例えば、剛性の低い金属材料であっても良い。このような剛性の低い金属材料を用いる場合には、より剛性の高い補強部材224及び補強部材234を配設することにより、上記実施形態及び上記各変形例と同等の効果が得られる。
又、上記実施形態及び上記各変形例においては、補強部材224及び補強部材234の形成材料が金属材料であるとした。これに代えて、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の形成材料の剛性よりも高い剛性を有する形成材料であれば、補強部材224及び補強部材234を樹脂材料を用いて形成することが可能である。この場合においても、補強部材224及び補強部材234は、第一マスタピストン22及び第二マスタピストン23の形成材料よりも高い剛性を有しているため、補強対象部位S1及び補強対象部位S2を好適に補強することができる。従って、上記実施形態及び上記各変形例と同等の効果が期待できる。
更に、上記実施形態及び上記各変形例においては、補強部材224及び補強部材234は、金属製の薄板から形成されるようにした。これに代えて、例えば、パンチング加工された薄板やメッシュ状の薄板、或いは、コイル状に加工した線材等を用いて、補強部材224及び補強部材234を形成することも可能である。
1…車両のブレーキ装置、2…マスタシリンダ、21…シリンダ本体、21a〜21d…ポート、211…底部、212…内周面、212a…収容溝、213…前方側シール部材(シール部材)、214…後方側シール部材(シール部材)、22…第一マスタピストン(マスタピストン)、221…本体部、221a…底壁部、221b…周壁部、222…突出部、223…連通路、224…補強部材、225…ストッパ部材、226…スリーブ部材、227…スプリング、23…第二マスタピストン(マスタピストン)、231…本体部、231a…底壁部、231b…周壁部、232…突出部、233…連通路、234…補強部材、235…スプリング、3…ブレーキブースタ、4…ホイールシリンダ、5…ブレーキアクチュエータ、6…リザーバタンク、7…ブレーキペダル、A…第一液圧室(液圧室)、B…第二液圧室(液圧室)、S1…補強対象部位、S2…補強対象部位

Claims (5)

  1. 一端が閉塞し且つ他端が開口したシリンダ本体と、
    前記シリンダ本体の内部に前記シリンダ本体の軸線に沿って摺動可能に収容され、且つ、前記シリンダ本体の内周面と共に液圧室を区画する底壁部及び前記底壁部に連結された周壁部を有する有底筒状のマスタピストンと、
    前記シリンダ本体に設けられて、作動液を貯留するリザーバタンクに連通するポートと、
    前記シリンダ本体の内周面と前記マスタピストンの外周面との間をシールするシール部材と、
    前記マスタピストンの剛性よりも高い剛性を有して、前記周壁部において前記ポートの圧力と前記液圧室の圧力との差圧に起因する力が発生する部位の少なくとも一部に配設された補強部材と、を備えたマスタシリンダ。
  2. 前記補強部材は、
    筒状であり、且つ、前記周壁部の内周面又は外周面の少なくとも一方に接触するように配設される、請求項1に記載のマスタシリンダ。
  3. 前記補強部材は、
    筒状であり、且つ、前記周壁部の肉厚方向にて内部に配置される、請求項1に記載のマスタシリンダ。
  4. 前記補強部材は、
    前記周壁部と前記底壁部に配設される、請求項1乃至請求項3のうちの何れか一項に記載のマスタシリンダ。
  5. 前記補強部材は、
    前記マスタピストンの内部に配置されるスプリングを伸縮可能に保持する吊構造を構成し、前記スプリングの内側に配設される棒状のストッパ部材に一体に固定される、請求項4に記載のマスタシリンダ。
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