JP2020082796A - パークロック装置 - Google Patents

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松本 尚之
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尚之 松本
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Abstract

【課題】組付性を向上でき、操作機構に影響を与えることなく、大型化を抑制し、ポールロックの揺動状態を検出することができるパークロック装置を提供する。【解決手段】ケーシング3と、このケーシング3内に配置され回転駆動される駆動軸5と、この駆動軸5と一体回転可能に設けられたギヤ7と、ケーシング3内に支持軸9を介して揺動可能に配置され揺動によりギヤ7と噛み合い駆動軸5の回転を阻止するポールロック11と、ケーシング3内に配置されポールロック11を揺動させる操作機構13とを備えたパークロック装置1において、ポールロック11の揺動状態をポールロック11に対して非接触状態で検出する検出部15を配置した。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に適用されるパークロック装置に関する。
従来、パークロック装置としては、ケーシングと、このケーシング内に配置され回転駆動される駆動軸と、この駆動軸と一体回転可能に設けられたギヤと、ケーシング内に支持軸を介して揺動可能に配置され揺動によりギヤと噛み合い駆動軸の回転を阻止するポールロックと、ケーシング内に配置されポールロックを揺動させる操作機構とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このパークロック装置では、ポールロックに対して常時接触する触子を有するセンサが設けられ、ポールロックの揺動によって触子がオン、オフ操作されることによって、ポールロックの揺動状態を検出することができる。
このようにポールロックの揺動状態を検出することにより、ポールロックとギヤとが噛み合っているか、否かを検出することができ、駆動軸の回転阻止が正常に行われているか、否かを確実に検出することができる。
特開昭62−218261号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなパークロック装置では、センサとポールロックとが接触するための構造を設ける必要があるなど、センサの取り回しが煩雑となって、組付性が低下していた。
また、上記特許文献1のようなパークロック装置では、センサがポールロックと接触しているので、操作機構にかかる荷重が大きくなると共に、センサとポールロックとの接触構造を設ける必要があり、大型化していた。
そこで、この発明は、組付性を向上でき、操作機構に影響を与えることなく、大型化を抑制し、ポールロックの揺動状態を検出することができるパークロック装置の提供を目的としている。
本発明は、ケーシングと、このケーシング内に配置され回転駆動される駆動軸と、この駆動軸と一体回転可能に設けられたギヤと、前記ケーシング内に支持軸を介して揺動可能に配置され揺動により前記ギヤと噛み合い前記駆動軸の回転を阻止するポールロックと、前記ケーシング内に配置され前記ポールロックを揺動させる操作機構とを備えたパークロック装置であって、前記ポールロックの揺動状態を前記ポールロックに対して非接触状態で検出する検出部が配置されていることを特徴とする。
このパークロック装置では、ポールロックの揺動状態をポールロックに対して非接触状態で検出する検出部が配置されているので、検出部をポールロックと接触させる必要がなく、検出部の取り回しの煩雑さを軽減でき、組付性を向上することができる。
また、検出部は、ポールロックと接触させる必要がないので、ポールロックを揺動させる操作機構に影響を与えることがないと共に、検出部とポールロックとの接触構造を設ける必要がなく、大型化を抑制することができる。
従って、このようなパークロック装置では、組付性を向上でき、操作機構に影響を与えることなく、大型化を抑制し、ポールロックの揺動状態を検出することができる。
本発明によれば、組付性を向上でき、操作機構に影響を与えることなく、大型化を抑制し、ポールロックの揺動状態を検出することができるパークロック装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の分割ケースを取り外したときの側面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の駆動軸近傍の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の第2接続部材の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るパークロック装置の検出部のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るパークロック装置の分割ケースを取り外して軸方向一側から見たときの側面図である。 本発明の第2実施形態に係るパークロック装置の分割ケースを取り外して軸方向他側から見たときの側面図である。
図1〜図8を用いて本発明の実施の形態に係るパークロック装置について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るパークロック装置1は、ケーシング3と、このケーシング3内に配置され回転駆動される駆動軸5と、この駆動軸5と一体回転可能に設けられたギヤ7と、ケーシング3内に支持軸9を介して揺動可能に配置され揺動によりギヤ7と噛み合い駆動軸5の回転を阻止するポールロック11と、ケーシング3内に配置されポールロック11を揺動させる操作機構13とを備えている。
そして、パークロック装置1には、ポールロック11の揺動状態をポールロック11に対して非接触状態で検出する検出部15が配置されている。
また、検出部15は、駆動軸5とギヤ7とに電気的に接続された第1接続部材17と、ポールロック11と支持軸9とに電気的に接続された第2接続部材19とを有する。
そして、検出部15は、ポールロック11とギヤ7とが接触状態であるときと、ポールロック11とギヤ7とが非接触状態であるときとの抵抗値の違いによってポールロック11の揺動位置の変化を検出する検出回路である。
さらに、第1接続部材17は、駆動軸5とギヤ7とに摺動部材21を介して接続されている。
図1〜図6に示すように、ケーシング3は、複数(ここでは2つ)に分割された複数の分割ケースからなり、複数の分割ケースをボルトなどの固定手段によって固定することによって、各部材を収容する収容空間を形成する。
このケーシング3の内部には、操作機構13と、駆動軸5と、ギヤ7と、ポールロック11などが収容されている。
操作機構13は、回転軸23と、回動部材25と、移動機構27とを備えている。
回転軸23は、ケーシング3の側壁を挿通し、ケーシング3に回転可能に支持されている。
この回転軸23のケーシング3の外部に配置される端部には、ケーシング3の外部に取り付けられる電動モータからなるアクチュエータ(不図示)が接続されている。
このアクチュエータは、ドライバなどのユーザがシフトレンジを切り替えることによって作動され、回転軸23を回転駆動させる。
なお、アクチュエータとしての電動モータには、ステッピングモータが用いられ、回転方向一方側であるロック位置側と、回転方向他方側であるロック解除位置側とになるように所定角度回動することができる。
このようなアクチュエータによって作動される回転軸23のケーシング3の内部に配置される端部側には、回動部材25が一体回転可能に設けられている。
なお、回転軸23の端部には、回転軸の外径側に突出するピンが設けられ、回動部材25の回転軸23からの抜け止めがなされている。
回動部材25は、薄板状のプレートからなり、回転軸23の回転により回転軸23の軸心周りを回動する。
この回動部材25は、回転軸23、すなわちアクチュエータの一方側と他方側への回転により、ポールロック11が駆動軸5の回転を阻止するロック位置と、ポールロック11による駆動軸5の回転の阻止を解除するロック解除位置との間を回動される。
このような回動部材25には、ロック位置と、ロック解除位置とで、付勢部材33と係合して段階的に付勢力が付与される係合部29,31が設けられている。
係合部29は、回動部材25がロック位置側に位置したときに、付勢部材33の円筒ローラ35が係合するV字形のロック用の凹部となっている。
一方、係合部31は、回動部材25がロック解除位置側に位置したときに、付勢部材33の円筒ローラ35が係合するV字形の解除用の凹部となっている。
付勢部材33は、板バネからなり、一端側がケーシング3にボルトで固定され、他端側に回動部材25の係合部29,31に係合される円筒ローラ35を備えている。
この付勢部材33の他端の円筒ローラ35は、回動部材25の回動により、回動部材25の係合部29,31の間を変動していずれかのV字形の係合部29,31に係合され、係合された位置で、付勢部材33が回動部材25に付勢力を付与し、回動部材25の回動を規制する。
なお、回動部材25には、規制部37,39が設けられ、回動部材25が付勢部材33の付勢力を超えて、ロック位置、或いはロック解除位置より回動しようとしたときに、ケーシング3の分割ケースを位置決めするノックピン41に規制部37,39がそれぞれ当接し、回動部材25のそれ以上の回動を規制する。
このような回動部材25の回動は、移動機構27に伝達される。
移動機構27は、移動部材43と、操作部材(不図示)とを備えている。
移動部材43は、長尺状のロッドからなり、一端側が、回動部材25に連結部45を介して係合され、回動部材25の回動により移動部材43が軸方向移動される。
この移動部材43の他端側には、操作部材が設けられている。
操作部材は、先細りとなるように円錐状に形成され、移動部材43の他端側に移動部材43と軸方向に一体移動可能で移動部材43上を移動可能に設けられ、ケーシング3に固定された保持部材47の内部に軸方向移動可能に収容されている。
この操作部材と移動部材との間には、ポールロック11が駆動軸5の回転を阻止する際に、ポールロック11の待ち機構となるスプリング49が配置されている。
このような操作部材は、軸方向移動により、円錐状に形成された傾斜面がポールロック11と当接する、或いは当接を解除することによってポールロック11を操作し、駆動軸5の回転を阻止、或いは回転の阻止を解除する。
駆動軸5は、駆動源としてのエンジン(不図示)や電動モータ(不図示)から車輪までの動力伝達経路上に設けられた伝達機構51の中間軸となっている。
伝達機構51は、エンジンに接続されたエンジン軸53と、電動モータに接続されたモータ軸55と、デファレンシャル装置57を介して駆動力を車輪に分配するデフ軸59と、ジェネレータ(不図示)に接続されたジェネレータ軸61と、エンジン軸53とデフ軸59との間に配置された中間軸63と、モータ軸55とデフ軸59との間に配置された駆動軸5とを備えている。
この伝達機構51では、エンジン軸53の回転により、中間軸63を介してエンジンの駆動力がデフ軸59に出力される。
また、エンジン軸53の回転は、ジェネレータ軸61に伝達され、ジェネレータで発電される。
一方、モータ軸55の回転は、駆動軸5を介して電動モータの駆動力がデフ軸59に出力される。
このような伝達機構51において、駆動軸5には、一体回転可能にギヤ7が設けられている。
ギヤ7は、ポールロック11と噛み合うと、駆動軸5の回転が阻止され、デフ軸59が回転することなく、駆動源から車輪への駆動力の伝達が阻止される。
ポールロック11は、ケーシング3に凹状に設けられたロック保持部65内に固定された支持軸9の外周に揺動可能に支持され、当接部67とロック部69とを備えている。
当接部67は、ポールロック11の一端側に設けられ、回動部材25のロック解除位置で、操作部材を収容する保持部材47の内部に配置されている。
この当接部67は、回動部材25のロック位置で、操作部材が当接され、ポールロック11のロック部69が駆動軸5のギヤ7と噛み合うように、ポールロック11を揺動させる。
ロック部69は、ポールロック11の他端側に設けられ、当接部67が操作部材と当接してポールロック11が揺動されたときに、駆動軸5のギヤ7と噛み合い、駆動軸5の回転を阻止する。
このとき、ロック部69がギヤ7の歯面に位置してギヤ7と噛み合っていない場合には、待ち機構としてのスプリング49によってロック部69がギヤ7の歯底に向けて付勢されており、ロック部69がギヤ7との噛み合い位置に位置したときにギヤ7と噛み合う。
このようなポールロック11には、ポールロック11をロック部69とギヤ7との噛み合い解除方向に揺動させるように付勢するスプリング71が配置されている。
このスプリング71は、付勢力が移動機構27に設けられた待ち機構としてのスプリング49よりも弱く設定されている。
このようなスプリング71は、ポールロック11の当接部67と操作部材との当接が解除されたときに、ポールロック11をロック部69とギヤ7との噛み合い解除方向に揺動させ、ロック部69とギヤ7との噛み合いを解除させ、駆動軸5の回転の阻止を解除させる。
このようにポールロック11の揺動により、ポールロック11のロック部69と駆動軸5のギヤ7とが噛み合い、或いは噛み合い解除を行い、駆動軸5の回転が阻止、或いは駆動軸5の回転阻止が解除される。
このため、ポールロック11の揺動状態を検出することによって、駆動軸5の回転が阻止されたか否かを検出することができる。
そこで、ポールロック11を作動させる起動源であるアクチュエータとしての電動モータへの通電状態によって、ポールロック11の揺動状態を検出することが考えられる。
しかしながら、電動モータの通電状態によって検出する場合では、例えば、異物などの混入などによってポールロック11が揺動することができない状態であると、電動モータへ通電しても、ポールロック11が揺動することができず、駆動軸5の回転が阻止されていない状態であるのに、駆動軸5の回転が阻止された状態であると誤認してしまう可能性があった。
このため、ポールロック11の揺動状態を、直接的に検出することで、より確実に駆動軸5の回転が阻止された否かを検出することができる。
しかしながら、従来のように、検出部として、ポールロック11と接触してON/OFF操作されるセンサを用いる場合、センサとポールロック11とが接触するための構造を設ける必要があり、配置スペースが限定されるなど、センサの取り回しが煩雑となって、組付性が低下していた。
また、従来のようなセンサでは、センサがポールロック11と接触しているので、操作機構13にかかる荷重が大きくなると共に、センサとポールロック11との接触構造を設ける必要があり、大型化していた。
そこで、パークロック装置1では、ポールロック11の揺動状態を、ポールロック11に対して非接触状態で検出する検出部15が配置されている。
検出部15は、駆動軸5とギヤ7とに電気的に接続された第1接続部材17と、ポールロック11と支持軸9とに電気的に接続された第2接続部材19とを有する。
第1接続部材17は、端部がケーシング3の外部に露出するように配置された第1本体部73と、この第1本体部73に電気的に接続されたブラシからなる摺動部材21とを備えている。
この第1接続部材17は、駆動軸5の一端側の外周に摺動部材21が摺動することにより、第1本体部73が摺動部材21を介して駆動軸5とギヤ7とに電気的に接続されている。
このような第1接続部材17は、第1本体部73がケーシング3の外部に配置され車両に搭載された各機構の作動を制御するコントローラ75に電気的に接続されている。
このため、駆動軸5のギヤ7は、第1接続部材17を介してコントローラ75に電気的に接続されている。
第2接続部材19は、一部がケーシング3の外部に露出するように配置された第2本体部77と、この第2本体部77に電気的に接続され付勢力を有する端子からなる接触部材79とを備えている。
この第2接続部材19は、ポールロック11を支持する支持軸9の軸方向一端面に付勢力を付与しながら接触部材79が接触することにより、第2本体部77が接触部材79を介して支持軸9とポールロック11とに電気的に接続されている。
ここで、ポールロック11は、回転不能に固定された支持軸9の外周をポールロック11が摺動するように揺動可能に支持されているので、第2接続部材19の接触部材79と支持軸9との間に摺動が発生することがない。
このため、第2接続部材19の接触部材79は、第1接続部材17の摺動部材21のようなブラシなどを用いる必要がなく、単に支持軸9に付勢力を付与して接触される端子を適用することができる。
なお、ポールロック11と支持軸9とが一体に設けられている場合であっても、ポールロック11の揺動範囲は短く、接触部材79と支持軸9との摺動は少ないので、簡易な構造の接触部材79を適用することができる。
加えて、第2接続部材19の接触部材79は、支持軸9の軸方向端面に接触されているが、これに限らず、支持軸9が回転しない場合には、支持軸9の外周面に接触部材79を接触させてもよい。
このような第2接続部材19は、第2本体部77が、第1接続部材17と同様に、コントローラ75に電気的に接続されている。
このため、ポールロック11は、第2接続部材19と接触することなく、支持軸9と接続された第2接続部材19を介してコントローラ75に電気的に接続されている。
このような検出部15は、ポールロック11とギヤ7とが接触状態であるときと、ポールロック11とギヤ7とが非接触状態であるときとの第1接続部材17及び第2接続部材19における抵抗値の違いによって、ポールロック11の揺動位置の変化を検出する検出回路となっている。
詳細には、検出部15は、ポールロック11のロック部69と駆動軸5のギヤ7とが噛み合ったとき、すなわち接触状態であるとき、第1接続部材17及び第2接続部材19における抵抗値は低くなるので、ポールロック11がロック位置に揺動したものと認識し、駆動軸5の回転が阻止されたことを検出する。
一方、検出部15は、ポールロック11のロック部69と駆動軸5のギヤ7とが噛み合っていないとき、すなわち非接触状態であるとき、第1接続部材17及び第2接続部材19における抵抗値は高くなるので、ポールロック11がロック解除位置に揺動したものと認識し、駆動軸5の回転阻止が解除されたことを検出する。
このようにポールロック11に対して非接触状態でポールロック11の揺動状態を検出する検出部15を設けることにより、ポールロック11と検出部15とが接触するための構造や配置スペースを設ける必要がなく、検出部15の取り回しの煩雑さを軽減でき、組付性を向上することができる。
また、第2接続部材19は、ポールロック11を支持する支持軸9と接続されており、ポールロック11に対しては非接触であるので、第2接続部材19とポールロック11との接触による荷重が操作機構13にかかることがなく、操作機構13によるポールロック11の揺動操作に影響を与えることがない。
加えて、ポールロック11の周囲に、第2接続部材19とポールロック11との接触構造を設ける必要がなく、パークロック装置1の大型化を抑制することができる。
なお、第1接続部材17と第2接続部材19とは、駆動軸5の一端側、支持軸9の一端側に配置されているが、これに限らず、第1接続部材17と第2接続部材19とを、駆動軸5の他端側、支持軸9の他端側に配置してもよく、抵抗値の差がより大きく検出できる側や配置レイアウトなどに応じて、第1接続部材17と第2接続部材19との配置を適宜選択すればよい。
このようなパークロック装置1では、ポールロック11の揺動状態をポールロック11に対して非接触状態で検出する検出部15が配置されているので、検出部15をポールロック11と接触させる必要がなく、検出部15の取り回しの煩雑さを軽減でき、組付性を向上することができる。
また、検出部15は、ポールロック11と接触させる必要がないので、ポールロック11を揺動させる操作機構13に影響を与えることがないと共に、検出部15とポールロック11との接触構造を設ける必要がなく、大型化を抑制することができる。
従って、このようなパークロック装置1では、組付性を向上でき、操作機構13に影響を与えることなく、大型化を抑制し、ポールロック11の揺動状態を検出することができる。
また、検出部15は、ポールロック11とギヤ7とが接触状態であるときと、ポールロック11とギヤ7とが非接触状態であるときとの抵抗値の違いによってポールロック11の揺動位置の変化を検出する検出回路であるので、検出部15をポールロック11に接触させなくとも、安定してポールロック11の揺動状態を検出することができる。
さらに、第1接続部材17は、駆動軸5とギヤ7とに摺動部材21を介して接続されているので、第1接続部材と駆動軸5及びギヤ7とを安定して電気的に接続することができ、ポールロック11の揺動状態の検出を安定化することができる。
(第2実施形態)
図7,図8を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るパークロック装置101は、検出部103が、ポールロック11の近傍にポールロック11と非接触に配置され、ポールロック11の揺動位置の変化を検出する非接触センサ105である。
なお、第1実施形態と同様の構成には、同様の記号を記し、機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、同様の構成であるので、得られる作用・効果は同等である。
図7,図8に示すように、検出部15は、ポールロック11の近傍に、ポールロック11に対して非接触に配置される非接触センサ105となっている。
この非接触センサ105は、パルスセンサであり、ポールロック11に対向して配置され、ポールロック11の揺動範囲内でポールロック11と非接触に配置される。
このような非接触センサ105は、例えば、図7,図8に示すように、ポールロック11の揺動方向に対向して配置される非接触センサ105a〜105d、ポールロック11の揺動方向に平行に配置される非接触センサ105eのように配置される。
なお、非接触センサ105a〜105eの配置は、一例であり、周辺部材との干渉を避け、ケーシング3内のポールロック11と非接触に対向して配置できる空きスペースであれば、どのような部分に非接触センサ105を配置してもよい。
これらの非接触センサ105a〜105eは、ケーシング3の外部に配置され車両に搭載された各機構の作動を制御するコントローラ75(図6参照)に電気的に接続され、ポールロック11の揺動によって得られたパルスをコントローラ75に入力し、入力されたパルスの変化によりポールロック11の揺動状態を検出する。
このように検出部103を非接触センサ105とすることにより、ポールロック11に対して接触することなく、直接的にポールロック11の揺動状態を検出することができる。
また、非接触センサ105は、ポールロック11と接触する必要がないので、例えば、非接触センサ105a〜105eのように、周辺部材との干渉を避けて空いているスペースに配置させるなど、配置レイアウトの自由度を向上することができる。
このようなパークロック装置101では、検出部103が、ポールロック11の近傍にポールロック11と非接触に配置され、ポールロック11の揺動位置の変化を検出する非接触センサ105であるので、検出部103の配置レイアウトの自由度を向上することができ、組付性を向上することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るパークロック装置では、エンジンと電動モータとを駆動源する車両に適用されているが、これに限らず、エンジンのみ、電動モータのみなどを駆動源とする車両にも適用することができる。
1,101…パークロック装置
3…ケーシング
5…駆動軸
7…ギヤ
9…支持軸
11…ポールロック
13…操作機構
15,103…検出部
17…第1接続部材
19…第2接続部材
21…摺動部材
105…非接触センサ

Claims (4)

  1. ケーシングと、このケーシング内に配置され回転駆動される駆動軸と、この駆動軸と一体回転可能に設けられたギヤと、前記ケーシング内に支持軸を介して揺動可能に配置され揺動により前記ギヤと噛み合い前記駆動軸の回転を阻止するポールロックと、前記ケーシング内に配置され前記ポールロックを揺動させる操作機構とを備えたパークロック装置であって、
    前記ポールロックの揺動状態を前記ポールロックに対して非接触状態で検出する検出部が配置されていることを特徴とするパークロック装置。
  2. 請求項1記載のパークロック装置であって、
    前記検出部は、前記ポールロックの近傍に前記ポールロックと非接触に配置され、前記ポールロックの揺動位置の変化を検出する非接触センサであることを特徴とするパークロック装置。
  3. 請求項1記載のパークロック装置であって、
    前記検出部は、前記駆動軸と前記ギヤとに電気的に接続された第1接続部材と、前記ポールロックと前記支持軸とに電気的に接続された第2接続部材とを有し、
    前記ポールロックと前記ギヤとが接触状態であるときと、前記ポールロックと前記ギヤとが非接触状態であるときとの抵抗値の違いによって前記ポールロックの揺動位置の変化を検出する検出回路であることを特徴とするパークロック装置。
  4. 請求項3記載のパークロック装置であって、
    前記第1接続部材は、前記駆動軸と前記ギヤとに摺動部材を介して接続されていることを特徴とするパークロック装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021225151A1 (ja) 2020-05-08 2021-11-11 ソナス株式会社 マルチホップ中継システム、通信方法、及び通信装置

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WO2021225151A1 (ja) 2020-05-08 2021-11-11 ソナス株式会社 マルチホップ中継システム、通信方法、及び通信装置

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