JP2008254692A - シフト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シフト装置3は、シフトレバー4を、同シフトレバー4の回動操作範囲Rを越えて該シフトレバー4の操作を不能とする退避位置Pへ前記回動操作軸12を中心として回動させるモータ8を備えている。制御回路は、車両の駆動状態に基づいて前記シフトレバー4の操作が必要な状態か否かを判定し、該操作が必要な状態でない場合は、前記シフトレバー4を前記退避位置Pに変位させるべく前記モータ8を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明によれば、アクチュエータは、回動操作軸に設けられた収容部に収容される。このため、回動操作軸の径方向において、シフト装置のより一層の小型化を図ることができる。
図1に示すように、車両(車室内)の運転席と助手席との間のコンソールボックス1の内部に配置された設置部としてのフレーム2には、シフト装置3が設けられている。シフト装置3は、コンソールボックス1に形成された車両前後方向に延びる直線状のシフトゲート3aから突出するシフト操作部材としてのシフトレバー4を備える。シフトレバー4は、車両の変速機の接続状態を変更する際の回動操作範囲R内において変位する。すなわち、シフトレバー4は、シフトゲート3aに沿ってリバース位置P1、ニュートラル位置P0、ドライブ位置P2の各操作位置に操作される。なお、シフトレバー4は、所謂モーメンタリー機構となっており、搭乗者の操作力が解除されると、ニュートラル位置P0に位置するようになっている。さらに、本実施の形態では、シフトレバー4は、所定の条件下において、シフト装置3周辺(主に上方)のスペースを確保するべく設定された退避位置Pへ自動的に変位される。このシフトレバー4を退避位置Pへ変位させるための構成については、後に詳述する。
図2に示すように、このシフト装置3には、シフトレバー4の操作位置を検出する検出手段としての検出センサ5が設けられている。検出センサ5には、制御手段及びアクチュエータ制御手段としての制御回路6が接続されている。制御回路6は、図示しない車両の変速機に接続されており、該検出センサ5の検出結果に基づいて該変速機の接続状態を変更する旨の制御信号を出力する。詳しくは、本実施の形態のシフト装置3は、前記操作位置(リバース位置P1、ドライブ位置P0)への操作に対応する変速機の接続状態が、変速機の現在の接続状態に応じて(相対的に)変化する。例えば、変速機の現在の接続状態が前進(D)である場合において、シフトレバー4がリバース位置P1に1回操作されると、制御回路6は、変速機の接続状態をニュートラル(N)に切り替える。また、変速機の現在の接続状態が前進(D)である場合において、シフトレバー4がリバース位置P1に2回操作されると、制御回路6は、変速機の接続状態を後退(R)に切り替える。制御回路6には、シフトレバー4の切り替え操作を規制するシフトロック機構7と、前記退避位置Pへシフトレバー4を変位させるアクチュエータとしてのモータ8とが接続されている。また、制御回路6には、車速センサ9a、加速度センサ9b、スタートスイッチ9c、ブレーキスイッチ9d、パーキングスイッチ9eが接続されている。制御回路6は、車両の駆動状態に応じて車速センサ9a、加速度センサ9b、スタートスイッチ9c、ブレーキスイッチ9d、パーキングスイッチ9eから出力される駆動状態検出信号に基づいてシフトレバー4の操作が必要な状態か否かを判定する。そして、制御回路6は、シフトレバー4の操作が必要な状態であると判定した場合は、シフトレバー4を操作可能な操作位置(ニュートラル位置P0)に変位(起立)させるための制御信号をシフトロック機構7及びモータ8に出力する。また、制御回路6は、シフトレバー4の操作が必要な状態でないと判定した場合は、シフトレバー4を前記退避位置Pに変位(退避)させるための制御信号をシフトロック機構7及びモータ8に出力する。本実施の形態では、制御回路6は、車速センサ9aの検出信号に基づいて、車両の速度が予め設定した所定の速度を超えたか否かを判別し、車両の速度が所定の速度を超えた場合、シフトレバー4を退避位置Pに変位させるための制御信号をソレノイド7b及びモータ8に出力する。また、制御回路6は、加速度センサ9bの検出信号に基づいて、車両が急停車したか否かを判別し、車両が急停車した場合、シフトレバー4を退避位置Pに変位させるための制御信号をソレノイド7b及びモータ8に出力する。また、制御回路6は、スタートスイッチ9cの操作によりエンジンが始動すると、シフトレバー4を前記ニュートラル位置P0に変位させるための制御信号をモータ8に出力する。また、制御回路6は、スタートスイッチ9cの操作によりエンジンが停止すると、シフトレバー4を退避位置Pに変位させるための制御信号をソレノイド7b及びモータ8に出力する。
図3に示すように、フレーム2に固定されるシフトレバー4の回動支持部としての回動支持部材11は、車幅方向に延びる両端が開口した略筒状に形成されている。回動支持部材11には、シフトレバー4の回動操作軸12が回動可能に挿通支持されている。回動操作軸12の両端には、同回動操作軸12に対して直交する方向(回動操作軸12の径方向)に延びる腕部としての第1及び第2腕部材13,14が一体回転可能に設けられている。図1に併せて示されるように、第1及び第2腕部材13,14は、回動支持部材11の軸方向を板厚方向とする平板状に形成されている。第1及び第2腕部材13,14の各基端部13a,14aは、回動支持部材11の開口端部を閉塞する略円盤状に形成され、第1及び第2腕部材13,14の各先端部13b,14bは、略扇形状に形成されている。第1及び第2腕部材13,14の各先端部13b,14bの間には、回動操作軸12に平行な方向(回動操作軸12の軸方向)に沿って延びる把持部15が固定されている。把持部15は、回動操作軸12に平行な方向に沿って延びる略楕円柱状に形成されている。
エンジンを始動する前の状態において、シフトレバー4は、退避位置P(図1参照)に配置されている。このとき前記ロックピン7aは、シフトレバー4の係合凹部18aと係合した状態となっている。そのため、シフトレバー4は操作不能となっている。
(1)シフト装置3は、シフトレバー4を、同シフトレバー4の回動操作範囲Rを越えて該シフトレバー4の操作を不能とする退避位置Pへ前記回動操作軸12を中心として回動させるモータ8を備えている。そして、制御回路6は、車両の駆動状態に基づいて前記シフトレバー4の操作が必要な状態か否かを判定し、該操作が必要な状態でないと判定した場合は、前記シフトレバー4をシフト装置3周辺のスペースを確保するべく設定された退避位置Pに変位させるべく前記モータ8を制御する。このため、例えばエンジンが停止している場合等、シフトレバー4の操作が必要な状態でない非操作時には、シフトレバー4は前述した退避位置Pに配置される。
・上記実施の形態では、シフトレバー4は、回動操作軸12の両端から延びる一対の腕部(第1及び第2腕部材13,14)を備えたが、第1及び第2腕部材13,14のうち一方を省略してもよい。この場合、第1腕部材13若しくは第2腕部材14から回動操作軸12に対して直交する方向に把持部を延設してもよい。また、上記実施の形態では、第1及び第2腕部材13,14を把持部15により連結したが、適宜変更することも可能である。例えば把持部15は、円柱状及び平板状に形成してもよい。また、四角柱状、五角柱状等の多角柱状に構成することも可能である。
・上記実施の形態では、シフトレバー4の操作位置を検出する検出手段として、第1及び第2スイッチ5a,5bを設けたが、例えば磁気センサ等の非接触式の検出手段を用いてもよい。
(イ)請求項3に記載のシフト装置において、前記回動操作軸を回動可能に支持する円筒状の回動支持部を備え、前記収容部は、前記回動操作軸と前記回動支持部との間に形成されることを特徴とするシフト装置。
Claims (3)
- 車室内の設置部に対して回動操作軸を中心として回動可能に設けられたシフト操作部材と、
該シフト操作部材の操作位置を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて車両の変速機の接続状態を変更する制御手段とを備えるバイワイヤ方式のシフト装置であって、
前記シフト操作部材を、前記変速機の接続状態を変更する際の回動操作範囲を越えてシフト装置周辺のスペースを確保するべく設定された退避位置へ前記回動操作軸を中心として回動させるアクチュエータと、
車両の駆動状態に基づいて前記シフト操作部材の操作が必要な状態か否かを判定し、該操作が必要な状態でないと判定した場合は、前記シフト操作部材を前記退避位置に変位させるべく前記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段とを備えることを特徴とするシフト装置。 - 請求項1に記載のシフト装置において、
前記シフト操作部材は、
前記回動操作軸に対して直交する方向に延びる腕部と、
該腕部の先端側に設けられ前記回動操作軸に平行な方向に沿って延びる把持部とを備えることを特徴とするシフト装置。 - 請求項1又は2に記載のシフト装置において、
前記回動操作軸は、前記アクチュエータを収容する収容部を備えることを特徴とするシフト装置。
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