JP2020082183A - 中空ダイカスト品、ダイカスト法 - Google Patents

中空ダイカスト品、ダイカスト法 Download PDF

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【課題】安定した品質のダイカスト製品を得る。【解決手段】この中空ダイカスト品(ダイカスト製サブフレーム50)は、中央に開口部51を有するとともに当該開口部51を取り囲む枠形状部52を有する。当該中空ダイカスト品50をダイカスト鋳造するダイカスト装置は、固定型10と、当該固定型10に対して進退可能な可動型20とを有するダイカスト用金型1に形成されるキャビティ1aに対し、溶湯2を充填するための鋳込口1bがキャビティ1aの下方に配置された形式のものであり、鋳込口1bから上方に向けてメインランナー62が設けられ、当該メインランナー62の先端が開口部51の形成位置に配置されるように導入され、当該メインランナー62の先端から複数の湯道が形成されて枠形状部52の内周面に接続するように構成される。【選択図】図8

Description

本発明は、中空ダイカスト品と、この中空ダイカスト品を得るために用いられるダイカスト法に関するものである。
従来から、車体に車両部品を取り付ける際に、当該車両部品を支承する強度部材として用いられるダイカスト製サブフレームが公知である。この種のダイカスト製サブフレームは、中央に開口部を有するとともに外郭形状が略四角形状をした枠形状部と、この枠形状部の四隅それぞれから外方に延びて形成されるアーム部と、を備えることで全体形状が略井桁形状をして構成されている。そのような従来のダイカスト製サブフレームを開示する先行技術文献として、例えば、下記特許文献1が存在する。
下記特許文献1には、中央に形成された開口部の位置に鋳込口を配置できる形式のダイカスト装置によって鋳造されたダイカスト製サブフレーム(特許文献1の図4参照)と、中央に形成された開口部の外側であって、略四角形状をした枠形状部の下方の位置に鋳込口を配置した形式のダイカスト装置によって鋳造されたダイカスト製サブフレーム(特許文献1の図5参照)とが開示されている。
そして、下記特許文献1に記載されたダイカスト製サブフレームでは、井桁型のサブフレームに複数個のアーム取付部が設置されており、これら複数個のアーム取付部に臨むように鋳込口からの湯道を配置してダイカストを実施することで、湯道の出口付近の鋳物が緻密となって他の部分より強度が高まり、アーム取付部の強度を十分に高めることができるという効果を発揮できるとされている。
特開2002−137758号公報
しかしながら、上掲した特許文献1の図5で示された形式のダイカスト製サブフレームの場合、鋳込口が下方に位置しており、キャビティに繋がる湯道はダイカスト製サブフレームの下方のみに接続することになるので、ダイカスト鋳造を実施する際に湯周り性が悪く、安定した品質を有するダイカスト品を製造し難いといった課題が存在していた。
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みて成されたものであって、その目的は、キャビティの下方の位置に鋳込口が配置されたダイカスト装置を使用して中空ダイカスト品をダイカスト鋳造する場合であっても、安定した品質の製品を得ることができる特徴を備えた中空ダイカスト品と、この中空ダイカスト品を得るために用いられる新たなダイカスト法を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る中空ダイカスト品(50)は、中央に開口部(51)を有するとともに当該開口部(51)を取り囲む枠形状部(52)を有する中空ダイカスト品(50)であって、当該中空ダイカスト品(50)をダイカスト鋳造するダイカスト装置が、固定型(10)と、当該固定型(10)に対して進退可能な可動型(20)とを有するダイカスト用金型(1)に形成されるキャビティ(1a)に対し、溶湯(2)を充填するための鋳込口(1b)が前記キャビティ(1a)の下方に配置された形式のものであり、前記鋳込口(1b)から上方に向けてメインランナー(62)が設けられ、当該メインランナー(62)の先端が前記開口部(51)の形成位置に配置されるように導入され、当該メインランナー(62)の先端から複数の湯道が形成されて前記枠形状部(52)の内周面に接続するように構成されることを特徴とするものである。
また、本発明に係る中空ダイカスト品(50)において、前記メインランナー(62)は、一対かつ左右横並びで配置されることとすることができる。
さらに、本発明に係る中空ダイカスト品(50)では、前記ダイカスト用金型(1)に形成される前記キャビティ(1a)における前記枠形状部(52)の下部が形成される箇所にはダイカスト鋳造時に下中子(25)が設けられ、当該下中子(25)によって前記メインランナー(62)が、前記枠形状部(52)の下部を乗り越えるように形成されることで、前記枠形状部(52)の下部には前記下中子(25)との接触痕(52a)が形成されることとすることができる。
またさらに、本発明に係る中空ダイカスト品(50)において、前記鋳込口(1b)には、左右方向に向けて一対のサブランナー(65,65)が設けられ、当該一対のサブランナー(65,65)それぞれの先端には前記枠形状部(52)の下部の左右両端部近傍に接続する湯道が形成されることで、前記枠形状部(52)の下部の左右両端部近傍には湯道痕が形成されることとすることができる。
さらに、本発明に係る中空ダイカスト品(50)が、中央に前記開口部(51)を有するとともに外郭形状が略四角形状をした前記枠形状部(52)と、前記枠形状部(52)の四隅それぞれから外方に延びて形成されるアーム部(53)と、を備えることで全体形状が略井桁形状をしており、車体に車両部品を取り付ける際に、当該車両部品を支承する強度部材として用いられるダイカスト製サブフレーム(50)であることとすることができる。
本発明に係るダイカスト法では、上述した中空ダイカスト品(50)を、前記ダイカスト装置を用いたダイカスト鋳造によって得ることができる。
本発明によれば、キャビティの下方の位置に鋳込口が配置されたダイカスト装置を使用して中空ダイカスト品をダイカスト鋳造する場合であっても、安定した品質の製品を得ることができる特徴を備えた中空ダイカスト品と、この中空ダイカスト品を得るために用いられる新たなダイカスト法を提供することができる。
一般的なダイカスト用金型を備えたダイカスト装置の全体構成例を示す断面図であり、特に、溶湯の充填前の状態を示している。 一般的なダイカスト用金型を備えたダイカスト装置の全体構成例を示す断面図であり、特に、溶湯の充填後の状態を示している。 本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの正面図である。 本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの背面図である。 本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの全体構成を示した外観斜視図である。 一般的なダイカスト装置によって製造された本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの製造直後の形態を示す図であり、特に、正面視を示している。 一般的なダイカスト装置によって製造された本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの製造直後の形態を示す図であり、特に、背面視を示している。 図6で示したダイカスト製サブフレームと、ダイカスト法実施時に用いられる下中子との位置関係を説明するための図である。 図7で示したダイカスト製サブフレームと、ダイカスト法実施時に用いられる下中子との位置関係を説明するための図である。 本実施形態に係るダイカスト製サブフレームと下中子が固定型に配置された状態を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係る中空ダイカスト品と、この中空ダイカスト品を得るために用いられるダイカスト法について説明する前に、まずは図1および図2に基づいて、本実施形態に係るダイカスト用金型1が用いられる一般的なダイカスト装置の全体構成についての説明を行う。ここで、図1および図2は、一般的なダイカスト用金型1を備えたダイカスト装置の全体構成例を示す断面図であり、特に、図1は溶湯の充填前の状態を示しており、図2は溶湯の充填後の状態を示している。図1および図2に示されるように、ダイカスト用金型1は、ダイカストを行うダイカスト装置の主要構成部材として設けられている。
例示の一般的なダイカスト用金型1は、固定ダイス12と固定ホルダ11とを備える固定型10と、可動ダイス22と可動ホルダ21とを備える可動型20とを有している。固定ダイス12と可動ダイス22とによって、キャビティ1aが画成される。また、ダイカスト用金型1には、スリーブ30が設けられている。スリーブ30は、ビスケット形成部1b、ランナー形成部1c、およびゲート形成部1dを介してキャビティ1aと連通している。また、スリーブ30内には、プランジャーチップ31が設けられている。プランジャーチップ31は、スリーブ30内を進退可能である。さらに、プランジャーチップ31の前進方向対向位置であるビスケット形成部1bの位置には、分流子40が設けられている。プランジャーチップ31がスリーブ30内を前進して溶湯2を押圧すると、溶湯2は鋳込口であるビスケット形成部1b、ランナー形成部1c、およびゲート形成部1dを介してキャビティ1aに充填される。なお、図1に示される状態から、図2に示される状態へとプランジャーチップ31を前進させることにより、プランジャーチップ31によって押圧されてスリーブ30内を送られてきた溶湯2が、分流子40に衝突する。そして、分流子40に衝突した溶湯2は、分流子40によってランナー形成部1cおよびゲート形成部1dへと導かれるように構成されている。
つぎに、本実施形態に係る中空ダイカスト品の具体的な形状について、図3〜図5を用いて説明を行う。
なお、本実施形態で例示する中空ダイカスト品は、ダイカスト製サブフレーム50として構成されるものであり、例えば、電気自動車のリア側に設置され、電気自動車で用いられるバッテリや燃料電池、モータ等の車両部品を車体に対して確実に取り付けるために用いられる中間部材としての強度部材となっている。また、本実施形態で例示するダイカスト製サブフレーム50は、アルミニウム合金の溶湯2をダイカスト法を用いて鋳造して形成したアルミニウム合金製の鋳造材であることを想定している。
ここで、図3は、本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの正面図であり、図4は、本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの背面図であり、図5は、本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの全体構成を示した外観斜視図である。
本実施形態に係るダイカスト製サブフレーム50は、中央に開口部51を有するとともに外郭形状が略四角形状をした枠形状部52と、この枠形状部52の四隅それぞれから外方に延びて形成されるアーム部53と、を備えることで全体形状が略井桁形状をして構成されたものである。
アーム部53の先端には、丸形状で貫通して開口した取付孔53aが形成されており、この取付孔53aを利用して車体に対するダイカスト製サブフレーム50の取り付けが実施できるようになっている。
また、枠形状部52には、種々の取付部が配置されており、これら複数の取付部を利用して、ダイカスト製サブフレーム50と車体側の部品との結合や、各種の車両部品の取り付けが実施可能となっている。このような構成を備えることで、本実施形態に係るダイカスト製サブフレーム50は、車体に車両部品を取り付ける際に、当該車両部品を支承する強度部材として用いることが可能となっている。
以上説明した本実施形態に係る中空ダイカスト品としてのダイカスト製サブフレーム50を製造するに際しては、その製造の際に実施されるダイカスト法について種々の改良が行われている。そこで次に、図6〜図10を用いて、本実施形態に係るダイカスト製サブフレーム50を得るために用いられるダイカスト法の具体的内容について説明を行うこととする。なお、図6および図7は、一般的なダイカスト装置によって製造された本実施形態に係るダイカスト製サブフレームの製造直後の形態を示す図であり、特に、図6が正面視を、図7が背面視を示している。また、図8および図9は、図6および図7でそれぞれ示したダイカスト製サブフレームと、ダイカスト法実施時に用いられる下中子との位置関係を説明するための図である。さらに、図10は、本実施形態に係るダイカスト製サブフレームと下中子が固定型に配置された状態を示す斜視図である。
上述したように、本実施形態で想定するダイカスト装置は、固定型10と、当該固定型10に対して進退可能な可動型20とを有するダイカスト用金型1に形成されるキャビティ1aに対し、溶湯2を充填するための鋳込口がキャビティ1aの下方に配置された形式のものである。そのため、図6および図7に示すように、製造直後のダイカスト製サブフレーム50は、下方の位置にビスケット61が設けられている。
そして、本実施形態では、ビスケット61から上方に向けて一対のメインランナー62,62が設けられており、これら一対のメインランナー62,62の先端は、ダイカスト製サブフレーム50に形成された開口部51の形成位置に左右横並びで配置されるように導入されている。さらに、一対のメインランナー62,62それぞれの先端からは、複数の湯道が形成されており、枠形状部52の内周面にゲート63を介して接続するように構成されている。
ここで、一対のメインランナー62,62が枠形状部52の下部を乗り越えるように配置するために、本実施形態では、図8および図9で示すように、下中子25が用いられている。この下中子25は、一対のメインランナー62,62が枠形状部52の下部を乗り越えるように配置するために用いられるものである。
なお、一対のメインランナー62,62の先端が、ダイカスト製サブフレーム50に形成された開口部51の形成位置に左右横並びで配置されるように導入したのは、開口部51を有する複雑な略井桁形状をしたダイカスト製サブフレーム50を製造するに際して湯周り性を向上させるために採用された形態である。図6〜図9で示すようにメインランナー62と湯道およびゲート63を配置することで、品質の良い中空ダイカスト品としてのダイカスト製サブフレーム50を安定して製造することが可能となる。
また、本実施形態では、図6〜図9で示す一対のメインランナー62,62と複数の湯道およびゲート63からなる構成を採用したので、ダイカスト法終了時にゲート63等の不要部分が切断除去された最終製品としてのダイカスト製サブフレーム50には、枠形状部52の内周面に対して左右対称のゲート痕が形成されることとなる。また、下中子25の使用によって、最終製品としてのダイカスト製サブフレーム50には、枠形状部52の下部に対して下中子25との接触痕としての平面部52aが形成されることとなる。
さらに、枠形状部52の下部に形成される平面部52aについては、ダイカスト用金型1を構成する固定型10に対する可動型20の開き方向に対して直交する方向の垂直な平面として構成されることが好ましい。ダイカスト鋳造が終了して型開きが行われる際、下中子25は下方向に向けて移動することになる(図10参照)。この際、スムーズな下中子25の移動を考慮して、平面部52aを抜き勾配のための角度を持った平面として形成することが考えられる。しかしながら、平面部52aを斜面として形成してしまうと、その後に平面形状を形成するための追加工が必要となってしまうこととなる。そこで、本実施形態では、平面部52aについて、ダイカスト用金型1を構成する固定型10に対する可動型20の開き方向に対して直交する方向の垂直な平面として構成しておき、下中子25については下方向に向けて移動する際に角度をつけて移動するようにした。このような構成・方法を採用することで、余分な後工程での加工を必要とすることなく、スムーズな型開き動作が可能なダイカスト法を実現することが可能となる。
さらに、本実施形態では、図6および図7に示すように、ビスケット61に対して、左右方向に向けて延びる一対のサブランナー65が設けられている。また、これら一対のサブランナー65,65それぞれの先端には、枠形状部52の下部の左右両端部近傍にゲート66を介して接続する複数の湯道が形成されている。このような構成を採用したのは、開口部51を有する複雑な略井桁形状をしたダイカスト製サブフレーム50の湯周り性を考慮したものであり、メインランナー62から上側に向けて流れ易い溶湯2の特性を考慮して配置されたものである。よって、枠形状部52の下部の左右両端部近傍には、ゲート痕が形成されることとなる。なお、一対のサブランナー65を設けることで、一対のメインランナー62,62の先端から下方に向けて延びる湯道およびゲート63の本数を少なくしたり、省略したりすることも可能である。
また、本実施形態では、図6〜図9で示す一対のサブランナー65,65と複数の湯道およびゲート66からなる構成を採用したので、ダイカスト法終了時に湯道およびゲート66等の不要部分が切断除去された最終製品としてのダイカスト製サブフレーム50には、枠形状部52の下部の左右両端部近傍に対して複数のゲート痕が形成されることとなる。
さらに、図6〜図9で示す一対のメインランナー62,62と複数の湯道およびゲート63からなる構成を採用したダイカスト法を実施するに際しては、ダイカスト鋳造時における溶湯2の射出速度を適切に制御することが好適である。例えば、ダイカスト鋳造時における溶湯2の射出速度については、一対のメインランナー62,62それぞれの先端から下方に向けて形成された湯道およびゲート63の手前に溶湯2が到達したときに、低速から高速となるように切り替えることが好ましい。このようにすることで、下方に向いた湯道およびゲート63内で溶湯2が重力の作用により不適切な状態で落ち込んでしまう、いわゆる垂れ込みと呼ばれる不具合の発生を好適に防止することが可能となる。このように、溶湯2の射出速度を適切に制御することで、キャビティ1a内での湯周り性が更に向上し、高い品質のダイカスト製サブフレーム50を鋳造することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
上述した実施形態では、本発明に係る中空ダイカスト品がダイカスト製サブフレーム50である場合を例示して説明を行った。しかし、本発明が適用可能な中空ダイカスト品は、上述した実施形態に限られるものではなく、中空形状を有する様々な形態に対して適用可能である。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 ダイカスト用金型、1a キャビティ、1b ビスケット形成部(鋳込口)、1c ランナー形成部、1d ゲート形成部、2 溶湯、10 固定型、11 固定ホルダ、12 固定ダイス、20 可動型、21 可動ホルダ、22 可動ダイス、25 下中子、30 スリーブ、31 プランジャーチップ、40 分流子、50 ダイカスト製サブフレーム(中空ダイカスト品)、51 開口部、52 枠形状部、52a 平面部(下中子との接触痕)、53 アーム部、53a 取付孔、61 ビスケット、62 メインランナー、63 ゲート、65 サブランナー、66 ゲート。

Claims (6)

  1. 中央に開口部を有するとともに当該開口部を取り囲む枠形状部を有する中空ダイカスト品であって、
    当該中空ダイカスト品をダイカスト鋳造するダイカスト装置が、固定型と、当該固定型に対して進退可能な可動型とを有するダイカスト用金型に形成されるキャビティに対し、溶湯を充填するための鋳込口が前記キャビティの下方に配置された形式のものであり、
    前記鋳込口から上方に向けてメインランナーが設けられ、当該メインランナーの先端が前記開口部の形成位置に配置されるように導入され、当該メインランナーの先端から複数の湯道が形成されて前記枠形状部の内周面に接続するように構成されることを特徴とする中空ダイカスト品。
  2. 請求項1に記載の中空ダイカスト品において、
    前記メインランナーは、一対かつ左右横並びで配置されることを特徴とする中空ダイカスト品。
  3. 請求項1又は2に記載の中空ダイカスト品において、
    前記ダイカスト用金型に形成される前記キャビティにおける前記枠形状部の下部が形成される箇所にはダイカスト鋳造時に下中子が設けられ、当該下中子によって前記メインランナーが、前記枠形状部の下部を乗り越えるように形成されることで、前記枠形状部の下部には前記下中子との接触痕が形成されることを特徴とする中空ダイカスト品。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の中空ダイカスト品において、
    前記鋳込口には、左右方向に向けて一対のサブランナーが設けられ、当該一対のサブランナーそれぞれの先端には前記枠形状部の下部の左右両端部近傍に接続する湯道が形成されることで、前記枠形状部の下部の左右両端部近傍には湯道痕が形成されることを特徴とする中空ダイカスト品。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の中空ダイカスト品が、
    中央に前記開口部を有するとともに外郭形状が略四角形状をした前記枠形状部と、
    前記枠形状部の四隅それぞれから外方に延びて形成されるアーム部と、
    を備えることで全体形状が略井桁形状をしており、
    車体に車両部品を取り付ける際に、当該車両部品を支承する強度部材として用いられるダイカスト製サブフレームであることを特徴とする中空ダイカスト品。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の中空ダイカスト品を、前記ダイカスト装置を用いたダイカスト鋳造によって得ることを特徴とするダイカスト法。
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