JP2020080379A - 膜形成装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント配線板等の表面に形成される導体部に形成されるソルダーレジスト膜の所望の厚さを、輪郭部を含めて効率的に形成することができる膜形成装置及び方法を提供する。【解決手段】膜形成装置は、プリント配線板の表面上に形成された導体部と非導体部との境界における輪郭部に、前記移動制御手段により前記インクジェットヘッドを移動させ、前記吐出制御手段により、前記インクジェットヘッドから吐出される前記ソルダーレジストインクが付着する位置が前記輪郭部を含むように制御し、前記輪郭部の延びる方向に沿ってソルダーレジストインクを付着させ、前記硬化手段によって硬化させてソルダーレジスト膜を形成した後、前記輪郭部を除く前記導体部の所望の領域に前記ソルダーレジストインクを吐出してソルダーレジスト膜を前記導体部の所望の領域にも形成する。【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェット方式の膜形成に関し、より詳細には、インクジェット方式の膜形成によりソルダーレジス膜をプリント配線板上に形成する装置及び方法に関する。
従来のプリント配線板の製造方法としては、次のようなものが一般的である。まず、絶縁性基板上の銅箔等の金属をエッチングによって回路形成を行う。その後、スクリーン膜形成による方法、あるいは、パターン露光等の方法によって、上記形成された回路の所望の領域にソルダーレジスト膜を形成する。次いで、その形成されたソルダーレジスト膜の表面に部品実装のための電子部品の記号や形状、部品番号等の情報を入れる。これらの作業を行ったプリント配線板に、さらにソルダー処理やめっき処理を施して、回路表面の酸化等から保護されたプリント配線版を提供している。
しかしながら、このような従来方法では、プリント配線板の種類毎にマスクやスクリーン版を作成する必要があり、マスクやスクリーン版の作成に比較的大きなコストがかかるとともに、時間の浪費も大きく、少量生産にはあまり適していない。
これら従来の問題を解決する方法として、インクジェット方式を使用する膜形成の方法が知られている。
特開2008−4820号公報 特開2013−102108号公報
現在知られているインクジェット方式では、図12(a)に示すよう導体層を形成した導体部2aを有するプリント配線板1の上に、ソルダーレジストインクを付着させる場合、通常低粘度のソルダーレジストインクを用いる。しかし、ソルダーレジストインクの粘度が低いと導体部2aの角の部分すなわち輪郭部5でソルダーレジストインクが流れ出て、図12(b)に示すように、輪郭部5のソルダーレジスト膜厚が薄くなり、場合によっては導体部2aが露出して、プリント配線板1の所望の絶縁性が得られなくなるという問題がある。
このようなインクジェット方式特有の問題に対して、導体層が形成された後に、導体部2aの圭角部分を湾曲形状にする行程を行った後に、インクジェット方式によりソルダーレジストインクを付着する方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、この方法では、バフ研磨やソフトエッチング等の工程を別途、追加的に行う必要があり、工程自体が増加するといった問題がある。
また、ソルダーレジスト膜の形成方法ではないが、伝導体膜を形成する手法として、輪郭部だけを表面張力の高いインクで先に膜形成して乾燥させて輪郭部を形成し、第2段階として輪郭部の内側に表面張力の低いインクで膜形成することが提案されている。(特許文献2)しかしながら、この手法では、表面張力の異なる2種類のインクを使用することが前提となるので、工程が複雑化することに加えて、装置および作業も複雑化するという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、プリント配線板等の表面に、導体部の輪郭部及び縁部を含め、全体として所望の厚さを有する絶縁性の高い、明確な膜形成領域を持つソルダーレジスト膜を形成するための膜形成装置及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本件発明は、ソルダーレジスト膜を形成するためのソルダーレジストインクを吐出するインクジェットヘッドと、該インクジェットヘッドの移動を制御する移動制御手段と、上記インクジェットヘッドからのソルダーレジストインクの吐出を制御する吐出制御手段と、上記インクジェットヘッドから吐出されて、上記プリント配線板上に付着させた上記ソルダーレジストインクを硬化させてソルダーレジスト膜を形成する硬化手段と、を備えた、膜形成装置において、
該膜形成装置は、プリント配線板の表面上に形成された導体部と非導体部との境界における輪郭部または上記導体部の縁部に向けて上記移動制御手段により上記インクジェットヘッドを移動させ、上記輪郭部または上記縁部に沿ってソルダーレジストインクを吐出して付着させ、上記硬化手段によって硬化させてソルダーレジスト膜を形成するように構成されていることを特徴とする膜形成装置を提供する。
好ましくは、上記輪郭部または上記縁部にソルダーレジスト膜を形成した後、上記輪郭部または上記縁部を除く上記導体部の所望の領域、すなわちプリント配線板の設計等において膜形成を予定している領域にソルダーレジストインクを吐出してソルダーレジスト膜を上記導体部の当該所望の領域にもソルダーレジスト膜を形成するようになっている。
上記輪郭部は上記プリント配線板の導体部と非導体部の境界において導体部の厚みによる段差を有しており、上記吐出制御手段は、上記インクジェットヘッドからのソルダーレジストインクが上記輪郭部の段差を覆って付着するように制御される。
上記吐出制御手段は、好ましくは、上記インクジェットヘッドから吐出されるソルダーレジストインクの液滴の大きさが20μmないし40μmとなるように制御される。
また、上記吐出制御手段は、上記インクジェットヘッドから吐出されるソルダーレジストインクを上記輪郭部に向けて吐出する場合において、付着したソルダーレジストインクが上記導体部において50%以上の領域を占めるように制御されるのが好ましい。
上記プリント配線板の表面上の非導体部に上記ソルダーレジストインクを吐出してソルダーレジスト膜を形成した後、上記輪郭部または上記縁部に、上記ソルダーレジスト膜を形成し、その後、上記輪郭部または上記縁部を除く上記導体部の所望の領域に上記ソルダーレジストインクを吐出して上記ソルダーレジスト膜を上記輪郭部または上記縁部を除く上記導体部の所望の領域にも形成するように構成しても良い。
また、上記膜形成装置は、プリント配線板の上記導体部の所望の領域に上記ソルダーレジストインクを吐出してソルダーレジストインクを付着させ、上記硬化手段によって硬化させてソルダーレジスト膜を形成した後、上記輪郭部または上記縁部に沿って上記ソルダーレジスト膜を形成するように構成しても良い。
本件発明の別の特徴として、インクジェットヘッドから、ソルダーレジストインクを吐出して、プリント配線板の表面上にソルダーレジスト膜を形成する方法において、
上記プリント配線板の表面上に形成された導体部と非導体部との境界における輪郭部または導体部の縁部にソルダーレジストインクが付着するように上記インクジェットヘッドからソルダーレジストインクを吐出する段階と、
ソルダーレジストインクが付着する位置が上記輪郭部または上記縁部を含むように、上記輪郭部または上記縁部に沿ってソルダーレジストインクを付着させる段階と、
上記付着したソルダーレジストインクを硬化させてソルダーレジスト膜を形成する段階と、を含むことを特徴とする方法が提供される。
この場合において、上記輪郭部または上記縁部を除く上記導体部の所望の領域に上記ソルダーレジストインクを吐出して付着させ、付着したソルダーレジストインクを硬化させて、ソルダーレジスト膜を上記導体部の所望の領域にも形成する段階をさらに含むことができる。
上記方法において、好ましくは、上記輪郭部が上記プリント配線板の導体部と非導体部の境界において導体部の厚みによる段差を有しており、上記インクジェットヘッドからのソルダーレジストインクは上記輪郭部の段差を覆うように付着するようになっている。
また、上記方法において、上記インクジェットヘッドから吐出されるソルダーレジストインクの液滴の大きさが20μmないし40μmであることが好ましい。
また、上記方法において、好ましくは、上記インクジェットヘッドからソルダーレジストインクを上記導体部と非導体部からなる上記輪郭部に向けて吐出する場合において、上記輪郭部または上記縁部に付着するソルダーレジストインクの割合が上記導体部において50%以上となるように上記インクジェットヘッドの位置を調整する。
本発明によれば、プリント配線板等の導体部の角部分すなわち輪郭部のソルダーレジスト膜の所望の厚さを得ることができ、ソルダーレジスト膜形成領域全体に亙って十分な絶縁性を確保することができる。また、ソルダーレジスト膜の形成領域以外へのインクの滲みだしを防止することができる。インクのソルダーレジスト膜形成予定領域以外への滲み出しに起因するさまざまな悪影響を防ぐことができる。
インクジェット方式の膜形成装置の一部正面図である。 インクジェット方式の膜形成装置の一部平面図である。 インクジェット方式の膜形成装置の制御関係を示すブロック図である。 (a)本発明の一実施の形態によるソルダーレジスト膜が付着される前のプリント配線板の平面図である。(b)図4(a)のA−A断面図である。 (a)本発明の一実施例にかかる平面図であって、導体部の輪郭部にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図である。(b)図5(a)のA−A断面図である。 (a)上記実施例において、まず導体部の輪郭部にソルダーレジストを付着させた後に、ソルダーレジスト膜形成予定領域全体にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図である。(b)図6(a)のA−A断面図である。 テーブル1に示す実験結果の膜厚の測定位置を示す断面図である。 (a)本発明の他の一実施例にかかる平面図であって、導体部の輪郭部にソルダーレジストを付着する際に、導体部上のソルダーレジスト膜を形成すべき予定領域との境界にもソルダーレジストを付着させた後に、ソルダーレジスト膜形成予定領域にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図である。(b)図6(a)のA−A断面図である。 (a)本発明のさらに他の一実施例にかかる平面図であって、導体部の輪郭部にソルダーレジストを付着する際に、導体部上のソルダーレジスト膜を形成すべき領域との境界にもソルダーレジストを付着させた後に、ソルダーレジスト膜形成領域にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図である。(b)図9(a)のA−A断面図である。 本発明のさらに他の一実施例にかかる平面図であって、導体部におけるソルダーレジスト膜形成領域と非導体部におけるソルダーレジスト膜形成領域とを示すプリント配線板の平面図である。 プリント配線板1の表面の非導体部にソルダーレジスト膜が形成した状態を示す平面図である。 図10bのA−A断面図である。 さらに導体部の輪郭部にソルダーレジストを付着させた状態を示す平面図である。 図10dのA−A断面図である。 さらに、導体部にもソルダーレジストを付着させた状態を示す平面図である。 10fのA−A断面図である。 本発明の更に別の一実施例にかかる平面図であって、プリント配線板の表面の導体部と非導体部を含むソルダーレジスト膜形成予定領域の全体に亙って、プリント配線板上にインクの液滴を付着させた状態を示す平面図である。 図11aのA−A断面図である。 さらに、輪郭部にソルダーレジスト膜を形成した状態を示す平面図である。 図11cのA−A断面図である。 (a)従来のソルダーレジスト膜形成領域にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図である。(b)図12(a)のA−A断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
最初に、UV硬化型インクを使用したインクジェット方式によるソルダーレジスト膜の形成手順について一般的に説明する。
図1に、インクジェット方式による膜形成(印刷)装置10の一部正面図を示す。また、図2に、インクジェット方式による膜形成装置10の一部平面図を示す。図3は、膜形成装置10のための制御部20との関係を概略的に示すブロック図である。インクジェット方式による膜形成装置10は、例えば、印刷の対象となる膜形成対象物(ワーク)、本例ではプリント配線板1を固定する載置板等から構成される載置部11と、インクジェットヘッド8や硬化部18をX方向に移動させるX軸ボールネジ12、X軸リニアガイド14、X軸モータ16や、載置部をY方向に移動させるY軸ボールネジ13、Y軸リニアガイド15、Y軸モータ17等から構成される移動機構部25および移動動作を制御する移動制御部24と、インクジェットヘッド(インクを吐出して付着させる吐出部)8と、プリント配線板1に付着したインクをUV照射等により硬化させる硬化部18と、各駆動部やインクの吐出を制御する吐出制御部23から構成される。
プリント配線板1は、膜形成装置10の載置部に固定される。固定方法としては真空吸着方式等があげられる。
インクジェットヘッド8には、複数のインクジェットノズルが作り込まれており、プリント配線板1に対してインクジェットヘッド8を相対的に移動させながら、インクジェットノズルからインクの液滴を吐出することでプリント配線板1に膜形成を行う。
硬化部18として、UV硬化装置18a及び18bが、インクジェットヘッド8と連動して移動するようにインクジェットヘッド8の膜形成方向の両側に取り付けられている。
次に、インクジェット式膜形成装置の動作について説明する。
まず、膜形成を行う前の準備として膜形成用データを作成してデータベース21に収納しておく。膜形成用データは、膜形成データ編集ソフトウェアに設計データを読み込ませることで作成することが可能である。設計データには様々なフォーマットが存在するが、ガーバーデータやDXFデータ、ODB++データなどがあげられる。膜形成用データには膜形成する絵柄の情報や、アライメントマーク等の情報が含まれている。アライメントマークは、位置合わせ用のマークで、膜形成時にワークの位置(座標)をカメラ26で確認し、位置補正や伸縮補正、回転補正を行うために使用される。
次いで、載置部11にプリント配線板1を固定する。そして、膜形成動作を開始する。この場合、膜形成装置10に具備されたカメラ26を使用して、膜形成用データで設定したアライメントマーク位置に上記カメラ26を移動させ、アライメントマークを撮像する。これによって、プリント配線板1の位置情報を取得する。プリント配線板1の位置情報を元にプリント配線板1の伸縮やプリント配線板1の取り付け角度を計算し、あらかじめ作成しておいた膜形成(印刷)用データに伸縮補正や回転補正を行った後、ラスタライズデータに変換する。
次いで、インクを吐出させる位置の高さ(例えば膜形成面から1mm)にインクジェットヘッド8を移動させた後、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側のUV硬化装置18aをオンにする。
そして、インクジェットヘッド8をX方向に移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上の所定位置にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化してソルダーレジスト膜が形成される。
インクジェットノズル幅分の膜形成、すなわち、所定の移動ラインに沿った連続的なインク吐出動作を行う1回分のジェットノズルの移動が完了すると、インクジェットノズル幅分だけ、載置部11をY方向に移動させる。
その次のインクジェットノズルより膜形成動作においては、膜形成方向が逆になるため、次の膜形成で膜形成方向の上流側になるUV硬化装置18aをオフにし、下流側になるUV硬化装置18bをオンにする。
次いで、インクジェットヘッド8を−X方向(前回の膜形成の反対方向)に移動させながらインクの吐出を制御し、決められた位置にインクの液滴を付着する。この時、インクジェットヘッド8の膜形成方向の下流側に具備されているUV硬化装置18bによりUV光が照射され、インクの液滴は膜形成と略同時(膜形成の直後)に硬化される。
上記のインクの液滴の付着、UV硬化装置18a、18bのオンオフの切り替え及びインクの硬化の動作を繰り返し、最終的にプリント配線板上の所望の膜形成(印刷)予定領域においてすべてのインクの液滴の付着及びインクの液滴を硬化させるという一連の動作を終えることによってプリント配線板上におけるインクジェット方式での膜形成が完了する。
次に、本件発明の実施例にかかるソルダーレジスト膜の形成方法について説明する。
図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)を参照して、ソルダーレジスト膜の形成方法について説明する。
図4(a)は、ソルダーレジスト膜が付着される前のプリント配線板の平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A断面図である。図5(a)は、導体部の輪郭部にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図であり、また、図5(b)は、図5(a)のA−A断面図である。図6(a)は、導体部の輪郭部にソルダーレジストを付着させた後に、ソルダーレジスト膜形成領域にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図である。図6(b)は、図6(a)のA−A断面図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、プリント配線板1の表面には導体部2aが形成されている。また、図5(a)に示すように、プリント配線板1の表面には、ソルダーレジスト膜を形成すべき所望の領域すなわち、膜形成予定領域3(図5(a)においては破線で囲まれた領域、図5(b)においては破線の下側の領域)が画定されており、該ソルダーレジスト膜形成予定領域3の中には、ソルダーレジスト膜を形成しないソルダーレジスト開口部4が存在する。すなわち、開口部4はソルダーレジスト膜のない(図5(a)において示されている4カ所の破線で囲まれた部分)穴空き部分を構成することとなる。この開口部4には、後の工程において回路設計上必要な電子部品等が配置される。
本実施例では、図5(a)及び図5(b)に示すように、まず、プリント配線板1の表面の導体部2aの輪郭部5(図5(a)において直線状に延びる導体部2aと非導体部2bの境界部分)に沿って、インクジェットヘッド8を移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上の輪郭部5(角部を中心に)にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化してソルダーレジスト膜5aが形成される。
このように、本実施例によれば、導体部の輪郭部の上部における、インクジェットヘッド8の一回のX方向への移動によって、まず、導体部2aと非導体部2bの境界すなわち導体部2aの輪郭部5に沿ってソルダーレジスト膜5aが形成される。
次いで、1回分のインクジェットヘッド8のX方向への移動(印刷)が完了すると、インクジェットノズル幅分だけ、載置部11をY方向に移動させる。
その次のインクジェットヘッド8のX方向への移動により膜形成動作においては、膜形成方向が逆になるため、次の膜形成で膜形成方向の上流側になるUV硬化装置18aをオフにし、下流側になるUV硬化装置18bをオンにする。
次いで、インクジェットヘッド8を−X方向(前回の膜形成の反対方向)に移動させながらインクの吐出を制御し、決められた位置にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の膜形成方向の下流側に具備されているUV硬化装置18bによりUV光が照射され、インクの液滴は膜形成と略同時(膜形成の直後)に硬化される。
上記のインクの液滴の付着、UV硬化装置18a、18bのオンオフの切り替え及びインクの硬化の動作を繰り返し、最終的にプリント配線板1の表面の導体部2aの輪郭部5(図5(a)において直線状に延びる導体部2aと非導体部2bの境界部分)においてすべてのインクの液滴の付着及びインクの液滴を硬化させるという一連の動作をおこなう。
次いで、図6(a)及び図6(b)に示すように、インクジェットヘッド8を移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上の膜形成(印刷)予定領域3にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化してソルダーレジスト膜3aが形成される。
次いで、1回分のインクジェットヘッド8のX方向への移動(印刷)が完了すると、インクジェットノズル幅分だけ、載置部11をY方向に移動させる。
その次のインクジェットノズルより膜形成動作においては、膜形成方向が逆になるため、次の膜形成で膜形成方向の上流側になるUV硬化装置18aをオフにし、下流側になるUV硬化装置18bをオンにする。
次いで、インクジェットヘッド8を−X方向(前回の膜形成の反対方向)に移動させながらインクの吐出を制御し、膜形成(印刷)予定領域3にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の膜形成方向の下流側に具備されているUV硬化装置18bによりUV光が照射され、インクの液滴は膜形成と略同時(膜形成の直後)に硬化される。
上記のインクの液滴の付着、UV硬化装置18a、18bのオンオフの切り替え及びインクの硬化の動作を繰り返し、最終的にプリント配線板上の所望の膜形成(印刷)予定領域3においてすべてのインクの液滴の付着及びインクの液滴を硬化させるという一連の動作をおこなう。
すなわち、上記で説明したように、反復したインクジェットヘッドのX方向への移動動作及び載置部11のY方向へのプリント配線板1の送り動作により、ソルダーレジストインクをインクジェットヘッドから吐出させ、プリント配線板のソルダーレジスト膜形成予定領域3の全体に亙って、付着させる。
付着されたソルダーレジストインクはUV硬化装置18aまたは18bにより硬化され、すでにソルダーレジスト膜が形成されている輪郭部5を含めて、ソルダーレジスト膜形成予定領域3の全体に亙って、ソルダーレジスト膜が形成される。
すなわち、導体部の輪郭部には、二重のソルダーレジスト膜が形成されることになる。
本実施例の場合には、導体部の厚みは20μmないし40μm、平均的に30μm程度の厚さを有する。また、インクジェットヘッドから吐出されるインクの液滴の大きさも20μmないし40μm、平均的に30μm程度の径を有する。
テーブル1には、輪郭部5にソルダーレジストインクを吐出するインクジェットヘッドの位置と、輪郭部5に形成されるソルダーレジスト膜7の膜厚との関係を示す実験データが示されている。
テーブル1に示す実験例においては、インクジェットヘッドから吐出されるインクの液滴が導体部2aと非導体部2bとの両方に跨がって付着するように導体部の輪郭部5との位置関係を制御して実験した。この場合、インクジェットヘッド8の位置を制御して、導体部2aと非導体部2bとに付着するインクの液滴の割合が変化するように導体側、非導体側にヘッドの位置をずらしながら付着したインクのソルダーレジスト膜の膜厚を図7に示す、a、b及びcで示す位置で測定した。
本例の場合に、輪郭部5の膜厚が10μmを超える場合には、所望の膜厚を確保できたと考えることができる。したがって、インクの液滴が導体部2aと非導体部2bとの両方に跨がって付着するようにインクジェットヘッドの位置関係を制御する場合、導体部2aに付着するインクの液滴の割合が、50%を超えるように制御することが望ましい。

Figure 2020080379
テーブル1
本実施例の場合には、プリント配線板1内の導体部の輪郭(導体部2aと非導体部2bを含む)にソルダーレジストインクを付着させる動作を一回行った後、さらに、次の段階で、ソルダーレジスト膜形成予定領域の全体に亙ってソルダーレジストインクを付着させるようにするので、プリント配線板1内の導体部2aの角部分すなわち輪郭部はソルダーレジストインクが少なくとも2回の付着動作が行われることになり、導体部2aの角部分すなわち輪郭部においてもソルダーレジスト膜の厚さを十分に得ることができる。
本件発明の別の実施例として、導体部2aと非導体部2bの境界にソルダーレジスト膜を形成しかつ、導体部2a上においてソルダーレジスト膜を形成すべき予定領域3と、それ以外の領域が存在する場合、すなわち角部分ないし輪郭部の存在しない導体部2aにおける平面的な境界にも線状のソルダーレジスト膜3cを形成する場合について説明する。
図8(a)は、導体部2aの輪郭部5及び導体部2a上のソルダーレジスト膜を形成すべき予定領域3との境界にソルダーレジストを付着させたプリント配線板の平面図であり、図8(b)は、図8(a)のA−A断面図である。
図9(a)は、導体部2aの輪郭及び導体部2a上のソルダーレジスト膜を形成すべき予定領域との境界に線状にソルダーレジストを付着させた後に、さらにソルダーレジスト膜形成予定領域全体に亙ってソルダーレジストを付着させたプリント配線板1の平面図である。図9(b)は、図9(a)のA−A断面図である。
図8(a)及び図8(b)に示すように、まず、第1のステップとして、プリント配線板1の表面の導体部2aの輪郭部5(導体部2aと非導体部2bを含む)及び導体部の両端部に存在する、膜形成予定領域でない開口部4との境界にソルダーレジストインクを吐出して付着させる。
この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化される。このUV光の照射により、導体部2aの輪郭部およびと非導体部2bの境界及び導体部の両端部に存在する、膜形成予定領域でない開口部4との境界にソルダーレジスト膜3a、3b及び3cを形成することができる。
次いで、1回分のインクジェットヘッド8のX方向への移動(印刷)が完了すると、インクジェットノズル幅分だけ、載置部11をY方向に移動させる。
その次のインクジェットヘッド8のX方向への移動により膜形成動作においては、膜形成方向が逆になるため、次の膜形成で膜形成方向の上流側になるUV硬化装置18aをオフにし、下流側になるUV硬化装置18bをオンにする。
次いで、インクジェットヘッド8を−X方向(前回の膜形成の反対方向)に移動させながらインクの吐出を制御し、決められた位置にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の膜形成方向の下流側に具備されているUV硬化装置18bによりUV光が照射され、インクの液滴は膜形成と略同時(膜形成の直後)に硬化される。
上記のインクの液滴の付着、UV硬化装置18a、18bのオンオフの切り替え及びインクの硬化の動作を繰り返し、最終的にプリント配線板1の表面の導体部2aの輪郭部5(図5(a)において直線状に延びる導体部2aと非導体部2bの境界部分)及び導体部の両端部に存在する、膜形成予定領域でない開口部4との境界においてすべてのインクの液滴の付着及びインクの液滴を硬化させるという一連の動作をおこなう。
この動作により、矩形状の閉鎖した2次元空間領域を形成する一本の線状のソルダーレジスト膜5a、3cを形成することができる。
そして第2のステップとして、図9(a)及び図9(b)に示すように、上記で形成された2次元閉空間を形成するソルダーレジスト膜に囲まれた領域及びそれ以外のプリント配線板上のソルダーレジスト膜形成予定領域3すなわち開口部4を除く領域にソルダーレジストを付着させる。この場合のインクジェットヘッドの移動動作の仕方は、上記図6(a)、図6(b)に関連して説明したものと同様である。このような、インクジェットヘッドの移動制御動作により、インクジェットヘッドから吐出され、付着されたソルダーレジストインクは、上記したのと同様にUV硬化装置18aまたは18bにより硬化される。この結果、対象となるプリント配線板1上のソルダーレジスト膜形成予定領域3の全体に亙ってソルダーレジスト膜5a、3b、3cを形成することができる。
この場合において、導体部表面おいて開口部4との境界にかかる部分において予めソルダーレジスト膜3cを形成したことにより、第3のステップで開口部4を除くプリント配線板1全体にわたるレジスト膜形成予定領域に膜形成を行う際に、インクジェットヘッドから吐出されたインクが境界を超えて開口部4の方に向かって滲み出すことを有効に防止することができる。
上記の本件発明の実施例で説明したように、プリント配線板1内の導体部2aの輪郭部5及びソルダーレジスト膜を形成すべき予定領域3との境界に上記ソルダーレジストインクを付着させた後、ソルダーレジスト膜形成予定領域にソルダーレジストインクを付着させるという2段階の工程を導入したことにより、プリント配線板1内の導体部2aの角部分すなわち輪郭部5にはソルダーレジストインクが少なくとも2層のソルダーレジスト膜5a、3bが積み重ねて付着されることになり、導体部2aの輪郭部5においてもソルダーレジスト膜の厚さを十分に得ることができる。
また、ソルダーレジスト膜形成予定領域3と開口部4すなわちソルダーレジスト膜を形成しない領域との境界においても、輪郭部ソルダーレジスト膜5aから線状に一体的に延びるソルダーレジスト膜3cを形成しておくことにより、次の段階でのソルダーレジスト膜形成予定領域全体3にわたる膜形成動作において、開口部4へのインクの滲み出しの問題も有効の排除することができる。
なお、本件発明の実施例では、プリント配線板1の表面の導体部2aの輪郭部5へのソルダーレジストインクの吐出、付着及び硬化動作は一回のインクヘッドの移動制御動作によって説明されているが、インクの吐出量、付着するインクの量あるいは導体の厚さ、使用するインクの粘度、装置の動作時の環境温度、所望のソルダーレジスト膜の厚さ等により、移動動作の回数を適宜変更することができる。
また、上記の本発明の実施例では、インクの液滴は膜形成と略同時(膜形成の直後)に硬化させており、導体部2aと輪郭部5、及び導体部2aとソルダーレジスト膜形成をしない領域との境界にもソルダーレジスト膜3cを形成する際も、インクの液滴を膜形成と略同時(膜形成の直後)に硬化させる。
上記したように、導体部2a上のソルダーレジスト膜を形成すべき予定領域3とそれ以外の領域(開口部等)との境界に硬化したソルダーレジスト膜3cが形成されている場合には、ソルダーレジスト膜を形成すべき予定領域の外へのインクの滲みだしを防止することが可能である。
したがって、この場合において、ソルダーレジスト膜形成予定領域全体に亙ってソルダーレジストインクの膜形成する場合には、ソルダーレジスト膜表面の平準化を促進させるために、膜形成直後ではなく、しばらく時間が経過した後にインクを硬化させてもよい。
また、ソルダーレジスト膜形成予定領域3のうちの非導体部2bの部分のみにソルダーレジストインクを付着させた後、次の段階で、プリント配線板1内の導体部2aの輪郭部5(導体部2aと非導体部2bを含む)にソルダーレジストインクを付着させ、さらに次の段階で、ソルダーレジスト膜形成予定領域のうちの導体部2aの部分にソルダーレジストインクを付着させるようにしてもよい。
図10を参照して、本件発明の更に他の実施例について説明する。
図10aには、導体部2aにおけるソルダーレジスト膜3aの形成領域と非導体部2bにおけるソルダーレジスト膜3bの形成領域とを示すプリント配線板の平面図が示されている。すなわち、導体部2aのソルダーレジスト膜3aの形成領域と非導体部2bにおけるソルダーレジスト膜3bの形成領域を合わせた領域は、ソルダーレジスト膜形成領域3となる。
膜形成の手順について説明する。
図10b及び図10cに示すように、まず、プリント配線板1の表面の非導体部2bに、インクジェットヘッド8を移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上の非導体部2bにインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化してソルダーレジスト膜3bが形成される。
次いで、図10d及び図10eに示すように、プリント配線板1の表面の導体部2aの輪郭部5(導体部2aと非導体部2bを含む)に、インクジェットヘッド8を移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上の輪郭部5にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化してソルダーレジスト膜5aが形成される。
次いで、図10f及び図10gに示すように、プリント配線板1の表面の導体部2aに、インクジェットヘッド8を移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上の導体部2aにインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化してソルダーレジスト膜3aが形成される。
本実施例の場合、導体部2aと非導体部2bとを分けてソルダーレジストインクを付着させるので、導体部2aと非導体部2bにおけるソルダーレジストインクの厚みを所望の厚さに塗布することが可能である(導体部2aと非導体部2bにおけるソルダーレジストインク膜とがそれぞれ重なった状態で膜形成がなされることになる)。すなわち、導体部の輪郭部5には、二重のソルダーレジスト膜5a及び3aが形成されることになる。
本発明の更に異なる実施例について図11を参照して説明する。
この実施例における膜形成の手順について説明すると、図11a及び図11bに示すように、まず、プリント配線板1の表面の導体部2aと非導体部2bを含むソルダーレジスト膜形成予定領域3の全体に亙って、インクジェットヘッド8を移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上のソルダーレジスト膜形成予定領域3全体にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化してソルダーレジスト膜3a、3bが形成される。
次いで、図11c及び図11dに示すように、プリント配線板1の表面の導体部2aの輪郭部5の延びる方向に沿って直線状に、インクジェットヘッド8を移動させながらインクの吐出を制御し、プリント配線板1上の輪郭部5にインクの液滴を付着させる。この時、インクジェットヘッド8の移動方向の下流側に設けられているUV硬化装置18aからUV光が付着したインク表面に向けて照射される。このUV光の照射により、インクの液滴は硬化して輪郭部5にソルダーレジスト膜5aが形成される。
すなわち、導体部の輪郭部5には、二重のソルダーレジスト膜3a、3b及び5aが形成されることになる。
これによって、輪郭部5も含めてプリント配線板の十分な絶縁性の確保が保証されることになる。
1 プリント配線板
2a 導体部
2b 非導体部
3 ソルダーレジスト膜形成予定領域
3a 導体部上のソルダーレジスト膜
3b 非導体部上のソルダーレジスト膜
3c 導体部上の予定領域の境界におけるソルダーレジスト膜
4 ソルダーレジスト開口部
5 輪郭部
5a 輪郭部上のソルダーレジスト膜
8 インクジェットヘッド
10 膜形成装置
11 載置台(載置部)
12 X軸ボールネジ
13 Y軸ボールネジ
14 X軸リニアガイド
15 Y軸リニアガイド
16 X軸モータ
17 Y軸モータ
18a、18b UV硬化装置
21 膜形成用データ
22 硬化制御部
23 吐出制御部
24 移動制御部
25 移動機構部
26 カメラ

Claims (12)

  1. ソルダーレジスト膜を形成するためのソルダーレジストインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドの移動を制御する移動制御手段と、
    前記インクジェットヘッドからのソルダーレジストインクの吐出を制御する吐出制御手段と、
    前記インクジェットヘッドから吐出されて、前記プリント配線板上に付着させた前記ソルダーレジストインクを硬化させてソルダーレジスト膜を形成する硬化手段と、
    を備えた、膜形成装置において、
    該膜形成装置は、プリント配線板の表面上に形成された導体部と非導体部との境界における輪郭部または前記導体部の縁部に向けて前記移動制御手段により前記インクジェットヘッドを移動させ、前記輪郭部または前記縁部に沿ってソルダーレジストインクを吐出して付着させ、前記硬化手段によって硬化させてソルダーレジスト膜を形成するように構成されていることを特徴とする膜形成装置。
  2. 前記輪郭部または前記縁部にソルダーレジスト膜を形成した後、前記輪郭部または前記縁部を除く前記導体部の所望の領域に前記ソルダーレジストインクを吐出してソルダーレジスト膜を前記導体部の所望の領域にも形成するように構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の膜形成装置。
  3. 前記輪郭部が前記プリント配線板の導体部と非導体部の境界において導体部の厚みによる段差を有しており、前記吐出制御手段は、前記インクジェットヘッドからのソルダーレジストインクが前記輪郭部の段差を覆って付着するように制御される、ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の膜形成装置。
  4. 前記吐出制御手段は、前記インクジェットヘッドから吐出されるソルダーレジストインクの液滴の大きさが20μmないし40μmとなるように制御される、ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の膜形成装置。
  5. 前記吐出制御手段は、前記インクジェットヘッドから吐出されるソルダーレジストインクを前記輪郭部に向けて吐出する場合において、付着したソルダーレジストインクが前記導体部において50%以上の領域を占めるように制御される、ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の膜形成装置。
  6. 前記プリント配線板の表面上の非導体部に前記ソルダーレジストインクを吐出してソルダーレジスト膜を形成した後、前記輪郭部または前記縁部に、前記ソルダーレジスト膜を形成し、その後、前記輪郭部または前記縁部を除く前記導体部の所望の領域に前記ソルダーレジストインクを吐出して前記ソルダーレジスト膜を前記輪郭部または前記縁部を除く前記導体部の所望の領域にも形成するように構成されている、ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の膜形成装置。
  7. 前記膜形成装置は、プリント配線板の前記導体部の所望の領域に前記ソルダーレジストインクを吐出してソルダーレジストインクを付着させ、前記硬化手段によって硬化させてソルダーレジスト膜を形成した後、前記輪郭部または前記縁部に沿って前記ソルダーレジスト膜を形成するように構成されている、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つの請求項に記載の膜形成装置。
  8. インクジェットヘッドから、ソルダーレジストインクを吐出して、プリント配線板の表面上にソルダーレジスト膜を形成する方法において、
    前記プリント配線板の表面上に形成された導体部と非導体部との境界における輪郭部または導体部の縁部にソルダーレジストインクが付着するように前記インクジェットヘッドからソルダーレジストインクを吐出する段階と、
    ソルダーレジストインクが付着する位置が前記輪郭部または前記縁部を含むように、前記輪郭部または前記縁部に沿ってソルダーレジストインクを付着させる段階と、
    前記付着したソルダーレジストインクを硬化させてソルダーレジスト膜を形成する段階と、を含むことを特徴とする方法。
  9. 前記輪郭部または前記縁部を除く前記導体部の所望の領域に前記ソルダーレジストインクを吐出して付着させ、付着したソルダーレジストインクを硬化させて、ソルダーレジスト膜を前記導体部の所望の領域にも形成する段階、をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 前記輪郭部が前記プリント配線板の導体部と非導体部の境界において導体部の厚みによる段差を有しており、前記インクジェットヘッドからのソルダーレジストインクは前記輪郭部の段差を覆うように付着する、ことを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記インクジェットヘッドから吐出されるソルダーレジストインクの液滴の大きさが20μmないし40μmである、ことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1つの請求項に記載の方法。
  12. 前記インクジェットヘッドからソルダーレジストインクを前記導体部と非導体部からなる前記輪郭部に向けて吐出する場合において、前記輪郭部または前記縁部に付着するソルダーレジストインクの割合が前記導体部において50%以上となるように前記インクジェットヘッドの位置を調整することを特徴とする請求項8ないし11のいずれか1つの請求項に記載の方法。
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