JP2020080213A - 負極 - Google Patents
負極 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020080213A JP2020080213A JP2018212190A JP2018212190A JP2020080213A JP 2020080213 A JP2020080213 A JP 2020080213A JP 2018212190 A JP2018212190 A JP 2018212190A JP 2018212190 A JP2018212190 A JP 2018212190A JP 2020080213 A JP2020080213 A JP 2020080213A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative electrode
- solid
- positive electrode
- solid electrolyte
- state battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/58—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/052—Li-accumulators
- H01M10/0525—Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/64—Carriers or collectors
- H01M4/66—Selection of materials
- H01M4/665—Composites
- H01M4/667—Composites in the form of layers, e.g. coatings
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0561—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of inorganic materials only
- H01M10/0562—Solid materials
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/056—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes
- H01M10/0564—Accumulators with non-aqueous electrolyte characterised by the materials used as electrolytes, e.g. mixed inorganic/organic electrolytes the electrolyte being constituted of organic materials only
- H01M10/0565—Polymeric materials, e.g. gel-type or solid-type
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/05—Accumulators with non-aqueous electrolyte
- H01M10/058—Construction or manufacture
- H01M10/0585—Construction or manufacture of accumulators having only flat construction elements, i.e. flat positive electrodes, flat negative electrodes and flat separators
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/136—Electrodes based on inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/38—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
- H01M4/386—Silicon or alloys based on silicon
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/58—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
- H01M4/581—Chalcogenides or intercalation compounds thereof
- H01M4/5815—Sulfides
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M2004/026—Electrodes composed of, or comprising, active material characterised by the polarity
- H01M2004/027—Negative electrodes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
Description
全固体電池の中でも全固体リチウムイオン電池は、リチウムイオンの移動を伴う電池反応を利用するためエネルギー密度が高いという点、また、正極と負極の間に介在する電解質として、有機溶媒を含む電解液に替えて固体電解質を用いるという点で注目されている。
特許文献1には、全固体電池のサイクル特性を向上させることを目的として、負極活物質層中に合金系負極活物質粒子を有する全固体電池システム、及びその製造方法が開示されている。
本開示は、上記実情を鑑みて成し遂げられたものであり、本開示の目的は、全固体電池の充電時の当該全固体電池の拘束圧の増加を抑制することができる全固体電池用の負極を提供することである。
前記負極層が負極活物質として、MSi2(Mは、Yb、Er、Tm、及び、Luからなる群より選ばれるいずれか一種の元素)を含むことを特徴とする負極を提供する。
前記負極層が負極活物質として、MSi2(Mは、Yb、Er、Tm、及び、Luからなる群より選ばれるいずれか一種の元素)を含むことを特徴とする負極を提供する。
そのため、全固体電池の負極活物質として、結晶構造がダイヤモンド構造のSi単体の結晶を用いた場合、電池の充放電を繰り返すと負極内部にクラックが発生し、電池の寿命が著しく低下するという問題や、電池の充電時に電池の拘束部品に極めて大きな応力がかかるため剛性の高い拘束構造が必要となるという問題等がある。
本研究者は、全固体電池の負極活物質としてAlB2型の結晶構造を有するMSi2(Mは、Yb、Er、Tm、及び、Luからなる群より選ばれるいずれか一種の元素)で表される物質を用いることにより全固体電池の充電時の当該全固体電池の拘束圧の増加を抑制することができることを見出した。
AlB2型の結晶構造を有するMSi2(Mは、Yb、Er、Tm、及び、Luからなる群より選ばれるいずれか一種の元素)で表される物質において、Si元素は層状の構造を作り、構造中のSi元素の層間にM元素が配置されている。そして、Si元素の層間にLiが吸蔵されることにより、全固体電池の充電時の負極活物質の膨張を抑制することができると推定される。
負極は、負極層を含み、必要に応じて負極集電体を含む。
負極層は、負極活物質として、MSi2(Mは、Yb、Er、Tm、及び、Luからなる群より選ばれるいずれか一種の元素)を含み、任意成分として、固体電解質、導電材、及びバインダー等が含まれていてもよい。
負極活物質としての上記MSi2で表される物質は、具体的には、イッテルビウムシリサイド(YbSi2)、エルビウムシリサイド(ErSi2)、ツリウムシリサイド(TmSi2)、及び、ルテチウムシリサイド(LuSi2)等が挙げられ、イッテルビウムシリサイド(YbSi2)が好ましい。
上記MSi2で表される物質は、AlB2型の結晶構造を有していてもよい。
X線回折測定装置:RINT−2500(リガク製)
線源:CuKα
測定範囲:2θ=10〜80°
測定間隔:0.02°
走査速度:10°/min
測定電圧:50kV
測定電流:300mA
負極活物質が粒子である場合の当該粒子の平均粒径(D50)は、例えば1nm以上100μm以下であってもよく、10nm以上30μm以下であってもよい。
負極集電体の形態は特に限定されるものではなく、箔状、メッシュ状等、種々の形態とすることができる。
本開示の負極は、全固体電池に用いられる。
本開示の全固体電池は、正極と、前記負極と、当該正極及び当該負極の間に配置される固体電解質層と、を有することを特徴とする。
図1は、本開示の全固体電池の一例を示す断面模式図である。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1に示すように、全固体電池100は、正極層12及び正極集電体14を含む正極16と、負極層13及び負極集電体15を含む負極17と、正極16と負極17の間に配置される固体電解質層11を備える。
正極は、少なくとも正極層を含み、必要に応じて正極集電体を含む。
正極層は、正極活物質を含み、任意成分として、固体電解質、導電材、及び、バインダー等が含まれていてもよい。
正極活物質の形状は特に限定されるものではないが、粒子状であってもよい。
正極活物質の表面には、Liイオン伝導性酸化物を含有するコート層が形成されていても良い。正極活物質と、固体電解質との反応を抑制できるからである。
Liイオン伝導性酸化物としては、例えば、LiNbO3、Li4Ti5O12、及びLi3PO4等が挙げられる。コート層の厚さは、下限が例えば、0.1nm以上であり、1nm以上であっても良い。一方、コート層の厚さは、上限が例えば、100nm以下であってもよく、20nm以下であっても良い。
正極層における正極活物質の含有量は、特に限定されないが、例えば10質量%〜100質量%の範囲内であってもよい。
正極層に用いられる固体電解質は、後述する固体電解質層に用いられる固体電解質と同様のものが挙げられる。
正極層中の固体電解質の含有割合は特に限定されるものではない。
例えば、正極活物質、及びバインダーを溶媒中に投入し、これらを撹拌することにより、正極用スラリーを作製し、当該スラリーを正極集電体等の基板の一面上に塗布して乾燥させることにより、正極層が得られる。
溶媒は、例えば酢酸ブチル、酪酸ブチル、ヘプタン、及びN−メチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
正極集電体等の基板の一面上に正極用スラリーを塗布する方法は、特に限定されず、ドクターブレード法、メタルマスク印刷法、静電塗布法、ディップコート法、スプレーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、及びスクリーン印刷法等が挙げられる。
また、正極層の形成方法の別の方法として、正極活物質及び必要に応じ他の成分を含む正極合剤の粉末を加圧成形することにより正極層を形成してもよい。
正極集電体の形態は特に限定されるものではなく、箔状、メッシュ状等、種々の形態とすることができる。
固体電解質層は、少なくとも固体電解質を含む。
硫化物系固体電解質としては、例えば、Li2S−P2S5、Li2S−SiS2、LiX−Li2S−SiS2、LiX−Li2S−P2S5、LiX−Li2O−Li2S−P2S5、LiX−Li2S−P2O5、LiX−Li3PO4−P2S5、及びLi3PS4等が挙げられる。なお、上記「Li2S−P2S5」の記載は、Li2SおよびP2S5を含む原料組成物を用いてなる材料を意味し、他の記載についても同様である。また、上記LiXの「X」は、ハロゲン元素を示す。上記LiXを含む原料組成物中にLiXは1種又は2種以上含まれていてもよい。LiXが2種以上含まれる場合、2種以上の混合比率は特に限定されるものではない。
硫化物系固体電解質における各元素のモル比は、原料における各元素の含有量を調製することにより制御できる。また、硫化物系固体電解質における各元素のモル比や組成は、例えば、ICP発光分析法で測定することができる。
硫化物系固体電解質の結晶状態は、例えば、硫化物系固体電解質に対してCuKα線を使用した粉末X線回折測定を行うことにより確認することができる。
本開示において、ガラスとは、結晶化度が20%未満の材料を意味し、ガラスセラミックスとは、結晶化度が20%以上80%未満の材料を意味し、結晶とは、結晶化度が80%以上の材料を意味する。
結晶化度は、硫化物系固体電解質についてNMR測定を行い、得られたNMRのスペクトルにおいて、下記式に示す、結晶に帰属されるピーク面積を全体のピーク面積で除した値に100を乗じた値とすることができる。
結晶化度(%)=(結晶に帰属されるピーク面積)÷(全体のピーク面積)×100
メカニカルミリングは、原料組成物を、機械的エネルギーを付与しながら混合する方法であれば特に限定されるものではないが、例えばボールミル、振動ミル、ターボミル、メカノフュージョン、ディスクミル等を挙げることができ、中でもボールミルが好ましく、特に遊星型ボールミルが好ましい。所望のガラスを効率良く得ることができるからである。
遊星型ボールミルを行う際の台盤回転数としては、例えば200rpm〜500rpmの範囲内、中でも250rpm〜400rpmの範囲内であることが好ましい。
遊星型ボールミルを行う際の処理時間は、例えば1時間〜100時間の範囲内、中でも1時間〜50時間の範囲内であることが好ましい。
ボールミルに用いられる容器および粉砕用ボールの材料としては、例えばZrO2およびAl2O3等を挙げることができる。
粉砕用ボールの径は、例えば1mm〜20mmの範囲内である。
極性の非プロトン性液体としては、特に限定されるものではないが、例えばアセトン等のケトン類;アセトニトリル等のニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等のアミド類;ジメチルスルホキシド(DMSO)等のスルホキシド類等を挙げることができる。
また、無極性の非プロトン性液体としては、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジメチルエーテル等の鎖状エーテル類;テトロヒドロフラン等の環状エーテル類;クロロホルム、塩化メチル、塩化メチレン等のハロゲン化アルキル類;酢酸エチル等のエステル類;フッ化ベンゼン、フッ化ヘプタン、2,3−ジハイドロパーフルオロペンタン、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン等のフッ素系化合物を挙げることができる。なお、上記液体の添加量は、特に限定されるものではなく、所望の硫化物系固体電解質を得ることができる程度の量であれば良い。
また、結晶材料は、例えば、ガラスを熱処理すること、又は、原料組成物に対して固相反応処理すること等により得ることができる。
熱処理温度は、ガラスの熱分析測定により観測される結晶化温度(Tc)よりも高い温度であればよく、通常、195℃以上である。一方、熱処理温度の上限は特に限定されない。
ガラスの結晶化温度(Tc)は、示差熱分析(DTA)により測定することができる。
熱処理時間は、所望の結晶化度が得られる時間であれば特に限定されるものではないが、例えば1分間〜24時間の範囲内であり、中でも、1分間〜10時間の範囲内が挙げられる。
熱処理の方法は特に限定されるものではないが、例えば、焼成炉を用いる方法を挙げることができる。
また、固体電解質の粒子の平均粒径(D50)は、特に限定されないが、下限が0.5μm以上であることが好ましく、上限が2μm以下であることが好ましい。
固体電解質は、1種単独で、又は2種以上のものを用いることができる。また、2種以上の固体電解質を用いる場合、2種以上の固体電解質を混合してもよい。
固体電解質層の形成方法は、例えば、固体電解質、及び必要に応じ他の成分を含む固体電解質層の材料の粉末を加圧成形することにより固体電解質層を形成してもよい。
外装体の形状としては、特に限定されないが、ラミネート型等を挙げることができる。
外装体の材質は、電解質に安定なものであれば特に限定されないが、ポリプロピレン、ポリエチレン、及び、アクリル樹脂等の樹脂等が挙げられる。
全固体電池の形状としては、例えば、コイン型、ラミネート型、円筒型、及び角型等を挙げることができる。
この場合、固体電解質材料の粉末、正極合剤の粉末、及び負極合剤の粉末を加圧成形する際のプレス圧は、通常1MPa以上600MPa以下程度である。
加圧方法としては、特に制限されないが、例えば、平板プレス、又はロールプレス等を用いて圧力を付加するプレス法等が挙げられる。
本開示の全固体電池の製造方法の別の例としては、例えば、まず、固体電解質材料の粉末を加圧成形することにより固体電解質層を形成する。そして、正極集電体の一面上に正極用スラリーを塗布し、当該正極用スラリーを乾燥させることにより正極層を含む正極を得る。その後、負極集電体の一面上に負極用スラリーを塗布し、当該負極用スラリーを乾燥させることにより負極層を含む負極を得る。そして、正極集電体、正極層、固体電解質層、負極層、負極集電体の順となるように固体電解質層を正極層と負極層の間に配置することにより全固体電池を得ることができる。
全固体電池の製造は、系内の水分をできるだけ除去した状態で行うとよい。例えば、各製造工程において、系内を減圧すること、系内を不活性ガス等の水分を実質的に含まないガスで置換すること等が有効と考えられる。
[固体電解質の合成]
固体電解質の原料として、Li2S(フルウチ化学社製)0.550gと、P2S5(アルドリッチ社製)0.887gと、LiI(日宝化学社製)0.285gと、LiBr(高純度化学社製)0.277gを秤量し、これらの原料をメノウ乳鉢で5分間混合して混合物を得た。
その後、混合物を容器に移し、当該容器にn−ヘプタン(脱水グレード、関東化学社製)を4g入れた。そして、混合物を、遊星型ボールミルを用いて、40時間メカニカルミリングすることで固体電解質(LiI−LiBr−Li2S−P2S5)を得た。
正極活物質としては、表面にLiNbO3のコート処理を施したLiNi1/3Co1/3Mn1/3O2(日亜化学工業社製)を使用した。
正極層の原料として、上記正極活物質を1.5gと、導電材として気相法炭素繊維(VGCF 昭和電工社製)を0.023gと、上記固体電解質を0.239gと、バインダーとしてPVdF(クレハ社製)0.011gと、溶媒として酪酸ブチル(キシダ化学社製)0.8gと、を秤量した。そして、これらの原料を、超音波ホモジナイザー(SMT社製 UH−50)を用いて混合することにより正極合剤(正極用スラリー)を得た。
負極層の原料としては、負極活物質としてYbSi2(LeapLabchem社製)1.0gと、導電材としてVGCF(昭和電工社製)を0.03gと、上記固体電解質0.280gと、バインダーとしてPVdF(クレハ社製)0.010gと、溶媒として酪酸ブチル(キシダ化学社製)1.1gと、を秤量し、これらの原料を、超音波ホモジナイザー(SMT社製 UH−50)を用いて混合することにより負極合剤(負極用スラリー)を得た。
なお、YbSi2のEDX分析(装置:X−MAX80、堀場製作所社製)による原子数比は、Yb:Si=33.2at%:66.8at%であった。
また、YbSi2について、CuKa線を用いたX線回折(XRD)測定をX線回折測定装置としてRINT−2500(リガク製)を用いて行った。当該測定により得られたXRDスペクトルを図2に示す。
1cm2のセラミックス製の型に上記固体電解質を0.065g秤量し、当該固体電解質を1ton/cm2(≒98MPa)でプレスすることにより固体電解質層を得た。
固体電解質層の一面上に正極合剤0.020gを配置し、1ton/cm2(≒98MPa)でプレスすることにより正極層を作製した。
そして固体電解質層の正極層を作製した面とは反対側の面上に負極合剤0.030gを配置し、4ton/cm2(≒392MPa)でプレスすることにより負極層を作製した。
また、正極集電体としてアルミ箔を正極層に取り付け、負極集電体として銅箔を負極層に取り付けて、全固体電池を得た。
全固体電池を0.245mAで4.35Vまで定電流−定電圧(CC−CV)充電した。その後、0.245mAで3.0VまでCC−CV放電を行った。
その後、再度全固体電池を充電した。この時の充電を初回充電とした。当該初回充電において、全固体電池の拘束圧力をモニタリングし、4.55Vでの全固体電池の拘束圧力を測定し、後述する比較例1の全固体電池の拘束圧力と比較した。結果を表1に示す。
表1において、拘束圧増加量は、測定した初回充電後における全固体電池の拘束圧力の、比較例1を100としたときの相対値である。
また、図3に実施例1の全固体電池の初回充放電を行った結果得られた、充放電曲線を示す。なお、全固体電池の初回充電後の放電を初回放電とした。
上記[負極合剤の作製]、及び[電池の作製]を下記の通り行ったこと以外は、実施例1と同様の方法で全固体電池を作製し、実施例1と同様の方法で充放電試験を行った。結果を表1に示す。
[負極合剤の作製]
負極層の原料として、負極活物質としてSi単体(高純度化学社製)1.0gと、導電材としてVGCF(昭和電工社製)を0.04gと、上記固体電解質を0.776gと、バインダーとしてPVdF(クレハ社製)0.02gと、溶媒として酪酸ブチル(キシダ化学社製)1.7gと、を秤量し、これらの原料を、超音波ホモジナイザー(SMT社製 UH−50)を用いて混合し、負極合剤を得た。
[電池の作製]
上記固体電解質層の一面上に正極合剤0.020gを配置し、1ton/cm2(≒98MPa)でプレスして正極層を作製した。
そして固体電解質層の正極層を作製した面とは反対側の面上に負極合剤0.0045gを配置し、4ton/cm2(≒392MPa)でプレスすることにより負極層を作製した。
また、正極集電体としてアルミ箔を正極層に取り付け、負極集電体として銅箔を負極層に取り付けて、全固体電池を得た。
したがって、YbSi2と同様のAlB2型の結晶構造を有するMSi2(Mは、Yb、Er、Tm、及び、Luからなる群より選ばれるいずれか一種の元素)で表される物質を負極活物質として用いることにより、全固体電池の拘束圧を低減することができると推定される。
上記[固体電解質の合成]、[正極合剤の作製]及び[負極合剤の作製]は、実施例1と同様の方法で実施し、上記[固体電解質層の作製]の代わりに下記[電解液の調整]を行い、上記[電池の作製]は下記の通り行い、液系電池を作製した。
[電解液の調整]
電解質塩として、LiPF6と、溶媒として、エチレンカーボネート(EC)/ジエチルカーボネート(DEC)と、を用いて、電解液を調整した。
[電池の作製]
セパレータとしてハイポア(旭化成社製)を準備し、上記セパレータの一面上に正極合剤0.020gを配置し、1ton/cm2(≒98MPa)でプレスすることにより正極層を作製した。
そしてセパレータの正極層を作製した面とは反対側の面上に負極合剤0.030gを配置し、4ton/cm2(≒392MPa)でプレスすることにより負極層を作製した。
そして、セパレータに上記電解液を含浸させた。
また、正極集電体としてアルミ箔を正極層に取り付け、負極集電体として銅箔を負極層に取り付けて、液系電池を得た。当該液系電池について実施例1と同様の方法で上記[充放電試験]を行った。
図4に比較例2の液系電池の初回充放電を行った結果得られた、充放電曲線を示す。
一方、図3に示すように、YbSi2を負極活物質として用いた実施例1の全国体電池では、所望の電池の容量が得られることが実証された。
これは、液系電池では、YbSi2と電解液とが反応して被膜が生成することにより、電解液と負極活物質との界面を形成することが困難であり、所望のイオン伝導性が担保できないため、所望の電池容量が得られなかったと推定される。
一方、全固体電池では、YbSi2と固体電解質とが反応しにくいため、被膜が生成しにくく、固体電解質と負極活物質との間に良好な界面が形成されて、所望のイオン伝導性が担保されたため、所望の電池の容量が得られたと推定される。
12 正極層
13 負極層
14 正極集電体
15 負極集電体
16 正極
17 負極
100 全固体電池
Claims (2)
- 全固体電池に用いられる負極層を有する負極であって、
前記負極層が負極活物質として、MSi2(Mは、Yb、Er、Tm、及び、Luからなる群より選ばれるいずれか一種の元素)を含むことを特徴とする負極。 - 正極と、前記請求項1に記載の負極と、当該正極及び当該負極の間に配置される固体電解質層と、を有することを特徴とする全固体電池。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018212190A JP7074027B2 (ja) | 2018-11-12 | 2018-11-12 | 負極 |
CN201911064686.XA CN111180739A (zh) | 2018-11-12 | 2019-11-04 | 负极 |
US16/674,465 US11043670B2 (en) | 2018-11-12 | 2019-11-05 | All-solid-state battery including an anode having an anode layer containing MSi2 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018212190A JP7074027B2 (ja) | 2018-11-12 | 2018-11-12 | 負極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020080213A true JP2020080213A (ja) | 2020-05-28 |
JP7074027B2 JP7074027B2 (ja) | 2022-05-24 |
Family
ID=70552062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018212190A Active JP7074027B2 (ja) | 2018-11-12 | 2018-11-12 | 負極 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11043670B2 (ja) |
JP (1) | JP7074027B2 (ja) |
CN (1) | CN111180739A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000003731A (ja) * | 1998-06-16 | 2000-01-07 | Fuji Photo Film Co Ltd | 非水二次電池 |
JP2000012088A (ja) * | 1998-06-18 | 2000-01-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 非水二次電池 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6235427B1 (en) * | 1998-05-13 | 2001-05-22 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Nonaqueous secondary battery containing silicic material |
JP4055254B2 (ja) * | 1998-06-25 | 2008-03-05 | 宇部興産株式会社 | 非水二次電池 |
JP4844550B2 (ja) * | 2007-12-07 | 2011-12-28 | 宇部興産株式会社 | 非水二次電池 |
JP5520538B2 (ja) | 2009-08-03 | 2014-06-11 | 古河電気工業株式会社 | ナノサイズ粒子を含むリチウムイオン二次電池用負極材料、リチウムイオン二次電池用負極、リチウムイオン二次電池 |
JP2012155994A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toyota Motor Corp | 固体電池用電極 |
JP2013149444A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Toyota Motor Corp | 金属電池用負極材料、当該金属電池用負極材料を含む金属電池、及び、当該金属電池用負極材料の製造方法 |
KR101783447B1 (ko) * | 2015-02-02 | 2017-10-23 | 주식회사 엘지화학 | 고용량 음극을 포함하는 이차전지 및 그 제조 방법 |
KR102341405B1 (ko) * | 2015-07-03 | 2021-12-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 음극 활물질, 이를 채용한 리튬 전지 및 이의 제조 방법 |
JP6699473B2 (ja) | 2015-09-14 | 2020-05-27 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池システム及びその製造方法 |
-
2018
- 2018-11-12 JP JP2018212190A patent/JP7074027B2/ja active Active
-
2019
- 2019-11-04 CN CN201911064686.XA patent/CN111180739A/zh active Pending
- 2019-11-05 US US16/674,465 patent/US11043670B2/en active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000003731A (ja) * | 1998-06-16 | 2000-01-07 | Fuji Photo Film Co Ltd | 非水二次電池 |
JP2000012088A (ja) * | 1998-06-18 | 2000-01-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 非水二次電池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11043670B2 (en) | 2021-06-22 |
US20200152982A1 (en) | 2020-05-14 |
JP7074027B2 (ja) | 2022-05-24 |
CN111180739A (zh) | 2020-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102104009B1 (ko) | 리튬 고체 전지 | |
US9577286B2 (en) | Method of producing solid state lithium battery module | |
JP6946836B2 (ja) | リチウム固体電池、およびリチウム固体電池の製造方法 | |
US11018374B2 (en) | All-solid-state battery | |
US12027662B2 (en) | All-solid-state battery | |
JP2020184407A (ja) | 全固体電池 | |
JP2016012495A (ja) | リチウム固体二次電池およびその製造方法 | |
JP2015072772A (ja) | リチウムイオン二次電池およびリチウムイオン二次電池用正極活物質の製造方法 | |
US11552291B2 (en) | Anode | |
JP7107880B2 (ja) | 負極合材層 | |
JP2020035607A (ja) | ニオブ酸リチウム、及びそれの製造方法 | |
JP2020129519A (ja) | 全固体電池 | |
JP7364359B2 (ja) | 全固体電池及びその製造方法 | |
JP2020035608A (ja) | 正極層の製造方法 | |
JP2021089814A (ja) | 全固体電池 | |
WO2020105598A1 (ja) | 複合炭素粒子、その製造方法及びリチウムイオン二次電池 | |
JP2014053166A (ja) | 電池用焼結体、全固体リチウム電池および電池用焼結体の製造方法 | |
JP2021034199A (ja) | 全固体電池 | |
JP2020053156A (ja) | 複合活物質粒子の製造方法 | |
JP7259677B2 (ja) | 全固体電池 | |
JP7074027B2 (ja) | 負極 | |
JP7420469B2 (ja) | 負極合材 | |
JP2022056859A (ja) | 負極材料及び固体電池 | |
JP2021197302A (ja) | 固体電池 | |
JP2021077445A (ja) | 非水電解質電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220316 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220425 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7074027 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |