JP2020077213A - 駐車場運用システムと方法 - Google Patents
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Description
なお、区別が必要な場合を除き、手動運転車と自動運転車の両方を単に「車両」と呼ぶ。
しかし、この場合、運転者とその乗客は利便性の高い駐車枠(例えば入口近く)を希望して駐車することが多く、駐車場の駐車率が高くなると、後続の車両は、空の駐車枠の探索や、そこからの移動のため、余分な時間がかかる不便を強いられることになる。
(1)自動運転車の乗降りのため、利便性の高い場所に渋滞が発生しやすい。自動運転車に後続する手動運転車は、自動運転車の乗降りのため待ち時間が長くなり不便を強いられる。また、自動運転車の制御システムも複雑になる。
(2)自動運転車の駐車位置が、利便性の高い場所又はその近傍に集中する。そのため、手動運転車の駐車位置が相対的に不便な場所になる。
(3)自動運転車の比率が増大するにつれて、手動運転車の不便が一層大きくなる。
また、上述した特許文献1の手段では、自動運転車が空の第1待機スペースを探索する必要があり、この探索のため利便性の高い場所又はその近傍で自動運転車のうろつき(もたつき)が発生する。
前記駐車場は、入口及び出口と前記車両が停車可能な複数の駐車枠を有し、
さらに、前記自動運転車と双方向に通信可能な駐車管理装置を備え、
前記自動運転車の入庫時において、前記駐車管理装置は、前記自動運転車と通信し、前記自動運転車に空の前記駐車枠を指定する、駐車場運用システムが提供される。
(A)前記駐車場に、入口及び出口と前記車両が停車可能な複数の駐車枠を準備し、
(B)前記自動運転車の入庫時において、駐車管理装置により、前記自動運転車と通信し、前記自動運転車に空の前記駐車枠を指定する、駐車場運用方法が提供される。
この図において、駐車場運用システム100は、駐車場10と駐車管理装置50を備える。
駐車場10は、入口11及び出口12と複数の駐車枠13を有する。駐車枠13は、その内側に車両1が自走して停車可能又は駐車可能な大きさに設定されている。
例えば、駐車枠13には、車両1の有無を検出する車両検出センサー4が設置されており、駐車枠内の車両1の有無を駐車管理装置50に通知する。なお、駐車枠内の車両1の有無の検出は、車両検出センサー4に限定されず、その他の手段、例えば、カメラによる画像処理、レーザーレーダによる検出などでもよい。
この例では、車両1の有無は、すべての駐車枠13について検出することが好ましい。
この構成により、車両1(自動運転車1A及び手動運転車1B)は共通出庫経路24と出口12を通って一般車路2に出車することができる。
本発明の駐車場運用方法は、人が運転する手動運転車1Bと自律運転可能な自動運転車1Aが同一の駐車場10に混在して駐車する駐車場の管理方法である。
ステップR1において、駐車場10に、入口11及び出口12と複数の駐車枠13を準備する。
なお既設の駐車場10の場合は、ステップR1を省略することができる。
ステップR2において、駐車管理装置50により、自動運転車1Aと通信し、ステップR3において、自動運転車1Aに空の駐車枠13と第1入庫経路を指定する。第1入庫経路は、例えば入口11から指定された駐車枠13までの最短ルートであるのがよい。
なお、自動運転車1Aの入庫と並行して、手動運転車1Bは、入口11から駐車場10に入り、空の駐車枠13を探索してそこに駐車する。
乗降枠14以外の駐車枠13は、一般車(手動運転車1B)と自動運転車1Aの区別がなく、手動運転車1Bと自動運転車1Aの両方が共通の駐車枠13に駐車する。
また帰り(出庫時)は、手動運転車1Bは駐車した駐車枠13で人が乗車するが、自動運転車1Aは乗降枠14で乗車する。すなわち、自動運転車1Aは乗降枠14にて降車し、かつ乗車する。
駐車管理装置50は、自動運転車1Aの入庫時において、自動運転車1Aに駐車ゾーンAの空の乗降枠14を指定し、次いで乗客が降車後に自動運転車1Aに乗降枠以外(駐車ゾーンA以外)の空の駐車枠13を指定する。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
この図において、駐車場運用方法はS1〜S8の各工程(ステップ)からなる。
ステップS1において、駐車場10に、入口11及び出口12と複数の駐車枠13を準備する。
なお既設の駐車場10の場合は、ステップS1を省略することができる。
なお乗降枠14の比率は、乗降枠14の利用率を考慮して決定するのがよい。
ステップS3において、駐車管理装置50により、自動運転車1Aと通信し、ステップS4において、自動運転車1Aに空の乗降枠14と第1入庫経路を指定する。
「乗降枠以外の空の駐車枠13」は、好ましくは利便性の低い場所(この例では施設から遠い場所)に設定する。第2入庫経路は、例えば乗客が降車した乗降枠14から指定された駐車枠13までの最短ルートであるのがよい。
なお、自動運転車1Aの入庫と並行して、手動運転車1Bは、乗降枠以外の空の駐車枠13に随時駐車する。
ステップS6において、駐車管理装置50により、自動運転車1Aと通信し、ステップS7において空の乗降枠14とそこまでの出庫経路を指定する。出庫経路は、例えば駐車した駐車枠13から指定された乗降枠14までの最短ルートであるのがよい。
なお、自動運転車1Aの出庫と並行して、手動運転車1Bは、乗降枠以外の空の駐車枠13で人が乗車し、そこから共通出庫経路24と出口12を通って一般車路2に随時出車する。
また、乗降枠14を利用する車両1は、この例では、好ましくは自動運転車1Aと手動運転車1Bの両方であるが、いずれか一方に制限してもよい。
この構成により、乗降枠14は「車寄せ」として機能し、乗降枠14において、車両1の停車、乗客の乗降り、及び車両1の発車を短時間に効率よく実施することができる。
また、この例では、自動運転車枠16は、自動運転車1Aが自律運転により駐車できる限りで、密に配置されている。
この構成により、自動運転車1Aは、他の駐車ゾーンB,Cを介さずに駐車ゾーンAまで直行することができる。次いで自動運転車1Aは、乗客が降車後に他の駐車ゾーンCを介さずに駐車ゾーンBまで直行することができる。
この構成により、自動運転車1Aの比率が変化する(例えば徐々に増大する)場合でも、その比率に適合するように境界線19を変えることで、駐車ゾーンB,Cの利用率を適正化して、自動運転車1A及び手動運転車1Bをそれぞれ効率よく駐車することができる。
駐車管理装置50が入庫申請を受け付け(T2−1)、自動運転車1Aとの通信を確立し(T2−2)、空の乗降枠14と第1入庫経路を指示(指定)する(T2−3)。
利用者は、指定された乗降枠14において降車し(T5−1)、降車が完了する(T5−2)。
次いで、自動運転車1Aが自動走行を開始し(T7−1)、自動運転車枠16に駐車する(T7−2)。
駐車管理装置50が駐車を受け付け(T8)、自動運転車1Aの入庫が完了する。
次いで、自動運転車1Aが自動走行を開始し(U3−1)、指定された乗降枠14に到着する(U3−2)。駐車管理装置50は到着通知を受領する(U4)。
利用者は、乗降枠14において乗車し(U5−1)、乗車が完了する(U5−2)。
次いで、自動運転車1Aが自動走行を開始し(U7−1)、出口12に到着し(U7−2)、そのまま自動運転車1Aが運転を継続する。
駐車管理装置50が出庫完了を受け付け(U8)、自動運転車1Aの出庫が完了する。
また、乗降枠14は手動運転車1Bが利用してもよく、この場合に、従来のバレーパーキングとして用いることができる。
例えば、入口11及び出口12は、単一に限定されず、複数であってもよい。
また、乗降枠14、自動運転車枠16、及び手動運転車枠18は、車路で連通している限りで、離れた場所であってもよい。
2 一般車路、4 車両検出センサー、10 駐車場、11 入口、
12 出口、13 駐車枠、14 乗降枠、16 自動運転車枠、
18 手動運転車枠、24 共通出庫経路、50 駐車管理装置、
100 駐車場運用システム
Claims (9)
- 人が運転する手動運転車と自律運転可能な自動運転車の車両が同一の駐車場に混在して駐車する駐車場運用システムであって、
前記駐車場は、入口及び出口と前記車両が停車可能な複数の駐車枠を有し、
さらに、前記自動運転車と双方向に通信可能な駐車管理装置を備え、
前記自動運転車の入庫時において、前記駐車管理装置は、前記自動運転車と通信し、前記自動運転車に空の前記駐車枠を指定する、駐車場運用システム。 - 前記自動運転車の入庫時において、前記駐車管理装置は、空の前記駐車枠と共に前記駐車枠までの第1入庫経路を指定する、請求項1に記載の駐車場運用システム。
- 前記駐車枠の一部が、前記自動運転車が停車して乗客が乗降り可能な乗降枠として設定され、
前記自動運転車の入庫時において、前記駐車管理装置は、前記自動運転車に空の前記乗降枠を指定し、次いで乗客が降車後に前記自動運転車に乗降枠以外の空の前記駐車枠を指定する、請求項1に記載の駐車場運用システム。 - 前記駐車枠は、利便性の高い場所に設定され前記車両が停車して乗客が乗降り可能な複数の乗降枠と、前記自動運転車が駐車可能な複数の自動運転車枠と、前記手動運転車が駐車可能な複数の手動運転車枠と、に区分され、
前記自動運転車の入庫時において、前記駐車管理装置は、乗客が降車後に前記自動運転車に空の前記自動運転車枠を指定する、請求項1に記載の駐車場運用システム。 - 前記自動運転車枠は利便性の低い場所に設定され、前記手動運転車枠は利便性が前記乗降枠と前記自動運転車枠との中間の場所に設定される、請求項4に記載の駐車場運用システム。
- 前記自動運転車の出庫時において、前記駐車管理装置は、前記自動運転車と通信し、空の前記乗降枠とそこまでの出庫経路を指定する、請求項3又は4に記載の駐車場運用システム。
- 前記手動運転車枠と前記自動運転車枠は、隣接しており、
前記手動運転車枠と前記自動運転車枠の境界は、前記駐車管理装置により可変制御される、請求項4に記載の駐車場運用システム。 - 人が運転する手動運転車と自律運転可能な自動運転車の車両が同一の駐車場に混在して駐車する駐車場運用方法であって、
(A)前記駐車場に、入口及び出口と前記車両が停車可能な複数の駐車枠を準備し、
(B)前記自動運転車の入庫時において、駐車管理装置により、前記自動運転車と通信し、前記自動運転車に空の前記駐車枠を指定する、駐車場運用方法。 - 前記駐車枠の一部を、前記自動運転車が停車して乗客が乗降り可能な乗降枠として設定し、
前記(B)において、前記自動運転車に空の前記乗降枠を指定し、次いで乗客が降車後に前記自動運転車に乗降枠以外の空の前記駐車枠を指定する、請求項8に記載の駐車場運用方法。
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