JP7268800B2 - 管制装置、管制方法、及びプログラム - Google Patents

管制装置、管制方法、及びプログラム Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本国際出願は、2020年7月27日に日本国特許庁に出願された日本国特許出願第2020-126381号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2020-126381号の全内容を本国際出願に参照により援用する。
本開示は管制装置、管制方法、及びプログラムに関する。
特許文献1に、自動バレー駐車場に使用される駐車場管理装置が開示されている。駐車場管理装置は、入出庫スペースに停車している車両から、駐車スペース内の駐車枠までの走行経路を決定する。駐車場管理装置は、車両が有する自動運転機能を利用して車両を入出庫スペースから駐車枠まで誘導する。
特開2011-54116号公報
発明者の詳細な検討の結果、以下の課題が見出された。自動バレー駐車場において、単位時間に入出庫できる車両の数は、入出庫スペースの広さに依存する。ユーザの入出庫が集中する場合、入出庫スペースの広さが足りないと、ユーザの待ち時間が長くなる。
ユーザの待ち時間を抑制するために、入出庫スペースを常に広くすることが考えられる。しかしながら、入出庫スペースを常に広くすると、駐車スペースが不足することがある。
本開示の1つの局面では、自動バレー駐車場を効率的に利用できる管制装置、管制方法、及びプログラムを提供することが好ましい。
本開示の1つの局面は、自動バレー駐車場に用いられる管制装置である。管制装置は、前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース及び駐車スペースを設定するように構成されたスペース設定ユニットと、前記スペース設定ユニットにより設定された前記駐車スペースの中に駐車枠を設定し、前記スペース設定ユニットにより設定された前記入出庫スペースの中の車両から、前記駐車枠までの走行経路を作成するように構成された走行経路作成ユニットと、前記走行経路作成ユニットが作成した前記走行経路を前記車両に送信するように構成された走行経路送信ユニットと、を備える。前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であるように構成されている。
本開示の1つの局面である管制装置は、例えば、入出庫する車両が多い場合は、入出庫スペースを広く設定することができる。そのことにより、本開示の1つの局面である管制装置は、入出庫におけるユーザの待ち時間を抑制できる。また、本開示の1つの局面である管制装置は、例えば、入出庫する車両が少ない場合は、駐車スペースを広く設定することができる。そのことにより、本開示の1つの局面である管制装置は、駐車スペースの不足を抑制できる。
本開示の別の局面は、自動バレー駐車場に用いられる管制方法である。管制方法では、前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース及び駐車スペースを設定し、設定された前記駐車スペースの中に駐車枠を設定し、設定された前記入出庫スペースの中の車両から、前記駐車枠までの走行経路を作成し、作成された前記走行経路を前記車両に送信する。管制方法では、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能である。
本開示の別の局面である管制方法では、例えば、入出庫する車両が多い場合は、入出庫スペースを広く設定することができる。そのことにより、入出庫におけるユーザの待ち時間を抑制できる。また、本開示の1つの局面である管制方法では、例えば、入出庫する車両が少ない場合は、駐車スペースを広く設定することができる。そのことにより、駐車スペースの不足を抑制できる。
可変スペースが入出庫スペースの一部である場合の自動バレー駐車場の構成を表す説明図である。 可変スペースが駐車スペースの一部である場合の自動バレー駐車場の構成を表す説明図である。 管制システムの構成を表すブロック図である。 制御部の機能的構成を表すブロック図である。 管制システム及び車両が実行する入庫に関する処理を表すシーケンス図である。 管制システム及び車両が実行する入庫に関する処理を表すシーケンス図である。 管制システム及び車両が実行する入庫に関する処理を表すシーケンス図である。 管制システム及び車両が実行する入庫に関する処理を表すシーケンス図である。 管制システム及び車両が実行する出庫に関する処理を表すシーケンス図である。 管制システム及び車両が実行する出庫に関する処理を表すシーケンス図である。 管制装置が実行するスペース設定処理を表すフローチャートである。 駐車台数及び入出庫車数を入力すると、可変スペースの用途を出力するマップを表す説明図である。 駐車台数及び入出庫車数を入力すると、可変スペースの用途を出力するマップを表す説明図である。 管制装置が実行するスペース設定処理を表すフローチャートである。 図15Aは、常に入出庫スペースとして設定される固定スペースに関する管理データベースを例示する説明図である。図15Bは、常に駐車スペースとして設定される固定スペースに関する管理データベースを例示する説明図である。図15C及び図15Dは、それぞれ、可変スペースに関する管理データベースを例示する説明図である。
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
1.自動バレー駐車場1の構成
自動バレー駐車場1の構成を、図1及び図2に基づき説明する。自動バレー駐車場1には、入出庫スペース3と、駐車スペース5とが隣接して存在する。入出庫スペース3及び駐車スペース5は、後述する管制装置25により仮想的に設定されたスペースである。管制装置25は、自動バレー駐車場1に対応する地図上にて、入出庫スペース3、駐車スペース5、及び後述する駐車枠8等を設定する。
自動バレー駐車場1には、入出庫スペース3の一部、及び駐車スペース5の一部のいずれにもなることができる可変スペース7が存在する。可変スペース7は、後述する管制装置25により仮想的に設定されたスペースである。
管制装置25は、可変スペース7を、入出庫スペース3の一部、及び駐車スペース5の一部のどちらにも設定することができる。図1は、管制装置25が、可変スペース7を入出庫スペース3の一部として設定した状態を示す。図2は、管制装置25が、可変スペース7を駐車スペース5の一部として設定した状態を示す。
入出庫スペース3は、常に入出庫スペース3として設定される固定スペース3Aを含む。駐車スペース5は、常に駐車スペース5として設定される固定スペース5Aを含む。可変スペース7は、固定スペース3Aと、固定スペース5Aとに挟まれた位置にあるスペースである。可変スペース7は、固定スペース3Aと接続していることが好ましい。
管制装置25が、可変スペース7を入出庫スペース3の一部として設定した場合、図1に示すように、入出庫スペース3は、固定スペース3Aと、可変スペース7とを合わせたスペースとなる。また、管制装置25が、可変スペース7を入出庫スペース3の一部として設定した場合、図1に示すように、駐車スペース5は、固定スペース5Aのみにより構成される。
管制装置25が、可変スペース7を入出庫スペース3の一部として設定した場合、入出庫スペース3と駐車スペース5の境界は、図1に示す第1境界13Aとなる。第1境界13Aは、可変スペース7と、固定スペース5Aとの境界である。
管制装置25が、可変スペース7を駐車スペース5の一部として設定した場合、図2に示すように、入出庫スペース3は、固定スペース3Aのみにより構成される。また、管制装置25が、可変スペース7を駐車スペース5の一部として設定した場合、図2に示すように、駐車スペース5は、固定スペース5Aと、可変スペース7とを合わせたスペースとなる。
管制装置25が、可変スペース7を駐車スペース5の一部として設定した場合、入出庫スペース3と駐車スペース5の境界は、図2に示す第2境界13Bとなる。第2境界13Bは、可変スペース7と、固定スペース3Aとの境界である。
駐車スペース5は、複数の車両11を駐車可能なスペースである。駐車スペース5は、複数の駐車枠8を包含するスペースである。駐車枠8は、1台の車両11を駐車する枠である。
自動バレー駐車場1は入口9を備える。これから駐車しようとする車両11は、自動バレー駐車場1の外部から、入口9を通り、入出庫スペース3に入る。車両11として、AVP機能搭載車11Aと、AVP機能非搭載車11Bとがある。AVP機能とは、自動バレー駐車機能を意味する。
入口9から入出庫スペース3に入った車両11は、入出庫スペース3内で停止することができる。入出庫スペース3内で、ドライバは車両11から降車する。入出庫スペース3内の車両11は、後述する駐車ロボット31により搬送されるか、AVP機能を使用することで、駐車スペース5に入ることができる。
駐車スペース5から出庫された車両11は、入出庫スペース3に入る。入出庫スペース3内で、ドライバは車両11に乗車する。自動バレー駐車場1は、出口17を備える。入出庫スペース3内の車両11は、出口17を通り、自動バレー駐車場1の外部に進むことができる。
2.管制システム23の構成
管制システム23の構成を、図3~図4に基づき説明する。管制システム23は、自動バレー駐車場1に用いられる。図3に示すように、管制システム23は、管制装置25と、複数の個別端末27と、共通端末29と、駐車ロボット31と、インフラ32と、分離部材34と、境界表示部36と、を備える。個別端末27は、例えば、ユーザのスマートフォンである。共通端末29は、後述する停車枠53ごとに設けられていてもよいし、全て停車枠53で共用されるものであってもよい。
管制装置25は、制御部33と、通信部35とを備える。制御部33は、CPU37と、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ39とする)と、を有するマイクロコンピュータを備える。
制御部33の各機能は、CPU37が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ39が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部33は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
制御部33は、図4に示すように、スペース設定ユニット41と、支援ユニット43と、車両判断ユニット45と、車両移動ユニット47と、情報取得ユニット49と、境界変更ユニット51と、を備える。境界変更ユニット51は、部材移動ユニット及び表示変更ユニットに対応する。
通信部35は、駐車ロボット31及びAVP機能搭載車11Aと無線通信を行うことができる。
停車枠53は、入庫又は出庫する車両11が一時的に駐車する枠である。1つの停車枠53に1台の車両11が駐車することができる。
個別端末27は、ユーザの操作を受け付ける。ユーザの操作として、入庫要求操作、ユーザの識別情報の入力等が挙げられる。また、個別端末27は、ユーザに対し情報を表示する。
共通端末29は、入出庫スペース3に設置されている。共通端末29は、ユーザの操作を受け付ける。ユーザの操作として、出庫要求操作、ユーザの識別情報の入力等が挙げられる。また、共通端末29は、ユーザに対し情報を表示する。
駐車ロボット31は、以下の機能を有する。駐車ロボット31は、管制装置25との間で無線通信を行うことができる。駐車ロボット31は、管制装置25から走行経路を受信することができる。駐車ロボット31は、自動バレー駐車場1の地図情報を有している。駐車ロボット31は、自己の位置情報を取得することができる。駐車ロボット31は、地図情報と、位置情報と、走行経路とを使用して、走行経路に沿って走行することができる。
駐車ロボット31は、車両11をリフトアップすることができる。駐車ロボット31は、車両11をリフトアップした状態で、走行経路に沿って走行することができる。駐車ロボット31が車両11をリフトアップした状態で走行することは、駐車ロボット31が車両11を搬送することに対応する。駐車ロボット31は、リフトアップしていた車両11を路面に降ろすことができる。
駐車ロボット31は、位置情報を管制装置25に送信することができる。駐車ロボット31は、管制装置25から指示を受信し、指示に対応する動作をすることができる。指示として、例えば、停止、発進、リルート等がある。
インフラ32は、自動バレー駐車場1の各部における状態を検出する複数のセンサを備える。センサとして、例えば、カメラ、ライダー等が挙げられる。カメラ、ライダー等は、例えば、自動バレー駐車場1の天井又は壁面に取り付けられている。カメラの一部は、入出庫スペース3内にある車両11のナンバープレートを撮影する。また、インフラ32は、車両11を誘導する装置を備える。誘導する装置として、例えば、車両11の進行方向を表示する表示装置等が挙げられる。誘導する装置として、例えば、進行方向を路面に投影するプロジェクタ、天井又は壁面に設置された表示装置等が挙げられる。
分離部材34は、入出庫スペース3と駐車スペース5とを物理的に分離する。分離部材34は、管制装置25からの指示に応じて、位置を変更可能である。管制装置25は、分離部材34の位置を、第1境界13Aの位置、又は、第2境界13Bの位置とすることができる。
分離部材34は、例えば、柵又はゲートを備える。柵又はゲートは、第1境界13Aの位置と、第2境界13Bの位置との間を移動可能である。また、分離部材34は、例えば、上下アップダウン式の車止めを備える。上下アップダウン式の車止めは、第1境界13Aの位置と、第2境界13Bの位置とにそれぞれ設けられている。なお、分離部材34は、例えば、伸縮可能なポールでもよい。
管制装置25が、可変スペース7を入出庫スペース3の一部として設定した場合、第1境界13Aの位置にある車止めは、上昇して、入出庫スペース3と駐車スペース5とを物理的に分離する。第2境界13Bの位置にある車止めは、路面より低い位置に下降している。
管制装置25が、可変スペース7を駐車スペース5の一部として設定した場合、第1境界13Aの位置にある車止めは、路面より低い位置に下降している。第2境界13Bの位置にある車止めは、上昇して、入出庫スペース3と駐車スペース5とを物理的に分離する。
境界表示部36は、管制装置25からの指示に応じて、入出庫スペース3と駐車スペース5との境界を視覚的に表示する。入出庫スペース3と駐車スペース5との境界が第1境界13Aである場合、境界表示部36は、第1境界13Aにおいて視覚的な表示を行う。入出庫スペース3と駐車スペース5との境界が第2境界13Bである場合、境界表示部36は、第2境界13Bにおいて視覚的な表示を行う。
境界表示部36は、例えば、第1境界13Aの付近と、第2境界13Bの付近とにそれぞれ設置された信号機を備える。入出庫スペース3と駐車スペース5との境界が第1境界13Aである場合、第1境界13Aの付近の信号機のみが、特有の形態の表示を行う。特有の形態の表示として、例えば、青色に点灯する表示等が挙げられる。また、入出庫スペース3と駐車スペース5との境界が第2境界13Bである場合、第2境界13Bの付近の信号機のみが、特有の形態の表示を行う。
境界表示部36は、例えば、簡易モニタ、プロジェクタ等を備える。簡易モニタ、プロジェクタ等は、文字等を表示することにより、入出庫スペース3と駐車スペース5との境界を視覚的に表示する。
3.管制システム23及び車両11が実行する入庫に関する処理
管制システム23及び車両11が実行する入庫に関する処理を図5~図8に基づき説明する。
ユーザが入庫の予約を行う場合、図5に示すA1~A8の処理が行われる。ユーザが入庫の予約を行わない場合は、A1~A8の処理は行われず、図6に示すA9以降の処理が行われる。
A1では、ユーザが個別端末27に情報を入力し、入庫の予約操作をする。情報として、例えば、車両11の識別情報、ユーザの識別情報、入庫予定時間、車両11が備えるAVPシステムの種類等がある。
A2では、個別端末27が、前記A1で入力された情報を管制装置25に送信し、予約の可否を問い合わせる。
A3では、管制装置25が、前記A2で受信した情報に基づき、駐車場と車両11との整合を確認する。駐車場と車両11との整合とは、車両11が備えるAVPシステムと、管制システム23とが整合し、車両11のAVP機能を使用可能であることを意味する。
A4では、管制装置25が、駐車スペース5の空き状況を取得し、取得した空き状況に基づき、入庫の予約が可能であるか否かを確認する。なお、駐車スペース5は、後述するスペース設定処理により設定される。
前記A3で駐車場と車両11とが整合すると管制装置25が判断した場合のみ、A5及びA6の処理が行われる。A5では、管制装置25が、予約の可否を個別端末27に通知する。
A6では、個別端末27が、予約の可否をユーザに通知する。
前記A3で駐車場と車両11とが整合しないと管制装置25が判断した場合のみ、A7及びA8の処理が行われる。A7では、管制装置25が、予約の可否を個別端末27に通知する。また、管制装置25は、駐車の方法が、ロボット駐車となることを個別端末27に通知する。ロボット駐車とは、駐車ロボット31を使用する自動バレー駐車である。
A8では、個別端末27が、予約の可否をユーザに通知する。また、個別端末27は、駐車の方法がロボット駐車となることをユーザに通知する。
A9では、ユーザが自動バレー駐車場1に来場する。来場とは、例えば、車両11が入口9を通過したときである。ユーザが自動バレー駐車場1に来場したとき、ユーザは、例えば、車両11に乗車し、車両11を運転している。あるいは、ユーザが自動バレー駐車場1に来場したとき、ユーザは車両11に乗車し、車両11は自動運転状態にある。このとき、ユーザは、車両11を運転していなくてもよい。
A10では、インフラ32が、ユーザ及び車両11の位置を検知する。インフラ32は、ユーザ及び車両11の位置を管制装置25に通知する。
A11では、ユーザ及び車両11を自動バレー駐車可能な位置へ誘導することを、管制装置25がインフラ32に指示する。自動バレー駐車可能な位置とは、入出庫スペース3の中のいずれかの停車枠53の位置である。なお、入出庫スペース3は、後述するスペース設定処理により設定される。
A12では、インフラ32が、例えば、一の停車枠53を示す表示を行い、ユーザ及び車両11を自動バレー駐車可能な位置へ誘導する。
A13では、ユーザが、一の停車枠53に車両11を駐車し、車両11から降りる。
A14では、ユーザが、個別端末27に情報を入力する。情報として、予約の有無、予約がある場合は予約番号、駐車の方法、入庫要求等がある。駐車の方法は、ロボット駐車、及び、AVP機能による駐車のどちらかである。
A15では、個別端末27が、前記A14で入力された情報を管制装置25に送信する。ユーザがAVP機能による駐車を選択した場合、A16~A19の処理が行われる。ユーザがロボット駐車を選択した場合、A16~A19の処理は行われない。
A16では、管制装置25が、車両11に対し、駐車場と車両11との整合の確認を要求する。
A17では、車両11が管制装置25に対し回答を送信する。回答の内容は、駐車場と車両11とが整合するという回答と、整合しないという回答とのいずれかである。駐車場と車両11とが整合しないという回答である場合、A18、A19の処理が行われる。駐車場と車両11とが整合するという回答である場合、A18、A19の処理は行われない。
A18では、駐車場と車両11とが整合しないこと、及び、駐車の方法をロボット駐車にすることを、管制装置25が個別端末27に通知する。
A19では、駐車場と車両11とが整合しないこと、及び、駐車の方法をロボット駐車にすることを、個別端末27がユーザに通知する。
A20では、車両11のサイズ等が対応可能なものであるか否かを確認することを、管制装置25がインフラ32に要求する。対応可能とは、自動バレー駐車場1に自動バレー駐車できることを意味する。
A21では、インフラ32が、車両11のサイズ等が対応可能なものであるか否かを確認し、確認結果を管制装置25に送信する。
A21での回答の内容が、車両11のサイズ等が対応不可能なものである場合、A22、A23の処理が行われ、本処理は終了する。A21での回答の内容が、車両11のサイズ等が対応可能なものである場合、A22、A23の処理は行われず、A24以降の処理が続けて行われる。
A22では、車両11のサイズ等が不整合であるため、自動バレー駐車が不可であることを、管制装置25が個別端末27に通知する。
A23では、車両11のサイズ等が不整合であるため、自動バレー駐車が不可であることを、個別端末27がユーザに通知する。また、個別端末27は、他の駐車場へ移動することをユーザに依頼する。
A24では、管制装置25が入庫開始を個別端末27に通知する。
A25では、個別端末27が入庫開始をユーザに通知する。
ユーザがロボット駐車を選択した場合、又は、前記A19でロボット駐車が通知された場合は、図7に示すA26~A40の処理が行われる。ユーザがAVP機能による駐車を選択し、且つ、前記A19でロボット駐車が通知されなかった場合、図8に示すA41~A51の処理が行われる。
A26では、管制装置25が、目標車両情報、位置情報、走行経路、及び迎車指示を駐車ロボット31に送信する。目標車両情報とは、目標車両に関する情報である。目標車両とは、これから駐車しようとする車両11である。位置情報とは、目標車両の現在位置を表す位置情報である。走行経路とは、駐車ロボット31の現在位置から、目標車両の現在位置までの走行経路である。迎車指示とは、目標車両を迎えにゆくことを指示するものである。
駐車ロボット31が目標車両の手前に到着するまで、A27~A29の処理が繰り返される。A27では、駐車ロボット31が、目標車両位置に向かう走行を行い、駐車ロボット31の現在位置を管制装置25に送信する。
A28では、管制装置25が、前記A27で受信した駐車ロボット31の現在位置に基づき、交通管理を行う。管制装置25は、必要に応じて、駐車ロボット31に対し、停止、発進、リルートの指示を送信する。駐車ロボット31は、指示に応じて、停止、発進、リルートを行う。
A29では、駐車ロボット31が目標車両の手前に到着したか否かを駐車ロボット31が判定する。駐車ロボット31が目標車両の手前に未だ到着していない場合、本処理はA27に戻る。駐車ロボット31が目標車両の手前に到着した場合、A27~A29の処理を終了し、本処理はA30に進む。
A30では、駐車ロボット31が目標車両の手前に到着したことを、駐車ロボット31が管制装置25に通知する。
A31では、目標車両をリフトアップすることを、管制装置25が駐車ロボット31に指示する。
A32では、駐車ロボット31が目標車両をリフトアップする。リフトアップが完了すると、A33に進む。
A33では、リフトアップの完了を駐車ロボット31が管制装置25に通知する。
A34では、管制装置25が、目標駐車位置情報、走行経路、及び駐車指示を駐車ロボット31に送信する。目標駐車位置情報とは、目標駐車位置を表す情報である。目標駐車位置とは、車両11をこれから駐車させる駐車枠8である。走行経路とは、駐車ロボット31の現在位置から目標駐車位置までの走行経路である。駐車指示とは、目標車両を目標駐車位置に駐車させることを指示するものである。
管制装置25は、駐車スペース5のうち、可変スペース7よりも、固定スペース5Aを優先して目標駐車位置を設定する。固定スペース5Aは、駐車スペース5のうち、可変スペース7を除く部分に対応する。例えば、固定スペース5A内に空いている駐車枠8がある場合、管制装置25は、固定スペース5A内の空いている駐車枠8を目標駐車位置とする。固定スペース5A内に空いている駐車枠8がない場合に限り、管制装置25は、可変スペース7内の空いている駐車枠8を目標駐車位置とする。
駐車ロボット31が目標駐車位置に到着するまで、A35~A37の処理が繰り返される。A35では、駐車ロボット31が、目標駐車位置に向かう走行を行い、駐車ロボット31の現在位置を管制装置25に送信する。
A36では、管制装置25が、前記A35で受信した駐車ロボット31の位置に基づき、交通管理を行う。管制装置25は、必要に応じて、駐車ロボット31に対し、停止、発進、リルートの指示を送信する。駐車ロボット31は、指示に応じて、停止、発進、リルートを行う。
A37では、駐車ロボット31が目標駐車位置に到着したか否かを駐車ロボット31が判定する。駐車ロボット31が目標駐車位置に未だ到着していない場合、本処理はA35に戻る。駐車ロボット31が目標駐車位置に到着した場合、A35~A37の処理を終了し、本処理はA38に進む。
A38では、駐車ロボット31が駐車完了を管制装置25に通知する。
A39では、管制装置25が駐車完了を個別端末27に通知する。
A40では、個別端末27が駐車完了をユーザに通知する。
A41では、管制装置25が、駐車場地図を車両11に配信し、イグニッションオン指示を車両11に送信する。駐車場地図は、自動バレー駐車場1の地図情報である。イグニッションオン指示は、車両11のイグニッションをオンにすることを指示するものである。車両11は駐車場地図を受信する。車両11は、イグニッションオン指示に応じてイグニッションをオンにする。
A42では、車両11が、イグニッションオン通知と、自己位置と、を管制装置25に送信する。イグニッションオン通知は、車両11のイグニッションが既にオンになったことを表す通知である。自己位置とは、車両11の現在位置である。
A43では、管制装置25が、目標駐車位置、走行経路、及び駐車指示を車両11に送信する。走行経路とは、車両11の現在位置から、目標駐車位置までの走行経路である。駐車指示とは、走行経路に沿って走行し、目標駐車位置に駐車することを指示するものである。
管制装置25は、駐車スペース5のうち、可変スペース7よりも、固定スペース5Aを優先して目標駐車位置を設定する。例えば、固定スペース5A内に空いている駐車枠8がある場合、管制装置25は、固定スペース5A内の空いている駐車枠8を目標駐車位置とする。固定スペース5A内に空いている駐車枠8がない場合に限り、管制装置25は、可変スペース7内の空いている駐車枠8を目標駐車位置とする。
すなわち、管制装置25は、目標駐車位置を設定するとき、まず、固定スペース5A内に空いている駐車枠8があるか否かを判断する。そして、固定スペース5A内に空いている駐車枠8がある場合は、固定スペース5A内の空いている駐車枠8を目標駐車位置とする。固定スペース5A内に空いている駐車枠8がないと判断した場合、管制装置25は、次に、可変スペース7内に空いている駐車枠8があるか否かを判断する。
車両11が目標駐車位置に到着するまで、A44~A46の処理が繰り返される。A44では、車両11が、目標駐車位置に向かう走行を行い、車両11の現在位置を管制装置25に送信する。
A45では、管制装置25が、前記A44で受信した車両11の現在位置に基づき、交通管理を行う。管制装置25は、必要に応じて、車両11に対し、停止、発進、リルートの指示を送信する。車両11は、指示に応じて、停止、発進、リルートを行う。
A46では、車両11が目標駐車位置に到着したか否かを車両11が判定する。車両11が目標駐車位置に未だ到着していない場合、本処理はA44に戻る。車両11が目標駐車位置に到着した場合、A44~A46の処理を終了し、本処理はA47に進む。
A47では、車両11が駐車完了を管制装置25に通知する。
A48では、管制装置25がイグニッションオフを車両11に指示する。車両11はイグニッションをオフにする。
A49では、車両11がイグニッションオフの完了を管制装置25に通知する。
A50では、管制装置25が駐車完了を個別端末27に通知する。
A51では、個別端末27が駐車完了をユーザに通知する。
なお、管制装置25が実行する上記の処理は、支援ユニット43により実行される。支援ユニット43は、駐車ロボット31やAVP機能搭載車11Aが入出庫スペース3から目標駐車位置に走行するために必要な様々な指示や情報を提供する。
指示として、例えば、上述した迎車指示、停止、発進、リルートの指示、リフトアップの指示、駐車指示、イグニッションオン指示、イグニッションオフの指示等がある。情報として、例えば、目標車両の位置情報、走行経路、目標駐車位置情報、駐車場地図等が挙げられる。支援ユニット43は、走行経路作成ユニット及び走行経路送信ユニットに対応する。
4.管制システム23及び出庫要求車両が実行する出庫に関する処理
管制システム23及び出庫要求車両が実行する出庫に関する処理を図9~図10に基づき説明する。
B1では、ユーザが、出庫予約、又は出庫要求を共通端末29に行う。また、ユーザは、ユーザの識別情報、及び出庫要求車両の識別情報を共通端末29に入力する。出庫要求車両とは、出庫要求により出庫を要求された車両11である。
B2では、共通端末29が、出庫予約又は出庫要求を管制装置25に送信する。共通端末29が出庫予約を送信した場合、以下の処理は、出庫予約の予約時間に応じて実行される。共通端末29が出庫要求を送信した場合、以下の処理は、即座に実行される。
ロボット駐車で出庫要求車両を駐車した場合は、B3~B17の処理が実行される。出庫要求車両のAVP機能により車両11を駐車した場合は、B18~B28の処理が実行される。
B3では、管制装置25が、出庫要求車両位置、走行経路、及び迎車指示を駐車ロボット31に送信する。出庫要求車両位置とは、出庫要求車両の現在位置である。走行経路とは、駐車ロボット31の現在位置から、出庫要求車両位置までの走行経路である。迎車指示とは、出庫要求車両を迎えにゆくことを指示するものである。
駐車ロボット31が出庫要求車両位置に到着するまで、B4~B6の処理が繰り返される。B4では、駐車ロボット31が、出庫要求車両位置に向かう走行を行い、駐車ロボット31の現在位置を管制装置25に送信する。
B5では、管制装置25が、前記B4で受信した駐車ロボット31の現在位置に基づき、交通管理を行う。管制装置25は、必要に応じて、駐車ロボット31に対し、停止、発進、リルートの指示を送信する。駐車ロボット31は、指示に応じて、停止、発進、リルートを行う。
B6では、駐車ロボット31が出庫要求車両位置に到着したか否かを駐車ロボット31が判定する。駐車ロボット31が出庫要求車両位置に未だ到着していない場合、本処理はB4に戻る。駐車ロボット31が出庫要求車両位置に到着した場合、B4~B6の処理を終了し、本処理はB7に進む。
B7では、駐車ロボット31が出庫要求車両位置に到着したことを、駐車ロボット31が管制装置25に通知する。
B8では、出庫要求車両をリフトアップすることを、管制装置25が駐車ロボット31に指示する。
B9では、駐車ロボット31が出庫要求車両をリフトアップする。リフトアップが完了すると、B10に進む。
B10では、リフトアップの完了を駐車ロボット31が管制装置25に通知する。
B11では、管制装置25が、目標出庫位置情報、走行経路、及び出庫指示を駐車ロボット31に送信する。目標出庫位置とは、いずれかの停車枠53である。目標出庫位置情報とは、目標出庫位置を表す位置情報である。走行経路とは、駐車ロボット31の現在位置から目標出庫位置までの走行経路である。出庫指示とは、出庫要求車両を目標出庫位置に出庫することを指示するものである。
駐車ロボット31が目標出庫位置に到着するまで、B12~B14の処理が繰り返される。B12では、駐車ロボット31が、目標出庫位置に向かう走行を行い、駐車ロボット31の現在位置を管制装置25に送信する。
B13では、管制装置25が、前記B12で受信した駐車ロボット31の位置に基づき、交通管理を行う。管制装置25は、必要に応じて、駐車ロボット31に対し、停止、発進、リルートの指示を送信する。駐車ロボット31は、指示に応じて、停止、発進、リルートを行う。
B14では、駐車ロボット31が目標出庫位置に到着したか否かを駐車ロボット31が判定する。駐車ロボット31が目標出庫位置に未だ到着していない場合、本処理はB12に戻る。駐車ロボット31が目標出庫位置に到着した場合、B12~B14の処理を終了し、本処理はB15に進む。
B15では、駐車ロボット31が出庫完了を管制装置25に通知する。
B16では、管制装置25が出庫完了を共通端末29に通知する。なお、管制装置25は、出庫完了を個別端末27に通知してもよい。
B17では、共通端末29が出庫完了をユーザに通知する。なお、個別端末27が出庫完了をユーザに通知してもよい。
B18では、管制装置25が、イグニッションオン指示を出庫要求車両に送信する。出庫要求車両は、イグニッションオン指示に応じてイグニッションをオンにする。
B19では、出庫要求車両が、イグニッションオン通知を管制装置25に送信する。
B20では、管制装置25が、目標出庫位置、走行経路、及び出庫指示を出庫要求車両に送信する。走行経路とは、出庫要求車両の現在位置から、目標出庫位置までの走行経路である。
出庫要求車両が目標出庫位置に到着するまで、B21~B23の処理が繰り返される。B21では、出庫要求車両が、目標出庫位置に向かう走行を行い、出庫要求車両の現在位置を管制装置25に送信する。
B22では、管制装置25が、前記B21で受信した出庫要求車両の現在位置に基づき、交通管理を行う。管制装置25は、必要に応じて、出庫要求車両に対し、停止、発進、リルートの指示を送信する。出庫要求車両は、指示に応じて、停止、発進、リルートを行う。
B23では、出庫要求車両が目標出庫位置に到着したか否かを出庫要求車両が判定する。出庫要求車両が目標出庫位置に未だ到着していない場合、本処理はB21に戻る。出庫要求車両が目標出庫位置に到着した場合、B21~B23の処理を終了し、本処理はB24に進む。
B24では、出庫要求車両が出庫完了を管制装置25に通知する。
B25では、管制装置25がイグニッションオフを出庫要求車両に指示する。出庫要求車両はイグニッションをオフにする。
B26では、出庫要求車両がイグニッションオフの完了を管制装置25に通知する。
B27では、管制装置25が出庫完了を共通端末29に通知する。なお、管制装置25は、出庫完了を個別端末27に通知してもよい。
B28では、共通端末29が出庫完了をユーザに通知する。なお、個別端末27が出庫完了をユーザに通知してもよい。
ここで、自動バレー駐車場1での車両11の位置を管制装置25が管理する方法を説明する。
管制装置25は、管理DB(データベース)61を利用可能である。管理DB61は、固定スペース3Aに関する管理DBである。管理DB61は、例えば、メモリ39に記録されている。あるいは、管理DB61は、管制装置25とは異なる外部サーバに記録されている。
図15Aに示すように、管理DB61は、区画識別情報、入出庫車両の情報、車両識別情報等を対応付けて記録する。区画識別情報は、固定スペース3Aに含まれる停車枠53のそれぞれに付された識別情報である。入出庫車両の情報は、停車枠53に入出庫車両が存在するか否かを表す情報である。入出庫車両の情報には、「有」と「無」とがある。「有」とは、停車枠53に入出庫車両が存在することを意味する。「無」とは、停車枠53に入出庫車両が存在しないことを意味する。車両識別情報は、車両11のそれぞれに付された識別情報である。
車両識別情報は、例えば、番号である。複数の車両11に付された番号は、例えば、連続する番号である。番号は、例えば、乱数である。任意の車両11に付された番号は、例えば、他の車両11に付された番号と重複しない。車両識別情報は、例えば、VINの全部又は一部、若しくは、車台登録番号の全部又は一部である。
管制装置25は、管理DB63を利用可能である。管理DB63は、固定スペース5Aに関する管理DBである。管理DB63は、例えば、メモリ39に記録されている。あるいは、管理DB63は、管制装置25とは異なる外部サーバに記録されている。
図15Bに示すように、管理DB63は、区画識別情報、駐車情報、車両識別情報等を対応付けて記録する。区画識別情報は、固定スペース5Aに含まれる駐車枠8のそれぞれに付された識別情報である。駐車情報は、駐車枠8に駐車車両が存在するか否かを表す情報である。駐車情報には、「駐車中」と「空」とがある。「駐車中」とは、駐車枠8に駐車車両が存在することを意味する。「空」とは、駐車枠8に駐車車両が存在しないことを意味する。車両識別情報は、車両11のそれぞれに付された識別情報である。車両識別情報は、例えば、管理DB61における車両識別情報と同様である。
管制装置25は、管理DB65を利用可能である。管理DB65は、可変スペース7に関する管理DBである。管理DB65は、例えば、メモリ39に記録されている。あるいは、管理DB65は、管制装置25とは異なる外部サーバに記録されている。
図15C及び図15Dに示すように、管理DB65は、区画識別情報、スペース属性の情報、入出庫車両の情報、駐車情報、車両識別情報等を対応付けて記録する。区画識別情報は、可変スペース7が入出庫スペース3として設定されている場合は、可変スペース7に含まれる停車枠53のそれぞれに付された識別情報である。区画識別情報は、可変スペース7が駐車スペース5として設定されている場合は、可変スペース7に含まれる駐車枠8のそれぞれに付された識別情報である。
車両識別情報は、管理DB61及び管理DB63における車両識別情報と同様である。入出庫車両の情報は、管理DB61における入出庫車両の情報と同様である。駐車情報は、管理DB63における駐車情報と同様である。
スペース属性の情報は、可変スペース7が入出庫スペース3及び駐車スペース5のうちのいずれに設定されているかを示す情報である。
図15Cは、可変スペース7が入出庫スペース3として設定されているときの管理DB65を示す。図15Dは、可変スペース7が駐車スペース5として設定されているときの管理DB65を示す。
管制装置25は、入庫の予約を行う場合、入庫を行う場合、出庫を行う場合等に、管理DB61、63、65を参照する。また、管制装置25は、管理DB61、63、65に情報を登録したり、登録されている情報を変更したりする。
例えば、車両11が自動バレー駐車場1に到着し、入出庫スペース3のいずれかの停車枠53に停車する。管制装置25は、ユーザによる入力操作又はインフラ32により、車両11の位置を取得する。管制装置25は、管理DB61、又は、可変スペース7が入出庫スペース3として設定されているときの管理DB65において、車両11の位置に該当する停車枠53における入出庫車両の情報を、「有」に変更する。また、管制装置25は、車両11の位置に該当する停車枠53における車両識別情報として、車両11の車両識別情報を登録する。
次に、車両11の目標駐車位置が設定される。管制装置25は、管理DB63、又は、可変スペース7が駐車スペース5として設定されているときの管理DB65において、目標駐車位置に該当する駐車枠8における駐車車両の情報を「駐車中」に変更する。また、管制装置25は、目標駐車位置に該当する駐車枠8における車両識別情報として、車両11の車両識別情報を登録する。
管制装置25は、管理DB65におけるスペース属性の項目を参照することで、可変スペース7の設定を確認することができる。可変スペース7の設定が変更された場合、管制装置25は、管理DB65におけるスペース属性の項目を変更する。管理DB65がメモリ39に記録されている場合、スペース属性の項目を変更することは、メモリ39の記録を変更することに対応する。
5.管制装置25が実行するスペース設定処理
管制装置25が実行するスペース設定処理を、図11~図13に基づき説明する。管制装置25は、このスペース設定処理を定期的に行ってもよいし、予め定められた時刻に行ってもよい。定期的に行う場合の周期は、例えば、1時間である。図11のステップ1では、情報取得ユニット49が、現時点において駐車スペース5に駐車している車両11の数(以下では駐車台数とする)を取得する。
管制装置25が実行するスペース設定処理、並びに、入庫及び出庫に関する処理は管制方法に対応する。
情報取得ユニット49は、過去に駐車スペース5に駐車させた車両11の数と、過去に駐車スペース5から出庫させた車両11の数とをメモリ39を記録している。情報取得ユニット49は、過去に駐車スペース5に駐車させた車両11の数から、過去に駐車スペース5から出庫させた車両11の数を差し引くことで、駐車台数を算出できる。なお、駐車台数と、後述する入出庫車数とは、情報に対応する。
ステップ2では、情報取得ユニット49が、入出庫車数を取得する。入出庫車数とは、例えば、以下の(a)~(c)のいずれかである。
(a)将来入庫する車両11の数の予測値。将来入庫する車両11の数の予測値は、例えば、入庫の予約がなされている車両11の数である。また、将来入庫する車両11の数の予測値は、過去の入庫車数のデータに基づく予測値であってもよい。
(b)将来出庫する車両11の数の予測値。将来出庫する車両11の数の予測値は、例えば、過去の出庫車数のデータに基づく予測値である。
(c)前記(a)と前記(b)との合計値。
ステップ3では、前記ステップ1で取得した駐車台数と、前記ステップ2で取得した入出庫車数とに基づき、可変スペース7を、今後、入出庫スペース3の一部、及び駐車スペース5一部のうちのいずれに設定するべきかを、スペース設定ユニット41が判断する。
管制装置25は、駐車台数及び入出庫車数を入力すると、可変スペース7の用途を出力するマップを予め備えている。可変スペース7の用途は、入出庫スペース3の一部又は駐車スペース5の一部である。
マップは、例えば、図12に示すものである。このマップによれば、駐車台数がA以下であり、且つ、入出庫車数がBを超える場合、可変スペース7は入出庫スペース3の一部になる。その他の場合、可変スペース7は駐車スペース5の一部になる。A、Bはそれぞれ自然数である。
マップは、例えば、図13に示すものであってもよい。このマップによれば、駐車台数がA以下である場合、可変スペース7は入出庫スペース3の一部になる。また、駐車台数がA’以下であり、且つ、入出庫車数がB’より少ない場合も、可変スペース7は入出庫スペース3の一部になる。その他の場合、可変スペース7は駐車スペース5の一部になる。A、A’、B、B’はそれぞれ自然数である。A’はAより大きい。BはB’より小さい。
なお、A、A’、B、及びB’は、例えば、自動バレー駐車場1の管理者により設定される。あるいは、制御部33は、曜日及び時間帯別の自動バレー駐車場1の入庫台数及び出庫台数の記録に基づき、A、A’、B、及びB’を算出する。
図12、図13のマップにおいて、駐車台数及び入出庫車数が「駐車スペース」の領域内にあることは、第1条件が満たされることに対応する。図12、図13のマップにおいて、駐車台数及び入出庫車数が「入出庫スペース」の領域内にあることは、第2条件が満たされることに対応する。
ステップ4では、以下の第1変更条件を充足するか否かを、スペース設定ユニット41が判断する。
第1変更条件:可変スペース7は現時点では入出庫スペース3の一部である。前記ステップ3において、今後、可変スペース7を駐車スペース5の一部に変更すると判断された。
第1変更条件を充足する場合、本処理はステップ5に進む。第1変更条件を充足しない場合、本処理はステップ9に進む。
ステップ5では、可変スペース7に車両11が駐車しているか否かを、車両判断ユニット45が判断する。なお、可変スペース7は、現時点では入出庫スペース3の一部であり、今後、駐車スペース5の一部に変更される。可変スペース7に車両11が駐車している場合、本処理はステップ6に進む。可変スペース7に車両11が駐車していない場合、本処理はステップ7に進む。
ステップ6では、可変スペース7に駐車している車両11の入庫又は出庫が完了するまで待つ。
ステップ7では、スペース設定ユニット41が、可変スペース7を駐車スペース5の一部として設定する。なお、この時点以降、支援ユニット43は、可変スペース7内の駐車枠8を、目標駐車位置とすることができる。また、この時点以降、管制装置25は、可変スペース7を入出庫スペース3として使用することができなくなる。
ステップ8では、境界変更ユニット51が、分離部材34により、第2境界13Bにおいて、可変スペース7と、固定スペース3Aとを物理的に分離する。また、境界変更ユニット51が、境界表示部36の表示内容を変更する。変更後の表示内容は、第2境界13Bを視覚的に表示する表示内容である。なお、第2境界13Bは、可変スペース7を、入出庫スペース3の一部から、駐車スペース5の一部に変更した後における、入出庫スペース3と駐車スペース5との境界に対応する。
ステップ9では、以下の第2変更条件を充足するか否かを、スペース設定ユニット41が判断する。
第2変更条件:可変スペース7は現時点では駐車スペース5の一部である。前記ステップ3において、今後、可変スペース7を入出庫スペース3の一部に変更すると判断された。
第2変更条件を充足する場合、本処理はステップ10に進む。第2変更条件を充足しない場合、本処理は終了する。
なお、第2変更条件を充足しない場合として、現時点で駐車スペース5の一部である可変スペース7を、駐車スペース5の一部のままにする場合と、現時点で入出庫スペース3の一部である可変スペース7を、入出庫スペース3の一部のままにする場合とがある。
ステップ10では、可変スペース7に車両11が駐車しているか否かを、車両判断ユニット45が判断する。なお、可変スペース7は、現時点では駐車スペース5の一部であり、今後、入出庫スペース3の一部に変更される。可変スペース7に車両11が駐車している場合、本処理はステップ11に進む。可変スペース7に車両11が駐車していない場合、本処理はステップ12に進む。
ステップ11では、車両移動ユニット47が、可変スペース7に駐車している車両11を、固定スペース5Aに移動させる。車両11を移動させる方法として、駐車ロボット31を用いて搬送する方法と、AVP機能を用いて車両11に自走させる方法とがある。
ステップ12では、スペース設定ユニット41が、可変スペース7を入出庫スペース3の一部として設定する。なお、この時点以降、支援ユニット43は、可変スペース7内の駐車枠8を、目標駐車位置とすることができなくなる。また、この時点以降、管制装置25は、可変スペース7を入出庫スペース3の一部として使用することが可能になる。
ステップ13では、境界変更ユニット51が、分離部材34により、第1境界13Aにおいて、可変スペース7と、固定スペース5Aとを物理的に分離する。また、境界変更ユニット51が、境界表示部36の表示内容を変更する。変更後の表示内容は、第1境界13Aを視覚的に表示する表示内容である。なお、第1境界13Aは、可変スペース7を、駐車スペース5の一部から、入出庫スペース3の一部に変更した後における、入出庫スペース3と駐車スペース5との境界に対応する。
6.管制装置25が奏する効果
(1A)管制装置25は、自動バレー駐車場1の中に、入出庫スペース3及び駐車スペース5を設定することができる。管制装置25は、設定した駐車スペース5の中に駐車枠8を設定し、設定した入出庫スペース3の中の車両11から、駐車枠8までの走行経路を作成する。管制装置25は、走行経路を車両11に送信する。管制装置25は、入出庫スペース3及び駐車スペース5を変更可能である。
管制装置25は、例えば、入出庫する車両11が多い場合は、入出庫スペース3を広く設定することができる。そのことにより、管制装置25は、入出庫におけるユーザの待ち時間を抑制できる。また、管制装置25は、例えば、入出庫する車両11が少ない場合は、駐車スペース5を広く設定することができる。そのことにより、管制装置25は、駐車スペース5の不足を抑制できる。
(1B)管制装置25は、可変スペース7を、入出庫スペース3及び駐車スペース5のどちらにも設定可能である。管制装置25は、駐車スペース5の中で、駐車スペース5の一部となっている可変スペース7よりも、固定スペース5Aを優先して駐車枠8を設定する。
そのことにより、可変スペース7が、駐車スペース5の一部から入出庫スペース3の一部へと変化したときに、可変スペース7に駐車中の車両11が残ってしまうことを抑制できる。
(1C)第2変更条件が充足された場合、管制装置25は、可変スペース7に、車両11が駐車されているか否かを判断する。可変スペース7に車両11が駐車されていると判断した場合、管制装置25は、可変スペース7に駐車されている車両11を、可変スペース7の外へ移動させる。そのことにより、入出庫スペース3内に駐車中の車両11が残ってしまうことを抑制できる。
(1D)管制装置25は、駐車台数及び入出庫車数を取得する。管制装置25は、駐車台数及び入出庫車数に基づき、入出庫スペース3及び駐車スペース5を設定する。また、管制装置25は、駐車台数及び入出庫車数に基づき、入出庫スペース3及び駐車スペース5を変更する。
管制装置25は、例えば、入出庫車数が多い場合は、入出庫スペース3を広く設定することができる。そのことにより、管制装置25は、入出庫におけるユーザの待ち時間を抑制できる。また、管制装置25は、例えば、入出庫車数が少なく、駐車台数が多い場合は、駐車スペース5を広く設定することができる。そのことにより、管制装置25は、駐車スペース5の不足を抑制できる。
(1E)自動バレー駐車場1は、分離部材34を備える。入出庫スペース3及び駐車スペース5が変更された場合、管制装置25は、分離部材34の位置を、変更後の入出庫スペース3と変更後の駐車スペース5との境界の位置に移動させる。
そのことにより、有人空間である入出庫スペース3と、無人空間である駐車スペース5とを分離することができる。その結果、自動バレー駐車場1の安全性が向上する。
(1F)自動バレー駐車場1は、境界表示部36を備える。入出庫スペース3及び駐車スペース5が変更された場合、管制装置25は、境界表示部36の表示内容を、変更後の入出庫スペース3と変更後の駐車スペース5との境界を視覚的に表示する表示内容に変更する。そのことにより、ユーザは、有人空間である入出庫スペース3と、無人空間である駐車スペース5との境界を容易に認識することができる。その結果、自動バレー駐車場1の安全性が向上する。
(1G)管制装置25は、第1条件が満たされている場合は、可変スペース7を駐車スペース5として設定することができる。管制装置25は、第2条件が満たされている場合は、可変スペース7を入出庫スペース3として設定することができる。管制装置25は、入出庫スペース3として設定されている可変スペース7を駐車スペース5に変更すること、及び、駐車スペース5として設定されている可変スペース7を入出庫スペース3に変更することが可能である。
(1H)管制装置25は、可変スペース7が入出庫スペース3及び駐車スペース5のうちのいずれに設定されているかを記録するメモリ39を備える。管制装置25は、可変スペース7の設定を変更するとき、メモリ39の記録を変更する。そのため、管制装置25は、メモリ39の記録を参照することで、可変スペース7が入出庫スペース3及び駐車スペース5のうちのいずれに設定されているかを認識することができる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)スペース設定ユニット41は、前記ステップ3において、時刻に基づき、入出庫スペース3及び駐車スペース5を設定してもよい。管制装置25は、例えば、現時点の時刻を入力すると、可変スペース7の用途を出力するマップを予め備えている。可変スペース7の用途は、入出庫スペース3の一部又は駐車スペース5の一部である。マップは、入出庫車数が多い時刻では、可変スペース7の用途を、入出庫スペース3の一部とする。また、マップは、入出庫車数が少ない時刻では、可変スペース7の用途を、駐車スペース5の一部とする。上述したスペース設定ユニット41の処理は、入出庫数が変動する時刻に基づき、入出庫スペース3及び駐車スペース5を変更することに対応する。
スペース設定ユニット41は、現時点の時刻を取得し、マップに入力することで、可変スペース7の用途を決定する。時刻に基づき、入出庫スペース3及び駐車スペース5を設定する場合、入出庫スペース3及び駐車スペース5を設定するための処理を簡略化できる。現時点の時刻が、入出庫車数が少ない時刻であることは、第1条件に対応する。現時点の時刻が、入出庫車数が多い時刻であることは、第2条件に対応する。
(2)管制装置25は、管理者の入力内容に応じて、入出庫スペース3及び駐車スペース5を設定してもよい。例えば、管理者は、可変スペース7の用途を管制装置25に入力する。管制装置25は、その入力内容に応じて、可変スペース7の用途を設定する。
(3)管制装置25は、駐車スペース5に駐車している車両11の数に関する条件(以下では車両数条件とする)が充足された場合、入出庫スペース3及び駐車スペース5を変更することができる。例えば、車両数条件が、駐車スペース5に駐車している車両11の数が所定の閾値以上であるという条件であるとき、管制装置25は、車両数条件が充足された場合、入出庫スペース3の縮小及び駐車スペース5の拡大を行う。
また、例えば、車両数条件が、駐車スペース5に駐車している車両11の数が所定の閾値未満であるという条件であるとき、管制装置25は、車両数条件が充足された場合、入出庫スペース3の拡大及び駐車スペース5の縮小を行う。
(4)管制装置25が実行するスペース設定処理は、図14に示す処理であってもよい。図14は、管制装置25が実行する別形態のスペース設定処理を表すフローチャートである。以下では、主として、第1実施形態におけるスペース設定処理とは異なる点を説明する。
ステップ21、22、26~31の処理は、第1実施形態におけるスペース設定処理でのステップ1、2、6~8、11~13と同じであるので説明を省略する。
ステップ23では、ステップ21で取得した駐車台数と、ステップ22で取得した入出庫車数と、可変スペース7の用途を出力するマップとに基づき、可変スペース7を、入出庫スペース3の一部、及び駐車スペース5の一部のうちのいずれに設定するべきかを、スペース設定ユニット41が判断する。可変スペース7の用途を出力するマップは、第1実施形態で説明したマップと同様である。
可変スペース7を、入出庫スペース3の一部に設定するべきと判断した場合、本処理はステップ24に進む。可変スペース7を、駐車スペース5の一部に設定するべきと判断した場合、本処理はステップ25に進む。
ステップ24では、可変スペース7に入出庫車両が存在するか否かを車両判断ユニット45が判断する。入出庫車両とは、入庫車両又は出庫車両である。入庫車両とは、ユーザが既に降車した車両11であって、駐車スペース5への移動は未だ開始していない車両11である。出庫車両とは、駐車スペース5から既に移動し、ユーザの乗車を待っている車両11である。
車両判断ユニット45は、インフラ32、個別端末27、共通端末29、及び管理DB61、63、65からのデータに基づき、可変スペース7に車両11が存在するか否かを判断する。さらに、車両判断ユニット45は、可変スペース7に存在する車両11が入出庫車両であるか否かを判断する。
可変スペース7に入出庫車両が存在すると判断した場合、本処理はステップ26に進む。可変スペース7に入出庫車両が存在しないと判断した場合、本処理はステップ27に進む。
ステップ25では、可変スペース7に駐車車両が存在するか否かを車両判断ユニット45が判断する。車両判断ユニット45は、インフラ32、個別端末27、共通端末29、及び管理DB61、63、65からのデータに基づき、可変スペース7に車両11が存在するか否かを判断する。さらに、車両判断ユニット45は、可変スペース7に存在する車両11は駐車車両であるか否かを判断する。
可変スペース7に駐車車両が存在すると判断した場合、本処理はステップ29に進む。可変スペース7に駐車車両が存在しないと判断した場合、本処理はステップ30に進む。
図14に示すスペース設定処理では、管制装置25は、現時点での可変スペース7の用途を変更するか否かを考慮しなくてよい。管制装置25は、駐車台数と入出庫車数とに基づき、可変スペース7の用途を決定する。
例えば、現時点で可変スペース7を駐車スペース5として設定しているとする。また、ステップ23において、駐車台数と入出庫車数とに基づき、可変スペース7を、駐車スペース5に設定すべきと判断したとする。この場合、可変スペース7に入出庫車両は存在しないはずである。その結果、ステップ24において否定判断され、本処理はステップ27に進む。
(5)本開示に記載の制御部33及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部33及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部33及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記録されてもよい。制御部33に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(6)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(7)上述した管制装置25の他、当該管制装置25を構成要素とするシステム、当該管制装置25の制御部33としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、自動駐車支援方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。

Claims (14)

  1. 自動バレー駐車場(1)に用いられる管制装置(25)であって、
    前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース(3)及び駐車スペース(5)を設定するように構成されたスペース設定ユニット(41)と、
    前記スペース設定ユニットにより設定された前記駐車スペースの中に駐車枠(8)を設定し、前記スペース設定ユニットにより設定された前記入出庫スペースの中の車両(11)から、前記駐車枠までの走行経路を作成するように構成された走行経路作成ユニット(43)と、
    前記走行経路作成ユニットが作成した前記走行経路を前記車両に送信するように構成された走行経路送信ユニット(43)と、
    を備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であるように構成され
    前記スペース設定ユニットにより前記入出庫スペース又は前記駐車スペースとして設定されるスペースは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースのどちらにも設定可能な可変スペース(7)を含み、
    前記走行経路作成ユニットは、前記スペース設定ユニットが設定した前記駐車スペースの中で、前記可変スペースよりも、前記可変スペースを除く部分(5A)を優先して前記駐車枠を設定するように構成された管制装置。
  2. 自動バレー駐車場(1)に用いられる管制装置(25)であって、
    前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース(3)及び駐車スペース(5)を設定するように構成されたスペース設定ユニット(41)と、
    前記スペース設定ユニットにより設定された前記駐車スペースの中に駐車枠(8)を設定し、前記スペース設定ユニットにより設定された前記入出庫スペースの中の車両(11)から、前記駐車枠までの走行経路を作成するように構成された走行経路作成ユニット(43)と、
    前記走行経路作成ユニットが作成した前記走行経路を前記車両に送信するように構成された走行経路送信ユニット(43)と、
    を備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であるように構成され、
    前記スペース設定ユニットにより前記入出庫スペース又は前記駐車スペースとして設定されるスペースは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースのどちらにも設定可能な可変スペース(7)を含み、
    前記走行経路作成ユニットは、前記スペース設定ユニットが設定した前記駐車スペースの中で、前記可変スペースよりも、前記可変スペースを除く部分(5A)を優先して前記駐車枠を設定するように構成され、
    前記駐車スペースから前記入出庫スペースへ変更されることが予定されている前記可変スペースに車両が駐車されているか否かを判断するように構成された車両判断ユニット(45)と、
    前記可変スペースに前記車両が駐車されていると前記車両判断ユニットが判断した場合、前記可変スペースに駐車されている前記車両を、前記可変スペースの外へ移動させる車両移動ユニット(47)と、
    をさらに備える管制装置。
  3. 請求項又はに記載の管制装置であって、
    前記スペース設定ユニットは、第1条件が満たされている場合は、前記可変スペースを前記駐車スペースとして設定するように構成され、
    前記スペース設定ユニットは、第2条件が満たされている場合は、前記可変スペースを前記入出庫スペースとして設定するように構成された管制装置。
  4. 請求項のいずれか1項に記載の管制装置であって、
    前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペースとして設定されている前記可変スペースを前記駐車スペースに変更すること、及び、前記駐車スペースとして設定されている前記可変スペースを前記入出庫スペースに変更すること、が可能であるように構成された管制装置。
  5. 請求項のいずれか1項に記載の管制装置であって、
    前記可変スペースが前記入出庫スペース及び前記駐車スペースのうちのいずれに設定されているかを記録するように構成されたメモリ(39)をさらに備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記可変スペースの設定を変更するとき、前記メモリの記録を変更するように構成された管制装置。
  6. 自動バレー駐車場(1)に用いられる管制装置(25)であって、
    前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース(3)及び駐車スペース(5)を設定するように構成されたスペース設定ユニット(41)と、
    前記スペース設定ユニットにより設定された前記駐車スペースの中に駐車枠(8)を設定し、前記スペース設定ユニットにより設定された前記入出庫スペースの中の車両(11)から、前記駐車枠までの走行経路を作成するように構成された走行経路作成ユニット(43)と、
    前記走行経路作成ユニットが作成した前記走行経路を前記車両に送信するように構成された走行経路送信ユニット(43)と、
    を備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であるように構成され、
    前記駐車スペースに駐車している車両の数、前記入出庫スペースへ入庫する車両の数の予測値、及び、前記入出庫スペースから出庫する車両の数の予測値から成る群から選択される1以上を含む情報を取得するように構成された情報取得ユニット(49)をさらに備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記情報取得ユニットが取得した前記情報に基づき、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを設定するように構成された管制装置。
  7. 自動バレー駐車場(1)に用いられる管制装置(25)であって、
    前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース(3)及び駐車スペース(5)を設定するように構成されたスペース設定ユニット(41)と、
    前記スペース設定ユニットにより設定された前記駐車スペースの中に駐車枠(8)を設定し、前記スペース設定ユニットにより設定された前記入出庫スペースの中の車両(11)から、前記駐車枠までの走行経路を作成するように構成された走行経路作成ユニット(43)と、
    前記走行経路作成ユニットが作成した前記走行経路を前記車両に送信するように構成された走行経路送信ユニット(43)と、
    を備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であるように構成され、
    前記駐車スペースに駐車している車両の数、前記入出庫スペースへ入庫する車両の数の予測値、及び、前記入出庫スペースから出庫する車両の数の予測値から成る群から選択される1以上を含む情報を取得するように構成された情報取得ユニット(49)をさらに備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記情報取得ユニットが取得した前記情報に基づき、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更するように構成された管制装置。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載の管制装置であって、
    前記スペース設定ユニットは、時刻に基づき、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを設定するように構成された管制装置。
  9. 請求項1~のいずれか1項に記載の管制装置であって、
    前記スペース設定ユニットは、入出庫数が変動する時刻に基づき、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更するように構成された管制装置。
  10. 請求項1~のいずれか1項に記載の管制装置であって、
    前記スペース設定ユニットは、前記駐車スペースに駐車している車両の数に関する条件が充足された場合、前記入出庫スペースの縮小及び前記駐車スペースの拡大、若しくは、前記入出庫スペースの拡大及び前記駐車スペースの縮小を行う管制装置。
  11. 自動バレー駐車場(1)に用いられる管制装置(25)であって、
    前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース(3)及び駐車スペース(5)を設定するように構成されたスペース設定ユニット(41)と、
    前記スペース設定ユニットにより設定された前記駐車スペースの中に駐車枠(8)を設定し、前記スペース設定ユニットにより設定された前記入出庫スペースの中の車両(11)から、前記駐車枠までの走行経路を作成するように構成された走行経路作成ユニット(43)と、
    前記走行経路作成ユニットが作成した前記走行経路を前記車両に送信するように構成された走行経路送信ユニット(43)と、
    を備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であるように構成され、
    前記自動バレー駐車場は、前記入出庫スペースと前記駐車スペースとを物理的に分離するように構成された分離部材(34)を備え、
    前記スペース設定ユニットが、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更した場合、前記分離部材の位置を、変更後の前記入出庫スペースと変更後の前記駐車スペースとの境界(13A、13B)の位置に移動させるように構成された部材移動ユニット(51)をさらに備える管制装置。
  12. 自動バレー駐車場(1)に用いられる管制装置(25)であって、
    前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース(3)及び駐車スペース(5)を設定するように構成されたスペース設定ユニット(41)と、
    前記スペース設定ユニットにより設定された前記駐車スペースの中に駐車枠(8)を設定し、前記スペース設定ユニットにより設定された前記入出庫スペースの中の車両(11)から、前記駐車枠までの走行経路を作成するように構成された走行経路作成ユニット(43)と、
    前記走行経路作成ユニットが作成した前記走行経路を前記車両に送信するように構成された走行経路送信ユニット(43)と、
    を備え、
    前記スペース設定ユニットは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であるように構成され、
    前記自動バレー駐車場は、前記入出庫スペースと前記駐車スペースとの境界を視覚的に表示するように構成された境界表示部(36)を備え、
    前記スペース設定ユニットが、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更した場合、前記境界表示部の表示内容を、変更後の前記入出庫スペースと変更後の前記駐車スペースとの境界(13A、13B)を視覚的に表示する表示内容に変更するように構成された表示変更ユニット(51)をさらに備える管制装置。
  13. 自動バレー駐車場(1)に用いられる管制方法であって、
    前記自動バレー駐車場の中に、入出庫スペース(3)及び駐車スペース(5)を設定し、
    設定された前記駐車スペースの中に駐車枠(8)を設定し、
    設定された前記入出庫スペースの中の車両(11)から、前記駐車枠までの走行経路を作成し、
    作成された前記走行経路を前記車両に送信し、
    前記入出庫スペース及び前記駐車スペースを変更可能であり、
    前記入出庫スペース又は前記駐車スペースとして設定されるスペースは、前記入出庫スペース及び前記駐車スペースのどちらにも設定可能な可変スペース(7)を含み、
    前記駐車スペースの中で、前記可変スペースよりも、前記可変スペースを除く部分(5A)を優先して前記駐車枠を設定する管制方法。
  14. 請求項1~12のいずれか1項に記載の管制装置としてコンピュータを機能させるプログラム。
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