JP2020076303A - シース接続具、シース接続口成形用挿入具及びコンクリートセグメントの設置方法 - Google Patents

シース接続具、シース接続口成形用挿入具及びコンクリートセグメントの設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリートセグメント、中でも厚さの薄い床版用のコンクリートセグメントであっても、シース接続具周辺の剛性を確保しながら施工できるようにする。【解決手段】PC鋼線を挿通するシース4が埋め込まれた一対のコンクリートセグメント2の端面2aのシース接続口2bにおいて対向する一対のシース接続管3の開口端3aを互いに接続するシース接続具20において、一対の上記シース接続口2bにそれぞれ挿入され、奥側端部がシース4の開口端に挿入される一対の継ぎ手部材21と、一対の継ぎ手部材21の他端側に嵌合され、これら一対の継ぎ手部材21を密閉状に連結する可撓性ホース部材22とを設ける。継ぎ手部材21の他端側に、可撓性ホース部材22の端部が当接する段部21aを形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、シース接続具、シース接続口成形用挿入具及びコンクリートセグメントの設置方法に関する。
従来より、プレキャスト工法として、予め工場でコンクリートセグメントを製造し、これを現場で組み立て、接合するものが知られている。特に橋梁の場合、現場で組み立てた複数のコンクリートセグメントにPCケーブルを挿通し、引っ張ってストレスを与えた状態で接合される。各コンクリートセグメントには、PCケーブル挿通用のシースが埋設される。PCケーブルは、コンクリートセグメントを貫通するので、上記シースは開口端がコンクリートセグメントの端面に臨むように埋設される。そして、一対のコンクリートセグメントを、それぞれの端面のシース開口端が互いに連続するように配置し、連結されたシース内部にPCケーブルを挿通してグラウトを充填して一体化することが知られている。
例えば、特許文献1のように、プレキャストコンクリート製セグメント同士を接合して構築されるPC橋において、各セグメントに、PC鋼材を挿通するためのシースを、その両端開口部がセグメント接合面に露出するように、セグメント接合面に対して斜め方向に予め一体に埋設して、互いに隣接するセグメントのシース間に跨って筒状の接続部材を挿入しながら、互いに隣接するセグメントのセグメント接合面同士を接合するようにした接合構造が知られている。この接合構造では、シースは、シース本体と、そのシース本体の両端に一体若しくは別体に設けられ、且つ、その先端にベルマウス部を備えた端部部材とからなり、端部部材の開口端面がセグメント接合面と同一面となっている。接続部材は、その軸方向の中央部分に蛇腹部を有するとともに、その蛇腹部を挟んだ両側のストレート部の外周に形成したОリング溝にOリングがそれぞれ嵌合されている。さらに蛇腹部とストレート部との間に、端部部材のベルマウス部と同方向に径が拡大したテーパ部を備え、互いに隣接するセグメントのシース間への接続部材の挿入時において、接続部材のテーパ部が端部部材のベルマウス部に当接することで、ストレート部の挿入方向への移動を規制するとともに、接続部材のOリングが端部部材のストレート管部内周面に水密状態に密着するようにしている。
特許第4660803号公報
しかしながら、上記特許文献1のようにベルマウス部がシースの外径よりも大きく膨らむ場合、シース内に流し込まれるグラウトは、コンクリートセグメントの剛性への寄与が小さいので、ベルマウス部の外径が大きくなると、コンクリートセグメントの剛性が低下する。また、ベルマウス部の内面と蛇腹部の外面との間には、グラウトすら流れ込まない空間が形成されてしまう。このため、ベルマウス部の周辺におけるコンクリートセグメントの剛性低下は避けられない。
さらには、橋の上を通る車両等の荷重が直接かかる床にあたる箇所である床版を上記プレキャストコンクリート製セグメントで構成する場合がある。この床版は、特に高速道路の高架橋の場合、その厚さが200mm程度であるので、ベルマウス周囲の剛性低下が顕著である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンクリートセグメント、中でも厚さの薄い床版用のコンクリートセグメントであっても、シース接続具周辺の剛性を確保しながら施工できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、第1の発明では、PC鋼線を挿通するシースが埋め込まれた一対のコンクリートセグメントの端面のシース接続口において対向する一対の上記シースの開口端を互いに接続するシース接続具を対象とし、このシース接続具は、
一対の上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端又は該開口端の近傍の上記シース接続口の内周面に圧入される可撓性ホース部材よりなる。
上記の構成によると、一対のコンクリートセグメントのシース接続口に差し込んで内部のシースの開口端に、この可撓性ホース部材よりなるシース接続具を連結する際に、多少のシース接続口のズレは、可撓性ホース部材の変形によって吸収される。このため、コンクリートセグメントの設置作業が容易となり、圧入された可撓性ホース部材とシースの開口端又は開口端の近傍のシース接続口の内周面との接続部からコンクリートが流れ込むこともなく、隙間も形成されないので、シース接続具の周辺での剛性低下も避けられる。
一方、特許文献1のような、非可撓部と可撓部(中央蛇腹部)が一体のものは、寸法が異なると、それを成型するための金型の修正作業が必要となり、さらには寸法が大きく異なると新たな金型が必要となってしまうという問題がある。しかし、上記の構成によると、可撓性ホース部材を用いるので、寸法が異なる施工場所においては、その寸法に対応させて可撓性ホース部材を切断すればよい。このため、施工が容易なだけでなく、寸法が変わるごとに金型を変更する必要がなく、費用面からも有利である。
第2の発明では、PC鋼線を挿通するシースが埋め込まれた一対のコンクリートセグメントの端面のシース接続口において対向する一対の上記シースの開口端を互いに接続するシース接続具を対象とし、このシース接続具は、
一対の上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端に挿入される一対の継ぎ手部材と、
上記一対の継ぎ手部材の他端側に嵌合されて該一対の継ぎ手部材を密閉状に連結する可撓性ホース部材とを備えている。
上記の構成によると、一対の継ぎ手部材が可撓性ホース部材によって密閉状に連結されるので、一対のコンクリートセグメントのシース接続口に差し込んで内部のシースの開口端に、このシース接続具を連結する際に、多少のシース接続口のズレは、可撓性ホース部材の変形によって吸収される。このため、コンクリートセグメントの設置作業が容易となり、一対の継ぎ手部材と可撓性ホース部材との間からコンクリートが流れ込むこともなく、隙間も形成されないので、シース接続具の周辺での剛性低下も避けられる。
第3の発明では、第2の発明において、上記継ぎ手部材の他端側には、上記可撓性ホース部材の端部が当接する段部又は突条が形成されている。
上記の構成によると、可撓性ホースに継ぎ手部材を挿入するときに、その端部が段部又は突条に当接するので、位置決めとなり、容易に且つ確実に差し込みを行うことができる。
第4の発明では、第2の発明において、
上記一対の継ぎ手部材の手前側端部は、該手前側端部に向かって外形が小さくなるテーパ形状を有する。
上記の構成によると、可撓性ホース部材の可撓性を利用して一対の継ぎ手部材を確実に密閉状に連結できるので、コンクリートセグメントの施工も容易である。
第5の発明では、第2〜第4のいずれか1つの発明において、
上記一対の継ぎ手部材は、上記可撓性ホース部材に対してしまり嵌めされている。
上記の構成によると、可撓性ホース部材の可撓性を利用して一対の継ぎ手部材を確実に密閉状に連結できるので、コンクリートセグメントの施工も容易である。
第6の発明では、第1〜第5のいずれか1つの発明において、
上記可撓性ホース部材は、硬質樹脂部分と軟質樹脂部分とを有する。
上記の構成によると、適度な剛性と柔軟性を兼ね備えているので、コンクリートセグメントの設置作業が容易である。
第7の発明では、型枠を用いて成形される、橋の床版を構成するコンクリートセグメントの端面に埋め込まれるシースにおける開口端の内部に挿入され、テーパ状のシース接続口を形成するシース接続口成形用挿入具を対象とし、このシース接続口成形用挿入具は、
上記シースの開口端の内径よりも小さな外径を有し、該シースの開口端に挿入される円筒部と、
上記円筒部に一体に形成され、上記シースの開口端の外径よりも大きな外径を有し、上記型枠に向かって徐々に外径が大きくなり、端部が該型枠に当接して固定されるテーパ部とを備えている。
上記の構成によると、厚さの薄い板状の床版用でシースは水平に埋設されるので、テーパ部の角度を緩めに設定してもコンクリートセグメントから外すときにシース接続口から外れやすい。そして、シース接続口成形用挿入具の構造が簡単であるため、テーパ部の角度や深さを容易に設定でき、厚さが比較的薄い床版のシース接続口のテーパ状内周面でも容易に形成できる。
第8の発明では、第7の発明において、
上記テーパ部の最大外径D1を該テーパ部の最小外径D2で割った値D1/D2は、1.2以上2.0以下である。
すなわち、D1/D2が1.2よりも小さくなると、テーパ部の角度が緩すぎて上記第1の発明のようなシース接続具の可撓性ホース部材が曲がりにくくなってシース接続口のズレを吸収しにくくなる。一方、D1/D2が2.0よりも大きくなると、周囲の鉄筋と接触しやすくなる上、剛性が不足してコンクリートが割れやすくなる。しかしながら、上記の構成によると、D1/D2の値が適切に設定されているので、可撓性ホース部材の曲がりを適度に吸収でき、設置が容易でコンクリートも割れにくくなる。
第9の発明では、第7又は第8の発明において、
上記テーパ部の奥行き長さLを該テーパ部の最小外径D2で割った値L/D2は、0.1以上1.8以下である。
すなわち、L/D2が0.1よりも小さくなると、テーパ部の奥行きが浅すぎて上記シース接続具の可撓性ホース部材が曲がりにくくなってシース接続口のズレを吸収しにくくなる。一方、L/D2が1.8よりも大きくなると、テーパ部の奥行きが深くなりすぎてシース内にモルタルを流し込んだときにモルタルが回りきらないおそれがある。しかしながら、上記の構成によると、L/D2の値が適切に設定されているので、可撓性ホース部材の曲がりを適度に吸収でき、モルタルが確実に流れ込んで可撓性ホース部材周辺の剛性を確保できる。
第10の発明のコンクリートセグメントの設置方法は、円筒部と、該円筒部に連結され、コンクリートセグメントの内部に埋め込まれるシースの開口端の外径よりも大きな外径を有し、型枠に向かって徐々に外径が大きくなり、端部が型枠に当接するテーパ部とを備え上記コンクリートセグメントのシース接続口を形成するシース接続口成形用挿入具、及び、
一対のコンクリートセグメントの上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端に挿入される一対の継ぎ手部材と、該一対の継ぎ手部材の他端側に嵌合されて一対の継ぎ手部材を密閉状に連結する可撓性ホース部材とを備えたシース接続具を用意する工程と、
上記型枠における、上記シース接続口に対応する位置に上記シースを配管する工程と、
上記シース接続口成形用挿入具を上記型枠の上記シース接続口に対応する位置に固定する工程と、
上記型枠の内部のシースの開口端に上記シース接続口成形用挿入具の円筒部を挿入する工程と、
上記型枠にコンクリートを打設してコンクリートセグメントを成形する工程と、
上記型枠から上記コンクリートセグメントを取り外す工程と、
上記シース接続口成形用挿入具を取り外してできた上記コンクリートセグメントにおける上記シース接続口に上記シース接続具の一方の継ぎ手部材を挿入する工程と、
上記シース接続口が形成された別のコンクリートセグメントを用意し、上記シース接続具の他方の継ぎ手部材を上記別のコンクリートセグメントのシース接続口に挿入するように、一対の上記コンクリートセグメントを設置する工程とを含む。
上記の構成によると、特に厚さの薄い床版用のようなコンクリートセグメントの成形時には、シースを水平に設置できるので、コンクリートセグメントを型枠から外すときにシース接続口からシース接続口成形用挿入具が外れやすい。そして、一方のコンクリートセグメントの端面に形成されたテーパ状内周面を有するシース接続口に一方の継ぎ手部材を挿入しやすく、他方のコンクリートセグメントを突き合わせるときにも、他方の継ぎ手部材がこのコンクリートセグメントのテーパ状内周面を有するシース接続口に容易且つ確実に挿入される。このとき、多少のシース接続口のズレは、可撓性ホース部材の変形によって吸収される。このため、コンクリートセグメントの設置作業が容易となり、一対の継ぎ手部材と可撓性ホース部材との間からコンクリートが流れ込むこともなく、隙間も形成されないので、シース接続具の周辺での剛性低下も避けられる。
第11の発明のコンクリートセグメントの設置方法は、円筒部と、該円筒部に連結され、コンクリートセグメントの内部に埋め込まれるシースの開口端の外径よりも大きな外径を有し、型枠に向かって徐々に外径が大きくなり、端部が型枠に当接するテーパ部とを備え上記コンクリートセグメントのシース接続口を形成するシース接続口成形用挿入具、及び、
一対のコンクリートセグメントの上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端又は該開口端の近傍の上記シース接続口の内周面に圧入される可撓性ホース部材よりなるシース接続具を用意する工程と、
上記型枠における、上記シース接続口に対応する位置に上記シースを配管する工程と、
上記シース接続口成形用挿入具を上記型枠の上記シース接続口に対応する位置に固定する工程と、
上記型枠の内部のシースの開口端に上記シース接続口成形用挿入具の円筒部を挿入する工程と、
上記型枠にコンクリートを打設してコンクリートセグメントを成形する工程と、
上記型枠から上記コンクリートセグメントを取り外す工程と、
上記シース接続口成形用挿入具を取り外してできた上記コンクリートセグメントにおける上記シース接続口に上記可撓性ホース部材の一端を挿入する工程と、
上記シース接続口が形成された別のコンクリートセグメントを用意し、上記可撓性ホース部材の他端を上記別のコンクリートセグメントのシース接続口に挿入するように、一対の上記コンクリートセグメントを設置する工程とを含む構成とする。
上記の構成によると、特に厚さの薄い床版用のようなコンクリートセグメントの成形時には、シースを水平に設置できるので、コンクリートセグメントを型枠から外すときにシース接続口からシース接続口成形用挿入具が外れやすい。そして、一方のコンクリートセグメントの端面に形成されたテーパ状内周面を有するシース接続口に可撓性ホース部材の一端を挿入しやすく、他方のコンクリートセグメントを突き合わせるときにも、シース接続具の他端が、このコンクリートセグメントのテーパ状内周面を有するシース接続口に容易且つ確実に挿入される。このとき、多少のシース接続口のズレは、可撓性ホース部材の変形によって吸収される。このため、コンクリートセグメントの設置作業が容易となり、圧入された可撓性ホース部材とシース接続口との間からコンクリートが流れ込むこともなく、隙間も形成されないので、シース接続具の周辺での剛性低下も避けられる。
第12の発明では、第10又は第11の発明において、
上記コンクリートセグメントは、床版であり、
上記床版の厚さは、150mm以上300mm以下であり、
一対の上記コンクリートセグメントの間の所定の隙間及び上記可撓性ホース部材の外周と上記シース接続口の内周との間の隙間にモルタルを流し込んで橋の床版を形成する工程をさらに含む構成とする。
上記の構成によると、シース接続口成形用挿入具によって適切なテーパ状内周面を有するシース接続口が形成されるので、一対のコンクリートセグメントを突き合わせるときに、それらのシース接続口にシース接続具を挿入しやすく、可撓性ホース部材によってシース接続口のズレが効果的に吸収される。
以上説明したように、本発明によれば、コンクリートセグメント、中でも厚さの薄い床版用のコンクリートセグメントであっても、シース接続具周辺の剛性を確保しながら施工できる。
本発明の実施形態1に係るシース接続口成形用挿入具が挿入された状態でコンクリートを打設した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係るシース接続具が挿入された状態を示す断面図である。 突き合わされたコンクリートセグメントとシース接続口成形用挿入具の寸法関係を説明するための断面図である。 シース接続口成形用挿入具を示す斜視図である。 シース接続具を示す正面図である。 シース接続具が挿入された状態のシース接続口と、シース接続具が挿入される前のシース接続口をそれぞれ示す斜視図である。 床版の一部を拡大して示す平面図である。 実施形態1の変形例1に係る図2相当断面図である。 実施形態1の変形例2に係る図2相当断面図である。 実施形態2に係る図2相当断面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
−シース接続口成形用挿入具の構造−
図1に本発明の実施形態1に係るシース接続口成形用挿入具10が型枠1に締結部材6で固定された状態でコンクリートを打設した状態を示す。このシース接続口成形用挿入具10は、橋の床版を構成する板状のコンクリートセグメント2の端面2aにテーパ状内面を有するシース接続口2bを形成するものである。例えば、コンクリートセグメント2の上面2cと下面2dとの間の距離に該当する、床版の厚さtは、150mm以上300mm以下である(150mm≦t≦300mm)。床版の幅は、例えば10m程度である。
図1及び図4に示すように、コンクリートセグメント2に埋設されるシース4の端部側は、シース接続管3で構成されている。このシース接続管3は、例えば、円形の開口端3aを有する平坦部3bと螺旋部3cとが一体に形成されている。シース接続口成形用挿入具10は、このシース接続管3の開口端3aの内径よりも小さな外径を有し、このシース接続管3の開口端3a(平坦部3b)に挿入される円筒部11を有する。コンクリートの厚み低下をできるだけ避けるためにシース4が設けられる領域が限定される。このため、通常は、水平に一段のシース4がコンクリートセグメント2の幅方向に所定の間隔を空けて並べられる。
また、シース接続口成形用挿入具10は、円筒部11に一体に形成され、シース接続管3の開口端3aの外径よりも大きな外径を有し、型枠1に向かって徐々に外径が大きくなり、端部が型枠1に当接して固定されるテーパ部12を備える。
本実施形態では、例えば、締結部材6が挿通されるボルト挿通孔13を有する中実部材で構成しているが、円筒部、この円筒部に一体の中空円錐部並びにボルト挿通孔を有し、これら円筒部及び円錐部の端部を塞ぐ2枚の円板部で構成した中空部材(図示せず)で構成してもよい。
そして、本実施形態では、図3に寸法を示すように、テーパ部12の最大外径D1を、このテーパ部12の最小外径D2で割った値D1/D2は、1.2以上2.0以下に設定されている(1.2≦D1/D2≦2.0)。また、テーパ部12の奥行き長さLを、このテーパ部12の最小外径D2で割った値L/D2は、0.1以上1.8以下に設定されている(0.1≦L/D2≦1.8)。例えば、奥行き長さLは、50mmである。
後述する方法によって、図3及び図5に示すように、コンクリートセグメント2のシース接続口2bは、開口端3aまでの間にテーパ状の内面が形成される。
−シース接続具の構成−
次いで、図2、図5〜図7に示すように、一対のコンクリートセグメント2の端面2aのシース接続口2bにおいて対向する一対のシース接続管3を互いに接続するシース接続具20について説明する。
このシース接続具20は、それぞれテーパ状内面を有する一対の上記シース接続口2bにそれぞれ挿入され、奥側端部がシース接続管3に挿入される一対の継ぎ手部材21を備えている。
また、シース接続具20は、一対の継ぎ手部材21の他端側に嵌合され、これら一対の継ぎ手部材21を密閉状に連結する可撓性ホース部材22を備えている。この可撓性ホース部材22は、例えば、外径が48mm、内径が38mmで内部に補強用の鉄線等が設けられた円筒状の耐圧ホースであり、シース接続管3の開口端3aの外径が45mmで内径D0が42mmであることから、この開口端3aに軸方向端面が当接する寸法関係となっている。なお、可撓性ホース部材22は、必要な強度及び弾性があれば、材質は特に限定されない。
継ぎ手部材21の他端側には、可撓性ホース部材22の端部が当接する段部21aが形成されている。例えば、可撓性ホース部材22が嵌合される側の外径が38.5mmで、シース接続管3の開口端3aが嵌合される側の外径が41mmとなっている。この段部21aは、周方向に連続する一定高さの突条で構成してもよい。
そして、例えば、継ぎ手部材21の外径が38.5mmで可撓性ホース部材22の内径38mmよりも大きいことからもわかるように、一対の継ぎ手部材21は、可撓性ホース部材22に対して圧入されてしまり嵌めされている。しまり嵌めであれば、コンクリや液体が内部に入り込む心配がなく、抜けが確実に防止される。また、段部21aが、可撓性ホース部材22の端部の位置決めになる。なお、しまり嵌めではなく、ビニールテープでとめたり、接着剤を塗ったり、継ぎ手部材21の外周に凹凸を設けたりして、継ぎ手部材21と可撓性ホース部材22との接合強度、密閉度等を保つようにしてもよい。
継ぎ手部材21におけるシース接続管3に挿入される外周には、円周上に延びるシール用溝部21bが形成されており、このシール用溝部21b内にOリング23が装着されている。このOリング23により、継ぎ手部材21の外周と、シース接続管3の平坦部3bの内周面との間がシールされている。
本実施形態では、可撓性ホース部材22の可撓性を利用して一対の継ぎ手部材21を確実に密閉状に連結できるので、床版の施工も容易である。
−床版の設置方法−
まず、適切な数の型枠1、シース接続口成形用挿入具10、及びシース接続具20を用意する。
次いで、型枠1における、シース接続口2bに対応する位置にシース接続管3が先端に連結されたシース4を配管する。このとき、床版の厚さtが150mm≦t≦300mmであることから、シース4はほぼ水平に埋設される。
次いで、図1に示すように、締結部材6を利用し、シース接続口成形用挿入具10を型枠1のシース接続口2bに対応する位置に設けた貫通孔1aに固定する。
次いで、型枠1の内部のシース接続管3の開口端3aにシース接続口成形用挿入具10の円筒部11を挿入する。このとき、開口端3aとシース接続口成形用挿入具10のテーパ部12外周との間をビニールテープ5等で密閉状に連結してもよい。
次いで、型枠1にコンクリートを打設して橋の床版用のコンクリートセグメント2を成形する。
次いで、コンクリートが固まった後、型枠1からコンクリートセグメント2を取り外す。このとき、型枠1にシース接続口成形用挿入具10が固定されているので、図3の右側及び図6の右側に示されるように、シース接続口成形用挿入具10もコンクリートセグメント2から取り外される。上述したように、厚さの薄い床版用のコンクリートセグメント2の成形時には、シース4を水平に設置できるので、コンクリートセグメント2を型枠1から外すときにシース接続口2bからシース接続口成形用挿入具10が外れやすい。なお、シース接続口2bに残ってしまったビニールテープ5があれば取り外す。
次いで、図2及び図6の左側に示すように、シース接続口成形用挿入具10を取り外してできたコンクリートセグメント2におけるシース接続口2bにシース接続具20の一方の継ぎ手部材21を挿入する。このとき、コンクリートセグメント2の端面2aのシース接続口2bにテーパ状内周面に沿って一方の継ぎ手部材21を挿入しやすい。
次いで、同様にシース接続口2bが形成された別のコンクリートセグメント2を用意する。
次いで、シース接続具20の他方の継ぎ手部材21を上記別のコンクリートセグメント2のシース接続口2bに挿入するように、これら一対のコンクリートセグメント2を所定の隙間d(図7参照)を確保して突き合わせる。隙間dは、例えば、25mm以上35mm以下である(25mm≦d≦35mm)。この他方のコンクリートセグメント2を突き合わせるときにも、他方の継ぎ手部材21が、このコンクリートセグメント2のテーパ状内周面を有するシース接続口2bに容易且つ確実に挿入される。このとき、多少のシース接続口2bのズレは、可撓性ホース部材22の変形によって吸収される。通常は、隙間が25mm程度に対して床版の軸ズレが10mm程度あり、シース径に対して隙間がかなり小さいので、可撓性ホースといえど十分に変形できないことがある。そこで、拡径によって可撓性ホース部材22が変形できる空間が確保され、ズレに対応できる。
次いで、上記所定の隙間d及び可撓性ホース部材22の外周とシース接続口2bの内周との間の隙間にモルタル(特に無収縮モルタル)を流し込んで橋の床版を形成する。このように、テーパ状内周面と可撓性ホース部材22の外周との間にも無収縮モルタルが流れ込むので、特許文献1のようなベルマウス部を有するものに比べて強度が格段に向上する。
そして、無収縮モルタルが固まった後、シース4内にPC鋼線を挿通し、緊張後、経路内にグラウトが充填される。なお、このグラウトは、シース4内をアルカリに保ち、腐食防止の役割を果たすが、強度はあまり期待できない。
本実施形態では、可撓性ホース部材22は、外周面及び内周面が平坦であるので、特許文献1のような拡径部のある蛇腹状の部材に比べて外径を小さくできる。このため、コンクリートの厚さをできるだけ厚くすることができ、強度が向上している。床版の厚さをあまり厚くできないことから、このコンクリートの厚さの差による強度の影響は非常に大きい。なお、可撓性ホース部材22として、著しく拡径したものでない限り、また、材質及び構造についても所定の屈曲性能がある限り、蛇腹状ホースについても使用可能である。
以上説明したように、本実施形態によると、床版の設置作業が容易となり、一対の継ぎ手部材21と可撓性ホース部材22との間からシース4の内部にコンクリートが流れ込むこともなく、隙間も形成されないので、シース接続具20の周辺での剛性低下も避けられる。
また、本実施形態では、シース接続口成形用挿入具10の構造が簡単であるため、テーパ部12の角度や深さを容易に設定でき、厚さが比較的薄い床版のシース接続口2bのテーパ部でも容易に形成できる。
具体的には、D1/D2が1.2よりも小さくなると、テーパ部12の角度が緩すぎて上記第1の発明のようなシース接続具20の可撓性ホース部材22が曲がりにくくなってシース接続口2bのズレを吸収しにくくなる。一方、D1/D2が2.0よりも大きくなると、周囲の鉄筋と接触しやすくなる上、剛性が不足してコンクリートが割れやすくなる。しかしながら、本実施形態では、D1/D2の値が適切に設定されているので、可撓性ホース部材22の曲がりを適度に吸収でき、設置が容易でコンクリートも割れにくくなる。すなわち、床版のズレが大きい場合にも対応できて、コンクリートの欠けなどがより生じにくい範囲としてD1/D2が1.3以上1.8以下が設定されている。
また、L/D2が0.1よりも小さくなると、テーパ部12の奥行きが浅すぎてシース接続具20の可撓性ホース部材22が曲がりにくくなってシース接続口2bのズレを吸収しにくくなる。一方、L/D2が1.8よりも大きくなると、テーパ部12の奥行きが深くなりすぎてモルタルを流し込んだときにモルタルが回りきらないおそれがある。しかしながら、本実施形態では、L/D2の値が適切に設定されているので、可撓性ホース部材22の曲がりを適度に吸収でき、モルタルが確実に流れ込んで可撓性ホース部材22周辺の剛性を確保できる。すなわち、床版のズレが大きい場合にも対応できて、モルタルの性状によらず、モルタルが十分に奥まで行き届く範囲としてL/D2が0.3以上1.5以下が設定されている。
さらに本実施形態では、シース接続口成形用挿入具10によって適切な形状のテーパ状内周面を有するシース接続口2bが形成されるので、一対のコンクリートセグメント2を突き合わせるときに、それらのシース接続口2bにシース接続具20の一対の継ぎ手部材21を挿入しやすく、可撓性ホース部材22によってシース接続口2bのズレが効果的に吸収される。
本実施形態では、可撓性ホース部材22を用いるので、寸法が異なる施工場所においては、その寸法に対応させて可撓性ホース部材22を切断すればよい。このため、施工が容易なだけでなく、寸法が変わるごとに金型を変更する必要がなく、費用面からも有利である。
以上説明したように、本発明によれば、厚さの薄い床版用のコンクリートセグメント2であっても、シース接続具20周辺の剛性を確保しながら施工できる。
−変形例1−
図8は本発明の実施形態1の変形例1を示し、継ぎ手部材21’の形状が異なる点で上記実施形態1と異なる。なお、以下の各変形例、実施形態では、図1〜図7と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本変形例では、一対の継ぎ手部材21’の手前側端部(奥側端部の反対側端部)は、この手前側端部に向かって外形が小さくなるテーパ形状のテーパ部21a’を有する。
テーパ部21a’の最小外径は、可撓性ホース部材22の内径よりも小さく、テーパ部21a’の最大外径は、可撓性ホース部材22の内径と同じ又はそれよりも若干大きく設定されている。
このように上記実施形態1の段部21aの代わりにテーパ部21a’を設けることでも、一対の継ぎ手部材21’を可撓性ホース部材22に容易且つ確実に挿入できる。
−変形例2−
図9は本発明の実施形態1の変形例2を示し、継ぎ手部材21”の形状が異なる点で上記実施形態と異なる。
本変形例では、一対の継ぎ手部材21”の外径は、全長にわたってほぼ一定な平坦部21”aを備え、この平坦部21”aを可撓性ホース部材22の内面に圧入して嵌めるように構成されている。
この場合は、上記実施形態1のような段部21aによる位置決め機能がないので、平坦部21”aの適切な位置に印などを設けていてもよい。
(実施形態2)
図10は本発明の実施形態2を示し、継ぎ手部材を有さない点で上記実施形態1と異なる。
すなわち、本実施形態では、シース接続具120は、可撓性ホース部材122のみからなり、その両端に継ぎ手部材21,21’,21”を有さない。可撓性ホース部材122は、例えば、螺旋状の紐状の硬質樹脂部分122aと、この硬質樹脂部分122aを連結する軟質樹脂部分122bとを有する円筒状ホースよりなる(なお、実施形態1でも同様の構成が可能である)。例えば、硬質樹脂部分122aが硬質PVCで、軟質樹脂部分122bが軟質PVCで構成されている。可撓性ホース部材122の外径D1は、開口端3aの内径D0と同等かそれよりも大きいのが望ましい(D1≧D0)。
この構成によると、適度な剛性と柔軟性を兼ね備えているので、コンクリートセグメント2の設置作業が容易である。可撓性ホース部材122は、適度な剛性と柔軟性を兼ね備えていれば、その材質や構成は特に限定されない。
次に、本実施形態に係る床版の設置方法について上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図10に示すように、シース接続口成形用挿入具10を取り外してできたコンクリートセグメント2におけるシース接続口2bに可撓性ホース部材122の一端を挿入する。このとき、コンクリートセグメント2の端面2aのシース接続口2bにテーパ状内周面に沿って可撓性ホース部材122の一端を挿入しやすい。なお、可撓性ホース部材122の両端に切れ目を入れておき、挿入時に変形させて挿入しやすくしてもよい。
次いで、シース接続具120の他端を同様にシース接続口2bが形成された別のコンクリートセグメント2のシース接続口2bに挿入するように、これら一対のコンクリートセグメント2を所定の隙間dを確保して突き合わせる。この他方のコンクリートセグメント2を突き合わせるときにも、可撓性ホース部材122の他端が、このコンクリートセグメント2のテーパ状内周面を有するシース接続口2bに容易且つ確実に挿入される。このときも、多少のシース接続口2bのズレは、可撓性ホース部材122の変形によって吸収される。なお、開口端3aの手前でテーパ状内周面に可撓性ホース部材122の外周面が当接するようにしてもよいが、さらに、図10に示すように、可撓性ホース部材122を開口端3aの内周面まで押し込んでもよい。
本実施形態においても、可撓性ホース部材122を用いるので、寸法が異なる施工場所においては、その寸法に対応させて可撓性ホース部材122を切断すればよい。このため、施工が容易なだけでなく、寸法が変わるごとに金型を変更する必要がなく、費用面からも有利である。
したがって、本実施形態に係るシース接続具によっても、上記実施形態1と同様に、厚さの薄い床版用のコンクリートセグメント2であっても、シース接続具120周辺の剛性を確保しながら施工できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態1では、一対の継ぎ手部材21の他端側(手前側端部側)が可撓性ホース部材22の内周面に挿入されるようにしているが、可撓性ホース部材22の両端が一対の継ぎ手部材21の内周面にそれぞれ挿入されるようにしてもよい。その場合には、一対の継ぎ手部材21の内面に段部又は突条を設けて可撓性ホース部材22の両端がそれ以上内部に挿入されないようにすればよい。
また、可撓性ホース部材の樹脂部分に補強材が含まれているものが好ましく、軟質樹脂部分に硬質樹脂部分が含まれているものがより好ましい。金属製の補強材よりもセグメント間のズレに柔軟に対応することが可能で、しかも十分な強度を有しているからである。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。例えば、例示した具体的な寸法はあくまで一例に過ぎず、他の寸法でもよい。
1 型枠
1a 貫通孔
2 コンクリートセグメント
2a 端面
2b シース接続口
2c 上面
2d 下面
3 シース接続管(シースの端部)
3a 開口端
3b 平坦部
3c 螺旋部
4 シース
5 ビニールテープ
6 締結部材
10 シース接続口成形用挿入具
11 円筒部
12 テーパ部
13 ボルト挿通孔
20 シース接続具
21 継ぎ手部材
21a 段部
21b シール用溝部
22 可撓性ホース部材
23 Oリング
120 シース接続具
121 継ぎ手部材
122 可撓性ホース部材
D0 シース接続管の内径
D1 テーパ部の最大外径
D2 テーパ部の最小外径
L テーパ部の奥行き長さ
d 一対のコンクリートセグメント間の所定の隙間

Claims (12)

  1. PC鋼線を挿通するシースが埋め込まれた一対のコンクリートセグメントの端面のシース接続口において対向する一対の上記シースの開口端を互いに接続するシース接続具であって、
    一対の上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端又は該開口端の近傍の上記シース接続口の内周面に圧入される可撓性ホース部材よりなる
    ことを特徴とするシース接続具。
  2. PC鋼線を挿通するシースが埋め込まれた一対のコンクリートセグメントの端面のシース接続口において対向する一対の上記シースの開口端を互いに接続するシース接続具であって、
    一対の上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端に挿入される一対の継ぎ手部材と、
    上記一対の継ぎ手部材の他端側に嵌合されて該一対の継ぎ手部材を密閉状に連結する可撓性ホース部材とを備えている
    ことを特徴とするシース接続具。
  3. 請求項2に記載のシース接続具において、
    上記継ぎ手部材の他端側には、上記可撓性ホース部材の端部が当接する段部又は突条が形成されている
    ことを特徴とするシース接続具。
  4. 請求項2に記載のシース接続具において、
    上記一対の継ぎ手部材の手前側端部は、該手前側端部に向かって外形が小さくなるテーパ形状を有する
    ことを特徴とするシース接続具。
  5. 請求項2〜4のいずれか1つに記載のシース接続具において、
    上記一対の継ぎ手部材は、上記可撓性ホース部材に対してしまり嵌めされている
    ことを特徴とするシース接続具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のシース接続具において、
    上記可撓性ホース部材は、硬質樹脂部分と軟質樹脂部分とを有する
    ことを特徴とするシース接続具。
  7. 型枠を用いて成形される、橋の床版を構成するコンクリートセグメントの端面に埋め込まれるシースにおける開口端の内部に挿入され、テーパ状のシース接続口を形成するシース接続口成形用挿入具であって、
    上記シースの開口端の内径よりも小さな外径を有し、該シースの開口端に挿入される円筒部と、
    上記円筒部に一体に形成され、上記シースの開口端の外径よりも大きな外径を有し、上記型枠に向かって徐々に外径が大きくなり、端部が該型枠に当接して固定されるテーパ部とを備えている
    ことを特徴とするシース接続口成形用挿入具。
  8. 請求項7に記載のシース接続口成形用挿入具において、
    上記テーパ部の最大外径D1を該テーパ部の最小外径D2で割った値D1/D2は、1.2以上2.0以下である
    ことを特徴とするシース接続口成形用挿入具。
  9. 請求項7又は8に記載のシース接続口成形用挿入具において、
    上記テーパ部の奥行き長さLを該テーパ部の最小外径D2で割った値L/D2は、0.1以上1.8以下である
    ことを特徴とするシース接続口成形用挿入具。
  10. 円筒部と、該円筒部に連結され、コンクリートセグメントの内部に埋め込まれるシースの開口端の外径よりも大きな外径を有し、型枠に向かって徐々に外径が大きくなり、端部が型枠に当接するテーパ部とを備え上記コンクリートセグメントのシース接続口を形成するシース接続口成形用挿入具、及び、
    一対のコンクリートセグメントの上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端に挿入される一対の継ぎ手部材と、該一対の継ぎ手部材の他端側に嵌合されて一対の継ぎ手部材を密閉状に連結する可撓性ホース部材とを備えたシース接続具を用意する工程と、
    上記型枠における、上記シース接続口に対応する位置に上記シースを配管する工程と、
    上記シース接続口成形用挿入具を上記型枠の上記シース接続口に対応する位置に固定する工程と、
    上記型枠の内部のシースの開口端に上記シース接続口成形用挿入具の円筒部を挿入する工程と、
    上記型枠にコンクリートを打設してコンクリートセグメントを成形する工程と、
    上記型枠から上記コンクリートセグメントを取り外す工程と、
    上記シース接続口成形用挿入具を取り外してできた上記コンクリートセグメントにおける上記シース接続口に上記シース接続具の一方の継ぎ手部材を挿入する工程と、
    上記シース接続口が形成された別のコンクリートセグメントを用意し、上記シース接続具の他方の継ぎ手部材を上記別のコンクリートセグメントのシース接続口に挿入するように、一対の上記コンクリートセグメントを設置する工程とを含む
    ことを特徴とするコンクリートセグメントの設置方法。
  11. 円筒部と、該円筒部に連結され、コンクリートセグメントの内部に埋め込まれるシースの開口端の外径よりも大きな外径を有し、型枠に向かって徐々に外径が大きくなり、端部が型枠に当接するテーパ部とを備え上記コンクリートセグメントのシース接続口を形成するシース接続口成形用挿入具、及び、
    一対のコンクリートセグメントの上記シース接続口にそれぞれ挿入され、奥側端部が上記シースの開口端又は該開口端の近傍の上記シース接続口の内周面に圧入される可撓性ホース部材よりなるシース接続具を用意する工程と、
    上記型枠における、上記シース接続口に対応する位置に上記シースを配管する工程と、
    上記シース接続口成形用挿入具を上記型枠の上記シース接続口に対応する位置に固定する工程と、
    上記型枠の内部のシースの開口端に上記シース接続口成形用挿入具の円筒部を挿入する工程と、
    上記型枠にコンクリートを打設してコンクリートセグメントを成形する工程と、
    上記型枠から上記コンクリートセグメントを取り外す工程と、
    上記シース接続口成形用挿入具を取り外してできた上記コンクリートセグメントにおける上記シース接続口に上記可撓性ホース部材の一端を挿入する工程と、
    上記シース接続口が形成された別のコンクリートセグメントを用意し、上記可撓性ホース部材の他端を上記別のコンクリートセグメントのシース接続口に挿入するように、一対の上記コンクリートセグメントを設置する工程とを含む
    ことを特徴とするコンクリートセグメントの設置方法。
  12. 請求項10又は11に記載のコンクリートセグメントの設置方法において、
    上記コンクリートセグメントは、床版であり、
    上記床版の厚さは、150mm以上300mm以下であり、
    一対の上記コンクリートセグメントの間の所定の隙間及び上記可撓性ホース部材の外周と上記シース接続口の内周との間の隙間にモルタルを流し込んで橋の床版を形成する工程をさらに含む
    ことを特徴とするコンクリートセグメントの設置方法。
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