JP2020076196A - 鼻用保湿材及びそれを備えたマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】マスク本体に貼着してもその通気性を妨げにくい鼻用保湿材、及びそれを備えたマスクを提供する。【解決手段】鼻用保湿材1は、装着者の鼻及び口を覆うマスク本体の内面に貼着される。鼻用保湿材1は、保水層10、及び粘着層20を備えている。保水層10は、シート状をしており、水分を保持する。粘着層20は、保水層10の裏面に設けられており、マスク本体の内面に対して粘着力を有する。粘着層20は、保水層10の裏面の一部にのみ設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、人の鼻腔を保湿する鼻用保湿材、及びそれを備えたマスクに関する。
就寝中や飛行機での移動中など、湿度の低い空気が呼吸時に鼻腔内に吸い込まれることにより、鼻腔が乾燥することがしばしばある。鼻腔の乾燥は、喉の乾燥にもつながり、不快に感じることもある。従来、かかる鼻腔等の乾燥を抑制する手段として、例えば特許文献1に記載された保湿マスクが提案されている。同文献に記載された保湿マスクは、装着者の鼻及び口を覆うマスク本体と、化粧水等の液体が含浸される液体含浸部とを備えている。液体含浸部の裏面には、粘着層が形成されている。液体含浸部は、粘着層を介してマスク本体の内面に貼着される。
特許第5734530号公報
上述の保湿マスクによれば、液体含浸部に含浸された液体が蒸散してマスク本体内の空間を潤すため、鼻腔等の乾燥を抑制することができる。しかしながら、液体含浸部の裏面には粘着層が設けられているため、マスク本体における液体含浸部が貼着された部位の通気性が妨げられるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、マスク本体に貼着してもその通気性を妨げにくい鼻用保湿材、及びそれを備えたマスクを提供することを目的とする。
本発明による鼻用保湿材は、装着者の鼻及び口を覆うマスク本体の内面に貼着される鼻用保湿材であって、水分を保持するシート状の保水層と、上記保水層の裏面に設けられ、上記マスク本体の上記内面に対して粘着力を有する粘着層と、を備え、上記粘着層は、上記保水層の上記裏面の一部にのみ設けられていることを特徴とする。
この鼻用保湿材は、保水層の裏面に設けられた粘着層の粘着力によりマスク本体の内面に貼着される。粘着層は、保水層の裏面の一部にのみ設けられている。このため、マスク本体における鼻用保湿材が貼着された部位においても、粘着層が設けられていない部分を通じて空気の流れを確保することができる。
また、本発明によるマスクは、上記鼻用保湿材と、上記マスク本体と、を備えることを特徴とする。
このマスクにおいては、マスク本体の内面に上述の鼻用保湿材が貼着される。このため、マスク本体における鼻用保湿材が貼着された部位においても、粘着層が設けられていない部分を通じて空気の流れを確保することができる。
本発明によれば、マスク本体に貼着してもその通気性を妨げにくい鼻用保湿材、及びそれを備えたマスクが実現される。
本発明による鼻用保湿材の第1実施形態を示す平面図である。 図1の鼻用保湿材を示す正面図である。 本発明によるマスクの第1実施形態を示す平面図である。 マスク本体42を示す平面図である。 本発明による鼻用保湿材の第2実施形態を示す平面図である。 図5の鼻用保湿材を示す正面図である。 図5の鼻用保湿材を示す側面図である。 本発明によるマスクの第2実施形態を示す平面図である。 保水層10の変形例を説明するための正面図である。 保護シート30の変形例を説明するための正面図である。 粘着層20の一変形例を説明するための平面図である。 粘着層20の他の変形例を説明するための平面図である。 粘着層20の他の変形例を説明するための平面図である。 粘着層20の他の変形例を説明するための平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による鼻用保湿材の第1実施形態を示す平面図である。また、図2は、図1の鼻用保湿材を示す正面図である。すなわち、図2は、図1の鼻用保湿材を図中の下方向から見た図である。鼻用保湿材1は、保湿機能を有しており、人の鼻腔を保湿するために用いられる。鼻用保湿材1は、使用時、後述するように、装着者の鼻及び口を覆うマスク本体の内面に貼着される。鼻用保湿材1は、保水層10、粘着層20、及び保護シート30を備えている。
保水層10は、シート状をしており、保湿機能を有している。保水層10は、鼻用保湿材1の使用時、水分を保持する。保水層10には、予め水分が含浸されていてもよいし、鼻用保湿材1の使用前にユーザ(マスクの装着者)が保水層10に水分を含浸させてもよい。また、ユーザは、鼻用保湿材1の使用中、必要に応じて保水層10に水分を補給してもよい。保水層10は、当該保水層10の保湿機能を高める保湿成分を含有していてもよい。かかる保湿成分としては、例えば、コラーゲン、ヒアルロン酸、グリセリン類等が挙げられる。保水層10の材料としては、例えば、不織布、紙、パルプ、合成繊維、布等を用いることができる。不織布は、乾式不織布又は湿式不織布の何れであってもよい。保水層10は、1枚のシートのみからなる単層構造を有していてもよいし、互いに積層された2枚以上のシートからなる複層構造を有していてもよい。
本実施形態において保水層10の平面形状は、横長の長方形である。保水層10の左右方向の長さd1は、例えば、30mm以上100mm以下である。保水層10の上下方向の長さd2は、例えば、20mm以上50mm以下である。また、保水層10の厚みd3(図2参照)は、例えば、0.5mm以上5mm以下である。ただし、厚みd3は、保水層10が水分を保持していない状態(乾燥状態)にあるときの厚みである。
保水層10は、通気性を有している。保水層10は、鼻用保湿材1が貼着されるマスク本体よりも高い通気性を有することが好ましい。通気性は、JIS規格(JIS L1096:2010)に定められたフラジール形法により測定することができる。
保水層10は、帯電状態にあってもよい。かかる保水層10は、例えば、保水層10の材料としてコロナ処理やプラズマ処理等により静電気を帯電させた不織布等を用いることにより、実現することができる。保水層10が複数のシートからなる複層構造を有する場合、帯電させるシートと含水させるシートとを区別してもよい。すなわち、保水層10を構成する一部のシート(保水層10の裏面に近いシートが好ましい。)に帯電させる一方、残りのシート(保水層10の表面に近いシートが好ましい。)に含水させてもよい。
保水層10には、芳香成分及び/又は抗菌成分が含有されていてもよい。芳香成分としては、例えば、ユーカリ、ローズマリーその他のハーブの香りを発するものが挙げられる。また、抗菌成分としては、例えば、カテキンその他のタンニンが挙げられる。タンニンとしては、お茶やコーヒーに含有されているものを用いることができる。
保水層10は、平面視(図1参照)で、保水層10の左右方向に延びる仮想的な直線L1の上側に存在する領域である上側領域12と、直線L1の下側に存在する領域である下側領域14とからなる。鼻用保湿材1の使用時、上側領域12は装着者の鼻と口との間の領域である鼻下領域に対向し、下側領域14は装着者の口に対向する。
上側領域12及び下側領域14の平面形状は、何れも横長の長方形である。上側領域12及び下側領域14の左右方向の長さは、何れも保水層10全体の左右方向の長さd1に等しい。上側領域12の上下方向の長さは、鼻下領域の上下方向の長さ以下であることが好ましい。上側領域12の上下方向の長さは、例えば、10mm以上20mm以下である。下側領域14の上下方向の長さは、例えば、10mm以上30mm以下である。上側領域12の上下方向の長さと下側領域14の上下方向の長さとの和は、保水層10全体の上下方向の長さd2に等しい。
粘着層20は、保水層10の裏面(マスク本体に対向する面)に設けられている。図1は、保水層10の裏面側を示している。粘着層20は、マスク本体の内面に対して粘着力を有する。鼻用保湿材1は、粘着層20を介して、マスク本体の内面に貼着される。鼻用保湿材1は、マスク本体の内面に繰り返し貼着可能であることが好ましい。ここで、繰り返し貼着可能とは、マスク本体及び鼻用保湿材1を損傷することなく、鼻用保湿材1がマスク本体の内面に貼着された状態と貼着されていない状態とを交互に何度も切り替えられることをいう。かかる鼻用保湿材1は、粘着層20の粘着力を適度に調整することにより実現することができる。なお、鼻用保湿材1は、顔面に貼着して用いることも可能である。例えば、マスクが手元にない場合等には、鼻用保湿材1を鼻下領域に貼着することにより、鼻腔を保湿することが可能である。それゆえ、粘着層20は、人の肌に優しい材料からなることが好ましい。
粘着層20は、保水層10の裏面の一部にのみ設けられている。保水層10の裏面において粘着層20は、複数箇所(本実施形態においては3箇所)に分かれて配設されている。各箇所の粘着層20は、保水層10の上下方向に延在している。具体的には、各箇所の粘着層20は、保水層10の上端から途中(上側領域12と下側領域14との境界)まで延在している。それゆえ、粘着層20は、上側領域12にのみ設けられており、下側領域14には設けられていない。1箇所の粘着層20は、保水層10の左端に沿って設けられている。もう1箇所の粘着層20は、保水層10の右端に沿って設けられている。残りの1箇所の粘着層20は、保水層10を左右に二等分する直線に沿って設けられている。保水層10の裏面に占める粘着層20が設けられた部分の面積割合は、10%以上50%以下であることが好ましい。
図2に示すように、保護シート30は、粘着層20の粘着面(保水層10と反対側の面)に仮着されている。なお、図1においては、保護シート30の図示を省略している。保護シート30は、粘着層20の粘着面を保護するために設けられている。保護シート30は、平面視で、粘着層20と同一の大きさ及び形状をしており、粘着層20の粘着面の全体に仮着されている。保護シート30は、鼻用保湿材1をマスク本体に貼着する前に、粘着層20から剥離される。保護シート30としては、例えば、剥離紙又は剥離フィルムを用いることができる。
図3は、本発明によるマスクの第1実施形態を示す平面図である。マスク40は、マスク本体42、及び上述の鼻用保湿材1を備えている。マスク本体42は、装着者の鼻及び口を覆う。同図は、マスク本体42の内面側を示している。マスク本体42は、通気性を有する材料からなる。かかる材料としては、例えば、不織布、紙、又はガーゼを用いることができる。マスク本体42の材料は、保水層10の材料と同一であってもよいし、異なっていてもよい。マスク本体42の内面には、鼻用保湿材1が貼着されている。鼻用保湿材1は、上側領域12が鼻下領域に対向するとともに下側領域14が口に対向するように、マスク本体42の内面に貼着されている。
図4は、マスク本体42を示す平面図である。マスク本体42の内面には、鼻用保湿材1の貼着位置を示す印46が付されている。本実施形態において印46は、鼻用保湿材1の四隅の位置を示す4つの鍵印からなる。印46に合わせて鼻用保湿材1を貼着することにより、鼻用保湿材1をマスク本体42の内面の所定の位置に貼着することができる。
図3に戻って、マスク本体42には、当該マスク本体42を装着者の顔に固定するための固定手段44が取り付けられている。本実施形態において固定手段44は、装着者の耳に掛けられる紐状部材である。かかる紐状部材としては、例えば、ゴム紐を用いることができる。
マスク40における鼻用保湿材1を除く部分(マスク本体42及び固定手段44からなる部分)としては、一般的な市販のマスク(使い捨てされるタイプ又は繰り返し使用されるタイプの何れであってもよい。)を用いることができる。
本実施形態の効果を説明する。鼻用保湿材1は、保水層10の裏面に設けられた粘着層20の粘着力によりマスク本体42の内面に貼着される。粘着層20は、保水層10の裏面の一部にのみ設けられている。このため、マスク本体42における鼻用保湿材1が貼着された部位においても、粘着層20が設けられていない部分を通じて空気の流れを確保することができる。したがって、マスク本体42に貼着してもその通気性を妨げにくい鼻用保湿材1、及びそれを備えたマスク40が実現されている。
このようにマスク本体42の内面に鼻用保湿材1を貼着することにより、保水層10の水分が蒸散してマスク本体42内の空間(マスク本体42と顔との間の空間)を潤すため、鼻腔や喉の乾燥を抑制することができる。また、上記空間の湿度を高めることにより、インフルエンザウィルス等の感染力を低下させる効果も期待できる。
鼻用保湿材1の保湿効果を高めるには、保水層10の面積を大きくした方が有利である。ところが、従来のように保水層の裏面の全体に粘着層が設けられる場合、保水層の面積を大きくすると、粘着層の面積も大きくなり、マスク本体の通気性が妨げられる程度が増してしまうというジレンマがある。この点、本実施形態においては保水層10の裏面の一部にのみ粘着層20が設けられているため、粘着層20の面積を大きくすることなく保水層10の面積のみを大きくすることが可能である。このため、上記ジレンマを解消することができる。
粘着層20の面積が小さい程、マスク本体42の通気性が妨げられにくくなる。かかる観点から、保水層10の裏面に占める粘着層20が設けられた部分の面積割合は、50%以下であることが好ましい。他方、粘着層20の面積が小さすぎると、マスク本体42に対する鼻用保湿材1の貼着が不安定になりかねない。かかる観点から、上記面積割合は、10%以上であることが好ましい。
保水層10の裏面の一部にのみ粘着層20が設けられている場合、粘着層20が設けられていない部分において保水層10の裏面が露出する。これにより、吸気時にマスク本体42を通過した空気が保水層10の裏面の露出部分にぶつかるため、保水層10の水分の蒸散を促進することができる。
鼻用保湿材1がマスク本体42の内面に繰り返し貼着可能である場合、鼻用保湿材1を何度も使用することができるため、経済的である。例えば、マスク40を新しいものに交換する際、古いマスク40のマスク本体42から剥がした鼻用保湿材1を新しいマスク40のマスク本体42に貼着して再度使用することができる。
保水層10は、通気性を有している。このため、マスク40においては、マスク本体42に鼻用保湿材1が貼着されていても、呼吸が妨げられにくい。このように呼吸を妨げにくくするという観点から、鼻用保湿材1はマスク本体42よりも高い通気性を有することが好適である。
保水層10が帯電状態にある場合、マスク本体42内の空間にウィルスや花粉等の微粒子が侵入した場合であっても、当該微粒子を保水層10の静電気で吸着することができる。
保水層10が保湿成分を含有する場合、保水層10(鼻用保湿材1)の保湿効果を高めることができる。保水層10が芳香成分を含有する場合、当該成分が呼吸時に鼻腔に吸い込まれることにより、より快適に鼻用保湿材1を使用することができる。保水層10が抗菌成分を含有する場合、呼気中や吸気中の雑菌が繁殖するのを抑制することができるため、より衛生的に鼻用保湿材1を使用することができる。
保水層10が不織布からなる場合、通気性に優れた保水層10を低コストで実現することができる。
保水層10の裏面において粘着層20は、複数箇所に分かれて配設されている。これにより、複数個所においてマスク本体42と鼻用保湿材1とが接着されるため、粘着層20全体の面積が小さい場合であっても、マスク本体42に鼻用保湿材1を安定的に貼着しやすくなる。
保水層10は、上側領域12及び下側領域14からなっている。そして、鼻用保湿材1は、上側領域12が鼻下領域に対向するとともに下側領域14が口に対向するように、マスク本体42の内面に貼着される。この場合、鼻呼吸時には専ら上側領域12から鼻腔内に水分が供給され、口呼吸時には専ら下側領域14から口腔内に水分が供給される。これにより、鼻腔だけでなく口腔の乾燥も効果的に防ぐことができる。
上側領域12の上下方向の長さが鼻下領域の上下方向の長さ以下である場合、保水層10(上側領域12)が鼻頭を覆わないようにしつつ、上側領域12が鼻下領域に対向するように位置合わせしやすくなる。通常、鼻頭とマスク本体との間には隙間がないため、保水層10が鼻頭まで覆うと、濡れた保水層10に鼻頭が常に触れることになり、装着者に不快感を与えかねない。
粘着層20は、上側領域12にのみ設けられている。すなわち、下側領域14には、粘着層20が全く設けられていない。この場合、マスク本体42における口を覆う部分の通気性が粘着層20によって妨げられないため、口呼吸を楽に行えるという利点がある。また、鼻用保湿材1を顔面に貼着する場合に、粘着層20が口に触れるのを避けることができる。
粘着層20の粘着面には、保護シート30が仮着されている。これにより、鼻用保湿材1の使用前、粘着層20の粘着面が汚れたり、その粘着力が低下したりするのを防ぐことができる。
マスク本体42の内面には、鼻用保湿材1の貼着位置を示す印46が付されている。これにより、鼻用保湿材1を貼着する際、マスク本体42に対する鼻用保湿材1の位置合わせを容易に行うことができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明による鼻用保湿材の第2実施形態を示す平面図である。また、図6及び図7は、それぞれ、図5の鼻用保湿材を示す正面図及び側面図である。すなわち、図6及び図7は、それぞれ、図5の鼻用保湿材を図中の下方向及び右方向から見た図である。鼻用保湿材2は、保湿機能を有しており、人の鼻腔を保湿するために用いられる。鼻用保湿材2は、使用時、装着者の鼻及び口を覆うマスク本体の内面に貼着される。鼻用保湿材2は、保水層10、粘着層20、及び保護シート30を備えている。粘着層20及び保護シート30の構成は、第1実施形態で説明したとおりである。
図7からわかるように、本実施形態において保水層10の下側領域14の厚みは、保水層10の上側領域12の厚みよりも小さい。詳細には、上側領域12及び下側領域14は、それぞれm層構造(mは2以上の整数)及びn層構造(nは1以上の整数)を有している。ただし、n<mである。同図は、m=2、n=1の場合の例を示している。下側領域14を構成する層は、上側領域12を構成する層と連続している。かかる構成は、例えば、平面視で、保水層10全体と同一の形状及び大きさを有する第1のシート上に、上側領域12と同一の形状及び大きさを有する第2のシートを積層することにより、実現することができる。その場合、上側領域12は第1及び第2のシートからなる二層構造(複層構造)を有する一方、下側領域14は第1のシートのみからなる一層構造(単層構造)を有することになる。鼻用保湿材2のその他の構成は、鼻用保湿材1と同様である。
図8は、本発明によるマスクの第2実施形態を示す平面図である。マスク50は、マスク本体42、及び上述の鼻用保湿材2を備えている。マスク本体42の構成は、第1実施形態で説明したとおりである。マスク本体42の内面には、鼻用保湿材2が貼着されている。鼻用保湿材2は、上側領域12が鼻下領域に対向するとともに下側領域14が口に対向するように、マスク本体42の内面に貼着されている。
本実施形態の効果を説明する。鼻用保湿材2は、保水層10の裏面に設けられた粘着層20の粘着力によりマスク本体42の内面に貼着される。このとき、粘着層20は、保水層10の裏面の一部にのみ設けられている。このため、マスク本体42における鼻用保湿材2が貼着された部位においても、粘着層20が設けられていない部分を通じて空気の流れを確保することができる。したがって、マスク本体42に貼着してもその通気性を妨げにくい鼻用保湿材2、及びそれを備えたマスク50が実現されている。
下側領域14の厚みは、上側領域12の厚みよりも小さい。このように下側領域14の厚みを小さくすることにより、下側領域14の通気性が高まるため、口呼吸を楽に行いやすくなる。一方、上側領域12の厚みを大きくすることにより、上側領域12が多くの水分を保持できるようになるため、保水層10の保湿効果を長時間にわたって持続させることができる。
上側領域12及び下側領域14はそれぞれm層構造及びn層構造を有しており、n<mである。このように上側領域12の層数と下側領域14の層数とを異ならしめることにより、下側領域14の厚みが上側領域12の厚みよりも小さい構成を容易に実現することができる。鼻用保湿材2のその他の効果は、鼻用保湿材1と同様である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態において保水層10は、例えば図9に示すように、形状記憶性を有していてもよい。同図においては、保水層10がその裏面側に膨むように湾曲した形状を記憶している。かかる保水層10は、例えば、保水層10の材料として形状記憶不織布又は形状記憶紙を用いることにより実現することができる。この場合、鼻用保湿材をマスク本体に貼着して用いたときに、保水層10と顔との間に適度な隙間を確保しやすくなる。これにより、呼吸を楽に行うことができる。
上記実施形態において保水層10は、可塑性を有していてもよい。この場合、ユーザは、保水層10をその裏面側に膨むように湾曲した形状(図9参照)に変形させることにより、鼻用保湿材をマスク本体に貼着して用いたときに、保水層10と顔との間に適度な隙間を確保しやすくなる。
上記実施形態においては、複数箇所に分かれて設けられた各箇所の粘着層20の粘着面に対して個別に保護シート30が仮着された場合を例示した。しかし、例えば図10に示すように、1枚の保護シート30を複数箇所の粘着層20の粘着面に仮着させてもよい。同図においては、3箇所の粘着層20が一括して1枚の保護シート30で覆われている。この場合、1枚の保護シート30を剥がすだけで複数箇所の粘着層20の粘着面を露出させることができるため、粘着層20からの保護シート30の剥離作業が容易になる。
上記実施形態においては、上側領域12及び下側領域14のうち上側領域12にのみ粘着層20が設けられた場合を例示した。しかし、粘着層20は、例えば図11に示すように、上側領域12及び下側領域14の双方に設けられていてもよい。同図においては、各箇所の粘着層20が、保水層10の上端から下端まで延在している。
上記実施形態においては、粘着層20が複数箇所に分かれて配設されている場合を例示した。しかし、粘着層20は、例えば図12〜図14に示すように、保水層10の裏面において1箇所にのみ配設されていてもよい。図12においては、保水層10を上下に二等分する直線に沿って、粘着層20が保水層10の左右方向に延在している。図13においては、上側領域12を上下に二等分する直線に沿って、粘着層20が保水層10の左右方向に延在している。また、図14においては、保水層10の上端に沿って、粘着層20が保水層10の左右方向に延在している。
上記実施形態においては、保水層10が鼻下領域及び口に対向するように各鼻用保湿材1,2がマスク本体42の内面に貼着される場合を例示した。しかし、本発明による鼻用保湿材は、保水層10が鼻下領域にのみ対向するように貼着されてもよい。また、本発明による鼻用保湿材は、鼻腔に対する保湿効果が得られる限り、マスク本体42の内面の任意の位置に貼着してよい。
1 鼻用保湿材
2 鼻用保湿材
10 保水層
12 上側領域
14 下側領域
20 粘着層
30 保護シート
40 マスク
42 マスク本体
44 固定手段
46 印
50 マスク

Claims (22)

  1. 装着者の鼻及び口を覆うマスク本体の内面に貼着される鼻用保湿材であって、
    水分を保持するシート状の保水層と、
    前記保水層の裏面に設けられ、前記マスク本体の前記内面に対して粘着力を有する粘着層と、を備え、
    前記粘着層は、前記保水層の前記裏面の一部にのみ設けられていることを特徴とする鼻用保湿材。
  2. 請求項1に記載の鼻用保湿材において、
    当該鼻用保湿材は、前記マスク本体の前記内面に繰り返し貼着可能である鼻用保湿材。
  3. 請求項1又は2に記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、通気性を有する鼻用保湿材。
  4. 請求項3に記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、前記マスク本体よりも高い通気性を有する鼻用保湿材。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、帯電状態にある鼻用保湿材。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、保湿成分を含有する鼻用保湿材。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、芳香成分を含有する鼻用保湿材。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、抗菌成分を含有する鼻用保湿材。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、形状記憶性を有する鼻用保湿材。
  10. 請求項1乃至8の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、可塑性を有する鼻用保湿材。
  11. 請求項1乃至10の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、不織布からなる鼻用保湿材。
  12. 請求項1乃至11の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層の前記裏面に占める前記粘着層が設けられた部分の面積割合は、10%以上50%以下である鼻用保湿材。
  13. 請求項1乃至12の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層の前記裏面において前記粘着層は、複数箇所に分かれて配設されている鼻用保湿材。
  14. 請求項1乃至13の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層は、平面視で、当該保水層の左右方向に延びる仮想的な直線の上側に存在する領域である上側領域と、前記直線の下側に存在する領域である下側領域とからなる鼻用保湿材。
  15. 請求項14に記載の鼻用保湿材において、
    当該鼻用保湿材は、前記上側領域が前記鼻と前記口との間の領域である鼻下領域に対向するとともに前記下側領域が前記口に対向するように、前記マスク本体の前記内面に貼着される鼻用保湿材。
  16. 請求項15に記載の鼻用保湿材において、
    前記上側領域の上下方向の長さは、前記鼻下領域の上下方向の長さ以下である鼻用保湿材。
  17. 請求項14乃至16の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記粘着層は、前記上側領域にのみ設けられている鼻用保湿材。
  18. 請求項14乃至17の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層の前記下側領域の厚みは、当該保水層の前記上側領域の厚みよりも小さい鼻用保湿材。
  19. 請求項18に記載の鼻用保湿材において、
    前記保水層の前記上側領域及び前記下側領域は、それぞれm層構造(mは2以上の整数)及びn層構造(nは1以上の整数)を有し、
    n<mである鼻用保湿材。
  20. 請求項1乃至19の何れかに記載の鼻用保湿材において、
    前記粘着層の粘着面に仮着された保護シートを備える鼻用保湿材。
  21. 請求項1乃至20の何れかに記載の鼻用保湿材と、
    前記マスク本体と、
    を備えることを特徴とするマスク。
  22. 請求項21に記載のマスクにおいて、
    前記マスク本体の前記内面には、前記鼻用保湿材の貼着位置を示す印が付されているマスク。
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