WO2015159344A1

WO2015159344A1 - マスク貼付用シール及びそれを備えたマスク

Info

Publication number: WO2015159344A1
Application number: PCT/JP2014/060617
Authority: WO
Inventors: 伊藤　博
Original assignee: 株式会社無有
Priority date: 2014-04-14
Filing date: 2014-04-14
Publication date: 2015-10-22
Also published as: CN106163620A; JPWO2015159344A1

Abstract

　マスクのファッション性を高めるのに適したマスク貼付用シール、及びそれを備えたマスクを提供する。マスク貼付用シール１は、マスクに貼付するためのシールである。マスクは、ユーザの顔の一部を覆うマスク本体部を有する。マスク貼付用シール１は、マスク本体部の外側の面に貼付される。

Description

マスク貼付用シール及びそれを備えたマスク

　本発明は、マスク貼付用シール及びそれを備えたマスクに関する。

　従来のマスクとしては、例えば特許文献１に記載されたものがある。同文献に記載されたマスクは、鼻及び口を覆う本体部と、本体部の左右両側に設けられ、耳に掛けるための耳掛紐とを備えている。本体部は、不織布やガーゼ等の通気性を有する材料からなる。

特開２００８－２１２４３２号公報

　かかるマスクを装着した状態では、本体部に覆われることにより顔の一部分が隠れる一方で、本体部は、被服と同様、人目に晒されることになる。しかも、本体部は、顔の一部分という特に目立ちやすい部位において人目に晒されるものである。にもかかわらず、従来のマスクは、本体部が無地の材料からなっており、ファッション性の低いものであった。

　本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、マスクのファッション性を高めるのに適したマスク貼付用シール、及びそれを備えたマスクを提供することを目的とする。

　本発明によるマスク貼付用シールは、顔の一部を覆うマスク本体部を有するマスクに貼付するためのマスク貼付用シールであって、上記マスク本体部の外側の面に貼付されることを特徴とする。

　このマスク貼付用シールは、マスク本体部の外側の面に貼付される。ここで、マスク本体部の外側の面とは、ユーザ（マスクの装着者）の顔に対向する面（内側の面）の反対側の面をいう。このように、マスク本体部において人目に晒される外側の面にマスク貼付用シールを貼付することにより、当該シールがアクセントとなり、マスクのファッション性を高めることができる。

　また、本発明によるマスクは、顔の一部を覆う本体部と、上記本体部の外側の面に貼付された上記マスク貼付用シールと、を備えることを特徴とする。

　このマスクにおいては、本体部の外側の面に上述のマスク貼付用シールが貼付されている。これにより、当該シールがアクセントとなり、マスクのファッション性を高めることができる。

　本発明によれば、マスクのファッション性を高めるのに適したマスク貼付用シール、及びそれを備えたマスクが実現される。

本発明によるマスク貼付用シールの第１実施形態を示す平面図である。図１のマスク貼付用シールのII－II線に沿った断面図である。図１のマスク貼付用シールにおける粘着部の構造を説明するための図である。本発明によるマスクの一実施形態を示す正面図である。本発明によるマスク貼付用シールの第２実施形態を示す平面図である。図５のマスク貼付用シールのVI－VI線に沿った断面図である。図５のマスク貼付用シールの面積について説明するための図である。本発明によるマスク貼付用シールの第３実施形態を示す平面図である。本発明によるマスク貼付用シールの第４実施形態を示す平面図である。図９のマスク貼付用シールの形状を説明するための側面図である。変形例に係るマスクを示す正面図である。変形例に係るマスクを示す正面図である。

　以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
（第１実施形態）

　図１は、本発明によるマスク貼付用シールの第１実施形態を示す平面図である。マスク貼付用シール１は、マスクに貼付するためのシールである。マスクは、後述するように、ユーザの顔の一部を覆うマスク本体部を有する。マスク貼付用シール１は、マスク本体部の外側の面に貼付される。

　マスク貼付用シール１は、平面視で円形をしている。また、マスク貼付用シール１には、図柄Ｆ１が描かれている。具体的には、図柄Ｆ１は、マスク貼付用シール１の表面（後述する基材部１０の表面）に描かれている。図柄Ｆ１としては、例えば、動物、スイーツ（デザート）、乗り物、又は、アニメや漫画等のキャラクターの図柄が挙げられる。図１においては、図柄Ｆ１の例として、猫の図柄が示されている。

　マスク貼付用シール１は、通気性を有している。マスク貼付用シール１は、マスク本体部よりも高い通気性を有していることが好ましい。通気性は、ＪＩＳ規格（ＪＩＳＬ１０９６：２０１０）に定められたフラジール形法により測定することができる。

　図２は、図１のII－II線に沿った断面図である。マスク貼付用シール１は、基材部１０及び粘着部２０を備えている。基材部１０は、メッシュ状シートからなり、通気性を有している。基材部１０の材料としては、例えば、不織布又は紙を用いることができる。基材部１０の裏面には、粘着部２０が設けられている。粘着部２０は、基材部１０の裏面の略全体にわたって設けられている。粘着部２０は、マスク本体部に対して粘着力を有する。マスク貼付用シール１は、この粘着部２０の粘着力によって、マスク本体部に貼付される。

　図３に示すように、粘着部２０は、メッシュ状シートの繊維１２に付着した粘着材２２からなる。１つの繊維１２に付着した粘着材２２と、その隣りの繊維１２に付着した粘着材２２との間には、隙間が保たれている。このように、粘着部２０は、基材部１０を構成するメッシュ状シートの目１２ａを塞がないように設けられている。かかる構成の粘着部２０は、例えば、繊維１２に粘着材２２を噴霧することにより得ることができる。

　図１及び図２に戻って、マスク貼付用シール１は、マスク本体部に貼付された後、マスク本体部から剥離可能であることが好ましい。ここで、剥離可能とは、マスク本体部を損傷することなく容易にマスク貼付用シール１を剥がせるということである。さらに、マスク貼付用シール１は、マスク本体部から剥離された後、マスク本体部に再び貼付可能であることが好ましい。このように剥離可能でかつ再貼付可能なマスク貼付用シール１は、粘着部２０の粘着力を適度に調整することにより実現することができる。

　マスク貼付用シール１は、保湿成分、芳香成分、抗菌成分のうち少なくとも１つを含有することが好ましい。かかるマスク貼付用シール１は、例えば、これらの成分を含有する液体を基材部１０に含浸させることにより得ることができる。保湿成分としては、例えば、コラーゲン、ヒアルロン酸、グリセリン類が挙げられる。芳香成分としては、例えば、ユーカリ、ローズマリー、ラベンダーその他のハーブの香りを発するものが挙げられる。また、抗菌成分としては、例えば、カテキンその他のタンニンが挙げられる。タンニンとしては、お茶やコーヒーに含有されているものを用いることができる。

　図４は、本発明によるマスクの一実施形態を示す正面図である。マスク３０は、本体部３２（マスク本体部）、及び上述のマスク貼付用シール１を備えている。本体部３２は、ユーザの顔の一部を覆う。本実施形態において本体部３２は、ユーザの目、鼻及び口のうち、鼻及び口のみを覆うものである。図４においては、本体部３２の外側の面が示されている。本体部３２は、通気性を有する材料からなる。かかる材料としては、例えば、不織布、紙、又はガーゼを用いることができる。

　本体部３２の外側の面の一部には、マスク貼付用シール１が貼付されている。本実施形態において本体部３２には、複数（具体的には３枚）のマスク貼付用シール１が貼付されている。各マスク貼付用シール１は、本体部３２の任意の位置に貼付することが可能である。なお、複数のマスク貼付用シール１の形状、大きさ、図柄等は、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。

　本体部３２には、当該本体部３２をユーザの顔に固定するための固定部３４が取り付けられている。本実施形態において固定部３４は、ユーザの耳に掛けられる紐状部材である。かかる固定部３４としては、例えば、ゴム紐を用いることができる。

　マスク３０におけるマスク貼付用シール１を除く部分（本体部３２及び固定部３４からなる部分）としては、一般的な市販のマスク（使い捨てされるタイプ又は繰り返し使用されるタイプの何れであってもよい。）を用いることができる。

　本実施形態の効果を説明する。マスク貼付用シール１は、マスク３０の本体部３２の外側の面に貼付される。このように、本体部３２において人目に晒される外側の面にマスク貼付用シール１を貼付することにより、当該シール１がアクセントとなり、マスク３０のファッション性を高めることができる。したがって、マスク貼付用シール１は、マスクのファッション性を高めるのに適している。

　かかるマスク貼付用シール１によれば、無地の本体部を有する一般的なマスクであっても、ファッション性の高いマスク３０に一変させることができる。また、貼付されるマスク貼付用シール１の位置や枚数を変えることにより、様々なデザインのマスク３０を実現することができる。それゆえ、デザインの自由度が高く、各ユーザがオリジナルデザインのマスク３０を実現することもできる。

　マスク貼付用シール１は、通気性を有している。このため、マスク３０においては、本体部３２にマスク貼付用シール１が貼付されていても、ユーザの呼吸が妨げられにくい。このようにユーザの呼吸を妨げないという観点から、マスク貼付用シール１は本体部３２よりも高い通気性を有することが好適である。

　マスク貼付用シール１は、基材部１０及び粘着部２０を備えており、基材部１０は、粘着部２０を介して本体部３２に貼付される。これにより、簡易な構成で、本体部３２に貼付可能なマスク貼付用シール１を実現することができる。

　粘着部２０は、基材部１０を構成するメッシュ状シートの目を塞がないように設けられている。これにより、マスク貼付用シール１全体としての通気性を妨げることなく、本体部３２に貼付可能なマスク貼付用シール１を実現することができる。

　上述のメッシュ状シートが不織布である場合、適度な通気性を有するマスク貼付用シール１を低コストで実現することができる。

　マスク貼付用シール１が本体部３２から剥離可能である場合、本体部３２に一旦貼付された後であっても、マスク貼付用シール１を剥離することにより、マスク貼付用シール１が貼付されていない状態でマスク３０を使用することができる。

　マスク貼付用シール１が本体部３２に再貼付可能である場合、本体部３２から剥離された後であっても、マスク貼付用シール１が貼付された状態で再びマスク３０を使用することができる。また、マスク貼付用シール１を本体部３２の異なる位置に貼り直すことにより、マスク３０のデザインを変更することもできる。さらに、マスクを新しいものに交換する場合であっても、古いマスクから新しいマスクにマスク貼付用シール１を貼り替えることにより、マスク貼付用シール１を引き続き使用することができるので、経済的である。

　マスク貼付用シール１には、図柄Ｆ１が描かれている。これにより、マスク３０のファッション性を一層高めることができる。また、ファッション性の向上により、普段はマスクをしたがらない人であっても、気軽に装着できるようになる。さらに、マスク貼付用シール１を宣伝媒体として用いることにより、マスク貼付用シール１及びマスク３０の低価格化を図ることも可能である。

　特に、動物、スイーツ、乗り物、又はキャラクターの図柄は、子供の関心を強く惹く。そのため、これらの図柄がマスク貼付用シール１に描かれている場合、子供が嫌がらずにマスク３０を装着し易くなる。

　マスク３０の本体部３２には、複数のマスク貼付用シール１が貼付されている。この場合、複数のマスク貼付用シール１の組合わせ（例えば、図柄が互いに異なるマスク貼付用シール１の組合わせ）や相対的な位置関係によってもマスク３０のデザインを変更することができるため、デザインの自由度が飛躍的に高まる。

　マスク貼付用シール１が保湿成分を含有する場合、呼吸時に吸気と共にマスク貼付用シール１から水分が鼻腔内ないし口腔内に供給されるため、鼻腔や口腔（特に喉）の乾燥を効果的に防ぐことができる。

　マスク貼付用シール１が芳香成分を含有する場合、呼吸時に当該成分が鼻腔内に吸い込まれることにより、ユーザは、より快適にマスク３０を使用することができる。マスク貼付用シール１が抗菌成分を含有する場合、呼気中や吸気中の雑菌が繁殖するのを抑制することができるため、ユーザは、より衛生的にマスク３０を使用することができる。
（第２実施形態）

　図５は、本発明によるマスク貼付用シールの第２実施形態を示す平面図である。マスク貼付用シール２は、マスク３０（図４参照）に貼付するためのシールである。マスク貼付用シール２は、本体部３２の外側の面に貼付される。マスク貼付用シール２は、平面視で十字形をしている。このマスク貼付用シール２は、通気性を有していない。

　図６は、図５のVI－VI線に沿った断面図である。マスク貼付用シール２は、基材部４０及び粘着部５０を備えている。基材部４０は、通気性を有しない材料からなる。かかる材料としては、例えばプラスチックフィルムを用いることができる。基材部４０の裏面には、粘着部５０が設けられている。粘着部５０は、マスク３０の本体部３２に対して粘着力を有する。マスク貼付用シール２は、この粘着部５０の粘着力によって、本体部３２に貼付される。

　図７に示すように、マスク貼付用シール２に外接する最小の正三角形Ｔ１を考えたとき、マスク貼付用シール２の面積は、正三角形Ｔ１の面積の２０％以下であることが好ましい。また、マスク貼付用シール２の面積は、本体部３２の面積の１０％以下であることが好ましい。

　マスク貼付用シール２の効果を説明する。マスク貼付用シール２は、マスク３０の本体部３２の外側の面に貼付される。このように、本体部３２において人目に晒される外側の面にマスク貼付用シール２を貼付することにより、当該シール２がアクセントとなり、マスク３０のファッション性を高めることができる。したがって、マスク貼付用シール２は、マスクのファッション性を高めるのに適している。

　マスク貼付用シール２の面積が正三角形Ｔ１の面積の２０％以下である場合、マスク貼付用シール２は、円形、正三角形、正方形等の単純な形状ではなく、特徴的な形状を有するため、人目を惹きやすい。それゆえ、マスク貼付用シール２は、マスク３０のファッション性を高めるのに特に適している。また、この場合、本体部３２においてマスク貼付用シール２が貼付される部分の面積が比較的小さくなるため、マスク貼付用シール２が通気性を有しなくても、ユーザの呼吸が妨げられにくい。このようにユーザの呼吸を妨げないという観点から、マスク貼付用シール２の面積は本体部３２の面積の１０％以下であることが好適である。
（第３実施形態）

　図８は、本発明によるマスク貼付用シールの第３実施形態を示す平面図である。マスク貼付用シール３は、マスク３０（図４参照）に貼付するためのシールである。マスク貼付用シール３は、本体部３２の外側の面に貼付される。マスク貼付用シール３は、平面視で円形の外周を有する。マスク貼付用シール３の断面構造は、マスク貼付用シール２の断面構造（図６参照）と同様であるので、説明を省略する。

　マスク貼付用シール３は、通気穴６０を有している。具体的には、マスク貼付用シール３には、４つの通気穴６０が形成されている。各通気穴６０の形状は、中心角が９０度の扇形である。また、各通気穴６０は、視認可能な大きさを有する。

　マスク貼付用シール３の効果を説明する。マスク貼付用シール３は、マスク３０の本体部３２の外側の面に貼付される。このように、本体部３２において人目に晒される外側の面にマスク貼付用シール３を貼付することにより、当該シール３がアクセントとなり、マスク３０のファッション性を高めることができる。したがって、マスク貼付用シール３は、マスクのファッション性を高めるのに適している。

　マスク貼付用シール３には、通気穴６０が形成されている。これにより、マスク貼付用シール３が通気性を有しない材料からなる場合であっても、通気穴６０が呼気及び吸気の経路となるため、ユーザの呼吸が妨げられにくい。また、この通気穴６０は、マスク貼付用シール３の形状を特徴づける要素にもなるため、マスク３０のファッション性の向上に寄与する。
（第４実施形態）

　図９は、本発明によるマスク貼付用シールの第４実施形態を示す平面図である。マスク貼付用シール４は、マスク３０（図４参照）に貼付するためのシールである。マスク貼付用シール４は、本体部３２の外側の面に貼付される。マスク貼付用シール４は、平面視で長方形をしている。マスク貼付用シール４の断面構造は、マスク貼付用シール２の断面構造（図６参照）と同様であるので、説明を省略する。

　マスク貼付用シール４は、形状記憶性を有する。具体的には、マスク貼付用シール４の基材部は、形状記憶材料からなる。かかる材料としては、例えば、形状記憶樹脂、形状記憶合金、形状記憶不織布、又は形状記憶紙を用いることができる。マスク貼付用シール４は、図１０の側面図に示すように、人の外鼻の形状に沿って湾曲した形状を記憶している。

　マスク貼付用シール４の効果を説明する。マスク貼付用シール４は、マスク３０の本体部３２の外側の面に貼付される。このように、本体部３２において人目に晒される外側の面にマスク貼付用シール４を貼付することにより、当該シール４がアクセントとなり、マスク３０のファッション性を高めることができる。したがって、マスク貼付用シール４は、マスクのファッション性を高めるのに適している。

　マスク貼付用シール４は、形状記憶性を有している。このため、マスク貼付用シール４が貼付される位置に対応する顔の形状に沿った形状をマスク貼付用シール４に記憶させておくことにより、マスク３０の本体部３２の顔に対する密着性を高めることができる。

　本実施形態の場合、マスク貼付用シール４は、外鼻の形状に沿った形状を記憶しているので、本体部３２における鼻を覆う位置に貼付して使用することが好ましい。そうすることにより、本体部３２の上部から呼気が漏れにくくなるため、ユーザが眼鏡を着用している場合であっても、呼気によって眼鏡が曇るのを防止することができる。特に外鼻の上端付近に対応する位置にマスク貼付用シール４を貼付した場合、マスク貼付用シール４は、眼鏡のずり落ちを防止するストッパーとしても機能する。

　本発明によるマスク貼付用シール及びマスクは、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。マスク貼付用シールには、上述した機能の他にも、種々の機能をもたせることができる。例えば、マスク貼付用シールは、可塑性を有していてもよい。その場合、ユーザは、マスク貼付用シールが貼付される位置に対応する顔の形状に沿った形状に当該シールを変形させることにより、本体部３２の顔に対する密着性を高めることができる。

　マスク貼付用シールの表面における少なくとも一部の領域は、暗色（好ましくは黒色）であってもよい。その場合、太陽光等の光が上記領域に吸収されやすくなるため、ユーザの眩しさを軽減することができる。多くの光を吸収して眩しさを軽減する観点から、上記領域は、マスク貼付用シールの表面の５０％以上を占めることが好ましい。

　マスク貼付用シールの表面における少なくとも一部は、光反射性（好ましくは再帰反射性）又は蛍光性を有していてもよい。その場合、マスク貼付用シールひいてはそれが貼付されたマスクの視認性を高めることができる。特に自動車の運転者からの視認性が高まることにより、当該シールは、交通安全にも寄与することができる。また、マスク貼付用シールの表面における少なくとも一部は、蓄光性を有していてもよい。その場合、暗所においても、マスク貼付用シールひいてはそれが貼付されたマスクを視認しやすくなる。

　マスク貼付用シールは、遮光性を有していてもよい。その場合、マスク貼付用シールを鼻及び口を覆うマスクに貼付することにより、当該マスクに遮光性を付与することができる。それにより、ユーザは、当該マスクをアイマスクとしても好適に利用することができる。

　上記実施形態においては、基材部の裏面の略全体にわたって粘着部が設けられた例を示した。しかし、粘着部は、基材部の裏面に部分的に設けられていてもよい。その場合、例えば、粘着部を基材部裏面の周縁部にのみ設けることが考えられる。このように粘着部を部分的に設けることにより、粘着材の使用量を削減し、マスク貼付用シールの製造コストを低下させることができる。また、基材部が通気性を有する材料からなる場合に、粘着材によってシール全体の通気性が阻害されるのを防ぐことができる。

　上記実施形態においては、マスクとして、目、鼻及び口のうち、鼻及び口のみを覆うものを例示した。しかし、マスクは、口又は鼻の何れか一方のみを覆うマスクであってもよいし、目を覆うマスク（アイマスク）であってもよい。

　図１１及び図１２は、変形例に係るマスクを示す正面図である。図１１に示すように、マスク７０は、本体部７２（マスク本体部）及び固定部７４を備えている。本体部７２には、開口部７２ａが形成されている。固定部７４の構成は、上述した固定部３４（図４参照）と同様である。図１２に示すように、開口部７２ａを塞ぐようにしてマスク貼付用シール１が本体部７２に貼付されている。この場合、粘着部２０（図２参照）は、マスク貼付用シール１の周縁部（本体部７２に接触する部分）のみに設けられることが好ましい。

　マスク７０においては、マスク貼付用シール１を剥離することにより、開口部７２ａを開放することができる。開放された開口部７２ａは、呼気及び吸気の経路となる。それゆえ、ユーザは、マスク７０をした状態でも、呼吸をしやすくなる。

　また、本体部７２に貼付されたマスク貼付用シール１の裏面が、開口部７２ａを通じて本体部７２の内側の面に露出することになる。これにより、マスク貼付用シール１が保湿成分を含有する場合、マスク貼付用シール１から水分が鼻腔内ないし口腔内に供給されやすくなるため、保湿成分の作用を効率よく発揮させることができる。同様に、マスク貼付用シール１が芳香成分や抗菌成分を含有する場合にも、これらの成分の作用を効率よく発揮させることができる。

１　マスク貼付用シール
２　マスク貼付用シール
３　マスク貼付用シール
４　マスク貼付用シール
１０　基材部
１２　繊維
１２ａ　メッシュ状シートの目
２０　粘着部
２２　粘着材
３０　マスク
３２　本体部
３４　固定部
４０　基材部
５０　粘着部
６０　通気穴
７０　マスク
７２　本体部
７２ａ　開口部
７４　固定部

Claims

　顔の一部を覆うマスク本体部を有するマスクに貼付するためのマスク貼付用シールであって、
　前記マスク本体部の外側の面に貼付されることを特徴とするマスク貼付用シール。
　請求項１に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　通気性を有するマスク貼付用シール。
　請求項２に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　当該マスク貼付用シールは、前記マスク本体部よりも高い通気性を有するマスク貼付用シール。
　請求項２又は３に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　メッシュ状シートからなる基材部と、
　前記基材部の裏面に設けられ、前記マスク本体部に対して粘着力を有する粘着部と、を備えるマスク貼付用シール。
　請求項４に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　前記粘着部は、前記基材部を構成する前記メッシュ状シートの目を塞がないように設けられているマスク貼付用シール。
　請求項４又は５に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　前記粘着部は、前記基材部の前記裏面に部分的に設けられているマスク貼付用シール。
　請求項４乃至６の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　前記メッシュ状シートは、不織布であるマスク貼付用シール。
　請求項１乃至７の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　当該マスク貼付用シールは、前記マスク本体部に貼付された後、前記マスク本体部から剥離可能であるマスク貼付用シール。
　請求項８に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　当該マスク貼付用シールは、前記マスク本体部から剥離された後、前記マスク本体部に再び貼付可能であるマスク貼付用シール。
　請求項１乃至９の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　当該マスク貼付用シールには、図柄が描かれているマスク貼付用シール。
　請求項１０に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　前記図柄は、動物、スイーツ、乗り物、又はキャラクターの図柄であるマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１１の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　当該マスク貼付用シールの面積は、前記マスク本体部の面積の１０％以下であるマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１２の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　当該マスク貼付用シールの面積は、当該マスク貼付用シールに外接する最小の正三角形の面積の２０％以下であるマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１３の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　形状記憶性を有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１４の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　可塑性を有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１５の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　表面の５０％以上の領域が暗色であるマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１６の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　表面の少なくとも一部が光反射性を有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１７の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　表面の少なくとも一部が蛍光性を有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１８の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　表面の少なくとも一部が蓄光性を有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至１９の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　遮光性を有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至２０の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　保湿成分を含有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至２１の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　芳香成分を含有するマスク貼付用シール。
　請求項２２に記載のマスク貼付用シールにおいて、
　前記芳香成分は、ハーブの香りを発するものであるマスク貼付用シール。
　請求項１乃至２３の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　抗菌成分を含有するマスク貼付用シール。
　請求項１乃至２４の何れかに記載のマスク貼付用シールにおいて、
　通気穴を有するマスク貼付用シール。
　顔の一部を覆う本体部と、
　前記本体部の外側の面に貼付された請求項１乃至２５の何れかに記載のマスク貼付用シールと、
　を備えることを特徴とするマスク。
　請求項２６に記載のマスクにおいて、
　前記本体部には、複数の前記マスク貼付用シールが貼付されているマスク。
　請求項２６又は２７に記載のマスクにおいて、
　前記本体部は、開口部を有し、
　前記マスク貼付用シールは、前記開口部を塞ぐように、前記本体部に貼付されているマスク。