JP2020075946A - 塗料用銅フタロシアニン顔料組成物、塗料組成物及び塗料 - Google Patents

塗料用銅フタロシアニン顔料組成物、塗料組成物及び塗料 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、塗料用の銅フタロシアニン顔料において、銅フタロシアニンの高鮮明、高着色力な色調、高耐候性を失わずに、本発明における優れたフリップフロップ性(高いダークフロップ性と低いカラーフロップ性)を備えた塗料用銅フタロシアニン顔料組成物を提供することを目的とする。【解決手段】塗料用銅フタロシアニン顔料組成物であって、一般式3で示される銅フタロシアニン顔料と一般式1で示される化合物と含有する顔料組成物であるか、一般式3で示される銅フタロシアニン顔料と、一般式2で示される化合物と、構造中に水酸基を含む界面活性剤とを含有する顔料組成物であり、一般式2で示される化合物を含む場合は、一般式2で示される化合物の含有率が組成物全体に対して1〜20質量%であり、構造中に水酸基を含む界面活性剤の含有率が組成物全体に対して0.1〜5質量%であることを特徴とする、塗料用銅フタロシアニン顔料組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、塗料用の銅フタロシアニン顔料組成物、塗料組成物及びそれを塗布してなる塗膜に関する。
青色顔料の中でも最も代表的なものとして知られる銅フタロシアニン顔料は、高い着色力、鮮明性、堅牢性を有していることから、従来幅広い用途に使用され、自動車塗装用などの塗料の他、インキや樹脂の着色用として幅広く使用されてきている。
自動車や建材などの塗装に際しては、従来の銅フタロシアニン顔料では得られないような高級感を備えた塗料の要求が年々高まってきている。以前は色調の角度依存性(フリップフロップ性)が小さいことが好まれてきたが近年は嗜好の多様化によってトレンドが変化しており、フリップフロップ性のうち、明るさの角度依存性(ダークフロップ性)が大きく色相の角度依存性(カラーフロップ性)が小さい塗料の要求が特に高まってきている。銅フタロシアニン単独では着色力、鮮明性、フリップフロップ性等の美観に優れかつ高い耐久性を持つ塗料は得られていない。
特許文献1、特許文献2に記されるようにコバルトフタロシアニンを使用、または併用することで深み感を向上させる研究がなされているが、特許文献2の通りコバルトフタロシアニン単独で使用すると鮮明性、発色性の点で銅フタロシアニンに比べて劣るため鮮明性、発色性、フリップフロップ性の全てを満たすことはできない。特許文献2ではコバルトフタロシアニンと銅フタロシアニンを1:2で混合する例が紹介されているが、コバルトフタロシアニンとの混合ではカラーフロップ性を低く抑えることは可能でも高いダークフロップ性を演出することはできなかった。
特開平02−413071号公報 特開平10−231439号公報
そこで、本発明は、塗料用の銅フタロシアニン顔料において、銅フタロシアニンの高鮮明、高着色力な色調、高耐候性を失わずに、本発明における優れたフリップフロップ性(高いダークフロップ性と低いカラーフロップ性)を備えた塗料用銅フタロシアニン顔料組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは研究を重ねた結果、アキシャル軸に水酸基が配位した金属を中心にもつフタロシアニン化合物(ヒドロキシメタルフタロシアニン)か、特定の置換基を有する銅フタロシアニン化合物と水酸基を有する界面活性剤を含む、銅フタロシアニン顔料組成物を用いることで、上記課題を解決し得ることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明は、塗料用銅フタロシアニン顔料組成物であって、
一般式3で示される銅フタロシアニン顔料と一般式1で示される化合物と含有する顔料組成物であるか、
一般式3で示される銅フタロシアニン顔料と、一般式2で示される化合物と、構造中に水酸基を含む界面活性剤とを含有する顔料組成物であり、
一般式1で示される化合物を含む場合は、一般式1で示される化合物の含有率が、組成物全体に対して1〜20質量%であり、
一般式2で示される化合物を含む場合は、一般式2で示される化合物の含有率が組成物全体に対して1〜20質量%であり、構造中に水酸基を含む界面活性剤の含有率が組成物全体に対して0.1〜5質量%であることを特徴とする、塗料用銅フタロシアニン顔料組成物に関する。
一般式1
一般式1のMは、3価または4価をとり得る金属群からなる群より選ばれる金属を示し、mは、1〜2の整数を示す。
〜R16は、それぞれ独立にH、Cl、及びBrからなる群より選ばれる置換基を示す。
一般式2
一般式2のR17〜R32は、それぞれ独立に、H、Cl、Br、スルホ基、カルボキシル基、フタルイミドメチル基、及び一般式4からなる群より選ばれる置換基を示すが、少なくとも一つ以上は、スルホ基、カルボキシル基、フタルイミドメチル基、及び一般式4からなる群より選ばれる置換基を示す。
一般式4
一般式4中のnは、2〜4の整数を示し、R49は、炭素数1〜3のアルキル基を示す。
一般式3
一般式3のR33〜R48は、それぞれ独立に、H、Cl、及びBrからなる群より選ばれる置換基を示す。
また、本発明は、一般式1のMとmの組み合わせが、(M=In、m=1)、(M=Ga、m=1)、(M=Si、m=2)、(M=Ge、m=2)、及び(M=Sn、m=2)からなる群より選ばれることを特徴とする、上記塗料用銅フタロシアニン顔料組成物に関する。
また、本発明は、構造中に水酸基を含む界面活性剤が、下記化合物a〜dからなる群より選ばれることを特徴とする上記塗料用銅フタロシアニン顔料組成物に関する。
50〜R53は、それぞれ独立に炭素数8〜18の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭素を示す。
p、q、r、s、t、及びuは、それぞれ独立に1〜10の整数を示す。
また、本発明は、一般式1で示される化合物及び一般式2で示される化合物の含有率が、顔料組成物全体の1〜10質量%であることを特徴とする、上記塗料用銅フタロシアニン顔料組成物に関する。
また、本発明は、塗膜形成性重合体と、分散媒体と、上記顔料組成物と、平均厚さ0.5〜10μm、平均粒子径5〜50μmの光輝材とを含有することを特徴とする塗料組成物に関する。
また、本発明は、上記塗料組成物を、基材に塗布してなる塗膜に関する。
本発明によれば、従来のフタロシアニン顔料では得られていなかった、銅フタロシアニンの着色力、鮮明性、色相、耐候性を保ちつつ優れたダークフロップ特性、カラーフロップ特性を持つメタリック塗料組成物を得ることができる。
図1は、実施例で作成した塗板を測色する際の測定角度を示したものである。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の銅フタロシアニン顔料組成物は、一般式3で示される銅フタロシアニン顔料と、一般式1で示される化合物または、一般式2で示される化合物および構造中に水酸基を含む界面活性剤とを含有する塗料用銅フタロシアニン顔料組成物である。
一般式3で示される銅フタロシアニン顔料において、R33〜R48はそれぞれ独立に、H、Cl、Brからなる群より選ばれる置換基を示す。H、Cl、Brの数、組み合わせについては特に制限はないが自動車塗料に必要な耐候性を向上させるために、顔料全体の平均として0.5個以上のClまたはBrを含むことが好ましい。
一般式3で示される銅フタロシアニン顔料は公知の方法で製造することができる。例えばフタル酸、無水フタル酸、フタロニトリル、1,3−ジイミノイソインドリンと塩化銅(I)、塩化銅(II)等の銅源を反応させることで粗製銅フタロシアニンを得ることができる。
塩素または臭素置換された銅フタロシアニンを得るには上記粗製銅フタロシアニンを例えば特開2007−291232号公報に記載されるような公知の方法で塩素化、臭素化しても良いし、銅フタロシアニン合成時に塩素または臭素置換された原料を使用することでも得ることができる。塩素/臭素置換基数が1〜8個の場合、塗料用途として鮮明な色相を得るためには塩素/臭素置換された原料を使用して塩素化/臭素化銅フタロシアニンを得る方が好ましい。
一般式1で示される化合物のMは3価または4価をとり得る金属群からなる群より選ばれる金属を、mは1、2からなる群より選ばれる整数を示す。具体的に3価をとり得る金属の例としては、Al、Ga、In、Mn、Feが挙げられ、4価をとり得る金属の例としてはSi、Ge、Sn、Ti、Zrが挙げられる。Mが3価をとり得る金属の場合にはmは1が、Mが4価をとり得る金属の場合にはmは2が選ばれる。これらのなかで、色調および化学的安定性の観点から、Al、Ga、In、Ge、Si、Snが好ましく、4価をとり得る金属が好ましい。特にGe、Si、Snがより好ましい。
〜R16はそれぞれ独立にH、Cl、Brからなる群より選ばれる置換基を示す。H、Cl、Brの数、組み合わせについては特に制限はなく、所望する色相に応じて選ぶことができる。
一般式1で示される化合物の含有率は顔料組成物全体に対し1〜20質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましい。20質量%より多くなると銅フタロシアニンの高着色力、高鮮明な色相を得ることができず塗膜の耐性が低下する恐れがある。1質量%より低くなると一般式1を添加することによるダークフロップ性、カラーフロップ性改善効果を得ることができない。
一般式1で表されるヒドロキシメタルフタロシアニンは例えば特開平6−214415号公報に記載されている製造方法で製造することができ、製法については特に制限されない。例えば1,3−ジイミノイソインドリンと金属の塩化物を反応させて得られるクロロメタルフタロシアニンを加水分解することで得ることができる。加水分解の方法としてはクロロメタルフタロシアニンを硫酸に溶解してから水と反応させるか、塩基性水溶液中で加熱することでヒドロキシメタルフタロシアニンを得ることができる。
また、これらヒドロキシメタルフタロシアニンを塗料用途に適した粒子径に整えるためには、公知の顔料化法を用いることができる。例えばヒドロキシメタルフタロシアニンを硫酸に溶解し水に析出させることで晶析を行うアシッドペースティング法や、ヒドロキシメタルフタロシアニンと無機塩と有機溶媒を共に混練することで整粒を行うソルベントソルトミリング法などが採用できる。これらは得ようとするヒドロキシメタルフタロシアニンの中心金属の種類によって適した方法が異なり、クロロメタルフタロシアニンの硫酸溶液と水を反応させることでヒドロキシメタルフタロシアニンを製造することができるアルミニウム、ガリウム、シリコン、ゲルマニウムフタロシアニンはアシッドペースティング法が適しており、それ以外のインジウム、スズについてはソルベントソルトミリング法が適している。
一般式2で示される化合物のR17〜R32はそれぞれ独立に、少なくとも一つ以上のスルホ基、カルボキシル基、フタルイミドメチル基、一般式4からなる群より選ばれる置換基を示し、これらの置換基の個数は1〜4個が好ましい。残りのR17〜R32はH、Cl、Brからなる群より選ばれる置換基を示す。H、Cl、Brの数、組み合わせについては特に制限はなく、所望する色相に応じて選ぶことができる。
一般式4中のnは2〜4の整数を示し、R49は炭素数1〜3のアルキル基を示す。
一般式2で示される化合物の含有率は顔料組成物全体に対し1〜20質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましい。20質量%より多くなると銅フタロシアニンの高着色力、高鮮明な色相を得ることができず、塗膜の耐性が低下する恐れがある。1質量%より低くなると一般式2を添加することによるダークフロップ性、カラーフロップ性改善効果を十分に得ることができない。
一般式2で表される化合物の製造方法としては、銅フタロシアニン合成時に、フタロシアニンの原料となるフタロニトリル、フタル酸、無水フタル酸、フタルイミド等のフタロシアニン原料のベンゼン核がスルホン基、カルボキシル基、フタルイミドメチル基、一般式4からなる群より選ばれる置換基によって置換された原料を用いることで得ることができるほか、銅フタロシアニンを合成した後に該当の置換基を導入しても良く、製法については特に制限されない。例えば特開昭57−12067号公報、特開昭48−75627号公報、特公昭59−40172号公報、特公昭57−15620号公報に記載の方法で製造することができる。さらに、公知の臭素化、塩素化方法を用いて臭素または塩素を導入することができる。
化合物a、化合物b、化合物c、化合物dで示される界面活性剤のR50〜R53はそれぞれ独立に炭素数8〜18の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭素を示す。
p、q、r、s、t、uはそれぞれ独立に1〜10の整数を表す。
これら界面活性剤は一般式2で示される化合物と併用して使用される。これら界面活性剤は単独の種類のものを使用しても良いし、複数の種類のものを併用しても構わない。これら界面活性剤の合計の含有率は顔料組成物全体に対し、0.1〜5質量%であることが好ましい。5質量%より多くなると銅フタロシアニンの高着色力を得ることができない他、塗料特性に悪影響を及ぼす場合があり、0.1質量%より少ない場合は十分なダークフロップ性、カラーフロップ性改善効果を得ることができない。
これら界面活性剤の例としては市販の界面活性剤から選ぶことができ、例えば花王株式会社製レオドールシリーズなどを使用することができる。
一般式3の銅フタロシアニン顔料と一般式1または一般式2のフタロシアニン化合物の混合方法はそれぞれの乾燥粉末、プレスケーキあるいはスラリーの状態で行うことができ、または共に濃硫酸もしくは溶剤で処理する、機械的エネルギーを用いて捏和するという通常行われている顔料化と共に行うことができる。
一般式3の銅フタロシアニン顔料と界面活性剤の混合方法は銅フタロシアニン顔料のスラリーの状態か、機械的エネルギーを用いて捏和する際に添加することで混合することができる他、塗膜形成性重合体、分散媒体あるいは光輝材と一緒に添加してもよい。
<塗膜形成性重合体、分散媒体>
本発明で用いられる塗膜形成性重合体は、ビヒクル成分として機能し、例えばアクリル樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂およびこれらの変性樹脂等から選ばれたものを主成分とし、さらにアミノ樹脂、イソシアネート化合物、ブロック化イソシアネート化合物、ポリアミド樹脂等の硬化剤または架橋剤等が併用できる。また、本発明で用いられる分散媒体は、溶剤成分として機能し、例えば溶剤系塗料の場合、トルエン、キシレン、ブチルアセテート、メチルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ブチルアルコール、脂肪族炭化水素、その他塗料分野で一般的に用いられる溶剤類が用いられる。水性塗料の場合、水、または水希釈性で一価または二価のアルコールまたはグリコール、例えば、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコールおよびグリセリン、多価アルコールから誘導された水希釈性モノエーテル、例えば、メトキシプロパノールまたはメトキシブタノール、ならびに例えばブチルグリコールまたはブチルジグリコールなどの水希釈性グリコールエーテルから選ばれる溶剤が用いられる。
本発明の塗料組成物は、上記の塗膜形成性重合体、分散媒体、銅フタロシアニン顔料組成物を成分として含有し得るが、さらに光輝材として、平均厚み0.5〜10μm、平均粒子径5〜50μmの金属フレークやマイカ、被覆ガラスフレークを加えても良い。金属フレークやマイカは一般的に用いられているものが使用できる。金属フレークとしてはアルミフレークや金粉を例示することができ、マイカとしては通常のマイカの他、被覆マイカ等を例示することができ、被覆ガラスフレークとしては酸化チタン等の金属酸化物で被覆されたガラスフレークを例示することができる。光輝材の配合量は、銅フタロシアニン顔料組成物に対し質量比で0.1〜10の範囲とするのが好ましい。またこの他に、通常用いられる着色顔料や種々の塗料添加剤を配合しても差し支えない。本発明の塗料組成物の製造方法および塗装方法、乾燥方法には特に限定はなく、通常用いられる方法を採用することができる。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する。なお、「部」は「質量部」を、「%」は「質量%」を示す。
[顔料、顔料組成物の調製方法]
(合成例1)ヒドロキシアルミニウムフタロシアニンの合成
1,3−ジイミノイソインドリン30部および塩化アルミニウム7部をキノリン185部中に添加し、200℃において3時間反応させた後、生成物を濾別した。次いで、メタノールで洗浄し、乾燥して粗製クロロアルミニウムフタロシアニン24部を得た。得られた粗製クロロアルミニウムフタロシアニン3部を濃硫酸60部に0℃にて溶解した後、5℃の蒸留水450部中に徐々に滴下してヒドロキシアルミニウムフタロシアニンを析出させた。その後、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕してヒドロキシアルミニウムフタロシアニン2.5部を得た。
(合成例2)ヒドロキシインジウムフタロシアニンの合成
1,3−ジイミノイソインドリン90部および三塩化インジウム34.2部をキノリン690部中に添加し、200℃において3時間反応させた後、生成物を濾別した。次いで、メタノールで洗浄し、乾燥して粗製クロロインジウムフタロシアニン87部を得た。得られた粗製クロロインジウムフタロシアニン60部を水酸化ナトリウム30部、ピリジン360部および蒸留水1400部の混合液中に添加し、30時間加熱還流した後、結晶を濾別した。その後、蒸留水で洗浄し、乾燥して粗製ヒドロキシインジウムフタロシアニン36部を得た。
この粗製ヒドロキシインジウムフタロシアニン30部、食塩150部とジエチレングリコール30部を、0.3Lニーダーで100℃6時間混練した。混練物を60℃の蒸留水に分散して濾過、蒸留水でよく水洗し、乾燥、粉砕してヒドロキシインジウムフタロシアニン27部を得た。
(合成例3)ヒドロキシガリウムフタロシアニンの合成
フタロニトリル291部および三塩化ガリウム100部をα−クロロナフタレン1500容量部中に添加し、窒素雰囲気下に200℃において4時間反応させた後、生成物を濾別した。この湿ケーキをDMF1000部に分散させ、150℃において30分間加熱攪拌した後、濾別した。次いで、メタノールで十分洗浄し、乾燥して粗製クロロガリウムフタロシアニン156部を得た。得られた粗製クロロガリウムフタロシアニン6部を濃硫酸180部に0℃にて溶解した後、5℃の蒸留水900部に滴下して結晶を析出させ、析出した結晶を蒸留水で十分に洗浄し、乾燥、粉砕してヒドロキシガリウムフタロシアニン5.1部を得た。
(合成例4)ジヒドロキシシリコンフタロシアニンの合成
1,3−ジイミノイソインドリン30部および四塩化珪素20部をキノリン150部中に添加し、窒素雰囲気下に200℃において3時間反応させた後、生成物を濾別し、アセトン、メタノールで洗浄した。次いで、アセトン80部中で加熱還流した後、生成物を濾別し、乾燥して粗製ジクロロシリコンフタロシアニン20部を得た。得られた粗製ジクロロシリコンフタロシアニン3部を濃硫酸80部に5℃にて溶解した後、0℃の蒸留水450部中に徐々に滴下して結晶を析出させた。その後、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕してジヒドロキシシリコンフタロシアニン2.5部を得た。
(合成例5)ジヒドロキシゲルマニウムフタロシアニンの合成
1,3−ジイミノイソインドリン30部および四塩化ゲルマニウム11部をキノリン200部中に添加し、窒素雰囲気下に200℃において3時間反応させた後、生成物を濾別し、アセトン、キノリンで洗浄した。次いで、アセトン100部中で加熱還流した後、生成物を濾別し、乾燥して粗製ジクロロゲルマニウムフタロシアニン29部を得た。得られた粗製ジクロロゲルマニウムフタロシアニン3部を濃硫酸80部に5℃にて溶解した後、0℃の蒸留水450部中に徐々に滴下して結晶を析出させた。その後、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕してジヒドロキシゲルマニウムフタロシアニン3.3部を得た。
(合成例6)ジヒドロキシスズフタロシアニンの合成
1,3−ジイミノイソインドリン60部および二塩化スズ20部をキノリン300部中に添加し、窒素雰囲気下に200℃において3時間反応させた後、生成物を濾別し、キノリンで洗浄した。次いで、アセトン240部中で加熱還流した後、生成物を濾別し、乾燥して粗製ジクロロスズフタロシアニン62部を得た。得られた粗製ジクロロスズフタロシアニン60部を水酸化ナトリウム15部、ピリジン360部および蒸留水1300部の混合液中に添加し、攪拌しながら7時間還流した。その後、生成物を濾別し、蒸留水で洗浄し、乾燥して粗製ジヒドロキシスズフタロシアニン36部を得た。この粗製ジヒドロキシスズフタロシアニン30部を食塩150部、ジエチレングリコール30部を、0.3Lニーダーで100℃6時間混練した。混練物を60℃の蒸留水に分散して濾過、蒸留水でよく水洗し、乾燥、粉砕してジヒドロキシスズフタロシアニン結晶32.4部を得た。
(合成例7)テトラクロロ銅フタロシアニンの合成
4−クロロ無水フタル酸36部、尿素55部および塩化銅(I)7.5部をスルホラン360部中に添加し、180℃に加熱した。そこに四塩化チタン3.8部を滴下し5時間加熱撹拌を行った。その後生成物を濾別し、メタノール、3%硫酸、蒸留水で順次洗浄を行い、乾燥して粗製テトラクロロ銅フタロシアニン33部を得た。
この粗製テトラクロロ銅フタロシアニン30部を98%硫酸180部に70℃にて溶解した後、水1000部に少しずつ滴下して析出させた。その後濾過、蒸留水で洗浄した後、得られたペーストを1000部の水に分散し、25%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜10に調整した。これを80℃に加熱し1時間撹拌した。その後濾過、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕してテトラクロロ銅フタロシアニン27部を得た。
(合成例8)テトラクロロ銅フタロシアニン組成物の合成
合成例7で得られた粗製テトラクロロ銅フタロシアニン30部を98%硫酸180部に70℃にて溶解した後、水1000部に少しずつ滴下して析出させた。その後濾過、蒸留水で洗浄した後、得られたペーストとソルビタンモノステアレート1.5部を1000部の水に分散し、25%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜10に調整した。これを80℃に加熱し1時間撹拌した。その後50℃以下まで冷却し濾過、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕してテトラクロロ銅フタロシアニン組成物28部を得た。
(合成例9)モノクロロ銅フタロシアニンの合成
4−クロロ無水フタル酸36部を、4−クロロ無水フタル酸9部および無水フタル酸22部に変更するほかは合成例7と同様にして、粗製モノクロロ銅フタロシアニン28部を得た。
この粗製モノクロロ銅フタロシアニン30部を98%硫酸180部に70℃にて溶解した後、水1000部に少しずつ滴下して析出させた。その後濾過、蒸留水で洗浄した後、得られたペーストを1000部の水に分散し、25%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜10に調整した。これを80℃に加熱し1時間撹拌した。その後濾過、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕してモノクロロ銅フタロシアニン27部を得た。
(合成例10)モノクロロ銅フタロシアニン組成物の合成
合成例9で得られた粗製モノクロロ銅フタロシアニン30部を98%硫酸180部に70℃にて溶解した後、水1000部に少しずつ滴下して析出させた。その後濾過、蒸留水で洗浄した後、得られたペーストとソルビタンモノステアレート1.5部を1000部の水に分散し、25%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜10に調整した。これを80℃に加熱し1時間撹拌した。その後50℃以下まで冷却し濾過、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕してモノクロロ銅フタロシアニン組成物28部を得た。
(合成例11)塩素化臭素化銅フタロシアニンの合成
無水塩化アルミニウム240質量部と、塩化ナトリウム60質量部とを反応機に仕込み、撹拌しながら昇温させて共溶塩とした後、この共溶塩中に粗製銅フタロシアニン60質量部を溶解させた。
この反応系に対して、まず、第1ハロゲン化工程では、160℃で塩素ガスを1時間あたり5質量部の導入速度で2時間導入した。次に、第2ハロゲン化工程では、臭素を1時間あたり5質量部の導入速度で50時間導入した。さらに、第3ハロゲン化工程では、塩素ガスを1時間あたり5質量部の導入速度で0.5時間導入した。
ハロゲン化終了後、反応液を5000質量部の水にゆっくりと注ぎ込み、70℃に加熱した後、ろ過・水洗して、黄味の強い緑色を有する粗製塩素化臭素化銅フタロシアニン175部を得た。
この粗製塩素化臭素化銅フタロシアニン30部を98%硫酸300部に70℃にて溶解した後、水1000部に少しずつ滴下して析出させた。その後濾過、蒸留水で洗浄した後、得られたペーストを1000部の水に分散し、25%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜10に調整した。これを80℃に加熱し1時間撹拌した。その後濾過、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕して塩素化臭素化銅フタロシアニン26部を得た。
(合成例12)塩素化臭素化銅フタロシアニン組成物の合成
合成例11で得られた粗製塩素化臭素化銅フタロシアニン30部を98%硫酸300部に70℃にて溶解した後、水1000部に少しずつ滴下して析出させた。その後濾過、蒸留水で洗浄した後、得られたペーストとポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート1.5部を1000部の水に分散し、25%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8〜10に調整した。これを80℃に加熱し1時間撹拌した。その後50℃以下まで冷却し濾過、蒸留水で洗浄し、乾燥、粉砕して塩素化臭素化銅フタロシアニン組成物27部を得た。
下表1の配合比に従って一般式3の銅フタロシアニン顔料(組成物)と一般式1または一般式2のフタロシアニン化合物を粉体混合して顔料組成物1〜25を調製した。
[ベース塗料の調製方法]
(実施例1−A)ベース塗料1
銅フタロシアニン顔料組成物1 9部
アクリル樹脂(DIC社製、アクリディック47−712) 7.7部
分散溶媒(トルエン:キシレン:酢酸ブチル:東燃ゼネラル石油社製ソルベッソ150の質量比3:3:2:2の混合溶媒) 40.7部
スチールビーズ230部を225mlのガラス瓶に仕込み、レッドデビル社製ペイントシェーカーにて60分間分散させた。
さらにアクリディック47−712 75.4部、メラミン樹脂(DIC社製アミディアL−117−60)17.2部を加えてさらに10分分散させた。
その後分散液からスチールビーズを除去して銅フタロシアニン顔料組成物1のベース塗料1を得た。
(実施例2−A〜22−A)ベース塗料2〜22
実施例1−Aの顔料組成物1を顔料組成物2〜22に変更する他は実施例1−Aと同様にして、ベース塗料2〜22を得た。
(比較例1−A)ベース塗料23
実施例1−Aの顔料組成物1を合成例7で得られたテトラクロロ銅フタロシアニンに変更する他は実施例1−Aと同様にして、ベース塗料23を得た。
(比較例2−A)ベース塗料24
実施例1−Aの顔料組成物1を合成例9で得られたモノクロロ銅フタロシアニンに変更する他は実施例1−Aと同様にして、ベース塗料24を得た。
(比較例3−A)ベース塗料25
実施例1−Aの顔料組成物1を合成例11で得られた臭素化塩素化銅フタロシアニンに変更する他は実施例1−Aと同様にして、ベース塗料25を得た。
(比較例4−A〜6−A)ベース塗料26〜28
実施例1−Aの顔料組成物1を顔料組成物23〜25に変更する他は実施例1−Aと同様にして、ベース塗料26〜28を得た。
[メタリックベース塗料の調製方法]
(メタリック塗料)
アルミフレークペースト(東洋アルミニウム社製 アルペースト1700NL)10部
アルミフレークペースト(東洋アルミニウム社製 アルペーストHS−2)10部
アクリル樹脂(DIC社製、アクリディック47−712) 101.7部
メラミン樹脂(DIC社製、アミディアL−117−60) 21.3部
分散溶媒(トルエン:キシレン:酢酸ブチル:東燃ゼネラル石油社製ソルベッソ150の質量比3:3:2:2の混合溶媒) 20.9部
を高速攪拌機にて撹拌し、メタリック塗料を得た。
(実施例1−B)メタリックベース塗料1
実施例1−Aで作成したベース塗料1 20部
メタリック塗料 18.5部
を高速攪拌機にて撹拌し、メタリックベース塗料1を得た。
(実施例2−B〜22〜B)メタリックベース塗料2〜22
実施例1−Bのベース塗料1をベース塗料2〜22に変更する他は実施例1−Bと同様にして、メタリックベース塗料2〜22を得た。
(比較例1−B〜6〜B)メタリックベース塗料23〜28
実施例1−Bのベース塗料1をベース塗料23〜28に変更する他は実施例1−Bと同様にして、メタリックベース塗料23〜28を得た。
(トップコートクリア塗料)
アクリル樹脂(DIC社製、アクリディック44−179) 120部
メラミン樹脂(DIC社製、アミディアL117−60) 30部
希釈溶媒(トルエン、キシレン、東燃ゼネラル石油社製ソルベッソ150、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸エチルの質量比3:2:2:1:2の混合溶媒) 50部
を高速攪拌機にて撹拌し、トップコートクリア塗料を得た。
(実施例1−C)メタリック塗装板1
メタリックベース塗料1をスプレーガンで噴霧し鋼板に塗装を行った。噴霧しやすい粘度に調整するため、メタリックベース塗料に対し同質量を目安に希釈溶媒(トルエン、キシレン、東燃ゼネラル石油社製ソルベッソ150、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸エチルの質量比3:2:2:1:2の混合溶媒)を適宜混合した。
塗装は9回に分けて行い、その後6回に分けてトップコートクリア塗料を噴霧した。
25℃で1時間乾燥させた後、140℃で30分乾燥させ、メタリック塗装板1を得た。
(実施例2−C〜22〜C)メタリック塗装板2〜22
メタリックベース塗料1をメタリックベース塗料2〜22に変更する他は実施例1−Cと同様にして、メタリック塗装板2〜22を得た。
(比較例1−C〜6−C)メタリック塗装板23〜28
メタリックベース塗料1をメタリックベース塗料23〜28に変更する他は実施例1−Cと同様にして、メタリック塗装板23〜28を得た。
[ソリッドベース塗料の調製方法]
(白塗料)
酸化チタン(石原産業株式会社製酸化チタン タイペークCR90)66.6部
アクリル樹脂(DIC社製、アクリディック47−712) 101.7部
メラミン樹脂(DIC社製、アミディアL−117−60) 21.3部
分散溶媒(トルエン:キシレン:酢酸ブチル:東燃ゼネラル石油社製ソルベッソ150の質量比3:3:2:2の混合溶媒) 20.9部
スチールビーズ900部を900mlのガラス瓶に仕込み、レッドデビル社製ペイントシェーカーにて60分間分散させた。
その後分散液からスチールビーズを除去して白塗料を得た。
(実施例1−D)ソリッドベース塗料1
実施例1−Aで作成したベース塗料1 10部
白塗料 31.9部
を高速攪拌機にて撹拌し、ソリッドベース塗料1を得た。
(実施例2−D〜22−D)ソリッドベース塗料2〜22
実施例1−Dのベース塗料1をベース塗料2〜22に変更する他は実施例1−Dと同様にして、ソリッドベース塗料2〜22を得た。
(比較例1−D〜6〜D)ソリッドベース塗料23〜28
実施例1−Dのベース塗料1をベース塗料23〜28に変更する他は実施例1−Dと同様にして、ソリッドベース塗料23〜28を得た。
(実施例1−E)ソリッド塗装板1
ソリッドベース塗料1をスプレーガンで噴霧し鋼板に塗装を行った。噴霧しやすい粘度に調整するため、ソリッドベース塗料に対し同質量を目安に希釈溶媒(トルエン、キシレン、東燃ゼネラル石油社製ソルベッソ150、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸エチルの質量比3:2:2:1:2の混合溶媒)を適宜混合した。
塗装は9回に分けて行い、その後6回に分けてトップコートクリア塗料を噴霧した。
25℃で1時間乾燥させた後、140℃で30分乾燥させ、ソリッド塗装板1を得た。
(実施例2−E〜22〜E)ソリッド塗装板2〜22
ソリッドベース塗料1をソリッドベース塗料2〜22に変更する他は実施例1−Eと同様にして、ソリッド塗装板2〜22を得た。
(比較例1−E〜6−E)ソリッド塗装板23〜28
ソリッドベース塗料1をソリッドベース塗料23〜28に変更する他は実施例1−Eと同様にして、ソリッド塗装板23〜28を得た。
[ダークフロップ性、カラーフロップ性の評価方法]
作成したメタリック塗装板について以下の性能試験を行った。メタリック塗色の色調は見る角度あるいは光の入射角度によって変化するため、多角度測色計(X−Rite社製、MA94)を測色に用いた。図1のように、塗装板に対して45度の入射光を照射した際の正反射光から入射光側に15度の反射(散乱)光を、目視で光の反射量が多く明るい部分の色調であるハイライト色調とし、正反射光から入射光側に110度の散乱光を、目視で光の反射量が少なく暗い部分の色調であるシェード色調とした。シェードとハイライトの明度(L*)の差の絶対値|ΔL*(110°−15°)|が大きいほど角度変化に対する明度の変化が大きい、つまりダークフロップ性が良好とし、色相(H*)の差の絶対値|ΔH*(110°−15°)|が小さいほど角度変化に対する色相の変化が小さい、つまりカラーフロップ性が良好とした。
[耐候性試験の評価方法]
耐候性試験については超促進耐候性試験機(岩崎電気社製、アイスーパーキセノンテスターSUV−W151)を使用し、90mW/cm、96時間(昼夜12時間4サイクル)の条件で試験を行い、耐候性試験前後の色差をΔE*として示した。ΔE*が小さいほど耐候性良好とした。
耐候性試験の結果については、平均的な色差を検出するため全光束測定が可能な測色機(コニカミノルタ社製、CM−700d)を使用して測色を行った。
[着色力の試験方法]
作成したソリッド塗装板について以下の試験を行った。顔料組成物の着色力を評価するため、ソリッド塗板表面の測色を行った。測色については多角度測色計(X−Rite社製、MA94)を使用して測色を行い、正反射光から入射光側に45度の反射光のL*値が小さいほど高着色力とした。メタリック塗板、ソリッド塗板についての試験結果を下記表2に記載する。
表2に示す通り、顔料組成物1〜22を用いた実施例のメタリック塗膜1〜22は一般式1または一般式2と水酸基を有する界面活性剤を含まない比較例1〜3に比べてダークフロップ、カラーフロップ性、耐候性、着色力において優れていることが認められる。
一方、一般式1または一般式2の化合物を20%より多く含む比較例4〜6はそれぞれ、耐候性、着色力について劣ることが認められる。

Claims (6)

  1. 塗料用銅フタロシアニン顔料組成物であって、
    一般式3で示される銅フタロシアニン顔料と一般式1で示される化合物と含有する顔料組成物であるか、
    一般式3で示される銅フタロシアニン顔料と、一般式2で示される化合物と、構造中に水酸基を含む界面活性剤とを含有する顔料組成物であり、
    一般式1で示される化合物を含む場合は、一般式1で示される化合物の含有率が、組成物全体に対して1〜20質量%であり、
    一般式2で示される化合物を含む場合は、一般式2で示される化合物の含有率が組成物全体に対して1〜20質量%であり、構造中に水酸基を含む界面活性剤の含有率が組成物全体に対して0.1〜5質量%であることを特徴とする、塗料用銅フタロシアニン顔料組成物。
    一般式1
    一般式1のMは、3価または4価をとり得る金属群からなる群より選ばれる金属を示し、mは、1〜2の整数を示す。
    〜R16は、それぞれ独立にH、Cl、及びBrからなる群より選ばれる置換基を示す。
    一般式2
    一般式2のR17〜R32は、それぞれ独立に、H、Cl、Br、スルホ基、カルボキシル基、フタルイミドメチル基、及び一般式4からなる群より選ばれる置換基を示すが、少なくとも一つ以上は、スルホ基、カルボキシル基、フタルイミドメチル基、及び一般式4からなる群より選ばれる置換基を示す。
    一般式4
    一般式4中のnは、2〜4の整数を示し、R49は、炭素数1〜3のアルキル基を示す。
    一般式3
    一般式3のR33〜R48は、それぞれ独立に、H、Cl、及びBrからなる群より選ばれる置換基を示す。
  2. 一般式1のMとmの組み合わせが、(M=In、m=1)、(M=Ga、m=1)、(M=Si、m=2)、(M=Ge、m=2)、及び(M=Sn、m=2)からなる群より選ばれることを特徴とする、請求項1記載の塗料用銅フタロシアニン顔料組成物。
  3. 構造中に水酸基を含む界面活性剤が、下記化合物a〜dからなる群より選ばれることを特徴とする請求項1または2記載の塗料用銅フタロシアニン顔料組成物。
    50〜R53は、それぞれ独立に炭素数8〜18の飽和もしくは不飽和の脂肪族炭素を示す。p、q、r、s、t、及びuは、それぞれ独立に1〜10の整数を示す。
  4. 一般式1で示される化合物及び一般式2で示される化合物の含有率が、顔料組成物全体の1〜10質量%であることを特徴とする、請求項1〜3いずれか記載の塗料用銅フタロシアニン顔料組成物。
  5. 塗膜形成性重合体と、分散媒体と、請求項1〜4いずれかに記載の顔料組成物と、平均厚さ0.5〜10μm、平均粒子径5〜50μmの光輝材とを含有することを特徴とする塗料組成物。
  6. 請求項5記載の塗料組成物を、基材に塗布してなる塗膜。
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