JP2020075743A - 飲料自動注出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の自動注出ユニットを備えた飲料自動注出装置で一度に多人数分の飲料を提供するときの操作作業を少なくする。【解決手段】飲料自動注出装置10は飲料を自動で注出する飲料自動注出ユニット12L,12Rを備え、自動注出ユニット12L,12Rの1つで操作部61を操作して自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、制御装置は、自動注出ユニット12L,12Rの操作部61を操作した方とともに、自動注出ユニット12L,12Rの操作部61を操作してない方でも自動注出プログラムを実行するように制御した。【選択図】図1
Description
本発明は、ビール等の飲料を自動注出する飲料自動注出装置に関する。
特許文献1にはビール等の飲料を注出する飲料自動注出装置が開示されている。この飲料自動注出装置は、主としてビール等の発泡性飲料を自動注出することを目的としたものであり、グラスやジョッキ等の容器にビール等の発泡性飲料が過剰に泡立つのを抑えるように注出しつつ、グラスやジョッキ等の容器の上部に発泡性飲料をきめ細かな泡状態で自動注出することを目的としたものである。飲料自動注出装置は、装置本体の前部に設けられた注出コックと、装置本体の前部にて注出コックの上側に設けられたコック操作装置と、装置本体の前部にて注出コックの下側に設けられた容器受台装置と、装置本体の前部にて容器受台装置を起立した起立姿勢から傾斜した傾斜姿勢に傾動させる受台傾動装置と、コック操作装置と受台傾動装置とを作動させるための操作をする操作パネルとを有した自動注出ユニットを左右に2つ備えている。
注出コックは内部に弁機構部と、弁機構部を操作する操作レバーとが設けられており、操作レバーを前側に傾動することで弁機構部を液用開放状態で開放させると、飲料が液状態で注出ノズルから注出され、操作レバーを後側に傾動することで弁機構部を泡用開放状態で開放させると、飲料が泡状態で注出ノズルから注出される。また、コック操作装置は注出コックのレバーを前側または後側に傾動させて弁機構部を液用開放状態または泡状開放状態で開放させて、注出コックから液状態または泡状態の飲料を注出させるものである。容器受台装置は、装置本体の前部に水平軸線回りに回動可能に支持された傾動基板と、傾動基板の前側に取り付けられて注出コックから注出される飲料を受けるグラスやジョッキ等の容器を載置する受台とを備えている。容器受台装置の後側には受台傾動装置が設けられており、受台傾動装置は容器受台装置の傾動基板を起立姿勢から傾斜姿勢に傾動させ、受台に載置した容器を起立した状態から傾斜させるものである。
飲料自動注出装置は自動注出ユニットのコック操作装置と受台傾動装置との作動を制御する制御装置を備えており、制御装置は容器受台装置の受台に載置したジョッキ等の容器にビール等の飲料を自動注出する自動注出プログラムを備えている。受台にジョッキ等の容器を載置して操作パネルの自動注出操作スイッチを操作して自動注出プログラムを実行させると、制御装置は受台傾動装置によって受台に載置した容器を傾斜させて、コック操作装置により弁機構部を液用開放状態で開放させることで、受台で傾斜させた容器にビール等の飲料を液状態で自動注出させ、受台傾動装置によって傾動基板を傾斜姿勢から起立姿勢に戻して容器を起立させた後で、コック操作装置により弁機構部を泡用開放状態で開放させることで、起立させた容器にビール等の飲料を泡状態で自動注出させるように制御している。
上記のような特許文献1に記載の飲料自動注出装置は、自動注出ユニットを2つ備えており、各自動注出ユニットの操作パネルには自動注出操作スイッチが設けられている。2つの飲料自動注出ユニットの両方で受台に載置したジョッキ等の容器にビールを自動注出させるときには、両方の自動注出操作スイッチを操作する必要がある。この飲料自動注出装置を設置した飲食店で1度に多人数分の飲料を提供するときには、両方の自動注出操作スイッチを頻繁に操作する必要があり、頻繁に自動注出操作スイッチを操作するのが面倒であるとともに、自動注出操作スイッチを操作するまでの時間がかかる問題があった。本発明は、複数の自動注出ユニットを備えた飲料自動注出装置で一度に多人数分の飲料を提供するときの操作作業を少なくすることを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、装置本体に設けられて、内蔵する弁機構部を開放させて飲料を注出する注出コックと、装置本体に設けられて、弁機構部を開閉操作させるコック操作装置と、注出コックの下側にて装置本体に水平軸線回りに傾動可能に軸架された傾動基板に設けられて注出コックから注出される飲料を受ける容器を載置する受台を有する容器受台装置と、装置本体に設けられて、傾動基板を起立した起立姿勢から傾斜した傾斜姿勢に傾動させる受台傾動装置と、コック操作装置と受台傾動装置とを作動させるための操作をする操作部とを有した複数の自動注出ユニットと、操作部の操作により、受台傾動装置によって傾動基板を起立姿勢から傾斜姿勢に傾動させることで受台に載置した容器を傾斜させ、コック操作装置により弁機構部を開放させることにより、容器に飲料を自動注出するように制御する自動注出プログラムを実行する制御装置とを備えた飲料自動注出装置であって、複数の自動注出ユニットの1つで操作部を操作して自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、制御装置は、操作部を操作した自動注出ユニットとともに操作部を操作してない自動注出ユニットでも自動注出プログラムを実行するように制御したことを特徴とする飲料自動注出装置を提供するものである。
上記のように構成した飲料自動注出装置においては、複数の自動注出ユニットの1つで操作部を操作して自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、制御装置は、操作部を操作した自動注出ユニットとともに操作部を操作してない自動注出ユニットでも自動注出プログラムを実行するように制御したので、操作部を1度操作するだけで、複数の自動注出ユニットで自動注出プログラムを実行させることができ、一度に多人数分の飲料を自動注出するときの操作手数を少なくでき、操作時間を短くすることができるようになった。
上記のように構成した飲料自動注出装置においては、複数の自動注出ユニットの1つで操作部を操作して自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、制御装置は、操作部を操作した自動注出ユニットで自動注出プログラムを開始させ、所定時間後に操作部を操作してない自動注出ユニットでも自動注出プログラムを開始させるように制御するのが好ましい。このようにしたときには、操作部を操作した自動注出ユニットで容器に飲料を注出開始させた後で、操作部を操作していない自動注出ユニットの受台に容器を載置すればよく、複数の自動注出ユニットの全ての受台に最初から容器を準備する必要がなく、注出を開始するまでの準備時間を短くすることができた。
上記のように構成した飲料自動注出装置においては、複数の自動注出ユニットの1つで操作部を操作して自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、制御装置は、操作部を操作した自動注出ユニットと操作部を操作してない自動注出ユニットとの各々で自動注出プログラムを複数回実行するように制御するのが好ましい。このようにしたときには、操作部を1回操作するだけで、複数の自動注出ユニットの各々で飲料を複数回自動注出させることができ、一度に多人数分の飲料を自動注出するときの操作手数をさらに少なくでき、操作時間を短くすることができた。
以下に、本発明による飲料自動注出装置の一実施形態を図面を参照して説明する。本発明の飲料自動注出装置10は注出コック20からグラスやジョッキ等の容器にビール等の飲料で特に発泡性飲料を自動注出するものであり、グラスやジョッキ内でビール等の発泡性飲料が過剰に泡立つのを防ぐように注出することを目的としたものである。図1及び図2に示したように、この実施形態の飲料自動注出装置10は、装置本体11の前側部に注出コック20、コック操作装置30、容器受台装置40、受台傾動装置50及び操作パネル60を有した自動注出ユニット12L,12Rを左右に2つ備えており、自動注出ユニット12L,12Rは左右同一のものであるので以後の説明では一方のみを説明する。
図2に示したように、飲料自動注出装置10は、装置本体11内の上部に冷却水槽13と、装置本体11の下部の機械室に冷却水槽13内の冷却水を冷却する冷凍装置14とを内蔵している。冷却水槽13内には冷凍装置14の蒸発管14aが設けられており、冷却水槽13内の冷却水は冷凍装置14の蒸発管14aを循環する冷媒によって冷却されている。冷却水槽13内の冷却水は蒸発管14aの周囲で凍結して氷となって飲料冷却管15を通過する飲料を冷却する。冷却水槽13内には飲料冷却管15が設けられており、飲料冷却管15は上述した自動注出ユニット12L,12Rの各注出コック20に対応して2つ設けられている。図2及び図3に示したように、飲料冷却管15の導入端部には装置本体11の外部に設けたビア樽等の飲料容器Tが飲料供給管(飲料供給経路)T1により接続され、飲料冷却管15の導出端部15aには装置本体11の上部に設けた注出コック20が接続されている。飲料供給管T1には装置本体11内に温度センサ16が介装されており、温度センサ16は飲料供給管T1を通過する飲料の温度、すなわち飲料容器T内の飲料の温度を検出するものである。
飲料容器Tにはガスボンベ(ガス供給源)Gがガス供給管G1により接続されており、飲料容器T内の飲料はガスボンベGの炭酸ガスの圧力によって飲料冷却管15に送られる。ガスボンベGのガスの送出部には減圧弁G2が介装されており、ガス供給管G1に送られる炭酸ガスの圧力は所定の圧力に減圧されている。ガス供給管G1には装置本体11内に調圧バルブ17と圧力センサ18が介装されている。調圧バルブ17は開閉することでガスボンベGから飲料容器Tに供給する炭酸ガスの圧力を調整するものである。圧力センサ18はガス供給管G1の炭酸ガスの圧力、すなわち飲料容器Tに供給される炭酸ガスの圧力を検出するものである。
装置本体11の前面上部には注出コック20が設けられており、注出コック20はグラスやジョッキ等の容器に飲料を注出するものである。注出コック20は、弁機構部21aを内蔵した筒状の本体部21の上部に操作レバー22と、下部に注出ノズル23(23a,23b)とを備えている。本体部21の弁機構部21aは開放状態とすることによって飲料容器T内の飲料を飲料供給管T1と飲料冷却管15とを通過させて注出ノズル23に導くものである。また、この注出コック20はビール等の発泡性飲料を液状態または泡状態で注出することを可能とするために、弁機構部21aを液用開放状態で開放することで液用の注出ノズル23bに液状態の飲料を導き、弁機構部21aを泡用開放状態で開放することで泡用の注出ノズル23aに泡状態の飲料を導くようになっている。操作レバー22は弁機構部21aを閉止状態と各開放状態との開閉操作を行うためのものである。操作レバー22は、垂直に起立した起立位置にあるときには弁機構部21aを閉止状態とし、前方に傾動(前傾)させると弁機構部21aを液用開放状態で開放させ、後方に傾動(後傾)させると弁機構部21aを泡用開放状態で開放させる。注出ノズル23は弁機構部21aを通過した飲料をグラスやジョッキ等の容器に注出するものである。この注出コック20はビール等の発泡性飲料を液状態または泡状態で別々に注出するために、本体部21の下面には前部に発泡性飲料を泡状態で注出する泡用の注出ノズル23aと、後部に発泡性飲料を液状態で注出する液用の注出ノズル23bとが設けられている。
図2に示したように、コック操作装置30は注出コック20の弁機構部21aを開閉操作するためのものである。コック操作装置30の筐体31内に注出コック20の操作レバー22を前後に傾動させる操作機構部32を有しており、弁機構部21aは操作機構部32によって操作レバー22を前後に傾動させることで開閉操作される。操作機構部32はサーボモータ33と、前後に移動可能に支持されたスライダ34とを備えている。スライダ34はサーボモータ33によって前後に移動し、操作レバー22は前後に移動するスライダ34によって前後に傾動し、弁機構部21aは前後に傾動する操作レバー22によって開閉される。
図2に示したように、容器受台装置40は、注出コック20から注出されるビール等の発泡性飲料をできるだけ泡立つことのないようにグラスやジョッキ等の容器内で受けるようにするために、グラスやジョッキ等の容器を前後方向に傾斜できるようにしたものである。容器受台装置40は、上端部が装置本体11の前部に水平軸線回りに傾動可能に軸架された傾動基板41と、傾動基板41に取り付けた受台42(42a,42b)とを備えている。図3の2点鎖線に示したように、傾動基板41は後面が押動されると下端部が斜め前方に押し上げられて傾動する。受台42は傾動基板41の上下方向の中間部と下部とに上下2段に取り付けた受台42a,42bとからなる。上段の受台42aは主としてグラス等の小型の容器を載置するものであり、下段の受台42bは主としてグラスよりも容量の多いジョッキ等の大型の容器を載置するものである。
上段の受台42aは傾動基板41に対して水平軸線回りに回動可能に支持されており、下段の受台42bに容器を載置するときには、上段の受台42aを前方に突出した使用位置から傾動基板41に沿う退避位置まで退避させる。図1及び図3に示したように、装置本体11の前部には上段または下段の受台42a,42bが使用状態であることを検知する検知器43が設けられており、検知器43はこの実施形態ではリードスイッチ等の近接スイッチが採用されている。上段の受台42aの側部には検知器43より検知される被検知部材として磁石44が設けられており、磁石44は上段の受台42aが退避位置に退避したときに検知器43に近接するようになっている。具体的には、グラスを載置するときのように、上段の受台42aが傾動基板41から前方に突出した使用位置にあるときには、磁石44は検知器43から離間しており、検知器43は磁石44が離間していることでオフ信号を出力し、上段の受台42aが使用状態であることを検知する。これに対し、下段の受台42bにジョッキを載置するときのように、上段の受台42aが傾動基板41に沿う退避位置にあるときには、磁石44は検知器43に近接しており、検知器43は磁石44が近接していることでオン信号を出力し、下段の受台42bが使用状態であることを検知する。
図2に示したように、受台傾動装置50は、傾動基板41を起立姿勢から傾斜姿勢に傾動させ、傾斜姿勢から起立姿勢に復帰させるものである。受台傾動装置50は、サーボモータ51と、サーボモータ51の駆動によって前後に回動するアーム52とを備えている。受台傾動装置50は、サーボモータ51によりアーム52を前方に延びるように回動させて、容器受台装置40の傾動基板41を前方に押し出して起立姿勢から傾斜姿勢に傾動させる。受台傾動装置50は、サーボモータ51によりアーム52を後方に退避させるように回動させて容器受台装置40の傾動基板41を後方に戻して、容器受台装置40の傾動基板41を傾斜姿勢から起立姿勢に復帰させる。
図4に示したように、コック操作装置30の筐体31の前面には操作パネル60が設けられており、操作パネル60には自動注出操作スイッチ61と注出停止スイッチ62と、切替スイッチ63と、設定スイッチ64と、泡注出スイッチ65と、液注出スイッチ66とが設けられており、各種操作スイッチ61〜66をオン操作したオン信号が制御装置70に入力されるようになっている。また、操作パネル60には表示部67,68が設けられており、表示部67は各種操作スイッチ61〜66によって設定した注出プログラムの注出条件等が表示可能としており、表示部68は飲料容器T内の飲料がなくなったことを表示可能としている。また、操作パネル60にはカバー69が開閉自在に設けられており、カバー69は操作スイッチ63〜66及び表示部67を開閉自在に覆っている。
図3に示したように、飲料自動注出装置10は、グラスやジョッキ等の容器にビール等飲料を注出するのを制御する制御装置70を備えており、制御装置70は、自動注出ユニット12L,12Rの各々の温度センサ16、調圧バルブ17、圧力センサ18、コック操作装置30(特にサーボモータ33)、検知器43、受台傾動装置50(特にサーボモータ51)及び操作パネル60に接続されている。制御装置70のメモリには飲料の温度に応じた炭酸ガスの設定圧力が記憶されており、制御装置70は温度センサ16により検出された飲料の温度に応じた設定圧力となるように、圧力センサ18の検出圧力に基づいて調圧バルブ17を開閉制御し、ガスボンベGから飲料容器Tに供給される炭酸ガスの圧力を調節している。
また、制御装置70のメモリには飲料の自動注出プログラムが記憶されており、自動注出プログラムはビール等の発泡性飲料がグラスやジョッキ等の容器内で過剰に泡立つことなく注出することを目的とし、さらに、ビール等の発泡性飲料を液状態で注出した後で、容器の上部にビール等の発泡性飲料をきめ細かな泡状態で注出することを目的としたものである。操作パネル60の自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は自動注出プログラムを実行する。図5(a)に示したように、制御装置70は、自動注出プログラムを実行したときに、受台傾動装置50により傾動基板41を起立姿勢から傾斜姿勢に傾動させて受台42に載置した容器を傾斜させる。制御装置70は、コック操作装置30により注出コック20の弁機構部21aを液用開放状態で開放させると、飲料容器T内の飲料は飲料冷却管15を通過するときに冷却され、液用の注出ノズル23bから傾斜させた容器の周壁内面に沿って液状態で注出される。その後、制御装置70は、コック操作装置30により注出コック20の弁機構部21aを液用開放状態で開放させているのを停止状態とするとともに、受台傾動装置50により傾動基板41を傾斜姿勢から起立姿勢に戻して受台42に載置した容器を起立させる。制御装置70は、コック操作装置30により注出コック20の弁機構部21aを泡用開放状態で開放させ、起立した容器の上部に泡状態の飲料を注出させる。起立した容器の上部に泡状態の飲料を注出し終えると、制御装置70は、コック操作装置30により注出コック20の弁機構部21aを泡用開放状態から停止状態に戻させて自動注出プログラムを終了する。
なお、図5(a)に示した自動注出プログラムは一例であり、図5(b)に示したように、傾動基板41を傾斜姿勢から起立姿勢に戻して受台42に載置した容器を起立させてから、コック操作装置30により弁機構部21aを液用開放状態で開放させて、起立させた容器に液状態の飲料をさらに注出させるようにしてもよい。また、この自動注出プログラムでは、図5(c),(d)に示したように、受台傾動装置50により傾動基板41を傾斜姿勢から起立姿勢に戻して受台42に載置した容器を起立させた後で、コック操作装置30により注出コック20の弁機構部21aを泡用開放状態で開放させて泡状態の飲料を注出させるのを省略したものであってもよい。
制御装置70のメモリには独立注出モードと、連動注出モードが設定されており、操作パネル60の各種スイッチ61〜66を操作することで独立注出モードと連動注出モードとを変更可能としている。独立注出モードは、自動注出ユニット12L,12Rの各々で自動注出プログラムを独立して実行させるものである。図6(a)に示したように、独立注出モードで自動注出ユニット12Lの自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は、自動注出ユニット12Lで自動注出プログラムを実行して飲料を自動注出させ、自動注出ユニット12Rでは自動注出プログラムを実行させないように制御している。同様に、図6(b)に示したように、自動注出ユニット12Rの自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は、自動注出ユニット12Rで自動注出プログラムを実行して飲料を自動注出させ、自動注出ユニット12Lでは自動注出プログラムを実行させないように制御している。
連動注出モードは、自動注出ユニット12L,12Rの両方で連動させて自動注出プログラムを実行させるものである。また、制御装置70のメモリには、連動注出の同時注出モードと、連動注出の時間差注出モードが設定されており、操作パネル60の各種スイッチ61〜66を操作することで連動注出の同時注出モードと連動注出の時間差注出モードとを変更可能としている。図7(a)に示したように、連動注出の同時注出モードで自動注出ユニット12Lの自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は、自動注出ユニット12L,12Rの両方で同時に自動注出プログラムを実行して飲料を注出させる。同様に、図7(b)に示したように、自動注出ユニット12Rの操作パネル60の自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は、自動注出ユニット12L,12Rの両方で同時に自動注出プログラムを実行して飲料を注出させる。
これに対し、図8(a)に示したように、連動注出の時間差注出モードで自動注出ユニット12Lの自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は、先ず、自動注出ユニット12Lで自動注出プログラムを開始し、所定時間後として自動注出ユニット12Lでのコック操作装置30による弁機構部21aを液状態で開放させる開放時間が経過すると、自動注出ユニット12Rで自動注出プログラムを開始するように制御している。同様に、図8(b)に示したように、自動注出ユニット12Rの操作パネル60の自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は、先ず、自動注出ユニット12Rで自動注出プログラムを開始し、所定時間後として自動注出ユニット12Rでのコック操作装置30による弁機構部21aを液状態で開放させる開放時間が経過すると、自動注出ユニット12Lで自動注出プログラムを開始するように制御している。
連動注出の同時注出モードと連動注出の時間差注出モードでは連続注出回数が設定可能となっており、操作パネル60の各種スイッチ61〜66を操作することで連続注出回数が設定される。図9に示したように、連動注出の同時注出モードで連続注出回数が例えば3回に設定されているときに、自動注出ユニット12Lの操作パネル60の自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、自動注出ユニット12L,12Rの両方で同時に自動注出プログラムを3回連続で実行して飲料を注出させる。自動注出ユニット12Rの操作パネル60の自動注出操作スイッチ61をオン操作したときにも、自動注出ユニット12Lの自動注出操作スイッチ61をオン操作したときと同様に、制御装置70は、自動注出ユニット12L,12Rの両方で同時に自動注出プログラムを3回連続で実行して飲料を注出させる。
図10(a)に示したように、連動注出の時間差注出モードで連続注出回数が例えば3回に設定されているときに、自動注出ユニット12Lの操作パネル60の自動注出操作スイッチ61をオン操作すると、制御装置70は、先ず、自動注出ユニット12Lで1回目の自動注出プログラムを開始し、所定時間後として自動注出ユニット12Lでのコック操作装置30による弁機構部21aを液状態で開放させる開放時間が経過すると、自動注出ユニット12Rで1回目の自動注出プログラムを開始する。自動注出ユニット12Rでコック操作装置30による弁機構部21aを液状態で開放させる開放時間が経過すると、制御装置70は、自動注出ユニット12Lで2回目の自動注出プログラムを開始し、所定時間後として自動注出ユニット12Lでコック操作装置30による弁機構部21aを液状態で開放させる開放時間が経過すると、自動注出ユニット12Rで2回目の自動注出プログラムを開始する。制御装置70は、1回目及び2回目と同様に自動注出ユニット12L,12Rで3回目の自動注出プログラムを実行し、自動注出ユニット12L,12Rで自動注出プログラムを交互に3回ずつ開始させて飲料を注出させる。自動注出ユニット12Rの操作パネル60の自動注出操作スイッチ61をオン操作したときにも、自動注出ユニット12Lの自動注出操作スイッチ61をオン操作したときと同様に、制御装置70は、自動注出ユニット12R,12Lで自動注出プログラムを交互に3回ずつ開始させて飲料を注出させる。
上記のように構成した飲料自動注出装置10で連動注出モードに設定しているときには、2つの自動注出ユニット12L,12Rの1つで自動注出操作スイッチ(操作部)61を操作して自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、制御装置70は、自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作した方とともに、自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作してない方でも自動注出プログラムを実行するように制御している。これにより、自動注出操作スイッチ61を1度操作するだけで、2つの自動注出ユニット12L,12Rの両方で自動注出プログラムを実行させることができ、一度に多人数分の飲料を自動注出するときの操作手数を少なくでき、操作時間を短くすることができるようになった。
また、連動注出の時間差注出モードでは、2つの自動注出ユニット12L,12Rの1つで自動注出操作スイッチ(操作部)61を操作して自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、制御装置70は、2つの自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作した方で先ず自動注出プログラムを開始させ、所定時間後に2つの自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作してない方でも自動注出プログラムを開始させるように制御した。このようにしたことで、2つの自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作した方の受台42に載置させた容器に飲料を注出開始させた後で、2つの自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作していない方の受台42に容器を載置すればよく、2つの自動注出ユニット12L,12Rの両方(全て)の受台42に最初から容器を準備する必要がなく、注出を開始するまでの準備時間を短くすることができるようになった。
また、この連動注出の時間差注出モードでは、制御装置70は自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作した方で先ず自動注出プログラムを開始させ、コック操作装置30による弁機構部21aを液状態で開放させる開放時間が経過すると、自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作していない方で自動注出プログラムを開始している。このようにしたことで、連動注出の同時注出モードで自動注出プログラムを実行させたときと比べて、自動注出ユニット12L,12Rの両方の飲料冷却管15に飲料が同時に流入しないようになり、冷却水槽13内の冷却水の温度が急激に上昇するのを防ぎ、飲料冷却管15を通過する飲料が冷却されにくくなるのを防ぐことができた。また、コック操作装置30が自動注出ユニット12L,12Rの両方で同時に運転開始せず、同様に、受台傾動装置50が自動注出ユニット12L,12Rの両方で同時に運転開始しないので、連動注出の同時注出モードで自動注出プログラムを実行させたときと比べて起動電圧の低下を抑えることもできた。なお、自動注出ユニット12L,12Rの両方の飲料冷却管15に飲料が同時に流入しないようにする範囲で、自動注出ユニット12L,12Rの自動注出プログラムを開始させるタイミングを変えてもよい。また、同様に、コック操作装置30及び受台傾動装置50が自動注出ユニット12L,12Rの両方で同時に運転開始することで起動電圧の低下を抑制できる範囲で自動注出ユニット12L,12Rの自動注出プログラムを開始させるタイミングを変えてもよい。
連動注出の同時注出モードと連動注出の時間差注出モードでは連続注出回数が設定可能となっており、連動注出の同時注出モードまたは連動注出の時間差注出モードで連続注出回数を複数回に設定したときには、制御装置70は、2つの自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作した方と、2つの自動注出ユニット12L,12Rの自動注出操作スイッチ61を操作してない方の各々で自動注出プログラムを複数回実行するように制御している。これにより、自動注出操作スイッチ61を1回操作するだけで、2つの自動注出ユニット12L,12Rの各々で飲料を複数回自動注出させることができ、一度に多人数分の飲料を自動注出するときの操作手数をさらに少なくでき、操作時間を短くすることができるようになった。
上述した実施形態の飲料自動注出装置10は、複数の自動注出ユニットとして2つの自動注出ユニット12L,12Rを備えたが、本発明はこれに限られるものでなく、3つ以上の自動注出ユニットを備えるようにしたものであってもよい。
上記のように構成した飲料自動注出装置10においては、飲料としてビールを主に説明したが、本発明はこれに限られるものでなく、発泡性飲料として注出時に気泡が生じて泡がしばらく消えない飲料であればビール以外に発泡酒等であってもよいし、また、飲料は発泡性飲料に限られるものでなく、酎ハイ、炭酸飲料、ソフトドリンク等の他の飲料にも適用できるものであり、これらの飲料を注出するものであっても上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
上記のように構成した飲料自動注出装置10においては、装置本体11の一側部として前側部に注出コック20、コック操作装置30、容器受台装置40及び受台傾動装置50を設けたが、これに限られるものでなく、装置本体11の一側部として左側部、右側部及び後側部に注出コック20、コック操作装置30、容器受台装置40及び受台傾動装置50を設けたものであってもよい。
10…飲料自動注出装置、11…装置本体、20…注出コック、21a…弁機構部、30…コック操作装置、40…容器受台装置、41…傾動基板、42…受台、50…受台傾動装置、60…制御装置。
Claims (3)
- 装置本体に設けられて、内蔵する弁機構部を開放させて飲料を注出する注出コックと、前記装置本体に設けられて、前記弁機構部を開閉操作させるコック操作装置と、前記注出コックの下側にて前記装置本体に水平軸線回りに傾動可能に軸架された傾動基板に設けられて前記注出コックから注出される飲料を受ける容器を載置する受台を有する容器受台装置と、前記装置本体に設けられて、前記傾動基板を起立した起立姿勢から傾斜した傾斜姿勢に傾動させる受台傾動装置と、前記コック操作装置と前記受台傾動装置とを作動させるための操作をする操作部とを有した複数の自動注出ユニットと、
前記操作部の操作により、前記受台傾動装置によって前記傾動基板を前記起立姿勢から前記傾斜姿勢に傾動させることで前記受台に載置した容器を傾斜させ、前記コック操作装置により前記弁機構部を開放させることにより、前記容器に飲料を自動注出するように制御する自動注出プログラムを実行する制御装置とを備えた飲料自動注出装置であって、
前記複数の自動注出ユニットの1つで前記操作部を操作して前記自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、前記制御装置は、前記操作部を操作した前記自動注出ユニットとともに前記操作部を操作してない前記自動注出ユニットでも前記自動注出プログラムを実行するように制御したことを特徴とする飲料自動注出装置。 - 請求項1に記載の飲料自動注出装置において、
前記複数の自動注出ユニットの1つで前記操作部を操作して前記自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、前記制御装置は、前記操作部を操作した前記自動注出ユニットで前記自動注出プログラムを開始させ、所定時間後に前記操作部を操作してない前記自動注出ユニットでも前記自動注出プログラムを開始させるように制御したことを特徴とする飲料自動注出装置。 - 請求項1または2に記載の飲料自動注出装置において、
前記複数の自動注出ユニットの1つで前記操作部を操作して前記自動注出プログラムを実行させるように操作したときに、前記制御装置は、前記操作部を操作した前記自動注出ユニットと前記操作部を操作してない前記自動注出ユニットとの各々で前記自動注出プログラムを複数回実行するように制御したことを特徴とする飲料自動注出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018210148A JP2020075743A (ja) | 2018-11-08 | 2018-11-08 | 飲料自動注出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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2018
- 2018-11-08 JP JP2018210148A patent/JP2020075743A/ja active Pending
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