JP2020073413A - アシスト器具 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1では、作業者に取り付けられる本体部、本体部から前側に延出されたアーム部、アーム部から下側に延出されたワイヤ、作業者が手で持つことにより荷物を保持するものでワイヤに接続されたハンド部(特許文献1の図5,6,8,9の19)が備えられている。
これにより、ハンド部の下側部(特許文献1の図5の20c)を荷物の横壁部の開口部に挿入するのであり、ハンド部の下側部が荷物の横壁部から外れないように、上向きに折り曲げられた突出部(特許文献1の図5の20d)が、ハンド部の下側部に備えられている。
本発明は、作業者が装着して使用するアシスト器具において、各種の大きさや各種の形状を備えた荷物においても、荷物を適切に保持することができるハンド部を得ることを目的としている。
本発明の特徴は、アシスト器具において次のように構成することにある。
作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、
前記アーム部から下側に延出されたワイヤと、荷物を保持するもので前記ワイヤに接続された右及び左のハンド部とが備えられ、
前記ワイヤを巻き取ることにより前記右及び左のハンド部を上昇させ、前記ワイヤを繰り出すことにより前記右及び左のハンド部を下降させる昇降装置と、
人為的に操作される上昇用及び下降用の手動操作部と、
前記上昇用の手動操作部の操作信号に基づいて前記昇降装置を巻き取り側に作動させ、前記下降用の手動操作部の操作信号に基づいて前記昇降装置を繰り出し側に作動させる制御装置とが備えられており、
前記右及び左のハンド部が手袋であり、前記右及び左の一方の手袋の特定の指部に前記上昇用の手動操作部が備えられ、前記右及び左の他方の手袋の特定の指部に前記下降用の手動操作部が備えられ、
前記右及び左の手袋の特定の指部以外の指部に、作業者の指が露出する開口部が備えられ、
前記右及び左の手袋の特定の指部が、前記右及び左の手袋の本体部から取り外し自在であり、前記右及び左の手袋の特定の指部が、前記右及び左の手袋の本体部において作業者の別の指に対応する部分に取り付け自在である。
本発明によると、右及び左のハンド部が手袋であるので、作業者が右手及び左手に右及び左のハンド部(手袋)を装着した状態において、作業者は右手(ハンド部)(手袋)及び左手(ハンド部)(手袋)を自由に動かすことができる。これにより、各種の大きさや各種の形状を備えた荷物であっても、作業者は右手(ハンド部)(手袋)及び左手(ハンド部)(手袋)により荷物を適切に保持することができる。
これにより、例えば作業者が右手の指で上昇用(下降用)の手動操作部を操作し、左手の指で下降用(上昇用)の手動操作部を操作する状態となり、上昇用及び下降用の手動操作部を別々の手の指で操作する状態となるので、例えば作業者が右手の指で上昇及び下降用の手動操作部の両方を同時に操作してしまうというような誤操作を伴うことがない。
本発明において、
前記右及び左の手袋の本体部における手の甲側の部分に、前記ワイヤが接続される接続部が備えられていると好適である。
本発明によると、作業者が右手及び左手に右及び左のハンド部(手袋)を装着した状態において、右手(ハンド部)(手袋)及び左手(ハンド部)(手袋)により荷物を保持するのは、右手(ハンド部)(手袋)及び左手(ハンド部)(手袋)において手の平側である。
本発明の特徴は、アシスト器具において次のように構成することにある。
作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出されたアーム部と、
前記アーム部から下側に延出されたワイヤと、荷物を保持するもので前記ワイヤに接続された右及び左のハンド部とが備えられ、
前記ワイヤを巻き取ることにより前記右及び左のハンド部を上昇させ、前記ワイヤを繰り出すことにより前記右及び左のハンド部を下降させる昇降装置と、
人為的に操作される上昇用及び下降用の手動操作部と、
前記上昇用の手動操作部の操作信号に基づいて前記昇降装置を巻き取り側に作動させ、前記下降用の手動操作部の操作信号に基づいて前記昇降装置を繰り出し側に作動させる制御装置とが備えられており、
前記右及び左のハンド部に、作業者の手が入れられる前記ハンド部の本体部と、前記ハンド部の本体部から離れた状態で前記ハンド部の本体部に接続されて作業者の指が入れられるリング部とが備えられ、
前記右及び左の一方のハンド部の前記リング部に前記上昇用の手動操作部が備えられ、前記右及び左の他方のハンド部の前記リング部に前記下降用の手動操作部が備えられている。
以下、本発明を明確にする為の参考形態を図1〜図5に基づいて説明しており、図6に基づいて本発明の実施形態を説明している。
[1]
アシスト器具の全体構成及び本体部1について説明する。
図1,2,3に示すように、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に備えられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられて、アシスト器具が構成されている。
次に、右及び左の脚作用部3について説明する。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。横フレーム9に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合により、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
次に、右及び左のアーム部2について説明する。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め前側の斜め上側に延出されて、右及び左のアーム部2が構成されており、アーム部2の上端部に案内プーリー25が回転自在に支持されている。
次に、昇降装置17について説明する。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されており、伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース30、伝動ケース30の下部に横向きに連結された電動モータ29、伝動ケース30の上部に横向きに連結された支持ケース26、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が備えられている。
次に、右及び左のハンド部20について説明する。
図4及び図5において、右のハンド部20を示しており、左のハンド部20は右のハンド部20の左右対称の形状となっている。
この場合、第2指部32の外部(外面)に、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24(図2及び図3参照))を備えることも可能である。
例えば、床に置かれた荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんで床の荷物を手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物を持ちながら立ち上がり、次に手で荷物を持ち上げて、荷物を高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
前述の状態において上昇及び下降操作スイッチ23,24の押し操作に基づいて、制御装置14により右及び左の脚作用部3、昇降装置17が作動する状態について説明する。
これにより、作業者が歩行する場合や、作業者が膝部を曲げて腰部を落とす場合(しゃがむ場合)、作業者の太腿部に追従するように操作アーム12が揺動するのであり、作業者の動作が妨げられることはない。
これにより、電動モータ29が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するように右手(ハンド部20)(手袋)及び左手(ハンド部20)(手袋)に荷物の重量が掛かっても、右手(ハンド部20)(手袋)及び左手(ハンド部20)(手袋)が下降することはない。
この状態において作業者が上昇操作スイッチ23を押し操作すると、右及び左の脚作用部3(操作アーム12)が下側に駆動され、作業者の太腿部が下側に操作されて、作業者の立ち上がりが補助される。このように作業者が立ち上がる際において、前述の電動モータ29のブレーキ機能により、右手(ハンド部20)(手袋)及び左手(ハンド部20)(手袋)が下降することはない。
以上のようにして、荷物を高い棚やトラックの荷台等に置くと、最初の状態に戻るのであり、次の荷物に対して同様な操作を行う。
図6に示すように、右及び左のハンド部20(手袋)において、第2指部32を袋状ではなく筒状に構成し(指先側に開口部32aが備えられる)、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を内部に備えた指先部37(特定の指部に相当)を別部材とし、面ファスナ(図示せず)マジックテープ(商標登録)により、第2指部32の開口部32aに着脱自在に構成する。
この場合、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を、指先部37の外部(外面)に備えるように構成してもよい。
図6に示すように、第2指部32の開口部32aから指先部37を取り外すことによって、指先部37を第1指部31の開口部31a、又は第3指部33の開口部33a、又は第4指部34の開口部34a、又は第5指部35の開口部35aに、面ファスナ(図示せず)マジックテープ(商標登録)によって取り付けることができる。
前述の[参考形態]の右及び左のハンド部20(手袋)において、図7に示すように構成してもよい。
図7に示すように、右及び左のハンド部20(手袋)において、第2指部32を袋状ではなく筒状に構成する(指先側に開口部32aが備えられる)。第2指部32の開口部32aの縁部分に、布製の紐部39が接続されて延出され、紐部39に布製のリング部40が接続されている。
前述の[参考形態]の右及び左のハンド部20(手袋)において、第2指部32を袋状に構成するのではなく、第1指部31、又は第3指部33、又は第4指部34、又は第5指部35を袋状に構成して、第1,3,4,5指部31,33,34,35の一つに、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を備えるように構成してもよい。
前述の[参考形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]の右及び左のハンド部20(手袋)において、第1〜5指部31〜35のうちの一つに上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を備えた場合、第1〜5指部31〜35のうちの残りの一部を、開口部31a〜35aを備えた筒状に構成し、第1〜5指部31〜35の残りのうちの一部を、開口部31a〜35aを備えない袋状に構成してもよく、第1〜5指部31〜35の残りの全てを、開口部31a〜35aを備えない袋状に構成してもよい。
前述の[本発明の実施形態][発明の実施の第1別形態]の右及び左のハンド部20(手袋)において、第1〜5指部31〜35の全てを、開口部31a〜35aを備えた筒状に構成するのではなく、第1〜5指部31〜35の一部を、開口部31a〜35aを備えた筒状に構成し、第1〜5指部31〜35の一部を、開口部31a〜35aを備えない袋状に構成してもよい。
この構成において、第1〜5指部31〜35のうちの開口部31a〜35aを備えた筒状のものの一つに、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を備えた指先部37(紐部39(リング部40))を取り付けることができるように構成してもよい。
前述の[本発明の実施形態]の右及び左のハンド部20(手袋)において、第1〜5指部31〜35の全てを、開口部31a〜35aを備えた筒状に構成し、第1〜5指部31〜35の全てに、指先部37を着脱自在(取付位置の入れ換え自在)に構成してもよい。
この構成において、第1〜5指部31〜35の指先部37の一つに、上昇操作スイッチ23(下降操作スイッチ24)を備えるように構成してもよい。
前述の[参考形態][本発明の実施形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第5別形態]において、以下の説明のように構成してもよい。
又は、1本のアーム部2から1本のワイヤ18を延出し、1本のワイヤ18の端部を二股状に分岐させて、分岐部分の一方に右のハンド部20(手袋)を備え、分岐部分の他方に左のハンド部20(手袋)を備える。
前述の[参考形態][本発明の実施形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第6別形態]において、右及び左の脚作用部3を備えないように構成してもよい。
2 アーム部
14 制御装置
17 昇降装置
18,19 ワイヤ
20 ハンド部
23,24 手動操作部
27 ハンド部の本体部
28 接続部
31 指部
31a 開口部
32 指部
33 指部
33a 開口部
34 指部
34a 開口部
35 指部
35a 開口部
37 特定の指部
40 リング部
Claims (5)
- 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から下側に延出されたワイヤと、荷物を保持するもので前記ワイヤに接続されたハンド部と、人為的に操作される手動操作部と、
前記手動操作部の操作信号に基づいて前記ワイヤを巻き取って、前記ハンド部を上昇させる操作装置とが備えられ、
前記ハンド部が手袋であり、前記手袋の特定の指部に前記手動操作部が備えられ、前記手袋の特定の指部以外の指部に作業者の指が露出する開口部が備えられ、
前記手袋の特定の指部が、前記手袋の本体部から取り外し自在であり、前記手袋の特定の指部が、前記手袋の本体部において作業者の別の指に対応する部分に取り付け自在であるアシスト器具。 - 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から下側に延出されたワイヤと、荷物を保持するもので前記ワイヤに接続されたハンド部と、人為的に操作される手動操作部と、
前記手動操作部の操作信号に基づいて前記ワイヤを繰り出して、前記ハンド部を下降させる操作装置とが備えられ、
前記ハンド部が手袋であり、前記手袋の特定の指部に前記手動操作部が備えられ、前記手袋の特定の指部以外の指部に作業者の指が露出する開口部が備えられ、
前記手袋の特定の指部が、前記手袋の本体部から取り外し自在であり、前記手袋の特定の指部が、前記手袋の本体部において作業者の別の指に対応する部分に取り付け自在であるアシスト器具。 - 前記手袋の本体部における手の甲側の部分に、前記ワイヤが接続される接続部が備えられている請求項1又は2に記載のアシスト器具。
- 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から下側に延出されたワイヤと、荷物を保持するもので前記ワイヤに接続されたハンド部と、人為的に操作される手動操作部と、
前記手動操作部の操作信号に基づいて前記ワイヤを巻き取って、前記ハンド部を上昇させる操作装置とが備えられ、
前記ハンド部に、作業者の手が入れられる前記ハンド部の本体部と、前記ハンド部の本体部から離れた状態で前記ハンド部の本体部に接続されて作業者の指が入れられるリング部とが備えられ、
前記ハンド部のリング部に前記手動操作部が備えられているアシスト器具。 - 作業者に取り付けられる本体部と、前記本体部から下側に延出されたワイヤと、荷物を保持するもので前記ワイヤに接続されたハンド部と、人為的に操作される手動操作部と、
前記手動操作部の操作信号に基づいて前記ワイヤを繰り出して、前記ハンド部を下降させる操作装置とが備えられ、
前記ハンド部に、作業者の手が入れられる前記ハンド部の本体部と、前記ハンド部の本体部から離れた状態で前記ハンド部の本体部に接続されて作業者の指が入れられるリング部とが備えられ、
前記ハンド部のリング部に前記手動操作部が備えられているアシスト器具。
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