JP2020071974A - 照明器具及び板バネ - Google Patents

照明器具及び板バネ Download PDF

Info

Publication number
JP2020071974A
JP2020071974A JP2018204519A JP2018204519A JP2020071974A JP 2020071974 A JP2020071974 A JP 2020071974A JP 2018204519 A JP2018204519 A JP 2018204519A JP 2018204519 A JP2018204519 A JP 2018204519A JP 2020071974 A JP2020071974 A JP 2020071974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leaf spring
lighting fixture
locked
main body
reaction force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018204519A
Other languages
English (en)
Inventor
瀬戸 学雄
Hisao Seto
学雄 瀬戸
毅 江原
Takeshi Ebara
毅 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2018204519A priority Critical patent/JP2020071974A/ja
Publication of JP2020071974A publication Critical patent/JP2020071974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】板バネを用いて造営材に取り付けられる照明器具であって、照明器具と造営材に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも十分な反力を得られる照明器具などを提供する。【解決手段】照明器具1は、光源30と、光源30を収容する器具本体10と、器具本体10の外側壁15に取り付けられる複数の板バネ8とを備え、複数の板バネ8の各々は、外側壁15に係止される被係止部81と、インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部85と、被係止部81と曲線部85とを接続する折返部80とを有し、被係止部81は、外側壁15に係止される本体部91と、本体部91と折返部80とを接続し、本体部91に対して、器具本体10に近づく向きに屈曲した屈曲部92とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、板バネを用いて造営材に取り付けられる照明器具、及び、照明器具に用いられる板バネに関する。
従来、照明器具として、例えば、ダウンライトのように天井板等の造営材に埋め込み配設されて鉛直方向下向きに光を照射する天井埋込型の照明器具等が知られている。
この種の照明器具は、光源と、光源を収容する器具本体と、器具本体の外側壁に取り付けられる複数の板バネとを備える(例えば特許文献1など参照)。例えば、天井埋込型の照明器具は、複数の板バネが天井板を押圧することによって生じる反力を用いて天井板に設けられた開孔に固定される。なお、ここでいう反力とは、照明器具を天井板から取り外す方向に加えられる力の向きと反対の向きに照明器具に加わる力である。
特許文献1に開示された照明器具においては、複数の板バネの各々が、器具本体に係止される被係止部と、天井板と接触する曲線部と、被係止部と曲線部とを接続する折返部とを有する。特許文献1に開示された照明器具では、曲線部の側面形状をインボリュート曲線状とすることによって、板厚の異なる天井板においても十分な反力を得て、かつ、天井板などに過大な力が加わることを抑制しようとしている。
特開2017−208238号公報
特許文献1に開示された照明器具では、照明器具と天井板に設けられた開孔との隙間が狭い場合には、折返部を当該隙間に挿入するために、折返部の曲率半径を小さくする必要がある。しかしながら、このように折返部の曲率半径を小さくすると、板バネによって十分な反力を得られない場合がある。
そこで本発明は、板バネを用いて造営材に取り付けられる照明器具であって、照明器具と造営材に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも十分な反力を得られる照明器具及び当該照明器具に用いられる板バネを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明器具の一態様は、光源と、前記光源を収容する器具本体と、前記器具本体の外側壁に取り付けられる複数の板バネとを備え、前記複数の板バネの各々は、前記外側壁に係止される被係止部と、インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部と、前記被係止部と前記曲線部とを接続する折返部とを有し、前記被係止部は、前記外側壁に係止される本体部と、前記本体部と前記折返部とを接続し、前記本体部に対して、前記器具本体に近づく向きに屈曲した屈曲部とを有する。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る板バネの一態様は、造営材に形成された開孔に器具を取り付けるための板バネであって、前記器具に係止される被係止部と、インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部と、前記被係止部と前記曲線部とを接続する折返部とを有し、前記被係止部は、前記器具に係止される本体部と、前記本体部と前記折返部とを接続し、前記本体部に対して、前記器具に近づく向きに屈曲した屈曲部とを有する。
本発明の一態様によれば、造営材に埋め込み配設される照明器具であって、照明器具と造営材に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも十分な反力を得られる照明器具及び当該照明器具に用いられる板バネを提供できる。
図1は、実施の形態に係る照明器具の底面側の外観を示す外観斜視図である。 図2は、実施の形態に係る照明器具の断面図である。 図3は、実施の形態に係る板バネの詳細構成を示す側面図である。 図4は、実施の形態に係る板バネの折返部付近の構成を示す側面図である。 図5は、実施の形態に係る照明器具を造営材に設置した状態における部分断面図である。 図6は、実施の形態に係る照明器具を造営材から取り外す途中における板バネ8の状態を示す部分断面図である。 図7は、実施の形態に係る照明器具を造営材から取り外す際に板バネによって生じる反力の一例を示すグラフである。 図8は、実施の形態に係る板バネと造営材との位置関係を示す模式図である。 図9は、実施の形態に係る照明器具を造営材から取り外す際に一つの板バネ8によって生じる反力の二つのシミュレーション結果の例を示すグラフである。 図10Aは、実施の形態に係る照明器具を造営材の直径75mmの開孔から初めて取り外す際に生じる反力の実測結果を示すグラフである。 図10Bは、実施の形態に係る照明器具を造営材の直径75mmの開孔から6回目に取り外す際に生じる反力の実測結果を示すグラフである。 図10Cは、実施の形態に係る照明器具を造営材の直径77mmの開孔から9回目に取り外す際に生じる反力の実測結果を示すグラフである。 図11は、実施の形態の変形例1に係る板バネの構成を示す側面図である。 図12は、実施の形態の変形例1に係る板バネを備える照明器具を造営材から取り外す際に板バネによって生じる反力の一例を示すグラフである。 図13は、実施の形態の変形例2に係る板バネの構成を示す側面図である。 図14は、実施の形態の変形例2に係る板バネを備える照明器具を造営材から取り外す際に板バネによって生じる反力の一例を示すグラフである。 図15は、実施の形態の変形例3に係る板バネの構成を示す側面図である。 図16は、実施の形態の変形例3に係る板バネを備える照明器具を造営材から取り外す際に板バネによって生じる反力の一例を示すグラフである。 図17は、実施の形態の変形例4に係る板バネの構成を示す側面図である。 図18は、実施の形態の変形例4に係る板バネを備える照明器具を造営材から取り外す際に板バネによって生じる反力の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[1.全体構成]
まず、実施の形態に係る照明器具1の全体構成について、図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る照明器具1の底面側の外観を示す外観斜視図である。図2は、本実施の形態に係る照明器具1の断面図である。図2は、照明器具1の光軸Jを通る断面を示している。また、図2には、照明器具1が取り付けられる造営材100も併せて示されている。
なお、各図において、光軸Jに平行な方向をY軸方向、光軸Jに垂直で互いに直交する2つの方向をZ軸方向及びX軸方向としている。本実施の形態において、Y軸方向は、鉛直方向である。図2は、XY平面に平行で、かつ、光軸Jを通る断面を示している。
図1及び図2に示す照明器具1は、例えば建物の天井板等の造営材に埋め込み配設されることにより下方(床や壁等)に光を照明するダウンライト等の埋込型照明器具である。
図1及び図2に示されるように、照明器具1は、器具本体10と、器具本体10の外側壁15に取り付けられる複数の板バネ8とを備える。また、図2に示すように、照明器具1は、器具本体10に収容される光源30と、反射部材40と、光学部材50とをさらに備える。以下、照明器具1の各構成要素について説明する。
[1−1.器具本体]
器具本体10は、図2に示されるように、光源30を収容する有底筒状の部材である。器具本体10は、凹部16の内部に光源30を収容する。本実施の形態では、器具本体10は、光源取付台18と、枠体11とを備える。
光源取付台18は、光源30が取り付けられる取付台であり、有底筒状の器具本体10の底部を形成する。光源取付台18は、光源30から発せられた熱を放散するヒートシンクとしても機能する。したがって、光源取付台18は、金属材料等の熱伝導率の高い材料によって構成されているとよい。光源取付台18は、例えばアルミニウムからなるアルミダイカスト製である。
光源取付台18の図2における下側の面に光源30が配置される。光源取付台18は図2における上側に、放熱用の複数のフィン19を有する。これにより、光源30から発せられた熱が、複数のフィン19に効率よく伝達される。
図1及び図2に示す枠体11は、器具本体10の凹部16の開口部17側に配置される筒状の部材である。枠体11は、例えば、アルミニウムなどの金属材料によって形成することができる。
本実施の形態では、図2に示すように、枠体11は、セード部14と、鍔部13と、外側壁15と、複数の係止部12とを備える。
セード部14は、光源30からの出射光の一部を反射する部分である。セード部14は、Y軸方向負側の端部に向かって内径が漸次大きくなるように構成された筒状の形状を有する。
鍔部13は、照明器具1が取り付けられる天井板などの造営材100を保持する円環状の部分である。上述のとおり、鍔部13と複数の板バネ8とが、天井板などの造営材100を挟持する。これにより、照明器具1を造営材100に安定的に固定できる。
外側壁15は、枠体11の外側面を形成する壁状部材である。本実施の形態では、外側壁15は、円筒状の形状を有する。外側壁15の外径は、鍔部13の外径より小さい。照明器具1が取り付けられる造営材100には、外側壁15の外径より大きく、鍔部13の外径より小さい径の開孔が設けられる。造営材100に照明器具1を取り付ける際には、当該開孔に器具本体10が挿入される。
外側壁15には、複数の係止部12が設けられている。外側壁15における複数の係止部12と鍔部13との間には、収容部15dが形成されている。本実施の形態では、収容部15dは、外側壁15における複数の係止部12と鍔部13との間の領域に形成され、外側壁15の係止部12が取り付けられた領域より、光軸J向きに凹んだ部分である。収容部15dは、複数の板バネ8と対応する位置に形成される。なお、収容部15dは、複数の板バネ8に対応する位置に板バネ8の個数と同数だけ設けられてもよいし、外側壁15の全周にわたって環状に形成されてもよい。
複数の係止部12は、複数の板バネ8を係止する部材である。複数の係止部12の各々に、一つの板バネ8が係止される。図1及び図2に示される器具本体10は、二つの係止部12を有する。係止部12の個数は複数であれば特に限定されない。二つの係止部12の各々には、板バネ8を挿入するための挿入孔が形成されており、当該挿入孔に板バネ8の端部(後述する被係止部81)が差し込まれる。これにより、板バネ8が係止部12に係止される。
[1−2.板バネ]
複数の板バネ8は、造営材100に形成された開孔に照明器具1を取り付けるための弾性部材であって、器具本体10の外側壁15に取り付けられる。複数の板バネ8と器具本体10の鍔部13とが、造営材100を挟持する。
図1及び図2に示される例では、照明器具1は、二つの板バネ8を備える。なお、照明器具1は、三つ以上の板バネ8を備えてもよい。複数の板バネ8の各々は、器具本体10の外側壁15において係止部12によって係止される。複数の板バネ8の各々の一部は、器具本体10の外側壁15に形成された収容部15dに収容され得る。本実施の形態では、二つの板バネ8は、それぞれ略一定の幅(図2のZ軸方向における幅)を有する板状の部材である。なお、板バネ8の幅は、一定でなくてもよい。板バネ8は、例えば鋼材などの金属材料で形成される。板バネ8の詳細構成については、後述する。
[1−3.光源]
図2に示される光源30は、発光モジュールであって、所定の光を放射状に出射する光源である。本実施の形態では、光源30は、LEDを有する発光モジュールである。光源30は、例えば白色光を出射するように構成されている。光源30は、COB(Chip On Board)型LEDで構成され、基台と、基台上に実装されたベアチップ(LEDチップ)である複数の青色LEDと、それら青色LEDを封止し、黄色蛍光体を含む封止部材とを備える。
光源30に用いられる基台は、複数のLEDを実装するための実装基板であって、例えばセラミックス基板、樹脂基板又は絶縁被覆されたメタルベース基板などである。また、基台は、例えば平面視において矩形状である平面を有する板材である。基台は、底面(Y軸方向正側の面)を器具本体10の光源取付台18に向けて固定される。なお、基台には、LEDを発光させるための直流電力を外部から受電するための一対の電極端子(正電極端子及び負電極端子)が形成されている(不図示)。
以上のように構成される光源30は、器具本体10の凹部16に収容される。本実施の形態において、光源30は、器具本体10の光源取付台18の図2における下側に固定されている。
[1−4.反射部材]
図2に示される反射部材40は、光源30からの光の配光を制御する部材である。本実施の形態では、反射部材40は、光源30からの光を光学部材50に向けて反射させる。
反射部材40は、図2に示すように、光源30からの光が入射される側(Y軸方向正側)の端部から、当該光が出射される側の端部に向かって内径が漸次大きくなるように構成された筒状の形状を有する。反射部材40の内面において、光源30からの光が反射される。
反射部材40は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)など硬質の白色樹脂材料を用いて形成されることができる。なお、反射部材40は、内面にアルミニウムなどの金属膜が設けられてもよい。
[1−5.光学部材]
図2に示される光学部材50は、反射部材40からの光が入射される透光性の部材である。光学部材50は、反射部材40から入射した光の配光を制御して出射する機能を有してもよい。本実施の形態では、光学部材50は円板状のフレネルレンズである。光学部材50は、反射部材40からの光を集光し、略円形の断面を有する光を出射する。
光学部材50は、透光性材料を用いて形成されており、例えばアクリル、ポリカーボネート(PC)などの透明樹脂材料、又は、ガラス材料などの透明材料を用いて形成することができる。
[2.板バネの詳細構成]
本実施の形態に係る板バネ8の詳細構成について図面を用いて説明する。
図3は、本実施の形態に係る板バネ8の詳細構成を示す側面図である。図4は、本実施の形態に係る板バネ8の折返部80付近の構成を示す側面図である。図4には、図3に示す破線枠IVの内部が拡大されて示されている。
図3及び図4に示されるように、板バネ8は、器具本体10の外側壁15に係止される被係止部81と、インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部85と、被係止部81と曲線部85とを接続する折返部80とを有する。板バネ8の板厚及び幅(図3及び図4の紙面に垂直な方向の幅)は、板バネ8を形成する材料のヤング率、照明器具1の重量などに応じて、照明器具1を造営材100に安定的に固定できるように適宜定められる。例えば、板バネ8のヤング率が180[GPa]以上220[GPa]以下程度である場合、板バネ8の板厚は0.5mm程度、板バネ8の幅は10mm程度である。なお、板バネ8の幅は、例えば、8mm以上、25mm以下程度であってもよい。例えば、板バネ8の折返部80の幅は、反力に影響するため、必要とされる反力に応じて適宜決定される。折返部80の幅は、例えば10mm以上、16mm以下であってもよい。また、板バネ8の曲線部85の幅は、造営材100へ安定して接触させることができるように適宜決定される。曲線部85の幅は、例えば20mm程度であってもよい。
被係止部81は、板バネ8を器具本体10に固定する部分であり、外側壁15の係止部12に係止される。被係止部81は、本体部91と、屈曲部92とを有する。
本体部91は、外側壁15に係止される部分である。本実施の形態では、本体部91は、直線状の側面形状を有し、器具本体10の係止部12に係止される。
屈曲部92は、本体部91と折返部80とを接続し、本体部91に対して、器具本体10に近づく向きに屈曲した部分である。屈曲部92は、本体部91より、照明器具1の光軸Jに近い位置に配置される部分である。図3に示されるように、板バネ8の屈曲部92又は折返部80は、本体部91から、光軸Jに近い側に長さLbだけ突出する。板バネ8の屈曲部92又は折返部80の少なくとも一部は、器具本体10の外側壁15の収容部15dに収容される(図2など参照)。このように、器具本体10の外側壁15に収容部15dが形成されていることにより、屈曲部92又は折返部80が器具本体10と干渉することを抑制できる。これにより、折返部80が器具本体10と干渉して造営材100側に突出することを抑制できる。したがって、折返部80が造営材100と干渉することで、造営材100を傷付けることを抑制できる。
本実施の形態では、屈曲部92は、円弧状の側面形状を有する第三円弧部93と、直線状の側面形状を有する直線部94とを有する。第三円弧部93は、本体部91と接続され、本体部91から器具本体10に近づく方向に円弧状に屈曲した側面形状を有する。第三円弧部93の中心角θ3は13度であり、曲率半径は、4mmである。直線部94は、第三円弧部93と折返部80とを接続する部分である。本実施の形態では、直線部94の長さは、4.8mmである。
折返部80は、被係止部81と曲線部85とを接続し、180度程度折り返す形状を備える部分である。本実施の形態では、折返部80は、円弧状の側面形状を有する第一円弧部82及び第二円弧部83と、第二円弧部83及び曲線部85を接続し、直線状の側面形状を有する接続部84とを有する。図4に示す例では、第一円弧部82の中心角θ1は202度であり、曲率半径は1.3mmである。第二円弧部83の中心角θ2は55度であり、曲率半径は1mmである。
曲線部85の側面形状を示すインボリュート曲線は、角度θを媒介変数として、次の式1で表される。
Figure 2020071974
本実施の形態では、上記式1における定数Aが6以上、12以下であり、かつ、定数Bが8以上、16以下である。また、x及びyは、上記各式を満足する変数であり、x及びyの関係を示すxy平面上の曲線が、インボリュート曲線となる。
また、より具体的には、曲線部85の側面形状は、インボリュート曲線のうち、角度θが始端角θa以上、終端角θb以下の範囲で示される部分の形状を有する。本実施の形態では、始端角θaは、0度以上、30度以下である。また、終端角θbは、曲線部85が造営材100と干渉しないように定められる。なお、図2などに示すように、曲線部85は、造営材100から遠ざかる向きに凸となるように配置される。つまり、図2などにおいて、上向きに凸となるように配置される。また、曲線部85の折返部80寄りの端部が、インボリュート曲線の始端角θaに対応する位置である。
続いて、本実施の形態に係る板バネ8の作用及び効果について図面を用いて説明する。
図5は、本実施の形態に係る照明器具1を造営材100に設置した状態における部分断面図である。図6は、本実施の形態に係る照明器具1を造営材100から取り外す途中における板バネ8の状態を示す部分断面図である。図6には、厚さ9mmの造営材100に対する板バネ8の設置位置を基準位置として、光軸J方向における基準位置からの変位量がストロークStで示されている。なお、ここで、造営材100に対する板バネ8の設置位置は、図5に示されるように板バネ8の光軸J方向における下端の位置が造営材の下面の位置と一致する位置である。
照明器具1を造営材100に設置した状態においては、図5に示すように、板バネ8の曲線部85が造営材100における開孔の図5における上側の端部に当接するように板バネ8の形状が設定される。具体的には、造営材100の厚さに合わせて、折返部80の第一円弧部82、第二円弧部83及び接続部84の形状及び寸法が設定される。これにより、照明器具1を造営材100に設置した状態において、主に曲線部85の形状によって規定された反力を発生させることができる。
また、照明器具1を造営材100から取り外す際にも、図6に示すように、板バネ8の曲線部85が、造営材100における開孔の図6における上側の端部に当接する。このため、照明器具1を造営材100から取り外す時に、板バネ8によって生じる反力は、主に曲線部85の形状によって規定される。本実施の形態に係る板バネ8においては、曲線部85がインボリュート曲線状の側面形状を有するため、板バネ8によって生じる反力が過大となることを抑制できる。ここで、本実施の形態に係る板バネ8によって生じる反力の一例を示す。
図7は、本実施の形態に係る照明器具1を造営材100から取り外す際に一つの板バネ8によって生じる反力の一例を示すグラフである。なお、図7に示す反力は、板バネ8及び造営材100の形状などに基づいてシミュレーションによって求められた値である。また、本シミュレーションでは照明器具1が三つの板バネ8を備える場合について計算を行った。このため、照明器具1全体に加わる反力は、図7に示す反力の3倍である。本実施の形態においては、板バネ8の曲線部85の側面形状を示すインボリュート曲線が、上記式1で表され、上記式1の定数A及び定数Bが12、始端角θaが15度、造営材100の厚さが9mmである。図7には、照明器具1を設置状態から引き抜いた長さであるストロークSt(図6参照)と反力との関係が示されている。
また、本シミュレーションでは、造営材100の開孔の直径が75mmとした。この場合の板バネ8と造営材100との位置関係について図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態に係る板バネ8と造営材100との位置関係を示す模式図である。図8に示される距離Lgは、板バネ8の本体部91の光軸J側(図8の左側)の端部から造営材100までの隙間を示す。つまり、距離Lgは、照明器具1の器具本体10の外側壁15から造営材100までの距離である。本シミュレーションのように、造営材100の開孔の直径が75mmである場合、距離Lgは、4mmである。
以上のような条件のもとでシミュレーションを行った結果、図7に示されるように、ストロークStが0mm以上である場合に、13.4N以上の反力が生じることが見い出された。この場合、三つの板バネ8によって、40N以上の反力が生じる。本実施の形態に係る照明器具1を固定するためには、40N程度の反力が必要とされるため、本実施の形態に係る板バネ8によって、十分な反力が得られることが分かる。したがって、本実施の形態に係る照明器具1は、板バネ8によって板厚の異なる造営材100に安定的に固定される。
また、図7に示されるストロークStが、0mmより大きい場合の反力は、厚さが9mmより大きい造営材100に照明器具1を取り付ける際に生じる反力に相当する。例えば、ストロークStが16mmの場合は、造営材100の厚さが9mmの場合より、16mm厚い場合、つまり、造営材100の厚さが25mm(=9mm+16mm)である場合に相当する。図7より、ストロークStが0mm以上、16mm以下の範囲において、13.4N以上の反力が生じる。つまり、三つの板バネ8によって、40N以上の反力が生じる。したがって、本実施の形態に係る板バネ8を用いれば、9mm以上、25mm以下の厚さを有する造営材100に照明器具1を固定できる。
また、図7に示されるストロークStが、0mmより小さい場合の反力は、厚さが9mmより小さい造営材100に照明器具1を取り付ける際に生じる反力に相当する。例えば、ストロークStが−4mmの場合は、造営材100の厚さが9mmの場合より、4mm薄い場合、つまり、造営材100の厚さが5mm(=9mm−4mm)である場合に相当する。図7より、ストロークStが−4mm以上、0mm以下の範囲において、13.4N以上の反力が生じる。つまり、三つの板バネ8によって、40N以上の反力が生じる。したがって、本実施の形態に係る板バネ8によれば、5mm以上9mm以下の厚さを有する造営材100にも照明器具1を固定できる。
さらに、本実施の形態に係る板バネ8によれば、照明器具1を取り外す際に加わる反力は、急峻に増加することなく、32N未満に抑制される。これにより、照明器具1を取り外す際に、造営材100破損することを抑制できる。
また、本実施の形態では、上述した通り、照明器具1の器具本体10の外側壁15と造営材100との距離Lgは4mmである。本実施の形態では、このように照明器具1と造営材100に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも十分な反力を得られる。
このような効果について、比較例として、本実施の形態に係る屈曲部を有さない板バネ(例えば、特許文献1に開示された板バネなど)と比較して説明する。比較例の板バネでは、本実施の形態のように距離Lgが小さい場合には、折返部が距離Lgの範囲内に収まる必要があるため、折返部の曲率半径を小さくせざるを得ない。このため、曲率半径の小さい折返部に応力が集中することで、塑性変形することがある。このような塑性変形が生じた場合、板バネによって十分な弾性力を得られなくなる。
一方、本実施の形態に係る板バネ8は、屈曲部92を有するため、折返部80の寸法を距離Lgより大きくすることが可能となる。したがって、折返部80の曲率半径を比較的大きくすることができるため、応力の集中を抑制できる。また、板バネ8が配置される器具本体10の外側壁15には、外側壁15から光軸Jに向かって凹んだ収容部15dが形成されているため、板バネ8の屈曲部92及び折返部80の少なくとも一部を収容できる。以上のように、本実施の形態では、照明器具1と造営材100に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも、板バネ8の折返部80の曲率半径を大きくできるため、板バネ8によって大きい反力を得られる。
また、造営材100の厚さが大きくなるにしたがって、曲線部85が器具本体10側に近づく。これにより、折返部80が、曲線部85から造営材100側に変位する力を受ける(図5及び図6参照)。このため、造営材100の厚さが大きくなるにしたがって、造営材100が折返部80と干渉しやすくなる。しかしながら、板バネ8は、屈曲部92を有することで、折返部80を器具本体10側に変位させることができる。したがって、板バネ8は、折返部80が造営材100側に突出することを抑制できるため、造営材100を傷つけることを抑制できる。
板バネ8の屈曲部92又は折返部80が、本体部91から器具本体10に近づく向き(つまり、光軸Jに近づく向き)に突出する長さLbは、板バネ8の寸法などに応じて適宜決定される。本実施の形態では、長さLbは、1.2mmである。なお、長さLbは、0.8mm以上、2.3mm以下程度であってもよい。このような長さLbの範囲において、板バネ8によって十分な反力を得られる。
続いて、本実施の形態に係る照明器具1が設置される造営材100の開孔の直径が変化する場合に板バネ8によって生じる反力のシミュレーション結果及び実測結果について図9及び図10A〜図Cを用いて説明する。図9は、本実施の形態に係る照明器具1を造営材100から取り外す際に一つの板バネ8によって生じる反力の二つのシミュレーション結果の例を示すグラフである。図9には、造営材100の開孔の直径が75mmの場合及び77mmの場合に生じる反力がそれぞれ実線及び破線で示されている。なお、図9には、さらに、照明器具1を造営材100に固定するために必要な反力(13.4N)が一点鎖線で示されている。
図10Aは、本実施の形態に係る照明器具1を造営材100の直径75mmの開孔から初めて取り外す際に生じる反力の実測結果を示すグラフである。図10Bは、本実施の形態に係る照明器具1を造営材100の直径75mmの開孔から6回目に取り外す際に生じる反力の実測結果を示すグラフである。つまり、図10Bは、照明器具1の造営材100の直径75mmの開孔への固定及び取り外しを5回繰り返した後、再度固定した状態から、取り外す際に生じる反力の実測結果を示すグラフである。図10Cは、本実施の形態に係る照明器具1を造営材100の直径77mmの開孔から9回目に取り外す際に生じる反力の実測結果を示すグラフである。図10A〜図10Cには、三つの板バネ8によって生じる反力の合計が示されている。
図9に示されるように、造営材100の開孔の直径が75mm及び77mmのいずれの場合にも、13.4N以上の十分な反力が得られている。
また、図10A及び図10Bに示されるように、1回目に比べて、6回目においては、板バネ8の塑性変形に起因して、反力が大幅に減少するが、塑性変形後においても、40N以上の十分な反力を得られることが確認された。また、図10Cに示されるように、造営材100の開孔の直径が77mmに拡大された場合にも、直径が75mmの場合と同様に、十分な反力が得られることが確認された。
以上のように、本実施の形態に係る板バネ8によれば、造営材100の開孔の直径が変化しても十分な反力が得られる。このため、造営材100の開孔の直径に誤差が生じる場合にも、照明器具1を造営材100に安定的に固定できる。また、造営材100が鉛直方向に対して傾斜している場合、造営材100の開孔の鉛直方向下方に位置する端部においては、照明器具1に加わる重力の影響で、鉛直方向上方に位置する端部より、造営材100と器具本体10との隙間が小さくなることがあり得る。このように、器具本体10と造営材100との隙間が一様でない場合にも、本実施の形態に係る板バネ8によれば、十分な反力を得られるため、照明器具1を造営材100に安定的に固定できる。
[3.変形例]
以上では、本実施の形態に係る板バネ8の一例について説明したが、板バネ8の構成は、上記の構成に限定されない。以下、本実施の形態の変形例1〜4に係る板バネについて図面を用いて説明する。
図11、図13、図15及び図17は、それぞれ本実施の形態の変形例1〜4に係る板バネ108、208、308及び408の構成を示す側面図である。なお、各図には、参考のため、破線で板バネ8の形状が示されている。
図12、図14、図16及び図18は、それぞれ本実施の形態の変形例1〜4に係る板バネ108、208、308及び408を備える照明器具を造営材100から取り外す際に各板バネによって生じる反力の一例を示すグラフである。
図11に示す変形例1に係る板バネ108は、板バネ8と同様に、被係止部181と、折返部180と、曲線部85とを有する。被係止部181は、本体部191と、屈曲部192とを有する。屈曲部192は、第三円弧部193と、直線部194とを有する。折返部180は、第一円弧部182と、第二円弧部183と、接続部184とを有する。本変形例に係る板バネ108は、主に、直線部194の長さにおいて板バネ8と相違する。本変形例に係る板バネ108では、直線部194の長さが板バネ8より長い。本変形例に係り板バネ108では、直線部194の長さは、9.8mmである。これに伴い、板バネ108の屈曲部192又は折返部180が、本体部191から器具本体10に近づく向きに突出する長さLbは、2.3mmとなる。
このような板バネ108を用いる場合においても、図12に示すように、ストロークStが0mmから16mmまでの範囲にわたって13.4N以上の十分な反力を得られ、かつ、照明器具1を取り外す際に加わる反力は、急峻に増加することなく、最大でも28N未満に抑制される。
図13に示す変形例2に係る板バネ208は、板バネ8と同様に、被係止部281と、折返部280と、曲線部85とを有する。被係止部281は、本体部291と、屈曲部292とを有する。屈曲部292は、第三円弧部293と、直線部294とを有する。折返部280は、第一円弧部282と、第二円弧部283と、接続部284とを有する。本変形例に係る板バネ208は、主に、直線部294の長さ及び第一円弧部282の曲率半径において、板バネ8と相違する。本変形例に係り板バネ208では、直線部294の長さは、9.1mmであり、第一円弧部282の曲率半径は、1.7mmである。これに伴い、板バネ208の屈曲部292又は折返部280が、本体部291から器具本体10に近づく向きに突出する長さLbは、2.1mmとなる。
このような板バネ208を用いる場合においても、図14に示すように、ストロークStが0mmから16mmまでの範囲にわたって13.4N以上の十分な反力を得られ、かつ、照明器具1を取り外す際に加わる反力は、急峻に増加することなく、最大でも24N未満に抑制される。
図15に示す変形例3に係る板バネ308は、板バネ8と同様に、被係止部381と、折返部380と、曲線部85とを有する。被係止部381は、本体部391と、屈曲部392とを有する。屈曲部392は、第三円弧部393と、直線部394とを有する。折返部380は、第一円弧部382と、第二円弧部383と、接続部384とを有する。本変形例に係る板バネ308は、主に、直線部394の長さ及び第一円弧部382の曲率半径において、板バネ8と相違する。本変形例に係り板バネ308では、直線部394の長さは、3.2mmであり、第一円弧部382の曲率半径は、1.0mmである。これに伴い、板バネ308の屈曲部392又は折返部380が、本体部391から器具本体10に近づく向きに突出する長さLbは、0.8mmとなる。
このような板バネ308を用いる場合においても、図16に示すように、ストロークStが0mmから15mmまでの範囲にわたって13.4N以上の十分な反力を得られ、かつ、照明器具1を取り外す際に加わる反力は、急峻に増加することなく、最大でも32N未満に抑制される。
図17に示す変形例4に係る板バネ408においては、板バネ8と同様に、被係止部481と、折返部480と、曲線部85とを有する。被係止部481は、本体部491と、屈曲部492とを有する。屈曲部492は、第三円弧部493と、直線部494とを有する。折返部480は、第一円弧部482と、第二円弧部483と、接続部484とを有する。本変形例に係る板バネ408は、主に、直線部494の長さ及び第三円弧部493の中心角θ3において、板バネ8と相違する。本変形例に係り板バネ408では、直線部494の長さは、10.1mmであり、第三円弧部493の中心角θ3は、7度である。これに伴い、板バネ408の屈曲部492又は折返部480が、本体部491から器具本体10に近づく向きに突出する長さLbは、1.3mmとなる。
このような板バネ408を用いる場合においても、図18に示すように、ストロークStが0mmから16mmまでの範囲にわたって13.4N以上の十分な反力を得られ、かつ、照明器具1を取り外す際に加わる反力は、急峻に増加することなく、最大でも24N程度に抑制される。
以上のように、本実施の形態に係る板バネ8の屈曲部92又は折返部80が、本体部91から器具本体10に近づく向きに突出する長さLbは、0.8mm以上、2.3mm以下であってもよい。長さLbが上記の範囲内にあれば、照明器具1と造営材100に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも十分な反力を得られる。また、照明器具1を取り外す際に造営材に過大な反力が加わることを抑制できる。
[4.まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る照明器具1は、光源30と、光源30を収容する器具本体10と、器具本体10の外側壁15に取り付けられる複数の板バネ8とを備える。複数の板バネ8の各々は、外側壁15に係止される被係止部81と、インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部85と、被係止部81と曲線部85とを接続する折返部80とを有する。被係止部81は、外側壁15に係止される本体部91と、本体部91と折返部80とを接続し、本体部91に対して、器具本体10に近づく向きに屈曲した屈曲部92とを有する。
これにより、照明器具1と造営材100に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも十分な反力を得られる。また、照明器具1を取り外す際に造営材100に過大な反力が加わることを抑制できる。したがって、本実施の形態に係る照明器具1は、板バネ8によって板厚の異なる造営材100に安定的に固定される。また、照明器具1を造営材100から取り外す際に、造営材100を破損することを抑制できる。
また、板バネ8は、屈曲部92を有することで、折返部80を器具本体10側に変位させることができる。したがって、板バネ8は、折返部80が造営材100側に突出することを抑制できるため、造営材100を傷つけることを抑制できる。
また、照明器具1において、曲線部85の側面形状を示すインボリュート曲線は、角度θを媒介変数として、上記式1で表され、上記式1における定数Aは6以上、12以下であり、かつ、定数Bは8以上、16以下であってもよい。
これにより、例えば板厚9mm程度の造営材100に取り付けられた照明器具1を取り外す際に、造営材100に加わる反力をより確実に抑制できる。
また、照明器具1において、上記式1における角度θの始端角は0度以上、30度以下であってもよい。
これにより、例えば板厚9mm程度の造営材100に取り付けられた照明器具1を取り外す際に、造営材100に加わる反力をより確実に抑制できる。
また、照明器具1において、屈曲部92又は折返部80が本体部91から器具本体10に近づく向きに突出する長さは、0.8mm以上2.3mm以下であってもよい。
これにより、照明器具1と造営材100に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも、反力を生じさせるために十分な折返部80の曲率半径を確保できる。
また、照明器具1において、外側壁15は、光源30の光軸Jに近づく向きに凹んだ収容部15dを有し、屈曲部92又は折返部80の少なくとも一部は、収容部15dに収容されてもよい。
このように、器具本体10の外側壁15に収容部15dが形成されていることにより、屈曲部92又は折返部80が器具本体10と干渉することを抑制できる。これにより、折返部80が器具本体10と干渉して造営材100側に突出することを抑制できる。したがって、折返部80が造営材100と干渉することで、造営材100を傷付けることを抑制できる。
また、本実施の形態に係る板バネ8は、造営材100に形成された開孔に照明器具1を取り付けるための弾性部材である。板バネ8は、照明器具1に係止される被係止部81と、インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部85と、被係止部81と曲線部85とを接続する折返部80とを有する。被係止部81は、器具本体10に係止される本体部91と、本体部91と折返部80とを接続し、本体部91に対して、器具本体10に近づく向きに屈曲した屈曲部92とを有する。
このような板バネ8を照明器具1が備えることにより、照明器具1と造営材100に設けられた開孔との隙間が狭い場合にも十分な反力を得られる。また、照明器具1を取り外す際に造営材100に過大な反力が加わることを抑制できる。このように、本実施の形態に係る板バネ8は、板厚の異なる造営材100に対して十分な押圧力を加えられ、かつ、取り外し時に造営材に過大な力が加わることを抑制できる。したがって、本実施の形態に係る板バネ8は、照明器具1を板厚の異なる造営材100に安定的に固定できる。また、本実施の形態に係る板バネ8によれば、照明器具1を造営材100から取り外す際に、造営材100を破損することを抑制できる。
また、板バネ8は、屈曲部92を有することで、折返部80を器具本体10側に変位させることができる。したがって、板バネ8は、折返部80が造営材100側に突出することを抑制できるため、造営材100を傷つけることを抑制できる。
(他の変形例など)
以上、本発明に係る照明器具について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態及び各変形例に係る各板バネの曲線部の側面形状を示すインボリュート曲線は、上記式1で表され、定数Aは6以上、12以下、かつ、定数Bは8以上、16以下であったが、定数A及び定数Bの値は、これに限定されない。例えば、定数A及び定数Bの値は、上記の実施の形態及び各変形例と同様の効果を得られるように定められればよい。また、同様に、上記式1における角度θの始端角θaは30度より大きくてもよい。
また、上記の実施の形態及び各変形例に係る各板バネにおいては、折返部80の側面形状は、円弧状の形状などの組み合わせによって構成されたが、折返部80の構成は、これに限定されない。折返部80は、被係止部81と曲線部85とを接続し、180度程度折り返す構造を備えればよい。
また、上記の実施の形態及び各変形例に係る複数の係止部12は、挿入孔を有したが、係止部12の構成はこれに限定されない。係止部12は、被係止部81を係止できる任意の構成を有してよい。例えば、係止部12は、被係止部81を係止可能な溝状の形状を有してもよい。
また、上記の実施の形態において、光源30は、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するように構成したが、これに限定されない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップとを組み合わせることによりに白色光を放出するように構成しても構わない。
また、上記の実施の形態において、LEDとして、青色LEDチップを用いたが、これに限定されない。例えば、LEDとしては、青色以外の色を発光するLEDチップを用いても構わない。この場合、蛍光体としては、LEDの発光波長に応じて適宜選択すればよい。
また、上記の実施の形態において、光源30(LED光源)は基台上にLEDチップを直接実装したCOB構造を有したが、これに限定されない。例えば、COB構造のLEDモジュールに代えて、SMD(Surface Mount Device)構造のLEDモジュールを用いても構わない。SMD構造のLEDモジュールは、樹脂製のパッケージ(容器)の凹部の中にLEDチップ(発光素子)を実装して当該凹部内に封止部材(蛍光体含有樹脂)を封入したパッケージ型のLED素子(SMD型LED素子)を、1個又は複数個、基板に実装した構成である。
また、上記の各実施の形態では、発光素子としてLEDを例示したが、発光素子としては、半導体レーザ等の半導体発光素子、又は、有機EL(Electro Luminescence)素子や無機EL等のその他の固体発光素子を用いてもよい。
また、上記の実施の形態における照明器具1は、天井以外の造営材に設置されていてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例に係る各板バネの用途は、照明器具に限定されない。板バネは、例えばスピーカなどの造営材に埋め込み配設される任意の器具においても適用可能である。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明器具
8、108、208、308、408 板バネ
10 器具本体
15 外側壁
15d 収容部
30 光源
80、180、280、380、480 折返部
81、181、281、381、481 被係止部
85 曲線部
91、191、291、391、491 本体部
92、192、292、392、492 屈曲部

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源を収容する器具本体と、
    前記器具本体の外側壁に取り付けられる複数の板バネとを備え、
    前記複数の板バネの各々は、
    前記外側壁に係止される被係止部と、
    インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部と、
    前記被係止部と前記曲線部とを接続する折返部とを有し、
    前記被係止部は、
    前記外側壁に係止される本体部と、
    前記本体部と前記折返部とを接続し、前記本体部に対して、前記器具本体に近づく向きに屈曲した屈曲部とを有する
    照明器具。
  2. 前記曲線部の側面形状を示すインボリュート曲線は、角度θを媒介変数として、次の式
    Figure 2020071974
    で表され、前記式における定数Aは6以上、12以下であり、かつ、定数Bは8以上、16以下である
    請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記式における前記角度θの始端角は0度以上、30度以下である
    請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記屈曲部又は前記折返部が前記本体部から前記器具本体に近づく向きに突出する長さは、0.8mm以上、2.3mm以下である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明器具。
  5. 前記外側壁は、前記光源の光軸に近づく向きに凹んだ収容部を有し、
    前記屈曲部又は前記折返部の少なくとも一部は、前記収容部に収容される
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明器具。
  6. 造営材に形成された開孔に器具を取り付けるための板バネであって、
    前記器具に係止される被係止部と、
    インボリュート曲線状の側面形状を有する曲線部と、
    前記被係止部と前記曲線部とを接続する折返部とを有し、
    前記被係止部は、
    前記器具に係止される本体部と、
    前記本体部と前記折返部とを接続し、前記本体部に対して、前記器具に近づく向きに屈曲した屈曲部とを有する
    板バネ。
JP2018204519A 2018-10-30 2018-10-30 照明器具及び板バネ Pending JP2020071974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018204519A JP2020071974A (ja) 2018-10-30 2018-10-30 照明器具及び板バネ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018204519A JP2020071974A (ja) 2018-10-30 2018-10-30 照明器具及び板バネ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020071974A true JP2020071974A (ja) 2020-05-07

Family

ID=70547971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018204519A Pending JP2020071974A (ja) 2018-10-30 2018-10-30 照明器具及び板バネ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020071974A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2469161A1 (en) Lamp with base members, socket apparatus, and illumination appliance
JP5655950B2 (ja) ランプ及び照明器具
JP6311856B2 (ja) 照明器具
JP6484967B2 (ja) ホルダ、照明装置及び照明装置の製造方法
JP6735511B2 (ja) 照明器具及び板バネ
JP2020071974A (ja) 照明器具及び板バネ
JP2017004823A (ja) 照明器具
JP2019186120A (ja) カバー、および照明装置
JP6497658B2 (ja) 照明器具
JP6369809B2 (ja) 照明器具
JP6971592B2 (ja) 照明装置及び照明装置の製造方法
JP6979773B2 (ja) 照明装置及び照明装置の製造方法
JP6796767B2 (ja) 照明器具
JP6803543B2 (ja) 照明器具
JP7462333B2 (ja) 照明器具及びそれに用いる光拡散カバー
JP7029662B2 (ja) 照明器具
JP7162255B2 (ja) 照明装置
TW202035914A (zh) 照明裝置
JP6611063B2 (ja) 照明器具及びその製造方法
JP7065325B2 (ja) 照明器具
JP6960160B2 (ja) 取付具、取付具セット及びそれを用いた照明器具
JP2020071972A (ja) 照明装置
JP6982965B2 (ja) 照明装置
JP6979628B2 (ja) 光源基板の取付構造
JP2020071973A (ja) 照明装置