JP2019186120A - カバー、および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、主カバーに端部カバーが取り付けられた部分において、明るさの低下を抑制でき、意匠性を改善できるカバー、および照明装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る透光性のカバーは、光源を覆うように配置されるとともに、光源から発せられ直接入射する光を第1の透過率で透過させる第1透光部、光源を覆うように配置されるとともに、光源から発せられ直接入射する光を第2の透過率で透過させる第2透光部、および、第1透光部と第2透光部とが光源から発せられる光と交差する向きに沿って積層されており、光源から発せられ第1の透光部と第2の透光部の両方を透過する光を第1の透過率と第2の透過率とのいずれか低い透過率の50%以上である積層透過率で透過させる透光性の積層部を備えている。【選択図】 図10

Description

本発明は、照明装置に関し、特に、光源の光を透過させるカバーとこのカバーを備えた照明装置に関する。
従来、天井などに取り付けられる器具本体と、この照明装置に取り付けられる光源ユニットとを備え、室内等を照明することができる照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された光源ユニットは、発光素子が実装された基板を覆うようにして取付部材に取り付けられるカバー部材と、カバー部材の長手方向における両端にそれぞれ取り付けられる一対のエンドキャップとを有する光源ユニットを備えている。
特開2014−179207号公報
特許文献1に記載されたエンドキャップは、カバー部材の長手方向における両端に取り付けられた状態では、摩擦力によってエンドキャップがカバー部材に支持されるように、エンドキャップの一面に円弧状に突出した突条部がカバー部材の内周面と接触している。
このような構成において、エンドキャップとカバー部材とが接触している部分では、発光素子から発する光はエンドキャップとカバー部材とを通過する。このため、エンドキャップとカバー部材とが接触している部分では、接触していない部分よりも光が減衰し、充分な光量(光束)を得ることができず、また、部分的に暗がりとなって意匠性か損なわれるという課題があった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、主カバー(特許文献1におけるカバー部材)に端部カバー(特許文献1におけるエンドキャップ)が取り付けられた部分において、明るさの低下を抑制でき、意匠性を改善できるカバー、および照明装置を提供することである。
本発明の一態様に係る透光性のカバーは、
光源を覆うように配置されるとともに、前記光源から発せられ直接入射する光を第1の透過率で透過させる第1透光部と、
前記光源を覆うように配置されるとともに、前記光源から発せられ直接入射する光を第2の透過率で透過させる第2透光部と、
前記第1透光部と前記第2透光部とが前記光と交差する向きに沿って積層されており、前記光源から発せられ前記第1の透光部と前記第2の透光部の両方を透過する光を前記第1透過率と前記第2透過率とのいずれか大きい透過率の50%以上である積層透過率で透過させる透光性の積層部とを備えている。
本発明の一態様に係る透光性のカバーによれば、光源から発せられる光が第1の透過率で透過する第1透光部(主カバー)と第2の透過率で透過する第2透光部(端部カバー)とが積層される積層部の透過率を、第1透過率と第2透過率とのいずれか大きい透過率の50%以上としたので、主カバーに端部カバーが取り付けられた部分において、明るさの低下を抑制することができ、意匠性を改善することができる。
実施の形態1に係る照明装置の斜視図である。 実施の形態1に係る照明装置を本体ユニットと光源ユニットとに分割した分割斜視図である。 実施の形態1に係る光源ユニットの斜視図である。 実施の形態1に係る照明装置の正面図であり、光源ユニットの本体ユニットへの取り付けを説明する図である。 実施の形態1に係る光源ユニットの断面図である。 実施の形態1に係る光源ユニットの主要部を説明する分解斜視図である。 実施の形態1に係る光源ユニットの端部を説明する分解図である。 実施の形態1に係る端部カバーを説明する斜視図である。 実施の形態1に係る端部カバーを説明する5面図である。 実施の形態1に係る端部カバーの主カバーへの取り付けを説明する断面図である。 実施の形態2に係る端部カバーの主カバーへの取り付けを説明する断面図である。 実施の形態3に係る端部カバーの主カバーへの取り付けを説明する断面図である。
本発明の実施の形態に係る透光性のカバー、および照明装置ついて、図面を参照して説明する。同じまたは対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった向きあるいは位置が示されている場合がある。これらの表記は、説明の便宜上、そのように記載されており、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向および向きを限定するものではない。
実施の形態1.
本発明は、光源から発せられる光が第1の透過率で透過する第1透光部である主カバーと第2の透過率で透過する第2透光部である端部カバーとが積層される積層部の透過率を、第1透過率と第2透過率とのいずれか大きい透過率の50%以上とし、主カバーに端部カバーが取り付けられた部分において、明るさの低下を抑制することができる透光性のカバー、このカバーを用いた照明装置に関するものである。
<<照明装置1の全体の構成>>
図1から図5を参照して、実施の形態1に係る照明装置1の全体の構成を説明する。
図1は、実施の形態1に係る照明装置の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明装置を本体ユニットと光源ユニットとに分割した分割斜視図である。図3は、実施の形態1に係る光源ユニットの斜視図である。図4は、実施の形態1に係る照明装置の正面図であり、光源ユニットの本体ユニットへの取り付けを説明する図である。図5は、実施の形態1に係る光源ユニットの断面図であり、図3におけるA−A断面図である。図6は、実施の形態1に係る光源ユニットの主要部を説明する分解斜視図である。
図1に示すように、照明装置1は天井、壁などの造営部9に取り付けられて使用される照明装置である。本実施の形態では、照明装置1は長尺形状である。
以下の説明において、照明装置1の長手方向に沿った方向を長手方向X、長手方向Xに直交し長手方向Xに対する短手方向を短手方向Y、長手方向Xおよび短手方向Yのいずれとも直交する方向を上下方向Zとする。また、長手方向において、長手端部側への向きを端向きX1とし、端向きX1と反対側への向きであり長手中央側への向きを中向きX2とする。さらに、上下方向Zにおいて、照明装置1が取り付けられる造営部9側(すなわち天井、壁などの被取付部側)への向きを上向きZ1とし、上向きZ1と反対側への向きであり照明装置1から光が照射される照射空間側への向きを下向きZ2とする。なお、上向きZ1は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられる向きであり、下向きZ2は、光源ユニット3が本体ユニット2から取り外される向きである。
図2に示すように、照明装置1は、本体ユニット2に設けられた収容部200に光源ユニット3が収容される構成となっている。本体ユニット2は収容部200に配置されるバネ22を有し、光源ユニット3は台座31に配置されるバネ受具36を有する。
照明装置1は、本体ユニット2の上面を天井、壁等の造営部9に直付け設置される直付けタイプの照明装置である。すなわち、照明装置1は、直付けタイプの本体ユニット2を備える。図1および図2に示す本体ユニット2の短手方向Yの幅寸法は、例えば、150mmである。
<本体ユニット2の構成>
図1、図2を参照して実施の形態1に係る本体ユニット2の構成を説明する。
図1、図2に示すように、本体ユニット2は、器具本体20と、器具本体20の両端部に取り付けられる器具端部21とを備える。本体ユニット2は長尺形状に形成されている。器具本体20は、短手方向Yに沿った断面形状(長手方向Xに沿って見た断面形状)が略コ字形状に形成され、長手方向Xに延設された収容部200を備える。実施の形態1では、器具本体20および器具端部21は、板金が折り曲げられて形成される。収容部200は折り曲げられた板金に囲まれた長尺形状の空間である。
図2に示すように、収容部200は、長手方向Xに延びた器具底面部201と、短手方向Yにおける器具底面部201の両端部を基端部として立ち上がる器具側面部202とを備える。器具端部21は、収容部200の長手方向Xにおける両端部を覆うように器具本体20に取り付けられる。器具端部21には、複数の照明装置1を長手方向Xに連結設置する場合に送り電線の挿通等に開放するノックアウト210が形成されてもよい。
収容部200は、長手方向Xに延びる3面を器具本体20に覆われ、長手方向Xにおける両端部を器具端部21によって覆われており、長手方向Xに延びる1面が開放されている。すなわち、本体ユニット2には開口縁部203に囲まれた矩形をなす開口が形成されている。光源ユニット3はこの開口から収容部200の内部に一部が収納される。
器具底面部201には、複数の貫通孔206が形成されており、本実施の形態では、貫通孔206として、商用電源から電力供給を受けるための電源線(図示は省略)を収容部200内に引き込む配線孔208と、固定具(図示は省略)を用いて本体ユニット2を造営部9に固定するための固定孔207が形成されている。
本体ユニット2は、短手方向Yにおける収容部200の外側に、長手方向Xに延設された開口周部204を備える。本実施の形態では、開口周部204は器具本体20と一体に形成されている。開口周部204は、器具側面部201の基端部と反対側の先端部を短手方向Yにおける外側に向って折り曲げられている。開口周部204は、照射側に面した下面部であり、光源ユニット3から照射される光の一部を照射空間側に反射する反射部である。開口周部204は鍔部ともいう。
本体ユニット2は、短手方向Yにおける開口周部204の外側に、長手方向Xに延設された斜面部205を備える。本実施の形態では、斜面部205は器具本体20と一体に形成されている。斜面部205は、器具側面部201と反対側の先端部を上下方向Zにおける上向きZ1且つ短手方向Yにおける外側の向きである斜め上方に向って折り曲げられている。斜面部205は、光源ユニット3から照射される光の一部を照射空間側に反射する反射部である。
本体ユニット2は、長手方向Xにおける収容部200の端部に、短手方向Yに延設された開口周部211を備える。開口周部211は、収容部200の長手方向Xにおける両端部の一部を覆うように配置される。開口周部211は、本体ユニット2に光源ユニット3を装着した状態で、本体ユニット2と光源ユニット3との間の隙間を塞ぐ。本実施の形態では、開口周部211は器具端部21と一体に形成されている。開口周部211は、器具端部21の開口縁部203側を長手方向Xにおける中向きX2に向って折り曲げられている。開口周部211は、照射側に面した下面部あり、光源ユニット3から照射される光の一部を照射空間側に反射する反射部である。開口周部211は鍔部ともいう。
図5に示すように、収容部200には、本体ユニット2側の連結部であり器具側連結具であるバネ22、器具配線具24である器具電源線240、端子台243等が配置される。詳しくは、器具底面部201に、2つのバネ22、および端子台243が取り付けられている。バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36に対応する位置に配置される。端子台243は、電源端子台である。あるいは、端子台243は信号端子台である。端子台243は、電源端子台と信号端子台を一体に構成したものであってもよい。
<器具配線具24>
図5に示すように、本体ユニット2の収容部200には、器具電源線240、制御線242、端子台243を含む器具配線具24、および電源電線(図示は省略)等が配設される。つまり、収容部200は配線空間としての機能を有する。
端子台243は、ネジ25(図示は省略)を用いて器具底面部201に固定される。端子台243には、後述する光源ユニット3の点灯装置35への電力供給経路となる器具電源線240が接続される。本実施の形態では、器具電源線240の先端部に器具電源線コネクタ241が設けられている。器具電源線コネクタ241は、後述する光源ユニット3の点灯装置35に接続される光源電源線401の先端部に設けられた光源電源線コネクタ402と接続されることによって点灯装置35への電力供給経路となる。
また、端子台243には、点灯装置35に接続され、点灯装置35から出力される点灯電力を調整する制御信号の伝達経路となる器具制御線242が接続されてもよい。この場合、端子台243は、器具電源線240が接続されるものと器具制御線242ものとを別々に備えてもよい。
そして、端子台243には、外部電源(図示は省略)に接続され、外部電源からの電力供給経路となる電源電線(図示は省略)が接続される。
さらに、端子台243には照明装置1を長手方向に連結した場合には、隣接する照明装置に電力や制御信号を送るための送り電線が接続される。この場合、収容部200内には、電源電線と送り電線とが配設される。
<バネ22>
バネ22は、連結ユニット10を構成する本体ユニット2側の連結部であり器具側連結具ともいう。バネ22は、光源ユニット3側の連結部であるバネ受具36と係り合う(係合する)ことによって光源ユニット3を本体ユニット2に連結する。すなわち、バネ22は、光源ユニット3のバネ受具36とともに、照明装置1の連結ユニット10を構成する。バネ22は、バネ鋼、ステンレス鋼等の金属製の弾性材料を用いて形成される。
図2、4に示すように、本実施の形態では、2つのバネ22は、本体ユニット2の長手方向Xにおける両端部側にそれぞれ配置される。バネ22は、ネジ25を用いて器具底面部201に固定される。バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36に対応する位置に配置される。つまり、バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36に対応して、本体ユニット2の長手方向Xにおける一方の端部側に配置されてもよいし、長手方向Xにおける両方の端部側に配置されてもよい。なお、バネ22およびバネ22に対応して後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36は、光源ユニット3に取り付けられる点灯装置35等と接触しない位置を選択して配置する。
バネ22は、後述する光源ユニット3が備えるバネ受具36と係り合い、光源ユニット3を本体ユニット2に連結固定する。バネ22は、光源ユニット3のバネ受具36とともに、光源ユニット3を引っ張ることによって本体ユニット2に取り付ける連結ユニット10を構成する。
<光源ユニット3の構成>
図1から図6を参照して実施の形態1に係る光源ユニット3の構成を説明する。
図2、図3に示すように、光源ユニット3は、発光部30、台座31、カバー33、点灯装置35、光源配線具40、バネ受具36を備える。光源ユニット3は長尺形状に形成されている。光源ユニット3は、本体ユニット2に形成された収容部200の内部に一部が収納された状態で、本体ユニット2に取り付けられる。
<発光部30>
発光部30は、基板300と基板300に配置される発光素子301とからなる。本実施の形態では、基板300は、ガラス・エポキシ基板(FR−4)、ガラス・コンポジット基板(CEM−3)、紙エポキシ基板(FR−3)、紙フェノール基板(XPC)、金属ベース基板などを用いることができる。
基板300は長尺形状であり、矩形状に形成されている。基板300は長手方向が照明装置の長手方向Xに沿うように、後述する台座31に設置される。基板300の実装面には、長手方向Xに沿って列状に複数の発光素子301が面実装されている。そして、基板300の少なくとも実装面には、導電性材料からなる配線パタン(図示は省略)が敷設されており、発光素子301と配線パタンとが電気的に接続されて光源回路が形成される。発光素子301と配線パタンとは、例えば、半田付けなどによって接続される。点灯装置35から基板300に点灯電力が供給されると、発光素子301が点灯する。
本実施の形態では、発光素子301として発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す。)素子が用いられる。詳しくは、波長が440〜480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子が用いられる。発光素子301から出射する光は、発光面に垂直な軸に対して対称に照射角αだけ広がる。本実施の形態では、発光素子301の照射角αは、例えば、120度である。
基板300の実装面は、反射率が高い高反射タイプのレジストが敷設された高反射面である。高反射タイプのレジストは、例えば白色である。基板300の実装面には、高反射タイプのレジストに限らず、他の反射部材が、塗布、印刷、蒸着などの方法によって直接設けられてもよい。また、基板300とは別部材である反射部材が基板300に貼合されてもよい。
基板300の非実装面は、台座主部310の載置面部312と当接する当接面である。基板300は、接着部材(図示は省略)によって台座主部310に貼合される。接着部材は、例えば接着剤、粘着シート等である。基板300の非実装面は、載置面部312と当接した状態で、発光素子301の動作熱を台座31へ伝達する熱伝達面である。
<台座31>
台座31は、例えば、鉄、アルミニウム等の金属材料を用いて形成される。台座31は、例えば金属製の板材を折り曲げて形成される。
台座31は、長尺形状の平板である台座主部310と、台座主部310の短手方向の両端が折り曲げられて形成される一対の台座側部322とを備える。
台座主部310の取付面部311には、発光素子301に供給する点灯電力生成する点灯装置35と、2つのバネ受具36とが取り付けられている。また、取付面部311の反対側の面である載置面部312には、発光部30が載置されている。詳しくは、発光部30は、接着部材(図示は省略)を用いて基板300の非実装面と載置面部312とを接着することによって、台座31に固定されている。台座31は、取付部材ともいう。台座31は、発光部30および点灯装置35の動作熱を受熱し、放散させるヒートシンクとして機能する。
光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられた状態で、取付面部311は本体ユニット2の側である上向きZ1に向いており、載置面部312は本体ユニット2と反対側である下向きZ2に向いている。
2つの台座側部322は、台座主部310の短手方向の両端を基端部323として取付面部311の側に折り曲げられて上向きZ1に立設している。基端部323と反対側の先端部は後述するカバー33が取り付けられる台座係合部324であり、内側にカール状の折り曲げ加工が施されている。
台座31は、短手方向Yに切る断面(長手方向Xに沿って見た断面)が略コ字形状である。すなわち、台座31は、略コ字形状の断面形状で長手方向Xに沿って延設されている。
<点灯装置35>
点灯装置35は、ネジ(図示は省略)等の固定具を用いて台座主部310の取付面部311に取り付けられている。点灯装置35は、商用電源等の外部電源から端子台243を介して供給される電力を発光素子301を点灯させる点灯電力に変換して発光部30に供給する。点灯装置35は、点灯装置35の外郭部である電源ケース351と電源ケース351に収納され点灯電力を生成する電源回路が載置された電源ユニット(図示は省略)とを有する。
<光源配線具40>
台座主部310の取付面部311には、器具電源線240と電気的に接続されて外部電源から点灯装置35への電力供給経路となる光源電源線401、点灯装置35で生成された点灯電力を発光部30に供給する経路となる給電線403、点灯装置35から出力される点灯電力を外部から制御するための制御信号の伝達経路となる制御線405を含む光源電線400が配置されている。光源電源線401の先端には光源電源線コネクタ402が取り付けられており、器具電源線240の先端に取り付けられた器具電源線コネクタ241と接続される。
また、台座主部310の取付面部311には、光源電線400を所定の位置に配置するための電線配置具406、光源電線400の接続部分等に加わる応力を軽減するために光源電線400を固定する電線保持具407が取り付けられている。
給電線403は、台座31の取付面部311から、台座31の長手方向Xにおける端部を経由して、台座31の載置面部310へ配線される。給電線403に応力が加わったり、台座31の端部で損傷したりすることがないように、台座31の長手方向Xにおける端部に電線保持具407が設けられており、給電線403は、台座31の長手方向Xにおける端部で電線保持具407に保持されている。給電線403は基板300の実装面において、給電線403の給電コネクタ(図示は省略)と発光部30の基板コネクタ(図示は省略)とが接続される。
<バネ受具36>
図3〜図5に示すように、本実施の形態では、2つのバネ受具36は、台座主部310の一面側であるある取付面部311の長手方向Xにおける両端部側にそれぞれ配置される。バネ受具36は、取付面部311に形成された台座取付部320にネジ50を用いて取り付けられる。バネ受具36は、本体ユニット2が備えるバネ22に対応する位置に配置される。つまり、バネ受具36は、本体ユニット2が備えるバネ22に対応して、光源ユニット3の長手方向Xにおける一方の端部側に配置されてもよいし、長手方向Xにおける両方の端部側に配置されてもよい。なお、バネ受具36およびバネ受具36に対応して本体ユニット2が備えるバネ22は、光源ユニット3に取り付けられる点灯装置35等と接触しない位置を選択して配置する。
バネ受具36は、本体ユニット2が備えるバネ22と係り合い(係合し)、光源ユニット3を本体ユニット2に連結固定する。バネ受具36は、本体ユニット2のバネ22とともに、光源ユニット3を引っ張ることによって本体ユニット2に取り付ける連結ユニット10を構成する。そして、バネ受具36は、異なる寸法あるいは異なる形状のバネと相互に係り合い(係合し)、本体ユニット2と光源ユニット3とを連結することができる。
<光源ユニット3の取り付け方法>
ここで、図4を参照して、本体ユニット2に光源ユニット3を取り付ける方法(施工方法)を説明する。光源ユニット3は、灯具、照明具などともいう。
まず、造営部9である天井に本体ユニット2を取り付ける。本体ユニット2を天井に取り付ける方法には、天井からつり下げられている吊ボルトに本体ユニット2を固定する方法およびネジなどの固定具により直接天井に本体ユニット2を固定する方法などがある。
本体ユニット2を造営部9に取り付ける際、天井から引き出された外部電源線であるFケーブルを、本体ユニット2の光源ユニット取付部102の内部に引き込み、端子台243と接続する。このようにして、器具電源線240と器具電源線コネクタ241はFケーブルと電気的に接続される。
次に、本体ユニット2側の連結部であるバネ22を光源ユニット3側の連結部であるバネ受具36と係合させる。このとき、図4に示すように、光源ユニット3と本体ユニット2との間に作業空間が存在する仮の取り付け状態で、器具電源線240と光源電源線401とを電気的に接続するなどの作業が行われる。その後、光源ユニット3を本体ユニット2に向かって上方に押し上げると、光源ユニット3は弾性部材であるバネ22の弾性力によって引き上げられる。この結果、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられる。
<光源ユニット3の取り外し方法>
次に、光源ユニット3を本体ユニット2から取り外す方法(施工方法)を説明する。光源ユニット3を取り外す作業の手順は、光源ユニット3を取り付ける作業の手順と逆の手順となる。
作業者は、光源ユニット3が本体ユニット2に取り付けられた状態から、カバー側部333を掴んで、光源ユニット3を略水平の状態のまま照射側(下方)に引き下げ、光源ユニット3と本体ユニット2との間に作業空間が存在する仮の取り付け状態とする。そして、バネ22の先端部をバネ受具36から取り外す。このようにして、光源ユニット3が本体ユニット2から取り外される。
<カバー33>
図1から図5に示すように、カバー33は、長尺形状に形成されており、長手方向が照明装置1の長手方向Xに沿うように発光素子301を覆って配置されている。カバー33は、長手方向Xに沿って延設した主カバー330と、主カバー330の長手方向Xにおける両端部に取り付けられている端部カバー340とを備える。カバー33は光源ユニット2の外郭部であり発光部30を保護する機能を有している。
<主カバー330>
主カバー330は、発光素子301の発光面と対向する透光部331と透光部331の短手方向Yにおける両端部と繋がり上向きZ1に立設する一対のカバー取付部336とを備える。透光部331およびカバー取付部336は、長手方向Xに沿って延在している。
透光部331は、発光素子301の発光面と対向するカバー主部332と、カバー主部332の短手方向Yにおける両端部と繋がり上向きZ1に立設する一対のカバー側部333とを有する。
カバー取付部336は、カバー側部333のカバー主部332と反対側の端部と繋がっており、台座側部322に沿って上向きZ1に立設した一対のカバー係合部337と台座主部310に沿って短手方向Yの発光素子301側に向って突設した一対のカバー支持部338とを有する。
カバー33は、カバー取付部336が台座31の短手方向Yの両端部に形成されている台座側部322を、短手方向Yにおける外側から覆うようにして台座31に取り付けられる。詳しくは、カバー33は、カバー係合部337が台座係合部324と係合し、カバー支持部338が台座主部310を支持することによって台座31に固定される。
主カバー330は、樹脂材料を用いて押出成形などの方法によって製造される。主カバー330は、製品仕様に応じた所定の透過率(第1の透過率:τ1)を有するように形成される。主カバー330は全体が透光性の樹脂材料を用いて形成されてもよいし、透光部331を除く一部が遮光性の樹脂材料を用いて形成されてもよい。主カバー330は、樹脂材料として、例えば、アクリル、ポリカーボネート(PC)などを用いることができる。遮光性の樹脂材料として、高反射性の樹脂材料を用いることができる。主カバー330は、製品仕様に応じた所定の拡散率を有するように形成されてもよい。
主カバー330の透過率および拡散率は、主カバー330の成形時に添加される添加剤の含有率(含有量)、あるいは、主カバー330の成形後の厚さ寸法などによって調整することができる。
主カバー330は、押出成形で製造される場合、押出された後に製品仕様に応じた長さ寸法に切断される。切断面は、主カバー330の長手方向Xの両端面である。
<端部カバー340>
図7から図10を参照して、実施の形態1に係る端部カバー340の構成を説明する。
図7は、実施の形態1に係る光源ユニット3の端部を説明する分解図であり、図7(a)は端部カバー340を取り外した状態の光源ユニット3の端部を示す分解斜視図であり、図7(b)は端部カバー340を取り外した状態の光源ユニット3の端部を示す分解正面図である。図8は、実施の形態1に係る端部カバー340を説明する斜視図であり、図8(a)は内面部3410側から見た斜視図であり、図8(b)は外面部3411側から見た斜視図である。図9は、実施の形態1に係る端部カバー340を説明する5面図である。図10は、実施の形態1に係る端部カバー340の主カバー330への取り付けを説明する部分断面図であり、図10(a)は図5におけるB−B断面図、図10(b)は図10(a)におけるC部を拡大した拡大断面図である。
図7に示すように、端部カバー340は、主カバー330の長手方向Xにおける両端部に取り付けられている。端部カバー340は、主カバー330に取り付けられた状態で、主カバー330の長手方向Xにおける端面部である主カバー端部3300を覆っている。詳しくは、主カバー端部3300は、透光部331の端部の全てと取付部336の端部の一部とを覆うように主カバー330の長手方向Xにおける両端部に取り付けられている。
図8、図9に示すように、端部カバー340は、底部341、周部342、第1突出片343、第2突出片344、および嵌合部346を備えており、本実施の形態ではこれらは一体成形されている。
底部341は、透光部331の端部の全てと取付部336の端部の一部とを覆う形状と大きさで形成されている。底部341は、透光部331の端部と重なる部分において、透光部331の長手方向Xに沿って見た断面形状に対応した形状となっている。
周部342は、底部341の周縁から主カバー330に向かって形成されている。
第1突出片343および第2突出片344は、底部341における台座31側の周縁から主カバー330に向かって突設して形成されている。
第1突出片343は、台座31にカバー33を取り付ける際のガイドとなる。詳しくは、第1突出片343台座31あるいは台座31の長手方向Xにおける端部に設けられた電線保持具407に対して位置決めを行う。
第2突出片342は、基板300を間にして台座31の載置面部311と近接して配置されており、基板300が載置面部311から離間しても主カバー330と接触しないようにガードする。
嵌合部346は、周部342のやや内側の領域から主カバー330に向かって、突設して形成されている。嵌合部346は、外周部3460、内周部3461、および先端部3462からなる壁状に形成されている。嵌合部346は、全体が略同じ高さ寸法であり略同じ厚さ寸法である。
嵌合部346は、底部341がカバー主部332およびカバー側部333の端部と重なる部分に形成されている。本実施の形態では、端部カバー340は、嵌合部346がカバー主部332およびカバー側部333の内側に挿入された状態で嵌合し、主カバー330に取り付けられている。端部カバー340が主カバー330に取り付けられた状態で、嵌合部346の外周部3460は、主カバー330のカバー内面部3311と対向している。このように、主カバー330の端部と端部カバー340の嵌合部346とは、カバー33を通過する光の向きと交差する方向に沿って積層されている。
嵌合部346のカバー主部332と嵌合する部分は主部嵌合部3463である。嵌合部346のカバー側部333と嵌合する部分は側部嵌合部3464である。
周部342におけるカバー33側の端部から端部カバー340の内側に向って、対向部345が形成されている。対向部345は、主カバー330の切断面である主カバー端部3300と対向するように面一に形成されている。端部カバー340が主カバー330に取り付けられた状態で、対向部345は主カバー端部3300を覆っている。
対向部345のカバー主部332と対向する部分は主部対向部3451である。対向部345のカバー側部333と対向する部分は側部対向部3452である。そして、対向部345の取付部336と対向する部分は取付対向部3453である。
端部カバー340は、対向部345および対向部345と対向する主カバー端部3300によって、長手方向Xにおける主カバー330に対する取付位置が決まる。
端部カバー340は、樹脂材料を用いて製造される。端部カバー340は、異なる透過率を有する部分が一体に形成されている。
端部カバー340の嵌合部346を除く部分は、製品仕様に応じた所定の透過率(第2の透過率:τ2)を有するように形成される。
端部カバー340の嵌合部346は、製品仕様に応じた所定の透過率(第3の透過率:τ3)を有するように形成される。第3の透過率は、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である。つまり、本実施の形態では、嵌合部346は、カバー33における最も高い第3の透過率τ3を有する高透過部348である。
本実施の形態では、高透過部348である端部カバー340の嵌合部346は、主カバー330の内側に配置されて積層部349を構成している。つまり、積層部349において、端部カバー340の嵌合部346は、主カバー330よりも発光素子301に近い位置に配置されている。
積層部349の透過率である積層透過率τWは、第1透光部である主カバー330の透光部331の透過率である第1の透過率τ1、第2透光部である端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれか低い透過率の50%以上の透過率であることが望ましい。
すなわち、積層透過率τWは、
τW≧0.50×τ1[%],τW≧0.50×τ2[%]
であることが望ましい。
端部カバー340の嵌合部346を除く部分は、全体が透光性の樹脂材料を用いて形成されてもよいし、一部が遮光性の樹脂材料を用いて形成されてもよい。端部カバー340は、樹脂材料として、例えば、アクリル、ポリカーボネート(PC)などを用いることができる。端部カバー340は、製品仕様に応じた所定の拡散率を有するように形成されてもよい。高透過部348である嵌合部346は、略100%の透過性を有する透明な材料を用いて形成することによって、高い透過率(第3の透過率:τ3)を得ることができる。
端部カバー340の透過率および拡散率は、成形時に添加される添加剤の含有率(含有量)、成形厚さ寸法などによって調整することができる。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態において、端部カバーは、底部341が主カバー330のカバー主部332およびカバー側部333の端部と重なる部分に、カバー主部332およびカバー側部333嵌合するように形成された嵌合部346を有している。嵌合部346は、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348として形成されている。このため、主カバー330(透光部331)と嵌合部346とによって構成された積層部349は、積層透過率τWの低下を抑制することができる。
積層透過率τWをこのように設定することによって、照明装置1(光源ユニット3)の点灯時における積層部349を通過する光の利用効率が向上する。また、積層部349が極端に暗くなることによる不均一な発光を防ぐことができ、積層部349を含むカバー33が全体に渡って均一な発光面にすることができる。このため、光源ユニット3および照明装置1は、点灯時における発光面(カバー33の透光部331)の意匠性が向上し、マッハバンド効果、クレイク・オブライエン効果といった視覚効果による違和感を伴う不均一な印象が軽減される。
<変形例>
図10(c)、(d)を参照して、実施の形態1の変形例を説明する。
図10(c)は本実施の形態の変形例1を説明する断面図、図10(d)は本実施の形態の変形例2を説明する断面図であり、いずれも図10(a)におけるC部に相当する範囲を拡大した拡大断面図である。
(変形例1)
図10(c)に示すように、変形例1における端部カバー340aは、積層部349を構成する嵌合部346と、嵌合部346に繋がる周部342aの内側の部分とが、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348aとして形成されている。
このため、周部342aを通過する光(矢印P1)の利用効率が向上するとともに、周部342aにおける意匠性が向上する。
(変形例2)
図10(d)に示すように、変形例2における端部カバー340aは、さらに、底部341bの内側(内面部3411の側)の部分を含んで、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348bとして形成されている。
このため、底部341bを通過する光(矢印P2)の利用効率が向上するとともに、底部341bにおける意匠性が向上する。
実施の形態2.
図11(a)を参照して、実施の形態2を説明する。
図11(a)は本実施の形態に係る端部カバー340cを説明する断面図であり、図10(a)におけるC部に相当する範囲を拡大した拡大断面図である。
図11(a)に示すように、実施の形態2における端部カバー340cは、周部342cから、主カバー330のカバー外面部3310に沿って、長手方向Xにおける内向きX1に延設して一体に形成された嵌合部346cを有しており、主カバー330は、カバー外面部3310と周部内面部3421とが対向した状態で、端部カバー340cに嵌合されている。
そして、主カバー330の外側に配置されている嵌合部346cは、高透過部348cとして形成されており、主カバー330とともに積層部349を構成している。つまり、積層部349において、高透過部348cである嵌合部346cは、主カバー330よりも発光素子301から遠い位置に配置されている。
さらに、積層部349を構成する嵌合部346cと、嵌合部346に繋がる周部342cの外側の部分とが、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348cとして形成されている。
このため、積層部349および周部342cを通過する光(矢印P1)の利用効率が向上するとともに、積層部349および周部342cにおける意匠性が向上する。
<変形例>
図11(b)、(c)を参照して、実施の形態2の変形例を説明する。
図11(b)は本実施の形態の変形例1を説明する断面図、図11(c)は本実施の形態の変形例2を説明する断面図であり、いずれも図10(a)におけるC部に相当する範囲を拡大した拡大断面図である。
(変形例1)
図11(b)に示すように、変形例1における端部カバー340dは、高透過部348dの底部341d側の端部にテーパ部3420が形成されている。テーパ部3420は、異なる透過率の材質で形成された高透過部348dと底部341dとの境界部分を幾何学的に強調している。
このため、底部341dにおける意匠性が向上する。
(変形例2)
図11(c)に示すように、変形例2における端部カバー340eは、さらに、底部341eの外側(外面部3410の側)の部分を含んで、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348eとして形成されている。
このため、底部341eを通過する光(矢印P2)の利用効率が向上するとともに、底部341eにおける意匠性が向上する。
実施の形態3.
図12(a)を参照して、実施の形態3を説明する。
図12(a)は本実施の形態に係る端部カバー340fを説明する断面図であり、図10(a)におけるC部に相当する範囲を拡大した拡大断面図である。
図12(a)に示すように、実施の形態3における端部カバー340fは、実施の形態1の嵌合部346と、実施の形態2の嵌合部346cとの両方を備えた嵌合部346fを有する。
嵌合部346fは、主カバー330の内側と外側との両方に高透過部348fとして形成されており、主カバー330とともに積層部349fを構成している。つまり、積層部349fにおいて、高透過部348fである嵌合部346fは、主カバー330よりも発光素子301近い位置と、遠い位置との両方に配置されている。
このような嵌合部346fを備えている端部カバー340fは、主カバー330に対して、より強固に取り付けることができる。
<変形例>
図12(b)、(c)、(d)を参照して、実施の形態3の変形例を説明する。
図12(b)は本実施の形態の変形例1を説明する断面図、図12(c)は本実施の形態の変形例2を説明する断面図、そして、図12(d)は本実施の形態の変形例3を説明する断面図であり、いずれも図10(a)におけるC部に相当する範囲を拡大した拡大断面図である。
(変形例1)
図12(b)に示すように、変形例1における端部カバー340gは、積層部349を構成する嵌合部346gと、嵌合部346gに繋がる周部342gの内側の部分とが、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348gとして形成されている。
このため、周部342gを通過する光(矢印P1)の利用効率が向上するとともに、周部342gにおける意匠性が向上する。
(変形例2)
図12(c)に示すように、変形例2における端部カバー340hは、さらに、底部341hの内側(内面部3411の側)の部分を含んで、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348hとして形成されている。
このため、底部341hを通過する光(矢印P2)の利用効率が向上するとともに、底部341hにおける意匠性が向上する。
(変形例3)
図12(d)に示すように、変形例3における端部カバー340iは、変形例2とは異なり、底部341iの外側(外面部3410の側)の部分を含んで、主カバー330(透光部331)の透過率である第1透過率τ1、および端部カバー340の嵌合部346を除く部分の透過率である第2の透過率τ2のいずれよりも高い透過率である第3の透過率τ3を有する高透過部348iとして形成されている。
このため、変形例2と同様に、底部341iを通過する光(矢印P2)の利用効率が向上するとともに、底部341iにおける意匠性が向上する。
<その他>
上記の実施の形態において、照明装置1は、本体ユニット2の上面を天井、壁等の造営部9に直付け設置される本体ユニット2の短手方向Yの幅寸法が、例えば、150mm直付けタイプの照明装置であるものとして説明した。しかし、照明装置1は、光源ユニット3といくつかの異なるタイプの本体ユニットとを組み合わせることによって、さまざまなタイプの照明装置を構成することができる。本実施の形態における透光性のカバー33、および、カバー33を取り付けて使用される光源ユニット3を用いることができる照明装置の一例を説明する。
(バリエーション1)
照明装置は、本体ユニットの短手方向の幅寸法が照明装置1(本体ユニット2)の短手方向Yの幅寸法の1.5〜1.6倍であってもよい。具体的には、例えば、230mmの幅寸法を採用することができる。この際、天井等の造営部9に対する照明装置の斜面部の角度は、150mmの幅寸法の照明装置1(斜面部205)の角度よりも小さくなる。
(バリエーション2)
直付けタイプの照明装置の別の例として、本体ユニットの斜面部が収容部200の下端部から下方に向かって広がるように形成された反射笠タイプの本体ユニットを組み合せたものであってもよい。
(バリエーション3)
照明装置は、光源ユニット3から照射される光を反射する構成を備えていないトラフタイプのような本体ユニットが組み合わせてもよい。
(バリエーション4)
照明装置は、本体ユニットの少なくとも一部が天井等の造営部9に形成された取付孔に埋め込まれて取り付けられる埋込タイプの本体ユニットを備えたものであってもよい。照明装置の短手方向Yにおける幅寸法は、例えば、100mm〜150mm程度の寸法を採用することができる。
(バリエーション5)
埋込タイプの照明装置は、Cチャンネル回避型の本体ユニットを備えたものであってもよい。本体ユニットの取付孔に埋め込まれる部分の高さが低く抑えられており、照明装置の短手方向Yにおける幅寸法は、例えば、220mm程度の寸法を採用することができる。
(バリエーション6)
照明装置1において、本体ユニット2と光源ユニット3との位置関係は、本体ユニット2が下で光源ユニット3が上であってもよいし、両者が水平に位置するような関係であってもよいし、両者が斜めに位置するような関係であってもよい。また、照明装置1は、長手方向Xあるいは短手方向Yに複数連結して使用することができる。
(バリエーション7)
照明装置1、本体ユニット2および光源ユニット3は、いずれも長尺形状のものを例示して説明するが、これ限らず、正方形、円形、多角形など、他の形状を採用することができる。
上記の実施の形態において、器具本体20および器具端部21は、板金が折り曲げられて形成されるものとして説明したが、これに限らない。器具本体20あるいは器具端部21は、押出成形などの方法で形成されたものであってもよい。また、器具本体20あるいは器具端部21は、金属材料以外の材料を用いて形成されてもよく、例えば、樹脂材料を用いて形成されたものであってもよい。
上記の実施の形態において、発光部30は、パッケージ化された面実装型(SMD型)のLED素子を用いた態様について説明したが、これに限らない。光源部100は、複数のLEDチップが基板上に直接実装され、複数のLEDチップを蛍光体含有樹脂によって一括して封止した構成であるCOB(Chip On Board)型の発光部30であってもよい。
上記の実施の形態において、発光素子としてLEDを例示して説明したが、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(ElectroLuminescence)または無機ELなどの発光素子を用いてもよい。そして、発光素子の数は、複数に限らず、1つであってもよい。詳しくは、長手方向の長さが基板300または台座31の長手方向の長さと略等しい、長尺の有機EL素子1つを発光素子301として用い、有機EL素子の長手方向と基板300または台座31の長手方向が並行になるように配置してもよい。
上記の実施の形態において、台座31は、金属製の板材を折り曲げて形成されるものと説明したが、これに限らず、台座31は、押出成形など他の形成方法を用いて製造されるものであってもよい。また、台座31は、金属製以外に、樹脂材料、セラミック材料などを用いて製造されたものであってもよい。樹脂材料として、例えば、アクリル、ポリカーボネート(PC)などを用いることができる。
上記の実施の形態において、カバー33は、樹脂材料を用いて押出成形などの方法で製造されるものと説明したが、これに限らず、カバー33は押出成形の他、射出成形、3次元印刷成形などの方法で製造されるものであってもよい。また、カバー33はガラス材料を用いて製造されるものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態および変形例について説明したが、これらの実施の形態および変形例のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
1 照明装置、10 連結ユニット、2 本体ユニット(照明器具)、20 器具本体、200 収容部(凹部)、201 器具底面部、202 器具側面部、203 開口縁部、204 開口周部(下面部)、205 斜面部(反射部)、206 貫通孔、207 固定孔、208 配線孔、21 器具端部、210 ノックアウト、211 開口周部(下面部)、22 バネ、24 器具配線具、240 器具電源線、241 器具電源線コネクタ、242 制御線、243 端子台、25 ネジ、3 光源ユニット(灯具)、30 発光部、300 基板、301 発光素子、31 台座(取付部材)、311 取付面部、312 載置面部、320 台座取付部、322 台座側部、323 基端部、324 台座係合部、33 カバー、330 主カバー、3300 主カバー端部、331 透光部、3310 カバー外面部、3311 カバー内面部、332 カバー主部、3320 主部外面部、3321 主部内面部、333 カバー側部、3330 側部外面部、3331 側部内面部、336 カバー取付部、337 カバー係合部、338 カバー支持部、340 端部カバー、341 底部、3410 外面部、3411 内面部、342 周部、3420 テーパ部、3421 周部内面部、343 第1突出片、344 第2突出片、345,345c〜i 対向部、3451 主部対向部、3452 側部対向部、3453 取付部対向部、346,346c〜i 嵌合部、3460 外周部、3461 内周部、3462 先端部、3463 主部嵌合部、3464 側部嵌合部、348,348a〜i 高透過部、349 積層部、35 点灯装置、350 電源ユニット、351 電源ケース、36 バネ受具、40 光源配線具、400 光源電線、401 光源電源線、402 光源電源線コネクタ、403 給電線 404 給電線コネクタ、405 制御線、406 電線配線具、407 電線保持具、50 ネジ、9 造営部。

Claims (9)

  1. 光源を覆うように配置されるとともに、前記光源から発せられ直接入射する光を第1の透過率で透過させる第1透光部と、
    前記光源を覆うように配置されるとともに、前記光源から発せられ直接入射する光を第2の透過率で透過させる第2透光部と、
    前記第1透光部と前記第2透光部とが前記光と交差する向きに沿って積層されており、前記光源から発せられ前記第1の透光部と前記第2の透光部の両方を透過する光を前記第1の透過率と前記第2の透過率とのいずれか低い透過率の50%以上である積層透過率で透過させる透光性の積層部と
    を備えている透光性のカバー。
  2. 前記積層透過率は、
    前記第1の透過率と前記第2の透過率とのいずれか低い透過率よりも低い透過率である請求項1に記載の透光性のカバー。
  3. 前記積層透過率は、
    前記第1の透過率と前記第2の透過率とのいずれか高い透過率の50%以上の透過率である請求項1または請求項2に記載の透光性のカバー。
  4. 前記積層部は、
    前記第1透光部と前記第2透光部とのいずれか一方に一体的に形成されており、前記光を前記第1の透過率および前記第2の透過率より高い第3の透過率で透過させる第3透光部と、前記第3透光部が形成されていない前記第1透光部と前記第2透光部とのいずれか他方とが積層されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の透光性のカバー。
  5. 前記第3透光部は、
    前記第3透光部が形成されていない前記第1透光部と前記第2透光部とのいずれかよりも前記光源に近い位置に配置されている請求項4に記載の透光性のカバー。
  6. 前記第3透光部は、
    前記第3透光部が形成されていない前記第1透光部と前記第2透光部とのいずれかよりも前記光源から遠い位置に配置されている請求項4に記載の透光性のカバー。
  7. 前記第3透光部は、
    前記第3透光部が形成されていない前記第1透光部と前記第2透光部とのいずれかよりも前記光源に近い位置と前記光源から遠い位置とに配置されている請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の透光性のカバー。
  8. 前記第1透光部および前記第2透光部は、
    前記光を拡散透過させる請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の透光性のカバー。
  9. 光源と、
    前記光源を覆うように配置されるとともに、前記光源から発せられ直接入射する光を第1の透過率で透過させる第1透光部、前記光源を覆うように配置されるとともに、前記光源から発せられ直接入射する光を第2の透過率で透過させる第2透光部、および前記第1透光部と前記第2透光部とが前記光と交差する向きに沿って積層されている透光性の積層部とを有する透光性のカバーと
    を備え、
    前記積層部は、
    前記光源から発せられ前記第1の透光部と前記第2の透光部の両方を透過する光を前記第1透過率と前記第2透過率とのいずれか低い透過率の50%以上である積層透過率で前記光を透過させる照明装置。
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