JP2020071973A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】照明装置の小型化と、照明装置の高出力化とを実現する照明装置を提供する。【解決手段】照明装置1は、光源41と、光源41を収容する器具本体3と、器具本体3の外壁部23に配置される1以上のバネ部30とを備える。そして、各々のバネ部30は、外壁部23に沿って配置される配設部31と、配設部31に接続され、配設部31に対してバネ部30を折り返す屈曲部33とを有する。そして、器具本体3は、配設部31が配置される器具本体3の外側面よりも内側に、屈曲部33の少なくとも一部を収容する収容部23aを有する。【選択図】図2A
Description
本開示は、バネ部を用いて造営材に取り付けられる照明装置に関する。
従来、照明装置として、例えば、ダウンライトのように天井板等の造営材に取り付けて鉛直方向下向きに光を照射する天井埋込型の照明装置等が知られている。
例えば、特許文献1に開示される照明装置は、発光素子を有する発光モジュールと、前後方向に開口され光源ユニットを配置する枠体と、枠体の周囲に取り付けられた複数の取付ばねとを有する。取付ばねは、自由端と、基端と、自由端と基端とを接続する屈曲した部分とを有する。取付ばねは、その基端側が枠体に配設される。
特許文献1に開示された照明装置において、照明装置を造営材に取り付ける際に、取付ばねの自由端を、枠体に向けて弾性変形させて造営材の取付孔に挿入する。この際、取付ばねの屈曲した部分の曲率を小さくすれば、取付ばねと造営材の取付孔との間のクリアランスを小さくすることができるが、取付ばねのバネ性を十分に確保することができない。このため、取付ばねのバネ性を十分に確保できる曲率とし、取付ばねと造営材の取付孔との間のクリアランスを大きく確保すると、照明装置が大型化してしまう。逆の観点では、取付孔乃至は照明装置を小型化する必要がある場合、取付孔と取付ばねとのクリアランスを大きく確保すると、十分な放熱体積を確保することができなくなるため、高出力化を行うことができ難くなる。
そこで、本開示は、照明装置の小型化と、照明装置の高出力化とを実現することができる照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明装置の一態様は、光源と、前記光源を収容する器具本体と、前記器具本体の外壁部に配置される1以上のバネ部とを備え、前記バネ部の各々は、前記器具本体の外壁部沿って配置される配設部と、前記配設部に接続され、前記配設部に対して前記バネ部を折り返す屈曲部とを有し、前記器具本体は、前記配設部が配置される前記器具本体の外側面よりも内側に、前記屈曲部の少なくとも一部を収容する収容部を有する。
本開示によれば、照明装置の小型化と、照明装置の高出力化とを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
以下の説明において、照明装置が光を出射する方向をX軸方向とし、照明装置において器具本体からバネ部が延びる方向をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向と交差する方向をZ軸方向と規定する。
なお、各図において、照明装置が出射する光の光軸に平行な方向をX軸方向とする。本実施の形態において、X軸方向は、鉛直方向である。なお、光軸は照明装置が出射する光のうち、主たる光が出射される軸であり、例えば光軸方向はX軸プラス方向側である。
以下、本開示の実施の形態に係る表示装置について説明する。
(実施の形態)
[全体構成]
図1Aは、実施の形態に係る照明装置1を造営材100に取り付けた状態において、下側から照明装置1を見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。図1Bは、実施の形態に係る照明装置1を造営材100に取り付けた状態において、上側から照明装置1を見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。
[全体構成]
図1Aは、実施の形態に係る照明装置1を造営材100に取り付けた状態において、下側から照明装置1を見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。図1Bは、実施の形態に係る照明装置1を造営材100に取り付けた状態において、上側から照明装置1を見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。
図1A及び図1Bに示すように、照明装置1は、例えば建物の造営材100の取付孔101に取り付けられることにより下方(床、壁等)に光を照明するダウンライト等の埋込型の照明装置である。実施の形態では、照明装置1は、造営材100に対して光軸方向を傾斜させることで所望の方向を照明することができる、いわゆるユニバーサルダウンライトである。この場合、照明装置1が出射する光の光軸が可変されるため、例えば光軸方向とX軸プラス方向とが必ずしも平行となるわけではない。なお、X軸プラス方向は、照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付ける方向(挿入方向)と略平行である。
照明装置1の構造について、図2A、図2B及び図2Cを用いて説明する。図2Aは、実施の形態に係る照明装置1において、通常の状態の照明装置1を上側から見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。図2Bは、実施の形態に係る照明装置1において、通常の状態の照明装置1を下側から見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。図2Cは、図2AのIIC−IIC線における照明装置1の断面を示す断面図である。ここでいう通常の状態とは、照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付けていない状態であり、かつ、複数のバネ部30を弾性変形させていない状態である。つまり、通常の状態は、バネ部30に何らかの力が付与されておらず、バネ部30が弾性変形していない状態を意味する。
図2A、図2B及び図2Cに示すように、照明装置1は、筐体10と、枠体20と、複数のバネ部30と、灯具5とを備える。筐体10、枠体20、及び、灯具5が器具本体3を構成する。
[筐体]
図2Cに示すように、筐体10は、発光モジュール40を収容する有底筒状の部材である。筐体10は、灯具5の少なくとも一部を収容し、灯具5を揺動可能に保持する。図2Aに示すように、筐体10は、バネ部30が差し込まれる挿通孔10aを有する。挿通孔10aは、各々のバネ部30の一部(後述する爪部31a)を係止する役割を持つ係止部である。本実施の形態では、筐体10は、複数のバネ部30に対して一対一で対応した複数の挿通孔10aを有する。
図2Cに示すように、筐体10は、発光モジュール40を収容する有底筒状の部材である。筐体10は、灯具5の少なくとも一部を収容し、灯具5を揺動可能に保持する。図2Aに示すように、筐体10は、バネ部30が差し込まれる挿通孔10aを有する。挿通孔10aは、各々のバネ部30の一部(後述する爪部31a)を係止する役割を持つ係止部である。本実施の形態では、筐体10は、複数のバネ部30に対して一対一で対応した複数の挿通孔10aを有する。
[枠体]
枠体20は、器具本体3の開口部側に配置される筒状の部材である。枠体20は、例えば、アルミニウム等の金属材料によって形成される。枠体20は、鍔部22と、外壁部23とを備える。
枠体20は、器具本体3の開口部側に配置される筒状の部材である。枠体20は、例えば、アルミニウム等の金属材料によって形成される。枠体20は、鍔部22と、外壁部23とを備える。
鍔部22は、照明装置1が取り付けられる天井板等の造営材100を保持する円環状の部分である。鍔部22は、枠体20の下端縁(X軸プラス方向の端縁)から外径方向(以下、○○から離れる方向と同義である。)に延びる。鍔部22の外径は、図1Bに示すように照明装置1が取り付けられる造営材100の取付孔101の内径よりも大きい。鍔部22と複数のバネ部30とは、造営材100を挟持することで、照明装置1を造営材100に安定的に固定する。
さらに鍔部22について図3A及び図3Bを用いて説明する。図3Aは、図2AのIIIA−IIIA線におけるバネ部30の第1突起部34、溝部22a等を示す部分拡大断面図である。図3Bは、図2AのIIIB−IIIB線におけるバネ部30の爪部31a、バネ部30の屈曲部33、収容部23a等を示す部分拡大断面図である。
図3A及び図3Bに示すように、鍔部22は、後述するバネ部30の第1突起部34の一部が挿入されることで第1突起部34を係止する溝部22aを有する。鍔部22は複数の溝部22aを有し、複数の溝部22aは、複数の第1突起部34に一対一で対応する。溝部22aは、鍔部22の上側面(X軸マイナス方向側の面)に形成され、X軸プラス方向に凹む凹部である。複数の溝部22aは、バネ部30の第1突起部34と対応する鍔部22の箇所、つまり第1突起部34が挿入される鍔部22の箇所にそれぞれ形成される。溝部22aは、各々のバネ部30の第1突起部34が枠体20の外径方向へ移動することを抑制する役割を持つ係止部である。
外壁部23は、枠体20の外側面を形成する壁状部材である。本実施の形態では、外壁部23は、円筒状の形状を有する。外壁部23の外径は、鍔部22の外径より小さい。また、外壁部23の外径は、照明装置1が取り付けられる造営材100の取付孔101の内径よりも小さい。
外壁部23は、配設部31が配置される器具本体3の外側面よりも内側に、屈曲部33の少なくとも一部が収容される収容部23aを有する。本実施の形態では、収容部23aは、外壁部23の外側面に形成され、枠体20の内側(枠体20の内径側)に凹む凹部である。収容部23aは、バネ部30と対応する位置に形成される。具体的には、収容部23aとバネ部30とを重ねて視た場合(Y軸方向に視た場合)、収容部23aと後述するバネ部30の屈曲部33とが重なる。
[バネ部]
図2Aに示すように、複数のバネ部30は、造営材100に形成された取付孔101に照明装置1を取り付けるための弾性部材であり、枠体20の外壁部23に取り付けられる板バネである。複数のバネ部30と枠体20の鍔部22とによって、造営材100を挟持する。バネ部30の板厚及び幅は、バネ部30を形成する材料のヤング率、照明装置1の重量等に応じて、照明装置1を造営材100に安定的に固定できるように適宜定められる。なお、バネ部30は、板バネに限定されず、線バネでもよく、他の公知のバネを用いてもよい。
図2Aに示すように、複数のバネ部30は、造営材100に形成された取付孔101に照明装置1を取り付けるための弾性部材であり、枠体20の外壁部23に取り付けられる板バネである。複数のバネ部30と枠体20の鍔部22とによって、造営材100を挟持する。バネ部30の板厚及び幅は、バネ部30を形成する材料のヤング率、照明装置1の重量等に応じて、照明装置1を造営材100に安定的に固定できるように適宜定められる。なお、バネ部30は、板バネに限定されず、線バネでもよく、他の公知のバネを用いてもよい。
本実施の形態では、照明装置1は、二つのバネ部30を備える。なお、照明装置1は、三つ以上のバネ部30を備えてもよい。各々のバネ部30は、枠体20において、筐体10の挿通孔10aと、鍔部22の溝部22aによって係止される。本実施の形態では、二つのバネ部30は、それぞれ略一定の幅(図2AのZ軸方向における幅)を有する板状の部材である。バネ部30は、例えば鋼材等の金属材料で形成される。
バネ部30の各々は、配設部31と、アーム部32と、屈曲部33と、複数の第1突起部34と、複数の第2突起部35とを有する。
図2A及び図3Bに示すように、配設部31は、外壁部23に沿って配置される基端であり、X軸方向に長尺な板状である。配設部31は、爪部31aを有する。爪部31aは、配設部31に接続され、屈曲部33と接続する側と反対側に設けられる。爪部31aは、桝形(クランク状)に形成される。また、爪部31aは、挿通孔10aに挿通されて筐体10に係止される被係止部である。具体的には、爪部31aは、外壁部23の外側面に沿って延び、かつ、挿通孔10a上で折れ曲がって挿通孔10aを挿通し、さらに、挿通孔10aを挿通した後にさらにX軸方向に折れ曲がる。爪部31aは、挿通孔10aに挿通されることで、バネ部30の配設部31が筐体10から外れ難くなる。なお、桝形は、鉤形の形状を含む意味である。
アーム部32は、屈曲部33と接続され、外壁部23から離れる方向に延びる板状であり、自由端である。照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付けた際、アーム部32は、アーム部32の復元力によって、造営材100の取付孔101に対してX軸プラス方向側に応力をかける。
屈曲部33は、配設部31とアーム部32とを接続し、配設部31に対してアーム部32を折り返す屈曲形状を有する部分である。言い換えれば、屈曲部33は、配設部31とアーム部32とを結び、配設部31に対してアーム部32を枠体20の外径方向へ折り返す形状を備える部分である。ここで、屈曲形状は、曲げられた形状であることを意味し、所定の曲率半径で湾曲した形状である。本実施の形態において、屈曲部33の少なくとも一部である曲率半径は、約1〜2mmである。屈曲形状は、円弧状、放物線状等である。屈曲部33は、所定の曲率半径を有するため、配設部31に対するアーム部32のバネ性を確保する。
また、図3Cに示すように、収容部23aと屈曲部33とが重なる方向から見た場合に、収容部23aの幅L1は、屈曲部33の幅L2よりも大きい。収容部23aの幅L1及び屈曲部33の幅L2は、共にZ軸方向の幅である。図3Cは、実施の形態に係る照明装置1において、バネ部30の配設部31と筐体10と枠体20とを拡大して側面から見た場合の側面図である。これにより、屈曲部33の少なくとも一部は、収容部23aに確実に収容される。
屈曲部33は、少なくとも一部が収容部23aに収容される様子を図4A、図4B、図5A及び図5Bに示す。図4Aは、実施の形態に係る照明装置1において、バネ部30が直立の状態の照明装置1を上側から見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。図4Bは、図4AのIVB−IVB線における照明装置1の断面を示す断面図である。図5Aは、図4AのVA−VA線におけるバネ部30の屈曲部33、収容部23a等を示す部分拡大断面図である。図5Bは、図4AのVB−VB線におけるバネ部30の第1突起部34、溝部22a等を示す部分拡大断面図である。
図4A、図4B、図5A及び図5Bに示すように、照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付ける際に、バネ部30を器具本体3に近づけるように弾性変形させる場合、屈曲部33は、収容部23aから僅かに飛び出る。また、図1B、図2A及び図3Bに示すように、照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付けていない通常の状態の場合、及び、照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付けた場合、屈曲部33の少なくとも一部が収容部23aに収容される。ここでバネ部30を器具本体3に近づけるように弾性変形(以下、単に、バネ部30を弾性変形という場合がある)させる場合は、アーム部32を配設部31と重なるように、アーム部32を器具本体3に近づける場合であり、バネ部30が直立の状態であることを意味する。
さらに、図3B及び図5Bに示すように、屈曲部33は、鍔部22のX軸マイナス方向側、鍔部22の上面に位置している。屈曲部33は、バネ部30を弾性変形させることで枠体20の外径方向に動いたり、バネ部30の形状を通常の状態に戻すことで枠体20の収容部23aに収容される方向に向かって動いたりする。図2Aに示すように、本実施の形態では、屈曲部33は、一対の第1突起部34の間に配置され、一対の第1突起部34に対する相対位置を変動させるように動く。
バネ部30の各々は、配設部31の両側に配置される一対の第1突起部34を有する。図2A及び図3Aに示すように、第1突起部34は、配設部31に接続され、配設部31から外壁部23の外側面に沿うように、光源41から出射される光のX軸プラス方向に延びて、器具本体3に係止される突起である。第1突起部34は、屈曲部33よりもX軸プラス方向に突出する。第1突起部34は、一部が溝部22aに挿入されることで枠体20の溝部22aに係止される。第1突起部34の一部が溝部22aに挿入される方向(X軸方向)は、アーム部32を配設部31に近づけるように複数のバネ部30を弾性変形させる際に、屈曲部33が動く方向(Y軸方向)と交差する。複数の溝部22aは、一対の第1突起部34と対応する。
第1突起部34と屈曲部33との間には、スリット30aが形成される。スリット30aは、X軸方向に延びる切り欠きである。スリット30aは、配設部31の幅方向の両側に形成される。スリット30aによって、屈曲部33は、第1突起部34に対して動く。本実施の形態では、スリット30aのX軸方向の長さは、例えば、枠体20のX軸方向の高さよりも小さい。
第2突起部35は、外壁部23の外側面に沿うように第1突起部34とは反対方向(X軸マイナス方向)に突出する。詳細については後述するが、バネ部30を器具本体3に近づけるように弾性変形させる場合、第2突起部35は、器具本体3、筐体10の内側(筐体10の内径側)に向けて応力をかける。
[灯具]
灯具5は、光を出射する灯体であり、所望の方向を照明するために、揺動可能に筐体10に保持される。灯具5は、筒体51、セード部52、発光モジュール40、及び、光学部材50を有する。
灯具5は、光を出射する灯体であり、所望の方向を照明するために、揺動可能に筐体10に保持される。灯具5は、筒体51、セード部52、発光モジュール40、及び、光学部材50を有する。
[筒体]
筒体51は、光学部材50、セード部52、発光モジュール40等を収容する収容体である。筒体51は、器具本体3の内部で灯具5が照明する方向を自由に変えられるように、器具本体3に保持される。筒体51は、発光モジュール40が取り付ける光源取付台を有していてもよい。光源取付台は、筒体51と一体的に構成されていてもよく、別体であってもよい。
筒体51は、光学部材50、セード部52、発光モジュール40等を収容する収容体である。筒体51は、器具本体3の内部で灯具5が照明する方向を自由に変えられるように、器具本体3に保持される。筒体51は、発光モジュール40が取り付ける光源取付台を有していてもよい。光源取付台は、筒体51と一体的に構成されていてもよく、別体であってもよい。
例えば、光源取付台は、発光モジュール40が取り付けられる取付台である。光源取付台は、発光モジュール40から発せられた熱を放散するヒートシンクとしても機能する。したがって、光源取付台は、金属材料等の熱伝導率の高い材料によって構成されるとよい。光源取付台は、例えばアルミニウム等の金属材料である。
光源取付台における下側(X軸プラス方向側)の面には、発光モジュール40が配置される。光源取付台は、上側(X軸マイナス方向側)に、放熱用の複数のフィンを有してもよい。これにより、発光モジュール40から発せられた熱は、複数のフィンに効率よく伝達される。
[セード部]
セード部52は、発光モジュール40からの出射した光を光学部材50に向けて反射し、配光を制御する鏡面を有する、例えばセードである。本実施の形態では、セード部52の内面は、発光モジュール40からの光を光学部材50に向けて反射させる。セード部52は、発光モジュール40からの光が入射される側(X軸方向マイナス側)の端部から、当該光が出射される側(X軸方向プラス側)の端部に向かって内径が漸次大きくなるように構成されたお椀形状である。
セード部52は、発光モジュール40からの出射した光を光学部材50に向けて反射し、配光を制御する鏡面を有する、例えばセードである。本実施の形態では、セード部52の内面は、発光モジュール40からの光を光学部材50に向けて反射させる。セード部52は、発光モジュール40からの光が入射される側(X軸方向マイナス側)の端部から、当該光が出射される側(X軸方向プラス側)の端部に向かって内径が漸次大きくなるように構成されたお椀形状である。
セード部52は、内面がアルミニウム等の金属で構成された鏡面であるが、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)等の硬質の白色樹脂材料を用いて形成されてもよい。
[発光モジュール]
図2Cに示すように、発光モジュール40は、所定の光を放射状に出射するLED(Light Emitting Diode)モジュールである。本実施の形態では、発光モジュール40は、光源41と実装基板42とを有する。光源41は、例えば白色光を出射するように構成されている。光源41は、COB(Chip On Board)型LEDで構成され、実装基板42と、実装基板42上に実装されたベアチップ(LEDチップ)である複数の青色LEDと、それら青色LEDを封止し、黄色蛍光体を含む封止部材とを備える。
図2Cに示すように、発光モジュール40は、所定の光を放射状に出射するLED(Light Emitting Diode)モジュールである。本実施の形態では、発光モジュール40は、光源41と実装基板42とを有する。光源41は、例えば白色光を出射するように構成されている。光源41は、COB(Chip On Board)型LEDで構成され、実装基板42と、実装基板42上に実装されたベアチップ(LEDチップ)である複数の青色LEDと、それら青色LEDを封止し、黄色蛍光体を含む封止部材とを備える。
光源41に用いられる実装基板42は、複数のLEDを実装するための基台であり、例えばセラミックス基板、樹脂基板又は絶縁被覆されたメタルベース基板などである。また、実装基板42は、例えば平面視において矩形状である平面を有する板材である。実装基板42は、器具本体3の光源取付台に向けて固定される。なお、実装基板42には、LEDを発光させるために、直流電力を電源ユニットから受電する一対の電極端子(正電極端子及び負電極端子)が形成される(不図示)。
[光学部材]
光学部材50は、セード部52で反射された光、及び、発光モジュール40からの光が入射される透光性の部材である。光学部材50は、筒体51に収容され、筒体51の開口であるX軸マイナス方向側に固定される。
光学部材50は、セード部52で反射された光、及び、発光モジュール40からの光が入射される透光性の部材である。光学部材50は、筒体51に収容され、筒体51の開口であるX軸マイナス方向側に固定される。
なお、光学部材50は、セード部52で反射された光の配光を制御して出射する機能を有してもよい。例えば光学部材50は、フレネルレンズ等であってもよい。光学部材50は、透光性材料を用いて形成され、例えばアクリル、ポリカーボネート(PC)等の透明樹脂材料、又は、ガラス材料等の透明材料を用いて形成する。光学部材50は、透明であってもよく、光を拡散透過する乳白色であってもよい。
[照明装置の取付け]
照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付ける方法について、図6を用いて説明する。
照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付ける方法について、図6を用いて説明する。
図6は、実施の形態に係る照明装置1において、通常の状態、バネ部30が直立の状態、及び、取付の状態となる様子を例示した図である。
図6に示すように、照明装置1を取り付けていない通常の状態では、照明装置1のバネ部30は、器具本体3から遠ざかるにつれて、X軸プラス方向側に向いて下り傾斜する姿勢となる。この状態では、図3Bに示すように、バネ部30の屈曲部33の一部は、枠体20における外壁部23の収容部23aに収容される。
図4A、図4B、図5A、及び、図5Bに示すように、照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付ける際に、バネ部30を器具本体3に近づけるように弾性変形させる。具体的には、バネ部30のアーム部32を器具本体3に近づけるように直立させる姿勢とする(バネ部30が直立の状態)。この状態では、アーム部32が直立することで、アーム部32に接続された屈曲部33が外壁部23から外径方向に動き、屈曲部33が収容部23aから僅かに飛び出る。この際、屈曲部33の動きと連動してバネ部30の第1突起部34も外壁部23に対して外径方向へ動こうとする。しかし、第1突起部34は、溝部22aに挿入されているため、外壁部23に対する外径方向への動きが抑制される。こうして、屈曲部33の外径方向への動きが抑制されるため、屈曲部33が器具本体3から離間することを抑制できる、つまり、複数のバネ部30が器具本体3から離れる方向に広がらない。
また、バネ部30を直立の状態にした際に、バネ部30の第2突起部35及び爪部31aは、外壁部23に対して押付ける方向(外壁部23の内側方向)に力を働かせる。つまり、バネ部30を器具本体3に近づけるように弾性変形させる際の外壁部23に対して押付ける応力を、爪部31aだけでなく、第2突起部35によっても確保する。
バネ部30を直立の状態にした照明装置1を造営材100の取付孔101に挿入して取り付ける。図6に示すように、取付孔101に照明装置1を挿入すると、バネ部30の復元力によりアーム部32が造営材100の取付孔101に対してX軸プラス方向側に応力をかける。つまり、鍔部22と複数のバネ部30とは、造営材100を挟持する。アーム部32は、器具本体3から遠ざかるにつれてX軸マイナス方向側に向いて上り傾斜する姿勢となる。こうして、照明装置1は、造営材100に安定的に固定される取付の状態となる。
[作用効果]
次に、本実施の形態における照明装置1の作用効果について説明する。
次に、本実施の形態における照明装置1の作用効果について説明する。
本実施の形態に係る照明装置1は、光源41と、光源41を収容する器具本体3と、器具本体3の外壁部23に配置される1以上のバネ部30とを備える。そして、各々のバネ部30は、外壁部23に沿って配置される配設部31と、配設部31に接続され、配設部31に対してバネ部30を折り返す屈曲部33とを有する。そして、器具本体3は、配設部31が配置される器具本体3の外側面よりも内側に、屈曲部33の少なくとも一部を収容する収容部23aを有する。
このように、複数のバネ部30を器具本体3に近づけるように弾性変形させた場合、複数のバネ部30が器具本体3に近づくと同時に、屈曲部33が器具本体3から離れる方向に動く。また、照明装置1を造営材100の取付孔101に取り付ける際に、仮に屈曲部33が収容部23aから僅かに飛び出ていても、造営材100の取付孔101によって屈曲部33が器具本体3に近づく方向に押されるため、収容部23aは屈曲部33を収容することができる。これにより、取付孔101とバネ部30とのクリアランスを小さくすることができるため、照明装置1の大型化が抑制される。また、取付孔101乃至照明装置1を小型化する必要がある場合でも、照明装置1において十分な放熱体積を確保することができ易くなるため、高出力化を行うことができ易くなる。
したがって、照明装置1の小型化と、照明装置1の高出力化とを実現することができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、収容部23aと屈曲部33とが重なる方向から見た場合に、収容部23aの幅L1は、屈曲部33の幅L2よりも大きい。
これによれば、バネ部30を器具本体3に取り付ける際に、バネ部30と器具本体3との取付誤差があっても、屈曲部33を収容部23aに収容できるように、バネ部30を器具本体3に確実に取り付けることができる。
また、本実施の形態に係る照明装置1において、収容部23aは、器具本体3の外側面に設けられた凹部である。
これによれば、バネ部30屈曲部33を収容できるように、器具本体3の外側面よりも内側に凹部を形成するだけで、屈曲部33を収容部23aに収容することができる。
(実施の形態の変形例1)
実施の形態の変形例1の照明装置1の構成を、図7を用いて説明する。
実施の形態の変形例1の照明装置1の構成を、図7を用いて説明する。
図7は、実施の形態の変形例1に係る照明装置において、バネ部30の屈曲部33、収容部223a等を示す部分拡大断面図である。
本変形例における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
本変形例における収容部223は、内部の一部が傾斜している面を有する点で実施の形態と異なる。収容部223は、屈曲部33の傾斜部33aと対応する傾斜面223aを有する。具体的には、傾斜面223aは、収容部23aに屈曲部33が収容される際に、屈曲部33の傾斜部33aと対応する形状の面である。
さらに、器具本体3の枠体20は、枠体20の内壁面であり、傾斜面223aの背面(灯具5側の面)に、傾斜面223aに対応する傾斜面223bを有する。このため、枠体20の内容積を大きくし、筒体51の体積を拡充し放熱性を高め、より小型化及び高出力化に対応することが可能となったり、光学部材50及びセード52を拡充し発光モジュール40からの光の配光制御性を高めることが可能となったりする。特に、この照明装置では、発光モジュール40からの光の配光をより狭角に制御するためには、光源41の大きさに対して、光学部材50の外径及び高さを十分大きく確保する必要があるため、灯具5の揺動により干渉しやすく、且つ光学部材50に近い内壁面を大きく確保することは、配光制御性をより高める効果を成す。
このように、本変形例に係る照明装置において、屈曲部33は、配設部31に接続され、配設部31に対して傾斜する傾斜部33aと、傾斜部33aと接続して所定の曲率で湾曲する曲面部33bとを有する。そして、器具本体3は、器具本体3の内壁面であって、収容部23aの背面に略位置する面に、傾斜部33aと対応する傾斜面223bを有する。本実施の形態において、曲面部33bにおける曲率半径は上述と同様である。
これによれば、照明装置の放熱性および配光制御性を高めることができる。
(実施の形態の変形例2)
実施の形態の変形例2の照明装置1の構成を、図8を用いて説明する。
実施の形態の変形例2の照明装置1の構成を、図8を用いて説明する。
図8は、実施の形態の変形例2に係る照明装置1において、通常の状態の照明装置1を上側から見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。
本変形例における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
本変形例の照明装置1では、上記実施の形態の一対のバネ部が一体化して形成された1つのバネ部330によって造営材100に取り付けられる。バネ部330は、1枚の板バネを折り曲げて構成されている。バネ部330は、配設部331と、配設部331の両端でそれぞれ対向する方向に延びる2つの屈曲部33と、2つのアーム部32とを有する。
配設部331は、筐体10に沿って形成され、板状の取付部である。配設部331は、当該照明装置1を造営材100に取り付ける姿勢における器具本体3の天頂側の面、つまり、筐体10の底部11に固定される。配設部331は、筐体10の天頂側の面において、ボルト、ネジ等の固定部材で固定される。また配設部331は、筐体10の底部11、または外壁部23に位置する箇所に設けた爪部によって筐体10に固定されていてもよい。
このように本変形例に係る照明装置1において、器具本体3は、有底筒状である。そして、配設部331は、器具本体3の底部に固定される。
これによれば、バネ部330と造営材100の取付孔101とのクリアランスを小さくすることができる。
(その他)
以上、本開示について、実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に基づいて説明したが、本開示は、上記表示装置に限定されるものではない。
以上、本開示について、実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に基づいて説明したが、本開示は、上記表示装置に限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に係る照明装置において、複数の第1突起部に一対一で対応する複数の溝部が枠体の鍔部に複数形成されているが、例えば、鍔部には環状に凹む1つの溝部が形成されていてもよい。このため、複数の第1突起部に複数の溝部が一対一で対応することが必須の要件ではない。
また、上記各実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に係る照明装置1において、収容部は、凹部に限定されず、図9A及び図9Bのような収容部23b、23cであってもよい。図9Aは、変形例に係る照明装置1において、通常の状態の照明装置1を上側から見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。図9Bは、変形例に係る照明装置1において、通常の状態の照明装置1を上側から見た場合の照明装置1の外観を示す斜視図である。
図9Aに示すように、収容部23bは、バネ部30と対応する位置に形成される切り欠きでもよい。図9Aでは、バネ部30の配設部31、第1突起部34等を省略して図示している。本実施の形態に係る照明装置1において、収容部23bは、器具本体3の外側面に設けられた切欠部である。これによれば、バネ部30の屈曲部33を収容できるように、器具本体3の外側面よりも内側に切欠部を形成するだけで、屈曲部33を収容部23bに収容することができる。
また、図9Bに示すように、本実施の形態に係る照明装置1において、器具本体3は、外壁部23を有する筒状の筐体10と、筐体10に固定され、光源41を保持する筒状の枠体20とを有する。そして、筐体10の外径M1は、枠体20の外径M2よりも大きい。これによれば、筐体10の外径よりも小さい枠体20を用いることで屈曲部33を収容部23cに収容することができる。
また、上記各実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に係る照明装置は、電源ユニットから電力が供給されてもよい。電源ユニットは、電源回路が搭載された電源基板を備えていてもよい。電源基板は、入力された商用交流電力を所定の直流電力に変換して発光モジュールに供給してもよい。
以上、本開示の一つ又は複数の態様に係る照明装置について、実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態及び実施の形態の変形例1、2に施したもの、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
1 照明装置
3 器具本体
23 外壁部
23a、23b、23c、223 収容部
223b 傾斜面
30、330 バネ部
31、331 配設部
33 屈曲部
41 光源
3 器具本体
23 外壁部
23a、23b、23c、223 収容部
223b 傾斜面
30、330 バネ部
31、331 配設部
33 屈曲部
41 光源
Claims (5)
- 光源と、
前記光源を収容する器具本体と、
前記器具本体の外壁部に配置される1以上のバネ部とを備え、
前記バネ部の各々は、前記器具本体の外壁部沿って配置される配設部と、前記配設部に接続され、前記配設部に対して前記バネ部を折り返す屈曲部とを有し、
前記器具本体は、前記配設部が配置される前記器具本体の外側面よりも内側に、前記屈曲部の少なくとも一部を収容する収容部を有する
照明装置。 - 前記屈曲部は、前記配設部に接続され、前記配設部に対して傾斜する傾斜部と、前記傾斜部と接続して所定の曲率で湾曲する曲面部とを有し、
前記器具本体は、前記器具本体の内壁面であって、前記収容部の背面に略位置する面に、前記傾斜部と対応する傾斜面を有する
請求項1に記載の照明装置。 - 前記収容部は、前記器具本体の前記外側面に設けられた凹部である
請求項1又は2に記載の照明装置。 - 前記収容部は、前記器具本体の外側面に設けられた切欠部である
請求項1又は2に記載の照明装置。 - 前記器具本体は、前記外壁部を有する筒状の筐体と、前記筐体に固定され、前記光源を保持する筒状の枠体とを有し、
前記筐体の外径は、前記枠体の外径よりも大きい
請求項1又は2に記載の照明装置。
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Citations (5)
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-
2018
- 2018-10-30 JP JP2018204510A patent/JP2020071973A/ja active Pending
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