JP2020071255A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筺体に設けられた制御基板から装置本体に設けられた本体基板に向けて延びるケーブルが、筺体の壁部と装置本体に設けられ前記壁部に対向する対向面との間で折り返されている構造の場合、装置本体に対する筺体の装着及び引き出し動作に応じてケーブルが壁部や対向面に摺擦してしまい、ケーブルの耐久性が低下する虞があった。【解決手段】開口507は、筐体400が装着位置に位置するときに第3壁部よりも引き出し方向における下流側でガイド部材506に形成されており、第3壁部よりも引き出し方向における上流側において、ケーブル520のうち折り返されて感光ドラム102の回転軸線方向において対向する部分の間隔は、第1壁部もしくは第2壁部のうちLED制御基板501が設けられた壁部とLED制御基板501が設けられた壁部に対向するガイド部材506との間隔よりも広い。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置であるプリンタでは、次のような露光方式が一般的に知られている。すなわち、LED(Light Emitting Diode)や有機EL(Organic Electro Luminescence)などを用いた露光ヘッドを使用して感光ドラムを露光し、潜像形成を行う露光方式が一般的に知られている。露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向に配列された発光素子列と、発光素子列からの光を感光ドラム上に結像させるロッドレンズアレイと、を有している。LEDや有機ELは、発光面からの光の照射方向がロッドレンズアレイと同一方向となる面発光形状を有する構成が知られている。ここで、発光素子列の長さは、感光ドラム上における画像領域幅に応じて決まり、プリンタの解像度に応じて発光素子間の間隔が決まる。例えば、1200dpiのプリンタの場合、画素の間隔は21.16μmであり、そのため、発光素子間の間隔も21.16μmに対応する間隔となる。このような露光ヘッドを使用したプリンタでは、レーザビームを回転多面鏡によって偏向されたレーザビームによって感光ドラムを走査するレーザ走査方式のプリンタと比べて、使用する部品数が少ないため、装置の小型化、低コスト化が容易である。また、露光ヘッドを使用したプリンタでは、回転多面鏡の回転によって生じる音が低減される。
また、電子写真方式の画像形成装置では、トナーや感光ドラム等の消耗品の交換やメンテナンス作業を行うために、現像器や感光ドラム等の画像形成部を収容した作像ユニットを画像形成装置の外部に引き出すことが可能な構成となっている。作像ユニットの引き出しが可能なことにより、作像ユニットに収容された各装置へのアクセスがしやすくなり、メンテナンス作業が容易となる。
図10は、このような構成を有するプリンタ100を上方向から見た模式図である。図10(a)は、複数の感光ドラム102及び感光ドラム102を露光する露光ヘッド106を支持し、収容する作像ユニット502がプリンタ100内に格納された状態を示す模式図である。また、作像ユニット502の両側の側面に対向する位置には、ガイド部材506がプリンタ100に固定されており、ガイド部材506の外側には感光ドラム102の画像形成を制御する画像制御部503が実装されている。画像制御部503は、フラットケーブル520を介して作像ユニット502に設置された、露光ヘッド106を制御するLED発光制御部504と接続されている。そして、画像制御部503からの画像データがLED発光制御部504を介して、各露光ヘッド106に出力される。図10(b)は、作像ユニット502をプリンタ100の外部に引き出した状態を示す模式図である。図10(b)では、作像ユニット502はガイド部材506に沿って引き出され、作像ユニット502に設置されているLED発光制御部504も、作像ユニット502とともに引き出されている。このとき、LED発光制御部504に接続されたフラットケーブル520も、フラットケーブル520が折れ曲がることにより、電気的接続を保持した状態を保ったまま、引き出される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−144019号公報
上述した画像制御部503とLED発光制御部504とを接続するフラットケーブル520は、屈曲した状態で作像ユニット502の引き出し及び挿入に伴い摺動される。一般に、フラットケーブル520は、フラットケーブル520の屈曲半径Rに応じて、耐久性に差が生じる。例えば屈曲半径R=10mmの摺動では、3万回以上の耐久性を有する一方、屈曲半径RがR=5mmの摺動では1万回、屈曲半径R=3mmの摺動では1千回程度の耐久性しかない。すなわち、フラットケーブル520は、屈曲半径Rが小さくなるほど耐久性が低下する。特許文献1の構成では、図10(a)に示すように、作像ユニット502をプリンタ100に挿入した場合には、ガイド部材506と作像ユニット502との間の空間にフラットケーブル520の屈曲部550が形成される。そのため、屈曲部550の屈曲半径はこの空間によって決まるため、十分な屈曲半径を確保することが難しい。プリンタ100本体を小型化するためにガイド部材506と作像ユニット502との間の空間を狭くしようとすると、フラットケーブル520の屈曲部550の屈曲半径を更に小さくしなければならない。そして、フラットケーブル520の屈曲半径を小さくすると、フラットケーブル520は断線しやすくなり耐久性が低下してしまう。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)装置本体に対して回転可能な感光ドラムを備える画像形成装置であって、前記感光ドラムを露光する発光素子を有する光プリントヘッドと、前記感光ドラムと前記光プリントヘッドとを有し前記装置本体に装着された装着位置と前記装置本体から引き出された引き出し位置とに移動可能な筐体であって、前記感光ドラムの回転軸線方向における前記光プリントヘッドの一端側を支持する第1壁部と、前記回転軸線方向における前記光プリントヘッドの他端側を支持する第2壁部と、前記装着位置から前記引き出し位置へと向かう方向である引き出し方向における前記第1壁部の上流側端部と前記引き出し方向における前記第2壁部の上流側端部とに連続して形成され前記第1壁部と前記第2壁部と共に壁面をなす第3壁部と、を有する前記筐体と、前記第1壁部に対して前記第2壁部が配置されている側とは反対側に設けられ、前記回転軸線方向において前記第1壁部と対向する第1対向面と、前記第2壁部に対して前記第1壁部が配置されている側とは反対側に設けられ、前記回転軸線方向において前記第2壁部と対向する第2対向面と、前記第1対向面に対して前記第1壁部が配置されている側とは反対側もしくは前記第2対向面に対して前記第2壁部が配置されている側とは反対側において前記装置本体に設けられ、前記発光素子を駆動するための駆動信号を生成する本体基板と、前記第1壁部の前記第1対向面が配置されている側の面もしくは前記第2壁部の前記第2対向面が配置されている側の面のいずれかの面のうち、前記本体基板に近い側の面に設けられ、前記本体基板で生成された前記駆動信号を前記光プリントヘッドに中継する中継基板と、前記中継基板から前記引き出し方向とは反対方向に向けて延び、前記筐体が前記装着位置と前記引き出し位置のいずれに位置する場合においても前記第3壁部よりも前記引き出し方向における上流側において折り返されて、前記第1対向面と前記第2対向面とのうち前記本体基板に近い側の対向面に形成された開口を介して前記本体基板に接続されたケーブルと、を備え、前記開口は前記筐体が前記装着位置に位置するときに前記第3壁部よりも前記引き出し方向における下流側で前記対向面に形成されており、前記第3壁部よりも前記引き出し方向における上流側において、前記ケーブルのうち折り返されて前記回転軸線方向において対向する部分の間隔は、前記第1壁部もしくは前記第2壁部のうち前記中継基板が設けられた壁部と前記第1対向面もしくは前記第2対向面のうち前記壁部に対向する対向面との間隔よりも広いことを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、LED制御基板から本体基板に向けて延びるフラットケーブルが、装置本体から引き出される筺体の奥側の側壁よりも装置本体の奥側において折り返される。そのため、折り返されている部分が筐体の側面や当該側面に対向する対向面に摺擦することがなく、フラットケーブルの耐久性の低下を抑制することができる。
実施例の画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施例の露光ヘッドと感光ドラムの位置関係を説明する図、及び露光ヘッドの構成を説明する図 実施例の駆動基板の模式図、及び面発光素子アレイチップの構成を説明する図 実施例の本体基板、LED制御基板、駆動基板の制御ブロック図 実施例の筐体をプリンタに収納したときのケーブルの接続構成を示す図 実施例の筐体をプリンタに出し入れしたときのケーブルの接続構成を示す図 実施例の筐体をプリンタに収納したときのケーブルの接続構成を示す図 実施例の筐体をプリンタに収納したときのケーブルの接続構成を示す図 実施例の筐体をプリンタに収納したときのケーブルの接続構成を示す図 従来例の筐体をプリンタに出し入れしたときのケーブルの接続構成を示す図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1(a)は、実施例における電子写真方式の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図1(a)に示す画像形成装置であるプリンタ100は、筐体400、定着部404、給紙/搬送部405、筐体400の引き出し口を開閉する扉410等を有している。図1(a)は、画像形成装置に筐体400が装着された装着位置に固定された状態を示す断面図である。なお、図1(a)、(b)において、「前」(紙面に向かって右側)はプリンタ100の前面方向、「後」(紙面に向かって左側)はプリンタ100の背面方向を表している。また、「上」(紙面に向かって上側)はプリンタ100の天面方向、「下」(紙面に向かって下側)はプリンタ100の底面方向を表している。また、図5においても、「前」、「後」、「上」、「下」が示す方向は同様であり、図5での説明を省略する。
筐体400は、内部にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーの色が異なる4つのプロセスカートリッジ(画像形成部)を有し、プリンタ100からの引き出し・装着が可能なユニットである。筐体400は、上部、下部は開放された開放面を有し、外周は側壁で囲まれている。各プロセスカートリッジは、同一構成であり、プリンタ100本体(画像形成装置本体)に対して回転可能な感光ドラム102、帯電器402、現像器403から構成されている。また、各プロセスカートリッジの感光ドラム102に対向して、露光ヘッド106が配置されている。露光ヘッド106の感光ドラム102の回転軸線方向の一端側は、筐体400の側壁部(第1壁部)に支持され、露光ヘッド106の感光ドラム102の回転軸線方向の他端側も、一端側を支持する側壁部と対向する側壁部(第2壁部)に支持されている。更に、各プロセスカートリッジも、露光ヘッド106を支持している2つの側壁部に支持されており、2つの側壁部の間に収納可能な構成となっている。なお、符号の末尾に記載した添え字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのプロセスカートリッジの部材であることを指している。以下では、特定のプロセスカートリッジの説明を行う場合を除き、添え字の記載を省略する。
画像形成が開始されると、各プロセスカートリッジにおいて、帯電器402は、図中矢印方向(反時計回り方向)に回転する感光ドラム102の表面を一様に帯電する。続いて、光プリントヘッドである露光ヘッド106は、後述するLED制御基板501からの照射データに応じてLEDアレイのチップ面を発光させ、発光された光をロッドレンズアレイによって感光ドラム102の表面に集光させて、静電潜像を形成する。現像器403は、感光ドラム102上の静電潜像にトナーを付着させて現像し、トナー像を形成させる。
転写ベルト406は、給紙カセット408と各感光ドラム102との間に設けられ、複数のローラに張架され、図中、矢印方向(時計回り方向)に回転する無端状のベルトである。また、各感光ドラム102に対向する位置には、転写ベルト406を挟み込むように、転写ローラが転写ベルト406の内側に配置されている。各プロセスカートリッジの感光ドラム102上に形成されたトナー像は、転写ローラによって感光ドラム102に当接された転写ベルト406に転写され、各色のトナー像が転写ベルト406上で重畳されて、フルカラーのトナー像が形成される。
一方、筐体400の各プロセスカートリッジでの画像形成に合わせて、給紙/搬送部405の給紙カセット408からは、記録材であるシートSが給紙され、二次転写装置407に向けて搬送路を搬送される。二次転写装置407では、転写ベルト406上に形成されたトナー像が、搬送されてきたシートSに転写される。そして、トナー像が転写されたシートSは、搬送ベルト412により定着部404へと搬送される。定着部404では、搬送されたシートS上の未定着のトナー像に加圧・加熱処理が行われ、トナー像がシートSに定着される。その後、トナー像が定着されたシートSは、搬送路を搬送されて、排出トレイ409に排出される。
図1(b)は、筐体400がプリンタ100から引き出された引き出し位置に位置する状態を示す断面図である。図1(b)は、図1(a)に示す回動可能に設けられた扉410の閉状態から開状態に移行させる開操作を行い、開操作により形成された引き出し口から、筐体400をプリンタ100の外部に引き出した状態を示している。本実施例のプリンタ100には、筐体400の挿入・引き出し作業を容易にするために、筐体400が載置されるレール部材(不図示)が、筐体400の挿入方向に設置されている。筐体400は、レール部材の上に載置され、レール部材に案内されることによって、プリンタ100内部を移動可能となっている。また、扉410の開操作を行うと、不図示の機構により、各プロセスカートリッジの感光ドラム102は、転写ベルト406から離間する。同様に、各露光ヘッド106も、不図示の機構により図中上方向(天面方向)に移動し、各プロセスカートリッジの感光ドラム102から離間する。一方、扉410の閉操作を行うと、各露光ヘッド106は、不図示の機構により図中下方向(底面方向)に移動し、各プロセスカートリッジの感光ドラム102の表面を露光する位置へと移動する。
図1(c)は、筐体400からイエロー(Y)のプロセスカートリッジを取り外した状態を示す断面図である。本実施例のプロセスカートリッジは、感光ドラム102、帯電器402、現像器403が一体となっており、容易に筐体400から取り出して交換することができる構成となっている。
[露光ヘッドの構成]
次に、感光ドラム102に露光を行う露光ヘッド106について、図2を参照して説明する。図2(a)は、露光ヘッド106と感光ドラム102との位置関係を示す斜視図であり、図2(b)は、露光ヘッド106の内部構成と、露光ヘッド106からの光束がロッドレンズアレイ203により感光ドラム102に集光される様子を説明する図である。図2(a)に示すように、露光ヘッド106は、矢印方向に回転する感光ドラム102の上部の、感光ドラム102に対向する位置に、取付け部材(不図示)によってプリンタ100に取り付けられている(図1)。
図2(b)に示すように、露光ヘッド106は、駆動基板202と、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201と、ロッドレンズアレイ203と、ハウジング204から構成されている。ハウジング204には、ロッドレンズアレイ203と駆動基板202が取り付けられる。ロッドレンズアレイ203は、面発光素子アレイ素子群201からの光束を感光ドラム102上に集光させる。工場では、露光ヘッド106単体で組立て調整作業が行われ、各スポットのピント調整、光量調整が行われる。ここで、感光ドラム102とロッドレンズアレイ203との間の距離、及びロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との間の距離が、所定の間隔となるように組立て調整が行われる。これにより、面発光素子アレイ素子群201からの光が感光ドラム102上に結像される。そのため、工場でのピント調整時においては、ロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との距離が所定の値となるように、ロッドレンズアレイ203の取付け位置の調整が行われる。また、工場での光量調整時においては、面発光素子アレイ素子群201の各発光素子を順次発光させていき、ロッドレンズアレイ203を介して感光ドラム102上に集光させた光が所定光量になるように、各発光素子の駆動電流の調整が行われる。
[面発光素子アレイ素子群の構成]
図3は、面発光素子アレイ素子群201を説明する図である。図3(a)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面の構成を示す模式図であり、図3(b)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面(第1面)とは反対側の面(第2面)の構成を示す模式図である。
図3(a)に示すように、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップ1〜29が、駆動基板202の長手方向に沿って、千鳥状に2列に配置された構成を有している。なお、図3(a)において、上下方向は第1の方向である副走査方向(感光ドラム102の回転方向)を示し、水平方向は、副走査方向と直交する第2の方向である主走査方向を示す。各々の面発光素子アレイチップの内部には、計516個の発光点を有する面発光素子アレイチップの各素子が、面発光素子アレイチップの長手方向に所定の解像度ピッチで配列されている。本実施例では、面発光素子アレイチップの各素子のピッチは、第1の解像度である1200dpiの解像度のピッチである略21.16μm(≒2.54cm/1200ドット)となっている。その結果、1つの面発光素子アレイチップ内における516個の発光点の端から端までの間隔は、約10.9mm(≒21.16μm×516)である。面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップから構成されている。面発光素子アレイ素子群201における露光可能な発光素子数は14,964素子(=516素子×29チップ)となり、約316mm(≒約10.9mm×29チップ)の主走査方向の画像幅に対応した画像形成が可能となる。
図3(c)は、長手方向に2列に配置された面発光素子アレイチップのチップ間の境界部の様子を示す図であり、水平方向は、図3(a)の面発光素子アレイ素子群201の長手方向である。図3(c)に示すように、面発光素子アレイチップの端部には、制御信号が入力されるワイヤボンディングパッドが配置されており、ワイヤボンディングパッドから入力された信号により、転送部及び発光素子が駆動される。また、面発光素子アレイチップは、複数の発光素子を有している。面発光素子アレイチップ間の境界部においても、発光素子の長手方向のピッチ(2つの発光素子の中心点と中心点の間隔)は、1200dpiの解像度のピッチである略21.16μmとなっている。また、上下2列に並んだ面発光素子アレイチップは、上下の面発光素子アレイチップの発光点の間隔(図中、矢印Sで示す)が約84μm(1200dpiで4画素分、2400dpiで8画素分の各解像度の整数倍の距離)となるように配置されている。
また、図3(b)に示すように、面発光素子アレイ素子群201が実装された面とは反対側の駆動基板202の面には、駆動部303a、303b、及びコネクタ305が実装されている。コネクタ305の両側に配置された駆動部303a、303bは、それぞれ面発光素子アレイチップ1〜15、面発光素子アレイチップ16〜29を駆動する。駆動部303a、303bは、それぞれパターン304a、304bを介して、コネクタ305と接続されている。コネクタ305には、後述するLED制御基板501(図4参照)からの駆動部303a、303bを制御する信号線、電源電圧、グランドが接続されており、駆動部303a、303bと接続される。また、駆動部303a、303bからは、それぞれ面発光素子アレイ素子群201を駆動するための配線が駆動基板202の内層を通り、面発光素子アレイチップ1〜15、面発光素子アレイチップ16〜29に接続されている。
[本体基板、制御基板、露光ヘッドの制御構成]
図4は、本体基板500、LED制御基板501、及び各露光ヘッド106(106Y、106M、106C、106K)に実装された駆動基板202(202Y、202M、202C、202K)の制御構成を説明するブロック図である。制御基板である本体基板500は、画像形成時にプリンタ100を制御する制御回路が設けられたプリント基板であり、画像形成を制御するメインCPU510、及び画像処理を行う画像制御部503を有している。画像制御部503は、メインCPU510から画像形成指示を受信すると、画像形成するための画像データ(駆動信号の一例)をLED制御基板501のLED発光制御部504に出力する。画像データには、各露光ヘッド106の駆動基板202に実装された面発光素子アレイチップ1〜29の各面発光素子に対応した画素データが含まれている。そして、画像制御部503は、LED発光制御部504に所定の順で画像データを出力する。なお、本体基板500には、画像形成を制御するための各種制御回路が設けられているが、ここでは、露光ヘッド106の制御に関する制御回路のみを示し、その他の制御回路については省略している。
中継基板であるLED制御基板501は、LED発光制御部504を有している。LED発光制御部504は、本体基板500の画像制御部503から出力された画像データを受信し、受信した画像データに基づいて、各露光ヘッド106に実装された面発光素子アレイチップ1〜29の各面発光素子に対応した照射データを生成する。画像制御部503からの画像データには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)いずれの色であるかの色情報が含まれている。LED発光制御部504は、色情報に基づいて、各色に対応する感光ドラム102の照射データを各色の面発光素子アレイチップが実装された露光ヘッド106の駆動基板202に出力する。各露光ヘッド106の駆動基板202に実装された駆動部303a、303bは、LED発光制御部504から受信した照射データに基づいて、面発光素子の点灯制御を行い、感光ドラム102を露光する。
また、LED制御基板501は、本体基板500と露光ヘッド106の駆動基板202間を電気的に接続するための中継基板としての機能も備えている。具体的には、図4に示しているように、LED制御基板501と露光ヘッド106の駆動基板202(202Y、202M、202C、202K)との間は、ケーブル505(505Y、505M、505C、505K)が個別に接続されている。そして、ケーブル505を介して、LED制御基板501から露光ヘッド106の駆動基板202に、照射データであるシリアル信号、電源電圧信号、グランド信号などが伝達される。また、本体基板500とLED制御基板501との間は、フレキシブルフラットケーブルであるケーブル520を介して接続されている。そして、ケーブル520を介して伝送信号を伝達するため、各色の画像データをシリアライズ/デシリアライズ(SerDes)して画像データを伝送する合計10本の信号線が使用されている。10本の信号線の内訳は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の差動信号線4ペア(2本×4)と、電源電圧信号線(1本)及びグランド信号線(1本)である。
[本体基板とLED制御基板のケーブル接続の構成]
図5は、筐体400が収納された状態のプリンタ100を側面から見た図である。図5は、本体基板500、LED制御基板501の位置関係、及び本体基板500とLED制御基板501とを電気的に接続するケーブル520の接続構成を説明する図である。なお、本体基板500は、後述するガイド部材506L(図6参照)に設置されているが、図5ではガイド部材506Lは不図示としている。
LED制御基板501は、筐体400(図中、紙面手前側)の側壁の「後」端部に設置されている。一方、本体基板500は、ガイド部材506L上に設置されているが、LED制御基板501に比べて、プリンタ100の筐体の底面に近い位置に設置されている。また、本体基板500は、ケーブル520を接続するためのコネクタ540を有し、LED制御基板501は、ケーブル520を接続するためのコネクタ530を有している。
次に、フラットケーブルであるケーブル520の本体基板500とLED制御基板501との間の接続について説明する。本体基板500のコネクタ540に接続されたケーブル520は、本体基板500のコネクタ540から図中「後」方向に伸びた後、折り返し点522で折り返されて、図中「上」方向に伸びている。そして、ケーブル520は、折り返し点522から「上」方向にLED制御基板501のコネクタ530と同じ高さとなる位置まで伸びた後、折り返し点523で折り返され、「後」方向に伸びている。その後、「後」方向に伸びたケーブル520は、後述する図6に示すように、弧形状で、紙面奥側方向に曲げられ、LED制御基板501のコネクタ530に接続される。
[本体基板とLED制御基板を接続するケーブルの形状]
図6は、本体基板500とLED制御基板501との間を接続するケーブル520をプリンタ100の上方向から見たときの形状を示す模式図である。図6(a)は、筐体400をプリンタ100に収納した状態を示す模式図であり、図6(b)は、筐体400をプリンタ100の外部に引き出した場合のケーブル520の形状を示す模式図である。なお、図6(a)、(b)において、「前」(紙面に向かって右側)はプリンタ100の前面方向、「後」(紙面に向かって左側)はプリンタ100の背面方向を表している。また、「左」はプリンタ100の前面方向から見た左方向、「右」はプリンタ100の前面方向から見た右方向を表している。なお、図7、図8、図9(a)においても、「前」、「後」、「上」、「下」が示す方向は同様であり、図7、図8、図9(a)での説明を省略する。
図6(a)において、筐体400の外周は側壁で囲まれている。側壁400SR(第2壁部又は第1壁部)は、筐体400の側壁のうち、図中「右」側の側壁であり、側壁400SL(第1壁部又は第2壁部)は、筐体400の側壁のうち、図中「左」側の側壁である。そして、後壁部である側壁(第3壁部)は、図中「後」側、すなわち筐体400を引き出す方向の上流側の筐体400の側壁である。言い換えれば、第3壁部は、第1壁部の後側の端部と第2壁部の後側の端部と連続して形成された筐体400の側壁である。なお、ここでいう前後方向は筐体400がプリンタ100から引き出し又は装着される際の移動方向と一致する。
筐体400がプリンタ100に装着された位置を装着位置、筐体400がプリンタ100から引き出された位置を引き出し位置としたとき、装着位置から引き出し位置に向けて筐体400が移動する方向が「引き出し方向」である。筐体400が有する第3壁部は、プリンタ100から筐体400を引き出す方向における第1壁部の上流側端部とプリンタ100から筐体400を引き出す方向における第2壁部の上流側端部との双方に連続している。このように、第3壁部は、第1壁部及び第2壁部と共に筐体400の壁面を形成している。なお、上述したコネクタ530は、ケーブル520と接続される側が第3壁部よりも引き出し方向における上流側に突出している。また、図6(a)、(b)に示すように、ケーブル520は、LED制御基板501から引き出し方向とは反対方向に向けて延びているのが分かる。
また、本実施例では、LED制御基板501は、側壁400SLの「後」側の端部に設置されている。筐体400とプリンタ100の筐体との間には、プリンタ100の筐体に固定され、筐体400の引き出し、収納をガイドするガイド部材506が設けられている。対向面の一例であるガイド部材506は、筐体400の図中「右」、「左」側それぞれに設けられた一対の部材であり、図中「右」側のガイド部材506をガイド部材506R、図中「左」側のガイド部材506をガイド部材506Lとする。第1対向面がガイド部材506R、第2対向面がガイド部材506L、にそれぞれ対応する。
図中、ガイド部材506Lは、LED制御基板501から本体基板500に向けて延びるケーブル520を通す開口507が形成されている。ケーブル520はこの開口507部分において挟持されることで、ガイド部材506Lに固定されている。なお、固定の方法は挟持する構成に限らず、例えば接着剤などによるものでも構わない。本体基板500は、ガイド部材506Lに対してガイド部材506Rが配置されている側とは反対側においてプリンタ100に設けられている。このように、本体基板500は、LED制御基板501が側壁400SL(第1壁部)に設けられていれば、ガイド部材506L(第1対向面)が配置されている側でプリンタ100に対して固定される。一方、LED制御基板501が側壁400SR(第2壁部)に設けられていれば、側壁400SR(第2対向面)が配置されている側でプリンタ100に対して固定されている。このようにして、LED制御基板501と本体基板500とを接続するケーブル520の長さを可能な限り短くする工夫がなされている。
ケーブル520は、開口507を通って、本体基板500のコネクタ540とLED制御基板501のコネクタ530とを接続している。なお、開口507は、筐体400を引き出した場合と挿入した場合において、開口507からLED制御基板501までの距離が等しくなるような位置に設けられている。そのため、開口507の位置は、本体基板500よりも図中「後」側に設けられ、言い換えれば、開口507は筐体400が装着位置に位置するときに、第3壁部よりも引き出し方向における下流側でガイド部材506Lに形成されている。また、開口507の位置は、LED制御基板501よりも図中「前」側に設けられている。更に、ガイド部材506Lの図中「後」側の端部の位置は、筐体400の側壁400Rの位置よりも「後」側となっている。また、LED制御基板501と露光ヘッド106(106Y、106M、106C、106K)とは、ケーブル505(505Y、505M、505C、505K)を介して接続されている。
図6(a)において、本体基板500のコネクタ540から伸びたケーブル520は、開口507を通って、筐体400の側壁400SLとガイド部材506Lとに挟まれた空間に侵入する。そして、ケーブル520は、開口507から筐体400の側壁400SLに対向するガイド部材506Lに沿って張り付くように、ガイド部材506Lの図中「後」側の端部まで伸びている。そして、ケーブル520は、ガイド部材506の図中「後」側の端部からLED制御基板501に設けられたコネクタ530までは、その間のケーブル520の長さ(以下、余長(余長部)ともいう)に応じて、図6(a)に示すような円弧状の湾曲部を形成する。ここで、余長とは、開口507からLED制御基板501までのケーブル520の長さのうち、開口507からLED制御基板501までの距離(図10(a)参照)よりも長い部分の長さをいう。余長部は、筐体400の移動方向に沿って延びるとともに、筐体400の移動を許容するために設けられている。ケーブル520の余長により形成される円弧形状の湾曲部は、次の位置に形成される。すなわち、湾曲部は、筐体400の側壁400Rのプリンタ100の扉410により開閉される開口部側の面と反対側の面と、この面に対向するプリンタ100の筐体との間に形成される。更に、湾曲部は、筐体400の対向する側壁400SR、400SLの「後」方向に延長した側壁に挟まれた内側の位置(空間)に形成される。例えば、図6(a)に示す形成された湾曲部を円形状に見立てたときの円の中心520Cの図中「左」「右」方向の位置は、筐体400の対向する側壁400SRと側壁400SLの「後」方向の延長線の内側になる。なお、余長の長さが短いほど、湾曲部の半径(屈曲半径)は小さくなり、ケーブル520の耐久性を低下させる。そのため、ケーブル520は、筐体400をプリンタ100に収納した場合に、所定の半径以上の屈曲半径を有する湾曲部が形成されるような余長を有する必要がある。また、ケーブル520の余長が長すぎる場合には、例えば形成される湾曲部の一部が、側壁400Rに対向するプリンタ100の「後」側の筐体やシートSが搬送される搬送路に接触する場合がある。そのため、ケーブル520の余長は、一定の長さを超えないようにする必要がある。なお、本実施例では、所定の半径は、筐体400の側壁400SLとガイド部材506Lとの間の距離の半分、及び筐体400の側壁400SRとガイド部材506Rとの間の距離の半分よりも大きいものとする。
一方、図6(b)は、筐体400がプリンタ100から引き出された状態を示している。この場合、ケーブル520は、筐体400の図中「前」方向の移動に応じて、LED制御基板501上のコネクタ530に連れ回ることになる。その結果、ケーブル520は、筐体400がプリンタ100に収納されていた空間に、筐体400が収納されている状態のときよりも、より大きな屈曲半径を有する円弧状の湾曲部を形成する。これは、開口507からコネクタ530までの長さのうち、ケーブル520がガイド部材506Lに拘束されず、形状を変化させることが可能な長さが図6(a)の場合の余長よりも増えるためケーブル520が元の直線の形状に戻ろうとする力が働くからである。
以上説明したように、筐体400をプリンタ100から出し入れすることにより、ケーブル520は屈曲し、ケーブル520に負荷が印加されることになる。一般的に、ケーブル520に使用されるフラットケーブルは、屈曲に対する耐久寿命特性を有しており、寿命回数以上の屈曲を与えると断線を引き起こす場合がある。そのため、筐体400の出し入れ回数を満足する耐久回数に基づいて、ケーブル520に使用するフラットケーブルを選択する必要がある。また、フラットケーブルの屈曲耐久性は、図6(a)に示す湾曲部の屈曲半径が所定の屈曲半径よりも大きくなると、耐久寿命は長くなる。このため、ケーブル520の余長により形成される湾曲部が、側壁400Rと側壁400Rに対向するプリンタ100の筐体との間で、かつ、側壁400SR、400SLの延長線の内側の位置(空間)に形成されることで大きな屈曲半径を確保することができる。その結果、ケーブル520は、屈曲耐久性を満足することができる。
[LED制御基板を筐体の後部に設置した場合のケーブルの形状]
図6では、LED制御基板501を筐体400の側壁400SLに設置した場合のケーブル520の形状について説明した。図7は、LED制御基板501を、筐体400の側壁400Rのプリンタ100の筐体に対向する側の面(側壁400R(第3壁部)の扉410により開閉する開口部側の面と反対側の面)に設置した場合のケーブル520の形状を説明する模式図である。図7では、LED制御基板501は、本体基板500が設置されたガイド部材506Lに近い側の側壁400Rの端部に設置されている。そのため、各露光ヘッド106(106Y、106M、106C、106K)とLED制御基板501とを接続するケーブル505(505Y、505M、505C、505K)は側壁400R側から伸びている構成となっている。また、ケーブル520は、コネクタ530の、ガイド部材506Lから遠い側から伸びている(出ている)。これは、ケーブル520がコネクタ530の、ガイド部材506Lに近い側と接続されると、ケーブル520が弧形状を形成する際に、コネクタ530の出口に、屈曲半径の小さい屈曲部が形成されることを避けるためである。
このように、LED制御基板501を筐体400の側壁400Rに設置した場合も、ケーブル520が描く円弧の中心520Cの位置は、図6(a)と同様である。すなわち、ケーブル520が描く円弧の中心520Cは、筐体400の側壁400Rよりも後方で、かつ、筐体400の対向する側壁400SR、400SLの延長線よりも内側に位置している。そのため、図6と同様に、ケーブル520は、湾曲部に十分大きな屈曲半径を確保することができ、屈曲耐久性を満足することができる。
[本体基板とLED制御基板を接続するケーブルのその他の形状]
図8は、上述した図6(a)と同様の模式図であるが、コネクタ530の近傍でケーブル520に折り目520Bが設けられている点が異なる。折り目520Bは側壁400R(第3壁部)よりもプリンタ100の奥側に位置するように、ケーブル520に設けられている。言い換えれば、筐体400の引き出し方向において、側壁400Rよりも上流側においてケーブル520に折り目520Bが付けられている。ケーブル520に用いられるフラットケーブルは、弾性が強く、元の直線の形状に戻ろうとする力が働くケーブルであるが、例えば90度方向にケーブルを折り曲げる折り目を設けることにより、折り目を支点にして曲がりやすい性質を有している。そのため、図8に示すように、LED制御基板501上のコネクタ530近傍で折り目520Bのような折り目をケーブル520に設けることにより、ケーブル520の湾曲部の屈曲半径を図6(a)に比べて、より大きく取ることができる。これにより、更なる屈曲耐久性を向上させることができる。
ケーブル520に折り目520Bを設けることで、ケーブル520の屈曲半径をより大きく取れることができる反面、筐体400がプリンタ100に出し入れする際に、ケーブル520につけた折り目520Bは、繰り返し屈曲されることになる。そのため、ケーブル520が断線する可能性が高くなる。そこで、図9は、図8に示す構成にケーブル520の断線を防ぐため、ケーブル520を固定する固定部材521を設けた図であり、図9(a)はプリンタ100の上方向から見た場合の模式図であり、図9(b)は固定部材521の近傍を拡大した斜視図である。なお、図9(b)において、「前」はプリンタ100の前面方向、「後」はプリンタ100の背面方向、「上」はプリンタ100の天面方向、「下」はプリンタ100の底面方向を表している。また、「左」はプリンタ100の前面方向から見た左方向、「右」はプリンタ100の前面方向から見た右方向を表している。図9(a)、(b)に示すように、固定部材521は、筐体400の側壁400Rの、LED制御基板501が設置された側壁400SLに近い側の端部の近傍に配置されている。固定部材521を設けることにより、ケーブル520が弧形状を形成する際に折り目520Bに加わる力を低減させることができ、その結果、ケーブル520の断線を防ぐことができる。
以上説明したように、LED制御基板501の設置場所に応じたケーブルの接続構成により、従来のケーブルの接続構成の課題であったフラットケーブルの耐久性の維持と、画像形成装置の小型化の両立を実現することができる。なお、上述した実施例では、本体基板500は、プリンタ100の「左」側に設けられたガイド部材506Lに設置されていたが、ガイド部材506Lに限定されるものではなく、例えば「右」側のガイド部材506R側に設置してもよい。その際、LED制御基板501の設置位置は、本体基板500の設置位置に応じて、例えば筐体400の側壁400SRや、側壁400Rのガイド部材506Rに対向する端部に設置されることになる。
以上説明したように、本実施例によれば、本体基板とLED制御基板とを接続するフラットケーブルの耐久性を低下させないことができる。
102 感光ドラム
400 筐体
501 LED制御基板
506 ガイド部材
507 開口
520 フラットケーブル

Claims (8)

  1. 装置本体に対して回転可能な感光ドラムを備える画像形成装置であって、
    前記感光ドラムを露光する発光素子を有する光プリントヘッドと、
    前記感光ドラムと前記光プリントヘッドとを有し前記装置本体に装着された装着位置と前記装置本体から引き出された引き出し位置とに移動可能な筐体であって、前記感光ドラムの回転軸線方向における前記光プリントヘッドの一端側を支持する第1壁部と、前記回転軸線方向における前記光プリントヘッドの他端側を支持する第2壁部と、前記装着位置から前記引き出し位置へと向かう方向である引き出し方向における前記第1壁部の上流側端部と前記引き出し方向における前記第2壁部の上流側端部とに連続して形成され前記第1壁部と前記第2壁部と共に壁面をなす第3壁部と、を有する前記筐体と、
    前記第1壁部に対して前記第2壁部が配置されている側とは反対側に設けられ、前記回転軸線方向において前記第1壁部と対向する第1対向面と、
    前記第2壁部に対して前記第1壁部が配置されている側とは反対側に設けられ、前記回転軸線方向において前記第2壁部と対向する第2対向面と、
    前記第1対向面に対して前記第1壁部が配置されている側とは反対側もしくは前記第2対向面に対して前記第2壁部が配置されている側とは反対側において前記装置本体に設けられ、前記発光素子を駆動するための駆動信号を生成する本体基板と、
    前記第1壁部の前記第1対向面が配置されている側の面もしくは前記第2壁部の前記第2対向面が配置されている側の面のいずれかの面のうち、前記本体基板に近い側の面に設けられ、前記本体基板で生成された前記駆動信号を前記光プリントヘッドに中継する中継基板と、
    前記中継基板から前記引き出し方向とは反対方向に向けて延び、前記筐体が前記装着位置と前記引き出し位置のいずれに位置する場合においても前記第3壁部よりも前記引き出し方向における上流側において折り返されて、前記第1対向面と前記第2対向面とのうち前記本体基板に近い側の対向面に形成された開口を介して前記本体基板に接続されたケーブルと、
    を備え、
    前記開口は前記筐体が前記装着位置に位置するときに前記第3壁部よりも前記引き出し方向における下流側で前記対向面に形成されており、
    前記第3壁部よりも前記引き出し方向における上流側において、前記ケーブルのうち折り返されて前記回転軸線方向において対向する部分の間隔は、前記第1壁部もしくは前記第2壁部のうち前記中継基板が設けられた壁部と前記第1対向面もしくは前記第2対向面のうち前記壁部に対向する対向面との間隔よりも広いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中継基板は前記ケーブルが接続されるコネクタを備え、
    前記中継基板は、前記筐体の前記引き出し方向における上流側に設けられており、
    前記コネクタは、前記ケーブルと接続される側が前記第3壁部よりも前記引き出し方向における上流側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中継基板から前記引き出し方向における上流側に向けて延びる前記ケーブルは、前記第3壁部よりも前記引き出し方向における上流側において、前記第1壁部と前記第2壁部のうち前記中継基板が設けられていない方の壁部に向けて折り曲げられ、折り目が付いていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ケーブルを前記第3壁部に固定するための固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記折り目よりも前記第1壁部と前記第2壁部のうち前記中継基板が設けられていない方の壁部が配置されている側において前記第3壁部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ケーブルを前記第3壁部に固定するための固定部材を備え、
    前記固定部材は、前記中継基板から前記引き出し方向における上流側に向けて延びる前記ケーブルの一部を前記第3壁部に固定していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記開口は、前記筐体が前記引き出し位置に位置するときに前記第3壁部よりも前記引き出し方向における上流側に位置するように前記第1対向面もしくは前記第2対向面のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ケーブルの一部は前記開口によって挟持されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記ケーブルはフレキシブルフラットケーブルであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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