JP2020003748A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着器からの熱による色ずれを防止すること。【解決手段】感光ドラム102と、感光ドラム10上の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器403と、を有する複数のプロセスカートリッジと、感光ドラム102を露光して静電潜像を形成する複数の露光ヘッド106と、感光ドラム102上のトナー像が転写され、転写されたトナー像を用紙Pに転写する転写ベルト406と、用紙Pに転写された未定着のトナー像を用紙Pに定着させる定着部404と、定着部404と定着部404からの距離が最も小さい一のプロセスカートリッジとの間に設けられ、定着部404が放射する熱の伝搬を遮断する熱遮断部600と、を備え、熱遮断部600は、熱の伝搬を抑制する断熱部材602と、断熱部材602が固定される支持部601と、を有し、断熱部材602は、支持部601の一のプロセスカートリッジに対向する面側に固定されている。【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真方式で画像形成を行う画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置であるプリンタでは、次のような露光方式が一般的に知られている。すなわち、LED(Light Emitting Diode)や有機EL(Organic Electro Luminescence)などを用いた露光ヘッドを使用して感光ドラムを露光し、潜像形成を行う露光方式が一般的に知られている。露光ヘッドは、感光ドラムの長手方向に配列された発光素子列と、発光素子列からの光を感光ドラム上に結像させるロッドレンズアレイと、を有している。LEDや有機ELは、発光面からの光の照射方向がロッドレンズアレイと同一方向となる面発光形状を有する構成が知られている。ここで、発光素子列の長さは、感光ドラム上における画像領域幅に応じて決まり、プリンタの解像度に応じて発光素子間の間隔が決まる。例えば、1200dpiのプリンタの場合、画素の間隔は21.16μmであり、そのため、発光素子間の間隔も21.16μmに対応する間隔となる。このような露光ヘッドを使用したプリンタでは、レーザビームを回転多面鏡によって偏向されたレーザビームによって感光ドラムを走査するレーザ走査方式のプリンタと比べて、使用する部品数が少ないため、装置の小型化、低コスト化が容易である。また、露光ヘッドを使用したプリンタでは、回転多面鏡の回転によって生じる音が低減される。
このような露光ヘッドを用いたプリンタでは、光学レンズに屈折率分布型のレンズアレイが用いられる。屈折率分布型のレンズアレイは、凸面や凹面のレンズを必要とせず、レンズ長によって焦点距離を変えることができ、複雑な光学系を構成する必要がないため、コンパクトな光学系を構成することができる。一方、屈折率分布型のレンズアレイは、発光点から結像面までの距離が短いため、感光ドラムに近接した位置から露光を行う必要がある。そのため、感光ドラム表面に残留したトナーがロッドレンズアレイの表面に付着しやすく、トナー汚れに起因する不良画像(主に用紙搬送方向に伸びるスジ画像)が発生するという課題があった。そこで、例えば特許文献1では、ユーザが露光ヘッドのトナー汚れを取り除くための清掃を行えるように、次のような構成が提案されている。すなわち、画像形成装置本体に開閉可能なカバー部とカバー支持体を設け、カバー部が複数の露光ヘッドを支持することにより、ユーザがカバーを開放した際に露光ヘッドのロッドレンズアレイ表面を清掃することが可能な構成が提案されている。
特許第6010969号公報
将来的に更なる画像形成装置の高速化を考慮した場合、トナーカートリッジの大型化や露光ヘッドの単位時間あたりの発光時間の増加が見込まれる。そのため、露光ヘッド周辺の空間が狭くなることによる対流の低下や、発光時間の増加による発熱量の上昇によって露光ヘッドの温度上昇量が増加することが懸念される。
露光ヘッドは、主走査方向(画像形成装置が用紙を搬送する方向に対して直交する方向)に約300mmの長さを有する基板を備えている。基板がこのように長いため、発光時間の増加により発熱量が増大し温度が上昇すると、基板が膨張することにより変形し、撓みを生じる場合がある。基板に撓みが生じることにより、露光ヘッドの基板上に実装された発光点であるLEDの位置ずれが生じ、その結果、LEDにより露光される感光ドラムの主走査方向の露光位置にずれが生じることになる。画像形成装置が例えばカラープリンタである場合には、露光ヘッドは各トナーの色、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの感光ドラムに対応して設けられている。そのため、上述した撓みが発生し、更に色毎に撓み量が異なると、色間で感光ドラム上の主走査方向の露光位置のずれが生じ、色ずれにつながるおそれがある。
上述した色毎の撓み量の違いが発生する要因としては、LEDが発する色によって露光ヘッドの温度上昇量が異なることが考えられる。画像形成装置内部において、定着器の周辺は高温となるため、露光ヘッドや感光ドラム等が設けられた画像形成部は定着器から放射される熱の影響を受けやすい。そのため、定着器に近接した位置に配置されている露光ヘッドほど定着器からの熱による温度上昇量が大きく、定着器から離れた位置に配置されている露光ヘッドほど定着器からの熱による温度上昇量が小さくなる。その結果、配置された位置により露光ヘッドの温度上昇量の差が生じやすくなる。このように、定着器による露光ヘッドの色毎の温度上昇量、すなわち配置位置に応じた温度上昇量の差が、露光ヘッドの基板の撓み量の違いを生み、その結果、感光ドラム上の主走査方向の色ずれにつながるという課題がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、定着器からの熱による色ずれを防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)静電潜像が形成される感光ドラムと、前記感光ドラム上の前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部と、を有する複数の画像形成部と、前記感光ドラムに対応して設けられ、前記感光ドラムを露光して前記静電潜像を形成する複数の露光部と、前記感光ドラム上の前記トナー像が転写され、転写された前記トナー像を記録材に転写する転写部と、記録材に転写された未定着のトナー像を前記記録材に定着させる定着部と、前記定着部と、複数の前記画像形成部のうち前記定着部からの距離が最も小さい一の画像形成部との間に設けられ、前記定着部が放射する熱の伝搬を遮断する熱遮断部と、を備え、前記熱遮断部は、熱の伝搬を抑制する断熱部材と、前記断熱部材が固定される支持部と、を有し、前記支持部は、少なくとも前記一の画像形成部に対向する面を有し、前記断熱部材は、前記支持部の前記一の画像形成部に対向する面側に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
(2)開口を備える画像形成装置であって、静電潜像が形成される感光ドラムと、前記感光ドラム上の前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部と、を有する複数の画像形成部を有し、外周を前記複数の画像形成部を支持する側壁部で囲まれ、前記開口を介して前記画像形成装置からの引き出し及び挿入が可能な作像部と、前記感光ドラムに対応して設けられ、前記感光ドラムを露光して前記静電潜像を形成する複数の露光部と、前記感光ドラム上の前記トナー像が転写され、転写された前記トナー像を記録材に転写する転写部と、記録材に転写された未定着のトナー像を前記記録材に定着させる定着部と、を備え、前記作像部は、前記定着部が放射する熱の伝搬を遮断する断熱部材を有し、前記断熱部材は、前記側壁部のうち前記定着部に対向する側壁部の前記定着部に対向する面に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、定着器からの熱による色ずれを防止することができる。
実施例1の画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施例1、2の露光ヘッドと感光ドラムの位置関係を説明する図、及び露光ヘッドの構成を説明する図 実施例1、2の駆動基板の模式図、及び面発光素子アレイチップの構成を説明する図 実施例1、2の本体基板、制御基板、駆動基板の制御ブロック図 実施例1の熱遮断部を説明する画像形成装置の概略断面図 実施例1の熱遮断部の構成を説明する斜視図 実施例1の定着部、熱遮断部及び露光ヘッドの配置を説明する斜視図 実施例2の画像形成装置の構成を示す概略断面図 実施例2の熱遮断部及び露光ヘッドの配置を説明する斜視図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1(a)は、実施例1における電子写真方式の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図1(a)に示す画像形成装置100は、筐体部413、各色のトナー像を形成する4つのプロセスカートリッジ、定着部404、給紙/搬送部405、及び画像形成を制御する制御部(不図示)を備えた本体基板500を有している。更に、画像形成装置100は、開口を開閉するカバー部410、及び各露光ヘッド106を制御するLED制御基板501を有している。また、画像形成装置の筐体部413には、各プロセスカートリッジ、定着部404、給紙/搬送部405、本体基板500等が収容され、筐体部413の外周は、側壁部で囲まれている。なお、図1(a)、(b)、(c)において、「前」(紙面に向かって右側)は画像形成装置の前面方向、「後」(紙面に向かって左側)は画像形成装置の背面方向を表している。また、「上」(紙面に向かって上側)は画像形成装置の天面方向、「下」(紙面に向かって下側)は画像形成装置の底面方向を表している。また、図5、図8においても、「前」、「後」、「上」、「下」が示す方向は同様であり、図5、図8での説明を省略する。
画像形成装置100は、内部にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーの色が異なる4つのプロセスカートリッジ(画像形成部)を有している。各プロセスカートリッジは、同一構成であり、感光ドラム102、帯電器402、現像器403から構成されている。また、各プロセスカートリッジの感光ドラム102に対向して、露光ヘッド106が配置されている。なお、符号の末尾に記載した添え字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのプロセスカートリッジの部材であることを指している。以下では、特定のプロセスカートリッジの説明を行う場合を除き、添え字の記載を省略する。
画像形成が開始されると、各プロセスカートリッジにおいて、帯電器402は、図中矢印方向(反時計回り方向)に回転する感光ドラム102の表面を一様に帯電する。続いて、露光部である露光ヘッド106は、LED制御基板501からの照射データに応じてLEDアレイのチップ面を発光させ、発光された光を、ロッドレンズアレイによって感光ドラム102の表面に集光させて、静電潜像を形成する。なお、露光ヘッド106の構成については後述する。現像部である現像器403は、感光ドラム102上(感光ドラム上)の静電潜像にトナーを付着させて現像し、トナー像を形成させる。
転写部である転写ベルト406は、給紙カセット408と各感光ドラム102との間に設けられ、複数のローラに張架され、図中、矢印方向(時計回り方向)に回転する無端状のベルトである。また、各感光ドラム102に対向する位置には、転写ベルト406を挟み込むように、転写ローラが転写ベルト406の内側に配置されている。各プロセスカートリッジの感光ドラム102上に形成されたトナー像は、転写ローラによって感光ドラム102に当接された転写ベルト406に転写され、各色のトナー像が転写ベルト406上で重ね合わされて、フルカラーのトナー像が形成される。
一方、各プロセスカートリッジでの画像形成に合わせて、給紙/搬送部405の給紙カセット408からは、記録材である用紙Pが給紙され、二次転写装置407に向けて搬送路を搬送される。二次転写装置407では、転写ベルト406上に形成されたトナー像が、搬送されてきた用紙Pに転写される。そして、トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト412により定着部404へと搬送される。定着部404では、搬送された用紙P上の未定着のトナー像に加圧・加熱処理が行われ、トナー像が用紙Pに定着される。その後、トナー像が定着された用紙Pは、搬送路を搬送されて、排出トレイ409に排出される。
上述した図1(a)は、カバー部410を閉じた閉状態の画像形成装置100の構成を示す断面図であったが、図1(b)は、カバー部410を開いた開状態の画像形成装置の構成を示す断面図である。開口を開閉するため、カバー部410の図1(b)中の基端部(図中後部側の端部)は、画像形成装置100の筐体部413に回動可能に支持されている。また、図1(b)に示すように、露光ヘッド106は、カバー部410に支持されており、カバー部410を開ける操作に伴い、カバー部410とともに、図中上方向に移動し、各プロセスカートリッジの感光ドラム102から離間する。また、カバー部410を開ける操作を行うと、不図示の機構により、各プロセスカートリッジの感光ドラム102は、転写ベルト406から離間する。一方、カバー部410を閉じる操作を行うと、各露光ヘッド106は、図中下方向に移動し、各プロセスカートリッジの感光ドラム102の表面を露光する位置へと移動する。
図1(c)は、画像形成装置100からブラック(K)のプロセスカートリッジを取り外した状態を示す断面図である。本実施例のプロセスカートリッジは、感光ドラム102、帯電器402、現像器403が一体となっており、容易に画像形成装置100から取り外して交換することができる構成となっている。
[露光ヘッドの構成]
次に、感光ドラム102に露光を行う露光ヘッド106について、図2を参照して説明する。図2(a)は、露光ヘッド106と感光ドラム102との位置関係を示す斜視図であり、図2(b)は、露光ヘッド106の内部構成と、露光ヘッド106からの光束がロッドレンズアレイ203により感光ドラム102に集光される様子を説明する図である。図2(a)に示すように、露光ヘッド106は、矢印方向に回転する感光ドラム102の上部の、感光ドラム102に対向する位置に、取付け部材(不図示)によって画像形成装置100に取り付けられている(図1)。
図2(b)に示すように、露光ヘッド106は、駆動基板202と、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201と、ロッドレンズアレイ203と、ハウジング204から構成されている。ハウジング204には、ロッドレンズアレイ203と駆動基板202が取り付けられる。ロッドレンズアレイ203は、面発光素子アレイ素子群201からの光束を感光ドラム102上に集光させる。工場では、露光ヘッド106単体で組立て調整作業が行われ、各スポットのピント調整、光量調整が行われる。ここで、感光ドラム102とロッドレンズアレイ203との間の距離、及びロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との間の距離が、所定の間隔となるように組立て調整が行われる。これにより、面発光素子アレイ素子群201からの光が感光ドラム102上に結像される。そのため、工場でのピント調整時においては、ロッドレンズアレイ203と面発光素子アレイ素子群201との距離が所定の値となるように、ロッドレンズアレイ203の取付け位置の調整が行われる。また、工場での光量調整時においては、面発光素子アレイ素子群201の各発光素子を順次発光させていき、ロッドレンズアレイ203を介して感光ドラム102上に集光させた光が所定光量になるように、各発光素子の駆動電流の調整が行われる。
[面発光素子アレイ素子群の構成]
図3は、面発光素子アレイ素子群201を説明する図である。図3(a)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面の構成を示す模式図であり、図3(b)は、駆動基板202の面発光素子アレイ素子群201が実装された面(第1面)とは反対側の面(第2面)の構成を示す模式図である。
図3(a)に示すように、駆動基板202に実装された面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップ1〜29が、駆動基板202の長手方向に沿って、千鳥状に2列に配置された構成を有している。なお、図3(a)において、上下方向は第1の方向である副走査方向(感光ドラム102の回転方向)を示し、水平方向は、副走査方向と直交する第2の方向である主走査方向を示す。各々の面発光素子アレイチップの内部には、計516個の発光点を有する面発光素子アレイチップの各素子が、面発光素子アレイチップの長手方向に所定の解像度ピッチで配列されている。本実施例では、面発光素子アレイチップの各素子のピッチは、第1の解像度である1200dpiの解像度のピッチである略21.16μm(≒2.54cm/1200ドット)となっている。その結果、1つの面発光素子アレイチップ内における516個の発光点の端から端までの間隔は、約10.9mm(≒21.16μm×516)である。面発光素子アレイ素子群201は、29個の面発光素子アレイチップから構成されている。面発光素子アレイ素子群201における露光可能な発光素子数は14,964素子(=516素子×29チップ)となり、約316mm(≒約10.9mm×29チップ)の主走査方向の画像幅に対応した画像形成が可能となる。
図3(c)は、長手方向に2列に配置された面発光素子アレイチップのチップ間の境界部の様子を示す図であり、水平方向は、図3(a)の面発光素子アレイ素子群201の長手方向である。図3(c)に示すように、面発光素子アレイチップの端部には、制御信号が入力されるワイヤボンディングパッドが配置されており、ワイヤボンディングパッドから入力された信号により、転送部及び発光素子が駆動される。また、面発光素子アレイチップは、複数の発光素子を有している。面発光素子アレイチップ間の境界部においても、発光素子の長手方向のピッチ(2つの発光素子の中心点と中心点の間隔)は、1200dpiの解像度のピッチである略21.16μmとなっている。また、上下2列に並んだ面発光素子アレイチップは、上下の面発光素子アレイチップの発光点の間隔(図中、矢印Sで示す)が約84μm(1200dpiで4画素分、2400dpiで8画素分の各解像度の整数倍の距離)となるように配置されている。
また、図3(b)に示すように、面発光素子アレイ素子群201が実装された面とは反対側の駆動基板202の面には、駆動部303a、303b、及びコネクタ305が実装されている。コネクタ305の両側に配置された駆動部303a、303bは、それぞれ面発光素子アレイチップ1〜15、面発光素子アレイチップ16〜29を駆動する。駆動部303a、303bは、それぞれパターン304a、304bを介して、コネクタ305と接続されている。コネクタ305には、後述するLED制御基板501(図4参照)からの駆動部303a、303bを制御する信号線、電源電圧、グランドが接続されており、駆動部303a、303bと接続される。また、駆動部303a、303bからは、それぞれ面発光素子アレイ素子群201を駆動するための配線が駆動基板202の内層を通り、面発光素子アレイチップ1〜15、面発光素子アレイチップ16〜29に接続されている。
[本体基板、制御基板、露光ヘッドの制御構成]
図4は、本体基板500、LED制御基板501、及び各露光ヘッド106(106Y、106M、106C、106K)に実装された駆動基板202(202Y、202M、202C、202K)の制御構成を説明するブロック図である。本体基板500は、図1に示すように、画像形成装置の筐体部413の下部に配置され、画像形成を制御するメインCPU510、及び画像処理を行う画像制御部503を有している。画像制御部503は、メインCPU510から画像形成指示を受信すると、画像形成するための画像データをLED制御基板501のLED発光制御部504に出力する。画像データには、各露光ヘッド106の駆動基板202に実装された面発光素子アレイチップ1〜29の各面発光素子に対応した画素データが含まれている。そして、画像制御部503は、LED発光制御部504に所定の順番で画像データを出力する。なお、本体基板500には、画像形成を制御するための各種制御回路が設けられているが、ここでは、露光ヘッド106の制御に関する制御回路のみを示し、その他の制御回路については省略している。
LED制御基板501は、図1に示すように、カバー部410に設置され、LED発光制御部504を有している。LED発光制御部504は、本体基板500の画像制御部503から出力された画像データを受信し、受信した画像データに基づいて、各露光ヘッド106に実装された面発光素子アレイチップ1〜29の各面発光素子に対応した照射データを生成する。画像制御部503からの画像データには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)いずれの色であるかの色情報が含まれている。LED発光制御部504は、色情報に基づいて、各色に対応する感光ドラム102の照射データを各色の面発光素子アレイチップが実装された露光ヘッド106の駆動基板202に出力する。各露光ヘッド106の駆動基板202に実装された駆動部303a、303bは、LED発光制御部504から受信した照射データに基づいて、面発光素子の点灯制御を行い、感光ドラム102を露光する。なお、LED制御基板501は、本体基板500と露光ヘッド106の駆動基板202間を電気的に接続するための中継基板としての機能も備えている。
[熱遮断部]
図5(a)は、上述した図1(a)に示す画像形成装置100に、定着部404から露光ヘッド106への放射熱の伝播を遮断する熱遮断部600を設けた構成を説明する画像形成装置100の断面図である。図5(a)では、画像形成装置100はカバー部410が閉じられており、画像形成が可能な状態となっている。熱遮断部600は、画像形成装置100内部において、定着部404と、定着部404に最も近い位置に配置されたイエロー(Y)のプロセスカートリッジとの間に配置されており、筐体部413に固定されている。熱遮断部600の図中上方向の天面部の高さは筐体部413の天面部と同じ高さであり、図中下方向の底面部の高さは、搬送ベルト412により搬送される用紙Pが導入される定着部404の導入口と略同じ高さとなっている。このように、熱遮断部600を図5(a)に示す位置に配置することにより、画像形成時に定着部404から発生する熱の対流と放射による各露光ヘッド106への熱の伝搬を抑制することができる。また、図5(b)は、カバー部410を開けた状態を示す画像形成装置100の構成を示す断面図である。熱遮断部600は、図5(b)に示すように、画像形成装置100の筐体部413に固定されている。
[熱遮断部の構成]
図6は、熱遮断部600の詳細な構成を説明する図であり、画像形成装置100の筐体部413に固定された熱遮断部600の構成を示す斜視図である。なお、説明の都合上、カバー部410や筐体部413内部に設置されているプロセスカートリッジや定着部404等を省略している。図6において、「前」は画像形成装置の前面方向、「後」は画像形成装置の背面方向、「上」は画像形成装置の天面方向、「下」は画像形成装置の底面方向を表している。また、「左」は画像形成装置の前面方向から見た左方向、「右」は画像形成装置の前面方向から見た右方向を表している。なお、後述する図7、図9においても同様である。
図6に示すように、破線枠で示す熱遮断部600は、断熱部材602、断熱部材602を支持する支持部601から構成されている。支持部601は、第1の面である面601a、及び第2の面である面601bから構成されている。面601aは、長手方向(図中、左右方向)の各端部が筐体部413の感光ドラム102の長手方向の側壁の天面部に支持されており、端部側に設けられた取付け穴(ネジ穴)604を介して、固定部材であるネジ603により、筐体部413に固定されている。一方、面601bは、面601aと接続され、筐体部413の底面方向に延びる平面であり、面601bの長手方向(図中、左右方向)の長さは、面601aが固定された筐体部413の対向する側壁の内面側の幅(側壁間の距離)と略同じ長さである。そのため、画像形成時に定着部404から生じる熱により熱せられた空気の、プロセスカートリッジが配置された空間への侵入が遮断される。また、支持部601に例えばアルミニウム製の板材を用いることにより、定着部404からの放射熱が反射されるため、熱を遮断する遮熱性を向上させることができる。
また、断熱部材602は、支持部601の面601bのプロセスカートリッジや露光ヘッド106に対応する面側に固定されている。断熱部材602は、図6に示すように、面601bと略同じ大きさを有し、面601bの略全体を覆う形状となっている。定着部404からの熱を断熱する断熱部材602には、例えば、繊維系や発泡プラスチック系の断熱材を用いることができる。特に、発泡スチロール等の発泡プラスチック系の断熱材は加工が容易であるため、例えば板状に加工して用いてもよい。
[熱遮断部の配置位置]
図7は、熱遮断部600と露光ヘッド106、定着部404の配置関係を説明するための図である。なお、図7において、筐体部413、転写ベルト406、露光ヘッド106、感光ドラム102を除くプロセスカートリッジ等は省略している。上述したように、熱遮断部600は、定着部404と、4つのプロセスカートリッジのうち、定着部404に最も近い位置に配置されているイエロー(Y)のプロセスカートリッジとの間に、感光ドラム102の長手方向に沿うように設置されている。また、面601bの図中下方向の端部は、定着部404の用紙Pの導入口である2つのローラが当接するニップ部と略同じ高さに位置している。定着部404から生じる熱により熱せられた空気がプロセスカートリッジの設置された空間へ侵入しないように遮断する支持部601と、定着部404からの放射熱が伝播しないように設けられた断熱部材602により、熱の伝播を抑制することができる。これにより、露光ヘッド106の定着部404による温度上昇が緩和される。その結果、露光ヘッド106の温度上昇による色ずれの発生が防止され、色ずれによる画像品質の劣化を抑えることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、定着器からの熱による色ずれを防止することができる。
実施例1では、上部に設けられた開口を開閉するカバー部を有する画像形成装置の熱遮断部について説明した。実施例2では、前面に設けられた開口を開閉するカバー部を有する画像形成装置の熱遮断部について説明する。なお、プロセスカートリッジを構成する部材は、実施例1と同様であるが、本実施例では、全てのプロセスカートリッジを画像形成装置外部に引き出せる構成となっている点が実施例1とは異なる。
[画像形成装置の構成]
図8(a)は、実施例2における電子写真方式の画像形成装置の構成を示す概略断面図である。図8(a)に示す画像形成装置200は、画像形成装置の筐体415、作像部411、定着部404、給紙/搬送部405、作像部411の引き出し口を開閉するカバー部414、及び画像形成を制御する制御部(不図示)を備えた本体基板500を有している。
作像部411は、内部にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーの色が異なる4つのプロセスカートリッジ(画像形成部)を有し、画像形成装置200からの挿入・引き出しが可能なユニットである。作像部411は、上部、下部は開放(開放面)されており、外周側面部は、側壁で囲まれ、各プロセスカートリッジは、側壁に支持されている。また、作像部411を引き出す方向の上流側の、作像部411の側壁の背面側には、定着部404からの放射熱の伝播を抑制するための断熱部材602が固定されている。各プロセスカートリッジの構成は、前述した実施例1と同様であり、ここでの説明は省略する。また、符号の末尾に記載した添え字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのプロセスカートリッジの部材であることを指している。以下では、特定のプロセスカートリッジの説明を行う場合を除き、添え字の記載を省略する。また、画像形成動作は、実施例1の図1(a)に示す画像形成装置100と同様であり、ここでの説明は省略する。
図8(b)は、画像形成装置200から作像部411を引き出した状態を示す断面図である。図8(b)は、図8(a)に示す回動可能に設けられたカバー部414の閉状態から開状態に移行させる開操作を行い、開操作により形成された開口である引き出し口から、作像部411を画像形成装置200の外部に引き出した状態を示している。本実施例の画像形成装置200には、作像部411の挿入・引き出し作業を容易にするために、作像部411が載置されるレール部材(不図示)が、作像部411の挿入方向に設置されている。作像部411は、レール部材の上に載置され、レール部材に案内されることによって、画像形成装置200の内部を移動可能となっている。また、カバー部414の開操作を行うと、不図示の機構により、各プロセスカートリッジの感光ドラム102は、転写ベルト406から離間する。同様に、各露光ヘッド106も、不図示の機構により図中上方向(天面方向)に移動し、各プロセスカートリッジの感光ドラム102から離間する。これにより、作像部411を引き出すことが可能となる。一方、カバー部414の閉操作を行うと、各露光ヘッド106は、不図示の機構により図中下方向(底面方向)に移動し、各プロセスカートリッジの感光ドラム102の表面を露光する位置へと移動する。
[熱遮断部の構成]
図9は、本実施例の定着部404からの放射熱を遮断する熱遮断部である断熱部材602の配置を説明する斜視図である。図9は、定着部404の方向から作像部411を見たときの作像部411、断熱部材602、感光ドラム102、露光ヘッド106を示した斜視図であり、プロセスカートリッジのその他の部材は省略している。図9に示すように、断熱部材602は、作像部411の、カバー部414(図9には不図示)と対向する、作像部411を引き出す方向(図中、前方向)の上流側の側壁の背面側に固定されている。断熱部材602は、図9に示すように、側壁の背面と略同じ大きさを有し、背面の略全体を覆う形状となっている。なお、感光ドラム102を露光する露光ヘッド106は、図9に示すように、作像部411の内部に配置され、不図示の機構によって固定されている。また、各色に対応する感光ドラム102の照射データを各色の面発光素子アレイチップが実装された露光ヘッド106の駆動基板202に出力するLED発光制御部504は、作像部411に固定されているものとする(図8、9では不図示)。断熱部材602を定着部404に対抗する作像部411の側壁部、すなわち定着部404と露光ヘッド106の間に固定することにより、定着部404から発生する熱の対流と放射による作像部411への熱の伝播が抑制される。これにより、作像部411の内部に設置されたプロセスカートリッジや露光ヘッド106への定着部404からの放射熱による影響が緩和され、定着部404からの熱による露光ヘッドの温度上昇量を抑えることができる。特に、定着部404に最も近い位置に配置された露光ヘッド106Yの昇温が抑制されることによって、色間の駆動基板202の温度上昇による撓み量の差が軽減され、色ずれ量が抑えられるため、色ずれによる画像品質の劣化を抑えることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、定着器からの熱による色ずれを防止することができる。
102 感光ドラム
106 露光ヘッド
403 現像器
404 定着部
406 転写ベルト
600 熱遮断部
601 支持部
602 断熱部材

Claims (10)

  1. 静電潜像が形成される感光ドラムと、前記感光ドラム上の前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部と、を有する複数の画像形成部と、
    前記感光ドラムに対応して設けられ、前記感光ドラムを露光して前記静電潜像を形成する複数の露光部と、
    前記感光ドラム上の前記トナー像が転写され、転写された前記トナー像を記録材に転写する転写部と、
    記録材に転写された未定着のトナー像を前記記録材に定着させる定着部と、
    前記定着部と、複数の前記画像形成部のうち前記定着部からの距離が最も小さい一の画像形成部との間に設けられ、前記定着部が放射する熱の伝搬を遮断する熱遮断部と、
    を備え、
    前記熱遮断部は、熱の伝搬を抑制する断熱部材と、前記断熱部材が固定される支持部と、を有し、
    前記支持部は、少なくとも前記一の画像形成部に対向する面を有し、
    前記断熱部材は、前記支持部の前記一の画像形成部に対向する面側に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上方に開口を有し、下方に底面を有し、前記複数の画像形成部、前記転写部、前記定着部、及び前記熱遮断部を収容し、外周を側壁で囲まれた筐体部と、
    前記筐体部の前記開口を開状態又は閉状態にするカバー部と、
    を備え、
    前記支持部は、前記感光ドラムの長手方向に伸びた第1の面と、前記第1の面と接続され、前記筐体部の前記底面に向かう底面方向に伸びる第2の面と、を有し、
    前記第1の面の前記長手方向の各端部は、それぞれ前記筐体部の対向する前記側壁の天面部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録材が前記定着部に導入されるための導入口を備え、
    前記第2の面の前記長手方向の長さは、前記第1の面の前記端部が支持されている前記側壁間の幅と略同じ長さを有し、前記第2の面の前記筐体部の前記底面方向の端部は、前記導入口と略同じ高さに位置することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記断熱部材は、前記第2の面に固定されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記支持部は、アルミニウム製の部材であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記露光部は、前記カバー部に支持されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 開口を備える画像形成装置であって、
    静電潜像が形成される感光ドラムと、前記感光ドラム上の前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部と、を有する複数の画像形成部を有し、外周を前記複数の画像形成部を支持する側壁部で囲まれ、前記開口を介して前記画像形成装置からの引き出し及び挿入が可能な作像部と、
    前記感光ドラムに対応して設けられ、前記感光ドラムを露光して前記静電潜像を形成する複数の露光部と、
    前記感光ドラム上の前記トナー像が転写され、転写された前記トナー像を記録材に転写する転写部と、
    記録材に転写された未定着のトナー像を前記記録材に定着させる定着部と、
    を備え、
    前記作像部は、前記定着部が放射する熱の伝搬を遮断する断熱部材を有し、
    前記断熱部材は、前記側壁部のうち前記定着部に対向する側壁部の前記定着部に対向する面に固定されていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記断熱部材は、前記断熱部材が固定されている前記側壁部の面の全体を覆っていることを特徴とすることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記開口を開状態又は閉状態にするカバー部を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記断熱部材は、繊維系又は発泡プラスチック系の部材であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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