JP2020069826A - フードロック装置のケーブル組付構造 - Google Patents

フードロック装置のケーブル組付構造 Download PDF

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悟 三宅
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Abstract

【課題】操作ケーブルの組み付け作業の作業性が悪化することを抑制できるフードロック装置のケーブル組付構造を提供する。【解決手段】車両の幅方向に延びるように配置された操作ケーブル16のワイヤ18の先端の連結部19が、ガイド部31における第2係止部30側の端部に当てられた状態のもと、操作ケーブル16が第1係止部25側に移動される。その後、連結部19がガイド部31によってガイドされつつガイド部31の第1係止部25側の端部まで移動すると、その第1係止部25の上方に連結部19が位置する。このとき、連結部19が落下するとともに、操作ケーブル16のワイヤ18がガイド部31のスリットを通って落下する。その結果、連結部19がポール20の第1係止部25に係止される。更に、操作ケーブル16においてワイヤ18が突出するケーブルアウタ17の先端部が、第2係止部30に係止される。【選択図】図8

Description

本発明は、フードロック装置のケーブル組付構造に関する。
自動車等の車両においては、エンジンフードを閉じ位置で固定したり、同固定を解除したりするためのフードロック装置が設けられている。同装置は、車両の前端部に位置するラジエータサポートに対し取り付けられるベースプレートと、エンジンフードの上記固定及び同固定の解除を行うロック機構と、そのロック機構を操作するための車両の幅方向に延びる操作ケーブルと、を備えている。
上記ロック機構には、操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部を係止する第1係止部が形成されている。一方、上記ラジエータサポートには操作ケーブルにおいてワイヤが突出するケーブルアウタの先端部が係止される第2係止部が設けられている。そして、上記ロック機構は、操作ケーブルのワイヤの引っ張りを通じてエンジンフードの閉じ位置での固定を解除する一方、上記ワイヤの引っ張りをやめることによって上記エンジンフードの閉じ位置での固定が可能となるよう構成されている。
上記フードロック装置のベースプレートをラジエータサポートに取り付けた状態では、同装置における第1係止部及び第2係止部が、上記ラジエータサポートの遮蔽部によって車両の前方側に対し遮蔽される。これは、フードロック装置に対し操作ケーブルを組み付けた状態のとき、すなわち操作ケーブルの連結部及びケーブルアウタが第1係止部及び第2係止部に係止された状態のとき、車両の前方側からは操作ケーブルのワイヤに触れられないようにするためである。
ところで、上記フードロック装置においては、同装置のベースプレートを車両の前端部に位置するラジエータサポートに対し取り付けた後、同装置に対し操作ケーブルを組み付ける場合がある。この場合、同装置における第1係止部及び第2係止部が、ラジエータサポートの遮蔽部によって車両の前方側に対し遮蔽されている関係から、例えば特許文献1に示されるようにフードロック装置に対する操作ケーブルの組み付けが行われる。
特許文献1では、車両の後方側から前方側に向けて操作ケーブルを延ばし、その操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部を、フードロック装置におけるロック機構の第1係止部の下方に配置する。その状態で、操作ケーブルを上方にスライド移動させることにより、上記連結部を第1係止部まで上昇させた後、同操作ケーブルを上記連結部周りに水平方向に90°回転させることにより、上記連結部を第1係止部に係止する。
更に、操作ケーブルにおけるケーブルアウタの先端部をラジエータサポートに対し第2係止部によって係止する。詳しくは、上記ケーブルアウタの先端部をラジエータサポートに取り付けられているベースプレートの第2係止部に係止することにより、上記先端部がベースプレートの第2係止部を介してラジエータサポートに対し係止される。
特開2010−275725号公報
特許文献1では、フードロック装置に対し操作ケーブルを組み付ける際、操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部を中心として同操作ケーブルを水平方向に90°回転させている。しかし、このように操作ケーブルを水平方向に90°回転させる際には、操作ケーブルにおける上記連結部から離れた部分の移動量が大きくなる。このため、操作ケーブルの上記連結部から離れた部分が車両の他の部品と接触しないようにしながら、操作ケーブルの組み付け作業を行うことになり、それによって同組み付け作業の作業性が悪化するようになる。
本発明の目的は、操作ケーブルの組み付け作業の作業性が悪化することを抑制できるフードロック装置のケーブル組付構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するケーブル組付構造が適用されるフードロック装置は、車両の前端部に位置するラジエータサポートに対し取り付けられるベースプレート、及び、車両のエンジンフードにおける閉じ位置での固定及び同固定の解除を行うロック機構を備える。上記ロック機構には車両の幅方向に延びる操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部を係止する第1係止部が形成されている。操作ケーブルにおいてワイヤが突出するケーブルアウタの先端部は、ラジエータサポートに対し第2係止部によって係止されている。そして、上記ロック機構は、操作ケーブルのワイヤの引っ張りを通じてエンジンフードの閉じ位置での固定を解除する。また、上記ロック機構は、上記ワイヤの引っ張りをやめることにより、エンジンフードの閉じ位置での固定が可能となる。上記ケーブル組付構造においては、上記第2係止部の上方から上記第1係止部の上方まで車両の幅方向に延びており、操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部を第2係止部の上方から車両の幅方向に沿って第1係止部の上方までガイドするガイド部が設けられる。更に、上記ガイド部には、操作ケーブルのワイヤを上下方向に通過させることが可能なスリットが形成される。
フードロック装置のベースプレートがラジエータサポートに取り付けられた状態では、第1係止部及び第2係止部が上記ラジエータサポートの遮蔽部によって車両の前方側に対し遮蔽されるようになる。このため、上記構成によれば、ラジエータサポートに取り付けられたフードロック装置に対し、次のように操作ケーブルが組み付けられる。すなわち、操作ケーブルが車両の幅方向に延びるように配置され、その状態で操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部が、ガイド部における第2係止部側の端部に当てられる。そして、上記連結部をガイド部に当てたまま、操作ケーブルを第1係止部側に移動させることにより、上記連結部がガイド部に沿って第1係止部の上方までガイドされつつ移動する。その後、上記連結部がガイド部における第1係止部側の端部まで移動すると、その第1係止部の上方に上記連結部が位置するようになる。このとき、上記連結部が落下するとともに、操作ケーブルのワイヤであって上記連結部とケーブルアウタの先端部との間の部分がガイド部のスリットを通って落下する。その結果、操作ケーブルにおけるワイヤの先端の上記連結部が、第1係止部まで落下して同第1係止部に対し係止される。更に、操作ケーブルにおいてワイヤが突出するケーブルアウタの先端部を第2係止部に係止することにより、そのケーブルアウタの先端部がラジエータサポートに係止される。以上のように操作ケーブルをフードロック装置に組み付けることにより、その組み付けが車両の幅方向に延びる操作ケーブルの車両の幅方向及び上下方向についてのスライド移動を通じて実現されるようになる。このため、上記組み付けの際に操作ケーブルを水平方向に大きく回転させなくてもよくなり、そうした移動量の大きい動きに伴って操作ケーブルの組み付け作業の作業性が悪化することを抑制できる。
なお、上記ガイド部は、上記第1係止部に近づくほど下方に位置するよう傾斜しているものとすることが考えられる。
この構成によれば、操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部をガイド部に当てつつ上記操作ケーブルを第1係止部側に移動させる際、そうした連結部の移動を同連結部に作用する重力に逆らわずに行うことができる。従って、上記連結部をガイド部に当てつつ第1係止部側に移動させることが容易になる。
上記ケーブル組付構造において、上記ガイド部には操作ケーブルにおける前記ワイヤの先端の連結部が接するガイド溝が、ガイド部に沿って延びるように形成されているものとしてもよい。この場合、ガイド溝における第2係止部側の端部の内側面が、第1係止部側から離れるほど拡開するように形成されているものとすることが考えられる。
この構成によれば、ガイド部におけるガイド溝の第2係止部側の端部の内側面が上述したように拡開しているため、操作ケーブルにおけるワイヤの先端の上記連結部をガイド溝の上記端部の内側面に当てやすくなる。
上記ケーブル組付構造において、上記ガイド部のガイド溝は、第1係止部側の端部と第2係止部側の端部と上方とに開口するものとされていてもよい。この場合、ガイド溝の上方に対する開口部は、同ガイド溝の幅方向についての大きさが操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部よりも小さくされているものとすることが考えられる。
この構成によれば、操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部をガイド部のガイド溝に当てつつ、上記操作ケーブルを第1係止部側に移動させる際、上記連結部がガイド溝から上方に外れてしまうことを抑制できるようになる。
なお、上記第1係止部は、第2係止部側とは反対側の位置にあって操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部と当接する当接面と、ガイド部のスリットに対応して位置するとともに当接面と重なるよう上下に延びるスリットと、を有するものとしてもよい。
この構成によれば、操作ケーブルのワイヤであって上記連結部とケーブルアウタの先端部との間の部分がガイド部のスリットを通って落下すると、その部分が第1係止部のスリットに挿入されることにより、上記連結部が第1係止部に対応して位置する。そして、操作ケーブルにおけるケーブルアウタの端部を第2係止部に係止すると、操作ケーブルのワイヤによって上記連結部が第2係止部側に引っ張られて第1係止部の当接面に当接する。その結果、上記連結部が第1係止部に係止されるようになる。従って、第1係止部に対する上記連結部の係止が、操作ケーブルのワイヤであって上記連結部とケーブルアウタの先端部との間の部分によって阻害されることはない。
なお、上記第1係止部には、そこに係止された連結部がワイヤによって引っ張られたときに同連結部の当接面からの外れを抑制する返し部を設けることが考えられる。
この構成によれば、第1係止部の当接面に接触して係止される上記連結部の同当接面からの外れが上記返し部によって抑制されるため、第1係止部に対する上記連結部の安定した係止を実現することができる。
フードロック装置を示す正面図。 フードロック装置が搭載される車両を示す正面図。 フードロック装置を示す背面図。 フードロック装置を示す斜視図。 同装置のロック機構を示す分解斜視図。 ロック機構におけるポール及びラッチを示す背面図。 ロック機構におけるポール及びラッチを示す背面図。 ケーブル支持台及びポールを示す正面図。 ケーブル支持台及びポールを示す側面図。 ケーブル支持台及びポールを示す側面図。
以下、フードロック装置のケーブル組付構造の一実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
図2に示すように、車両1におけるエンジンルーム2の上側には、そのエンジンルーム2を開閉すべく上下動することが可能なエンジンフード3が設けられている。また、車両1におけるエンジンルーム2の前側(図2の紙面と直交する方向の手前側)には、四角枠状をなすラジエータサポート4が設けられている。同ラジエータサポート4においては、その上部が合成樹脂材料によって形成されており、上部以外の部分が金属材料によって形成されている。そして、ラジエータサポート4の上部には、エンジンフード3を閉じ位置(図2の二点鎖線)で固定したり同固定を解除したりするためのフードロック装置5が取り付けられている。
図1及び図3はそれぞれ、フードロック装置5を車両1の前方側から見た状態、及び、後方側から見た状態を示している。同装置5は、ラジエータサポート4の上部に対し取り付けられるベースプレート6を備えている。ベースプレート6には、上下方向に延びるとともに上方に向けて開口する切り欠き部7が形成されている。この切り欠き部7における対向する内面の間隔は、上方に向かうほど長くされている。一方、エンジンフード3(図1)の下面におけるベースプレート6の切り欠き部7に対応する部分には、下方に突出するストライカ8が設けられている。そして、ストライカ8は、エンジンフード3を開いた状態から閉じ位置に移動させたとき、上記ベースプレート6における切り欠き部7の内部に進入するようになる。
図1に示すように、ベースプレート6の正面側(車両1の前方側)には、同ベースプレート6と平行な板状のキャッチ9が設けられている。このキャッチ9は、ベースプレート6の切り欠き部7に対するストライカ8の進入を許容するとともに、切り欠き部7内からのストライカ8の抜き出しを禁止するためのものである。キャッチ9は、ベースプレート6に対しピン10周りに回転可能に支持されている。キャッチ9は、切り欠き部7の幅方向(図1及び図3の左右方向)両側のうちの一方側に位置するレバー部11と、もう一方側に位置するアーム部12と、を備えている。アーム部12の上端部には、レバー部11側に向けて鉤状に曲がった部分であるフック部13が設けられている。このフック部13の上端面は、レバー部11側に向かうほど下方に位置するように傾斜する傾斜面となっている。
キャッチ9は、ピン10を中心とする回転方向において、フック部13がベースプレート6における切り欠き部7の上端の開口を閉塞する位置に、スプリング14の付勢力によって保持されている。そして、開いた状態のエンジンフード3を閉じ位置に向けて下方に移動させると、エンジンフード3のストライカ8がキャッチ9のフック部13の上端面に当接する。更に、ストライカ8は、フック部13をスプリング14の付勢力に抗して切り欠き部7の上端の開口が解放される方向に押し、フック部13の端部と切り欠き部7の内面との間から同切り欠き部7の内部に進入する。このように切り欠き部7の内部にストライカ8が進入した後、フック部13(キャッチ9)は、スプリング14の付勢力によって元の位置に戻る。
一方、閉じ位置にあるエンジンフード3を開くときには、同エンジンフード3の閉じ位置での固定を解除した状態のもと、キャッチ9のレバー部11を操作してフック部13が切り欠き部7の上端の開口を解放するようキャッチ9をピン10周りに回転させる。このときのキャッチ9の回転はスプリング14の付勢力に抗して行われる。なお、切り欠き部7の上端の開口が解放されていないときには、切り欠き部7の内部にあるストライカ8の上方への抜き出しがフック部13によって禁止される。上述したように切り欠き部7の上端の開口を解放した後、言い換えればキャッチ9の回転によりフック部13を切り欠き部7の開口と重ならない位置まで変位させた後、エンジンフード3を持ち上げることによりストライカ8が切り欠き部7から上方に抜き出される。これによりエンジンフード3が開いた状態とされる。
ちなみに、エンジンフード3を開いた後、上述したキャッチ9のレバー部11の操作をやめると、切り欠き部7の上端の開口がフック部13により閉塞される位置まで、キャッチ9がスプリング14の付勢力によってピン10周りに回転する。
図4は、フードロック装置5を車両1の後方側且つ上方側から見た状態を示している。同装置5には、車両1のエンジンフード3を閉じ位置で固定したり同固定の解除を行ったりするロック機構15が設けられており、且つ、そのロック機構15を操作するための操作ケーブル16が車両1の幅方向に延びるように設けられている。なお、操作ケーブル16においては、ケーブルアウタ17の内部をワイヤ18が通過しており、且つ、同ワイヤ18におけるケーブルアウタ17から突出している部分の先端部に球状の連結部19が設けられている。この連結部19は、操作ケーブル16のワイヤ18と上記ロック機構15とを繋ぐためのものである。
図5は、フードロック装置5におけるロック機構15及びその周辺を分解して示している。ロック機構15は、ベースプレート6の背面側(車両1の後方側)に位置するポール20、ラッチ21、及び固定プレート22を備えている。これらポール20、ラッチ21、及び固定プレート22は、ベースプレート6と平行となる板状に形成されている。ベースプレート6における切り欠き部7の幅方向両側のうち、一方の片側にはポール20がピン23周りに回転可能に支持されており、もう一方の片側にはラッチ21がピン24周りに回転可能に支持されている。そして、ピン23とピン24とは、上記ポール20及び上記ラッチ21をベースプレート6との間に挟む上記固定プレート22によって繋がれている。
図6に示すように、ポール20においては、その上端部がピン23によって回転可能に支持されている。ポール20の下端部には、操作ケーブル16におけるワイヤ18の先端の連結部19が係止される第1係止部25が設けられている。更に、ポール20の下端部は、スプリング26を介してベースプレート6に繋がっており、そのスプリング26によってラッチ21側に付勢されている。一方、ラッチ21においては、その上下方向の中央部がピン24によって回転可能に支持されている。ラッチ21の下端部は、スプリング27を介してベースプレート6に繋がっており、そのスプリング27によってポール20側に付勢されている。また、ラッチ21におけるベースプレート6の切り欠き部7と重なる部分には、ポール20に対し接近離間する方向に延びる切り欠き部28が形成されている。
ポール20とラッチ21とは、ベースプレート6の切り欠き部7の近傍で互いに接触しており、それら接触する部分には互いに噛み合う段部20a,21aが形成されている。そして、ポール20をスプリング26の付勢力に抗してピン23周りに回転させると、段部20a,21aの噛み合いが解除されるため、ラッチ21がスプリング27の付勢力によってピン24周りに図7に示すように回転する。その結果、ラッチ21の切り欠き部28における開口端が、ベースプレート6の切り欠き部7の内部において上方を向くようになる。なお、このようにラッチ21が回転した後、ポール20はスプリング26の付勢力によって元の位置に戻される。
開いた状態のエンジンフード3を閉じる際には、フードロック装置5のロック機構15が図7に示す状態のもとで、エンジンフード3が閉じ位置に向けて下方に移動される。これにより、エンジンフード3のストライカ8がベースプレート6の切り欠き部7の内部に進入するようになる。その後、ストライカ8が更に下方に移動してラッチ21の切り欠き部28の内部に進入することにより、エンジンフード3が閉じ位置に到達する。この状態のもと、ラッチ21がストライカ8によって更に下方に押されると、図6に示すように段部20a,21aが互いに噛み合う位置まで、同ラッチ21がスプリング27の付勢力に抗して回転する。そして、段部20a,21aが互いに噛み合うことにより、スプリング27の付勢力が作用する方向についてのラッチ21の回転が規制される。このときには、ラッチ21の切り欠き部28の開口端は、ベースプレート6の切り欠き部7の内側面によって閉塞される。その結果、切り欠き部28内のストライカ8がベースプレート6の切り欠き部7の内部から上方に抜け出すことが禁止されるため、エンジンフード3(ストライカ8)が閉じ位置で固定されるようになる。
一方、エンジンフード3の閉じ位置での固定を解除する際には、上述したようにポール20をスプリング26の付勢力に抗してピン23周りに回転させることにより、図7に示すようにラッチ21を回転させる。このようにラッチ21を回転させることにより、同ラッチ21の切り欠き部28における開口端が、ベースプレート6の切り欠き部7の内部において上方を向くようになる。その結果、ラッチ21における切り欠き部28の内部のストライカ8を、その切り欠き部28の開口端から上方に抜き出すことができるようになり、それによってエンジンフード3の閉じ位置での固定が解除される。
次に、操作ケーブル16をフードロック装置5に取り付けるためのケーブル組付構造について詳しく説明する。
図8は、フードロック装置5に取り付けられた操作ケーブル16、及び、同装置5における操作ケーブル16の周辺構造を示している。図8から分かるように、ポール20における車両1の幅方向(図8の左右方向)の側方には、ラジエータサポート4(図1)に取り付けられたケーブル支持台29が設けられている。
ケーブル支持台29は、操作ケーブル16においてワイヤ18が突出するケーブルアウタ17の先端部が係止される第2係止部30を備えている。更に、ケーブル支持台29は、上記第2係止部30の上方からポール20の第1係止部25の上方まで、車両1の幅方向に延びるガイド部31も備えている。
ガイド部31は、操作ケーブル16をフードロック装置5に取り付ける際、同操作ケーブル16におけるワイヤ18の先端の連結部19を、上記第2係止部30の上方から車両1の幅方向に沿って上記第1係止部25の上方までガイドするためのものである。このガイド部31は、第1係止部25に近づくほど下方に位置するよう傾斜している。また、ガイド部31には、操作ケーブル16をフードロック装置5に取り付ける際、操作ケーブル16の上記連結部19が接するガイド溝32が、同ガイド部31に沿って延びるように形成されている。
図9及び図10はそれぞれ、図8のケーブル支持台29を第2係止部30側から見た状態、及び、同ケーブル支持台29をポール20側から見た状態を示している。これらの図から分かるように、ガイド溝32の内形は、操作ケーブル16における上記連結部19の外形に対応して円弧状となっている。また、ガイド部31におけるガイド溝32の底の部分には、操作ケーブル16のワイヤ18を上下方向に通過させることが可能なスリット33が形成されている。
ガイド溝32は、上方に向けて開口するとともに、ガイド部31の延びる方向における第1係止部25側の端部及び第2係止部30側の端部でも開口している。そして、ガイド溝32の上方に対する開口部は、同ガイド溝32の幅方向(図9、図10の左右方向)についての大きさが操作ケーブル16の上記連結部19よりも小さくされている。このため、ガイド溝32の内部に対する上記連結部19の出し入れは、同ガイド溝32におけるガイド部31の延びる方向における両端部、すなわち第1係止部25側の端部及び第2係止部30側の端部から行われることとなる。
図8に示すように、第1係止部25における第2係止部30側とは反対側の部分には、操作ケーブル16の上記連結部19と当接する当接面34が形成されている。更に、第1係止部25には、そこに係止された上記連結部19が操作ケーブル16のワイヤ18によって引っ張られたとき、同連結部19の当接面34からの外れを抑制する返し部35が設けられている。
図10に示すように、第1係止部25において、ガイド部31のスリット33に対応する部分には、当接面34と重なるように上下に延びるスリット36、詳しくは返し部35を上方から下方に通過して上記当接面34に至るスリット36が形成されている。なお、ポール20における第1係止部25と繋がる部分は、上記ガイド部31を迂回するよう湾曲しており、それによってポール20のピン23(図8)周りでの回転時等に上記ガイド部31に対し接触しないようにされている。
図9に示すように、第2係止部30には、操作ケーブル16におけるケーブルアウタ17の端部を嵌め込むための凹所37が形成されている。この凹所37内にケーブルアウタ17の端部を嵌め込むことにより、ケーブルアウタ17の上記端部が第2係止部30に係止される。そして、このようにケーブルアウタ17の上記端部が第2係止部30に係止することにより、その端部が操作ケーブル16の延びる方向について移動しないよう位置決めされる。
操作ケーブル16は、車両1における運転席まで延びて同運転席に設けられている操作レバーに繋がっている。そして、フードロック装置5(図1)によるエンジンフード3の閉じ位置での固定を解除する際には、運転席の上記操作レバーの操作に基づき、操作ケーブル16(図8)のワイヤ18が操作レバー側に引っ張られる。これにより、ワイヤ18の先端の連結部19と繋がっているポール20がスプリング26の付勢力に抗してピン23周りに回転し、そのポール20の回転に基づいてフードロック装置5(ロック機構15)によるエンジンフード3の閉じ位置での固定が解除される。また、操作レバーの操作を通じて上記ワイヤ18の引っ張りをやめると、フードロック装置5(ロック機構15)によるエンジンフード3の閉じ位置での固定が可能となる。
図1に示すように、ラジエータサポート4には、フードロック装置5(ベースプレート6)をラジエータサポート4に取り付けた状態のとき、同装置5における第1係止部25及び第2係止部30を車両1の前方側に対し遮蔽する遮蔽部4aが設けられている。ラジエータサポート4に上記遮蔽部4aを設けるのは、車両1の前方側からは操作ケーブル16のワイヤ18に触れられないようにし、車両1の外部からのワイヤ18の操作によってエンジンフード3の閉じ位置での固定が解除されないようにするためである。
次に、本実施形態におけるフードロック装置5のケーブル組付構造の作用について説明する。
フードロック装置5のベースプレート6がラジエータサポート4に取り付けられた状態では、第1係止部25及び第2係止部30がラジエータサポート4の遮蔽部4aによって車両1の前方側に対し遮蔽される。このため、操作ケーブル16は、ラジエータサポート4に取り付けられたフードロック装置5に対し、次のように組み付けられる。
すなわち、図8に示すように、操作ケーブル16が車両1の幅方向(図8の左右方向)に延びるように配置され、その状態で操作ケーブル16におけるワイヤ18の先端の連結部19が、ガイド部31における第2係止部30側の端部に当てられる。詳しくは、ガイド部31におけるガイド溝32の内側底面の第2係止部30側(図8の左側)の端部に、操作ケーブル16の上記連結部19が当てられる。
そして、上記連結部19をガイド溝32の内側底面の上記端部に当てたまま、操作ケーブル16を第1係止部25側(図8の右側)に移動させることにより、上記連結部19がガイド部31に沿って第1係止部25の上方までガイドされつつ移動する。その後、上記連結部19がガイド部31(ガイド溝32)における第1係止部25側の端部まで移動すると、その第1係止部25の上方に上記連結部19が位置するようになる。
そして、このように第1係止部25の上方に上記連結部19が位置すると、操作ケーブル16のワイヤ18であって上記連結部19とケーブルアウタ17の先端部との間の部分が、ガイド部31のスリット33を通って落下する。更に、それに伴い上記連結部19も落下する。その結果、操作ケーブル16のワイヤ18であって上記連結部19とケーブルアウタ17の先端部との間の部分が第1係止部25のスリット36に挿入されるとともに、上記連結部19が第1係止部25に対応して位置する。そして、操作ケーブル16におけるケーブルアウタ17の先端部を第2係止部30に係止すべく、同操作ケーブル16を第2係止部30側に引っ張ると、上記連結部19もワイヤ18によって引っ張られて第1係止部25の当接面34に当接する。これにより、上記連結部19が第1係止部25に対し係止される。
その後、操作ケーブル16においてワイヤ18が突出するケーブルアウタ17の先端部を第2係止部30の凹所37内に嵌め込むことにより、その第2係止部30に対しケーブルアウタ17の上記先端部が係止される。その結果、ケーブルアウタ17の上記先端部がケーブル支持台29(第2係止部30)によってラジエータサポート4に係止されるようになる。
上述したように操作ケーブル16をフードロック装置5に組み付けることにより、その組み付けが車両1の幅方向に延びる操作ケーブル16の車両1の幅方向及び上下方向についてのスライド移動を通じて実現される。このため、上記組み付けの際に操作ケーブル16を水平方向に90°回転させる等、同操作ケーブル16を水平方向に大きく回転させなくてもよくなり、そうした移動量の大きい動きに伴って操作ケーブル16の組み付け作業の作業性が悪化することを抑制できる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)フードロック装置5に操作ケーブル16を組み付ける際、その組み付け作業の作業性が悪化することを抑制できる。
(2)上記ガイド部31は、第1係止部25に近づくほど下方に位置するよう傾斜している。このため、操作ケーブル16におけるワイヤ18の先端の連結部19をガイド部31(ガイド溝32)に当てつつ、上記操作ケーブル16を第1係止部25側に移動させる際、そうした連結部19の移動を同連結部19に作用する重力に逆らわずに行うことができる。従って、上記連結部19をガイド部31(ガイド溝32)に当てつつ第1係止部25側に移動させることが容易になる。
(3)上記ガイド溝32の上方に対する開口部における同ガイド溝32の幅方向についての大きさが、操作ケーブル16におけるワイヤ18の先端の連結部19よりも小さくされている。このため、操作ケーブル16におけるワイヤ18の先端の連結部19をガイド部31のガイド溝32に当てつつ、上記操作ケーブル16を第1係止部25側に移動させる際、上記連結部19がガイド溝32から上方に外れてしまうことを抑制できる。
(4)操作ケーブル16のワイヤ18であって上記連結部19とケーブルアウタ17の先端部との間の部分がガイド部31のスリット33を通って落下すると、その部分が第1係止部25のスリット36に挿入される。これにより、上記連結部19が第1係止部25に対応して位置するようになり、その状態で操作ケーブル16を第2係止部30側に引っ張ると、上記連結部19が第1係止部25の当接面34に当接する。その結果、連結部19が第1係止部25に係止されるようになる。従って、第1係止部25に対する上記連結部19の係止が、操作ケーブル16のワイヤ18であって上記連結部19とケーブルアウタ17の先端部との間の部分によって阻害されることはない。
(5)上記連結部19がワイヤ18によって引っ張られたとき、その連結部19が第1係止部25の当接面34から外れることは、第1係止部25に設けられた返し部35によって抑制される。このため、第1係止部25に対する上記連結部19の安定した係止を実現することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ガイド溝32における上方に対する開口部の大きさについては、必ずしも操作ケーブル16の上記連結部19よりも小さくされている必要はない。
・ガイド溝32における第2係止部30側の端部の内側面が、第1係止部25側から離れるほど拡開するように形成されていてもよい。この場合、操作ケーブル16におけるワイヤ18の先端の連結部19を、ガイド部31におけるガイド溝32の第2係止部30側の端部の内側面(内側底面)に当てやすくなる。
・ケーブル支持台29をベースプレート6に取り付けられるように構成してもよい。この場合、操作ケーブル16のケーブルアウタ17は、ラジエータサポート4に取り付けられるベースプレート6を介して、第2係止部30によってラジエータサポート4に対し係止されることになる。
・ガイド部31は、必ずしも第1係止部25側に向かうほど下方に位置するよう傾斜している必要はない。例えば、ガイド部31を車両1の幅方向において水平に延びるものとしてもよい。
1…車両、2…エンジンルーム、3…エンジンフード、4…ラジエータサポート、4a…遮蔽部、5…フードロック装置、6…ベースプレート、7…切り欠き部、8…ストライカ、9…キャッチ、10…ピン、11…レバー部、12…アーム部、13…フック部、14…スプリング、15…ロック機構、16…操作ケーブル、17…ケーブルアウタ、18…ワイヤ、19…連結部、20…ポール、20a…段部、21…ラッチ、21a…段部、22…固定プレート、23…ピン、24…ピン、25…第1係止部、26…スプリング、27…スプリング、28…切り欠き部、29…ケーブル支持台、30…第2係止部、31…ガイド部、32…ガイド溝、33…スリット、34…当接面、35…返し部、36…スリット、37…凹所。

Claims (6)

  1. 車両の前端部に位置するラジエータサポートに対し取り付けられるベースプレート、及び、車両のエンジンフードにおける閉じ位置での固定及び同固定の解除を行うロック機構を備えており、前記ロック機構には車両の幅方向に延びる操作ケーブルにおけるワイヤの先端の連結部を係止する第1係止部が設けられており、前記操作ケーブルにおいて前記ワイヤが突出するケーブルアウタの先端部は前記ラジエータサポートに対し第2係止部によって係止されており、前記ロック機構は、前記操作ケーブルのワイヤの引っ張りを通じて前記エンジンフードの閉じ位置での固定を解除する一方、前記ワイヤの引っ張りをやめることにより前記エンジンフードの閉じ位置での固定が可能となるものであるフードロック装置のケーブル組付構造において、
    前記第2係止部の上方から前記第1係止部の上方まで車両の幅方向に延びており、前記操作ケーブルにおける前記ワイヤの先端の連結部を前記第2係止部の上方から車両の幅方向に沿って前記第1係止部の上方までガイドするガイド部が設けられており、
    前記ガイド部には前記操作ケーブルの前記ワイヤを上下方向に通過させることが可能なスリットが形成されている
    ことを特徴とするフードロック装置のケーブル組付構造。
  2. 前記ガイド部は、前記第1係止部に近づくほど下方に位置するよう傾斜している請求項1に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
  3. 前記ガイド部には、前記操作ケーブルにおける前記ワイヤの先端の連結部が接するガイド溝が前記ガイド部に沿って延びるように形成されており、
    前記ガイド溝における前記第2係止部側の端部の内側面は、前記第1係止部側から離れるほど拡開するように形成されている請求項1又は2に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
  4. 前記ガイド部の前記ガイド溝は、前記第1係止部側の端部と前記第2係止部側の端部と上方とに開口するものであり、
    前記ガイド溝の上方に対する開口部は、同ガイド溝の幅方向についての大きさが前記操作ケーブルにおける前記ワイヤの先端の連結部よりも小さくされている請求項3に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
  5. 前記第1係止部は、前記第2係止部側とは反対側の位置にあって前記操作ケーブルにおける前記ワイヤの先端の連結部と当接する当接面と、前記ガイド部の前記スリットに対応して位置するとともに前記当接面と重なるよう上下に延びるスリットと、を有している請求項1〜4のいずれか一項に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
  6. 前記第1係止部には、そこに係止された前記連結部が前記ワイヤによって引っ張られたときに同連結部の前記当接面からの外れを抑制する返し部が設けられている請求項5に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
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