JP2018159174A - 車両ドアロック装置 - Google Patents

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善樹 尾高
Yoshiki Otaka
善樹 尾高
山田 祐介
Yusuke Yamada
祐介 山田
成郎 高木
Shigeo Takagi
成郎 高木
佑介 小嶋
Yusuke Kojima
佑介 小嶋
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Aisin Kiko Co Ltd
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Abstract

【課題】 ベース部材に移動可能に支持されたチャイルドプロテクトレバーがベース部材に対して所望の方向に相対移動するようにチャイルドプロテクトレバーを高い精度で移動案内できる車両ドアロック装置を提供すること。
【解決手段】回転中心軸に対してチャイルドプロテクトレバーが所定方向に相対移動するようにチャイルドプロテクトレバーを案内するガイド手段をベース部材とカバー部材の一方にのみ設ける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、チャイルドプロテクト機構を有する車両ドアロック装置に関する。
特許文献1はチャイルドプロテクト機構を有する車両ドアロック装置を開示している。
このドアロック装置は車両ドアに設けられている。
さらに、このドアロック装置は、ラッチユニットと、ラッチ操作ユニットと、を一体的に備えている。
ラッチユニットの支持部材には、ラッチ、ポール、及びリフトレバーが回転可能に支持されている。
ラッチは、車体に固定されたストライカと係合可能なラッチ位置と、ストライカと係合しないアンラッチ位置との間を回転可能として支持部材に支持されている。さらにラッチはアンラッチ位置側に回転付勢されている。
ポールは、係合位置と非係合位置との間を回転可能として支持部材に支持されている。さらにポールは係合位置側に回転付勢されている。
さらにポールにはリフトレバーが固定されている。従って、リフトレバーはポールと一緒に、係合位置と非係合位置との間を回転可能である。
ラッチ位置に位置するラッチがストライカと係合するときにポールが係合位置に位置すると、ラッチ、ポール、及びリフトレバーはラッチとストライカが係合するラッチ状態に保持される。一方、ポールが非係合位置に移動すると、ポールがラッチとの係合を解除するので、ラッチ、ポール、及びリフトレバーはラッチがアンラッチ位置側へ回転してストライカを解放するアンラッチ状態となる。
ラッチ操作ユニットは支持ボディ(ケース)を備えている。
この支持ボディは、ボディ本体(ベース部材)と、ボディ本体に着脱可能な第1カバー(カバー部材)と、を備えている。ボディ本体と第1カバーとを固定して支持ボディを構成すると、支持ボディの内部に収納空間が形成される。
ボディ本体には、インサイドオープンレバー、チャイルドプロテクトレバー、及びオープンリンクが直接又は間接的に支持されている。ボディ本体にカバー部材を装着して支持ボディを組み立てたとき、インサイドオープンレバー、チャイルドプロテクトレバー、及びオープンリンクは収納空間に位置する。
インサイドオープンレバーは、車両ドアの車内側面に回転可能に支持されたインサイドハンドルに連係されている。インサイドハンドルが操作されないとき、インサイドオープンレバーは初期位置に位置する。一方、インサイドハンドルが操作されたときに、インサイドオープンレバーはラッチ解除位置に位置する。
チャイルドプロテクトレバーは、アンロック位置(プロテクト無効位置)とロック位置(プロテクト有効位置)との間を移動可能である。チャイルドプロテクトレバーがアンロック位置に位置するときに、インサイドオープンレバーが初期位置からラッチ解除位置へ回転すると、インサイドオープンレバーによってチャイルドプロテクトレバーが押圧され且つチャイルドプロテクトレバーの回転に連動してオープンリンクが回転する。一方、チャイルドプロテクトレバーがロック位置に位置するときに、チャイルドプロテクトレバーが初期位置からラッチ解除位置へ回転しても、インサイドオープンレバーによってチャイルドプロテクトレバーは押圧されない。
ボディ本体にカバー部材を装着してラッチ操作ユニットを完成させ、さらにラッチユニットとラッチ操作ユニットとを互いに組み付けてドアロック装置を完成させると、オープンリンクとリフトレバーとが互いに対向する。
ラッチ、ポール、及びリフトレバーがラッチ状態にあり且つチャイルドプロテクトレバーがアンロック位置に位置するときに、インサイドハンドルによってインサイドオープンレバーを回転させると、インサイドオープンレバーの回転に伴ってチャイルドプロテクトレバーが回転する。すると、オープンリンクが回転しながらリフトレバーを押圧するので、係合位置に位置していたポールが非係合位置に移動してラッチとの係合を解除する。即ち、ラッチ、ポール、及びリフトレバーがアンラッチ状態になる。
一方、ラッチ、ポール、及びリフトレバーがラッチ状態にあり且つチャイルドプロテクトレバーがロック位置に位置するときに、インサイドハンドルによってインサイドオープンレバーを回転させた場合は、インサイドオープンレバーがチャイルドプロテクトレバーを押圧しない。
従って、この場合は、インサイドハンドルによってインサイドオープンレバーを回転させても、ラッチ、ポール、及びリフトレバーはラッチ状態を維持する。
そのため、チャイルドプロテクトレバーをロック位置に位置させておけば、例えば、車両が走行しているときに乗員である子供がインサイドハンドルを誤って操作しても、閉止状態にある車両ドアが不意に開放されるおそれはない。
特開2013−167145号公報
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1のドアロック装置のチャイルドプロテクトレバーは、支持ボディに対してアンロック位置とロック位置との間を略前後方向に相対移動可能である。
さらにチャイルドプロテクトレバーは、インサイドオープンレバーによって押圧されたときに、支持ボディに対して所定の回転軸まわりに相対回転する。
このように、チャイルドプロテクトレバーは支持ボディに対して互いに異なる2方向に相対移動可能である。換言すると、チャイルドプロテクトレバーに所期の機能を発揮させるためには、チャイルドプロテクトレバーが支持ボディに対して上記2方向に相対移動可能となるように、支持ボディがチャイルドプロテクトレバーを支持する必要がある。
そのため上記ドアロック装置では、支持ボディ(第1カバー)に形成された略前後方向に延びる長孔に、チャイルドプロテクトレバーに突設されたピンを相対移動可能に嵌合させている。即ち、この長孔によって、チャイルドプロテクトレバーのピンを、前後方向に移動可能且つピンまわりに回転可能に支持している。
ところで、この長孔及びピンのみによって支持ボディにチャイルドプロテクトレバーを支持した場合は、チャイルドプロテクトレバーは支持ボディに対して、前後方向及び回転方向のみならず、前後方向と回転方向の合成方向にも相対移動可能となる。換言すると、チャイルドプロテクトレバーが支持ボディに対して、前後方向及び回転方向とは異なる様々な方向に相対移動するおそれがある。従って、例えば、チャイルドプロテクトレバーをアンロック位置とロック位置とに移動させられなくなるおそれがある。
そのため、このドアロック装置は、チャイルドプロテクトレバーの支持ボディに対する相対移動範囲を所定範囲に制限するためのガイド手段を備えている。
このガイド手段は、チャイルドプロテクトレバーが支持ボディに対して上方に相対移動するのを規制する第1ガイド部材(アウトサイドオープンレバー)と、チャイルドプロテクトレバーが支持ボディに対して下方に相対移動するのを規制する第2ガイド部材と、を備えている。
そのため、チャイルドプロテクトレバーはアンロック位置とロック位置との間を略前後方向に移動可能である。
しかし、第1ガイド部材がボディ本体に設けられている一方で、第2ガイド部材は第1カバーに設けられている。即ち、第1ガイド部材と第2ガイド部材が互いに異なる部材にそれぞれ設けられている。
従って、ボディ本体と第1カバーとの取付位置が設計位置から僅かでもずれると、ガイド手段によるガイド精度が低くなる。即ち、第1ガイド部材及び第2ガイド部材によって、チャイルドプロテクトレバーの支持ボディに対する相対移動範囲を上記所定範囲に制限できなくなる。
本発明は、ベース部材に移動可能に支持されたチャイルドプロテクトレバーがベース部材に対して所望の方向に相対移動するようにチャイルドプロテクトレバーを高い精度で移動案内できる車両ドアロック装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は、車体と前記車体に移動可能に支持された車両ドアとの一方に支持されたストライカと係合することによって前記車両ドアを閉止状態に保持するラッチ位置と前記ストライカと係合しないアンラッチ位置とに回転可能であり、且つ、前記車体と前記車両ドアの他方に固定された支持部材に支持されたラッチと、
前記ラッチと係合して前記ラッチを前記ラッチ位置に保持する係合位置と、前記ラッチとの係合を解除する非係合位置とに回転可能として前記支持部材に支持されたポールと、
前記ポールと一緒に回転するリフトレバーと、
前記車両ドアの車内側面に設けられた車内側操作手段が操作されないときは初期位置に位置し且つ前記車内側操作手段が操作されたときにラッチ解除位置に位置するように、前記支持部材に対して相対移動不能なベース部材と一体化した回転中心軸に回転可能に支持されたインサイドオープンレバーと、
前記初期位置から前記ラッチ解除位置へ回転した前記インサイドオープンレバーによって押圧されるプロテクト無効位置と押圧されないプロテクト有効位置との間を所定方向に相対移動可能且つ前記所定方向とは異なる方向に相対回転可能として前記回転中心軸に支持されたチャイルドプロテクトレバーと、
前記プロテクト無効位置に位置する前記チャイルドプロテクトレバーが前記インサイドオープンレバーによって押圧されて前記プロテクト無効位置から離れるように前記回転中心軸まわりに回転したときに、前記チャイルドプロテクトレバーの回転に連動しながら前記リフトレバーを押圧することにより前記ポールを前記係合位置から前記非係合位置へ回転させるオープンリンクと、
前記ベース部材と着脱可能であり、且つ、前記ベース部材に装着されたときに前記ベース部材との間に前記インサイドオープンレバー、前記オープンリンク、及び前記チャイルドプロテクトレバーの少なくとも一つを収納する収納空間を形成するカバー部材と、
前記回転中心軸に対して前記チャイルドプロテクトレバーが前記所定方向に相対移動するように前記チャイルドプロテクトレバーを案内する、前記ベース部材と前記カバー部材の一方にのみに設けられたガイド手段と、
を備えるのがよい。
本発明では、回転中心軸に対してチャイルドプロテクトレバーが所定方向に相対移動するようにチャイルドプロテクトレバーを移動案内可能なガイド手段がベース部材とカバー部材の一方にのみ設けられている。
従って、ベース部材とカバー部材との取付位置が設計位置からずれた場合であっても、ガイド手段によるチャイルドプロテクトレバーのガイド精度は低くならない。即ち、ベース部材とカバー部材との取付位置が設計位置からずれた場合であっても、ガイド手段によって、チャイルドプロテクトレバーを上記所定方向に移動させることが可能である。
前記インサイドオープンレバーが、
前記初期位置から前記ラッチ解除位置側へ回転しながら前記プロテクト無効位置に位置する前記チャイルドプロテクトレバーを押圧したときに、前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト有効位置に移動するのを規制する移動規制部を有してもよい。
本発明をこのように構成した場合は、インサイドオープンレバーが、初期位置からラッチ解除位置側へ回転しながらプロテクト無効位置に位置するチャイルドプロテクトレバーを押圧したときに、チャイルドプロテクトレバーが不意にプロテクト有効位置に移動することを防止できる。
前記ガイド手段と前記チャイルドプロテクトレバーの一方がガイド溝を備え、
前記ガイド手段と前記チャイルドプロテクトレバーの他方が、前記ガイド溝内に位置するときに前記ガイド溝に相対移動可能に案内されるガイド突起を有してもよい。
本発明をこのように構成した場合は、ガイド手段を簡単な構成により実現できる。
前記ガイド溝が、
直線状溝部と、
前記直線状溝部の一方の端部と連続し且つ前記回転中心軸を中心とする円弧形状である円弧状溝部と、
を備え、
前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト有効位置と前記プロテクト無効位置との間を移動するときに前記ガイド突起が前記直線状溝部によって案内され、
前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト無効位置に位置するときに、前記ガイド突起が前記直線状溝部及び前記円弧状溝部に跨るように前記ガイド溝内に位置し、
前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト無効位置に位置する場合に前記インサイドオープンレバーが前記初期位置から前記ラッチ解除位置側へ回転したときに、前記ガイド突起を前記円弧状溝部に沿って移動させながら前記チャイルドプロテクトレバーが前記回転中心軸を中心に前記プロテクト無効位置から離れるように回転してもよい。
本発明をこのように構成した場合は、直線状溝部によって、チャイルドプロテクトレバーをプロテクト有効位置とプロテクト無効位置との間で移動させるので、チャイルドプロテクトレバーのプロテクト有効位置とプロテクト無効位置との間の移動ストロークが短くなる。
また、チャイルドプロテクトレバーがプロテクト無効位置に位置する場合にインサイドオープンレバーが初期位置からラッチ解除位置側へ回転したときは、ガイド突起が回転中心軸を中心とする円弧形状である円弧状溝部に沿って移動する。従って、チャイルドプロテクトレバーがインサイドオープンレバーによって押圧されたときに、チャイルドプロテクトレバーが円滑に回転する。そのため、ポールが係合位置から非係合位置へ回転するように、オープンリンクがリフトレバーを確実に押圧できる。
本発明の一実施形態のドアロック装置を搭載した右側の車両ドアの車内側から見た側面図である。 ドアロック装置の車内側から見た斜視図である。 ラッチユニットの前斜め下方から見た分解斜視図である。 アンラッチ状態にあるときのブラケットを省略して示すラッチユニットの背面図である。 ラッチ状態にあるときの図4と同様の背面図である。 第2ハウジングを省略して示すアクチュエータユニットの車内側から見た分解斜視図である。 第2ハウジングを省略して示すアクチュエータユニットの車外側から見た分解斜視図である。 切替レバー及びチャイルドプロテクトレバーがプロテクト無効位置に位置するときの第2ハウジングを省略して示すアクチュエータユニットの側面図である。 プロテクト無効位置に位置する切替レバー、プロテクト無効位置に位置するチャイルドプロテクトレバー、初期位置に位置するインサイドオープンレバー、及び初期位置に位置するアウトサイドオープンレバーを示す車内側から見た側面図である。 プロテクト無効位置に位置する切替レバー、プロテクト無効位置から回転した位置に位置するチャイルドプロテクトレバー、ラッチ解除位置に位置するインサイドオープンレバー、及びラッチ解除位置に位置するアウトサイドオープンレバーを示す車内側から見た側面図である。 プロテクト無効位置に位置するチャイルドプロテクトレバー及び初期位置に位置するインサイドオープンレバーを示す車内側から見た側面図である。 プロテクト無効位置から回転した位置に位置するチャイルドプロテクトレバー及びラッチ解除位置に位置するインサイドオープンレバーを示す車内側から見た側面図である。 プロテクト無効位置から回転した位置に位置するチャイルドプロテクトレバー及びラッチ解除位置に位置するインサイドオープンレバーを車外側から見た斜視図である。 切替レバー及びチャイルドプロテクトレバーがプロテクト有効位置に位置するときの図8と同様の側面図である。 プロテクト有効位置に位置する切替レバー、プロテクト有効位置に位置するチャイルドプロテクトレバー、初期位置に位置するインサイドオープンレバー、及び初期位置に位置するアウトサイドオープンレバーを示す車内側から見た側面図である。 プロテクト有効位置に位置する切替レバー、プロテクト有効位置に位置するチャイルドプロテクトレバー、初期位置に位置するインサイドオープンレバー、及びラッチ解除位置に位置するアウトサイドオープンレバーを示す車内側から見た側面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示す車両の車両ドア10は右側のサイドドアであり、その前端部が車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能に支持されている。車両ドア10は、車体(図示略)の側面に形成された開口部を完全に開放する開位置と、この開口部を塞ぐ閉位置と、の間を車体に対して水平方向に回転可能である。なお、以下の説明中の「前後方向」及び「車内外方向」は、車両ドア10が閉位置に位置する場合を基準とした方向である。
車両ドア10は、その下半部を構成するドア本体部11と、その上半部に設けられたドアサッシュ12と、を備えている。ドア本体部11は、ドア本体部11の外側面を構成するアウタパネル(図示略)と、アウタパネルの内側面に固定されたインナパネル(図示略)と、インナパネルの内側面に固定され且つドア本体部11の内側面を構成する樹脂製のトリム13と、を備えている。
アウタパネルにはアウトサイドハンドル14が回転可能に支持されている。アウトサイドハンドル14は初期位置とラッチ解除位置との間を回転可能である。
さらに車両ドア10のトリム13にはインサイドハンドル15(車内側操作手段)が回転可能に設けられている。インサイドハンドル15は初期位置とラッチ解除位置との間を回転可能である。
さらにトリム13の上端部には、ロックノブ16が上下方向にスライド自在として設けられている。ロックノブ16はトリム13に対してアンロック位置(図1の位置)と、アンロック位置よりも下方に位置するロック位置(図示略)と、の間をスライド可能である。
車両ドア10の内部には、アウタパネルとインナパネルの間に位置し且つ一部が車両ドア10の後端面において露出するドアロック装置18が設けられている。
図2に示すように、ドアロック装置18は、互いに着脱可能なラッチユニット20及びアクチュエータユニット50を備えている。
図2乃至図5に示すようにラッチユニット20は、主要な構成要素として、ベース部材21、ラッチ25、ポール30、リフトレバー33、及びブラケット40を備えている。
樹脂製の一体成形品であるベース部材21(支持部材)は、ラッチ25、ポール30、及びリフトレバー33を回転可能に支持する部材である。
図3に示すようにベース部材21には、ベース部材21をその厚み方向(前後方向)に貫通する貫通孔21a、21bが形成されている。
さらに図4及び図5に示すように、ベース部材21の後面にはストライカ進入溝22が形成されている。ストライカ進入溝22の車内側端部は開口している。
車体に固定されたストライカ100(図4及び図5の仮想線参照)と係脱可能なラッチ25は、ストライカ100が進入可能なストライカ保持溝26と、ラッチ25をその厚み方向に貫通する貫通孔27と、を備えている。ラッチ25の主要部位は金属である。ラッチ25はベース部材21の直後に位置している。
ベース部材21の貫通孔21aには金属製のラッチ支持軸28が挿入されている。そして、ラッチ支持軸28の貫通孔21aより後方に位置する部位が、ラッチ25の貫通孔27を相対回転可能に貫通している。そのためラッチ25は、ストライカ100と係合可能なラッチ位置(図5参照)と、ストライカ100と係合不能なアンラッチ位置(図4参照)と、の間をベース部材21に対して相対回転可能である。
さらにラッチ25とベース部材21との間には、図3に示す捩じりコイルバネS1が装着されている。捩じりコイルバネS1が発生する付勢力によって、ラッチ25はアンラッチ位置側に回転付勢されている。
ラッチ25と係脱可能な金属製のポール30は、係合突起31と、ポール30をその厚み方向に貫通する貫通孔32と、を備えている。
ポール30の直前に位置するリフトレバー33は貫通孔34を有している。
さらにリフトレバー33の前面の下端部には被押圧部35が前方に向けて突設されている。
ポール30及びリフトレバー33は、貫通孔32及び貫通孔34が互いに同軸をなし且つ相対回転が規制された状態で互いに一体化されている。
さらにベース部材21の貫通孔21bには金属製のポール支持軸29が挿入されている。そして、ポール支持軸29の貫通孔21bより後方に位置する部位が、リフトレバー33の貫通孔34及びポール30の貫通孔32を相対回転可能に貫通している。そのためポール30及びリフトレバー33は、係合突起31がラッチ位置に位置するラッチ25と係合してラッチ25をラッチ位置に保持する係合位置(図5参照)と、係合突起31がラッチ25から離間する非係合位置(図4参照)と、の間をベース部材21に対して相対回転可能である。
リフトレバー33の(被押圧部35を含む)前部を除く部位及びポール30は、ベース部材21の直後に位置している。さらにポール30及びラッチ25の前後方向位置は互いに同一である。
さらにリフトレバー33とベース部材21との間には、図3に示す捩じりコイルバネS2が装着されている。捩じりコイルバネS2が発生する付勢力によって、ポール30及びリフトレバー33は係合位置側に回転付勢されている。
ベース部材21の直後に配置された金属製のブラケット40は、貫通孔41及び貫通孔42を有している。さらにブラケット40にはストライカ進入溝43が形成されている。
ラッチ支持軸28の後端部はブラケット40の貫通孔41を貫通しており、且つ、ラッチ支持軸28の後端部はブラケット40の後面に対してかしめられている。さらにポール支持軸29の後端部はブラケット40の貫通孔42を貫通しており、且つ、ポール支持軸29の後端部はブラケット40の後面に対してかしめられている。
固定手段(図示略)によってベース部材21をブラケット40に固定するとラッチユニット20が完成する。
さらにブラケット40は固定手段(図示略)によってインナパネルに固定されている。
アンラッチ位置に位置するラッチ25がストライカ進入溝22、43を通してベース部材21とブラケット40との間に進入したストライカ100と係合しながら捩じりコイルバネS1の付勢力に抗してラッチ位置まで回転すると、ポール30が捩じりコイルバネS2の付勢力によって係合位置に移動して係合突起31がラッチ25に係合する。その結果、ラッチ25、ポール30、及びリフトレバー33は、図5に示すように、ラッチ25がストライカ100と係合する「ラッチ状態」となる。
一方、ポール30を捩じりコイルバネS2の付勢力に抗して非係合位置に回転させると、ラッチ25がアンラッチ位置側へ回転可能となる。そのためラッチ25、ポール30、及びリフトレバー33は、図4に示すように、ストライカ100を解放可能な「アンラッチ状態」となる。
図2及び図6乃至図8等に示すアクチュエータユニット50は、第1ハウジング52及び第2ハウジング105からなるアクチュエータハウジング51を有している。
第1ハウジング52は樹脂製の一体成形品である。
第1ハウジング52の後部にはラッチユニット接続部53が形成されている。
第1ハウジング52の第2ハウジング105との対向面には、各軸線が第2ハウジング105側に向かって延び且つ断面形状が円形である複数の回転軸54、55、56、57が設けられている。さらに第1ハウジング52は、ラッチユニット接続部53の下方に位置し且つ後方に向かって延びる回転軸58を備えている。
第1ハウジング52の第2ハウジング105との対向面にはモータ取付用凹部59が形成されている。
さらに、第1ハウジング52の第2ハウジング105との対向面にはガイド部60(ガイド手段)が突設されている。
ガイド部60の第2ハウジング105との対向面には、略上下方向に延び且つ上下両端が開口したガイド溝61が形成されている。
図8乃至図10及び図14乃至図16に示すようにガイド溝61は、ガイド溝61の上端部を除く部分を構成する直線状溝部62及びガイド溝61の上端部を構成する円弧状溝部63を有している。
直線状溝部62は上下方向に対して傾斜しながら直線的に延びている。
一方、円弧状溝部63は回転軸56(回転中心軸)を中心とする円弧形状である。
図8及び図14に示すように、第1ハウジング52のモータ取付用凹部59には電動モータ65が固定されている。
電動モータ65は、電気コネクタ及び電気ケーブル(いずれも図示略)を介して車体に設けられたECU(Electronic Control Unit。図示略)に接続されている。このECUは車体に設けられたバッテリと接続している。
電動モータ65は、施解錠操作部材の1つであるリモコン(図示略)の操作によって作動する。
電動モータ65の出力軸にはウォームギア66が固定されている。
図8及び図14に示すように、第1ハウジング52の回転軸54には円盤状のホイールギア68が回転可能に支持されている。このホイールギア68の外周面に形成されたギア歯はウォームギア66と噛合している。
さらにホイールギア68は連係突起69を備えている。
図8及び図14に示すように、第1ハウジング52の回転軸55にはアクティブレバー72が回転可能に支持されている。アクティブレバー72は回転軸55に対してアンロック位置(図8及び図14参照)と、アンロック位置から図8及び図14の反時計方向に所定角度回転したロック位置(図示略)との間を回転可能である。
アクティブレバー72は連係孔73を有している。連係孔73にはホイールギア68の連係突起69が位置している。換言すると、ホイールギア68とアクティブレバー72は、連係突起69及び連係孔73を介して互いに連係している。
リモコンが開錠信号(無線信号)を発信すると、車体に設けられた受信手段(図示略)がこの開錠信号を受信し、さらに受信手段が開錠信号をECUに送信する。するとECUからの信号によって電動モータ65が正転するので、電動モータ65の回転力がウォームギア66を介してホイールギア68に伝わり、ホイールギア68が回転する。すると、ホイールギア68と連係するアクティブレバー72がアンロック位置へ回転する。一方、リモコンが施錠信号(無線信号)を発信すると受信手段がこの施錠信号を受信し、さらに受信手段が施錠信号をECUに送信する。するとECUからの信号によって電動モータ65が逆転するので、アクティブレバー72がロック位置へ回転する。
さらにアクティブレバー72とロックノブ16とは操作ワイヤW1(図2参照)によって連係されている。
ロックノブ16がロック位置に位置するときアクティブレバー72がロック位置に位置する。一方、ロックノブ16がロック位置からアンロック位置へ移動すると、ロックノブ16の移動力によってアクティブレバー72がアンロック位置へ移動する。
図6乃至図16に示すように、第1ハウジング52の回転軸56にはインサイドオープンレバー75が回転可能に支持されている。換言すると、インサイドオープンレバー75の回転中心孔76を回転軸56が回転可能に貫通している。
インサイドオープンレバー75の端部に形成されたワイヤ接続孔77には操作ワイヤW2(図2参照)の一端が接続され且つ操作ワイヤW2の他端はインサイドハンドル15に接続されている。インサイドハンドル15が初期位置に位置するときインサイドオープンレバー75は初期位置(図8、図9、図11、図14及び図15参照)に位置する。一方、インサイドハンドル15が初期位置からラッチ解除位置へ移動すると、インサイドオープンレバー75はラッチ解除位置(図10、図12、図13及び図16参照)へ移動する。インサイドハンドル15は、捩じりコイルバネ(図示略)の付勢力によって初期位置に回転付勢されている。従って、インサイドオープンレバー75及びインサイドハンドル15にこの捩じりコイルバネ以外の外力を及ぼさないとき、インサイドオープンレバー75及びインサイドハンドル15は初期位置に位置する。
さらにインサイドオープンレバー75のワイヤ接続孔77と反対側の端部には、後方に向かって延びる移動規制部78が突設されている。
図8乃至図12及び図14乃至図16に示すように、回転軸56の先端近傍部には、インサイドオープンレバー75の車内側に位置するチャイルドプロテクトレバー82の長孔83が回転可能且つ長孔83の長手方向に相対移動可能に支持されている。換言すると、チャイルドプロテクトレバー82の長孔83を回転軸56が貫通している。長孔83の短手寸法(幅寸法)は回転軸56の直径と略同一であり、長孔83の長手寸法は回転軸56の直径より長い。
チャイルドプロテクトレバー82の車外側面にはガイド突起84が突設されている。このガイド突起84は第1ハウジング52のガイド部60のガイド溝61の内部に相対移動可能に位置している。ガイド突起84の少なくとも一部は常にガイド溝61内に位置する。
チャイルドプロテクトレバー82の後端部には押圧突部85が突設されている。
チャイルドプロテクトレバー82の車外側面の下部には被押圧部86が車外側に向けて突設されている。さらに被押圧部86の前端部には、前方に向かって延びる被支持突部87が突設されている。
さらにチャイルドプロテクトレバー82の車内側面には円柱形状の連係ピン88が突設されている。
図8乃至図12及び図14乃至図16に示すように、第1ハウジング52の回転軸57には、チャイルドプロテクトレバー82の車内側に位置する切替レバー90の回転中心孔91が回転可能に支持されている。換言すると、切替レバー90の回転中心孔91を回転軸57が回転可能に貫通している。
切替レバー90の後端部には操作用突起92が車内側に向けて突設されている。
さらに切替レバー90には円弧孔93が形成されている。この円弧孔93には、チャイルドプロテクトレバー82の連係ピン88が円弧孔93の長手方向にのみ相対移動可能に嵌合している。
インサイドオープンレバー75、チャイルドプロテクトレバー82、及び切替レバー90はチャイルドプロテクト機構94の構成要素である。
チャイルドプロテクト機構94の動作については後述する。
第1ハウジング52の回転軸58には、アウトサイドオープンレバー96の回転中心孔97が回転可能に支持されている。
アウトサイドオープンレバー96の一方の端部には支持孔98が形成され、且つ、他方の端部にはロッド接続部99が形成されている。
アウトサイドオープンレバー96のロッド接続部99には金属製ロッド(図示略)の一端が接続され且つロッドの他端はアウトサイドハンドル14に接続されている。従って、アウトサイドオープンレバー96とアウトサイドハンドル14とは互いに連動する。アウトサイドハンドル14が初期位置に位置するときアウトサイドオープンレバー96は初期位置(図9及び図15参照)に位置し、アウトサイドハンドル14がラッチ解除位置に位置するときアウトサイドオープンレバー96はラッチ解除位置(図10及び図16参照)に位置する。
さらに第1ハウジング52とアウトサイドオープンレバー96との間には、捩じりコイルバネ(図示略)が装着されている。この捩じりコイルバネが発生する付勢力によって、アウトサイドオープンレバー96は初期位置側に回転付勢されている。
さらに図9、図10、図15、及び図16に示すように、アウトサイドオープンレバー96の一部はチャイルドプロテクトレバー82の押圧突部85の直上に位置している。
オープンリンク101は被支持部102を有している。
オープンリンク101の被支持部102は、アウトサイドオープンレバー96の支持孔98に相対回転可能に嵌合している。オープンリンク101はアウトサイドオープンレバー96に対してロック位置(図示略)とアンロック位置(図示略)との間を相対回転可能である。
オープンリンク101とアウトサイドオープンレバー96との間には、捩じりコイルバネ(図示略)が設けられている。この捩じりコイルバネは、オープンリンク101をアウトサイドオープンレバー96に対して常にアンロック位置方向に回転付勢する。
オープンリンク101はアクティブレバー72と連係している。アクティブレバー72がロック位置に位置するときオープンリンク101はロック位置に位置し、且つ、アクティブレバー72がアンロック位置に位置するときオープンリンク101はアンロック位置に位置する。
なお、アクティブレバー72及びオープンリンク101がアンロック位置へ回転したときにドアロック装置18は「ロック解除可能状態」になる。アクティブレバー72及びオープンリンク101がロック位置へ回転したときにドアロック装置18は「ロック解除不能状態」になる。
図2に示す第2ハウジング105は樹脂製の一体成形品である。
第2ハウジング105の後部にはラッチユニット接続部106が形成されている。
さらに第2ハウジング105の下部には、略上下方向に延びる突起用貫通孔107が形成されている。
第1ハウジング52と第2ハウジング105の外周縁の対向部どうしを接触させた状態で、両者を固定手段によって固定するとアクチュエータユニット50が完成する。
アクチュエータユニット50が完成すると、アクチュエータハウジング51の内部に形成された収納空間に、インサイドオープンレバー75、チャイルドプロテクトレバー82、切替レバー90、アウトサイドオープンレバー96、及びオープンリンク101が収納される。
さらにアクチュエータユニット50が完成すると、アクチュエータハウジング51の後面には、第1ハウジング52のラッチユニット接続部53と第2ハウジング105のラッチユニット接続部106とで囲まれた開口部が形成される。この開口部に対してラッチユニット25を装着し且つラッチユニット25とアクチュエータユニット50とを互いに固定すると、図2に示すようにドアロック装置18が完成する。
ドアロック装置18が完成すると、アクチュエータユニット50のオープンリンク101がラッチユニット20のリフトレバー33の被押圧部35と対向する。
さらにドアロック装置18が完成すると、切替レバー90の操作用突起92の先端部が、第2ハウジング105の突起用貫通孔107を貫通して第2ハウジング105の車内側に突出する。
切替レバー90の操作用突起92が突起用貫通孔107を貫通すると、切替レバー90の回転軸57に対する回転可能範囲が突起用貫通孔107によって規定される。即ち、切替レバー90は、図2及び図8乃至図10に示すプロテクト無効位置と、図14乃至図16に示すプロテクト有効位置と、の間の回転範囲を回転軸57を中心に回転可能となる。
なお、車両ドア10が開位置に位置するときは、切替レバー90の操作用突起92が車両ドア10の表面(車内側面)において露出する。従って、この場合は車両の乗員は手で操作用突起92をプロテクト無効位置及びプロテクト有効位置に選択的に移動させることが可能である。
一方、車両ドア10が閉位置に位置するときは、切替レバー90の操作用突起92が車体の一部によって覆われる。従って、この場合は車両の乗員は手で操作用突起92を移動させられない。
ところで、チャイルドプロテクトレバー82は長孔83及び回転軸56によって第1ハウジング52に相対移動可能に支持されている。
回転軸56及び長孔83は、チャイルドプロテクトレバー82を第1ハウジング52に対して長孔83の長手方向に相対移動可能且つ回転軸56まわりに回転可能にしている。
そのため、仮にチャイルドプロテクトレバー82が回転軸56のみによって支持(ガイド)されている場合は、チャイルドプロテクトレバー82は第1ハウジング52に対して長孔83の長手方向及び回転軸56まわりの回転方向のみならず、長孔83の長手方向及び回転方向の合成方向にも相対移動可能となる。換言すると、チャイルドプロテクトレバー82が第1ハウジング52に対して、長孔83の長手方向及び回転軸56まわりの回転方向とは異なる様々な方向に相対移動するおそれがある。
しかし、チャイルドプロテクトレバー82のガイド突起84が第1ハウジング52のガイド部60(ガイド溝61)によって移動案内されている。しかもガイド部60は、第1ハウジング52にのみ設けられている。換言すると、第1ハウジング52に設けられたガイド部(ガイド溝)及び第2ハウジング105に設けられたガイド部(ガイド溝)によってチャイルドプロテクトレバー82のガイド突起84を移動案内していない。そのため、第1ハウジング52と第2ハウジング105との取付位置が設計位置からずれている場合であっても、ガイド部60によるチャイルドプロテクトレバー82(ガイド突起84)のガイド精度は低くならない。即ち、第1ハウジング52と第2ハウジング105との取付位置が設計位置からずれた場合であっても、ガイド部60によって、チャイルドプロテクトレバー82を所定方向に精度よく移動案内できる。
そのため、チャイルドプロテクトレバー82は実質的に長孔83の長手方向及び回転軸56まわりの回転方向にのみ第1ハウジング52に対して相対移動可能である。但し、ガイド突起84とガイド溝61の内面との間には微小隙間が形成されている。従って、実際にはチャイルドプロテクトレバー82は、長孔83の長手方向から僅かにずれた方向及び回転軸56まわりの回転方向から僅かにずれた方向にも移動可能である。
さらに、チャイルドプロテクトレバー82及び切替レバー90は、連係ピン88及び円弧孔93を介して互いに連係している。そのため、切替レバー90とチャイルドプロテクトレバー82は互いに連動する。
即ち、切替レバー90が図2、図8、及び図9に示すプロテクト無効位置に位置するとき、チャイルドプロテクトレバー82はこれらの図2、図8、図9、及び図11に示すプロテクト無効位置に位置する。チャイルドプロテクトレバー82がプロテクト無効位置に位置するとき、ガイド突起84は直線状溝部62及び円弧状溝部63に跨るようにガイド溝61内に位置する。
一方、切替レバー90が図14乃至図16に示すプロテクト有効位置に位置するとき、チャイルドプロテクトレバー82はこれらの図に示すプロテクト有効位置に位置する。チャイルドプロテクトレバー82がプロテクト有効位置に位置するとき、ガイド突起84は直線状溝部62内に位置する。換言すると、このときガイド突起84は円弧状溝部63内に位置しない。
そして、図8、図9、及び図14乃至図16に示すように、切替レバー90のプロテクト無効位置とプロテクト有効位置との間の移動に連動してチャイルドプロテクトレバー82がプロテクト無効位置とプロテクト有効位置との間を移動するとき、ガイド突起84が直線状溝部62内を移動し且つ長孔83が自身の長手方向に沿って回転軸56に対して移動する。換言すると、このときチャイルドプロテクトレバー82は直線状溝部62及び長孔83に沿って実質的に直進移動する。そのため、ガイド溝61全体を円弧形状にした場合と比べて、プロテクト無効位置とプロテクト有効位置との間を移動するときのチャイルドプロテクトレバー82の移動ストロークが短い。
図8及び図9に示すように、チャイルドプロテクトレバー82及び切替レバー90がプロテクト無効位置に位置し且つラッチ25、ポール30、及びリフトレバー33がラッチ状態にあるときに、例えば、車内に位置する乗員が手でインサイドハンドル15を初期位置からラッチ解除位置側へ回転させると、図10に示すようにインサイドオープンレバー75が回転軸56(回転中心孔76)まわりに図9及び図10の反時計方向に回転する。
すると図10、図12、及び図13に示すように、インサイドオープンレバー75の移動規制部78が前方からチャイルドプロテクトレバー82の被押圧部86の前面に接触し且つ被押圧部86を後方に押圧する。従って、チャイルドプロテクトレバー82がインサイドオープンレバー75と一緒に図9及び図10の反時計方向に回転する。即ち、チャイルドプロテクトレバー82はプロテクト無効位置から離れるように回転する。このとき、チャイルドプロテクトレバー82のガイド突起84はガイド溝61の円弧状溝部63を通って第1ハウジング52に対して上方へ相対移動する。そして、インサイドハンドル15がラッチ解除位置に到達すると、図10に示すように、ガイド突起84の下端部のみが円弧状溝部63内に位置しガイド突起84の下端部以外の部位は円弧状溝部63より上方に位置する。このときのチャイルドプロテクトレバー82の位置は押圧完了位置と称される。
なお、ガイド溝61全体を直線形状にした場合は、チャイルドプロテクトレバー82がインサイドオープンレバー75と一緒に回転するときに、ガイド突起84がガイド溝61の上端部の内面と干渉するおそれがある。しかし、本実施形態のようにガイド溝61に円弧状溝部63を設けた場合は、このときにガイド突起84はガイド溝61(円弧状溝部63)の内面と干渉しない。換言すると、ガイド突起84(チャイルドプロテクトレバー82)がガイド溝61(円弧状溝部63)に沿って円滑に回転する。
なお、このとき図10、図12、及び図13に示すように、インサイドオープンレバー75の移動規制部78がチャイルドプロテクトレバー82の被支持突部87の直下に位置して、チャイルドプロテクトレバー82が第1ハウジング52に対して下方へ相対移動するのを規制する。換言すると、チャイルドプロテクトレバー82が第1ハウジング52に対してプロテクト有効位置側へ移動するのを規制する。従って、移動規制部78が被押圧部86に衝突したときの衝撃力によって、チャイルドプロテクトレバー82がプロテクト無効位置からプロテクト有効位置へ不意に移動することを防止できる。
さらに、チャイルドプロテクトレバー82がプロテクト無効位置に位置するとき及びプロテクト無効位置よりも押圧完了位置側に位置するときに、側面視における円弧孔93の曲率中心が回転軸56と一致する。従って、このときチャイルドプロテクトレバー82の連係ピン88は円弧孔93内を円滑に相対移動する。換言すると、切替レバー90をプロテクト無効位置に位置させたまま、チャイルドプロテクトレバー82がプロテクト無効位置から押圧完了位置へ円滑に移動する。
チャイルドプロテクトレバー82がプロテクト無効位置から押圧完了位置側へ回転すると、チャイルドプロテクトレバー82の押圧突部85が初期位置に位置するアウトサイドオープンレバー96の一部を上方に押圧するので、アウトサイドオープンレバー96がラッチ解除位置側へ回転する。
そして、アクティブレバー72及びオープンリンク101がアンロック位置へ位置する場合は(即ち、ドアロック装置18がロック解除可能状態にある場合は)、アウトサイドオープンレバー96と一緒に移動するオープンリンク101が、係合位置に位置するリフトレバー33の被押圧部35を押圧してリフトレバー33を非係合位置へ回転させる。そのため、ポール30が係合位置から非係合位置に移動してラッチ25との係合を解除するので、ラッチ25がアンラッチ位置へ回転してストライカを解放する。即ち、ラッチ25、ポール30、及びリフトレバー33がアンラッチ状態となる。
この後にインサイドハンドル15及びインサイドオープンレバー75を初期位置へ戻すと、上記捩じりコイルバネの付勢力によってアウトサイドオープンレバー96がラッチ解除位置から初期位置に戻るので、アウトサイドオープンレバー96によって押されたチャイルドプロテクトレバー82が押圧完了位置からプロテクト無効位置へ戻る。
一方、例えば、ラッチ25、ポール30、及びリフトレバー33がラッチ状態にあるときに、操作用突起92を利用して切替レバー90及びチャイルドプロテクトレバー82をプロテクト無効位置からプロテクト有効位置から移動させると、図15に示すように、チャイルドプロテクトレバー82をプロテクト無効位置に位置するときと比べて被押圧部86が下方に位置する。
この状態で車内に位置する乗員が手でインサイドハンドル15を初期位置からラッチ解除位置側へ回転させると、図16に示すようにインサイドオープンレバー75が回転軸56(回転中心孔76)まわりに反時計方向に回転する。
すると、インサイドオープンレバー75の移動規制部78がチャイルドプロテクトレバー82の被押圧部86の上方を被押圧部86に接触することなく後方へ通過する。換言すると、インサイドオープンレバー75の移動規制部78がチャイルドプロテクトレバー82(被押圧部86)に対して空振りする。従って、チャイルドプロテクトレバー82はプロテクト有効位置に留まる。
そのためこの場合は、初期位置に位置するアウトサイドオープンレバー96がラッチ解除位置側へ回転しない。従って、アクティブレバー72及びオープンリンク101がロック位置及びアンロック位置のいずれに位置する場合も(即ち、ドアロック装置18がロック解除可能状態とロック解除不能状態のいずれにある場合も)、ラッチ25、ポール30、及びリフトレバー33はラッチ状態を維持する。
そのため、チャイルドプロテクトレバー82及び切替レバー90をプロテクト有効位置に位置させておけば、例えば、車両が走行しているときに乗員である子供がインサイドハンドル15を誤って操作しても、閉位置に位置する車両ドア10が不意に開位置へ移動するおそれはない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるべきものではない。
例えば、第1ハウジング52からガイド部60(ガイド手段)を省略し且つ第2ハウジング105にガイド部60(ガイド手段)を設けてもよい。この場合は、チャイルドプロテクトレバー82の車内側面にガイド突起84を突設して、このガイド突起84をガイド部60のガイド溝61内に位置させる。
さらにアクチュエータハウジング51を3つ以上の構成部材によって構成してもよい。但し、この場合も、1つの構成部材にのみガイド部60(ガイド手段)を設ける。
アクチュエータハウジング51を構成する複数の構成部材の1つにガイド手段としてのガイド突起84を設け、且つ、チャイルドプロテクトレバー82にガイド溝61を設けてもよい。
チャイルドプロテクトレバー82から連係ピン88を省略する代わりに切替レバー90に連係ピン88を設け、且つ、切替レバー90から円弧孔93を省略する代わりにチャイルドプロテクトレバー82に円弧孔93を設けて、この円弧孔93に連係ピン88を相対移動可能に嵌合してもよい。
また、チャイルドプロテクトレバー82から長孔83を省略する代わりに第1ハウジング52に長孔83を設け、且つ、この長孔83に相対移動可能に嵌合する突起をチャイルドプロテクトレバー82に設けてもよい。
アクチュエータハウジング51はインサイドオープンレバー75、チャイルドプロテクトレバー82、切替レバー90、アウトサイドオープンレバー96、及びオープンリンク101の少なくとも1つのみを収納すればよい。従って、例えば、オープンリンク101をアクチュエータハウジング51の外側に位置させてもよい。
左側のサイドドア及び/又はサイドドアとは異なる車両ドア(例えばバックドア)に適用されるドアロック装置に本発明を適用してもよい。
車両ドアにストライカ100を設け、且つ、車体にドアロック装置18を設けてもよい。
10・・・車両ドア、15・・・インサイドハンドル(車内側操作手段)、18・・・ドアロック装置、20・・・ラッチユニット、21・・・ベース部材(支持部材)、25・・・ラッチ、33・・・リフトレバー、50・・・アクチュエータユニット、51・・・アクチュエータハウジング、52・・・第1ハウジング(ベース部材)、60・・・ガイド部(ガイド手段)、61・・・ガイド溝、62・・・直線状溝部、75・・・インサイドオープンレバー、78・・・移動規制部、82・・・チャイルドプロテクトレバー、84・・・ガイド突起、90・・・切替レバー、94・・・チャイルドプロテクト機構、96・・・アウトサイドオープンレバー、100・・・ストライカ、101・・・オープンリンク、105・・・第2ハウジング(カバー部材)。

Claims (4)

  1. 車体と前記車体に移動可能に支持された車両ドアとの一方に支持されたストライカと係合することによって前記車両ドアを閉止状態に保持するラッチ位置と前記ストライカと係合しないアンラッチ位置とに回転可能であり、且つ、前記車体と前記車両ドアの他方に固定された支持部材に支持されたラッチと、
    前記ラッチと係合して前記ラッチを前記ラッチ位置に保持する係合位置と、前記ラッチとの係合を解除する非係合位置とに回転可能として前記支持部材に支持されたポールと、
    前記ポールと一緒に回転するリフトレバーと、
    前記車両ドアの車内側面に設けられた車内側操作手段が操作されないときは初期位置に位置し且つ前記車内側操作手段が操作されたときにラッチ解除位置に位置するように、前記支持部材に対して相対移動不能なベース部材と一体化した回転中心軸に回転可能に支持されたインサイドオープンレバーと、
    前記初期位置から前記ラッチ解除位置へ回転した前記インサイドオープンレバーによって押圧されるプロテクト無効位置と押圧されないプロテクト有効位置との間を所定方向に相対移動可能且つ前記所定方向とは異なる方向に相対回転可能として前記回転中心軸に支持されたチャイルドプロテクトレバーと、
    前記プロテクト無効位置に位置する前記チャイルドプロテクトレバーが前記インサイドオープンレバーによって押圧されて前記プロテクト無効位置から離れるように前記回転中心軸まわりに回転したときに、前記チャイルドプロテクトレバーの回転に連動しながら前記リフトレバーを押圧することにより前記ポールを前記係合位置から前記非係合位置へ回転させるオープンリンクと、
    前記ベース部材と着脱可能であり、且つ、前記ベース部材に装着されたときに前記ベース部材との間に前記インサイドオープンレバー、前記オープンリンク、及び前記チャイルドプロテクトレバーの少なくとも一つを収納する収納空間を形成するカバー部材と、
    前記回転中心軸に対して前記チャイルドプロテクトレバーが前記所定方向に相対移動するように前記チャイルドプロテクトレバーを案内する、前記ベース部材と前記カバー部材の一方にのみに設けられたガイド手段と、
    を備える、車両ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両ドアロック装置において、
    前記インサイドオープンレバーが、
    前記初期位置から前記ラッチ解除位置側へ回転しながら前記プロテクト無効位置に位置する前記チャイルドプロテクトレバーを押圧したときに、前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト有効位置に移動するのを規制する移動規制部を有する、車両ドアロック装置。
  3. 請求項1に記載の車両ドアロック装置において、
    前記ガイド手段と前記チャイルドプロテクトレバーの一方がガイド溝を備え、
    前記ガイド手段と前記チャイルドプロテクトレバーの他方が、前記ガイド溝内に位置するときに前記ガイド溝に相対移動可能に案内されるガイド突起を有する、車両ドアロック装置。
  4. 請求項3に記載の車両ドアロック装置において、
    前記ガイド溝が、
    直線状溝部と、
    前記直線状溝部の一方の端部と連続し且つ前記回転中心軸を中心とする円弧形状である円弧状溝部と、
    を備え、
    前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト有効位置と前記プロテクト無効位置との間を移動するときに前記ガイド突起が前記直線状溝部によって案内され、
    前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト無効位置に位置するときに、前記ガイド突起が前記直線状溝部及び前記円弧状溝部に跨るように前記ガイド溝内に位置し、
    前記チャイルドプロテクトレバーが前記プロテクト無効位置に位置する場合に前記インサイドオープンレバーが前記初期位置から前記ラッチ解除位置側へ回転したときに、前記ガイド突起を前記円弧状溝部に沿って移動させながら前記チャイルドプロテクトレバーが前記回転中心軸を中心に前記プロテクト無効位置から離れるように回転する、車両ドアロック装置。
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