JP2020068716A - 非常食におけるレトルトパウチ食品の製造方法 - Google Patents

非常食におけるレトルトパウチ食品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】子供から高齢者まで国籍や食習慣、アレルギーに関係なく1人で安全に手早くとれる食事(主に主食)を提供する。【解決手段】穀類または豆類またはその両方を、水と必要に応じて調味料を加えて加熱する工程と、前記加熱調理後、前記食材に植物油を添加する工程と、前記植物油添加された食材を透明のレトルトパウチに充填し脱気後密封する充填密封工程と、前記充填気密された食材の加圧と加熱を行うと同時に殺菌するレトルト処理工程と、前記レトルト処理後の前記食材を冷却する冷却工程を備えるレトルトパウチ食品の製造方法。【選択図】図1

Description

本発明は非常食におけるレトルトパウチ食品の製造方法およびレトルトパウチ食品に関する。詳しくは、保存性に優れ、災害時において最も効率的かつ安全に主に主食を子供からお年寄りまで幅広く提供するためのレトルトパウチ食品およびその製造方法に関するものである。
従来からレトルトパウチ食品は長期保存が可能であり、すでに加熱処理や味付けが施された加工済みの食品が日常的に利用されている。
このような、長期保存が可能で加工済みの食品としては、食材を煮るなどして食する直前の状態まで調理し真空包装し加熱後冷却した真空調理食品、および遮光性のある気密袋または容器に入れて加圧しながら加熱殺菌した特許文献1に示すようなレトルトパウチ食品がある。
災害時の非常食としてもちいられるレトルトパウチ食品においては、非特許文献2に示すようにパック入りのご飯をレトルト処理したものや、おかゆをレトルトパウチ食品に入れたもの、缶に食材を入れてレトルト処理したものがある。
災害時に主食としてもちいられる非常食においては、非特許文献1に示すように、アルファ米をもちいた食事もしくは、缶入りのパンが現在主流となっている。
特開2017−70251、図1
「商品名マジックライス」、サタケ株式会社 「商品名サトウのごはん」、サトウ食品工業所
しかし、現在販売されている非常食のすべてにおいて、大人を対象とした非常食であり、非常食が使用される状況を考えると、弱者である幼い子供や、高齢者、字が読めない外国人などが単独で扱え、かつ、最短で喫食できる非常食は存在しない。
また、食に関しては国別、文化別にさまざまな食習慣があり、災害食においては食習慣やアレルギー対応の商品が存在しない。
例えば、都市部で大規模な地震で家屋が倒壊し、中に幼稚園児が1人のみ残されているが、外国人の子供で言語による意思疎通ができなく、かつ食物アレルギーをもつかどうかもわからない状態で救助まで数日かかる場合、倒壊した家屋のわずかな狭い隙間から食事を与えることになるが、電気、ガス、水道のライフラインすべてが使用できず、倒壊した内部空間が暗い状況において、現状においては提供できる非常食が限られており、栄養が偏ってしまい、救助されるまでの数日間の健康を維持することが困難である。
また、缶詰を使用したものにおいては、包材廃棄時の体積が大きく避難所においてゴミの保管場所を多く必要とする。また、アルファ米において使用する水は、ペットボトルの水または避難所において給水車より支給された水を使用するがペットボトルも缶同様に廃棄時の体積が大きい。また、災害時においては給水車の到着まで時間がかかることが多いため、水を入手することが困難なことが多い。
また、アルファ米においては、水を入れて調理するため水加減の調整が必要で小さな子供は調理することができない。また、缶入りパンも缶による子供の怪我の不安もあり、使用にあたっては大人がいることが前提になっている。
本発明は、子供からお年寄りまで、食事時に加熱等の調理を必要とせず、安全にひとりであつかえる、主に主食の用途で使用されるレトルトパウチ食品の製造方法を提供するとともに、食感を維持できる特性をもちいて噛む回数を増やし、食事時間を延ばすことによって、少量の食事でも満足感を増大するとともに、噛むこと自体の健康への好影響を期待できる。
また、自立性を有する透明なノッチ付きの袋を用いることにより、袋自体が容器となり別途容器を必要としない。また、透明で中身が見えるため字が読めない子供や外国人でも中身を確認することができ、かつ、ノッチ付きのため大きな力を必要することなく開封することができる。
また、植物油を添加しているため、常温においても、凝固せず、穀類等をパラパラな状態に維持することができ、スプーンがない状態でも袋に口をつけて食べることが容易になっている。
上記課題を解決するために、本発明の非常食におけるレトルト食品の製造方法は、穀類または豆類またはその両方を、水と必要に応じて調味料を加えて加熱する工程と、前記加熱調理後、前記食材に植物油を添加し混ぜ合わせる工程と、前記植物油添加された食材を透明のレトルトパウチに充填し脱気後密封する充填密封工程と、前記充填気密された食材の加圧と加熱を行うと同時に殺菌するレトルト処理工程と、前記レトルト処理後の前記食材を冷却する冷却工程を備える。
ここで、穀類または豆類またはその両方を水と必要な調味料を加えて加熱する工程によって穀類や豆類をやわらかく食べられるようにすると同時に食感をつくり、必要な調味料を加えることにより味を与える。
なお、穀類または豆類には、小麦加工品であるパスタなどの穀類加工品および豆類加工品も含む。
また、調味料以外にも海藻類、魚貝類、野菜類、根菜類、食肉類のそれぞれ単独または、それらの組み合わせ、またはそのすべてを加えて調理することにより、副食を用意することなく、主食副食を同時に摂取することができる。
なお、海藻類、魚貝類、野菜類、根菜類、食肉類には、魚肉ソーセージやベーコンなどの各加工品も含む。
また、加熱工程における水の質量が、穀類または豆類またはその両方の質量の3倍以下にすることにより、穀類または豆類が加熱により食感がなくなり、咀嚼回数が減ってしまうことを防ぐことができる。
また、前記調味料において、調味料における塩分が前記レトルトパウチ食品質量の5%以下にすることにより、食後にのどの渇きを感じさせることを防ぐことができる。
また、前記植物油の質量が前記レトルトパウチ食品質量の5%以下にすることにより、レトルトパウチ袋の中に油がたまることを防ぐことができるとともに、災害時の飲料水の使用量を抑えることができる。
また、レトルト袋の中に油がたまらないことにより、スプーンや箸を使わず直接袋に口をつけて食べたときに、最後にたまった油を口に入れることを防ぐことができるとともに、口直しに水を摂取する必要がないため、災害時において飲料水の使用量を抑えることができる。
また、食後のレトルトパウチ廃棄時に油による汚れを防ぐことができる。
また、食材の大きさが5センチを超える場合、5センチ未満にカットすることにより、加熱時に火を通りやすくすると同時に、災害時においてスプーン等がなくて直接レトルトパウチに口をつけて食事をとるときに、特に子供や高齢者の食材をのどに詰まらせる事故を防ぐことができる。
また、5センチ以上あるときはスプーンで食べることが困難になり、はしまたは、フォークを準備しなければいけなくなる。災害時において日本では箸が支給されることが多いがフォークが支給されることは少ない。また、この場合において箸文化のない外国人にとっては不便である。スプーンで食べられるようにすることは国内外問わず多くの人にとって喫食しやすいという効果をもたらす。
また、前記食材に植物油を添加する工程により、食材同士がつながることを防ぎ、スプーンや箸がなくても食べられる状態を保つと同時に、食材からの水分蒸発を防ぐことができる。
また、食材をレトルトパウチに充填し、脱気後気密する充填気密工程によって、レトルトパウチ内に空気が残存することで熱伝導率が下がることを防ぐことができるが、脱気の程度は食材が固着するほど完全な真空脱気はしない。
これは、完全な真空脱気では、食材を固着させ開封時に食材を「ほぐす」という手間を生じさせてしまうとともに、子供にとって「ほぐす」作業は難しく、袋を開けてから食べるまで大人の介在が必要となってしまうからである。
また、食材をレトルトパウチに充填し、脱気後気密する充填気密工程によって、レトルトパウチに封入された前記食材を外気に触れさせずに保存することができるので、食材に付着した水分に含まれる好気性の微生物等の増殖を抑え食材の腐敗や品質劣化を防ぐことができる。
また、食材を外気に触れさせずに保存することができるので、新たな微生物の侵入と増殖を防ぐことができる。
また、自立性を有する透明のレトルトパウチを使用し、前記レトルトパウチの袋の高さが20センチ以下で、かつ前記レトルトパウチを手で開封するためのノッチが前記レトルトパウチ上部より5センチ以内の高さに片方または両方あり、かつ自立するための前記レトルトパウチ底部の幅が1センチ以上あるレトルトパウチを使用することによりレトルトパウチ自体を食器として使用することができ、別途うつわを用意する必要がない
また、透明でノッチ付きのレトルトパウチにより、字を読めない子供でも内容物を理解して選ぶことができ、道具が不要で、安全に開封をすることができる。
また、中身が見える範囲で透明のレトルトパウチにJIS標準色票の彩度2以上かつ明度2以上の塗料を使用して、片面もしくは両面に印刷またはシールを貼った袋を使用することにより、屋外においてレトルトパウチを草むらに落とした時に、レトルトパウチを簡単に認識できるため、発見しやすくなる。
また、上記塗料が、光を反射する塗料の場合、夜間において紛失時に、懐中電灯等で光を当てることで簡単に見つけることができる。
また、上記の塗料が、蓄光性をもつ塗料の場合、夜間において紛失時、懐中電灯等を使用することなく、発見することができる。
なお、中身が見える範囲には、レトルトパウチの両面を全面印刷にして直接的には見えなくても、底面が透明で中身が確認できる場合を含む。
また、充填気密された食材の加圧と加熱を行うと同時に殺菌するレトルト処理工程によって、封入した食材に含まれている細菌を殺菌することができるので、食材の腐敗をより確実に防止できる。
また、食材を加圧と加熱を行うと同時に殺菌するレトルト処理を施すことによって、食品の内部まで確実に加熱処理することができる。
また、食材を加圧と加熱を行うと同時に殺菌するレトルト処理を施すことによって、内部で水蒸気が発生しても、外部から圧力をかけることによって、その膨張を抑え、内部の圧力を高くすることで対応し、レトルトパウチの膨張による破裂を防止できる。
なお、本明細中の「レトルト処理」とは、食材を脱気包装した状態で、食材の中心が120℃以上となるようにして、少なくとも1分間の加圧処理と加熱処理を行い、これにより殺菌する意味を含むものである。
また、レトルト処理後の食材を冷却する冷却工程によって、食材が過度に加熱され続けることを防ぐことができる。
また、冷却されることにより、作業者のやけどによるケガを防止することができる。
また、食物アレルギーの原因となる食材を使用せずに作ることにより、喫食者が食物アレルギーになることを防ぐと同時に、災害時において喫食者(被災者)のアレルギー情報に乏しいときにも情報を確認する時間を省いて喫食者に提供することができ、アレルギー症状発生による手当などの2次的対応に消費される時間をなくすことができる。
また、食物アレルギーの原因となる食材を使用せずに作ることにより、災害時におけるリスクマネジメント管理において、食物アレルギーを持つ人に対応した食事管理の検討や対策会議時間を削減すると同時に、食物アレルギーを持つ人向けの食事を別途用意する手間やそれを保管する場所が必要なくなる。
また、食物アレルギーの原因となる食材を使用した場合、その旨を袋に記載することになるが、食物アレルギーの原因となる食材を使用しなければ、記載の必要なく、字が読めない人や言語が違うなどで意思疎通できない場合にでも食物アレルギー発症の危険性を心配することなく喫食者に提供することができる。
なお、食肉等を使用し、大きさが5センチをこえる食材であった場合、喫食時において、のどに食材を詰まらせる危険性が発生するので、5センチ以下に切った後に封入することにより、危険性を除去できるとともに、スプーンや箸などの道具を使うことなく直接口をつけて食べることができるようになる。
また、透明のレトルトパウチにJIS標準色票の彩度2以上かつ明度2以上の塗料を使用して、片面もしくは両面に印刷またはシールを貼った袋を使用することにより、避難時に草むらなどに落として紛失した場合の発見を容易にすることができる。
また、上記塗料が、光を反射する性質または蓄光する性質または、その両方の性質を有していた場合、夜間においても紛失したレトルトパウチの発見を容易にすることができる。
本発明に係るレトルトパウチ食品の製造方法およびレトルトパウチ食品は、保存性に優れ、加熱せずにそのまま袋を開けて食べることができ、食感も維持されているため、噛む回数が増え食事時間をのばすことで少量でも満足感を得ることができ、透明で内容物が容易に確認できるとともに自立式の背の低いレトルトパウチを使用することにより、直接スプーン等で食べることができる。また、スプーン等がない状況においても、食材がパラパラでくっついていないため、直接口をつけて食事をとることができる。例えば、災害時において水や調理設備が無い状態でも幼稚園児程度なら、ひとりで自ら中身を選択、開封し、食事をとることができるレトルト食品およびその製造方法を提供することができる。
また本発明に係るレトルトパウチ食品を災害時の備蓄食料として使用した場合、備蓄に関する対策会議において食習慣、アレルギーや食器に関すて検討する時間を省略することができ、また、食習慣やアレルギーに対応する食品の保管場所や食器の保管場所を準備する必要がなくなる。
本発明に係るレトルトパウチ食品の一実施の形態を示す正面図である。 図1に示すレトルトパウチ食品の断面説明図である。 レトルトパウチ食品の製造方法を示す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について図1ないし図2を参照にしながら説明し、本発明の理解に供する。
〔第1の実施の形態〕
本発明にかかるレトルトパウチ食品の一実施の形態に係る麦ごはんBは、図1に示すように、穀類の一例である大麦を原料とする押し麦1と、豆類の一例であるひよこ豆2を押し麦1とひよこ豆2の合計質量の2倍の水と、調味料である食塩を穀類と豆類と水の質量の合計の1%にあたる分量を加え、加熱調理後、残った水を取り除き、植物油を加熱調理後の食材質量の2%にあたる分量を加え、よく混ぜた後、押し麦1とひよこ豆2を透明で自立式の袋体レトルトパウチBに真空包装によって封入することにより構成されている。袋体Bは透明の包装袋であり、紫外線を遮る性質を有するとともに、レトルト処理により変形することはない。また、袋体Bは周囲をシール加工により圧着されているので、袋体Bの外部へ例えば内部の植物油が流出することはなく、また外部から袋体Bへ細菌などが混入することはない。
袋体Bはその周辺をシール加工の前に脱気して圧着することで真空包装されており、押し麦1とひよこ豆2が袋体Bの外部に漏れることはない。また、透明な素材で作られていることにより袋体Bに封入されている野菜を目視で確認できるようになっている。なお、この袋体Bは、紫外線を遮る素材で作られている。紫外線は食品に含まれる天然色素の退色の原因であるといわれており、袋体Bは日光や室内灯等による品質面での影響を受けにくく袋体Bに封入された押し麦1およびひよこ豆2の色素は変化しにくくなっている。また、袋体Bは気密性を有する真空包装であることから、外部からの細菌の侵入を防ぐことができる。
また、袋体Bはレトルト処理工程において、脱気して気密した後、加圧しながら加熱することにより、加熱処理中に袋体B内部に水蒸気が発生し、これにより圧力が高まることで袋体Bが膨らみ、破損してしまうことを防ぐことができる。
押し麦1とひよこ豆2は、水や調味料とともに加熱処理を施されたことで、そのままで食することができる状態で袋体Bに封入されている。本実施の形態においては、穀類である大麦を原料とした押し麦1と豆類のひよこ豆2が袋体Bに封入されているが、鶏肉などの食肉類やあさりなどの魚貝類のほか、海藻類、野菜類、根菜類を袋体Bに封入することができる。この場合、袋体Bに主食のほか、副食となる食材を封入することができ、喫食時において別途副食を準備する必要がなくなる。
ここで、必ずしも袋体Bに封入される食材が、穀類、豆類、魚貝類、海藻類、野菜類、根菜類に限られるものではない。野菜以外の食品、例えば果実、果汁やパスタ、ソーセージなどの加工品も含まれる。
また、大麦の押し麦1、ひよこ豆2はアレルギー物質に該当していない。
また、袋体Bは、1人から2人分の食事量を想定しているが、袋体Bの容量が大きい場合、大人数の食事量を入れることができる。
また、調味料においては、「塩」に限られることなく、「カレーパウダー」や「しょうゆ」など様々な調味料が考えられる。
袋体Bは加圧しながら加熱処理されて製造されるので、袋体Bに封入された食材及び調味料を殺菌処理することができる。また、袋体Bの周囲をシール加工で圧着して密封しているので、外気が袋体B内に混入することはなく長期保存に適しており、保存食や非常食としての性質を取得することになる。
また、保存食や非常食の性質は災害時以外にも、長期の遠洋航海にでる船舶では、保存食を利用して調理するが、本品では袋を開けてすぐに喫食できるため、船舶内の調理施設が不要になる。
また、袋体Bは、ノッチ3が袋体B上部より3センチの場所にあるため袋を開けてすぐに喫食できるため、キャンプなどの屋外活動において、別途、開封のための缶切り等の道具を準備する必要がない。また、レトルト食品であるため、コンロなどの火を用いる設備の携帯が不要である。
また、袋体Bの高さが15センチでかつ底部の幅が4センチである自立式の袋であるため、開封後、袋体B自体を器として使用できる。これによりキャンプ等において別途皿を準備する必要がなくなる。
また、袋体Bには、印刷またはシールが張られておりC、これにより、草むらで落とした時、袋体Bの発見を容易にすることができる。
また、印刷またはシールCが光を反射する塗料または、蓄光性のある塗料を使用している場合は、夜間における袋体Bの発見を容易にすることができる。
また、袋体Bは災害時だけでなく、家庭内で忙しい朝でも調理不要で気軽に朝ご飯を準備することができる。
なお、押し麦1とひよこ豆2は、食材の大きさが5センチ未満なのでカットはされていない。
また、袋体B上部に穴4を設けることにより、ひっかけることによる陳列がしやすくなる。
また、袋体B上部に穴4を設ける以外にも、袋体B上部にヘッダー(図示せず)を設けヘッダーに穴が開いていても同等の効果をえることができる。
(製造方法)
本実施例に係るレトルトパウチ食品の一実施の形態に係る麦ごはんBの製造方法を説明する。図3を参照する。なお、本一実施形態の麦ごはんという名称中に「ごはん」とあるが、食事という意味であり、コメを使用しているという意味ではない。なお、穀類には、コメも含まれる。
袋体Bに封入する50グラムの押し麦1を計量し、洗浄する(A1)。同様に、10グラムのひよこ豆2を計量し、洗浄する(A2)。この工程により、押し麦1に付着した泥などの付着物が除去される。
50グラムの押し麦1および100グラムの水をなべに入れて、なべに蓋をして加熱する(A3)。同様に、10グラムのひよこ豆2および30グラムの水をなべに入れて、なべに蓋をして加熱する(A4)。加熱時間は水が沸騰後、10分程度弱火で、その後火を止めて20分蒸らす。加熱時間は、押し麦1やひよこ豆2の状態を見ながら適宜変更する。また、圧力鍋を用いることができ、この場合、加熱時間を減らすことができると同時に、使用する電気やガスを減らすことができる。この工程により、押し麦1およびひよこ豆2が膨らみ、おいしく食することができる状態になり、かつ水の量が押し麦1およびひよこ豆2の3倍以下のため、おかゆのような状態にはならず、食感を維持することができるようになる。
加熱工程(A3)(A4)が終わった押し麦1とひよこ豆2をボウル(図示せず)にいれ、20グラムのオリーブオイル(植物油)と調味料である食塩10グラムを加え混ぜる(A5)。注意点として、加熱後の押し麦1とひよこ豆2の鍋の中に水分が残っていた場合、この水分を捨てから押し麦1とひよこ豆2をボウルに加える。また、ボウルを使用せず押し麦1を加熱した鍋にひよこ豆2、オリーブオイルおよび食塩を入れて混ぜることもでき、この場合、ボウルを準備する手間、洗浄する手間がなくなる。
この工程(A5)により、麦ごはんBにコクや味、うまみを与え、よりおいしく食することができるとともに、調味料を変えたり、肉類などの他の食材を足すなどしたりした場合には、麦ごはんBにバリエーションができ、単調な味での飽きを防ぐことができる。
混ぜる工程(A5)が終わった食材を必要に応じて計量し、その後、レトルトパウチに充填する(A6)。この工程により、1食あたりの内容量をそろえることができるとともに、加熱時に均等な加熱をすることができる。
中身を計量および充填(A6)した袋体Bを脱気しながら、袋体Bの周囲をシール加工して圧着し密封する(A7)。この工程により、袋体B内の押し麦1、ひよこ豆2、オリーブオイル、食塩を空気から遮断することができるので、中身の変質を防ぐことができる。
高圧殺菌釜(図示せず)などを用いて、袋体Bに封入された押し麦1およびひよこ豆2の中心温度が120℃である状態を少なくとも1分間以上維持する程度に加圧しながら加熱する(A8)。高温で加熱処理することにより、内容物である食材と袋体Bの内部の空気を殺菌することができる。
また、加圧しながら加熱することにより、加熱処理中に袋体B内部の圧力が高まることで袋体Bが破損してしまうことを防ぐことができる。
さらに、袋体Bに封入された押し麦1およびひよこ豆2の中心温度が120℃である状態を少なくとも1分間以上維持することにより、袋体B内部の食材や空気内に、大腸菌O157(75℃で1分の加熱で死滅する)やボツリヌス菌(100℃で1分以上の加熱で死滅する)などが仮に含まれていたとしても、このような危険な細菌や微生物は死滅し、常温保存が可能となる。
その後、麦ごはんBの冷却を行う(A9)。これにより、高温状態から取り扱い可能な温度まで下げることができ、箱詰めなどの作業を行うことができる。
押し麦1とひよこ豆2を用いる場合、食材の大きさが5センチをこえることがないが、5センチをこえる食材、例えば、肉類を使用した場合、カットはA1の洗浄後、または、A5の混合前におこなう。
(使用方法)
本実施例における麦ごはんBの使用方法を説明する。
使用者は、自然災害に見舞われるなどしたため、自衛隊や自治体などの支援団体から、麦ごはんBの提供を受けた。使用者は、麦ごはんBを手で開封し、加熱不要で、スプーンで喫食することができる。
温かい状態で喫食したい使用者は、麦ごはんBと水をなべに入れ、ボイル加熱後に麦ごはんBを取り出し、麦ごはんBを手で開封し、喫食することができる。
また、災害時などに限らず、家庭内で麦ごはんBを用いることで、食材を加熱する時間を省略することができるので、留守番の子供が火を使わずに簡単でかつ安全に手早く、スナック菓子を食べるような感覚で食事をとることができる。
1 大麦の押し麦
2 ひよこ豆
3 ノッチ(切れ込み)
A 断面図である図2のカット面
B レトルトパウチ
C 印刷またはシール

Claims (6)

  1. 穀類または豆類またはその両方を、水と必要に応じて調味料を加えて加熱する工程と、前記加熱調理後、前記食材に植物油を添加し混ぜ合わせる工程と、前記植物油添加された食材を透明のレトルトパウチに充填し脱気後密封する充填密封工程と、前記充填気密された食材の加圧と加熱を行うと同時に殺菌するレトルト処理工程と、前記レトルト処理後の前記食材を冷却する冷却工程を備えるレトルトパウチ食品の製造方法。
  2. 前記調味料において、調味料以外にも海藻類、魚貝類、野菜類、根菜類、食肉類のそれぞれ単独または、それらの組み合わせ、またはそのすべてを加えた請求項1に記載のレトルトパウチ食品の製造方法。
  3. 前記穀類または豆類またはその両方に加える水の質量が、穀類または豆類またはその両方の質量の3倍以下で、かつ前記調味料において、調味料における塩分が前記レトルトパウチ食品質量の5%以下で、かつ前記植物油の質量が前記レトルトパウチ食品質量の5%以下で、かつ食材の大きさが5センチ以上の場合は、5センチ未満にカットした請求項1または請求項2に記載のレトルトパウチ食品の製造方法。
  4. 前記レトルトパウチが自立性を有する透明のレトルトパウチを使用し、前記レトルトパウチの袋の高さが20センチ以下で、かつ前記レトルトパウチを手で開封するためのノッチが前記レトルトパウチ上部より5センチ以内の高さに片方または両方あり、かつ自立するための前記レトルトパウチ底部の幅が1センチ以上ある請求項1、請求項2または請求項3に記載のレトルトパウチ食品の製造方法。
  5. 食物アレルギーの原因となる食材を使用せずに作ったことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載のレトルトパウチ食品の製造方法。
  6. 中身が見える範囲で透明のレトルトパウチにJIS標準色票の彩度2以上かつ明度2以上の塗料を使用して、片面もしくは両面に印刷またはシールを貼った袋を使用していることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載のレトルトパウチ食品の製造方法。
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ビニリデン協だより, JPN6019046711, 2007, pages 1 - 10, ISSN: 0004295194 *

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