JP2020065977A - 混合液体の気化分離方法及び気化分離装置、並びに気化されて分離された液体の回収装置 - Google Patents

混合液体の気化分離方法及び気化分離装置、並びに気化されて分離された液体の回収装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から高蒸気圧液体のみを気化させて分離する場合に、混合液体を傾斜流路に流す間に、突沸の発生なく、二液の両者それぞれを簡単かつ高効率で再利用できるように分離回収することを可能とする混合液体の気化分離方法及び気化分離装置、並びに気化されて分離された液体の回収装置を提供する。【解決手段】焼き入れ油Dと洗浄液Cの蒸気圧が異なる二液混合の混合液体Mから洗浄液のみを気化分離する方法で、混合液体を導入する蒸留器13の内部圧力を、洗浄液の蒸気圧よりも高い第1圧力に維持した初期段階で、蒸留器内部の傾斜流路14の始端14aから終端14bに向けて重力で混合液体を流し始め、その後、混合液体が傾斜流路の終端に辿り着いた段階で、蒸留器の内部圧力を、第1圧力から、洗浄液の蒸気圧よりも低くかつ焼き入れ油の蒸気圧よりも高い第2圧力に減圧して維持する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば洗浄液と油のように、低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から高蒸気圧液体のみを気化させて分離する場合に、混合液体を傾斜流路に流す間に、二液の両者それぞれを簡単かつ高効率で再利用できるように分離回収することを可能とする混合液体の気化分離方法及び気化分離装置、並びに気化されて分離された液体の回収装置に関する。
機械部品の製造工程などにおいて、焼き入れ処理や切削加工によって油が付着した部品等を、洗浄液を用いて洗浄することが行われている。洗浄液は高価であるため、洗浄液と油とが混ざり合った混合液体から油を除去する、言い換えれば洗浄液を分離することが行われていて、このような洗浄液を再利用可能に分離する技術として、特許文献1〜3が知られている。
特許文献1の「船舶用油水分離装置」は、筒外壁を有する槽本体の内部が前記外壁と同心の立筒第1隔壁によって半径方向に沿って外部の粗分離室と内部の精分離室とに仕切られ、更に、粗分離室は水平板状第2隔壁によって下部の渦流部と上部の油分浮上分離部とに仕切られ、前記渦流部は内部が渦巻状仕切板によって水平断面で渦巻状流路が形成され、該渦巻状流路の始端部の外壁に原水入口を、また浮上分離部の外壁に油出口を持ち、精分離室には前記渦流部と連通する粗粒化フィルタが設けられ、該精分離室の底壁には清澄水出口が、また槽本体上部には汚物出口が設けられるようにしている。特許文献1では、上部に浮かんだ油を回収するようにしているが、洗浄液と油が混ざり合っているとして、この洗浄液が炭化水素系の溶剤である場合には、当該装置によっては、洗浄液を適切に回収することはできない。
特許文献2の「洗浄に使用した洗浄溶剤及び加工油の回収方法及びその装置」は、洗浄溶剤を真空蒸留再生した後に洗浄溶剤及び加工油を簡易な方法で分離して回収して安全に再利用可能とすることにより、環境への負荷を軽減可能とすることを課題とし、被洗浄物の洗浄作業により加工油が混入した非水系で引火点が50℃以上の洗浄溶剤を、耐圧製の減圧槽に導入するとともに減圧状態で洗浄溶剤の沸点以上で加工油の沸点未満に加熱して前記洗浄溶剤を蒸留分離し、この蒸留分離した洗浄溶剤及び前記加工油を回収するようにしている。
特許文献3の「洗浄液の蒸留再生装置」は、小型で再生効率のよい洗浄液の蒸留再生装置を提供することを課題とし、ワークの洗浄により汚染された有機溶剤からなる洗浄液を貯留する貯留部およびこの貯留部に設けた前記汚染された洗浄液を加熱する加熱手段からなる再生槽と、この再生槽に連通するとともに、再生槽から供給される洗浄液蒸気を冷却手段により冷却して凝縮するコンデンサー部とで構造した洗浄液の蒸留再生装置において、前記貯留部を、前記洗浄により汚染された洗浄液を流下させる樋で構成し、この樋に加熱手段を密着させ、樋と加熱手段とを一体構造とするようにしている。
特開昭60−122089号公報 特開2010−221209号公報 特開2003−117301号公報
特許文献2及び3はいずれも、基本的に洗浄液を加熱し気化させることで、油から分離回収し再利用するやり方を開示している。加熱するやり方では、特許文献2のように混合液体を槽に貯めて処理する場合、所定の温度まで加熱するのに長時間を要し、洗浄液の分離回収の処理効率が良くないと共に、すべての洗浄液を油から確実に分離することが難しく、洗浄液が相当量無駄に廃棄されてしまうという問題があった。
洗浄液を分離回収する際、特許文献2に開示されているように、減圧状態を利用することは有効であり、蒸気圧の低い油は気化せず、蒸気圧の高い洗浄液だけが気化するように減圧を制御することが考えられる。
そこで、混合液体を効率よく加熱するために、特許文献3に開示されているように、再生槽に設けられ、加熱手段で加熱される樋に混合液体を流すようにし、その際、再生槽の内部を減圧状態にすることが考えられる(図4参照)。
樋a自体は、槽b全体を加熱する場合よりも短い時間で熱することができるので、この樋aを加熱手段dで加熱して混合液体cを流せば、時間をかけずに混合液体cを加熱できるからである。これにより、洗浄液を、気化しやすい減圧状態で加熱して、洗浄液を高効率で分離回収できる可能性がある。
この場合、洗浄液の蒸気圧よりも低く、かつ油の蒸気圧よりも僅かに高い減圧状態とし、混合液体cからの洗浄液の気化が促進される加熱温度で加熱を行うことが最適な処理条件となる。この際、いつでも使用できるように、加熱手段dで樋aの表面(底面)を、予め最適温度に加熱しておく。
しかしながら、このような最適な処理条件の下で、混合液体cを樋aの上流側の一端部(受け入れ側)へ導入するようにすると、混合液体cを樋aへ流し始めた途端、すなわち混合液体cが樋aの表面に触れた瞬間に、図4(a)に示すように突沸Tが起こり、洗浄液の気化と一緒に、混合液体cに含まれている油も蒸発したり、あるいは微粒子となって気中に飛散・拡散してしまう。
この現象は、図4(a)〜(c)に示すように、樋aを流れ落ちる混合液体cの先端部において発生しながら、混合液体cが樋aの下流側の他端部(廃棄側)に到達する(図4(c)参照)まで続く。またそれは、熱せられている樋aがこれを流れる混合液体cで冷やされて、樋aの温度が下がり安定するまで継続する(図4(d)参照)。このため、分離回収のために気化させた洗浄液中に、大量の油が含まれてしまう。
ここで、混合液体cが樋aの下流部に到達するまでは、加熱手段dで樋aを加熱する温度を低く下げ、到達した後は加熱温度を高くすることが考えられるが、低くした加熱温度を、洗浄液の気化が促進される温度まで上げることは、樋aへの混合液体cの導入開始から相当の時間が必要であり、その期間は、加熱不足によって洗浄液の分離回収を適切に行うことはできず、相当量の洗浄液が廃棄されてしまうという問題があった。
このことは、図4(d)で示す、樋aから廃棄される混合液体c(油)に洗浄液が混ざっていることでもあり、油も再利用する場合には、洗浄液の混ざった油が回収されてしまうこととなっていた。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、例えば洗浄液と油のように、低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から高蒸気圧液体のみを気化させて分離する場合に、混合液体を傾斜流路に流す間に、突沸を発生させることなく、二液の両者それぞれを簡単かつ高効率で再利用できるように分離回収することを可能とする混合液体の気化分離方法及び気化分離装置、並びに気化されて分離された液体の回収装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる混合液体の気化分離方法は、低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から該高蒸気圧液体のみを気化させて分離する方法であって、まず、上記混合液体を導入する蒸留器の内部圧力を、上記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第1圧力に維持した初期段階で、該蒸留器内部の傾斜流路の始端から終端に向けて重力で該混合液体を流し始め、その後、上記混合液体が上記傾斜流路の終端に辿り着いた段階で、上記蒸留器の内部圧力を、上記第1圧力から、上記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも低くかつ上記低蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第2圧力に減圧して維持することを特徴とする。
前記第1圧力は、前記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも僅かに高い圧力であることを特徴とする。
本発明にかかる混合液体の気化分離装置は、低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から該高蒸気圧液体のみを気化させて分離する装置であって、上記混合液体が導入される蒸留器と、該蒸留器内部に設けられ、導入された上記混合液体を重力で始端から終端に向けて流下させる傾斜流路と、上記蒸留器に接続され、該蒸留器内部の気体を吸引して、当該蒸留器の内部圧力を、上記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第1圧力から、該高蒸気圧液体の蒸気圧よりも低くかつ上記低蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第2圧力へ減圧可能な圧力調整機構と、上記蒸留器の内部圧力値を検出して出力する圧力計とを備え、上記混合液体の上記蒸留器への導入開始時の該蒸留器の内部圧力を上記第1圧力に維持する制御信号を上記圧力調整機構へ出力し、上記傾斜流路の終端に辿り着いた後は、該蒸留器の内部圧力を、該第1圧力から上記第2圧力に減圧して維持する制御信号を該圧力調整機構へ出力することを特徴とする。
前記第1圧力は、前記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも僅かに高い圧力であることを特徴とする。
前記傾斜流路には、前記混合液体を加熱するためのヒータが設けられることを特徴とする。
本発明にかかる気化されて分離された液体の回収装置は、上記混合液体の気化分離装置に備えられる前記蒸留器と前記圧力調整機構との間に、該蒸留器で気化された前記高蒸気圧液体を液化して回収する液化部が設けられることを特徴とする。
本発明にかかる混合液体の気化分離方法及び気化分離装置、並びに気化されて分離された液体の回収装置にあっては、低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から高蒸気圧液体のみを気化させて分離する場合に、混合液体を傾斜流路に流す間に、突沸を発生させることなく、二液の両者それぞれを簡単かつ高効率で再利用できるように確実に分離回収することができる。
本発明に係る混合液体の気化分離装置及び気化されて分離された液体の回収装置が適用される設備の一例である、ワーク焼き入れ処理設備の全体構成を示す説明図である。 本発明に係る混合液体の気化分離装置及び気化された液体の回収装置の好適な一実施形態を示す概略構成図である。 図2に示した混合液体の気化分離装置及び気化された液体の回収装置に備えられる吸引ポンプの流量調整弁による蒸留器の内部圧力の制御を説明する説明図である。 本発明が解決しようとする課題を説明するための説明図である。
以下に、本発明にかかる混合液体の気化分離方法及び気化分離装置、並びに気化されて分離された液体の回収装置の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。まず、本実施形態に係る混合液体の気化分離装置と、気化されて分離された液体の回収装置について説明する。
本実施形態では、焼き入れ処理によってワークに付着した焼き入れ油(冷却用の油)を洗浄液で洗浄処理することにより、焼き入れ油と洗浄液の二液が混ざり合った混合液体が生じる場合を例示して説明する。
混合液体の気化分離装置は、低蒸気圧液体である焼き入れ油と高蒸気圧液体である洗浄液という、蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から、洗浄液のみを気化させて分離し、洗浄液が分離した後の焼き入れ油を再利用可能とする。また、気化されて分離された液体の回収装置は、混合液体の気化分離装置で気化され分離された洗浄液を液化して再利用可能とする。
図1には、ワーク焼き入れ処理設備1の全体構成が示されている。焼き入れ処理されるワークWは、搬入用コンベア2で焼き入れ処理設備1へ搬入され、搬送レール3の一端側から、当該搬送レール3上を走行移動する搬送ユニット4に移載される。搬送ユニット4に移載されたワークWは、搬送レール3に沿って搬送され、当該搬送レール3の両側に配置された複数の加熱室5のいずれかに搬送ユニット4から搬入されて、加熱処理される。
加熱処理を終えたワークWは、加熱室5から焼き入れ室6に搬入されて、焼き入れ処理される。焼き入れ処理は、焼き入れ室6内で、ワークWを焼き入れ油Dに漬けることで行われる。
ワーク焼き入れ処理設備1については、加熱室5と焼き入れ室6が、図中、仮想線で示すように、隣り合わせで一体的に配置されて、搬送ユニット4を利用することなく、ワークWの加熱処理と焼き入れ処理とが連続して行われる。
焼き入れ処理を終えたワークWは、焼き入れ室6から再度搬送ユニット4に移載されて搬送レール3に沿って搬送され、焼き戻し室5aでの処理を経て、洗浄室7に搬入される。洗浄室7では、洗浄液CでワークWから焼き入れ油Dを洗い流す洗浄処理が行われる。
洗浄処理を終えたワークWは、洗浄室7から再度搬送ユニット4に移載され、搬送レール3の他端側で、搬送ユニット4から搬出用コンベア8へ移載され、この搬出用コンベア8で焼き入れ処理設備1から搬出される。
洗浄液Cで焼き入れ油Dを洗い流した洗浄室7では、焼き入れ油Dと洗浄液Cとが混ざり合った混合液体Mが生じる。図1及び図2に示すように、洗浄室7には、混合液体Mから洗浄液Cのみを気化させて分離するために、本実施形態に係る混合液体の気化分離装置9が併設される。
洗浄室7には、天井部に、搬入されたワークWへ向けて洗浄液Cを吹き付けるためのシャワー10が設けられる。洗浄室7の下部には、シャワー10から吹き付けられた洗浄液Cと洗浄液CでワークWから洗い落とされた焼き入れ油Dとが混ざり合った混合液体Mが集められる。
シャワー10には、これに洗浄液Cを供給する洗浄液配管11が接続されると共に、洗浄室7の下部には、洗浄室7から混合液体Mを排出する混合液配管12が接続される。洗浄室7と混合液体Mの気化分離装置9とは混合液配管12で互いに接続される。
混合液体Mの気化分離装置9は主に、混合液配管12が接続され、当該混合液配管12から混合液体Mが導入される気密性の蒸留器13と、蒸留器13に、吸引用配管15を介して接続され、蒸留器13内部の気体を吸引して蒸留器13の内部圧力を減圧することが可能な吸引ポンプ16と、吸引ポンプ16に接続され、吸引ポンプ16からの排気を排出する排気管17と、吸引ポンプ16と蒸留器13との間に位置させて吸引用配管15に介設された液化部19と、液化部19に接続された回収用配管20と、回収用配管20に設けられた回収弁21と、蒸留器13の底部に接続された焼き入れ油回収配管25と、焼き入れ油回収配管25に設けられた油排出弁26とから構成される。
洗浄室7から蒸留器13へ混合液体Mを導入する混合液配管12には、洗浄室7から蒸留器13へ混合液体Mを導入するための導入弁30が設けられる。
蒸留器13の内部には、混合液体Mから洗浄液Cのみを気化させて焼き入れ油Dからの分離を促進するために、上部の混合液配管12から導入された混合液体Mを重力で始端14aから終端14bに向けて流下させる傾斜流路14が設けられる。傾斜流路14の始端14aは、蒸留器13内部に挿入された混合液配管12の直下に位置される。傾斜流路14は、導入された混合液体Mが相当の滞留時間をかけて流下していくように、大きな平面外形寸法の表面上に形成したつづら折りの流路で構成される。
傾斜流路14では、混合液配管12からの混合液体Mがゆっくりと流下される。混合液体Mは、傾斜流路14の始端14aに混合液配管12から流れ落ち、傾斜流路14を流下する間に洗浄液Cが気化され、傾斜流路14の終端14b側に達すると、残った成分(焼き入れ油D)が当該終端14bから蒸留器13の底部へ流れ落ちるようになっている。
混合液体Mから洗浄液Cが分離され、蒸留器13の底部へ流れ落ちる焼き入れ油Dは、閉じられていた油排出弁26が開放されることにより、焼き入れ油回収配管25を通じて、廃油として蒸留器13外に排出される。
傾斜流路14には、その長さ方向全長に亘り、流下する混合液体Mを加熱して、洗浄液Cの気化を助け、促進させるためにヒータ18が設けられる。ヒータ18は、傾斜流路14を加熱するのに時間を要するため、混合液体Mを傾斜流路14に導入する前から作動され、これにより混合液体Mの導入開始から洗浄液Cの気化を促進できるように、傾斜流路14を加熱しておくようになっている。
蒸留器13と吸引ポンプ16との間に配置される液化部19には、吸引ポンプ16の吸引作用により、吸引用配管15を介して、蒸留器13から気化した洗浄液Cが導入される。液化部19には、気化された洗浄液Cを液化するために液化部19の内部温度を下げるクーラ19aが設けられる。
冷却によって気化状態から液化した洗浄液Cは、液化部19の底部に集められ、閉じられていた回収弁21が開放されることにより、液化部19から回収用配管20を通じて、再利用可能に回収される。
混合液体Mの気化分離装置9には、吸引ポンプ16の作動を制御して蒸留器13の内部圧力を調節するために、制御系32が設けられる。制御系32は、蒸留器13に設けられ、蒸留器13の内部圧力値を検知して出力する圧力計33と、圧力計33及び吸引ポンプ16と接続され、圧力計33から入力される蒸留器13の内部圧力値から吸引ポンプ16の吸引力を調整するための流量調整弁22の開度を調整する制御信号を出力する制御装置34とから構成される。吸引ポンプ16と流量調整弁22によって圧力調整機構23が構成される。
また、制御装置34には、洗浄室7の混合液体Mの蒸留器13への導入開始からの時間を計時するタイマ35が備えられる。制御装置34には、例えば導入弁30の開放信号が入力され、この入力信号に応じてタイマ35の計時が開始される。より詳細には、傾斜流路14の始端14aに混合液配管12から混合液体Mが導入され始める第1のタイミングでタイマ35の計時が開始されるようになっている。
吸引ポンプ16の流量調整弁22は、図3に示すように、蒸留器13の内部圧力を、洗浄液Cの蒸気圧よりも高い第1圧力から、洗浄液Cの蒸気圧よりも低くかつ焼き入れ油Dの蒸気圧よりも高い第2圧力へ減圧することが可能な調整範囲で制御されるようになっている。
そして、制御装置34は、タイマ35の計時に応じ、所定時間までは、蒸留器13の内部圧力を、第1圧力に維持する制御信号を流量調整弁22へ出力し、所定時間後は、蒸留器13の内部圧力を、第1圧力から第2圧力に減圧して維持する制御信号を流量調整弁22へ出力するようになっている。
上記所定時間とは、混合液体Mの傾斜流路14の始端14aへの導入開始(第1のタイミング)から、混合液体Mが傾斜流路14の終端14bに辿り着いた段階の第2のタイミングまでの期間をいう。この所定時間は、事前の試験などによって設定される。
また、上記第1圧力は、第2圧力に下げるときに速やかに第1圧力を下回って、これにより洗浄液Cの気化が瞬時に起こるように、洗浄液Cの蒸気圧よりも僅かに高い圧力とされる。
ここで、「僅かに高い」というのは、速やかに第1圧力から第2圧力へ変更が可能という理由により、具体的には、洗浄液Cの蒸気圧よりも約2.0kPa〜5.0kPa程度高いことをいう。
次に、本実施形態に係る混合液体の気化分離方法について説明する。洗浄室7で発生した混合液体Mから洗浄液Cを気化させて分離するにあたっては、導入弁30を閉じ、混合液配管12を介して洗浄室7から蒸留器13内部へ混合液体Mを導入する前に、吸引ポンプ16を起動する。この際、制御装置34により、蒸留器13の内部圧力が、第1圧力となるように流量調整弁22の開度を制御する。また、蒸留器13内圧力が第1圧力よりも低い場合は、第1圧力となるように、圧力調整用不活性ガス導入弁40を開いて、調整を行う。また、ヒータ18を作動して、洗浄液Cの気化が促進されるように、傾斜流路14を加熱しておく。
蒸留器13の内部圧力が第1圧力となり、ヒータ18による傾斜流路14の加熱が整った初期段階で、導入弁30を開き、蒸留器13内部の傾斜流路14の始端14aに向けて、混合液配管12から混合液体Mを導入する。混合液体Mが傾斜流路14の始端14aに導入され始めた時を第1のタイミングとして、タイマ35による計時が開始される。
傾斜流路14を始端14aから重力で終端14bに向けて流下する混合液体Mは、第1圧力が維持されている状態で、減圧による洗浄液Cの気化は抑制されつつ、傾斜流路14の加熱のみによって洗浄液Cの気化作用が補われるため、混合液体Mが傾斜流路14に触れた瞬間は、減圧と加熱の両方が作用したときよりも蒸気化が抑制された状態となり、傾斜流路14で、突沸を生じることなく流下していく。突沸を防止することができるので、混合液体M中の焼き入れ油Dが蒸発したり微粒化して飛散することなく、洗浄液Cのみを気化分離することができる。
所定時間が経過して、すなわち、タイマ35による計時で、第1のタイミングから、第2のタイミングである、傾斜流路14に流れ始めた混合液体Mの先頭が傾斜流路14の終端14bに辿り着いた段階になると、当該タイマ35の計時に応じて、制御装置34は、蒸留器13の内部圧力が第2圧力へ減圧され、維持されるように流量調整弁22の開度を制御する。
この次段階になって、蒸留器13の内部圧力が第2圧力になると、蒸留器13の内部に連続的・継続的に導入される混合液体Mに対しては、傾斜流路14の加熱による洗浄液Cの気化促進に加えて、減圧作用によっても洗浄液Cの気化が促進され、高効率で洗浄液Cを気化分離することができる。このときには、傾斜流路14の温度は、始端14aから終端14bにわたり、流下する混合液体Mによって安定化しているので、もちろん突沸が発生することを防止することができる。
このように突沸による飛散や拡散を無くし、洗浄液Cのみを確実に気化分離することができるので、吸引用配管15から焼き入れ油Dが吸引されることがなく、傾斜流路14の終端14bからは、焼き入れ油Dのみが流れ落ちることとなり、洗浄液Cと焼き入れ油Dとが混ざり合うようなことがなく、洗浄液Cを再利用することができる。
以上説明したように、本発明にあっては、混合液体Mを蒸留器13に導入し始める初期段階から、混合液体Mが傾斜流路14の終端14bに辿り着いた段階にわたり、蒸留器13内の圧力の変化を用い、混合液体Mを傾斜流路14に流す間に、洗浄液Cと焼き入れ油Dの二液両者それぞれを簡単かつ高効率で再利用できるように分離回収することができる。
また、圧力を変化させるのは、吸引ポンプ16の流量調整弁22の開度を変えるだけで済むため、背景技術のように樋の加熱温度を変化させるよりも、洗浄液Cの気化が促進される状態への変更を格段に素早く行えるので、洗浄液Cが廃棄されてしまう量を激減することができる。
第1圧力は、洗浄液Cの蒸気圧よりも僅かに高い圧力であるので、蒸留器13の内部圧力をほぼ瞬時に第2圧力へ移行することができ、初期段階から次段階へ継続的に導入される混合液体Mから、無駄なく洗浄液Cを気化させることができる。
傾斜流路14にヒータ18を設けて加熱するようにしたので、減圧だけでなく、加熱によっても洗浄液Cの気化を促進することができ、気化分離を高効率で達成することができる。
気化されて分離された液体の回収装置は、蒸留器13と吸引ポンプ16とを接続する吸引用配管15に液化部19を設けて構成するようにしたので、構造が簡単であると共に、蒸留器13の内部圧力を減圧する吸引ポンプ16の吸引作用を利用して気化した洗浄液Cを液化することができる。
導入弁30によって蒸留器13の傾斜流路14へ導入する混合液体Mの流量を調整するようにしたので、流量不足で気化分離効率が低下したり、流量過多で洗浄液Cと焼き入れ油Dとが分離しないまま傾斜流路14から蒸留器13の底部に流れ落ちることを防止することができる。
ヒータ18は、初期段階で混合液体Mが過度に加熱されないように、作動されないかあるいは低温で作動され、所定時間後、すなわち蒸留器13の内部圧力が第2圧力に減圧された後に、傾斜流路14が高温に加熱されるように作動されてもよい。これにより、ヒータ18の加熱による突沸を適切に防止することができると共に、混合液体Mが継続して流下される次段階で、突沸が起きないように傾斜流路14を加熱して、洗浄液Cの気化を促進し、分離回収の効率を高めることができる。
本実施形態では、第1圧力から第2圧力へ切り替えるタイミングを、混合液体Mが傾斜流路14の終端14bに辿り着いた段階のタイミングとして、実測値とタイマ35で判断するようにしているが、これに限られない。例えば、傾斜流路に、何らかのセンサを備えて、混合液体Mが終端部14bに辿り着いたことを検知して第2圧力に切り替えるようにすれば、実測は不要であり、混合液体Mの流れる時間に誤差が生じても、問題がない。
1 ワーク焼き入れ処理設備
2 搬入用コンベア
3 搬送レール
4 搬送ユニット
5 加熱室
5a 焼き戻し室
6 焼き入れ室
7 洗浄室
8 搬出用コンベア
9 混合液体の気化分離装置
10 シャワー
11 洗浄液配管
12 混合液配管
13 蒸留器
14 傾斜流路
14a 傾斜流路の始端
14b 傾斜流路の終端
15 吸引用配管
16 吸引ポンプ
17 排気管
18 ヒータ
19 液化部
19a クーラ
20 回収用配管
21 回収弁
22 流量調整弁
23 圧力調整機構
25 焼き入れ油回収配管
26 油排出弁
30 導入弁
32 制御系
33 圧力計
34 制御装置
35 タイマ
40 圧力調整用不活性ガス導入弁
C 洗浄液
D 焼き入れ油
M 混合液体
W ワーク
a 樋
b 槽
c 混合液体
d 加熱手段
T 突沸
前記第1圧力は、前記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも2.0kPa〜5.0kPa高い圧力であることを特徴とする。
前記第1圧力は、前記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも2.0kPa〜5.0kPa高い圧力であることを特徴とする。

Claims (6)

  1. 低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から該高蒸気圧液体のみを気化させて分離する方法であって、
    まず、上記混合液体を導入する蒸留器の内部圧力を、上記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第1圧力に維持した初期段階で、該蒸留器内部の傾斜流路の始端から終端に向けて重力で該混合液体を流し始め、
    その後、上記混合液体が上記傾斜流路の終端に辿り着いた段階で、上記蒸留器の内部圧力を、上記第1圧力から、上記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも低くかつ上記低蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第2圧力に減圧して維持することを特徴とする混合液体の気化分離方法。
  2. 前記第1圧力は、前記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも僅かに高い圧力であることを特徴とする請求項1に記載の混合液体の気化分離方法。
  3. 低蒸気圧液体と高蒸気圧液体の蒸気圧が異なる二液混合の混合液体から該高蒸気圧液体のみを気化させて分離する装置であって、
    上記混合液体が導入される蒸留器と、
    該蒸留器内部に設けられ、導入された上記混合液体を重力で始端から終端に向けて流下させる傾斜流路と、
    上記蒸留器に接続され、該蒸留器内部の気体を吸引して、当該蒸留器の内部圧力を、上記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第1圧力から、該高蒸気圧液体の蒸気圧よりも低くかつ上記低蒸気圧液体の蒸気圧よりも高い第2圧力へ減圧可能な圧力調整機構と、
    上記蒸留器の内部圧力値を検出して出力する圧力計とを備え、
    上記混合液体の上記蒸留器への導入開始時の該蒸留器の内部圧力を上記第1圧力に維持する制御信号を上記圧力調整機構へ出力し、上記傾斜流路の終端に辿り着いた後は、該蒸留器の内部圧力を、該第1圧力から上記第2圧力に減圧して維持する制御信号を該圧力調整機構へ出力することを特徴とする混合液体の気化分離装置。
  4. 前記第1圧力は、前記高蒸気圧液体の蒸気圧よりも僅かに高い圧力であることを特徴とする請求項3に記載の混合液体の気化分離装置。
  5. 前記傾斜流路には、前記混合液体を加熱するためのヒータが設けられることを特徴とする請求項3または4に記載の混合液体の気化分離装置。
  6. 請求項3〜5に記載の混合液体の気化分離装置に備えられる前記蒸留器と前記圧力調整機構との間に、該蒸留器で気化された前記高蒸気圧液体を液化して回収する液化部が設けられることを特徴とする気化されて分離された液体の回収装置。
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