JP2020063377A - 活性エネルギー線重合性接着剤および偏光板 - Google Patents

活性エネルギー線重合性接着剤および偏光板 Download PDF

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史哉 須賀
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Abstract

【課題】 本発明は、丸く変形したり曲げたりした状態で高温に曝した後でも、接着性能が低下しにくい偏光板を形成し得る活性エネルギー線重合性接着剤の提供を目的とする。【解決手段】 水酸基を有するモノ(メタ)アクリルモノマー(A1−1)を10〜35質量%、2官能(メタ)アクリルモノマー(A1−2)を10〜45質量%、(メタ)アクリロイル基の官能基当量50〜200、分子量200〜650かつ(メタ)アクリロイル基を平均3〜6個有する化合物(A1−3)を2〜40質量%、光ラジカル重合開始剤(B1)、ホウ酸および/またはホウ酸誘導体(D)を含む活性エネルギー線重合性接着剤。【選択図】 なし

Description

本発明は、活性エネルギー線重合性接着剤および偏光板に関する。
活性エネルギー線重合性樹脂組成物は、重合速度が速く、また一般に無溶剤で使用できるため、作業性に優れ、さらに重合時に必要となるエネルギーが極めて低い等の優れた特性を有している。活性エネルギー線重合性樹脂組成物は、一般的に、ラジカル重合性の活性エネルギー線重合性樹脂組成物や、カチオン重合性の活性エネルギー線重合性樹脂組成物が知られており、接着剤やコート剤等の幅広い分野で使用されている。
近年、ディスプレイなどの表示装置を含めた情報通信機器の発達と汎用化は目覚しいものがある。これらの表示装置においては、コート剤、接着剤、あるいはシーリング剤等の更なる性能向上および生産性の向上が求められており、活性エネルギー線重合性樹脂組成物を用いた様々な提案がされている。このような表示装置には、通常、外部光源からの反射を防ぐための反射防止フィルムや、表示装置の表面の傷付き防止のための保護フィルム(プロテクトフィルム)など、用途に応じて様々なフィルムが使用されており、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)を構成する液晶セル用部材においては、偏光板や位相差フィルムが積層されている。
LCDに使用する偏光子は、通常ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素や染料を吸着させたものを一軸延伸して製造されるが、このPVA系偏光子は、熱や水分により収縮することで偏光性能が低下し易い。そこで、PVA系偏光子の表面に保護フィルムを貼り合せた積層体が偏光板として使用されている。この貼り合わせに使用する接着剤は、従来からポリビニルアルコール系樹脂の水溶液(PVA系水性接着剤)が広く使用されていた。
しかし、水性接着剤は塗工後に乾燥工程が必要であるところPVA系偏光子は、耐熱性が低いため低温での長時間の乾燥が必要になり生産効率が悪い。そこで生産効率向上のため水系接着剤に代えて、活性エネルギー線として紫外線を用いた活性エネルギー線重合性接着剤が検討されている。
特許文献1には、偏光板を形成するための活性エネルギー線重合性接着剤として、ビニル系重合体及びアクリル系単量体を含む接着剤が開示されており、具体的には硬化後のTgが50℃以上であると耐熱性が良好であると開示されている。
また、特許文献2には、偏光子の少なくとも一方の面に、Tgが60℃以上であり、厚みが、0.01〜7μmである接着剤層を介して透明保護フィルムが設けられている偏光板が開示され、ヒートショックを与えても偏光板にクラック等が生じないと記載されている。
特願2015−110763号公報 特開2008−287207号公報
ところで、ディスプレイは、偏光板をはじめ様々な機能を担う部材が多種多様に組み合わされたり、加工されたりして最終的な1つの製品となる。偏光子の両面に保護フィルムを貼付した偏光板は、直ちに他の部材と組み合わされることもあれば、貼付した後、一旦ロール状に巻き取られ、次工程に備え保管されることもある。接着剤には、偏光板保管時の環境温度の影響を受けにくく、高温に曝された後でも室温保管の同様に偏光子から保護フィルムが剥がれないことが求められる。
また、近年、表示装置としてフラットパネルディスプレイに代わり、曲面パネルディスプレイが増えている。偏光子の両面に保護フィルムを貼付した後、形成された偏光板に直ちに他の部材が組み合わされる場合であっても、その偏光板が曲面パネルディスプレイの形成に使用される場合には以下のような課題がある。
即ち、従来、曲面パネルディスプレイの多くは屋内広告等で使用されていたが、屋外での使用をも前提とする携帯電話等の爆発的普及に伴い、曲面パネルディスプレイには、室温から高温まで幅広い温度域での高い耐久性が必要になった。そこで、偏光板には、高温環境下に曝され、その後室温に戻された場合に曲面部において偏光子から保護フィルムが剥がれないことが求められる。
しかし、従来の接着剤ではこれらの要求に十分応えることができなかった。
本発明は、丸く変形したり曲げたりした状態で高温に曝した後でも、接着性能が低下しにくい偏光板を形成し得る活性エネルギー線重合性接着剤の提供を目的とする。
本発明の活性エネルギー線重合性接着剤は、水酸基を有するモノ(メタ)アクリルモノマー(A1−1)を10〜35質量%、2官能(メタ)アクリルモノマー(A1−2)を10〜45質量%、(メタ)アクリロイル基の官能基当量50〜200、分子量200〜650かつ(メタ)アクリロイル基を平均3〜6個有する化合物(A1−3)を2〜40質量%、光ラジカル重合開始剤(B1)、ホウ酸および/またはホウ酸誘導体(D)を含む。
本発明の偏光板は、偏光子、接着剤層および保護層を備えた偏光板であって、前記接着剤層が本発明の活性エネルギー線重合性接着剤の硬化物であり、前記硬化物の85℃における貯蔵弾性率が25℃における貯蔵弾性率の40〜90%である。
本発明の接着剤により、丸く変形したり曲げたりした状態で高温に曝した後でも、接着性能が低下しにくい偏光板を提供できる。
まず、本明細書で用いる用語を説明する。「活性エネルギー線」とは、紫外線、可視光線、赤外線、エレクトロンビーム(EB)、及び放射線を含む、化学反応を生じさせるための活性化に必要なエネルギーを提供できる広義のエネルギー線を意味する。本発明の活性エネルギー線重合性接着剤は、上記活性エネルギー線の照射によって、重合反応が進行し、樹脂層等の硬化物を形成する。
また、「(メタ)アクリロイル」は、「アクリロイルおよびメタクリロイル」を含む。「(メタ)アクリル酸」は、「アクリル酸およびメタクリル酸」を含む。「(メタ)アクリレート」は、「アクリレートおよびメタクリレート」を含む。「(メタ)アクリロイルオキシ」は、「アクリロイルオキシおよびメタクリロイルオキシ」を含む。「(メタ)アリル」は、「アリルおよびメタリル」を含む。「モノマー」は、「上記活性エネルギー線の照射によって、重合反応が進行し得る成分」である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<活性エネルギー線重合性接着剤>
本発明の活性エネルギー線重合性接着剤(以下、単に「接着剤」と称することがある)は、特定量の水酸基を有するモノ(メタ)アクリレートモノマー(A1−1)、特定量の2官能アクリルモノマー(A1−2)、特定量の(メタ)アクリロイル基の官能基当量50〜200、分子量200〜650、および(メタ)アクリロイル基を平均3〜6個有する化合物(A1−3)、光ラジカル重合開始剤(B1)、ホウ酸および/またはホウ酸誘導体を含むことが必要である。
本発明の活性エネルギー線重合性接着剤は、特定量の3種類の(メタ)アクリレートモノマーを併用し、ホウ酸および/またはホウ酸誘導体を含むことで、丸く変形したり曲げたりした状態で高温に曝した後でも、剥離が生じない良好な偏光板を形成できる。そのため、本発明の偏光板は、例えば曲面部を有するディスプレイパネルに使用することが好ましい。
<水酸基を有するモノ(メタ)アクリレートモノマー(A1−1)>
水酸基を有するモノ(メタ)アクリレートモノマー(A1−1)は、以下、水酸基含有モノ(メタ)アクリレートモノマー(A1−1)、モノマー(A1−1)と称することがある。
水酸基含有モノ(メタ)アクリレートモノマー(A1−1)は水酸基を有するモノ(メタ)アクリレートであれば良く、特に限定されない。
接着剤がモノマー(A1−1)を含むことで、例えば、ポリビニルアルコール等の水酸基を有する基材と水素結合を形成し、室温および耐熱試験後の接着力がより向上する。
モノマー(A1−1)は、例えば、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル−、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル、(メタ)アクリル酸エチル−α−(ヒドロキシメチル)等の単官能(メタ)アクリル酸グリセロール;
(メタ)アクリル酸グリシジルラウリン酸エステル等の脂肪酸エステル系(メタ)アクリル酸エステル;
シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジエタノールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸等の環状(メタ)アクリル酸エステル;
上記水酸基を有する(メタ)アクリレートに対してε−カプロラクトンの開環付加させることで分子末端に水酸基付与した(メタ)アクリル酸エステル;
上記水酸基を有する(メタ)アクリレートに対してエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを繰り返し付加したアルキレンオキサイド付加(メタ)アクリル酸エステル等;の脂肪族(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
モノマー(A1−1)は、これらの中でも耐熱試験後の接着力に優れる点で、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが好ましく、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが好ましい。
モノマー(A1−1)は、接着剤中に10〜35質量%を含むことが重要であり、10〜30質量%を含むことが好ましく、15〜25質量%含むことがより好ましい。モノマー(A1−1)を適量含むと密着性および耐熱試験後の接着力が向上する。
<2官能(メタ)アクリレートモノマー(A1−2)>
2官能(メタ)アクリレートモノマー(A1−2)(以下、モノマー(A1−2)ともいう)は2つの(メタ)アクリル基を有する(メタ)アクリレートであれば良く、特に限定されない。
接着剤がモノマー(A1−2)を含むことで、例えば、架橋度が向上し、接着力、弾性率がより向上する。
2官能(メタ)アクリレートモノマー(A1−2)としては、(メタ)アクリロイル基を有するモノマーは、例えば、ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート等の炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を有しないジ(メタ)アクリレートモノマー;
エチレンオキシ変性ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシ変性ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレンオキシ変性ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシ変性2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシ変性2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレンオキシ変性2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシ変性ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシ変性ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレンオキシ変性ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシ変性ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシ変性ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレンオキシ変性ヘプタンジオールジ(メタ)アクリレート等のアルキレンオキシ基を有するジ(メタ)アクリレートモノマー;
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の1種類のアルキレングリコールを有するジ(メタ)アクリレートモノマー;
エチレングリコール−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール−プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコール−ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)ジ(メタ)アクリレート;等の2種類以上のアルキレンオキシを有するジ(メタ)アクリレートモノマー;
イソシアヌル酸エチレンオキシ変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸プロピレンオキシ変性ジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸ブチルオキシ変性ジ(メタ)アクリレートおよびイソシアヌル酸ブチルオキシ変性ジ(メタ)アクリレートが挙げられる。
2官能(メタ)アクリレートモノマー(A1−2)は、これらの中でも低照射量で良好な剥離強度、および耐水性がより向上する面でネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレンオキシ2mol変性2,2−ジメチルプロパン−1,トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートおよびイソシアヌル酸エチレンオキシ変性ジ(メタ)アクリレートが好ましい。
モノマー(A1−2)は、接着剤中に10〜45質量%を含むことが重要であり、15〜40質量%含むことが好ましい。モノマー(A1−2)を適量含むと架橋度が向上し、接着力、弾性率がより向上する。
<(メタ)アクリロイル基の官能基当量50〜200、分子量200〜650、および(メタ)アクリロイル基を平均3〜6個有する化合物(A1−3)>(以下、化合物(A1−3)ともいう)
化合物(A1−3)としては、トリ、テトラ、ペンタまたはヘキサ(メタ)アクリレートモノマーは、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、イソシアヌル酸EO変性トリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、プロレンオキサイド変性ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチレンオキサイド変性ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エチレンオキサイド5mol変性ペンタエリスリトールテトラアクリレート、 ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
化合物(A1−3)は、これらの中でも高温域での弾性率がより向上する面でトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、イソシアヌル酸EO変性トリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。
化合物(A1−3)は、接着剤中に2〜40質量%を含むことが重要であり、5〜30質量%含むことが好ましい。化合物(A1−3)を適量含むと耐熱試験後の接着力および高温域での弾性率が向上する。
活性エネルギー線重合性接着剤は、光重合開始剤(B)(以下、化合物(B)ともいう)として、光ラジカル重合開始剤(B1)を含む。
光ラジカル重合開始剤(B1)としては、公知の活性エネルギー線ラジカル重合開始剤を使用できる。市販品を挙げると、例えば、イルガキュア−184、907、651、1700、1800、819、369、261、DAROCUR−TPO(以上、BASF社製)、ダロキュア−1173(メルク社製)、エザキュア−KIP150、TZT(日本シイベルヘグナ−社製)、カヤキュアBMS、カヤキュアDMBI、(以上、日本化薬社製)等が挙げられる。
化合物(B1)は、接着剤100質量%中に0.1〜10質量%を含むことが好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
<ホウ酸および/またはホウ酸誘導体(D)>
本発明において、ホウ酸および/またはホウ酸誘導体(D)(以下、化合物(D)ともいう)を含むことが重要である。活性エネルギー線重合性接着剤に活性エネルギー線を照射すると、化合物(D)は、モノマー(A1−1)または後述する化合物(A2)と結合した接着剤層を形成する。また、化合物(D)は、基材、即ち偏光子または保護層の表面との接着性ないし密着性を向上する。化合物(D)は、それぞれ単独または混合して使用できる。
本発明においてホウ酸誘導体は、例えばホウ酸以外の1分子中にB−O−H結合を1つ以上有する化合物、水の存在下加水分解してB−O−H結合を1つ以上形成し得る多数のホウ素含有化合物が好ましい。
ホウ酸誘導体は、ホウ酸酸化物(例えば、B);
ホウ酸と、アルコールまたはフェノールとの反応により得られる誘導体、例えば、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリ−n−プロピル、ホウ酸トリ−n−ブチル、ホウ酸トリフェニル、ホウ酸トリイソプロピル、ホウ酸トリ−t−アミル、ホウ酸トリフェニル、トリメトキシボロキシン、ホウ酸トリ−2−シクロヘキシルシクロヘキシル、ホウ酸トリエタノールアミン、ホウ酸トリイソプロピルアミン、ホウ酸マンニトール、ホウ酸グリセロール、およびホウ酸トリイソプロパノールアミン等のホウ酸エステルが挙げられる。
ホウ酸誘導体は、ボロン酸の誘導体を含む、例えば、メチルボロン酸、エチルボロン酸、ブチルボロン酸、およびシクロヘキシルボロン酸等のアルキルまたはアルケニルボロン酸;
フェニルボロン酸、ナフタレンボロン酸、およびアントラセンボロン酸等のアリールボロン酸等、またはこれらのアリール基に任意の置換基を有する置換型アリールボロン酸が挙げられる。
さらに、他のアミノ基含有ボレートおよびホウ酸の第三級アミン塩も好ましい。例えば2−(β−ジメチルアミノイソプロポキシ)−4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、2−(β−ジエチルアミノエトキシ)−4,4,6−トリメチル−1,3,2−ジオキサボリナン、2−(β−ジメチルアミノエトキシ)−4,4,6−トリメチル−1,3,2−ジオキサボリナン、2−(β−ジイソプロピルアミノエトキシ)−1,3,2−ジオキサボナリン、2−(β−ジイソプロピルアミノエトキシ)−4−メチル−1,3,2−ジオキサボリナン、2−(γ−ジメチルアミノプロポキシ)−1,3,6,9−テトラプキサ−2−ボラシクロウンデカン、および2−(β−ジメチルアミノエトキシ)−4,4−(4−ヒドロキシブチル)−1,3,2−ジオキサボリナン等挙げられ。
またホウ酸誘導体は、ホウ素含有部位を含む有機オリゴマーおよび重合体が好ましい。例えば重合体ホウ酸エステル(例えば、活性水素含有重合体(例えば、ヒドロキシル官能基含有アクリル重合体またはポリシロキサン重合体))と、ホウ酸またはホウ酸エステルとを反応させたホウ酸エステル基を有する重合体が挙げられる。
重合体ホウ酸エステルの原料となる重合体は、公知の活性水素含有重合体を使用できるところ、例えば、アクリル重合体、ポリエステル重合体、ポリウレタン重合体、およびポリエーテル重合体等が挙げられる。
これまで説明したホウ酸は、ホウ酸、ホウ酸エステル、ホウ酸の第三級アミン塩が溶解性が向上する面で好ましく、接着性が向上する面でホウ酸がより好ましい。
またホウ酸誘導体は、3個以上の水酸基を有することが好ましい。3個以上の水酸基を有するホウ酸誘導体は、例えば1、4−ベンゼンジボロン酸(水酸基数4)、テトラヒドロキシジボラン(水酸基数4)およびホウ酸トリエタノールアミン塩(水酸基数3)等が挙げられる。
化合物(D)の使用量は、活性エネルギー線重合性樹脂組成物中、0.1〜20質量%が好ましく、0.3〜12質量%がより好ましく、0.3〜7質量%がさらに好ましい。ホウ酸を0.1〜20質量%使用すると接着性および活性エネルギー線重合性樹脂組成物の安定性がより向上する。
<エポキシ基を有する光重合性化合物(A2)>
本発明の接着剤は、さらにエポキシ基を有する光重合性化合物(A2)(以下、化合物(A2)ともいう)を含むことが好ましい。化合物(A2)は、3員環エーテルであるエポキシ基を有し、(メタ)アクリロイル基を有さない。化合物(A2)を含むことにより光照射による樹脂層の硬化収縮を抑制できるため、室温接着力および耐熱試験後の接着力がより向上する。
化合物(A2)としては、芳香族エポキシ化合物、脂肪族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、エポキシ基含有シランカップリング剤等が挙げられる。
芳香族エポキシ化合物は、例えば、ビスフェノ−ルAジグリシジルエーテル、ビスフェノ−ルFジグリシジルエーテル、ビスフェノ−ルSジグリシジルエーテル、ビスフェノ−ルAプロピレンオキサイド付加物のジグリシジルエーテル、フェノ−ルノボラックエポキシ、クレゾ−ルノボラックエポキシ、ビフェニル型エポキシ、レゾルシンジグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノ−ルエチレンオキサイドグリシジルエーテル、t−ブチルフェニルグリシジルエーテル等が挙げられる。
脂肪族エポキシ化合物は、脂肪族モノアルコール、および脂肪族ポリアルコール、ならびにそのアルキレンオキサイド付加物のグリシジルエーテルが好ましい。
脂肪族エポキシ化合物は、例えば、アリルグリシジルエーテル、2−エチル−ヘキシルグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオ−ルのジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールのジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオ−ルのジグリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテル、トリメチロ−ルプロパンのトリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールのジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテル、エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、およびグリセリン等の脂肪族多価アルコールに対して1種または2種以上のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド)を付加することで得られるポリエーテルポリオ−ルのポリグリシジルエーテル等が挙げられる。
脂環式エポキシ化合物は、例えば、1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン、1,2:8,9ジエポキシリモネン、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタ−ジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ−ト、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペ−ト等が挙げられる。
エポキシ基含有シランカップリング剤は、例えば、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリメトキシシラン、5,6−エポキシヘキシルトリメトキシシラン、5,6−エポキシヘキシルトリエトキシシラン等が挙げられる。
化合物(A2)は、エポキシ当量が30〜3000g/eq程度であり、50〜1500g/eqが好ましい。エポキシ当量が30g/eq以上になると樹脂層の柔軟性、および接着力がより向上する。また、3000g/eq以下になると硬化性と接着力がより向上する。
化合物(A2)は、室温接着力および耐熱試験後の接着力が優れる面で、脂肪族エポキシ化合物、エポキシ基含有シランカップリング剤が、より好ましい。
具体的にはネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオ−ルジグリシジルエーテル、トリメチロ−ルプロパントリグリシジルエーテル、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランが特に好ましい。
化合物(A2)は、接着剤100質量%中、0.1〜30質量%を含むことが好ましく、1〜25質量%がより好ましい。
エポキシ基を有する光重合性化合物(A2)を含有する場合、本発明の接着剤は、光カチオン重合開始剤(B2)を含む。
光カチオン重合開始剤(B2)としては、公知の活性エネルギー線カチオン重合開始剤を使用できる。市販品を挙げると、例えば、UVACURE1590(ダイセル・サイテック社製)、CPI−110P(サンアプロ社製)等のスルホニウム塩やIRGACURE250(BASF社製)、WPI−113(和光純薬工業社製)、Rp−2074(ローディア・ジャパン社製)等のヨードニウム塩が挙げられる。
化合物(B2)は、接着剤100質量%中に0.1〜10質量%を含むことが好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
本発明の接着剤は、さらに、ポリウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマー(C1)(以下、オリゴマー(C1)ともいう)、ポリエステル系(メタ)アクリレートオリゴマー(C2)(以下、オリゴマー(C2)ともいう)、エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマー(C3)(以下、オリゴマー(C3)ともいう)からなる群より選ばれるオリゴマー(C)を1種以上含むことが好ましい。これにより室温接着力および耐熱試験後の接着力がより向上する。なお、オリゴマー(C1)、オリゴマー(C2)およびオリゴマー(C3)は、モノマー(A1−1)、モノマー(A1−2)、化合物(A1−3)以外の化合物である。
(C)の質量平均分子量は、500〜100000が好ましい。なお、本明細書における質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、質量平均分子量が既知のポリスチレンを標準物質として測定した値である。
<ポリウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマー(C1)>
オリゴマー(C1)は、分子内にウレタン結合と(メタ)アクリロイル基を有する化合物である。オリゴマー(C1)は、例えば、2個以上のイソシアネート基を有する化合物と水酸基を有する化合物を反応させて得られる末端にイソシアネート基を有する化合物に、水酸基を有する(メタ)アクリロイル基を反応させて得ることができる。または、水酸基を有する化合物と、イソシアネート基および(メタ)アクリレート基を有する化合物を反応させて得ることができる。
少なくとも1個以上のイソシアネート基を有する化合物は、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、1,4−フェニレンビスメチレンジイソシアナート等の芳香族イソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の脂肪族イソシアネート等が挙げられる
オリゴマー(C1)は、商品名でいうとEBECRYL210、EBECRYL220(以上、ダイセル・オルネックス社製)、CN9782、CN9783(以上、SARTOMER社製)等の芳香族ポリウレタン系オリゴマー、紫光3000B、(以上、日本合成化学工業社製)、EBECRYL230、EBECRYL270、EBECRYL8402、EBECRYL8701(以上、ダイセル・オルネックス社製)等の脂肪族ポリウレタン系オリゴマーが挙げられる。
<ポリエステル系(メタ)アクリレートオリゴマー(C2)>
オリゴマー(C2)は、分子内にエステル結合と(メタ)アクリロイル基を有する化合物である。オリゴマー(C2)は、例えば、多塩基酸と多価アルコールを重縮合して合成したポリエステルが有する水酸基と、カルボキシル基を有する(メタ)アクリレート(例えば、(メタ)アクリル酸など)とのエステル化反応により合成した化合物である。
多塩基酸は、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、スベリン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水コハク酸、無水マレイン酸等の脂肪族系多塩基酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族系、イソフタル酸、テレフタル酸、ビフェニルジカルボン酸等の芳香族系が挙げられる。
多価アルコールは、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール等で数平均分子量(Mn)50〜500のポリオール、およびその数平均分子量(Mn)500〜30,000のポリオール、ならびにトリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
オリゴマー(C2)は、商品名でいうとCN296、CN2203、CN2259、CN2261(以上、SARTOMER社製)、等の芳香族ポリエステル系オリゴマー、CN294、CN2270、CN2271、CN2273(以上、SARTOMER社製)等の脂肪族ポリエステル系オリゴマーが挙げられる。
<エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマー(C3)>
オリゴマー(C3)は、エポキシ基を有する化合物のエポキシ基と、カルボキシル基および/または水酸基を有する化合物とを反応させた、(メタ)アククリロイル基を有する化合物である。
オリゴマー(C3)は、エポキシ基を有しても良いところ、エポキシ基の全てをカルボキシル基や水酸基と反応させて消費させた化合物であることが好ましい。
オリゴマー(C3)は、商品名でいうと、CN104、CN110(以上、SARTOMER社製)、EBECRYL600、EBECRYL3701(以上、ダイセル・オルネックス社製)等の芳香族エポキシ系オリゴマー、CN111、CN113(以上、SARTOMER社製)、EBECRYL860(ダイセル・オルネックス社製)等の脂肪族エポキシ系オリゴマーが挙げられる。
室温および低温での接着力に優れる点で、
オリゴマー(C1)、オリゴマー(C2)およびオリゴマー(C3)の配合量は、接着剤100質量%中、オリゴマー(C1)、オリゴマー(C2)およびオリゴマー(C3)の合計で、1〜30質量%程度が好ましく、3〜20質量%がより好ましい。
本発明の活性エネルギー線重合性接着剤は、必要に応じて、さらに光増感剤、アミン系触媒、リン系触媒、フィラー、帯電防止剤、老化防止剤、酸化防止剤、粘着付与剤、アンチブロッキング剤、消泡剤、可塑剤、シランカップリング剤、チタンカップリング剤等を含有できる。
本発明の接着剤は、実質的に有機溶剤を含まないことが好ましく、有機溶剤を全く含まないことが好ましい。接着剤は特にトルエンは含まないことが好ましい。しかし、化合物(B)は、モノマーやオリゴマーに溶解し難いため、化合物(B)を溶解するために、少量の有機溶剤は含んでもよい。接着剤中での有機溶剤の含有量は、5質量%以下である。
本発明の接着剤は、樹脂の寸法安定性の制御の観点から、25℃での粘度が、1〜2000mPa・sであることが好ましく、10〜1500mPa・sがより好ましく、20〜1000mPa・sがさらに好ましい。なお、粘度は、E型コーンローター粘度計を使用し、1°34’×R24ローターで10回転/1分で測定した、回転開始1分後の数値である。
本発明の接着剤は、第一の基材と第二の基材との貼り合せに用いることができる。
例えば、第一の基材上に接着剤を塗工して形成した樹脂層上に、第二の基材を貼り合わせる。活性エネルギー線を照射は、任意のタイミングで行う。例えば、接着剤の塗工時、あるいは積層する際、さらには第二の基材を積層した後に活性エネルギー線を照射することができる。これらの中でも第二の基材を積層した後に活性エネルギー線を照射して硬化ことが好ましい。そのため第一の基材および第二の基材のうち少なくとも一方が活性エネルギー線による硬化反応を阻害しないことが好ましい。
第一の基材および第二の基材は、フィルム状基材を使用することが好ましい。フィルム状基材は、例えばセロハン、各種プラスチックフィルム、および紙等が挙げられる。なかでも、透明な各種プラスチックフィルムの使用が好ましい。また、フィルム状基材は、フィルムが透明であれば、単層または、複数の基材を積層した多層構造を有するものであっても良い。
透明フィルムは、例えばポリビニルアルコールフィルム、ポリトリアセチルセルロースフィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリシクロオレフィン、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系フィルム;ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系フィルム;ポリカーボネート系フィルム、ポリノルボルネン系フィルム、ポリアリレート系フィルム、ポリアクリル系フィルム、ポリフェニレンサルファイド系フィルム、ポリスチレン系フィルム、ポリビニル系フィルム、ポリアミド系フィルム、ポリイミド系フィルム、並びにポリオキシラン系フィルム等が挙げられる。
樹脂層の構成は、例えば第一の基材に透明フィルムまたは透明ガラス板を使用すれば、第二の基材として活性エネルギー線が透過し難い基材、例えば、木材、金属板、プラスチック板、紙加工品等を使用しても良い。
基材の厚さは、通常5〜50000μmである。
塗工は、公知の塗工装置を使用できる。例えば、マイヤ−バ−、アプリケ−タ−、刷毛、スプレ−、ロ−ラ−、グラビアコ−タ−、ダイコ−タ−、マイクログラビアコ−タ−、リップコ−タ−、コンマコ−タ−、カ−テンコ−タ−、ナイフコ−タ−、リバ−スコ−タ−、スピンコ−タ−等が挙げられる。
活性エネルギー線は、紫外線を含む波長ないし光が好ましく、150〜550nmがより好ましい。活性エネルギー線の光源は、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェ−ブ励起水銀灯、LEDランプ、キセノンランプ、およびメタルハライドランプ等が挙げられる。
活性エネルギー線の照射強度は、10〜500mW/cmが好ましい。照射強度と照射時間の積として表される積算照射量は、10〜5000mJ/cmが好ましく、30〜4000mJ/cmがより好ましい。
樹脂層の厚さは、0.1〜6μmが好ましく、0.1〜3μmがより好ましい。樹脂層の厚さが、上記範囲内であると接着力がより向上する。
積層体の実施態様を挙げると、例えば透明フィルム/接着層/透明フィルム、又は透明フィルム/接着層/透明フィルム/接着層/透明フィルムといった、複数の透明フィルムを積層して得られるシ−ト状の多層フィルムが好ましい。また、他の実施態様は、透明フィルム/接着層/透明フィルム/接着層/透明フィルム/接着層/透明フィルムといったシ−ト状の多層フィルムを、ガラス又は光学シートといった他の光学部材に接着した構成も好ましい。これらの積層体は、活性エネルギー線重合性接着剤を、基材の片面、あるいは両面から活性エネルギー線を照射する接着層を硬化させる。
また、本発明の接着剤は、光学用途に使用することが好ましく、偏光板の形成に使用することがより好ましい。
光学用途とは、液晶表示装置、PDPモジュ−ル、タッチパネルモジュ−ル、および有機ELモジュ−ル等に使用する用途である。係る用途に使用するのは光学用積層体という。光学用積層体は、第一の基材および第二の基材の少なくとも一方に光学フィルムを使用する。光学フィルムは、例えばハ−ドコ−トフィルム、帯電防止コ−トフィルム、防眩コ−トフィルム、偏光フィルム、位相差フィルム、楕円偏光フィルム、反射防止フィルム、光拡散フィルム、輝度向上フィルム、プリズムフィルム(プリズムシ−トともいう)、加飾フィルム(タッチパネル用充填シ−トを意味する)、および導光フィルム(導光板ともいう)等が挙げられる。
本発明の偏光板は、第一の基材が偏光子であり、第二の基材に保護フィルムを使用する。即ち、本発明の偏光板は、偏光子と、活性エネルギー線重合性接着剤の硬化物である接着剤層と、保護層とを備えている。また、本発明の偏光板は、前記第一の基材の第二の基材側の反対面に樹脂層を介して第三の基材を備えていてもよい。第三の基材は、保護フィルムを使用する。即ち、本発明の偏光板は、偏光子の両面に接着剤層を介し保護層が接着されていることが好ましい。
偏光子は、通常ポリビニルアルコールフィルム等を用いる。偏光子の厚さは、通常2〜200μm程度である。
保護フィルムは、例えばポリアセチルセルロース系フィルムであるポリトリアセチルセルロース系保護フィルム(以下、「TACフィルム」という)、ポリノルボルネン系フィルムであるポリシクロオレフィン系フィルム、ポリアクリル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ポリエステル系フィルム等が挙げられる。
保護フィルムの厚さは、通常5〜200μm程度である。
偏光板の作製方法の例を以下説明する
(1)第1の透明フィルムである保護フィルムの一方の面に、活性エネルギー線重合性接着剤を塗工し、第1の樹脂層を形成し、第2の透明フィルムである保護フィルムの一方の面に、活性エネルギー線重合性接着剤を塗工し、第2の樹脂層を形成する。
次いで、ポリビニルアルコール系偏光子の各面に、第1の樹脂層および第2の樹脂層面に対して、同時または順番に重ね合わせた後、活性エネルギー線を照射し、第1の樹脂層および第2の樹脂層を重合硬化することによって製造する方法。
(2)ポリビニルアルコール系偏光子の一方の面に、活性エネルギー線重合性接着剤を塗工し、第1の樹脂層を形成し、形成された第1の樹脂層の表面を透明フィルムである第1の保護フィルムで覆い、次いでポリビニルアルコール系偏光子の他方の面に、活性エネルギー線硬重合性接着剤を塗工し、第2の樹脂層を形成し、形成された第2の樹脂層の表面を第2の保護フィルムで覆い、活性エネルギー線を照射し、第1の樹脂層および第2の樹脂層を重合硬化することによって製造する方法。
(3)第1の透明フィルムである保護フィルムとポリビニルアルコール系偏光子を重ねた端部および、ポリビニルアルコール系偏光子の第1の保護フィルムがない面に重ねた第2の保護フィルムの端部に活性エネルギー線重合性接着剤をたらした後、ロ−ルの間を通過させ各層間に接着剤を広げる。次に活性エネルギー線を照射し、活性エネルギー線重合性接着剤を重合硬化させることによって製造する方法等があるが、特に限定するものではない。
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお「部」は「重量部」であり、「%」は「重量%」を表す。表中の配合量は、重量部である。
[ポリビニルアルコール系偏光子の製造例]
ホウ酸20重量部、ヨウ素0.2重量部、ヨウ化カリウム0.5重量部を水480重量部に溶解させて染色液を調整した。この染色液にPVAフィルム(ビニロンフィルム#40、アイセロ社製)を、30秒浸漬した後、フィルムを一方向に2倍に延伸し、乾燥させて、膜厚30μmのPVA偏光子を得た。
[実施例1]
<活性エネルギー線重合性接着剤の製造例>
遮光された容量300mLのガラス瓶に、モノマー(A1−1)として4−ヒドロキシブチルアクリレート35部、モノマー(A1−2)としてトリプロピレングリコールジアクリレート(MIWON社製 商品名Miramer M220)24部、化合物(A1−3)として、イソシアヌル酸EO変性トリアクリレート(東亜合成社製 商品名アロニックスM−315)10部およびペンタエリスリトールトリアクリレート(MIWON社製 商品名Miramer M340)5部、化合物(A2)として2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(信越化学社製KBE−303)5部、化合物(B1)としてイルガキュア184(BASF社製光ラジカル重合開始剤)3部、化合物(B2)としてCPI−110P(サンアプロ社製光カチオン開始剤)2部、化合物(C)としてポリウレタン系アクリレートオリゴマー(日本合成化学工業社製UV−3000B)15部、化合物(D)としてホウ酸(富山薬品工業社製)1部を加え、十分に攪拌と脱泡を行い、活性エネルギー線重合性接着剤を得た。
[実施例2〜44、比較例1〜8]
実施例1の原料およびその配合量を表1〜4に記載された通りに変更した以外は、実施例1と同様にして活性エネルギー線重合性接着剤を得、後述する方法にて評価した。
以下に、実施例で使用した材料とその略号を示す。
<モノマー(A1−1)>
4−ヒドロキシブチルアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名4−HBA)
2−ヒドロキシプロピルアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名HPA)
2−ヒドロキシエチルメタクリレート(日本触媒社製、商品名HEMA)
2−ヒドロキシエチルアクリレート(大阪有機化学工業社製、商品名HEA)
<モノマー(A1−2)>
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、(MIWON社製 商品名Miromer M200)
ネオペンチルグリコールジアクリレート(共栄社製 商品名ライトアクリレート NP−A)
トリプロピレングリコールジアクリレート(MIWON社製 商品名Miromer M220)
<化合物(A1−3)>
イソシアヌル酸EO変性トリアクリレート(東亜合成社製 商品名アロニックスM−315)
トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(MIWON社製 商品名Miromer M3130)Mw:428 官能基当量:143
トリメチロールプロパントリアクリレート(MIWON社製、商品名Miramer M300)Mw:296 官能基当量:99
ペンタエリスリトールトリアクリレート(MIWON社製、商品名Miramer M340)Mw:298 官能基当量:99
ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(MIWON社製 商品名Miromer M410)Mw:466 官能基当量:117
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(MIWON社製 商品名Miromer M600)Mw:578 官能基当量:116
<化合物(A2)>
3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン 信越化学社製 商品名KBE−402
3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン 信越化学社製 商品名KBE−403
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン 信越化学社製 商品名KBE−303
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン 信越化学社製 商品名KBM−403
1,6―ヘキサンジオールジグリシジルエーテル ナガセケムテックス社製 商品名EX−212
<化合物(B)>
イルガキュア184:光ラジカル開始剤(α−ヒドロキシアルキルフェノン骨格)、構造名2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、BASF社製
CPI−110P:光カチオン開始剤(スルホニウム塩系)、構造名p-フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスフェート、サンアプロ社製
<化合物(C)>
UV3000B:ポリウレタン系アクリレートオリゴマー、日本合成化学工業社製
CN2273:ポリエステル系オリゴマー、SARTOMER社製
EBECRYL860:エポキシ系アクリレートオリゴマー、ダイセル・オルネクス社製
<化合物(D)>
ホウ酸(富山薬品工業社製)
ホウ酸トリエチル(東京化成工業社製)
[[評価]]
実施例1〜44、ならびに比較例1〜8で得られた活性エネルギー線重合性接着剤を用いて、下記の積層体Aおよび積層体Bをそれぞれ作製した。
<積層体Aの製造例>
透明フィルムとして、三菱レイヨン社製のアクリルフィルムHBD−022、および、日本ゼオン社製の紫外線吸収剤を含有しないポリノルボルネン系フィルム(厚さ100μm)を使用した。2枚の透明フィルムの片側の表面に300W・分/mの放電量でコロナ処理を行った。その後1時間以内に、アクリルフィルムHBD−022のコロナ処理面上に、上記活性エネルギー線重合性接着剤を、ワイヤ−バ−コ−タ−を用いて、厚みが4μmとなるように塗工し樹脂層を形成した。さらに紫外線吸収剤を含有しないポリノルボルネン系フィルムを重ね、アクリルフィルムがブリキ板に接するように、四方をセロハンテープで、ブリキ板に固定した。
活性エネルギー線照射装置(東芝社製 高圧水銀灯)で最大照度500mW/cm、積算光量を500mJ/cm、150mJ/cmの二水準とし、紫外線を日本ゼオン社製の紫外線吸収剤を含有しないポリノルボルネン系フィルム側から照射して、積算光量の異なる2種類の積層体Aを作成した。
<積層体B(偏光板)の製造例>
第1の透明フィルムとして、富士フィルム社製の紫外線吸収剤含有ポリトリアセチルセルロース系フィルム:商品名「フジタック:80μm」(厚み80μm)を用い、第2の透明フィルムとして、日本ゼオン社製の紫外線吸収剤を含有しないポリノルボルネン系フィルム(厚さ100μm)を使用した。第1および第2の透明フィルムの片側の表面に300W・min/mの放電量でコロナ処理を行い、その後1時間以内に、活性エネルギー線重合性接着剤を、各フィルムのコロナ処理面上に、ワイヤ−バ−コ−タ−を用いて厚みが4μmとなるように塗工し、樹脂層を形成した。第1および第2の透明フィルムに形成した樹脂層との間にポリビニルアルコール系偏光子を挟み、第1の透明フィルム/樹脂層/PVA系偏光子/樹脂層/第2の透明フィルムからなる積層体を得た。第1の透明フィルムがブリキ板に接するように、この積層体の四方をセロハンテ−プで固定し、ブリキ板に固定した。
活性エネルギー線照射装置(東芝社製 高圧水銀灯)で最大照度500mW/cm、積算光量を500mJ/cm、150mJ/cmの二水準とし、紫外線を第2の透明フィルム側から照射して、積算光量の異なる2種類の積層体B(偏光板)を作成した。
得られた積層体A、Bについて、下記条件にて23℃および80℃でそれぞれ保管した後の23℃における接着力を評価した。結果を表1〜4に示す。
《23℃、相対湿度50%条件で24時間保存後の初期接着力》
接着力は、日本工業規格(JIS)K6854−4 接着剤−剥離接着強さ試験方法−第4部:浮動ロ−ラ−法に準拠して測定した。即ち、得られた積層体A及びBを、幅25mm×長さ150mmのサイズにカッターを用いて裁断して測定用サンプルを作製した。サンプルの片面に両面粘着テープ(トーヨーケム社製DF8712S)を貼り付け、ラミネータを用いて金属板上に接着させた。測定用の積層体には、透明フィルムの間に予め剥離用のキッカケを設けておき、この測定用の積層体を23℃、相対湿度50%の条件下で、300mm/分の速度、90°の角度で、接着力を測定した。接着力は、積層体Aの場合、アクリルフィルムHBD−022を、積層体Bの場合、第1の透明フィルム/樹脂層/PVA系偏光子を引き剥がし、接着力を測定した。この接着力を以下の4段階で評価した。なお、評価基準は、◎、○、△の評価であれば、実用上、問題のないレベルである。
◎:剥離不可、あるいは基材破壊 (極めて良好)
○:剥離力が2.0(N/25mm)以上 (良好)
△:剥離力が1.0(N/25mm)以上2.0(N/25mm)未満 (使用可)
×:剥離力が1.0(N/25mm)未満 (使用不可)
《80℃、1カ月保管後の接着力》
直径8cmの金属製円柱に得られた積層体Aおよび積層体Bをそれぞれ約1周巻き付け、積層体の端部をセロハンテープで固定し、80℃、相対湿度50%RHで1か月間保管した後、積層体を金属製円柱からはがし、接着力を測定した。
接着力は、日本工業規格(JIS)K6854−4 接着剤−剥離接着強さ試験方法−第4部:浮動ロ−ラ−法に準拠して測定した。即ち、1カ月保管後の各積層体を円柱から外し、25mm×150mmのサイズにカッタ−を用いて裁断して測定用サンプルとした。測定用サンプルのポリノルボルネン系フィルム面に両面粘着テ−プ(ト−ヨ−ケム社製DF8712S)を貼り付け、ラミネ−タを用いて金属板上に固定させた。測定用の積層体には、透明フィルムの間に予め剥離用のキッカケを設けておき、この測定用の積層体を23℃、相対湿度50%の条件下で、300mm/分の速度、90°の角度で、接着力を測定した。接着力は、積層体Aの場合、アクリルフィルムHBD−022を、積層体Bの場合、第1の透明フィルム/樹脂層/PVA系偏光子を引き剥がし、接着力を測定した。この接着力を以下の4段階で評価した。なお、評価基準は、◎、○、△の評価であれば、実用上、問題のないレベルである。
◎:剥離力が1.5(N/25mm)以上 (極めて良好)
○:剥離力が1.0(N/25mm)以上1.5(N/25mm)未満 (良好)
△:剥離力が0.5(N/25mm)以上1.0(N/25mm)未満 (使用可)
×:剥離力が0.5(N/25mm)未満 (使用不可)
《硬化後の接着剤層の粘弾性》
<測定用試料>
第1の透明フィルムとして、三菱樹脂社製のポリエチレンテレフタラート系フィルム:商品名「S−100」(厚みμm)を用い、第2の透明フィルムも第1の透明フィルムと同じフィルムを用いた。第1および第2の透明フィルムの片側の表面に活性エネルギー線重合性接着剤を、各フィルム上に、ワイヤ−バ−コ−タ−を用いて厚みが20〜40μmとなるように塗工し、積層体を形成した。第1の透明フィルムが樹脂板に接するように、この積層体の四方をセロハンテ−プで固定し、樹脂板に固定した。
活性エネルギー線照射装置(東芝社製 高圧水銀灯)で最大照度700mW/cm、積算光量500mJ/cmの紫外線を第1の透明フィルム側から照射して、弾性率測定用の試料を作成した。前記試料から第1および第2フィルムを剥がし、硬化後の接着剤層を単離した。
単離した接着剤層について、DVA−200(アイティー計測制御社製)を使用し、貯蔵弾性率を測定し、25℃での貯蔵弾性率を基準とし、85℃での貯蔵弾性率の維持率で評価した。
◎:80%以上
○:60%以上80%未満
△:40%以上60%未満
×:40%未満




表に示すように実施例1〜44は、比較例1〜8よりも、高温で保管した後の接着力が明らかに優れている。硬化後の接着剤層の貯蔵弾性率が高温域で低下しないことからも本発明の接着剤は耐熱性に優れることが明らかである。

Claims (4)

  1. 水酸基を有するモノ(メタ)アクリルモノマー(A1−1)を10〜35質量%、2官能(メタ)アクリルモノマー(A1−2)を10〜45質量%、(メタ)アクリロイル基の官能基当量50〜200、分子量200〜650かつ(メタ)アクリロイル基を平均3〜6個有する化合物(A1−3)を2〜40質量%、光ラジカル重合開始剤(B1)、ホウ酸および/またはホウ酸誘導体(D)を含む活性エネルギー線重合性接着剤。
  2. エポキシ基を有する光重合性化合物(A2)、および光カチオン重合開始剤(B2)を含む、請求項1記載の活性エネルギー線重合性接着剤。
  3. エポキシ基を有する光重合性化合物(A2)が、アルコキシシリル基を有する化合物を含む、請求項2記載の活性エネルギー線重合性接着剤。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の活性エネルギー線重合性接着剤の硬化物を介して、偏光子に保護層が接着されている偏光板であって、
    前記硬化物の85℃における貯蔵弾性率が25℃における貯蔵弾性率の40〜90%である、
    偏光板。
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