JP2020063254A - 細胞結合分子の特異的共役体 - Google Patents

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Abstract

【課題】架橋連結体を含む細胞結合剤−薬剤共役体、並びにそのような連結体及び共役体を用いる方法の提供。【解決手段】薬物とタンパク質、好ましくは抗体との共役のために用いられる式(I)の架橋連結体化合物。[連結体上のアセチレンジカルボキシル基は、タンパク質の硫黄原子の対と反応することができ、前記硫黄原子は好ましくは、DTT及び/又はTCEPのような還元剤によって、タンパク質の分子内ジスルフィド結合から還元された一対のチオールであり;Z1及びZ2は、細胞毒性剤と結合することができる同一又は異なる官能基;R1及びR2は、同じか又は異なり、不存在、炭素数1〜6の直鎖状アルキル等;X1及びX2は、各々独立にNH等]【選択図】なし

Description

本発明は、化合物、特に細胞毒性剤と生物分子との特異的共役に使用する新規な連結体に関する。本発明はまた、先にこれらの連結体にて薬物分子を修飾し、そして細胞結合分子と反応させるか、あるいは先にこれらの連結体にて細胞結合分子を修飾し、そして薬物分子と反応させることを含む、特異的様式により、細胞結合分子−薬物分子(細胞毒素分子)共役体を調製する方法にも関する。
タンパク質、特に抗体は治療応用、生体外(in vitro)アッセイの試薬、及び生体内(in vivo)での診断ツール又は治療剤として広く使用されている(Gad, S.C. Drug discovery handbook, 発行者;Wiley-Interscience, 2005)。多くの応用では
、タンパク質は、治療において用いられる細胞毒性剤、放射性標識元素、若しくはクロマトグラフ分子、又は診断で使用する場合の検出剤のような、興味深いグループで修飾する必要がある(Teicher, B. A. et al. Clin. Cancer Res. 2011, 17, 6389-97; Elsadek、B. et al., J. Control Release, 2012, 157, 4-28)。これらの応用の1つに、抗体−薬物共役体(ADC)と呼ばれるものがあり、これは抗癌剤の細胞毒性作用と組み合わた抗体の優れた標的能力を有し、正常細胞から離れて主に影響を受けず、癌細胞を標的として薬物を送達して標的化することを可能にするものであり、過去20年間で非常に激しく開発されている。特に、米国FDAによる、2011年の「Adcetris」(ブレンツキシマブ ベドチン)及び2013年の「Kadcyla」(アド−トランスツズマブ エムタンシン)の承認以来、有望な癌の標的治療として、抗体−薬物共役体(ADC)の応用が急増し、ほとんどの大手製薬会社及びバイオテクノロジー社は、このアプローチを採用している(Chari, R. et al, Angew. Chem., Int. Ed. 2014, 53, 3796-3827; Sievers, E. L. et al. Annu Rev Med. 2013, 64, 15-29; Mehrling, T. Future Oncol, 2015,
11, 549)。www.clinictrails.gov によると、現在、臨床試験中のADC薬剤が50以
上ある。
「Kadcyla」及び「Adcetris」を含む第一世代のADCは、抗体上の天然リジンのアミノ基又はシステインの内部鎖のチオール基と細胞毒性剤との非選択的共役によって生成される。IgG1抗体には、表面に露出した50個のリシン残基と8個のヒンジのシステイン残基があるため、この非選択的共役は、結果として抗体分子の実質的に全ての領域において任意に、細胞毒性剤と架橋連結することにより、抗体1個あたりの薬物分布(DAR)が広いADCの多様な個体群が形成される。(Wang, L., et al. 2005 Protein Sci. 14, 2436; Hamblett, K. J., et al. 2004 Clin. Cancer Res. 10, 7063)。従って、いくつかの望ましくないADCの亜個体群は、短い循環半減期、低い有効性、潜在的なオフターゲット毒性の増加、及び生体内での薬物動態の広範化に至るだろう(Hamblett, K. J. et al, Clin. Cancer Res. 2004, 10, 7063-7070; Adem, Y. T. et al, Bioconjugate Chem. 2014, 25, 656-664; Boylan, N. J. Bioconjugate Chem., 2013, 24, 1008-1016; Strop, P., et al 2013 Chem. Biol. 20, 161-167)。それに加えて、この古典的な共役は、ADCの生産におけるバッチ間の一貫性を保つのが困難であり、勤勉な製造能力が必要になる場合がある(Wakankar、mAb、2011、3、161-172)。
従って、バイオテクノロジー企業や学術機関は、部位特異的ADC共役のための新しい信頼性の高い方法を確立することに強い焦点を当てている。これまでのところ、近年開発された、部位選択的ADCの調製のためのいくつかのアプローチがある(Panowski、S、2014、mab 6、34)。それらには、不対システイン、例えば、ジェネンテックからのTHIOMABと呼ばれる設計された反応性システイン残基の導入(Junutula, J. R., et al 2
010 Clin. Cancer Res. 16, 4769; Junutula, J. R., et al 2008 Nat Biotechnol. 26, 925-32; 米国特許8,309,300; 7,855,275; 7,521,541; 7,723,485, WO2008/141044)、ス
トレプトバーチシリウム・モバラエンストランスグルタミナーゼ(mTG)(Strop, P.,
Bioconjugate Chem., 2014, 25, 855-862; Strop, P., et al., 2013, Chem. Biol. 20,
161-167; 米国特許8871908 Rinat-Pfizer)又は微生物トランスグルタミナーゼ(MTGase)(Dennler, P., et al, 2014, Bioconjug. Chem. 25, 569-578;米国出願20130189287, Innate Pharma; 米国特許7,893,019, Bio-Ker S.r.l.(IT))により遺伝的に導
入されたグルタミンタグ、チオールフコースの導入(Dennler, P., et al, 2014 Bioconjugate Chemistry 25, 569; Okeley, N. M., et al 2013 Bioconjugate Chem. 24, 1650)、変異誘発による非天然アミノ酸の導入(Axup, J.Y., et al., 2012, Proc. Natl. Acad. Sci. 109, 16101-16106; Zimmerman, E.S., et al., 2014, Bioconjug. Chem. 25, 351-361; Wu, P., et al, 2009 Proc. Natl. Acad. Sci. 106, 3000-3005; Rabuka, D., et al, 2012 Nat. Protoc. 7, 1052-67; 米国特許8,778,631及び米国特許出願20100184135、WO2010/081110, Sutro Biopharm; WO2006/069246, 2007/059312, 米国特許 7,332,571, 7,696,312, 7,638,299 Ambrx; WO2007/130453、米国特許7,632,492及び7,829,659, Allozyne)、抗体へのセレノシステインの導入(Hofer, T., et al 2009, Biochemistry 48, 12047-12057; 米国特許8,916,159, US National Cancer Institute)、ホルミルグリシン生成酵素(FGE)による、CXPXRコンセンサス配列に位置するシステインのホルミルグリシン(FGly)への変換(Drake, P.M., et al., 2014, Bioconjug. Chem. 25, 1331-1341. Carrico; Isaac S. et al米国特許7,985,783; 8,097,701; 8,349,910、米国特
許出願20140141025、20100210543, Redwood Bioscience)、並びに、ガラクトシル及びシアリルトランスフェラーゼを用いた、グルコエンジニアリング的シアル酸の導入(Zhou, Q., et al 2014, Bioconjug. Chem., 25, 510-520、米国特許出願20140294867, Sanofi-Genzyme)が含まれる。これらの上記の方法は、ほぼ均質な製品プロファイルを生産しているが、それらは、抗体エンジニアリングプロセスと細胞培養条件の再最適化が必要である。また、ADCの製品のコストに大きな影響を与える、非天然アミノ酸の遺伝的コードのための発現収率は、通常、十分に前途有望に高いものではなかった(Tian, F., et al, 2014, Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 111, 1766-71)。加えて、システイン側鎖に共
役して得られるADCは、循環における安定性が限定的であることが示されており、これは腫瘍部位に到達する前、細胞毒性剤ペイロードの早期切断につながる(Junutula, J. R., et al 2008, Nat. Biotechnol. 26, 925-32)。
IgG抗体の4つのサブクラスのジスルフィド結合構造は、1960年代に知られていた(Milstein C. Biochem J., 1966, 101: 338 - 351; Pink J R, Milstein C. Nature 1967, 214:92-94; Frangione B, Milstein C. Nature 1967, 216:939 - 941; Pink JR, Milstein C. Nature 1967, 216:941 -942; Frangione B, et al. Biochem J. 1968, 106,15 - 21; Frangione B, Milstein C. J Mol Biol 1968; 33:893 - 906; Edelman GM, et al. Proc Natl Acad Sci USA 1969; 63:78 -85; Frangione B, et al. Nature 196, 221:145 -148, Spiegelberg, H. L. et al Biochemistry, 1975, 10, 2157-63 )。ジスルフィド結合構造は、IgG分子の構造、安定性、及び生物学的機能にとって重要である。IgG抗体の4つのサブクラス、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4の間では、各IgGは合計で12個の鎖内ジスルフィド結合を含む;各ジスルフィド結合は、個々のIgGドメインに関連付けられている。2個の重鎖は、変化可能な数、IgG1及びIgG4で2個、IgG2で4個、IgG3で11個のジスルフィド結合でヒンジ領域にて接続されている。IgG1の軽鎖は、軽鎖の最後のシステイン残基と重鎖の第5のシステイン残基との間のジスルフィド結合によって、重鎖に接続されている。しかし、IgG2、IgG3、及びIgG4については、軽鎖の最後のシステイン残基と重鎖の第3のシステイン残基との間のジスルフィド結合によって、重鎖に連結されている(Liu, H. and May, K., 2012, mAbs 4、17-23)。実験的な還元、異なるアルキル化、及びLC−MS分析によるヒトIgG1抗体中のジスルフィド結合の感受性のランクについて(Liu, H, et al An
al. Chem., 2010, 82, 5219-5226)、鎖間ジスルフィド結合は、鎖内ジスルフィド結合よりも還元の影響を受け易く、また、軽鎖と重鎖との間のジスルフィド結合は、2個の重鎖間のジスルフィド結合よりも感受性が高いものであった。また、2個の重鎖間のジスルフィド結合のうち、上流側のジスルフィド結合は、下流側のものよりも感受性が高いものであった。更に、CH2ドメインにおけるジスルフィド結合は、還元に対して最も感受性が高いものであった。VL、CL、VH、及びCH1の各ドメインにおけるジスルフィド結合は、同様で適度な感受性を有し、一方、CH3ドメインにおけるジスルフィド結合は、少なくとも還元の影響を受けやすい(Liu, H, et al Anal. Chem., 2010, 82, 5219-5226)。
ヒトIgG1抗体における鎖間ジスルフィド結合のより多くの感受性に基づいて、複数の機関及び企業が、次世代マレイミド(NGMs)と呼ばれるブロモ又はジブロモマレイミドを使用する(Schumacher, F.F., et al 2014, Org. Biomol. Chem. 12, 7261-7269; UCL Cancer Institute);3つの炭素架橋を介してビス−アルキル試薬を適用する(Badescu, G., et al., 2014, Bioconjug. Chem. 25, 1124-1136., WO2013/190272, WO2014/064424PolyTherics Ltd);二置換ヘテロ芳香環架橋(米国特許出願 2015/0105539, Concortis システム);又は架橋としてのジマレイミドによる(WO2014/114207)等の、天然の
抗体の還元された鎖間ジスルフィド結合を再架橋することにより、化学的に特異的な共役体を得るという戦略を採用した。我々もまた、長期間、薬剤と抗体の両方を共役するために、ブロモマレイミド及びジブロモ-マレイミド連結体を使用した(WO2014/009774、PCT/IB2012/053554)。しかしながら、これらの上記の架橋連結体は、一対のジスルフィド結
合に細胞毒性剤を1個だけ共役する方法で設計されており、共役のための接近がより容易である、還元されたジスルフィド結合の数が限られているため(約2ペア)、従って、ほとんどの時間で、彼らは2未満のDAR(抗体あたりの薬剤)であるADCのみを製造している。
ADCの主要な問題の1つとして、最終的に腫瘍に到達する細胞毒性化合物の数又は量が限られており、3以上の好ましいDARは、ADC治療指数の改善のための多くの重要な要因であり(Epenetos, A. A. et al, Cancer Res., 1986, 46, 3183-3191; Chari, R.
V. Acc. Chem. Res., 2008, 41, 98-107, Zhao, R. Y. 2011 J. Med. Chem. 54, 3606-3623)、従って、我々は、より高いDAR(≧4)を達成するために、連結体あたり2以
上の薬剤を共役することができるだけでなく、特に2つの細胞毒性物質が伸長性架橋連結体の両端に連結されている場合、複合抗体の鎖内ジスルフィド結合のように、他のシスルフィド結合部位へ接近することが困難な、かなり大きなサイズ(>20A)の分子を形成
する、アセチレンジカルボキシル基の伸長性三重結合の性質のために、抗体表面上のジスルフィド結合の鎖間を選択的に架橋することができる新規なジスルフィド架橋連結体を開示する。従って、本発明のジスルフィド架橋連結体は、オーバーロードされたTCEP又はDTTによって生成された抗体の鎖間上における一対の遊離チオールを選択的に架橋するため、及び4以上のDAR(抗体あたりの薬剤)を有するADCを製造するために使用することができる。また、架橋連結体によって、特に2つの細胞毒性剤を含む伸長性架橋連結体によって到達することが困難な、過剰に還元されたジスルフィド結合は、共役体の末端において、酸化物、例えば、デヒドロアスコルビン酸(DHAA)又はCu(II)によって再結合(再生)することができる。要するに、本発明の架橋連結体は、簡便な方法で特定のADCの均質な製造を行うことができる。
米国特許第8,309,300号明細書 米国特許第7,855,275号明細書 米国特許第7,521,541号明細書 米国特許第7,723,485号明細書 国際公開WO2008/141044号公報 米国特許第8871908号明細書 米国出願20130189287号明細書 米国特許第7,893,019号明細書 米国特許第8,778,631号明細書 米国特許出願20100184135号明細書 国際公開WO2010/081110号公報 国際公開WO2006/069246号公報 国際公開WO2007/059312号明細書 米国特許第7,332,571号明細書 米国特許第7,696,312号明細書 米国特許第7,638,299号明細書 国際公開WO2007/130453号公報 米国特許第7,632,492号明細書 米国特許第7,829,659号明細書 米国特許第8,916,159号明細書 米国特許第7,985,783号明細書 米国特許第8,097,701号明細書 米国特許第8,349,910号明細書 米国特許出願20140141025号明細書 米国特許出願20100210543号明細書 米国特許出願20140294867号明細書 国際公開WO2013/190272号公報 国際公開WO2014/064424号公報 米国特許出願 2015/0105539号明細書 国際公開WO2014/114207号公報 国際公開WO2014/009774号公報
Gad, S.C. Drug discovery handbook, 2005 Clin. Cancer Res. 2011, 17, 6389-97 J. Control Release, 2012, 157, 4-28 Angew. Chem., Int. Ed. 2014, 53, 3796-3827 Annu Rev Med. 2013, 64, 15-29 Future Oncol, 2015, 11, 549 www.clinictrails.gov Protein Sci. 14, 2436, 2005 Clin. Cancer Res. 10, 7063, 2004 Clin. Cancer Res. 2004, 10, 7063-7070 Bioconjugate Chem. 2014, 25, 656-664 J. Bioconjugate Chem., 2013, 24, 1008-1016 Chem. Biol. 20, 161-167, 2013 mAb, 2011, 3, 161-172)。 mab, 2014, 6, 34 Clin. Cancer Res. 16, 4769, 2010 Nat Biotechnol. 26, 925-32, 2008; Bioconjugate Chem., 2014, 25, 855-862 Chem. Biol. 20, 161-167,2013 Bioconjug. Chem. 25, 569-578, 2014 Bioconjugate Chemistry 25, 569, 2014 Bioconjugate Chem. 24, 1650, 2016 Proc. Natl. Acad. Sci. 109, 16101-16106, 2012 Bioconjug. Chem. 25, 351-361, 2014 Proc. Natl. Acad. Sci. 106, 3000-3005, 2009 Nat. Protoc. 7, 1052-67, 2012 Biochemistry 48, 12047-12057, 2009 Bioconjug. Chem. 25, 1331-1341, 2014 Bioconjug. Chem., 25, 510-520, 2014 Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 111, 1766-71, 2014 Nat. Biotechnol. 26, 925-32, 2008 Biochem J., 1966, 101: 338 - 351 Nature 1967, 214:92-94 Nature 1967, 216:939 - 941 Nature 1967, 216:941 -942 Biochem J. 1968, 106,15 - 21 J Mol Biol 1968; 33:893 - 906 Proc Natl Acad Sci USA 1969; 63:78-85; Nature 196, 221:145-148 Biochemistry, 1975, 10, 2157-63 mAbs 4、17-23, 2012 Anal. Chem., 2010, 82, 5219-5226 Org. Biomol. Chem. 12, 7261-7269, 2014 Bioconjug. Chem. 25, 1124-1136., 2014 Cancer Res., 1986, 46, 3183-3191 Acc. Chem. Res., 2008, 41, 98-107 J. Med. Chem. 54, 3606-3623, 2011
本発明は、2つの薬剤と細胞結合剤(例えば、抗体)とを連結させるための、アセチレンジカルボキシル基を含む連結体を提供する。細胞結合分子−連結体−薬剤共役体の好ましい式は、以下のように表すことができる:
Figure 2020063254
式中、Cbは細胞結合剤であり、Lは連結体であり、Drug及びDrugは薬物分子であり、nは1〜20であり、Cbからの2つのS(硫黄)元素は架橋的にLと連結し、2以上の薬剤(架橋連結体1つ当たり)と共有的に結合する。細胞分子−薬物共役体に連結体を適用する際の利点は以下のとおりである:a)細胞連結剤、特に抗体の、還元された一対の二硫黄と共有的に架橋(再架橋)することによって、共役体の安定性を維持する;b)細胞結合分子の特定の部位、例えば、IgG抗体の内部鎖部位、への細胞毒性剤/薬物の共役を可能にし、その結果、ADCの均質な生産をもたらす。
本発明の一態様において、前記連結体は式(I)で表される。
Figure 2020063254
前記連結体上のアセチレンジカルボキシル基は、細胞結合剤の硫黄原子の対と反応することができる。
及びZは、細胞毒性剤と反応することができる同一又は異なる官能基である。該官能基Z又はZは、ジスルフィド結合、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、アミン(二級、三級若しくは四級)、イミン、シクロヘテロアルカン、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミド結合を介して、細胞毒性剤と結合することができる。
及びRは、同じか又は異なり、且つ、不存在、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0〜約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、又はこれらの組み合わせである。
追加的に、R及びRはそれぞれ、X又はXとZ又はZとを共有的に結合するC、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、好ましくは0〜500原子を有する。R及びRの形成に用いられる原子は、アルキレート(alkylate)、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しくはヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせを形成するような、化学的に関連する全ての方法で結合してもよい。
及びXはそれぞれ独立に、N(R)、O、S、又はCHから選択される。Rは、H、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0〜約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、又はこれらの組み合わせである。
別の態様では、本発明は、式(II)の細胞結合剤−薬物共役体を提供し、これは、細胞結合分子Cbと、前記架橋連結体の末端で反応している薬剤Drug及びDrugを有する。
Figure 2020063254
式中、Cbは、細胞結合分子を表し、抗体が好ましい。
ブラケット (括弧)の内部には、一対のジスルフィド結合を介して、前記細胞結合分
子と共役された連結体−薬剤成分である。
「Drug」及び「Drug」は、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、複素環、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミド結合によって、架橋連結体を介して前記細胞結合分子と連結した、同一の又は異なる細胞毒性剤又は薬物を表す。
nは1〜20である。R、R、X、及びXは、前述の式(I)に記載のものと同じである。
更なる態様において、本発明は、式(III)の修飾された細胞結合剤を提供するものであり、薬剤と反応し得る官能基であるZ及びZ2を有し、また、細胞結合剤Cbは前記架橋連結体と反応する。
Figure 2020063254
式中、Cb、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、式(I)及び(II)におけるものと同じ定義である。
更なる態様において、本発明は、式(IV)の修飾薬物を提供するものであり、式中、薬剤であるDrug及びDrugは、式(I)の連結体と反応し、アセチレンジカルボキシル基は依然として、細胞結合分子の一対の硫黄原子と反応し得る。
Figure 2020063254
式中、Drug、Drug、R、R、X、及びXは、式(I)及び(II)におけるものと同じ定義である。
本発明は更に、前記式(II)の細胞結合分子−薬物共役体の製造方法に関し、薬剤であるDrug及びDrugは、前記連結体を介して細胞結合分子と連結される。
本発明はまた、細胞結合分子を式 (I)の架橋連結体と反応させて、式 (III)の
修飾細胞結合分子を製造する方法にも関する。
本発明はまた、前記薬物を式(I)の架橋連結体と反応させた、式(IV)の修飾薬物の製造方法も提供する。
ポリエチレングリコール基を含む架橋連結体の合成と、抗体と薬物との共役におけるこの連結体の応用を示す。 本連結体の合成を、抗体としての薬物の抱合における、その結合を介して行う。 ペプチドを含む架橋連結体の合成と、アミド連結を介した抗体と薬物との共役におけるこの連結体の応用を示す。 ペプチド、ポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成を示す。 ペプチド及びポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成と、アミド連結を介した抗体と連結体あたり2又は4個の薬物との共役におけるこの連結体の応用を示す。 ペプチド及びポリエチレングリコールを含む架橋連結体により修飾されたチューブリシン類縁体の合成を示す。 ポリエチレングリコールを含む架橋連結体を介した細胞結合性分子−チューブリシン類縁体の共役体の合成を示す。 架橋連結体を介した細胞結合分子−メイタンシノイド類の共役体の合成を示す。 架橋連結体を介した細胞結合分子−MMAF類縁体の共役体の合成を示す。 架橋連結体を介した細胞結合分子−チューブリシン類縁体の共役体の合成を示す。
定義
「アルキル」とは、直鎖状又は分岐でもよい、鎖中に1〜8の炭素原子を有する脂肪族炭化水素を意味する。「分岐」とは、直鎖状のアルキル基に1つ又は複数の低級アルキル、例えば、メチル、エチル、又はプロピル基が結合していることを指す。アルキル基の具体例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−ペンチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、2,3,4−トリメチルペンチル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルヘキシル、2,4−ジメチルヘキシル、2,5−ジメチルヘキシル、3,5−ジメチルヘキシル、2,4−ジメチルペンチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、及びイソオクチルが含まれる。C〜Cアルキル基は未置換でもよく、1つ又は複数の置換基(但し、次の置換基に制限されない)で置換されてもよい。前記置換基としては、C〜Cアルキル、−O−(C〜Cのアルキル)、アリール、−C(O)R’、−OC(O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NH、−C(O)NHR’、−C(O)N(R’)、−NHC(O)R’、−SR’、−S(O)R’、−S(O)R’、−OH、−ハロゲン、−N、−NH、−NH(R’)、−N(R’)、及び−CNが挙げられ、尚、R’はそれぞれ独立にC〜Cアルキル及びアリールから選択される。
「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子を指し、臭素及び塩素原子が好ましい。
「ヘテロアルキル」とは、1〜4個の炭素原子が独立して、O、S、及びNからなる群
から選択されたヘテロ原子よりに置換されたC−Cアルキルをいう。
「炭素環」(Carbocycle)は、炭素数3〜8の単環系又は炭素数7〜13の二環系の飽和又は不飽和環を指す。単環系炭素環類は、3〜6、より典型的には5又は6の環原子を有する。二環系炭素環類は、7〜12の環原子を有し、二環系[4,5]、[5,5]、[5,6]、又は[6,6]として配置されるか、あるいは9〜10の環原子を有し、二環系[5,6]又は[6,6]として配置される。代表的なC〜Cの炭素環類(C〜C carbocycles)には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル、1,4−シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、1,3−シクロヘプタジエニル、1,3,5−シクロヘプタトリエニル、シクロオクチル、及びシクロオクタジエニルが含まれるが、これらに限定されない。
〜C炭素環(C〜C carbocycle)は、3、4、5、6、7、又は8個の炭素原子をを有する飽和又は不飽和非芳香族炭化水素炭素環状化合物を指す。C〜C炭素環は未置換のものでも置換基(ただし,次の置換基の一つ又は複数に制限されない)で置換されたものでもいい。、即ち、前記置換基としては、これらに限定されないが、−C〜Cのアルキル、−O−(C〜Cアルキル)、−アリール、−C(O)R’、−OC(O)R’、−C(O)OR’、−C(O)NH、−C(O)NHR’、−C(O)N(R’)、−NHC(O)R’、−SR’、−S(O)R’、−S(O)R’、−OH、−ハロゲン、−N、−NH、−NH(R’)、−N(R’)、及び−CNが含まれ、ここで、R’はそれぞれ独立にC〜Cアルキル及びアリールから選択される。
「アルケニル」は、鎖中に2〜8の炭素原子を有し、炭素−炭素二重結合を含む、直鎖状又は分岐してもよい脂肪族炭化水素基を指す。アルケニル基には、例えば、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、i−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、n−ペンテニル、ヘキシレニル、ヘプテニル、オクテニルが含まれる。
「アルキニル」は、鎖中に2〜8の炭素原子を有し、炭素−炭素三重結合を含む、直鎖状又は分岐してもよい脂肪族炭化水素基を指す。アルキニル基には、例えば、エチニル、プロピニル、n−ブチニル、2−ブチニル、3−メチルブチニル、5−ペンチニル、n−ペンチニル、ヘキシリニル、ヘプチニル、オクチニルが含まれる。
「アルキレン」は、親のアルカンの同一又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を除去することにより由来する2個の1価基中心を有する、炭素数1〜18の、飽和の、直鎖状又は分岐状鎖又は環状炭化水素基を指す。典型的なアルキレン基には、メチレン(−CH−)、1,2−エチル(−CHCH−)、1,3−プロピル(−CHCHCH−)、1,4−ブチル(−CHCHCHCH−)等が含まれるが、これらに限定されない。
「アルケニレン」は、親のアルケンの同一又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を除去することにより由来する2個の1価基中心を有する、炭素数2〜18の、不飽和の、直鎖状又は分岐状鎖又は環状炭化水素基を指す。典型的なアルケニレン基には、1,2−エチレン(−CH=CH−)が含まれるが、これらに限定されない。
「アルキニレン」は、親のアルキンの同一又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を除去することにより由来する2個の1価基中心を有する、炭素数2〜18の、不飽和の、直鎖状又は分岐状鎖又は環状炭化水素基を指す。典型的なアルキニレン基には、アセチレン、プロパルギル、及び4−ペンチニルが含まれるが、これらに限定されない。
「アリール」又はArは、3〜14個の炭素原子、好ましくは6〜10個の炭素原子を含む、1又は数個の環からなる芳香族又はヘテロ芳香族基を指す。「ヘテロ芳香族基」の語は、芳香族基上の1又は数個の炭素、好ましくは1、2、3、又は4個の炭素原子が、O、N、Si、Se、P、又はS、好ましくはO、S、及びNで置き換えられたものを指す。アリール又はArの語はまた、1又は数個のH原子が独立して、−R’、−ハロゲン、−OR’、又は−SR’、−NR’R’’、−N=NR’、−N=R’、−NR’R’’、−NO、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)OR’、−OS(O)OR’、−PR’R’’、−P(O)R’R’’、−P(OR’)(OR’’)、−P(O)(OR’)(OR’’)、又は−OP(O)(OR’)(OR’’)により置き換えられたものも指す。前記R’、R’’は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、アリール、アリールアルキル、カルボニル、又は薬学的塩である。
「複素環」(Heterocycle)は、1〜4個の環炭素原子が独立して、O、N、S、Se、B、Si、及びPの群からのヘテロ原子で置換されている環系をいう。好ましいヘテロ原子はO、N、及びSである。複素環は、The Handbook of Chemistry and Physics、第78版、CRC Press、Inc.、1997-1998、p225〜226頁に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。好ましい非芳香族複素環には、これらに限定されないが、エポキシ、アジリジニル、チラニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキシラニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラニル、イミダゾリニル、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロチオピラニル、アゼパニル、並びにフェニル基との縮合から生じる縮合系が含まれる。
「ヘテロアリール」又は芳香族複素環の語は、5〜14員、好ましくは5〜10員の芳香族ヘテロ、単環式、二環式、又は多環式の環をいう。その例には、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、チエニル、ピリミジニル、ピラジニル、テトラゾリル、インドリル、キノリニル、プリニル、イミダゾリル、チエニル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、フラニル、ベンゾフラニル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾイル、テトラゾリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ピラゾリル、カルバゾリル、ベンズイミダゾリル、イソキサゾリル、ピリジル−N−オキシド、及びフェニル基との縮合から生じる縮合系が含まれる。
「アルキル」、「シクロアルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「複素環基」(heterocyclic)等には、2個の水素原子が除去されることにより形成される、対応する「アルキレン」、「シクロアルキレン」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、「複素環基」(heterocyclene)等をも指す。
「アリールアルキル」は、炭素原子、典型的には末端又はsp炭素原子に結合した水素原子の1つがアリール基で置換されている、非環式アルキル基を指す。典型的なアリールアルキル基には、これらに限定されないが、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、2−フェニルエテン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、2−ナフチルエテン−1−イル、ナフトベンジル、2−ナフトフェニルエタン−1−イル等が含まれる。
「ヘテロアリールアルキル」は、炭素原子、典型的には末端又はsp炭素原子に結合した水素原子の1つがヘテロアリール基で置換されている、非環式アルキル基を指す。典
型的なヘテロアリールアルキル基には、これらに限定されないが、2−ベンズイミダゾリルメチル、2−フリルエチル等が含まれる。
「ヒドロキシ保護基」の例には、これらに限定されないが、メトキシメチルエーテル、2−メトキシエトキシメチルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、ベンジルエーテル、p−メトキシベンジルエーテル、トリメチルシリルエーテル、トリエチルシリルエーテル、トリイソプロピルシリルエーテル、t−ブチルジメチルシリルエーテル、トリフェニルメチルシリルエーテル、酢酸エステル、置換酢酸エステル、ピバロエート、ベンゾエート、メタンスルホネート、及びp−トルエンスルホネートが含まれる。
「脱離基」とは、別の官能基によって置換されることができる官能基を指す。このような離脱基は、当該技術分野でよく知られており、例えば、これらに限定されないが、ハロゲン化物(例えば、塩化物、臭化物、及びヨウ化物)、メタンスルホニル(メシル)、p−トルエンスルホニル(トシル)、トリフルオロメチルスルホニル(トリフラート)、及びトリフルオロメチルスルホネートが含まれる。
本明細書で以下の略語を使用することができ、以下に示された定義を有する:Boc、tert−ブトキシカルボニル;BroP、ブロモトリスピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート;CDI、1,1’−カルボニルジイミダゾール;DCC、ジシクロヘキシルカルボジイミド;DCM、ジクロロメタンDIAD、アゾジカルボン酸ジイソプロピル;DIBAL−H、水素化ジイソブチルアルミニウム;DIPEA、ジイソプロピルエチルアミン;DEPC、ジエチルホスホロアニジエート;DMA、N,N−ジメチルアセトアミド;DMAP、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン;DMF、N,N−ジメチルホルムアミド;DMSO、ジメチルスルホキシド;DTT、ジチオエステル;EDC、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩;ESI−MS、エレクトロスプレー質量分析;HATU、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’−N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩;HOBt、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;HPLC、高圧液体クロマトグラフィー;NHS、N−ヒドロキシスクシンイミド;MMP、4−メチルモルホリン;PAB、p−アミノベンジル;PBS、リン酸緩衝生理食塩水(pH7.0〜7.5);PEG、ポリエチレングリコール;SEC、サイズ排除クロマトグラフィー;TCEP、トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン;TFA、トリフルオロ酢酸;THF、テトラヒドロフラン;Val、バリン。
「薬学的に」又は「薬学的に許容される」とは、対応する化合物又は化合物組成物が適切な方法で動物又は人間に投与した際に、有害で、アレルギー又は他の有害反応を生じさせないことを指す。
「薬学的に許容される溶媒和物」又は「溶媒和物」は、1又は複数の溶媒分子と開示さ
れた化合物との会合を指す。薬理学的に許容される溶媒和物を形成する溶媒の例には、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタノールアミンが含まれるが、これらに限定されない。
薬学的に許容される補助材料は、全ての担体、希釈剤、助剤又は成形剤を含み、例えば、防腐剤、抗酸化剤、充填剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、溶剤、分散性媒質、コーティング剤、抗菌剤、抗真菌剤、等張剤、吸収遅延剤等を含む。医薬分野において、活性を有する薬物成分にこれら補助材料を加えるという方法は一般的な方法である。補助材料が薬物活性成分と相容しない場合を除き、薬物成分に補助材料を加入することが妥当であるとは言える。良好な結果を得るために、活性を有する補助材料を薬物成分に加入してもよい。
本願発明において、「薬用可能な塩」とは、本発明の化合物の塩類誘導物を指す。適当な修飾により、本願発明に係る化合物が相応の酸塩又はアルカリ塩に形成され得る。薬用可能な塩としては、常用の無毒の塩又は第四級アンモニウムを含み、これら塩は、本願発明に係る化合物と相応の無毒の無機酸又は有機酸によって調製され得る。例えば、無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、アミノスルホン酸、リン酸及び硝酸等を含み、有機酸としては、酢酸、プロピオ酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、トルエンスルホン酸、シュウ酸、フマル酸、及び乳酸等を含み、これら酸は薬学的に許容される塩に用いることが可能である。他の塩としては、トロメタモール、メグルミン、ピロールエタノール等のアンモニウム塩、及びナトリウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、マグネシウム等の金属塩を含む。
本願発明において、薬学的な塩は、従来の化学方法により、酸性又は塩基性残基を含む親化合物から製造することができる。一般的に、これらの塩は、水、有機溶媒、又は両者の混合溶媒中で、これらの化合物の遊離酸又は遊離塩基形態と化学量論的な量の適切な塩基又は酸との反応により得ることができる。非水系の反応溶媒として一般的に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルが好ましい。適切な塩のリストとしては、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」,第17版.Mack Publishing Company,Easton,PA,1985,第1418頁に挙げられ、当該開示は参照として組み込まれる。
ここで開示されている新規な共役体は、架橋連結体を用いている。いくつかの適切な架橋連結体及びその合成方法を図1から図10に示す。
架橋連結体
本発明の細胞結合分子に対する薬剤の共役体の調製と同様に、架橋連結体を得る合成経路を図1〜9に示す。架橋連結体は、2つの要素を有する:a)置換基、共有性チオエーテル結合を形成するために、1対のチオールと反応することができるアセチレンジカルボキシル基、b)基、これらに限定されないが、ジスルフィド、マレイミド、ハロアセチル、アルデヒド、ケトン、アジド、アミン、アルコキシアミン、及びヒドラジド等であり、且つ薬剤と反応することができる。アセチレンジカルボキシルの架橋置換基は、アセチレンジカルボキシル部位において、アミド、エステル、又はチオエステル結合を形成するために、アセチレンジカルボン酸とアミン、アルコール、又はチオール基とを直接縮合することにより導入することができる。これらの架橋連結体の合成は、図1、3、4、5、6、7、8、及び9に例示されている。アセチレンジカルボキシルの架橋置換基は、アセチレンジカルボキシル部位において、炭素−炭素結合を形成するために、アセチレンと酸ハロゲン化物又は酸無水物との縮合により導入することができる。これらの架橋連結体の合成は、図2及び10に例示されている。
好ましくは、前記架橋連結体は、下記式(I)の化合物である。
Figure 2020063254
式中、前記連結体上のアセチレンジカルボキシル基は、細胞結合剤の硫黄原子の対と反応することができる。
及びZは、細胞毒性剤と反応することができる同一又は異なる官能基である。該官能基Z又はZは、ジスルフィド結合、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、アミン(二級、三級若しくは四級)、イミン、シクロヘテロアルカン、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミド結合を介して、細胞毒性剤と結合することができる。
及びRは、同じか又は異なり、且つ、H、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHであるポリエチレンオキシ単位若しくは構造式(OCH(CH)CHである(p;0〜約1000の整数)ポリプロピレンオキシ単位、又はこれらの組み合わせである。
追加的に、R及びRはそれぞれ、X又はXとZ又はZとを共有的に結合するC、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、好ましくは0〜500原子を有する。R及びRの形成に用いられる原子は、アルキレート(alkylate)、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しくはヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせを形成するような、化学的に関連する全ての方法で結合してもよい。
及びXはそれぞれ独立に、N(R)、O、S、又はCHから選択される。式中、Rは、H、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0〜約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、又はこれらの組み合わせである。
別の態様として、R、R及びRはそれぞれ、細胞表面結合分子と共役された薬剤分子とを共有的に結合する、C、N、O、S、Si及びPから選択される原子の鎖でもよい。架橋連結体の形成に用いる原子団は、化学的に適切な全ての方法、例えば、アルキレート(alkylate)、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、アシルオキシアミン、若しくはヒドロキサム酸、及びその他により結合させることができる。加えて、連結体(L)を形成する原子団は飽和若しくは不飽和のいずれであってもよく、又はラジカルであってもよく、シクロアルカン、環状エーテル、環状アミン、アリーレン、ヘテロアリーレン等を含む2価の環状構造を形成するために、互いに環化してもよいことが理解される。
細胞毒性剤と架橋することができる官能基Z及びZの例としては、ジスルフィド結合、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、カルバメート、カーボネート、アルコキシム、又はアミド結合を介して架橋することができる基を含む。このような官能基には、これらに限定されないが、チオール、ジスルフィド、アミノ、カルボキシ、アルデヒド、ケトン、マレイミド、ハロアセチル、ヒドラジン、アルコキシアミノ、及び/又はヒドロキシ等が含まれる。
薬剤/細胞毒性剤のアミンの末端と反応が可能な前記官能基Z及びZの例としては、これらに限定されないが、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、p−ニトロフェニ
ルエステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステルが挙げられる。チオールの末端と反応が可能なものは、これらに限定されないが、ピリジルジスルフィド、ニトロピリジルジスルフィド、マレイミド、ハロ酢酸、及びカルボン酸塩化物が挙げられる。ケトン又はアルデヒドの末端と反応が可能なものは、これらに限定されないが、アミン、アルコキシアミン、ヒドラジン、アシルオキシルアミンが挙げられる。アジドの末端と反応が可能なものは、これらに限定されないが、アルキンが挙げられる。
好ましい態様において、R1、R2、及びR3は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖アルキル基、又は構造式(OCHCHである(p;0〜100)ポリエチレンオキシ単位である。
アセチレンジカルボキシル基を含む架橋連結体の合成の鍵となる工程は、以下に示すスキーム(Ia)のように、アセチレンジカルボン酸又はその酸誘導体の縮合と、その末端にアミン(1°又は2°アミン)、アルコール、又はチオールを含む他の成分との縮合で
ある。
Figure 2020063254
式中、Xは、N(R)、O、又はSとして請求項1で定義されたX又はXであり、Rは式(I)に記載されたR及び/又はRであり、R3は式(I)におけるのと同じである。
Lv及びLvは、同一の又はそれぞれ独立して、OH;F;Cl;Br;I;ニトロフェノール;N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS);フェノール;ジニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロロフェノール;1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレート;2−エチル−5−フェニルイソキサゾリウム−3’−スルホネート、自己で形成した、若しくは他の無水物、例えば酢酸無水若しくはギ酸無水物と共に形成された無水物;あるいは、中間体分子ペプチドカップリング反応のための、又はミツノブ反応のための縮合試薬により生成生成する中間体であり、例えば、縮合試薬は:EDC(N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド)、DCC(ジシクロヘキシル−カルボジイミド)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N−シクロヘキシル−N’−(2−モルホリノエチル)カルボジイミドとメソ−p−トルエンスルホナート(CMC、又はCME−CDI)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、TBTU(O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、ジエチル
シアノホスホネート(DEPC)、クロロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)、1−[(ジメチルアミノ)(モルホリノ)メチレン]−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イウム−3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HDMA)、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリジニウムヘキサフルオロホスファート(CIP)、クロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyCloP)、フルオロ−N,N,N’,N’−ビス(テトラメチレン)ホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(BTFFH)、N,N,N’,N’−テトラメチル−S−(1−オキシド−2−ピリジル)チウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O−(2−オキソ−1(2H)ピリジル)−N,N,N’,N’−テトラメチルチウロニウムテトラフルオロボラート(TPTU)、S−(1−オキシド−2−ピリジル)−N,N,N’,N’−テトラメチルチウロニウムテトラフルオロボラート、O−[(エトキシカルボニル)シアノ−メチルエンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HOTU)、(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウムヘキサフルオロホスファート(COMU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−ビス(テトラメチレン)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBPyU)、N−ベンジル−N’−シクロヘキシルカルボジイミド(重合体結合と共に、あるいはなし)、ジピロリジノ(N−スクシンイミジルオキシ)−カルベニウムヘキサフルオロホスファート(HSPyU)、クロロジピロリジノカルベニウムヘキサフルオロホスファート(PyCIU)、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムテトラフルオロボレート(CIB)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)ジピペリジノカルベニウムヘキサフルオロホスファート(HBPipU)、O−(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TCTU)、ブロモトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BroP)、プロピルホスホン酸無水物(PPACA、TsP(登録商標))、2−モルホリノエチルイソシアニド(MEI)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(N−スクシンイミジル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HSTU)、2−ブロモ−1−エチル−ピリジニウムテトラフルオロボレート(BEP)、O−[(エトキシカルボニル)シアノメチレンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TOTU)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(MMTM,DMTMM)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(N−スクシンイミジル)ウロニウムテトラフルオロボレート(TSTU)、O−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TDBTU)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADD)、ジ−(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート(DCAD)、ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシレート(DBAD)、ジイソプロピル アゾジカルボキシレート(DIAD)、ジエチル アゾジカルボキシレート(DEAD)。
XがCHの場合、前記架橋連結体上のアセチレンジカルボキシル基がC−C結合により連結体の他の成分と接続し、次いで、アセチレンジカルボキシル基を含む前記架橋連結体の合成の鍵となる工程は、次の反応式(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、及び(Ih)として描かれる、ビス(トリメチルシリル) アセチレン
、又はアセチレンビス−マグネシウム(グリニャール試薬)、又はアセチレンビス−リチウム(ジ−リチオアセチレン)、又は他のジ金属アセチリドと、酸ハロゲン化物又は酸無水物との縮合である。
Figure 2020063254
式中、MはNa、K、Li、Cu、CuLi、Sn、Ti、Ca、Mg、又はZnであ
る。
架橋連結体の合成の詳細例を図1〜10に示す。通常、アセチレンジカルボキシル基の架橋置換基は、所望の共役体の薬剤と反応することができる官能基を含む連結体成分と結合することができる。
細胞結合剤−薬剤共役体
本発明の共役体は、以下の式で表すことができる。
Figure 2020063254
式中、Cbは細胞結合分子であり、Lは連結体であり、「Drug」及び「Drug」は薬物分子であり、nは1〜20から整数であり、且つCbからの2個のS(硫黄)原子は、架橋的にLと連結し、架橋連結体1個あたり2以上の薬物と共有的に接続している。
前記架橋連結体Lは1又は複数の連結体成分で構成されていてもよい。代表的な連結体成分には、6−マレイミドカプロイル(MC)、マレイミドプロパノイル(MP)、バリン−シトルリン(val−cit又はvc)、アラニン−フェニルアラニン(ala−phe又はaf)、p−アミノベンジルオキシカルボニル(PAB)、4−チオペンタノエート(SPP)、4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エステ
ル(MCC)、(4−アセチル)アミノ安息香酸(SIAB)、4−チオ−ブチレート(SPDB)、4−チオ−2−ヒドロキシスルホニル−ブチレート(2−sulfo−SPDB)、1又は複数の繰り返し単位としてエチレンオキシ(−CHCHO−)単位(EO又はPEO)が挙げられる。追加的な連結体成分は本発明の技術分野で公知であり、ここではその一部を記載する。
連結体を含むこれらの成分の構造の例を次に示す。

Figure 2020063254
Figure 2020063254
好ましくは、共役体は下記式(II)で表される。
Figure 2020063254
式中、Cbは細胞結合分子、好ましくは抗体を表す。
「Drug」及び「Drug」は、アルキル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシルアミン、ヒドロキサム酸、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、カルバメート、カーボネート、複素環、ヘテロアルキル、ヘテロ芳香環、若しくはアルコキシム結合、又はその組み合わせによって、架橋連結体を介して前記細胞結合分子と連結した、同一の又は異なる細胞毒性剤を表す。
nは1〜20である。R、R、X、及びXは、前述の式(I)に記載のものと同じである。
以下に詳述するように、「Drug」及び「Drug」は、多くの小分子医薬品のいずれであってもよく、チューブリシン類、カリケアマイシン類、オーリスタチン類、メイタンシノイド類、CC−1065類縁体、モルホリノ類、ドキソルビシン類、タキサン類、クリプトフィシン類、エポチロン類、及びベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン)、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)が含まれるが、これらに限定されない。
共役体を合成するために、細胞結合分子は、細胞結合分子中のジスルフィド結合の還元を通じて本発明の架橋連結体により最初に修飾することができる。Z及びZの反応性
基を導入するために、得られた一対の遊離チオールは、例えば、DMA、DMF、エタノール、メタノール、アセトン、アセトニトリル、THF、イソプロパノール、ジオキサン、プロピレングリコール、又はエチレンジオールのような水可溶性(混和性)有機溶媒の0〜30%の添加の有無にかかわらず、pH5〜9の水性媒体において、式(I)の架橋連結体と反応することができ、ここで、反応性基は、ジスルフィド、マレイミド、ハロアセチル、アジド、1−イン、ケトン、アルデヒド、アルコキシアミノ、又はヒドラジドとすることができる。次いで、細胞毒性剤の反応性基は、適宜に修飾された細胞結合分子に反応する。例えば、ジスルフィド結合を介して連結された細胞結合剤−薬剤共役体の合成は、修飾された細胞結合剤中のジスルフィド結合と遊離チオール基を含む薬剤との間のジスルフィド交換によって達成される。チオエーテルを介して連結された細胞結合剤−薬剤共役体の合成は、マレイミド又はハロアセチル又はエチルスルホニル修飾細胞結合剤と遊離チオール基を含む薬剤との反応により達成される。酸不安定ヒドラゾンを有する共役体の合成は、当該分野で公知の方法によるカルボニル基と連結体中のヒドラジド残基との反応によって達成することができる(例えば、P. Hamann et al., Hinman, L. M., et al, Cancer Res. 53, 3336-334, 1993; B. Laguzza et al., J. Med. Chem., 32; 548-555, 1959; P. Trail et al., Cancer Res., 57; 100-105, 1997)。トリアゾール結合を有する共役体の合成は、クリックケミストリー(Huisgen 環付加)を介した薬剤中の1−イン基と連結体中のアジド残基との反応によって達成することができる(Lutz, J-F. et al, 2008, Adv. Drug Del. Rev. 60, 958-970; Sletten, E. M. et al 2011, Acc Chem. Research 44, 666-676)。
あるいは、式(III)の機能性を有する修飾細胞結合分子連結体を得るために、薬剤は、細胞結合分子に共役した本発明の架橋連結体と反応することができる。例えば、チオエーテル架橋を介した細胞結合分子−薬剤共役体を得るために、チオール含有薬剤は、pH5.5〜9.0の水性緩衝液中で、マレイミド、ハロアセチル、又はエチルスルホニル置換基を有する式(III)の修飾細胞結合分子架橋連結体と反応させることができる。ジスルフィド架橋を有する共役体を得るために、チオール含有薬剤は、ピリジルジチオ残基を有する式(III)の修飾架橋連結体とジスルフィド交換をすることができる。エーテル又はチオールエーテル結合を有する修飾薬剤を得るために、水酸基又はチオール基を有する薬剤は、マイルドな塩基、例えばpH8.0〜9.5の存在下で、ハロゲン、特にカルボン酸αハライドを有する式(III)の修飾架橋連結体と反応させることができる。水酸基を含む薬剤は、エステル架橋を得るために、EDC又はDCC等の脱水剤の存在下で、カルボキシル基を有する式(I)の架橋クロス連結体と縮合させることができ、次いで、対象薬物修飾架橋連結体と細胞結合分子との共役を行う。アミド結合架橋を介した共役体を得るために、アミノ基を含む薬剤は、式(III)の細胞結合分子−架橋連結体上で、NHS、イミダゾール、ニトロフェノールのカルボキシルエステル;N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS); フェノール;ジニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロロフェノール;1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレート;2−エチル−5−フェニルイソキサゾリウム−3’−スルホネートと縮合することができる。
共役体は、標準的な生物化学方法、例えばSephadex G25又はSephacryl S300カラムによるゲルろ過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換、又は透析によりで精製することができる、いくつかの場合では、細胞結合分子として小分子(例えば、葉酸、メラニン細胞刺激ホルモン、EGF等)を小分子薬剤で共役させた場合、クロマトグラフィー、例えばHPLC、中圧カラムクロマトグラフィー、又はイオン交換クロマトグラフィーによって精製することができる。
修飾された細胞結合剤/分子
本発明の連結体との反応により修飾された細胞結合剤は、好ましくは式(III)で表される。
Figure 2020063254
式中、Cb、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、式(I)及び(II)と同じ定義である。
好ましい態様において、Z及びZは、ジスルフィド置換基、マレイミド、ハロアセチル、アルコキシアミン、アジド、ケトン、アルデヒド、ヒドラジン基、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、又はフェノール;ジニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロロフェノール;1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレート;2−エチル−5−フェニルイソキサゾリウム−3’−スルホネートで形成されたカルボン酸エステルである。次いで、Z及びZは、チオエーテル、ヒドラゾン、アミド、アルコキシム、カルバメート、エステル、エーテル、又はジスルフィド結合によって、細胞毒性物質と反応することができる。前記修飾細胞結合剤は、上記式(II)に記載されたものとして、式(I)の架橋連結体と細胞結合剤との反応を介して調製することができる。
細胞結合分子上、好ましくは抗体上の一対の遊離チオールと架橋連結体上のアルキン基とのより高い共役収率を達成するために、反応混合物へ添加するために、同様に、水性溶液中での式(II)の溶解性を維持するために、反応後の溶液へ添加するために、小割合の有機共溶媒が必要がある。細胞結合剤を修飾するには、最初に、式(I)の架橋試薬(架橋連結体)を、水と混和可能な極性有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、プロパノール等の異なるアルコール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド (
DMA)、又はジメチルスルホキシド(DMSO)を高濃度、例えば1〜500mMで溶解させることができる。一方、pH5〜9.5、好ましくは6〜8.5の水性緩衝液中で濃度1〜35mg/mlで溶解した抗体等の細胞結合分子を、1〜20当量のTCEP又はDTTで20分から12時間処理される。還元後、SECクロマトグラフィー精製によりDTTを除去することができる。TCEPもまた、所望により、SECクロマトグラフィーにより除去することができ、あるいは、精製せずに次工程反応のための反応混合物に滞留させることができる。更に、TCEP還元と同時に細胞結合分子の架橋共役を実現するために、TCEPを有する抗体又はその他の細胞結合剤の還元は、式(I)の架橋連結体と共に行うことができる。
細胞結合剤の修飾のための水系溶液は、pH6〜9、好ましkは6.5〜7.5の間で緩衝され、これらのpH範囲に有用な非求核性緩衝塩を含むことができる。代表的な緩衝剤としては、リン酸塩、トリエタノールアミンHCl、HEPES、及びMOPS緩衝剤が挙げられ、更に、例えばデキストリン、ショ糖、塩(例えば、NaCl、KCl)等の追加の成分を含むことができる。還元された細胞結合分子を含む溶液中に式(I)の架橋連結体を添加した後、反応混合物を4℃〜45℃、好ましくは周囲温度でインキュベート
する。反応の進行状況は、254nm又はその他の適切な波長での吸収の減少を測定することによって監視することができる。反応が完了した後、修飾細胞結合剤の単離は、常用の方法、例えば、ゲルろ過クロマトグラフィー又は吸着クロマトグラフィーにより行うことができる。
修飾の程度は、UVスペクトルを介して放出されるニトロピリジンチオン、ジニトロピリジンジチオン、ピリジンチオン、カルボキシアミドピリジンジチオン、及びジカルボキシアミドピリジンジチオン基の吸光度を測定することによって評価することができる。発色団基を有しない共役体において、修飾又は共役反応は、LC−MS、好ましくはUPLC−QTOF質量分析法、又はキャピラリー電気泳動法(CEMS)により監視することができる。本明細書に記載されている架橋連結体は、適宜の置換基を有する任意の薬剤、好ましくは細胞毒性剤と反応し得る多様な官能基を有する。例えば、アミノ又はヒドロキシ置換基を有する修飾細胞結合分子は、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルを有する薬剤と反応することができ、チオール置換基を有する修飾細胞結合分子は、マレイミド又はハロアセチル基を有する薬剤と反応することができる。更に、カルボニル置換基(ケトン又はアルデヒド)を有する修飾細胞結合分子は、ヒドラジド又はアルキルオキシアミンを有する薬剤と反応することができる。当業者は、連結体上の利用可能な官能基の既知の反応性に基づいて、使用する連結体を容易に決定することができる。
修飾された細胞毒性剤
本発明の架橋連結体との反応により修飾された細胞毒性剤は、好ましくは式(IV)で表される。
Figure 2020063254
式中、Drug、Drug、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、式(I)及び(II)と同じ定義である。
細胞結合剤の一対のチオール基と反応し得るアセチレンジカルボキシル基の機能性を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、前記修飾薬物は、前記式(I)の連結体と薬剤との反応を経て調製することができる。アセチレンジカルボキシル基は、反応式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、及び(Ih)に記載の方法を介したアセチレンとの縮合によって合成される。しかしながら、チオールを含む薬剤の場合、あるいはチオエーテル、チオエステル、又はジスルフィド結合により架橋連結体を介して細胞結合分子と結合する薬剤の場合、好ましくは、Drug又はDrugは最初に、チオエーテル、チオエステル、又はジスルフィド結合の連結を介して、R又はRの成分の一部と接続するように合成されてもよい。次いで、式(IV)の架橋連結体修飾薬物を形成するために、合成されたR−Drug又はR−Drug成分をアセチレンジカルボキシル基に構築する。
合成例について、チオエーテル結合を有するR−Drug又はR−Drug区画を得るために、チオール含有薬剤は、中性pHの水性緩衝液中で、マレイミド置換基を有する連結体の成分R及びRと反応させることができ、続いて、チオエーテル結合を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、アセチレンジカルボキシル基の区画で縮合させることができる。エーテル結合を有するR−Drug又はR−Drug区画を得るために、ヒドロキシ基を担持した薬剤は、マイルドな塩基の存在下で、ハロゲン、ト
シレート、又はメシレートを有する連結体の成分R及びRと反応させることができ、続いて、チオエーテル結合を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、アセチレンジカルボキシル基の区画で縮合させることができる。エステル結合を介した式(IV)の修飾薬物を得るために、ヒドロキシ基を含む薬剤は、脱水剤、例えばEDC又はジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下で、カルボキシル基を有する式(I)の連結体と縮合させることができる。チオエーテル結合を有するR−Drug又はR−Drug区画を得るために、チオール含有薬剤は、マレイミド、ビニルスルホニル、又はハロアセチル基を有する連結体の成分R及びRと反応させることもでき、続いて、チオエーテル結合を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、アセチレンジカルボキシル基の区画で縮合させることができる。アミド結合を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、アミノ基を有する薬剤は、同様に、式(I)の架橋連結体上のカルボキシル基と縮合させることができる。修飾薬物は、シリカゲル若しくはアルミナのカラムクロマトグラフィー、晶析、予備薄層クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、又はHPLC等の標準的な方法により精製することができる。
細胞結合分子
本発明の共役体及び修飾された細胞結合分子を構成する細胞結合分子は、治療的に又は他の生物学的に修飾されようとする細胞群の残基と結合、複合化、又は反応する、現在知られている、あるいは判明する如何なる分子でもよい。
細胞結合分子には、大分子量タンパク質、例えば、抗体全長(ポリクローナルまたはモノクローナル)、二量体、多量体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体);一本鎖抗体;抗体断片、例えば、Fab,Fab’,F(ab’)2,Fv[Parham,J.Immunol.131,2895−2902(1983)]、Fab発現ライブラリによって得られた断片、抗イディオタイプ(anti−Id)抗体、CDR’s、二特異性抗体、三特異性抗体、癌細胞抗原、ウイルス抗原、微生物抗原、又は特異的抗原を認識し、結合し、若しくは望ましい生物活性を発現することができる、免疫系で生成したタンパク質と免疫特異的に結合する任意の前記物のエピトープ結合断片;インターフェロン(例えば、I、II、III型);ペプチド;リンホカイン、例えば、IL−2、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−10、GM−CSF、又はインターフェロンγ(IFN−γ);ホルモン、例えば、インスリン、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)、MSH(細胞刺激ホルモン)、又はアンドロゲン、エストロゲン若しくはメラニン細胞刺激ホルモン(MSH)等のステロイドホルモン;成長因子及びコロニー刺激因子、例えば、上皮成長因子(EFG)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF);トランスフォーミング増殖因子(TGF)、例えば、TGFα、TGFβ;インスリンおよびインスリン様成長因子(IGF−I、IGF−II)G−CSF,M−CSF、及びGM−CSF[Burgess,Immunology Today,5,155−158(1984)];ワクチン増殖因子(VGF);線維芽細胞増殖因子(FGF
);小分子量タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、及びペプチドホルモン、例えば、ボンベシン、ガストリン、及びガストリン放出ペプチド;血小板由来増殖因子;インターロイキン及びサイトカイン、例えば、インターロイキン−2(IL−2)、インターロイキン−6(IL−6)、白血病阻害因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF);葉酸等のビタミン;アポタンパク質及び糖タンパク質、例えば、トランスフェリン[O’Keefe et al,J.Bio.Chem.260,932−927(1985)];レクチン等の糖結合タンパク質又はリポタンパク;細胞の栄養輸送分子;及び小分子阻害剤、例えば、前立腺特異的膜抗原(PSMA)の阻害剤、小分子チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)、非ペプチド、または他の細胞結合分子または物質、例えば、生体活性ポリマー(Dhar,et al,Proc.Natl.Acad.Sci.2008,105,17356−61)、生物活性デンドリマー(Lee,et al,Nat.Biotechnol.2005,23,1517−26;Almutairi,
et al;Proc.Natl.Acad.Sci.2009,106,685−90)、ナノ粒子(Liong,et al,ACS Nano,2008,19,1309−12;Medarova,et al,Nat.Med.2007,13,372−7;Javier,et al,Bioconjugate Chem.2008,19,1309−12)、リポソーム(Medinai,et al,Curr.Phar.Des.2004,10,2981−9)、ウイルスカプシド(Flenniken,et
al,Viruses Nanotechnol.2009,327,71−93)を含むが、これらに限定されない。
一般的に、適当なモノクローナル抗体が利用できれば、モノクローナル抗体は細胞表面結語分子として好ましい。抗体は、マウス、ヒト、ヒト化、キメラ、又は他の種由来のものでもよい。
本発明で用いられる抗体の産生には、in vivo又はin vitroでの生成プロセス又はその組み合わせが含まれる。抗受容体ペプチドポリクローナル抗体の調製方法は、例えば、米国特許番号4,493,795(Nestor等)に示すように周知である。モノクローナル抗体を調製するための典型的な方法は、特定の抗原免疫化マウスから単離したマウス脾臓細胞とミエローマ細胞とを融合させるとの方法である(Kohler,G;Milstein,C.1975.Nature 256:495−497)。詳しい操作方法に関して、antibodies−A Laboratory Manual,Harlow and Lane,eds.,cold spring harbor laboratory press,new York(1988)に記載されており、ここに本明細書の一部を構成するものとして、当該文献の内容を援用する。特に、目的の抗原でマウス、ラット、ハムスター、または他の哺乳動物を免疫させる方法により、モノクローナル抗体を獲得することができ、目的の抗原として、例えば、無傷の標的細胞、標的細胞から単離された抗原、全ウイルス、弱体化した全ウイルス及びウイルスタンパク質が挙げられる。PEG6000を用いて脾臓細胞とミエローマ細胞を融合させる。融合後得られたハイブリドーマについて、HATに対する感度を利用して、スクリーニングする。本発明の実施に有用なモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは、特定の標的細胞受容体との免疫反応又は受容体活性の抑制を行うことにより同定される。
本願発明で用いられるモノクローナル抗体は、適切な抗原特異性を有する抗体を分泌するハイブリドーマ細胞を含む栄養培地でモノクローナルハイブリドーマ細胞の培養を開始することにより得ることができる。該培養では、ハイブリドーマ細胞が抗体を培養培地中に分泌するのに十分な時間及び条件を維持する必要がある。抗体含有培地上清を回収した後、周知の技術、例えばプロテインAアフィニティークロマトグラフィー、陰イオン交換クロマトグラフィー、陽イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、及び分子篩クロマトグラフィー(特に、抗原架橋プロテインAを用いたアフィニティークロマトグラフィー及び分子篩クロマトグラフィー)、遠心分離、沈殿法、又は他のタンパク質を精製するための標準的な方法により、抗体を単離することができる。
ハイブリドーマ培養に必要な培地及び人工合成培地は技術合成又は商業ルートを介して獲得することができる。そのうち、典型的な人工合成培地は、DMEM(Dulbeccoなど、Virol8:396(1959))に、4.5mg/Lのグルコース、20mMのグルタミン、20%のFBS及び消泡剤(例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体)を加えたものである。
更に、細胞融合技術以外に、下記の方法によっても抗体を生成するための細胞株を構築することができる。例えば、発癌性DNAによるBリンパ球の直接的トランスフォーメーション、又は発癌性ウイルス、例えばエプスタイン−バールウイルス(EBV、ヒトヘル
ペスウイルス4(HHV−4)としても知られている。)若しくはカポシ肉腫関連ウイルスのBリンパ球へのトランスフェクションがある(詳しくは、米国特許番号4341761;4399121;4427783; 4444887; 4451570; 4466
917;4472500; 4491632; 4493890を参照)。モノクローナル抗体は、既知の方法に基づいて、抗受容体ペプチド、又は末端カルボキシル基含有ペプチドにより調製されることができる(詳しくは、Niman等Proc.Natl. Aca
d. Sci. USA,80:4949−4953(1983);Geysen 等Proc.Natl. Acad. Sci. USA,82:178−182(1985); Lei等
Biochemistry 34(20):6675−6688(1995)を参照)。
通常、抗受容体ポリペプチドまたはポリペプチド類似体は、モノクローナル抗体の抗受容体ポリペプチドを調製するための免疫原として、単独で、または架橋免疫原性担体に使用することができる。
本発明の結合分子としての抗体を製造するために、他の常用の製造方法もある。そのうち、特に注目されたのは、完全ヒト抗体の製造方法である。ファージディスプレイ技術は、親和性選択によって完全ヒト抗体ライブラリから、既知の抗原に特異的に結合する完全ヒト抗体を得られる。文献には、ファージディスプレイ技術そのもの、ベクトルの構築、及びライブラリのスクリーニングについて詳しい記載がある。詳しくは、Dente等 Gene.148(1):7−13(1994);Little等 Biotechnol Adv.12(3):539−55(1994);Clackson等 Nature 352:264−628(1991);Huse等 Science 246:1275−1281(1989)を参照。
ハイブリドーマ技術を用いて他の種(例:マウス)から得られたモノクローナル抗体について、ヒト化する必要がある。ヒト化された抗体は、人体に対する異種抗体の免疫副作用を大幅に低減することができる。そのうち、抗体のヒト化に関してよく知られている方法は、相補性決定領域の移植及びリモデリングである。詳しくは、米国特許第5,859,205号及び第6,797,492号;Liu等,Immunol Rev.222:9−27(2008);Almagro等,Front Biosci.1;13:1619−33(2008);Lazar等,Mol Immunol.44(8):1986−98(2007);Li等 Proc.Natl.Acad.Sci.USA.103(10):3557−62(2006)を参照。前記文献の開示は参照として組み込まれる。完全ヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン軽鎖および重鎖を大量に保有するトランスジェニックマウス、ウサギ、サルその他の哺乳動物に対し抗原免疫を行うことにより調製することができる。マウスを例に、Xenomouse(Abgenix,Inc.),HuMab−Mouse(Medarex/BMS),VelociMouse(Regeneron)がいる。詳しくは、米国特許第6,596,541号、6,207,418号、6,150,584号、6,111,166号、6,075,181号、5,922,545号、5,661,016号、5,545,806号、5,436,149号及び5,569,825号を参照。ヒトの治療の過程では、マウス抗体可変領域遺伝子及びヒト抗体定常領域遺伝子を統合して構築されたキメラ抗体がヒトの体内で産生する免疫原性は、マウス抗体よりもはるかに低くなる(Kipriyanov等,Mol Biotechnol.26:39−60(2004);Houdebine,Curr Opin
Biotechnol.13:625−9(2002))。前記文献の開示は参照として組み込まれる。さらに、抗体可変領域の部位に特異的突然変異誘発をすることにより、抗体親和性及び特異性を向上させることができる(Brannigan等,Nat Rev Mol Cell Biol.3:964−70(2002);Adams等,J.
Immunol Methods.231:249−60(1999))。抗体の定常領域を一部置き換えて、免疫エフェクター細胞との親和性を効果的に促進することによって、細胞毒性効果を増強することができる。
悪性細胞抗原に対する免疫特異的抗体は、商業ルート又はいくつかの常用の技術方法、例えば化学合成又は組換え発現技術により得ることができる。同様に、悪性細胞抗原に対する免疫特異的抗体をコードするヌクレオチド配列は、GenBankデータベース又は他の類似のデータベースという商業ルート、公知文献、又はルーチンのクローニング及びシークエンシングにより得ることができる。
抗体以外に、ポリペプチドまたはタンパク質は同様に結合分子として、標的細胞表面の対応する受容体又はエピトープと結合、ブロック、攻撃または他の手段によって相互作用する。これらのペプチドまたはタンパク質がエピトープまたはその対応する受容体に特異的に結合できる限り、それらは免疫グロブリンファミリーに属している必要がない。これらのポリペプチドも、ファージディスプレイ抗体と類似の技術により単離される(Szardenings,J Recept Signal Transduct Res.2003;23(4):307−49)。ランダムペプチドライブラリーから得られたペプチド断片は抗体及び抗体断片の応用と類似のものである。ポリペプチドまたはタンパク質分子が、結合分子を介していくつかの巨大分子又は媒体と接続することによってその抗原結合特異性を維持する。これら巨大分子は、アルブミン、ポリマー、リポソーム、ナノ粒子又はデンドリマーを含む。
癌、自己免疫性疾患、及び感染性疾患を治療するために、本発明の荷電連結体による薬物の結合に用いられる抗体には、これらに限られないが、以下を含む(この限りではない):3F8(抗GD2抗体)、アバゴボマブ(抗CA−125抗体)、アブシキシマブ(抗CD41抗体(インテグリンα−IIb))、アダリムマブ(抗TNF−α抗体)、アダリムマブ(抗EpCAM抗体、CD326)、アフェリモマブ(抗TNF−α);アフツズマブ(抗CD20抗体)、アラシズマブ ペグオル(Alacizumab pegol)(抗VEGFR2抗体)、ALD518(抗IL−6抗体)、アレムツズマブ(別名:キャンパス、マブキャンパス、抗CD52抗体)、アルツモマブ(抗CEA抗体)、アナツモマブ(抗tag−72抗体)、アンルキンズマブ(IMA−638、抗IL−13抗体)、アポリズマブ(抗−HLA−DR抗体)、アルシツモマブ(抗CEA抗体)、アセリズマブ(抗L−セレクチン(CD62L)抗体)、アトリズマブ(Atlizumab)(別名:トシリズマ
ブ、アクテムラ、Roアクテムラ、抗IL−6受容体抗体)、アトロリムマブ(Atorolimumab)(抗アカゲザル因子抗体)、バピネオズマブ(抗β−アミロイド抗体)、バシリキシマブ(シムレクト、抗CD25(IL−2受容体α鎖)抗体)、バビツキシマブ(Bavituximab)(抗ホスファチジルセリン抗体)、ベクツモマブ(Bectumomab)(別名:LymphoScan、抗CD22抗体)、ベリムマブ(別名:BENLYSTA、LymphoStat-B、抗BAFF抗
体)、ベンラリズマブ(Benralizumab)(抗CD125抗体)、ベルチリムマブ(抗CCL11(エオタキシン−1)抗体)、ベシレソマブ(別名:Scintimun、抗CEA関連抗
原抗体)、ベバシズマブ(別名:アバスチン、抗VEGF抗体)、ビシロマブ(別名:FibriScint、抗フィブリンIIβ鎖抗体)、ビバツヅマブ(抗CD44v6抗体)、ブリナツモマブ(blinatumomab)(別名:BiTE、抗CD19抗体)、ブレンツキシマブ(Brentuximab)(cAC10、抗CD30 TNFRSF8抗体)、ブリアキヌマブ(Briakinumab)(抗IL−12、IL−23抗体)、カナキヌマブ(別名:Ilaris、抗IL−1抗体)、カンツズマブ(別名:C242、抗CanAg抗体)、カプロマブ(Capromab)、カツマキソマブ(別名:removab、抗EpCAM、抗CD3抗体)、CC49(
抗TAG−72抗体)、セデリズマブ(Cedelizumab)(抗CD4抗体)、セルトリズマ
ブペゴル(別:CIMZIA、抗TNF−α抗体)、セツキシマブ(別名:エルビタックス、IMC−C225、抗EGFR抗体)、シタツズマブ(抗EpCAM抗体)、シクスツムバム(Cixutumumab)(抗IGF−1抗体)、クレノリキシマブ(抗CD4抗体)、クリバ
ツズマブ(Clivatuzumab)(抗MUC1抗体)、コナツムマブ(Conatumumab)(抗TR
AIL−R2抗体)、CR6261(抗A型インフルエンザ赤血球凝集素抗体)、ダセツ
ズマブ(Dacetuzumab)(抗CD40抗体)、ダクリズマブ(別名:Zenapax、抗CD25C(IL−2受容体のα鎖)抗体)、ダラツムマブ(Daratumumab)(抗CD38(サイクリックADPリボースヒドロラーゼ)抗体)、デノスマブ(別名:Prolia、抗RANKL抗体)、デツモマブ(抗B−リンパ腫細胞抗体)、ドルリモマブ、ドルキシズマブ(Dorlixizumab)、エクロメキシマブ(Ecromeximab)(抗GD3ガングリオシド抗体)、エク
リズマブ(別名:Soliris、抗C5抗体)、エドバコマブ(抗エンドトキシン抗体)、エ
ドレコロマブ(別名:Panorex、MAb17−A1、抗EpCAM抗体)、エファリズマ
ブ(別名:Raptiva、抗LFA−1(CD11a)抗体)、エファングマブ(Efungumab)(別名:Mycograb、抗Hsp90抗体)、エロツズマブ(Elotuzumab)(抗SLAMF7抗体)、エルシリモマブ(Elsilimomab)(抗IL−6抗体)、エンリモマブペゴル(抗
ICAM−1(CD54)抗体)、エピツモマブ(Epitumomab)(抗エピシアリン抗体)、エプラツズマブ(抗CD22抗体)、エルリズマブ(Erlizumab)(抗ITGB2(C
D18)抗体)、エルツマキソマブ(Ertumaxomab)(別名:Rexomun、抗HER2/neu、CD3抗体)、エタラシズマブ(別名:Abegrin、抗インテグリンαvβ3)、エク
シビビルマブ(抗B型肝炎表面抗原抗体(HBs抗体))、ファノレソマブ(Fanolesomab)(別名:NeutroSpec、抗CD15抗体)、ファラリモマブ抗体(faralimomab)(抗インターフェロン受容体抗体)、ファルレツズマブ(Farletuzumab)(抗葉酸受容体1抗体)、フェルビズマブ(Felvizumab)(RSウイルスに対する抗体)、フェザキヌマブ(Fezakinumab)(抗IL−22抗体)、フィギツムマブ(Figitumumab)(抗IGF−1受容体抗体)、フォントリズマブ(Fontolizumab)(抗IFN−γ抗体)、フォラビルマブ(Foravirumab)(抗狂犬病ウイルス糖タンパク質抗体)、フレソリムマブ(Fresolimumab)(抗T
GF−β抗体)、ガリキシマブ(Galiximab)(抗CD80抗体)、ガンテネルマブ(Gantenerumab)(抗βアミロイド抗体)、ガビリモマブ(Gavilimomab)(抗CD147(basigin
)抗体)、ゲムツズマブ(抗CD33抗体)、ギレンツシキマブ(Girentuximab)(抗炭酸脱水酵素9抗体)、グレムバツムマブ(Glembatumumab)(別名:CR011、抗GPNMB抗体)、ゴリムマブ(別名:Simponi、抗TNF−α抗体)、ゴミリキシマブ(Gomiliximab)(抗CD23C(IgEレセプター)抗体)、イバリズマブ(Ibalizumab)(抗CD
4抗体)、イブリツモマブ(Ibritumomab)(抗CD20抗体)、イゴボマブ(Igovomab
)(別名:Indimacis-125、抗CA−125抗体)、イムシロマブ(imciromab)(別名:Myoscint、抗心筋ミオシン抗体)、インフリキシマブ(別名:Remicade、抗TNF−α抗体)、インテツムマブ(Intetumumab)(抗CD51抗体)、イノリモマブ(Inolimomab)
(抗CD25(IL−2受容体α鎖)抗体)、イノツズマブ(Inotuzumab)(抗CD22抗体)、イピリムマブ(抗CD152抗体)、イラツムマブ(Iratumumab)(抗CD30(TNFRSF8)抗体)、ケリキシマブ(Keliximab)(抗CD4抗体)、ラベツズマブ(
別名:CEA-Cide、抗CEA抗体)、レブリキズマブ(Lebrikizumab)(抗IL−13抗体)、レマレソマブ(Lemalesomab)(抗NCA−90(顆粒球抗原)抗体)、レルデリム
マブ(Lerdelimumab)(抗TGFβ−2抗体)、レクサツムマブ(Lexatumumab)(抗T
RAIL−R2抗体)、リビビルマブ(Libivirumab)(抗B型肝炎表面抗原抗体)、リ
ンツズマブ(Lintuzumab)(抗CD33抗体)、ルカツムマブ(Lucatumumab)(抗CD
40抗体)、ルミリキシマブ(Lumiliximab)(抗CD23(IgEレセプター)抗体)
、マパツムマブ(抗TRAIL−R1抗体)、マスリモマブ(Maslimomab)(抗T細胞受容体抗体)、マツズマブ(Matuzumab)(抗EGFR抗体)、メポリズマブ(別名:Bosatria、抗IL−5抗体)、メテリムマブ(Metelimumab)(抗TGFβ−1抗体)、ミラツズマブ(Milatuzumab)(抗CD74抗体)、ミンレツモマブ(Minretumomab)(抗TA
G−72抗体)、ミツモマブ(Mitumomab)(別名;BEC−2、抗ガングリオシド抗体
−GD3)、モロリムマブ(Morolimumab)(抗アカゲザル因子抗体)、モタビズマブ(Motavizumab)(別名:Numax、抗RSウイルス抗体)、ムロモナブ(Muromonab)−CD3(別名:Orthoclone OKT3、抗CD3抗体)、ナコロマブ(Nacolomab)(抗C242抗体)、ナプツモマブ(Naptumomab)(抗5T4抗体)、ナタリズマブ(別名:Tysabri、抗イ
ンテグリンα4抗体)、ネバクマブ(Nebacumab)(抗エンドトキシン抗体)、ネシツム
マブ(Necitumumab)(抗EGFR抗体)、ネレリモマブ(Nerelimomab)(抗TNF−α抗体)、ニモツズマブ(別名:Theracim、Theraloc、抗EGFR抗体)、ノフェツモマブ(Nofetumomab)、オクレリズマブ(抗CD20抗体)、オデュリモマブ(別名:Afolimomab、抗LFA−1(CD11a)抗体)、オファツムマブ(別名:Arzerra、抗CD20抗体)、オララツマブ(Olaratumab)(抗PDGF−Rα抗体)、オマリズマブ(Omalizumuba)(別名:Xolair、抗IgE Fc領域抗体)、オポルツズマブ(Oportuzumab)(抗EpCAM抗体)、オレゴボマブ(Oregovomab)(別名:OvaRex、抗CA−125抗体)、オテリキシズマブ(Otelixizumab)(抗CD3抗体)、パギバキシマブ(Pagibaximab)(抗LTA抗体)、パリビズマブ(別名:Synagis、Abbosynagis、抗RSウイルス抗
体)、パニツムマブ(別名:Vectibix、ABX−EGF、抗EGFR抗体)、パノバクマブ(Panobacumab)(抗緑膿菌抗体)、パスコリズマブ(Pascolizumab)(抗IL−4抗
体)、ペムツモマブ(Pemtumomab)(別名:Theragyn、抗MUC1抗体)、ペルツズマブ(別名:Omnitarg、2C4、抗HER2/neu抗体)、ペクセリズマブ(Pexelizumab
)(抗C5抗体)、ピンツモマブ(Pintumomab)(抗腺癌抗原抗体)、プリリキシマブ(Priliximab)(抗CD4抗体)、プリツムマブ(pritumumab)(抗ビメンチン抗体)、PRO140(抗CCR5抗体)、ラコツモマブ(racotumomab)(別名:1E10、抗(
N−グリコリルノイラミン酸(NeuGc,NGNA)−ガングリオシド(GM3)抗体)、ラフィビルマブ(Rafivirumab)(抗狂犬病ウイルス糖タンパク抗体)、ラムシルマブ(Ramucirumab)(抗VEGFR2抗体)、ラニビズマブ(別名:Lucentis、抗VEGF−
A抗体)、ラキシバクマブ(Raxibacumab)(抗炭疽菌毒素、防御抗原抗体)、レガビル
マブ(Regavirumab)(抗CMV糖タンパク質B抗体)、レスリズマブ(Reslizumab)(
抗IL−5抗体)、リロツムマブ(rilotumumab)(抗HGF抗体)、リツキシマブ(別
名:MabThera、Rituxanmab、抗CD20抗体)、ロバツムマブ(Robatumumab)(抗IG
F−1受容体抗体)、ロンタリズマブ(Rontalizumab)(抗IFN−α抗体)、ロベリズマブ(Rovelizumab)(別名:LeukArrest、抗CD11、CD18抗体)、ルプリズマブ
(Ruplizumab)(別名:Antova、抗CD154(CD40L)抗体)、サツモマブ(Satumomab)(抗TAG−72抗体)、セビルマブ(Sevirumab)(抗CMV抗体)、シブロツズマブ(抗FAP抗体)、シファリムマブ(Sifalimumab)(抗IFN−α抗体)、シル
ツキシマブ(Siltuximab)(抗IL−6抗体)、シプリズマブ(抗CD2抗体)、(スマート)MI95(抗CD33抗体)、ソラネツマブ(solanezumab)(抗β−アミロイド
抗体)、ソネプシズマブ(Sonepcizumab)(抗スフィンゴシン−1−リン酸抗体)、ソンツズマブ(Sontuzumab)(抗エピシアリン抗体)、スタムルマブ(Stamulumab)(抗ミオスタチン抗体)、スレソマブ(sulesomab)(別名:LeukoScan、(抗NCA−90(顆粒球抗原)抗体)))、タカツズマブ(Tacatuzumab)(抗α−フェトプロテイン抗体)、タ
ドシズマブ(tadocizumab)(抗インテグリンαIIbβ3抗体)、タリズマブ(抗Ig
E抗体)、タネズマブ(tanezumab)(抗NGF抗体)、タプリツモマブ(taplitumomab
)(抗CD19抗体)、テフィバズマブ(Tefibazumab)(別名:Aurexis、抗クランピング因子A抗体)、テリモマブ(Telimomab)、テナツモマブ(Tenatumomab)(抗テネイシンC抗体)、テネリキシマブ(Teneliximab)(抗CD40抗体)、テプリズマブ(Teplizumab)(抗CD3抗体)、TGN1412(抗CD28抗体)、チシリムマブ(別名:Tremelimumab、抗CTLA−4抗体)、ティガツズマブ(Tigatuzumab)(抗TRAIL−R2抗体)、TNX−650(抗IL−13抗体)、トシリズマブ(別名Atlizumab、Actemra、RoActemra、(抗IL−6受容体抗体)、トラリズマブ(Toralizumab)(抗CD154(CD40L)抗体)、トシツモマブ(抗CD20抗体)、トラスツズマブ(別名:Herceptin、抗HER2/neu抗体)、トレメリムマブ(Tremelimumab)(抗CTLA
−4抗体)、ツコツズマブセルモロイキン(Tucotuzumab celmoleukin)(抗EpCAM抗
体)、ツビルマブ(tuvirumab)(抗B型肝炎抗体)、ウルトキサズマブ(Urtoxazumab)(抗大腸菌抗体)、ウステキヌマブ(Ustekinumab)



(別名:Stelara、抗IL−12、IL−23抗体)、バパリキシマブ(Vapaliximab)(抗AOC3(VAP−1)抗体)、ベドリズマブ(Vedolizumab)、(抗インテグリンα4
β7抗体)、ベルツズマブ(抗CD20抗体)、ベパリモマブ(Vepalimomab)(抗AO
C3(VAP−1))抗体)、ビシリズマブ(別名:Nuvion、抗CD3抗体)、ビタキシン(抗血管新生インテグリンavb3抗体)、ボロシキシマブ(Volociximab)(抗イン
テグリンα5β1)、ボツムマブ(Votumumab)(別名:HumaSPECT、抗腫瘍抗原CTAA16.88抗体)、ザルツムマブ(別名:HuMax-EGFr、(抗EGFR抗体)、ザノリムマブ(別名:HuMax-CD4、抗CD4抗体)、ジラリムマブ(Ziralimumab)(抗CD147(基本免疫グロブリン)抗体)、ゾリモマブ(zolimomab)(抗CD5抗体)、エタネルセプ
ト(登録商標「Enbrel」)、アレファセプト(Alefacept)(登録商標「Amevive」)、アバタセプト(登録商標「Orencia」)、リロナセプト(Rilonacept)(Arcalyst)、14
F7[抗IRP−2(鉄調節タンパク質2)抗体]、14G2a(Nat.Cancer Inst.から黒色腫及び固形腫瘍のための抗ガングリオシドGD2抗体)、J591(Weill Cornell Medical Schoolから前立腺癌を治療するための抗PSMA抗体、)、225.28S[黒色腫のための抗HMW−MAA(高分子量黒色腫関連抗原)抗体、Sorin Radiofarmaci S.R.L.(ミラノ、イタリア)]、COL−1(Nat. Cancer Inst.から大腸癌及び胃癌の
ための抗CEACAM3抗体、CGM1)、CYT−356(登録商標「Oncoltad」、前立腺癌)、HNK20(Ora Vax Inc.からRSウイルスのための)、ImmuRAIT(IMMUNOMEDICSから非ホジキンリンパ腫のための)、Lym−1(抗HLA−DR10抗体、Peregrine Pharmから腫瘍のため)、MAK−195F[Abbott/Knollから敗血症、毒
素ショックのための抗TNF(腫瘍壊死因子;TNFA、TNF−α;TNFSF2)抗体]、MEDI−500[別名:T10B9、MedImmune Incから移植片対宿主病のための抗CD3抗体、TRαβ(T細胞受容体α/β)、]、RING SCAN[Neoprobe Corp.から乳癌、結腸癌及び結腸直腸癌のための抗TAG72(腫瘍関連糖タンパク質72)抗体)]、Avicidin(抗EPCAM(上皮細胞接着分子)抗体)、抗TACSTD
1(腫瘍関連カルシウムシグナルトランスデューサー1)抗体、抗GA733−2(胃腸腫瘍関連タンパク質2)抗体、抗EGP−2(上皮糖タンパク質2)抗体;抗KSA抗体;KS1/4抗原;M4S;腫瘍抗原17−1A;NeoRx Corp.から結腸癌、卵巣癌、前
立腺癌、及び非ホジキンリンパ腫のためのCD326;LYMPHOCIDE(IMMUNOMEDICS、NJ)、スマートID10(Protein Design Labs)、Oncolym(Techniclone Inc
、CA)、Allomune(BioTransplant、CA)、抗VEGF抗体(ジェネンテック、CA
);CEAcide(Immunomedics、NJ)、IMC−1C11(ImClone Systems、N
J)、並びにセツキシマブ(ImClone、NJ)が含まれるが、これらに限られない。
細胞結合分子/リガンドとしての他の抗体には、これらに限定されないが、以下の抗原:アミノペプチダーゼN(CD13)、アネキシンA1、B7−H3(CD276、様々な癌)、CA125(卵巣)、CA15−3(癌腫)、CA19−9(癌腫)、L6(癌腫)、ルイスY(癌腫)、ルイスX(癌腫)、α−フェトプロテイン(癌腫)、CA242(大腸直腸)、胎盤アルカリホスファターゼ(癌腫)、前立腺特異抗原(前立腺)、前立腺酸性ホスファターゼ(前立腺)、上皮成長因子(癌腫)、CD2(ホジキン病、NHLリンパ腫、多発性骨髄腫)、CD3ε(T細胞リンパ腫、肺癌、乳癌、胃癌、卵巣癌、自己免疫疾患、悪性腹水)、CD19(B細胞悪性腫瘍)、CD20(非ホジキンリンパ腫)、CD22(白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、全身性エリテマトーデス)、CD30(ホジキンリンパ腫)、CD33(白血病、自己免疫疾患)、CD38(多発性骨髄腫)、CD40(リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病(CLL))、CD51(転移性黒色腫、肉腫)、CD52(白血病)、CD56(小細胞肺癌、卵巣癌、メルケル細胞癌及び液性腫瘍、多発性骨髄腫)、CD66e(癌)、CD70(転移性腎細胞癌及び非ホジキンリンパ腫)、CD74(多発性骨髄腫)、CD80(リンパ腫)、CD98(癌)、ムチン(癌腫)、CD221(固形腫瘍)、CD227(乳癌、卵巣癌)、CD262(非小
細胞肺癌及び他の癌)、CD309(卵巣癌)、CD326(固形腫瘍)、CEACAM3(結腸直腸癌、胃癌)、CEACAM5(癌胎児性抗原;CEA、CD66e)(乳癌、結腸直腸癌及び肺癌)、DLL4(Δ−like−4)、EGFR(上皮成長因子受容体、種々の癌)、CTLA4(黒色腫)、CXCR4(CD184、ヘム腫瘍、固形腫瘍)、エンドグリン(CD105、固形腫瘍)、EPCAM(上皮細胞接着分子、膀胱、頭部、頸部、結腸癌、NHL前立腺癌、及び卵巣癌)、ERBB2(上皮成長因子受容体2;肺癌、乳癌、前立腺癌)、FCGR1(自己免疫疾患)、FOLR(葉酸受容体、卵巣癌)、GD2ガングリオシド(癌)、G−28G(細胞表面抗原糖脂質、黒色腫)、GD
3イディオタイプ(癌)、熱ショックタンパク質(癌)、HER1(肺癌、胃癌)、HER2(乳癌、肺癌及び卵巣癌)、HLA−DR10(NHL)、HLA−DRB(NHL、B細胞白血病)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(癌腫)、IGF1R(インスリン様成長因子−1受容体、固形腫瘍、血液癌)、IL−2受容体(インターロイキン−2受容体、T細胞白血病及びリンパ腫)、IL−6R(インターロイキン6受容体、多発性骨髄腫、RA、キャッスルマン病、IL6依存性腫瘍)、インテグリン(種々の癌のためのαVβ3、α5β1、α6β4、αIIβ3、α5β5、αVβ5)、MAGE−1(癌腫)、MAGE−2(癌腫)、MAGE−3(癌腫)、MAGE−4(癌腫)、抗トランスフェリン受容体(癌腫)、p97(黒色腫)、MS4A1(膜貫通4−ドメインファミリーAメンバー1、非ホジキンB細胞リンパ腫、白血病)、MUC1又はMUC1−KLH(乳癌、卵巣癌、子宮頚癌、気管支及び胃腸癌)、MUC16(CA125)(卵巣癌)、CEA(結腸)、gp100(黒色腫)、MART1(黒色腫)、MPG(黒色腫)、MS4A1(膜貫通4−ドメインファミリーAメンバー1、小細胞肺癌、NHL)、ヌクレオリン、神経癌遺伝子産物(癌腫)、P21(癌腫)、抗−(N−グルコリルノイラミン酸のパラトープ(乳癌、黒色腫癌)、PLAP様精巣アルカリホスファターゼ(卵巣癌、精巣癌)、PSMA(前立腺癌)、PSA(前立腺)、ROBO4、TAG72(腫瘍関連糖タンパク質72、白血病(AML)、胃癌、結腸直腸癌、卵巣癌)、T細胞の膜貫通タンパク質(癌)、Tie(CD202b)、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー10B、癌)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー13B、多発性骨髄腫、NHL、他の癌、RA及びSLE)、TPBG(栄養膜糖タンパク質、腎細胞癌)、TRAIL−R1(TNF関連アポトーシスリガンド受容体1、リンパ腫、NHL、結腸直腸癌、肺癌)、VCAM−1(CD106、黒色腫)、VEGF、VEGF−A、VEGF−2(CD309)(種々の癌)が含まれる。抗体により認識される他の腫瘍関連抗原については既に報告されている(Gerber, et al, mAbs 1:3, 247-253 (2009); Novellino et al,cancer immunol immunother. 54 (3), 187-207 (2005)Franke et al,cancer biother radiopharm. 2000, 15,459-76)。
細胞結合剤、より好ましくは抗体は、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞、微生物感染細胞、寄生虫感染細胞、自己免疫細胞、活性化細胞、骨髄細胞、活性化T細胞、B細胞、又はメラノサイトに対抗することができる任意の剤とすることができる。より具体的には、細胞結合剤は、以下の抗原又は受容体のいずれか1つに対して対抗することができる任意の薬剤/分子とすることができる:CD3、CD4、CD5、CD6、CD7、CD8、CD9、CD10、CD11a、CD11b、CD11c、CD12w、CD14、CD15
、CD16、CDw17、CD18、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD24、CD25、CD26、CD27、CD28、CD29、CD30、CD31、CD32、CD33、CD34、CD35、CD36、CD37、CD38、CD39、CD40、CD41、CD42、CD43、CD44、CD45、CD46、CD47、CD48、CD49b、CD49c、CD51、CD52、CD53、CD54、CD55、CD56、CD58、CD59、CD61、CD62E、CD62L、CD62P、CD63、CD66、CD68、CD69、CD70、CD72、CD74、CD79、CD79a、CD79b、CD80、CD81、CD82、CD83、CD86、C
D87、CD88、CD89、CD90、CD91、CD95、CD96、CD98、CD100、CD103、CD105、CD106、CD109、CD117、CD120、CD125、CD126、CD127、CD133、CD134、CD135、CD138、CD141、CD142、CD143、CD144、CD147、CD151、CD147、CD152、CD154、CD156、CD158、CD163、CD166、CD168、CD174、CD180、CD184、CDw186、CD194、CD195、CD200、CD200a、CD200b、CD209、CD221、CD227、CD235a、CD240、CD262、CD271、CD274、CD276(B7−H3)、CD303、CD304、CD309、CD326、 4−1BB、5AC
、5T4(栄養芽細胞糖タンパク質、TPBG、5T4、Wnt活性化阻害因子1又はWAIF1)、腺癌抗原、AGS−5、AGS−22M6、アクチビン受容体様キナーゼ1、AFP、AKAP−4、ALK、αインテグリン、αvβ6、アミノペプチダーゼN、アミロイドβ、アンドロゲン受容体、アンジオポイエチン2、アンジオポイエチン3、アネキシンA1、炭疽菌トキシン防御抗原、抗トランスフェリン受容体、AOC3(VAP−1)、B7−H3、炭疽菌、BAFF(B−細胞活性化因子)、B−リンパ腫細胞、bcr−abl、ボンベシン、BORIS、C5、C242抗原、CA125(炭水化物抗原125、MUC16)、CA−IX(又はCAIX、炭酸脱水酵素9)、CALLA、CanAg、イヌIL31、炭酸脱水酵素IX、心筋ミオシン、CCL11(C−Cモチーフケモカイン11)、CCR4(CCケモカイン受容体4型、CD194)、CCR5、CD3E(イプシロン)、CEA(癌胎児性抗原)、CEACAM3、CEACAM5(癌胎児性抗原)、CFD(因子D)、Ch4D5、コレシストキニン2(CCK2R)、CLDN18(クラウディン−18)、クランピング因子A、CRIPTO、FCSF1R(コロニー刺激因子1受容体、CD115)、CSF2(コロニー刺激因子2、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF))、CTLA4(細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4)、CTAA16.88腫瘍抗原、CXCR4(CD184)、CXCケモカイン受容体4型、cADPリボースヒドロラーゼ、Cyclin B1、CYP1B1、サイトメガロウイルス、サイトメガロウイルス糖タンパク質B、ダビガトラン、DLL4(デルタ様リガンド4)、DPP4(ジペプチジルペプチダーゼ4)、DR5(デスレセプター5)、大腸菌志賀毒素2型、ED−B、EGFL7(タンパク質7含有EGF様ドメイン)、EGFR、EGFRII、EGFRvIII、エンドグリン(CD105)、エンドセリンB受容体、エンドトキシン、EpCAM(上皮細胞接着分子)、EphA2、エピシアリン、ERBB2(上皮成長因子受容体2)、ERBB3、ERG(TMPRSS2ETS融合遺伝子)、大腸菌、ETV6−AML、FAP(線維芽細胞活性化タンパク質α)、FCGR1、α−フェトプロテイン、フィブリンII、β鎖、フィブロネクチン外部ドメインB、FOLR(葉酸受容体)、葉酸受容体α、葉酸ヒドロラーゼ、Fos関連抗原1、RSウイルスのFタンパク質、Frizzled受容体、フコシルGM1、GD2ガングリオシド、G−28(細胞表面糖脂質抗原)、GD3イディオタイプ、GloboH、グリピカン3、N−グリコリルノイラミン酸、GM3、GMCSF受容体α鎖、成長分化因子8、GP100、GPNMB(膜貫通タンパク質NMB)、GUCY2C(グアニル酸シクラーゼ2C、グアニル酸シクラーゼC(GC−C)、腸グアニル酸シクラーゼ、グアニル酸シクラーゼ−C受容体、熱安定性エンテロトキシン受容体(hSTAR))、熱ショックタンパク質、血球凝集素、B型肝炎表面抗原、B型肝炎ウイルス、HER1(ヒト上皮成長因子受容体1)、HER2、HER2/neu、HER3(ERBB−3)、IgG4、HGF/SF(幹細胞増殖因子/細胞分散因子)、HHGFR、HIV−1、ヒストン複合体、HLA−DA(ヒト白血球抗原)、HLA−DR10、HLA−DRB、HMWMAA、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、HNGF、ヒト細胞散乱因子受容体キナーゼ、HPV E6/E7、Hsp90、hTERT、ICAM−1(細胞間接着分子1)、イディオタイプ、IGF1R(IGF−1、インスリン様増殖因子1受容体)、IGHE、IFN−γ、インフルエンザ赤血球凝集素、IgE、IgE
Fc領域、IGHE、IL−1、IL−2受容体(インターロイキン2受容体)、IL
−4、IL−5、IL−6、IL−6R(インターロイキン6受容体)、IL−9、IL−10、L−12、IL−13、IL−17、IL−17A、IL−20、IL−22、IL−23、IL−31RA、ILGF2(インスリン様増殖因子2)、インテグリン(α4、αIIIbβ、αvβ3、αβ、α5β1、α6β4、α7β7、αIIβ
3、α5β5、αvβ5)、インターフェロンγ誘導タンパク質、ITAGA2、ITGB2、KIR2D、LCK、Le、レグマイン、ルイス−Y抗原、LFA−1(リンパ球機能関連抗原1、CD11a)、LHRH、LINGO−1、リポタイコ酸、LIV1A、LMP2、LTA、MAD−CT−1、MAD−CT−2、MAGE−1、MAGE−2、MAGE−3、MAGEA1、MAGEA3、MAGEA4、MART1、MCP−1、MIF(マクロファージ遊走阻止因子又はグリコシル化阻害因子(GIF))、MS4A1(膜貫通4ドメインサブファミリーAメンバー1)、MSLN(メソテリン)、MUC1(ムチン1、細胞表面関連(MUC1)又はPolymorphic epithelial mucin(PEM))、MUC1−KLH、MUC16(CA125)、MCP1(単球走化性タンパク質1)、MelanA/MART1、ML−IAP、MPG、MS4A1(膜貫通型4ドメインサブファミリーA)、MYCN、ミエリン関連糖タンパク質、ミオスタチン、NA17、NARP−1、NCA−90(顆粒球抗原)、Nectin−4(ASG−22ME)、NGF、神経アポトーシス制御プロテイナーゼ1、NOGO−A、Notch受容体、ヌクレオリン、Neu癌遺伝子産物、NY−BR−1、NY−ESO−1、OX−40、OxLDL(酸化低密度リポタンパク質)、OY−TES1、P21、p53非変異体、P97、Page4、PAP、、抗(N−グリコリルノイラミン酸)のパラトープ、PAX3、PAX5、PCSK9、PDCD1(PD−1、プログラムされた細胞死タンパク質1、CD279)、PDGF−Rα、(血小板由来成長因子受容体α)、PDGFR−β、PDL−1、PLAC1、PLAP様精巣アルカリホスファターゼ、血小板由来成長因子受容体β、リン酸ナトリウム共輸送体、PMEL17、ポリシアル酸、プロテイナーゼ3(PR1)、前立腺癌、PS(ホスファチジルセリン)、前立腺癌細胞、緑膿菌、PSMA、PSA、PSCA、狂犬病ウイルス糖タンパク質、RHD(Rhポリペプチド1(RhPI)、CD240)、アカゲザル因子(Rhesus factor)、RANKL、PhoC,Ras変異体、RG55、ROBO4、RSウイルス、RON、肉腫転移ブレイクポイント、SART3、スクレロスチン、SLAMF7(SLAMファミリーメンバー7)、セレクチンP、SDC1(シンデカン1)、sLe(a)、ソマトメジンC、SIP(スフィンゴシン−1−ホスフェート)、ソマトスタチン、精子タンパク質17、SSX2、STEAP1(前立腺1の6回膜貫通上皮抗原)、STEAP2、STn、TAG−22(腫瘍関連糖タンパク質72)、サバイビン、T細胞受容体、T細胞膜貫通タンパク質、TEM1(腫瘍上皮マーカー1)、TENB2、テナスシンC(TN−C)、TGF−α、TGF−β(トランスフォーミング増殖因子β)、TGF−β1、TGF−β2(トランスフォーミング増殖因子β2)、Tie(CD202b)、Tie2、TIM−1(CDX−014)、TN、TNF、TNF−α、TNFRSF8、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー10B)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー13B)、TPBG(栄養膜糖タンパク質)、TRAIL−R1(腫瘍壊死アポトーシス誘導リガンド受容体1)、TRAILR2(細胞死受容体5(DR5))、主要関連カルシウムシグナルトランスデューサー2、MUC1の腫瘍特異的グリコシル化、TWEAK受容体、TYRP1(糖タンパク質75)、TRP−2、チロシナーゼ、VCAM−1(CD106)、VEGF、VEGF−A、VEGF−2(CD309)、VEGFR−1、VEGFR2、又はビメンチン、WT1、XAGE1、又は任意のインスリン成長因子受容体を発現する細胞、又は任意の上皮増殖因子受容体。
別の特定の実施形態において、本発明の架橋連結体による細胞結合分子−薬物共役体は、癌の治療に用いられる。かかる癌は、これらに限定されるものではないが、副腎皮質癌、肛門癌、膀胱癌、脳腫瘍(成人、脳幹グリオーマ、子供、小脳星状細胞腫、脳星状細胞
腫、上衣腫、髄芽腫、テント上原始神経外胚葉性および松果体腫瘍、視覚路および視床下部膠腫)、乳癌、カルチノイド腫瘍、胃腸、原発不明癌腫、子宮頸癌腫、大腸癌腫、子宮内膜癌、食道癌、肝外胆管癌、ユーイング・ファミリー腫瘍(PNET)、頭蓋外悪性胚細胞腫瘍、眼癌、眼内黒色腫、胆嚢癌、胃癌(胃)、胚細胞腫瘍、性腺外、妊娠栄養膜腫瘍、頭頸部癌、下咽頭癌、膵島細胞癌種、腎臓癌(腎細胞癌)、喉頭癌腫、白血病(急性リンパ芽球性、急性骨髄性、慢性リンパ性、慢性骨髄性、毛様細胞)、口唇および口腔癌、肝臓癌、肺癌(非小細胞、小細胞、リンパ腫(AIDS関連、中枢神経系、皮膚T細胞、ホジキン病、非ホジキン病、悪性中皮腫、黒色腫、メルケル細胞癌腫、原発不明の転移性扁平首癌、多発性骨髄腫及びその他の形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖症候群、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、口腔癌、咽頭癌、骨肉腫、卵巣癌(上皮、生殖細胞腫瘍、低悪性ポテンシャル腫瘍)、膵臓癌(外分泌腺、膵島細胞癌)、副鼻腔および鼻腔癌、副甲状腺癌、陰茎癌、褐色細胞腫癌、下垂体癌、形質細胞腫、前立腺癌、横紋筋肉腫、直腸癌、腎細胞癌(腎癌)、腎盂及び尿管(移行細胞)、唾液腺癌、セザリー症候群、皮膚癌、皮膚癌(皮膚様T細胞リンパ腫、カポジ肉腫、黒色腫)、小腸癌、軟部組織肉腫、胃癌、精巣癌、胸腺腫(悪性)、甲状腺癌、尿道癌、子宮癌(肉腫)、子供の異常な癌、膣癌、外陰癌、ウィルムス腫瘍を含む。
別の特定実施例において、本発明の架橋連結体を介した細胞結合分子−薬物共役体は、その成分と方法によって、自己免疫疾患の治療又は予防に用いることができる。該自己免疫疾患には、自己免疫性胃酸欠乏慢性活動性肝炎、急性散在性脳脊髄炎、急性出血性白質脳炎、アジソン病、無ガンマグロブリン血症、円形脱毛症、筋萎縮性側索硬化症、強直性脊椎炎、アンチ糸球体基底膜/管状の基底膜腎炎、抗リン脂質症候群、抗シンセターゼ症
候群、関節炎、アトピー性アレルギー、アトピー性皮膚炎、自己免疫性再生不良性貧血、自己免疫性心筋症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患、自己免疫性リンパ球増殖症候群、自己免疫性末梢神経系疾患、自己免疫性膵炎、複数の自己免疫性内分泌障害I、II、III型、自己免疫性プロゲステロン皮膚炎、自己免疫性血小板減少性紫斑病、自己免疫性ブドウ膜炎、バーロー病/バーロー同心性硬化症、ベーチェット病、Berger病、Bickerstaff脳炎、Blau症候群、水疱性類天疱瘡、キャッスルマン病、シャーガス病、慢性疲労性免疫機能障害症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経障害、慢性再発性多病巣性骨髄炎、慢性ライム病、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性肉芽腫性血管炎、瘢痕性類天疱瘡、セリアック病、コーガン症候群、寒冷凝集素症、補体成分C2欠損症、頭部動脈炎、クレスト症候群、クローン病(特発性炎症性腸疾患)、クッシング症候群、皮膚白血球破砕性血管炎、悪性萎縮性丘疹症、有痛脂肪症、疱疹状皮膚炎、皮膚筋炎、1型糖尿病、びまん性皮膚強皮症、心筋梗塞症、円板状紅斑性狼瘡
、湿疹、子宮内膜症、付着部炎関連関節炎、好酸球性筋膜炎、後天性表皮水疱症、結節性紅斑、特発性混合クリオグロブリン血症、エバンス症候群、進行性骨化性線維形成異常症、線維筋痛症、線維筋炎、線維化性肺胞隔炎、胃炎、消化管類天疱瘡、巨細胞性動脈炎、腎球体腎炎、グッドパスチャー症候群、バセドウ病、ギラン・バレー症候群、橋本脳症、橋本甲状腺炎、溶血性貧血、アレルギー性紫斑病、妊娠性疱疹、化膿性汗腺炎、ヒューズ症候群(抗リン脂質抗体症候群)、低ガンマグロブリン血症、特発性炎症性脱髄疾患、特発性肺線維症、特発性血小板減少性紫斑病(自己免疫性血小板減少性紫斑病)、IgA腎症(Berger病)、封入体筋炎、炎症性脱髄性多発性神経障害、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、若年性特発性関節炎、若年性関節リウマチ、皮膚粘膜リンパ節症候群、ランバート・イートン筋無力症候群、白血球破壊性血管炎、扁平苔癬、硬化性苔癬、リニアIgA疾患(LAD)、ルー・ゲーリッグ病(筋萎縮性側索硬化症)、狼瘡様肝炎、紅斑性狼瘡、ブラウ症候群、メニエール病、顕微鏡的多発血管炎、ミラー・フィッシャー症候群、混合結合組織病、強皮症、ミュシャ−ヤコブ病、マックル・ウェルズ症候群、多発性骨髄腫、多発性硬化症、重症筋無力症、筋炎、ナルコレプシー、視神経脊髄炎(デビック病)、神経性筋、眼瘢痕性類天疱瘡、オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群、オード甲状腺炎、回帰性リウマチ、パンダ症候群(合併連鎖球菌感染症の児童自己免疫神経精神障
害)、腫瘍小脳変性症、発作性夜間血色素尿症、パリー・ロンベルク症候群、パーソネージ-ジョージア症候群、扁平部炎症、天疱瘡、尋常性天疱瘡、悪性貧血、静脈周囲性脳脊
髓炎、POEMS症候群、結節性多発動脈炎、リウマチ性多発筋痛、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎、進行性炎症性神経障害、乾癬、乾癬性関節炎、壊疽性膿皮症、純赤血球無形成性貧血、ラスムッセン脳炎、レイノー病、再発性多発性軟骨炎、ライター症候群、下肢静止不能症候群、後腹膜線維症、関節リウマチ、リウマチ熱、サルコイドーシス、統合失調症、シュミット症候群、シュニッツラー症候群、強膜炎、強皮症、シェーグレン症候群、脊椎関節症、粘着性血症候群、スティル病、スティッフマン症候群はだ、亜急性細菌性心内膜炎、スザック症候群、急性熱性好中球皮膚病、シデナム舞踏病、交感性眼炎、高安動脈炎、側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)、トロサ・ハント症候群、横断性脊髄炎、潰瘍性大腸炎(特発性炎症性腸疾患)、未分化結合組織病、未分化脊椎関節症、血管炎、白斑、ウェゲナー肉芽腫症、ウィルソン症候群、ブルック・ウェストコット−アルドリッチ症候群が含まれるが、これらに限定されない。
別の特定実施例において、自己免疫疾患の治療又は予防のための本発明の架橋連結体を介して共役するのに使用される結合分子には、抗エラスチン抗体;Abys抗上皮細胞抗体;抗基底膜のIV型コラーゲンタンパク質抗体;抗核抗体;抗二本鎖DNA抗体、抗一本鎖DNA抗体、抗カルジオリピン抗体IgM、IgG;抗セリアック抗体;抗リン脂質抗体IgK、IgG;抗SM抗体;抗ミトコンドリア抗体;甲状腺抗体;微粒体抗体、T細胞抗体;チログロブリン抗体、抗強皮症−70抗体(AntiSCL−70);抗ジョー抗体(Anti−Jo)、抗U1RNP抗体(Anti−U1RNP);抗La/SSB抗体;抗SSA抗体;抗SSB抗体;抗壁細胞抗体;抗ヒストン抗体;抗RNP抗体;C−ANCA;P−ANCA;抗セントロメア抗体;抗フィブリン抗体、抗GBM抗体、抗ガングリオシド抗体;抗デスモソーム糖タンパク質3コア抗体(anti−Desmogein3);抗p62抗体;抗sp100抗体;抗ミトコンドリア(M2)抗体;リウマチ因子抗体;抗MCV抗体;抗トポイソメラーゼ抗体;抗好中球細胞質(cANCA)抗体が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の共役体に用いる結合分子は、自己免疫疾患に関連する活性化リンパ球によって発現された受容体又は受容体複合体と結合することができる。受容体又は受容体複合体は、例えば、免疫グロブリン遺伝子スーパーファミリーのメンバー(例えば、CD2、CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD22、CD28、CD30、CD37、CD38、CD56、CD70、CD79、CD90、CD125、CD152/CTLA−4、PD−1、又はICOS)、TNF受容体スーパーファミリー(例えば、CD27、CD40、CD95/Fas、CD134/OX40、CD137/4−1BB、INF−R1、TNFR−2、RANK、TACI、BCMA、オステオプロテゲリン、Apo2/TRAIL−R1、TRAIL−R2、TRAIL−R3、TRAIL−R4、及びAPO−3)、インテグリン、サイトカイン受容体、ケモカイン受容体、主要組織適合性タンパク質、レクチン(C型、S型、若しくはI型)、又は補体調節タンパク質が挙げられる。
別の具体的な実施形態において、ウイルス抗原又は細菌抗原に対して免疫特異性を有する有用な結合体は、ヒト化又はヒトモノクローナル抗体である。本文で用いられている用語の「ウイルス抗原」には、免疫応答を誘発し得る如何なるウイルスペプチド、ポリペプチドタンパク質(例えば、HIVgp120,HIVnef,RSV F糖タンパク質、インフルエンザウイルスノイラミニダーゼ、インフルエンザウイルス血球凝集素、HTLVtax、単純ヘルペスウイルス糖タンパク質(例えば、gB、gC、gD及びgE)、及びB型肝炎表面抗原)が含まれるが、これらに限定されない。本文に用いられている用語の「細菌抗原」には、免疫応答を誘発し得る如何なる微生物ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、糖類、多糖、又は脂質分子(例えば、細菌、真菌、病原性原生動物、酵母ポ
リペプチド(例えば、LPS及び5/8))が含まれるが、これらに限定されない。ウイルス又は細菌感染症の治療に有用なI型抗体には、パリビズマブ(RVS感染の治療に用
いられヒト化抗呼吸器合胞体ウイルスモノクローナル抗体)、PRO542(HIV感染の治療に用いるCD4融合抗体)、Ostavir(B型肝炎ウイルスの治療に用いるヒト抗体)、PROTVIR(サイトメガロウイルスの治療に用いるヒト化抗体IgG1抗体)、抗LPS抗体が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の荷電連結体によって調製された細胞結合分子−薬物共役体は、伝染性疾患の治療に用いることができる。該伝染性疾患は、アシネトバクター感染症、放線菌症、アフリカ眠り病(アフリカトリパノソーマ症)、エイズ(後天性免疫不全症候群)、アメーバ症、アナプラズマ、炭疽菌、細菌結核感染、アルゼンチン出血熱、回虫症、アスペルギルス症、アストロウイルス感染症、バベシア症、セレウス菌感染症、細菌性肺炎、細菌性膣炎、バクテロイデス感染、バランチジウム症、ベイリー線虫回虫感染症、BKウイルス感染、黒色砂毛、ブラストシスホミニス感染症、ブラストミセス、ボリビア出血熱、ボレリア感染症、ボツリヌス中毒(および乳児ボツリヌス症)、ブラジル出血熱、ブルセラ症、バークホルデリア感染症、ブルーリ潰瘍、感染カリシウイルス(ノロウイルス、サポウイルス)、カンピロバクター感染症、カンジダ感染症(カンジダ症、鵞口瘡)、キャット・スクラッチ病、蜂巣炎、シャーガス病(アメリカトリパノソーマ症)、軟性下疳、水痘、衣原体、肺炎衣原体感染、霍乱、着色真菌症、肝吸虫病、クロストリジウム・ディフィシル感染症、コクシジオイデス症、コロラドダニ熱、風邪(急性ウイルス性鼻咽頭炎、急性鼻炎)、クロイツフェルト・ヤコブ病、クリミア−コンゴ出血熱、クリプトコッカス、クリプトスポリジウム、皮膚幼虫移行、シクロスポラ感染症、嚢虫症、サイトメガロウイルス感染、デング熱、二核アメーバ症、ジフテリア、裂頭条虫症、メジナ虫症、エボラ出血熱、包虫症、エールリヒア症、蟯虫(蟯虫感染症)、腸球菌感染症、エンテロウイルス感染症、発疹チフス、伝染性紅斑(第五病)、子供急性発疹、肥大吸虫症、片吸虫病、致死性家族性不眠症、フィラリア症、ウェルシュ菌によって引き起こされる食中毒、非寄生アメーバ感染症、フゾバクテリウム感染症、ガス壊疽(クロストリジウム筋壊死)、ジオトリクム症、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群、ランブル鞭毛虫症、鼻疽、顎口虫症、淋病、鼡径部肉芽腫(ドノヴァン症)、A群連鎖球菌感染症、B群連鎖球菌感染症、インフルエンザ菌感染症、手足口病(HFMD)、ハンタウイルス肺症候群、ヘリコバクターピロリ感染、溶血性尿毒症症候群、腎症候性出血熱、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、E型肝炎、単純ヘルペス、ヒストプラスマ症、鉤虫感染、人間バルカンウイルス感染、人間エールリヒア症エバンス、ヒト顆粒球アナプラズマ症、ヒトメタニューモウイルス感染症、ヒト単球性エー.リキア症、ヒト乳頭腫ウイルス感染、ヒトパラインフルエンザウイルス感染、小形条虫症、インフルエンザ、イソスポーラ症、川崎病、単核(球)症、キム菌感染、クールー、ラッサ熱、レジオネラ症(在郷軍人症)、レジオネラ症(ポンティアック熱)、リーシュマニア症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステリア症、ライム病(ライムボレリア)、リンパフィラリア症(象皮病)、リンパ球性脈絡髄膜炎、マラリア、マールブルグ出血熱、麻疹、類鼻疽(ホイットモア病)、髄膜炎、髄膜炎菌性疾患、メタゴニムス症、微胞子虫症、伝染性軟属腫、流行性耳下腺炎、発疹チフス(風土病発疹チフス)、マイコプラズマ肺炎、菌腫、ハエ病、新生児結膜炎(新生児眼炎)、クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD,nvCJD)、ノカルジア症、オンコセルカ症(失明性のフィラリア症)、副コクシジオイデス症(南米ブラストミセス)、肺吸虫症、パスツレラ病、アタマジラミ(アタマジラミ)、ボディシラミ病(ボディシラミ)、ケジラミ病(ケジラミ、Crarb ice)、骨盤内炎症性疾患、百日咳(Wooping cough)、疫病、肺炎球菌感染症、カリニ肺炎、肺炎、ポリオ、プレボテラ感染症、PAME、進行性多巣性白質脳症、オウム病、Q熱、狂犬病、ラット咬傷発熱、呼吸器合胞体ウイルス感染、ライノウイルス感染、リケッチア感染症、リケッチア、リフトバレー熱、ロッキー山紅斑熱、ロタウイルス感染症、風疹、サルモネラ症、SARS(重症急性呼吸器症候群)、疥癬、住血吸虫症、敗血症、下痢(赤痢)、帯状疱疹(Her
pes zoster)、天然痘、スポロトリクム、ブドウ球菌食中毒、ブドウ球菌感染、線虫、梅毒、条虫症、破傷風(開口障害)、白癬性毛瘡(Barber‘s itch)、手部白癬、黒色ひこう疹、足部白癬、爪白癬、癜風、トキソカラ症(眼幼虫移行症)、トキソカラ症(内臓幼虫移行症)、トキソプラズマ症、旋毛虫、トリコモナス症、クリプトビオシス(鞭虫感染症)、肺結核症、野兎病、尿素分解尿素マイコプラズマ感染、ベネズエラウマ脳炎、ベネズエラ出血熱、ウイルス性肺炎、ウエストナイル熱、白髪根粒菌病、偽結核菌感染症、エルシニア症、黄熱病、接合菌症を含むが、これらに限定されない。
細胞結合分子としてより好ましくは、本願に記載された病原性株に対する抗体であり、該病原性株には、アシネトバクター・バウマニ、アクチオマイセス・イスラエリー、アクチノマイセス・オドントリチカス(Actinomyces odontolyticus)、プロピオニバクテリウム・プロピオニカス、トリパノソーマ・ブルーセイ、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、赤痢アメーバ、アナプラズマ属、炭疽菌、メチルスヘモリティクム(Arcanobacterium haemolyticum)、フニンウイルス、回虫、アスペルギルス、アストロウイルス科、バベシア属、セレウス菌細菌属、マルチプル・バクテリア、バクテロイデス属、結腸ポーチ繊毛虫、ベイリー回虫線虫属、BKウイルス、ピエドライア・ホルタエ(Piedraiahortae)、ブラストシスティス・ホミニス、皮炎芽生菌病、マクポ・ウイルス、ボレリア属、ボツリヌス菌、サビア、ブルセラ属、通常バークホルデリア・セパシア及び他のバークホルデリア種、マイコバクテリウム・ウルセランス、カリシウイルス科ファミリー、カンピロバクター菌、通常カンジダ・アルビカンス及び他のカンジダ種、バルトネラ・ヘンセラ菌(英:Bartonella henselae)、A群連鎖球菌及びブドウ球菌、クルーズトリパノソーマ、軟性下疳菌、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、クラミジア・トラコマチス、クラミジア・ニューモニエ、コレラ菌、フォンセカエ・ペドロソイ、肝吸虫症、クロストリジウム・ディフィシレ、コクシジオイデス・イミティス、コクシジオイデス・ポサダシ、コロラドダニ熱ウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、クロイツフェルト・ヤコブ病・プリオン、クリミア−コンゴ出血熱ウイルス、クリプトコックス・ネオフォルマンス、クリプトスポリジウム属、猫鉤虫、共寄生虫、シクロスポラ、有鉤条虫、サイトメガロウイルス、デング熱ウイルス(DEN−1、DEN−2、DEN−3及びDEN−4)−フラビウイルス、双核アメーバ、コリネバクテリウム・ジフテリア、裂頭条虫属、メジナ虫(Dracunculusmedinensis)、エボラウイルス、エキノコックス属、エーリキア属、蟯虫、エンテロコッカス属、エンテロウイルス属、発疹チフス・リケッチア、パルボウイルスB19、ヒトヘルペスウイルス6型、ヒトヘルペスウイルス7型、肥大吸虫、肝蛭及び巨大肝蛭、FFIプリオン、フィラリアヘッド上科、ウェルシュ菌、フソバクテリウム、ウェルシュ菌、他のクロストリジウム属、ゲオトリクムカンジドウム、GSSプリオン、ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)、バークホルデリア鼻疽菌、顎口顎線虫、剛棘顎口虫、淋菌、肉芽腫菌、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス・アガラクティエ、インフルエンザ菌、腸内ウイルス、ほとんどのコクサッキーA型ウイ
ルス、腸内ウイルス71型、シンノンブルウイルス、ヘリコバクター・ピロリ、大腸菌O158:H7、ブニヤウイルス科、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、D型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、ヒストプラスマ・カプスラーツム、十二指腸鉤虫、アメリカ鉤虫、インフルエンザ菌、ボカ人間ウイルス、エーリキア・エウィンギ(Ehrlichia ewingii)、アナプラズマ・ファゴサイトフィルム、ヒトメタニューモウイルス、エールリッヒア・シャフェンシス、ヒトパピローマウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス、矮小条虫、縮小条虫、エプスタイン・バー・ウイルス、オルトミクソウイルス科、イソスポーラ・ベリ(Isospora belli)、キンゲラ・キンゲ(Kingella kingae)、肺炎桿菌、クレブシエラオツェーナ、クレブシエラリノシェレロモーティス(Klebsiellarhinoscleromotis)、クーループリオ
ン、ラッサ熱ウイルス、レジオネラ・ニューモフィラ、レジオネラ・ニューモフィラ、リーシュマニア、ハンセン菌とマイコバクテリウム・レプロマトーシス(Mycobacterium lepromatosis)、レプトスピラ属、リステリア菌、ボレリア病及び他のボレリア種、バンクロフト糸状虫及びマレー糸状虫、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、プラスモジウム属(Plasmodiumgenus)、マールブルグウイルス、麻疹ウイルス、偽鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)、髄膜炎菌、横川吸虫、微胞子虫門、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)、ムンプスウイルス、リケッチア・チフィ、マイコプラズマ・ニューモニエ、種々の細菌(アクチノミセトーマ)及び真菌(真菌性菌腫)、寄生ハエの幼虫の双翅目、クラミジア・トラコマチスや淋菌、vCJDプリオン、ノカルジア・アステロイデス及び他のノカルジア種、回旋糸状虫、ブラジルブラストミセス、肺吸虫およびその他の肺吸虫属、パスツレラ属、アタマジラミ、コロモジラミ、フチルス・プビス(Phthiruspubis)、百日咳菌、ペスト菌、肺炎球菌、ニューモシスチス嚢虫症、ポリオウイルス、プレボテラ属、ネグレリアのアメーバ、JCウイルス、オウム病クラミジア、コクシエラ・バーネッティ、狂犬病ウイルス、ビーズチェーン大腸菌及びラット咬傷発熱スピロヘータ、呼吸器RSウイルス、リノスポリジウム・セーベリ、ライノウイルス、リケッチア属、リケッチアダニ、リフトバレー熱ウイルス、ロッキー山紅斑熱リケッチア、ロタウイルス、風疹ウイルス、サルモネラ属、非定型肺炎コロナウイルス、疥癬ダニ、住血吸虫属、赤痢菌、水痘帯状疱疹ウイルス、大痘瘡又は小痘瘡、スポロトリックス・シェンキー、ブドウ球菌属、黄色ブドウ球菌、化膿連鎖球菌、糞線虫、梅毒スピロヘータ、条虫属、破傷風菌、白癬、トリコフィトン・トンズランス、白癬、エピデルモフィトン・フロッコースム、紅色白癬菌及び毛瘡白癬菌、紅色白癬菌、ホルテア・ウェルネッキ、白癬、マラセチア属、イヌ回虫や猫回虫、トキソプラズマ、旋毛虫、膣トリコモナス、鞭虫、結核菌、トゥーラホットフランシス細菌、ウレアプラズマ・ウレアリティカム、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、コレラ菌、グアナリトウイルス、西ナイルウイルス、白髪胞子菌、仮性結核菌、腸炎エルシニア、黄熱病ウイルス、ケカビ目(ムコール症)と昆虫メッシュカビ(エントモフトラ症)、緑膿菌、カンピロバクター胎児(ビブリオ)、アエロモナス細菌、エドワードシエラ属.タルダ、ペスト菌、志賀赤痢菌、赤痢菌、赤痢ソンネ、ネズミチフス菌、トレポネーマ
・ペルテヌエ、トレポネーマカラテネウム、フェンセンブルグドルフェリ、ボレリア・ブルグドルフェリ、レプトスピラ出血性黄疸、ニューモシスチスカリニ、ウシ流産菌、ブタ流産菌、マルタ熱菌、マイコプラズマ属、発疹チフスリケッチア、リケッチアツツツガムシ、クラミジア属、病原性真菌(アスペルギルス・フミガーツス、カンジダ・アルビカンス、ヒストプラスマカプスラーツム);原虫(赤痢アメーバ、膣トリコモナス、人トリコモナス、トリパノソーマガンビエンス、ローデシアトリパノソーマ、ドノバンリーシュマニア、リーシュマニア熱帯、リーシュマニアブラジル、ニューモシスチスカリニ肺炎、三日熱マラリア原虫、熱帯熱マラリア原虫、悪性マラリア);又は蠕虫(日本住血吸虫、マンソン住血吸虫、ビルハルツ住血吸虫と鉤虫)が含まれるが、これらに限定されない。
ウイルス性疾患の治療のために本発明で用いられる細胞結合リガンドとしての他の抗体は、これらに限定されないが、病原性ウイルス抗原に対する抗体が含まれ、該病原性ウイルスの例示として、これらに限定されないが、ポックスウイルス科(Poxyiridae)、ヘルペスウイルス科、アデノウイルス科、パポバウイルス科、エンテロウイルス科、ピコルナウイルス科、パルボウイルス科、レオウイルス科、レトロウイルス科、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎、麻疹、呼吸器合胞体ウイルス、風疹、アルボウイルス、ラブドウイルス、アレナウイルス科、非A/非B型肝炎ウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、ロタウイルス、腫瘍ウイルス[例えば、HBV(肝細胞癌)、HPV(子宮頸癌、肛門癌)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(カポジ肉腫)、EBウイルス(鼻咽頭癌、バーキットリンパ腫、原発性中枢神経系リンパ腫)、MCPyV(メルケル細胞癌)、SV40(シミアンウイルス40)、HCV(肝細胞癌)、HTLV−I(成人T細胞白血病/リンパ腫)];ウイルスによって引き起こ
される免疫疾患:[例えば、ヒト免疫不全ウイルス(AIDS)]、CNSウイルス:[例えば、JCV(進行性多巣性白質脳症)、MeV(亜急性硬化性全脳炎)、LCV(リンパ球性脈絡髄膜炎)、アルボウイルス脳炎、オルトミクソウイルスウイルス科(推定)(嗜眠性脳炎)、RV(狂犬病)、水疱性口内炎、ヘルペスウイルス性髄膜炎、ラムゼイ・ハント症候群II型;ポリオウイルス(急性灰白髄炎、ポリオ後症候群)、HTLV−I(熱帯性痙性麻痺)];サイトメガロウイルス(CMV網膜炎、HSV(ヘルペス性角膜炎));心血管病ウイルス[例えばCBV(心膜炎、心筋炎)];呼吸器系/急性鼻咽頭炎/ウイルス性肺炎:[EBウイルス(EBV感染症/伝染性単核球症)、サイトメガロウイルス、SARSコロナウイルス(重症急性呼吸器系症候群)、オルトミクソウイルスウイルス科:インフルエンザウイルスA/B/C(インフルエンザ/鳥インフルエンザ)、パラミクソウイルス:ヒトパラインフルエンザウイルス(パラインフルエンザ)、RSV(ヒト呼吸器合胞体ウイルス)、hMPV];消化系ウイルス[MuV(流行性耳下腺炎)、サイトメガロウイルス(CMV性食道炎);アデノウイルス(アデノウイルス感染);ロタウイルス、ノロウイルス、アストロウイルス、コロナウイルス、HBV(B型肝炎ウイルス)、CBV、HAV(A型肝炎ウイルス)、HCV(C型肝炎ウイルス)、HDV(D型肝炎ウイルス)、HEV(E型肝炎ウイルス)、HGV(G型肝炎ウイルス)];泌尿生殖器系ウイルス[例えば、BKウイルス、MuV(流行性耳下腺炎)]が含まれる。
更なる目的によれば、本願発明は、本願発明の荷電共役体を介した共役体及び薬学的に受け入れられる担体を共に含む、癌及び自己免疫疾患を治療するための医薬組成物にも関する。癌及び自己免疫疾患を治療するための方法は、インビトロ(in vitro)、インビボ(in vivo)又はエクスビボ(ex vivo)で実行することができる。インビトロ療法の例としては、目標抗原を発現しない望ましい変異体以外の全ての細胞を死滅させるため、又は所望でない抗原を表現する変異体を死滅させるための細胞培養処理を含む。エクスビボ療法の例としては、移植(HSCT)の実行に先立って造血幹細胞(HSC)を処理し、患部又は悪性細胞を殺すために、これを同一患者の体内へ戻すことを含む。例えば、癌及び自己免疫疾患の治療における自家移植に先立って、骨髄から癌細胞又はリンパ球細胞を除去するための、又は移植片対宿主病を防ぐために、移植に先立って、同種異系の骨髄又は組織からT細胞及び他のリンパ細胞を除去するための臨床的エキソビボ処理は、以下により実施することができる。患者又は他の個体から骨髄細胞を獲得した後、濃度範囲が1pM〜0.1mMとなるように、本願発明の共役体を加えた血清含有培地で、37℃で30分間〜約48時間培養する。的確な濃度条件及び培養時間(=用量)は、経験豊富な臨床医によって容易に決められる。培養終了後、骨髄細胞を血清含有培地で洗浄し、静脈内注射等の既知の方法によって人体へ戻す。骨髄細胞の獲得及び再注入治療の間に、患者が他の治療(例えば、廃絶化学療法又は全身照射)を受けている場合、処理後の骨髄細胞は、標準的な医療装置を用いた液体窒素により冷凍保存される。
インビボ臨床適用において、本発明の共役薬物は、溶液の形式又は注射のために滅菌水に再溶解することができる凍結乾燥固体の形式で提供されている。適切な共役体の投与方法の例は下記のとおりである。8週間にわたって、共役体を毎週1回急速静脈投与注入する。急速投与量を50〜500mLの生理食塩液に溶解させ、生理食塩液にヒト血清アルブミンを加えることができる(例えば、0.5〜1mlの濃縮ヒト血清アルブミン溶液を100mg/ml)。薬剤投与量は約50μg〜20mg/kg体重・週であり、静脈注射(毎回の注射量が10μg〜200mg/kgの範囲)である。8週間の治療が終了後、患者は、第2のコースの治療を受け入れることができる。投与経路、賦形剤、希釈剤、投与量、治療期間を含め、詳細な治療方法は、経験ある外科医によって決定することができる。
インビボ又はエクスビボ法によって細胞群を選択的に死滅させることにより疾患を治療
する例としては、いずれかの種類の癌、自己免疫疾患、移植拒絶反応、及び感染症(ウイルス、細菌又は寄生虫を含む)がある。
複数の要素に起因して、理想の生物学効果に必要な共役薬物の量は異なる。これら要素は、化合物の性質、有効性及び共役薬物の生物利用度、疾患の類型、患者の人種、患者の病的状態、並びに投与経路を含み、これらの要素を共同して、投与スケジュール及び投与経路が決定される。
一般論として、本発明の連結体を介した共役体は、0.1〜10%w/vの濃度で該共役体を含むように、生理的緩衝液に溶解した非経口投与のための製剤であってもよい。典型的な用量の範囲は、1日あたり1μg/kg体重〜0.1g/kg体重であり、好ましい用量の範囲は、1日あたり0.01mg/kg体重〜20mg/kg体重か、或いは児童用量と等価量である。好ましい薬物投与量は、例えば、疾患又は障害の進行の型及び程度、個々の患者の全体的な健康状態、選択された薬物の相対的な生物学的活性、化合物の剤形、投与様式(静脈内、筋肉内、又はその他)、選択された投与様式における薬物の薬物動態学的特性、並びに投与速度(単回注射又は連続注入)及び投与スケジュール(一定時間内に投与の頻度)等の変数に適切に依存する。
本発明の連結体を介した共役体は、単位剤量で投与することもでき、ここで、「単位剤量」とは、一人の患者に投与される一回の用量を意味し、簡単で便利な包装とするで使用することができ、活性な共役体自体又は後述の薬学的に許容される組成物として物理的及び化学的に安定な単位剤量を維持している。そのため、典型的な一日投与量の範囲は、0.01〜100mg/kg体重である。一般に単位剤量は、一日あたり1〜3000mgの範囲である。単位剤量として好ましくは、1mg〜500mgを1日1〜4回投与することであり、更に好ましくは、10mg〜500mgを1日1回投与することである。ここで与えられた共役体は、1種以上の薬学的に許容される賦形剤を医薬組成物に添加することによって調製することができる。単位剤量の薬剤は、経口投与のために、錠剤、単純カプセルまたは軟カプセルとして;鼻腔内投与のために、粉末、点鼻剤、又はエアロゾルとして;あるいは、皮膚投与のために、例えば軟膏、クリーム、ローション、ゲル、又はスプレー又は皮膚パッチとして投与されることができる。
薬物/細胞毒性剤
本発明において細胞結合分子と連結することができる薬物は、細胞毒性剤を含む小分子薬物であり、直接又は修飾後に細胞結合分子に連結することができる。ここで、「小分子薬物」は、分子量が例えば100〜1800、より好ましくは120〜1400の有機、無機又は有機金属化合物が広く用いられる。小分子薬物のより良い定義について、WO05058367A2及び米国特許第4,956,303号、並びに他の文献を参考することができ、これらはその全体が参照として組み込まれる。上記薬物には、既知の薬物及び薬物になる可能性のあるものが含まれる。
既知の薬物は、下記のものを含むが、この限りではない。
1)化学療法剤:a)アルキル化剤:例えば、ナイトロジェンマスタード:クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、ダカルバジン、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキサイド、マンノムスチン、ミトブロニトール、メルファラン、ピポブロマン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、チオテパ、トロホスファミド、ウラシルマスタード;CC−1065(アドゼレシン、カルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体を含む。);デュオカルマイシン(合成類似体、KW−2189及びCBI−TMIを含む。);ベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン、インドリノベンゾジアゼピ
ン類、イミダゾベンゾチアヂアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体);ニトロソ尿素化合物:(カルムスチン、ロムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン);アルキルスルホネート(ブスルファン、トレオスル
ファン、イムプロスルファン及びピポスルファン);トリアゼン(ダカルバジン);白金含有化合物:(カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン);ベンゾドパ、カルボクオン、メツレドパ及びウレドパ等のアジリジン類;エチレンイミン類、並びにアルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド及びトリエチレンチオホスホルアミンを含むメチラメラミン類;b)植物アルカロイド:例えば、ビンカアルカロイド類:(ビンクリスチン,ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ナベルビン);タキソイド類:(パクリタキセル、ドセタキセル);及びこれらの類似体、メイタンシノイド類(DM1、DM2、DM3、DM4、メイタンシン、アンサマイトシン)及びこれらの類似体、クリプトフィシン類(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);エポチロン類、エリュテロビン類、ディスコデルモライド、ブリオスタチン類、ドロスタチン類、オーリスタチン類、チューブリシン類、セファロスタチン類;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;c)DNAトポイソメラーゼ阻害剤:例えば、[エピポドフィリン類:(9−アミノカンプトテシン、カンプトテシン、クリスナトール、ダウノマイシン、エトポシド、リン酸エトポシド、イリノテカン、ミトキサントロン、ノバントロン、レチノイン酸(レチノール類)、テニポシド、トポテカン、9−ニトロカンプトテシン(RFS 2000);マイトマイシン類:(マイトマイシンC))];d)代謝拮抗剤:例えば、{[抗葉酸:ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤:(メトトレキサート、トリメトレキサート、デノプテリン、プテロプテリン、アミノプテリン(4−アミノプテロイン酸)、又はその他の葉酸類似体);IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(ミコフェノール酸、チアゾフリン、リバビリン、EICAR);リボヌクレオチド還元酵素阻害薬(ヒドロキシウレア、デフェロキサミン)];[ピリミジン類似体:ウラシル類似体(アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カペシタビン(ゼローダ)、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、ラルチトレキセド(トミュデックス));シトシン類似体:(シタラビン、シトシンアラビノシド、フルダラビン);プリン類似体:(アザチオプリン、フルダラビン、メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン)];フォリン酸等の葉酸補充剤};e)ホルモン療法剤:例えば、{受容体拮抗薬:[抗エストロゲン:(メゲストロール、ラロキシフェン、タモキシフェン);LHRHアゴニスト:(ゴセレリン、酢酸リュープロリド);抗アンドロゲン:(ビカルタミド、フルタミド、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、ゴセレリン、リュープロリド、メピチオスタン、ニルタミド、テストラクトン、トリロスタン、及び他のアンドロゲン阻害剤)];レチノイド類/三角筋:[ビタミンD3類似体:(CB1093、EB1089、KH1060、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール);光線力学的療法剤:(ベルテポルフィン、フタロシアニン、光増感剤Pc4、デメトキシ−ヒポクレリンA);サイトカイン類:(インターフェロンα、インターフェロンγ、腫瘍壊死因子(TNF)、TNFドメイン含有ヒトタンパク質)]};f)キナーゼ阻害剤:例えば、BIBW2992(抗EGFR/Erb2)、イマチニブ、ゲフィチニブ、ペガプタニブ、ソラフェニブ、ダサチニブ、スニチニブ、エルロチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、バンデタニブ、E7080(抗VEGFR2)、ムブリチニブ、ポナチニブ(AP24534)、バフェチニブ(INNO−406)、ボスチニブ(SKI−606)、カボザンチニブ、ビスモデギブ、イニパリブ、ルキソリチニブ、CYT387、アキシチニブ、チボザニブ、ソラフェニブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、トラスツズマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、イスピネシブ;g)抗生物質:例えば、エンジイン系抗生物質(例えば、カリケアマイシン類、特に、カリケアマイシンγ1、δ1、α1及びβ1、例えば、J.Med.Chem.,39(11),2103−2117(1996),Angew Chem Intl.Ed.Engl.33:183−186(1994)参照;ダイネミシンA及びデオキシダイネミシンを含むダイネミシ
ン;エスペラミシン、ケダルシジン、C−1027、マズロペプチン、並びにネオカルジノスタチンクロモフォア及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォア、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、アンスラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;f)その他のカテゴリー:例えば、ポリケチド(アセトゲニン類)、特にブラタシン及びブラタシノン;ゲムシタビン、エポキソミシン類(例えば、カルフィルゾミブ)、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドマイド、トセドスタット、ザイブレスタット、PLX4032、STA−9090、スチムバックス(Stimuvax)、アロベクチン−7、ザイゲバ、プロベンジ、エルボイ、イソプレニル化阻害剤(例えば、ロバスタチン)、ドーパミン作動性神経毒(例えば、1−メチル−4−フェニルピリジンイオン)、細胞周期阻害剤(例えば、スタウロスポリン)、アクチノマイシン類(例えば、アクチノマイシンD、ダクチノマイシン)、ブレオマイシン類(例えば,ブレオマイシンA2、ブレオマイシンB2、ペプロマイシン)、アントラサイクリン類(例えば,ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、エピルビシン、ピラルビシン、ゾルビシン、ミトキサントロン、MDR阻害剤(例えば、ベラパミル)、Ca2+ATP阻害剤(タプシガルギン)、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、バルプロ酸、モセチノスタット(MGCD0103)、ベリノスタット、PCI−24781、エンチノスタット、SB939、レスミノスタット、ギビノスタット、AR−42、CUDC−101、スルフォラファン、トリコスタチンA);タプシガルギン、セレコキシブ、グリタゾン類、エピガロカテキンガレート、ジスルフィラム、サリノスポラミドA、抗副腎薬、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;アセグラトン;アルドホスファミドクリコシド;アミノレブリン酸;アラビノシド、ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン、デメコルシン、ジアジコン、エルフォルニチン(DFMO)、酢酸エリプチニウム、エトクルシド、硝酸ガリウム、ガシトシン、ヒドロキシ尿素;イバンドロネート、レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;モピダモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テニュアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン類(特に、T2トキシン、ベルカリンA、ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン、siRNA、アンチセンス医薬、並びに核酸分解酵素。
2)抗自己免疫疾患薬:シクロスポリン、シクロスポリンA、アザチオプリン、アミノカプロン酸、ブロモクリプチン、クロラムブシル、クロロキン、シクロホスファミド、コルチコイド(例えば、ホルモン剤、ベタメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾンプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、フルオコルトダナゾール、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン)、デヒドロイソアンドロステロン、エタネルセプト、ヒドロキシクロロキン、インフリキシマブ、メロキシカム、メトトレキサート、ミコフェノール酸モフェチル、シロリムス、タクロリムス、プレドニゾンを含むが、これらに限定されない。
3)抗感染薬:a)アミノグリコシド類:アミカシン、アストロマイシン、ゲンタマイシン(ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン)、ハイグロマイシン、カナマイ
シン(アミカシン、アルベカシン、アミノデオキシカナマイシン、ジベカシン、トブラマイシン)、ネオマイシン(ネオマイシンB、パロモマイシン、リボスタマイシン)、ネチルマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ベルダミシン;b)アンフェニコール類:アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、フロルフェニコール、チアンフェニコール;c)アンサマイシン類:ゲルダナマイシン、ハービマイシン;d)カルバペネム類:ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム/シラスタチン、メロペネム、パニペネム;e)セフェム類:カルバセフェム(ロラカルベフ)、セファセトリル、セファクロル、セフラジン、セファドロキシル、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン又はセファロスポリン、セファレキシン、セファログリシン、セファマンドール、セファピリン、セファトリジン、セファザフル、セファゼドン、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカペン、セフダロキシム、セフェピム、セフミノックス、セフォキシチン、セフプロジル、セファロスポリン、セフテゾル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セホラニド、セフォタキシム、、セフォチアム、セフォゾプラン、セファレキシン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム、セフポドキシム、セフプロジル、セフキノム、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファゾリンフラン、セファマイシン(セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール)、オキサセフェム(フロモキセフ、ラタモキセフ);f)糖ペプチド類:ブレオマイシン、バンコマイシン(オリタバンシン、テラバンシン)、テイコプラニン(ダルババンシン)、ラモプラニン、キュービシン;g)グリシルサイクリン類:例えば、チゲサイクリン;h)β−ラクタマーゼ阻害剤:ペナム(スルバクタム、タゾバクタム)、クラバム(クラブラン酸);i)リンコサミド類:クリンダマイシン、リンコマイシン;j)リポペプチド類:ダプトマイシン、A54145、カルシウム依存性抗生物質(CDA);k)マクロライド類:アジスロマイシン、セスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、フルリスロマイシン、ジョサマイシン、ケトライド(テリスロマイシン、エセスロマイシン)、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、リファマイシン(リファンピシンン、リファンピン、リファブチン、リファペンチン)、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、タクロリムス(FK506)、トロレアンドマイシン、テリスロマイシンン;l)モノバクタム類:アズトレオナム、チゲモナム;M)オキサゾリジノン類:リネゾリド;N)ペニシリン類:アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、アジドシリン、アズロシリン、ペニシリン、ベンザチンペニシリン、フェノキシベンザチンペニシリン、クロメトシリン、プロカインペニシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、クロキサシリン、ジクロキサシリン、セファロスポリン、フルクロキサシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリンナトリウム、フェネチシリン、ペニシリン、フェネチシリン、ペニシリン、ピペラシリン、プロピシリン、スルベニシリン、テモシリン、チカルシリン;o)ポリペプチド類:バシトラシン、ポリミキシンE、ポリミキシンB;p)キノロン類:アラトロフロキサシン、バロフロキサシン、シプロフロキサシン、クリナフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、エンロフロキサシン、オフロキサシン、ガレノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、グレパフロキサシン、Kanoトロバフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、マルボフロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシン、オルビフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、トロバフロキサシン、グレパフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、トロバフロキサシン;q)ストレプトゾトシン類:プリスチナマイシン、キヌプリスチン/ダルホプリスチン;r)スルホンアミド類:マフェニド、プロントジル、スルファセタミド、スルファメトキサゾール、スルファニルアミド、スルファサラジン、スルファフラゾール、トリメトプリム、トリメトプリム−スルファメトキサゾール(コトリ
モキサゾール);s)ステロイド系抗菌薬:例えば,フシジン酸;t)テトラサイクリン類:ドキシサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピサイクリン、ロリテトラサイクリン、テトラサイクリン、グリシルサイクリン(例えば、チゲサイクリン);u)他のタイプの抗生物質:アンノナシン、アルスフェナミン、バクトプレノール阻害剤(バシトラシン)、DADAL/AR阻害剤(サイクロセリン)、ジクチオスタチン、ディスコデルモライド、エレウテロビン、エポチロン、エタンブトール、エトポシド、ファロペネム、フシジン酸、フラゾリドン、イソニアジド、ラウリマリド、メトロニダゾール、ムピロシン、マイコラクトン、NAM合成阻害剤(例えば、ホスホマイシン)、ニトロフラントイン、パクリタキセル、プラテンシマイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、リファンピン(リファンピシン)、タゾバクタムチニダゾール、ウバリシンを含むが、これらに限定されない。
4)抗ウイルス薬:a)侵入/融合阻害剤:アプラビロック、マラビロク、ビクリビロック、gp41(エンフビルチド)、PRO140、CD4(イバリズマブ);b)インテグラーゼ阻害剤:ラルテグラビル、エルビテグラビル、グロボイドナンA;c)成熟阻害剤:ベビリマット、ヴィヴィコン;d)ノイラミニダーゼ阻害剤:オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル;e)ヌクレオシド及びヌクレオチド:アバカビル、アシクロビル、アデフォビル、アムドキソビル、アプリシタビン、ブリブジン、シドフォビル、クレブジン、デキセルブシタビン、ジダノシン(DDI)、エルブシタビン、エムトリシタビン(FTC)、エンテカビル、ファムシクロビル、フルオロウラシル(5−FU)、3’−フルオロ置換2’,3’−デオキシヌクレオシド類似体(例えば、3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(FLT)及び3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシグアノシン(FLG)、ホミビルセン、ガンシクロビル、イドクスウリジン、ラミブジン(3TC)、L−ヌクレオシド(例えば、β−L−チミジン、β−L−2’−デオキシシチジン)、ペンシクロビル、ラシビル、リバビリン、スタンピジン、スタブジンセット(d4T)、タリバビリン(ビラミジン)、テルビブジン、テノホビル、トリフルリジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ザルシタビン(ddC)、ジドブジン(AZT);f)非ヌクレオシド:アマンタジン、アテビリジン、カプラビリン、ジアリールピリミジン(エトラビリン、リルピビリン)、デラビルジン、ドコサノール、エミビリン、エファビレンツ、ホスカルネット(ホスホリルギ酸)、イミキモド、インターフェロンα、ロビリド、ロデノシン、メチサゾン、ネビラピン、NOV−205、ペグインターフェロンα、ポドフィロトキシン、リファンピシン、リマンタジン、レシキモド(R−848)、トロマンタジン;g)プロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、プレコナリル、リトナビル、サキナビル、テラプレビル(VX−950)、チプラナビル;H)抗ウイルス薬の他のタイプ:アブザイム、アルビドール、カラノリドA、セラゲニン、シアノビリン−N、DAPY、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ホスカルネット、グリフィスシン、タリバビリン(ビラミジン)、ヒドロキシカルバミド、KP−1461、プレコナリル、ポートマントー阻害剤、リバビリン、セリシクリブ。
5)本発明の架橋連結体を介した共役のために用いられる薬物には、放射性同位体も含まれる。放射性同位体(放射性核種)の例として、H、11C、14C、18F、32P、35S、64Cu、68Ga、86Y、99Tc、111In、123I、124I、125I、131I、133Xe、177Lu、211At、及び213Biが挙げられる。放射性同位体標識抗体は、受容体標的画像化実験において非常に有用であり、又は例えば抗体−薬物共役体の発明(Wu et al(2005)Nature Biotechnology 23(9):1137-1146)のように、直接に相対的標的治療に用いることができる、細胞結合分子、例えば
抗体は、前記のように、本願の架橋連結体によって結合、キレート化又は他の複雑な放射性同位元素金属結合を形成して標識することができ、この標識技術は、Current Protocol
s in Immunology, Volumes 1 and 2, Coligen et al, Ed. Wiley-Interscience, New York, N.Y., Pubs. (1991)に記載されている。複雑な金属錯体を生成できるキレート剤には
、DOTA、DOTP、DOTMA、DTPA、及びTETA(Macrocyclics, Dallas, Tex.)が含まれる。
6)薬学的に許容される、上記の任意の薬物の塩、酸、又は誘導体。
別の実施形態において、式(II)及び(IV)の薬物は、細胞結合分子と標的細胞との相互作用の検出、監視、又は研究のために共役体を使用することができる発色団分子とすることができる。発色団分子は、UV光、蛍光光、IR光、近IR光、視覚光のようなある種の光を吸収する能力を有する化合物である;発色団分子は、黄色素胞、赤色素胞、虹色素胞、白色素胞、黒色素胞、青色素胞、及び蛍光体のクラス又はサブクラスを含み、該蛍光体は、前記蛍光体は、光で光を再放射する蛍光性化学物質;可視光伝達分子のクラス又はサブクラス;発光分子のクラス又はサブクラス;ルミネセンス分子のクラス又はサブクラス;ルシフェリン化合物のクラス又はサブクラスである。
発色団分子は、これらに限定されないが、キサンテン誘導体(フルオレセイン、ローダミン、オレゴングリーン、エオシン、及びテキサスレッド);シアニン誘導体(シアニン、インドカルボシアニン、オキサカルボシアニン、チアカルボシアニン、及びメロシアニン);スクアレン誘導体及び環置換スクアライン(Seta、SeTau、及びSquare色素を含む);ナフタレン誘導体(ダンシル及びプロダン誘導体);クマリン誘導体;オキサジアゾール誘導体(ピリジルオキサゾール、ニトロベンゾキサジアゾール、及びベンゾオキサジアゾール);アントラセン誘導体(DRAQ5、DRAQ7、及びCyTRAK Orangeを含むアントラキノン類);ピレン誘導体(カスケードブルー等);オキサジン誘導体(ナイルレッド、ナイルブルー、クレシルバイオレット、オキサジン170等)。アクリジン誘導体(プロフラビン、アクリジンオレンジ、アクリジンイエロー等)。アリールメチン誘導体(オーラミン、クリスタルバイオレット、マラカイトグリーン)。テトラピロール誘導体(ポルフィン、フタロシアニン、ビリルビン)等の非タンパク質有機蛍光体から選択することができる。
あるいは、発色団分子は、以下の蛍光体化合物の任意の類縁体及び誘導体から選択することができる:CF色素(Biotium)、DRAQ及びCyTRAKプローブ(Bio-Status
)、BODIPY(Invitrogen)、Alexa Fluor(Invitrogen)、DyLight Fluor(Thermo Scientific、Pierce)、Atto及びTrancy(Sigma Aldrich)、FluoProbes(Interchim)、Abberior色素(Abberior)、
DY及びMegaStokes色素(Dyomics)、SulfoCy色素(Cyandye)、HiLyte Fluor(AnaSpec)、Seta、SeTau及びSquare色素(SETA BioMedicals)、Quasar及びCal Flour色素(Biosearch Technologies)
、SureLight色素(APC、RPEPerCP、フィコビリソーム)(Columbia
Biosciences)、APC、APCXL、RPE、BPE(Phyco-Biotech)。
本発明の連結体と反応又は共役し得る、広く使用されている蛍光体化合物の例としては、アロフィコシアニン(APC)、アミノクマリン、APC−Cy7共役体、BODIPY−FL、カスケードブルー、Cy2、Cy3、Cy3.5、Cy3B、Cy5、Cy5.5、Cy7、フルオレセイン、FluorX、ヒドロキシクマリン、リサミンローダミンB、ルシファーイエロー、メトキシクマリン、NBD、Pacific Blue、Pacific Orange、PE−Cy5共役体、PE−Cy7共役体、PerCP、R−フィコエリトリン(PE)、Red613、Seta−555−アジド、Seta−555−DBCO、Seta−555−NHS、Seta−580−NHS、Seta−680−NHS、Seta−780−NHS、Seta−APC−780、Seta−P
erCP−680、Seta−R−PE−670、SeTau380−NHS、SeTau405−マレイミド、SeTau405−NHS、SeTau425−NHS、SeTau647−NHS、テキサスレッド、TRITC、TruRed、X−ローダミンが挙げられる。
核酸又はタンパク質の研究のために、本発明の連結体に連結されることができる蛍光体化合物は、以下の化合物又はそれらの誘導体から選択される:7−AAD(7−アミノアクチノマイシンD、CG選択性)、アクリジンオレンジ、クロモマイシンA3、CyTRAKオレンジ(Biostatus、赤色励起暗)、DAPI、DRAQ5、DRAQ7、エチジ
ウムブロマイド、ヘキスト33258、ヘキスト33342、LDS751、ミスラマイシン、ヨウ化プロピジウム(PI)、SYTOXブルー、SYTOXグリーン、SYTOXオレンジ、チアゾールオレンジ、TO−PRO:シアニン単量体、TOTO−1、TO−PRO−1、TOTO−3、TO−PRO−3、YOseta−1、YOYO−1。細胞研究のために本発明の連結体に連結させることができる蛍光色素は、以下の化合物又はその誘導体から選択される:DCFH(2’7’ジクロロジヒドロ−フルオレセイン、酸化型)、DHR(ジヒドロローダミン123、酸化型、光が酸化を触媒する)、Fluo−3(AMエステル、pH>6)、Fluo−4(AMエステル、pH7.2)、Indo−1(AMエステル、低/高カルシウム(Ca2+))、SNARF(pH6/9)、アロフィコシアニン(APC)、AmCyan1(四量体、Clontech)、AsRed2(四量体、Clontech)、Azamiグリーン(単量体、MBL)、アズライト、B−フィコエ
リトリン(BPE)、セルリアン、CyPet、DsRed単量体(Clontech)、DsRed2(「RFP」、Clontech)、EBFP、EBFP2、ECFP、EGFP(弱二量体、Clontech)、エメラルド(弱二量体、Invitrogen)、EYFP(弱二量体、Clontech)、GFP(S65A変異体)、GFP(S65C変異体)、GFP(S65L変異体)、GFP(S65T変異体)、GFP(Y66F変異体)、GFP(Y66H変異体)、GFP(Y66W変異体)、GFPuv、HcRed1、J−Red、カチューシャ、Kusabira Orange(単量体、MBL)、mCFP、mCherry、mCit
rine、Midriishi Cyan(二量体、MBL)、mKate(TagFP6
35、単量体、Evrogen)、mKeima−Red(単量体、MBL)、mKO、mOrange、mPlum、mRaspberry、mRFP1(単量体、Tsien Lab)、mStrawberry、mTFP1、mTurquoise2、P3(フィコビリソーム複合体)、Peridinin Chlorophyll(PerCP)、R−フィコエリトリン(RPE)、T−Sapphire、TagCFP(二量体、Evrogen)、
TagGFP(二量体、Evrogen)、TagRFP(二量体、Evrogen)、TagYFP(二量体、Evrogen)、tdTomato(タンデム二量体)、トパーズ、TurboFP
602(二量体、Evrogen)、TurboFP635(二量体、Evrogen)、TurboGFP(二量体、Evrogen)、TurboRFP(二量体、Evrogen)、TurboYFP635(二量体、Evrogen)、ビーナス、天然型GFP、YPet、Zsグリーン1(四量
体、Clontech)、Zsイエロー1(四量体、Clontech)。
本願の架橋連結体によって細胞結合分子と共役するのに好ましい細胞毒性剤は、チューブリシン類、メイタンシノイド類、タキサノイド類(タキサン類)、CC−1065類縁体、ダウノルビシン及びドキソルビシン化合物、ベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)、カリケアマイシン類及びエンジイン類抗生物質、アクチノマイシン、アザセリン類、ブレオマイシン類、エピルビシン、タモキシフェン、イダルビシン、ドラスタチン類/オーリスタチン類(例えば、モノメチルオーリスタチンE、MMAE、MMAF、オーリスタチンPYE、オーリスタチンTP、オーリスタチン2−AQ、6−AQ、EB(AEB)、及びEFP(AEFP))、デュオカルマイシン類、チオテパ、ビンクリス
チン類、ヘミアステリン類、ナズマミド類(nazumamides)、ミクロギニン類(microginins)、ラジオスミン類(radiosumins)、アルテロバクチン類(alterobactins)、ミクロスクレロデルミシン類(microsclerodermins)、テネラミド類(thenellamides)、エスペラミシン類(esperamicins)、PNU−159682、及びそれらの類縁体及び誘導体である。
本発明の共役体に好ましい化合物であるチューブリシン類は、本技術分野で周知であり、天然産物から抽出するか、既知の方法で合成することができる(例えば:Balasubramanian, R.; et al. J. Med. Chem., 2009, 52, 238-240. Wipf, P.; et al. Org. Lett., 2004, 6, 4057-4060. Pando, O.; et al. J. Am. Chem. Soc., 2011, 133, 7692-7695. Reddy, J. A.; et al. Mol. Pharmaceutics, 2009, 6, 1518-1525. Raghavan, B.; et al. J. Med. Chem., 2008, 51, 1530-1533. Patterson, A. W.; et al. J. Org. Chem., 2008, 73, 4362-4369. Pando, O.; et al. Org. Lett., 2009, 11 (24), pp 5567-5569. Wipf, P.; et al. Org. Lett., 2007, 9 (8), 1605-1607. Friestad, G. K.; Org. Lett., 2004, 6, pp 3249-3252. Hillary M. Peltier, H. M.; et al. J. Am. Chem. Soc., 2006, 128, 16018-16019. Chandrasekhar, S.; et al. J. Org. Chem., 2009, 74, 9531-9534. Liu, Y.; et al. Mol. Pharmaceutics, 2012, 9, 168-175. Friestad, G. K.; et al. Org. Lett., 2009, 11, 1095-1098. Kubicek, K.; et al., Angew Chem Int Ed Engl,
2010. 49: p. 4809-12. Chai, Y.; et al., Chem Biol, 2010, 17: 296-309. Ullrich, A.; et al., Angew Chem Int Ed Engl, 2009, 48, 4422-5. Sani, M.; et al. Angew Chem Int Ed Engl, 2007, 46, 3526-9. Domling, A.; et al., Angew Chem Int Ed Engl, 2006. 45, 7235-9. Patent applications: Zanda, M. ; et al, Can. Pat. Appl. CA 2710693 (2011). Chai, Y.; et al. Eur. Pat. Appl. 2174947 (2010), WO 2010034724. Leamon, C.; et al, WO 2010033733, WO 2009002993. Ellman, J.; et al, WO 2009134279; WO 2009012958, US appl. 20110263650, 20110021568, Matschiner, G.; et al, WO 2009095447.Vlahov, I.; et al, WO 2009055562, WO 2008112873. Low, P.; et al, WO 2009026177. Richter, W., WO 2008138561. Kjems, J.; et al, WO 2008125116. Davis, M.; et al, WO 2008076333. Diener, J.; et al, U.S. Pat. Appl. 20070041901, WO 2006096754. Matschiner, G.; et al, WO 2006056464. Vaghefi, F.; et al, WO 2006033913. Doemling, A., Ger. Offen. DE 102004030227; WO 2004005327; WO 2004005326; WO2004005269. Stanton, M.; et al, U.S. Pat. Appl. Publ. 20040249130. Hoefle, G.; et al,
Ger. Offen. DE 10254439 ; DE 10241152; DE 10008089. Leung, D.; et al, WO 2002077036. Reichenbach, H.; et al, Ger. Offen. DE 19638870; Wolfgang, R.; US 20120129779, Chen, H.,US appl. 20110027274.)。本発明において、細胞結合分子と共役する好
ましいチューブリシン類の構造は、PCT/IB2012/053554に記載されている。
この架橋連結体を介した抗体−チューブリシン類縁体の共役体の構造の一例として、以下のT01、T02、T03、T04、T05、及びT06が挙げられる。

Figure 2020063254
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である。ZはH、OP(O)(OM)(OM)、OCHOP(O)(OM)(OM)、OSO、又はO−、NH−、S−若しくはCH−配糖体(グルコシド, ガラクトシド、マンノシド、グルクロノシド、アロシド、フルクトシド)である。M及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NRである。nは1〜20である。X、X、R、R、及びRは、式(I)で定義されているものと同じである。
本願の細胞結合分子−薬剤共役体において好ましいカリケアマイシン及び関連するエンジイン類抗生物質は、以下の文献に記載されている。Nicolaou, K. C. et al, Science 1992, 256, 1172-1178; Proc. Natl. Acad. Sci USA. 1993, 90, 5881-5888), U.S. Patent Nos. 4,970,198; 5,053,394; 5,108,912; 5,264,586; 5,384,412; 5,606,040; 5,712,374; 5,714,586; 5,739,116; 5,770,701; 5,770,710; 5,773,001; 5,877,296; 6,015,562; 6,124,310; 8,153,768。この架橋連結体を介した抗体−カリケアマイシンアナログの共役体の構造の一例として、以下のようにC01が挙げられる。
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である;nは1〜20である。X、X、R、R、及びRは、式(I)で定義されたものと同じである。
本発明で使用されることが好ましいメイタンシノール及びその類似体を含むメイタンシノイド類は、以下の米国特許文献に記載されている。米国特許:4,256,746, 4,361,650,
4,307,016, 4,294,757, 4,294,757, 4,371,533, 4,424,219, 4,331,598, 4,450,254, 4,364,866, 4,313,946, 4,315,929 4,362,663, 4,322,348, 4,371,533, 4,424,219, 5,208,020, 5,416,064, 5,208,020; 5,416,064; 6,333.410; 6,441,163; 6,716,821, 7,276,497, 7,301,019, 7,303,749, 7,368,565, 7,411,063, 7,851,432, and 8,163,888。この架
橋連結体を介した抗体−メイタノシノイド類の共役体の構造の一例として、以下のM01が挙げられる。
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である;nは1〜20である。X、X、R、R、及びR
は、式(I)で定義されたものと同じである。
本発明の架橋連結体を介して共役させるのに好ましい、パクリタキセル(タキソール)を含む細胞毒性天然産物であるタキサン類及び半合成誘導体であるドセタキセル(タキソテール)、並びにそれらの類似体は、以下の文献に記載されている。K C. Nicolaou et al., J. Am. Chem. Soc. 117, 2409-2420, (1995); Ojima et al, J. Med. Chem. 39:3889-3896 (1996); 40:267-278 (1997); 45, 5620-5623 (2002); Ojima et al., Proc. Natl. Acad. Sci., 96:4256-4261 (1999; Kim et al., Bull. Korean Chem. Soc., 20, 1389-1390 (1999); Miller, et al. J. Med. Chem., 47, 4802-4805(2004); 米国特許番号5,475,011 5,728,849, 5,811,452; 6,340,701; 6,372,738; 6,391,913, 6.436,931; 6,589,979; 6,596,757; 6,706,708; 7,008,942; 7,186,851; 7,217,819; 7,276,499;
7,598,290; 7,667,054。架橋連結体を介した抗体−タキサン類の共役体の構造の一例と
して、以下のTx01、Tx02、及びTx03が挙げられる。
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である;nは1〜20である。X、X、R、R、及びRは、式(I)で定義されたものと同じである。
CC−1065類縁体及びデュオカルマイシン(Duocarmycin)類縁体もまた、本発明の架橋連結体による共役に使用するのに好ましい。CC−1065類縁体及びデュオカルマイシ類縁体の例、並びにそれらの合成は、以下の文献に記載されている:例
えば、Warpehoski, et al, J. Med. Chem. 31:590-603 (1988), D. Boger et al., J. Org. Chem; 66; 6654-6661, 2001; 米国特許番号: 4169888, 4391904, 4671958, 4816567, 4912227, 4923990, 4952394, 4975278, 4978757, 4994578, 5037993, 5070092, 5084468, 5101038, 5117006, 5137877, 5138059, 5147786, 5187186, 5223409, 5225539, 5288514, 5324483, 5332740, 5332837, 5334528, 5403484, 5427908, 5475092, 5495009, 5530101, 5545806, 5547667, 5569825, 5571698, 5573922, 5580717, 5585089, 5585499, 5587161, 5595499, 5606017, 5622929, 5625126, 5629430, 5633425, 5641780, 5660829, 5661016, 5686237, 5693762, 5703080, 5712374, 5714586, 5739116, 5739350, 5770429, 5773001, 5773435, 5786377 5786486, 5789650, 5814318, 5846545, 5874299, 5877296, 5877397, 5885793, 5939598, 5962216, 5969108, 5985908, 6060608, 6066742, 6075181,
6103236, 6114598, 6130237, 6132722, 6143901, 6150584, 6162963, 6172197, 6180370, 6194612, 6214345, 6262271, 6281354, 6310209, 6329497, 6342480, 6486326, 6512101, 6521404, 6534660, 6544731, 6548530, 6555313, 6555693, 6566336, 6,586,618, 6593081, 6630579, 6,756,397, 6759509, 6762179, 6884869, 6897034, 6946455, 7,049,316, 7087600, 7091186, 7115573, 7129261, 7214663, 7223837, 7304032, 7329507, 7,329,760, 7,388,026, 7,655,660, 7,655,661, 7,906,545, 及び8,012,978。架橋連結体を
介した抗体−CC−1065類縁体の共役体の構造の一例として、以下のCC01、CC02、及びCC03が挙げられる。
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である。nは1〜20である。ZはH、PO(O)(OM)(OM)、SO、CHPO(OM)(OM)、CHN(CHCHNC(O)−、O(CHCHNC(O)−、又は配糖体である。Xは、O、NH、NHC(O)、OC(O)、C(O)、又は不存在である。X、X、R、R、M、及びMは、式(I)で定義されたものと同じである。
ダウノルビシン/ドキソルビシン類縁対もまた、本発明の架橋連結体を介した共役に好ましい。その好ましい構造及び合成方法は、以下に例示されている:Hurwitz, E., et al., Cancer Res. 35, 1175-1181 (1975). Yang, H. M., and Reisfeld, R. A., Proc. Natl. Acad. Sci. 85, 1189-1193 (1988); Pietersz, C. A., E., et al., E., et al.," Cancer Res. 48, 926-9311 (1988); Trouet, et al., 79, 626-629 (1982); Z. B
rich et al., J. Controlled Release, 19, 245-258 (1992); Chen et al., Syn. Comm., 33, 2377-2390, 2003; King et al., Bioconj. Chem., 10, 279-288, 1999; King et
al., J. Med. Chem., 45, 4336-4343, 2002; Kratz et al., J Med Chem. 45, 5523-33.
2002; Kratz et al., Biol Pharm Bull. Jan. 21, 56-61 , 1998; Lau et al., Bioorg.
Med. Chem. 3, 1305-1312, 1995; Scott et al., Bioorg. Med.l Chem. Lett. 6, 1491-1496; 1996; Watanabe et al., Tokai J. Experimental Clin. Med. 15, 327-334, 1990; Zhou et al., J. Am. Chem. Soc. 126, 15656-7, 2004; WO 01/38318; 米国特許番号5,106,951; 5,122,368; 5,146,064; 5,177,016; 5,208,323; 5,824,805; 6,146,658; 6,214,345; 7569358; 7,803,903; 8,084,586; 8,053,205。架橋連結体を介した抗体−CC−1065類縁体の共役体の構造の一例として、以下のDa01、Da02、Da03、及びDa04が挙げられる。
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である。nは1〜20である。Xは、H、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、又はOC(O)である。X、X、R、及びRは、式(I)で定義されたものと同じである。
オーリスタチン類(Auristatins)及びドラスタチン類(dolastatins)は、本発明の架橋連結体を介した共役に好ましい。オーリスタチン類(例えば、オーリスタチンE(AE)、オーリスタチンEB(AEB)、オーリスタチンEFP(AEFP)、モノメチルオーリスタチンE(MMAE)、モノメチルオーリスタチン(MMAF)、オーリスタチンFフェニレンジアミン(AFP)、及びMMAEのフェニルアラニン変異体)は、ドラスタチン類の合成類似体であり、以下の文献に記載されている;Int. J. Oncol. 15:367-72 (1999); Molecular Cancer Therapeutics, vol. 3, No. 8, pp. 921-932 (2004); U.S. Application Nos. 11134826, 20060074008, 2006022925.
米国特許番号4414205, 4753894, 4764368, 4816444, 4879278, 4943628, 4978744, 5122368, 5165923, 5169774,5286637, 5410024, 5521284, 5530097, 5554725, 5585089, 5599902, 5629197, 5635483, 5654399, 5663149, 5665860, 5708146, 5714586, 5741892, 5767236, 5767237, 5780588, 5821337, 5840699, 5965537, 6004934, 6033876, 6034065, 6048720, 6054297, 6054561, 6124431, 6143721, 6162930, 6214345, 6239104, 6323315, 6342219, 6342221, 6407213, 6569834, 6620911, 6639055, 6884869, 6913748, 7090843, 7091186, 7097840, 7098305, 7098308, 7498298, 7375078, 7462352, 7553816, 7659241, 7662387, 7745394, 7754681, 7829531, 7837980, 7837995, 7902338, 7964566, 7964567,
7851437, 7994135。架橋連結体を介した抗体−オーリスタチン類の共役体の構造の一例
として、以下のAu01、Au02、Au03、Au04、及びAu05が挙げられる。
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である。nは1〜20である。Xは、CH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、又は不存在である。Xは、CH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、又はC(O)Oである。X、X、R、R、及びRは、式(I)で定義されたものと同じである。
本発明の細胞毒性薬物として好ましいベンゾジアゼピン二量体類(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)又は(トマイマイシン)、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾジアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)は、従来技術で例示されている;米国特許番号8,163,736; 8,153,627; 8,034,808; 7,834,005; 7,741,319; 7,704,924; 7,691,848; 7,678,787; 7,612,062; 7,608,615; 7,557,099; 7,528,128; 7,528,126; 7,511,032; 7,429,658; 7,407,951; 7,326,700; 7,312,210; 7,265,105;
7,202,239; 7,189,710; 7,173,026; 7,109,193; 7,067,511; 7,064,120; 7,056,913; 7,049,311; 7,022,699; 7,015,215; 6,979,684; 6,951,853; 6,884,799; 6,800,622; 6,747,144; 6,660,856; 6,608,192; 6,562,806; 6,977,254; 6,951,853; 6,909,006; 6,344,451; 5,880,122; 4,935,362; 4,764,616; 4,761,412; 4,723,007; 4,723,003; 4,683,230; 4,663,453; 4,508,647; 4,464,467; 4,427,587; 4,000,304; 米国特許出願番号:20100203007, 20100316656, 20030195196。架橋連結体を介した抗体−ベンゾジアゼピン二量体
類の共役体の構造の一例は、以下のPB01、PB02、PB03、PB04、PB05、PB06、PB07、及びPB08が挙げられる。

Figure 2020063254
Figure 2020063254
式中、mAbは抗体である;nは1〜20である。Xは、CH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、又は不存在である;Xは、CH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R1)、又はC(O)Oである;X、X、R、R、及びRは、請求項1で定義されたものと同じである。加えて、R及び/又はRは不存在でもよい。
本発明の架橋連結体を介して共役すために用いられる薬剤/細胞毒性剤は、本発明で開示された薬剤/細胞毒性剤の任意の類縁体及び/又は誘導体でもよい。薬剤/細胞毒性剤の技術分野における当業者は、出発化合物の特異性及び/又は活性を保持する条件の下で、本願に記載された各薬剤/細胞毒性剤を修飾することができることを容易に理解する。当業者は、これらの化合物の多くは、本願に記載された薬剤/細胞毒性剤を代替することができることも理解する。従って、本発明の薬剤/細胞毒性剤は、前記各化合物の類縁体及び誘導体を含む。
明細書の上記及び続く実施例で引用された全ての文献は、その全体が明確に参照として組み込まれる。
以下の実施例によって、本願発明を更に説明するが、これら実施例は、本願の範囲を制限するものではない。以下の実施例に記載した細胞株は、特に説明のない限り、米国タイプカルチャーコレクション(ATCC)、ドイツ微生物細胞培養コレクション(DSMZ)、又は中国科学院の上海細胞培養研究所により特定された条件に基づいて、培地中で維持した。特に説明のない限り、細胞培養試薬は全てInvitrogen社より提供された。無水試薬は全て市販品であり、且つ窒素封入密封ボトルにで貯蔵した。他の全ての試薬及び溶媒は、最高の基準に従って購入し、更なる精製なしで使用した。分取HPLCによる分離は、Varain PreStar HPLCにより行った。NMRスペクトルは、Varian Mercury 400MHz装置により検出した。化学シフト(Δ)はppm単位とし、テトラメチルシランを標準とし、結合定数(J)の単位はHzとした。質量分析データは、Waters Acquity UPLC分離器及びAcquity TUV検出器を装備したWaters Xevo Qtof質量分析により取得した。
実施例1:3−(2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチルエステル(34)
Figure 2020063254
350mlの無水THFに、金属ナトリウム80mg(0.0025mol)及びトリエチレングリコール(2)(150.1g、1.00mol)を撹拌しながら加えた。ナトリウムが完全に溶解した後、アクリル酸tert−ブチルエステル(24mL、0.33mol)を加えた。
この溶液を室温で20時間撹拌し、8mLの1.0M HClで中和した。溶媒を減圧で除去し、残渣を食塩水(250mL)に懸濁し、酢酸エチル(3×125mL)で抽出し
た。併せた有機層を食塩水(100mL)、次いで水(100mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を除去した。得られた無色の油状物を減圧下で乾燥させ、69.78gの生成物(34)を得た(収率76%)。H NMR:1.41(s,9H),2.49(t,2H,J=6.4Hz),3.59−3.72(m,14H).ESI
MS m/z−C1325(M−H),計算値277.17,実測値277.20.
実施例2:3−(2−(2−(2−(トシルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチルエステル(35)
Figure 2020063254
化合物(34)(10.0g、35.95mmol)のアセトニトリル溶液(50.0mL)をピリジン(20.0mL)で処理した。塩化トシル(7.12g、37.3mmol)のアセトニトリル溶液(50mL)を、追加漏斗を介して30分以上滴下した。5時間後、TLCの分析により反応が完了したことが明らかにされた。形成されたピリジン塩酸塩を濾別し、溶媒を除去した。シリカゲル上で、純粋な酢酸エチルを含む20%酢酸エチルのヘキサン溶液に溶出することにより残渣を精製し、11.2gの化合物(35)を得た(収率76%)。H NMR:1.40(s,9H),2.40(s,3H),2.45(t,2H,J=6.4Hz),3.52−3.68(m,14H),4.11(t,2H,J=4.8Hz),7.30(d,2H,J=8.0Hz),7.75(d,2H,J=8.0Hz);ESI MS m/z+C2033S(M+H),計算値433.18,実測値433.30.
実施例3:3−(2−(2−(2−アジドエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチルエステル(36)
Figure 2020063254
50mLのDMFに、3−(2−(2−(2−(トシルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸tert−ブチルエステル(35)(4.0g、9.25mmol)及びアジ化ナトリウム(0.737g、11.3mmol)を攪拌しながら加えた。反応溶液を80℃に加熱した。4時間後、TLCの分析により反応が完了したことを明らかにされた。反応溶液を室温まで冷却し、水(25mL)でクエンチした。水層を分離し、酢酸エチル(3×35mL)で抽出した。併せた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を減圧で除去した。粗アジ化物(TLCによる純度約90%)を更に精製せずに用いた。H NMR(CDCl):1.40(s,9H),2.45(t,2H,J=6.4Hz),3.33(t,2H,J=5.2Hz),3.53−3.66(m,12H).ESI MS m/z+C1326(M+H),計算値304.18,実測値304.20.
実施例4:13−アミノ−4,7,10−トリオキサドデカン酸tert−ブチルエステル(37);13−アミノ−ビス(4,7,10−トリオキサドデカン酸tert−ブチルエステル)(38)
Figure 2020063254
粗アジド材料(36)(5.0g、〜14.84mmol)をエタノール(80mL)に溶解させ、300mgの10%Pd/Cを加えた。反応系を減圧し、水添反応器を介して2気圧の水素ガスの下で活発に攪拌した。反応は室温で一晩攪拌し、TLCにより出発原料が消失したことが示された。粗反応物は、エタノールでセライトリンスのショートパッドを通過した。溶媒を除去し、メタノール(5%〜15%)及び1%トリエチルアミンの塩化メチレン溶液との混合物を用いて、シリカゲル上でアミンを精製することにより、13−アミノ−4,7,10−トリオキサドデカン酸tert−ブチルエステル(37)(1.83g、収率44%、ESI MS m/z+C1327NO(M+H),計算値278.19,実測値278.30)及び13−アミノ−ビス(4,7,10−トリオキサドデカン酸tert−ブチルエステル)(38)(2.58g、収率32%、ESI MS m/z+C2652NO10(M+H),計算値538.35,実測値538.40)を得た。
実施例5:3−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸塩酸塩(39)
Figure 2020063254
13−アミノ−4,7,10−トリオキサドデカン酸tert−ブチルエステル(37)(0.80g、2.89mmol)のジオキサン溶液(30ml)に、撹拌しながら10mlのHCl(36%)を加えた。0.5時間後、TLC分析により、反応が完了したことが確認され、反応混合物を留去し、エタノールとエタノール/トルエンを共蒸発させて、更に精製することなく、標記生成物の塩酸塩を得た(純度>90%、0.640g、収率86%)。ESI MS m/z+C20NO(M+H),計算値222.12,実測値222.20.
実施例6:13−アミノ−ビス(4,7,10−トリオキサドデカン酸塩酸塩(40)
Figure 2020063254
13−アミノ−ビス(4,7,10−トリオキサドデカン酸tert−ブチルエステル)(38)(1.00g,1.85mmol)のジオキサン溶液(30ml)に、撹拌しながら10mlのHCl(36%)を加えた。0.5時間後、TLC分析により、反応が完了したことが確認され、反応混合物を留去し、エタノールとエタノール/トルエンを共蒸発させて、更に精製することなく、標記生成物の塩酸塩を得た(純度>90%、0.71g、収率91%)。ESI MS m/z+C1836NO10(M+H),計算値426.22,実測値426.20.
実施例7:ビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ブチ−2−インジオエート(9)
Figure 2020063254
ブチ−2−イン−ジカルボン酸(8)(2.0g、17.54mmol)のDMA溶液(100ml)にNHS(5.0g、43.4mmol)及びEDC(12.0g、62.5mmol) を加えた。この混合物を暗所で一晩攪拌し、蒸発させ、SiOカラム
上でEtOAc/DCM(1:10)で溶出して精製することにより、表題化合物(9)を得た(4.10g、収率76%)。ESI MS m/z+C12(M+H),計算値309.03,実測値309.20.
実施例8:4,7−ジオキソデカ−5−イン−ジカルボン酸(15)
Figure 2020063254
ビス(トリメチルシリル)アセチレン(5.0g、29.34mmol)及びヨウ素(0.37g、1.45mmol)のジクロロメタンの攪拌溶液(100mL)に、コハク酸クロリドを(18.11g、116.83mmol)を0℃でゆっくりと滴下して加えた。添加後、TLC(〜2h)で示されるように完全に転化するまで、室温で攪拌した。反応混合物を水(15ml)でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した(3×70ml)。この合併した抽出物を、15%チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、無水NaSO
乾燥し、減圧濃縮した。得られた生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製し(100−200メッシュ、水性フォーム、アセトニトリル中のHOの5%〜10%)、純粋な標記製品を得た(5.50g、収率85%)。ESI MS m/z−C10(M−H),計算値226.05,実測値226.10.
実施例9:(R,R,S,S,R,4R,4’R)−5,5’−(((4,7−ジオキソデカ−5−インジオイル)ビス(アザンジイル))ビス(4−ヒドロキシ−3,1−フェニレン))ビス(4−(2−((1R,3R)−1−アセトキシ−3−(2S,3S)−N,3−ジメチル−2−((R)−1−メチルピペリジン−2−カルボキサミド)ペンタンアミド)−4−メチルペンチル)チアゾール−4−カルボキサミド)−2−メチルペンタン酸)(79)
Figure 2020063254
化合物(9)(25mg、0.081mmol)のTHF溶液(3.0ml)に、(4R)−4−(2−((1R,3R)−1−アセトキシ−3−((2S,3S)−N,3−ジメチル−2−((R)−1−メチルピペリジン−2−カルボキサミド)ペンタンアミド)−4−メチルペンチル)チアゾール−4−カルボキサミド)−5−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルペンタン酸(51)(Huang Y. et al, Med Chem. #44, 249thACS NationalMeetng, Denver, CO, Mar. 22-26, 2015; WO2014009774)(151mg、0.199mmol)のTHF溶液(4.0ml)及び緩衝液(4ml、100mM NaHPO、pH7.0)を加えた。室温で4時間撹拌した後、混合物を濃縮し、C−18分取HPLC(250mm×ID20mm)で精製し、水/エタノール(55分で90%水から50%水、v=15ml/min)で溶出した。製品を含む分画を集めて濃縮し、エタノール/ヘキサンで結晶化することにより、標題化合物を得た(73mg、収率53%)。ESI MS m/z+C8612212NaO20(M+Na),計算値1729.83,実測値1730.10.
実施例10:14,17−ジオキソ−4,7,10,21,24,27−ヘキサオキサ−13,18−ジアザトリアコント−15−イン−1,30−ジカルボン酸(86)
Figure 2020063254
3−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸塩酸塩(3
9)(601mg、2.33mmol)のTHF(6ml)及び緩衝液(150mM NaHPO、pH7.2、4ml)の混合溶液に、ビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ブチ−2−インジオエート(9)(350mg、1.13mmol)を加えた。暗所において室温で4時間撹拌した後、混合物を濃縮し、SiOカラムを用いて水/アセトニトリル(1:9)で溶出させることにより精製した。製品を含む分画を集めて濃縮することにより、標題化合物を得た(345mg、収率59%)。ESI MS m/z−C223612(M−H),計算値519.22,実測値519.30.
実施例11:13,18−ビス(2−(2−(2−(2−カルボキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−14,17−ジオキソ−4,7,10,21,24,27−ヘキサオキサ−13,18−ジアザトリアコント−15−イン−1,30−ジカルボン酸(87)
Figure 2020063254
13−アミノ−ビス(4,7,10−トリオキサドデカン酸塩酸塩(40)(650mg、1.40mmol)のTHF(6ml)及び緩衝液(150mM NaHPO、pH7.2、4ml)の混合溶液に、ビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)ブチ−2−インジオエート(9)(190mg、0.61mmol)を加えた。暗所において室温で4時間撹拌した後、混合物を濃縮し、C−18分取HPLC(250mm×ID30mm)で精製し、水/エタノール(55分で90%水から50%水、v=35ml/min)で溶出した。製品を含む分画を集めて濃縮することにより、標題化合物を得た(287mg、収率51%)。ESI MS m/z−C406722(M−H),計算値927.42,実測値928.30.
実施例12:ビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)14,17−ジオキソ−4,7,10,21,24,27−ヘキサオキサ−13,18−ジアザトリアコント−15−イン−1,30−ジオエート(88)
Figure 2020063254
14,17−ジオキソ−4,7,10,21,24,27−ヘキサオキサ−13,18
−ジアザトリアコント−15−イン−1,30−ジカルボン酸(86)(340mg、0.653mmol)のDMA溶液(6ml)にNHS(225mg、1.96mmol)及びEDC(401mg、2.08mmol)を加えた。この混合物を暗所で一晩攪拌し、蒸発させ、SiOカラム上でEtOAc/DCM(5:1)で溶出して精製することにより、表題化合物(88)を得た(330mg、収率71%)。ESI MS m/z+C304316(M+H),計算値715.26,実測値715.20.
実施例13:ビス(2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)13,18−ビス(2−(2−(2−(3−((2,5−ジオキソピロリジン−1−イル)オキシ)−3−オキソプロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−14,17−ジオキソ−4,7,10,21,24,27−ヘキサオキサ−13,18−ジアザトリアコント−15−イン−1,30−ジオエート(89)
Figure 2020063254
13,18−ビス(2−(2−(2−(2−カルボキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)−14,17−ジオキソ−4,7,10,21,24,27−ヘキサオキサ−13,18−ジアザトリアコント−15−イン−1,30−ジカルボン酸(87)(280mg、0.301mmol)のDMA溶液(6ml)にNHS(105.0mg、0.913mmol)及びEDC(200mg、1.04mmol)を加えた。この混合物を暗所で一晩攪拌し、蒸発させ、SiOカラム上でエタノール/DCM(1:10〜1:5)で溶出して精製することにより、表題化合物(89)を得た(249mg、収率63%)。ESI MS m/z+C568130(M+H),計算値1317.49,実測値1317.80.
実施例14:(R,R,S,S,R,4R,4’R)−5,5’−(((14,17−ジオキソ−4,7,10,21,24,27−ヘキサオキサ−13,18−ジアザトリアコント−15−イン−1,30−ジオイル)ビス(アザンジイル))ビス(4−ヒドロキシ−3,1−フェニレン))ビス(4−(2−((1R,3R)−1−アセトキシ−3−(2S,3S)−N,3−ジメチル−2−((R)−1−メチルピペリジン−2−カルボキサミド)ペンタンアミド)−4−メチルペンチル)チアゾール−4−カルボキサミド)−2−メチルペンタン酸)(90)
Figure 2020063254
化合物(88)(30mg、0.042mmol)のTHF溶液(3.0ml)に、(4R)−4−(2−((1R,3R)−1−アセトキシ−3−((2S,3S)−N,3−ジメチル−2−((R)−1−メチルピペリジン−2−カルボキサミド)ペンタンアミド)−4−メチルペンチル)チアゾール−4−カルボキサミド)−5−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルペンタン酸(51)(Huang Y. et al, Med Chem. #44, 249thACS NationalMeetng, Denver, CO, Mar. 22-26, 2015; WO2014009774)(80mg、0.107mmol)のTHF溶液(4.0ml)及び緩衝液(4ml、100mM NaHPO、pH7.0)を加えた。室温で4時間撹拌した後、混合物を濃縮し、C−18分取HPLC(250mm×ID20mm)で精製し、水/エタノール(55分で95%水から50%水、v=15ml/min)で溶出した。製品を含む分画を集めて濃縮し、エタノール/ヘキサンで結晶化することにより、標題化合物を得た(48mg、収率56%)。ESI MS m/z+C981471426(M−H),計算値2000.01,実測値2000.40.
実施例15:化合物90と抗体との共役体(91)
Figure 2020063254
pH6.0〜8.0で10mg/mlハーセプチンの2.0mLの混合物に、100mM NaHPOのPBS緩衝液0.70〜2.0mL、pH6.5〜7.5の緩衝液、TCEP(28μl、水中20mM)、及び化合物90(14μl、DMA中20mM)を添加した。この混合物を室温で一晩連続インキュベートした後、G−25カラムで100mM NaHPO、50mM NaCl緩衝液(pH6.0〜7.5)により溶出させて混合物を精製し、13.1〜14.9mlの緩衝液において、16.8〜17.9mgの共役体化合物(91)を得た(収率87%)。UPLC−Qtof質量スペクト
ルで決定された薬剤/抗体比(DAR)は4.0であった。SEC HPLC(東ソーバイオサイエンス、Tskgel G3000SW、7.8mmID×30cm、0.5ml/min、100min)により96〜99%のモノマーを分析し、SDS−PAGEゲルで単一のバンドが測定された。
実施例16:化合物(92)(架橋連結体あたり4個のチューブリシン類縁体を含む。)
Figure 2020063254
化合物(89)(35mg、0.026mmol)のTHF溶液(3.0ml)に、(4R)−4−(2−((1R,3R)−1−アセトキシ−3−((2S,3S)−N,3−ジメチル−2−((R)−1−メチルピペリジン−2−カルボキサミド)ペンタンアミド)−4−メチルペンチル)チアゾール−4−カルボキサミド)−5−(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルペンタン酸(51)(Huang Y. et al, Med Chem. #44, 249thACS NationalMeetng, Denver, CO, Mar. 22-26, 2015; WO2014009774)(100.6mg、0.132mmol)のTHF溶液(4.0ml)及び緩衝液(4ml、100mM NaHPO、pH7.0)を加えた。室温で4時間撹拌した後、混合物を濃縮し、C−18分取HPLC(250mm×ID20mm)で精製し、水/エタノール(50分で95%水から50%水、v=15ml/min)で溶出した。製品を含む分画を集めて濃縮し、エタノール/ヘキサンで結晶化することにより、標題化合物(92)を得た(47.6mg、収率47%)。ESI MS m/z−C1922912650(M−H),計算値3890.00,実測値3890.30.
実施例17:化合物92と抗体との共役体(93)
Figure 2020063254
pH6.0〜8.0で10mg/mlハーセプチンの2.0mLの混合物に、100mM NaHPOのPBS緩衝液0.70〜2.0mL、pH6.5〜7.5の緩衝液、TCEP(28μl、水中20mM)、及び化合物92(14μl、DMA中20mM)を添加した。この混合物を室温で2〜16時間インキュベートし、次いでDHAA(135μl、50mM)を添加した。室温で一晩連続インキュベートした後、G−25カラムで100mM NaHPO、50mM NaCl緩衝液により溶出させて混合物を精製し、16.9〜17.7mgの共役体化合物92を得た(収率〜85%)。UPLC−Qtof質量スペクトルで決定された薬剤/抗体比(DAR)は8.0であった。SEC HPLC(東ソーバイオサイエンス、Tskgel G3000SW、7.8mmID×30cm、0.5ml/min、100min)により96〜99%のモノマーを分析し、SDS−PAGEゲルで単一のバンドが測定された。
実施例18:T−DM1と比較した共役体91及び93のインビトロ細胞毒性評価
細胞毒性アッセイのため細胞株として、ヒト白血病細胞株HL−60、ヒト胃癌細胞株NCI−N78、ヒト侵襲性管癌細胞株BT−474、及びヒト卵巣癌細胞株SKOV3を使用した。HL−60、N87、及びBT−474細胞のために、これらの細胞を10%FBS含有RPMI−1640で培養した。SKOV3細胞については、10%FBS含有マッコイの5A培地で培養した。アッセイを実行するために、細胞(180μl、6000細胞)を96ウェルプレートのウェルにそれぞれ加え、37℃、5%COで24時間インキュベートした。次いで、適切な細胞培養培地(総量、0.2mL)中で、細胞を種々の濃度の試験用化合物(20μl)で処理した。コントロールウェルは、細胞と培地を含むが、試験化合物を欠いている。プレートを37℃、5%COで120時間インキュベートした。MTT(5mg/ml)をウェル(20μl)に添加し、プレートを37℃で1.5時間インキュベートした。その後、培地を注意深く除去し、DMSO(180μl)を加えた。15分間振とうした後、620nmの基準フィルタを用いて490nmと570nmで吸光度を測定した。阻害率%は次の式に従って計算された:阻害率抑%=[1−(分析値−ブランク)/(コントロール−ブランク)]×100
細胞毒性の結果:
Figure 2020063254
N87細胞に対する共役体91の特異性は185(IC50>20/IC50=0.108)以上であり、SK−OV−3細胞に対しては225を超えていた。N87細胞に対する共役体93の特異性は270(IC50>10/IC50=0.037)以上であり、SK−OV−3細胞に対しては344を超えていた。N87細胞に対する共役体T−DM1の特異性は55(IC50>15/IC50=0.27)以上であり、SK−OV−3細胞に対しては78を超えていた。
共役体91と共役体93は両方とも、市販の共役体T−DM1よりも極めて強力であった。DAR=8を有する共役体93は、DAR=4を有する共役体91よりも3倍強力であった。

Claims (29)

  1. 式(I)の架橋連結体化合物:
    Figure 2020063254

    式中、
    前記連結体上のアセチレンジカルボキシル基は、細胞結合剤の硫黄原子の対と反応することができ;
    及びZは、細胞毒性剤と反応することができる同一又は異なる官能基であり、該官能基Z又はZは、ジスルフィド結合、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、アミン(二級、三級若しくは四級)、イミン、シクロヘテロアルカン、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミド結合を介して、細胞毒性剤と結合することができ;
    及びRは、同じか又は異なり、且つ、不存在、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0〜約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、又はこれらの組み合わせであり;
    追加的に、R及びRはそれぞれ、X又はXとZ又はZとを共有的に結合するC、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、好ましくは0〜500原子を有し、;R及びRの形成に用いられる原子は、アルキレート(alkylate)、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しくはヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせを形成するような、化学的に関連する全ての方法で結合してもよい;
    及びXはそれぞれ独立に、N(R)、O、S、又はCHから選択され;
    は、H、炭素数1〜6の直鎖状アルキル、炭素数3〜6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1〜6のエステル、エーテル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0〜約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、又はこれらの組み合わせである。
  2. 式(II)の細胞結合剤−薬剤共役化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    Cbは、細胞結合剤、好ましくは抗体を表す;
    ブラケット (括弧)の内部には、一対のジスルフィド結合を介して、前記細胞結合分
    子と共役された連結体−薬剤成分であり;
    「Drug」及び「Drug」は、アルキル、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシルアミン、ヒドロキサム酸、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、カルバメート、カーボネート、複素環、ヘテロアルキル、ヘテロ芳香環、若しくはアルコキシム結合、又はその組み合わせによって、架橋連結体を介して前記細胞結合分子と連結した、同一の又は異なる細胞毒性剤又は薬物を表し;
    nは1〜20であり;
    、R、X、及びXは、前述の請求項1に記載のものと同じである。
  3. 式(III)の化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    Cb、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、請求項1及び2と同じ定義である。
  4. 式(IV)の化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    Drug、Drug、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、請求項1及び2と同じ定義である。
  5. 前記アセチレンジカルボキシル基は、以下に示すスキーム(Ia)のように、アセチレンジカルボン酸又はその酸誘導体の縮合と、その末端にアミン(1°又は2°アミン)、
    アルコール、又はチオールを含む他の成分との縮合によって合成される、請求項1に記載の式(I)の架橋連結体化合物:
    Figure 2020063254

    式中、
    Xは、N(R)、O、又はSとして請求項1で定義されたX及び/又はXであり;
    Rは、請求項1で定義されたR及び/又はRであり;
    Lv及びLvは、同一の又はそれぞれ独立して、OH;F;Cl;Br;I;ニトロフェノール;N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS);フェノール;ジニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロロフェノール;1−ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレート;2−エチル−5−フェニルイソキサゾリウム−3’−スルホネート、自己で形成した、若しくは他の無水物、例えば酢酸無水若しくはギ酸無水物と共に形成された無水物;あるいは、中間体分子ペプチドカップリング反応のための、又はミツノブ反応のための縮合試薬により生成生成する中間体であり、例えば、縮合試薬は:EDC(N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド)、DCC(ジシクロヘキシル−カルボジイミド)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N−シクロヘキシル−N’−(2−モルホリノエチル)カルボジイミドとメソ−p−トルエンスルホナート(CMC、又はCME−CDI)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)、TBTU(O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、クロロ−N,N,N’,N’−テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム−3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU)、1−[(ジメチルアミノ)(モルホリノ)メチレン]−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イウム−3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HDMA)、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリジニウムヘキサフルオロホスファート(CIP)、クロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyCloP)、フルオロ−N,N,N’,N’−ビス(テトラメチレン)ホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(BTFFH)、N,N,N’,N’−テトラメチル−S−(1−オキシド−2−ピリジル)チウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O−(2−オキソ−1(2H)ピリジル)−N,N,N’,N’−テトラメチルチウロニウムテトラフルオロボラート(TPTU)、S−(1−オキシド−2−ピリジル)−N,N,N’,N’−テトラメチルチウロニウムテトラフルオロボラート、O−[(エトキシカルボニル)シアノ−メチルエンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HOTU)、(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ−モルホリノ−カルベニウムヘキサフルオロホスファート(COMU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−ビス(テトラメチレン)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBPyU)、N−ベンジル−N’−シクロヘキシルカルボジイミド(重合体結合と共に、あるいはなし)、ジピロリジノ(N−スクシンイミジルオキシ)−カルベニウムヘキサフルオロホスファート(HSPyU)、クロロジピロリジノカルベニウムヘキサフルオロホスファート(PyCIU)、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニウムテトラフルオロボレート(CIB)、(ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)ジピペリジノカルベニウムヘキサフルオロホスファート(HBPipU)、O−(6−クロロベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TCTU)、ブロモトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BroP)、プロピルホスホン酸無水物(PPACA、TsP(登録商標))、2−モルホリノエチルイソシアニド(MEI)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(N−スクシンイミジル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HSTU)、2−ブロモ−1−エチル−ピリジニウムテトラフルオロボレート(BEP)、O−[(エトキシカ
    ルボニル)シアノメチレンアミノ]−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TOTU)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(MMTM,DMTMM)、N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(N−スクシンイミジル)ウロニウムテトラフルオロボレート(TSTU)、O−(3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン−3−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TDBTU)、1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADD)、ジ−(4−クロロベンジル)アゾジカルボキシレート(DCAD)、ジ−tert−ブチル アゾジカルボキシレート(DBAD)、ジイソプロピル アゾジカルボキシレート(DIAD)、ジエチル アゾジカルボキシレート(DEAD)。
  6. 前記アセチレンジカルボキシル基が、次の反応式(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、及び(Ih)として描かれる、ビス(トリメチルシリル)
    アセチレン、又はアセチレンビス−マグネシウム(グリニャール試薬)、又はアセチレンビス−リチウム(ジ−リチオアセチレン)、又は他のジ金属アセチリドと、酸ハロゲン化物又は酸無水物との縮合を介して合成される、請求項1に記載の式(I)の架橋連結体化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    MがNa、K、Li、Cu、CuLi、Sn、Ti、Ca、Mg、又はZnである。
  7. 請求項2及び4の式(II)及び(IV)において、Drug及びDrugが、同一であるか又は以下から独立に選択されている:
    1)化学療法剤:a)アルキル化剤:ナイトロジェンマスタード:クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、ダカルバジン、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキサイド、マンノムスチン、ミトブロニトール、メルファラン、ピポブロマン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、
    チオテパ、トロホスファミド、ウラシルマスタード;CC−1065(アドゼレシン、カルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体を含む。);デュオカルマイシン(合成類似体、KW−2189及びCBI−TMIを含む。);ベンゾジアゼピン二量体(ピロロベンゾジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアヂアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体);ニトロソ尿素化合物:(カルムスチン、ロムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン);アルキルスルホネート(ブスルファン、トレオスルファン、イムプロ
    スルファン及びピポスルファン);トリアゼン(ダカルバジン);白金含有化合物:(カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン);ベンゾドパ、カルボクオン、メツレドパ及びウレドパ等のアジリジン類;エチレンイミン類、並びにアルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド及びトリエチレンチオホスホルアミンを含むメチラメラミン類;b)植物アルカロイド:ビンカアルカロイド類:(ビンクリスチン,ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ナベルビン); タキソイド類:(パクリタキセル、ドセタキセル);及びこれらの類似体、メイタンシノイド類(DM1、DM2、DM3、DM4、メイタンシン、アンサマイトシン)及びこれらの類似体、クリプトフィシン類(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);エポチロン類、エリュテロビン類、ディスコデルモライド、ブリオスタチン類、ドロスタチン類、オーリスタチン類、チューブリシン類、セファロスタチン類;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;c)DNAトポイソメラーゼ阻害剤:[エピポドフィリン類:(9−アミノカンプトテシン、カンプトテシン、クリスナトール、ダウノマイシン、エトポシド、リン酸エトポシド、イリノテカン、ミトキサントロン、ノバントロン、レチノイン酸(レチノール類)、テニポシド、トポテカン、9−ニトロカンプトテシン(RFS 2000);マイトマイシン類:(マイトマイシンC))];d)代謝拮抗剤:{[抗葉酸:ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤:(メトトレキサート、トリメトレキサート、デノプテリン、プテロプテリン、アミノプテリン(4−アミノプテロイン酸)、又はその他の葉酸類似体);IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(ミコフェノール酸、チアゾフリン、リバビリン、EICAR);リボヌクレオチド還元酵素阻害薬(ヒドロキシウレア、デフェロキサミン)];[ピリミジン類似体:ウラシル類似体(アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カペシタビン(ゼローダ)、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、5−フルオロウラシル、フロクスウリジン、ラルチトレキセド(トミュデックス));シトシン類似体:(シタラビン、シトシンアラビノシド、フルダラビン);プリン類似体:(アザチオプリン、フルダラビン、メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン)];フォリン酸等の葉酸補充剤};e)ホルモン療法剤:{受容体拮抗薬:[抗エストロゲン:(メゲストロール、ラロキシフェン、タモキシフェン);LHRHアゴニスト:(ゴセレリン、酢酸リュープロリド);抗アンドロゲン:(ビカルタミド、フルタミド、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、ゴセレリン、リュープロリド、メピチオスタン、ニルタミド、テストラクトン、トリロスタン、及び他のアンドロゲン阻害剤)];レチノイド類/三角筋:[ビタミンD3類似体:(CB1093、EB1089、KH1060、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール);光線力学的療法剤:(ベルテポルフィン、フタロシアニン、光増感剤Pc4、デメトキシ−ヒポクレリンA);サイトカイン類:(インターフェロンα、インターフェロンγ、腫瘍壊死因子(TNF)、TNFドメイン含有ヒトタンパク質)]};f)キナーゼ阻害剤:BIBW2992(抗EGFR/Erb2)、イマチニブ、ゲフィチニブ、ペガプタニブ、ソラフェニブ、ダサチニブ、スニチニブ、エルロチニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、バンデタニブ、E7080(抗VEGFR2)、ムブリチニブ、ポナチニブ(AP24534)、バフェチニブ(INNO−406)、ボスチニブ(SKI−606)、カボザンチニブ、ビスモデギブ、イニパリブ、ルキソリチニブ、CYT387、アキシチニブ、チボザニブ、ソラフェニブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、トラスツズマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、イスピネシブ;g)抗生物質:エンジイン系抗生物質(カリケアマイシン類、特に、カリケアマイ
    シンγ1、δ1、α1及びβ1;ダイネミシンA及びデオキシダイネミシンを含むダイネミシン;エスペラミシン、ケダルシジン、C−1027、マズロペプチン、並びにネオカルジノスタチンクロモフォア及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォア、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、アンスラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン類、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;f)その他のカテゴリー:ポリケチド(アセトゲニン類)、特にブラタシン及びブラタシノン;ゲムシタビン、エポキソミシン類(カルフィルゾミブ)、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドマイド、トセドスタット、ザイブレスタット、PLX4032、STA−9090、スチムバックス(Stimuvax)、アロベクチン−7、ザイゲバ、プロベンジ、エルボイ、イソプレニル化阻害剤(ロバスタチン)、ドーパミン作動性神経毒(1−メチル−4−フェニルピリジンイオン)、細胞周期阻害剤(スタウロスポリン)、アクチノマイシン類(アクチノマイシンD、ダクチノマイシン)、ブレオマイシン類(例えば,ブレオマイシンA2、ブレオマイシンB2、ペプロマイシン)、アントラサイクリン類(例えば,ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、エピルビシン、ピラルビシン、ゾルビシン、ミトキサントロン、MDR阻害剤(ベラパミル)、Ca2+ATP阻害剤(タプシガルギン)、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、バルプロ酸、モセチノスタット(MGCD0103)、ベリノスタット、PCI−24781、エンチノスタット、SB939、レスミノスタット、ギビノスタット、AR−42、CUDC−101、スルフォラファン、トリコスタチンA);タプシガルギン、セレコキシブ、グリタゾン類、エピガロカテキンガレート、ジスルフィラム、サリノスポラミドA、抗副腎薬、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;アセグラトン;アルドホスファミドクリコシド;アミノレブリン酸;アラビノシド、ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン、デメコルシン、ジアジコン、エルフォルニチン(DFMO)、酢酸エリプチニウム、エトクルシド、硝酸ガリウム、ガシトシン、ヒドロキシ尿素;イバンドロネート、レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;モピダモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テニュアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン類(特に、T2トキシン、ベルカリンA、ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン、siRNA、アンチセンス医薬、並びに核酸分解酵素;
    2)抗自己免疫疾患薬:シクロスポリン、シクロスポリンA、アザチオプリン、アミノカプロン酸、ブロモクリプチン、クロラムブシル、クロロキン、シクロホスファミド、コルチコイド(ホルモン剤、ベタメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾンプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、フルオコルトダナゾール、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン)、デヒドロイソアンドロステロン、エタネルセプト、ヒドロキシクロロキン、インフリキシマブ、メロキシカム、メトトレキサート、ミコフェノール酸モフェチル、シロリムス、タクロリムス、プレドニゾン;
    3)抗感染薬:a)アミノグリコシド類:アミカシン、アストロマイシン、ゲンタマイシン(ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン)、ハイグロマイシン、カナマイシン(アミカシン、アルベカシン、アミノデオキシカナマイシン、ジベカシン、トブラマ
    イシン)、ネオマイシン(ネオマイシンB、パロモマイシン、リボスタマイシン)、ネチルマイシン, スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ベルダミシン;b)アンフェニコール類:アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、フロルフェニコール、チアンフェニコール;c)アンサマイシン類:ゲルダナマイシン、ハービマイシン;d)カルバペネム類:ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム/シラスタチン、メロペネム、パニペネム;e)セフェム類:カルバセフェム(ロラカルベフ)、セファセトリル、セファクロル、セフラジン、セファドロキシル、セファロニウム、セファロリジン、セファロチン又はセファロスポリン、セファレキシン、セファログリシン、セファマンドール、セファピリン、セファトリジン、セファザフル、セファゼドン、セファゾリン、セフブペラゾン、セフカペン、セフダロキシム、セフェピム、セフミノックス、セフォキシチン、セフプロジル、セファロスポリン、セフテゾル、セフロキシム、セフィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフメノキシム、セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セホラニド、セフォタキシム、、セフォチアム、セフォゾプラン、セファレキシン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム、セフポドキシム、セフプロジル、セフキノム、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファゾリンフラン、セファマイシン(セフォキシチン、セフォテタン、セフメタゾール)、オキサセフェム(フロモキセフ、ラタモキセフ);f)糖ペプチド類:ブレオマイシン、バンコマイシン(オリタバンシン、テラバンシン)、テイコプラニン(ダルババンシン)、ラモプラニン、キュービシン;g)グリシルサイクリン類:チゲサイクリン;h)β−ラクタマーゼ阻害剤:ペナム(スルバクタム、タゾバクタム)、クラバム(クラブラン酸);i)リンコサミド類:クリンダマイシン、リンコマイシン;j)リポペプチド類:ダプトマイシン、A54145、カルシウム依存性抗生物質(CDA);k)マクロライド類:アジスロマイシン、セスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、フルリスロマイシン、ジョサマイシン、ケトライド(テリスロマイシン、エセスロマイシン)、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、リファマイシン(リファンピシンン、リファンピン、リファブチン、リファペンチン)、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン、タクロリムス(FK506)、トロレアンドマイシン、テリスロマイシンン;l)モノバクタム類:アズトレオナム、チゲモナム;M)オキサゾリジノン類:リネゾリド;N)ペニシリン類:アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、アジドシリン、アズロシリン、ペニシリン、ベンザチンペニシリン、フェノキシベンザチンペニシリン、クロメトシリン、プロカインペニシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、クロキサシリン、ジクロキサシリン、セファロスポリン、フルクロキサシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、メズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリンナトリウム、フェネチシリン、ペニシリン、フェネチシリン、ペニシリン、ピペラシリン、プロピシリン、スルベニシリン、テモシリン、チカルシリン;o)ポリペプチド類:バシトラシン、ポリミキシンE、ポリミキシンB; p)キノロン類:アラトロフロキサシン、バロフロキサシン、シプロフロキサシン、クリナフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、エンロフロキサシン、オフロキサシン、ガレノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、グレパフロキサシン、カノトロバフロキサシン(kanotroafloxacin)、レボフロキサシン、ロメフロキサシン、マルボフロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシン、オルビフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、トロバフロキサシン、グレパフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロキサシン、トロバフロキサシン;q)ストレプトゾトシン類:プリスチナマイシン、キヌプリスチン/ダルホプリスチン;r)スルホンアミド類:マフェニド、プロントジル、スルファセタミド、スルファメトキサゾール、スルファニルアミド、スルファサラジン、スルファフラゾール、トリメトプリム、トリメトプリム - スル
    ファメトキサゾール(コトリモキサゾール);s)ステロイド系抗菌薬:例えば、フシジ
    ン酸;t)テトラサイクリン類:ドキシサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピサイクリン、ロリテトラサイクリン、テトラサイクリン、グリシルサイクリン(チゲサイクリン);u)他のタイプの抗生物質:アンノナシン、アルスフェナミン、バクトプレノール阻害剤(バシトラシン)、DADAL/AR阻害剤(サイクロセリン)、ジクチオスタチン、ディスコデルモライド、エレウテロビン、エポチロン、エタンブトール、エトポシド、ファロペネム、フシジン酸、フラゾリドン、イソニアジド、ラウリマリド、メトロニダゾール、ムピロシン、マイコラクトン、NAM合成阻害剤(ホスホマイシン)、ニトロフラントイン、パクリタキセル、プラテンシマイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、リファンピン(リファンピシン)、タゾバクタムチニダゾール、ウバリシン;
    4)抗ウイルス薬:a)侵入/融合阻害剤:アプラビロック、マラビロク、ビクリビロック、gp41(エンフビルチド)、PRO140、CD4(イバリズマブ);b)インテグラーゼ阻害剤:ラルテグラビル、エルビテグラビル、グロボイドナンA;c)成熟阻害剤:ベビリマット、ヴィヴィコン;d)ノイラミニダーゼ阻害剤:オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル;e)ヌクレオシド及びヌクレオチド:アバカビル、アシクロビル、アデフォビル、アムドキソビル、アプリシタビン、ブリブジン、シドフォビル、クレブジン、デキセルブシタビン、ジダノシン(DDI)、エルブシタビン、エムトリシタビン(FTC)、エンテカビル、ファムシクロビル、フルオロウラシル(5−FU)、3’−フルオロ置換2’,3’−デオキシヌクレオシド類似体(3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシチミジン(FLT)及び3’−フルオロ−2’,3’−ジデオキシグアノシン(FLG)、ホミビルセン、ガンシクロビル、イドクスウリジン、ラミブジン(3TC)、L−ヌクレオシド(β−L−チミジン、β−L−2’−デオキシシチジン)、ペンシクロビル、ラシビル、リバビリン、スタンピジン、スタブジンセット(d4T)、タリバビリン(ビラミジン)、テルビブジン、テノホビル、トリフルリジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ザルシタビン(ddC)、ジドブジン(AZT);f)非ヌクレオシド:アマンタジン、アテビリジン、カプラビリン、ジアリールピリミジン(エトラビリン、リルピビリン)、デラビルジン、ドコサノール、エミビリン、エファビレンツ、ホスカルネット(ホスホリルギ酸)、イミキモド、インターフェロンα、ロビリド、ロデノシン、メチサゾン、ネビラピン、NOV−205、ペグインターフェロンα、ポドフィロトキシン、リファンピシン、リマンタジン、レシキモド(R−848)、トロマンタジン;g)プロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、プレコナリル、リトナビル、サキナビル、テラプレビル(VX−950)、チプラナビル;H)抗ウイルス薬の他のタイプ:アブザイム、アルビドール、カラノリドA、セラゲニン、シアノビリン−N、DAPY、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ホスカルネット、グリフィスシン、タリバビリン(ビラミジン)、ヒドロキシカルバミド、KP−1461、プレコナリル、ポートマントー阻害剤、リバビリン、セリシクリブ;
    5)H、11C、14C、18F、32P、35S、64Cu、68Ga、86Y、99Tc、111In、123I、124I、125I、131I、133Xe、177Lu、211At、及び213Biから選択される放射性同位元素(放射性核種);
    6)UV光、蛍光光、IR光、近IR光、視覚光のようなある種の光を吸収する能力を有する発色団分子;黄色素胞、赤色素胞、虹色素胞、白色素胞、黒色素胞、青色素胞、及び蛍光体のクラス又はサブクラスであって、前記蛍光体は、光で光を再放射する蛍光性化学物質、視覚的光感受性分子、発光分子、ルミネッセンス分子、ルシフェリン化合物のクラスまたはサブクラス、可視光伝達分子、発光分子、ルミネセンス分子、ルシフェリン化合物;例えば、以下の非タンパク質有機蛍光体:キサンテン誘導体(フルオレセイン、ローダミン、オレゴングリーン、エオシン、及びテキサスレッド);シアニン誘導体(シアニン、インドカルボシアニン、オキサカルボシアニン、チアカルボシアニン、及びメロシアニン);スクアレン誘導体及び環置換スクアライン(Seta、SeTau、及びSq
    uare色素を含む);ナフタレン誘導体(ダンシル及びプロダン誘導体);クマリン誘導体;オキサジアゾール誘導体(ピリジルオキサゾール、ニトロベンゾキサジアゾール、及びベンゾオキサジアゾール);アントラセン誘導体(DRAQ5、DRAQ7、及びCyTRAK Orangeを含むアントラキノン類);ピレン誘導体(カスケードブルー等);オキサジン誘導体(ナイルレッド、ナイルブルー、クレシルバイオレット、オキサジン170等)。アクリジン誘導体(プロフラビン、アクリジンオレンジ、アクリジンイエロー等)。アリールメチン誘導体(オーラミン、クリスタルバイオレット、マラカイトグリーン)。テトラピロール誘導体(ポルフィン、フタロシアニン、ビリルビン); 以下の蛍光体化合物の任意の類縁体及び誘導体:CF色素(Biotium)、DRAQ及びCyT
    RAKプローブ(Bio-Status)、BODIPY(Invitrogen)、Alexa Fluor(Invitrogen)、DyLight Fluor(Thermo Scientific、Pierce)、Att
    o及びTrancy(Sigma Aldrich)、FluoProbes(Interchim)、Abberior色素(Abberior)、DY及びMegaStokes色素(Dyomics)、Sulf
    oCy色素(Cyandye)、HiLyte Fluor(AnaSpec)、Seta、SeTau及びSquare色素(SETA BioMedicals)、Quasar及びCal Flour色素(Biosearch Technologies)、SureLight色素(APC、RPEPerCP、フィコビリソーム)(Columbia Biosciences)、APC、APCXL、RPE、BPE(Phyco-Biotech)、アロフィコシアニン(APC)、アミノクマリン、APC−Cy7共役
    体、BODIPY−FL、カスケードブルー、Cy2、Cy3、Cy3.5、Cy3B、Cy5、Cy5.5、Cy7、フルオレセイン、FluorX、ヒドロキシクマリン、リサミンローダミンB、ルシファーイエロー、メトキシクマリン、NBD、Pacific
    Blue、Pacific Orange、PE−Cy5共役体、PE−Cy7共役体、PerCP、R−フィコエリトリン(PE)、Red613、Seta−555−アジド、Seta−555−DBCO、Seta−555−NHS、Seta−580−NHS、Seta−680−NHS、Seta−780−NHS、Seta−APC−780、Seta−PerCP−680、Seta−R−PE−670、SeTau380−NHS、SeTau405−マレイミド、SeTau405−NHS、SeTau425−NHS、SeTau647−NHS、テキサスレッド、TRITC、TruRed、X−ローダミン、7−AAD(7−アミノアクチノマイシンD、CG選択性)、アクリジンオレンジ、クロモマイシンA3、CyTRAKオレンジ(Biostatus、赤色励起暗)、DA
    PI、DRAQ5、DRAQ7、エチジウムブロマイド、ヘキスト33258、ヘキスト33342、LDS751、ミスラマイシン、ヨウ化プロピジウム(PI)、SYTOXブルー、SYTOXグリーン、SYTOXオレンジ、チアゾールオレンジ、TO−PRO:シアニン単量体、TOTO−1、TO−PRO−1、TOTO−3、TO−PRO−3、YOseta−1、YOYO−1。細胞研究のために本発明の連結体に連結させることができる蛍光色素は、以下の化合物又はその誘導体から選択される:DCFH(2’7’ジクロロジヒドロ−フルオレセイン、酸化型)、DHR(ジヒドロローダミン123、酸化型、光が酸化を触媒する)、Fluo−3(AMエステル、pH>6)、Fluo−4(AMエステル、pH7.2)、Indo−1(AMエステル、低/高カルシウム(Ca2+))、SNARF(pH6/9)、アロフィコシアニン(APC)、AmCyan1(四量体、Clontech)、AsRed2(四量体、Clontech)、Azamiグリーン(単量体、MBL)、アズライト、B−フィコエリトリン(BPE)、セルリアン、CyPet、
    DsRed単量体(Clontech)、DsRed2(「RFP」、Clontech)、EBFP、EBFP2、ECFP、EGFP(弱二量体、Clontech)、エメラルド(弱二量体、Invitrogen)、EYFP(弱二量体、Clontech)、GFP(S65A変異体)、GFP(S65C変異体)、GFP(S65L変異体)、GFP(S65T変異体)、GFP(Y66F変異体)、GFP(Y66H変異体)、GFP(Y66W変異体)、GFPuv、HcRed1、J−Red、カチューシャ、Kusabira Orange(単量体、MBL)
    、mCFP、mCherry、mCitrine、Midriishi Cyan(二量体、MBL)、mKate(TagFP635、単量体、Evrogen)、mKeima−Red
    (単量体、MBL)、mKO、mOrange、mPlum、mRaspberry、mR
    FP1(単量体、Tsien Lab)、mStrawberry、mTFP1、mTurquoise2、P3(フィコビリソーム複合体)、Peridinin Chlorophyll(PerCP)、R−フィコエリトリン(RPE)、T−Sapphire、TagCFP(二量体、Evrogen)、TagGFP(二量体、Evrogen)、TagRFP(二量体、Evrogen)、TagYFP(二量体、Evrogen)、tdTomato(タンデム二量体)、トパーズ、TurboFP602(二量体、Evrogen)、TurboFP63
    5(二量体、Evrogen)、TurboGFP(二量体、Evrogen)、TurboRFP(二量体、Evrogen)、TurboYFP635(二量体、Evrogen)、ビーナス、天然型GFP、YPet、Zsグリーン1(四量体、Clontech)、Zsイエロー1(四量体、Clontech)。
    7)薬学的に許容される、上記の任意の薬物の塩、酸、又は誘導体。
  8. 前記「Drug」及び「Drug」は発色団であり、検出、モニタリング、又は前記細胞結合分子、及び/又は前記共役体と標的、特に、標的細胞との相互作用及び/又は機能の研究のために使用することができる、請求項2及び4に記載の式(II)及び(IV)の化合物。
  9. 前記「Drug」及び「Drug」は、好ましくはチューブリシン類、カリケアマイシン類、オーリスタチン類、メイタンシノイド類、CC−1065類似体、ダウノルビシン及びドキソルビシン化合物、タキサノイド類(タキサン類)、クリプトフィシン類、エポチロン類、ベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)、カリケアマイシン類及びエンジイン類抗生物質、アクチノマイシン、アザセリン類、ブレオマイシン類、エピルビシン、タモキシフェン、イダルビシン、ドラスタチン類/オーリスタチン類(例えば、モノメチルオーリスタチンE、MMAE、MMAF、オーリスタチンPYE、オーリスタチンTP、オーリスタチン2−AQ、6−AQ、EB(AEB)、及びEFP(AEFP))、デュオカルマイシン類、チオテパ、ビンクリスチン類、ヘミアステリン類、ナズマミド類(nazumamides)、ミクロギニン類(microginins)、ラジオスミン類(radiosumins)、アルテロバクチン類(alterobactins)、ミクロスクレロデルミシン類(microsclerodermins)、テネラミド類(thenellamides)、エスペラミシン類(esperamicins)、siRNA、核酸分解酵素、並びに/又は上記分子のいずれかの薬学的に許容される塩、酸、又は/及びそれらの類縁体及び誘導体から選択される、請求項2及び4に記載の共役体化合物。
  10. 前記細胞結合剤/分子は、抗体、タンパク質、ビタミン(例えば、葉酸類)、ペプチド、ポリマーミセル、リポソーム、リポタンパク系薬物担体、ナノ粒子薬物担体、デンドリマー、及び細胞結合リガンドで被覆された分子、又はそれらの組み合わせから選択される、請求項2及び3に記載の共役体化合物。
  11. 請求項2、3、及び10に記載の前記細胞結合分子/剤は、抗体、全長抗体(例えば、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、二量体、多量体、多特異的抗体(例えば、二重特異的抗体));単鎖抗体、標的細胞と結合する抗体断片、モノクローナル抗体、単鎖モノクローナル抗体、標的細胞と結合するモノクローナル抗体断片、キメラ抗体、標的細胞と結合するキメラ抗体断片、ドメイン抗体、標的細胞と結合するドメイン抗体断片、表面再構成型抗体、単鎖表面再構成型抗体、標的細胞と結合する表面再構成型抗体、ヒト化抗体、表面再構成型ヒト化抗体、単鎖ヒト化抗体、標的細胞と結合するヒト化抗体断片、抗イディオタイプ(抗Id)抗体、CDR’s、二特異性抗体、三特異性抗体、多特異性
    抗体、小免疫タンパク質(SIP)リンホカイン、ホルモン、ビタミン、成長因子、コロニー刺激因子、栄養輸送因子、又は大分子量タンパク質が好ましい。
  12. 請求項2、3、及び10に記載の前記細胞結合分子/剤は、標的細胞に結合し、該標的細胞は、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞、微生物感染細胞、寄生虫感染細胞、自己免疫疾患細胞、活性化腫瘍細胞、骨髄細胞、活性化T細胞、影響されているB細胞、又はメラニン細胞を標的とすることができる薬剤とすることができる。
  13. 請求項2、3、及び10に記載の細胞結合分子/剤は、以下のいずれかの抗原又は受容体に対して可能な任意の薬剤/分子でもよい:CD3、CD4、CD5、CD6、CD7、CD8、CD9、CD10、CD11a、CD11b、CD11c、CD12w、CD
    14、CD15、CD16、CDw17、CD18、CD19、CD20、CD21、CD22、CD23、CD24、CD25、CD26、CD27、CD28、CD29、CD30、CD31、CD32、CD33、CD34、CD35、CD36、CD37、CD38、CD39、CD40、CD41、CD42、CD43、CD44、CD45、CD46、CD47、CD48、CD49b、CD49c、CD51、CD52、CD53、CD54、CD55、CD56、CD58、CD59、CD61、CD62E、CD62L、CD62P、CD63、CD66、CD68、CD69、CD70、CD72、CD74、CD79、CD79a、CD79b、CD80、CD81、CD82、CD83、CD86、CD87、CD88、CD89、CD90、CD91、CD95、CD96、CD98、CD100、CD103、CD105、CD106、CD109、CD117、CD120、CD125、CD126、CD127、CD133、CD134、CD135、CD138、CD141、CD142、CD143、CD144、CD147、CD151、CD147、CD152、CD154、CD156、CD158、CD163、CD166、CD168、CD174、CD180、CD184、CDw186、CD194、CD195、CD200、CD200a、CD200b、CD209、CD221、CD227、CD235a、CD240、CD262、CD271、CD274、CD276(B7−H3)、CD303、CD304、CD309、CD326、 4−
    1BB、5AC、5T4(栄養芽細胞糖タンパク質、TPBG、5T4、Wnt活性化阻害因子1又はWAIF1)、腺癌抗原、AGS−5、AGS−22M6、アクチビン受容体様キナーゼ1、AFP、AKAP−4、ALK、αインテグリン、αvβ6、アミノペプチダーゼN、アミロイドβ、アンドロゲン受容体、アンジオポイエチン2、アンジオポイエチン3、アネキシンA1、炭疽菌トキシン防御抗原、抗トランスフェリン受容体、AOC3(VAP−1)、B7−H3、炭疽菌、BAFF(B−細胞活性化因子)、B−リンパ腫細胞、bcr−abl、ボンベシン、BORIS、C5、C242抗原、CA125(炭水化物抗原125、MUC16)、CA−IX(又はCAIX、炭酸脱水酵素9)、CALLA、CanAg、イヌIL31、炭酸脱水酵素IX、心筋ミオシン、CCL11(C−Cモチーフケモカイン11)、CCR4(CCケモカイン受容体4型、CD194)、CCR5、CD3E(イプシロン)、CEA(癌胎児性抗原)、CEACAM3、CEACAM5(癌胎児性抗原)、CFD(因子D)、Ch4D5、コレシストキニン2(CCK2R)、CLDN18(クラウディン−18)、クランピング因子A、CRIPTO、FCSF1R(コロニー刺激因子1受容体、CD115)、CSF2(コロニー刺激因子2、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF))、CTLA4(細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4)、CTAA16.88腫瘍抗原、CXCR4(CD184)、CXCケモカイン受容体4型、cADPリボースヒドロラーゼ、Cyclin B1、CYP1B1、サイトメガロウイルス、サイトメガロウイルス糖タンパク質B、ダビガトラン、DLL4(デルタ様リガンド4)、DPP4(ジペプチジルペプチダーゼ4)、DR5(デスレセプター5)、大腸菌志賀毒素2型、ED−B、EGFL7(タンパク質7含有EGF様ドメイン)、EGFR、EGFRII、EGFRvIII、エンドグリン(CD105)、エンドセリンB受容体、エンドトキシン、EpCAM(上皮細
    胞接着分子)、EphA2、エピシアリン、ERBB2(上皮成長因子受容体2)、ERBB3、ERG(TMPRSS2ETS融合遺伝子)、大腸菌、ETV6−AML、FAP(線維芽細胞活性化タンパク質α)、FCGR1、α−フェトプロテイン、フィブリンII、β鎖、フィブロネクチン外部ドメインB、FOLR(葉酸受容体)、葉酸受容体α、葉酸ヒドロラーゼ、Fos関連抗原1、RSウイルスのFタンパク質、Frizzled受容体、フコシルGM1、GD2ガングリオシド、G−28(細胞表面糖脂質抗原)、GD3イディオタイプ、GloboH、グリピカン3、N−グリコリルノイラミン酸、GM3、GMCSF受容体α鎖、成長分化因子8、GP100、GPNMB(膜貫通タンパク質NMB)、GUCY2C(グアニル酸シクラーゼ2C、グアニル酸シクラーゼC(GC−C)、腸グアニル酸シクラーゼ、グアニル酸シクラーゼ−C受容体、熱安定性エンテロトキシン受容体(hSTAR))、熱ショックタンパク質、血球凝集素、B型肝炎表面抗原、B型肝炎ウイルス、HER1(ヒト上皮成長因子受容体1)、HER2、HER2/neu、HER3(ERBB−3)、IgG4、HGF/SF(幹細胞増殖因子/細胞分散因子)、HHGFR、HIV−1、ヒストン複合体、HLA−DA(ヒト白血球抗原)、HLA−DR10、HLA−DRB、HMWMAA、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、HNGF、ヒト細胞散乱因子受容体キナーゼ、HPV E6/E7、Hsp90、hTERT、ICAM−1(細胞間接着分子1)、イディオタイプ、IGF1R(IGF−1、インスリン様増殖因子1受容体)、IGHE、IFN−γ、インフルエンザ赤血球凝集素、IgE、IgE Fc領域、IGHE、IL−1、IL−2受容体(インターロイキン2受容体)、IL−4、IL−5、IL−6、IL−6R(インターロイキン6受容体)、IL−9、IL−10、L−12、IL−13、IL−17、IL−17A、IL−20、IL−22、IL−23、IL−31RA、ILGF2(インスリン様増殖因子2)、インテグリン(α4、αIIIbβ、αvβ3、αβ、α5β1、α6β4、α7
    β7、αIIβ3、α5β5、αvβ5)、インターフェロンγ誘導タンパク質、ITAGA2、ITGB2、KIR2D、LCK、Le、レグマイン、ルイス−Y抗原、LFA−1(リンパ球機能関連抗原1、CD11a)、LHRH、LINGO−1、リポタイコ酸、LIV1A、LMP2、LTA、MAD−CT−1、MAD−CT−2、MAGE−1、MAGE−2、MAGE−3、MAGEA1、MAGEA3、MAGEA4、MART1、MCP−1、MIF(マクロファージ遊走阻止因子又はグリコシル化阻害因子(GIF))、MS4A1(膜貫通4ドメインサブファミリーAメンバー1)、MSLN(メソテリン)、MUC1(ムチン1、細胞表面関連(MUC1)又はPolymorphic epithelial mucin(PEM))、MUC1−KLH、MUC16(CA125)、MCP1(単球走化性タンパク質1)、MelanA/MART1、ML−IAP、MPG、MS4A1(膜貫通型4ドメインサブファミリーA)、MYCN、ミエリン関連糖タンパク質、ミオスタチン、NA17、NARP−1、NCA−90(顆粒球抗原)、Nectin−4(ASG−22ME)、NGF、神経アポトーシス制御プロテイナーゼ1、NOGO−A、Notch受容体、ヌクレオリン、Neu癌遺伝子産物、NY−BR−1、NY−ESO−1、OX−40、OxLDL(酸化低密度リポタンパク質)、OY−TES1、P21、p53非変異体、P97、Page4、PAP、、抗(N−グリコリルノイラミン酸)のパラトープ、PAX3、PAX5、PCSK9、PDCD1(PD−1、プログラムされた細胞死タンパク質1、CD279)、PDGF−Rα、(血小板由来成長因子受容体α)、PDGFR−β、PDL−1、PLAC1、PLAP様精巣アルカリホスファターゼ、血小板由来成長因子受容体β、リン酸ナトリウム共輸送体、PMEL17、ポリシアル酸、プロテイナーゼ3(PR1)、前立腺癌、PS(ホスファチジルセリン)、前立腺癌細胞、緑膿菌、PSMA、PSA、PSCA、狂犬病ウイルス糖タンパク質、RHD(Rhポリペプチド1(RhPI)、CD240)、アカゲザル因子(Rhesus factor)、RANKL、PhoC,Ras変異体、RG55、ROBO4、RSウイルス、RON、肉腫転移ブレイクポイント、SART3、スクレロスチン、SLAMF7(SLAMファミリーメンバー7)、セレクチンP、SDC1(シンデカン1)、sLe(a)、ソマトメジンC、SIP(スフィンゴシン−1−ホ
    スフェート)、ソマトスタチン、精子タンパク質17、SSX2、STEAP1(前立腺1の6回膜貫通上皮抗原)、STEAP2、STn、TAG−22(腫瘍関連糖タンパク質72)、サバイビン、T細胞受容体、T細胞膜貫通タンパク質、TEM1(腫瘍上皮マーカー1)、TENB2、テナスシンC(TN−C)、TGF−α、TGF−β(トランスフォーミング増殖因子β)、TGF−β1、TGF−β2(トランスフォーミング増殖因子β2)、Tie(CD202b)、Tie2、TIM−1(CDX−014)、TN、TNF、TNF−α、TNFRSF8、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー10B)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーメンバー13B)、TPBG(栄養膜糖タンパク質)、TRAIL−R1(腫瘍壊死アポトーシス誘導リガンド受容体1)、TRAILR2(細胞死受容体5(DR5))、主要関連カルシウムシグナルトランスデューサー2、MUC1の腫瘍特異的グリコシル化、TWEAK受容体、TYRP1(糖タンパク質75)、TRP−2、チロシナーゼ、VCAM−1(CD106)、VEGF、VEGF−A、VEGF−2(CD309)、VEGFR−1、VEGFR2、又はビメンチン、WT1、XAGE1、又は任意のインスリン成長因子受容体を発現する細胞、又は任意の上皮増殖因子受容体。
  14. 請求項12に記載の腫瘍細胞は、リンパ腫細胞、骨髄腫細胞、腎細胞、乳癌細胞、前立腺癌細胞、卵巣癌細胞、大腸癌細胞、胃癌細胞、扁平上皮癌細胞、小細胞肺癌細胞から選択される, 無細胞肺癌細胞, 精巣癌細胞、又は無秩序に成長及び分裂し、癌を引き起こすペースを促進する任意の細胞から選択される。
  15. 請求項1、2、3、及び/又は4に記載の連結体成分R及び/又はRは、6−マレイミドカプロイル(MC)、マレイミドプロパノイル(MP)、バリン−シトルリン(val−cit)、アラニン−フェニルアラニン(ala−phe)、リジン−フェニルアラニン(lys−phe)、p−アミノベンジルオキシカルボニル(PAB)、4−チオ−ペンタン酸エステル(SPP)、4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボン酸エステル(MCC)、4−チオ−酪酸エステル(SPDB)、マレイミドエチル(ME)、4−チオ−2−ヒドロキシスルホニル−酪酸エステル(2−sulfo−SPDB)、ピリジニル−ジチオール(PySS)、アルコキシアミノ(AOA)、エチレンオキシ(EO)、4−メチル−4−ジチオエステル−ペンタン酸(MPDP)、アジド(N)、アルキニル、ジチオ、ペプチド、及び/又は(4−アセチル)アミノ安息香酸(SIAB)の連結体成分の一種又は二種以上にて構成されてもよい。
  16. 「Drug」及び「Drug」がチューブリシン(Tubulysin)アナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のT01、T02、T03、T04、T05、及びT06の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:

    Figure 2020063254
    Figure 2020063254
    式中:
    mAbは抗体であり;
    はH、R、OP(O)(OM)(OM)、OCHOP(O)(OM)(OM)、OSO、又はO−、NH−、S−若しくはCH−配糖体(グルコシド, ガラクトシド、マンノシド、グルクロノシド、アロシド、フルクトシド)であり;
    及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NRであり;
    nは1〜20であり;
    、X、R、R、及びRは、請求項1で定義されているものと同じである。
  17. 「Drug」及び「Drug」がカリケアマイシン(Calicheamicin)アナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のC01の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1〜20であり;
    、X、R、R、及びRは、請求項1で定義されているものと同じである。
  18. 「Drug」及び「Drug」がメイタンシノイド(Maytansinoid)アナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のM01の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1〜20であり;
    、X、R、R、及びRは、請求項1で定義されているものと同じである。
  19. 「Drug」及び「Drug」がタキサン(Taxane)アナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のTx01、Tx02、及びTx03の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1〜20であり;
    、X、R、及びRは、請求項1で定義されているものと同じである。
  20. 「Drug」及び「Drug」がCC−1065アナログ及び/又はデュオカルマイシンアナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のCC01、CC02、及びCC03の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1〜20であり;
    はH、PO(O)(OM)(OM)、CHPO(O)(OM)(OM)、SO、CHN(CHCHNC(O)−、O(CHCHNC(O)−、又は配糖体であり;
    はO、NH、NHC(O)、OC(O)、−C(O)O、又は存在しない;
    、X、R、R、M、及びMは、請求項1で定義されているものと同じである。
  21. 「Drug」及び「Drug」がダウノルビシン又はドキソルビシンアナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のDa01、Da02、Da03、及びDa04の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1〜20であり;
    はH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、又はOC(O)である;
    、X、R、及びRは、請求項1で定義されているものと同じである。
  22. 「Drug」及び「Drug」がオーリスタチン及びドラスタチン(dolastatin)アナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のAu01、Au02、Au03、Au04、及びAu05の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2020063254

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1〜20であり;
    はCH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、又は存在せず;
    はCH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、又はC(O)Oであり

    はH、R、OP(O)(OM)(OM)、OCHOP(O)(OM)(OM)、OSO、又はO−、NH−、S−若しくはCH−配糖体(グルコシド, ガラクトシド、マンノシド、グルクロノシド、アロシド、フルクトシド)であり;
    、X、R、R、及びRは、請求項1で定義されているものと同じである。
  23. 「Drug」及び「Drug」がベンゾジアゼピン二量体アナログであり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のPB01、PB02、PB03、PB04、PB05、PB06、PB07、及びPB08の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:

    Figure 2020063254
    Figure 2020063254
    Figure 2020063254
    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1〜20であり;
    はCH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、又は存在せず;
    はCH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、又はC(O)Oであり;
    、X、R、R、及びRは、請求項1で定義されているものと同じであり、加えて、R及び/又はRは存在しなくてもよい。
  24. 治療有効量の請求項2、16、17、18、19、20、21、22、及び/又は23に記載の共役体化合物、並びに薬学的に許容される塩類、担体、希釈剤、若しくは賦形剤、又はこれらの組み合わせを含む、癌、自己免疫性疾患、又は感染疾患を治療又は予防するための医薬組成物。
  25. インビトロ(in vitro)、インビボ(in vivo)、エクスビボ(ex vivo)で細胞殺傷活性を有する、請求項2、16、17、18、19、20、21、22、23、又は24に記載の共役体。
  26. 前記連結体成分R及び/又はRの内部に、1〜20単位の天然又は非天然のアミノ酸のペプチド、p−アミノベンジル単位、6−マレイミドカプロイル単位、ジスルフィド単位、チオエーテル単位、ヒドラゾン単位、トリアゾール単位、又はアルコキシム単位のいずれかを含むことができる、請求項2、16、17、18、19、20、21、22、又は23に記載の共役体。
  27. 前記連結体成分R及び/又はRがプロテアーゼにより開裂可能である、請求項2、16、17、18、19、20、21、22、又は23に記載の共役体。
  28. 治療有効量の請求項2、16、17、18、19、20、21、22、又は/及び23に記載の免疫共役体を含み、化学療法薬、放射性療法、免疫治療薬、自己免疫性疾患薬、抗感染症薬、又は他の共役体等の他の治療剤と共に投与される、相乗的に癌、自己免疫性疾患、又は感染疾患に有効な治療又は予防するための医薬組成物。
  29. 請求項28に記載の相乗剤は、以下の薬剤の1種又は数種から選択されることが好ましい:アバタセプト(Orencia)、酢酸アビラテロン(Zytiga(登録商標))、アセトアミ
    ノフェン/ヒドロコドン、アダリムマブ、アファチニブ ジマレエート(Gilotrif(登録商標))、アレムツズマブ(Campath(登録商標))、アリトレチオニン(Panretin(登
    録商標))、アド−トラスツズマブエム(Kadcyla(商標))、アンフェタミン混合塩(
    アンフェタミン/デキストロアンフェタミン、又はadderall XR)、アナストロゾール(Arimidex(登録商標))、アリピプラゾール、アタザナビル、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、アトルバスタチン、アキシチニブ(Inlyta(登録商標))、ベリノスタット(Beleodaq(商標))、ベバシズマブ (Avastin(登録商標))、カバジタキセル(Jevtana(登
    録商標))、カボザチニブ(Cometriq(商標))、ベキサロテン(Targretin(登録商標
    ))、ブリナツモマブ(Blincyto(商標))、ボルテゾミブ (Velcade(登録商標))、ボスチニブ(Bosulif(登録商標))、ブレンツキマブ ベドチン(Adcetris(登録商標
    ))、ブデソニド、ブデソニド/ホルモテロール、ブプレノルフィン、カペシタビン、カルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、セレコキシブ、セリチニブ(LDK378/Zykadia)、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、シクロスポリン、シナカルセット、クリゾ
    チニブ (Xalkori(登録商標))、ダビガトラン、ダブラフェニブ(Tafinlar(登録商標))、ダルベポエチンα、ダルナビル、メシル酸イマチニブ(Gleevec(登録商標))、
    ダサチニブ (Sprycel(登録商標))、デニロイキン ジフチトクス(Ontak(登録商標
    ))、デノスマブ(Xgeva(登録商標))、デパコテ(Depakote)、デキスランソプラゾ
    ール、デキスメチルフェニデート、ジヌツキシマブ(Unituxin(商標))、ドキシサイクリン、デュロキセチン、エムトリシタビン/リルピビリン/フマル酸テノホビルジソプロキシル、エムトリシタビン/テノホビル/エファビレンツ、エノキサパリン、エンザルタミド(Xtandi(登録商標))、エポエチンα、エルロチニブ(Tarceva(登録商標))、
    エソメプラゾール、エスゾピクロン、エタネルセプト、エベロリムス(Afinitor(登録商標))、エキセメスタン(Aromasin(登録商標))、エベロリムス(Afinitor(登録商標))、エゼチミブ、エゼチミブ/シンバスタチン、フェノフィブラート、フィルグラスチム、フィンゴリモド、プロピオン酸フルチカゾン、フルチカゾン/サルメテロール、フルベストラント(Faslodex(登録商標))、ゲフィチニブ(Iressa(登録商標))、グラチラマー、酢酸ゴセレリン(Zoladex)、イマチニブ (Gleevec)、イブリツモマブチウキ
    セタン(Zevalin(登録商標))、イブルチニブ(Imbruvica(商標))、イデラリシブ(Zydelig(登録商標))、インフリキシマブ、インスリン アスパルト、インスリンデテ
    ミル、インスリングラルギン、インスリンリスプロ、インターフェロンβ1a、インターフェロンβ1b、ラパチニブ(Tykerb(登録商標))、イピリムマブ (Yervoy(登録商
    標))、臭化イプラトロピウム/サルブタモール、酢酸ランレオチド(Somatuline(登録商標)デポ)、レナリオミド(Revlimid (登録商標))、メシル酸レンバチニブ(Lenvi
    ma(商標))、レトロゾール(Femara(登録商標))、レボチロキシン、レボチロキシン、リドカイン、リネゾリド、リラグルチド、リスデキサムフェタミン、MEDI4736(AstraZeneca, Celgene)、メマンチン、メチルフェニデート、メトプロロール、モダフィニル、モメタゾン、ニロチニブ(Tasigna(登録商標))、ニボルマブ(Opdivo(登録
    商標))、オファツムマブ(Arzerra(登録商標))、オビヌツズマブ(Gazyva(商標)
    )、オラパリブ(Lynparza(商標))、オルメサルタン、オルメサルタン/ヒドロクロロチアジド、オマリズマブ、ω3脂肪酸エチルエステル、オセルタミビル、オキシコドン、パルボシクリブ(Ibrance(登録商標))、パリビズマブ、パニツムマブ(Vectibix(登
    録商標))、パノビノスタット(Farydak(登録商標))、パゾパニブ(Votrient(登録
    商標))、ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ペメトレキセド(Alimta)、ペルツズマブ(Perjeta(商標))、肺炎球菌共役ワクチン、ポマリドミド(Pomalyst(登
    録商標))、プレガバリン、クエチアピン、ラベプラゾール、ラジウム223塩化物(Xofigo (登録商標))、ラロキシフェン、ラルテグラビル、ラムシルマブ(Cyramza(登録商標))、ラニビズマブ、レゴラフェニブ(Stivarga(登録商標))、リツキシマブ(Rituxan(登録商標))、リバロキサバン、ロミデプシン(Istodax(登録商標))、ロスバスタチン、ルキソリチニブ(Jakafi(商標))、サルブタモール、セベラマー、シルデナフィル、シルツキシマブ(Sylvant(商標))、シタグリプチン、シタグリプチン/メト
    ホルミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ(Nexavar(登録商標))、スニチニブ(Sutent(登録商標))、タダラフィル、タモキシフェン、テラプレビル、テムシロリムス(Torisel(登録商標))、テノホビル/エムトリシタビン、テストステロンゲル、サリドマイド(Immunoprin、Talidex)、チオトロピウムブロマイド、トレミフェン(Fareston(登
    録商標))、trametinib(Mekinist(登録商標))、トラスツズマブ、トレチノイン(ベサノイド(登録商標))、ウステキヌマブ、バルサルタン、バンデタニブ(Caprelsa(登録商標))、ベムラフェニブ(Zelboraf(登録商標))、ボリノスタット(Zolinza(登
    録商標))、ジバフリベルセプト(Zaltrap(登録商標))、及びゾスタバックス、並び
    にこれらの類縁体、誘導体、薬学的に許容される塩、これらのための担体、希釈剤若しくは賦形剤、又はこれらの組み合わせ。
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