JP2023159139A - 新規な連結体及び生体分子と薬物との特異的共役におけるその使用 - Google Patents

新規な連結体及び生体分子と薬物との特異的共役におけるその使用 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便な方法で、特定の抗体-薬物共役体の均質な生産を行うことができる架橋連結体を提供する。【解決手段】細胞結合分子上のチオールの対に特異的に架橋連結することにより、連結体あたり2以上の化合物/細胞毒性剤を細胞結合分子と共役させるための、2,3-ジ置換コハク酸基又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸又はマレイン酸(トランス(E)-又はシス(Z)-ブテン二酸)基を含む新規な連結体に関する。また、そのような連結体の製造方法及び均一な共役体を製造におけるそのような連結体の使用方法、並びに癌、感染症、及び自己免疫疾患の治療における共役体の適用方法に関する。【選択図】なし

Description

本発明は、細胞結合分子上の一対のチオールの架橋連結による、連結体あたり2個の薬
剤を有する、化合物、特に細胞毒性剤と細胞結合分子との特異的共役に使用する新規な連
結体の調製に関する。本発明はまた、先にこれらの連結体にて薬物分子を修飾し、そして
細胞結合分子と反応させるか、あるいは先にこれらの連結体にて細胞結合分子を修飾し、
そして薬物分子と反応させることを含む、特異的様式により、細胞結合分子-薬物(細胞
毒性剤)共役体を調製する方法にも関する。
化学療法薬では通常、正常細胞と悪性細胞とを区別することはできないため、治療濃度
域が狭く、従って、臨床的有効量以下に許容用量を制限する副作用を引き起こすことが大
きな課題である。これに対し、免疫療法、通常、モノクローナル抗体の形態では、悪性細
胞の特定のタンパク質又は分子に特異的に結合することができ、正常な細胞を無傷で残し
、従って、化学療法薬と比べて、より少ない副作用とより大きな治療濃度域を有する。モ
ノクローナル抗体(mAb)は、1)免疫系における癌細胞の更なる明確化 (Villaruz,
L. C. et al, 2014, Transl Lung Cancer Res, 3, 2-14; Camacho, L. H. 2015 Cancer
Med 4, 661-72);2)成長シグナルの遮断 (Dillman, R. O. 2011, Cancer Biother Ra
diopharm, 26, 1-64; Ferris, R. L. et al 2010, J Clin Oncol, 28, 4390-9);3)血
管新生の停止 (Arrillaga-Romany, I., et al, 2014, Expert Opin Investig Drugs, 23
, 199-210);4)癌細胞に対する放射線の照射(Chapuy, B. et al, 2007, Biotechnol
J. 2, 1435-43);5)癌細胞への化学療法剤の送達 (Chari R. J. 2008 Acc Chem Res
. 41, 98-107; Mullard A. 2013, Nature Reviews Drug Discovery 12, 329-332; Zhao,
R. J. 2012, J. Med. Chem., 55, 766-782 );6)癌細胞への酵素の送達 (Francis R.
J. et al, 2002, Br. J. Cancer 87, 600-7)等のいくつかのメカニズムによって、悪性
細胞を標的とすることができる。これらの応用の1つに、抗体-薬物共役体(ADC)と
呼ばれる癌細胞への送達化学療法ものがあり、これは抗癌剤の細胞毒性作用と組み合わた
抗体の優れた標的能力を有し、正常細胞から離れて主に影響を受けず、癌細胞を標的とし
て薬物を送達して標的化することを可能にするものであり、過去20年間で非常に激しく
開発されている。特に、米国FDAによる、2011年の「Adcetris」(ブレン
ツキシマブ ベドチン)及び2013年の「Kadcyla」(アド-トランスツズマブ
エムタンシン)の承認以来、有望な癌の標的治療として、抗体-薬物共役体(ADC)
の応用が急増し、ほとんどの大手製薬会社及びバイオテクノロジー社は、このアプローチ
を採用している(Chari, R. et al, Angew. Chem., Int. Ed. 2014, 53, 3796-3827; Sie
vers, E. L. et al. Annu Rev Med. 2013, 64, 15-29; Mehrling, T. Future Oncol, 201
5, 11, 549)。www.clinictrails.gov によると、現在、臨床試験中のADC薬剤が50
以上ある。
「Kadcyla」及び「Adcetris」を含む第一世代のADCは、抗体上の天
然リジンのアミノ基又はシステインの内部鎖のチオール基と細胞毒性剤との非選択的共役
によって生成される。IgG1抗体には、表面に露出した50個のリシン残基と8個のヒ
ンジのシステイン残基があるため、この非選択的共役は、結果として抗体分子の実質的に
全ての領域において任意に、細胞毒性剤と架橋連結することにより、抗体1個あたりの薬
物分布(DAR)が広いADCの多様な個体群が形成される。(Wang, L., et al. 2005
Protein Sci. 14, 2436; Hamblett, K. J., et al. 2004 Clin. Cancer Res. 10, 7063)
。従って、いくつかの望ましくないADCの亜個体群は、短い循環半減期、低い有効性、
潜在的なオフターゲット毒性の増加、及び生体内での薬物動態の広範化に至るだろう(Ha
mblett, K. J. et al, Clin. Cancer Res. 2004, 10, 7063-7070; Adem, Y. T. et al, B
ioconjugate Chem. 2014, 25, 656-664; Boylan, N. J. Bioconjugate Chem., 2013, 24
, 1008-1016; Strop, P., et al 2013 Chem. Biol. 20, 161-167)。それに加えて、この
古典的な共役は、ADCの生産におけるバッチ間の一貫性を保つのが困難であり、勤勉な
製造能力が必要になる場合がある(Wakankar、mAb、2011、3、161-172)。
従って、バイオテクノロジー企業や学術機関は、部位特異的ADC共役のための新しい
信頼性の高い方法を確立することに強い焦点を当てている。これまでのところ、近年開発
された、部位選択的ADCの調製のためのいくつかのアプローチがある(Panowski、S、2
014、mab 6、34)。それらには、不対システイン、例えば、ジェネンテックからのTHI
OMABと呼ばれる設計された反応性システイン残基の導入(Junutula, J. R., et al 2
010 Clin. Cancer Res. 16, 4769; Junutula, J. R., et al 2008 Nat Biotechnol. 26,
925-32; 米国特許8,309,300; 7,855,275; 7,521,541; 7,723,485, WO2008/141044)、ス
トレプトバーチシリウム・モバラエンストランスグルタミナーゼ(mTG)(Strop, P.,
Bioconjugate Chem., 2014, 25, 855-862; Strop, P., et al., 2013, Chem. Biol. 20,
161-167; 米国特許8871908 Rinat-Pfizer)又は微生物トランスグルタミナーゼ(MTG
ase)(Dennler, P., et al, 2014, Bioconjug. Chem. 25, 569-578;米国出願201301
89287, Innate Pharma; 米国特許7,893,019, Bio-Ker S.r.l.(IT))により遺伝的に導
入されたグルタミンタグ、チオールフコースの導入(Dennler, P., et al, 2014 Bioconj
ugate Chemistry 25, 569; Okeley, N. M., et al 2013 Bioconjugate Chem. 24, 1650)
、変異誘発による非天然アミノ酸の導入(Axup, J.Y., et al., 2012, Proc. Natl. Acad
. Sci. 109, 16101-16106; Zimmerman, E.S., et al., 2014, Bioconjug. Chem. 25, 351
-361; Wu, P., et al, 2009 Proc. Natl. Acad. Sci. 106, 3000-3005; Rabuka, D., et
al, 2012 Nat. Protoc. 7, 1052-67; 米国特許8,778,631及び米国特許出願20100184135、
WO2010/081110, Sutro Biopharm; WO2006/069246, 2007/059312, 米国特許 7,332,571, 7
,696,312, 7,638,299 Ambrx; WO2007/130453、米国特許7,632,492及び7,829,659, Allozy
ne)、抗体へのセレノシステインの導入(Hofer, T., et al 2009, Biochemistry 48, 12
047-12057; 米国特許8,916,159, US National Cancer Institute)、ホルミルグリシン生
成酵素(FGE)による、CXPXRコンセンサス配列に位置するシステインのホルミル
グリシン(FGly)への変換(Drake, P.M., et al., 2014, Bioconjug. Chem. 25, 13
31-1341. Carrico; Isaac S. et al米国特許7,985,783; 8,097,701; 8,349,910、米国特
許出願20140141025、20100210543, Redwood Bioscience)、並びに、ガラクトシル及びシ
アリルトランスフェラーゼを用いた、グルコエンジニアリング的シアル酸の導入(Zhou,
Q., et al 2014, Bioconjug. Chem., 25, 510-520、米国特許出願20140294867, Sanofi-G
enzyme)が含まれる。これらの上記の方法は、ほぼ均質な製品プロファイルを生産してい
るが、それらは、抗体エンジニアリングプロセスと細胞培養条件の再最適化が必要である
。また、ADCの製品のコストに大きな影響を与える、非天然アミノ酸の遺伝的コードの
ための発現収率は、通常、十分に前途有望に高いものではなかった(Tian, F., et al, 2
014, Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 111, 1766-71)。加えて、システイン側鎖に共
役して得られるADCは、循環における安定性が限定的であることが示されており、これ
は腫瘍部位に到達する前、細胞毒性剤ペイロードの早期切断につながる(Junutula, J. R
., et al 2008, Nat. Biotechnol. 26, 925-32)。
IgG抗体の4つのサブクラスのジスルフィド結合構造は、1960年代に知られてい
た(Milstein C. Biochem J., 1966, 101: 338 - 351; Pink J R, Milstein C. Nature 1
967, 214:92-94; Frangione B, Milstein C. Nature 1967, 216:939 - 941; Pink JR, Mi
lstein C. Nature 1967, 216:941 -942; Frangione B, et al. Biochem J. 1968, 106,1
5 - 21; Frangione B, Milstein C. J Mol Biol 1968; 33:893 - 906; Edelman GM, et a
l. Proc Natl Acad Sci USA 1969; 63:78 -85; Frangione B, et al. Nature 196, 221:1
45 -148, Spiegelberg, H. L. et al Biochemistry, 1975, 10, 2157-63 )。ジスルフィ
ド結合構造は、IgG分子の構造、安定性、及び生物学的機能にとって重要である。Ig
G抗体の4つのサブクラス、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4の間では、各
IgGは合計で12個の鎖内ジスルフィド結合を含む;各ジスルフィド結合は、個々のI
gGドメインに関連付けられている。2個の重鎖は、変化可能な数、IgG1及びIgG
4で2個、IgG2で4個、IgG3で11個のジスルフィド結合でヒンジ領域にて接続
されている。IgG1の軽鎖は、軽鎖の最後のシステイン残基と重鎖の第5のシステイン
残基との間のジスルフィド結合によって、重鎖に接続されている。しかし、IgG2、I
gG3、及びIgG4については、軽鎖の最後のシステイン残基と重鎖の第3のシステイ
ン残基との間のジスルフィド結合によって、重鎖に連結されている(Liu, H. and May, K
., 2012, mAbs 4、17-23)。実験的な還元、異なるアルキル化、及びLC-MS分析によ
るヒトIgG1抗体中のジスルフィド結合の感受性のランクについて(Liu, H, et al An
al. Chem., 2010, 82, 5219-5226)、鎖間ジスルフィド結合は、鎖内ジスルフィド結合よ
りも還元の影響を受け易く、また、軽鎖と重鎖との間のジスルフィド結合は、2個の重鎖
間のジスルフィド結合よりも感受性が高いものであった。また、2個の重鎖間のジスルフ
ィド結合のうち、上流側のジスルフィド結合は、下流側のものよりも感受性が高いもので
あった。更に、CH2ドメインにおけるジスルフィド結合は、還元に対して最も感受性が
高いものであった。VL、CL、VH、及びCH1の各ドメインにおけるジスルフィド結
合は、同様で適度な感受性を有し、一方、CH3ドメインにおけるジスルフィド結合は、
少なくとも還元の影響を受けやすい(Liu, H, et al Anal. Chem., 2010, 82, 5219-5226
)。
ヒトIgG1抗体における鎖間ジスルフィド結合のより多くの感受性に基づいて、複数
の機関及び企業が、次世代マレイミド(NGMs)と呼ばれるブロモ又はジブロモマレイ
ミドを使用する(Schumacher, F.F., et al 2014, Org. Biomol. Chem. 12, 7261-7269;
UCL Cancer Institute);3つの炭素架橋を介してビス-アルキル試薬を適用する(Bade
scu, G., et al., 2014, Bioconjug. Chem. 25, 1124-1136., WO2013/190272, WO2014/06
4424 PolyTherics Ltd);二置換ヘテロ芳香環架橋(米国特許出願 2015/0105539, Conco
rtis システム);又は架橋としてのジマレイミドによる(WO2014/114207)等の、天然の
抗体の還元された鎖間ジスルフィド結合を再架橋することにより、化学的に特異的な共役
体を得るという戦略を採用した。我々もまた、長期間、薬剤と抗体の両方を共役するため
に、ブロモマレイミド及びジブロモ-マレイミド連結体を使用した(WO2014/009774、PCT/
IB2012/053554)。しかしながら、これらの上記の架橋連結体は、一対のジスルフィド結
合に細胞毒性剤を1個だけ共役する方法で設計されており、共役のための接近がより容易
である、還元されたジスルフィド結合の数が限られているため(約2ペア)、従って、ほ
とんどの時間で、彼らは2未満のDAR(抗体あたりの薬剤)であるADCのみを製造し
ている。
ADCの主要な問題の1つとして、最終的に腫瘍に到達する細胞毒性化合物の数又は量
が限られており、3以上の好ましいDARは、ADC治療指数の改善のための多くの重要
な要因である(Epenetos, A. A. et al, Cancer Res., 1986, 46, 3183-3191; Chari, R.
V. Acc. Chem. Res., 2008, 41, 98-107, Zhao, R. Y. 2011 J. Med. Chem. 54, 3606-3
623)。
米国特許第8,309,300号明細書 米国特許第7,855,275号明細書 米国特許第7,521,541号明細書 米国特許第7,723,485号明細書 国際公開WO2008/141044号公報 米国特許第8,871,908号明細書 米国特許公開20130189287号明細書 米国特許第7,893,019号明細書 米国特許第8,778,631号明細書 米国特許公開20100184135号明細書 国際公開WO2010/081110号公報 国際公開WO2006/069246号公報 国際公開2007/059312号公報 米国特許第7,332,571号明細書 米国特許第7,696,312号明細書 米国特許第7,638,299号明細書 国際公開WO2007/130453号公報 米国特許第7,632,492号明細書 米国特許第7,829,659号明細書 米国特許第8,916,159号明細書 米国特許第7,985,783号明細書 米国特許第8,097,701号明細書 米国特許第8,349,910号明細書 米国特許公開20140141025号明細書 米国特許公開20100210543号明細書 米国特許公開20140294867号明細書 国際公開WO2013/190272号公報 国際公開WO2014/064424号公報 米国特許公開2015/0105539号明細書 国際公開WO2014/114207号公報 国際公開WO2014/009774号公報
2014, Transl Lung Cancer Res, 3, 2-14 2015, Cancer Med 4, 661-72 2011, Cancer Biother Radiopharm, 26, 1-64 2010, J Clin Oncol, 28, 4390-9 2014, Expert Opin Investig Drugs, 23, 199-210 2007, Biotechnol J. 2, 1435-43 2008, Acc Chem Res. 41, 98-107 2013, Nature Reviews Drug Discovery 12, 329-332 2012, J. Med. Chem., 55, 766-782 2002, Br. J. Cancer 87, 600-7 Angew. Chem., Int. Ed. 2014, 53, 3796-3827 Annu Rev Med. 2013, 64, 15-29 Future Oncol, 2015, 11, 549 2005 Protein Sci. 14, 2436 2004 Clin. Cancer Res. 10, 7063 Clin. Cancer Res. 2004, 10, 7063-7070 Bioconjugate Chem. 2014, 25, 656-664 J. Bioconjugate Chem., 2013, 24, 1008-1016 2013 Chem. Biol. 20, 161-167 mAb、2011、3、161-172 2014、mab 6、34 2010 Clin. Cancer Res. 16, 4769 2008 Nat Biotechnol. 26, 925-32 Bioconjugate Chem., 2014, 25, 855-862 2013, Chem. Biol. 20, 161-167 2014, Bioconjug. Chem. 25, 569-578 2014 Bioconjugate Chemistry 25, 569 2013 Bioconjugate Chem. 24, 1650 2012, Proc. Natl. Acad. Sci. 109, 16101-16106 2014, Bioconjug. Chem. 25, 351-361 2009 Proc. Natl. Acad. Sci. 106, 3000-3005 2012 Nat. Protoc. 7, 1052-67 2009, Biochemistry 48, 12047-12057 2014, Bioconjug. Chem. 25, 1331-1341 2014, Bioconjug. Chem., 25, 510-520 2014, Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 111, 1766-71 2008, Nat. Biotechnol. 26, 925-32 Biochem J., 1966, 101: 338-351 Nature 1967, 214:92-94 Nature 1967, 216:939-941 Nature 1967, 216:941-942 Biochem J. 1968, 106,15-21 J Mol Biol 1968; 33:893-906 Proc Natl Acad Sci USA 1969; 63:78-85 Nature 196, 221:145-148 Biochemistry, 1975, 10, 2157-63 Anal. Chem., 2010, 82, 5219-5226 2014, Org. Biomol. Chem. 12, 7261-7269 2014, Bioconjug. Chem. 25, 1124-1136 Cancer Res., 1986, 46, 3183-3191 Acc. Chem. Res., 2008, 41, 98-107 2011 J. Med. Chem. 54, 3606-3623
従って、我々は、より高いDAR(≧4)を達成するために、連結体1つあたり2以上
の薬物を共役することができるだけでなく、オーバーロードされたTCEP又はDTT還
元剤によって生成される、抗体表面の還元された分子鎖間ジスルフィド結合の対を選択的
に再架橋することができる、本発明の新規な二硫黄性架橋連結体を開示する。そして、架
橋連結体により利用されていない過剰に還元されたチオール基の対は、再度ジスルフィド
結合を形成するために、共役体の末端において、酸化物、例えば、デヒドロアスコルビン
酸(DHAA)又はCu(II)によって再結合(再生)することができる。従来のチオ
ール連結型ADCと比較して、この還元されたジスルフィド結合の再架橋により、より安
定な又はより長い半減期のADCが得られる。更に、モノ-チオエーテル結合を有する「
開環された」スクシンイミド環連結体は、モノ-チオール-マレイミド共役ADCと比べ
て、インビトロ安定性に改善し、PK暴露が改善され、薬効が向上し(Tumey, L. N, et
al, 2014, Bioconjug. Chem. 25, 1871-80; Lyon, R. P, et al. 2014, Nat. Biotechnol
. 32, 1059-62)、後者は、マレイミド共役のレトロマイケル型反応を介してペイロード
損失になりやすいため(Shen, B. Q, et al, 2012, Nat Biotechnol. 30, 184-9; Tumey
, L. N, et al, 2014 Bioconjug Chem. 25, 1871-80)、2,3-ジ置換コハク酸基、又
は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸基若しくはマレイン酸基(トランス(E
)-又はシス(Z)-ブテンジカルボン酸基)を含む本発明の架橋連結体は、我々の研究
室で試験された非加水分解ブロモ又はジブロモマレイミド連結体と比べて、ペイロード損
失が少ない。
即ち、本願発明の方法は、薬剤、特に異なる薬剤の組み合わせを運ぶ免疫共役体のため
に使用することができ、特定の標的部位に対して同時且つ特異的に送達することができ、
医薬中の治療薬物分子は非常に均質で、ロット間の一貫性がある。このような免疫共役体
体の主な利点は:標的となる悪性細胞に相乗的に作用する複数の薬物の同時標的送達;特
定の薬物又は効果にさらされる標的細胞の数を増加させるために、細胞周期の異なる段階
で作用する薬物を組み合わせること;非標的細胞、組織、又は臓器への暴露の最小化;薬
物のペイロードと薬物の比率を正確に制御し、均質な最終製品に導くことを含む。要する
に、本発明の架橋連結体は、簡便な方法で、特定のADCの均質な生産を行うことができ
る。
本発明は、2,3-ジ置換コハク酸基、又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマ
ル酸基若しくはマレイン酸基(トランス(E)-又はシス(Z)-ブテンジカルボン酸基
)を含み、2個の薬物と細胞結合剤(例えば、抗体)とを連結するための連結体を提供す
る。細胞結合分子-連結体-薬物共役体の好ましい式は、以下のように表すことができる

Figure 2023159139000001
式中、Cbは細胞結合剤であり、LCbは細胞結合剤であり、Lはコハク酸基、フマル
酸基、又はマレイン酸基を含む連結体であり、Drug及びDrugは薬物分子であ
り、nは1~30の整数であり、Cbからの2つのS(硫黄)元素は架橋的にLと連結し
、2以上の薬剤と共有的に結合する。細胞分子-薬物共役体に連結体を適用する際の利点
は以下のとおりである:a)細胞連結剤、特に抗体の、還元された一対の二硫黄と共有的
に架橋(再架橋)することによって、共役体の安定性を維持する;b)細胞結合分子の特
定の部位、例えば、IgG抗体の内部鎖部位、への細胞毒性剤/薬物の共役を可能にし、
その結果、ADCの均質な生産をもたらす。
本発明の一態様において、前記連結体は、式(I)で表される。
Figure 2023159139000002
式中、
Figure 2023159139000003

は、任意の単結合を表し、
Figure 2023159139000004

は、単結合又は二重結合を表す。
U及びU’は、チオールによって置換されていてもよい同一又は異なる脱離基を表す。
そのような脱離基は、これらに限定されないが、ハロゲン化物(例えば、フッ化物、塩化
物、臭化物、及びヨウ化物)、メタンスルホニル(メシル)、p-トルエンスルホニル(
トシル)、トリフルオロメチルスルホニル(トリフラート)、トリフルオロメチルスルホ
ネート、ニトロフェノール、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、フェノール;ジ
ニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール、テトラフルオロフェノール、ジフルオロ
フェノール、モノフルオロフェノール、ペンタクロロフェノール、イミダゾール、ジクロ
ロフェノール、テトラクロロフェノール、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、2-エチ
ル-5-フェニルイソオキサゾリウム-3’-スルホネート、又はミツノブ反応のための
縮合試薬により生成した中間体分子である。
Figure 2023159139000005

が単結合を表す場合、U及びU’の両方がHではなく、
Figure 2023159139000006

が二重結合を表す場合、U又はU’のいずれかがHであることができるが、同時にHでは
ない。
及びZは、ジスルフィド、エーテル、エステル、チオエーテル、チオエステル、
ペプチド、ヒドラゾン、カルバメート、カーボネート、アミン(二級、三級若しくは四級
)、イミン、シクロヘテロアルカン、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミド結合を形
成するために細胞毒性剤と反応することができる同一又は異なる官能基である。
及びRは、同じか又は異なり、且つ、不存在、炭素数1~6の直鎖状アルキル、
炭素数3~6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若し
くはアルキニル、炭素数1~6のエステル、エーテル若しくはアミド、若しくは構造式(
OCHCHである(p;0~約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、又は
これらの組み合わせである。
追加的に、R及びRはそれぞれ、X又はXとZ又はZとを共有的に結合す
るC、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、好ましくは0~500
原子を有し;R及びRの形成に用いられる原子は、アルキレン、アルケニレン、アル
キニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、
ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミ
ン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しくは
ヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせを形成するような、化学的に関連する全ての方
法で結合してもよい。
及びXは、NH、N(R)、O、S、又はCHから独立して選択され;R
はH、炭素数1~6の直鎖アルキル、炭素数3~6の分枝若しくはシクロアルキル、直鎖
、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1~6のエステル、エーテ
ル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0~約1000の
整数)ポリエチレンオキシ単位、又はそれらの組み合わせである。
別の態様では、本発明は、式(II)の細胞結合剤-薬物共役体を提供し、これは、細
胞結合分子Cbと薬剤Drug及びDrugとは、前記架橋連結体の末端で反応して
いる。
Figure 2023159139000007
式中、Cbは、細胞結合剤を表し、抗体が好ましい。
ブラケット (括弧)の内部は、前記細胞結合剤の一対の硫黄原子と共役された連結体
-薬剤成分である。前記硫黄原子は好ましくは、DTT及び/又はTCEP等の還元剤に
より、前記細胞結合剤の鎖間ジスルフィド結合から還元されたチオールの対である。
「Drug」及び「Drug」は、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、
ペプチド、ヒドラゾン、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、シクロヘテ
ロアルカン、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミドによって、架橋連結体を介して前
記細胞結合剤と連結した、同一の又は異なる細胞毒性剤を表す。
nは1~30である。
Figure 2023159139000008

、R、X、及びXは、前述の式(I)に記載のものと同じである。
更なる態様において、本発明は、式(III)の修飾された細胞結合剤を提供するもの
であり、式中、細胞結合剤Cbは、ジスルフィド結合の還元で生成した一対のチオールに
よって前記架橋連結体と反応しており、薬剤と反応し得る官能基であるZ及びZ2を有
する。
Figure 2023159139000009
式中、
Figure 2023159139000010

Cb、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、式(I)及び式(II)と同じ
定義である。
更なる態様として、本発明は、式(IV)の修飾薬物を提供し、式中、薬剤である「D
rug」及び「Drug」は、式(I)の連結体と反応しており、依然として、細胞
結合剤の一対の硫黄原子と反応することができる2,3-置換コハク基、又は2-モノ置
換若しくは2,3-ジ置換フマル酸若しくはマレイン基(トランス(E)-又はシス(Z
)-ブテンジカルボン酸)基を有する。
Figure 2023159139000011
式中、
Figure 2023159139000012

Drug、Drug、U、U’、R、R、X、及びXは、式(I)及び式(
II)と同じ定義である。
本発明は更に、前記式(II)の細胞結合分子-薬物共役体の製造方法に関し、薬剤で
あるDrug及びDrugは、前記架橋連結体を介して細胞結合分子と連結される。
本発明はまた、式 (III)の修飾細胞結合分子を製造する方法にも関し、前記細胞
結合分子は、式(I)の前記架橋連結体と反応している。
本発明はまた、式(IV)の修飾薬物の製造方法にも関し、前記薬物は式(I)の前記
架橋連結体と反応している。
ポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成及びアミド結合を介した薬物と抗体との共役におけるその応用を示す。 ポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成及びアミド結合を介した抗体と薬剤との共役におけるその応用を示す。 ポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成及びオキシム結合を介した薬物と抗体との共役におけるその応用を示す。 ポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成及びヒドラゾン結合を介した2つの薬剤と抗体との共役におけるその応用を示す。 ポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成及びアミド結合を介した連結体1つあたり2つの異なる薬剤と抗体との共役におけるその応用を示す。 架橋連結体の合成及び後部のアミド結合を介した連結体1つあたり2つの異なる薬剤と抗体との共役におけるその応用を示す。 ペプチド又はポリエチレングリコールを含む架橋連結体の合成及びヒドラゾン結合を介した2つの(異なる)薬剤と抗体との共役におけるその応用を示す。 MMAE、チューブリシン、及びPBD細胞毒性剤の共役可能な類縁体の合成を示す。 PBD、MMAF、及びチューブリシンD細胞毒性剤の共役可能な類縁体の合成を示す。 架橋連結体を介した細胞結合分子-チューブリシン類縁体の共役多の合成を示す。 連結体1つあたりPBD二量体類縁体及びチューブリシンB類縁体の両方と、又は連結体1つあたりMMAE及びチューブリシンD類縁体の両方と、抗体との共役体の合成を示す。 連結体1つあたりPBD二量体類縁体及びMMAF類縁体の両方と、又は連結体1つあたりPBD二量体及びチューブリシンB類縁体の両方と、抗体との共役体の合成を示す。 連結体1つあたりメイタンシノイド類縁体及びチューブリシンB類縁体の両方と抗体との共役体の合成を示す。 連結体1つあたりメイタンシノイド類縁体及びPBD二量体類縁体の両方と、又は連結体1つあたり2つのチューブリシンB類縁体の両方と、抗体との共役体の合成を示す。 ポリエチレングリコールを含み、連結体1つあたり2つのMMAF類縁体の両方と、又は連結体1つあたり2つのチューブリシンB類縁体の両方と、抗体との共役体の合成を示す。 ヒト胃腫瘍N87細胞モデルを用いて、3mg/kgの用量で1回静注により投与した場合の、共役化合物(127)、(129)、及び(142)とT-DM1との抗腫瘍効果の比較を示す。4つの共役体は全て、動物体重の減少(トップ図)を引き起こさなかった。対照群の動物は、37日目に1500mmを超える腫瘍容積のために屠殺され、それらはあまりにも元気がなかった。3つの化合物(127)、(129)、及び(142)は、T-DM1よりも優れていた:化合物(127)及び(129)群の6/6動物は全て、13日目から60日目(実験終了時)に腫瘍を全く測定できなかった。化合物(142)群のグループの6/6動物は全て、21日目には腫瘍が測定できず、2/6動物は48日目に腫瘍が増殖(測定可能)していたが、55日目以上で依然として腫瘍装飾を阻害していた。対照的に、3mg/kgの用量でのT-DM1は、腫瘍増殖を約28日間阻害したけれども、腫瘍を完全に根絶することができなかった。
定義
「アルキル」とは、直鎖状又は分岐でもよい、鎖中に1~8の炭素原子を有する脂肪族
炭化水素基を意味する。「分岐」とは、直鎖状のアルキル基に1つ又は複数の低級アルキ
ル、例えば、メチル、エチル、又はプロピル基が結合していることを指す。アルキル基の
具体例としては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、t-ブチ
ル、n-ペンチル、3-ペンチル、オクチル、ノニル、デシル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルペンチ
ル、2,3-ジメチルペンチル、3,3-ジメチルペンチル、2,3,4-トリメチルペ
ンチル、3-メチルヘキシル、2,2-ジメチルヘキシル、2,4-ジメチルヘキシル、
2,5-ジメチルヘキシル、3,5-ジメチルヘキシル、2,4-ジメチルペンチル、2
-メチルヘプチル、3-メチルヘプチル、n-ヘプチル、イソヘプチル、n-オクチル、
及びイソオクチルが含まれる。C~Cアルキル基は未置換でもよく、1つ又は複数の
置換基(但し、次の置換基に制限されない)で置換されてもよい。前記置換基としては、
~Cアルキル、-O-(C~Cのアルキル)、アリール、-C(O)R’、-
OC(O)R’、-C(O)OR’、-C(O)NH、-C(O)NHR’、-C(O
)N(R’)、-NHC(O)R’、-SR’、-S(O)R’、-S(O)R’、
-OH、-ハロゲン、-N、-NH、-NH(R’)、-N(R’)、及び-CN
が挙げられ、尚、R’はそれぞれ独立にC~Cアルキル及びアリールから選択される
「ハロゲン原子」とは、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子を指し、臭素及び塩素原
子が好ましい。
「ヘテロアルキル」とは、1~4個の炭素原子が独立して、O、S、及びNからなる群
から選択されたヘテロ原子よりに置換されたC-Cアルキルをいう。
「炭素環」(Carbocycle)は、炭素数3~8の単環系又は炭素数7~13の
二環系の飽和又は不飽和環を指す。単環系炭素環類は、3~6、より典型的には5又は6
の環原子を有する。二環系炭素環類は、7~12の環原子を有し、二環系[4,5]、[
5,5]、[5,6]、又は[6,6]として配置されるか、あるいは9~10の環原子
を有し、二環系[5,6]又は[6,6]として配置される。代表的なC~Cの炭素
環類(C~C carbocycles)には、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロペンタジエニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、1,3-シ
クロヘキサジエニル、1,4-シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、1,3-シクロ
ヘプタジエニル、1,3,5-シクロヘプタトリエニル、シクロオクチル、及びシクロオ
クタジエニルが含まれるが、これらに限定されない。
~C炭素環(C~C carbocycle)は、3、4、5、6、7、又
は8員の飽和又は不飽和非芳香族の炭素環状化合物を指す。C~C炭素環は未置換の
ものでも置換基(ただし,次の置換基の一つ又は複数に制限されない)で置換されたもの
でもいい。、即ち、前記置換基としては、これらに限定されないが、-C~Cのアル
キル、-O-(C~Cアルキル)、-アリール、-C(O)R’、-OC(O)R’
、-C(O)OR’、-C(O)NH、-C(O)NHR’、-C(O)N(R’)
、-NHC(O)R’、-SR’、-S(O)R’、-S(O)R’、-OH、-ハロ
ゲン、-N、-NH、-NH(R’)、-N(R’)、及び-CNが含まれ、ここ
で、R’はそれぞれ独立にC~Cアルキル及びアリールから選択される。
「アルケニル」は、鎖中に2~8の炭素原子を有し、炭素-炭素二重結合を含む、直鎖
状又は分岐してもよい脂肪族炭化水素基を指す。アルケニル基には、例えば、エテニル、
プロペニル、n-ブテニル、i-ブテニル、3-メチルブト-2-エニル、n-ペンテニ
ル、ヘキシレニル、ヘプテニル、オクテニルが含まれる。
「アルキニル」は、鎖中に2~8の炭素原子を有し、炭素-炭素三重結合を含む、直鎖
状又は分岐してもよい脂肪族炭化水素基を指す。アルキニル基には、例えば、エチニル、
プロピニル、n-ブチニル、2-ブチニル、3-メチルブチニル、5-ペンチニル、n-
ペンチニル、ヘキシリニル、ヘプチニル、オクチニルが含まれる。
「アルキレン」は、親のアルカンの同一又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原子
を除去することにより由来する2個の1価基中心を有する、炭素数1~18の、飽和の、
直鎖状又は分岐状鎖又は環状炭化水素基を指す。典型的なアルキレン基には、メチレン(
-CH-)、1,2-エチル(-CHCH-)、1,3-プロピル(-CHCH
CH-)、1,4-ブチル(-CHCHCHCH-)等が含まれるが、これ
らに限定されない。
「アルケニレン」は、親のアルケンの同一又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原
子を除去することにより由来する2個の1価基中心を有する、炭素数2~18の、不飽和
の、直鎖状又は分岐状鎖又は環状炭化水素基を指す。典型的なアルケニレン基には、1,
2-エチレン(-CH=CH-)が含まれるが、これらに限定されない。
「アルキニレン」は、親のアルキンの同一又は2つの異なる炭素原子から2つの水素原
子を除去することにより由来する2個の1価基中心を有する、炭素数2~18の、不飽和
の、直鎖状又は分岐状鎖又は環状炭化水素基を指す。典型的なアルキニレン基には、アセ
チレン、プロパルギル、及び4-ペンチニルが含まれるが、これらに限定されない。
「アリール」又はArは、3~14個の炭素原子、好ましくは6~10個の炭素原子を
含む、1又は数個の環からなる芳香族又はヘテロ芳香族基を指す。「ヘテロ芳香族基」の
語は、芳香族基上の1又は数個の炭素、好ましくは1、2、3、又は4個の炭素原子が、
O、N、Si、Se、P、又はS、好ましくはO、S、及びNで置き換えられたものを指
す。アリール又はArの語はまた、1又は数個のH原子が独立して、-R’、-ハロゲン
、-OR’、又は-SR’、-NR’R’’、-N=NR’、-N=R’、-NR’R’
’、-NO、-S(O)R’、-S(O)R’、-S(O)OR’、-OS(O)
OR’、-PR’R’’、-P(O)R’R’’、-P(OR’)(OR’’)、-P
(O)(OR’)(OR’’)、又は-OP(O)(OR’)(OR’’)により置き換
えられたものも指す。前記R’、R’’は独立して、H、アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、ヘテロアルキル、アリール、アリールアルキル、カルボニル、又は薬学的塩である
「複素環」(Heterocycle)は、1~4個の環炭素原子が独立して、O、N
、S、Se、B、Si、及びPの群からのヘテロ原子で置換されている環系をいう。好ま
しいヘテロ原子はO、N、及びSである。複素環は、The Handbook of Chemistry and Ph
ysics、第78版、CRC Press、Inc.、1997-1998、p225~226頁に記載されており、その開示
は参照により本明細書に組み込まれる。好ましい非芳香族複素環には、これらに限定され
ないが、エポキシ、アジリジニル、チラニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾ
リジニル、オキシラニル、テトラヒドロフラニル、ジオキソラニル、テトラヒドロピラニ
ル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、ピラニ
ル、イミダゾリニル、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒ
ドロピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロチオピラニル、ア
ゼパニル、並びにフェニル基との縮合から生じる縮合系が含まれる。
「ヘテロアリール」又は芳香族複素環の語は、5~14員、好ましくは5~10員の芳
香族ヘテロ、単環式、二環式、又は多環式の環をいう。その例には、ピロリル、ピリジル
、ピラゾリル、チエニル、ピリミジニル、ピラジニル、テトラゾリル、インドリル、キノ
リニル、プリニル、イミダゾリル、チエニル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、フラニル
、ベンゾフラニル、1,2,4-チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾイル、テト
ラゾリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ピラゾリル、カルバゾリ
ル、ベンズイミダゾリル、イソキサゾリル、ピリジル-N-オキシド、及びフェニル基と
の縮合から生じる縮合系が含まれる。
「アルキル」、「シクロアルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、「アリール」
、「ヘテロアリール」、「複素環基」(heterocyclic)等には、2個の水素
原子が除去されることにより形成される、対応する「アルキレン」、「シクロアルキレン
」、「アルケニレン」、「アルキニレン」、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、「
複素環基」(heterocyclene)等をも指す。
「アリールアルキル」は、炭素原子、典型的には末端又はsp炭素原子に結合した水
素原子の1つがアリール基で置換されている、非環式アルキル基を指す。典型的なアリー
ルアルキル基には、これらに限定されないが、ベンジル、2-フェニルエタン-1-イル
、2-フェニルエテン-1-イル、ナフチルメチル、2-ナフチルエタン-1-イル、2
-ナフチルエテン-1-イル、ナフトベンジル、2-ナフトフェニルエタン-1-イル等
が含まれる。
「ヘテロアリールアルキル」は、炭素原子、典型的には末端又はsp炭素原子に結合
した水素原子の1つがヘテロアリール基で置換されている、非環式アルキル基を指す。典
型的なヘテロアリールアルキル基には、これらに限定されないが、2-ベンズイミダゾリ
ルメチル、2-フリルエチル等が含まれる。
「ヒドロキシ保護基」の例には、これらに限定されないが、メトキシメチルエーテル、
2-メトキシエトキシメチルエーテル、テトラヒドロピラニルエーテル、ベンジルエーテ
ル、p-メトキシベンジルエーテル、トリメチルシリルエーテル、トリエチルシリルエー
テル、トリイソプロピルシリルエーテル、t-ブチルジメチルシリルエーテル、トリフェ
ニルメチルシリルエーテル、酢酸エステル、置換酢酸エステル、ピバロエート、ベンゾエ
ート、メタンスルホネート、及びp-トルエンスルホネートが含まれる。
「脱離基」とは、別の官能基によって置換されることができる官能基を指す。このよう
な離脱基は、当該技術分野でよく知られており、例えば、これらに限定されないが、ハロ
ゲン化物(例えば、塩化物、臭化物、及びヨウ化物)、メタンスルホニル(メシル)、p
-トルエンスルホニル(トシル)、トリフルオロメチルスルホニル(トリフラート)、及
びトリフルオロメチルスルホネートが含まれる。
本明細書で以下の略語を使用することができ、以下に示された定義を有する:Boc、
tert-ブトキシカルボニル;BroP、ブロモトリスピロリジノホスホニウムヘキサ
フルオロホスフェート;CDI、1,1’-カルボニルジイミダゾール;DCC、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド;DCE、1,2-ジクロロエタン;DCM、ジクロロメタン
;DIAD、アゾジカルボン酸ジイソプロピル;DIBAL-H、水素化ジイソブチルア
ルミニウム;DIPEA、ジイソプロピルエチルアミン;DEPC、ジエチルホスホロア
ニジエート;DMA、N,N-ジメチルアセトアミド;DMAP、4-(N,N-ジメチ
ルアミノ)ピリジン;DMF、N,N-ジメチルホルムアミド;DMSO、ジメチルスル
ホキシド;DTT、ジチオエステル;EDC、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3
-エチルカルボジイミド塩酸塩;ESI-MS、エレクトロスプレー質量分析;HATU
、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’-N’-テトラメチル
ウロニウムヘキサフルオロリン酸塩;HOBt、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;H
PLC、高圧液体クロマトグラフィー;NHS、N-ヒドロキシスクシンイミド;MMP
、4-メチルモルホリン;PAB、p-アミノベンジル;PBS、リン酸緩衝生理食塩水
(pH7.0~7.5);PEG、ポリエチレングリコール;SEC、サイズ排除クロマ
トグラフィー;TCEP、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン;TFA、トリフ
ルオロ酢酸;THF、テトラヒドロフラン;Val、バリン。
「薬学的に」又は「薬学的に許容される」とは、対応する化合物又は化合物組成物が適
切な方法で動物又は人間に投与した際に、有害で、アレルギー又は他の有害反応を生じさ
せないことを指す。
「薬学的に許容される溶媒和物」又は「溶媒和物」は、1又は複数の溶媒分子と開示さ
れた化合物との会合を指す。薬理学的に許容される溶媒和物を形成する溶媒の例には、水
、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、及びエタ
ノールアミンが含まれるが、これらに限定されない。
薬学的に許容される補助材料は、全ての担体、希釈剤、助剤又は成形剤を含み、例えば
、防腐剤、抗酸化剤、充填剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁剤、溶剤、分散性媒質、コ
ーティング剤、抗菌剤、抗真菌剤、等張剤、吸収遅延剤等を含む。医薬分野において、活
性を有する薬物成分にこれら補助材料を加えるという方法は一般的な方法である。補助材
料が薬物活性成分と相容しない場合を除き、薬物成分に補助材料を加入することが妥当で
あるとは言える。良好な結果を得るために、活性を有する補助材料を薬物成分に加入して
もよい。
本願発明において、「薬用可能な塩」とは、本発明の化合物の塩類誘導物を指す。適当
な修飾により、本願発明に係る化合物が相応の酸塩又はアルカリ塩に形成され得る。薬用
可能な塩としては、常用の無毒の塩又は第四級アンモニウムを含み、これら塩は、本願発
明に係る化合物と相応の無毒の無機酸又は有機酸によって調製され得る。例えば、無機酸
としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、アミノスルホン酸、リン酸及び硝酸等を含み、有機
酸としては、酢酸、プロピオ酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、トルエンスルホ
ン酸、シュウ酸、フマル酸、及び乳酸等を含み、これら酸は薬学的に許容される塩に用い
ることが可能である。他の塩としては、トロメタモール、メグルミン、ピロールエタノー
ル等のアンモニウム塩、及びナトリウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、マグネシウム等
の金属塩を含む。
本願発明において、薬学的な塩は、従来の化学方法により、酸性又は塩基性残基を含む
親化合物から製造することができる。一般的に、これらの塩は、水、有機溶媒、又は両者
の混合溶媒中で、これらの化合物の遊離酸又は遊離塩基形態と化学量論的な量の適切な塩
基又は酸との反応により得ることができる。非水系の反応溶媒として一般的に、エーテル
、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又はアセトニトリルが好ましい。適切な
塩のリストとしては、「Remington’s Pharmaceutical Sc
iences」,第17版.Mack Publishing Company,Eas
ton,PA,1985,第1418頁に挙げられ、当該開示は参照として組み込まれる
「投与する」(Administering)又は「投与」(Administrat
ion)とは、医薬品又はその他の薬剤を対象に譲渡、送達、導入、運搬する任意の態様
をいう。このような態様には、経口投与、局所接触、静脈内、腹腔内、筋肉内、病巣、鼻
腔、皮下、又は腔投与が含まれる。また、本発明によって企図されるのは、薬剤を投与す
る際の装置又は機器の利用である。このような装置は、能動輸送又は受動輸送を利用する
ことができ、低速放出又は高速放出送達装置でもよい。
ここで開示されている新規な共役体は、架橋連結体を用いている。いくつかの適切な架
橋連結体及びその合成方法を図1から図15に示す。
架橋連結体
本発明の細胞結合分子に対する薬剤の共役体の調製と同様に、架橋連結体を得る合成経
路を図1~15に示す。架橋連結体は、2つの要素を有する:a)2,3-ジ置換コハク
酸基;又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル基;又は2-モノ置換若しくは2
,3-二置換マレイン酸である置換基であり、一対のチオールと反応してチオエーテル結
合を形成することができる;及びb)薬剤と反応することが可能な基、これらに限定され
ないが、ジスルフィド、マレイミド、ハロアセチル、アルデヒド、ケトン、アジド、アミ
ン、アルコキシアミン、ヒドラジド、エテンスルホニル、アシルハライド(酸性ハロゲン
化物)、アクリル(アクリロイル)、及び/又は酸無水物基等である。2,3-ジ置換コ
ハク酸基;又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル基;又は2-モノ置換若しく
は2,3-二置換マレイン酸の架橋置換基は、これらの2,3-ジ置換コハク酸、又は2
-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸若しくはマレイン酸と、アミド、エステル、
又はチオエステル結合を形成するためのアミン、アルコール、チオール基とを直接縮合す
ることにより導入することができる。これらの架橋連結体の合成は、図1、3、4、5、
6、7、10、11、12、13、14、及び15に例示されている。
好ましくは、前記架橋連結体は、下記式(I)の化合物である:
Figure 2023159139000013
式中、
Figure 2023159139000014

は、任意の単結合を表し、
Figure 2023159139000015

は、単結合又は二重結合を表す。
Figure 2023159139000016

が単結合を表す場合、U及びU’の両方がHではなく、
Figure 2023159139000017

が二重結合を表す場合、U又はU’のいずれかがHであることができるが、同時にHでは
ない。
2,3-ジ置換コハク酸基、又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル基、又は
2-モノ置換若しくは2,3-二置換マレイン酸であり得る成分
Figure 2023159139000018

は、細胞結合剤の一対の硫黄原子と反応することができる。前記硫黄原子として好ましく
は、還元剤、例えば、ジチオトレイトール(DTT)、ジチオエリスリトール(DTE)
、L-グルタチオン(GSH)及びトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCE
P)、又は/並びにβメルカプトエタノール(β-ME、2-ME)により、細胞結合剤
の鎖間ジスルフィド結合から還元されたチオールの対である。
U及びU’は、チオールによって置換されていてもよい同一又は異なる脱離基を表し、
そのような脱離基は、これらに限定されないが、ハロゲン化物(例えば、フッ化物、塩化
物、臭化物、及びヨウ化物)、メタンスルホニル(メシル)、p-トルエンスルホニル(
トシル)、トリフルオロメチルスルホニル(トリフラート)、トリフルオロメチルスルホ
ネート、ニトロフェノール、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、フェノール;ジ
ニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール、テトラフルオロフェノール、ジフルオロ
フェノール、モノフルオロフェノール、ペンタクロロフェノール、イミダゾール、ジクロ
ロフェノール、テトラクロロフェノール、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、2-エチ
ル-5-フェニルイソオキサゾリウム-3’-スルホネート、又はミツノブ反応のための
縮合試薬により生成した中間体分子である。
及びZは、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン
、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、アミン(二級、三級若しくは四級
)、イミン、シクロヘテロアルカン、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミド結合を形
成するために細胞毒性剤と反応することができる同一又は異なる官能基である。
及びRは、同じか又は異なり、且つ、不存在、炭素数1~6の直鎖状アルキル、
炭素数3~6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若し
くはアルキニル、炭素数1~6のエステル、エーテル若しくはアミド、構造式(OCH
CHである(p;0~約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、若しくは構造
式(OCH(CH)CHである(p;0~約1000の整数)ポリプロピレン
オキシ単位、又はこれらの組み合わせである。
追加的に、R及びRはそれぞれ、X又はXとZ又はZとを共有的に結合す
るC、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、好ましくは0~500
原子を有する。R及びRの形成に用いられる原子は、アルキレン、アルケニレン、ア
ルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン
、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシア
ミン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しく
はヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせを形成するような、化学的に関連する全ての
方法で結合してもよい。
及びXは、NH、N(R)、O、S、又はCHから独立して選択され;R
はH、炭素数1~6の直鎖アルキル、炭素数3~6の分枝若しくはシクロアルキル、直鎖
、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1~6のエステル、エーテ
ル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0~約1000の
整数)ポリエチレンオキシ単位、又はそれらの組み合わせである。
別の態様として、R、R、及びRはそれぞれ、細胞表面結合分子及び/又は共役
された薬物と共有的に結合するC、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖と
することができる。架橋連結体を形成するのに用いられる原子は、アルキレン、アルケニ
レン、アルキニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポ
リアミン、ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アル
コキシアミン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、アシルオキシアミン、若しくは
ヒドロキサム酸、又はその他の多くを形成するような、化学的に関連する全ての方法で結
合してもよい。追加的に、連結体(L)を形成する原子は、飽和又は不飽和のいずれであ
ってもよく、又はラジカルであってもよく、あるいは、連結体中でシクロアルカン、環状
エーテル、環状アミン、アリーレン、ヘテロアリーレン等を含む2価の環状構造を形成す
るために互いに環化してもよいことが理解される。
細胞毒性剤の連結を可能にする官能基Z及びZの例には、これらに限定されないが
、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン、エステル、カル
バメート、カーボネート、アルコキシム又はアミド結合を介して連結することが可能な基
が挙げられる。このような官能基には、これらに限定されないが、チオール、ジスルフィ
ド、アミノ、カルボキシ、アルデヒド、ケトン、マレイミド、ハロアセチル、ヒドラジン
、アルコキシアミノ、及び/又はヒドロキシ基が含まれる。
薬剤/細胞毒性剤のアミンの末端と反応が可能な官能基Z及びZの例としては、こ
れらに限定されないが、N-ヒドロキシスクシンイミドエステル、p-ニトロフェニルエ
ステル、ジニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル、カルボン酸塩化
物、又はカルボン酸無水物とすることができる。チオールの末端と反応が可能なものとし
ては、これらに限定されないが、ピリジルジスルフィド、ニトロピリジルジスルフィド、
マレイミド、ハロ酢酸、メチルスルホン フェニルオキサジアゾール(ODA)、カルボ
ン酸塩化物、及びカルボン酸無水物とすることができる。ケトン又はアルデヒドの末端と
反応が可能なものとしては、これらに限定されないが、アミン、アルコキシアミン、ヒド
ラジン、又はアシルオキシルアミンとすることができる。アジドの末端と反応が可能なも
のとしては、これらに限定されないが、アルキンとすることができる。これらの官能基の
例を以下に示す。
Figure 2023159139000019
式中、XはF、Cl、Br、I、又はLvである。XはO、NH、N(R)、又
はCHである。R及びRはH、R、芳香環、ヘテロ芳香環、又は1個若しくは数
個のH原子が独立に、-R、-ハロゲン、-OR、-SR、-NR、-NO
、-S(O)R、-S(O)若しくは-COORで置換された芳香族基であ
る。Lvはニトロフェノール;N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS);フェノール;
ジニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオ
ロフェノール;モノフルオロフェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミ
ダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロロフェノール;1-ヒドロキシベンゾトリア
ゾール;トシレート;メシレート;2-エチル-5-フェニルイソキサゾリウム-3’-
スルホネート;自己若しくは他の酸無水物とで形成された酸無水物(例えば、無水酢酸、
無水ギ酸);又は中間体分子ペプチドカップリング反応のための、若しくはミツノブ反応
のための縮合試薬により生成する中間体から選択される脱離基である。
好ましい態様において、R、R、及びRは、炭素数1~6の直鎖状アルキル、又
は式(OCHCH(p=1~100)のポリエチレンオキシ単位である。
2,3-ジ置換コハク酸基、又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸基、又
は2-モノ置換若しくは2,3-二置換マレイン酸基を含む架橋連結体の合成のキーステ
ップとしては、以下のスキーム(Ia)に示すように、2,3-ジ置換コハク酸、又は2
-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸、又は2-モノ置換若しくは2,3-二置換
マレイン酸、あるいはこれらの誘導体と、アミン(1°又は2°アミン)、アルコール、
又はチオールを含む他の成分との末端における縮合である。
Figure 2023159139000020
式中、Xは、式 (I) において、NH、N(R)、O、又はSとして説明されたX
又はXである。Rは、式 (I) で説明したR及び/又はRである。Rは、式
(I) で定義されたものと同じである。
Lv及びLvは同一又は独立してOH;F;Cl;Br;I;ニトロフェノール;
N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS);フェノール;ジニトロフェノール;ペンタフ
ルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフ
ェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジクロロフェノール
;テトラクロロフェノール;1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレー
ト;2-エチル-5-フェニルイソキサゾリウム-3’-スルホネート;自己若しくは他
の酸無水物とで形成された酸無水物(例えば、無水酢酸、無水ギ酸);又は中間体分子ペ
プチドカップリング反応のための、若しくはミツノブ反応のための縮合試薬により生成す
る中間体から選択され、前記縮合試薬としては、例えば:EDC(N-(3-ジメチルア
ミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド)、DCC(ジシクロヘキシル-カルボジ
イミド)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N-シクロヘキシル-
N’-(2-モルホリノエチル)カルボジイミドとメソ-p-トルエンスルホナート(C
MC、又はCME-CDI)、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)、TBT
U(O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニ
ウムテトラフルオロボラート)、N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(1H-ベン
ゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBTU)、(ベ
ンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフル
オロホスファート(BOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリピロリジノ
ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、ジエチルシアノホスホネート
(DEPC)、クロロ-N,N,N’,N’-テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフ
ルオロホスファート、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-ト
リアゾロ[4,5-b]ピリジニウム-3-オキシドヘキサフルオロホスファート(HA
TU)、1-[(ジメチルアミノ)(モルホリノ)メチレン]-1H-[1,2,3]ト
リアゾロ[4,5-b]ピリジン-1-イウム-3-オキシドヘキサフルオロホスファー
ト(HDMA)、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリジニウムヘキサフルオロホス
ファート(CIP)、クロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(
PyCloP)、フルオロ-N,N,N’,N’-ビス(テトラメチレン)ホルムアミジ
ニウムヘキサフルオロホスフェート(BTFFH)、N,N,N’,N’-テトラメチル
-S-(1-オキシド-2-ピリジル)チウロニウムヘキサフルオロホスフェート、O-
(2-オキソ-1(2H)ピリジル)-N,N,N’,N’-テトラメチルチウロニウム
テトラフルオロボラート(TPTU)、S-(1-オキシド-2-ピリジル)-N,N,
N’,N’-テトラメチルチウロニウムテトラフルオロボラート、O-[(エトキシカル
ボニル)シアノ-メチルエンアミノ]-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘ
キサフルオロホスファート(HOTU)、(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチ
リデンアミノオキシ)ジメチルアミノ-モルホリノ-カルベニウムヘキサフルオロホスフ
ァート(COMU)、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-ビ
ス(テトラメチレン)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HBPyU)、N-ベン
ジル-N’-シクロヘキシルカルボジイミド(重合体結合と共に、あるいはなし)、ジピ
ロリジノ(N-スクシンイミジルオキシ)-カルベニウムヘキサフルオロホスファート(
HSPyU)、クロロジピロリジノカルベニウムヘキサフルオロホスファート(PyCI
U)、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムテトラフルオロボレート(CIB
)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)ジピペリジノカルベニウムヘキサフルオロ
ホスファート(HBPipU)、O-(6-クロロベンゾトリアゾール-1-イル)-N
,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TCTU)、ブロ
モトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファート(BroP)、プ
ロピルホスホン酸無水物(PPACA、TsP(登録商標))、2-モルホリノエチルイ
ソシアニド(MEI)、N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(N-スクシンイミジ
ル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HSTU)、2-ブロモ-1-エチル-ピ
リジニウムテトラフルオロボレート(BEP)、O-[(エトキシカルボニル)シアノメ
チレンアミノ]-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
(TOTU)、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-
メチルモルホリニウムクロリド(MMTM,DMTMM)、N,N,N’,N’-テトラ
メチル-O-(N-スクシンイミジル)ウロニウムテトラフルオロボレート(TSTU)
、O-(3,4-ジヒドロ-4-オキソ-1,2,3-ベンゾトリアジン-3-イル)-
N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TDBTU)、
1,1’-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADD)、ジ-(4-クロロベンジル)
アゾジカルボキシレート(DCAD)、ジ-tert-ブチル アゾジカルボキシレート
(DBAD)、ジイソプロピル アゾジカルボキシレート(DIAD)、ジエチル アゾ
ジカルボキシレート(DEAD)である。
架橋連結体の合成の詳細例を図1~10に示す。通常、2,3-ジ置換コハク酸基、又
は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸基、又は2-モノ置換若しくは2,3-
二置換マレイン酸基の架橋置換基は、所望の共役多の薬物と反応することができる官能基
を含む連結体成分と縮合されている。
細胞結合剤-薬剤共役体
本発明の共役体は、以下の式で表すことができる。
Figure 2023159139000021
式中、Cbは細胞結合分子であり、Lはコハク酸基、フマル酸基、又はマレイン酸基を
含む連結体であり、「Drug」及び「Drug」は薬物分子であり、nは1~30
の整数であり、且つCbからの2個のS(硫黄)原子は、架橋的にLと連結し、架橋連結
体L1個あたり2以上の薬物と共有的に接続している。
前記架橋連結体Lは1又は複数の連結体成分で構成されていてもよい。代表的な連結体
成分には、6-マレイミドカプロイル(MC)、マレイミドプロパノイル(MP)、バリ
ン-シトルリン(val-cit又はvc)、アラニン-フェニルアラニン(ala-p
he又はaf)、p-アミノベンジルオキシカルボニル(PAB)、4-チオペンタノエ
ート(SPP)、4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボン酸エステ
ル(MCC)、(4-アセチル)アミノ安息香酸(SIAB)、4-チオ-ブチレート(
SPDB)、4-チオ-2-ヒドロキシスルホニル-ブチレート(2-sulfo-SP
DB)、1又は複数の繰り返し単位としてエチレンオキシ(-CHCHO-)単位(
EO又はPEO)が挙げられる。追加的な連結体成分は本発明の技術分野で公知であり、
ここではその一部を記載する。
連結体を含むこれらの成分の構造の例を次に示す。

Figure 2023159139000022
Figure 2023159139000023
好ましくは、前記共役体は、下記式(II)の化合物である:
Figure 2023159139000024
式中、Cbは、細胞結合剤、好ましくは抗体を表し、一対の硫黄原子(チオール)を介
して、Drug及びDrugと共役する。前記共役可能なチオール原子は、一般的に
、ジチオスレイトール(DTT)、ジチオエリスリトール(DTE)、L-グルタチオン
(GSH)及びトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、並びに/又は
βメルカプトエタノール(β-ME、2-ME)による細胞結合分子上の一対のジスルフ
ィド結合の還元から生成することができる。
「Drug」及び「Drug」は、アルキル、アルキレン、アルケニレン、アルキ
ニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒ
ドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン
、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシルアミン、ヒドロキサム酸、ジスルフィ
ド、チオエーテル、チオエステル、カルバメート、カーボネート、複素環、ヘテロアルキ
ル、ヘテロ芳香環、若しくはアルコキシム結合、又はその組み合わせによって、架橋連結
体を介して前記細胞結合剤と連結した、同一の又は異なる細胞毒性剤を表す。
nは1~30である。
Figure 2023159139000025

、R、X、及びXは、前述の式(I)に記載のものと同じである。
以下に詳述するように、「Drug」及び「Drug」は、多くの小分子医薬品の
いずれであってもよく、チューブリシン類、カリケアマイシン類、オーリスタチン類、メ
イタンシノイド類、CC-1065類縁体、モルホリノ類、ドキソルビシン類、タキサン
類、クリプトフィシン類、エポチロン類、及びベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロ
ベンゾジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン)、インドリノベンゾジアゼピン類、イ
ミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)が含ま
れるが、これらに限定されない。
共役体を合成するために、細胞結合分子は最初に、細胞結合分子中のジスルフィド結合
の還元を通じて、本発明の架橋連結体により修飾することができる。得られた一対の遊離
チオールは、ジスルフィド、マレイミド、ハロアセチル、アジド、1-イン、ケトン、ア
ルデヒド、アルコキシアミノ、又はヒドラジドを含むZ及びZの反応性基を導入する
ために、例えば、DMA、DMF、エタノール、メタノール、アセトン、アセトニトリル
、THF、イソプロパノール、ジオキサン、プロピレングリコール、又はエチレンジオー
ルのような水可溶性(混和性)有機溶媒の0~30%の添加の有無にかかわらず、pH5
~9の水性媒体において、式(I)の架橋連結体と反応することができる。次いで、細胞
毒性剤の反応性基は、適宜に修飾された細胞結合分子に反応する。例えば、ジスルフィド
結合を介して連結された細胞結合剤-薬物共役体の合成は、修飾された細胞結合剤中のジ
スルフィド結合と遊離チオール基を含む薬剤との間のジスルフィド交換によって達成され
る。チオエーテルを介して連結された細胞結合剤-薬剤共役体の合成は、マレイミド又は
ハロアセチル又はエチルスルホニル修飾細胞結合剤と遊離チオール基を含む薬剤との反応
により達成される。酸不安定ヒドラゾンを有する共役体の合成は、当該分野で公知の方法
によるカルボニル基と連結体中のヒドラジド残基との反応によって達成することができる
(例えば、P. Hamann et al., Hinman, L. M., et al, Cancer Res. 53, 3336-334, 1993
; B. Laguzza et al., J. Med. Chem., 32; 548-555, 1959; P. Trail et al., Cancer R
es., 57; 100-105, 1997)。トリアゾール結合を有する共役体の合成は、クリックケミス
トリー(Huisgen環付加)を介した薬剤中の1-イン基と連結体中のアジド残基との反応
によって達成することができる(Lutz, J-F. et al, 2008, Adv. Drug Del. Rev. 60, 95
8-970; Sletten, E. M. et al 2011, Acc Chem. Research 44, 666-676)。
あるいは、式(III)の機能性を有する修飾細胞結合分子連結体を得るために、薬物
は、細胞結合分子に共役した本発明の架橋連結体と反応することができる。例えば、チオ
エーテル架橋を介した細胞結合分子-薬剤共役体を得るために、チオール含有薬剤は、p
H5.5~9.0の水性緩衝液中で、マレイミド、ハロアセチル、又はエチルスルホニル
置換基を有する式(III)の修飾細胞結合分子架橋連結体と反応させることができる。
ジスルフィド架橋を有する共役体を得るために、チオール含有薬剤は、ピリジルジチオ残
基を有する式(III)の修飾架橋連結体とジスルフィド交換をすることができる。エー
テル又はチオールエーテル結合を有する修飾薬剤を得るために、水酸基又はチオール基を
有する薬剤は、マイルドな塩基、例えばpH8.0~9.5の存在下で、ハロゲン、特に
カルボン酸αハライドを有する式(III)の修飾架橋連結体と反応させることができる
。水酸基を含む薬剤は、エステル架橋を得るために、EDC又はDCC等の脱水剤の存在
下で、カルボキシル基を有する式(I)の架橋クロス連結体と縮合させ、次いで、対象薬
物修飾架橋連結体と細胞結合分子との共役を行うことができる。アミド結合架橋を介した
共役体を得るために、アミノ基を含む薬剤は、式(III)の細胞結合分子-架橋連結体
上で、NHS、イミダゾール、ニトロフェノールのカルボキシルエステル;N-ヒドロキ
シスクシンイミド(NHS); フェノール;ジニトロフェノール;ペンタフルオロフェノ
ール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフェノール;ペ
ンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロ
ロフェノール;1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレート;2-エチ
ル-5-フェニルイソキサゾリウム-3’-スルホネートと縮合することができる。
共役体は、標準的な生物化学方法、例えばSephadex G25又はSephac
ryl S300カラムによるゲルろ過、吸着クロマトグラフィー、イオン交換、又は透
析により精製することができる、いくつかの場合では、細胞結合分子として小分子(例え
ば、葉酸、メラニン細胞刺激ホルモン、EGF等)を小分子薬剤で共役させた場合、クロ
マトグラフィー、例えばHPLC、中圧カラムクロマトグラフィー、又はイオン交換クロ
マトグラフィーによって精製することができる。
修飾された細胞結合剤/分子
本発明の連結体との反応により修飾された細胞結合剤は、好ましくは式(III)で表
される。
Figure 2023159139000026

Figure 2023159139000027

Cb、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、式(I)及び(II)と同じ定
義である。
好ましい態様において、Z及びZは、ジスルフィド置換基、マレイミド、ハロアセ
チル、アルコキシアミン、アジド、ケトン、アルデヒド、ヒドラジン、アルキン、N-ヒ
ドロキシスクシンイミドエステル、又はフェノール;ジニトロフェノール;ペンタフルオ
ロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;モノフルオロフェノ
ール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジクロロフェノール;テ
トラクロロフェノール;1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレート;メシレート;
2-エチル-5-フェニルイソキサゾリウム-3’-スルホネートで形成されたカルボン
酸エステルである。次いで、Z及びZは、ジスルフィド、チオエーテル、ヒドラゾン
、アミド、アルコキシム、カルバメート、エステル、エーテル結合、又は芳香環によって
、細胞毒性剤と反応することができる。前記修飾された細胞結合剤は、上記式(II)に
記載されたものとして、式(I)の架橋連結体と細胞結合剤との反応を介して調製するこ
とができる。
細胞結合分子、好ましくは抗体上の一対の遊離チオールと架橋連結体上のアルキン基と
のより高い共役収率を達成するために、反応混合物へ小割合の有機共溶媒を添加すること
を要求してもよく、同様に、水性溶液中での式(III)の溶解性を維持するために、反
応後の溶液へ添加することを要求してもよい。細胞結合剤を修飾するには、最初に、式(
I)の架橋試薬(架橋連結体)を、水と混和可能な極性有機溶媒、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール等の異なるアルコール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒド
ロフラン(THF)、1,4-ジオキサン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
アセトアミド (DMA)、又はジメチルスルホキシド(DMSO)を、高濃度、例えば
1~500mMで溶解させることができる。一方、pH5~9.5、好ましくは6~8.
5の水性緩衝液中で濃度1~35mg/mlで溶解した抗体等の細胞結合分子は、1~2
0当量のTCEP又はDTTで20分から12時間処理される。還元後、SECクロマト
グラフィー精製によりDTTを除去することができる。TCEPもまた、所望により、S
ECクロマトグラフィーにより除去することができ、あるいは、精製せずに次工程反応の
ための反応混合物に滞留させることができる。更に、TCEP還元と同時に細胞結合分子
の架橋共役を実現するために、TCEPによる抗体又はその他の細胞結合剤の還元は、式
(I)の架橋連結体と共に行うことができる。
細胞結合剤の修飾のための水系溶液は、pH6~9、好ましくは6.5~7.5の間で
緩衝され、これらのpH範囲に有用な非求核性緩衝塩を含むことができる。代表的な緩衝
剤としては、リン酸塩、トリエタノールアミンHCl、HEPES、及びMOPS緩衝剤
が挙げられ、更に、例えばデキストリン、ショ糖、塩(例えば、NaCl、KCl)等の
追加の成分を含むことができる。還元された細胞結合分子を含む溶液中に式(I)の架橋
連結体を添加した後、反応混合物を4℃~45℃、好ましくは周囲温度でインキュベート
する。反応の進行状況は、254nmでの吸収の減少又は280nmでの吸収の増加、あ
るいはその他の適切な波長での変化を測定することによって監視することができる。反応
が完了した後、修飾細胞結合剤の単離は、常用の方法、例えば、ゲルろ過クロマトグラフ
ィー又は吸着クロマトグラフィーにより行うことができる。
修飾の程度は、UVスペクトルを介して放出されるニトロピリジンチオン、ジニトロピ
リジンジチオン、ピリジンチオン、カルボキシアミドピリジンジチオン、及びジカルボキ
シアミドピリジンジチオン基の吸光度を測定することによって評価することができる。発
色団基を有しない共役体において、修飾又は共役反応は、LC-MS、好ましくはUPL
C-QTOF質量分析法、又はキャピラリー電気泳動法(CEMS)により監視すること
ができる。本明細書に記載されている架橋連結体は、適宜の置換基を有する任意の薬剤、
好ましくは細胞毒性剤と反応し得る多様な官能基を有する。例えば、アミノ又はヒドロキ
シ置換基を有する修飾細胞結合分子は、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステ
ルを有する薬剤と反応することができ、チオール置換基を有する修飾細胞結合分子は、マ
レイミド又はハロアセチル基を有する薬剤と反応することができる。更に、カルボニル置
換基(ケトン又はアルデヒド)を有する修飾細胞結合分子は、ヒドラジド又はアルキルオ
キシアミンを有する薬剤と反応することができる。当業者は、連結体上の利用可能な官能
基の既知の反応性に基づいて、使用する連結体を容易に決定することができる。
修飾された細胞毒性剤
本発明の架橋連結体との反応により修飾された細胞毒性剤は、好ましくは式(IV)で
表される。
Figure 2023159139000028
式中、
Figure 2023159139000029

U、U’、Drug、Drug、R、R、X、及びXは、式(I)及び(I
I)と同じ定義である。
この修飾薬物は、2,3-ジ置換コハク酸基、又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置
換フマル酸基、若しくは2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換マレイン酸基の機能を有す
る式(IV)の修飾薬物を得るために、式(I)の連結体と薬剤との反応を介して調製す
ることができる。しかしながら、チオールを含む薬剤の場合、あるいはチオエーテル、チ
オエステル、又はジスルフィド結合により架橋連結体を介して細胞結合分子と結合する薬
剤の場合、好ましくは、Drug又はDrugは最初に、チオエーテル、チオエステ
ル、又はジスルフィド結合の連結を介して、R又はRの成分の一部と接続するように
合成されてもよい。次いで、式(IV)の架橋連結体修飾薬物を形成するために、合成さ
れたR-Drug又はR-Drug成分が2,3-ジ置換コハク酸、又は2-モ
ノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸、若しくは2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換
マレイン酸に組み付けられる。
合成例について、チオエーテル結合を有するR-Drug又はR-Drug
画を得るために、チオール含有薬剤は、中性pHの水性緩衝液中で、マレイミド置換基を
有する連結体の成分R及びRと反応させることができ、続いて、チオエーテル結合を
有する式(IV)の修飾薬物を得るために、2,3-ジ置換コハク酸、又は2-モノ置換
若しくは2,3-ジ置換フマル酸、若しくは2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換マレイ
ン酸と縮合させることができる。エーテル結合を有するR-Drug又はR-Dr
ug区画を得るために、ヒドロキシ基を有する薬剤は、マイルドな塩基の存在下で、ハ
ロゲン、トシレート、又はメシレートを有する連結体の成分R又はRと反応させるこ
とができ、続いて、チオエーテル結合を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、2,
3-ジ置換コハク酸、又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸、若しくは2-
モノ置換若しくは2,3-ジ置換マレイン酸と縮合させることができる。エステル結合を
介した式(IV)の修飾薬物を得るために、ヒドロキシ基を含む薬剤は、脱水剤、例えば
EDC又はジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下で、カルボキシル基を有
する式(I)の連結体と縮合させることができる。チオエーテル結合を有するR-Dr
ug又はR-Drug区画を得るために、チオール含有薬剤は、マレイミド、ビニ
ルスルホニル、又はハロアセチル基を有する連結体の成分R及びRと反応させること
もでき、続いて、チオエーテル結合を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、2,3
-ジ置換コハク酸、又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル酸、若しくは2-モ
ノ置換若しくは2,3-ジ置換マレイン酸の区画で縮合させることができる。アミド結合
を有する式(IV)の修飾薬物を得るために、アミノ基を有する薬剤は、同様に、式(I
)の架橋連結体上のカルボキシル基と縮合させることができる。修飾薬物は、シリカゲル
若しくはアルミナのカラムクロマトグラフィー、晶析、予備薄層クロマトグラフィー、イ
オン交換クロマトグラフィー、又はHPLC等の標準的な方法により精製することができ
る。
細胞結合剤
本発明の共役体及び修飾された細胞結合分子を構成する細胞結合分子は、治療的に又は
他の生物学的に修飾されようとする細胞群の残基と結合、複合化、又は反応する、現在知
られている、あるいは判明する如何なる分子でもよい。
細胞結合剤には、大分子量タンパク質、例えば、抗体全長(ポリクローナル又はモノク
ローナル)、二量体、多量体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体);一本鎖抗体
;抗体断片、例えば、Fab,Fab’,F(ab’),Fv[Parham,J.I
mmunol.131,2895-2902(1983)]、Fab発現ライブラリによ
って得られた断片、抗イディオタイプ(anti-Id)抗体、CDR’s、二特異性抗
体、三特異性抗体、癌細胞抗原、ウイルス抗原、微生物抗原、又は特異的抗原を認識し、
結合し、若しくは望ましい生物活性を発現することができる、免疫系で生成したタンパク
質と免疫特異的に結合する任意の前記物のエピトープ結合断片;インターフェロン(例え
ば、I、II、III型);ペプチド;リンホカイン、例えば、IL-2、IL-3、I
L-4、IL-5、IL-6、IL-10、GM-CSF、又はインターフェロンγ(I
FN-γ);ホルモン、例えば、インスリン、TRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
)、MSH(細胞刺激ホルモン)、又はアンドロゲン、エストロゲン若しくはメラニン細
胞刺激ホルモン(MSH)等のステロイドホルモン;成長因子及びコロニー刺激因子、例
えば、上皮成長因子(EFG)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF
);トランスフォーミング増殖因子(TGF)、例えば、TGFα、TGFβ;インスリ
ンおよびインスリン様成長因子(IGF-I、IGF-II)G-CSF,M-CSF、
及びGM-CSF[Burgess,Immunology Today,5,155-
158(1984)];ワクチン増殖因子(VGF);線維芽細胞増殖因子(FGF);
小分子量タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、及びペプチドホルモン、例えば、ボンベ
シン、ガストリン、及びガストリン放出ペプチド;血小板由来増殖因子;インターロイキ
ン及びサイトカイン、例えば、インターロイキン-2(IL-2)、インターロイキン-
6(IL-6)、白血病阻害因子、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CS
F);葉酸等のビタミン;アポタンパク質及び糖タンパク質、例えば、トランスフェリン
[O’Keefe et al,J.Bio.Chem.260,932-927(19
85)];レクチン等の糖結合タンパク質又はリポタンパク;細胞の栄養輸送分子;及び
小分子阻害剤、例えば、前立腺特異的膜抗原(PSMA)の阻害剤、小分子チロシンキナ
ーゼ阻害剤(TKI)、非ペプチド、または他の細胞結合分子または物質、例えば、生体
活性ポリマー(Dhar,et al,Proc.Natl.Acad.Sci.200
8,105,17356-61)、生物活性デンドリマー(Lee,et al,Nat
.Biotechnol.2005,23,1517-26;Almutairi,et
al;Proc.Natl.Acad.Sci.2009,106,685-90)、
ナノ粒子(Liong,et al,ACS Nano,2008,19,1309-1
2;Medarova,et al,Nat.Med.2007,13,372-7;J
avier,et al,Bioconjugate Chem.2008,19,13
09-12)、リポソーム(Medinai,et al,Curr.Phar.Des
.2004,10,2981-9)、ウイルスカプシド(Flenniken,et a
l,Viruses Nanotechnol.2009,327,71-93)を含む
が、これらに限定されない。
一般的に、適当なモノクローナル抗体が利用できれば、モノクローナル抗体は細胞表面
結語分子として好ましい。抗体は、マウス、ヒト、ヒト化、キメラ、又は他の種由来のも
のでもよい。
本発明で用いられる抗体の産生には、in vivo又はin vitroでの生成プ
ロセス又はその組み合わせが含まれる。抗受容体ペプチドポリクローナル抗体の調製方法
は、例えば、米国特許番号4,493,795(Nestor等)に示すように周知であ
る。モノクローナル抗体を調製するための典型的な方法は、特定の抗原免疫化マウスから
単離したマウス脾臓細胞とミエローマ細胞とを融合させるとの方法である(Kohler
,G;Milstein,C.1975.Nature 256:495-497)。詳
しい操作方法に関して、antibodies-A Laboratory Manua
l,Harlow and Lane,eds.,cold spring harbo
r laboratory press,new York(1988)に記載されてお
り、ここに本明細書の一部を構成するものとして、当該文献の内容を援用する。特に、目
的の抗原でマウス、ラット、ハムスター、または他の哺乳動物を免疫させる方法により、
モノクローナル抗体を獲得することができ、目的の抗原として、例えば、無傷の標的細胞
、標的細胞から単離された抗原、全ウイルス、弱体化した全ウイルス及びウイルスタンパ
ク質が挙げられる。PEG6000を用いて脾臓細胞とミエローマ細胞を融合させる。融
合後得られたハイブリドーマについて、HATに対する感度を利用して、スクリーニング
する。本発明の実施に有用なモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは、特定の標
的細胞受容体との免疫反応又は受容体活性の抑制を行うことにより同定される。
本願発明で用いられるモノクローナル抗体は、適切な抗原特異性を有する抗体を分泌す
るハイブリドーマ細胞を含む栄養培地でモノクローナルハイブリドーマ細胞の培養を開始
することにより得ることができる。該培養では、ハイブリドーマ細胞が抗体を培養培地中
に分泌するのに十分な時間及び条件を維持する必要がある。抗体含有培地上清を回収した
後、周知の技術、例えばプロテインAアフィニティークロマトグラフィー、陰イオン交換
クロマトグラフィー、陽イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフ
ィー、及び分子篩クロマトグラフィー(特に、抗原架橋プロテインAを用いたアフィニテ
ィークロマトグラフィー及び分子篩クロマトグラフィー)、遠心分離、沈殿法、又は他の
タンパク質を精製するための標準的な方法により、抗体を単離することができる。
これらの組成物の調製に有用な培地は、本技術分野で周知であり、且つ商業的に入手可
能であり、人工合成培地が含まれる。例示的な合成培地は、ダルベッコの最小必須培地(
DMEM;Dulbeccoなど、Virol8:396(1959))に、4.5mg
/Lのグルコース、0~20mMのグルタミン、0~20%のFBS、ppm量のいくつ
かの重金属(例えば、Cu、Mn、Fe、又はZn)又は/及び塩形態で加えた重金属、
並びに消泡剤(例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体)を
加えたものである。
更に、細胞融合技術以外に、下記の方法によっても抗体を生成するための細胞株を構築
することができる。例えば、発癌性DNAによるBリンパ球の直接的トランスフォーメー
ション、又は発癌性ウイルス、例えばエプスタイン-バールウイルス(EBV、ヒトヘル
ペスウイルス4(HHV-4)としても知られている。)若しくはカポシ肉腫関連ウイル
ス(KSHV)のトランスフェクションがある(詳しくは、米国特許番号4341761
;4399121;4427783; 4444887; 4451570; 44669
17;4472500; 4491632; 4493890を参照)。モノクローナル抗
体は、既知の方法に基づいて、抗受容体ペプチド、又は末端カルボキシル基含有ペプチド
により調製されることができる(詳しくは、Niman等Proc.Natl. Acad.
Sci. USA,80:4949-4953(1983);Geysen 等Proc.N
atl. Acad. Sci. USA,82:178-182(1985); Lei等Bi
ochemistry 34(20):6675-6688(1995)を参照)。通常
、抗受容体ポリペプチドまたはポリペプチド類似体は、モノクローナル抗体の抗受容体ポ
リペプチドを調製するための免疫原として、単独で、又は架橋免疫原性担体に使用するこ
とができる。
本発明の結合分子としてのモノクローナル抗体を製造するために、他の周知の製造方法
も多数ある。そのうち、特に注目されたのは、完全ヒト抗体の製造方法である。ファージ
ディスプレイ技術は、親和性選択によって完全ヒト抗体ライブラリから、既知の抗原に特
異的に結合する完全ヒト抗体を得られる。文献には、ファージディスプレイ技術そのもの
、ベクトルの構築、及びライブラリのスクリーニングについて詳しい記載がある。詳しく
は、Dente等 Gene.148(1):7-13(1994);Little等
Biotechnol Adv.12(3):539-55(1994);Clacks
on等 Nature 352:264-628(1991);Huse等 Scien
ce 246:1275-1281(1989)を参照。
ハイブリドーマ技術を用いて他の種(例:マウス)から得られたモノクローナル抗体に
ついて、ヒト化する必要がある。ヒト化された抗体は、人体に対する異種抗体の免疫副作
用を大幅に低減することができる。そのうち、抗体のヒト化に関してよく知られている方
法は、相補性決定領域の移植及びリモデリングである。詳しくは、米国特許第5,859
,205号及び第6,797,492号;Liu等,Immunol Rev.222:
9-27(2008);Almagro等,Front Biosci.1;13:16
19-33(2008);Lazar等,Mol Immunol.44(8):198
6-98(2007);Li等 Proc.Natl.Acad.Sci.USA.10
3(10):3557-62(2006)を参照。前記文献の開示は参照として組み込ま
れる。完全ヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン軽鎖および重鎖を大量に保有するトランスジ
ェニックマウス、ウサギ、サルその他の哺乳動物に対し抗原免疫を行うことにより調製す
ることができる。マウスを例に、Xenomouse(Abgenix,Inc.),H
uMab-Mouse(Medarex/BMS),VelociMouse(Rege
neron)がいる。詳しくは、米国特許第6,596,541号、6,207,418
号、6,150,584号、6,111,166号、6,075,181号、5,922
,545号、5,661,016号、5,545,806号、5,436,149号及び
5,569,825号を参照。ヒトの治療の過程では、マウス抗体可変領域遺伝子及びヒ
ト抗体定常領域遺伝子を統合して構築されたキメラ抗体がヒトの体内で産生する免疫原性
は、マウス抗体よりもはるかに低くなる(Kipriyanov等,Mol Biote
chnol.26:39-60(2004);Houdebine,Curr Opin
Biotechnol.13:625-9(2002))。前記文献の開示は参照とし
て組み込まれる。さらに、抗体可変領域の部位に特異的突然変異誘発をすることにより、
抗体親和性及び特異性を向上させることができる(Brannigan等,Nat Re
v Mol Cell Biol.3:964-70(2002);Adams等,J.
Immunol Methods.231:249-60(1999))。抗体の定常領
域を一部置き換えて、免疫エフェクター細胞との親和性を効果的に促進することによって
、細胞毒性効果を増強することができる。
悪性細胞抗原に対する免疫特異的抗体は、商業ルート又はいくつかの常用の技術方法、
例えば化学合成又は組換え発現技術により得ることができる。同様に、悪性細胞抗原に対
する免疫特異的抗体をコードするヌクレオチド配列は、GenBankデータベース又は
他の類似のデータベースという商業ルート、公知文献、又はルーチンのクローニング及び
シークエンシングにより得ることができる。
抗体以外に、ポリペプチドまたはタンパク質は同様に結合分子として、標的細胞表面の
対応する受容体又はエピトープと結合、ブロック、攻撃または他の手段によって相互作用
する。これらのペプチドまたはタンパク質がエピトープまたはその対応する受容体に特異
的に結合できる限り、それらは免疫グロブリンファミリーに属している必要がない。これ
らのポリペプチドも、ファージディスプレイ抗体と類似の技術により単離される(Sza
rdenings,J Recept Signal Transduct Res.2
003;23(4):307-49)。ランダムペプチドライブラリーから得られたペプ
チド断片は抗体及び抗体断片の応用と類似のものである。ポリペプチド又はタンパク質分
子が、結合分子を介していくつかの巨大分子又は媒体と接続することによってその抗原結
合特異性を維持する。これら巨大分子は、これらに限られないが、アルブミン、ポリマー
、リポソーム、ナノ粒子、又はデンドリマーを含む。
癌、自己免疫性疾患、及び感染性疾患を治療するために、本発明の荷電連結体による薬
物の結合に用いられる抗体には、これらに限られないが、以下を含む(この限りではない
):3F8(抗GD2抗体)、アバゴボマブ(抗CA-125抗体)、アブシキシマブ(
抗CD41抗体(インテグリンα-IIb))、アダリムマブ(抗TNF-α抗体)、ア
ダリムマブ(抗EpCAM抗体、CD326)、アフェリモマブ(抗TNF-α);アフ
ツズマブ(抗CD20抗体)、アラシズマブ ペグオル(Alacizumab pegol)(抗VEG
FR2抗体)、ALD518(抗IL-6抗体)、アレムツズマブ(別名:キャンパス、
マブキャンパス、抗CD52抗体)、アルツモマブ(抗CEA抗体)、アナツモマブ(抗
tag-72抗体)、アンルキンズマブ(IMA-638、抗IL-13抗体)、アポリ
ズマブ(抗-HLA-DR抗体)、アルシツモマブ(抗CEA抗体)、アセリズマブ(抗
L-セレクチン(CD62L)抗体)、アトリズマブ(Atlizumab)(別名:トシリズマ
ブ、アクテムラ、Roアクテムラ、抗IL-6受容体抗体)、アトロリムマブ(Atorolim
umab)(抗アカゲザル因子抗体)、バピネオズマブ(抗β-アミロイド抗体)、バシリキ
シマブ(シムレクト、抗CD25(IL-2受容体α鎖)抗体)、バビツキシマブ(Bavi
tuximab)(抗ホスファチジルセリン抗体)、ベクツモマブ(Bectumomab)(別名:Lymph
oScan、抗CD22抗体)、ベリムマブ(別名:BENLYSTA、LymphoStat-B、抗BAFF抗
体)、ベンラリズマブ(Benralizumab)(抗CD125抗体)、ベルチリムマブ(抗CC
L11(エオタキシン-1)抗体)、ベシレソマブ(別名:Scintimun、抗CEA関連抗
原抗体)、ベバシズマブ(別名:アバスチン、抗VEGF抗体)、ビシロマブ(別名:Fi
briScint、抗フィブリンIIβ鎖抗体)、ビバツヅマブ(抗CD44v6抗体)、ブリナ
ツモマブ(blinatumomab)(別名:BiTE、抗CD19抗体)、ブレンツキシマブ(Br
entuximab)(cAC10、抗CD30 TNFRSF8抗体)、ブリアキヌマブ(Briak
inumab)(抗IL-12、IL-23抗体)、カナキヌマブ(別名:Ilaris、抗I
L-1抗体)、カンツズマブ(別名:C242、抗CanAg抗体)、カプロマブ(Capr
omab)、カツマキソマブ(別名:removab、抗EpCAM、抗CD3抗体)、CC49(
抗TAG-72抗体)、セデリズマブ(Cedelizumab)(抗CD4抗体)、セルトリズマ
ブペゴル(別:CIMZIA、抗TNF-α抗体)、セツキシマブ(別名:エルビタックス、I
MC-C225、抗EGFR抗体)、シタツズマブ(抗EpCAM抗体)、シクスツムバ
ム(Cixutumumab)(抗IGF-1抗体)、クレノリキシマブ(抗CD4抗体)、クリバ
ツズマブ(Clivatuzumab)(抗MUC1抗体)、コナツムマブ(Conatumumab)(抗TR
AIL-R2抗体)、CR6261(抗A型インフルエンザ赤血球凝集素抗体)、ダセツ
ズマブ(Dacetuzumab)(抗CD40抗体)、ダクリズマブ(別名:Zenapax、抗CD25
C(IL-2受容体のα鎖)抗体)、ダラツムマブ(Daratumumab)(抗CD38(サイク
リックADPリボースヒドロラーゼ)抗体)、デノスマブ(別名:Prolia、抗RANKL
抗体)、デツモマブ(抗B-リンパ腫細胞抗体)、ドルリモマブ、ドルキシズマブ(Dorl
ixizumab)、エクロメキシマブ(Ecromeximab)(抗GD3ガングリオシド抗体)、エク
リズマブ(別名:Soliris、抗C5抗体)、エドバコマブ(抗エンドトキシン抗体)、エ
ドレコロマブ(別名:Panorex、MAb17-A1、抗EpCAM抗体)、エファリズマ
ブ(別名:Raptiva、抗LFA-1(CD11a)抗体)、エファングマブ(Efungumab)
(別名:Mycograb、抗Hsp90抗体)、エロツズマブ(Elotuzumab)(抗SLAMF7
抗体)、エルシリモマブ(Elsilimomab)(抗IL-6抗体)、エンリモマブペゴル(抗
ICAM-1(CD54)抗体)、エピツモマブ(Epitumomab)(抗エピシアリン抗体)
、エプラツズマブ(抗CD22抗体)、エルリズマブ(Erlizumab)(抗ITGB2(C
D18)抗体)、エルツマキソマブ(Ertumaxomab)(別名:Rexomun、抗HER2/ne
u、CD3抗体)、エタラシズマブ(別名:Abegrin、抗インテグリンαvβ3)、エク
シビビルマブ(抗B型肝炎表面抗原抗体(HBs抗体))、ファノレソマブ(Fanolesoma
b)(別名:NeutroSpec、抗CD15抗体)、ファラリモマブ抗体(faralimomab)(抗イ
ンターフェロン受容体抗体)、ファルレツズマブ(Farletuzumab)(抗葉酸受容体1抗体
)、フェルビズマブ(Felvizumab)(RSウイルスに対する抗体)、フェザキヌマブ(Fe
zakinumab)(抗IL-22抗体)、フィギツムマブ(Figitumumab)(抗IGF-1受容
体抗体)、フォントリズマブ(Fontolizumab)(抗IFN-γ抗体)、フォラビルマブ(
Foravirumab)(抗狂犬病ウイルス糖タンパク質抗体)、フレソリムマブ(Fresolimumab
)(抗TGF-β抗体)、ガリキシマブ(Galiximab)(抗CD80抗体)、ガンテネル
マブ(Gantenerumab)(抗βアミロイド抗体)、ガビリモマブ(Gavilimomab)(抗CD
147(basigin)抗体)、ゲムツズマブ(抗CD33抗体)、ギレンツシキマブ(Giren
tuximab)(抗炭酸脱水酵素9抗体)、グレムバツムマブ(Glembatumumab)(別名:CR01
1、抗GPNMB抗体)、ゴリムマブ(別名:Simponi、抗TNF-α抗体)、ゴミリキシ
マブ(Gomiliximab)(抗CD23C(IgEレセプター)抗体)、イバリズマブ(Ibaliz
umab)(抗CD4抗体)、イブリツモマブ(Ibritumomab)(抗CD20抗体)、イゴボ
マブ(Igovomab)(別名:Indimacis-125、抗CA-125抗体)、イムシロマブ(imcir
omab)(別名:Myoscint、抗心筋ミオシン抗体)、インフリキシマブ(別名:Remicade、
抗TNF-α抗体)、インテツムマブ(Intetumumab)(抗CD51抗体)、イノリモマ
ブ(Inolimomab)(抗CD25(IL-2受容体α鎖)抗体)、イノツズマブ(Inotuzum
ab)(抗CD22抗体)、イピリムマブ(抗CD152抗体)、イラツムマブ(Iratumum
ab)(抗CD30(TNFRSF8)抗体)、ケリキシマブ(Keliximab)(抗CD4抗
体)、ラベツズマブ(別名:CEA-Cide、抗CEA抗体)、レブリキズマブ(Lebrikizumab
)(抗IL-13抗体)、レマレソマブ(Lemalesomab)(抗NCA-90(顆粒球抗原
)抗体)、レルデリムマブ(Lerdelimumab)(抗TGFβ-2抗体)、レクサツムマブ(
Lexatumumab)(抗TRAIL-R2抗体)、リビビルマブ(Libivirumab)(抗B型肝炎
表面抗原抗体)、リンツズマブ(Lintuzumab)(抗CD33抗体)、ルカツムマブ(Luca
tumumab)(抗CD40抗体)、ルミリキシマブ(Lumiliximab)(抗CD23(IgEレ
セプター)抗体)、マパツムマブ(抗TRAIL-R1抗体)、マスリモマブ(Maslimom
ab)(抗T細胞受容体抗体)、マツズマブ(Matuzumab)(抗EGFR抗体)、メポリズ
マブ(別名:Bosatria、抗IL-5抗体)、メテリムマブ(Metelimumab)(抗TGFβ
-1抗体)、ミラツズマブ(Milatuzumab)(抗CD74抗体)、ミンレツモマブ(Minre
tumomab)(抗TAG-72抗体)、ミツモマブ(Mitumomab)(別名;BEC-2、抗ガ
ングリオシド抗体-GD3)、モロリムマブ(Morolimumab)(抗アカゲザル因子抗体)
、モタビズマブ(Motavizumab)(別名:Numax、抗RSウイルス抗体)、ムロモナブ(Mu
romonab)-CD3(別名:Orthoclone OKT3、抗CD3抗体)、ナコロマブ(Nacolomab
)(抗C242抗体)、ナプツモマブ(Naptumomab)(抗5T4抗体)、ナタリズマブ(
別名:Tysabri、抗インテグリンα4抗体)、ネバクマブ(Nebacumab)(抗エンドトキ
シン抗体)、ネシツムマブ(Necitumumab)(抗EGFR抗体)、ネレリモマブ(Nerelim
omab)(抗TNF-α抗体)、ニモツズマブ(別名:Theracim、Theraloc、抗EGFR抗
体)、ノフェツモマブ(Nofetumomab)、オクレリズマブ(抗CD20抗体)、オデュリ
モマブ(別名:Afolimomab、抗LFA-1(CD11a)抗体)、オファツムマブ(別名
:Arzerra、抗CD20抗体)、オララツマブ(Olaratumab)(抗PDGF-Rα抗体)
、オマリズマブ(Omalizumuba)(別名:Xolair、抗IgE Fc領域抗体)、オポルツ
ズマブ(Oportuzumab)(抗EpCAM抗体)、オレゴボマブ(Oregovomab)(別名:Ova
Rex、抗CA-125抗体)、オテリキシズマブ(Otelixizumab)(抗CD3抗体)、パ
ギバキシマブ(Pagibaximab)(抗LTA抗体)、パリビズマブ(別名:Synagis、Abbosy
nagis、抗RSウイルス抗体)、パニツムマブ(別名:Vectibix、ABX-EGF、抗E
GFR抗体)、パノバクマブ(Panobacumab)(抗緑膿菌抗体)、パスコリズマブ(Pasco
lizumab)(抗IL-4抗体)、ペムツモマブ(Pemtumomab)(別名:Theragyn、抗MU
C1抗体)、ペルツズマブ(別名:Omnitarg、2C4、抗HER2/neu抗体)、ペク
セリズマブ(Pexelizumab)(抗C5抗体)、ピンツモマブ(Pintumomab)(抗腺癌抗原
抗体)、プリリキシマブ(Priliximab)(抗CD4抗体)、プリツムマブ(pritumumab)
(抗ビメンチン抗体)、PRO140(抗CCR5抗体)、ラコツモマブ(racotumomab
)(別名:1E10、抗(N-グリコリルノイラミン酸(NeuGc,NGNA)-ガン
グリオシド(GM3)抗体)、ラフィビルマブ(Rafivirumab)(抗狂犬病ウイルス糖タ
ンパク抗体)、ラムシルマブ(Ramucirumab)(抗VEGFR2抗体)、ラニビズマブ(
別名:Lucentis、抗VEGF-A抗体)、ラキシバクマブ(Raxibacumab)(抗炭疽菌毒
素、防御抗原抗体)、レガビルマブ(Regavirumab)(抗CMV糖タンパク質B抗体)、
レスリズマブ(Reslizumab)(抗IL-5抗体)、リロツムマブ(rilotumumab)(抗H
GF抗体)、リツキシマブ(別名:MabThera、Rituxanmab、抗CD20抗体)、ロバツム
マブ(Robatumumab)(抗IGF-1受容体抗体)、ロンタリズマブ(Rontalizumab)(
抗IFN-α抗体)、ロベリズマブ(Rovelizumab)(別名:LeukArrest、抗CD11、
CD18抗体)、ルプリズマブ(Ruplizumab)(別名:Antova、抗CD154(CD40
L)抗体)、サツモマブ(Satumomab)(抗TAG-72抗体)、セビルマブ(Sevirumab
)(抗CMV抗体)、シブロツズマブ(抗FAP抗体)、シファリムマブ(Sifalimumab
)(抗IFN-α抗体)、シルツキシマブ(Siltuximab)(抗IL-6抗体)、シプリズ
マブ(抗CD2抗体)、(スマート)MI95(抗CD33抗体)、ソラネツマブ(sola
nezumab)(抗β-アミロイド抗体)、ソネプシズマブ(Sonepcizumab)(抗スフィンゴ
シン-1-リン酸抗体)、ソンツズマブ(Sontuzumab)(抗エピシアリン抗体)、スタム
ルマブ(Stamulumab)(抗ミオスタチン抗体)、スレソマブ(sulesomab)(別名:Leuko
Scan、(抗NCA-90(顆粒球抗原)抗体)))、タカツズマブ(Tacatuzumab)(抗
α-フェトプロテイン抗体)、タドシズマブ(tadocizumab)(抗インテグリンαIIb
β3抗体)、タリズマブ(抗IgE抗体)、タネズマブ(tanezumab)(抗NGF抗体)
、タプリツモマブ(taplitumomab)(抗CD19抗体)、テフィバズマブ(Tefibazumab
)(別名:Aurexis、抗クランピング因子A抗体)、テリモマブ(Telimomab)、テナツモ
マブ(Tenatumomab)(抗テネイシンC抗体)、テネリキシマブ(Teneliximab)(抗CD
40抗体)、テプリズマブ(Teplizumab)(抗CD3抗体)、TGN1412(抗CD2
8抗体)、チシリムマブ(別名:Tremelimumab、抗CTLA-4抗体)、ティガツズマブ
(Tigatuzumab)(抗TRAIL-R2抗体)、TNX-650(抗IL-13抗体)、
トシリズマブ(別名Atlizumab、Actemra、RoActemra、(抗IL-6受容体抗体)、トラ
リズマブ(Toralizumab)(抗CD154(CD40L)抗体)、トシツモマブ(抗CD
20抗体)、トラスツズマブ(別名:Herceptin、抗HER2/neu抗体)、トレメリ
ムマブ(Tremelimumab)(抗CTLA-4抗体)、ツコツズマブセルモロイキン(Tucotu
zumab celmoleukin)(抗EpCAM抗体)、ツビルマブ(tuvirumab)(抗B型肝炎抗体
)、ウルトキサズマブ(Urtoxazumab)(抗大腸菌抗体)
、ウステキヌマブ(Ustekinumab)(別名:Stelara、抗IL-12、IL-23抗体)、
バパリキシマブ(Vapaliximab)(抗AOC3(VAP-1)抗体)、ベドリズマブ(Ved
olizumab)、(抗インテグリンα4β7抗体)、ベルツズマブ(抗CD20抗体)、ベパ
リモマブ(Vepalimomab)(抗AOC3(VAP-1)抗体)、ビシリズマブ(別名:Nuv
ion、抗CD3抗体)、ビタキシン(抗血管新生インテグリンavb3抗体)、ボロシキ
シマブ(Volociximab)(抗インテグリンα5β1)、ボツムマブ(Votumumab)(別名:
HumaSPECT、抗腫瘍抗原CTAA16.88抗体)、ザルツムマブ(別名:HuMax-EGFr、
(抗EGFR抗体)、ザノリムマブ(別名:HuMax-CD4、抗CD4抗体)、ジラリムマブ
(Ziralimumab)(抗CD147(基本免疫グロブリン)抗体)、ゾリモマブ(zolimomab
)(抗CD5抗体)、エタネルセプト(登録商標「Enbrel」)、アレファセプト(Alefac
ept)(登録商標「Amevive」)、アバタセプト(登録商標「Orencia」)、リロナセプト
(Rilonacept)(Arcalyst)、14F7[抗IRP-2(鉄調節タンパク質2)抗体]、
14G2a(Nat.Cancer Inst.から黒色腫及び固形腫瘍のための抗ガングリオシドGD
2抗体)、J591(Weill Cornell Medical Schoolから前立腺癌を治療するための抗P
SMA抗体、)、225.28S[黒色腫のための抗HMW-MAA(高分子量黒色腫関
連抗原)抗体、Sorin Radiofarmaci S.R.L.(ミラノ、イタリア)]、COL-1(Nat.
Cancer Inst.から大腸癌及び胃癌のための抗CEACAM3抗体、CGM1)、CYT
-356(登録商標「Oncoltad」、前立腺癌)、HNK20(Ora Vax Inc.からRSウイ
ルスのための)、ImmuRAIT(IMMUNOMEDICSから非ホジキンリンパ腫のための)、
Lym-1(抗HLA-DR10抗体、Peregrine Pharmから腫瘍のため)、MAK-1
95F[Abbott/Knollから敗血症、毒素ショックのための抗TNF(腫瘍壊死因子;TN
FA、TNF-α;TNFSF2)抗体]、MEDI-500[別名:T10B9、MedImmune
Incから移植片対宿主病のための抗CD3抗体、TRαβ(T細胞受容体α/β)、]、
RING SCAN[Neoprobe Corp.から乳癌、結腸癌及び結腸直腸癌のための抗TAG
72(腫瘍関連糖タンパク質72)抗体)]、Avicidin(抗EPCAM(上皮細
胞接着分子)抗体)、抗TACSTD1(腫瘍関連カルシウムシグナルトランスデューサ
ー1)抗体、抗GA733-2(胃腸腫瘍関連タンパク質2)抗体、抗EGP-2(上皮
糖タンパク質2)抗体;抗KSA抗体;KS1/4抗原;M4S;腫瘍抗原17-1A;
NeoRx Corp.から結腸癌、卵巣癌、前立腺癌、及び非ホジキンリンパ腫のためのCD32
6;LYMPHOCIDE(IMMUNOMEDICS、NJ)、スマートID10(Protein Design
Labs)、Oncolym(Techniclone Inc、CA)、Allomune(BioTransplant、CA)、抗V
EGF抗体(ジェネンテック、CA);CEAcide(Immunomedics、NJ)、IMC
-1C11(ImClone Systems、NJ)、並びにセツキシマブ(ImClone、NJ)が含まれ
るが、これらに限られない。
細胞結合分子/リガンドとしての他の抗体には、これらに限定されないが、以下の抗原
:アミノペプチダーゼN(CD13)、アネキシンA1、B7-H3(CD276、様々
な癌)、CA125(卵巣)、CA15-3(癌腫)、CA19-9(癌腫)、L6(癌
腫)、ルイスY(癌腫)、ルイスX(癌腫)、α-フェトプロテイン(癌腫)、CA24
2(大腸直腸)、胎盤アルカリホスファターゼ(癌腫)、前立腺特異抗原(前立腺)、前
立腺酸性ホスファターゼ(前立腺)、上皮成長因子(癌腫)、CD2(ホジキン病、NH
Lリンパ腫、多発性骨髄腫)、CD3ε(T細胞リンパ腫、肺癌、乳癌、胃癌、卵巣癌、
自己免疫疾患、悪性腹水)、CD19(B細胞悪性腫瘍)、CD20(非ホジキンリンパ
腫)、CD22(白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫、全身性エリテマトーデス)、CD3
0(ホジキンリンパ腫)、CD33(白血病、自己免疫疾患)、CD38(多発性骨髄腫
)、CD40(リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病(CLL))、CD51(転移性黒色腫
、肉腫)、CD52(白血病)、CD56(小細胞肺癌、卵巣癌、メルケル細胞癌及び液
性腫瘍、多発性骨髄腫)、CD66e(癌)、CD70(転移性腎細胞癌及び非ホジキン
リンパ腫)、CD74(多発性骨髄腫)、CD80(リンパ腫)、CD98(癌)、ムチ
ン(癌腫)、CD221(固形腫瘍)、CD227(乳癌、卵巣癌)、CD262(非小
細胞肺癌及び他の癌)、CD309(卵巣癌)、CD326(固形腫瘍)、CEACAM
3(結腸直腸癌、胃癌)、CEACAM5(癌胎児性抗原;CEA、CD66e)(乳癌
、結腸直腸癌及び肺癌)、DLL4(Δ-like-4)、EGFR(上皮成長因子受容
体、種々の癌)、CTLA4(黒色腫)、CXCR4(CD184、ヘム腫瘍、固形腫瘍
)、エンドグリン(CD105、固形腫瘍)、EPCAM(上皮細胞接着分子、膀胱、頭
部、頸部、結腸癌、NHL前立腺癌、及び卵巣癌)、ERBB2(上皮成長因子受容体2
;肺癌、乳癌、前立腺癌)、FCGR1(自己免疫疾患)、FOLR(葉酸受容体、卵巣
癌)、GD2ガングリオシド(癌)、G-28G(細胞表面抗原糖脂質、黒色腫)、GD
3イディオタイプ(癌)、熱ショックタンパク質(癌)、HER1(肺癌、胃癌)、HE
R2(乳癌、肺癌及び卵巣癌)、HLA-DR10(NHL)、HLA-DRB(NHL
、B細胞白血病)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(癌腫)、IGF1R(インスリン様成長
因子-1受容体、固形腫瘍、血液癌)、IL-2受容体(インターロイキン-2受容体、
T細胞白血病及びリンパ腫)、IL-6R(インターロイキン6受容体、多発性骨髄腫、
RA、キャッスルマン病、IL6依存性腫瘍)、インテグリン(種々の癌のためのαVβ
3、α5β1、α6β4、αIIβ3、α5β5、αVβ5)、MAGE-1(癌腫)、
MAGE-2(癌腫)、MAGE-3(癌腫)、MAGE-4(癌腫)、抗トランスフェ
リン受容体(癌腫)、p97(黒色腫)、MS4A1(膜貫通4-ドメインファミリーA
メンバー1、非ホジキンB細胞リンパ腫、白血病)、MUC1又はMUC1-KLH(乳
癌、卵巣癌、子宮頚癌、気管支及び胃腸癌)、MUC16(CA125)(卵巣癌)、C
EA(結腸)、gp100(黒色腫)、MART1(黒色腫)、MPG(黒色腫)、MS
4A1(膜貫通4-ドメインファミリーAメンバー1、小細胞肺癌、NHL)、ヌクレオ
リン、神経癌遺伝子産物(癌腫)、P21(癌腫)、抗-(N-グルコリルノイラミン酸
のパラトープ(乳癌、黒色腫癌)、PLAP様精巣アルカリホスファターゼ(卵巣癌、精
巣癌)、PSMA(前立腺癌)、PSA(前立腺)、ROBO4、TAG72(腫瘍関連
糖タンパク質72、白血病(AML)、胃癌、結腸直腸癌、卵巣癌)、T細胞の膜貫通タ
ンパク質(癌)、Tie(CD202b)、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体ス
ーパーファミリーメンバー10B、癌)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スー
パーファミリーメンバー13B、多発性骨髄腫、NHL、他の癌、RA及びSLE)、T
PBG(栄養膜糖タンパク質、腎細胞癌)、TRAIL-R1(TNF関連アポトーシス
リガンド受容体1、リンパ腫、NHL、結腸直腸癌、肺癌)、VCAM-1(CD106
、黒色腫)、VEGF、VEGF-A、VEGF-2(CD309)(種々の癌)が含ま
れる。抗体により認識される他の腫瘍関連抗原については既に報告されている(Gerber,
et al, mAbs 1:3, 247-253 (2009); Novellino et al,cancer immunol immunother. 5
4 (3), 187-207 (2005)Franke et al,cancer biother radiopharm. 2000, 15,459
-76)。
細胞結合剤、より好ましくは抗体は、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞、微生物感染細胞、
寄生虫感染細胞、自己免疫細胞、活性化細胞、骨髄細胞、活性化T細胞、B細胞、又はメ
ラノサイトに対して結合することが可能な任意の剤とすることができる。より具体的には
、細胞結合剤は、以下の抗原又は受容体のいずれか1つに対して対抗することができる任
意の薬剤/分子とすることができる:CD3、CD4、CD5、CD6、CD7、CD8
、CD9、CD10、CD11a、CD11b、CD11c、CD12w、CD14、C
D15、CD16、CDw17、CD18、CD19、CD20、CD21、CD22、
CD23、CD24、CD25、CD26、CD27、CD28、CD29、CD30、
CD31、CD32、CD33、CD34、CD35、CD36、CD37、CD38、
CD39、CD40、CD41、CD42、CD43、CD44、CD45、CD46、
CD47、CD48、CD49b、CD49c、CD51、CD52、CD53、CD5
4、CD55、CD56、CD58、CD59、CD61、CD62E、CD62L、C
D62P、CD63、CD66、CD68、CD69、CD70、CD72、CD74、
CD79、CD79a、CD79b、CD80、CD81、CD82、CD83、CD8
6、CD87、CD88、CD89、CD90、CD91、CD95、CD96、CD9
8、CD100、CD103、CD105、CD106、CD109、CD117、CD
120、CD125、CD126、CD127、CD133、CD134、CD135、
CD138、CD141、CD142、CD143、CD144、CD147、CD15
1、CD147、CD152、CD154、CD156、CD158、CD163、CD
166、CD168、CD174、CD180、CD184、CDw186、CD194
、CD195、CD200、CD200a、CD200b、CD209、CD221、C
D227、CD235a、CD240、CD262、CD271、CD274、CD27
6(B7-H3)、CD303、CD304、CD309、CD326、 4-1BB、
5AC、5T4(栄養芽細胞糖タンパク質、TPBG、5T4、Wnt活性化阻害因子1
又はWAIF1)、腺癌抗原、AGS-5、AGS-22M6、アクチビン受容体様キナ
ーゼ1、AFP、AKAP-4、ALK、αインテグリン、αvβ6、アミノペプチダー
ゼN、アミロイドβ、アンドロゲン受容体、アンジオポイエチン2、アンジオポイエチン
3、アネキシンA1、炭疽菌トキシン防御抗原、抗トランスフェリン受容体、AOC3(
VAP-1)、B7-H3、炭疽菌、BAFF(B-細胞活性化因子)、B-リンパ腫細
胞、bcr-abl、ボンベシン、BORIS、C5、C242抗原、CA125(炭水
化物抗原125、MUC16)、CA-IX(又はCAIX、炭酸脱水酵素9)、CAL
LA、CanAg、イヌIL31、炭酸脱水酵素IX、心筋ミオシン、CCL11(C-
Cモチーフケモカイン11)、CCR4(CCケモカイン受容体4型、CD194)、C
CR5、CD3E(イプシロン)、CEA(癌胎児性抗原)、CEACAM3、CEAC
AM5(癌胎児性抗原)、CFD(因子D)、Ch4D5、コレシストキニン2(CCK
2R)、CLDN18(クラウディン-18)、クランピング因子A、CRIPTO、F
CSF1R(コロニー刺激因子1受容体、CD115)、CSF2(コロニー刺激因子2
、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF))、CTLA4(細胞傷害性
Tリンパ球関連タンパク質4)、CTAA16.88腫瘍抗原、CXCR4(CD184
)、CXCケモカイン受容体4型、cADPリボースヒドロラーゼ、Cyclin B1
、CYP1B1、サイトメガロウイルス、サイトメガロウイルス糖タンパク質B、ダビガ
トラン、DLL4(デルタ様リガンド4)、DPP4(ジペプチジルペプチダーゼ4)、
DR5(デスレセプター5)、大腸菌志賀毒素2型、ED-B、EGFL7(タンパク質
7含有EGF様ドメイン)、EGFR、EGFRII、EGFRvIII、エンドグリン
(CD105)、エンドセリンB受容体、エンドトキシン、EpCAM(上皮細胞接着分
子)、EphA2、エピシアリン、ERBB2(上皮成長因子受容体2)、ERBB3、
ERG(TMPRSS2ETS融合遺伝子)、大腸菌、ETV6-AML、FAP(線維
芽細胞活性化タンパク質α)、FCGR1、α-フェトプロテイン、フィブリンII、β
鎖、フィブロネクチン外部ドメインB、FOLR(葉酸受容体)、葉酸受容体α、葉酸ヒ
ドロラーゼ、Fos関連抗原1、RSウイルスのFタンパク質、Frizzled受容体
、フコシルGM1、GD2ガングリオシド、G-28(細胞表面糖脂質抗原)、GD3イ
ディオタイプ、GloboH、グリピカン3、N-グリコリルノイラミン酸、GM3、G
MCSF受容体α鎖、成長分化因子8、GP100、GPNMB(膜貫通タンパク質NM
B)、GUCY2C(グアニル酸シクラーゼ2C、グアニル酸シクラーゼC(GC-C)
、腸グアニル酸シクラーゼ、グアニル酸シクラーゼ-C受容体、熱安定性エンテロトキシ
ン受容体(hSTAR))、熱ショックタンパク質、血球凝集素、B型肝炎表面抗原、B
型肝炎ウイルス、HER1(ヒト上皮成長因子受容体1)、HER2、HER2/neu
、HER3(ERBB-3)、IgG4、HGF/SF(幹細胞増殖因子/細胞分散因子
)、HHGFR、HIV-1、ヒストン複合体、HLA-DA(ヒト白血球抗原)、HL
A-DR10、HLA-DRB、HMWMAA、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、HNGF、
ヒト細胞散乱因子受容体キナーゼ、HPV E6/E7、Hsp90、hTERT、IC
AM-1(細胞間接着分子1)、イディオタイプ、IGF1R(IGF-1、インスリン
様増殖因子1受容体)、IGHE、IFN-γ、インフルエンザ赤血球凝集素、IgE、
IgE Fc領域、IGHE、IL-1、IL-2受容体(インターロイキン2受容体)
、IL-4、IL-5、IL-6、IL-6R(インターロイキン6受容体)、IL-9
、IL-10、L-12、IL-13、IL-17、IL-17A、IL-20、IL-
22、IL-23、IL-31RA、ILGF2(インスリン様増殖因子2)、インテグ
リン(α4、αIIIbβ、αvβ3、αβ、α5β1、α6β4、α7β7、α
IIβ3、α5β5、αvβ5)、インターフェロンγ誘導タンパク質、ITAGA2、
ITGB2、KIR2D、LCK、Le、レグマイン、ルイス-Y抗原、LFA-1(リ
ンパ球機能関連抗原1、CD11a)、LHRH、LINGO-1、リポタイコ酸、LI
V1A、LMP2、LTA、MAD-CT-1、MAD-CT-2、MAGE-1、MA
GE-2、MAGE-3、MAGEA1、MAGEA3、MAGEA4、MART1、M
CP-1、MIF(マクロファージ遊走阻止因子又はグリコシル化阻害因子(GIF))
、MS4A1(膜貫通4ドメインサブファミリーAメンバー1)、MSLN(メソテリン
)、MUC1(ムチン1、細胞表面関連(MUC1)又はPolymorphic ep
ithelial mucin(PEM))、MUC1-KLH、MUC16(CA12
5)、MCP1(単球走化性タンパク質1)、MelanA/MART1、ML-IAP
、MPG、MS4A1(膜貫通型4ドメインサブファミリーA)、MYCN、ミエリン関
連糖タンパク質、ミオスタチン、NA17、NARP-1、NCA-90(顆粒球抗原)
、Nectin-4(ASG-22ME)、NGF、神経アポトーシス制御プロテイナー
ゼ1、NOGO-A、Notch受容体、ヌクレオリン、Neu癌遺伝子産物、NY-B
R-1、NY-ESO-1、OX-40、OxLDL(酸化低密度リポタンパク質)、O
Y-TES1、P21、p53非変異体、P97、Page4、PAP、、抗(N-グリ
コリルノイラミン酸)のパラトープ、PAX3、PAX5、PCSK9、PDCD1(P
D-1、プログラムされた細胞死タンパク質1、CD279)、PDGF-Rα、(血小
板由来成長因子受容体α)、PDGFR-β、PDL-1、PLAC1、PLAP様精巣
アルカリホスファターゼ、血小板由来成長因子受容体β、リン酸ナトリウム共輸送体、P
MEL17、ポリシアル酸、プロテイナーゼ3(PR1)、前立腺癌、PS(ホスファチ
ジルセリン)、前立腺癌細胞、緑膿菌、PSMA、PSA、PSCA、狂犬病ウイルス糖
タンパク質、RHD(Rhポリペプチド1(RhPI)、CD240)、アカゲザル因子
(Rhesus factor)、RANKL、PhoC,Ras変異体、RG55、R
OBO4、RSウイルス、RON、肉腫転移ブレイクポイント、SART3、スクレロス
チン、SLAMF7(SLAMファミリーメンバー7)、セレクチンP、SDC1(シン
デカン1)、sLe(a)、ソマトメジンC、SIP(スフィンゴシン-1-ホスフェー
ト)、ソマトスタチン、精子タンパク質17、SSX2、STEAP1(前立腺1の6回
膜貫通上皮抗原)、STEAP2、STn、TAG-22(腫瘍関連糖タンパク質72)
、サバイビン、T細胞受容体、T細胞膜貫通タンパク質、TEM1(腫瘍上皮マーカー1
)、TENB2、テナスシンC(TN-C)、TGF-α、TGF-β(トランスフォー
ミング増殖因子β)、TGF-β1、TGF-β2(トランスフォーミング増殖因子β2
)、Tie(CD202b)、Tie2、TIM-1(CDX-014)、TN、TNF
、TNF-α、TNFRSF8、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファ
ミリーメンバー10B)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー
メンバー13B)、TPBG(栄養膜糖タンパク質)、TRAIL-R1(腫瘍壊死アポ
トーシス誘導リガンド受容体1)、TRAILR2(細胞死受容体5(DR5))、主要
関連カルシウムシグナルトランスデューサー2、MUC1の腫瘍特異的グリコシル化、T
WEAK受容体、TYRP1(糖タンパク質75)、TRP-2、チロシナーゼ、VCA
M-1(CD106)、VEGF、VEGF-A、VEGF-2(CD309)、VEG
FR-1、VEGFR2、又はビメンチン、WT1、XAGE1、又は任意のインスリン
成長因子受容体を発現する細胞、又は任意の上皮増殖因子受容体。
別の特定の実施形態において、本発明の架橋連結体による細胞結合リガンド-薬物共役
体は、癌の治療に用いられる。かかる癌は、これらに限定されるものではないが、副腎皮
質癌、肛門癌、膀胱癌、脳腫瘍(成人、脳幹グリオーマ、子供、小脳星状細胞腫、脳星状
細胞腫、上衣腫、髄芽腫、テント上原始神経外胚葉性および松果体腫瘍、視覚路および視
床下部膠腫)、乳癌、カルチノイド腫瘍、胃腸、原発不明癌腫、子宮頸癌腫、大腸癌腫、
子宮内膜癌、食道癌、肝外胆管癌、ユーイング・ファミリー腫瘍(PNET)、頭蓋外悪
性胚細胞腫瘍、眼癌、眼内黒色腫、胆嚢癌、胃癌(胃)、胚細胞腫瘍、性腺外、妊娠栄養
膜腫瘍、頭頸部癌、下咽頭癌、膵島細胞癌種、腎臓癌(腎細胞癌)、喉頭癌腫、白血病(
急性リンパ芽球性、急性骨髄性、慢性リンパ性、慢性骨髄性、毛様細胞)、口唇および口
腔癌、肝臓癌、肺癌(非小細胞、小細胞、リンパ腫(AIDS関連、中枢神経系、皮膚T
細胞、ホジキン病、非ホジキン病、悪性中皮腫、黒色腫、メルケル細胞癌腫、原発不明の
転移性扁平首癌、多発性骨髄腫及びその他の形質細胞腫瘍、菌状息肉腫、骨髄異形成症候
群、骨髄増殖症候群、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、口腔癌、咽頭癌、骨肉腫、卵巣癌(上皮
、生殖細胞腫瘍、低悪性ポテンシャル腫瘍)、膵臓癌(外分泌腺、膵島細胞癌)、副鼻腔
および鼻腔癌、副甲状腺癌、陰茎癌、褐色細胞腫癌、下垂体癌、形質細胞腫、前立腺癌、
横紋筋肉腫、直腸癌、腎細胞癌(腎癌)、腎盂及び尿管(移行細胞)、唾液腺癌、セザリ
ー症候群、皮膚癌、皮膚癌(皮膚様T細胞リンパ腫、カポジ肉腫、黒色腫)、小腸癌、軟
部組織肉腫、胃癌、精巣癌、胸腺腫(悪性)、甲状腺癌、尿道癌、子宮癌(肉腫)、子供
の異常な癌、膣癌、外陰癌、ウィルムス腫瘍を含む。
別の特定実施例において、本発明の架橋連結体を介した細胞結合分子-薬物共役体は、
その成分と方法によって、自己免疫疾患の治療又は予防に用いることができる。該自己免
疫疾患には、自己免疫性胃酸欠乏慢性活動性肝炎、急性散在性脳脊髄炎、急性出血性白質
脳炎、アジソン病、無ガンマグロブリン血症、円形脱毛症、筋萎縮性側索硬化症、強直性
脊椎炎、アンチ-GMB/TBM腎炎、抗リン脂質症候群、抗シンセターゼ症候群、関節
炎、アトピー性アレルギー、アトピー性皮膚炎、自己免疫性再生不良性貧血、自己免疫性
心筋症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患、自己免疫性リン
パ球増殖症候群、自己免疫性末梢神経系疾患、自己免疫性膵炎、複数の自己免疫性内分泌
障害I、II、III型、自己免疫性プロゲステロン皮膚炎、自己免疫性血小板減少性紫
斑病、自己免疫性ブドウ膜炎、バーロー病/バーロー同心性硬化症、ベーチェット病、B
erger病、Bickerstaff脳炎、Blau症候群、水疱性類天疱瘡、キャッ
スルマン病、シャーガス病、慢性疲労性免疫機能障害症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経
障害、慢性再発性多病巣性骨髄炎、慢性ライム病、慢性閉塞性肺疾患、アレルギー性肉芽
腫性血管炎、瘢痕性類天疱瘡、セリアック病、コーガン症候群、寒冷凝集素症、補体成分
C2欠損症、頭部動脈炎、クレスト症候群、クローン病(特発性炎症性腸疾患)、クッシ
ング症候群、皮膚白血球破砕性血管炎、悪性萎縮性丘疹症、有痛脂肪症、疱疹状皮膚炎、
皮膚筋炎、1型糖尿病、びまん性皮膚強皮症、心筋梗塞症、円板状紅斑性狼瘡、湿疹、子
宮内膜症、付着部炎関連関節炎、好酸球性筋膜炎、後天性表皮水疱症、結節性紅斑、特発
性混合クリオグロブリン血症、エバンス症候群、進行性骨化性線維形成異常症、線維筋痛
症、線維筋炎、線維化性肺胞隔炎、胃炎、消化管類天疱瘡、巨細胞性動脈炎、腎球体腎炎
、グッドパスチャー症候群、バセドウ病、ギラン・バレー症候群、橋本脳症、橋本甲状腺
炎、溶血性貧血、アレルギー性紫斑病、妊娠性疱疹、化膿性汗腺炎、ヒューズ症候群(抗
リン脂質抗体症候群)、低ガンマグロブリン血症、特発性炎症性脱髄疾患、特発性肺線維
症、特発性血小板減少性紫斑病(自己免疫性血小板減少性紫斑病)、IgA腎症(Ber
ger病)、封入体筋炎、炎症性脱髄性多発性神経障害、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群
、若年性特発性関節炎、若年性関節リウマチ、皮膚粘膜リンパ節症候群、ランバート・イ
ートン筋無力症候群、白血球破壊性血管炎、扁平苔癬、硬化性苔癬、リニアIgA疾患(
LAD)、ルー・ゲーリッグ病(筋萎縮性側索硬化症)、狼瘡様肝炎、紅斑性狼瘡、ブラ
ウ症候群、メニエール病、顕微鏡的多発血管炎、ミラー・フィッシャー症候群、混合結合
組織病、強皮症、ミュシャ-ヤコブ病、マックル・ウェルズ症候群、多発性骨髄腫、多発
性硬化症、重症筋無力症、筋炎、ナルコレプシー、視神経脊髄炎(デビック病)、神経性
筋、眼瘢痕性類天疱瘡、オプソクローヌス・ミオクローヌス症候群、オード甲状腺炎、回
帰性リウマチ、パンダ症候群(合併連鎖球菌感染症の児童自己免疫神経精神障害)、腫瘍
小脳変性症、発作性夜間血色素尿症、パリー・ロンベルク症候群、パーソネージ-ジョー
ジア症候群、扁平部炎症、天疱瘡、尋常性天疱瘡、悪性貧血、静脈周囲性脳脊髓炎、PO
EMS症候群、結節性多発動脈炎、リウマチ性多発筋痛、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬
変、原発性硬化性胆管炎、進行性炎症性神経障害、乾癬、乾癬性関節炎、壊疽性膿皮症、
純赤血球無形成性貧血、ラスムッセン脳炎、レイノー病、再発性多発性軟骨炎、ライター
症候群、下肢静止不能症候群、後腹膜線維症、関節リウマチ、リウマチ熱、サルコイドー
シス、統合失調症、シュミット症候群、シュニッツラー症候群、強膜炎、強皮症、シェー
グレン症候群、脊椎関節症、粘着性血症候群、スティル病、スティッフマン症候群はだ、
亜急性細菌性心内膜炎、スザック症候群、急性熱性好中球皮膚病、シデナム舞踏病、交感
性眼炎、高安動脈炎、側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)、トロサ・ハント症候群、横断性脊
髄炎、潰瘍性大腸炎(特発性炎症性腸疾患)、未分化結合組織病、未分化脊椎関節症、血
管炎、白斑、ウェゲナー肉芽腫症、ウィルソン症候群、ウェストコット-アルドリッチ症
候群が含まれるが、これらに限定されない。
別の特定実施例において、自己免疫疾患の治療又は予防のための本発明の架橋連結体を
介して共役するのに使用される結合分子には、抗エラスチン抗体;Abys抗上皮細胞抗
体;抗基底膜のIV型コラーゲンタンパク質抗体;抗核抗体;抗二本鎖DNA抗体、抗一
本鎖DNA抗体、抗カルジオリピン抗体IgM、IgG;抗セリアック抗体;抗リン脂質
抗体IgK、IgG;抗SM抗体;抗ミトコンドリア抗体;甲状腺抗体;微粒体抗体、T
細胞抗体;チログロブリン抗体、抗強皮症-70抗体(AntiSCL-70);抗ジョ
ー抗体(Anti-Jo)、抗U1RNP抗体(Anti-U1RNP);抗La/SS
B抗体;抗SSA抗体;抗SSB抗体;抗壁細胞抗体;抗ヒストン抗体;抗RNP抗体;
C-ANCA;P-ANCA;抗セントロメア抗体;抗フィブリン抗体、抗GBM抗体、
抗ガングリオシド抗体;抗デスモソーム糖タンパク質3コア抗体(anti-Desmo
gein3);抗p62抗体;抗sp100抗体;抗ミトコンドリア(M2)抗体;リウ
マチ因子抗体;抗MCV抗体;抗トポイソメラーゼ抗体;抗好中球細胞質(cANCA)
抗体が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの好ましい実施形態において、本発明の共役体に用いる結合分子は、自己免疫
疾患に関連する活性化リンパ球によって発現された受容体又は受容体複合体と結合するこ
とができる。受容体又は受容体複合体は、例えば、免疫グロブリン遺伝子スーパーファミ
リーのメンバー(例えば、CD2、CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD
22、CD28、CD30、CD33、CD37、CD38、CD56、CD70、CD
79、CD90、CD125、CD147、CD152/CTLA-4、PD-1、又は
ICOS)、TNF受容体スーパーファミリー(例えば、CD27、CD40、CD95
/Fas、CD134/OX40、CD137/4-1BB、INF-R1、TNFR-
2、RANK、TACI、BCMA、オステオプロテゲリン、Apo2/TRAIL-R
1、TRAIL-R2、TRAIL-R3、TRAIL-R4、及びAPO-3)、イン
テグリン、サイトカイン受容体、ケモカイン受容体、主要組織適合性タンパク質、レクチ
ン(C型、S型、若しくはI型)、又は補体調節タンパク質が挙げられる。
別の具体的な実施形態において、ウイルス抗原又は細菌抗原に対して免疫特異性を有す
る有用な結合体は、ヒト化又はヒトモノクローナル抗体である。本文で用いられている用
語の「ウイルス抗原」には、免疫応答を誘発し得る如何なるウイルスペプチド、ポリペプ
チドタンパク質(例えば、HIVgp120,HIVnef,RSV F糖タンパク質、
インフルエンザウイルスノイラミニダーゼ、インフルエンザウイルス血球凝集素、HTL
Vtax、単純ヘルペスウイルス糖タンパク質(例えば、gB、gC、gD及びgE)、
及びB型肝炎表面抗原)が含まれるが、これらに限定されない。本文に用いられている用
語の「細菌抗原」には、免疫応答を誘発し得る如何なる微生物ペプチド、ポリペプチド、
タンパク質、糖類、多糖、又は脂質分子(例えば、細菌、真菌、病原性原生動物、酵母ポ
リペプチド(例えば、LPS及び5/8))が含まれるが、これらに限定されない。ウイ
ルス又は細菌感染症の治療に有用なI型抗体には、パリビズマブ(RVS感染の治療に用
いられヒト化抗呼吸器合胞体ウイルスモノクローナル抗体)、PRO542(HIV感染
の治療に用いるCD4融合抗体)、Ostavir(B型肝炎ウイルスの治療に用いるヒ
ト抗体)、PROTVIR(サイトメガロウイルスの治療に用いるヒト化抗体IgG1抗
体)、抗LPS抗体が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の架橋連結体によって調製された細胞結合分子-薬物共役体は、伝染性疾患の治
療に用いることができる。該伝染性疾患は、アシネトバクター感染症、放線菌症、アフリ
カ眠り病(アフリカトリパノソーマ症)、エイズ(後天性免疫不全症候群)、アメーバ症
、アナプラズマ、炭疽菌、細菌結核感染、アルゼンチン出血熱、回虫症、アスペルギルス
症、アストロウイルス感染症、バベシア症、セレウス菌感染症、細菌性肺炎、細菌性膣炎
、バクテロイデス感染、バランチジウム症、ベイリー線虫回虫感染症、BKウイルス感染
、黒色砂毛、ブラストシスホミニス感染症、ブラストミセス、ボリビア出血熱、ボレリア
感染症、ボツリヌス中毒(及び乳児ボツリヌス症)、ブラジル出血熱、ブルセラ症、バー
クホルデリア感染症、ブルーリ潰瘍、感染カリシウイルス(ノロウイルス、サポウイルス
)、カンピロバクター感染症、カンジダ感染症(カンジダ症、鵞口瘡)、キャット・スク
ラッチ病、蜂巣炎、シャーガス病(アメリカトリパノソーマ症)、軟性下疳、水痘、衣原
体、肺炎衣原体感染、霍乱、着色真菌症、肝吸虫病、クロストリジウム・ディフィシル感
染症、コクシジオイデス症、コロラドダニ熱、風邪(急性ウイルス性鼻咽頭炎、急性鼻炎
)、クロイツフェルト・ヤコブ病、クリミア-コンゴ出血熱、クリプトコッカス、クリプ
トスポリジウム、皮膚幼虫移行、シクロスポラ感染症、嚢虫症、サイトメガロウイルス感
染、デング熱、二核アメーバ症、ジフテリア、裂頭条虫症、メジナ虫症、エボラ出血熱、
包虫症、エールリヒア症、蟯虫(蟯虫感染症)、腸球菌感染症、エンテロウイルス感染症
、発疹チフス、伝染性紅斑(第五病)、子供急性発疹、肥大吸虫症、片吸虫病、致死性家
族性不眠症、フィラリア症、ウェルシュ菌によって引き起こされる食中毒、非寄生アメー
バ感染症、フゾバクテリウム感染症、ガス壊疽(クロストリジウム筋壊死)、ジオトリク
ム症、ゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー症候群、ランブル鞭毛虫症、鼻疽、
顎口虫症、淋病、鼡径部肉芽腫(ドノヴァン症)、A群連鎖球菌感染症、B群連鎖球菌感
染症、インフルエンザ菌感染症、手足口病(HFMD)、ハンタウイルス肺症候群、ヘリ
コバクターピロリ感染、溶血性尿毒症症候群、腎症候性出血熱、A型肝炎、B型肝炎、C
型肝炎、D型肝炎、E型肝炎、単純ヘルペス、ヒストプラスマ症、鉤虫感染、人間バルカ
ンウイルス感染、人間エールリヒア症エバンス、ヒト顆粒球アナプラズマ症、ヒトメタニ
ューモウイルス感染症、ヒト単球性エー.リキア症、ヒト乳頭腫ウイルス感染、ヒトパラ
インフルエンザウイルス感染、小形条虫症、インフルエンザ、イソスポーラ症、川崎病、
単核(球)症、キム菌感染、クールー、ラッサ熱、レジオネラ症(在郷軍人症)、レジオ
ネラ症(ポンティアック熱)、リーシュマニア症、ハンセン病、レプトスピラ症、リステ
リア症、ライム病(ライムボレリア)、リンパフィラリア症(象皮病)、リンパ球性脈絡
髄膜炎、マラリア、マールブルグ出血熱、麻疹、類鼻疽(ホイットモア病)、髄膜炎、髄
膜炎菌性疾患、メタゴニムス症、微胞子虫症、伝染性軟属腫、流行性耳下腺炎、発疹チフ
ス(風土病発疹チフス)、マイコプラズマ肺炎、菌腫、ハエ病、新生児結膜炎(新生児眼
炎)、クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD,nvCJD)、ノカルジア症、オンコセ
ルカ症(失明性のフィラリア症)、副コクシジオイデス症(南米ブラストミセス)、肺吸
虫症、パスツレラ病、アタマジラミ(アタマジラミ)、ボディシラミ病(ボディシラミ)
、ケジラミ病(ケジラミ、Crarb ice)、骨盤内炎症性疾患、百日咳(Woop
ing cough)、疫病、肺炎球菌感染症、カリニ肺炎、肺炎、ポリオ、プレボテラ
感染症、PAME、進行性多巣性白質脳症、オウム病、Q熱、狂犬病、ラット咬傷発熱、
呼吸器合胞体ウイルス感染、ライノウイルス感染、リケッチア感染症、リケッチア、リフ
トバレー熱、ロッキー山紅斑熱、ロタウイルス感染症、風疹、サルモネラ症、SARS(
重症急性呼吸器症候群)、疥癬、住血吸虫症、敗血症、下痢(赤痢)、帯状疱疹(Her
pes zoster)、天然痘、スポロトリクム、ブドウ球菌食中毒、ブドウ球菌感染
、線虫、梅毒、条虫症、破傷風(開口障害)、白癬性毛瘡(Barber’s itch
)、手部白癬、黒色ひこう疹、足部白癬、爪白癬、癜風、トキソカラ症(眼幼虫移行症)
、トキソカラ症(内臓幼虫移行症)、トキソプラズマ症、旋毛虫、トリコモナス症、クリ
プトビオシス(鞭虫感染症)、肺結核症、野兎病、尿素分解尿素マイコプラズマ感染、ベ
ネズエラウマ脳炎、ベネズエラ出血熱、ウイルス性肺炎、ウエストナイル熱、白髪根粒菌
病、偽結核菌感染症、エルシニア症、黄熱病、接合菌症を含むが、これらに限定されない
細胞結合分子としてより好ましくは、本願に記載された病原性株に対する抗体であり、
該病原性株には、アシネトバクター・バウマニ、アクチオマイセス・イスラエリー、アク
チノマイセス・オドントリチカス(Actinomyces odontolyticu
s)、プロピオニバクテリウム・プロピオニカス、トリパノソーマ・ブルーセイ、HIV
(ヒト免疫不全ウイルス)、赤痢アメーバ、アナプラズマ属、炭疽菌、メチルスヘモリテ
ィクム(Arcanobacterium haemolyticum)、フニンウイル
ス、回虫、アスペルギルス、アストロウイルス科、バベシア属、セレウス菌細菌属、マル
チプル・バクテリア、バクテロイデス属、結腸ポーチ繊毛虫、ベイリー回虫線虫属、BK
ウイルス、ピエドライア・ホルタエ(Piedraiahortae)、ブラストシステ
ィス・ホミニス、皮炎芽生菌病、マクポ・ウイルス、ボレリア属、ボツリヌス菌、サビア
、ブルセラ属、通常バークホルデリア・セパシア及び他のバークホルデリア種、マイコバ
クテリウム・ウルセランス、カリシウイルス科ファミリー、カンピロバクター菌、通常カ
ンジダ・アルビカンス及び他のカンジダ種、バルトネラ・ヘンセラ菌(英:Barton
ella henselae)、A群連鎖球菌及びブドウ球菌、クルーズトリパノソーマ
、軟性下疳菌、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、クラミジア・トラコマチス、クラミジ
ア・ニューモニエ、コレラ菌、フォンセカエ・ペドロソイ、肝吸虫症、クロストリジウム
・ディフィシレ、コクシジオイデス・イミティス、コクシジオイデス・ポサダシ、コロラ
ドダニ熱ウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、クロイツフェルト・ヤコブ病・プ
リオン、クリミア-コンゴ出血熱ウイルス、クリプトコックス・ネオフォルマンス、クリ
プトスポリジウム属、猫鉤虫、共寄生虫、シクロスポラ、有鉤条虫、サイトメガロウイル
ス、デング熱ウイルス(DEN-1、DEN-2、DEN-3及びDEN-4)-フラビ
ウイルス、双核アメーバ、コリネバクテリウム・ジフテリア、裂頭条虫属、メジナ虫(D
racunculusmedinensis)、エボラウイルス、エキノコックス属、エ
ーリキア属、蟯虫、エンテロコッカス属、エンテロウイルス属、発疹チフス・リケッチア
、パルボウイルスB19、ヒトヘルペスウイルス6型、ヒトヘルペスウイルス7型、肥大
吸虫、肝蛭及び巨大肝蛭、FFIプリオン、フィラリアヘッド上科、ウェルシュ菌、フソ
バクテリウム、ウェルシュ菌、他のクロストリジウム属、ゲオトリクムカンジドウム、G
SSプリオン、ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)、バークホルデリア
鼻疽菌、顎口顎線虫、剛棘顎口虫、淋菌、肉芽腫菌、化膿連鎖球菌、ストレプトコッカス
・アガラクティエ、インフルエンザ菌、腸内ウイルス、ほとんどのコクサッキーA型ウイ
ルス、腸内ウイルス71型、シンノンブルウイルス、ヘリコバクター・ピロリ、大腸菌O
158:H7、ブニヤウイルス科、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイ
ルス、D型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペス
ウイルス2型、ヒストプラスマ・カプスラーツム、十二指腸鉤虫、アメリカ鉤虫、インフ
ルエンザ菌、ボカ人間ウイルス、エーリキア・エウィンギ(Ehrlichia ewi
ngii)、アナプラズマ・ファゴサイトフィルム、ヒトメタニューモウイルス、エール
リッヒア・シャフェンシス、ヒトパピローマウイルス、ヒトパラインフルエンザウイルス
、矮小条虫、縮小条虫、エプスタイン・バー・ウイルス、オルトミクソウイルス科、イソ
スポーラ・ベリ(Isospora belli)、キンゲラ・キンゲ(Kingell
a kingae)、肺炎桿菌、クレブシエラオツェーナ、クレブシエラリノシェレロモ
ーティス(Klebsiellarhinoscleromotis)、クーループリオ
ン、ラッサ熱ウイルス、レジオネラ・ニューモフィラ、レジオネラ・ニューモフィラ、リ
ーシュマニア、ハンセン菌とマイコバクテリウム・レプロマトーシス(Mycobact
erium lepromatosis)、レプトスピラ属、リステリア菌、ボレリア病
及び他のボレリア種、バンクロフト糸状虫及びマレー糸状虫、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイ
ルス(LCMV)、プラスモジウム属(Plasmodiumgenus)、マールブル
グウイルス、麻疹ウイルス、偽鼻疽菌(Burkholderia pseudomal
lei)、髄膜炎菌、横川吸虫、微胞子虫門、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)、ムンプ
スウイルス、リケッチア・チフィ、マイコプラズマ・ニューモニエ、種々の細菌(アクチ
ノミセトーマ)及び真菌(真菌性菌腫)、寄生ハエの幼虫の双翅目、クラミジア・トラコ
マチスや淋菌、vCJDプリオン、ノカルジア・アステロイデス及び他のノカルジア種、
回旋糸状虫、ブラジルブラストミセス、肺吸虫およびその他の肺吸虫属、パスツレラ属、
アタマジラミ、コロモジラミ、フチルス・プビス(Phthiruspubis)、百日
咳菌、ペスト菌、肺炎球菌、ニューモシスチス嚢虫症、ポリオウイルス、プレボテラ属、
ネグレリアのアメーバ、JCウイルス、オウム病クラミジア、コクシエラ・バーネッティ
、狂犬病ウイルス、ビーズチェーン大腸菌及びラット咬傷発熱スピロヘータ、呼吸器RS
ウイルス、リノスポリジウム・セーベリ、ライノウイルス、リケッチア属、リケッチアダ
ニ、リフトバレー熱ウイルス、ロッキー山紅斑熱リケッチア、ロタウイルス、風疹ウイル
ス、サルモネラ属、非定型肺炎コロナウイルス、疥癬ダニ、住血吸虫属、赤痢菌、水痘帯
状疱疹ウイルス、大痘瘡又は小痘瘡、スポロトリックス・シェンキー、ブドウ球菌属、黄
色ブドウ球菌、化膿連鎖球菌、糞線虫、梅毒スピロヘータ、条虫属、破傷風菌、白癬、ト
リコフィトン・トンズランス、白癬、エピデルモフィトン・フロッコースム、紅色白癬菌
及び毛瘡白癬菌、紅色白癬菌、ホルテア・ウェルネッキ、白癬、マラセチア属、イヌ回虫
や猫回虫、トキソプラズマ、旋毛虫、膣トリコモナス、鞭虫、結核菌、トゥーラホットフ
ランシス細菌、ウレアプラズマ・ウレアリティカム、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、コレ
ラ菌、グアナリトウイルス、西ナイルウイルス、白髪胞子菌、仮性結核菌、腸炎エルシニ
ア、黄熱病ウイルス、ケカビ目(ムコール症)と昆虫メッシュカビ(エントモフトラ症)
、緑膿菌、カンピロバクター胎児(ビブリオ)、アエロモナス細菌、エドワードシエラ属
.タルダ、ペスト菌、志賀赤痢菌、赤痢菌、赤痢ソンネ、ネズミチフス菌、トレポネーマ
・ペルテヌエ、トレポネーマカラテネウム、フェンセンブルグドルフェリ、ボレリア・ブ
ルグドルフェリ、レプトスピラ出血性黄疸、ニューモシスチスカリニ、ウシ流産菌、ブタ
流産菌、マルタ熱菌、マイコプラズマ属、発疹チフスリケッチア、リケッチアツツツガム
シ、クラミジア属、病原性真菌(アスペルギルス・フミガーツス、カンジダ・アルビカン
ス、ヒストプラスマカプスラーツム);原虫(赤痢アメーバ、膣トリコモナス、人トリコ
モナス、トリパノソーマガンビエンス、ローデシアトリパノソーマ、ドノバンリーシュマ
ニア、リーシュマニア熱帯、リーシュマニアブラジル、ニューモシスチスカリニ肺炎、三
日熱マラリア原虫、熱帯熱マラリア原虫、悪性マラリア);又は蠕虫(日本住血吸虫、マ
ンソン住血吸虫、ビルハルツ住血吸虫と鉤虫)が含まれるが、これらに限定されない。
ウイルス性疾患の治療のために本発明で用いられる細胞結合リガンドとしての他の抗体
は、これらに限定されないが、病原性ウイルス抗原に対する抗体が含まれ、該病原性ウイ
ルスの例示として、これらに限定されないが、ポックスウイルス科(Poxyirida
e)、ヘルペスウイルス科、アデノウイルス科、パポバウイルス科、エンテロウイルス科
、ピコルナウイルス科、パルボウイルス科、レオウイルス科、レトロウイルス科、インフ
ルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎、麻疹、呼吸器合胞体
ウイルス、風疹、アルボウイルス、ラブドウイルス、アレナウイルス科、非A/非B型肝
炎ウイルス、ライノウイルス、コロナウイルス、ロタウイルス、腫瘍ウイルス[例えば、
HBV(肝細胞癌)、HPV(子宮頸癌、肛門癌)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(
カポジ肉腫)、EBウイルス(鼻咽頭癌、バーキットリンパ腫、原発性中枢神経系リンパ
腫)、MCPyV(メルケル細胞癌)、SV40(シミアンウイルス40)、HCV(肝
細胞癌)、HTLV-I(成人T細胞白血病/リンパ腫)];ウイルスによって引き起こ
される免疫疾患:[例えば、ヒト免疫不全ウイルス(AIDS)]、CNSウイルス:[
例えば、JCV(進行性多巣性白質脳症)、MeV(亜急性硬化性全脳炎)、LCV(リ
ンパ球性脈絡髄膜炎)、アルボウイルス脳炎、オルトミクソウイルスウイルス科(推定)
(嗜眠性脳炎)、RV(狂犬病)、水疱性口内炎、ヘルペスウイルス性髄膜炎、ラムゼイ
・ハント症候群II型;ポリオウイルス(急性灰白髄炎、ポリオ後症候群)、HTLV-
I(熱帯性痙性麻痺)];サイトメガロウイルス(CMV網膜炎、HSV(ヘルペス性角
膜炎));心血管病ウイルス[例えばCBV(心膜炎、心筋炎)];呼吸器系/急性鼻咽
頭炎/ウイルス性肺炎:[EBウイルス(EBV感染症/伝染性単核球症)、サイトメガ
ロウイルス、SARSコロナウイルス(重症急性呼吸器系症候群)、オルトミクソウイル
スウイルス科:インフルエンザウイルスA/B/C(インフルエンザ/鳥インフルエンザ
)、パラミクソウイルス:ヒトパラインフルエンザウイルス(パラインフルエンザ)、R
SV(ヒト呼吸器合胞体ウイルス)、hMPV];消化系ウイルス[MuV(流行性耳下
腺炎)、サイトメガロウイルス(CMV性食道炎);アデノウイルス(アデノウイルス感
染);ロタウイルス、ノロウイルス、アストロウイルス、コロナウイルス、HBV(B型
肝炎ウイルス)、CBV、HAV(A型肝炎ウイルス)、HCV(C型肝炎ウイルス)、
HDV(D型肝炎ウイルス)、HEV(E型肝炎ウイルス)、HGV(G型肝炎ウイルス
)];泌尿生殖器系ウイルス[例えば、BKウイルス、MuV(流行性耳下腺炎)]が含
まれる。
更なる目的によれば、本願発明は、本願発明の架橋共役体を介した共役体及び薬学的に
受け入れられる担体を共に含む、癌及び自己免疫疾患を治療するための医薬組成物にも関
する。癌及び自己免疫疾患を治療するための方法は、インビトロ(in vitro)、
インビボ(in vivo)又はエクスビボ(ex vivo)で実行することができる
。インビトロ療法の例としては、目標抗原を発現しない望ましい変異体以外の全ての細胞
を死滅させるため、又は所望でない抗原を表現する変異体を死滅させるための細胞培養処
理を含む。エクスビボ療法の例としては、移植(HSCT)の実行に先立って造血幹細胞
(HSC)を処理し、患部又は悪性細胞を殺すために、これを同一患者の体内へ戻すこと
を含む。例えば、癌及び自己免疫疾患の治療における自家移植に先立って、骨髄から癌細
胞又はリンパ球細胞を除去するための、又は移植片対宿主病を防ぐために、移植に先立っ
て、同種異系の骨髄又は組織からT細胞及び他のリンパ細胞を除去するための臨床的エキ
ソビボ処理は、以下により実施することができる。患者又は他の個体から骨髄細胞を獲得
した後、濃度範囲が1pM~0.1mMとなるように、本願発明の共役体を加えた血清含
有培地で、37℃で30分間~約48時間培養する。的確な濃度条件及び培養時間(=用
量)は、経験豊富な臨床医によって容易に決められる。培養終了後、骨髄細胞を血清含有
培地で洗浄し、静脈内注射等の既知の方法によって人体へ戻す。骨髄細胞の獲得及び再注
入治療の間に、患者が他の治療(例えば、廃絶化学療法又は全身照射)を受けている場合
、処理後の骨髄細胞は、標準的な医療装置を用いた液体窒素により冷凍保存される。
インビボ臨床適用において、本発明の共役薬物は、溶液の形式又は注射のために滅菌水
に再溶解することができる凍結乾燥固体の形式で提供されている。適切な共役体の投与方
法の例は下記のとおりである。8~20週間にわたって、共役体を毎週1回急速静脈投与
注入する。急速投与量を50~500mLの生理食塩液に溶解させ、生理食塩液にヒト血
清アルブミンを加えることができる(例えば、0.5~5mlの濃縮ヒト血清アルブミン
溶液を100mg/ml)。薬剤投与量は約50μg~20mg/kg体重・週であり、
静脈注射(毎回の注射量が10μg~200mg/kgの範囲)である。4~20週間の
治療が終了後、患者は、第2のコースの治療を受け入れることができる。投与経路、賦形
剤、希釈剤、投与量、治療期間を含め、詳細な治療方法は、経験ある外科医によって決定
することができる。
インビボ又はエクスビボ法によって細胞群を選択的に死滅させることにより疾患を治療
する例としては、いずれかの種類の癌、自己免疫疾患、移植拒絶反応、及び感染症(ウイ
ルス、細菌又は寄生虫を含む)がある。
複数の要素に起因して、理想の生物学効果に必要な共役薬物の量は異なる。これら要素
は、化合物の性質、有効性及び共役薬物の生物利用度、疾患の類型、患者の人種、患者の
病的状態、並びに投与経路を含み、これらの要素を共同して、投与スケジュール及び投与
経路が決定される。
一般論として、本発明の連結体を介した共役体は、0.1~10%w/vの濃度で該共
役体を含むように、生理的緩衝液に溶解した非経口投与のための製剤であってもよい。典
型的な用量の範囲は、1日あたり1μg/kg体重~0.1g/kg体重であり、好まし
い用量の範囲は、1日あたり0.01mg/kg体重~20mg/kg体重か、或いは児
童用量と等価量である。好ましい薬物投与量は、例えば、疾患又は障害の進行の型及び程
度、個々の患者の全体的な健康状態、選択された薬物の相対的な生物学的活性、化合物の
剤形、投与様式(静脈内、筋肉内、又はその他)、選択された投与様式における薬物の薬
物動態学的特性、並びに投与速度(単回注射又は連続注入)及び投与スケジュール(一定
時間内に投与の頻度)等の変数に適切に依存する。
本発明の連結体を介した共役体は、単位剤量で投与することもでき、ここで、「単位剤
量」とは、一人の患者に投与される一回の用量を意味し、簡単で便利な包装とするで使用
することができ、活性な共役体自体又は後述の薬学的に許容される組成物として物理的及
び化学的に安定な単位剤量を維持している。そのため、典型的な一日/一週/二週/月投
与量の範囲は、0.01~100mg/kg体重である。一般的なガイダンスによれば、
単位剤量は、1日、1週間、2週間、又は1月あたり1~3000mgの範囲である。単
位剤量として好ましくは、1mg~500mgを週1~4回投与することであり、更に好
ましくは、1mg~100mgを週1回投与することである。ここで与えられた共役体は
、1種以上の薬学的に許容される賦形剤を医薬組成物に添加することによって調製するこ
とができる。単位剤量の薬剤は、経口投与のために、錠剤、単純カプセル又は軟カプセル
として;鼻腔内投与のために、粉末、点鼻剤、又はエアロゾルとして;あるいは、皮膚投
与のために、例えば軟膏、クリーム、ローション、ゲル、又はスプレー又は皮膚パッチと
して投与されることができる。
薬物/細胞毒性剤
本発明において細胞結合分子と連結することができる薬物は、細胞毒性剤を含む小分子
薬物であり、直接又は修飾後に細胞結合分子に連結することができる。ここで、「小分子
薬物」は、分子量が例えば100~1800、より好ましくは120~1400でもよい
有機、無機又は有機金属化合物が広く用いられる。小分子薬物のより良い定義について、
WO05058367A2及び米国特許第4,956,303号、並びに他の文献を参考
することができ、これらはその全体が参照として組み込まれる。上記薬物には、既知の薬
物及び薬物になる可能性のあるものが含まれる。
既知の薬物は、下記のものを含むが、この限りではない。
1)化学療法剤:a)アルキル化剤:例えば、ナイトロジェンマスタード:クロラムブ
シル、クロルナファジン、シクロホスファミド、ダカルバジン、エストラムスチン、イホ
スファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキサイド、マンノムスチン、ミトブ
ロニトール、メルファラン、ピポブロマン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニム
スチン、チオテパ、トロホスファミド、ウラシルマスタード;CC-1065(アドゼレ
シン、カルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体を含む。);デュオカルマイシン(合成
類似体、KW-2189及びCBI-TMIを含む。);ベンゾジアゼピン二量体(例え
ば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン、インドリノベンゾジアゼピ
ン類、イミダゾベンゾチアヂアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量
体);ニトロソ尿素化合物:(カルムスチン、ロムスチン、クロロゾトシン、フォテムス
チン、ニムスチン、ラニムスチン);アルキルスルホネート(ブスルファン、トレオスル
ファン、イムプロスルファン及びピポスルファン);トリアゼン(ダカルバジン);白金
含有化合物:(カルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン);ベンゾドパ、カル
ボクオン、メツレドパ及びウレドパ等のアジリジン類;エチレンイミン類、並びにアルト
レタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド及びトリエチレンチオホ
スホルアミンを含むメチラメラミン類;b)植物アルカロイド:例えば、ビンカアルカロ
イド類:(ビンクリスチン,ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ナベルビン)
;タキソイド類:(パクリタキセル、ドセタキセル);及びこれらの類似体、メイタンシ
ノイド類(DM1、DM2、DM3、DM4、メイタンシン、アンサマイトシン)及びこ
れらの類似体、クリプトフィシン類(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8
);エポチロン類、エリュテロビン類、ディスコデルモライド、ブリオスタチン類、ドロ
スタチン類、オーリスタチン類、チューブリシン類、セファロスタチン類;パンクラチス
タチン;サルコジクチイン;スポンジスタチン;c)DNAトポイソメラーゼ阻害剤:例
えば、[エピポドフィリン類:(9-アミノカンプトテシン、カンプトテシン、クリスナ
トール、ダウノマイシン、エトポシド、リン酸エトポシド、イリノテカン、ミトキサント
ロン、ノバントロン、レチノイン酸(レチノール類)、テニポシド、トポテカン、9-ニ
トロカンプトテシン(RFS 2000);マイトマイシン類:(マイトマイシンC))
];d)代謝拮抗剤:例えば、{[抗葉酸:ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤:(メトト
レキサート、トリメトレキサート、デノプテリン、プテロプテリン、アミノプテリン(4
-アミノプテロイン酸)、又はその他の葉酸類似体);IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(
ミコフェノール酸、チアゾフリン、リバビリン、EICAR);リボヌクレオチド還元酵
素阻害薬(ヒドロキシウレア、デフェロキサミン)];[ピリミジン類似体:ウラシル類
似体(アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カペシタビン(ゼローダ)、カ
ルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、5-
フルオロウラシル、フロクスウリジン、ラルチトレキセド(トミュデックス));シトシ
ン類似体:(シタラビン、シトシンアラビノシド、フルダラビン);プリン類似体:(ア
ザチオプリン、フルダラビン、メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン)];フ
ォリン酸等の葉酸補充剤};e)ホルモン療法剤:例えば、{受容体拮抗薬:[抗エスト
ロゲン:(メゲストロール、ラロキシフェン、タモキシフェン);LHRHアゴニスト:
(ゴセレリン、酢酸リュープロリド);抗アンドロゲン:(ビカルタミド、フルタミド、
カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、ゴセレリン、リュ
ープロリド、メピチオスタン、ニルタミド、テストラクトン、トリロスタン、及び他のア
ンドロゲン阻害剤)];レチノイド類/三角筋:[ビタミンD3類似体:(CB1093
、EB1089、KH1060、コレカルシフェロール、エルゴカルシフェロール);光
線力学的療法剤:(ベルテポルフィン、フタロシアニン、光増感剤Pc4、デメトキシ-
ヒポクレリンA);サイトカイン類:(インターフェロンα、インターフェロンγ、腫瘍
壊死因子(TNF)、TNFドメイン含有ヒトタンパク質)]};f)キナーゼ阻害剤:
例えば、BIBW2992(抗EGFR/Erb2)、イマチニブ、ゲフィチニブ、ペガ
プタニブ、ソラフェニブ、ダサチニブ、スニチニブ、エルロチニブ、ニロチニブ、ラパチ
ニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、バンデタニブ、E7080(抗VEGFR2)、ムブ
リチニブ、ポナチニブ(AP24534)、バフェチニブ(INNO-406)、ボスチ
ニブ(SKI-606)、カボザンチニブ、ビスモデギブ、イニパリブ、ルキソリチニブ
、CYT387、アキシチニブ、チボザニブ、ソラフェニブ、ベバシズマブ、セツキシマ
ブ、トラスツズマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、イスピネシブ;g)抗生物質:例え
ば、エンジイン系抗生物質(例えば、カリケアマイシン類、特に、カリケアマイシンγ1
、δ1、α1及びβ1、例えば、J.Med.Chem.,39(11),2103-2
117(1996),Angew Chem Intl.Ed.Engl.33:183
-186(1994)参照;ダイネミシンA及びデオキシダイネミシンを含むダイネミシ
ン;エスペラミシン、ケダルシジン、C-1027、マズロペプチン、並びにネオカルジ
ノスタチンクロモフォア及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォア、
アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、アンスラマイシン、アザセリン、ブレオマイ
シン類、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabic
in)、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシン、
ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソル
ビシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリ
ノ-ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マルセ
ロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン類
、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビ
シン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタ
チン、ゾルビシン;f)その他のカテゴリー:例えば、ポリケチド(アセトゲニン類)、
特にブラタシン及びブラタシノン;ゲムシタビン、エポキソミシン類(例えば、カルフィ
ルゾミブ)、ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドマイド、トセドスタ
ット、ザイブレスタット、PLX4032、STA-9090、スチムバックス(Sti
muvax)、アロベクチン-7、ザイゲバ、プロベンジ、エルボイ、イソプレニル化阻
害剤(例えば、ロバスタチン)、ドーパミン作動性神経毒(例えば、1-メチル-4-フ
ェニルピリジンイオン)、細胞周期阻害剤(例えば、スタウロスポリン)、アクチノマイ
シン類(例えば、アクチノマイシンD、ダクチノマイシン)、ブレオマイシン類(例えば
,ブレオマイシンA2、ブレオマイシンB2、ペプロマイシン)、アントラサイクリン類
(例えば,ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、エピ
ルビシン、ピラルビシン、ゾルビシン、ミトキサントロン、MDR阻害剤(例えば、ベラ
パミル)、Ca2+ATP阻害剤(タプシガルギン等)、ヒストン脱アセチル化酵素阻害
剤(ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、バルプロ酸、モセチノスタット
(MGCD0103)、ベリノスタット、PCI-24781、エンチノスタット、SB
939、レスミノスタット、ギビノスタット、AR-42、CUDC-101、スルフォ
ラファン、トリコスタチンA);タプシガルギン、セレコキシブ、グリタゾン類、エピガ
ロカテキンガレート、ジスルフィラム、サリノスポラミドA、抗副腎薬、例えばアミノグ
ルテチミド、ミトタン、トリロスタン;アセグラトン;アルドホスファミドクリコシド;
アミノレブリン酸;アラビノシド、ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;
デフォファミン、デメコルシン、ジアジコン、エルフォルニチン(DFMO)、酢酸エリ
プチニウム、エトクルシド、硝酸ガリウム、ガシトシン、ヒドロキシ尿素;イバンドロネ
ート、レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;モピダモール;ニトラエリン;ペントス
タチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2-エチルヒドラジド;プロカ
ルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマ
ニウム;テニュアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミ
ン;トリコテセン類(特に、T2トキシン、ベルカリンA、ロリジンA、及びアングイジ
ン);ウレタン、siRNA、アンチセンス医薬、並びに核酸分解酵素。
2)抗自己免疫疾患薬:シクロスポリン、シクロスポリンA、アミノカプロン酸、アザ
チオプリン、ブロモクリプチン、クロラムブシル、クロロキン、シクロホスファミド、コ
ルチコイド(例えば、ホルモン剤、ベタメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカ
ゾンプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、フルオコルトダナゾー
ル、トリアムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン)、デヒドロイソアン
ドロステロン、エタネルセプト、ヒドロキシクロロキン、インフリキシマブ、メロキシカ
ム、メトトレキサート、モフェチル、ミコフェニレート、プレドニゾン、シロリムス、タ
クロリムスを含むが、これらに限定されない。
3)抗感染薬:a)アミノグリコシド類:アミカシン、アストロマイシン、ゲンタマイ
シン(ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン)、ハイグロマイシン、カナマイ
シン(アミカシン、アルベカシン、アミノデオキシカナマイシン、ジベカシン、トブラマ
イシン)、ネオマイシン(ネオマイシンB、パロモマイシン、リボスタマイシン)、ネチ
ルマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ベルダミシン
;b)アンフェニコール類:アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、フロルフェ
ニコール、チアンフェニコール;c)アンサマイシン類:ゲルダナマイシン、ハービマイ
シン;d)カルバペネム類:ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム/シラ
スタチン、メロペネム、パニペネム;e)セフェム類:カルバセフェム(ロラカルベフ)
、セファセトリル、セファクロル、セフラジン、セファドロキシル、セファロニウム、セ
ファロリジン、セファロチン又はセファロスポリン、セファレキシン、セファログリシン
、セファマンドール、セファピリン、セファトリジン、セファザフル、セファゼドン、セ
ファゾリン、セフブペラゾン、セフカペン、セフダロキシム、セフェピム、セフミノック
ス、セフォキシチン、セフプロジル、セファロスポリン、セフテゾル、セフロキシム、セ
フィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフメノキシム、
セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セホラニド、セフォタキシム、、セフォ
チアム、セフォゾプラン、セファレキシン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム
、セフポドキシム、セフプロジル、セフキノム、セフスロジン、セフタジジム、セフテラ
ム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、
セフロキシム、セファゾリンフラン、セファマイシン(セフォキシチン、セフォテタン、
セフメタゾール)、オキサセフェム(フロモキセフ、ラタモキセフ);f)糖ペプチド類
:ブレオマイシン、バンコマイシン(オリタバンシン、テラバンシン)、テイコプラニン
(ダルババンシン)、ラモプラニン、キュービシン;g)グリシルサイクリン類:例えば
、チゲサイクリン;h)β-ラクタマーゼ阻害剤:ペナム(スルバクタム、タゾバクタム
)、クラバム(クラブラン酸);i)リンコサミド類:クリンダマイシン、リンコマイシ
ン;j)リポペプチド類:ダプトマイシン、A54145、カルシウム依存性抗生物質(
CDA);k)マクロライド類:アジスロマイシン、セスロマイシン、クラリスロマイシ
ン、ジリスロマイシン、エリスロマイシン、フルリスロマイシン、ジョサマイシン、ケト
ライド(テリスロマイシン、エセスロマイシン)、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オ
レアンドマイシン、リファマイシン(リファンピシンン、リファンピン、リファブチン、
リファペンチン)、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、スペクチノマイシン、スピラ
マイシン、タクロリムス(FK506)、トロレアンドマイシン、テリスロマイシンン;
l)モノバクタム類:アズトレオナム、チゲモナム;M)オキサゾリジノン類:リネゾリ
ド;N)ペニシリン類:アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、
バカンピシリン、メタンピシリン、タランピシリン)、アジドシリン、アズロシリン、ペ
ニシリン、ベンザチンペニシリン、フェノキシベンザチンペニシリン、クロメトシリン、
プロカインペニシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、クロキサシリン、ジクロキ
サシリン、セファロスポリン、フルクロキサシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、メ
ズロシリン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリンナトリウム、フェネチシリン、ペニ
シリン、フェネチシリン、ペニシリン、ピペラシリン、プロピシリン、スルベニシリン、
テモシリン、チカルシリン;o)ポリペプチド類:バシトラシン、ポリミキシンE、ポリ
ミキシンB;p)キノロン類:アラトロフロキサシン、バロフロキサシン、シプロフロキ
サシン、クリナフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、エン
ロフロキサシン、オフロキサシン、ガレノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシ
ン、グレパフロキサシン、Kanoトロバフロキサシン、レボフロキサシン、ロメフロキ
サシン、マルボフロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロキサシン、ノルフロキサシ
ン、オルビフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、トロバフロキサシン、グレ
パフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、テマフロキサシン、トスフロ
キサシン、トロバフロキサシン;q)ストレプトゾトシン類:プリスチナマイシン、キヌ
プリスチン/ダルホプリスチン;r)スルホンアミド類:マフェニド、プロントジル、ス
ルファセタミド、スルファメトキサゾール、スルファニルアミド、スルファサラジン、ス
ルファフラゾール、トリメトプリム、トリメトプリム-スルファメトキサゾール(コトリ
モキサゾール);s)ステロイド系抗菌薬:例えば,フシジン酸;t)テトラサイクリン
類:ドキシサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイクリ
ン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテト
ラサイクリン、ペニメピサイクリン、ロリテトラサイクリン、テトラサイクリン、グリシ
ルサイクリン(例えば、チゲサイクリン);u)他のタイプの抗生物質:アンノナシン、
アルスフェナミン、バクトプレノール阻害剤(バシトラシン)、DADAL/AR阻害剤
(サイクロセリン)、ジクチオスタチン、ディスコデルモライド、エレウテロビン、エポ
チロン、エタンブトール、エトポシド、ファロペネム、フシジン酸、フラゾリドン、イソ
ニアジド、ラウリマリド、メトロニダゾール、ムピロシン、マイコラクトン、NAM合成
阻害剤(例えば、ホスホマイシン)、ニトロフラントイン、パクリタキセル、プラテンシ
マイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、リファンピン(リファン
ピシン)、タゾバクタムチニダゾール、ウバリシンを含むが、これらに限定されない。
4)抗ウイルス薬:a)侵入/融合阻害剤:アプラビロック、マラビロク、ビクリビロ
ック、gp41(エンフビルチド)、PRO140、CD4(イバリズマブ);b)イン
テグラーゼ阻害剤:ラルテグラビル、エルビテグラビル、グロボイドナンA;c)成熟阻
害剤:ベビリマット、ヴィヴィコン;d)ノイラミニダーゼ阻害剤:オセルタミビル、ザ
ナミビル、ペラミビル;e)ヌクレオシド及びヌクレオチド:アバカビル、アシクロビル
、アデフォビル、アムドキソビル、アプリシタビン、ブリブジン、シドフォビル、クレブ
ジン、デキセルブシタビン、ジダノシン(DDI)、エルブシタビン、エムトリシタビン
(FTC)、エンテカビル、ファムシクロビル、フルオロウラシル(5-FU)、3’-
フルオロ置換2’,3’-デオキシヌクレオシド類似体(例えば、3’-フルオロ-2’
,3’-ジデオキシチミジン(FLT)及び3’-フルオロ-2’,3’-ジデオキシグ
アノシン(FLG)、ホミビルセン、ガンシクロビル、イドクスウリジン、ラミブジン(
3TC)、L-ヌクレオシド(例えば、β-L-チミジン、β-L-2’-デオキシシチ
ジン)、ペンシクロビル、ラシビル、リバビリン、スタンピジン、スタブジンセット(d
4T)、タリバビリン(ビラミジン)、テルビブジン、テノホビル、トリフルリジン、バ
ラシクロビル、バルガンシクロビル、ザルシタビン(ddC)、ジドブジン(AZT);
f)非ヌクレオシド:アマンタジン、アテビリジン、カプラビリン、ジアリールピリミジ
ン(エトラビリン、リルピビリン)、デラビルジン、ドコサノール、エミビリン、エファ
ビレンツ、ホスカルネット(ホスホリルギ酸)、イミキモド、インターフェロンα、ロビ
リド、ロデノシン、メチサゾン、ネビラピン、NOV-205、ペグインターフェロンα
、ポドフィロトキシン、リファンピシン、リマンタジン、レシキモド(R-848)、ト
ロマンタジン;g)プロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ボセプレビル
、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、プレ
コナリル、リトナビル、サキナビル、テラプレビル(VX-950)、チプラナビル;h
)抗ウイルス薬の他のタイプ:アブザイム、アルビドール、カラノリドA、セラゲニン、
シアノビリン-N、DAPY、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ホスカルネット
、グリフィスシン、タリバビリン(ビラミジン)、ヒドロキシカルバミド、KP-146
1、プレコナリル、ポートマントー阻害剤、リバビリン、セリシクリブ。
5)本発明の架橋連結体を介した共役のために用いられる薬物には、放射性同位体も含
まれる。放射性同位体(放射性核種)の例として、H、11C、14C、18F、32
P、35S、64Cu、68Ga、86Y、99Tc、111In、123I、124
125I、131I、133Xe、177Lu、211At、及び213Biが挙げら
れる。放射性同位体標識抗体は、受容体標的画像化実験において非常に有用であり、又は
例えば抗体-薬物共役体の発明(Wu et al(2005)Nature Biotechnology 23(9):1137
-1146)のように、直接に相対的標的治療に用いることができる、細胞結合分子、例えば
抗体は、前記のように、本願の架橋連結体によって結合、キレート化又は他の複雑な放射
性同位元素金属結合を形成して標識することができ、この標識技術は、Current Protocol
s in Immunology, Volumes 1 and 2, Coligen et al, Ed. Wiley-Interscience, New Yor
k, N.Y., Pubs. (1991)に記載されている。複雑な金属錯体を生成できるキレート剤に
は、DOTA、DOTP、DOTMA、DTPA、及びTETA(Macrocyclics, Dallas
, Tex.)が含まれる。
6)薬学的に許容される、上記の任意の薬物の塩、酸、又は誘導体。
別の実施形態において、式(II)及び(IV)の薬物は、細胞結合分子と標的細胞と
の相互作用の検出、監視、又は研究のために共役体を使用することができる発色団分子と
することができる。発色団分子は、UV光、蛍光光、IR光、近IR光、視覚光のような
ある種の光を吸収する能力を有する化合物である;発色団分子は、黄色素胞、赤色素胞、
虹色素胞、白色素胞、黒色素胞、青色素胞、及び蛍光体のクラス又はサブクラスを含み、
該蛍光体は、前記蛍光体は、光で光を再放射する蛍光性化学物質;可視光伝達分子のクラ
ス又はサブクラス;発光分子のクラス又はサブクラス;ルミネセンス分子のクラス又はサ
ブクラス;ルシフェリン化合物のクラス又はサブクラスである。
発色団分子は、これらに限定されないが、キサンテン誘導体(フルオレセイン、ローダ
ミン、オレゴングリーン、エオシン、及びテキサスレッド);シアニン誘導体(シアニン
、インドカルボシアニン、オキサカルボシアニン、チアカルボシアニン、及びメロシアニ
ン);スクアレン誘導体及び環置換スクアライン(Seta、SeTau、及びSqua
re色素を含む);ナフタレン誘導体(ダンシル及びプロダン誘導体);クマリン誘導体
;オキサジアゾール誘導体(ピリジルオキサゾール、ニトロベンゾキサジアゾール、及び
ベンゾオキサジアゾール);アントラセン誘導体(DRAQ5、DRAQ7、及びCyT
RAK Orangeを含むアントラキノン類);ピレン誘導体(カスケードブルー等)
;オキサジン誘導体(ナイルレッド、ナイルブルー、クレシルバイオレット、オキサジン
170等)。アクリジン誘導体(プロフラビン、アクリジンオレンジ、アクリジンイエロ
ー等)。アリールメチン誘導体(オーラミン、クリスタルバイオレット、マラカイトグリ
ーン)。テトラピロール誘導体(ポルフィン、フタロシアニン、ビリルビン)等の非タン
パク質有機蛍光体から選択することができる。
あるいは、発色団分子は、以下の蛍光体化合物の任意の類縁体及び誘導体から選択する
ことができる:CF色素(Biotium)、DRAQ及びCyTRAKプローブ(Bio-Status
)、BODIPY(Invitrogen)、Alexa Fluor(Invitrogen)、DyLig
ht Fluor(Thermo Scientific、Pierce)、Atto及びTrancy(Sigma A
ldrich)、FluoProbes(Interchim)、Abberior色素(Abberior)、
DY及びMegaStokes色素(Dyomics)、SulfoCy色素(Cyandye)、Hi
Lyte Fluor(AnaSpec)、Seta、SeTau及びSquare色素(SETA
BioMedicals)、Quasar及びCal Flour色素(Biosearch Technologies)
、SureLight色素(APC、RPEPerCP、フィコビリソーム)(Columbia
Biosciences)、APC、APCXL、RPE、BPE(Phyco-Biotech)。
本発明の連結体と反応又は共役し得る、広く使用されている蛍光体化合物の例としては
、アロフィコシアニン(APC)、アミノクマリン、APC-Cy7共役体、BODIP
Y-FL、カスケードブルー、Cy2、Cy3、Cy3.5、Cy3B、Cy5、Cy5
.5、Cy7、フルオレセイン、FluorX、ヒドロキシクマリン、リサミンローダミ
ンB、ルシファーイエロー、メトキシクマリン、NBD、Pacific Blue、P
acific Orange、PE-Cy5共役体、PE-Cy7共役体、PerCP、
R-フィコエリトリン(PE)、Red613、Seta-555-アジド、Seta-
555-DBCO、Seta-555-NHS、Seta-580-NHS、Seta-
680-NHS、Seta-780-NHS、Seta-APC-780、Seta-P
erCP-680、Seta-R-PE-670、SeTau380-NHS、SeTa
u405-マレイミド、SeTau405-NHS、SeTau425-NHS、SeT
au647-NHS、テキサスレッド、TRITC、TruRed、X-ローダミンが挙
げられる。
核酸又はタンパク質の研究のために、本発明の連結体に連結されることができる蛍光体
化合物は、以下の化合物又はそれらの誘導体から選択される:7-AAD(7-アミノア
クチノマイシンD、CG選択性)、アクリジンオレンジ、クロモマイシンA3、CyTR
AKオレンジ(Biostatus、赤色励起暗)、DAPI、DRAQ5、DRAQ7、エチジ
ウムブロマイド、ヘキスト33258、ヘキスト33342、LDS751、ミスラマイ
シン、ヨウ化プロピジウム(PI)、SYTOXブルー、SYTOXグリーン、SYTO
Xオレンジ、チアゾールオレンジ、TO-PRO:シアニン単量体、TOTO-1、TO
-PRO-1、TOTO-3、TO-PRO-3、YOseta-1、YOYO-1。細
胞研究のために本発明の連結体に連結させることができる蛍光色素は、以下の化合物又は
その誘導体から選択される:DCFH(2’7’ジクロロジヒドロ-フルオレセイン、酸
化型)、DHR(ジヒドロローダミン123、酸化型、光が酸化を触媒する)、Fluo
-3(AMエステル、pH>6)、Fluo-4(AMエステル、pH7.2)、Ind
o-1(AMエステル、低/高カルシウム(Ca2+))、SNARF(pH6/9)、
アロフィコシアニン(APC)、AmCyan1(四量体、Clontech)、AsRed2(
四量体、Clontech)、Azamiグリーン(単量体、MBL)、アズライト、B-フィコエ
リトリン(BPE)、セルリアン、CyPet、DsRed単量体(Clontech)、DsR
ed2(「RFP」、Clontech)、EBFP、EBFP2、ECFP、EGFP(弱二量
体、Clontech)、エメラルド(弱二量体、Invitrogen)、EYFP(弱二量体、Clontech
)、GFP(S65A変異体)、GFP(S65C変異体)、GFP(S65L変異体)
、GFP(S65T変異体)、GFP(Y66F変異体)、GFP(Y66H変異体)、
GFP(Y66W変異体)、GFPuv、HcRed1、J-Red、カチューシャ、K
usabira Orange(単量体、MBL)、mCFP、mCherry、mCit
rine、Midriishi Cyan(二量体、MBL)、mKate(TagFP6
35、単量体、Evrogen)、mKeima-Red(単量体、MBL)、mKO、mOran
ge、mPlum、mRaspberry、mRFP1(単量体、Tsien Lab)
、mStrawberry、mTFP1、mTurquoise2、P3(フィコビリソ
ーム複合体)、Peridinin Chlorophyll(PerCP)、R-フィ
コエリトリン(RPE)、T-Sapphire、TagCFP(二量体、Evrogen)、
TagGFP(二量体、Evrogen)、TagRFP(二量体、Evrogen)、TagYFP(
二量体、Evrogen)、tdTomato(タンデム二量体)、トパーズ、TurboFP
602(二量体、Evrogen)、TurboFP635(二量体、Evrogen)、TurboG
FP(二量体、Evrogen)、TurboRFP(二量体、Evrogen)、TurboYFP6
35(二量体、Evrogen)、ビーナス、天然型GFP、YPet、Zsグリーン1(四量
体、Clontech)、Zsイエロー1(四量体、Clontech)。
別の実施形態において、式(II)及び(IV)中の薬物は、哺乳動物に投与された場
合に細胞結合分子の半減期を延長するために使用されるポリアルキレングリコールであり
得る。ポリアルキレングリコールには、これらに限定されないが、ポリ(エチレングリコ
ール)(PEG)、ポリ(プロピレングリコール)、及びエチレンオキシドとプロピレン
オキシドとのコポリマーが含まれる;特に好ましいのはPEGであり、より特に好ましい
ものは、単官能性に活性化されたヒドロキシPEG(例えば、ヒドロキシPEG-モノカ
ルボン酸、ヒドロキシPEG-モノアルデヒド、ヒドロキシPEG-モノアミン、ヒドロ
キシPEG-モノヒドラジド、ヒドロキシPEG-モノカルバゼート、ヒドロキシPEG
-モノヨードアセトアミド、ヒドロキシPEG-モノマレイミド、ヒドロキシPEG-モ
ノオルトピリジルジスルフィド、ヒドロキシPEG-モノオキシム、ヒドロキシPEG-
モノフェニルカーボネート、ヒドロキシPEG-モノフェニルグリオキサール、ヒドロキ
シPEG-モノチアゾリジン-2-チオン、ヒドロキシPEG-モノチオエステル、ヒド
ロキシPEG-モノチオール、ヒドロキシPEG-モノトリアジン、及びヒドロキシPE
G-モノビニルスルホンの反応性エステルを含む、単一の末端で活性化されたヒドロキシ
PEGである。)。
特定の実施形態では、ポリアルキレングリコールは、約10ダルトン~約200kDa
、好ましくは約88Da~約40kDaの分子量を有する;2つの分枝は、それぞれ約8
8Da~約40kDaの分子量であり;より好ましい2つの分枝は、それぞれが約88D
a~約20kDaである。1つの特定の実施形態では、ポリアルキレングリコールはポリ
(エチレン)グリコールであり、約10kDa、約20kDa、又は約40kDaの分子
量を有する。特定の実施形態では、PEGはPEG10kDa(直鎖又は分枝鎖)、PE
G20kDa(直鎖又は分枝鎖)、又はPEG40kDa(直鎖又は分枝鎖)である。多
くの米国特許において、線状又は分枝状の「非抗原性」PEGポリマー及びその誘導体又
は共役体の調製が開示されている。例えば、米国特許第5,428,128; 5,621,039; 5,622,98
6; 5,643,575; 5,728,560; 5,730,990; 5,738,846; 5,811,076; 5,824,701; 5,840,900;
5,880,131; 5,900,402; 5,902,588; 5,919,455; 5,951,974; 5,965,119; 5,965,566; 5,9
69,040; 5,981,709; 6,011,042; 6,042,822; 6,113,906; 6,127,355; 6,132,713; 6,177,
087, 及び6,180,095。この架橋連結体を介した抗体-ポリアルキレングリコール類の共役
体の構造の一例として、以下のようにPG01が挙げられる。
Figure 2023159139000030
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。R’及びR’’は独立してH又はC
である。m及びmは独立して0~5000である。
Figure 2023159139000031

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。R4はOH、H、又は式(I)で定義されるR若しくはRである。
更に別の実施態様において、本願の架橋連結体を介して細胞結合分子と共役するのに好
ましい細胞毒性剤は、チューブリシン類、メイタンシノイド類、タキサノイド類(タキサ
ン類)、CC-1065類縁体、ダウノルビシン及びドキソルビシン化合物、ベンゾジア
ゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラ
マイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサ
ゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)、カリケアマイシン類及びエンジイン類抗生物質
、アクチノマイシン、アザセリン類、ブレオマイシン類、エピルビシン、タモキシフェン
、イダルビシン、ドラスタチン類、オーリスタチン類(例えば、モノメチルオーリスタチ
ンE、MMAE、MMAF、オーリスタチンPYE、オーリスタチンTP、オーリスタチ
ン2-AQ、6-AQ、EB(AEB)、及びEFP(AEFP))、デュオカルマイシ
ン類、チオテパ、ビンクリスチン類、ヘミアステリン類、ナズマミド類(nazumam
ides)、ミクロギニン類(microginins)、ラジオスミン類(radio
sumins)、アルテロバクチン類(alterobactins)、ミクロスクレロ
デルミシン類(microsclerodermins)、テオネラミド類(theon
ellamides)、エスペラミシン類(esperamicins)、PNU-15
9682、並びにそれらの類縁体及び誘導体である。
本発明の共役体に好ましい化合物であるチューブリシン類は、本技術分野で周知であり
、既知の方法に基づいて天然産物から抽出するか、既知の方法で合成することができる(
例えば: Balasubramanian, R.; et al. J. Med. Chem., 2009, 52, 238-240. Wipf, P.;
et al. Org. Lett., 2004, 6, 4057-4060. Pando, O.; et al. J. Am. Chem. Soc., 201
1, 133, 7692-7695. Reddy, J. A.; et al. Mol. Pharmaceutics, 2009, 6, 1518-1525.
Raghavan, B.; et al. J. Med. Chem., 2008, 51, 1530-1533. Patterson, A. W.; et al
. J. Org. Chem., 2008, 73, 4362-4369. Pando, O.; et al. Org. Lett., 2009, 11 (2
4), pp 5567-5569. Wipf, P.; et al. Org. Lett., 2007, 9 (8), 1605-1607. Fries
tad, G. K.; Org. Lett., 2004, 6, pp 3249-3252. Hillary M. Peltier, H. M.; et al.
J. Am. Chem. Soc., 2006, 128, 16018-16019. Chandrasekhar, S.; et al. J. Org. Ch
em., 2009, 74, 9531-9534. Liu, Y.; et al. Mol. Pharmaceutics, 2012, 9, 168-175.
Friestad, G. K.; et al. Org. Lett., 2009, 11, 1095-1098. Kubicek, K.; et al., An
gew Chem Int Ed Engl, 2010. 49: p. 4809-12. Chai, Y.; et al., Chem Biol, 2010, 1
7: 296-309. Ullrich, A.; et al., Angew Chem Int Ed Engl, 2009, 48, 4422-5. Sani,
M.; et al. Angew Chem Int Ed Engl, 2007, 46, 3526-9. Domling, A.; et al., Ang
ew Chem Int Ed Engl, 2006. 45, 7235-9. Patent applications: Zanda, M. ; et al, C
an. Pat. Appl. CA 2710693 (2011). Chai, Y.; et al. Eur. Pat. Appl. 2174947 (2
010), WO 2010034724. Leamon, C.; et al, WO 2010033733, WO 2009002993. Ellman, J
.; et al, WO 2009134279; WO 2009012958, US appl. 20110263650, 20110021568, Mats
chiner, G.; et al, WO 2009095447.Vlahov, I.; et al, WO 2009055562, WO 2008112873
. Low, P.; et al, WO 2009026177. Richter, W., WO 2008138561. Kjems, J.; et al, W
O 2008125116. Davis, M.; et al, WO 2008076333. Diener, J.; et al, U.S. Pat. Appl
. 20070041901, WO 2006096754. Matschiner, G.; et al, WO 2006056464. Vaghefi, F.;
et al, WO 2006033913. Doemling, A., Ger. Offen. DE 102004030227; WO 200400532
7; WO 2004005326; WO2004005269. Stanton, M.; et al, U.S. Pat. Appl. Publ. 200402
49130. Hoefle, G.; et al, Ger. Offen. DE 10254439 ; DE 10241152; DE 10008089. Le
ung, D.; et al, WO 2002077036. Reichenbach, H.; et al, Ger. Offen. DE 19638870;
Wolfgang, R.; US 20120129779, Chen, H.,US appl. 20110027274.)。細胞結合分子と共
役するためのチューブリシン類の好ましい構造は、PCT/IB2012/053554
に記載されている。
この架橋連結体を介した抗体-チューブリシン類縁体の共役体の構造の一例として、以
下のT01、T02、T03、T04、T05、T06、及びT07が挙げられる。

Figure 2023159139000032
Figure 2023159139000033
式中、mAbは抗体である。Z及びZ’は独立して、H、OP(O)(OM)(
OM)、OCHOP(O)(OM)(OM)、OSO、R、又はO-配
糖体(グルコシド, ガラクトシド、マンノシド、グルクロノシド、アロシド、フルクトシ
ド)、NH-配糖体、S-配糖体若しくはCH-配糖体である。M及びMは独立し
てH、Na、K、Ca、Mg、NH、NRである。nは1~30である。
Figure 2023159139000034

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。
本願の細胞結合分子-薬剤共役体において好ましいカリケアマイシン及び関連するエン
ジイン類抗生物質は、以下の文献に記載されている。Nicolaou, K. C. et al, Science 1
992, 256, 1172-1178; Proc. Natl. Acad. Sci USA. 1993, 90, 5881-5888), U.S. Pate
nt Nos. 4,970,198; 5,053,394; 5,108,912; 5,264,586; 5,384,412; 5,606,040; 5,712,
374; 5,714,586; 5,739,116; 5,770,701; 5,770,710; 5,773,001; 5,877,296; 6,015,562
; 6,124,310; 8,153,768。この架橋連結体を介した抗体-カリケアマイシン類縁体の共役
体の構造の一例として、以下のようにC01が挙げられる。
Figure 2023159139000035
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。
Figure 2023159139000036

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。
本発明で使用されることが好ましいメイタンシノール及びその類縁体を含むメイタンシ
ノイド類は、以下の米国特許文献に記載されている。米国特許4,256,746, 4,361,650, 4
,307,016, 4,294,757, 4,294,757, 4,371,533, 4,424,219, 4,331,598, 4,450,254, 4,36
4,866, 4,313,946, 4,315,929 4,362,663, 4,322,348, 4,371,533, 4,424,219, 5,208,02
0, 5,416,064, 5,208,020; 5,416,064; 6,333.410; 6,441,163; 6,716,821, 7,276,497,
7,301,019, 7,303,749, 7,368,565, 7,411,063, 7,851,432,及び8,163,888。この架橋連
結体を介した抗体-メイタノシノイド類の共役体の構造の一例として、以下のM01が挙
げられる。
Figure 2023159139000037
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。
Figure 2023159139000038

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。
本特許の架橋連結体を介して共役させるのに好ましい、パクリタキセル(タキソール)
を含む細胞毒性天然産物であるタキサン類及び半合成誘導体であるドセタキセル(タキソ
テール)、並びにそれらの類似体は、以下の文献に記載されている。K C. Nicolaou et a
l., J. Am. Chem. Soc. 117, 2409-2420, (1995); Ojima et al, J. Med. Chem. 39:38
89-3896 (1996); 40:267-278 (1997); 45, 5620-5623 (2002); Ojima et al., Pro
c. Natl. Acad. Sci., 96:4256-4261 (1999; Kim et al., Bull. Korean Chem. Soc., 2
0, 1389-1390 (1999); Miller, et al. J. Med. Chem., 47, 4802-4805(2004); 米国
特許番号 5,475,011 5,728,849, 5,811,452; 6,340,701; 6,372,738; 6,391,913, 6.436,
931; 6,589,979; 6,596,757; 6,706,708; 7,008,942; 7,186,851; 7,217,819; 7,276,499
; 7,598,290; 及び7,667,054。
架橋連結体を介した抗体-タキサン類の共役体の構造の一例として、以下のTx01、
Tx02、及びTx03が挙げられる。
Figure 2023159139000039
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。
Figure 2023159139000040

、X、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同じであ
る。
CC-1065類縁体及びデュオカルマイシン(Duocarmycin)類縁体もま
た、本発明の架橋連結体による共役に使用するのに好ましい。CC-1065類縁体及び
デュオカルマイシ類縁体の例、並びにそれらの合成は、以下の文献に記載されている:例
えば、Warpehoski, et al, J. Med. Chem. 31:590-603 (1988), D. Boger et al., J.
Org. Chem; 66; 6654-6661, 2001; 米国特許番号: 4169888, 4391904, 4671958, 4816567
, 4912227, 4923990, 4952394, 4975278, 4978757, 4994578, 5037993, 5070092, 508446
8, 5101038, 5117006, 5137877, 5138059, 5147786, 5187186, 5223409, 5225539, 5288
514, 5324483, 5332740, 5332837, 5334528, 5403484, 5427908, 5475092, 5495009, 553
0101, 5545806, 5547667, 5569825, 5571698, 5573922, 5580717, 5585089, 5585499, 55
87161, 5595499, 5606017, 5622929, 5625126, 5629430, 5633425, 5641780, 5660829, 5
661016, 5686237, 5693762, 5703080, 5712374, 5714586, 5739116, 5739350, 5770429,
5773001, 5773435, 5786377 5786486, 5789650, 5814318, 5846545, 5874299, 5877296,
5877397, 5885793, 5939598, 5962216, 5969108, 5985908, 6060608, 6066742, 6075181,
6103236, 6114598, 6130237, 6132722, 6143901, 6150584, 6162963, 6172197, 618037
0, 6194612, 6214345, 6262271, 6281354, 6310209, 6329497, 6342480, 6486326, 6512
101, 6521404, 6534660, 6544731, 6548530, 6555313, 6555693, 6566336, 6,586,618,
6593081, 6630579, 6,756,397, 6759509, 6762179, 6884869, 6897034, 6946455, 7,049,
316, 7087600, 7091186, 7115573, 7129261, 7214663, 7223837, 7304032, 7329507, 7,3
29,760, 7,388,026, 7,655,660, 7,655,661, 7,906,545, と8,012,978。架橋連結体を介
した抗体-CC-1065類縁体の共役体の構造の一例として、以下のCC01、CC0
2、及びCC03が挙げられる。
Figure 2023159139000041
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。Z及びZ’は独立して、H、P
O(O)(OM)(OM)、CHPO(OM)(OM)、SO、CH
N(CHCHNC(O)-、O(CHCHNC(O)-、又は配糖体で
ある。X及びX’は独立して、O、NH、NHC(O)、OC(O)、C(O)O、
、又は不存在である。
Figure 2023159139000042

、X、R、R、M、及びMは、式(I)及び(II)で定義されているも
のと同じである。
ダウノルビシン/ドキソルビシン類縁体もまた、本特許の架橋連結体を介した共役に好
ましい。その好ましい構造及び合成方法は、以下に例示されている:Hurwitz, E., et al
., Cancer Res. 35, 1175-1181 (1975). Yang, H. M., and Reisfeld, R. A., Proc. N
atl. Acad. Sci. 85, 1189-1193 (1988); Pietersz, C. A., E., et al., E., et al.
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rich et al., J. Controlled Release, 19, 245-258 (1992); Chen et al., Syn. Com
m., 33, 2377-2390, 2003; King et al., Bioconj. Chem., 10, 279-288, 1999; King et
al., J. Med. Chem., 45, 4336-4343, 2002; Kratz et al., J Med Chem. 45, 5523-33.
2002; Kratz et al., Biol Pharm Bull. Jan. 21, 56-61 , 1998; Lau et al., Bioorg.
Med. Chem. 3, 1305-1312, 1995; Scott et al., Bioorg. Med.l Chem. Lett. 6, 1491
-1496; 1996; Watanabe et al., Tokai J. Experimental Clin. Med. 15, 327-334, 1990
; Zhou et al., J. Am. Chem. Soc. 126, 15656-7, 2004; WO 01/38318; 米国特許番号5,
106,951; 5,122,368; 5,146,064; 5,177,016; 5,208,323; 5,824,805; 6,146,658; 6,214
,345; 7569358; 7,803,903; 8,084,586; 8,053,205。架橋連結体を介した抗体-CC-1
065類縁体の共役体の構造の一例として、以下のDa01、Da02、Da03、及び
Da04が挙げられる。
Figure 2023159139000043
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。X及びX’は独立して、H、O
、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、R、又はOC(O)である。
Figure 2023159139000044

、X、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同じであ
る。
オーリスタチン類(Auristatins)及びドラスタチン類(dolastat
ins)は、本発明の架橋連結体を介した共役に好ましい。オーリスタチン類(例えば、
オーリスタチンE(AE)、オーリスタチンEB(AEB)、オーリスタチンEFP(A
EFP)、モノメチルオーリスタチンE(MMAE)、モノメチルオーリスタチン(MM
AF)、オーリスタチンFフェニレンジアミン(AFP)、及びMMAEのフェニルアラ
ニン変異体)は、ドラスタチン類の合成類似体であり、以下の文献に記載されている;In
t. J. Oncol. 15:367-72 (1999); Molecular Cancer Therapeutics, vol. 3, No. 8, p
p. 921-932 (2004); 米国特許出願11134826, 20060074008, 2006022925. 米国特許番号
4414205, 4753894, 4764368, 4816444, 4879278, 4943628, 4978744, 5122368, 5165923,
5169774,5286637, 5410024, 5521284, 5530097, 5554725, 5585089, 5599902, 5629197,
5635483, 5654399, 5663149, 5665860, 5708146, 5714586, 5741892, 5767236, 5767237
, 5780588, 5821337, 5840699, 5965537, 6004934, 6033876, 6034065, 6048720, 605429
7, 6054561, 6124431, 6143721, 6162930, 6214345, 6239104, 6323315, 6342219, 63422
21, 6407213, 6569834, 6620911, 6639055, 6884869, 6913748, 7090843, 7091186, 7097
840, 7098305, 7098308, 7498298, 7375078, 7462352, 7553816, 7659241, 7662387, 774
5394, 7754681, 7829531, 7837980, 7837995, 7902338, 7964566, 7964567, 7851437, 79
94135。架橋連結体を介した抗体-オーリスタチン類の共役体の構造の一例として、以下
のAu01、Au02、Au03、Au04、及びAu05が挙げられる。
Figure 2023159139000045
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。X及びX’は独立して、CH
、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、R、又は不存
在である。X及びX’は独立して、CH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(
)、R、NHR、NR、C(O)R、又はC(O)Oである。Z及びZ’
は独立して、H、R、OP(O)(OM)(OM)、NHR、OCHOP(
OM)(OM)、OSO、又はO-配糖体(グルコシド, ガラクトシド、マン
ノシド、グルクロノシド、アロシド、フルクトシド等)、NH-配糖体、S-配糖体若し
くはCH-配糖体である。M及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NH
、NRである。
Figure 2023159139000046

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。
本発明の細胞毒性剤として好ましいベンゾジアゼピン二量体類(例えば、ピロロベンゾ
ジアゼピン(PBD)又は(トマイマイシン)、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダ
ゾベンゾジアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)は、従来技術
で例示されている:米国特許番号 8,163,736; 8,153,627; 8,034,808; 7,834,005; 7,741
,319; 7,704,924; 7,691,848; 7,678,787; 7,612,062; 7,608,615; 7,557,099; 7,528,12
8; 7,528,126; 7,511,032; 7,429,658; 7,407,951; 7,326,700; 7,312,210; 7,265,105;
7,202,239; 7,189,710; 7,173,026; 7,109,193; 7,067,511; 7,064,120; 7,056,913; 7,0
49,311; 7,022,699; 7,015,215; 6,979,684; 6,951,853; 6,884,799; 6,800,622; 6,747,
144; 6,660,856; 6,608,192; 6,562,806; 6,977,254; 6,951,853; 6,909,006; 6,344,451
; 5,880,122; 4,935,362; 4,764,616; 4,761,412; 4,723,007; 4,723,003; 4,683,230; 4
,663,453; 4,508,647; 4,464,467; 4,427,587; 4,000,304; 米国特許出願20100203007, 2
0100316656, 20030195196。架橋連結体を介した抗体-ベンゾジアゼピン二量体類の共役
体の構造の一例は、以下のPB01、PB02、PB03、PB04、PB05、PB0
6、PB07、PB08、PB09、PB10、及びPB11が挙げられる。

Figure 2023159139000047
Figure 2023159139000048
Figure 2023159139000049
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。X及びX’は独立して、CH
、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、OC(O)(N
)、R、NHR、NR、C(O)R、又は不存在である。X及びX’
独立して、CH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、R、NHR、N
、C(O)R、又はC(O)Oである。M及びMは独立してH、Na、K、C
a、Mg、NH、NRである。
Figure 2023159139000050

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。加えて、R及び/又はRは不存在でもよい。
更に別の実施形態では、2以上の異なる細胞毒性剤が、本発明の架橋連結体を介して細
胞結合分子と共役されていることが好ましい。2以上の異なる細胞毒性剤は、チューブリ
シン類、メイタンシノイド類、タキサノイド類(タキサン類)、CC-1065類縁体、
ダウノルビシン及びドキソルビシン化合物、ベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベ
ンゾジアゼピン(PBD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジア
ゼピン類、イミダゾベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二
量体)、カリケアマイシン類及びエンジイン類抗生物質、アクチノマイシン、アザセリン
類、ブレオマイシン類、エピルビシン、タモキシフェン、イダルビシン、ドラスタチン類
、オーリスタチン類(例えば、モノメチルオーリスタチンE、MMAE、MMAF、オー
リスタチンPYE、オーリスタチンTP、オーリスタチン2-AQ、6-AQ、EB(A
EB)、及びEFP(AEFP))、デュオカルマイシン類、チオテパ、ビンクリスチン
類、ヘミアステリン類、ナズマミド類(nazumamides)、ミクロギニン類(m
icroginins)、ラジオスミン類(radiosumins)、アルテロバクチ
ン類(alterobactins)、ミクロスクレロデルミシン類(microscl
erodermins)、テオネラミド類(theonellamides)、エスペラ
ミシン類(esperamicins)、PNU-159682、並びにそれらの類縁体
及び誘導体の任意の組み合わせから選択することができる。架橋連結体を介した2以上の
異なる細胞毒性剤を含む共役体の構造の一例は、以下のZ01、Z02、Z03、Z04
、Z05、Z06、Z07、Z08、Z09、Z10、Z11、Z12、Z13、Z14
、Z15、Z16、Z17、及びZ18が挙げられる。

Figure 2023159139000051
Figure 2023159139000052
Figure 2023159139000053
Figure 2023159139000054
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。X及びX’は独立して、CH
、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、OC(O)(N
)、R、NHR、NR、C(O)R、又は不存在である。X及びX’
独立して、H、CH、OH、O、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、R
、NHR、NR、C(O)R、又はC(O)Oである。M及びMは独立してH
、Na、K、Ca、Mg、NH、NRである。
Figure 2023159139000055

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。加えて、R及び/又はRは不存在でもよい。
更に別の実施形態では、細胞結合リガンド又は受容体は、本特許の架橋連結体を介して
細胞結合分子に共役することができる。これらの共役された細胞結合リガンド又は受容体
、特に抗体-受容体共役体は、共役体を悪性細胞に送達するための標的コンダクター/デ
ィレクターとして働くだけでなく、所望の免疫反応を調節又は共刺激するため、又はシグ
ナル伝達経路を変更するため使用され得る。免疫療法において、細胞結合リガンド又は受
容体は、TCR(T細胞受容体)T細胞、又はCAR(キメラ抗原受容体)T細胞、又は
B細胞受容体(BCR)の抗体、又は細胞傷害性細胞と共役するのが好ましい。細胞結合
リガンド又は受容体は、限定されるものではないが、葉酸誘導体(葉酸受容体、卵巣癌及
び他の悪性腫瘍で過剰発現するタンパク質への結合)(Low, P. S. et al 2008, Acc. Ch
em. Res. 41, 120-129);グルタミン酸尿素誘導体(前立腺特異的膜抗原、前立腺癌細胞
の表面マーカーへの結合)(Hillier, S. M.et al, 2009, Cancer Res. 69, 6932-6940)
;ソマトスタチン(成長ホルモン阻害ホルモン(GHIH)、ソマトトロピン放出抑制因
子(SRIF)、又はソマトトロピン放出抑制ホルモンとしても知られている)並びにそ
れらの誘導体、例えばオクトレオチド(サンドスタチン)及びランレオチド(ソマツリン
)(特に神経内分泌腫瘍、GH産生下垂体腺腫、傍神経節腫瘍、機能不全下垂体腺腫、褐
色細胞腫)(Ginj, M., et al, 2006, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 103, 16436-1644
1);炭酸脱水酵素IX(低酸素症及び腎細胞癌のマーカー)に特異的な特定の芳香族ス
ルホンアミド(Neri, D., et al, Nat. Rev. Drug Discov. 2011, 10, 767-777);褐色
細胞腫及び傍神経節腫瘍のための下垂体アデニレートシクラーゼ活性化ペプチド(PAC
AP)(PAC1);肺、胃、結腸、直腸、乳房、前立腺、膵管、肝臓、及び膀胱の癌の
ための血管作動性腸管ペプチド(VIP/PACAP)(VPAC1、VCAP2);小
細胞肺癌、髄様甲状腺癌、星状細胞腫、及び卵巣癌のためのコレシストキニン(CCK)
(CCK1(以前のCCK-A)及びCCK2;腎臓細胞癌、乳癌、肺癌、胃癌、及び前
立腺癌、並びに神経芽腫(及び神経芽細胞腫(神経芽細胞腫)のためのボンベシン(Pyr-
Gln-Arg-Leu-Gly-Asn-Gln-Trp-Ala-Val-Gly-H is-Leu-Met-NH2)/ガストリン放出ペプチ
ド(GRP)(BB1、GRP受容体サブタイプ(BB2)、BB3、及びBB4)(Oh
lsson, B., et al, 1999, Scand. J. Gastroenterology 34 (12): 1224-9; Weber, H.
C., 2009, Cur. Opin. Endocri. Diab. Obesity 16(1): 66-71, Gonzalez N, et al,
2008, Cur. Opin. Endocri. Diab. Obesity 15(1), 58-64);小細胞肺癌、神経芽細胞
腫、膵臓癌、及び結腸癌のためのニューロテンシン(NTR1、NTR2、NTR3);
グリア腫瘍のサブスタンスP(NK1受容体);乳癌のためのニューロペプチドY(Y1
-Y6);RGD(Arg-Gly-Asp)、NGR(Asn-Gly-Arg)、腫瘍表面上の受容体(イン
テグリン)を認識する二量体及び多量体環状RGDペプチド(例えば、cRGDfV)(
Laakkonen P, Vuorinen K. 2010, Integr Biol (Camb). 2(7-8): 326-337; Chen K,
Chen X. 2011, Theranostics. 1:189-200; Garanger E, et al, Anti-Cancer Agents Med
Chem. 7 (5): 552-558; Kerr, J. S. et al, Anticancer Research, 19(2A), 959-9
68; Thumshirn, G, et al, 2003 Chem. Eur. J. 9, 2717- 2725)、並びにTAASGV
RSMH及びLTLRWVGLMS(コンドロイチン硫酸プロテオグリカンNG2受容体
)及びF3ペプチド(細胞表面発現ヌクレオリン受容体に結合する31アミノ酸ペプチド
)(Zitzmann, S., 2002 Cancer Res., 62, 18, pp. 5139-5143, Temminga, K., 2005, D
rug Resistance Updates, 8, 381-402; P. Laakkonen and K. Vuorinen, 2010 Integrat
ive Biol, 2(7-8), 326-337; M. A. Burg, 1999 Cancer Res., 59(12), 2869-2874;
K. Porkka, et al 2002, Proc. Nat. Acad. Sci. USA 99(11), 7444-9)を含むホーミ
ングペプチド;細胞浸透性ペプチド(CPP)(Nakase I, et al, 2012, J. Control Re
lease. 159(2),181-188);ペプチドホルモン、例えば、テストステロン産生と同様に
、卵胞刺激ホルモン(FSH)及び黄体形成ホルモン(LH)を標的化によって作用する
黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)アゴニスト及びアンタゴニスト、並びにゴナ
ドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト、例えば、ブセレリン(Pyr-His-Trp-Se
r-Tyr-D-Ser(OtBu)-Leu-Arg-Pro-NHEt)、ゴナドレリン(Pyr-His-Trp-Ser-Tyr-Gly-Le
u-Arg-Pro-Gly-NH2)、ゴセレリン(Pyr-His-Trp-Ser-Tyr-D-Ser(OtBu)-Leu-Arg-Pro-A
zGly-NH2)、ヒストレリン(Pyr-His-Trp-Ser-Tyr-D-His(N-benzyl)-Leu-Arg-Pro-NHEt
)、ロイプロリド(Pyr-His-Trp-Ser-Tyr-D-Leu-Leu-Arg-Pro-NHEt)、ナファレリン(Py
r-His-Trp-Ser-Tyr-2Nal-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2)、トリプトレリン(Pyr-His-Trp-Ser-Ty
r-D-Trp-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2)、ナファレリン、デスロレリン、アバレリックス(Ac-D-
2Nal-D-4-chloroPhe-D-3-(3-pyridyl)Ala-Ser-(N-Me)Tyr-D-Asn-Leu-isopropylLys-P
ro-DAla-NH2)、セトロレリックス(Ac-D-2Nal-D-4-chloroPhe-D-3-(3-pyridyl)Ala-Se
r-Tyr-D-Cit-Leu-Arg-Pro-D-Ala-NH2)、デガレリックス(Ac-D-2Nal-D-4-chloroPhe-D-3
-(3-pyridyl)Ala-Ser-4-aminoPhe(L-hydroorotyl)-D-4-aminoPhe(carba-moyl)-Leu
-isopropylLys-Pro-D-Ala-NH2)、及びガニレリックス(Ac-D-2Nal-D-4-chloroPhe-D-3-
(3-pyridyl)Ala-Ser-Tyr-D-(N9, N10-diethyl)-homoArg-Leu-(N9, N10-diethyl)-h
omoArg-Pro-D-Ala-NH2)(Thundimadathil, J., J. Amino Acids, 2012, 967347, doi:10
.1155/2012/ 967347; Boccon-Gibod, L.; et al, 2011, Therapeutic Advances in Urolo
gy 3 (3): 127-140; Debruyne, F., 2006, Future Oncology, 2(6), 677-696);並
びに例えば、小分子(イミキモド、グアニジンおよびアデノシン類縁体)から、リポ多糖
(LPS)、核酸(CpG DNA、ポリI;C)及びリポペプチド(Pam3CSK4
)(Kasturi, S. P., et al, 2011, Nature 470, 543-547; Lane, T., 2001, J. R. Soc
. Med. 94, 316; Hotz, C., and Bourquin, C., 2012, Oncoimmunology 1, 227-228; Dud
ek, A. Z., et al, 2007, Clin. Cancer Res. 13, 7119-7125)のような巨大で複雑な生
体高分子に至るまで認識する、トール様受容体 (TLRs)、C型レクチン、及びNo
dlike受容体(NLRs)(Fukata, M., et al, 2009, Semin. Immunol. 21, 242-2
53; Maisonneuve, C., et al, 2014, Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 111, 1-6; Bot
os, I., et al, 2011, Structure 19, 447-459; Means, T. K., et al, 2000, Life Sci.
68, 241-258) 等のパターン認識受容体(PRRs)。
細胞結合リガンド又は受容体は、Igベース及び非Igベースのタンパク質足場(sc
affold)分子であり得る。Igベースの足場は、限定されないが、ナノボディ(V
HH(カメリド(camelid)Ig)の誘導体)(Muyldermans S., 2013 Annu Rev
Biochem. 82, 775-797);ドメイン抗体(dAb、VH又はVLドメインの誘導体)(Ho
lt, L. J, et al, 2003, Trends Biotechnol. 21, 484-490);二重特異性T細胞エンゲ
ージャー(BiTE、二重特異性二量体)(Baeuerle, P. A, et al, 2009, Curr. Opin. Mol
. Ther. 11, 22-30);二重親和性再標的化(DART、二重特異性二量体)(Moore P.
A. P, et al. 2011, Blood 117(17), 4542-4551);四価タンデム抗体(TandAb
、二重特異性二量体)(Cochlovius, B, et al. 2000, Cancer Res. 60(16):4336-4341
)から選択することができる。非Ig足場は、限定されるものではないが、アンチカリン
(リポカリン類の誘導体)(Skerra A. 2008, FEBS J., 275(11): 2677-2683; Beste G
, et al, 1999 Proc. Nat. Acad. USA. 96(5):1898-1903; Skerra, A. 2000 Biochim B
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:295-304; Skerra, A. 2008, FEBS J. 275(11):2677-2683);アドネクチン類(第10
FN3(フィブロネクチン))(Koide, A, et al, 1998 J. Mol. Biol., 284(4):114
1-1151; Batori V, 2002, Protein Eng. 15(12): 1015-1020; Tolcher, A. W, 2011,
Clin. Cancer Res. 17(2):363-371; Hackel, B. J, 2010, Protein Eng. Des. Sel. 2
3(4):211-219);設計されたアンキリンリピートタンパク質(DARPins)(アン
クリンリピート(AR)タンパク質の誘導体)(Boersma, Y.L, et al, 2011 Curr Opin
Biotechnol. 22(6): 849-857),例えばDARPinC9,DARPinEc4,及び
DARPinE69_LZ3_E01(Winkler J, et al, 2009 Mol Cancer Ther. 8(9
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oersma Y. L, et al, 2011 J. Biol. Chem. 286(48),41273-41285);アビマー(Av
imer)(ドメインA/低密度リポタンパク質(LDL)受容体)(Boersma Y. L, 20
11 J. Biol. Chem. 286(48): 41273-41285; Silverman J, et al, 2005 Nat. Biotechn
ol., 23(12):1556-1561)から選択することができる。
架橋連結体を介した抗体-細胞結合リガンド又は受容体の共役体の構造の例は、以下の
通りである:LB01(PMSAリガンド共役体)、LB02(葉酸受容体共役体)、L
B03(ソマトスタチン受容体共役体)、LB04(オクトレオチド、ソマトスタチン類
縁体受容体共役体)、LB05(ランレオチド、ソマトスタチン類縁体受容体共役体)、
LB06(CAIX受容体共役体)、LB07(CAIX受容体共役体)、LB08(黄
体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)リガンド及びGnRH共役体)、LB09(
黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)及びGnRHリガンド共役体)、LB10
(GnRHアンタゴニスト、アバレリックス共役体)、LB11(コバラミン、VB12
類縁体共役体)、LB12(ガストリン放出ペプチド受容体(GRPr)、MBA共役体
)、LB13(αβインテグリン受容体、環状RGDペンタペプチド共役体)、LB
14(VEGF受容体共役体のヘテロ二価ペプチドリガンド)、LB15(ニューロメジ
ンB共役体)、LB16(Gタンパク質共役受容体、ボンベシン共役体)、及びLB17
(Toll様受容体、TLR共役体)。

Figure 2023159139000056
Figure 2023159139000057
Figure 2023159139000058
Figure 2023159139000059
Figure 2023159139000060
式中、mAbは抗体である。nは1~30である。X及びX’は独立して、CH
、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O)、OC(O)、OC(O)(N
)、R、NHR、NR、C(O)R、又は不存在である。X及びX’
独立して、H、CH、OH、O、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、R
、NHR、NR、C(O)R、又はC(O)Oである。M及びMは独立してH
、Na、K、Ca、Mg、NH、NRである。m3及びm4は0~5000
である。
Figure 2023159139000061

、X、R、R、及びRは、式(I)及び(II)で定義されているものと同
じである。加えて、R及び/又はRは不存在でもよい。
本発明の架橋連結体を介して共役すために用いられる薬剤/細胞毒性剤は、本発明で開
示された薬剤/細胞毒性剤の任意の類縁体及び/又は誘導体でもよい。薬剤/細胞毒性剤
の技術分野における当業者は、出発化合物の特異性及び/又は活性を保持する条件の下で
、本願に記載された各薬剤/細胞毒性剤を修飾することができることを容易に理解する。
当業者は、これらの化合物の多くは、本願に記載された薬剤/細胞毒性剤を代替すること
ができることも理解する。従って、本発明の薬剤/細胞毒性剤は、前記各化合物の類縁体
及び誘導体を含む。
明細書及び続く実施例で引用された全ての文献は、その全体が明確に参照として組み込
まれる。
以下の実施例によって、本願発明を更に説明するが、これら実施例は、本願の範囲を制
限するものではない。以下の実施例に記載した細胞株は、特に説明のない限り、米国タイ
プカルチャーコレクション(ATCC)、ドイツ微生物細胞培養コレクション(DSMZ
)、又は中国科学院の上海細胞培養研究所により特定された条件に基づいて、培地中で維
持した。特に説明のない限り、細胞培養試薬は全てInvitrogen社より提供され
た。無水試薬は全て市販品であり、且つ窒素封入密封ボトルにで貯蔵した。他の全ての試
薬及び溶媒は、最高の基準に従って購入し、更なる精製なしで使用した。分取HPLCに
よる分離は、Varain PreStar HPLCにより行った。NMRスペクトル
は、Varian Mercury 400MHz装置により検出した。化学シフト(Δ
)はppm単位とし、0.00でテトラメチルシランを標準とし、結合定数(J)の単位
はHzとした。質量分析データは、Waters Acquity UPLC分離器及び
Acquity TUV検出器を装備したWaters Xevo QTOF質量分析に
より取得した。
実施例1:3-(2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ)プロパン酸tert-ブチ
ル(84)
Figure 2023159139000062
350mlの無水THFに、撹拌しながら80mg(0.0025mol)の金属ナト
リウム及びトリエチレングリコール(83)(150.1g、1.41mol)を添加し
た。金属ナトリウムが完全に溶解した後、アクリル酸tert-ブチル(24ml、0.
33mol)を添加した。溶液を室温で20時間撹拌し、8mLの1.0M HClで中
和した。溶媒を減圧で除去し、残渣を食塩水(250ml)に懸濁し、酢酸エチル(3×
125ml)で抽出した。併せた有機層を食塩水(100ml)、次いで水(100ml
)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を除去した。得られた無色油状物を真空下で
乾燥させ、60.27gの生成物(84)を得た(収率78%)。H NMR:1.4
1(s,9H),2.49(t,2H,J=6.4Hz),3.59-3.72(m,1
0H);ESI MS m/z- C1121(M-H),計算値233.15,
実測値233.40。
実施例2:3-(2-(2-(トシルオキシ)エトキシ)エトキシ)プロパン酸tert
-ブチル(85)
Figure 2023159139000063
化合物(84)(10.0g、42.70mmol)のジクロロメタン溶液(50.0
ml)をピリジン(20.0ml)で処理した。塩化メタンスルホニル(7.50g、6
5.81mmol)のジクロロメタン溶液(50ml)を、30分かけて漏斗を介して滴
下することにより加えた。5時間後のTLC分析により、反応が完了したことが明らかに
された。形成したピリジン塩酸塩を濾別し、溶媒を除去した。シリカゲル上で、純粋な酢
酸エチルを含む20%酢酸エチルのヘキサン溶液に溶出することにより残渣を精製し、1
0.39gの化合物(85)を得た(収率76%)。H NMR:1.40(s,9H
),3.23(s,3H),2.45(t,2H,J=6.4Hz),3.54-3.7
0(m,10H);ESI MS m/z+C1225S(M+H),計算値31
3.10,実測値313.30。
実施例3:3-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)プロパン酸tert-ブチル
(86)
Figure 2023159139000064
50mLのDMAに、3-(2-(2-(メシルオキシ)エトキシ)エトキシ)エトキ
シ)プロパン酸tert-ブチル(85)(4.0g、12.81mmol)及びアジ化
ナトリウム(0.90g、13.84mmol)を攪拌しながら加えた。反応溶液を80
℃に加熱した。4時間後、TLCの分析により反応が完了したことを明らかにされた。反
応溶液を室温まで冷却し、水(25mL)でクエンチした。水層を分離し、酢酸エチル(
3×35mL)で抽出した。併せた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、減
圧で濃縮し、シリカゲル上で、純粋な酢酸エチルを含む15%酢酸エチルのヘキサン溶液
に溶出することにより精製し、2.88gの化合物(86)を得た(収率76%)。
NMR(CDCl):1.40(s,9H),2.45(t,2H,J=6.4Hz
),3.33(t,2H,J=5.2Hz),3.53-3.66(m,8H).ESI
MS m/z+C1122(M+H),計算値260.13,実測値260
.20.
実施例4:3-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)プロパン酸(87)
Figure 2023159139000065
アジド化合物(86)(2.51g、9.68mmol)を1,4-ジオキサン(30
mL)に溶解し、10mLの濃HClを加えた。混合物を35分間撹拌し、EtO(30
mL)及びトルエン(30mL)で希釈し、真空下で排除した。メタノール(5%~10
%)と塩化メチレン中の1%ギ酸との混合物を溶出剤として使用することにより、粗混合
物をシリカゲルで精製して、標題化合物(87)(1.63g、収率83%)を得た。E
SI MS m/z-C12(M-H),計算値202.06,実測値20
2.30.
実施例5:2,5-ジオキソピロリジン-1-イル 3-(2-(2-アジドエトキシ)
エトキシ)プロパノエート(88)。
Figure 2023159139000066
30mLのジクロロメタン中の化合物(87)(1.60g、7.87mmol)に、
撹拌しながらNHS(1.08g、9.39mmol)及びEDC(3.60g、18.
75mmol)を加えた。8時間後、TLCの分析により反応が完了したことを明らかに
された。反応混合物を蒸発させ、塩化メチレン中の酢酸エチル(5%~10%)の混合物
を溶出剤として使用することにより、シリカゲルで精製して、標題化合物(88)を得た
(1.93g、収率82%)。ESI MS m/z+C1117(M+H)
,計算値301.11,実測値301.20。
実施例6:(4R)-4-(2-((1R,3R)-1-アセトキシ-3-((2S,3
S)-N,3-ジメチル-2-((R)-1-メチルピペリジン-2-カルボキサミド)
ペンタンアミド)-4-メチルペンチル)チアゾール-4-カルボキサミド)-5-(3
-(3-(2-(2-アジドエトキシ)エトキシ)プロパンアミド)-4-ヒドロキシフ
ェニル)-2-メチルペンタン酸(94)
Figure 2023159139000067
DMA(10mL)及びNaHPO緩衝液(5mL、1.0M、pH7.5)の混
合物中の(4R)-4-(2-((1R,3R)-1-アセトキシ-3-((2S,3S
)-N,3-ジメチル-2-((R)-1-メチルピペリジン-2-カルボキサミド)ペ
ンタンアミド)-4-メチルペンチル)チアゾール-4-カルボキサミド)-5-(3-
アミノ-4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルペンタン酸(93)(Huang Y. et al,
Med Chem. #44, 249th ACS National Meeting, Denver, CO, Mar. 22-26, 2015; WO20140
09774)(100mg、0.131mmol)に、化合物(88)(80.0mg、0.
266mmol) を4つの部分に2時間で添加した。混合物を一晩撹拌し、濃縮し、C
-18分取クロマトグラフィー(3.0×25cm、25ml/min)で水80%/メ
タノール20%~水10%/メタノール90%にて45分間溶出させることにより精製し
、標題化合物を得た(101.5mg、収率82%)。LC-MS(ESI)m/z計算
値C457011S[M+H]:944.48,実測値944.70。
実施例7:(4R)-4-(2-((1R,3R)-1-アセトキシ-3-((2S,3
S)-N,3-ジメチル-2-((R)-1-メチルピペリジン-2-カルボキサミド)
ペンタンアミド)-4-メチルペンチル)チアゾール-4-カルボキサミド)-5-(3
-(3-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)プロパンアミド)-4-ヒドロキシフ
ェニル)-2-メチルペンタン酸(95)
Figure 2023159139000068
水素化容器中の0.1%HCl含有メタノール(25mL)中の化合物(94)(10
0.0mg、0.106mmol)に、Pd/C(25mg、10%Pd、50%湿潤)
を添加した。容器内の空気を排気した後、35psiの水素ガスを導入した。混合物を4
時間振とうし、セライトを通して濾過し、濃縮し、C-18分取HPLC(3.0×25
cm、25ml/min)で水85%/メタノール15%~水10%/メタノール90%
にて45分間溶出させることにより精製し、標題化合物を得た(101.5mg、収率8
2%)。LC-MS(ESI)m/z計算値C457211S[M+H]:9
18.49,実測値918.60。
実施例8:4-(ベンジルオキシ)-3-メトキシ安息香酸
Figure 2023159139000069
4-ヒドロキシ-3-メトキシ安息香酸(50.0g、297.5mmol)のエタノ
ール(350mL)及びNaOH溶液(2.0M、350mL)の混合溶液に、BnBr
(140.0g、823.5mmol)を加えた。混合物を65℃で8時間撹拌し、濃縮
し、水(2×400mL)で約400mLまで共蒸発させ、6M HClでpH3.0ま
で酸性化し、固体を濾過し、EtOHで結晶化させ、45℃で真空下で乾燥して、標題化
合物を得た(63.6g、収率83%)。ESI MS m/z+ 281.2(M+N
a).
実施例9:4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロ安息香酸
Figure 2023159139000070
4-(ベンジルオキシ)-3-メトキシ安息香酸(63.5g、246.0mmol)
のCHCl(400mL)及びHOAc(100mL)の混合溶液に、HNO3(発
煙、25.0mL、528.5mmol)を加えた。混合物を6時間撹拌し、濃縮し、E
tOHで結晶化させ、40℃にて真空下で乾燥して、標題化合物を得た(63.3g、収
率85%)。ESI MS m/z+ 326.1(M+Na).
実施例10:(2S,4R)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボン酸メチルエステ
ル塩酸塩
Figure 2023159139000071
トランス-4-ヒドロキシ-L-プロリン(15.0g、114.3mmol)の乾燥
メタノール溶液(250mL)中に、0~4℃で塩化チオニル(17mL、231mmo
l)を滴下した。得られた混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、EtOH/ヘキサンで結
晶化させて、標題化合物を得た(18.0g、収率87%)。ESI MS m/z+
168.2(M+Na).
実施例11:(2S,4R)-1-tert-ブチル 2-メチル 4-ヒドロキシピロ
リジン-1,2-ジカルボキシラート
Figure 2023159139000072
トランス-4-ヒドロキシ-L-プロリンメチルエステル(18.0g、107.0m
mol)のMeOH(150mL)及び重炭酸ナトリウム溶液(2.0M、350mL)
の混合溶液に、(BOC)O(30.0g、137.6mmol)を3回に分けて4時
間で添加した。更に4時間撹拌した後、反応物を約350mLに濃縮し、EtOAc(4
×80mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、乾燥し(M
gSO)、濾過し、濃縮し、SiOクロマトグラフィー(1:1ヘキサン/EtOA
c)により精製して、標題化合物を得た(22.54g、収率86%)。ESI MS
m/z+ 268.2(M+Na).
実施例12:(S)-1-tert-ブチル 2-メチル 4-オキソピロリジン-1,
2-ジカルボキシラート
Figure 2023159139000073
標題化合物は、Franco Manfre et al. J. Org. Chem. 1992、57、2060-2065に記載のD
ess-Martin酸化によって合成した。また、Swern酸化の手順は次の通りで
ある:(COCl)(13.0mL、74.38mmol)のCHCl溶液(35
0mL)を-78℃に冷却し、乾燥DMSO(26.0mL)を加えた。この溶液を-7
8℃で15分間撹拌し、次いで(2S,4R)-1-tert-ブチル 2-メチル 4
-ヒドロキシピロリジン-1,2-ジカルボキシラート(8.0g、32.63mmol
)のCHCl溶液(100mL)を加えた。-78℃で2時間撹拌した後、トリエチ
ルアミン(50mL、180.3mmol)を滴下し、溶液を室温まで温めた。混合物を
NaHPO(400mL、1.0M)溶液で希釈し、分離した。水層をCHCl
(2×60mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し
、SiOクロマトグラフィー(7:3ヘキサン/EtOAc)によって精製して、標題
化合物を得た(6.73g、収率85%)。ESI MS m/z+266.2(M+N
a).
実施例13:(S)-1-tert-ブチル 2-メチル 4-メチレンピロリジン-1
,2-ジカルボキシラート
Figure 2023159139000074
0℃で、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(19.62g、55.11mmo
l)のTHF溶液(150mL)に、カリウムt-ブトキシド(6.20g、55.30
mmol)の無水THF溶液(80mL)に加えた。0℃で2時間撹拌した後、得られた
黄色イリド懸濁液に、(S)-1-tert-ブチル 2-メチル 4-オキソピロリジ
ン-1,2-ジカルボキシラート(6.70g、27.55mmol)のTHF溶液(4
0mL)を添加した。室温で1時間撹拌後、反応混合物を濃縮し、EtOAc(200m
L)で希釈し、HO(150mL)及び食塩水(150mL)で洗浄し、MgSO
乾燥させ、SiOフラッシュクロマトグラフィー(9:1ヘキサン/EtOAc)によ
り精製して、標題化合物を得た(5.77g、収率87%)。EIMS m/z+264
(M+Na).
実施例14:(S)-メチル 4-メチレンピロリジン-2-カルボキシラート
Figure 2023159139000075
4℃で、(S)-1-tert-ブチル 2-メチル 4-メチレンピロリジン-1,
2-ジカルボキシラート(5.70g、23.63mmol)のEtOAc溶液(40m
L)に、HCl(10mL、12M)を添加した。混合物を1時間撹拌し、トルエン(5
0mL)で希釈し、濃縮し、EtOH/ヘキサンで結晶化させて、標題化合物をHCl塩
として得た(3.85g、収率92%)。EIMS m/z+142.2(M+H)。
実施例15:(S)-メチル 1-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニト
ロベンゾイル)-4-メチレンピロリジン-2-カルボキシラート
Figure 2023159139000076
触媒量のDMF(30μl)を、無水CHCl中の4-(ベンジルオキシ)-5-
メトキシ-2-ニトロ安息香酸(2.70g、8.91mmol)及び塩化オキサリル(
2.0mL、22.50mmol)に加え、得られた混合物を室温(RT)で2時間撹拌
した。過剰のCHCl及び塩化オキサリルをロータリーエバポレーターで除去した。
塩化アシルを新鮮なCHCl(70mL)に再懸濁し、アルゴン雰囲気下、0℃で4
-メチレン-L-プロリンメチルエステルHCl塩(1.58g、8.91mmol)、
EtN(6mL)の溶液を滴下した。反応混合物を室温に温め、撹拌を8時間続けた。
CHCl及びEtNを除去した後、残渣をHOとEtOAc(70/70mL)
との間で分配した。水層をEtOAc(2×60mL)で更に抽出した。合わせた有機層
を食塩水(40mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。残渣をフラッシュ
クロマトグラフィー(シリカゲル、2:8ヘキサン/EtOAc)で精製することにより
、(S)-メチル 1-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロベンゾイ
ル)-4-メチレンピロリジン-2-カルボキシラートを得た(2.88g、収率76.
1%)。EIMS m/z+449.1([M]+Na)。
実施例16:(S)-1-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロベンゾ
イル)-4-メチレンピロリジン-2-カルバルデヒド
Figure 2023159139000077
激しく撹拌した(S)-メチル 1-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-
ニトロベンゾイル)-4-メチレンピロリジン-2-カルボキシラート(2.80g、6
.57mmol)の無水CHCl溶液(60mL)に、アルゴンガス雰囲気下、-7
8℃でDIBAL-H(10mLの1M CHCl溶液)を滴下した。混合物を更に
90分間撹拌した後、2mLのメタノール、次いで5%HCl(10mL)の添加により
、過剰の試薬を分解した。得られた混合物を0℃に温めた。層を分離し、水層を更にCH
Cl(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、乾燥させ(M
gSO)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、95:5CHCl
/MeOH)で残渣を精製して、(S)-1-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキ
シ-2-ニトロベンゾイル)-4-メチレンピロリジン-2-カルバルデヒドを得た(2
.19g、収率84%)。EIMS m/z+419.1([M]+Na)。
実施例17:(S)-8-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-2-メチレン-2,3-
ジヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a]アゼピン-5(11aH)-オン
Figure 2023159139000078
(S)-1-(4-(ベンジルオキシ)-5-メトキシ-2-ニトロベンゾイル)-4
-メチレンピロリジン-2-カルバルデヒド(2.18g、5.50mmol)及びNa
(8.0g、45.97mmol)のTHF(60mL)及びHO(40m
L)の混合溶液を室温で20時間撹拌した。高真空下で溶媒を除去した。残渣をMeOH
(60mL)に再懸濁し、pHが2になるまでHCl(6M)を滴下した。得られた混合
物を室温で1時間撹拌した。反応は、殆どのMeOHを除去することによって後処理し、
次いでEtOAc(100mL)で希釈した。EtOAc溶液を飽和NaHCO水溶液
及び食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濃縮した。残留物をフラッシュクロマト
グラフィー(シリカゲル、97:3CHCl/MeOH)で精製して、(S)-8-(
ベンジルオキシ)-7-メトキシ-2-メチレン-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[e
]ピロロ[1,2-a]アゼピン-5(11aH)-オンを得た(1.52g、80%)
。EIMS m/z+372.11([M]+Na)。
実施例18:(S)-8-ヒドロキシ-7-メトキシ-2-メチレン-2,3-ジヒドロ
-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a]アゼピン-5(11aH)-オン
Figure 2023159139000079
(S)-8-(ベンジルオキシ)-7-メトキシ-2-メチレン-2,3-ジヒドロ-
1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a]アゼピン-5(11aH)-オン(1.50g
、4.32mmol)のCHCl溶液(70mL)に、0℃でCHSOH(25
mL)を加えた。混合物を0℃で10分間、次いで室温で2時間撹拌し、CHCl
希釈し、冷1.0N NaHCOで中和してpH4とし、濾過した。水層をCHCl
(3×60mL)で抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸
発させ、SiOクロマトグラフィーによりCHOH/CHCl(1:15)で溶
出させて精製し、標題生成物811mg(収率73%)を得た。EIMS m/z+28
1.1([M]+Na)。
実施例19:(11aS,11a’S)-8,8’-(ペンタン-1,5-ジイルビス(
オキシ))ビス(7-メトキシ-2-メチレン-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[e]
ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-5(11aH)-オン)(97)
Figure 2023159139000080
ブタノン(8mL)中のCsCO(0.761g、2.33mmol)の攪拌懸濁
溶液に、(S)-8-ヒドロキシ-7-メトキシ-2-メチレン-2,3-ジヒドロ-1
H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-5(11aH)-オン(
401mg、1.55mmol)及び1,5-ジヨードペンタン(240mg、0.74
0mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、EtOAc/CHCl
(1:10)で溶出させるSiOクロマトグラフィーにより精製して、337mg(収
率78%)の標題生成物を得た。EIMS m/z+607.2([M]+Na)。
実施例20:(S)-7-メトキシ-8-((5-(((S)-7-メトキシ-2-メチ
レン-5-オキソ-2,3,5,10,11,11a-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e
]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-8-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)
-2-メチレン-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4
]ジアゼピン-5(11aH)-オン(98)
Figure 2023159139000081
(11aS,11a’S)-8,8’-(ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))
ビス(7-メトキシ-2-メチレン-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1
,2-a][1,4]ジアゼピン-5(11aH)-オン)(150mg、0.256m
mol)の無水ジクロロメタン(1mL)及び無水エタノール(1.5mL)溶液に、0
℃で水素化ホウ素ナトリウムのメトキシエチルエーテル溶液(85μl、0.5M、0.
042mmol)を加えた。5分後に氷浴を除去し、混合物を室温で3時間撹拌し、次い
で0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウムでクエンチし、ジクロロメタンで希釈し、そして
分離した。有機層を食塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、セライトで濾過し、
濃縮した。残渣を逆相HPLC(C18カラム、アセトニトリル/水)により精製した。
対応する画分をジクロロメタンで抽出し、濃縮して、表題化合物(98)、(S)-7-
メトキシ-8-((5-(((S)-7-メトキシ-2-メチレン-5-オキソ-2,3
,5,10,11,11a-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][
1,4]ジアゼピン-8-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)-2-メチレン-2,3-
ジヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-5(11a
H)-オン)(64.7mg、43%),MS m/z+609.2(M+Na),62
5.3(M+K),627.2(M+Na+HO);完全還元化合物、(11aS,1
1a’S)-8,8’-(ペンタン-1,5-ジイルビス(オキシ))ビス(7-メトキ
シ-2-メチレン-2,3,11,11a-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[
1,2-a][1,4]ジアゼピン-5(10aH)-オン)(16.5mg、11.1
%),MS m/z+611.2(M+Na),627.2(M+K),629.2(M
+Na+HO);及び未反応出発物質(10.2mg、6.8%),MS m/z+6
07.2(M+Na),625.2(M+Na+HO)を得た。
実施例21:(S)-8-((5-(((S)-10-(3-(2-(2-アジドエトキ
シ)エトキシ)プロパノイル)-7-メトキシ-2-メチレン-5-オキソ-2,3,5
,10,11,11a-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,
4]ジアゼピン-8-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)-7-メトキシ-2-メチレン
-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-
5(11aH)-オン(99)
Figure 2023159139000082
ジクロロメタン(5mL)中の化合物(98)(60.0mg、0.102mmol)
及び化合物(88)(40.5mg、0.134mmol)の混合物に、EDC(100
.5mg、0.520mmol)を添加した。混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、Si
カラム上でEtOAc/CHCl(1:6)で溶出して精製することにより、標
題生成物(99)を得た。ESI MS m/z+ C4050(M+H),
計算値772.36,実測値772.30。
実施例22:(S)-8-((5-(((S)-10-(3-(2-(2-アミノエトキ
シ)エトキシ)プロパノイル)-7-メトキシ-2-メチレン-5-オキソ-2,3,5
,10,11,11a-ヘキサヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,
4]ジアゼピン-8-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)-7-メトキシ-2-メチレン
-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-
5(11aH)-オン(100)
Figure 2023159139000083
THF(5mL)及びNaHPO緩衝液(50mM、pH5.0、1mL)の混合
物中の化合物(99)(60mg、0.078mmol)にPPh(70mg、0.2
67mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、C-18クロマトグラフ
ィーで、水/CHCNで溶出させることにより精製し(35分間で水90%~水35%
)、高真空ポンプで乾燥させた後、45.1mgの標題生成物(100)を得た(収率7
9%)。ESI MS m/z+ C4052(M+H),計算値746.3
7,実測値746.50。
実施例23:(S)-tert-ブチル 2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カ
ルボキシラート。
Figure 2023159139000084
50mLのTHFに溶解したBoc-L-プロリン(10.0g、46.4mmol)
を0℃に冷却し、BHのTHF溶液(1.0M、46.4mL)を注意して添加した。
混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を
食塩水(50mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して、白色固
体として標題化合物(8.50g、収率91%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ
3.94 (dd, J = 4.9, 2.7 Hz, 2H), 3.60 (ddd, J = 18.7, 11.9, 9.3 Hz, 2H), 3.4
9 - 3.37 (m, 1H), 3.34 - 3.23 (m, 1H), 2.06 - 1.91 (m, 1H), 1.89 - 1.69 (
m, 2H), 1.65 - 1.51 (m, 1H), 1.49 - 1.40 (m, 9H)。
実施例24:(S)-tert-ブチル 2-ホルミルピロリジン-1-カルボキシラー

Figure 2023159139000085
(S)-tert-ブチル 2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシラ
ート(13.0g、64.6mmol)のジメチルスルホキシド溶液(90mL)に、ト
リエチルアミン(40mL)を加え、15分間撹拌を続けた。混合物を氷浴上で冷却し、
スルホトリオキサイド-ピリジン錯体(35.98g、226mmol)を40分かけて
少しずつ加えた。反応物を室温に加温して2.5時間攪拌した。氷(250g)を加えた
後、混合物をジクロロメタン(150mL×3)で抽出した。有機相を50%クエン酸溶
液(150mL)、水(150mL)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(150mL)、及び
食塩水(150mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた。真空中で溶媒を除去す
ることにより、標題化合物(10.4g、収率81%)が高密度の油状物として得られ、
これを更に精製することなく使用した。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.45 (s, 1H),
4.04 (s, 1H), 3.53 (dd, J = 14.4, 8.0 Hz, 2H), 2.00 - 1.82 (m, 4H), 1.44
(d, J = 22.6 Hz, 9H)。
実施例25:(4R,5S)-4-メチル-5-フェニル-3-プロピオニルオキサゾリ
ジン-2-オン
Figure 2023159139000086
4-メチル-5-フェニルオキサゾリジン-2-オン(8.0g、45.17mmol
)のTHF溶液(100mL)に、窒素雰囲気下、-78℃でn-ブチルリチウムのヘキ
サン溶液(21.6mL、2.2M、47.43mmol)を加えた。溶液を-78℃で
1時間維持し、次に塩化プロピオニル(4.4mL、50.59mmol)をゆっくり加
えた。反応混合物を-50℃に加温して2時間撹拌し、次いで塩化アンモニウムの飽和溶
液(100mL)の添加によりクエンチした。有機溶媒を減圧除去し、得られた溶液を酢
酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100m
L)及び食塩水(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧濃縮し
た。残渣をカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標題化
合物を高密度の油状物として得た(10.5g、収率98%)。1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 7.45 - 7.34 (m, 3H), 7.30 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 5.67 (d, J = 7.3 Hz,
1H), 4.82 - 4.70 (m, 1H), 2.97 (dd, J = 19.0, 7.4 Hz, 2H), 1.19 (t, J = 7.
4 Hz, 3H), 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 3H)。
実施例26:(S)-tert-ブチル 2-((1R,2R)-1-ヒドロキシ-2-
メチル-3-((4R,5S)-4-メチル-2-オキソ-5-フェニルオキサゾリジン
-3-イル)-3-オキソプロピル)ピロリジン-1-カルボキシラート
Figure 2023159139000087
ジクロロメタン(60mL)中の(4R,5S)-4-メチル-5-フェニル-3-プ
ロピオニルオキサゾリジン-2-オン(9.40g、40.4mmol)の溶液に、0℃
でEtN(6.45mL、46.64mmol)を加え、次いで、1Mジブチルボロン
トリフレートのジクロロメタン溶液(42mL、42mmol)を加えた。混合物を0℃
で45分間撹拌し、-70℃に冷却し、(S)-tert-ブチル 2-ホルミルピロリ
ジン-1-カルボキシラート(4.58g、22.97mmol)のジクロロメタン溶液
(40mL)を、30分間かけてゆっくりと加えた。反応物を-70℃で2時間、0℃で
1時間、及び室温で15分間撹拌し、次いでリン酸緩衝液(pH7、38mL)でクエン
チした。MeOH-30%H(2:1、100mL)を10℃以下で添加し、20
分間撹拌した後、水(100mL)を加え、混合物を減圧濃縮した。残渣に更に水(20
0mL)を加え、混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機層を1N K
HSO(100mL)、重炭酸ナトリウム溶液(100mL)、及び食塩水(100m
L)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(10%~50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標題化合物を白色
固体として得た(7.10g、収率71%)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.39 (dt
, J = 23.4, 7.1 Hz, 3H), 7.30 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 5.67 (d, J = 7.1 Hz, 1H)
, 4.84 - 4.67 (m, 1H), 4.08 - 3.93 (m, 3H), 3.92 - 3.84 (m, 1H), 3.50 (d,
J = 9.0 Hz, 1H), 3.24 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 2.15 (s, 1H), 1.89 (dd, J = 22
.4, 14.8 Hz, 3H), 1.48 (d, J = 21.5 Hz, 9H), 1.33 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.88
(d, J = 6.4 Hz, 3H)。
実施例27:(S)-tert-ブチル 2-((1R,2R)-1-メトキシ-2-メ
チル-3-((4R,5S)-4-メチル-2-オキソ-5-フェニルオキサゾリジン-
3-イル)-3-オキソプロピル)ピロリジン-1-カルボキシラート
Figure 2023159139000088
(S)-tert-ブチル 2-((1R,2R)-1-ヒドロキシ-2-メチル-3
-((4R,5S)-4-メチル-2-オキソ-5-フェニルオキサゾリジン-3-イル
)-3-オキソプロピル)ピロリジン-1-カルボキシラート(5.1g、11.9mm
ol)及びモレキュラーシーブ(4Å、5g)の混合物に、N雰囲気下で無水ジクロロ
エタン(30mL)を加えた。混合物を室温で20分間撹拌し、0℃に冷却した。プロト
ンスポンジ(6.62g、30.9mmol)、次いでトリメチルオキソニウムテトラフ
ルオロボレート(4.40g、29.7mmol)を添加した。0℃で2時間及び室温で
48時間撹拌を続けた。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー
(20-70%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標題化合物を無色固体として得た(
1.80g、収率35%)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.46 - 7.27 (m, 5H), 5.
65 (s, 1H), 4.69 (s, 1H), 3.92 (s, 1H), 3.83 (s, 1H), 3.48 (s, 3H), 3.
17 (s, 2H), 2.02 - 1.68 (m, 5H), 1.48 (d, J = 22.3 Hz, 9H), 1.32 (t, J =
6.0 Hz, 3H), 0.91 - 0.84 (m, 3H)。
実施例28:(2R,3R)-3-((S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピ
ロリジン-2-イル)-3-メトキシ-2-メチルプロパン酸
Figure 2023159139000089
THF(30mL)及びHO(7.5mL)中の(S)-tert-ブチル 2-(
(1R,2R)-1-メトキシ-2-メチル-3-((4R,5S)-4-メチル-2-
オキソ-5-フェニルオキサゾリジン-3-イル)-3-オキソプロピル)ピロリジン-
1-カルボキシラート(1.80g、4.03mmol)に、30%H(1.44
mL、14.4mmol)の溶液を0℃で5分間かけて加え、次いでLiOH(0.27
g、6.45mmol)水溶液(5mL)を加えた。0℃で3時間撹拌した後、1N亜硫
酸ナトリウム(15.7mL)を加え、混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。THFを
真空中で除去し、水相をジクロロメタン(3×50mL)で洗浄してオキサゾリジノン補
助剤を除去した。水相を1N HClでpH3に酸性化し、酢酸エチル(3×50mL)
で抽出した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、減
圧下で濃縮して、標題化合物を無色の油状物として得た(1.15g、収率98%)。1H
NMR (500 MHz, CDCl3) δ 3.99 - 3.74 (m, 2H), 3.44 (d, J = 2.6 Hz, 3H), 3.
23 (s, 1H), 2.60 - 2.45 (m, 1H), 1.92 (tt, J = 56.0, 31.5 Hz, 3H), 1.79 -
1.69 (m, 1H), 1.58 - 1.39 (m, 9H), 1.30 - 1.24 (m, 3H)。
実施例29:(4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-
メチル-3-オキソヘプタン酸エチル
Figure 2023159139000090
(2S,3S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルペン
タン酸(4.55g、19.67mmol)の氷冷THF溶液(20mL)に、1,1’
-カルボニルジイミダゾール(3.51g、21.63mmol)を加えた。気体の発生
が停止した後、得られた混合物を室温で3.5時間撹拌した。新たに調製した臭化イソプ
ロピルマグネシウムのTHF溶液(123mmol、30mL)を、予め冷却した(0℃
)マロン酸エチル水素(6.60g、49.2mmol)の溶液に、内部温度を5℃以下
に保つような速度で滴下して加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、この
マグネシウムエノラートの溶液を氷水浴上で冷却し、続いてイミダゾリド溶液を両末端針
を介して0℃で1時間かけて徐々に添加した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、
次いで室温で64時間撹拌した。反応混合物に10%クエン酸水溶液(5mL)を添加す
ることによりクエンチし、更に10%クエン酸水溶液(110mL)でpH3に酸性化し
た。混合物を酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機抽出物を水(50mL)、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL
)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。溶出液として酢酸エチル/ヘキサ
ン(1:4)を用いたシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより、残渣を精製して、
標題化合物を得た(5.50g、収率93%)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 5.04 (
d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.20 (p, J = 7.0 Hz, 3H), 3.52 (t, J = 10.7 Hz, 2H), 1.
96 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 1.69 (s, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.28 (dd, J = 7.1, 2.
9 Hz, 3H), 0.98 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 0.92 - 0.86 (m, 3H)。
実施例30:(3R,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)
-3-ヒドロキシ-5-メチルヘプタン酸エチル
Figure 2023159139000091
(4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-メチル-3
-オキソヘプタン酸エチル(5.90g、19.38mmol)のエタノール溶液(6m
L)に、-60℃で水素化ホウ素ナトリウム(3.77g、99.2mmol)を一度に
加えた。反応混合物を-55℃以下で5.5時間撹拌し、次いで10%クエン酸水溶液(
100mL)でクエンチした。得られた溶液を更に10%クエン酸水溶液でpH2に酸性
化し、続いて酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機抽出物を飽和塩化ナトリウ
ム水溶液(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。カラムクロマ
トグラフィー(10~50%酢酸エチル/ヘキサン)により残渣を精製して、純粋なジア
ステレオマー(3R,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)
-3-ヒドロキシ-5-メチルヘプタン酸エチル(2.20g、収率37%)及び(3R
,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-ヒドロキシ-
5-メチルヘプタン酸エチルと(3S,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカル
ボニル)アミノ)-3-ヒドロキシ-5-メチルヘプタン酸エチルとの混合物(2.0g
、収率34%、約9:1の比)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.41 (d, J = 9
.3 Hz, 1H), 4.17 (tt, J = 7.1, 3.6 Hz, 2H), 4.00 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 3.55
(dd, J = 11.7, 9.3 Hz, 1H), 2.56 - 2.51 (m, 2H), 2.44 (dd, J = 16.4, 9.0 Hz
, 1H), 1.79 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 1.60 - 1.53 (m, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.27
(dd, J = 9.3, 5.0 Hz, 3H), 1.03 - 0.91 (m, 7H)。
実施例31:(3R,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)
-3-ヒドロキシ-5-メチルヘプタン酸
Figure 2023159139000092
エタノール(22mL)中の化合物(3R,4S,5S)-4-((tert-ブトキ
シカルボニル)アミノ)-3-ヒドロキシ-5-メチル-ヘプタン酸エチル(2.20g
、7.20mmol)に、1N水酸化ナトリウム水溶液(7.57mL、7.57mmo
l)を加えた。混合物を0℃で30分間、次いで室温で2時間撹拌した。得られた溶液を
1N塩酸水溶液でpH4に酸性化し、次いでこれを酢酸エチル(50mL×3)で抽出し
た。有機抽出物を1N硫酸水素カリウム水溶液(50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶
液(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮して標題化合物を得た(1
.90g、収率95%)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.50 (d, J = 8.7 Hz, 1H),
4.07 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.59 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 2.56 - 2.45 (m, 2H),
1.76 - 1.65 (m, 1H), 1.56 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.26 (t, J =
7.1 Hz, 3H), 0.93 (dd, J = 14.4, 7.1 Hz, 6H)。
実施例32:(3R,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル
)アミノ)-3-メトキシ-5-メチルヘプタン酸
Figure 2023159139000093
THF(40mL)中の(3R,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニ
ル)アミノ)-3-ヒドロキシ-5-メチルヘプタン酸(1.90g、6.9mmol)
に、水素化ナトリウム(60%油懸濁液、1.93g、48.3mmol)を0℃で加え
た。1時間攪拌した後、ヨウ化メチル(6.6mL、103.5mmol)を添加した。
0℃で40時間撹拌を続けた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加え、続
いて水(100mL)を加えた。混合物をジエチルエーテル(50mL×2)で洗浄し、
水層を1N硫酸水素カリウム水溶液でpH3に酸性化し、次いで酢酸エチル(50mL×
3)で抽出した。合わせた有機抽出物を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(50mL)及び
飽和塩化ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮し
て標題化合物を得た(1.00g、収率48%)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 3.95
(d, J = 75.4 Hz, 2H), 3.42 (d, J = 4.4 Hz, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.62 (s, 1H
), 2.56 - 2.47 (m, 2H), 1.79 (s, 1H), 1.47 (s, 1H), 1.45 (d, J = 3.3 Hz,
9H), 1.13 - 1.05 (m, 1H), 0.96 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.89 (td, J = 7.2, 2.
5 Hz, 3H).
実施例33:トリフルオロ酢酸によるBoc官能基の除去の一般的手順
塩化メチレン(2.5mL)中のN-Bocアミノ酸(1.0mmol)に、トリフル
オロ酢酸(1.0mL)を添加した。室温で1~3時間撹拌した後、反応混合物を減圧濃
縮した。トルエンとの共蒸発により、脱保護された生成物が得られ、これを更に精製する
ことなく使用した。
実施例34:(S)-tert-ブチル 2-((1R,2R)-1-メトキシ-3-(
((S)-1-メトキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)-2
-メチル-3-オキソプロピル)ピロリジン-1-カルボキシラート
Figure 2023159139000094
(2R,3R)-3-((S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-
2-イル)-3-メトキシ-2-メチルプロパン酸(100mg、0.347mmol)
及びL-フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩(107.8mg、0.500mmol
)のDMF溶液(5mL)に、0℃でシアノホスホン酸ジエチル(75.6μL、0.4
51mmol)、次いでEtN(131μL、0.94mmol)を加えた。反応混合
物を0℃で2時間撹拌し、次に室温に温めて一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(8
0mL)で希釈し、1N硫酸水素カリウム水溶液(40mL)、水(40mL)、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(40mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(40mL)で洗
浄し、NaSOで乾燥させ、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(15
~75%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標題化合物を白色固体として得た(130
mg、収率83%)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.28 (dd, J = 7.9, 6.5 Hz, 2H
), 7.23 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.16 (s, 2H), 4.81 (s, 1H), 3.98 - 3.56 (m,
5H), 3.50 (s, 1H), 3.37 (d, J = 2.9 Hz, 3H), 3.17 (dd, J = 13.9, 5.4 Hz,
2H), 3.04 (dd, J = 14.0, 7.7 Hz, 1H), 2.34 (s, 1H), 1.81 - 1.69 (m, 2H),
1.65 (s, 3H), 1.51 - 1.40 (m, 9H), 1.16 (d, J = 7.0 Hz, 3H)。
実施例35:(S)-メチル 2-((2R,3R)-3-((S)-1-((3R,4
S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)-(メチル)アミノ)-3-メト
キシ-5-メチルヘプタノイル)ピロリジン-2-イル)-3-メトキシ-2-メチルプ
ロパンアミド)-3-フェニルプロパノエート
Figure 2023159139000095
(S)-tert-ブチル 2-((1R,2R)-1-メトキシ-3-(((S)-
1-メトキシ-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル)アミノ)-2-メチル-
3-オキソプロピル)ピロリジン-1-カルボキシラートからの脱保護生成物(0.29
mmol)及び(3R,4S,5S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)(メチ
ル)アミノ)-3-メトキシ-5-メチルヘプタン酸(96.6mg、0.318mmo
l)のDMF溶液(5mL)に、0℃でジエチルシアノホスホネート(58μL、0.3
47mmol)、次いでEtN(109μL、0.78mmol)を加えた。反応混合
物を0℃で2時間撹拌し、次に室温に温めて一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(8
0mL)で希釈し、1N硫酸水素カリウム水溶液(40mL)、水(40mL)、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液(40mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(40mL)で洗
浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(
15~75%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標題化合物(150mg、収率81%
)を白色固体として得た。LC-MS(ESI)m/z C3455[M+H
:計算値634.40,実測値634.40。
実施例36:(S)-メチル 2-((2R,3R)-3-((S)-1-((3R,4
S,5S)-4-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-N,3
-ジメチルブタンアミド)-3-メトキシ-5-メチルヘプタノイル)ピロリジン-2-
イル)-3-メトキシ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパノエート
Figure 2023159139000096
(S)-メチル 2-((2R,3R)-3-((S)-1-((3R,4S,5S)
-4-((tert-ブトキシカルボニル)-(メチル)アミノ)-3-メトキシ-5-
メチルヘプタノイル)ピロリジン-2-イル)-3-メトキシ-2-メチルプロパンアミ
ド)-3-フェニルプロパノエート(0.118mmol)及びBoc-Val-OH(
51.8mg、0.236mmol)のDCM溶液(5mL)に、0℃でブロモトリス(
ジメチルアミノ)-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BroP、70.1mg
、0.184mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(70μL、0.425m
mol)を加えた。混合物を遮光し、0℃で30分間、次に室温で2日間撹拌した。反応
混合物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、1N硫酸水素カリウム水溶液(40mL)、
水(40mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)、及び飽和塩化ナトリウム
水溶液(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をカ
ラムクロマトグラフィー(20~100%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標題化合
物(67mg、収率77%)を白色固体として得た。LC-MS(ESI)m/z C
64[M+H]:計算値733.47,実測値733.46。
実施例37:化合物Boc-N-Me-Val-OHの調製
Figure 2023159139000097
Boc-L-Val-OH(2.00g、9.2mmol)及びヨウ化メチル(5.7
4mL、92mmol)の無水THF溶液(40mL)に、0℃で水素化ナトリウム(3
.68g、92mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次いで室温
に温めて24時間撹拌した。反応物を氷水(50mL)でクエンチした。水(100mL
)の添加後、反応混合物を酢酸エチル(50mL×3)で洗浄し、水溶液をpH3に酸性
化し、次いで酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNaSO
乾燥させ、濃縮して、Boc-N-Me-Val-OH(2.00g、収率94%)を白
色固体として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 4.10 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 2.87
(s, 3H), 2.37 - 2.13 (m, 1H), 1.44 (d, J = 26.7 Hz, 9H), 1.02 (d, J = 6.
5 Hz, 3H), 0.90 (t, J = 8.6 Hz, 3H)。
実施例38:(S)-メチ 2-((2R,3R)-3-((S)-1-((6S,9S
,12S,13R)-12-((S)-sec-ブチル)-6,9-ジイソプロピル-1
3-メトキシ-2,2,5,11-テトラメチル-4,7,10-トリオキソ-3-オキ
サ-5,8,11-トリアザペンタデカン-15-イル)ピロリジン-2-イル)-3-
メトキシ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパノエート
Figure 2023159139000098
(S)-メチル 2-((2R,3R)-3-((S)-1-((3R,4S,5S)
-4-((S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-N,3-ジメチル
ブタンアミド)-3-メトキシ-5-メチルヘプタノイル)ピロリジン-2-イル)-3
-メトキシ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパノエート(0.091m
mol)及びBoc-N-Me-Val-OH(127mg、0.548mmol)のD
MF溶液(5mL)に、0℃でジエチルシアノホスホネート(18.2μL、0.114
mmol)、続いて4-メチルモルホリン(59μL、0.548mmol)を添加した
。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、次に室温に温めて一晩撹拌した。反応混合物を酢酸
エチル(80mL)で希釈し、1N硫酸水素カリウム水溶液(40mL)、水(40mL
)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)、及び飽和塩化ナトリウム水溶液(40
mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマ
トグラフィー(20~100%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、標題化合物(30m
g、収率39%)を白色固体として得た。LC-MS(ESI)m/z C4575
10[M+H]:計算値846.55,実測値846.56。
実施例39:(S)-2-((2R,3R)-3-((S)-1-((6S,9S,12
S,13R)-12-((S)-sec-ブチル)-6,9-ジイソプロピル-13-メ
トキシ-2,2,5,11-テトラメチル-4,7,10-トリオキソ-3-オキサ-5
,8,11-トリアザペンタデカン-15-オイル)ピロリジン-2-イル)-3-メト
キシ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパン酸
Figure 2023159139000099
(S)-メチル 2-((2R,3R)-3-((S)-1-((6S,9S,12S
,13R)-12-((S)-sec-ブチル)-6,9-ジイソプロピル-13-メト
キシ-2,2,5,11-テトラメチル-4,7,10-トリオキソ-3-オキサ-5,
8,11-トリアザペンタデカン-15-オイル)ピロリジン-2-イル)-3-メトキ
シ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパノエート(30mg、0.035
mmol)のTHF溶液(1.0mL)に、LiOH水溶液(1.0M、0.8mL)を
加えた。混合物を室温で35分間撹拌し、0.5M HPOでpH6に中和し、濃縮
し、SiOカラムを用いてCHOH/CHCl/HOAc(1:10:0.01
)で溶出させて精製し、標題化合物を得た(25.0mg、収率85%)。LC-MS(
ESI)m/z計算値C447410[M+H]:832.54,実測値:8
32.60。
実施例40:(S)-2-((2R,3R)-3-((S)-1-((3R,4S,5S
)-4-((S)-N,3-ジメチル-2-((S)-3-メチル-2-(メチルアミノ
)ブタンアミド)ブタンアミド)-3-メトキシ-5-メチルヘプタノイル)-ピロリジ
ン-2-イル)-3-メトキシ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパン酸
(101)
Figure 2023159139000100
HCl(濃0.3mL)及び1,4-ジオキサン(0.9mL)の混合物中の(S)-
2-((2R,3R)-3-((S)-1-((6S,9S,12S,13R)-12-
((S)-sec-ブチル)-6,9-ジイソプロピル-13-メトキシ-2,2,5,
11-テトラメチル-4,7,10-トリオキソ-3-オキサ-5,8,11-トリアザ
ペンタ-デカン-15-オイル)ピロリジン-2-イル)-3-メトキシ-2-メチルプ
ロパンアミド)-3-フェニルプロパン酸(25mg、0.030mmol)を室温で3
5分間撹拌した。混合物をEtOH(1.0mL)及びトルエン(1.0mL)で希釈し
、濃縮し、EtOH/トルエン(2:1)で再蒸発させて、標題化合物を白色固体として
得た(22mg、収率100%)。これを更に精製することなく次の工程に用いた。LC
-MS(ESI)m/z+計算値C3966[M+H]:732.48,実
測値:732.60。
実施例41:(2S)-2-((2R,3R)-3-((2S)-1-((11S,14
S,17S)-1-アジド-17-((R)-sec-ブチル)-11,14-ジイソプ
ロピル-18-メトキシ-10,16-ジメチル-9,12,15-トリオキソ-3,6
-ジオキサ-10,13,16-トリアザイコサン-20-オイル)ピロリジン-2-イ
ル)-3-メトキシ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパン酸
Figure 2023159139000101
DMA(0.8mL)及びNaHPO緩衝液(0.7mL、1.0M、pH7.5
)の混合物中の粗化合物(101)(22mg、0.033mmol)に、化合物(88
)(18.0mg、0.060mmol)を4回に分けて2時間かけて加えた。混合物を
一晩撹拌し、濃縮し、SiOカラムを用いてCHOH/CHCl/HOAc(1
:8:0.01)で溶出させることにより精製して、標題化合物を得た(22.5mg、
収率82%)。LC-MS(ESI)m/z+計算値C467711[M+H]
:917.56,実測値:917.60。
実施例42:(2S)-2-((2R,3R)-3-((2S)-1-((11S,14
S,17S)-1-アミノ-17-((R)-sec-ブチル)-11,14-ジイソプ
ロピル-18-メトキシ-10,16-ジメチル-9,12,15-トリオキソ-3,6
-ジオキサ-10,13,16-トリアザイコサン-20-オイル)ピロリジン-2-イ
ル)-3-メトキシ-2-メチルプロパンアミド)-3-フェニルプロパン酸(103)
Figure 2023159139000102
水素化容器中のメタノール(5mL)中の化合物(102)(22.0mg、0.02
4mmol)に、Pd/C(5mg、10%Pd、50%湿潤)を添加した。容器内の空
気を排気した後、25psiのHを導入した。混合物を4時間振とうし、セライトで濾
過し、濃縮して標題化合物の粗生成物を得た(~20mg、収率~92%)。更に精製す
ることなく次の工程に用いた。ESI MS m/z+C467911(M+H
),計算値:891.57,実測値:891.60。
実施例43:2,3-ジブロモ無水コハク酸(70)
Figure 2023159139000103
乾燥CHCl(100mL)中の2,3-ジブロモコハク酸(10.00g、36
.51mmol)に、0℃で五酸化リン(12.21g、85.84mmol)を添加し
た。混合物を0℃で2時間、次いで室温で5時間撹拌し、短SiOカラムで濾過し、E
tOAc/CHCl(1:6)でカラムを濯いだ。濾過した溶液を合わせ、蒸発させ
、EtOAc/ヘキサンで固化させて、標題化合物を得た(6.63g、収率71%)。
ESI MS m/z+CBr(M+H),計算値:256.85,実測値
:256.70。
実施例44:2,3-ジブロモ-4-((2-(2-(3-((S)-7-メトキシ-8
-((5-(((S)-7-メトキシ-2-メチレン-5-オキソ-2,3,5,11a
-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-8-
イル)オキシ)ペンチル)オキシ)-2-メチレン-5-オキソ-2,3,11,11a
-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-10
(5H)-イル)-3-オキソプロポキシ)エトキシ)エチル)アミノ)-4-オキソブ
タン酸(124)
Figure 2023159139000104
DCM(4mL)及びDIPEA(12uL、0.069mmol)の混合物中の化合
物(100)(40.0mg、0.068mmol)に、0℃で2,3-ジブロモ無水コ
ハク酸(38.0mg、0.148mmol)を加えた。混合物を0℃で2時間、次いで
室温で5時間撹拌した。混合物を濃縮し、SiOカラムを用いてCHOH/CH
/HOAc(1:6:0.01)で溶出させることにより精製して、標題化合物を得
た(56.5mg、収率83%)。LC-MS(ESI)m/z計算値:C4453
12[M+H]:1002.21,実測値:1002.40,1004.4
0(M+2+H)。
実施例45:2,5-ジオキソピロリジン-1-イル 2,3-ジブロモ-4-((2-
(2-(3-((S)-7-メトキシ-8-((5-(((S)-7-メトキシ-2-メ
チレン-5-オキソ-2,3,5,11a-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[
1,2-a][1,4]ジアゼピン-8-イル)オキシ)ペンチル)オキシ)-2-メチ
レン-5-オキソ-2,3,11,11a-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[
1,2-a][1,4]ジアゼピン-10(5H)-イル)-3-オキソプロポキシ)エ
トキシ)エチル)アミノ)-4-オキソブタノエート(125)
Figure 2023159139000105
CHCl(3mL)中の化合物(125)(55.0mg、0.054mmol)
に、NHS(10.0mg、0.086mmol)及びEDC(30.5mg、0.15
8mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、SiOカラムを用いてE
tOAc/CHCl(1:5)で溶出させることにより精製して、標題化合物を得た
(50.5mg、収率85%)。LC-MS(ESI)m/z計算値:C4856Br
14[M+H]:1099.22,実測値:1099.40,1101.40
(M+2+H),1119.50(M+2+H+HO)。
実施例46:(2S)-2-((2R,3R)-3-((2S)-1-((13S,26
S,29S,32S)-12,13-ジブロモ-32-((R)-sec-ブチル)-2
6,29-ジイソプロピル-33-メトキシ-1-((S)-7-メトキシ-8-((5
-(((S)-7-メトキシ-2-メチレン-5-オキソ-2,3,5,11a-テトラ
ヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-8-イル)オ
キシ)ペンチル)オキシ)-2-メチレン-5-オキソ-2,3,11,11a-テトラ
ヒドロ-1H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-10(5H)
-イル)-25,31-ジメチル-1,11,14,24,27,30-ヘキサオキソ-
4,7,18,21-テトラオキサ-10,15,25,28,31-ペンタアザペンタ
トリアコンタン-35-オイル)ピロリジン-2-イル)-3-メトキシ-2-メチルプ
ロパンアミド)-3-フェニルプロパン酸(126)
Figure 2023159139000106
DMA(1mL)及びNaHPO緩衝液(0.6mL、0.15M、pH7.5)
の混合物中の化合物(103)(~20mg、0.022mmol)に化合物(125)
(30.0mg、0.027mmol)を加えた。混合物を7時間撹拌し、濃縮し、C-
18クロマトグラフィー(φ2.0cm×25cm)で水/CHCNで溶出させること
により精製し(10ml/minで、50分間で水90%~水15%)、高真空ポンプで
乾燥させた後、標題化合物(126)を得た(26.1mg、収率63%)。ESI M
S m/z+C90130Br1122(M+H),計算値:1874.77,
1874.50。
実施例47:化合物(127)のための、化合物(126)と抗体との共役
Figure 2023159139000107
pH6.0~8.0で10mg/mlハーセプチンの2.0mLの混合物に、100m
M NaHPOのPBS緩衝液0.70~2.0mL、pH6.5~7.5の緩衝液
、TCEP(28μl、水中20mM)、及び化合物(126)(14μl、DMA中2
0mM)をそれぞれ添加した。この混合物を室温で4~16時間インキュベートし、次い
でDHAA(135μl、50mM)を添加した。室温で一晩連続インキュベートした後
、G-25カラムで100mM NaHPO、50mM NaCl緩衝液(pH6.
0~7.5)により溶出させて混合物を精製し、13.1~15.0mlの緩衝液中で1
6.5mg~17.7mgの共役体化合物(127)を得た(収率82%~88%)。薬
剤/抗体比(DAR)(抗体あたりのPBD二量体及びMMAFの組み合わせ)は、UP
LC-Qtof質量スペクトルにより決定され、3.85であった。SEC HPLC(
東ソーバイオサイエンス、Tskgel G3000SW、7.8mmID×30cm、
0.5ml/min、100min)により、それらは96~99%モノマーであり、S
DS-PAGEゲルで単一のバンドが測定された。
実施例48:(4R)-4-(2-((1R,3R)-1-アセトキシ-3-((2S
,3S)-N,3-ジメチル-2-((R)-1-メチルピペリジン-2-カルボキサミ
ド)ペンタンアミド)-4-メチルペンチル)チアゾール-4-カルボキサミド)-5-
(3-(12,13-ジブロモ-24-((S)-7-メトキシ-8-((5-(((S
)-7-メトキシ-2-メチレン-5-オキソ-2,3,5,11a-テトラヒドロ-1
H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-8-イル)オキシ)ペン
チル)オキシ)-2-メチレン-5-オキソ-2,3,11,11a-テトラヒドロ-1
H-ベンゾ[e]ピロロ[1,2-a][1,4]ジアゼピン-10(5H)-イル)-
11,14,24-トリオキソ-4,7,18,21-テトラオキサ-10,15-ジア
ザテトラコサンアミド)-4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルペンタン酸(128)
Figure 2023159139000108
DMA(1mL)及びNaHPO緩衝液(0.6mL、0.15M、pH7.5)
の混合物中の化合物(95)(20mg、0.021mmol)に、化合物(125)3
0.0mg、0.027mmol)を加えた。混合物を8時間撹拌し、濃縮し、C-18
クロマトグラフィー(φ2.0cm×25cm)で水/CHCNで溶出させることによ
り精製し(10ml/minで、50分間で水90%~水20%)、高真空ポンプで乾燥
させた後、標題化合物(128)を得た(26.6mg、収率64%)。ESI MS
m/z+C89123Br1222S(M+H),計算値:1901.69,実
測値:1901.90。
実施例49:化合物(129)のための、化合物128と抗体との共役
Figure 2023159139000109
pH6.0~8.0で10mg/mlハーセプチンの2.0mLの混合物に、100m
M NaHPOのPBS緩衝液0.70~2.0mL、pH6.5~7.5の緩衝液
、TCEP(28μl、水中20mM)、及び化合物(128)(14μl、DMA中2
0mM)をそれぞれ添加した。この混合物を室温で4~16時間インキュベートし、次い
でDHAA(135μl、50mM)を添加した。室温で一晩連続インキュベートした後
、G-25カラムで100mM NaHPO、50mM NaCl緩衝液(pH6.
0~7.5)により溶出させて混合物を精製し、13.2~15.1mlの緩衝液中で1
6.4mg~17.6mgの共役体化合物(129)を得た(収率82%~88%)。薬
剤/抗体比(DAR)(抗体あたりPBD二量体及びチューブリシン類縁体の共役)は、
UPLC-Qtof質量スペクトルにより決定され、3.9であった。SEC HPLC
(東ソーバイオサイエンス、Tskgel G3000SW、7.8mmID×30cm
、0.5ml/min、100min)により、それらは96~99%モノマーであり、
SDS-PAGEゲルで単一のバンドが測定された。
実施例50:ビス(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)2,3-ジブロモスクシネ
ート(9)
Figure 2023159139000110
2,3-ジブロモコハク酸(5.0g、18.25mmol)、N-ヒドロキシスクシ
ンイミド(NHS)(5.01g、43.56mmol)、及びEDC(12.02g、
62.60mmol)のジクロロメタン溶液(100mL)を一晩撹拌し、濃縮し、Si
カラム上でEtOAc/CHCl(1:6)で溶出して精製することにより、標
題化合物を得た(6.74g、収率79%)。LC-MS(ESI)m/z計算値C12
11Br[M+H]:468.88,[M+H+2]:470.88,
実測値:468.70,470.70
実施例51:(R,R,S,S,R,4R,4’R)-5,5’-(((12,13-ジ
ブロモ-11,14-ジオキソ-4,7,18,21-テトラオキサ-10,15-ジア
ザテトラコサン-1,24-ジオイル)ビス(アザネジイル))ビス(4-ヒドロキシ-
3,1-フェニレン))-ビス(4-(2-((1R,3R)-1-アセトキシ-3-(
(2S,3S)-N,3-ジメチル-2-((R)-1-メチルピペリジン-2-カルボ
キサミド)ペンタンアミド)-4-メチルペンチル)チアゾール-4-カルボキサミド)
-2-メチルペンタン酸)(141)
Figure 2023159139000111
化合物(95)(40mg、0.042mmol)のDMA(1mL)とNaHPO
緩衝液(0.6mL、0.15M、pH7.5)にビス(2,5-ジオキソピロリジン
-1-イル)2,3-ジブロモスクシネート(9)(18.0mg、0.038mmol
)を加えた。混合物を8時間撹拌し、濃縮し、C-18クロマトグラフィー(φ2.0c
m×25cm)で水/CHCNで溶出させることにより精製し(10ml/minで、
50分間で水90%/CHCN10%~水20%/CHCN90%)、高真空ポンプ
で乾燥させた後、標題化合物(141)を得た(38.5mg、収率49%)。ESI
MS m/z+C94143Br1424(M+H),計算値:2073.
81,実測値:2073.60.
実施例52:化合物(142)のための、化合物(141)と抗体との共役
Figure 2023159139000112
pH6.0~8.0で10mg/mlハーセプチンの2.0mLの混合物に、100m
M NaHPOのPBS緩衝液0.70~2.0mL、pH6.5~7.5の緩衝液
、TCEP(28μl、水中20mM)、及び化合物(141)(14μl、DMA中2
0mM)をそれぞれ添加した。この混合物を室温で4~16時間インキュベートし、次い
でDHAA(135μl、50mM)を添加した。室温で一晩連続インキュベートした後
、G-25カラムで100mM NaHPO、50mM NaCl緩衝液(pH6.
0~7.5)により溶出させて混合物を精製し、13.1~15.2mlの緩衝液中で1
6.4mg~17.6mgの共役体化合物(92)を得た。薬剤/抗体比(DAR)は、
UPLC-Qtof質量スペクトルにより決定され、3.9であった。SEC HPLC
(東ソーバイオサイエンス、Tskgel G3000SW、7.8mmID×30cm
、0.5ml/min、100min)により、それらは95~99%モノマーであり、
SDS-PAGEゲルで単一のバンドが測定された。
実施例53:T-DM1と比較した共役体127、129、及び142のインビトロ細胞
毒性評価
細胞毒性アッセイのため細胞株として、ヒト白血病細胞株HL-60、ヒト胃癌細胞株
NCI-N78、ヒト浸潤性腺管癌細胞株BT-474、及びヒト卵巣癌細胞株SKOV
3を使用した。HL-60、NCI-N87、及びBT-47細胞のために、これらの細
胞を10%FBS含有RPMI-1640で培養した。SKOV3細胞については、10
%FBS含有マッコイの5A培地で培養した。アッセイを実行するために、細胞(180
μl、6000細胞)を96ウェルプレートのウェルにそれぞれ加え、37℃、5%CO
で24時間インキュベートした。次いで、適切な細胞培養培地(総量、0.2mL)中
で、細胞を種々の濃度の試験用化合物(20μl)で処理した。コントロールウェルは、
細胞と培地を含むが、試験化合物を欠いている。プレートを37℃、5%COで120
時間インキュベートした。MTT(5mg/ml)をウェル(20μl)に添加し、プレ
ートを37℃で1.5時間インキュベートした。その後、培地を注意深く除去し、DMS
O(180μl)を加えた。15分間振とうした後、620nmの基準フィルタを用いて
490nmと570nmで吸光度を測定した。阻害率%は次の式に従って計算された:阻
害率抑%=[1-(分析値-ブランク)/(コントロール-ブランク)]×100
細胞毒性結果:
Figure 2023159139000113
N87細胞に対する共役体(127)の特異性は889を超え(IC50>8/IC
=0.009)、SK-OV-3細胞では800を超えていた。N87細胞に対する共
役体(129)の特異性は666以上であり(IC50>8/IC50=0.012)、
SK-OV-3細胞では533以上であった。N87細胞の共役体(142)の特異性は
155を超え(IC50>15/IC50=0.097)、SK-OV-3細胞では18
0を超えていた。N87細胞に対する共役体T-DM1の特異性は57以上であり(IC
50>15/IC50=0.263)、SK-OV-3細胞では80を超えていた。
3つの新規共役体(127)、(129)、及び(142)は、市販の共役体T-DM
1よりも非常に強力であった。
実施例54:インビボでの抗腫瘍活性
T-DM1と共役体(127)、(129)、及び(142)のインビボ有効性を、ヒ
ト胃癌N-87細胞株腫瘍異種移植モデルにおいて評価した。5週齢の雌BALB/cヌ
ードマウス(30匹)に、0.1mLの無血清培地中のN-87癌腫細胞(5×10
胞/マウス)を右肩下の領域に皮下接種した。腫瘍を8日間、133mmの平均サイズ
まで増殖させた。次いで、動物を無作為に5群に分けた(群あたり6匹の動物)。第1群
のマウスは対照群として、リン酸緩衝食塩水ビヒクルで処理した。残りの3つの群は、静
脈内投与された3mg/kgの用量で、それぞれ共役体(127)、(129)、(14
2),及びT-DM1で処置した。腫瘍の三次元を4日ごとに測定し、腫瘍容積を式:腫
瘍体積=1/2(長さ×幅×高さ)を用いて計算した。動物の体重も同時に測定した。以
下の基準の1つに該当する場合、マウスを屠殺した:(1)前処理重量から20%以上の
体重減少、(2)1500mmより大きい腫瘍体積、(3)食物及び水に到達するには
あまりにも元気がない、又は(4)皮膚壊死。腫瘍が触診できなかった場合、マウスは腫
瘍がないと判断した。
結果を図16にプロットした。4つの共役体は全て、動物体重の減少を引き起こさなか
った。対照群の動物は、37日目に1500mmを超える腫瘍容積のために屠殺され、
それらはあまりにも元気がなかった。化合物(127)及び(129)群の6/6動物は
全て、13日目から60日目(実験終了時)に腫瘍を全く測定できなかった。化合物(1
42)群のグループの6/6動物は全て、21日目には腫瘍が測定できず、2/6動物は
48日目に腫瘍が増殖(測定可能)した。対照的に、3mg/kgの用量でのT-DM1
は、腫瘍を根絶することができず、腫瘍増殖を28日間のみ阻害した。

Claims (33)

  1. 式(I)の架橋連結体化合物:
    Figure 2023159139000114

    式中、
    Figure 2023159139000115

    は、任意の単結合を表す;
    Figure 2023159139000116

    は、単結合又は二重結合を表す;
    Figure 2023159139000117

    が単結合を表す場合、U及びU’の両方がHではなく;
    Figure 2023159139000118

    が二重結合を表す場合、U又はU’のいずれかがHであることができるが、同時にHでは
    ない;

    2,3-ジ置換コハク酸基、又は2-モノ置換若しくは2,3-ジ置換フマル基、又は
    2-モノ置換若しくは2,3-二置換マレイン酸であり得る成分
    Figure 2023159139000119

    は、細胞結合剤の一対の硫黄原子と反応することができる;前記硫黄原子として好ましく
    は、還元剤、例えば、ジチオトレイトール(DTT)、ジチオエリスリトール(DTE)
    、L-グルタチオン(GSH)及びトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCE
    P)、又は/並びにβメルカプトエタノール(β-ME、2-ME)により、細胞結合剤
    の鎖間ジスルフィド結合から還元されたチオールの対である;
    U及びU’は、チオールによって置換されていてもよい同一又は異なる脱離基を表し、
    そのような脱離基は、これらに限定されないが、ハロゲン化物(例えば、フッ化物、塩化
    物、臭化物、及びヨウ化物)、メタンスルホニル(メシル)、p-トルエンスルホニル(
    トシル)、トリフルオロメチルスルホニル(トリフラート)、トリフルオロメチルスルホ
    ネート、ニトロフェノール、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、フェノール;ジ
    ニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール、テトラフルオロフェノール、ジフルオロ
    フェノール、モノフルオロフェノール、ペンタクロロフェノール、イミダゾール、ジクロ
    ロフェノール、テトラクロロフェノール、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール、2-エチ
    ル-5-フェニルイソオキサゾリウム-3’-スルホネート、又はミツノブ反応のための
    縮合試薬により生成した中間体分子である。

    及びRは、同じか又は異なり、且つ、不存在、炭素数1~6の直鎖状アルキル、
    炭素数3~6の分岐若しくはシクロアルキル、直鎖、分岐若しくはシクロアルケニル若し
    くはアルキニル、炭素数1~6のエステル、エーテル若しくはアミド、構造式(OCH
    CHである(p;0~約1000の整数)ポリエチレンオキシ単位、若しくは構造
    式(OCH(CH)CHである(p;0~約1000の整数)ポリプロピレン
    オキシ単位、又はこれらの組み合わせであり;

    追加的に、R及びRはそれぞれ、X又はXとZ又はZとを共有的に結合す
    るC、N、O、S、Si、及びPから選択される原子の鎖であり、好ましくは0~500
    原子を有し;R及びRの形成に用いられる原子は、アルキレン、アルケニレン、アル
    キニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、
    ヒドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミ
    ン、アルコキシアミン、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシアミン、若しくは
    ヒドロキサム酸、又はそれらの組み合わせを形成するような、化学的に関連する全ての方
    法で結合してもよい。

    及びXは、NH、N(R)、O、S、又はCHから独立して選択され;R
    はH、炭素数1~6の直鎖アルキル、炭素数3~6の分枝若しくはシクロアルキル、直鎖
    、分岐若しくはシクロアルケニル若しくはアルキニル、炭素数1~6のエステル、エーテ
    ル若しくはアミド、若しくは構造式(OCHCHである(p;0~約1000の
    整数)ポリエチレンオキシ単位、又はそれらの組み合わせであり;

    及びZは、ジスルフィド、チオエーテル、チオエステル、ペプチド、ヒドラゾン
    、エーテル、エステル、カルバメート、カーボネート、アミン(二級、三級若しくは四級
    )、イミン、シクロヘテロアルカン、ヘテロ芳香環、アルコキシム、又はアミド結合を形
    成するために細胞毒性剤と反応することができる同一又は異なる官能基であり;前記官能
    基Z及びZは、以下に示され:

    Figure 2023159139000120
    Figure 2023159139000121
    式中、X1はF、Cl、Br、I、又はLvであり;X2はO、NH、N(R)、
    又はCHであり;R及びRは、H、R、芳香環、ヘテロ芳香環、又は1個若しく
    は数個のH原子が独立に、-R、-ハロゲン、-OR、-SR、-NR、-
    NO、-S(O)R、-S(O)若しくは-COORで置換された芳香族基
    であり;Lvはニトロフェノール;N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS);フェノ
    ール;ジニトロフェノール;ペンタフルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジ
    フルオロフェノール;モノフルオロフェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート
    ;イミダゾール;ジクロロフェノール;テトラクロロフェノール;1-ヒドロキシベンゾ
    トリアゾール;トシレート;メシレート;2-エチル-5-フェニルイソキサゾリウム-
    3’-スルホネート、自己若しくは他の酸無水物とで形成された酸無水物(例えば、無水
    酢酸、無水ギ酸);又はペプチドカップリング反応のための、若しくはミツノブ反応のた
    めの縮合試薬により生成する中間体から選択される脱離基である。
  2. 式(II)の細胞結合剤-薬物共役体化合物:
    Figure 2023159139000122

    式中、
    Cbは、細胞結合剤、好ましくは抗体を表し、一対の硫黄原子(チオール)を介して、
    Drug及びDrugと共役され;前記共役可能なチオール原子は、一般的に、ジチ
    オスレイトール(DTT)、ジチオエリスリトール(DTE)、L-グルタチオン(GS
    H)及びトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)、並びに/又はβメル
    カプトエタノール(β-ME、2-ME)による細胞結合分子上の一対のジスルフィド結
    合の還元から生成することができる;
    「Drug」及び「Drug」は、アルキル、アルキレン、アルケニレン、アルキ
    ニレン、エーテル、ポリオキシアルキレン、エステル、アミン、イミン、ポリアミン、ヒ
    ドラジン、ヒドラゾン、アミド、尿素、セミカルバジド、カルバジド、アルコキシアミン
    、ウレタン、アミノ酸、ペプチド、アシルオキシルアミン、ヒドロキサム酸、ジスルフィ
    ド、チオエーテル、チオエステル、カルバメート、カーボネート、複素環、ヘテロアルキ
    ル、ヘテロ芳香環、若しくはアルコキシム結合、又はその組み合わせによって、架橋連結
    体を介して前記細胞結合剤と連結した、同一の又は異なる細胞毒性剤を表し;
    nは1~30であり;
    Figure 2023159139000123

    、R、X、及びXは、前述の請求項1に記載のものと同じである。
  3. 式(III)の化合物:
    Figure 2023159139000124

    式中:
    Figure 2023159139000125

    Cb、Z、Z、n、R、R、X、及びXは、請求項1及び2と同じ定義であ
    る。
  4. 式(IV)の化合物:
    Figure 2023159139000126

    式中:
    Figure 2023159139000127

    U、U’、Drug、Drug、R、R、X、及びXは、請求項1及び2と
    同じ定義である。
  5. 前記2,3-二置換コハク酸基、2-モノ置換若しくは2,3-二置換フマル基、又は
    2-モノ置換若しくは2,3-二置換マレイン酸基は、以下に示すスキーム(Ia)のよ
    うに、2,3-二置換コハク酸、2-モノ置換若しくは2,3-二置換フマル酸、又は2
    -モノ置換若しくは2,3-二置換マレイン酸あるいはそれらの酸誘導体と、その末端に
    アミン(1°又は2°アミン)、アルコール、又はチオールを含む他の成分との縮合によ
    って合成される、請求項1に記載の式(I)の架橋連結体化合物:
    Figure 2023159139000128

    式中、
    Xは、NH、N(R)、O、又はSとして請求項1で定義されたX又はXであり

    Rは、R及び/又はRであり、R、R、及びR3は請求項1で定義されたもの
    と同じであり;
    Lv及びLvは、同一の又はそれぞれ独立して、OH;F;Cl;Br;I;ニト
    ロフェノール;N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS);フェノール;ジニトロフェノ
    ール;ペンタフルオロフェノール;テトラフルオロフェノール;ジフルオロフェノール;
    モノフルオロフェノール;ペンタクロロフェノール;トリフラート;イミダゾール;ジク
    ロロフェノール;テトラクロロフェノール;1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;トシレ
    ート;メシレート;2-エチル-5-フェニルイソキサゾリウム-3’-スルホネート、
    自己で形成した、若しくは他の無水物、例えば酢酸無水若しくはギ酸無水物と共に形成さ
    れた無水物;あるいは、中間体分子ペプチドカップリング反応のための、又はミツノブ反
    応のための縮合試薬により生成生成する中間体であり、例えば、縮合試薬は:EDC(N
    -(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド)、DCC(ジシクロ
    ヘキシル-カルボジイミド)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N
    -シクロヘキシル-N’-(2-モルホリノエチル)カルボジイミドとメソ-p-トルエ
    ンスルホナート(CMC、又はCME-CDI)、1,1’-カルボニルジイミダゾール
    (CDI)、TBTU(O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-
    テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)、N,N,N’,N’-テトラメチル
    -O-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート
    (HBTU)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホス
    ホニウムヘキサフルオロホスファート(BOP)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキ
    シ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファート(PyBOP)、ジエチル
    シアノホスホネート(DEPC)、クロロ-N,N,N’,N’-テトラメチルホルムア
    ミジニウムヘキサフルオロホスファート、1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1
    H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム-3-オキシドヘキサフルオロ
    ホスファート(HATU)、1-[(ジメチルアミノ)(モルホリノ)メチレン]-1H
    -[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-1-イウム-3-オキシドヘキサ
    フルオロホスファート(HDMA)、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリジニウム
    ヘキサフルオロホスファート(CIP)、クロロトリピロリジノホスホニウムヘキサフル
    オロホスファート(PyCloP)、フルオロ-N,N,N’,N’-ビス(テトラメチ
    レン)ホルムアミジニウムヘキサフルオロホスフェート(BTFFH)、N,N,N’,
    N’-テトラメチル-S-(1-オキシド-2-ピリジル)チウロニウムヘキサフルオロ
    ホスフェート、O-(2-オキソ-1(2H)ピリジル)-N,N,N’,N’-テトラ
    メチルチウロニウムテトラフルオロボラート(TPTU)、S-(1-オキシド-2-ピ
    リジル)-N,N,N’,N’-テトラメチルチウロニウムテトラフルオロボラート、O
    -[(エトキシカルボニル)シアノ-メチルエンアミノ]-N,N,N’,N’-テトラ
    メチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HOTU)、(1-シアノ-2-エトキ
    シ-2-オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ-モルホリノ-カルベニウムヘ
    キサフルオロホスファート(COMU)、O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,
    N,N’,N’-ビス(テトラメチレン)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HB
    PyU)、N-ベンジル-N’-シクロヘキシルカルボジイミド(重合体結合と共に、あ
    るいはなし)、ジピロリジノ(N-スクシンイミジルオキシ)-カルベニウムヘキサフル
    オロホスファート(HSPyU)、クロロジピロリジノカルベニウムヘキサフルオロホス
    ファート(PyCIU)、2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムテトラフルオ
    ロボレート(CIB)、(ベンゾトリアゾール-1-イルオキシ)ジピペリジノカルベニ
    ウムヘキサフルオロホスファート(HBPipU)、O-(6-クロロベンゾトリアゾー
    ル-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
    (TCTU)、ブロモトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスファー
    ト(BroP)、プロピルホスホン酸無水物(PPACA、TsP(登録商標))、2-
    モルホリノエチルイソシアニド(MEI)、N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(
    N-スクシンイミジル)ウロニウムヘキサフルオロホスファート(HSTU)、2-ブロ
    モ-1-エチル-ピリジニウムテトラフルオロボレート(BEP)、O-[(エトキシカ
    ルボニル)シアノメチレンアミノ]-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテト
    ラフルオロボレート(TOTU)、4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン
    -2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリド(MMTM,DMTMM)、N,N,
    N’,N’-テトラメチル-O-(N-スクシンイミジル)ウロニウムテトラフルオロボ
    レート(TSTU)、O-(3,4-ジヒドロ-4-オキソ-1,2,3-ベンゾトリア
    ジン-3-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレー
    ト(TDBTU)、1,1’-(アゾジカルボニル)ジピペリジン(ADD)、ジ-(4
    -クロロベンジル)アゾジカルボキシレート(DCAD)、ジ-tert-ブチル アゾ
    ジカルボキシレート(DBAD)、ジイソプロピル アゾジカルボキシレート(DIAD
    )、ジエチル アゾジカルボキシレート(DEAD)。
  6. 請求項2及び4の式(II)及び(IV)において、Drug及びDrugが、同
    一であるか又は以下から独立に選択されている:
    1)化学療法剤:a)アルキル化剤:ナイトロジェンマスタード:クロラムブシル、ク
    ロルナファジン、シクロホスファミド、ダカルバジン、エストラムスチン、イホスファミ
    ド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキサイド、マンノムスチン、ミトブロニトー
    ル、メルファラン、ピポブロマン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、
    チオテパ、トロホスファミド、ウラシルマスタード;CC-1065(アドゼレシン、カ
    ルゼレシン及びビゼレシンの合成類似体を含む。);デュオカルマイシン(合成類似体、
    KW-2189及びCBI-TMIを含む。);ベンゾジアゼピン二量体(ピロロベンゾ
    ジアゼピン(PBD)又はトマイマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベ
    ンゾチアヂアゼピン類、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体);ニトロソ尿
    素化合物:(カルムスチン、ロムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ニムスチン
    、ラニムスチン);アルキルスルホネート(ブスルファン、トレオスルファン、イムプロ
    スルファン及びピポスルファン);トリアゼン(ダカルバジン);白金含有化合物:(カ
    ルボプラチン、シスプラチン、オキサリプラチン);ベンゾドパ、カルボクオン、メツレ
    ドパ及びウレドパ等のアジリジン類;エチレンイミン類、並びにアルトレタミン、トリエ
    チレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド及びトリエチレンチオホスホルアミンを含
    むメチラメラミン類;b)植物アルカロイド:ビンカアルカロイド類:(ビンクリスチン
    ,ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビン、ナベルビン); タキソイド類:(パクリ
    タキセル、ドセタキセル);及びこれらの類似体、メイタンシノイド類(DM1、DM2
    、DM3、DM4、メイタンシン、アンサマイトシン)及びこれらの類似体、クリプトフ
    ィシン類(特に、クリプトフィシン1及びクリプトフィシン8);エポチロン類、エリュ
    テロビン類、ディスコデルモライド、ブリオスタチン類、ドロスタチン類、オーリスタチ
    ン類、チューブリシン類、セファロスタチン類;パンクラチスタチン;サルコジクチイン
    ;スポンジスタチン;c)DNAトポイソメラーゼ阻害剤:[エピポドフィリン類:(9
    -アミノカンプトテシン、カンプトテシン、クリスナトール、ダウノマイシン、エトポシ
    ド、リン酸エトポシド、イリノテカン、ミトキサントロン、ノバントロン、レチノイン酸
    (レチノール類)、テニポシド、トポテカン、9-ニトロカンプトテシン(RFS 20
    00);マイトマイシン類:(マイトマイシンC))];d)代謝拮抗剤:{[抗葉酸:
    ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤:(メトトレキサート、トリメトレキサート、デノプテ
    リン、プテロプテリン、アミノプテリン(4-アミノプテロイン酸)、又はその他の葉酸
    類似体);IMPデヒドロゲナーゼ阻害剤(ミコフェノール酸、チアゾフリン、リバビリ
    ン、EICAR);リボヌクレオチド還元酵素阻害薬(ヒドロキシウレア、デフェロキサ
    ミン)];[ピリミジン類似体:ウラシル類似体(アンシタビン、アザシチジン、6-ア
    ザウリジン、カペシタビン(ゼローダ)、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジ
    ン、ドキシフルリジン、エノシタビン、5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、ラル
    チトレキセド(トミュデックス));シトシン類似体:(シタラビン、シトシンアラビノ
    シド、フルダラビン);プリン類似体:(アザチオプリン、フルダラビン、メルカプトプ
    リン、チアミプリン、チオグアニン)];フォリン酸等の葉酸補充剤};e)ホルモン療
    法剤:{受容体拮抗薬:[抗エストロゲン:(メゲストロール、ラロキシフェン、タモキ
    シフェン);LHRHアゴニスト:(ゴセレリン、酢酸リュープロリド);抗アンドロゲ
    ン:(ビカルタミド、フルタミド、カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピ
    チオスタノール、ゴセレリン、リュープロリド、メピチオスタン、ニルタミド、テストラ
    クトン、トリロスタン、及び他のアンドロゲン阻害剤)];レチノイド類/三角筋:[ビ
    タミンD3類似体:(CB1093、EB1089、KH1060、コレカルシフェロー
    ル、エルゴカルシフェロール);光線力学的療法剤:(ベルテポルフィン、フタロシアニ
    ン、光増感剤Pc4、デメトキシ-ヒポクレリンA);サイトカイン類:(インターフェ
    ロンα、インターフェロンγ、腫瘍壊死因子(TNF)、TNFドメイン含有ヒトタンパ
    ク質)]};f)キナーゼ阻害剤:BIBW2992(抗EGFR/Erb2)、イマチ
    ニブ、ゲフィチニブ、ペガプタニブ、ソラフェニブ、ダサチニブ、スニチニブ、エルロチ
    ニブ、ニロチニブ、ラパチニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、バンデタニブ、E7080
    (抗VEGFR2)、ムブリチニブ、ポナチニブ(AP24534)、バフェチニブ(I
    NNO-406)、ボスチニブ(SKI-606)、カボザンチニブ、ビスモデギブ、イ
    ニパリブ、ルキソリチニブ、CYT387、アキシチニブ、チボザニブ、ソラフェニブ、
    ベバシズマブ、セツキシマブ、トラスツズマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、イスピネ
    シブ;g)抗生物質:エンジイン系抗生物質(カリケアマイシン類、特に、カリケアマイ
    シンγ1、δ1、α1及びβ1;ダイネミシンA及びデオキシダイネミシンを含むダイネ
    ミシン;エスペラミシン、ケダルシジン、C-1027、マズロペプチン、並びにネオカ
    ルジノスタチンクロモフォア及び関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質クロモフォ
    ア、アクラシノマイシン類、アクチノマイシン、アンスラマイシン、アザセリン、ブレオ
    マイシン類、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carab
    icin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン;クロモマイシン類、ダクチノマイシ
    ン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキ
    ソルビシン、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピ
    ロリノ-ドキソルビシン及びデオキシドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、マ
    ルセロマイシン、マイトマイシン類、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシ
    ン類、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロド
    ルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノ
    スタチン、ゾルビシン;f)その他のカテゴリー:ポリケチド(アセトゲニン類)、特に
    ブラタシン及びブラタシノン;ゲムシタビン、エポキソミシン類(カルフィルゾミブ)、
    ボルテゾミブ、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドマイド、トセドスタット、ザイブ
    レスタット、PLX4032、STA-9090、スチムバックス(Stimuvax)
    、アロベクチン-7、ザイゲバ、プロベンジ、エルボイ、イソプレニル化阻害剤(ロバス
    タチン)、ドーパミン作動性神経毒(1-メチル-4-フェニルピリジンイオン)、細胞
    周期阻害剤(スタウロスポリン)、アクチノマイシン類(アクチノマイシンD、ダクチノ
    マイシン)、ブレオマイシン類(例えば,ブレオマイシンA2、ブレオマイシンB2、ペ
    プロマイシン)、アントラサイクリン類(例えば,ダウノルビシン、ドキソルビシン(ア
    ドリアマイシン)、イダルビシン、エピルビシン、ピラルビシン、ゾルビシン、ミトキサ
    ントロン、MDR阻害剤(ベラパミル)、Ca2+ATP阻害剤(タプシガルギン)、ヒ
    ストン脱アセチル化酵素阻害剤(ボリノスタット、ロミデプシン、パノビノスタット、バ
    ルプロ酸、モセチノスタット(MGCD0103)、ベリノスタット、PCI-2478
    1、エンチノスタット、SB939、レスミノスタット、ギビノスタット、AR-42、
    CUDC-101、スルフォラファン、トリコスタチンA);タプシガルギン、セレコキ
    シブ、グリタゾン類、エピガロカテキンガレート、ジスルフィラム、サリノスポラミドA
    、抗副腎薬、例えばアミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン;アセグラトン;アル
    ドホスファミドクリコシド;アミノレブリン酸;アラビノシド、ベストラブシル;ビサン
    トレン;エダトレキサート;デフォファミン、デメコルシン、ジアジコン、エルフォルニ
    チン(DFMO)、酢酸エリプチニウム、エトクルシド、硝酸ガリウム、ガシトシン、ヒ
    ドロキシ尿素;イバンドロネート、レンチナン;ロニダミン;ミトグアゾン;モピダモー
    ル;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ポドフィリン酸;2
    -エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標);ラゾキサン;リゾキシン;
    シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テニュアゾン酸;トリアジコン;2,2’,2’’
    -トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン類(特に、T2トキシン、ベルカリンA、
    ロリジンA、及びアングイジン);ウレタン、siRNA、アンチセンス医薬、並びに核
    酸分解酵素;
    2)抗自己免疫疾患薬:シクロスポリン、シクロスポリンA、アザチオプリン、アミノ
    カプロン酸、ブロモクリプチン、クロラムブシル、クロロキン、シクロホスファミド、コ
    ルチコイド(ホルモン剤、ベタメタゾン、ブデソニド、フルニソリド、フルチカゾンプロ
    ピオン酸エステル、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、フルオコルトダナゾール、トリ
    アムシノロンアセトニド、ジプロピオン酸ベクロメタゾン)、デヒドロイソアンドロステ
    ロン、エタネルセプト、ヒドロキシクロロキン、インフリキシマブ、メロキシカム、メト
    トレキサート、ミコフェノール酸モフェチル、シロリムス、タクロリムス、プレドニゾン

    3)抗感染薬:a)アミノグリコシド類:アミカシン、アストロマイシン、ゲンタマイ
    シン(ネチルマイシン、シソマイシン、イセパマイシン)、ハイグロマイシン、カナマイ
    シン(アミカシン、アルベカシン、アミノデオキシカナマイシン、ジベカシン、トブラマ
    イシン)、ネオマイシン(ネオマイシンB、パロモマイシン、リボスタマイシン)、ネチ
    ルマイシン, スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ベルダミシン
    ;b)アンフェニコール類:アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、フロルフェ
    ニコール、チアンフェニコール;c)アンサマイシン類:ゲルダナマイシン、ハービマイ
    シン;d)カルバペネム類:ビアペネム、ドリペネム、エルタペネム、イミペネム/シラ
    スタチン、メロペネム、パニペネム;e)セフェム類:カルバセフェム(ロラカルベフ)
    、セファセトリル、セファクロル、セフラジン、セファドロキシル、セファロニウム、セ
    ファロリジン、セファロチン又はセファロスポリン、セファレキシン、セファログリシン
    、セファマンドール、セファピリン、セファトリジン、セファザフル、セファゼドン、セ
    ファゾリン、セフブペラゾン、セフカペン、セフダロキシム、セフェピム、セフミノック
    ス、セフォキシチン、セフプロジル、セファロスポリン、セフテゾル、セフロキシム、セ
    フィキシム、セフジニル、セフジトレン、セフェピム、セフェタメト、セフメノキシム、
    セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セホラニド、セフォタキシム、、セフォ
    チアム、セフォゾプラン、セファレキシン、セフピミゾール、セフピラミド、セフピロム
    、セフポドキシム、セフプロジル、セフキノム、セフスロジン、セフタジジム、セフテラ
    ム、セフチブテン、セフチオレン、セフチゾキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、
    セフロキシム、セファゾリンフラン、セファマイシン(セフォキシチン、セフォテタン、
    セフメタゾール)、オキサセフェム(フロモキセフ、ラタモキセフ);f)糖ペプチド類
    :ブレオマイシン、バンコマイシン(オリタバンシン、テラバンシン)、テイコプラニン
    (ダルババンシン)、ラモプラニン、キュービシン;g)グリシルサイクリン類:チゲサ
    イクリン;h)β-ラクタマーゼ阻害剤:ペナム(スルバクタム、タゾバクタム)、クラ
    バム(クラブラン酸);i)リンコサミド類:クリンダマイシン、リンコマイシン;j)
    リポペプチド類:ダプトマイシン、A54145、カルシウム依存性抗生物質(CDA)
    ;k)マクロライド類:アジスロマイシン、セスロマイシン、クラリスロマイシン、ジリ
    スロマイシン、エリスロマイシン、フルリスロマイシン、ジョサマイシン、ケトライド(
    テリスロマイシン、エセスロマイシン)、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オレアンド
    マイシン、リファマイシン(リファンピシンン、リファンピン、リファブチン、リファペ
    ンチン)、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、スペクチノマイシン、スピラマイシン
    、タクロリムス(FK506)、トロレアンドマイシン、テリスロマイシンン;l)モノ
    バクタム類:アズトレオナム、チゲモナム;M)オキサゾリジノン類:リネゾリド;N)
    ペニシリン類:アモキシシリン、アンピシリン(ピバンピシリン、ヘタシリン、バカンピ
    シリン、メタンピシリン、タランピシリン)、アジドシリン、アズロシリン、ペニシリン
    、ベンザチンペニシリン、フェノキシベンザチンペニシリン、クロメトシリン、プロカイ
    ンペニシリン、カルベニシリン(カリンダシリン)、クロキサシリン、ジクロキサシリン
    、セファロスポリン、フルクロキサシリン、メシリナム(ピブメシリナム)、メズロシリ
    ン、メチシリン、ナフシリン、オキサシリンナトリウム、フェネチシリン、ペニシリン、
    フェネチシリン、ペニシリン、ピペラシリン、プロピシリン、スルベニシリン、テモシリ
    ン、チカルシリン;o)ポリペプチド類:バシトラシン、ポリミキシンE、ポリミキシン
    B; p)キノロン類:アラトロフロキサシン、バロフロキサシン、シプロフロキサシン、
    クリナフロキサシン、ダノフロキサシン、ジフロキサシン、エノキサシン、エンロフロキ
    サシン、オフロキサシン、ガレノキサシン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、グレ
    パフロキサシン、カノトロバフロキサシン(kanotroafloxacin)、レボ
    フロキサシン、ロメフロキサシン、マルボフロキサシン、モキシフロキサシン、ナジフロ
    キサシン、ノルフロキサシン、オルビフロキサシン、オフロキサシン、ペフロキサシン、
    トロバフロキサシン、グレパフロキサシン、シタフロキサシン、スパルフロキサシン、テ
    マフロキサシン、トスフロキサシン、トロバフロキサシン;q)ストレプトゾトシン類:
    プリスチナマイシン、キヌプリスチン/ダルホプリスチン;r)スルホンアミド類:マフ
    ェニド、プロントジル、スルファセタミド、スルファメトキサゾール、スルファニルアミ
    ド、スルファサラジン、スルファフラゾール、トリメトプリム、トリメトプリム - スル
    ファメトキサゾール(コトリモキサゾール);s)ステロイド系抗菌薬:例えば、フシジ
    ン酸;t)テトラサイクリン類:ドキシサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサ
    イクリン、デメクロサイクリン、リメサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、
    ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピサイクリン、ロリテトラサイクリン
    、テトラサイクリン、グリシルサイクリン(チゲサイクリン);u)他のタイプの抗生物
    質:アンノナシン、アルスフェナミン、バクトプレノール阻害剤(バシトラシン)、DA
    DAL/AR阻害剤(サイクロセリン)、ジクチオスタチン、ディスコデルモライド、エ
    レウテロビン、エポチロン、エタンブトール、エトポシド、ファロペネム、フシジン酸、
    フラゾリドン、イソニアジド、ラウリマリド、メトロニダゾール、ムピロシン、マイコラ
    クトン、NAM合成阻害剤(ホスホマイシン)、ニトロフラントイン、パクリタキセル、
    プラテンシマイシン、ピラジナミド、キヌプリスチン/ダルホプリスチン、リファンピン
    (リファンピシン)、タゾバクタムチニダゾール、ウバリシン;
    4)抗ウイルス薬:a)侵入/融合阻害剤:アプラビロック、マラビロク、ビクリビロ
    ック、gp41(エンフビルチド)、PRO140、CD4(イバリズマブ);b)イン
    テグラーゼ阻害剤:ラルテグラビル、エルビテグラビル、グロボイドナンA;c)成熟阻
    害剤:ベビリマット、ヴィヴィコン;d)ノイラミニダーゼ阻害剤:オセルタミビル、ザ
    ナミビル、ペラミビル;e)ヌクレオシド及びヌクレオチド:アバカビル、アシクロビル
    、アデフォビル、アムドキソビル、アプリシタビン、ブリブジン、シドフォビル、クレブ
    ジン、デキセルブシタビン、ジダノシン(DDI)、エルブシタビン、エムトリシタビン
    (FTC)、エンテカビル、ファムシクロビル、フルオロウラシル(5-FU)、3’-
    フルオロ置換2’,3’-デオキシヌクレオシド類似体(3’-フルオロ-2’,3’-
    ジデオキシチミジン(FLT)及び3’-フルオロ-2’,3’-ジデオキシグアノシン
    (FLG)、ホミビルセン、ガンシクロビル、イドクスウリジン、ラミブジン(3TC)
    、L-ヌクレオシド(β-L-チミジン、β-L-2’-デオキシシチジン)、ペンシク
    ロビル、ラシビル、リバビリン、スタンピジン、スタブジンセット(d4T)、タリバビ
    リン(ビラミジン)、テルビブジン、テノホビル、トリフルリジン、バラシクロビル、バ
    ルガンシクロビル、ザルシタビン(ddC)、ジドブジン(AZT);f)非ヌクレオシ
    ド:アマンタジン、アテビリジン、カプラビリン、ジアリールピリミジン(エトラビリン
    、リルピビリン)、デラビルジン、ドコサノール、エミビリン、エファビレンツ、ホスカ
    ルネット(ホスホリルギ酸)、イミキモド、インターフェロンα、ロビリド、ロデノシン
    、メチサゾン、ネビラピン、NOV-205、ペグインターフェロンα、ポドフィロトキ
    シン、リファンピシン、リマンタジン、レシキモド(R-848)、トロマンタジン;g
    )プロテアーゼ阻害剤:アンプレナビル、アタザナビル、ボセプレビル、ダルナビル、ホ
    スアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、プレコナリル、リトナ
    ビル、サキナビル、テラプレビル(VX-950)、チプラナビル;H)抗ウイルス薬の
    他のタイプ:アブザイム、アルビドール、カラノリドA、セラゲニン、シアノビリン-N
    、DAPY、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、ホスカルネット、グリフィスシン
    、タリバビリン(ビラミジン)、ヒドロキシカルバミド、KP-1461、プレコナリル
    、ポートマントー阻害剤、リバビリン、セリシクリブ;
    5)H、11C、14C、18F、32P、35S、64Cu、68Ga、86Y、
    99Tc、111In、123I、124I、125I、131I、133Xe、177
    Lu、211At、及び213Biから選択される放射性同位元素(放射性核種);
    6)UV光、蛍光光、IR光、近IR光、視覚光のようなある種の光を吸収する能力を
    有する発色団分子;黄色素胞、赤色素胞、虹色素胞、白色素胞、黒色素胞、青色素胞、及
    び蛍光体のクラス又はサブクラスであって、前記蛍光体は、光で光を再放射する蛍光性化
    学物質、視覚的光感受性分子、発光分子、ルミネッセンス分子、ルシフェリン化合物のク
    ラスまたはサブクラス、可視光伝達分子、発光分子、ルミネセンス分子、ルシフェリン化
    合物;例えば、以下の非タンパク質有機蛍光体:キサンテン誘導体(フルオレセイン、ロ
    ーダミン、オレゴングリーン、エオシン、及びテキサスレッド);シアニン誘導体(シア
    ニン、インドカルボシアニン、オキサカルボシアニン、チアカルボシアニン、及びメロシ
    アニン);スクアレン誘導体及び環置換スクアライン(Seta、SeTau、及びSq
    uare色素を含む);ナフタレン誘導体(ダンシル及びプロダン誘導体);クマリン誘
    導体;オキサジアゾール誘導体(ピリジルオキサゾール、ニトロベンゾキサジアゾール、
    及びベンゾオキサジアゾール);アントラセン誘導体(DRAQ5、DRAQ7、及びC
    yTRAK Orangeを含むアントラキノン類);ピレン誘導体(カスケードブルー
    等);オキサジン誘導体(ナイルレッド、ナイルブルー、クレシルバイオレット、オキサ
    ジン170等)。アクリジン誘導体(プロフラビン、アクリジンオレンジ、アクリジンイ
    エロー等)。アリールメチン誘導体(オーラミン、クリスタルバイオレット、マラカイト
    グリーン)。テトラピロール誘導体(ポルフィン、フタロシアニン、ビリルビン); 以下
    の蛍光体化合物の任意の類縁体及び誘導体:CF色素(Biotium)、DRAQ及びCyT
    RAKプローブ(Bio-Status)、BODIPY(Invitrogen)、Alexa Fluor
    (Invitrogen)、DyLight Fluor(Thermo Scientific、Pierce)、Att
    o及びTrancy(Sigma Aldrich)、FluoProbes(Interchim)、Abbe
    rior色素(Abberior)、DY及びMegaStokes色素(Dyomics)、Sulf
    oCy色素(Cyandye)、HiLyte Fluor(AnaSpec)、Seta、SeTau
    及びSquare色素(SETA BioMedicals)、Quasar及びCal Flour色素
    (Biosearch Technologies)、SureLight色素(APC、RPEPerCP、フ
    ィコビリソーム)(Columbia Biosciences)、APC、APCXL、RPE、BPE(Ph
    yco-Biotech)、アロフィコシアニン(APC)、アミノクマリン、APC-Cy7共役
    体、BODIPY-FL、カスケードブルー、Cy2、Cy3、Cy3.5、Cy3B、
    Cy5、Cy5.5、Cy7、フルオレセイン、FluorX、ヒドロキシクマリン、リ
    サミンローダミンB、ルシファーイエロー、メトキシクマリン、NBD、Pacific
    Blue、Pacific Orange、PE-Cy5共役体、PE-Cy7共役体
    、PerCP、R-フィコエリトリン(PE)、Red613、Seta-555-アジ
    ド、Seta-555-DBCO、Seta-555-NHS、Seta-580-NH
    S、Seta-680-NHS、Seta-780-NHS、Seta-APC-780
    、Seta-PerCP-680、Seta-R-PE-670、SeTau380-N
    HS、SeTau405-マレイミド、SeTau405-NHS、SeTau425-
    NHS、SeTau647-NHS、テキサスレッド、TRITC、TruRed、X-
    ローダミン、7-AAD(7-アミノアクチノマイシンD、CG選択性)、アクリジンオ
    レンジ、クロモマイシンA3、CyTRAKオレンジ(Biostatus、赤色励起暗)、DA
    PI、DRAQ5、DRAQ7、エチジウムブロマイド、ヘキスト33258、ヘキスト
    33342、LDS751、ミスラマイシン、ヨウ化プロピジウム(PI)、SYTOX
    ブルー、SYTOXグリーン、SYTOXオレンジ、チアゾールオレンジ、TO-PRO
    :シアニン単量体、TOTO-1、TO-PRO-1、TOTO-3、TO-PRO-3
    、YOseta-1、YOYO-1。細胞研究のために本発明の連結体に連結させること
    ができる蛍光色素は、以下の化合物又はその誘導体から選択される:DCFH(2’7’
    ジクロロジヒドロ-フルオレセイン、酸化型)、DHR(ジヒドロローダミン123、酸
    化型、光が酸化を触媒する)、Fluo-3(AMエステル、pH>6)、Fluo-4
    (AMエステル、pH7.2)、Indo-1(AMエステル、低/高カルシウム(Ca
    2+))、SNARF(pH6/9)、アロフィコシアニン(APC)、AmCyan1
    (四量体、Clontech)、AsRed2(四量体、Clontech)、Azamiグリーン(単量
    体、MBL)、アズライト、B-フィコエリトリン(BPE)、セルリアン、CyPet、
    DsRed単量体(Clontech)、DsRed2(「RFP」、Clontech)、EBFP、E
    BFP2、ECFP、EGFP(弱二量体、Clontech)、エメラルド(弱二量体、Invitr
    ogen)、EYFP(弱二量体、Clontech)、GFP(S65A変異体)、GFP(S65
    C変異体)、GFP(S65L変異体)、GFP(S65T変異体)、GFP(Y66F
    変異体)、GFP(Y66H変異体)、GFP(Y66W変異体)、GFPuv、HcR
    ed1、J-Red、カチューシャ、Kusabira Orange(単量体、MBL)
    、mCFP、mCherry、mCitrine、Midriishi Cyan(二量
    体、MBL)、mKate(TagFP635、単量体、Evrogen)、mKeima-Red
    (単量体、MBL)、mKO、mOrange、mPlum、mRaspberry、mR
    FP1(単量体、Tsien Lab)、mStrawberry、mTFP1、mTu
    rquoise2、P3(フィコビリソーム複合体)、Peridinin Chlor
    ophyll(PerCP)、R-フィコエリトリン(RPE)、T-Sapphire
    、TagCFP(二量体、Evrogen)、TagGFP(二量体、Evrogen)、TagRFP
    (二量体、Evrogen)、TagYFP(二量体、Evrogen)、tdTomato(タンデム
    二量体)、トパーズ、TurboFP602(二量体、Evrogen)、TurboFP63
    5(二量体、Evrogen)、TurboGFP(二量体、Evrogen)、TurboRFP(二
    量体、Evrogen)、TurboYFP635(二量体、Evrogen)、ビーナス、天然型GF
    P、YPet、Zsグリーン1(四量体、Clontech)、Zsイエロー1(四量体、Clonte
    ch)。
    7)薬学的に許容される、上記の任意の薬物の塩、酸、又は誘導体。
  7. 前記「Drug」及び「Drug」は発色団であり、検出、モニタリング、又は前
    記細胞結合分子、及び/又は前記共役体と標的、特に、標的細胞との相互作用及び/又は
    機能の研究のために使用することができる、請求項2及び4に記載の式(II)及び(I
    V)の化合物。
  8. 前記「Drug」及び「Drug」は、哺乳類に投与された場合、細胞結合分子の
    半減期を延長するために使用されるポリアルキレングリコール又はポリアルキレングリコ
    ール類縁体とすることができ、ポリアルキレングリコールは、約10ダルトン~約200
    kDaの分子量を有するポリ(エチレングリコール)(PEG)、ポリ(プロピレングリ
    コール)、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドの共重合体である、請求項2及び4
    に記載の式(II)及び(IV)の化合物。
  9. 前記「Drug」及び「Drug」は、前記共役体を悪性細胞に送達するために、
    前記共役体が標的コンダクター/ディレクターとして働くことができるように、あるいは
    所望の免疫応答を調節若しくは共刺激するか、又はシグナル伝達経路を変更することもで
    きるように、細胞結合リガンド若しくは受容体、又は受容体類似体とすることができる、
    請求項2及び4に記載の式(II)及び(IV)の化合物。
  10. 前記「Drug」及び「Drug」は、好ましくはチューブリシン類、カリケアマ
    イシン類、オーリスタチン類、メイタンシノイド類、CC-1065類縁体、ダウノルビ
    シン及びドキソルビシン化合物、タキサノイド類(タキサン類)、クリプトフィシン類、
    エポチロン類、ベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)、
    トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾベンゾチ
    アジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)、カリケアマイシン類
    及びエンジイン類抗生物質、アクチノマイシン、アザセリン類、ブレオマイシン類、エピ
    ルビシン、タモキシフェン、イダルビシン、ドラスタチン類/オーリスタチン類(例えば
    、モノメチルオーリスタチンE、MMAE、MMAF、オーリスタチンPYE、オーリス
    タチンTP、オーリスタチン2-AQ、6-AQ、EB(AEB)、及びEFP(AEF
    P))、デュオカルマイシン類、チオテパ、ビンクリスチン類、ヘミアステリン類、ナズ
    マミド類(nazumamides)、ミクロギニン類(microginins)、ラ
    ジオスミン類(radiosumins)、アルテロバクチン類(alterobact
    ins)、ミクロスクレロデルミシン類(microsclerodermins)、テ
    ネラミド類(thenellamides)、エスペラミシン類(esperamici
    ns)、siRNA、核酸分解酵素、並びに/又は上記分子のいずれかの薬学的に許容さ
    れる塩、酸、又は/及びそれらの類縁体及び誘導体から選択される、請求項2及び4に記
    載の共役体化合物。
  11. 前記細胞結合剤/分子は、抗体、タンパク質、ビタミン(例えば、葉酸類)、ペプチド
    、ポリマーミセル、リポソーム、リポタンパク系薬物担体、ナノ粒子薬物担体、デンドリ
    マー、及び細胞結合リガンドで被覆された分子、又はそれらの組み合わせから選択される
    、請求項2及び3に記載の共役体化合物。
  12. 請求項2、3、及び11に記載の前記細胞結合分子/剤は、抗体、全長抗体(ポリクロ
    ーナル抗体、モノクローナル抗体、二量体、多量体、多重特異性抗体(例えば、二重特異
    性抗体));単鎖抗体、標的細胞と結合する抗体断片、モノクローナル抗体、単鎖モノク
    ローナル抗体、標的細胞と結合するモノクローナル抗体断片、キメラ抗体、標的細胞と結
    合するキメラ抗体断片、ドメイン抗体、標的細胞と結合するドメイン抗体断片、表面再構
    成型抗体、単鎖表面再構成型抗体、標的細胞と結合する表面再構成型抗体断片、ヒト化抗
    体、表面再構成型ヒト化抗体、単鎖ヒト化抗体、標的細胞と結合するヒト化抗体断片、抗
    イディオタイプ(抗Id)抗体、CDR、二量体、三量体、四量体、ミニ抗体、小分子免
    疫タンパク質(SIP)、リンホカイン、ホルモン、ビタミン、成長因子、コロニー刺激
    因子、栄養輸送分子、又は大分子量タンパク質が好ましい。
  13. 請求項2、3、及び11に記載の前記細胞結合分子/剤は、腫瘍細胞、ウイルス感染細
    胞、微生物感染細胞、寄生虫感染細胞、自己免疫疾患細胞、活性化腫瘍細胞、骨髄細胞、
    活性化T細胞、影響されているB細胞、又はメラニン細胞を標的とすることができる薬剤
    とすることができる。
  14. 請求項2、3、及び11に記載の細胞結合分子/剤は、以下のいずれかの抗原又は受容
    体に対して可能な任意の薬剤/分子でもよい:CD3、CD4、CD5、CD6、CD7
    、CD8、CD9、CD10、CD11a、CD11b、CD11c、CD12w、CD
    14、CD15、CD16、CDw17、CD18、CD19、CD20、CD21、C
    D22、CD23、CD24、CD25、CD26、CD27、CD28、CD29、C
    D30、CD31、CD32、CD33、CD34、CD35、CD36、CD37、C
    D38、CD39、CD40、CD41、CD42、CD43、CD44、CD45、C
    D46、CD47、CD48、CD49b、CD49c、CD51、CD52、CD53
    、CD54、CD55、CD56、CD58、CD59、CD61、CD62E、CD6
    2L、CD62P、CD63、CD66、CD68、CD69、CD70、CD72、C
    D74、CD79、CD79a、CD79b、CD80、CD81、CD82、CD83
    、CD86、CD87、CD88、CD89、CD90、CD91、CD95、CD96
    、CD98、CD100、CD103、CD105、CD106、CD109、CD11
    7、CD120、CD125、CD126、CD127、CD133、CD134、CD
    135、CD138、CD141、CD142、CD143、CD144、CD147、
    CD151、CD147、CD152、CD154、CD156、CD158、CD16
    3、CD166、CD168、CD174、CD180、CD184、CDw186、C
    D194、CD195、CD200、CD200a、CD200b、CD209、CD2
    21、CD227、CD235a、CD240、CD262、CD271、CD274、
    CD276(B7-H3)、CD303、CD304、CD309、CD326、 4-
    1BB、5AC、5T4(栄養芽細胞糖タンパク質、TPBG、5T4、Wnt活性化阻
    害因子1又はWAIF1)、腺癌抗原、AGS-5、AGS-22M6、アクチビン受容
    体様キナーゼ1、AFP、AKAP-4、ALK、αインテグリン、αvβ6、アミノペ
    プチダーゼN、アミロイドβ、アンドロゲン受容体、アンジオポイエチン2、アンジオポ
    イエチン3、アネキシンA1、炭疽菌トキシン防御抗原、抗トランスフェリン受容体、A
    OC3(VAP-1)、B7-H3、炭疽菌、BAFF(B-細胞活性化因子)、B-リ
    ンパ腫細胞、bcr-abl、ボンベシン、BORIS、C5、C242抗原、CA12
    5(炭水化物抗原125、MUC16)、CA-IX(又はCAIX、炭酸脱水酵素9)
    、CALLA、CanAg、イヌIL31、炭酸脱水酵素IX、心筋ミオシン、CCL1
    1(C-Cモチーフケモカイン11)、CCR4(CCケモカイン受容体4型、CD19
    4)、CCR5、CD3E(イプシロン)、CEA(癌胎児性抗原)、CEACAM3、
    CEACAM5(癌胎児性抗原)、CFD(因子D)、Ch4D5、コレシストキニン2
    (CCK2R)、CLDN18(クラウディン-18)、クランピング因子A、CRIP
    TO、FCSF1R(コロニー刺激因子1受容体、CD115)、CSF2(コロニー刺
    激因子2、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF))、CTLA4(細
    胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4)、CTAA16.88腫瘍抗原、CXCR4(C
    D184)、CXCケモカイン受容体4型、cADPリボースヒドロラーゼ、Cycli
    n B1、CYP1B1、サイトメガロウイルス、サイトメガロウイルス糖タンパク質B
    、ダビガトラン、DLL4(デルタ様リガンド4)、DPP4(ジペプチジルペプチダー
    ゼ4)、DR5(デスレセプター5)、大腸菌志賀毒素2型、ED-B、EGFL7(タ
    ンパク質7含有EGF様ドメイン)、EGFR、EGFRII、EGFRvIII、エン
    ドグリン(CD105)、エンドセリンB受容体、エンドトキシン、EpCAM(上皮細
    胞接着分子)、EphA2、エピシアリン、ERBB2(上皮成長因子受容体2)、ER
    BB3、ERG(TMPRSS2ETS融合遺伝子)、大腸菌、ETV6-AML、FA
    P(線維芽細胞活性化タンパク質α)、FCGR1、α-フェトプロテイン、フィブリン
    II、β鎖、フィブロネクチン外部ドメインB、FOLR(葉酸受容体)、葉酸受容体α
    、葉酸ヒドロラーゼ、Fos関連抗原1、RSウイルスのFタンパク質、Frizzle
    d受容体、フコシルGM1、GD2ガングリオシド、G-28(細胞表面糖脂質抗原)、
    GD3イディオタイプ、GloboH、グリピカン3、N-グリコリルノイラミン酸、G
    M3、GMCSF受容体α鎖、成長分化因子8、GP100、GPNMB(膜貫通タンパ
    ク質NMB)、GUCY2C(グアニル酸シクラーゼ2C、グアニル酸シクラーゼC(G
    C-C)、腸グアニル酸シクラーゼ、グアニル酸シクラーゼ-C受容体、熱安定性エンテ
    ロトキシン受容体(hSTAR))、熱ショックタンパク質、血球凝集素、B型肝炎表面
    抗原、B型肝炎ウイルス、HER1(ヒト上皮成長因子受容体1)、HER2、HER2
    /neu、HER3(ERBB-3)、IgG4、HGF/SF(幹細胞増殖因子/細胞
    分散因子)、HHGFR、HIV-1、ヒストン複合体、HLA-DA(ヒト白血球抗原
    )、HLA-DR10、HLA-DRB、HMWMAA、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、H
    NGF、ヒト細胞散乱因子受容体キナーゼ、HPV E6/E7、Hsp90、hTER
    T、ICAM-1(細胞間接着分子1)、イディオタイプ、IGF1R(IGF-1、イ
    ンスリン様増殖因子1受容体)、IGHE、IFN-γ、インフルエンザ赤血球凝集素、
    IgE、IgE Fc領域、IGHE、IL-1、IL-2受容体(インターロイキン2
    受容体)、IL-4、IL-5、IL-6、IL-6R(インターロイキン6受容体)、
    IL-9、IL-10、L-12、IL-13、IL-17、IL-17A、IL-20
    、IL-22、IL-23、IL-31RA、ILGF2(インスリン様増殖因子2)、
    インテグリン(α4、αIIIbβ、αvβ3、αβ、α5β1、α6β4、α7
    β7、αIIβ3、α5β5、αvβ5)、インターフェロンγ誘導タンパク質、ITA
    GA2、ITGB2、KIR2D、LCK、Le、レグマイン、ルイス-Y抗原、LFA
    -1(リンパ球機能関連抗原1、CD11a)、LHRH、LINGO-1、リポタイコ
    酸、LIV1A、LMP2、LTA、MAD-CT-1、MAD-CT-2、MAGE-
    1、MAGE-2、MAGE-3、MAGEA1、MAGEA3、MAGEA4、MAR
    T1、MCP-1、MIF(マクロファージ遊走阻止因子又はグリコシル化阻害因子(G
    IF))、MS4A1(膜貫通4ドメインサブファミリーAメンバー1)、MSLN(メ
    ソテリン)、MUC1(ムチン1、細胞表面関連(MUC1)又はPolymorphi
    c epithelial mucin(PEM))、MUC1-KLH、MUC16(
    CA125)、MCP1(単球走化性タンパク質1)、MelanA/MART1、ML
    -IAP、MPG、MS4A1(膜貫通型4ドメインサブファミリーA)、MYCN、ミ
    エリン関連糖タンパク質、ミオスタチン、NA17、NARP-1、NCA-90(顆粒
    球抗原)、Nectin-4(ASG-22ME)、NGF、神経アポトーシス制御プロ
    テイナーゼ1、NOGO-A、Notch受容体、ヌクレオリン、Neu癌遺伝子産物、
    NY-BR-1、NY-ESO-1、OX-40、OxLDL(酸化低密度リポタンパク
    質)、OY-TES1、P21、p53非変異体、P97、Page4、PAP、、抗(
    N-グリコリルノイラミン酸)のパラトープ、PAX3、PAX5、PCSK9、PDC
    D1(PD-1、プログラムされた細胞死タンパク質1、CD279)、PDGF-Rα
    、(血小板由来成長因子受容体α)、PDGFR-β、PDL-1、PLAC1、PLA
    P様精巣アルカリホスファターゼ、血小板由来成長因子受容体β、リン酸ナトリウム共輸
    送体、PMEL17、ポリシアル酸、プロテイナーゼ3(PR1)、前立腺癌、PS(ホ
    スファチジルセリン)、前立腺癌細胞、緑膿菌、PSMA、PSA、PSCA、狂犬病ウ
    イルス糖タンパク質、RHD(Rhポリペプチド1(RhPI)、CD240)、アカゲ
    ザル因子(Rhesus factor)、RANKL、PhoC,Ras変異体、RG
    55、ROBO4、RSウイルス、RON、肉腫転移ブレイクポイント、SART3、ス
    クレロスチン、SLAMF7(SLAMファミリーメンバー7)、セレクチンP、SDC
    1(シンデカン1)、sLe(a)、ソマトメジンC、SIP(スフィンゴシン-1-ホ
    スフェート)、ソマトスタチン、精子タンパク質17、SSX2、STEAP1(前立腺
    1の6回膜貫通上皮抗原)、STEAP2、STn、TAG-22(腫瘍関連糖タンパク
    質72)、サバイビン、T細胞受容体、T細胞膜貫通タンパク質、TEM1(腫瘍上皮マ
    ーカー1)、TENB2、テナスシンC(TN-C)、TGF-α、TGF-β(トラン
    スフォーミング増殖因子β)、TGF-β1、TGF-β2(トランスフォーミング増殖
    因子β2)、Tie(CD202b)、Tie2、TIM-1(CDX-014)、TN
    、TNF、TNF-α、TNFRSF8、TNFRSF10B(腫瘍壊死因子受容体スー
    パーファミリーメンバー10B)、TNFRSF13B(腫瘍壊死因子受容体スーパーフ
    ァミリーメンバー13B)、TPBG(栄養膜糖タンパク質)、TRAIL-R1(腫瘍
    壊死アポトーシス誘導リガンド受容体1)、TRAILR2(細胞死受容体5(DR5)
    )、主要関連カルシウムシグナルトランスデューサー2、MUC1の腫瘍特異的グリコシ
    ル化、TWEAK受容体、TYRP1(糖タンパク質75)、TRP-2、チロシナーゼ
    、VCAM-1(CD106)、VEGF、VEGF-A、VEGF-2(CD309)
    、VEGFR-1、VEGFR2、又はビメンチン、WT1、XAGE1、又は任意のイ
    ンスリン成長因子受容体を発現する細胞、又は任意の上皮増殖因子受容体。
  15. 請求項13に記載の腫瘍細胞は、リンパ腫細胞、骨髄腫細胞、腎細胞、乳癌細胞、前立
    腺癌細胞、卵巣癌細胞、大腸癌細胞、胃癌細胞、扁平上皮癌細胞、小細胞肺癌細胞、非小
    細胞肺癌細胞、精巣癌細胞、又は無秩序に成長及び分裂し、癌を引き起こすペースを促進
    する任意の細胞から選択される。
  16. 請求項1、2、3、及び/又は4に記載の連結体成分R及び/又はRは、6-マレ
    イミドカプロイル(MC)、マレイミドプロパノイル(MP)、バリン-シトルリン(v
    al-cit)、アラニン-フェニルアラニン(ala-phe)、リジン-フェニルア
    ラニン(lys-phe)、p-アミノベンジルオキシカルボニル(PAB)、4-チオ
    -ペンタン酸エステル(SPP)、4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-
    カルボン酸エステル(MCC)、4-チオ-酪酸エステル(SPDB)、マレイミドエチ
    ル(ME)、4-チオ-2-ヒドロキシスルホニル-酪酸エステル(2-sulfo-S
    PDB)、ピリジニル-ジチオール(PySS)、アルコキシアミノ(AOA)、エチレ
    ンオキシ(EO)、4-メチル-4-ジチオエステル-ペンタン酸(MPDP)、アジド
    (N)、アルキニル、ジチオ、ペプチド、及び/又は(4-アセチル)アミノ安息香酸
    (SIAB)の連結体成分の一種又は二種以上にて構成されてもよい。
  17. 「Drug」及び「Drug」がチューブリシン(Tubulysin)類縁体で
    あり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のT01、T02、T03、T
    04、T05、T06、及びT07の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:

    Figure 2023159139000129
    Figure 2023159139000130
    式中:
    mAbは抗体であり;
    及びZ’は独立して、H、OP(O)(OM)(OM)、OCHOP(O
    )(OM)(OM)、OSO、R、又はO-配糖体(グルコシド, ガラクト
    シド、マンノシド、グルクロノシド、アロシド、フルクトシド)、NH-配糖体、S-配
    糖体若しくはCH-配糖体であり;
    及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NH、NRであり;
    nは1~30であり;
    Figure 2023159139000131

    、X、R、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じであ
    る。
  18. 「Drug」及び「Drug」がカリケアマイシン(Calicheamicin
    )類縁体であり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のC01の構造であ
    る、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2023159139000132

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    Figure 2023159139000133

    、X、R、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じであ
    る。
  19. 「Drug」及び「Drug」がメイタンシノイド(Maytansinoid)
    類縁体であり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のM01の構造である
    、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2023159139000134

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    Figure 2023159139000135

    、X、R、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じであ
    る。
  20. 「Drug」及び「Drug」がタキサン(Taxane)類縁体であり、前記式
    (II)の共役体化合物が好ましくは、以下のTx01、Tx02、及びTx03の構造
    である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2023159139000136

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    Figure 2023159139000137

    、X、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じである。
  21. 「Drug」及び「Drug」がCC-1065類縁体及び/又はデュオカルマイ
    シン(duocarmycin)類縁体であり、前記式(II)の共役体化合物が好まし
    くは、以下のCC01、CC02、及びCC03の構造である、請求項2に記載の共役体
    化合物:
    Figure 2023159139000138

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    及びZ4’は独立して、H、PO(O)(OM)(OM)、CHPO(O)
    (OM)(OM)、SO、CHN(CHCHNC(O)-、O(C
    CHNC(O)-、R、又は配糖体であり;
    及びX3’は独立して、O、NH、NHC(O)、OC(O)、-C(O)O、若
    しくはRであるか、又は存在しない;
    Figure 2023159139000139

    、X、R、R、M、及びMは、請求項1及び2で定義されているものと同
    じである。
  22. 「Drug」及び「Drug」がダウノルビシン又はドキソルビシン類縁体であり
    、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のDa01、Da02、Da03、
    及びDa04の構造である、請求項2に記載の共役体化合物:
    Figure 2023159139000140

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    及びX3’は独立して、H、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C(O
    )、R、又はOC(O)であり
    Figure 2023159139000141

    、X、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じである。
  23. 「Drug」及び「Drug」がオーリスタチン及びドラスタチン(dolast
    atin)類縁体であり、前記式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のAu01
    、Au02、Au03、Au04、及びAu05の構造である、請求項2に記載の共役体
    化合物:
    Figure 2023159139000142

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    及びX3’は独立して、CH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C
    (O)、若しくはOC(O)Rであるか、又は存在せず;
    及びX4’は独立して、CH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、
    、NHR、NR、C(O)R、又はC(O)Oであり;
    及びZ3’は独立して、H、R、OP(O)(OM)(OM)、NHR
    OCHOP(O)(OM)(OM)、OSO、又はO-配糖体(グルコシド
    , ガラクトシド、マンノシド、グルクロノシド、アロシド、フルクトシド)、NH-配糖
    体、S-配糖体若しくはCH-配糖体であり;
    及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NH、NRであり;
    Figure 2023159139000143

    、X、R、R、及びRは、請求項1及びで定義されているものと同じである
  24. 「Drug」及び「Drug」がベンゾジアゼピン二量体類縁体であり、前記式(
    II)の共役体化合物が好ましくは、以下のPB01、PB02、PB03、PB04、
    PB05、PB06、PB07、PB08、PB09、PB10、及びPB11の構造で
    ある、請求項2に記載の共役体化合物:

    Figure 2023159139000144
    Figure 2023159139000145
    Figure 2023159139000146
    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    及びX3’は独立して、CH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C
    (O)、OC(O)、OC(O)(NR)、R、NHR、NR、C(O)R
    若しくはC(O)Oであるか、又は存在せず;
    及びX4’は独立して、CH、C(O)、C(O)NH、C(O)N(R)、
    、NHR、NR、C(O)R、又はC(O)Oであり;
    及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NH、NRであり;
    Figure 2023159139000147

    、X、R、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じであ
    り、加えて、R及び/又はRは存在しなくてもよい。
  25. 前記「Drug」及び「Drug」が好ましくは、チューブリシン類、メイタンシ
    ノイド類、タキサノイド類(タキサン類)、CC-1065類縁体、ダウノルビシン及び
    ドキソルビシン化合物、ベンゾジアゼピン二量体(例えば、ピロロベンゾジアゼピン(P
    BD)、トマイマイシン、アントラマイシン、インドリノベンゾジアゼピン類、イミダゾ
    ベンゾチアジアゼピン、又はオキサゾリジノベンゾジアゼピン類の二量体)、カリケアマ
    イシン類及びエンジイン類抗生物質、アクチノマイシン、アザセリン類、ブレオマイシン
    類、エピルビシン、タモキシフェン、イダルビシン、ドラスタチン類、オーリスタチン類
    (例えば、モノメチルオーリスタチンE、MMAE、MMAF、オーリスタチンPYE、
    オーリスタチンTP、オーリスタチン2-AQ、6-AQ、EB(AEB)、及びEFP
    (AEFP))、デュオカルマイシン類、チオテパ、ビンクリスチン類、ヘミアステリン
    類、ナズマミド類(nazumamides)、ミクロギニン類(microginin
    s)、ラジオスミン類(radiosumins)、アルテロバクチン類(altero
    bactins)、ミクロスクレロデルミシン類(microsclerodermin
    s)、テオネラミド類(theonellamides)、エスペラミシン類(espe
    ramicins)、PNU-159682、並びにそれらの類縁体及び誘導体のいずれ
    かの組み合わせから選択される2つの異なる細胞毒性剤である、請求項2に記載の共役体
    化合物であり、
    架橋連結体を介した2以上の異なる細胞毒性剤を含む共役体のより好ましい構造は、以
    下のZ01、Z02、Z03、Z04、Z05、Z06、Z07、Z08、Z09、Z1
    0、Z11、Z12、Z13、Z14、Z15、Z16、Z17、及びZ18の構造であ
    る:

    Figure 2023159139000148
    Figure 2023159139000149
    Figure 2023159139000150
    Figure 2023159139000151
    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    及びX3’は独立して、CH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C
    (O)、OC(O)、OC(O)(NR)、R、NHR、NR、若しくはC(O
    )Rであるか、又は存在せず;
    及びX4’は独立して、H、CH、OH、O、C(O)、C(O)NH、C(O
    )N(R)、R、NHR、NR、C(O)R、又はC(O)Oであり;
    及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NH、NRであり;
    Figure 2023159139000152

    、X、R、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じであ
    り、加えて、R及び/又はRは存在しなくてもよい。
  26. 「Drug」及び「Drug」がポリアルキレングリコール類縁体であり、前記式
    (II)の共役体化合物が好ましくは、以下のPg01の構造である、請求項2に記載の
    共役体化合物:
    Figure 2023159139000153

    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    R’及びR’’は独立してH又はCHであり;
    及びmは独立して1~5000であり;
    Figure 2023159139000154

    、X、R、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じであ
    り、RはOH、H、又は請求項1で定義されているR若しくはRである。
  27. 「Drug」及び「Drug」が細胞結合リガンド又は受容体類縁体であり、前記
    式(II)の共役体化合物が好ましくは、以下のLB01(PMSAリガンド共役体)、
    LB02(葉酸受容体共役体)、LB03(ソマトスタチン受容体共役体)、LB04(
    オクトレオチド、ソマトスタチン類縁体受容体共役体)、LB05(ランレオチド、ソマ
    トスタチン類縁体受容体共役体)、LB06(CAIX受容体共役体)、LB07(CA
    IX受容体共役体)、LB08(黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)リガンド
    及びGnRH共役体)、LB09(黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)及びG
    nRHリガンド共役体)、LB10(GnRHアンタゴニスト、アバレリックス共役体)
    、LB11(コバラミン、VB12類縁体共役体)、LB12(ガストリン放出ペプチド
    受容体(GRPr)、MBA共役体)、LB13(αβインテグリン受容体、環状R
    GDペンタペプチド共役体)、LB14(VEGF受容体共役体のヘテロ二価ペプチドリ
    ガンド)、LB15(ニューロメジンB共役体)、LB16(Gタンパク質共役受容体、
    ボンベシン共役体)、及びLB17(Toll様受容体、TLR共役体)の構造である
    、請求項2に記載の共役体化合物:

    Figure 2023159139000155
    Figure 2023159139000156
    Figure 2023159139000157
    Figure 2023159139000158
    Figure 2023159139000159
    式中:
    mAbは抗体であり;
    nは1~30であり;
    及びX’は独立して、CH、O、NH、NHC(O)、NHC(O)NH、C
    (O)、OC(O)、OC(O)(NR)、R、NHR、NR、若しくはC(O
    )Rであるか、又は存在せず;
    及びX’は独立して、H、CH、OH、O、C(O)、C(O)NH、C(O
    )N(R)、R、NHR、NR、C(O)R、又はC(O)Oであり;
    及びMは独立してH、Na、K、Ca、Mg、NH、NRであり;
    及びmは独立して0~5000であり;
    Figure 2023159139000160

    、X、R、R、及びRは、請求項1及び2で定義されているものと同じであ
    り、加えて、R及び/又はRは存在しなくてもよい。
  28. 治療有効量の請求項2、17、18、19、20、21、22、23、24、25、2
    6、及び/又は27に記載の共役体化合物、並びに薬学的に許容される塩類、担体、希釈
    剤、若しくは賦形剤、又はこれらの組み合わせを含む、癌、自己免疫性疾患、又は感染疾
    患を治療又は予防するための医薬組成物。
  29. インビトロ(in vitro)、インビボ(in vivo)、又はエクスビボ(e
    x vivo)で細胞殺傷活性を有する、請求項2、17、18、19、20、21、2
    2、23、24、25、26、及び/又は27に記載の共役体。
  30. 前記連結体成分R及び/又はRの内部に、1~20単位の天然又は非天然のアミノ
    酸のペプチド、p-アミノベンジル単位、6-マレイミドカプロイル単位、ジスルフィド
    単位、チオエーテル単位、ヒドラゾン単位、トリアゾール単位、又はアルコキシム単位の
    いずれかを含むことができる、請求項2、17、18、19、20、21、22、23、
    24、25、26、及び/又は27に記載の共役体。
  31. 前記連結体成分R及び/又はRがプロテアーゼにより開裂可能である、請求項2、
    17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、及び/又は27に記載
    の共役体。
  32. 治療有効量の請求項2、17、18、19、20、21、22、23、24、25、2
    6、27、及び/又は28に記載の共役体を含み、化学療法薬、放射性療法、免疫治療薬
    、自己免疫性疾患薬、抗感染症薬、又は他の共役体等の他の治療剤と共に投与される、相
    乗的に癌、自己免疫性疾患、又は感染疾患に有効な治療又は予防するための医薬組成物。
  33. 請求項32に記載の相乗剤は、以下の薬剤の1種又は数種から選択されることが好まし
    い:アバタセプト(Orencia)、酢酸アビラテロン(Zytiga(登録商標))、アセトアミ
    ノフェン/ヒドロコドン、アダリムマブ、アファチニブ ジマレエート(Gilotrif(登録
    商標))、アレムツズマブ(Campath(登録商標))、アリトレチオニン(Panretin(登
    録商標))、アド-トラスツズマブエム(Kadcyla(商標))、アンフェタミン混合塩(
    アンフェタミン/デキストロアンフェタミン、又はadderall XR)、アナストロゾール(A
    rimidex(登録商標))、アリピプラゾール、アタザナビル、アテゾリズマブ(MPDL3280A
    )、アトルバスタチン、アキシチニブ(Inlyta(登録商標))、ベリノスタット(Beleod
    aq(商標))、ベバシズマブ (Avastin(登録商標))、カバジタキセル(Jevtana(登
    録商標))、カボザチニブ(Cometriq(商標))、ベキサロテン(Targretin(登録商標
    ))、ブリナツモマブ(Blincyto(商標))、ボルテゾミブ (Velcade(登録商標))、
    ボスチニブ(Bosulif(登録商標))、ブレンツキマブ ベドチン(Adcetris(登録商標
    ))、ブデソニド、ブデソニド/ホルモテロール、ブプレノルフィン、カペシタビン、カ
    ルフィルゾミブ(Kyprolis(登録商標))、セレコキシブ、セリチニブ(LDK378/Zykadia
    )、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、シクロスポリン、シナカルセット、クリゾ
    チニブ (Xalkori(登録商標))、ダビガトラン、ダブラフェニブ(Tafinlar(登録商標
    ))、ダルベポエチンα、ダルナビル、メシル酸イマチニブ(Gleevec(登録商標))、
    ダサチニブ (Sprycel(登録商標))、デニロイキン ジフチトクス(Ontak(登録商標
    ))、デノスマブ(Xgeva(登録商標))、デパコテ(Depakote)、デキスランソプラゾ
    ール、デキスメチルフェニデート、ジヌツキシマブ(Unituxin(商標))、ドキシサイク
    リン、デュロキセチン、エムトリシタビン/リルピビリン/フマル酸テノホビルジソプロ
    キシル、エムトリシタビン/テノホビル/エファビレンツ、エノキサパリン、エンザルタ
    ミド(Xtandi(登録商標))、エポエチンα、エルロチニブ(Tarceva(登録商標))、
    エソメプラゾール、エスゾピクロン、エタネルセプト、エベロリムス(Afinitor(登録商
    標))、エキセメスタン(Aromasin(登録商標))、エベロリムス(Afinitor(登録商標
    ))、エゼチミブ、エゼチミブ/シンバスタチン、フェノフィブラート、フィルグラスチ
    ム、フィンゴリモド、プロピオン酸フルチカゾン、フルチカゾン/サルメテロール、フル
    ベストラント(Faslodex(登録商標))、ゲフィチニブ(Iressa(登録商標))、グラチ
    ラマー、酢酸ゴセレリン(Zoladex)、イマチニブ (Gleevec)、イブリツモマブチウキ
    セタン(Zevalin(登録商標))、イブルチニブ(Imbruvica(商標))、イデラリシブ(
    Zydelig(登録商標))、インフリキシマブ、インスリン アスパルト、インスリンデテ
    ミル、インスリングラルギン、インスリンリスプロ、インターフェロンβ1a、インター
    フェロンβ1b、ラパチニブ(Tykerb(登録商標))、イピリムマブ (Yervoy(登録商
    標))、臭化イプラトロピウム/サルブタモール、酢酸ランレオチド(Somatuline(登録
    商標)デポ)、レナリオミド(Revlimid (登録商標))、メシル酸レンバチニブ(Lenvi
    ma(商標))、レトロゾール(Femara(登録商標))、レボチロキシン、レボチロキシン
    、リドカイン、リネゾリド、リラグルチド、リスデキサムフェタミン、MEDI4736
    (AstraZeneca, Celgene)、メマンチン、メチルフェニデート、メトプロロール、モダフ
    ィニル、モメタゾン、ニロチニブ(Tasigna(登録商標))、ニボルマブ(Opdivo(登録
    商標))、オファツムマブ(Arzerra(登録商標))、オビヌツズマブ(Gazyva(商標)
    )、オラパリブ(Lynparza(商標))、オルメサルタン、オルメサルタン/ヒドロクロロ
    チアジド、オマリズマブ、ω3脂肪酸エチルエステル、オセルタミビル、オキシコドン、
    パルボシクリブ(Ibrance(登録商標))、パリビズマブ、パニツムマブ(Vectibix(登
    録商標))、パノビノスタット(Farydak(登録商標))、パゾパニブ(Votrient(登録
    商標))、ペムブロリズマブ(Keytruda(登録商標))、ペメトレキセド(Alimta)、ペ
    ルツズマブ(Perjeta(商標))、肺炎球菌共役ワクチン、ポマリドミド(Pomalyst(登
    録商標))、プレガバリン、クエチアピン、ラベプラゾール、ラジウム223塩化物(Xo
    figo (登録商標))、ラロキシフェン、ラルテグラビル、ラムシルマブ(Cyramza(登録
    商標))、ラニビズマブ、レゴラフェニブ(Stivarga(登録商標))、リツキシマブ(Ri
    tuxan(登録商標))、リバロキサバン、ロミデプシン(Istodax(登録商標))、ロスバ
    スタチン、ルキソリチニブ(Jakafi(商標))、サルブタモール、セベラマー、シルデナ
    フィル、シルツキシマブ(Sylvant(商標))、シタグリプチン、シタグリプチン/メト
    ホルミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ(Nexavar(登録商標))、スニチニブ(Suten
    t(登録商標))、タダラフィル、タモキシフェン、テラプレビル、テムシロリムス(Tor
    isel(登録商標))、テノホビル/エムトリシタビン、テストステロンゲル、サリドマイ
    ド(Immunoprin、Talidex)、チオトロピウムブロマイド、トレミフェン(Fareston(登
    録商標))、trametinib(Mekinist(登録商標))、トラスツズマブ、トレチノイン(ベ
    サノイド(登録商標))、ウステキヌマブ、バルサルタン、バンデタニブ(Caprelsa(登
    録商標))、ベムラフェニブ(Zelboraf(登録商標))、ボリノスタット(Zolinza(登
    録商標))、ジバフリベルセプト(Zaltrap(登録商標))、及びゾスタバックス、並び
    にこれらの類縁体、誘導体、薬学的に許容される塩、これらのための担体、希釈剤若しく
    は賦形剤、又はこれらの組み合わせ。
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