JP2020059546A - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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慎平 小松
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Abstract

【課題】複数の吸収性物品が収容された吸収性物品包装体において、吸収性物品を1個ずつ取り出しやすくする。【解決手段】複数の吸収性物品(20)と袋部材(30)とシール部材(40)とを有する吸収性物品包装体(10)であって、シール部材(40)は接着部(140)を有し、シール部材(40)を袋部材(30)から分離することにより開口部(31)が形成され、吸収性物品(20)は、吸収性本体(21)と、包装材(22)とを備え、吸収性物品(20)の縦方向が袋部材(30)の上下方向に沿うように収容されており、開口部(32)の幅(W32)の最大値は、吸収性本体(20)の幅(W20)の最大値よりも大きく、開口部(32)の幅(W32)の最大値は、包装材(22)の幅(W22)の最大値よりも小さく、接着部(140)の幅(W140)の最大値は、吸収性本体(21)の幅(W21)の最大値よりも大きい。【選択図】図6

Description

本発明は、吸収性物品包装体に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品が複数内包されている吸収性物品包装体として、特許文献1には、ナプキンを取り出すための開口部と、開口部を覆うように設けられたラベルシールとを有し、ラベルシールによって開口部を再封止できる包装体が開示されている。
中国実用新案公告第2481312号明細書
吸収性物品包装体が開封されて開口部が形成されると、該開口部から内部に収容されている吸収性物品(ナプキン)を取り出すことが可能となるが、このとき、開口部の幅が狭すぎると、吸収性物品を取り出す際に開口部に引っ掛かってしまい取り出しにくくなる場合がある。一方、開口部の幅が広すぎると、吸収性物品を1個だけ取り出そうとする際に複数の吸収性物品がまとめて飛び出してしまったり、該吸収性物品包装体が倒れた際に吸収性物品が自然に飛び出してしまったりするおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数の吸収性物品が収容された吸収性物品包装体において、吸収性物品を1個ずつ取り出しやすくすることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、複数の吸収性物品と、前記複数の吸収性物品を収容する袋部材と、少なくとも一部分が前記袋部材から分離可能に設けられたシール部材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記袋部材は、開口部を規定する開口規定部を有し、前記シール部材は接着部を有し、前記開口規定部を覆うように前記袋部材に接着されており、前記シール部材の前記一部分を、前記上下方向に沿って前記袋部材から分離することにより前記開口規定部が破断されて前記開口部が形成されるように構成されており、前記吸収性物品は、吸収性本体と、前記吸収性本体を包装する包装材とを備え、互いに交差する縦方向と横方向とを有しており、前記吸収性物品の前記縦方向が、前記袋部材の前記上下方向に沿うように、前記吸収性物品が前記袋部材に収容されており、前記吸収性物品を前記袋部材から取り出した状態において、前記包装材の前記横方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きく、前記開口部の前記左右方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きく、前記開口部の前記左右方向における幅の最大値は、前記包装材の前記横方向における幅の最大値よりも小さく、前記接着部の前記左右方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品包装体である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、複数の吸収性物品が収容された吸収性物品包装体において、吸収性物品を1個ずつ取り出しやすくすることができる。
吸収性物品包装体10の概略斜視図である。 吸収性物品包装体10を開封した状態の図である。 図3A及び図3Bは、吸収性物品20を示す平面図である。 図1の吸収性物品包装体10について、シール部材40を透視した状態について表す概略斜視図である。 シール部材40を示す平面図である。 図6Aは、開封された袋部材30に複数のナプキン20が収容されている状態を前後方向の前側から見た図である。図6Bは、図6AのA−A断面を表す図である。 図7A及び図7Bは袋部材30の構造について説明する概略斜視図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、複数の吸収性物品と、前記複数の吸収性物品を収容する袋部材と、少なくとも一部分が前記袋部材から分離可能に設けられたシール部材と、を有する吸収性物品包装体であって、前記袋部材は、開口部を規定する開口規定部を有し、前記シール部材は接着部を有し、前記開口規定部を覆うように前記袋部材に接着されており、前記シール部材の前記一部分を、前記上下方向に沿って前記袋部材から分離することにより前記開口規定部が破断されて前記開口部が形成されるように構成されており、前記吸収性物品は、吸収性本体と、前記吸収性本体を包装する包装材とを備え、互いに交差する縦方向と横方向とを有しており、前記吸収性物品の前記縦方向が、前記袋部材の前記上下方向に沿うように、前記吸収性物品が前記袋部材に収容されており、前記吸収性物品を前記袋部材から取り出した状態において、前記包装材の前記横方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きく、前記開口部の前記左右方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きく、前記開口部の前記左右方向における幅の最大値は、前記包装材の前記横方向における幅の最大値よりも小さく、前記接着部の前記左右方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品包装体である。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材から吸収性物品を取り出す際に、包装材の横方向の両端部が開口部の左右方向の両側の領域に引っ掛かるため、吸収性本体が自然に飛び出してしまうことが抑制される。一方、包装材は開口部の幅よりも狭くなるように変形可能であるため、使用者が強く引っ張ることによって開口部から容易に取り出すことが可能である。また、剛性の高いシール部材が接着部を介して袋部材の開口部に接着されていることにより、開口部の幅が狭くなることが抑制される。これにより、使用者が吸収性物品を1個ずつ取り出しやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記袋部材に接着された前記シール部材のうち、前記開口規定部よりも前記左右方向の外側に、前記接着部が設けられている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、吸収性物品包装体を開封した際に、シール部材のうち開口規定部よりも左右方向の外側の領域に接着部の一部が露出した状態となる。そして、使用者は、シール部材を押さえている指を露出した接着部に付着させることで、シール部材が滑りにくくなり、シール部材が引き剥がされた状態を維持しやすくなる。これにより、吸収性物品を安定して取り出しやすくすることができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記接着部の前記左右方向における幅は、前記開口規定部の前記左右方向における幅の最大値よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、剛性の高いシール部材が接着部を介して開口部の左右方向における全領域を覆うように接着され、開口部の左右方向における幅が狭くなってしまうことを抑制しやすくなる。また、一度開封した吸収性物品包装体を再封止する際に、シール部材によって開口部の全体が覆われやすくなり、吸収性物品包装体を密封しやすくなる。これにより、吸収性物品を取り出しやすくしつつ、内部に収容された吸収性物品の衛生を保ちやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体の上面となる部分の一部、及び、前記吸収性物品包装体の前面となる部分の一部を覆うように、前記シール部材が配置されている、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材の上面から前面に亘って開口部を広く設けることで、吸収性物品を取り出しやすくすることが可能となり、また、開口部の全体をシール部材が覆うことにより、吸収性物品包装体の開封及び再封止をしっかりと行うことができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記シール部材を前記袋部材から分離する際に、前記シール部材が引っ張られる方向である引っ張り方向を有し、前記シール部材に設けられた前記接着部のうち、前記引っ張り方向において、上流側の端から所定の幅を有する領域における単位面積当たりの接着力は、前記引っ張り方向において、下流側の端から前記所定の幅を有する領域における単位面積当たりの接着力よりも弱い、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、シール部材を引き剥がす際の終端となる部分における接着力が強いことにより、袋部材からシール部材が離脱しにくくなる。一方、開封時においてシール部材の自由端となる部分における接着力が弱いことにより、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際に吸収性物品が当該自由端部に接触したとしても、貼り付いてしまうことを抑制できる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体の前面に形成された前記開口部の前記上下方向における長さは、前記吸収性物品の前記縦方向における長さの1/2よりも小さい、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材に収容された状態において、吸収性物品が開口部の前面側から露出している割合を小さくすることができる。したがって、吸収性物品が袋部材の前面側に自然に飛び出してしまうことを抑制しやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記袋部材は、前記左右方向の両側の面のうち前記上下方向における上端側の領域の一部が、前記左右方向の内側に折り込まれた一対の折り込み部を有し、一対の前記折り込み部の前記左右方向における間隔は、前記吸収性本体の前記横方向における長さの1/4よりも大きい、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、吸収性物品を上側に移動させようとすると、吸収性本体の横方向における少なくとも一部が折り込み部に引っ掛かりやすく、上側への移動が制限される。これにより、袋部材に収容された吸収性物品が開口部から上方側に自然に飛び出してしまうことを抑制することができる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記袋部材は、前記左右方向の両側の面のうち前記上下方向における下端側の領域の一部が、前記左右方向の内側に折り込まれた一対の前記折り込み部を有している、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、袋部材の上面及び下面の各々が折り込み部によって補強され、袋部材は略直方体の形状を維持しやすくなる。したがって、内部に収容されている吸収性物品の個数が少ない場合でも、袋部材が自立可能となり、使用者は、自立した袋部材の上側(及び前側)に設けられた開口部から吸収性物品を取り出しやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品包装体の上面となる部分の少なくとも一部に前記開口部を有し、前記袋部材の前記上下方向における下端に、前記吸収性物品の前記縦方向における下端が当接した状態で、前記吸収性物品の前記縦方向における上端が、前記開口部から視認可能である、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、使用者は、吸収性物品包装体の外側から、内部に収容されている吸収性物品を一見して認識することができる。したがって、袋部材から吸収性物品を取り出す際に、吸収性物品を掴みやすくなり、また、内部に収容されている吸収性物品の個数を確認しやすくなる。
かかる吸収性物品包装体であって、前記上下方向及び前記左右方向と交差する前後方向を有し、前記袋部材の内部に、複数の前記吸収性物品が前記前後方向に沿って並んで収容されており、前記前後方向に隣り合う2つの前記吸収性物品の包装シートは、各々異なるデザインを有している、ことが望ましい。
このような吸収性物品包装体によれば、開口部から視認可能な吸収性物品(包装材)の上端部に設けられた図柄等のデザインが、各々の吸収性物品毎に異なることにより、袋部材に収容されている複数の吸収性物品の各々について識別しやすくなり、吸収性物品を個別に取り出しやすくすることができる。
===実施形態===
<吸収性物品包装体10の基本構成>
図1は、吸収性物品包装体10の概略斜視図であり、図2は、吸収性物品包装体10を開封した状態の図である。図3A及び図3Bは、本実施形態に係る吸収性物品20を示す平面図である。図4は、図1の吸収性物品包装体10について、シール部材40を透視した状態について表す概略斜視図である。図5はシール部材40を示す平面図である。
吸収性物品包装体10は、図1及び図2に示すように、複数の吸収性物品20と、複数の吸収性物品20を収容するための袋部材30と、シール部材40とを有している。また、吸収性物品包装体10は、互いに交差する上下方向、前後方向及び左右方向を有する。上下方向において、吸収性物品20を取り出す側を「上」とし、その反対側が「下」である。前後方向においても、吸収性物品20を取り出す側を「前」とし、その反対側を「後」とする。
本実施形態に係る吸収性物品20として生理用ナプキン(以下「ナプキン20」とも言う)を例に挙げて説明するが、吸収性物品20には、生理用ナプキンに限らず、パンティーライナー、又は軽失禁用パッド等も含まれる。
ナプキン20は、吸収性本体21が、包装材である包装シート22によって包装された個包装体である。図3Aでは、ナプキン20を展開した状態を表し、図3Bでは、ナプキン20を図3Aの展開状態から折り畳んだ製品状態(個包装状態)について表している。ナプキン20は、縦方向と横方向とを有しており、図3Aの展開状態において、吸収性本体21と包装シート(包装材)22とが厚さ方向に重ねられている。なお、包装シート22の材料としては、例えば、プラスチックフィルム、ナイロンフィルム等の各種フィルムや、不織布、不織布をラミネート加工したフィルム等の変形自在なシート部材が用いられる。
図3Aに示される展開状態から縦方向における所定位置F1及びF2にて、包装シート22が外側となるように、吸収性本体21及び包装シート22が縦方向に3つ折りに折り畳まれる。そして、ナプキン20の横方向の両端部に、包装シート22の対向する面同士を縦方向に沿って接合させたサイドシール部23が形成され、ナプキン20の開封口はリードテープ24で留められる。これにより、ナプキン20は図3Bに示されるような個包装体の状態となる。本明細書中では、図3Bの製品状態のナプキン20のうち、リードテープ24が設けられている面を裏側とし、リードテープ24が設けられていない面を表側とする。また、サイドシール部23の形成(接合)方法は、例えば、ヒートシール、超音波シール、接着剤、これらの組み合わせ等、周知の接合方法を例示できる。
個包装状態のナプキン20(包装シート22)の表側面及び裏側面には、所定の図柄25が設けられている。図3Bでは、ナプキン20の表側の面において縦方向の上下端部に図柄25a,25bが設けられ、縦方向及び横方向の中央部付近に図柄25cが設けられている。また、ナプキン20の裏側の面においてリードテープ24の縦方向上側の領域には、図柄25dが設けられている。なお、図柄の形状や配置、図柄の個数等は任意であり、図3Bの例には限られない。
袋部材30は、図2に示すように複数のナプキン(吸収性物品)20を収容している。袋部材30において、各ナプキン20は、ナプキン20の横方向の両端部にあるサイドシール部23が袋部材30の左右方向の両側部に沿うように挿入される。すなわち、ナプキン20の縦方向が、吸収性物品包装体の上下方向に沿うように、各ナプキン20が袋部材30に挿入されている。また、複数のナプキン20は、袋部材30の前後方向に並ぶように収容される。その際、各ナプキン20の後側面(すなわち、リードテープ24が留められている面)が袋部材30の後側を向くように挿入される。
また、図4に示すように、吸収性物品包装体10を最初に開封する前の状態において、袋部材30は、図2に示す開口部31を規定するためのミシン目等の開口規定部32(以下「ミシン目32」とも言う)を有している。図4においては、便宜的にシール部材40の範囲を二点鎖線で示し、ミシン目32(点線部分)の位置を分かりやすくするために、シール部材40を透視して示している。ミシン目32は、シール部材40の外縁よりも内側に位置しているため、ミシン目32の全体がシール部材40によって覆われる構成となっている。
図4から分かるように、シール部材40は、吸収性物品包装体10の上面の少なくとも一部を覆い、さらに吸収性物品包装体10の前面の少なくとも一部を覆うように設けられている。すなわち、シール部材40は、吸収性物品包装体10の上面と前面の境界を跨ぐように設けられる。シール部材40には、つまみ部41が設けられており、使用者は、つまみ部41を摘まんで引っ張ることにより、吸収性物品包装体10を開封及び再封止しやすくなる。
<吸収性物品包装体10の開封について>
続いて、吸収性物品包装体10を開封する際の動作について説明する。図5はシール部材40及びミシン目(開口規定部)32の配置について説明する平面図である。シール部材40は厚さ方向の一方側の面(袋部材30と対向する側の面)に接着部140を有しており、該接着部140を介して、袋部材30に接着(貼着)されている。図5では、シール部材40がミシン目32を覆うように袋部材30に接着された状態について、平面的に示している。
接着部140は、シール部材40の厚さ方向の一方側の面(袋部材30と対向する側の面)の全体に、所定の接着材adを層状に塗布することによって形成されている。但し、シール部材40のうちつまみ部41は、袋部材30と接着(貼着)されていない方がつまみ易いため、接着材adはつまみ部41においては塗布されていなくても良い。接着材adとしては、例えば、市販の接着剤やホットメルト型接着剤等を使用することができる。
また、シール部材40を袋部材30から分離する際に、該シール部材40が引っ張られる方向を「引っ張り方向」とする。すなわち、引っ張り方向は、吸収性物品包装体10(袋部材30)の上下方向、及び、前後方向に沿った方向である。そして、引っ張り方向の一方側(上流側)には、上述したつまみ部41が設けられている。
吸収性物品包装体10の初回開封時において、使用者は、シール部材40のつまみ部41をつまみ、引っ張り方向の上流側から下流側に向かってシール部材40を部分的に引き剥がすようにする。例えば、図4においては、シール部材40が上下方向の下側から上側に向かって徐々に剥がされる。このとき、シール部材40の引き剥がしが、ミシン目32上で引っ張り方向の最上流側に位置する点Aに達するまでは、シール部材40のみが袋部材30から分離していく。そして、シール部材40の引き剥がしが点Aに到達すると、ミシン目32の破断が始まり、袋部材30のうちミシン目32によって囲まれた内側の部分が、シール部材40に付着したまま一緒に袋部材30から分離していく。
つまり、シール部材40のうち、ミシン目32よりも外側の領域(図5において網掛け表示部によって示される領域)は、シール部材40が袋部材30から分離して剥がされる部分である。この領域を分離部45とする。一方、ミシン目32の内側に囲まれた領域(及び、引っ張り方向においてミシン目32よりも下流側の領域)は、シール部材40が袋部材30分離せずに剥がされる部分である。この領域を非分離部46とする。
このように、シール部材40(つまみ部41)が引っ張り方向に引っ張られることによって、袋部材30の前面及び上面において、破断したミシン目32が開口部31となり、使用者は、開口部31からナプキン20を取り出すことができる。また、吸収性物品包装体10を一度開封した後も、シール部材40によって開口部31を覆い、接着部140を介してシール部材40を袋部材30に貼着させることにより、開口部31を再封止することができる。これにより、開封及び再封止を繰り返し行うことが可能となり、吸収性物品包装体10の開封後もナプキン20を清潔に保つことができる。
<ナプキン20の取り出しについて>
次に、袋部材30に収容された状態のナプキン20を取り出す動作について説明する。図6Aは、開封された袋部材30に複数のナプキン20が収容されている状態を前後方向の前側から見た図である。図6Bは、図6AのA−A断面を表す図である。
上述したように、複数のナプキン20の各々は、その縦方向が袋部材30の上下方向に沿うように、且つ、前後に並ぶように袋部材30に収容されている。このとき、ナプキン20の縦方向の下端部が、袋部材30の上下方向の下端部(すなわち、袋部材30の底面)に接するように、各々のナプキン20が収容されている。そして、ナプキン20を袋部材30から取り出す際には、上下方向の上側(且つ前後方向の前側)に形成された開口部31から、各々のナプキン20が上側に引き抜かれる(引っ張られる)。
なお、図6Aでは、個包装状態のナプキン20が縦方向及び横方向に折り曲げられることなく袋部材30に収容された状態について示されている。但し、ナプキン20の一部が折り曲げられた状態で袋部材30に収容されるのであっても良い。例えば、吸収性物品包装体10の製造時等において、ナプキン20の包装シート22の横方向両端部(つまり、サイドシール部23が設けられている部分)が折り曲げられた状態で袋部材30に収容される場合もある。
従来の吸収性物品包装体では、このようにして袋部材に複数個の吸収性物品(ナプキン)が収容されている場合に、複数の中から1個だけ吸収性物品を取り出すことは難しかった。すなわち、複数の吸収性物品が図6Bのように厚さ方向に重ねて互いに密着するように収容されているため、或る吸収性物品を取り出そうとすると、前後に隣り合う吸収性物品(包装シート)との間で摩擦力が作用し、当該隣り合った吸収性物品も一緒に袋部材から飛び出してしまうおそれがある。また、収容されている吸収性物品の数が少なく、摩擦力が作用しにくい場合には、袋部材が倒れたとき等に、複数の吸収性物品が開口部からまとめて飛び出してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の吸収性物品包装体10では、袋部材30に形成される開口部31(開口規定部32)の左右方向における幅を適当に調整することにより、吸収性物品(ナプキン)20を1個ずつ取り出しやすくしている。以下、開口部31のサイズについて具体的に説明する。
先ず、開口部31の左右方向における幅W31の最大値は、図6Aに示されるように、ナプキン20の包装シート22の横方向における幅W22の最大値よりも狭くなるように設定されている。このような構成であれば、袋部材30からナプキン20を取り出すために、上側に引っ張られる際に、包装シート22の横方向の両端部が、開口部31の左右方向の両側の領域に引っ掛かりやすくなる。そのため、ナプキン20は、開口部31から容易に飛び出しにくくなる。一方、包装シート22は、上述したナイロンフィルム等によって形成される変形可能な柔らかいシート部材である。したがって、使用者が上下方向の上側に強く引っ張ることによって、包装シート22は開口部31の幅W31よりも狭くなるように変形し、開口部31から容易に取り出すことが可能である。すなわち、袋部材30から取り出すために使用者によって引っ張られる1個のナプキン20のみが開口部31から取り出され、他のナプキン20は包装シート22が引っ掛かることにより、開口部31から飛び出しにくくなる。
但し、開口部31の左右方向における幅W31の最大値は、吸収性本体21の横方向における幅W21の最大値よりも広くしておく必要がある。仮に、開口部31の左右方向における幅が吸収性本体21の横方向における幅より狭い場合、ナプキン20を開口部31から取り出す際に、吸収性本体21の横方向の両端部が、開口部31の左右方向の両側の領域に引っ掛かってしまう。一般に、吸収性本体21は包装シート22よりも剛性が高いため、吸収性本体21は上述の包装シート22のように変形しにくく、開口部31から取り出すのが困難になる。これに対して、本実施形態では、開口部31の左右方向における幅W31の最大値が吸収性本体21の横方向における幅W21の最大値よりも大きいため、吸収性本体21が開口部31に引っ掛かってしまうことが抑制され、ナプキン20を袋部材30から容易に取り出すことができる。
また、使用者が袋部材30からナプキン20を取り出す際には、片方の手で袋部材30の左右方向両側を掴んで、もう片方の手でナプキン20を縦方向上側に引っ張り出す動作が行われる。このとき、片方の手で掴まれた袋部材30が、左右方向に圧縮されて潰れてしまい、開口部31の幅W31が狭くなってしまうおそれがある。具体的には、袋部材30の左右方向における長さ(幅)が、該袋部材30に収容されているナプキン20のうち、剛性の高い吸収性本体21の横方向における幅W21と同じ長さ(幅)まで、圧縮される可能性があり、それに応じて開口部31の幅W31が狭くなるおそれがある。
そこで、本実施形態の吸収性物品包装体10では、シール部材40に設けられた接着部140の左右方向における幅W140の最大値を、吸収性本体21の幅W21の最大値よりも広くしている。シール部材40は、袋部材30と比較して剛性が高いため(後述)、そのような剛性の高いシール部材40が接着部140を介して袋部材30の開口部31に接着されていることにより、当該シール部材が接着されている部分が補強され、開口部31が潰れにくくなる。これにより、開口部31の幅W31が吸収性本体21の幅W21よりも狭くなってしまうことが抑制され、ナプキン20を取り出しやすくすることができる。
このように、吸収性物品包装体10の各部の寸法(W21,W22,W31)を適当に調整することによって、袋部材30に収容されている複数のナプキン20の中から任意の一つを簡単に取り出すことが可能となる。また、袋部材30が倒れたとき等でも、ナプキン20が開口部から飛び出してしまうことを抑制することができる。
また、ミシン目(開口規定部)32の左右方向の外側の領域に少なくとも接着部140の一部が設けられていることが望ましい。このような構成であれば、図2のように吸収性物品包装体10(袋部材30)を開封した状態において、シール部材40が引き剥がされた状態を維持しやすい。例えば、使用者が袋部材30からナプキン20を取り出す際には、袋部材30を掴んでいる方の手の指を使ってシール部材40を抑えることにより、シール部材40によって開口部31が再び覆われないようにして、ナプキン20を引き抜く動作が行われる。このとき、シール部材の裏面側(袋部材30に接着されていた側)において、ミシン目32よりも左右方向の外側の領域(図5における分離部45)に接着部140が設けられていれば、当該接着部140の一部が露出した状態となる。そして、シール部材40を抑えている指に、露出した接着部140を一時的に付着させることで、シール部材40が滑りにくくなり、図2のようにシール部材40が引き剥がされた状態(つまり、開口部31が開いた状態)を維持しやすくなる。これにより、ナプキン20を安定して取り出しやすくすることができる。
さらに、吸収性物品包装体10が封止された状態において、シール部材40に設けられた接着部140の左右方向における幅W140が、開口部31の左右方向における幅W31の最大値よりも大きくなるようにすると良い(図6A参照)。このような構成であれば、剛性の高いシール部材40が接着部140を介して袋部材30の開口部31(開口規定部32)の左右方向における全領域を覆うように接着され、開口部31の左右方向における幅W31が狭くなってしまうことを抑制しやすくなる。また、一度開封した吸収性物品包装体10を再封止する際に、シール部材40によって開口部31の全体が覆われやすくなることから、吸収性物品包装体10を密封しやすくなる。これにより、内部に収容されたナプキン20の衛生を保ちやすくなる。
また、シール部材40は、図4から分かるように、吸収性物品包装体10の上面の少なくとも一部を覆い、さらに吸収性物品包装体10の前面の少なくとも一部を覆うように配置されている。すなわち、シール部材40は、吸収性物品包装体10の上面と前面の境界を跨ぐように設けられる。シール部材40をこのように配置することにより、開口部31を上面から前面に亘って広く設けても、開封・再封止をしっかりと行うことが可能となる。また、開口部が広いことにより、ナプキン20を取り出しやすくすることができる。
なお、シール部材40は、袋部材30等と比較して剛性の高い部材で形成されており、吸収性物品包装体10を開封した後にしばらく放置した状態(すなわち自然状態)において、図6Bに示されるような、開口部31を上面側から覆うような姿勢を保ち続ける。したがって、シール部材40が開口部31の上面側を覆う蓋のように機能して、吸収性物品包装体10が倒れた場合等に、ナプキン20が袋部材30の上面側に飛び出してしまうことを抑制することができる。
本実施形態において、シール部材40の具体的な剛性(剛軟度)の範囲は、0.45〜2.00mNであり、より好ましくは、0.75〜1.5mNである。シール部材40の剛性はJIS L1096:2010に規定されている曲げ反発性A法(ガーレー法)に従って以下のように測定を行った。先ず、シール部材40の開封方向(引っ張り方向に相当)を長さ方向とし、それと直行する方向を幅方向として、複数種類の剛性の試験片を準備する。試験片は、長さ38m、幅25mmとして、複数の試験片を採取する。そして、ガーレー剛軟度試験器(例えば、株式会社 大栄科学精機製作所製 ガーレー剛軟度試験機)を用いて、試験片の長辺を垂直にして試験器の可動アームのチャックに取り付け、振り子には所定のおもりを取り付ける。次に、可動アームを左または右に規定の速さで回転させ、試験片下端が振り子に一度接触した後、また振り子から離れる時の目盛を読み取る。この試験を複数回繰り返し、測定値の平均から剛軟度(ガーレこわさ)を算出する。
その結果、シール部材40の剛性(剛軟度)が0.45mN未満の場合には、開封・再封止を行う際に、シール部材40に皺が発生し易く、再封止の時に十分な密閉ができないことが確認された。一方、シール部材40の剛性が2.00mNよりも大きい場合には、開封時に操作性が悪く、使用者に袋部材30からナプキン20(製品)を取り出し難い印象を与えてしまうことが確認された。本実施形態では、シール部材40の剛性を0.45mN以上、2.00mN以下(好ましくは、0.75〜1.5mN)とすることで、開封・再封止の動作を行いやすく、且つ、皺が形成されにくく密閉性を担保しやすくすることができる。また、上述したようにナプキン20が袋部材30の上面側に飛び出してしまうことを抑制する蓋としての機能を持たせることもできる。
また、シール部材40を袋部材30に接着している接着部140は、引っ張り方向の上流側端部において、下流側端部よりも接着力が弱くなっている。言い換えると、接着部140のうち、引っ張り方向において、上流側の端から所定の幅を有する領域における単位面積当たりの接着力は、下流側の端から同じ幅を有する領域における単位面積当たりの接着力よりも弱い。
接着部140のうち、引っ張り方向の下流側端部は、吸収性物品包装体10の開封時にシール部材40を引き剥がす終端となる部分であり、袋部材30と離脱不能に接合されている必要がある。そのため、下流側端部では接着力をなるべく強くしておくことが望ましい。一方、接着部140のうち、引っ張り方向の上流側端部は、吸収性物品包装体10の開封時にシール部材40の自由端(先端)となる部分であり、ナプキン20を袋部材30から取り出す際に、該ナプキン20と接触する可能性のある部分である。そのため、上流側端部では接着力を弱くすることで、ナプキン20を取り出す際に、該ナプキン20が接着部140に貼り付いてしまうことを抑制することができる。
なお、シール部材40の開封性については、接着力(接着強度)の異なる複数種類のシール部材40をサンプルとして、30名の使用者に実際に開封してもらう試験を実施し、「開けやすい/好ましい、どちらともいえない、開け難い/あまり好ましくない」の3段階で評価を行った。そして、「開けやすい/好ましい」が70%以上となるものを適切な開封強度とした。
開封強度の試験は以下のように行った。先ず、つまみ部41に相当する部分に、シール部材40の破断強度よりも強く、伸長性のほとんどないアルミシートの補助つまみ(不図示)を取り付ける。次に、接着部140の左右方向の幅全体のシール部材40、及びその幅に相当するパッケージ(袋部材30)を切り出し、引張試験機(例えば、インストロン社製 引っ張り試験機)に保持させ、180度方向にて袋部材30とシール部材40との剥離を行った。そして、シール部材40(サンプル)を所定幅だけ剥離させるのに要する力の大きさを測定し、接着強度を評価した。
その結果、開封開始位置から引っ張り方向に25mm分開封するまでの範囲における、シール部材40の接着強度が1.25N/25mm〜3.5N/25mmの場合に、「開けやすい/好ましい」の評価が70%以上を超えた。すなわち、本実施形態の吸収性物品包装体10において、接着強度が1.25N/25mm〜3.5N/25mmが適切な開封強度であることが明らかとなった。一方、1.0N/25mm以下のサンプルでは、接着力そのものが弱く、意図せず開封されてしまうことから好ましくないことが明らかとなった。
また、図6Aに示されるように、吸収性物品包装体10(袋部材30)前面部に設けられた開口部31の上下方向における長さL31は、該袋部材30に収容されるナプキン(吸収性物品)20の縦方向における長さL20の1/2よりも小さい(L31>0.5×L20)。袋部材30の前面に開口部31が設けられている場合、仮に、開口部31の上下方向における長さL31が、ナプキン20の縦方向における長さL20の半分よりも大きいと、ナプキン20が袋部材30に収容されたときに、ナプキン20の縦方向の半分以上の部分が開口部31から露出した状態となる。この場合、開口部31の前面側からナプキン20が自然に飛び出してしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、開口部31の上下方向における長さL31が、ナプキン20の縦方向における長さL20の半分よりも小さいため、ナプキン20が開口部31の前面側から露出する割合を小さくすることができる。したがって、ナプキン20が前面側に飛び出してしまうことを抑制しやすくなる。
ここで、袋部材30(吸収性物品包装体10)の構造について簡単に説明しておく。図7A及び図7Bは袋部材30の構造について説明する概略斜視図である。袋部材30を製造する際には、先ず、上下方向に沿った略筒状の基材(例えばビニル樹脂等)が用意される。そして、図7Aのように、吸収性物品包装体10の前面(及び上面)となる面30Fの所定位置にミシン目(開口規定部)32が形成され、形成されたミシン目32を覆うようにシール部材40が接着される。次に、吸収性物品包装体10の左右方向の両側の面となる面30Sf,30Sfが、吸収性物品包装体10の後面(及び上面)となる面30B及び面30Fの前後方向の間(左右方向の内側)に折り込まれる。
続いて、面30Fの上端と面30Bの上端とが互いに接合され、上側接合部30euが形成される。次いで、面30Fと面30Bとの間に折り込まれていた面30Sf,30Sfが前後方向に展開され、図7Bに示されるような、略直方体型の袋部材30が形成される。このとき、面30Fのうち、上端側の領域の一部が袋部材30の上面となり、該上端側の領域よりも下側の領域が袋部材30の前面となる。同様に、面30Bのうち、上端側の領域の一部が袋部材30の上面となり、該上端側の領域よりも下側の部分が袋部材30の後面となる。そして、左右方向両側の面30Sfにおいて、上端側の領域の一部が左右方向の内側に折り込まれ、一対の折り込み部30mとなる。この折り込み部30mは、図7Bの網掛け部で示されるように、袋部材30の上面の一部を構成している。
その後、袋部材30の下側から複数のナプキン20が挿入され、上面側と同様にして面30Fの下端と面30Bの下端とが互いに接合され、下側接合部30ed(不図示)が形成されると共に、袋部材30の下面が形成される。同時に、上面側と同様に一対の折り込み部30mが下面側にも形成される。これらの工程を経ることにより、袋部材30に複数のナプキン20が収容された状態の吸収性物品包装体10が形成される。
なお、吸収性物品包装体10が開封された状態において、左右方向の両側部、且つ上下方向の上端部に設けられた一対の折り込み部30m,30mの一部は、図6Aに示されるように開口部31よりも内側まで折り込まれている。そして、吸収性物品包装体10では、左右両側の折り込み部30m,30mの左右方向における間隔G30mが、吸収性本体21の横方向における幅W21の1/4よりも大きくなっている。したがって、ナプキン20を上下方向の上側に移動させようとすると、吸収性本体21の横方向における少なくとも一部が折り込み部30mに引っ掛かりやすく、上側への移動が制限される。これにより、袋部材30に収容されたナプキン20が開口部31から上方側に自然に飛び出してしまうことを抑制することができる。なお、袋部材30はビニル樹脂等の柔らかい素材によって構成されているため、使用者がナプキン20を取り出す際に、上方に強く引っ張ることにより折り込み部30mを簡単に変形させることができるため、折り込み部30m自体がナプキン20の取り出し動作の障害になる可能性は低い。
また、袋部材30の上下方向の両端部に折り込み部30mが形成されることにより、袋部材30の上面及び下面の各々が、折り込み部30mによって補強される。これにより、袋部材30は図1及び図2に示されるような略直方体の形状を維持しやすくなる。したがって、袋部材30は単独で自立可能となり、内部に収容されているナプキン20の個数が少ない場合でも、図2のように自立することが可能となり、使用者は上側(及び前側)に設けられた開口部31からナプキン20を取り出しやすくなる。
また、図6A及び図6Bに示されるように、袋部材30の上下方向の下端(すなわち下面)に、ナプキン20の縦方向の下端を当接させた状態において、ナプキン20の縦方向の上端が開口部31から視認可能である。これにより、使用者は、吸収性物品包装体10の外側から、内部に収容されているナプキン20を一見して認識することができる。したがって、袋部材30からナプキン20を取り出す際に、ナプキン20を掴みやすくなり、また、内部に収容されているナプキン20の個数を確認しやすくなる。
また、図7Bのように複数のナプキン20が前後方向に並んで袋部材30に収容されている場合、前後方向に隣り合う2つのナプキン20の包装シート22のデザインが互いに異なっていることが望ましい。具体的には、前後方向に隣り合う2つのナプキン20において、開口部31から視認可能な部分に設けられた図柄25の色や模様、配置等が互いに異なっていることが望ましい。例えば、図7Bにおいて、開口部31から視認可能な複数のナプキン20の上端部に設けられた図柄25aが、各々のナプキン20毎に異なるようにする。これにより、袋部材30に収容されている複数のナプキン20の各々について識別しやすくなり、ナプキン20を個別に取り出しやすくすることができる。
なお、図7Bにおいて、前側から後側に20A〜20Jの10個のナプキン20が袋部材に収容されているとすると、前後方向に隣り合うナプキン20Aと20Bとで包装シート22のデザイン(図柄25等)が異なり、20Bと20Cとで包装シート22のデザイン(図柄25等)が異なるようにする。このとき、ナプキン20Aと20Cとでは、包装シート22のデザインが異なっていても良いし、デザインが同一であっても良い。例えば、ナプキン20A〜20Jの各々が異なるデザインを有するようにしても良いし、2種類のデザインが交互に並ぶようにしても良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
上述の実施形態では、袋部材30の開口部31を規定する開口規定部32において、ミシン目を例に挙げたが、何等これに限らない。例えば、開口規定部32は、袋部材30の外側から内側に向かって貫通しないように形成された切り込みでも良い。すなわち、使用者が初回開封時にシール部材40を引き剥がそうとするときに、シール部材40の粘着力によって破断される程度の脆弱な部分を開口規定部32として袋部材30にあらかじめ設けておけば良い。
10 吸収性物品包装体、
20 吸収性物品(生理用ナプキン)、
21 吸収性本体、22 包装シート(包装材)、23 サイドシール部、
24 リードテープ、
25 図柄、25a〜25d 図柄、
30 袋部材、
30eu 上側接合部、30ed 下側接合部、
30F 面(前)、30B 面(後)、30Sf 面(両側)、
30m 折り込み部、
31 開口部、32 ミシン目(開口規定部)、
40 シール部材、
41 つまみ部、45 分離部、46 非分離部、
140 接着部、
W21 幅(吸収性物品)、W22 幅(包装シート)、W31 幅(開口部)、
W140 幅(接着部)、
G30m 間隔(折り込み部)、
L20 長さ(吸収性物品)、L31 長さ(開口部)

Claims (10)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、
    複数の吸収性物品と、前記複数の吸収性物品を収容する袋部材と、少なくとも一部分が前記袋部材から分離可能に設けられたシール部材と、を有する吸収性物品包装体であって、
    前記袋部材は、開口部を規定する開口規定部を有し、
    前記シール部材は接着部を有し、前記開口規定部を覆うように前記袋部材に接着されており、
    前記シール部材の前記一部分を、前記上下方向に沿って前記袋部材から分離することにより前記開口規定部が破断されて前記開口部が形成されるように構成されており、
    前記吸収性物品は、吸収性本体と、前記吸収性本体を包装する包装材とを備え、互いに交差する縦方向と横方向とを有しており、
    前記吸収性物品の前記縦方向が、前記袋部材の前記上下方向に沿うように、前記吸収性物品が前記袋部材に収容されており、
    前記吸収性物品を前記袋部材から取り出した状態において、
    前記包装材の前記横方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きく、
    前記開口部の前記左右方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きく、
    前記開口部の前記左右方向における幅の最大値は、前記包装材の前記横方向における幅の最大値よりも小さく、
    前記接着部の前記左右方向における幅の最大値は、前記吸収性本体の前記横方向における幅の最大値よりも大きい、
    ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記袋部材に接着された前記シール部材のうち、前記開口規定部よりも前記左右方向の外側に、前記接着部が設けられている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記接着部の前記左右方向における幅は、前記開口規定部の前記左右方向における幅の最大値よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記吸収性物品包装体の上面となる部分の一部、及び、前記吸収性物品包装体の前面となる部分の一部を覆うように、前記シール部材が配置されている、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記シール部材を前記袋部材から分離する際に、前記シール部材が引っ張られる方向である引っ張り方向を有し、
    前記シール部材に設けられた前記接着部のうち、前記引っ張り方向において、上流側の端から所定の幅を有する領域における単位面積当たりの接着力は、前記引っ張り方向において、下流側の端から前記所定の幅を有する領域における単位面積当たりの接着力よりも弱い、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記吸収性物品包装体の前面に形成された前記開口部の前記上下方向における長さは、前記吸収性物品の前記縦方向における長さの1/2よりも小さい、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記袋部材は、前記左右方向の両側の面のうち前記上下方向における上端側の領域の一部が、前記左右方向の内側に折り込まれた一対の折り込み部を有し、
    一対の前記折り込み部の前記左右方向における間隔は、前記吸収性本体の前記横方向における長さの1/4よりも大きい、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  8. 請求項7に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記袋部材は、前記左右方向の両側の面のうち前記上下方向における下端側の領域の一部が、前記左右方向の内側に折り込まれた一対の前記折り込み部を有している、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記吸収性物品包装体の上面となる部分の少なくとも一部に前記開口部を有し、
    前記袋部材の前記上下方向における下端に、前記吸収性物品の前記縦方向における下端が当接した状態で、
    前記吸収性物品の前記縦方向における上端が、前記開口部から視認可能である、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の吸収性物品包装体であって、
    前記上下方向及び前記左右方向と交差する前後方向を有し、
    前記袋部材の内部に、複数の前記吸収性物品が前記前後方向に沿って並んで収容されており、
    前記前後方向に隣り合う2つの前記吸収性物品の包装シートは、各々異なるデザインを有している、ことを特徴とする吸収性物品包装体。
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