JP2020059457A - 乗物用シートロック装置 - Google Patents
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Description
すなわち、当該構成要件は、乗物又は乗物用シートに対して固定されたストライカー(7)と係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフック(11)と、フック(11)を解除位置に変位させるための操作部材(12)と、操作部材(12)を遠隔操作するための操作ケーブル(20)であって、当該操作部材(12)に連結されたインナーケーブル(20B)及び当該インナーケーブル(20B)が摺動可能に挿入されたアウターチューブ(20C)を有する操作ケーブル(20)と、アウターチューブ(20C)のうち少なくともエンドキャップ部(20D)を覆う保護カバー部(22)とである。
すなわち、保護カバー部(22)の少なくとも一部は、エンドキャップ部(20D)に対して乗物用シートの着座面側に位置していることが望ましい。これにより、操作ケーブル(20)に対応する箇所において、乗物用シートに着席した者が異物感を覚えてしまうことが抑制され得る。
1.乗物用シートロック装置の概要
図1に示される乗物用シートロック装置10は、シートバック5を車両ボディ(図示せず。)に対して固定するためのロック装置である。当該シートバック5は、シートクッション(図示せず。)又は車両ボディに対して回転可能に連結されている。
2.1 乗物用シートロック装置の構成
乗物用シートロック装置10は、図2に示されるように、フック11、操作レバー12、レバーケース13、操作ケーブル20及び保護カバー部22等を少なくとも備える。
フック11は、図1に示されるように、ストライカー7に引っ掛かるように係合する係合部材である。ストライカー7は、車両ボディに対して固定された被係合部材の一例である。このため、フック11には、ストライカー7が嵌り込み可能な凹部11Aが設けられている。
第1押圧部18A又は第2押圧部18Bが被押圧部11Bに接触している状態において、第1押圧部18Aが被押圧部11Bを押圧する力は、被押圧部11Bの曲率中心に向けて作用するように構成されている。このため、当該力は、フック11を回転させる回転力として寄与しない。
操作レバー12は、フック11を解除位置に変位させるための操作部材の一例である。当該操作レバー12は、利用者により直接的又は間接的に操作される。レバーケース13は、図6〜図8に示されるように、操作レバー12を変位可能に支持するベース部の一例である。
乗物用シートロック装置10は、図9に示されるように、被係止部12Aを備えている。被係止部12Aは、操作ケーブル20のケーブルエンド20Aが着脱自在に引っ掛かって係止される部位である。
図6に示されるように、レバーケース13にはカバー部13Aが設けられている。カバー部13Aは、被係止部12Aの少なくとも一部を覆うことにより、ケーブルエンド20Aが被係止部12Aから離脱することを規制可能な部位である。なお、本実施形態に係るカバー部13Aは、レバーケース13と共に樹脂にて一体成形された一体成形部分である。
(a)操作レバー12が使用範囲にある場合には、被係止部12Aからケーブルエンド20Aが離脱することを規制可能な状態となる。具体的には、使用範囲では、図6及び図7に示されるように、空間12F(図9参照)がカバー部13Aで覆われてケーブルエンド20Aが当該空間12Fから離脱不可な状態となる。
保護カバー部22は、図6に示されるように、エンドキャップ部20Dを覆う保護部材の一例である。当該保護カバー部22の少なくとも一部は、エンドキャップ部20Dに対して乗物用シートの着座面側に位置している。
乗物用シートロック装置10は、図3に示されるように、コーション部材21を備える。コーション部材21は、フック11の位置を示すインジケータ部である。当該コーション部材21は、フック11が係合位置にあることを示す第1位置(図3参照)と当該フック11が解除位置にあることを示す第2位置(図4及び図5参照)との間で変位可能である。
<ロック状態>
フック11が係合位置となると、当該フック11はストライカー7と係合してロック状態となる。ロック状態では、図3に示されるように、第1押圧部18Aが被押圧部11Bに接触する。
ロック状態において、操作レバー12が操作されると、当該操作レバー12に入力された操作力が、図4に示されるように、ポールレバー18Dを介してポール18に伝達される。これにより、フック11は、第1押圧部18Aと被押圧部11Bとが非接触状態となり、かつ、第2押圧部18Bが被押圧部11Bに接触するように回転変位する。
リリース状態において、シートバック5が利用者により起立状態まで起こされると、ストライカー7がフック11に接触し、フック11はストライカー7から押圧力を受ける。当該押圧力は、フック11を解除位置側から係合位置側に押圧する。このため、フック11とストライカー7とが係合してロック状態となる。
利用者が使用範囲を超えて作業位置まで操作レバー12を変位させると、図5に示されるように、第1押圧部18A及び第2押圧部18Bが共に被押圧部11Bに対して非接触状態となる。このため、フック11は、フックスプリング17の弾性力に解除位置に保持される。
3.1 保護カバー部に係る特徴
本実施形態に係る乗物用シートロック装置10は、エンドキャップ部20Dを覆う保護カバー部22を少なくとも備える。
乗物用シートロック装置10では、操作レバー12が使用範囲にある場合には、被係止部12Aからケーブルエンド20Aが離脱することが抑制され得る。
すなわち、インナーケーブル20Bに張力が作用していない状態で操作レバー12が操作されると、ケーブルエンド20Aが操作レバー12と共に変位するため、インナーケーブル20Bが大きく撓んでしまうおそれがある。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るエンドキャップ部20Dは、少なくとも係止部20F及びカシメ部20Eを含む部位であった。しかし、本明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、エンドキャップ部20Dが係止部20F及びカシメ部20Eのうちいずれか一方の部位のみにて構成された発明であってもよい。
11… フック 12… 操作レバー 13… レバーケース
13A… カバー部 13B… アーム部 15… ロックケース
16… ベースブラケット 17… フックスプリング 18… ポール
19… ポールスプリング 20… 操作ケーブル
20A… ケーブルエンド 20B… インナーケーブル
20C… アウターチューブ 20D… エンドキャップ部 20E… カシメ部
20F… 係止部 21… コーション部材 22… 保護カバー部
Claims (4)
- 乗物用シートに適用される乗物用シートロック装置において、
前記乗物又は前記乗物用シートに対して固定されたストライカーと係合可能な係合位置と当該係合が解除可能な解除位置との間で変位可能なフックと、
前記フックを前記解除位置に変位させるための操作部材と、
前記操作部材を遠隔操作するための操作ケーブルであって、当該操作部材に連結されたインナーケーブル及び当該インナーケーブルが摺動可能に挿入されたアウターチューブを有する操作ケーブルと、
前記アウターチューブのうち少なくともエンドキャップ部を覆う保護カバー部と
を備える乗物用シートロック装置。 - 前記保護カバー部の少なくとも一部は、前記エンドキャップ部に対して前記乗物用シートの着座面側に位置している請求項1に記載の乗物用シートロック装置。
- 前記操作部材を変位可能に支持するベース部備え、
前記保護カバー部は、前記ベース部との一体成形部分である請求項1又は2に記載の乗物用シートロック装置。 - 前記フックが装着されたロックケースと、
前記ベース部との一体成形部分として設けられ、前記ロックケースの側壁面と対向した状態で当該側壁面に沿うように延びるアーム部とを備え、
前記保護カバー部は、前記アーム部から庇状に延出し、かつ、当該アーム部との一体成形部分である請求項3に記載の乗物用シートロック装置。
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07117541A (ja) * | 1993-10-22 | 1995-05-09 | Suzuki Motor Corp | 格納式リヤシートのロック操作装置 |
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2018
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