JP2020059110A - カッタおよびプリンタ - Google Patents

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邦彦 舟田
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Abstract

【課題】固定刃と可動刃の摩耗が進行しても用紙を安定して切断することのできるカッタを提供する。【解決手段】固定刃111と、固定刃111に向けて移動して、固定刃111と協働して用紙Pを切断する可動刃112と、可動刃112の移動方向の前方に配置される支持部130であって、可動刃112とは反対側で用紙Pを支持する、可動刃112と同一の方向へ移動可能な支持部130と、を具備するカッタ110である。上記構成によれば、固定刃111と可動刃112に摩耗が進行しても用紙Pを安定して切断することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、カッタおよびプリンタに関する。
プリンタに搭載される用紙カッタとして、固定刃と可動刃との間で用紙を切断する剪断方式の用紙カッタが知られている。特許文献1には、固定刃および可動刃よりも用紙搬送路の上流側に、可動刃が用紙を切断した際に可動刃に引きずられる用紙と接触することで用紙の変形を抑える紙押え部を有する用紙カッタが記載されている。
特開2011−20270号公報
剪断方式の用紙カッタでは、刃先が摩耗すると、用紙に剪断応力が発生する前(つまり切断が生じる前)に、摩耗した刃先の間で用紙が折れ曲がって両刃間に用紙が挟み込まれてしまうことがある。刃先の摩耗が進行しても用紙を切断することのできる用紙カッタが望まれている。
本開示の一態様は、固定刃と、前記固定刃に向けて移動して、前記固定刃と協働して用紙を切断する可動刃と、前記可動刃の移動方向の前方に配置される支持部であって、前記可動刃とは反対側で用紙を支持する、前記可動刃と同一の方向へ移動可能な支持部と、を具備するカッタである。
上記構成によれば、固定刃と可動刃に摩耗が進行しても用紙を切断することができる。
用紙カッタの主要部の構成を示す斜視図である。 固定刃と可動刃との間に挟まれた用紙内部に発生する応力を示している。 刃先が摩耗した固定刃と可動刃との間に挟まれた用紙内部に発生する応力を示している。 本実施形態に係る用紙カッタの主要部構成図である。 本実施形態において、刃先が摩耗した固定刃と可動刃とに挟まれた用紙内部に発生する応力を示す図である。 実施例1に係る用紙カッタの構成を表す平面図である。 実施例1に係る用紙カッタの構成を表す側面図である。 実施例1に係る用紙カッタの動作を表す図である。 実施例1に係る用紙カッタの動作を表す図である。 実施例2に係る用紙カッタの構成を表す斜視図である。 実施例2に係る用紙カッタの構成を表す斜視図である。 実施例2の用紙カッタを搭載したプリンタの構成を示す斜視図である。 プリンタの概略側面図である。 プリンタの主要構成部品を示す斜視図である。 プリンタの主要構成部品を示す斜視図である。 プリンタの使用形態を示す概略断面図である。 プリンタの使用形態の外見を示す斜視図である。 カッタ部の駆動機構の分解斜視図である。 制御部による動作制御の一例を示すフローチャートである。
本開示の実施形態について図面を参照して説明する。参照する図面において、同様の構成部分または機能部分には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これらの図面は縮尺を適宜変更している。また、図面に示される形態は本発明を実施するための一つの例であり、本発明は図示された形態に限定されるものではない。
本開示に係る用紙カッタはプリンタに搭載され、印字が完了した用紙を切断する。本明細書において、用紙とは、普通紙、感熱紙、その他各種のシート状媒体を含むものとする。はじめに、本実施形態の構成を適用しない用紙カッタの固定刃および可動刃の摩耗が進行した場合における問題を、図1〜3を参照して説明する。図1は、用紙カッタ330の主要部の構成を示す斜視図である。用紙カッタ330は、固定刃331と、固定刃331に対して図1の矢印A方向に移動可能に設けられた可動刃332とを有する。用紙カッタ330は、可動刃332が固定刃331に向かって移動し、用紙Pを固定刃331の上端エッジ331aと可動刃332の下端エッジ332b間で挟み切断する。
図2および図3は、固定刃331と可動刃332間に挟まれた用紙P内部に発生する応力を示している。図2及び図3中、網掛け部分が比較的強い応力が発生している部分である。なお、図2および図3は、固定刃331と可動刃332が用紙Pを挟んだ位置を、図1におけるB方向に垂直な面で切断した断面図である。
図2は、固定刃331と可動刃332に摩耗が生じていない通常状態を表している。図2に示されるように、通常状態では、用紙Pが上端エッジ331aと下端エッジ332bとの間に挟まれると、上端エッジ331aと下端エッジ332bの間の用紙Pの内部P0に用紙Pを切断し得る剪断応力が発生し、それにより用紙Pが適切に切断される。
次に、図3に示すように固定刃331と可動刃332に摩耗が進行し上端エッジ331aと下端エッジ332bの丸み(R)が大きくなった状態を想定する。この場合、図3に示されるように、用紙Pが上端エッジ331aと下端エッジ332bとの間に挟まれても用紙P内部に剪断応力が発生せず、用紙Pは可動刃332の進行方向に倒れて固定刃331と可動刃332の間でつぶされるのみで切断されない状態となる。
図4は本実施形態に係る用紙カッタ110の主要部構成図である。用紙カッタ110は、固定刃111と可動刃112の刃先に摩耗が生じた場合でも用紙Pが切断されるように構成される。なお、説明の便宜上、前後方向を図4に示す通り定義する。用紙カッタ110はプリンタに搭載され、印字が完了した用紙を切断する。用紙カッタ110は、プリンタの筐体に固定された固定刃111と、固定刃111に対して図4の矢印A方向に移動可能に設けられた可動刃112とを有する。さらに、用紙カッタ110は、可動刃112の前方に配置され、用紙Pを支持する支持部130を有する。支持部130は一例として樹脂成型品である。支持部130は、弾性部材であるばね131を介してプリンタの筐体に接続されている。ばね131は一端が筐体に固定され、他端が支持部130に固定される。ばね131が外力を受けない状態のとき、支持部130の先端面130cが用紙Pと近接する位置にある。なお、ここではばね131としてコイルばねを用いる例を示しているが、ばね131を板ばね、皿ばね等の他の種類の弾性部材に置き換えても良い。
可動刃112が固定刃111に向かって用紙Pを挟む位置まで移動してくると、可動刃112の先端面112aは用紙Pを介して支持部130と当接する。この状態からさらに可動刃112が前方に移動すると、支持部130は可動刃112によって押され、先端面112aとの間で用紙Pを挟持した状態で、可動刃112の進行方向と同一方向に移動する。ばね131は、支持部130が可動刃112に押され可動刃112と同一方向に移動するのに伴い弾性変形して、支持部130を可動刃112に向かって付勢する。なお、支持部130と可動刃112との間で用紙Pが挟持されているとき、用紙Pが滑る動きは許容されても良い。
固定刃111および可動刃112の刃先の摩耗が進行し、図5に示すように固定刃111の上端エッジ111aと可動刃112の下端エッジ112bの丸みが大きくなった状態を想定する。図5は、固定刃111と可動刃112が用紙Pを挟んだ位置付近を、図4の矢印Bに垂直な面で切断した断面図である。可動刃112が固定刃111の方向に移動して固定刃111との間に用紙Pを挟んだ状態では、刃先の摩耗のため用紙Pは矢印C方向に倒れようとするが、ばね131で付勢された支持部130により用紙Pが可動刃112に向かって押されることで、矢印C方向に倒れることはない。図5のように用紙Pが支持部130に支持されることで、用紙P内部の位置P1に剪断応力が生じ用紙Pが確実に切断される。
なお、上述の説明では支持部130をばね131によって支持する構成としたが、支持部130自体が弾性体で構成されていても良い。この場合、ばね131は使用せず、支持部130の前方側(図4中左側)の端部をプリンタの筐体に固定する。このような構成の場合、支持部130は、可動刃112に押され可動刃112と同一方向に移動するのに伴い弾性変形して、可動刃112に向かう反力を生じる。よって、この場合でも、刃先が摩耗しても用紙Pを確実に切断することができる。
上述の説明では、支持部130をばね131により支持することで支持部130が可動刃112と同一方向に動く構成としているが、このような構成に代えて、支持部130を駆動する駆動機構(或いは、連動機構)を設ける構成としても良い。この場合にはばね131は不要となり、駆動機構により支持部130を可動刃112の動きと同期して移動させるようにする。このような構成により、支持部130は、可動刃112との間で用紙Pを挟持した状態で用紙Pを支持する。また、このような構成の場合には、支持部130が可動刃112との間に隙間を維持した状態で用紙Pを支持するように支持部130を駆動制御することも可能である。
実施例1
図6A、図6Bおよび図7−8は、用紙カッタ110の実施例として一つの支持部130Fを用いる用紙カッタ110Fを示している。図6Aは、実施例1に係る用紙カッタ110Fを上方から見た平面図である。図6Bは、用紙カッタ110Fの側面図である。図6A、6Bに示すように、用紙カッタ110Fの可動刃112Fは、刃先112FAが固定刃111Fの刃先111FAに対して一様に斜めに形成されている。可動刃112Fは可動刃を駆動する駆動機構161により図中矢印A方向に進退駆動される。固定刃111Fはプリンタの筐体に固定される。固定刃111FAには、支持部130Fおよびばね131Fを支持する支持板140を案内するガイド溝141が形成されている。
連動機構162は、駆動機構161による可動刃112Fの駆動に連動して、支持部130F、ばね131Fおよび支持板140からなる組立体170をガイド溝141に沿って移動させる。連動機構162は、一例として、組立体170をガイド溝141に沿って摺動させるエンドレスベルトによる移動機構、および移動機構に駆動機構161からの駆動力を伝達するギアを備える。或いは、連動機構162に代えて独自の駆動源および制御部を有し、可動刃112Fの移動に応じて組立体170をガイド溝141に沿って移動させる機構を設けても良い。
図7、図8を参照して用紙カッタ110Fの動作を説明する。なお、説明の便宜のため、前後方向および左右方向を図7、図8に示す通り定義する。可動刃112Fが固定刃111Fに向かって駆動されると、図7に示すように可動刃112Fおよび固定刃111Fの左端部において可動刃112Fと固定刃111Fが用紙Pを挟み始める。このとき、可動刃112Fと固定刃111Fが用紙Pを挟む箇所では、支持部130Fが可動刃112Fの移動方向A1に対して用紙Pの前側から用紙Pを支持している。つまり、支持部130Fは、ばね131Fにより可動刃112Fに向けて付勢されることで、可動刃112Fとの間で用紙Pを挟持した状態となる。よって、用紙Pが確実に切断される。
図7の状態からさらに可動刃112Fが移動方向A1に移動すると、固定刃111Fと可動刃112Fとが用紙Pを挟む位置が図8に示すように右側に移動する。このとき、可動刃112Fの移動に連動して組立体170も矢印E1方向に移動し、用紙Pが固定刃111Fと可動刃112Fに挟まれる箇所では常に支持部130Fが可動刃112Fの移動方向A1に対して前側から用紙Pを支持する。このような構成によれば、固定刃111Fおよび可動刃112Fの刃先が摩耗しても、確実に用紙Pを切断することができる。
なお、上記実施例1において支持部130F自体を弾性体で構成しても良い。この場合には、支持部130Fを直接支持板140に固定する構成とする。このような構成の場合にも、実施例1と同様の効果を奏することができる。
実施例2
図9および図10は、用紙カッタ110の別の実施例として、支持部を複数の支持要素130Aで構成した用紙カッタ110Aの斜視図を表している。なお、図9は用紙Pが切断される前の状態を表し、図10は用紙Pが切断されはじめた状態を表している。図9および図10に示した支持部は、7つの支持要素130A(図9、10では一部にのみ符号を付している)から構成されている。また、本実施例では、それぞれの支持要素130Aに対してばね131Aが設けられている。各ばね131Aは、一端が固定刃111を固定するプリンタの基部に固定され、他端で支持要素130Aを保持している。なお、図9、図10で示した支持要素130Aの個数は一例であり、7つ未満或いは7つを超える数の支持要素を設けても良い。
図10に示されている通り、可動刃112の刃先の中心部が後方にへこむ形状に形成されている場合、可動刃112が前方に移動すると、用紙Pを切断する位置は可動刃112の両端部から次第に可動刃112の中心位置に移動する。本実施例のように支持部を複数の支持要素130Aから構成した場合、可動刃112が前方に移動して固定刃111との間で用紙Pを挟む位置が移動すると、可動刃112の端部側にある支持要素130Aから順に可動刃112に押されて用紙Pを可動刃112側に付勢する状態になる。よって、本実施例によれば、可動刃112の移動に伴い移動する切断位置に追従して、各支持要素130Aにより用紙Pを前側から支持することができる。したがって、可動刃112と固定刃111の刃先が摩耗しても、用紙Pを確実に切断することができる。
なお、上記実施例2において、支持要素130A自体を弾性体で構成しても良い。この場合には、各支持要素130Aの前方端部をプリンタの筐体に固定し、後方端部で用紙Pを支持する構成とする。このような構成の場合にも、実施例2の場合と同様の効果を奏することができる。
以下、上述した実施例2の用紙カッタ110Aと同等の構成の用紙カッタをプリンタに搭載した構成例を説明する。図11は、用紙カッタ110Aと同等の構成のカッタ部14を搭載したプリンタ10の構成を示す斜視図である。図12は、プリンタ10の概略側面図である。図13及び図14は、プリンタ10の主要構成を示す斜視図である。プリンタ10は、キャッシュレジスターや携帯型端末装置等に接続可能な、感熱式の印刷部を備えたサーマルプリンタの構成を有する。なお、本実施形態の用紙カッタが適用されるプリンタやその使用形態は、以下で説明する例に限られるものではない。以下では、説明の便宜上、前後方向を図11に示す通り定義する。
プリンタ10は、送給される用紙に印刷する印刷部12と、印刷部12の用紙送給方向下流に配置され、用紙の印刷済部分を未印刷部分から分断するカッタ部14とを具備する(図11及び図12)。印刷部12は、サーマルヘッド16(図13)と、サーマルヘッド16と協働して用紙を挟持するプラテン18(図14)と、プラテン18を回転駆動する駆動機構とを備える。また、カッタ部14は、互いに協働して用紙を切断する固定刃20及び可動刃22と、可動刃22を駆動する駆動機構とを備える。固定刃20が用紙カッタ110Aの固定刃111に対応し、可動刃22が可動刃112に対応する。カッタ部14はまた、複数の支持要素130Aとばね131Aとを有している(図11)。
プリンタ10は、印刷部12及びカッタ部14を支持する支持構造として、サーマルヘッド16及び固定刃20を支持する第1支持部24と、プラテン18及び可動刃22を支持する第2支持部26とを備える(図11及び図12)。固定刃20は、第1支持部24上でサーマルヘッド16の用紙送給方向下流側に配置される。また可動刃22は、第2支持部26上でプラテン18の用紙送給方向下流側に配置される。
第1支持部24は、略矩形状の底フレーム24aと、底フレーム24aの長手方向両端に立設される一対の側フレーム24b、24cと、底フレーム24aに離間対向して両側フレーム24b、24cの間に架設される頂フレーム24dとを備える(図13)。また、第1支持部24は、頂フレーム24dの図11中手前側端部を上方に立ち上げて形成された前側フレーム24fを有している。前側フレーム24fは、固定刃20と係合して固定刃20を支持する。図11および図13に示すように、固定刃20の上面には、支持部として機能する支持要素130Aが配置される。各支持要素130Aを支持する弾性部材であるばね131Aは前側フレーム24fに固定支持される。これにより、支持要素130Aは、可動刃22が固定刃20との間で用紙を挟む位置(図5参照)まで移動してきたときに、可動刃22の前方において用紙Pを支持する。なお、説明の便宜のため、支持要素130Aおよびばね131Aは、図11、図13のみに図示している。
第2支持部26は、略矩形状の頂フレーム26aと、頂フレーム26aの長手方向両端に立設される一対の側フレーム26b、26cとを備える(図14)。
第1及び第2支持部24、26は互いに独立した構造体であり、第1支持部24は第2支持部26に着脱可能に接続される。それによりプリンタ10は、サーマルヘッド16とプラテン18とを、互いに圧接される閉位置と、互いに離隔される開位置との間で相対変位させることができる。プリンタ10は、この開閉動作と同時に、固定刃20と可動刃22とを、協働した切断動作が可能な隣接位置と、相互に離れた遠隔位置との間で相対変位させることができる、開閉可能な印刷部12及びカッタ部14を備えたものとなる。
サーマルヘッド16は、セラミックス等の硬質材料からなる基体28と、基体28の印刷面30に配置されるドット状の発熱体32とを備える。サーマルヘッド16は、発熱体32を電気的に走査しながら印刷を行なうラインドット構造を有する。サーマルヘッド16は、第1支持部24の底フレーム24a上で印刷面30を露出させた姿勢で両側フレーム24b、24cの間に配置され、板ばね等の弾性部材34により弾性変位可能に支持される。印刷部12にはさらに、サーマルヘッド16及び後述するプラテンの駆動機構に接続される制御回路(図示せず)と、サーマルヘッド16の近傍で底フレーム24a上に配置される用紙ガイド36とが設けられる。
プラテン18は、好ましくはゴム等の弾性体からなる円筒状の本体38と、本体38の中心軸線に沿って固定され、本体38から軸線方向へ突出する軸部40とを備える。プラテン18は、第2支持部26の頂フレーム26aの下方で、軸受部材を内蔵した軸部40を介して両側フレーム26b、26cの間に回転自在に架設される。第1支持部24と第2支持部26とは、印刷工程に際して、印刷面30と本体38の外周面とが互いに平行に対向するとともに、弾性部材34の付勢力により印刷面30が本体38に押し付けられるような位置関係で配置される。
プラテン18は、後述する駆動機構により回転駆動されて、印刷部12に送給される用紙(図示せず)を、サーマルヘッド16との間で挟持しつつ送り出す。その間、サーマルヘッド16は発熱体32が電気的に動作して、用紙への印刷を実行する。プラテン18は、サーマルヘッド16による用紙への安定的な印刷を実現するために用紙を支持する支持ローラとして機能すると同時に、用紙を送り出す用紙送りローラとして機能する。
固定刃20は金属等の硬質材料からなる略矩形板状部材であり、頂フレーム24dの上に、刃先20aをサーマルヘッド16側に向けた平置き姿勢で配置される。固定刃20は、板ばね等の押圧部材により第1支持部24に弾性変位可能に支持される。また、可動刃22は金属等の硬質材料からなる板状部材であり、頂フレーム26aの下にV字の刃先22aをプラテン18側に向けた平置き姿勢で配置される。可動刃22は、一対の側フレーム26b、26cにそれぞれ形成した案内肩面26d(図17参照)上に摺動自在に支持される。固定刃20と可動刃22とは、刃先20aと刃先22aとにより、用紙を両側縁から中心に向かって用紙送り方向に直交する方向へ切断する。
固定刃20及び可動刃22が隣接位置にあるときに、固定刃20が可動刃22よりも印刷部12に近い位置に配置されるように構成される。このような刃配置により、カッタ部14で切断された用紙の未印刷部分は、切断縁を固定刃20の刃先に隣接させた状態で次の印刷工程を待機する。それにより、次の印刷工程を開始したときに、用紙と固定刃20との衝突が確実に回避されるので、印刷工程を円滑に進めることができる。
第1支持部24をプリンタ10が使用される装置の筐体に固定的に配置し、第2支持部26を第1支持部24に対して変位できるように配置することにより、相互に開閉可能な印刷部12及びカッタ部14が実現される。この構成を、図15及び図16に示すプリンタ10の一使用形態を参照して詳述する。図15は、プリンタ10の使用形態を示す概略断面図であり、プリンタ10が搭載される携帯型のプリンタ装置を示す。図16は、図15の使用形態の外見を示す斜視図である。
プリンタ10は、印刷部12の用紙送給方向上流側に配置され、用紙Pを収納する給紙部42をさらに備えることができる。プリンタ10は、ロール状の用紙Pを担持する基台44と、基台44に開閉可能に連結される開閉カバー48とを有した、クラムシェル構造のケーシング50を備えることができる。ケーシング50は、基台44に設けられた搭載台52を有し、第1支持部24が搭載台52に固定的に搭載される。さらにケーシング50は、開閉カバー48に設けられた搭載台54を有し、第2支持部26が搭載台54に搭載される。開閉カバー48は、搭載台54が設けられた側とは反対側の端部で、枢軸56を介して基台44に回動可能に連結される。
第1支持部24は、給紙部42に収納されたロール紙Rを担持する基台44に固定的に配置され、印刷部12をケーシング50に対して位置決めする。また第2支持部26は、基台44に連結された開閉カバー48と一体的に回動する(図15参照)。
開閉カバー48が基台44上で閉鎖位置にあるときに、サーマルヘッド16及びプラテン18は前述した閉位置に置かれ、固定刃20及び可動刃22は隣接位置に置かれる。このとき、開閉カバー48の自由端に位置する搭載台54の端縁と、ケーシング50の端縁との間に、印刷部12及びカッタ部14を通過した用紙Pを外部に導出する用紙出口58が画定される。開閉カバー48が基台44上で十分に開放されると、サーマルヘッド16及びプラテン18は開位置に置かれ、固定刃20及び可動刃22は遠隔位置に置かれる。
次に、印刷部12及びカッタ部14の駆動機構の構成を説明する。カッタ部14の駆動機構は、図17に示すように、可動刃22を第2支持部26に対して移動させる駆動力を生じる駆動源60と、駆動源60の駆動力を可動刃22に伝達して可動刃22を移動させる伝達機構62とを備える。駆動源60は例えばパルスモータであり、第1支持部24に固定される(図11)。伝達機構62は、第1支持部24に設置されて駆動源60に接続される第1歯車列64と、第2支持部26に設置されて可動刃22に接続される第2歯車列66とを含んで構成される。第1歯車列64と第2歯車列66とは、固定刃20及び可動刃22が隣接位置にあるときに接続され、固定刃20及び可動刃22が隣接位置から遠隔位置へ変位するに伴い互いに離脱する。
第1歯車列64は、駆動源60の出力軸に固定された歯車68を含む複数の歯車を有し、第1支持部24の一方の側フレーム24cに沿って設置されて、駆動源60のトルクを伝達する。また、第2歯車列66はアイドル歯車70を含む複数の歯車を有し、第2支持部26の一対の側フレーム26b、26cに沿って設置されて、第1歯車列64から伝達されたトルクを可動刃22に伝える。
第2歯車列66は、アイドル歯車70と、アイドル歯車70に噛合する歯車72と、歯車72に噛合する第1ピニオン74と、第1ピニオン74と同期して回転する第2ピニオン76とを備える。一方、可動刃22は、第1及び第2ピニオン74、76にそれぞれ噛合する第1及び第2ラック78、80を備える。アイドル歯車70は、第1歯車列64を設置した側フレーム24cに対応する一方の側フレーム26cに軸支されるプラテン軸40に回転自在に支持される。中間歯車72は、側フレーム26cの外面に立設された支軸82に回転自在に支持される。なおアイドル歯車70は、側フレーム24cに立設した他の支軸に回転自在に取り付けることもできる。
第1ピニオン74及び第2ピニオン76は、両側フレーム26b、26c間に架設される連結軸84の両端にそれぞれ固定され、側フレーム26c及び側フレーム26bの外側で、可動刃22の両側縁22bに沿って配置される。第1ラック78及び第2ラック80は、それぞれに一体的に形成した取付片78a、80aにより可動刃22の両側縁22bに固定される。このような構成により、駆動源60の駆動力は、第1歯車列64及び第2歯車列66を介して可動刃22両側縁22bに均等に伝達される。その結果、可動刃22は、案内肩面26dに沿って傾動による引掛かりを生じることなく円滑に平行移動できる。なお、可動刃22の駆動構造、特に第2ピニオン76、第2ラック80及び連結軸84は、第2支持部26上での可動刃22の摺動案内機能を向上させることにより、省略することもできる。
印刷部12の駆動機構は、図11−図13に示すように、プラテン18を第2支持部26上で回転させる駆動力を生じる駆動源86と、駆動源86の駆動力をプラテン18に伝達してプラテン18を回転させる第2の伝達機構88とを備える。駆動源86は例えばパルスモータであり第1支持部24に固定され、駆動源60に対置される。第2の伝達機構88は、第1支持部24に設置されて駆動源86に接続される第3歯車列90と、第2支持部26に設置されてプラテン18に接続される第4歯車列92とを含んで構成される。第3歯車列90と第4歯車列92とは、サーマルヘッド16及びプラテン18が押圧状態の閉位置にあるときに互いに接続され、サーマルヘッド16及びプラテン18が開位置へ変位するに伴い互いに離脱する。
第3歯車列90は、駆動源86の出力軸に固定された歯車94を含む複数の歯車を有し、第1支持部24の側フレーム24bに沿って設置されて駆動源86のトルクを伝達する。また、第4歯車列92は、プラテン18の他方の軸部40に固定された従動歯車96を含み、側フレーム26bに沿って設置されて、第3歯車列90から伝達されたトルクをプラテン18に伝える。このような構成により、駆動源86の駆動力は、第3歯車列90及び第4歯車列92を介して、プラテン18に伝達される。
次に図18を参照して、印刷部12の駆動制御部と共通化した制御部108による、印刷部12及びカッタ部14の動作制御の一例を説明する。印刷工程の開始時に、S1で、可動刃22の移動を感知するセンサ106がOFFであるか否かを判断する。センサ16の出力がOFFのときは可動刃22が移動していない状態であるため、S2で駆動源86を正方向へ駆動して、プラテン18により用紙を送給する。また、センサ106がONで可動刃22の移動を感知したときは、S3で駆動源60を逆方向へ駆動して、センサ106がOFFになるまで、すなわち可動刃22が引込位置又は初期位置に到達するまで可動刃22を移動させる。用紙の送給に合わせて印刷部12で印刷を実行し、印刷終了後、S4で駆動源86を停止して用紙送りを停止させる。
次にS5で駆動源60を正方向へ駆動して、可動刃22を引込位置又は初期位置から用紙切断方向へ移動させる。S6でセンサ106がONになったことを判断した後、S7で駆動源60を予め定めた追加動作量だけ引込位置から正方向へ動作させて、可動刃22をさらに用紙切断方向へ移動させ、用紙を切断する。なお、この追加動作量の設定により、用紙を完全に切断するか、或いは一部を残して切断するかを選択できる。
駆動源60が追加動作量だけ動作した後、S8で駆動源60を逆方向へ駆動して、センサ106がOFFになるまで可動刃22を移動させる。S9でセンサ106がOFFになったことを判断した後、S10で駆動源60を停止して可動刃22を停止させる。このような動作制御により、印刷工程の開始前に可動刃22が必ず引込位置又は初期位置に配置されることになり、カッタ部14の用紙切断動作の信頼性が向上する。
プリンタ10の構成例においても、支持部の作用により固定刃20および可動刃22の摩耗が進行しても用紙を確実に切断することができる。
以上、典型的な実施形態を用いて本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなしに、上述の各実施形態に変更及び種々の他の変更、省略、追加を行うことができるのを理解できるであろう。
上述の実施形態では、被切断媒体が用紙である例を記載したが、被切断媒体の種類はそれに限られない。上述の実施形態の構成は、シート状の各種被切断媒体に対して適用することができる。
支持部を用いて用紙を切断する上述の構成は、様々な形状の用紙カッタに適用することができる。
10 プリンタ
12 印刷部
14 カッタ部
20、111、331 固定刃
22、112、332 可動刃
24 第1支持部
26 第2支持部
110、110A、330 用紙カッタ
111a、331a 上端エッジ
112a、130c 先端面
112b、332b 下端エッジ
130、130A 支持部
131、131A ばね
P 用紙

Claims (6)

  1. 固定刃と、
    前記固定刃に向けて移動して、前記固定刃と協働して用紙を切断する可動刃と、
    前記可動刃の移動方向の前方に配置される支持部であって、前記可動刃とは反対側で用紙を支持する、前記可動刃と同一の方向へ移動可能な支持部と、
    を具備するカッタ。
  2. 前記支持部を前記可動刃に向かって付勢する弾性部材をさらに具備する、請求項1に記載のカッタ。
  3. 前記支持部は、互いに独立して前記可動刃と同一の方向へ移動する複数の支持要素を含む、請求項1又は2に記載のカッタ。
  4. 前記支持部は、前記可動刃と同一の方向に移動するのに伴い弾性変形して、前記可動刃に向かう反力を生じる、請求項1に記載のカッタ。
  5. 前記可動刃の駆動に連動して前記支持部を移動させる移動機構をさらに具備する、請求項1から4のいずれか一項に記載のカッタ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のカッタと、
    前記可動刃を移動させる駆動機構と、
    前記用紙への印刷動作を実行する印刷部と、
    を具備するプリンタ。
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