JP7439715B2 - 装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装置に関する。
従来、用紙等をカットするカッター機能を搭載したプリンタ等が知られている。特許文献1には、搬送されるウェブを搬送方向に裁断するための上刃が設けられた上刃部と下刃が設けられた下刃部とからなり、上刃と下刃とが当接してウェブを裁断する裁断位置とウェブの通過を妨げない退避位置との間で移動可能に設けられたスリッタの移動機構が開示されている。
特開平04-135197号公報
裁断動作の途中で用紙の引っ掛かり等により裁断が止まってしまった場合、用紙を取り除く作業が発生する。該作業において、裁断方向と直交する方向へ用紙を引き抜く動作をすると、上刃と下刃との前後関係が入れ替わり、刃は正常に機能しなくなるおそれがある。そして、刃が正常に機能しなくなると用紙を取り除いた後、裁断ができなくなる。よって、上刃と下刃との前後関係を元に戻す作業が必要となる。
本発明は上記課題に鑑みたものであり、上刃と下刃との前後関係を元に戻すために、ユーザは、上刃と下刃にアクセスすることなく手間をかけずに刃の位置を正常な位置に戻すことができる装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る装置は、シートを搬送する搬送部と、第1刃を有する第1ユニットと、第2刃を有する第2ユニットを有するカッターユニットと、前記カッターユニットの前記シートの切断方向に係る移動をガイドするガイド部と、前記カッターユニットが前記ガイド部によりガイドされ所定位置に移動すると前記第2ユニットと当接する当接部と、を備え、前記第1ユニットは、前記第2刃が前記第1刃から離隔する第1位置と前記第2刃が前記第1刃に近接する第2位置とに前記第2ユニットを移動可能に保持する保持部と、前記第2ユニットを前記第2刃から前記第1刃へ向かう方向へ付勢する付勢部と、を備え、前記当接部は、前記第2ユニットが当接すると前記第2ユニットを前記第1位置へ移動させる第1面と、前記第2ユニットが当接すると前記第2ユニットを前記第2位置へ移動させる第2面とを有する構成である。
上記の構成によれば、カッターユニットは、ガイド部にガイドされ、カッターユニットが所定位置に移動すると、第2ユニットと当接部が有する第1面とが当接する。また、第1ユニットは、第2刃が第1刃から離隔する第1位置と第2刃が第1刃に近接する第2位置とに第2ユニットを移動可能に保持する。また、第1ユニットは、付勢部を備え該付勢部は、第2ユニットを第2刃から第1刃へ向かう方向へ付勢する。これにより、カッターユニットが所定位置に移動する動作において、第2ユニットが第1面に当接すると、第2ユニットが第1位置へ移動する。また、第1位置へ移動した第2ユニットは、付勢部により第2刃から第1刃へ向かう方向へと付勢力が働いているため、カッターユニット500が所定位置に移動する動作において、第2ユニットは第2位置へと移動する。
よって、上刃と下刃との前後関係を元に戻すために、ユーザは、上刃と下刃にアクセスすることなく手間をかけずに刃の位置を正常な位置に戻すことができる。
本発明の一態様によれば、上刃と下刃との前後関係を元に戻すために、ユーザは、上刃と下刃にアクセスすることなく手間をかけずに刃の位置を正常な位置に戻すことができる装置を提供することができる。
実施形態に係る装置の一例である印刷装置の外観を示す図である。 実施形態に係る印刷装置の内部構造を示す断面図である。 実施形態に係る印刷装置の電気的構成を示すブロック図である。 切断前の用紙と切断後の第1用紙及び第2用紙を示す図である。 カッターユニットの構成を示す図であり、図5(A)が、カッターユニットとカッターユニットをガイドするガイド部とを示す斜視図、図5(B)が図5(A)のA-A線断面図、図5(C)が第1刃(上刃)と第2刃(下刃)とが第1位置となっている状態を示す図、図5(D)が図5(B)の破線枠囲い部分の拡大図である。 当接部の概要を示す図であり、図6(A)は印刷装置について当接部が配置される位置を示す図、図6(B)は印刷装置からガイド部、カッターユニットおよび当接部を抜き出した状態を示す図、図6(C)は図6(B)の破線枠囲い部分の拡大図である。 当接部を示す拡大図である。 第1刃の刃先と第2刃の刃先との刃先の位置ずれを示す図である。図8(A)は第1刃の刃先と第2刃の刃先との刃先の位置が正常な状態を示す図、図8(B)は第1刃の刃先と第2刃の刃先との刃先の位置が位置ずれを生じている状態を示す図、図8(C)は図8(B)の破線枠囲い部分の拡大図である。 当接部に沿って第2刃が移動する様子を示す図である。図9(A)は当接部と第2刃とを軸線方向から見た図、図9(B)は当接部と第2刃とを下方向から見た図である。
<印刷装置の構成>
以下、本発明の実施形態について、図1~図9を参照して説明する。なお、本実施形態では装置として画像記録部3にて画像記録された用紙Pをカットするカット機構を備えた印刷装置1を一例として説明する。しかしながら、装置は、印刷装置1以外の装置であってもよい。また、画像記録の機能を備えていない装置であってもよい。例えば、ウェブを裁断する裁断装置であってもよい。また、布などを裁断する裁断装置であってもよい。すなわち、装置の内部に搬送される搬送物を裁断する機構を備えた装置であればよい。
図1は、実施形態に係る装置の一例である印刷装置1の外観を示す図である。図2は、印刷装置1の内部構造を示す断面図である。図1に示す印刷装置1は、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファックス機能等の複数の機能を備えたMFP(Multi-Function Peripheral)である。なお、説明の便宜上、図1の矢印に示されるように、印刷装置1の上下方向、左右方向、及び前後方向を定義する。
印刷装置1は、印刷ジョブにより指定される印刷データを、例えばインクを吐出することにより、シートの一例である用紙Pに記録するインクジェット方式のプリント機能を有する。なお、印刷の方式は、インクジェット方式に限らず、電子写真方式であってもよい。また、用紙Pに印刷される画像は、カラー印刷が可能であってもよいし、モノクロ印刷専用であってもよい。また、用紙Pは、紙媒体に限らず、他にも、例えばOHPシートのような樹脂媒体であってもよい。
図1に示すように、印刷装置1の筐体200の前面には、開口20が形成されている。この開口20には、給紙トレイ21及び排紙トレイ22が、着脱自在に配置される。
給紙トレイ21は、複数枚の用紙Pを積載するためのトレイであり、上面が開放している。用紙Pのサイズは、例えばA4サイズである。図2にも示すように、給紙トレイ21の上方に、排紙トレイ22が配置される。
排紙トレイ22は、カッターユニット500を通過した用紙P又はカッターユニット500によって切断された第1用紙P1および第2用紙P2を積載するためのトレイであり、上面が開放している。
また、印刷装置1の前面には、表示画面を有する操作部125が設けられている。操作部125は、例えばタッチパネルからなり、ユーザのタッチ操作により、印刷装置1の印刷に関する各種の設定、及び入力情報の入力を行うことが可能な構成となっている。操作部125の操作により入力される入力情報は、入力部126を介して制御部10へ出力される(図3参照)。
入力部126は、入力情報として、用紙Pのサイズの入力、給紙トレイ21内の用紙Pの種類(普通紙、光沢紙、厚紙等)に関する情報の入力、及び第2搬送処理を実行するか否かの入力等を受け付ける。
図2に示すように、印刷装置1は、筐体200の内部に、給紙ローラ23と、第1搬送路R1と、第1搬送ローラ(搬送部)60,62と、反転ローラ(搬送部)64(第1搬送ローラに相当)と、第2搬送ローラ68と、第1フラップ46と、第2フラップ48と、第2搬送路R2と、カッターユニット500と、を備えている。なお、第1搬送路R1に設けられる各ローラの数、及び、第2搬送路R2に設けられる各ローラの数は、適宜変更可能である。また、第1搬送路R1に設けられる各ローラ、及び、第2搬送路R2に設けられる各ローラの代わりに搬送ベルト、回転ドラム等を用いて用紙等を搬送してもよい。
給紙ローラ23は、給紙トレイ21に収容された用紙Pを、第1搬送路R1へ給送するためのローラである。給紙ローラ23は、給紙アーム24の先端部に回転可能に支持されている。給紙アーム24は、印刷装置1のフレームに支持された軸25に回動可能に支持されている。給紙ローラ23は、給紙モータ17(図3参照)が駆動することにより正回転する。給紙ローラ23が正回転することにより、給紙トレイ21に収容された用紙Pが1枚ずつ第1搬送路R1へ給送される。
第1搬送路R1は、給紙トレイ21の後端部から上方に延び、ガイド部材41,42で区画される領域にて湾曲し、画像記録部3の位置を経由して、ガイド部材43で区画される領域にて直線状に延び、排紙トレイ22に至る経路である。
第1搬送路R1における画像記録部3よりも第1搬送方向D1の上流側には、第1搬送ローラ60が配置されている。第1搬送ローラ60の下部と対向する位置には、ピンチローラ61が配置されている。
第1搬送ローラ60は、搬送モータ18(図3参照)によって駆動される。ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60の回転に伴って回転する。第1搬送ローラ60及びピンチローラ61が正回転することにより、用紙Pは、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて、画像記録部3まで搬送される。
画像記録部3は、第1搬送路R1において第1搬送ローラ60と第1搬送ローラ62との間に設けられ、用紙Pに画像を記録する。画像記録部3は、キャリッジ31と、記録ヘッド32と、ノズル33と、プラテン34とを有している。記録ヘッド32は、キャリッジ31に搭載される。記録ヘッド32の下面には、複数のノズル33が設けられている。記録ヘッド32は、ノズル33からインク滴を吐出する。プラテン34は、用紙Pが載置される矩形板状の部材である。プラテン34に支持された用紙Pに対して、キャリッジ31が移動する過程において、ノズル33がインク滴を選択的に吐出することによって、用紙Pに画像が記録される。
キャリッジ31は、キャリッジモータ19(図3参照)の駆動力が伝達されて、第1搬送方向D1に対して直交する方向、即ち、用紙Pの幅方向に往復移動する。用紙Pへの画像記録において、制御部10は、用紙Pの搬送が停止している状態でキャリッジ31を用紙Pの幅方向に移動させながらノズル33からインクを吐出させ、1行分の画像を用紙Pに記録させる記録処理と、第1搬送ローラ60及び第1搬送ローラ62を駆動させて用紙Pを所定の改行量だけ搬送する改行処理とを繰り返す。
図2に示すように、第1搬送路R1における画像記録部3より第1搬送方向D1の下流側には、第1搬送ローラ62が配置されている。第1搬送ローラ62の上部と対向する位置には、拍車ローラ63が配置されている。第1搬送ローラ62は、搬送モータ18(図3参照)によって駆動される。拍車ローラ63は、第1搬送ローラ62の回転に伴って回転する。第1搬送ローラ62及び拍車ローラ63が正回転することにより、用紙Pは、第1搬送ローラ62及び拍車ローラ63に挟持されて、第1搬送方向D1の後流側へ搬送される。
また、第1搬送路R1における第1搬送ローラ62よりも第1搬送方向D1の下流側には、反転ローラ64が配置されている。反転ローラ64の上部と対向する位置には、拍車ローラ65が配置されている。反転ローラ64は、搬送モータ18によって駆動される。拍車ローラ65は、反転ローラ64の回転に伴って回転する。
反転ローラ64及び拍車ローラ65が正回転することで、用紙Pは、反転ローラ64及び拍車ローラ65に挟持されて、カッターユニット500側へ搬送される。一方、反転ローラ64及び拍車ローラ65が逆回転することで、用紙Pは、反転ローラ64及び拍車ローラ65に挟持されると共に、第1フラップ46の下面に沿って、第2搬送路R2へ搬送される。
第1搬送路R1における第1搬送ローラ62と反転ローラ64との間には、第1フラップ46が設けられている。第1フラップ46は、ガイド部材43に対向した分岐位置Yの付近に配置されている。第1フラップ46は、プラテン34によって第1状態及び第2状態の間を回動可能に支持されている。第1フラップ46は、図2に実線で示される第1状態では、ガイド部材43と当接して第1搬送路R1を閉塞させる。一方、第1フラップ46は、図2に点線で示される第2状態では、第1状態よりも下方に位置して、ガイド部材43から離間して第1搬送方向D1に搬送される用紙Pを通過させる。
また、第1フラップ46は、コイルばね47によって上方へ付勢されている。コイルばね47は、その一端が第1フラップ46に接続され、他端がプラテン34に接続されている。第1フラップ46は、コイルばね47に付勢されることで第1状態となり、その先端がガイド部材43に当接する。
カッターユニット500は、第1搬送路R1において画像記録部3よりも下流に配置されている。カッターユニット500は、周知のカッター機構を有し、画像記録部3により画像が記録された用紙Pを切断する。具体的には、カッターユニット500は、反転ローラ64と拍車ローラ65から搬送された用紙Pに対して、カッターユニット500を用紙Pの幅方向に移動させることで、用紙Pの幅方向の切断位置を切断する。カッターユニット500は、制御部10により用紙Pの切断が必要であると判定された場合、用紙Pを切断位置で切断することにより、図4に示すように、用紙Pを第1用紙P1と第2用紙P2とに分ける。カッターユニット500の詳細については後程説明する。
なお、本実施形態においてカッターユニット500は、第1搬送路R1において画像記録部3よりも下流側に配置される構成であるが、第1搬送路R1において画像記録部3よりも上流側に配置される構成であってもよい。
図2に示すように、第1搬送路R1と第2搬送路R2との合流位置Xには、第2フラップ48が、回動可能に配置されている。具体的には、第2フラップ48は、図2に実線で示される第1状態と、図2に点線で示される第2状態との間で回動可能になっている。第2フラップ48が第1状態のとき、第2フラップ48及びガイド部材42により、第2搬送路R2の一部が構成される。また、第2フラップ48が第2状態のとき、第2フラップ48及びガイド部材41により、第1搬送路R1の一部が構成される。
第1搬送路R1における第1搬送ローラ60より上流側には、用紙端部センサとしてのレジセンサ120が設けられている。レジセンサ120は、用紙Pの先端又は後端を検知するセンサである。レジセンサ120としては、用紙Pが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサや、光センサ等を用いることができる。
レジセンサ120は、用紙Pがレジセンサ120の位置を通過している状態でオン信号を出力し、用紙Pがレジセンサ120の位置を通過していない状態でオフ信号を出力する。即ち、用紙Pの先端がレジセンサ120の位置に到達したタイミングから用紙Pの後端がレジセンサ120の位置を通過するまでの間はオン信号を出力し、それ以外の間はオフ信号を出力する。レジセンサ120による検知信号は、制御部10へ出力される。
また、第1搬送ローラ60には、第1搬送ローラ60の回転を検出するロータリエンコーダ121が設けられている。ロータリエンコーダ121は、第1搬送ローラ60の回転に応じてパルス信号を制御部10へ出力する(図3参照)。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスクと、光学センサとを有する。エンコーダディスクは、第1搬送ローラ60の回転軸に固着され回転軸と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部10に出力する。
なお、ロータリエンコーダ121を、第2用紙P2の搬送量を検出する搬送量センサとして用いてもよい。即ち、制御部10は、ロータリエンコーダ121からの出力、及び、第1搬送ローラ60と第2搬送ローラ68とのギヤ比に基づいて、第2搬送路R2における第2用紙P2の搬送量を検出してもよい。
第2搬送路R2は、ガイド部材71,72,73と、第2搬送ローラ68及びピンチローラ69等によって区画される経路である。第2搬送路R2は、第1搬送路R1における反転ローラ64よりも上流側の分岐位置Yから分岐し、第1搬送路R1における画像記録部3よりも第1搬送方向D1の上流側にある合流位置Xに接続されている。
図2に示すように、第2搬送路R2には、用紙センサ123が設けられている。用紙センサ123は、第2用紙P2の先端又は後端を検知するセンサである。用紙センサ123は、第2搬送路R2内の用紙センサ123の位置に第2用紙P2が有る場合、オン信号を制御部10に出力し、用紙センサ123の位置に第2用紙P2が無い場合、オフ信号を制御部10に出力する。即ち、用紙Pの先端が用紙センサ123の位置に到達したタイミングから用紙Pの後端が用紙センサ123の位置を通過するまでの間オン信号を出力し、それ以外の間はオフ信号を出力する。
図3は、実施形態における印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、印刷装置1は、上述した各部に加え、給紙モータ17と、搬送モータ18と、キャリッジモータ19と、制御部10と、USBインターフェース(I/F)110と、LANインターフェース(I/F)111と、通信インターフェース(I/F)112とを備えている。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、記憶部の一例であるRAM(Random Access Memory)13、EEPROM(登録商標)14、及びASIC15を有し、これらが内部バス16によって接続されている。ROM12には、CPU11が各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。
RAM13は、CPU11が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM14には、電源オフ後も保持すべき設定情報が格納される。制御部10は、ROM12から読み出した制御プログラムに基づいて、給紙モータ17、搬送モータ18、キャリッジモータ19、記録ヘッド32、及びカッターユニット500等を制御する。
ASIC15には、給紙モータ17、搬送モータ18、キャリッジモータ19、記録ヘッド32、カッターユニット500、USBインターフェース(I/F)110、LANインターフェース(I/F)111、通信インターフェース(I/F)112、レジセンサ120、ロータリエンコーダ121、用紙センサ123、操作部125及び入力部126が接続されている。ASIC15は、給紙モータ17、搬送モータ18、及びキャリッジモータ19に駆動電流を供給する。制御部10は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって、給紙モータ17、搬送モータ18、及びキャリッジモータ19の回転を制御する。
また、制御部10は、記録ヘッド32の振動素子に駆動電圧を印加することによって、ノズル33からインク滴を吐出させる。また、ASIC15には、レジセンサ120、ロータリエンコーダ121、及び用紙センサ123が接続されている。そして、制御部10は、レジセンサ120、ロータリエンコーダ121、及び用紙センサ123から出力される信号に基づいて、印刷装置1の状態を検知する。
具体的には、制御部10は、レジセンサ120から出力される検出信号に基づいて、用紙P及び第2用紙P2が第1搬送ローラ60との当接位置を通過したことを検知する。制御部10は、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号に基づいて第1搬送ローラ60の回転量を検知する。また、制御部10は、レジセンサ120からオン信号が出力された後にロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号に基づいて、用紙Pの第1搬送路R1における搬送量(図4のL1に相当)を推定する。また、制御部10は、用紙センサ123から出力される検出信号に基づいて、第2搬送路R2内の第2用紙P2の有無を検出する。
USBインターフェース(I/F)110には、USBメモリやUSBケーブルが接続される。USBインターフェース110にUSBメモリが接続された場合、USBメモリに記憶された画像データを、USBインターフェース110を介して受信する。USBインターフェース110にUSBケーブルが接続された場合、USBインターフェース110は、USBケーブルに接続されたPCから印刷ジョブを受信する。
また、LANインターフェース111にLANケーブルが接続された場合、LANインターフェース111に接続されたPCから印刷指示を受信する。なお、本実施形態では、USBインターフェース110、LANインターフェース111を例示したが、無線通信を用いて印刷ジョブを受信してもよい。制御部10は、USBインターフェース110やLANインターフェース111を介して印刷ジョブを受信すると、印刷装置1の各部を制御することにより、印刷指示に応じた画像を用紙Pに記録する。
<印刷処理および切断処理の概要>
次に、実施形態に係る印刷装置1による印刷処理および切断処理の概要を説明する。印刷装置1は、所定のサイズ(例えばA4サイズ)の用紙Pに、画像記録部3により当該用紙Pのサイズよりも小さいサイズ(例えばA5サイズ)の画像を記録した後、当該用紙Pをカッターユニット500によって切断する。これにより、用紙Pが第1用紙P1と第2用紙P2とに分断される。分断された第1用紙P1および第2用紙P2は、排紙トレイ22に排出される。
なお、分断された第1用紙P1は排紙トレイ22に排出され、第2用紙P2は第2搬送路R2に搬送されるように制御部10が制御してもよい。これにより、図2に示すように、切断後の第2用紙P2を第2搬送路R2に留めておき、次回の印刷時に第2用紙P2を利用できる。この場合、制御部10は、第1搬送路R1にある第2用紙P2の第1搬送方向D1の後端を先端として第2用紙P2を第2搬送路R2に搬送した後、第2搬送路R2を通過する前の状態に対して表裏が反転された状態として第2用紙P2を画像記録部3に搬送することが可能である。これにより、例えば第2用紙P2の表裏を2回反転させることで、第2用紙P2に対して両面印刷を実行することも可能となる。
なお、図4に示す例では、用紙Pがカッターユニット500により切断されることによって、2分の1の大きさの第1用紙P1及び第2用紙P2に分けられる。このようにして、画像記録後の用紙Pを、画像が記録された第1用紙P1と、画像が記録されていない第2用紙P2とに分けることで、白紙の第2用紙P2を利用することが可能となる。なお、図4に示す例では、用紙Pを2分の1に切断しているが、これに限定されず、例えば用紙Pを3分の1に切断してもよい。用紙Pの切断位置は、印刷データのサイズに応じて適宜変更可能である。
なお、本実施形態において、画像記録部3により用紙Pに画像を記録した後、当該用紙Pをカッターユニット500によって切断する構成について説明している。しかしながら、カッターユニット500は第1搬送路R1において画像記録部3より上流側に配置される構成であってもよい。該構成の場合、制御部10は、印刷データのサイズに応じて用紙Pの切断位置を特定し、用紙Pをカッターユニット500によって切断させる。これにより、用紙Pが第1用紙P1と第2用紙P2とに分断される。印刷装置1は、分断された第1用紙P1に画像記録部3により画像を記録した後、第1用紙P1および第2用紙P2を排紙トレイ22に排出する。
<カッターユニットの詳細>
次に実施形態に係るカッターユニット500の構成の詳細について説明する。図5はカッターユニット500の構成を示す図である。図5(A)はカッターユニット500とカッターユニット500をガイドするガイド部100とを示す斜視図である。図5(B)は図5(A)のA-A線断面図である。図5(C)は第1刃512(上刃)と第2刃521(下刃)とが第1位置となっている状態を示す図である。図5(D)は図5(B)の破線枠囲い部分の拡大図である。
図5に示すように、カッターユニット500は、第1ユニット510と、第2ユニット520と、により構成されている。カッターユニット500は、ガイド部100に沿ってカッターユニット500が左右方向、すなわち用紙Pを切断する切断方向に移動する構成となっている。
ガイド部100は、左右方向にわたって延在する金属製のフレームで構成される。なお、ガイド部100には、ベルト軸(不図示)に巻回された無端ベルト100aが設けられている。無端ベルト100aは、カッターユニット500と連結されている。モータの駆動力によりベルト軸が回転すると、無端ベルト100aが回動することで、カッターユニット500がガイド部100に沿って左右方向に移動するようになっている。
≪第1ユニット≫
第1ユニット510は、図5(B)で示すとおり、ケース511、第1刃512、第1刃固定部材513、第1回転軸514、保持部515、および付勢部516を備える。ケース511は樹脂から成り、第1刃512と第2刃521とを内部に収納する。第1刃512は円形状の丸刃から成り、第1刃固定部材513に固定される。第1刃512は外周面の一端が小さくなるよう形成されたテーパー状の鋭角刃である。第1刃固定部材513は樹脂から成り、第1刃512を固定するベース部材である。第1刃固定部材513には第1回転軸514が固着されており、第1回転軸514が回転すると第1刃固定部材513が回動することで第1刃512は回転する。
(保持部)
保持部515は、第1ユニット510を構成するケース511の一部に設けられる。保持部515は、第2回転軸523の軸線方向に対して鉛直方向に延びる長孔が形成された部分である。保持部515に長孔を形成することで第2ユニット520を第1位置から第2位置へと移動させる動作をスムースに行うことができる。保持部515は、第2回転軸523を軸支することで、第2刃521が第1刃512から離隔する第1位置と第2刃521が第1刃512と近接する第2位置との間に第2ユニット520を保持する。
ここで、第1位置は、図5(C)にて示す第1刃512と第2刃521との位置である。詳細には、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先とがオーバーラップしない、すなわち第1刃512と第2刃521との刃先が重なり合わない状態となるまで、第1刃512と第2刃521とが離隔する位置である。
一方、第2位置は、図5(B)にて示す第1刃512と第2刃521との位置である。詳細には、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先とがオーバーラップする、すなわち第1刃512と第2刃521との刃先が微小に重なり合う状態となるまで、第1刃512と第2刃521とが近接する位置である。
保持部515は、第2回転軸523を軸支する。第2回転軸523は、軸受け524に挿通されており軸受け524に回転自由に軸支されている。すなわち、保持部515は、軸受け524に回転自由に軸支された第2回転軸523を軸受け524を介して保持する。また、保持部515は、保持部515に形成された長孔の形状に沿って、上下に滑動する軸受け524を上下に滑動可能に保持する。
(付勢部)
また、第2ユニット520は、軸受け524を介して付勢部516により上方、すなわち、第2刃521から第1刃512へ向かう方向へ付勢力が働くように付勢されている。より詳細には、図5(D)で示すとおり、付勢部516は、その一端側を第1ユニット510のケース511の内部に設けられたバネ溝511aに固定され、他端側を軸受け524の一部に設けられたバネ溝524aに固定される。バネ溝(511a、524a)に固定される付勢部516は圧縮して固定され、上方へ付勢力が働くように軸受け524を介して第2回転軸523を付勢する。なお、付勢部516は、付勢力を有する弾性体であればよく、コイルバネや板バネなどを用いることができる。
なお、本実施形態において、保持部515は、軸受け524を介して第2回転軸523を保持する構成について説明をしているが、保持部515は、軸受け524を介さずに第2回転軸523を保持する構成としてもよい。この場合、付勢部516は、上方へ付勢力が働くように直接、第2回転軸523を付勢する構成となる。
また、本実施形態において、保持部515は、上下に滑動する軸受け524を上下に滑動可能に保持する構成について説明をしているが、これに限られるものではない。例えば、軸受け524は、保持部515に形成された丸孔に嵌合され固定される。丸孔は、第1ユニット510に設けられた上下方向に延びるガイド溝に沿って上下に滑動できるように、第1ユニットのガイド溝に滑動可能に取り付けられる。すなわち、軸受け524は丸孔に固定されており、丸孔がガイド溝に沿って上下に滑動する構成としてもよい。
≪第2ユニット≫
第2ユニット520は、図5(B)および図5(D)で示すとおり、第2刃521、第2刃固定部材522、第2回転軸523、および軸受け524を備える。第2刃521は円形状の丸刃から成り、第2刃固定部材522に固定される。第2刃521は外周面の一端が小さくなるよう形成されたテーパー上の鋭角刃である。第2刃固定部材522は樹脂から成り、第2刃521を固定するベース部材である。第2刃固定部材522には第2回転軸523が固着されており、第2回転軸523が回転すると第2刃固定部材522が回動することで第2刃521は回転する。
軸受け524は、第2回転軸523を回転自在に軸支する。軸受け524は、図5(D)で示す矢印Sの方向において上下に滑動できるように、保持部515に滑動可能に取り付けられている。なお、第1刃512および第2刃521はそれぞれ円形状の丸刃に限定されるものではなく、直線状の刃を用いてもよいし、ミシン刃などその他形状の刃を用いてもよい。
<当接部>
次に当接部600について説明する。図6は当接部600の概要を示す図である。図6(A)は印刷装置1について当接部600が配置される位置を示す図、図6(B)は印刷装置1からガイド部100、カッターユニット500および当接部600を抜き出した状態を示す図、図6(C)は図6(B)の破線枠囲い部分の拡大図である。図7は、当接部600を示す拡大図である。なお、図7を用いた説明においては便宜上、図7に示す矢印Xにて示す方向を目線方向とし、目線方向に対して上下の方向を上下方向、目線方向に対して左右の方向を左右方向と定義する。
当接部600は、図6(A)に示すとおり印刷装置1の楕円で示す位置の内部に設けられている。詳細には、カッターユニット500が所定位置、例えばホームポジションに位置している場合に、カッターユニット500の移動方向と直交する方向であってカッターユニット500と対向する位置に設けられる。
ホームポジションとは、カッターユニット500が待機状態、すなわち印刷装置1が印刷を行っていない状態において、図6(B)に示されるように、ガイド部100の右方にカッターユニット500が待機する位置である。なお、ホームポジションはガイド部100の右方ではなく、ガイド部100の左方であってもよい。
当接部600は、図7に示すとおり、略長方形の側壁601と、側壁601の長手辺のうち上側の上縁からカッターユニット500に向かう方向(図7の目線方向と逆行する方向)に延伸する凸部602とから構成される。凸部602は、第1面602aと第2面602bとを有しており、目線方向に直交する平面で切断すると、その切断面は上底よりも下底が短い台形形状から成る。
≪第1面≫
第1面602aは、図7における右側から左側に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜面である。第1面602aは、カッターユニット500がホームポジションに移動すると第2ユニット520と当接し、第2ユニット520を第1位置へ移動させる。詳細には、第2回転軸523が第1面602aに当接すると、第1面602aの傾斜に沿って第2回転軸523が下方にスライドする。第2回転軸523が下方にスライドすると、第2回転軸523が挿通された軸受け524が付勢部516の付勢力に抗する方向(下方)へ滑動する。そうすると第2ユニット520は軸受け524を介して下方に押し下げられ、第2ユニット520は第1位置へ移動する。
≪第2面≫
第2面602bは、図7における右側から左側に向かうにつれて上方に傾斜する傾斜面である。第2面602bは、カッターユニット500がホームポジションに移動すると第2ユニット520と当接し第2ユニット520を第2位置へ移動させる。詳細には、第2回転軸523が第2面602bに当接すると、第2面602bの傾斜に沿って第2回転軸523が上方にスライドする。第2回転軸523が上方にスライドすると、第2回転軸523が挿通された軸受け524が付勢部516の付勢力に従う方向(上方)へ滑動する。そうすると第2ユニット520は軸受け524を介して上方に押し上げられ、第2ユニット520は第2位置へ移動する。
≪第3面≫
第3面603は、図7で示す側壁601において灰色で示す面であり、右側から左側に向かうにつれて前方向へ傾斜する傾斜面である。第3面603は、第2回転軸523の周端面と対向する位置に設けられる。第3面603は、カッターユニット500がホームポジションに移動すると第2回転軸523と当接し、第1刃512と第2刃521とを第2回転軸523の軸線方向において互いに近づける方向へ移動させる。詳細には、第2回転軸523が第3面603に当接すると、第3面603の傾斜に沿って第2回転軸523が前後方向における前側にスライドする。第2回転軸523が前側にスライドすると、第2回転軸523に固定されている第2刃521が軸線方向において第1刃512へと近づく方向へ移動する。
また、当接部600は、図6(C)で示すとおりカッターユニットを挟んで互いに対向する2カ所のそれぞれに設けられている。なお、当接部600は2カ所ではなく1カ所のみに設けられていてもよいし、3カ所以上設けてもよい。
また、当接部600は、略長方形の側壁601と、側壁601の長手辺のうち上側の上縁からカッターユニット500に向かう方向(図7の目線方向と逆行する方向)に延伸する凸部602とから構成されるとしているが、これに限られるものではない。例えば、凸部602ではなく第1面602aおよび第2面602bに相当する傾斜面を備えた溝を設け、該溝に沿って第2回転軸523がスライドする構成であってもよい。
<第1刃の刃先と第2刃の刃先との位置ずれ>
次に第1刃512の刃先と、第2刃521の刃先との位置ずれについて説明する。なお、位置ずれとは、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との前後の刃先の位置が入れ替わった状態をいう。図8は、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との刃先の位置ずれを示す図である。図8(A)は第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との刃先の位置が正常な状態を示す図、図8(B)は第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との刃先の位置が位置ずれを生じている状態を示す図、図8(C)は図8(B)の破線枠囲い部分の拡大図である。
図8(A)に示す刃の刃先の位置が正常な状態から図8(B)に示す刃の刃先の位置が位置ずれを生じている状態になる要因は様々である。例えば、カッターユニット500の第1刃512および第2刃521の使用頻度が高くなると、第1刃512および第2刃521の刃先が劣化するため、刃先の劣化に起因してカット動作の途中で用紙Pのカット動作が中断することがある。また、用紙Pが普通紙よりも厚い紙である場合、カッターユニット500によるカット動作では普通紙よりも厚い紙をカットすることができずに、カット動作を中断することがある。つまり、カット動作中に何らかの原因に起因してカッターユニット500によるカット動作の途中でカッターユニット500の動作が停止することがある。
カッターユニット500の動作が停止すると、カットの途中である用紙Pが印刷装置1の内部に残るため、ユーザは、印刷装置1の内部に残された用紙Pを取り除く作業を行う。
そして、ユーザは用紙Pを取り除く作業において、印刷装置1の前面に設けられた開口20から用紙を引き抜く動作により用紙Pを取り除く。この時、印刷装置1に残された用紙Pが第1刃512および/または第2刃521に引っ掛かることがある。
用紙Pが第1刃512および/または第2刃521に引っ掛かった状態のまま、ユーザが用紙Pを開口20の側に引き抜く動作を行うと、図8(A)に示す刃の刃先の位置が正常な状態から図8(B)に示す刃の刃先の位置が位置ずれを生じている状態になる。
第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との位置が位置ずれを生じると、図8(C)に示すように、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との刃先の前後の位置が入れ替わった状態となり、カッターユニット500による用紙Pのカットが継続できない状態となる。
<刃先の位置ずれを正常な状態に戻す動作>
次に刃先の位置ずれを正常な状態に戻す動作について説明する。印刷装置1は、カッターユニット500がホームポジションに戻る動作の中で第2刃521の第2回転軸523を当接部600と当接させ、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との位置ずれを正常な状態に戻す。
図9は、当接部600に沿って第2刃521が移動する様子を示す図である。図9(A)は当接部600と第2刃521とを軸線方向から見た図、図9(B)は当接部600と第2刃521とを下方向から見た図である。なお、図9(A)の(a)~(d)と図9(B)の(a)~(d)とに示す第2刃521の位置はそれぞれ対応している。
第2刃521は、カッターユニット500がホームポジションに向かう動作において、図9に示す矢印Yの方向(図9の右側から左側)へ、(a)→(b)→(c)→(d)の順に移動する。(a)は、第2回転軸523が第1面602aに当接している状態であり、第1面602aの傾斜に沿って第2刃521が下側に押し下げられている状態を示す。(b)は、第2回転軸523が第3面603に当接し始めている状態を示す。(c)は、第2回転軸523が第3面603に当接している状態であり、第3面603の傾斜に沿って第2刃521が軸線方向(前後方向)に移動している状態を示す。(d)は、第2回転軸523が第2面602bおよび第3面603の傾斜面に沿って移動し終えた状態を示す。
すなわち、第2刃521は、図9の右側から左側への移動において、第1面602aにて第2回転軸523が下方に押し下げられ、第3面603にて第2回転軸523の軸線方向(前後方向)に移動する。そして、第2刃521は、第2面602bによって、上方向に第2刃521が戻る。これらの動作により、カッターユニット500がホームポジションに戻る動作の中で第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との位置ずれを正常な状態に戻す。
<実施形態の効果>
以上説明した実施形態の印刷装置1によれば、カッターユニット500は、ガイド部100にガイドされ、カッターユニット500がホームポジションに移動すると、第2ユニット520と当接部600が有する第1面602aとが当接する。また、第1ユニット510は、第2刃521が第1刃512から離隔する第1位置と、第2刃521が第1刃512に近接する第2位置とに第2ユニット520を移動可能に保持する。また、第1ユニット510は、付勢部516を備え、付勢部516は、第2ユニット520を第2刃521から第1刃512へ向かう方向へ付勢する。これにより、カッターユニット500がホームポジションに移動する動作において、第2ユニット520が第1面602aに当接すると、第2ユニット520が第1位置へ移動する。また、第1位置へ移動した第2ユニット520は、第2刃521から第1刃512へ向かう方向へと付勢されているため、カッターユニット500がホームポジションに移動する動作において、第2ユニット520は第2位置へと移動する。さらに、第1位置へ移動した第2ユニット520は、樹脂からならケース511に保持されているので、前後方向における刃の位置ずれに対して、樹脂が有する弾性力が働き、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との前後の刃先の位置ずれを戻す。よって、カッターユニット500をホームポジションへ移動させるのみで、上刃と下刃との前後関係を元に戻すために、ユーザは、上刃と下刃にアクセスすることなく手間をかけずに刃の位置を正常な位置に戻すことができる。
また、当接部600は第2面602bを有するため、第2ユニット520が第2面602bに当接すると第2面602bが有する傾斜面に沿って第2ユニット520が第2位置へ移動する。すなわち、カッターユニット500をホームポジションへ移動させるのみで、第2ユニット520を第1刃512と第2刃521とが離隔する第1位置から第1刃512と第2刃521とが近接する第2位置へと移動させることができる。
また、カッターユニット500を挟んで互いに対向する位置にそれぞれ当接部600を備える。これにより第2回転軸523の両側、すなわち第2回転軸523の右側は同じ方向に設けられた当接部600と、第2回転軸523の左側は同じ方向に設けられた当接部600とそれぞれ当接する。これにより、第2回転軸523の両側を当接部600と当接させることができる。よって、例えば第1刃512の刃先と第2刃521の刃先とのオーバーラップの量が大きい場合、左右に設けられた当接部600により、下方向への変位量を大きくして第1刃512と第2刃521とを第1位置へ離隔することができる。すなわち、第1位置への変位量が大きくなるため、第1刃512と第2刃521とのオーバーラップの量が大きい場合であっても位置ずれを正常な位置に戻すことができる。
また、保持部515は、軸受け524を介して軸受け524に挿通された第2回転軸523を保持する。また、第2回転軸523が第1面602aに当接すると軸受け524を介して第2ユニット520は第1位置へ移動し、第2回転軸523が第2面602bに当接すると軸受け524を介して第2ユニット520は第2位置へ移動する。これによりカッターユニット500をホームポジションへ移動させるのみで、第2ユニット520を第1位置から第2位置へと移動させることができる。
また、保持部515の形状が長孔形状となる。これにより、第2ユニット520を第2位置から第1位置へ移動させる動作および第2ユニット520を第1位置から第2位置へ移動させる動作をよりスムースに行うことができる。
また、付勢部516により第2刃521から第1刃512へ向かう方向、すなわち上方向へ、第2刃521に挿通された第2回転軸523を付勢する。これにより、上方向に第2回転軸523を付勢し、軸受け524を介して第2回転軸523を長孔形状の上側に押し付けておくことができる。第2回転軸523を長孔形状の上側に押し付けておくことで、第2回転軸523が第1面602aに当接した時の下方向への移動がよりスムースに行うことができる。
また、当接部600は、カッターユニット500がホームポジションに移動すると第2回転軸523と当接し第1刃512と第2刃521とを第2回転軸523の軸線方向において互いに近づける方向へ移動させる第3面603を備える。これにより、第2回転軸523が第3面603に当接すると、第3面603の傾斜に沿って第2回転軸523が前後方向における前側にスライドする。第2回転軸523が前側にスライドすると、第2回転軸523に固定されている第2刃521が第1刃512へと近づく方向へ移動する。よって、第1刃512と第2刃521との刃の位置が位置ずれを生じた場合であっても、刃の位置ずれを元に戻すために、ユーザは、第1刃512と第2刃521にアクセスすることなく手間をかけずに刃の位置を正常な位置に戻すことができる。
<変形例>
本発明の変形例について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態において説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
≪変形例1≫
上記した実施形態では、当接部600が有する第1面602aおよび第2面602bと、第2ユニット520とが当接することによって、第2ユニット520を第1位置と第2位置との間で移動可能とする構成としたが、これに限定されない。例えば、ガイド部100の移動方向における一側端にあるメンテナンス領域において、カッターユニット500に対して所定のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構を備える構成としてもよい。この場合、メンテナンス機構は、カッターユニット500がメンテナンス領域に移動すると、所定のメンテナンス動作として、第1刃512と第2刃521との位置関係を第1位置と第2位置との間で移動させる。
上記の構成によれば、カッターユニット500がメンテナンス領域に移動するとメンテナンス機構によりカッターユニット500のメンテナンスをする。該メンテナンスにより、第1刃512と第2刃521との位置関係を第1位置と第2位置との間で移動可能にする。これにより、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との位置が位置ずれを生じた場合であっても、メンテナンス動作により刃先の位置ずれを元に戻す。よって、ユーザは、第1刃512と第2刃521にアクセスすることなく手間をかけずに刃の位置を正常な位置に戻すことができる。
≪変形例2≫
上記した実施形態では、当接部600が有する第3面603と第2回転軸523とが当接することによって、第1刃512と第2刃521とを第2回転軸523の軸線方向において互いに近づける方向へ移動させる構成としたが、これに限定されない。例えば、ガイド部100の移動方向における一側端にあるメンテナンス領域において、カッターユニット500に対して所定のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構を備える構成としてもよい。この場合、メンテナンス機構は、カッターユニット500がメンテナンス領域に移動すると所定のメンテナンス動作として、第1刃512と第2刃521とを第2回転軸523の軸線方向において互いに近づける方向へ移動させる。
上記の構成によれば、カッターユニット500がメンテナンス領域に移動するとメンテナンス機構によりカッターユニット500のメンテナンスをする。該メンテナンスにより、第1刃512と第2刃521とが第2回転軸523の軸線方向において互いに近づく方向へ移動する。これにより、第1刃512の刃先と第2刃521の刃先との位置が位置ずれを生じた場合であっても、メンテナンス動作により刃先の位置ずれを元に戻す。よって、ユーザは、第1刃512と第2刃521にアクセスすることなく手間をかけずに刃の位置を正常な位置に戻すことができる。
なお、所定のメンテナンス動作とは、例えば、刃の切れ味を向上させるための刃の研磨、刃に付着した紙粉を取り除くクリーニングなど、公知のメンテナンス動作を含む。また、メンテナンスの動作はユーザが任意に実行してもよいし、カッターユニット500の駆動回数に応じて制御部により実行されてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 印刷装置
3 画像記録部
10 制御部
500 カッターユニット
200 筐体
100 ガイド部
510 第1ユニット
511 ケース
512 第1刃
513 第1刃固定部材
514 第1回転軸
515 保持部
516 付勢部
520 第2ユニット
521 第2刃
522 第2刃固定部材
523 第2回転軸
511a、524a バネ溝
600 当接部
601 側壁
602 凸部

Claims (8)

  1. シートを搬送する搬送部と、
    第1刃を有する第1ユニットと、第2刃を有する第2ユニットを有するカッターユニットと、
    前記カッターユニットの前記シートの切断方向に係る移動をガイドするガイド部と、
    前記カッターユニットが前記ガイド部によりガイドされ所定位置に移動すると前記第2ユニットと当接する当接部と、
    を備え、
    前記第1ユニットは、
    前記第2刃が前記第1刃から離隔する第1位置と前記第2刃が前記第1刃に近接する第2位置とに前記第2ユニットを移動可能に保持する保持部と、
    前記第2ユニットを前記第2刃から前記第1刃へ向かう方向へ付勢する付勢部と、を備え、
    前記当接部は、前記第2ユニットが当接すると前記第2ユニットを前記第1位置へ移動させる第1面と、前記第2ユニットが当接すると前記第2ユニットを前記第2位置へ移動させる第2面とを有することを特徴とする装置。
  2. 前記当接部は、前記カッターユニットを挟んで互いに対向する2カ所の位置のそれぞれに少なくとも設けられていることを特徴とする請求項に記載の装置。
  3. 前記保持部は、前記第2刃に挿通された回転軸を保持し、該回転軸が前記第1面に当接すると前記第2ユニットは前記第1位置へ移動し、前記回転軸が前記第2面に当接すると前記第2ユニットは前記第2位置へ移動することを特徴とする請求項またはに記載の装置。
  4. 前記保持部は、前記回転軸の軸線方向に対して鉛直方向に延びる長孔形状であることを特徴とする請求項に記載の装置。
  5. 前記付勢部は、前記第2刃から前記第1刃へ向かう方向へ、前記第2刃に挿通された前記回転軸を付勢することを特徴とする請求項またはに記載の装置。
  6. 前記当接部は、前記回転軸の周端面と対向する位置に配置され、前記回転軸が当接すると前記第1刃と前記第2刃とを前記回転軸の軸線方向において互いに近づける方向へ移動させる第3面を有することを特徴とする請求項からの何れか一項に記載の装置。
  7. 前記ガイド部の移動方向における一側端にあるメンテナンス領域において、前記カッターユニットに対して所定のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構を備え、
    前記メンテナンス機構は、前記カッターユニットが前記メンテナンス領域に移動すると前記所定のメンテナンス動作として、前記第1刃と前記第2刃との位置関係を前記第1位置と前記第2位置との間で移動させることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の装置。
  8. 前記ガイド部の移動方向における一側端にあるメンテナンス領域において、前記カッターユニットに対して所定のメンテナンス動作を行うメンテナンス機構を備え、
    前記メンテナンス機構は、前記カッターユニットが前記メンテナンス領域に移動すると前記所定のメンテナンス動作として、前記第1刃と前記第2刃とを前記回転軸の軸線方向において互いに近づける方向へ移動させることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の装置。
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