JP2020058239A - 麺線切出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】区分板を装着した麺線切出装置において剥離後の麺線が区分板の上端部において接触することを防止する方法を開発することを課題とする。【解決手段】区分板を備えた麺線切出装置において、当該区分板5について、当該区分板5の上端部が前記カスリ3の剥離歯35及び/又は板状部33を挿通して、切刃ロール1に近接するように位置させる。また、前記区分板5の端部がさらに、切刃ロール1に設けられた区分板用のスリット21に挿入されることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、麺線を製造するために、小麦粉等の混練したドウから麺線を切り出すための麺線切出装置に関するものである。
麺線の調製は通常、小麦粉、練り水等を混練してドウを形成し、当該ドウを複合・圧延を経て薄膜状の麺帯とし、当該麺帯を、切出装置を通過させることによって麺線に形成させる。
ここで、切出装置は、円周上に溝部が設けられた一対の対抗し、回転する切刃ロール間に麺帯を挿入することにより、溝部に麺帯が押し込まれて麺線となった状態となり、切刃ロールの回転に伴い円周方向に運ばれる。
そして、当該溝部の円周方向下方部にカスリが固定されて設置されており、当該カスリの先端部が前記切刃ロールの溝部内に位置するように位置している。切刃ロールの回転に伴い運ばれる麺線は、カスリの先端部に接触し、溝部に押し込まれた麺線が外部に剥離される構造を有している。
一方、即席麺の工場における工業的製造ラインのように大量の麺線を製造する必要とする場合、上述の麺線切出装置についても幅の広い(切刃ロール幅が長い)大きな麺線切出装置(切刃ロール)が利用されることになる。
通常、即席麺の製造ラインにおいては、同時に複数列の麺線を処理することが必要となるため、上述のような幅の広い麺線切出装置より切り出された麺線群を製造ラインの列ごとに所定の本数ごとに区分けしておくことがその後の工程処理上好ましい。
従来から当該麺線群を所定の本数ごとに区分けしておくために、区分板(仕切板)が切刃ロールの軸方向において所定間隔を隔てて設けられていた。また、当該区分板は、切出された麺線群が落下する途中部分に設けられており、当該区分板の上端部と、カスリによって切刃ロールより麺線群が掃き出しされる切刃ロール上の麺線剥離ポイントにはある程度の隙間が存在することが多い。
しかし、この場合、前記区分板の存在する付近において、切刃ロールにより剥離して切り出される麺線について、図12に示すように麺線の落下途中に区分板の上端に麺線が接触して、当該麺線が損傷することによって、当該麺線が不良になる場合があった(図12は麺線群をウエーブボックス(導管)でウエーブ状に形成させる場合を示す)。
このような区分板による麺線不良を改良することを目的とする先行特許は開示されていない。また、区分板についての言及については、以下の特許文献に記載があるだけである。
特開昭62-236456
そこで、本発明者らは麺線を切り出した際の麺線群を区分けする区分板の配置方法について検討し、上述のような区分板を装着した麺線切出装置において剥離後の麺線が区分板の上端部において接触することを防止する方法を開発することを課題とした。
本発明者らの種々の検討の結果、従来までの区分板の配置について再度見直し、区分板について、当該区分板の端部が前記カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通して、切刃ロールに近接するように位置させる方法が有効であることを見出した。
すなわち、本願第一の発明は、
“円周方向に形成された連続する複数の環状溝部を有する切刃ロールが対向配置され、回転する前記切刃ロール間に麺帯を通過させることにより、麺帯を麺線に切断する一対の切刃ロールと、
当該切刃ロールの環状溝部に嵌入された切断後の麺線を剥離するために各切刃ロールに対して固定されるカスリであって、当該カスリが略直方体の板状部と当該板状部の一端から延びる複数の剥離歯を備えたカスリと、
剥離後の麺線群を所定数ごとに区分けするための区分板であって、当該区分板の端部が前記カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通して、切刃ロールに近接するように装着された区分板を、備えた麺線切出装置。“、である。
次に、本願発明は、当該区分板の端部が前記カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通して、切刃ロールの軸方向に対して断面視した場合に前記切刃ロールの麺線剥離ポイントに近接するように装着されるものともいうことができる。
すなわち、本願第二の発明は、
“円周方向に形成された連続する複数の環状溝部を有する切刃ロールが対向配置され、回転する前記切刃ロール間に麺帯を通過させることにより、麺帯を麺線に切断する一対の切刃ロールと、
当該切刃ロールの環状溝部に嵌入された切断後の麺線群を剥離するために各切刃ロールに対して固定されるカスリであって、当該カスリが略直方体の板状部と当該板状部の一端から延びる複数の剥離歯を備えたカスリと、
剥離後の麺線群を所定数ごとに区分けするための区分板であって、当該区分板の端部が前記カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通して、切刃ロールの軸方向に対して断面視した場合に前記切刃ロールの麺線剥離ポイントに近接するように装着された区分板を、備えた麺線切出装置。“、である。
次に、本願発明においては、区分板の端部をさらに、切刃ロールに追加で設けられた区分板用のスリットに挿入する態様であればより好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“前記区分板の端部がさらに、切刃ロールに設けられた区分板用のスリットに挿入される請求項1又は2に記載の麺線切出装置。”、である。
次に、区分板の端部をスリットに挿入する態様の場合、前記区分板の端部が切刃ロールの軸方向に対して断面視した場合に前記切刃ロールの前記剥離ポイントを包含するように区分板が装着されていることが好ましい。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記区分板の端部が切刃ロールの軸方向に対して断面視した場合に前記切刃ロールの前記剥離ポイントを包含するように装着された区分板を、備えた請求項3に記載の麺線切出装置。”、である。
次に、前記仕切り部材は、当該仕切り部材の端部が、対抗する一対の切刃ロールにおいて交互に隣接する麺線剥離ポイントを区分けするように加工することが好ましい。
すなわち、本願第五の発明は、
“前記区分板の端部が、対向する切刃ロールにおいて交互に隣接する麺線剥離ポイントを区分けするように加工されている請求項1〜4のいずれかに記載の麺線切出装置。”、である。
次に、前記加工は、折り曲げ加工式であることが好ましい。
“前記加工が折り曲げ式加工である請求項5に記載の麺線切出装置。”、である。
本発明の麺線切出装置を利用することにより、剥離後の麺線群が区分板の上端部における麺線の接触を防止することができる。これによって安定した麺線の切り出しを行うことができる。
本願の第一実施態様の麺線切出装置の写真である。 本願の第一実施態様の麺線切出装置の切刃ロールの軸方向に対して断面視した模式図である。 カスリ(一段カスリ)の斜視図である。 切刃ロール及びカスリ(一段カスリ)を含む麺線切出装置の断面模式図である。(1)は麺帯無しの状態(2)は麺帯を麺線に切り出した状態である。 切刃ロールの下方側から切刃ロール及びカスリの位置関係を示した断面模式図である。 カスリ(二段カスリ)の斜視図である。 切刃ロール及びカスリ(二段カスリ)を含む麺線切出装置の断面模式図である。(1)は麺帯無しの状態(2)は麺帯を麺線に切り出した状態である。 切刃ロールの下方側から切刃ロール及びカスリの位置関係を示した断面模式図である。 本願の第一の実施態様のカスリ及び切刃ロールの位置関係を示した写真である。 本願の第一の実施態様の麺線切出装置における区分板の位置を示した写真である。 従来までの仕切板の位置を示した断面模式図である。 従来までの仕切板の問題点を示した断面模式図である。 本願の第一実施態様の麺線切出装置の断面模式図である。 図13の拡大図である。 本願の第二実施態様の麺線切出装置の断面模式図である。 本願の第三実施態様の麺線切出装置の断面模式図である。 本願の第一実施態様のカスリに設けられたスリットの位置を示した写真である。 本願の第一実施態様の切刃ロールに設けられたスリットの位置を示した写真である。 対抗するカスリにおいてスリット同士の位置関係のズレを示した写真である。 本願の切刃ロールに対して仕切板用のスリットを折り曲げ加工で設けた状態を示す模式図である。
1 切刃ロール
3 カスリ
5 区分板
7 筐体
9 カスリ固定ねじ
10 ウエーブボックス(導管)
11 溝部
21 スリット(カスリに設けられるもの)
23 スリット(切刃ロールに設けられるもの)
31 一段カスリ
33 カスリの板状部
35 カスリの剥離歯
37 二段カスリ
111 溝部(浅溝)
113 溝部(深溝)
351 剥離歯(二段カスリの長い方)
353 剥離歯(二段カスリの短い方)
MT 麺帯
MS 麺線
以下に、本発明の第一の実施態様について図面を参照しつつ説明する。
本願第一の発明は、
「円周方向に形成された連続する複数の環状溝部を有する切刃ロールが対向配置され、回転する前記切刃ロール間に麺帯を通過させることにより、麺帯を麺線に切断する一対の切刃ロールと、
当該切刃ロールの環状溝部に嵌入された切断後の麺線を剥離するために各切刃ロールに対して固定されるカスリであって、当該カスリが略直方体の板状部と当該板状部の一端から延びる複数の剥離歯を備えたカスリと、
剥離後の麺線群を所定数ごとに区分けするための区分板であって、当該区分板の端部が前記カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通して、切刃ロールに近接するように装着された区分板とを、備えた麺線切出装置。」、に関するものである。
以下に詳細を説明する。
図1は本発明の麺線切り出し装置の第一の実施態様の麺線切出装置全体外観を示したものである(尚、本写真は本発明の麺線切出装置を実際に製造ラインで使用する場合において、下側となる側から斜めに撮影した状態を示している)。
図1に示すように、本発明の第一の実施態様の麺線切り出し装置は、回転可能な一対の切刃ロール1と、各切刃ロールに対して固定されるカスリ3と、剥離後の麺線群を区分けするための区分板5を備えている。尚、これらの部材は所定の筐体7に固定されている。
図2は本発明の構成を示すための当該麺線切出装置において、切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合の模式図を示したものである。
尚、本発明の各構成を容易に理解するために主要な構成については適宜透視図で示し、当該構成を支持する部分等については一部省略している。以下に本発明を具体的に説明する。
─麺線切出装置、切刃ロール、カスリ─
本発明にいう麺線切出装置とは、麺線について、麺帯を切刃を通過させることによって製造する装置をいう。切出装置には一対の切刃ロール1が装置されている。切刃ロール1とは、一対の円周方向に形成された連続する複数の環状溝部11を有する金属性(ステンレス等)の部材をいう。
そして、当該切刃ロール1を溝部11が交互となるように対向配置された一対の切刃ロール1において、回転する切刃ロール間に麺帯MTを通過させることにより、麺帯MTを麺線MSに切断することが可能となる。
また、カスリ3とは、当該切刃ロール1の環状溝部に嵌入された切断後の麺線群を剥離するために各切刃ロール1に対して固定される金属製(しんちゅうやステンレス等)の部材である。
通常、麺線切出し装置については、所定の筐体7に一対の切刃ロール1が対向する位置に配置された状態で回転可能となるように装着されている。また、カスリ3についても筐体7に固定されており、切刃ロール1の溝部にカスリ3の剥離歯35の先端部が挿入した状態に位置している。
さらに、切刃ロール1の回転のために切刃ロールの端部はギア構造やベルト構造によって所定の動力部(モータ等)からの回転力を伝達可能なように構成されている。
カスリ3は通常、図3に示すように略直方体の板状部33と当該板状部33の一端から延びる複数の剥離歯35を備えている。
尚、図3のカスリ1は、剥離歯が同じ位置の状態で一列に並んでいるタイプである。本タイプのカスリ1を本発明上、“一段カスリ”31という用語を用いる場合がある。カスリ3は、当該カスリ3が略直方体の板状部と当該板状部33の一端から延びる複数の剥離歯35を備えており、当該剥離歯35の先端部分が切刃ロール1の溝部内に挿入された状態で切刃ロール1の回転に伴い運ばれる麺線MSに接触して、外部に当該麺線MSを剥離することが可能となる。
図4は、一対の切刃ロール1に挿入された麺帯MTからカスリ(一段カスリ)31によって麺線が掃き出される態様を示したものである。図4(1)は切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合の図である。また、(2)は麺帯MTを切り出す際のカスリ3の位置及び切刃ロールに押し込まれた麺線MSの剥離状態及び剥離ポイントを示す図である。
また、本発明にいう麺線剥離ポイントとは、カスリの剥離歯35の先端部が切刃ロールの溝部に押し込まれた麺線MSに接触して、これを掃き出すポイントをいう。概ねカスリ3の剥離歯35の先端部がこの剥離ポイントに相当する。
尚、この場合、一対の対抗する切刃ロール1の下方側より、カスリ3及び切刃1の溝部11を示した断面模式図は図5のようになる。また、一対の切刃ロールにおいては溝部が交互に存在するように構成される。また、それぞれの切刃ロール1は、溝部11の凹部と凸部が連続して存在する構造となる。
当該切刃ロールの上方より麺帯MTが挿入されると、切刃ロール1の溝部11に麺帯MTが切断されると同時に押し込まれて、麺線MSを形成する。当該麺線群は切刃ロールの回転後に伴い下方に設置されたカスリ3の先端部に接触して切刃ロールの溝部から外に剥離され(掃き出され)、下方に落下する。
また、当該カスリ3は、たとえば、図6に示すように隣り合う剥離歯35の先端部の位置を交互に変えることで、隣り合う溝の一つ置きに麺線MSの剥離位置を変えることもできる(本タイプを“二段カスリ”37とする)。尚、図6においては、長い剥離歯351及び短い剥離歯353として、その折り曲げ角度を変えているが、剥離位置を交互に変えるにはこれ以外の方法も可能である。
本発明の第一の実施態様においては、この先端部の位置を交互に変えたタイプ(二段カスリ37)を利用している(図6)。
図7は、二段カスリ37を利用した場合における一対の切刃ロール1に挿入された麺帯MTからカスリ3によって麺線MSが掃き出される態様を示したものである。
図7(1)は切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合の図である。また、(2)は麺帯MTを切り出す際のカスリ3の位置及び切刃ロール1に押し込まれた麺線MSの剥離状態及び剥離ポイントを示す図である。
また、この場合、一対の対抗する切刃ロール1の下方側より、カスリ3及び切刃ロール1の溝部11を示した断面模式図は図8のようになる。
また、本発明の第一の実施態様の場合、切刃ロール1において浅溝111と深溝113が交互に存在するように設定されている。
─切刃ロールとカスリの位置関係─
上述のように切刃ロール1の下方部にカスリ3が固定されて配置されることとなり、当該カスリ3の剥離歯35の先端部が切刃ロール1の溝部11に挿入された状態となる。従って、図4や図7に示すように麺線MSを掃き出して剥離することができる。
また、当該カスリ(二段カスリ37)を切刃ロール1に装着した場合において、カスリの装着側(下方部側)から、切刃ロール1及びカスリ3を見た場合の写真を図9に示す。
─区分板─
本発明における区分板5は切刃ロール1から切り出された麺線群MSを所定数ごとの麺線群MSに分けるための板である。即席麺を大量生産する工場等において、大型の切刃ロール1は900mm程度の長さを有する場合がある。
通常、即席麺の製造ラインにおいては、同時に複数列の麺線MSを処理することが必要となるため、上述のような幅の広い麺線切出装置より切り出された麺線群MSを製造ラインの列ごとに所定の本数ごとに区分けしておく場合が多い。
これは、所定の長さごとに切り出される麺線群MSを区分けした方が、その後の麺線群MSの処理を実施しやすいためである。そのため、前述の切刃ロール1の下方部に区分板5を装着する。本発明は特に当該区分板5の装着位置に特徴を有する発明に関するものである。
図10は当該区分板5の装着状態を示す図である。(1)麺線切出装置おける区分板5の配置状態を示す図、(2)はその拡大図である。
次に図11は、上述の麺線切出装置について切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合の模式図である。従来まで、当該区分板は図11に示すように、区分板はカスリ及び切刃ロールから隙間を保持した状態で固定されるように装着されていた。尚、図11は一段カスリを使用した場合を示している。
このために、下図に示すように麺線群MSが落下するとき、当該麺線MSが横に揺れて区分板5の上端に接触して麺線MSが破損して当該形状が損なわれたり、落下してコンベア上に積層される際、イレギュラーな状態となる場合があった。
尚、特に図12は、麺線群MSをウエーブボックス(導管)10でウエーブ状に形成させる場合を示している。
特に長期間の切刃ロール1の使用により、区分板5の位置がずれたり、カスリの麺線を剥離する先端部分が摩耗することによって、上記のような麺線不良が起こりやすい状況であった。
一方、本発明においては、上述の区分板5が切刃ロール1に近接している(剥離ポイントに近接している)ため、切刃ロール1から剥離した麺線MSが区分板5の上端に接触することが少なく、上述の問題は発生しにくい。
すなわち、図13は、本願の第一の実施態様を示したものである。また、図14は図13のカスリ3の先端部分を含む領域を拡大した図を示したものである。本発明の第一の実施態様の場合、区分板5の上端部がカスリ3の表面を挿通するとともに、切刃ロール1に新たに設けられた区分板5の挿入用のスリットにも挿入されている。これによって区分板5の上端部がより剥離ポイントに接近することができるとともに、区分板5の上端部が従来例に比べて切刃ロール1に接近していることによって、前記の剥離した麺線群MSが区分板5に接触することをより効果的に防止することができる。
特に本第一の実施例の場合、切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合に区分板5の先端部が切刃ロール1におけるカスリ3の剥離歯35の先端部による麺線MSの剥離位置を包含している。このように設定することで、剥離された麺線MSは、区分板5の上端に接触することはほとんどなくなるため、前述のような麺線MSが破損して当該形状が損なわれたり、落下してコンベア上に積層される際、イレギュラーな状態となる場合はほとんどあり得ない。
また、本第一の実施態様の場合、二段カスリ37を用いるために、麺線群MSの剥離ポイントは、切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合に二箇所存在する。
これらのいずれの剥離ポイントも区分板5の先端部が切刃ロール1におけるカスリ3の先端による麺線MSの剥離位置を包含している。
次に、図15には、本発明の第二の実施態様を示したものである。本第二の実施態様においては、一段カスリ31を用いた場合を示している。本第一の実施態様(二段カスリ37を用いた場合)と同様に切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合に区分板5の先端部が切刃ロール1におけるカスリ1の先端による麺線MSの剥離位置を包含している。
また、図16には本発明の第三の実施態様を示したものである。本第三の実施態様においては、一段カスリ31を用いており、切刃ロール1に区分板5の上端部が挿入されてまではいないが、区分板5の上端部がカスリ3の表面を挿通しており、これによって上端部がより剥離ポイントに接近することができる。すなわち、区分板5の上端部が従来例に比べて切刃ロール1に接近している。
このような位置関係によりカスリ3によって剥離した麺線MSが区分板5の上端部に接触することを防止することができる。本発明においては、このような態様(第三の実施態様)も可能である。
─区分板の装着態様(カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通)─
本発明の第一の実施態様においては、区分板5をより切刃ロール1に接近させるためまず、区分板5の先端部がカスリ3の板状部33を挿通している。すなわち、図17に示すように、カスリ3の板状部33に区分板5が挿通するためのスリット21が設けられている。
区分板5はカスリ3に設けられたスリット21を挿通して、切刃ロール1に近接することができる。このようにすることによって切刃ロール1とカスリ3の剥離ポイントに区分板を近接させることができる。
本第一の実施態様においては、カスリ3の板状部分33にスリット21を設けた場合を示しているが、本発明はこれに限定されず、スリット21を設けない場合においても、カスリ3の剥離歯35の間を区分板5の先端部が挿通する態様でもよい。
さらに、第一の実施態様の場合、図18に示すように切刃ロール1の凸部に区分板5の先端部が挿入されるためのスリット23を設けている。本スリット23に区分板5の先端部が挿入されるように構成されている。
このように構成することで、前述のように区分板5の上端部は、より切刃ロール1に近接することができ、また、切刃ロール1の軸方向に対して断面視した場合に区分板5の先端部が切刃ロール1におけるカスリ3の先端による麺線MSの剥離ポイントにより近接したり、当該剥離ポイントを包含することができる。
断面視した状態で区分板5が剥離ポイントを包含することによって剥離された麺線群MSは区分板5の先端部に接触することはなく、前述の問題はほとんど生じない。
尚、図17及び18の場合、カスリ3にスリット21を設けるとともに、切刃ロールに区分板用のスリット23を設けた態様を示しているが、例えば、カスリ1にスリット21を設けずに、区分板5をカスリ3の剥離歯35の間に挿入させて、当該区分板5の先端部を切刃ロール1に設けられた区分板用のスリット23に挿入させる態様であってもよいことは勿論である。
─切刃ロールに設けられた区分板用のスリット─
本発明の第一の実施態様においては、前述のように区分板5の先端部がカスリ1に設けられたスリット21を挿通した後、さらに、切刃ロール1に設けられた区分板用のスリット23にまで挿入するように構成されている(図17及び図18)。
尚、当該スリット23は麺線MSが切り出しされる際に押し込まれる切刃ロール1の溝部とは別に、新たに区分板5が挿入可能なように切刃ロール1の凸部にスリット23を設けることを意図している。
切刃ロール1に区分板用のスリット23を設ける場合においては、当該スリット23は概ね幅0.5〜1.0mm程度、深さ2〜4mm程度となるように設けることが好適である。
但し、この場合、区分板5のスリット21は対抗する切刃ロール1の間において切刃ロール1の回転軸線の方向に対して、ずれた位置に存在することになる(図19)。この場合、区分板1の態様として、一枚の板状体からなる区分板5を利用する場合には、下図のずれを満たすために、区分板5の端部には捻り(ひねり)加工又は折り曲げ加工する必要がある。
本発明においては、折り曲げ加工式の区分板5とすることで、図20に示すように正確に切刃ロールのスリット23に区分板5をセットすることが可能となる。
このように、区分板5が対向する切刃ロールにおいて交互に隣接する麺線剥離ポイントを正確に区分けするように加工されていることが好ましい。

Claims (6)

  1. 円周方向に形成された連続する複数の環状溝部を有する切刃ロールが対向配置され、回転する前記切刃ロール間に麺帯を通過させることにより、麺帯を麺線に切断する一対の切刃ロールと、
    当該切刃ロールの環状溝部に嵌入された切断後の麺線を剥離するために各切刃ロールに対して固定されるカスリであって、当該カスリが略直方体の板状部と当該板状部の一端から延びる複数の剥離歯を備えたカスリと、
    剥離後の麺線群を所定数ごとに区分けするための区分板であって、当該区分板の端部が前記カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通して、切刃ロールに近接するように装着された区分板を、備えた麺線切出装置。
  2. 円周方向に形成された連続する複数の環状溝部を有する切刃ロールが対向配置され、回転する前記切刃ロール間に麺帯を通過させることにより、麺帯を麺線に切断する一対の切刃ロールと、
    当該切刃ロールの環状溝部に嵌入された切断後の麺線群を剥離するために各切刃ロールに対して固定されるカスリであって、当該カスリが略直方体の板状部と当該板状部の一端から延びる複数の剥離歯を備えたカスリと、
    剥離後の麺線群を所定数ごとに区分けするための区分板であって、当該区分板の端部が前記カスリの剥離歯及び/又は板状部を挿通して、切刃ロールの軸方向に対して断面視した場合に前記切刃ロールの麺線剥離ポイントに近接するように装着された区分板を、備えた麺線切出装置。
  3. 前記区分板の端部がさらに、切刃ロールに設けられた区分板用のスリットに挿入される請求項1又は2に記載の麺線切出装置。
  4. 前記区分板の端部が切刃ロールの軸方向に対して断面視した場合に前記切刃ロールの前記剥離ポイントを包含するように装着された区分板を、備えた請求項3に記載の麺線切出装置。
  5. 前記区分板の端部が、対向する切刃ロールにおいて交互に隣接する麺線剥離ポイントを区分けするように加工されている請求項1〜4のいずれかに記載の麺線切出装置。
  6. 前記加工が折り曲げ式加工である請求項5に記載の麺線切出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5970485U (ja) * 1982-11-01 1984-05-12 ハウス食品工業株式会社 麺線切出し装置
JP2011000001A (ja) * 2009-06-16 2011-01-06 Nissin Foods Holdings Co Ltd 製麺用切出装置

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