JP2019000932A - 裁断機用カッターおよび製麺機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 嵌合する複数の切歯同士が滑らかに回転する裁断機用カッターを得る。【解決手段】 外周縁部が切歯になっている複数の回転体を有し、複数の回転体が回転軸方向に一体回転可能に並べられてカッターが形成され、カッターが対をなして平行に並べられ、各カッターの切歯が回転軸方向に交互にかみ合って、板状の素材を細い帯状にせん断する裁断機用カッターであって、各回転体の側面には、各回転体の外周に向かって次第に肉厚になって切歯につながる傾斜面が形成されている、裁断機用カッター。【選択図】図6

Description

本発明は、裁断機用カッターおよび製麺機に関する。
円盤形状の複数の切歯が間隔を隔てて並設されてなる棒状のカッターを軸の周りに回転させることで、麺生地を細い帯状に裁断する製麺機が知られている。
この製麺機は、棒状のカッターを2個有している。各カッターは複数の切歯を一定間隔で有していて、各カッターの切歯同士は、製麺機内において所定の深さで交互に嵌合され、側面で面接触している。板状に形成された麺生地が、2個のカッターの接触部に挿入され、2個のカッターが回転することによりカッターの反対側に押し出される。麺生地は、2個のカッターの間を通ることにより切断され、切歯の間隔に対応した幅の麺が形成される。
例えば特許文献1には、回転ローラに、回転軸の長さ方向に沿って所定の間隔を隔てるように、且つ、回転軸に対して垂直方向に突出するように設けられた円盤形状の複数の刃部を備え、複数の刃部の各々の先端が突き当たることによって、複数の刃部の間の形状に応じた所定の横断面に成形していく麺類製造用回転式切り歯が開示されている。
特許文献2には、1周回の切溝を、軸方向に沿って等間隔で多数形成してなる軸回転の切溝ローラと、切溝ローラに軸平行に配置されて切溝に所定の深さで嵌合した状態で反対方向に回転する切刃ローラとから構成された切断刃ユニットが開示されている。切刃ローラは、切溝ローラの溝壁に当接する多数の薄刃状の切刃を有している。
しかしながら、複数の切歯同士が面接触していると、接触抵抗が大きくカッターが回転しづらくなるという問題があった。切歯同士の接触点が曖昧になり、麺が切れづらい。そこで、複数の切歯同士が嵌合していても滑らかに回転し、切れ味が良い裁断機用カッターが必要とされている。
特開2002−127083号公報 特開2006−255832号公報
本発明は、対をなすカッターの互いに嵌合する複数の切歯が滑らかに回転し、切れ味が良い裁断機用カッターを提供することを目的とする。
本発明にかかる裁断機用カッターは、外周縁部が切歯になっている複数の回転体を有し、複数の回転体が回転軸方向に一体回転可能に並べられてカッターが形成され、カッターが対をなして平行に並べられ、各カッターの切歯が回転軸方向に交互にかみ合って、板状の素材を細い帯状にせん断する裁断機用カッターであって、各回転体の側面には、各回転体の外周に向かって次第に肉厚になって切歯につながる傾斜面が形成されている。
本発明によれば、対をなすカッターの互いに嵌合する複数の切歯が滑らかに回転し、切れ味が良い。
本発明にかかる裁断機用カッターを備える製麺機の実施の形態であって、カバーを外した状態を、左側板側から見た斜視図である。 上記製麺機の右側板側から見た斜視図である。 上記製麺機にカバーを取り付けた状態を、左側板側から見た斜視図である。 上記製麺機にカバーを取り付けた状態を、右側板側から見た斜視図である。 上記製麺機が有するカッター部の一部を、上記製麺機から引き出した状態を示す斜視図である。 上記カッター部を示す斜視図である。 上記カッター部が有する切歯小体の(a)斜視図、(b)正面図、(c)図7(b)における7c―7c断面図、(d)図7(c)における領域7dの部分拡大図、(e)図7(c)における領域7eの部分拡大図である。 上記カッター部が有するスペーサ小体の(a)正面側からの斜視図、(b)背面側からの斜視図、(c)正面図、(d)右側板図、(e)背面図である。 上記切歯小体および上記スペーサ小体が組み合されている様子を示す斜視図である。 スペーサ小体の他の実施の形態を示す(a)正面側からの斜視図、(b)背面側からの斜視図、(c)正面図、(d)右側板図、(e)背面図である。 上記カッター部が有する1対のカッターにおいて、対向する上記切歯小体および上記スペーサ小体が嵌合している様子を示す(a)斜視図、(b)正面図、(c)右側板図、(d)背面図である。 上記カッター部が有する1対のカッター、左固定部、および右固定部から、上記カッター部が有する1対のスペーサを取り外した状態を示す斜視図である。 上記カッターにおいて(a)上記切歯小体およびスペーサ小体が1個ずつ交互に配置される様子を示す、半径方向の部分拡大断面図、(b)上記切歯小体およびスペーサ小体が2個ずつ交互に配置される様子を示す、半径方向の部分拡大断面図である。
●製麺機●
以下、本発明にかかる製麺機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1から図4に示すように、製麺機1は、筐体10と、圧延部20と、カッター部30と、ハンドル40と、カバー50と、を備える。
●筐体10およびカバー50の構成
図1に示すように、筐体10は、水平面に載置される土台11と、土台11に垂直に固定されている左側板12および右側板13を有する。左側板12と右側板13の間には、製麺機1の主要部、すなわち圧延部20およびカッター部30が上からこの順に保持されている。製麺機1の正面中央下部には、筐体10の正面側と背面側とを連通する開口14を備える。製麺機1の主要部は、開口14の上方に保持されている。また、棒状の横支柱15が、左側板12と右側板13との間に設けられていて、横支柱15の両端は左側板12および右側板13にそれぞれ固定されている。横支柱15は、本実施の形態においては4個である。
筐体10の左側板12の外壁には、ハンドル40と、ハンドル40、圧延部20およびカッター部30に連結された歯車機構16と、を有する。ハンドル40は、第1端が歯車機構16に連結され、筐体10の左側板12に平行に配置された棒状の回転バー41と、回転バー41の第2端に直角に連結され、筐体の左側板12から突出する方向に延び出るグリップ42と、を有する。グリップ42を手動で回転させることで、ハンドル40は回転バー41の第1端を中心に回転する。歯車機構16は、ハンドル40の回転操作力を圧延部20およびカッター部30に伝達し、圧延部20およびカッター部30が回転する。
歯車機構16は、筐体10の左側板12に集約されていてもよいし、筐体10の左右側板12、13に分散されて配置されていてもよい。また、歯車機構16の構造は、ハンドル40の回転を圧延部20およびカッター部30に伝達できる構造であれば、任意である。
図3および図4に示すように、カバー50は、筐体10の上面、背面、正面、および左右側板の一部を覆う、成形品である。本実施の形態では、カバー50は、筐体10の上面および背面を覆うL字状の第1カバー51と、筐体10の正面および左右側板の一部を覆うU字状の第2カバー52と、からなる。
第1カバー51は、上面側に、こねられた麺生地を製麺機1の内部に投入するための投入口511を有する。投入口511は、長辺が圧延部20の軸方向に対応する、略長方形の連通孔である。投入口511の長辺側の両外縁部には、麺生地をガイドするための傾斜面512が製麺機1の内側へ向かって形成されている。開口14の上部、すなわちカッター部30の下方は、カバー50に覆われず外部と連通している。投入口511から投入された麺生地は、製麺機1の内部を通って圧延され、又は圧延の後に裁断されて、開口14の上部から土台11に向かって排出される。
カバー50は、本実施の形態においては2個の部材により形成されていたが、1個の部材であってもよいし、3個以上の部材を組み合わせて形成されていてもよい。
図4に示すように、筐体10の右側板13を覆う第2カバー52の外壁には、後述するカッター部の側面外形に対応するカッター部挿入孔521が設けられている。また、図5に示すように、右側板13は、カッター部挿入孔521に対応する位置に、カッター部挿入孔521と略同形状の第2カッター部挿入孔131を有する。カッター部30は、カッター部挿入孔131および521を通じて筐体10から着脱可能である。カッター部30を取り外した状態で製麺機1に麺生地が投入された場合、麺生地は圧延部20により板状に圧延された状態で排出される。カッター部30を装着した状態で板状の麺生地が投入された場合は、麺生地は、カッター部30により所定の幅の麺に裁断されて排出される。
筐体10およびカバー50の材質は、例えば合成樹脂である。
●圧延部20の構成
図1に示すように、圧延部20は、対をなす2個の圧延ローラ201を備える。圧延ローラ201は、略円柱状の部材で、長さは筐体10の左右側板12、13間の内幅に対応している。1対の圧延ローラ201は、それぞれの円柱軸が略水平になるように、所定の間隙を隔てて互いに軸平行に配置されている。圧延ローラ201は、製麺機1内において前後方向に並んでいる。圧延ローラ201のそれぞれの第1端は歯車機構16と嵌合されていて、圧延ローラ201はハンドル40の回転に伴って円柱軸を回転軸にして回転する。1対の圧延ローラ201の回転方向は、互いに逆方向であり、それぞれの圧延ローラ201は上側が内向きに回転する。圧延ローラ201のそれぞれの第2端は、筐体10の右側板13に軸支されている。
カバー50の投入口511から投入された麺生地は、1対の圧延ローラ201の間隙付近に到達する。麺生地は、圧延ローラ201の回転に従い、圧延ローラ201の間隙に巻き込まれ、間隙の幅に応じて薄く引き伸ばされて圧延ローラ201の下方へ落下する。カッター部30が装着されている場合、圧延部20を通過した麺生地は、カッター部30に送り込まれる。
1対の圧延ローラ201間の間隙の幅は、変更可能である。言い換えれば、製麺機1は、麺生地を圧延する厚さを変更することができる。本実施の形態においては、筐体10の右側板13に設けられたダイヤル132により、間隙の幅を変えることができる。ダイヤル132は、左右側板12,13にそれぞれ配置されたカム133と一体に結合されている。カム133には、圧延ローラ201の一方が適宜の圧接機構を介して圧接させられている。カム133は、直線部分と凹凸を有する曲線部分とを有していて、ダイヤル132を回転させて間隙の幅が変わるごとに、ダイヤル132にクリック感を持たせている。この構成により、圧延ローラ201間の間隙の幅を段階的に変更することができる。
●カッター部30の構成
図6に示すように、カッター部30は、1対のカッター31と、1対のスペーサ32と、左固定部33と、右固定部34と、を備える。カッター部30は、圧延された麺生地を所定の幅の麺状に裁断する機構部である。
●カッター31の構成
各カッター31は、断面が略六角形の棒状の芯体311と、芯体311の長さ方向に沿ってそれぞれが一定の間隔を隔てて並設されている複数の切歯小体312と、を備える円柱状の部材である。切歯小体312は円盤状の回転体で、外周縁部が板状の麺生地を細い帯状にせん断する切歯になっている。切歯小体312のそれぞれは、円盤の中心が芯体311に保持されて、回転軸方向に一体回転可能に並べられている。
1対のカッター31は、製麺機1への組み付け状態においてそれぞれの中心軸が略水平になるように、互いに軸平行に配置されている。1対のカッター31は、組み付け状態において前後方向に並んでいる。1対のカッター31は、各カッター31の複数の切歯小体312同士が半径方向に僅かに交叉して互いに嵌合されている。言い換えれば、一方のカッター31が有する切歯小体312と他方のカッター31が有する切歯小体312とが互い違いになっていて、互いに接触している。
カッター部30に送り込まれる板状の麺生地は、1対のカッター31の嵌合部に入り込み、カッター31の回転と共に複数の切歯小体312の接触する切歯によってせん断される。せん断により形成された細い帯状の麺は、切歯小体312の同士の隙間から土台11に向かって落下する。
図7(a)乃至図7(e)に示すように、切歯小体312は、芯体311に対してそれぞれ分離可能である。切歯小体312は円盤状の部材で、円盤の両面を貫く角孔3121を有する。角孔3121は芯体311の形状に対応した略六角形である。芯体311が、切歯小体312それぞれが有する角孔3121を貫通することにより、1個のカッター31が形成されている。また、切歯小体312の第1面3122には、角孔3121の周囲に円環状の凸部3123が形成されている。凸部3123が隣接する切歯小体312に当接することで、凸部3123の第1面3122からの突出量の分だけ切歯同士が間隔を隔てて配置される。
切歯小体312のそれぞれの外周縁部には、外周端に向かって次第に肉厚になって切歯につながる傾斜面3124が形成されている。傾斜面3124は、切歯小体312の外周縁部の全周に形成されている。また、図7(c)乃至図7(d)に示すように、傾斜面3124は、切歯小体312の両面に設けられている。傾斜面3124は、切歯小体312の外周端まで形成されていて、切歯につながっている。
図6に示すように、切歯小体312同士は、傾斜面3124の外周端部で、2点で点接触に近い状態で接触している。従来の構成では、切歯の側面同士が面接触しており、接触面積が大きかった。したがって、本発明に係る切歯小体によれば、切歯同士が面接触している構成と比較して接触面積が極めて小さく、接触抵抗が小さくなるので、1対のカッター31はそれぞれ滑らかに回転することができる。また、切歯小体312同士が確実に傾斜面3124の外周端部で接触しているので、切れ味が良い。
本実施形態において、傾斜面3124は、切歯小体312の半径方向の一部に形成されている。半径方向において傾斜面3124より内側の面は、芯体311の長さ方向に対して垂直な面である。しかし、切歯小体312の中心から外周縁まで連続する傾斜面が形成されていてもよい。
傾斜面3124は、切歯小体312の外周端よりも僅かに中心寄りで傾斜が終了していてもよい。この場合、切歯小体312の、半径方向において傾斜の外端から切歯小体312の外周端までは、例えば、芯体311の長さ方向に対して垂直な面になっている。そして、傾斜の外端から切歯小体312の外周端までの部分が切歯となる。この構成は、傾斜面が切歯小体312の外周端まで形成されている構成に比べて、切歯小体312同士の接触面積がやや大きくなる。したがって、切歯が摩耗しにくい。
切歯小体312は、自己潤滑性樹脂で形成されている。したがって、潤滑油を使用する必要がない。
●スペーサ32
図6および図12に示すように、各スペーサ32は、互いに軸平行に配置される2個の棒状の支持体321と、2個の支持体321の長さ方向に対して垂直に突出して並設されている複数のスペーサ小体322と、を備える。スペーサ32は、切歯小体312のそれぞれの間に介在して、麺生地を裁断する際に切歯小体312に付着する麺生地を削ぎ落とす部材である。すなわち、スペーサ32はスクレイパーの役割をし、麺生地がカッター部30の内側に入り込んでしまうのを防ぐ。
2個の支持体321の端部同士は、棒状の横支持体324によってそれぞれ連結されている。
複数のスペーサ小体322は、それぞれ支持体321から分離可能である。
図8に示すように、スペーサ小体322は、1辺が曲線状の辺になっている略四角形状の平板状の部材である。スペーサ小体322は、切欠部3221と、段部3222と、支持体321の外径に対応する2個の丸孔3223と、2個の突起3224と、を有する。スペーサ小体322は、左右に略対称形である。
切欠部3221は、スペーサ小体322の曲線状の辺から反対側の辺に向かって切り欠かれている。切欠部3221は、切歯小体312が有する凸部3123の外径に対応するU字状である。
段部3222は、第1面3226上に、直線状の辺に沿って形成されている。段部3222の図8において上側には、切歯小体312の外周面に対応する曲面3225が形成されている。段部3222の第1面3226からの突出量は、切歯小体312の軸方向の厚さと略同一である。
2個の丸孔3223は、段部3222上に配置されている。2個の丸孔3223は支持体321の外径に対応していて、支持体321が2個の丸孔3223にそれぞれ貫通することで、スペーサ小体322および支持体321が連結される。
図7(a)、図7(b)、および図9に示すように、切歯小体312およびスペーサ小体322は、切歯小体312の凸部3123を有する第1面3122と、スペーサ小体322の段部3222を有する第1面3226とが対向するように組み合わされる。図5に示すように、製麺機1への取り付け状態において前側のスペーサ32は直線状の辺が前側に、後ろ側のスペーサ32は直線状の辺が後ろ側にあり、前後のスペーサ32がカッター部30を挟んで対向している。
図8および図9に示すように、突起3224は、スペーサ小体322の第1面3226上に設けられている突起である。1個のスペーサ小体322は、対をなす2個の突起3224を有する。1対の突起3224は、スペーサ小体322および切歯小体312が組み合されているときに、切歯小体312の外周面に沿って配置される。突起3224は、スペーサ小体322の内側に、切歯小体312の外周に沿った曲面を有する。突起3224の形状は、左右対称である。突起3224の第1面3226からの突出量は、切歯小体312の軸方向の厚さと略同一である。
突起3224は、麺生地を裁断する際に、麺生地を切歯小体312から削ぎ落とすスクレイパーの役割をする。突起3224は切歯小体312の側面に沿うように接触しているので、より確実に麺生地を切歯小体312から削ぎ落とすことができる。
突起3224はなくてもよい。すなわち、図10に示すように、突起3224のないスペーサ小体329によりスペーサ32が構成されていてもよい。
図6に示すように、左固定部33および右固定部34は、1対のカッター31および1対のスペーサ32の両端を保持する部材である。左固定部33は平板状の部材で、1対のカッター31の一方の軸端部を覆っている。右固定部34は、各面が略長方形状のU字型の部材で、1対のカッター31の他方の軸端部、および軸方向の側面の一部を覆っている。
1対のカッター31の軸方向の両端は、それぞれ左右固定部33、34に軸支されている。カッター31の第1端は、左固定部33を介して歯車機構16に連結されていて、ハンドル40の回転に伴ってカッター31が回転するように構成されている。1対のカッター31の回転方向は互いに逆方向であり、1対のカッター31は素材の投入側においてそれぞれ内向きに回転する。カッター31の第2端は、右固定部34に回転可能に軸支されている。
左固定部33および右固定部34の四隅には、左切欠331、右切欠341がそれぞれ形成されている。左右切欠331、341は、左右固定部33、34の側面の全長に渡って形成されている。左右切欠331、341の断面形状は、スペーサ32が有する支持体321の半径方向の断面形状に対応している。左右切欠331、341のそれぞれに支持体321が嵌合することにより、スペーサ32を保持している。
右固定部34の内側と右端の切歯小体312との間には、ばね35が介在している。ばね35は圧縮コイルばねで、芯体311が圧縮コイルばねの中心軸を貫通している。ばね35は、切歯小体312およびスペーサ小体322を左固定部33に向かって付勢している。
スペーサ32とカッター31の嵌合の様子について説明する。複数のスペーサ小体322のそれぞれは、切歯小体312それぞれの間に介在している。言い換えれば、スペーサ小体322と切歯小体312とは、芯体311の長さ方向において1個ずつ交互に配置されている。
複数のスペーサ小体322の切欠部3221は、切歯小体312の凸部3123にそれぞれ嵌合されている。
図11に示すように、1対のカッター31が互いに嵌合されている状態においては、一方のカッター31の切歯小体312には他方のカッター31のスペーサ小体322が対向し、一方のカッター31のスペーサ小体322には他方のカッター31の切歯小体312が対向する。
分離可能な複数の切歯小体312および複数のスペーサ小体322が交互に配置されて、ばね35で付勢されている構成により、複数の切歯が一体に結合されている構成と比較して、切歯小体312およびスペーサ小体322が互いに確実に接触する。したがって、麺生地の切れ味が良い。また、切歯の先端が摩耗しても、切れ味が落ちにくい。
スペーサ32はスペーサ小体322が有する切欠部3221によってカッター31と嵌合されている。また、スペーサ32の支持体321は左固定部33の左切欠331、および右固定部34の右切欠341に嵌合されている。切欠部3221と左右切欠331、341の向きは、互いに逆向きである。したがって、図12に示すように、スペーサ32をカッター31から離れる方向、すなわち図12における紙面上下方向に引っ張ると、切欠部3221とカッター31との嵌合、および左右切欠331、341と支持体321との嵌合が外れる。したがって、1対のスペーサ32のそれぞれは、カッター31および左右固定部33、34から容易に着脱可能である。この構成によれば、カッター31およびスペーサ32をそれぞれ容易に洗浄することができ、製麺機1の衛生を保つことができる。
●カッター部30の組換えによる裁断幅の変更
図13(a)に示すように、ここまで説明した実施の形態においては、スペーサ小体322と切歯小体312とは、芯体311の長さ方向において1個ずつ交互に向きを同じにして配置されている。
図13(b)では、カッター31において、切歯小体312は、第1面3122同士が対向する部分と、第1面3122に対向する略円形の第2面3125同士が対向する部分と、が交互になるように配置されている。第1面3122同士が対向する部分においては、凸部3123の先端同士が接触している。第2面3125同士が対向する部分においては、第2面3125に形成された傾斜面3124の外端同士が接触している。これらの切歯小体312のそれぞれの角孔3121には、図13(b)では図示を省略された芯体311が挿通される。
また、スペーサ小体322は、第1面3226同士が対向する部分と、第1面3226に対向する第2面3227同士が対向する部分と、が交互になるように配置されている。第1面3226同士が対向する部分においては、段部3222の上面同士が接触している。これらのスペーサ小体322のそれぞれの丸孔3223には、支持体321が挿通される。
このように、芯体311の長さ方向において、2個のスペーサ小体322の間に2個の切歯小体312が配置されるように構成することも可能である。言い換えれば、スペーサ小体322と切歯小体312とは、2個ずつ交互に配置されている。この場合の切歯小体312間の距離は、1個ずつ交互に配置されている場合とは異なる。すなわち、本発明に係る製麺機1によれば、組み方を変更するだけで、同じ部品を用いて異なる麺幅の麺線を製造可能である。例えば、傾斜面3124の外端すなわち切歯部分の厚さが2mmの切歯小体312の場合、その向きを同一にするか、又は交互に向きを変えることにより、2mm幅の麺、およびその2倍の幅である4mm幅の麺を製造することができる。
また、異なる厚さの切歯小体312と、その切歯小体312に対応する厚さのスペーサ小体322を組み合わせて構成することも可能である。例えば、傾斜面3124の外端の厚さが2mmの切歯小体312と3mmの切歯小体312を組み合わせてもよい。このようにすると、2種類の切歯小体312および対応するスペーサ小体322により、2mm幅、3mm幅、4mm幅、5mm幅、6mm幅という5種類の幅の麺を製造可能である。
なお、本実施の形態においては、手動でハンドルを操作する製麺機について説明したが、本発明の技術的思想は、電力などにより自動で動作する製麺機にも適用可能である。
また、本発明に係る裁断機用カッターを説明するに当たり、専ら製麺機を想定して説明した。しかしながら、本発明の技術思想は、製麺機に限られず、例えばシュレッダーなど対象物を所定の幅に裁断するあらゆる装置に適用可能である。
1 製麺機
30 カッター部
311 芯体
312 複数の切歯
312 切歯小体
3124 傾斜面
32 スペーサ
321 支持体
322 スペーサ小体

Claims (10)

  1. 外周縁部が切歯になっている複数の回転体を有し、前記複数の回転体が回転軸方向に一体回転可能に並べられてカッターが形成され、前記カッターが対をなして平行に並べられ、前記各カッターの前記切歯が回転軸方向に交互にかみ合って、板状の素材を細い帯状にせん断する裁断機用カッターであって、
    前記各回転体の側面には、前記各回転体の外周に向かって次第に肉厚になって前記切歯につながる傾斜面が形成されている、
    裁断機用カッター。
  2. 前記傾斜面は、前記回転体の両面に設けられている、請求項1記載の裁断機用カッター。
  3. 前記各回転体は、それぞれ分離可能である、請求項1又は2記載の裁断機用カッター。
  4. 前記回転体のそれぞれの間に介在するスペーサをさらに備える、請求項1乃至3のいずれかに記載の裁断機用カッター。
  5. 前記カッターは芯体をさらに有し、前記複数の回転体は棒状の芯体の長さ方向に沿って間隔を隔てて併設されていて、前記スペーサは切欠を有し、前記切欠が前記芯体に嵌合されている、請求項4記載の裁断機用カッター。
  6. 前記スペーサの、前記回転体のそれぞれに対向する面には、前記切歯の外周に沿った突起が設けられている、請求項4又は5記載の裁断機用カッター。
  7. 前記スペーサは、分離可能な複数のスペーサ小体を有する、請求項4乃至6のいずれかに記載の裁断機用カッター。
  8. 前記回転体と前記スペーサ小体とは、1個ずつ交互に配置されている、請求項7記載の裁断機用カッター。
  9. 2個の前記スペーサ小体の間に1乃至2個の前記回転体が配置可能であって、2個の前記スペーサ小体の間に2個の前記回転体が配置されている場合の前記回転体間の距離は、1個の前記回転体が配置されている場合とは異なる、前記請求項7記載の裁断機用カッター。
  10. 裁断機用カッターを回転させて麺生地を所定の幅の麺に裁断する製麺機であって、
    前記裁断機用カッターは、請求項1乃至9のいずれかに記載の裁断機用カッターである、製麺機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109968086A (zh) * 2019-03-08 2019-07-05 河南省林晓科技开发有限公司 一种地铁疏散平台拉杆开槽机的换刀装置及换刀方法

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