JP3761101B2 - 麺線剥離具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、麺帯の切断装置によって切り出されたうどん等の麺線を切断ロールの櫛刃間の溝から強制的に剥離させる麺線の剥離具に関する。
【0002】
【従来の技術】
麺帯の切断装置としては、軸方向に等間隔で配置された円形の櫛刃を有する第1の切断ロールと、該第1の切断ロールの軸方向の互いに隣合う櫛刃の間に位置して軸方向に等間隔で配置された円形の櫛刃を有する第2の切断ロールとを備えたものが知られている。この切断装置は、第1及び第2の切断ロールの間に幅広な麺帯を通過させることにより、複数の麺線を切り出すようにしたものである。
【0003】
ところで、第1及び第2の切断ロールによって切り出された麺線はそれ自体の弾性や粘度等のため互いに隣り合う櫛刃の間の溝内に付着して剥離し難い性質がある。そこで、第1及び第2の切断ロールによって切り出される麺線の出口側に前記溝内から麺線を強制的に剥離する麺線剥離具を設けている。
この麺線剥離具は、第1及び第2の切断ロールにそれぞれ設けられたもので、前記溝に先端が配置される多数の凸部を備えた剥離部を有する。そして、前記凸部によって該溝内に付着した麺線を粉等と一緒に強制的に剥離するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる麺線剥離具においては、凸部が切断ロールに摺接した場合等の磨耗等を考慮して剥離部が真鍮等の金属で一体に形成されているため、凸部の1箇所でも折れた場合には剥離部全体を交換しなければならなくなるという問題がある。
【0005】
本発明はかかる不都合を解消するためになされたものであり、凸部の一箇所が折れた場合でも折れた部分だけ交換すれば足りるようにした麺線剥離具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1に係る麺線剥離具は、軸方向に所定の間隔で配置された円形の櫛刃を有する第1の切断ロールと、該第1の切断ロールの軸方向の互いに隣合う櫛刃の間に位置して軸方向に所定の間隔で配置された円形の櫛刃を有する第2の切断ロールとを備え、前記第1及び第2の切断ロールの間に幅広な麺帯を通過させることにより、複数の麺線を切り出すようにした麺帯の切断装置に付随して設けられ、該切断装置によって切り出された前記麺線を前記櫛刃の外周面及び軸方向の互いに隣合う前記櫛刃の間の溝から強制的に剥離させる麺線の剥離具において、前記切断ロールの前記溝に先端が配置される凸部材と、該凸部材の前記軸方向側部に形成され、前記櫛刃の外周面に先端が配置される凹部とを有する剥離部を、前記溝毎に独立して別体に形成し、多数の前記剥離部を前記切断ロールの軸方向に一連に並べて交換可能に設置したことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る麺線剥離具は、前記剥離部を合成樹脂で形成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】
請求項1の発明では、切断ロールの溝毎に独立して別体に形成した多数の凸部材を切断ロールの軸方向に一連に並べて交換可能に設置することにより、凸部材の一箇所が折れた場合でも折れた部分だけ交換すれば足りるようにする。
請求項2の発明では、請求項1の発明に加えて、凸部材を合成樹脂で形成することにより、真鍮等の金属で形成された従来のものと比較して手入れを簡単なものとする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図1〜図6を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例である麺線剥離具を第1及び第2の切断ロールに配置した状態を示す説明的断面図、図2は図1の▲2▼−▲2▼線断面図、図3は第1及び第2の切断ロールの分解斜視図、図4は麺線剥離具の分解斜視図、図5は剥離片の正面図、図6は図5の左側面図である。
【0010】
まず、説明の便宜上、図1〜図3を参照して麺帯の切断装置から説明すると、この装置は、鋼製の一対の切断ロール1,2を備える。切断ロール1,2は共に軸方向に等間隔で配置された円形の櫛刃3を有しており、図2に示すように、切断ロール(第1の切断ロール)1の櫛刃3が切断ロール(第2の切断ロール)2の互いに隣り合う櫛刃3,3間の環状溝4に位置した状態で配置されている。該櫛刃3は、横断面形状が略正方形状をなしてその外周面と両側面と境目に切刃5が形成されており、切断ロール1の櫛刃3の切刃5と切断ロール2の櫛刃3の切刃5とは互いに接触している。
【0011】
また、切断ロール1,2は、櫛刃3に対応する大径の環状部材8と環状溝4に対応する小径の環状部材9とを交互にシャフト10に外嵌して構成されている。即ち、図1及び図3に示すように、シャフト10の外周面には軸方向に沿ってキー11が形成されており、一方、環状部材8,9の内周面にはキー11に対応するキー溝12が形成されている。環状部材8と環状部材9とを交互にシャフト10に外嵌してキー結合させ、シャフト10の両端部に形成されたねじ部13に菊ナット14を締めつけることにより環状部材8,9をシャフト10に固定している。
【0012】
このように切断ロール1,2を軸方向に分割することにより、従来のように削り出し加工で一体に製作していた切断ロールに比べて焼き入れ時に生じる歪みを大幅に減少させることができ、高精度かつ高硬度の櫛刃3を備えた切断ロール1,2を容易に製作することができる。
そして、図1に示すように、回転する一対の切断ロール1,2間に幅広な麺帯15を通過させることにより、各切断ロール1,2の切刃5によって横断面形状が略長方形状の複数の麺線16を切り出すようにしている。ここで、かかる切り出しの際には、図2に示すように、一方の切断ロール1(又は2)の櫛刃3の外周面が麺線16を他方の切断ロール2(又は1)の環状溝4に向けて押圧するため、該麺線16がその弾性、粘性等により環状溝4内に付着する。このため、該環状溝4内に付着した麺線16を麺線剥離具17によって強制的に剥離するようにしている。
【0013】
麺線剥離具17は、図1及び図4に示すように、略長方形状に形成された剥離部取付板18を備える。剥離部取付板18の短手方向の前側上面には長手方向に沿って延びる凸条19が形成されている。凸条19にはねじ挿通孔20が長手方向に沿って等間隔で複数形成されている。剥離部取付板18の凸条19の前側上面には剥離部21が配置されている。
【0014】
剥離部21は、図4に示すように、剥離部取付板18の長手方向に並設された複数の凸部材22によって構成されている。凸部材22は、強度性及び耐磨耗性に優れた合成樹脂、例えばPTFEやPFA等を用いて成形されたものであり、上端面が図4において後下がり(左下がり)に傾斜して切断ロール1,2の環状溝4に摺接する摺接面23とされている。また、図5及び図6に示すように、凸部材22の側部には厚さの半分の凹部22aが形成されており、これにより傾斜面23の側方下部に該摺接面23と同一方向に傾斜して切断ロール1,2の櫛刃3の外周面に摺接する摺接面24が形成されている。凸部材22の下端部からは係止部25が後方に向けて延設されており、該係止部25の上面には係止凹部26が形成されている。係止凹部26は、凸部材22を剥離部取付板18の長手方向に並設することにより同方向に沿って延びる凹条27を形成する。該凹条27には後述する剥離部係止板28の凸条29がはめ込まれるようになっている。
【0015】
剥離部係止板28は、剥離部取付板18と略同一長さで細板状に形成されたものであり、図4において短手方向の前側下面には上述した凹条27に対応する凸条29が長手方向に沿って形成されている。また、剥離部係止板28には、上述した剥離部取付板18の凸条19のねじ挿通孔20に対応してねじ孔30が長手方向に沿って等間隔で形成されている。剥離部係止板28の凸条29を剥離部21の凹条27にはめ込んだ後、剥離部取付板18の下方から皿ねじ31をねじ挿通孔20に挿入してねじ孔30にねじ込むことにより、複数の凸部材22が剥離部係止板28を介して剥離部取付板18に固定される。また、反対に皿ねじ31を緩めて螺合を解除し、剥離部係止板28の凸条29を剥離部21の凹条27から離脱させることにより、凸部材22が折れた場合等に該凸部材22の交換を可能にしている。
【0016】
このように構成された麺線剥離具17は、図1に示すように、切断ロール1,2によって切り出される麺線16の出口側に、剥離部21を互いに対向させて切断ロール1側と切断ロール2側にそれぞれ配置されており、剥離部取付板18がボルト32を介して所定の取付位置に固定されている。固定状態においては、各麺線剥離具17の剥離部21は、それぞれ切断ロール1,2の環状溝4に摺接面23が接触すると共に櫛刃3の外周面に摺接面24が接触している。そして、麺線16の切り出し時に、環状溝4に摺接する摺接面23側で該環状溝4内に付着した麺線16を粉等と一緒に強制的に剥離すると共に、櫛刃3の外周面に摺接する摺接面24側で該外周面に付着した粉等を強制的に剥離するようにしている。
【0017】
かかる麺線剥離具17においては、複数の凸部材22の1つが折れた場合でも折れた部分だけ交換すれば足りるので、従来のように全体を交換していた場合に比べて、経済的に優れたものとなる。
また、凸部材22を合成樹脂で形成しているので、従来のような真鍮等の金属で形成されたものと比較して簡単な手入れで済み、取扱いの容易なものとすることができる。
【0018】
さらに、複数の凸部材22を並設して形成された凹条27に剥離部係止板28の凸条29をはめ込むことにより複数の凸部材22を固定するようにしているので、各凸部材22が正確に位置決めされて精度の高い剥離部21の取り付けを容易に行うことができる。
尚、上記実施の形態では、凸部材22の先端を切断ロール1,2に摺接させた場合を例に採ったが、必ずしもこれに限定する必要はなく、凸部材22の先端を切断ロール1,2から僅かに離して配置してもよい。
【0019】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、請求項1の発明では、凸部材の一箇所が折れた場合でも折れた部分だけ交換すれば足りるため、従来のように全体を交換していた場合に比べて、経済的に優れたものとなるという効果が得られる。
請求項2の発明では、請求項1の発明に加えて、凸部材を合成樹脂で形成しているので、従来のような真鍮等の金属で形成されたものと比較して簡単な手入れで済み、取扱いの容易なものとすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である麺線剥離具を第1及び第2の切断ロールに配置した状態を示す説明的断面図である。
【図2】図1の▲2▼−▲2▼線断面図である。
【図3】第1及び第2の切断ロールの分解斜視図である。
【図4】麺線剥離具の分解斜視図である。
【図5】凸部材の正面図である。
【図6】図5の左側面図である。
【符号の説明】
1…切断ロール(第1の切断ロール)
2…切断ロール(第2の切断ロール)
3…櫛刃
4…環状溝
15…麺帯
16…麺線
17…麺線剥離具
21…剥離部
22…凸部材
Claims (2)
- 軸方向に所定の間隔で配置された円形の櫛刃を有する第1の切断ロールと、該第1の切断ロールの軸方向の互いに隣合う櫛刃の間に位置して軸方向に所定の間隔で配置された円形の櫛刃を有する第2の切断ロールとを備え、前記第1及び第2の切断ロールの間に幅広な麺帯を通過させることにより、複数の麺線を切り出すようにした麺帯の切断装置に付随して設けられ、該切断装置によって切り出された前記麺線を前記櫛刃の外周面及び軸方向の互いに隣合う前記櫛刃の間の溝から強制的に剥離させる麺線の剥離具において、前記切断ロールの前記溝に先端が配置される凸部材と、該凸部材の前記軸方向側部に形成され、前記櫛刃の外周面に先端が配置される凹部とを有する剥離部を、前記溝毎に独立して別体に形成し、多数の前記剥離部を前記切断ロールの軸方向に一連に並べて交換可能に設置したことを特徴とする麺線の剥離具。
- 前記剥離部を合成樹脂で形成したことを特徴とする請求項1記載の麺線の剥離具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24795095A JP3761101B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 麺線剥離具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24795095A JP3761101B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 麺線剥離具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0984509A JPH0984509A (ja) | 1997-03-31 |
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Family
ID=17170965
Family Applications (1)
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JP24795095A Expired - Lifetime JP3761101B2 (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 麺線剥離具 |
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JP (1) | JP3761101B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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-
1995
- 1995-09-26 JP JP24795095A patent/JP3761101B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0984509A (ja) | 1997-03-31 |
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