JP5815244B2 - スライサー - Google Patents

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Description

本発明はスライサーに関する。
従来、食材をスライスするスライサーを受け皿などの容器の上に水平に置いて用いる場合、例えばスライサー本体の裏面にある凹凸になっている部分を容器の縁に係合させて固定するものがある。
しかし、容器の縁部が相当の厚みを有する場合、スライサーの裏面の凹凸と係合することができない場合があった。
一方、スライサーにはスライスした食材を受ける容器を配置できるスペースを確保するために、スライサー本体をある程度浮かせて、容器を配置できる空間を作るための脚が付与されたものなどがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−142882号公報
しかしながら、特許文献1のようなスライサーは、スライサー自体と容器をそれぞれ固定する必要があり、スライス時に食材がはみ出してこぼれる場合があった。
そのため、容器とスライサーとを直接固定することができ、食材を安定してスライスすることができるスライサーが望まれていた。
上記に鑑みて本発明のスライサーは、刃体と、食材を摺動しながら前記刃体によってスライスするスライス面とを有する板状の本体部と、該本体部の前記スライス面と反対側の
裏面に前記食材のスライス方向に沿って互いに対向するように立設された一対の縁部とを備えたスライサーであって、前記裏面には、前記一対の縁部の間に位置する凸部と、該凸部の両側に位置する、前記一対の縁部のそれぞれを切り欠いた一対の切欠部とでなる支持部が設けられており、前記凸部は、前記縁部よりも高い。
本発明のスライサーによれば、一対の縁部に設けられた切欠部の間に凸部を有する支持部が設けられていることで、受け皿となる容器の縁部を切欠部と凸部とで挟持して係合することにより、容器とスライサーとを直接固定してスライスした食材が容器からはみ出ることを低減することができる。
本実施形態にかかるスライサーの6面図であり、(a)背面図、(b)平面図、(c)底面図、(d)正面図、(e)左側面図、(f)右側面図である。 本実施形態にかかるスライサーであり、(a)は平面側から見た斜視図であり、(b)は底面側から見た斜視図である。 本実施形態にかかるスライサーを斜めに傾けて容器に固定した第一実施形態の側面図である。 本実施形態にかかるスライサーを水平に容器に固定した第一実施形態の平面図である。 本実施形態にかかるスライサーを斜めに傾けて容器に固定した第二、第三実施形態の側面図である。 本実施形態にかかるスライサーを水平に容器に固定した平面図であり、(a)は第二実施形態の平面図、(b)は第三実施形態の平面図である。
以下、図面を用いて本発明の一実施形態を説明する。
本明細書において「スライサー」とは、食材を薄切りに限らず、千切り、短冊切、つま切、おろしなどを実現することができる調理器具の総称である。
本実施形態によれば、刃体と、食材を摺動しながら刃体によってスライスするスライス面とを有する板状の本体部と、本体部のスライス面と反対側の裏面に食材のスライス方向に沿って互いに対向するように立設された一対の縁部とを備えたスライサーであって、裏面には、一対の縁部の間に位置する凸部と、凸部の両側に位置する、一対の縁部のそれぞれを切り欠いた一対の切欠部とでなる支持部が設けられている。
図1および図2において、スライサー1はスライス面1aを含む板状の本体部と、一対の縁部3aとを備えている。
図1および図2においては、スライス方向を7および8で示し、7を前方、8を後方として示す。スライス面1aは食材を摺動させる面であり、スライス方向の前方7側に刃先2aを有する刃体2とを備えており、刃体2とスライス面1aとの間には食材10の所望の厚みに応じて、クリアランスが設けられている。
さらに、スライス面1aの裏面1b側において刃体2よりも前方7側に凸部4が設けられている。
この凸部4と、凸部4の両側に位置する一対の縁部3のそれぞれを切欠いた一対の切欠部3bとで、支持部が構成されている。
これにより、スライサー1を容器5に対して水平に固定する場合は、容器5の縁部5aをスライサー1の切欠部3bと凸部4とに係合させて固定する。
また、スライサー1を容器5に対して斜めに固定して使用する場合は、スライサー1に対して容器5が相対的に小さい場合であっても、例えば後述する図3および図4のように、凸部4を容器5の縁部5aの外側または内側に突き当てることによって固定することができる。
ここで凸部4については、裏面1bと一体となっていても構わないが、別体として後付けされるようになっていても構わない。
さらに、凸部4は食材のスライス方向に間隔を空けて複数設けられていてもよい。例えば、図3においては複数の凸部4が略等間隔に配置されている。
スライサー1を斜めに使用する場合では、図3のように凸部4を容器5の内側または外側に突き当てることができるので、容器5に対して相対的にスライサー1の幅が大きい場
合であっても、切欠部3aを使用しなくても、凸部4だけでスライサー1を安定して固定できる。
スライサー1を水平に使用する場合では、凸部4と左右両側の切欠部3aとで容器5の縁部5aを挟む形になり、スライサー1を安定して容器5に固定することができるので、スライスされた食材10が受け皿5からはみ出ることを低減できる。
例えば図4のように円形の容器5の縁部5aをスライサー1の凸部4および切欠部3bに係合させようとするときに、容器5の直径の大きさによって、実線と破線のように凸部4を使い分けることができる点で好ましい。
また、複数の凸部4同士のスライス方向の間隔をそれぞれ配置することにより、容器5の厚さに応じて適切な凸部4の間隔の部位に、容器5の縁部5aを係合させて固定させることができる点で好ましい。
さらに本実施形態によれば、凸部が食材のスライス方向に移動可能に設けられていてもよい。
スライサー1を水平に使用する場合では、図6(a)のように、凸部4がスライサー1の裏面1bに設けられたレール4aに沿ってスライス方向7,8に移動可能に係合しているものを使用することができる。
これによって、容器5の縁部5aの大きさに応じて、凸部4と切欠部3aとの間隔を調整することができ、スライサー1を容器5に安定して固定することができる。
スライサー1のスライス方向7,8に対しての凸部4の位置を変えることができるため、容器5の直径が小さい場合には点線のような状態で使用して、容器5の直径が大きい場合には実線のような状態で使用することにより、スライサー1の凸部4と切欠部3aとで、容器5の縁部5aを挟み込んで固定することができる。
スライサー1を斜めに使用する場合では、図5(a)および(b)のように、容器5の内側または外側に凸部4を突き当てることができるので、容器5に対して相対的にスライサー1の幅が大きい場合であっても、切欠部3aを使用しなくても、凸部4だけでスライサー1を安定に固定できる。
さらに本実施形態によれば、凸部が前記裏面に沿って回動可能に設けられている。
スライサー1を水平に使用する場合では、図6(b)のように、凸部4を回転軸4bに対して偏芯して回転するように係合しているものを使用することができる。
回転軸4bの回転によりスライス方向7,8に対しての凸部4の位置を変えることができるため、容器5の直径が小さい場合には点線のような状態で使用して、容器5の直径が大きい場合には実線のような状態で使用することにより、スライサー1の凸部4と切欠部3aとで、容器5の縁部5aを挟み込んで固定することができる。
スライサー1を斜めに使用する場合では、図5(a)、(b)のように、容器5の内側または外側に凸部4を突き当てることができるので、容器5に対して相対的にスライサー1の幅が大きい場合であっても、切欠部3aを使用しなくても、凸部4だけでスライサー1を固定することも可能である。
さらに本実施形態によれば、切欠部は、食材のスライス方向における裏面の中心線に対して左右対称に設けられている。
ここで、切欠部3aの位置については、凸部4の両側に限定されるものではなく、スライサー1の裏面1bの外周に沿って一対に立設された縁部3に設けられていれば、縁部3のできるだけ複数の個所に、できるだけ深く切り欠いて切欠部3aを備えるようにするのが好ましい。
これにより、容器5の縁部5aの形状や大きさに応じて、複数個所での切欠部3aでの係合が可能になる点で好ましい。
特に、図4、図6のようにスライサー1を容器5の縁部5aに水平に固定して使用する場合では、スライサー1の凸部4と切欠部3aとで容器5の縁部5aを挟み込んで固定した際に、容器5の中心にスライサー1を配置させて、より安定にスライサー1を固定できる点で好ましい。
さらに本実施形態によれば、本体部が透明体である。
スライサー1を透明体にすることで、容器5に入っていくスライスされた食材10の状態をスライサー1の本体越しに直接確認しながら食材10をスライスすることができる点で好ましい。
このような透明体は透明な樹脂などを使用すれば容易に作製できるが、透明なセラミックス(例えば、アルミナやジルコニアなど)での作製も可能である。
さらに本実施形態によれば、刃体が前記食材のスライス方向の両側に刃先を有している。
このような両側に刃先2aを有する刃体2は、スライサー1の前方7、後方8へのいずれの方向に対して食材10を摺動させても、食材10をスライスすることを可能にするものであり、作業効率を2倍にすることができる点で好ましい。
これにより、図5(a)のように凸部4を容器5の内側に突き当てた場合でも、図5(b)のように凸部4を容器5の外側に突き当てた場合でも、凸部4を突き当てる方向に関わらず、食材10を押す方向7、あるいは引く方向8のどちらでも、スライスしやすい方向を選択することができる点で好ましい。
(製造方法)
次に、本実施形態にかかるスライサーの製造方法について概略を説明する。
スライス面1aを有する本体部については、例えば樹脂やセラミックスを押し出し成型や金型成型で作製することができる。
樹脂としてはアクリル樹脂、セラミックスとしては単結晶アルミナ、多結晶アルミナおよび透明ジルコニアを用いることが出来る。
刃体2を本体部に別途取り付ける場合、刃体2の材質はステンレスなどの金属でもよいが、好ましくはジルコニアなどのセラミックスであれば、食材10を摺動させる点や切れ味で優れており、また錆びが発生しない点でも衛生的で優れている。
凸部4はスライサー1の裏面1bに一体して成型してもよいが、図4(a)や図4(b)
の凸部4のように後付けされたものであっても構わない。
切欠部3aについては、スライサー1の裏面1bの縁部3上に一体成型してもよいが、縁部3を成型した後で、別途これを切り欠いて切欠部3aを形成しても構わない。
1:スライサー(本体部)
1a:スライス面
1b:裏面
2:刃体
2a:刃先
3:縁部
3a:切欠部(支持部)
4:凸部(支持部)
4a:レール
4b:回転軸
5:受け皿
5a:縁部
7:スライス方向(前方側)
8:スライス方向(後方側)
10:食材

Claims (7)

  1. 刃体と、食材を摺動しながら前記刃体によってスライスするスライス面とを有する板状の本体部と、
    該本体部の前記スライス面と反対側の裏面に前記食材のスライス方向に沿って互いに対向するように立設された一対の縁部とを備えたスライサーであって、
    前記裏面には、前記一対の縁部の間に位置する凸部と、該凸部の両側に位置する、前記一対の縁部のそれぞれを切り欠いた一対の切欠部とでなる支持部が設けられており、
    前記凸部は、前記縁部よりも高いことを特徴とするスライサー。
  2. 前記凸部が前記食材のスライス方向に間隔を空けて複数設けられている請求項1に記載のスライサー。
  3. 前記凸部が前記食材のスライス方向に移動可能に設けられている請求項1または2に記載のスライサー。
  4. 前記凸部が前記裏面に沿うとともに回転軸に対して偏芯して回動可能に設けられている請求項1または2に記載のスライサー。
  5. 前記切欠部は、前記食材のスライス方向における前記裏面の中心線に対して左右対称に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のスライサー。
  6. 前記本体部が透明体である請求項1〜5のいずれかに記載のスライサー。
  7. 前記刃体が前記食材のスライス方向の両側に刃先を有している請求項1〜6のいずれかに記載のスライサー。
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