JP2020056952A - シート、照明装置、膜天井 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い光拡散性と充分な光透過性を発現するシートを提供する。【解決手段】ガラス繊維織物2と、ガラス繊維織物2の少なくとも一方の面に貼付された不織布3と、を含む、シートであって、ガラス繊維織物の質量が、10〜120g/m2であり、全光線透過率が50%を越え、平行光線透過率が5%以下である、シート。【選択図】図1

Description

本発明は、シート、照明装置、膜天井に関する。
従来、ガラス繊維織物を用いた、不燃性に優れる光拡散性シートが知られている。
上記光拡散性シートとして、ガラス繊維織物を基布として構成され、入射した光を所定の光透過特性で透過・拡散させるガラス繊維シートであって、前記ガラス繊維織物は、複数のガラスフィラメントからなるガラス繊維によって平織りで作成されており、その質量が80g/m2以上110g/m2以下であるとともに、通気度が20cm3/cm2/s以下であり、前記ガラス繊維織物に用いる経糸及び緯糸の前記ガラス繊維の番手が10tex〜70texであり、前記ガラス繊維織物の少なくとも一方の面側に、フッ素樹脂またはシリコーン樹脂からなる樹脂被膜層が形成されており、前記光透過特性は、全光線透過率が50%以上であるとともに、平行光線透過率が5%以下となるように形成されていることを特徴とする光拡散用ガラス繊維シートが知られている(例えば特許文献1参照。)。該光拡散用ガラス繊維シートによれば、高い光拡散性を有する条件において、同時に充分な光透過性を実現した光拡散シートを実現することができるとされている。
特許第4359967号公報
本発明は、特許文献1とは異なる構成の光拡散性シートを提供しようとするものである。
本発明者は、上記課題を解決すべく検討し、ガラス繊維織物と、前記ガラス繊維織物の少なくとも一方の面に貼付された不織布、を含む、シートとし、前記ガラス繊維織物の質量を特定範囲とすることにより、上記課題を解決できることを見出した。本発明は、係る知見に基づき、さらに鋭意検討を重ねることにより完成された発明である。
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 少なくとも、ガラス繊維織物と、前記ガラス繊維織物の少なくとも一方の面に貼付された不織布と、を含む、シートであって、
前記ガラス繊維織物の質量が、10〜120g/m2であり、
全光線透過率が50%を越え、
平行光線透過率が5%以下である、シート。
項2. 前記不織布の質量が、3〜50g/m2である、項1に記載のシート。
項3. 前記不織布が、連続繊維で構成された不織布である、項1又は2に記載のシート。
項4. 前記連続繊維が、芯部と鞘部とからなり、鞘部の融点が芯部の融点より低い、芯鞘型複合繊維である、項3に記載のシート。
項5. 前記ガラス繊維織物と前記不織布とが、ポリオレフィン系接着剤によって形成された接着層によって接着されている、項1〜4のいずれか1項に記載のシート。
項6. 膜天井用シートである、項1〜5のいずれか1項に記載のシート。
項7. 前記膜天井が、光膜天井である、項6に記載のシート。
項8. 項1〜5のいずれか1項に記載のシートを含む、照明装置。
項9. 項1〜7のいずれか1項に記載のシートを含む、膜天井。
本発明によれば、ガラス繊維織物と、該ガラス繊維織物の少なくとも一方の面に貼付された不織布とを含むシートであって、前記ガラス繊維織物の質量が、10〜120g/m2であり、全光線透過率が50%を越え、平行光線透過率が5%以下であることから、高い光拡散性を有する条件において、同時に充分な光透過性を実現することができる。
本発明のシート1の略図的断面図である。
本発明のシートは、少なくとも、ガラス繊維織物と、前記ガラス繊維織物の少なくとも一方の面に貼付された不織布とを含むシートであって、ガラス繊維織物の質量が10〜120g/m2であり、全光線透過率が50%を越え、平行光線透過率が5%以下である。本発明のシートは、このような構成を備えていることにより、高い光拡散性を有する条件において、同時に充分な光透過性を実現することができる。以下、図1を参照しながら、本発明のシートについて、詳述する。
例えば図1に示すように、本発明のシート1は、少なくとも、ガラス繊維織物2と、ガラス繊維織物2の少なくとも一方の面に貼付された不織布3とを含む。
本発明のシート1において、ガラス繊維織物2は、少なくとも1枚含まれていればよく、複数枚含まれていてもよい。また、本発明のシート1において、不織布3は、少なくとも1枚含まれていればよく、複数枚含まれていてもよい。本発明のシート1が高い光拡散性と充分な光透過性を好適に発現する観点から、シート1の少なくとも一方の表面は、不織布3により構成されていることが好ましい。
ガラス繊維織物2と不織布3とは、接着層4により接着されていることが好ましい。接着層4は、ガラス繊維織物2の少なくとも一部に含浸されていてもよい。また、ガラス繊維織物2は、全体が接着層4中に含まれていてもよいし、一部が接着層4から露出していてもよい。本発明のシート1の好ましい積層構成としては、ガラス繊維織物2、接着層4、及び不織布3がこの順に積層された積層構成が挙げられる。また、本発明のシート1において、ガラス繊維織物2を構成するガラス繊維の一部及び不織布3を構成する繊維の一部が空気中に露出したものとすることが好ましい。
以下、本発明のシート1を構成する各層について詳述する。
<ガラス繊維織物2>
本発明のシート1は、ガラス繊維織物2を含む。これにより、本発明のシート1を不燃性に優れたものとすることができる。
本発明のシート1において、ガラス繊維織物2の質量は10〜120g/m2であり、20〜110g/m2が好ましく、20〜60g/m2がより好ましく、20〜40g/m2がさらに好ましい。このような範囲とすることにより、高い光拡散性と充分な光透過性を好適に発現することができる。また、ガラス繊維織物2の質量を、20〜60g/m2、好ましくは20〜40g/m2とすることにより、不織布が元々有する意匠性をより発現しやすくすることもできる。
ガラス繊維織物2の組織としては、例えば、平織、朱子織、綾織、斜子織、畦織などが挙げられ、これらの中でも平織が好ましい。ガラス繊維織物2の織密度については、特に制限されないが、高い光拡散性と充分な光透過性の発現と不燃性とをより一層両立させる観点から、経糸密度及び緯糸密度ともに、20〜100本/25mmが好ましく挙げられ、50〜100本/25mmがより好ましく挙げられる。
ガラス繊維織物2を構成するガラス材料については、特に制限されず、公知のガラス材料を用いることができる。ガラス材料としては、具体的には、無アルカリガラス(Eガラス)、耐酸性の含アルカリガラス(Cガラス)、高強度・高弾性率ガラス(Sガラス、Tガラス等)、耐アルカリ性ガラス(ARガラス)等が挙げられる。これらのガラス材料の中でも、好ましくは汎用性の高い無アルカリガラス(Eガラス)が挙げられる。ガラス繊維2は、1種類のガラス材料からなるものであってもよいし、異なるガラス材料からなるガラス繊維を2種類以上組み合わせたものであってもよい。
ガラス繊維織物2を構成するガラス繊維の単繊維直径としては、例えば、3〜10μmが挙げられ、シート1の高い光拡散性と充分な光透過性の発現と、不燃性と、の両立をより一層図る観点から、3〜7μmが好ましく、3〜5μmがより好ましく挙げられる。
ガラス繊維織物2は、ガラス長繊維である単繊維が複数本撚りまとめられたガラスヤーンを経糸及び緯糸としたガラス繊維織物とすることが好ましい。上記ガラスヤーンにおける上記単繊維の本数は、例えば、50〜800本が挙げられ、シート1の高い光拡散性と充分な光透過性の発現と、不燃性とをより一層両立させる観点から、50〜200本が好ましく、50〜120本がより好ましく挙げられる。上記ガラスヤーンの番手は、例えば、1〜30texが挙げられ、シート1の高い光拡散性と充分な光透過性の発現と、不燃性と、をより一層両立させる観点から、1〜12texが好ましく挙げられ、2〜6texがより好ましく挙げられ、2〜5texがさらに好ましく挙げられる。
ガラス繊維織物2の厚さとしては、特に制限されないが、例えば、10〜100μmが挙げられ、シート1の高い光拡散性と充分な光透過性の発現と不燃性をより一層両立させる観点から20〜60μmが好ましく挙げられ、20〜40μmがより好ましく挙げられる。
<不織布3>
本発明のシート1は、前述したガラス繊維織物の少なくとも一方の面に積層された不織布を含む。これにより、本発明のシート1は、高い光拡散性と充分な光透過性を好適に発現することができる。
不織布3の種類としては、特に制限されないが、高い光拡散性と充分な光透過性をより発現しやすくする観点から、連続繊維で構成された不織布であることが好ましい。連続繊維で構成された不織布としては、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布又はフラッシュ紡糸不織布が挙げられ、中でも、スパンボンド不織布が好ましい。また、連続繊維で構成された不織布は、堆積された連続繊維同士が、熱エンボス加工により部分的に圧着されることにより一体化されたものとすることができる。
連続繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維等の無機繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリアリレート繊維、ポリベンズオキサゾール(PBO)繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、全芳香族ポリエステル繊維、アクリル繊維、塩化ビニル繊維、ポリケトン繊維、セルロース繊維、パルプ繊維等の有機繊維等を挙げることができ、これらの一種を、又は二種以上を組み合わせて使用することができる。
上記連続繊維として、芯部と鞘部とからなり、鞘部の融点が芯部の融点より低い、融芯鞘型複合繊維とすることが特に好ましい。連続繊維を上記芯鞘型複合繊維とすることにより、鞘部のみを適度に溶融できガラス繊維織物と不織布の接着性を向上させる。さらに、芯部を残したまま鞘部を溶融するので、繊維形状を極力維持して不織布が元々有する意匠性をより発現させることができる。
上記芯鞘型複合繊維としては、特に制限されないが、鞘部の融点が芯部の融点よりも30℃以上低いものが挙げられる。例えば、芯部が融点200〜280℃の合成樹脂、鞘部が融点80〜160℃の合成樹脂である芯鞘型複合繊維が挙げられる。なお、融点を持たない場合は、軟化点を融点とする。また、本発明において、融点は、示差走査型熱量計(パーキンエルマー社製DSC7)を用い、昇温速度20℃/分で測定した融解吸収曲線の極値を与える温度を融点とする。芯部及び鞘部の組み合わせの例としては、例えば、芯部がポリエチレンテレフタレート、鞘部が融点160℃以下の共重合ポリエステル、ポリエチレンまたはポリプロピレンである組み合わせが挙げられる。
連続繊維の単糸繊度としては、特に制限されないが、例えば、1〜20dtexが挙げられ、1〜10dtexがより好ましく挙げられる。
本発明のシート1において、不織布3の質量(g/m2)としては、高い光拡散性と充分な光透過性をより発現しやすくする観点から、3〜50g/m2が好ましく、5〜30g/m2がより好ましい。また、本発明のシート1において、不織布3の厚さとしては、同様の観点から、0.01〜0.50mmが好ましく、0.05〜0.20mmがより好ましい。
本発明のシート1において、不織布の引張強力(N/5cm)は、MD方向(機械方向)が10〜200N/25mm、CD方向(MD方向と直交する方法)が5〜100N/25mmが挙げられる。また、MD方向の引張強力とCD方向の引張強力との比(MD方向/CD方向)としては、1.2〜3.0が挙げられ、1.5〜2.5が好ましく挙げられる。また、高い光拡散性と充分な光透過性をより発現しやすくする観点から、MD方向の引張強力は10〜100N/5cm、CD方向の引張強力は5〜80N/5cmが好ましい。なお、本発明において、不織布の引張強力は次のように測定、算出する。すなわち、JIS L 1913:2010 6.3に従い、東洋ボールドウイン社製テンシロンRTM−500型を用いて、幅50mm、長さ200mmの試験片を、把持間隔100mm、引張速度100mm/分の条件で測定し、試料10点の平均値を求め、引張強力とする。
<接着層4>
本発明のシート1は、必要に応じて、ガラス繊維織物と不織布を接着する接着層4を備えていてもよい。接着層4は、接着剤により形成することができる。
接着層4を形成する接着剤としては、特に制限されない。例えば、熱可塑性樹脂系、熱硬化型樹脂系、ゴム(エラストマー)系等の接着剤が例示できる。これらは、公知のもの、ないし、市販品を適宜選択して使用することができる。熱可塑性樹脂系接着剤としては、たとえば、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール(ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラール等)、シアノアクリレート、ポリビニルアルキルエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ニトロセルロース、酢酸セルロース、熱可塑性エポキシ、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリオレフィン系接着剤等を挙げることができる。また、熱硬化型樹脂系接着剤としては、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド、ポリベンツイミダゾール、ポリベンゾチアゾール等を挙げることができる。ゴム系接着剤としては、天然ゴム、再生ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム(合成天然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、ブロックコポリマーゴム(SBS、SIS、SEBS等)等を挙げることができる。
上記接着剤の中でも、ガラス繊維織物2と不織布3の接着性をより高める観点から、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はポリオレフィン系接着剤が好ましく、酸変性ポリオレフィン接着剤がさらに好ましい。酸変性ポリオレフィン接着剤としては、ポリオレフィン成分と不飽和カルボン酸成分を含むものが好ましい。上記ポリオレフィン成分としては、ポリエチレン成分またはポリプロピレン成分が好ましく、ポリプロピレン成分が好ましい。酸変性に用いられる不飽和カルボン酸成分としては、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸、フマル酸、クロトン酸などのほか、不飽和ジカルボン酸のハーフエステル、ハーフアミドなどや、それらの各種誘導体が挙げられる。中でもアクリル酸、メタクリル酸、(無水)マレイン酸が、接着性の観点から好ましく、特に(無水)マレイン酸が好ましい。なお、「(無水)〜酸」とは、「〜酸または無水〜酸」を意味する。すなわち、(無水)マレイン酸とは、マレイン酸または無水マレイン酸を意味する。不飽和カルボン酸成分は、酸変性ポリプロピレン樹脂中に共重合されていればよく、その形態は限定されず、共重合の状態としては、例えば、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合(グラフト変性)などが挙げられ、製造のし易さや接着性の観点から、グラフト共重合が好ましい。
接着層4の硬化後の質量(g/m2)としては、例えば、10〜50g/m2程度、好ましくは15〜35g/m2程度が挙げられる。
<本発明のシートの特性>
本発明のシート1の質量としては、例えば、50〜300g/m2程度が挙げられ、高い光拡散性と充分な光透過性の発現と不燃性をより両立させる観点から60〜100g/m2程度が好ましく挙げられる。また、本発明のシート1の厚さとしては、例えば、80〜500μm程度が挙げられ、高い光拡散性と充分な光透過性の発現と高い光拡散性に基づく優れた意匠性と不燃性をより両立させる観点から、80〜150μm程度が好ましく挙げられる。
本発明のシート1において、強熱減量値としては、5〜80質量%が好ましく、20〜70質量%がより好ましく、高い光拡散性と充分な光透過性と、不燃性をより一層両立させる観点から、50〜70質量%がより好ましく挙げられる。なお、本明細書において、「強熱減量」は、「JIS R 3420:2013 ガラス繊維一般試験方法」の「7.3.2強熱減量」に規定されている方法に準じ、シートを625℃に設定したマッフル炉に30分間加熱し、減量割合を算出することにより求められる値である。また、不織布の質量(g/m2)とガラス繊維織物の質量(g/m2)と、の比(ガラス繊維織物質量/不織布質量)としては、例えば、1〜10が挙げられ、1〜5.5が好ましく挙げられ、1〜3がより好ましく挙げられる。
本発明のシート1の全光線透過率は、50%を越える。高い光拡散性と充分な光透過性をより好適に発揮する観点から、55%以上が好ましく、60%以上がさらに好ましい。全光線透過率の上限については、高い光拡散性と充分な光透過性をより好適に発揮する観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70%以下が挙げられる。また、本発明のシート1の平行光線透過率は、5%以下である。高い光拡散性と充分な光透過性をより好適に発揮する観点から、0.5〜3%以下が好ましく、1〜2%がより好ましい。また、本発明のシート1のヘーズは、90%以上であることが好ましい。本発明のシート1が、高い光拡散性をより好適に発揮する観点から、ヘーズは95%以上が好ましく、高い光拡散性と充分な光透過性をより好適に発揮する観点から95.0〜99.0%がより好ましい。なお、本発明において、シートの全光線透過率は、JIS K7361−1:1997、ヘーズはJIS K7136:2000に準じ、シートの2つの面それぞれについて、光源側として測定したそれぞれの値の平均値とする。また、本発明において、シートの平行光線透過率は、上記シートの全光線透過率とヘーズから、以下の式(1)により算出される値とする。
平行光線透過率(%)
=全光線透過率(%)−(全光線透過率(%)×ヘーズ(%)×100-1
・・・(1)
本発明のシート1が備える不燃性の好適な例としては、一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って測定される、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験において、加熱開始後の最大発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、かつ、総発熱量が8MJ/m2以下であることが好ましい。
[本発明のシート1の用途]
本発明のシート1は、高い光拡散性と充分な光透過性を発現することから、照明カバーや、膜天井、中でも光膜天井として用いると、光源が視認されにくくなり好適である。中でも、上記した用途とする際、シート1の厚さ方向(X方向)において、不織布が光源と反対側となる面となるように配置されたものとすると、不織布の持つ意匠性をより発揮し得るので好ましい。また、本発明のシート1を用いた膜天井とする場合は、不織布が屋内側となる面(すなわち、屋内において人が直接視認する側となる面)となるように配置すると、不織布の持つ意匠性をより発揮し得るので好ましい。
以下に、実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は、実施例に限定されない。
(実施例1)
<ガラス繊維織物の準備>
経糸及び緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製商品名「C1200 1/0 1Z」(平均フィラメント径4.6μm、平均フィラメント本数100本、撚り数1.0Z)を用い、エアージェット織機で製織し、経糸密度が90本/25mm、緯糸密度が90本/25mmの平織のガラス繊維織物を得た。ついで、得られたガラス繊維織物に付着している紡糸集束剤と製織集束剤を400℃で30時間加熱して除去した。その後、表面処理剤のシランカップリング剤(S−350:N−ビニルベンジル−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(塩酸塩)チッソ株式会社)を15g/Lの濃度に調整しパダーロールで絞った後、120℃で1分乾燥・キュアリングし、ガラス繊維織物を得た。得られたガラス繊維織物は、経糸密度90本/25mm、緯糸密度90本/25mm、厚さ27μm、質量30g/m2であった。
<不織布の準備>
和紙調の不織布として、ユニチカ株式会社製不織布商品名エルベス(登録商標)品番S0203WDO(鞘部ポリエチレン、芯部ポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維である連続繊維で構成される不織布、質量20g/m2、厚さ0.16mm)を使用した。
<接着剤の準備>
ホモポリプロピレン樹脂(MFR=2g/10分−180℃・2160g)100質量部に、無水マレイン酸5.5質量部、ジ−t−ブチルパーオキシド1.0質量部を、170℃に設定した二軸押出機を用いて反応させて、酸変性ポリプロピレン樹脂を得た。この樹脂をアセトンで数回洗浄後、減圧乾燥機で乾燥し、酸変性ポリプロピレン樹脂を得た。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1L容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、75.0gの上記酸変性ポリプロピレン樹脂、30.0gのイソプロパノール、170.0gのテトラヒドロフラン、15.0gのトリエチルアミンおよび210.0gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を150℃に保ってさらに60分間撹拌した後、ヒーターの電源を切り自然冷却した。内温が80℃まで冷えたところで容器を開封して、60.0gのテトラヒドロフラン、10.0gのジメチルエタノールアミンおよび50.0gの蒸留水からなる原料を追加投入した。その後、容器を密閉し、ヒーターの電源を入れ、撹拌翼の回転速度を300rpmの状態で再度加熱(再昇温)した。系内温度を140℃に保ってさらに60分間撹拌した後、ヒーターの出力を、内温80℃になるように調整した。内温が80℃まで冷えたところで、真空ポンプを使って系内を徐々に減圧して、イソプロパノール、テトラヒドロフランと水を除去した。テトラヒドロフラン、イソプロパノールと水を400g以上除去した後、ヒーターの電源を切り、系内温度が35℃になったところで、水を添加して水性分散体中の酸変性ポリプロピレン樹脂の濃度が20質量%となるように調整し、180メッシュのステンレス製フィルターで加圧濾過して、均一な酸変性ポリプロピレン樹脂の水性分散体、即ち、接着剤を得た。
<シート1の製造>
工程フィルムとするポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、該工程フィルムうち1枚の上に前述の準備したガラス繊維織物を配置し、該ガラス繊維織物の上から前述の準備した接着剤を硬化後の質量が29g/m2となるように塗布し、該接着剤を塗布したガラス繊維織物の上に前述の準備した不織布を載せ、さらに該不織布の上から前記工程フィルムのもう1枚を載せた。そして、上記工程フィルムの上からニップロールにてニップ圧を1.1kgf/cm2として絞り、温度150℃、時間3分の条件で熱処理し、自然冷却した後、2枚の工程フィルムを剥離し、ガラス繊維織物、接着層、及び不織布が順に積層されたシート1を得た。シート1の質量は79g/m2、厚さは140μm、全光線透過率(平均)は65.25%、ヘーズ(平均)は98.07%、平行光線透過率は1.26%、強熱減量値は62.0質量%であった。
(実施例2)
<ガラス繊維織物の準備>
実施例1と同じガラス繊維織物を準備した。
<不織布の準備>
和紙調の不織布として、ユニチカ株式会社製不織布商品名エルベス(登録商標)品番T0153WDO(鞘部ポリエチレン、芯部ポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維である連続繊維で構成される不織布、質量15g/m2、厚さ0.10mm)を使用した。
<接着剤の準備>
実施例1と同じ接着剤を準備した。
<シート1の製造>
工程フィルムとするポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、該工程フィルムうち1枚の上に前述の準備したガラス繊維織物を配置し、該ガラス繊維織物の上から前述の準備した接着剤を硬化後の質量が23g/m2となるように塗布し、該接着剤を塗布したガラス繊維織物の上に前述の準備した不織布を載せ、さらに該不織布の上から前記工程フィルムのもう1枚を載せた。そして、上記工程フィルムの上からニップロールにてニップ圧を1.1kgf/cm2として絞り、温度150℃、時間3分の条件で熱処理し、自然冷却した後、2枚の工程フィルムを剥離し、シート1を得た。シート1の質量は68g/m2、厚さは100μm、全光線透過率(平均)は66.64%、ヘーズ(平均)は97.82%、平行光線透過率は1.46%、強熱減量値は55.9質量%であった。
(実施例3)
<ガラス繊維織物の準備>
実施例1と同じガラス繊維織物を準備した。
<不織布の準備>
和紙調の不織布として、ユニチカ株式会社製不織布商品名エルベス(登録商標)品番T0203WDO(鞘部ポリエチレン、芯部ポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合繊維である連続繊維で構成される不織布、質量20g/m2、厚さ0.12mm)を使用した。
<接着剤の準備>
実施例1と同じ接着剤を準備した。
<シート1の製造>
工程フィルムとするポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、該工程フィルムうち1枚の上に前述の準備したガラス繊維織物を配置し、該ガラス繊維織物の上から前述の準備した接着剤を硬化後の質量が28g/m2となるように塗布し、該接着剤を塗布したガラス繊維織物の上に前述の準備した不織布を載せ、さらに該不織布の上から前記工程フィルムのもう1枚を載せた。そして、上記工程フィルムの上からニップロールにてニップ圧を1.1kgf/cm2として絞り、温度150℃、時間3分の条件で熱処理し、自然冷却した後、2枚の工程フィルムを剥離し、シート1を得た。シート1の質量は78g/m2、厚さは110μm、全光線透過率(平均)は62.90%、ヘーズ(平均)は98.15%、平行光線透過率は1.17%、強熱減量値は61.5質量%であった。
(実施例4)
<ガラス繊維織物の準備>
実施例1と同じガラス繊維織物を準備した。
<不織布の準備>
和紙調の不織布として、ユニチカ株式会社製不織布商品名マリックス(登録商標)品番70200WTO(ポリエチレンテレフタレート単一成分からなる連続繊維で構成される不織布、質量20g/m2、厚さ0.13mm)を使用した。
<接着剤の準備>
実施例1と同じ接着剤を準備した。
<シート1の製造>
工程フィルムとするポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、該工程フィルムうち1枚の上に前述の準備したガラス繊維織物を配置し、該ガラス繊維織物の上から前述の準備した接着剤を硬化後の質量が30g/m2となるように塗布し、該接着剤を塗布したガラス繊維織物の上に前述の準備した不織布を載せ、さらに該不織布の上から前記工程フィルムのもう1枚を載せた。そして、上記工程フィルムの上からニップロールにてニップ圧を1.1kgf/cm2として絞り、温度150℃、時間3分の条件で熱処理し、自然冷却した後、2枚の工程フィルムを剥離し、シート1を得た。シート1の質量は80g/m2、厚さは120μm、全光線透過率(平均)は62.91%、ヘーズ(平均)は98.19%、平行光線透過率は1.14%、強熱減量値は62.5質量%であった。
(実施例5)
<ガラス繊維織物の準備>
経糸及び緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製商品名「E225 1/0 1Z」(平均フィラメント径7μm、平均フィラメント本数200本、撚り数1Z)を用い、エアージェット織機で製織し、経糸密度が60本/25mm、緯糸密度が57本/25mmの平織のガラス繊維織物を得た。ついで、得られたガラス繊維織物に付着している紡糸集束剤と製織集束剤を400℃で30時間加熱して除去した。その後、表面処理剤のシランカップリング剤(S−350:N−ビニルベンジル−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(塩酸塩)チッソ株式会社)を15g/Lの濃度に調整しパダーロールで絞った後、120℃で1分乾燥・キュアリングし、ガラス繊維織物を得た。得られたガラス繊維織物は、経糸密度60本/25mm、緯糸密度57本/25mm、厚さ90μm、質量105g/m2であった。
<不織布の準備>
実施例1と同じ不織布を準備した。
<接着剤の準備>
実施例1と同じ接着剤を準備した。
<シート1の製造>
工程フィルムとするポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、該工程フィルムうち1枚の上に前述の準備したガラス繊維織物を配置し、該ガラス繊維織物の上から前述の準備した接着剤を硬化後の質量が18g/m2となるように塗布し、該接着剤を塗布したガラス繊維織物の上に前述の準備した不織布を載せ、さらに該不織布の上から前記工程フィルムのもう1枚を載せた。そして、上記工程フィルムの上からニップロールにてニップ圧を1.1kgf/cm2として絞り、温度150℃、時間3分の条件で熱処理し、自然冷却した後、2枚の工程フィルムを剥離し、シート1を得た。シート1の質量は143g/m2、厚さは180μm、全光線透過率(平均)は50.77%、ヘーズ(平均)は98.81%、平行光線透過率は0.61%、強熱減量値は26.6質量%であった。
(比較例1)
<ガラス繊維織物の準備>
経糸及び緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製商品名「G75 1/0 0.7Z」(平均フィラメント径9μm、平均フィラメント本数400本、撚り数0.7Z)を用い、エアージェット織機で製織し、経糸密度が42本/25mm、緯糸密度が32本/25mmの平織のガラス繊維織物を得た。ついで、得られたガラス繊維織物に付着している紡糸集束剤と製織集束剤を400℃で30時間加熱して除去した。その後、表面処理剤のシランカップリング剤(S−350:N−ビニルベンジル−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(塩酸塩)チッソ株式会社)を15g/Lの濃度に調整しパダーロールで絞った後、120℃で1分乾燥・キュアリングし、ガラス繊維織物を得た。得られたガラス繊維織物は、経糸密度42本/25mm、緯糸密度32本/25mm、厚さ170μm、質量203g/m2であった。
<不織布の準備>
実施例3と同じ不織布を準備した。
<接着剤の準備>
実施例1と同じ接着剤を準備した。
<シート1の製造>
工程フィルムとするポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、該工程フィルムうち1枚の上に前述の準備したガラス繊維織物を配置し、該ガラス繊維織物の上から前述の準備した接着剤を硬化後の質量が37g/m2となるように塗布し、該接着剤を塗布したガラス繊維織物の上に前述の準備した不織布を載せ、さらに該不織布の上から前記工程フィルムのもう1枚を載せた。そして、上記工程フィルムの上からニップロールにてニップ圧を1.1kgf/cm2として絞り、温度150℃、時間3分の条件で熱処理し、自然冷却した後、2枚の工程フィルムを剥離し、シート1を得た。シート1の質量は260g/m2、厚さは275μm、全光線透過率(平均)は40.41%、ヘーズ(平均)は98.96%、平行光線透過率は0.42%、強熱減量値は21.9%であった。
(比較例2)
<ガラス繊維織物の準備>
経糸及び緯糸としてユニチカグラスファイバー株式会社製商品名「G75 1/0 0.7Z」(平均フィラメント径9μm、平均フィラメント本数400本、撚り数0.7Z)を用い、エアージェット織機で製織し、経糸密度が44本/25mm、緯糸密度が35本/25mmの平織のガラス繊維織物を得た。ついで、得られたガラス繊維織物に付着している紡糸集束剤と製織集束剤を400℃で30時間加熱して除去した。その後、表面処理剤のシランカップリング剤(S−350:N−ビニルベンジル−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(塩酸塩)チッソ株式会社)を15g/Lの濃度に調整しパダーロールで絞った後、120℃で1分乾燥・キュアリングし、ガラス繊維織物を得た。得られたガラス繊維織物は、経糸密度44本/25mm、緯糸密度35本/25mm、厚さ171μm、質量210g/m2であった。
<不織布の準備>
実施例1と同じ不織布を準備した。
<接着剤の準備>
実施例1と同じ接着剤を準備した。
<シート1の製造>
工程フィルムとするポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚準備し、該工程フィルムうち1枚の上に前述の準備したガラス繊維織物を配置し、該ガラス繊維織物の上から前述の準備した接着剤を硬化後の質量が54g/m2となるように塗布し、該接着剤を塗布したガラス繊維織物の上に前述の準備した不織布を載せ、さらに該不織布の上から前記工程フィルムのもう1枚を載せた。そして、上記工程フィルムの上からニップロールにてニップ圧を1.1kgf/cm2として絞り、温度150℃、時間3分の条件で熱処理し、自然冷却した後、2枚の工程フィルムを剥離し、シート1を得た。シート1の質量は284g/m2、厚さは280μm、全光線透過率(平均)は46.60%、ヘーズ(平均)は98.88%、平行光線透過率は0.52%、強熱減量値は26.1%であった。
なお、実施例1〜5及び比較例1、2において、ガラス繊維織物の織密度は、JIS R 3420 2013 7.9に従い、測定及び算出した。また、ガラス繊維織物の厚さは、JIS R 3420 2013 7.10.1A法に従い、測定及び算出した。ガラス繊維織物の質量は、JIS R 3420 2013 7.2に従い、測定及び算出した。
実施例1〜5及び比較例1、2において、不織布の質量は、JIS L 1913:2010 6.2に従い、測定及び算出した。また、不織布の厚さは、JIS L 1913:2010 6.1のA法に従い、測定及び算出した。不織布の引張強力は、前述の方法により、MD方向、CD方向について測定及び算出した。以下の評価は、シート1の製造後、1週間室内で放置してから行った。
(シートの全光線透過率、ヘーズ及び平行光線透過率)
前述した方法により測定した。
(シートの強熱減量)
シートの強熱減量は、「JIS R 3420:2013 ガラス繊維一般試験方法」の「7.3.2強熱減量」に規定されている方法に準じ、シートを625℃に設定したマッフル炉に30分間加熱し、減量割合を算出することにより求めた。
(シートの不燃性)
シートの不燃性は、一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験をおこなった。加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、加熱開始後20分間に最高発熱速度が10秒以上継続して200kw/m2を超えない場合に、不燃性に優れる(◎)と評価とした。
(不織布が元々有する意匠性の発現性)
実施例1〜5及び比較例1、2について、不織布に精通した10人のパネラーにより、それぞれのシートの原料不織布と、それぞれ得られたシートとを、不織布面が同一面となるようにしてその不織布面の外観を観察し、不織布が元々有する意匠性が発現されているか否かを評価した。
3点・・・パネラー10人中8人以上が、得られたシートの不織布面が、原料不織布における同一面が元々有する意匠性を発現していると判断した。
2点・・・パネラー10人中5〜7人が、得られたシートの不織布面が、原料不織布における同一面が元々有する意匠性を発現していると判断した。
1点・・・パネラー10人中5人未満が、得られたシートの不織布面が、原料不織布における同一面が元々有する意匠性を発現していると判断した。
各評価結果を表1に示す。

Claims (9)

  1. 少なくとも、ガラス繊維織物と、前記ガラス繊維織物の少なくとも一方の面に貼付された不織布と、を含む、シートであって、
    前記ガラス繊維織物の質量が、10〜120g/m2であり、
    全光線透過率が50%を越え、
    平行光線透過率が5%以下である、シート。
  2. 前記不織布の質量が、3〜50g/m2である、請求項1に記載のシート。
  3. 前記不織布が、連続繊維で構成された不織布である、請求項1又は2に記載のシート。
  4. 前記連続繊維が、芯部と鞘部とからなり、鞘部の融点が芯部の融点より低い、芯鞘型複合繊維である、請求項3に記載のシート。
  5. 前記ガラス繊維織物と前記不織布とが、ポリオレフィン系接着剤によって形成された接着層によって接着されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート。
  6. 膜天井用シートである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート。
  7. 前記膜天井が、光膜天井である、請求項6に記載のシート。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシートを含む、照明装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシートを含む、膜天井。
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