JP2020056549A - 焼却炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】 焼却灰による熱損失の低減化を図る。【解決手段】 焼却炉1は、処理対象物を燃焼させる一次燃焼室2と、二次燃焼室3と、一次燃焼室2で生じた残渣6bを搬送しながら燃焼させる後燃焼室4と、後燃焼室4で生じた焼却灰25が投入される灰シュート20と、を備える。後燃焼室4は、後燃焼空気10cを供給する後燃焼空気供給部19に、複数の分割流路19a,19bを備える。灰シュート20には、灰温度計測器26を設ける。灰温度制御器27は、灰温度計測器26による焼却灰25の温度の計測結果を基に、後燃焼空気供給部19における最も灰シュート20寄りに位置する分割流路19bに接続された空気供給ライン22上のダンパ24に指令を与える機能を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄物などの処理対象物を焼却処理する焼却炉に関するものである。
廃棄物を処理対象物として焼却処理する焼却炉としては、ストーカ式の焼却炉が多く用いられている。
ストーカ式の焼却炉は、ストーカを備えた一次燃焼室と、一次燃焼室の上方に設けられた二次燃焼室と、一次燃焼室におけるストーカの送り方向の下流側に設けられた後燃焼室と、を備えた構成とされているものが多い。
一次燃焼室は、階段式のストーカ、あるいは、回転式のストーカを備えると共に、ストーカの下方に風箱のような一次空気供給部を備えた構成とされている。これにより、一次燃焼室は、処理対象物である廃棄物が供給されると、廃棄物をストーカにより支持すると共に一方向に送りながら、一次空気供給部より供給される一次空気により、廃棄物の乾燥、熱分解および燃焼の処理を行う。
二次燃焼室は、空気ノズルのような二次空気供給部を備えた構成とされ、一次燃焼室で生じた可燃性のガスを、二次空気供給部より供給される二次空気により完全燃焼させる処理を行う。
後燃焼室は、一次燃焼室で生じた固形の熱分解残渣を受けて搬送するストーカと、ストーカの下方に風箱のような後燃焼空気供給部とを備え、更に、ストーカの下流側となる位置に灰シュートを備えた構成とされている。これにより、後燃焼室は、熱分解残渣に含まれている固定炭素のような未燃物を、後燃焼空気供給部より供給される後燃焼空気により完全燃焼させる後燃焼処理を行う。後燃焼室では、後燃焼処理後にストーカ上に残留する燃焼灰は、灰シュートに投入される。
灰シュートに投入された焼却灰は、その後、水封装置を経て連続的に外部へ取り出されるか、または、空気の逆流を防ぐダンパ装置を経てバッチ処理により外部へ取り出される。
ところで、焼却炉では、後燃焼室(おき燃焼帯)から発生する燃焼排ガスは、あまり酸素が消費されておらず、酸素を多く含む空気に近い組成となっている。この点に着目して、焼却炉は、次のような炉内排ガス再循環システムを備える構成とすることが、従来提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
炉内排ガス再循環システムは、たとえば、後燃焼室のストーカの側(おき燃焼帯ストーカ側)に位置する炉の側壁に再循環ガス抜出し口を備え、この再循環ガス抜出し口に、再循環通路、除塵装置、再循環ファン、再循環通路を介して二次空気供給部が接続された構成を備えている。この炉内排ガス再循環システムを備えた焼却炉は、後燃焼室の燃焼排ガスを再循環ガス抜出し口から引き抜いてファン等で昇圧した後に、二次燃焼室に供給することで、安定した低空気比燃焼を実現し、炉出口排ガス流量を低減させることによって、ボイラ効率の向上、排ガス処理システムの小型化を達成することができるものとされている。
特開2011−163652号公報
ところで、廃棄物の焼却処理に用いられる従来の焼却炉は、一般に、焼却炉より排出される焼却灰によって1%程度の熱損失が生じている、というのが実状である。
そのため、焼却炉では、排出する焼却灰が保有する熱による熱損失の低減化を図ることは、焼却炉における熱効率の向上化につながる。
しかし、焼却炉における焼却灰による熱損失の低減化を図ることを目的とする装置構成は、従来特に提案されていないというのが実状である。
そこで、本発明は、焼却灰が保有する熱による熱損失の低減化を図ることができる焼却炉を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、処理対象物を燃焼させる一次燃焼室と、前記一次燃焼室で生じたガスの燃焼を行う二次燃焼室と、前記一次燃焼室で生じた残渣を搬送しながら燃焼させる後燃焼室と、前記後燃焼室における前記残渣の燃焼により生じた焼却灰が投入される灰シュートと、を備え、前記後燃焼室は、後燃焼空気を供給する後燃焼空気供給部に、前記残渣の搬送方向に沿い配列された複数の分割流路を備え、更に、前記灰シュートに投入された焼却灰の温度を計測する灰温度計測器と、灰温度制御器と、を備え、前記灰温度制御器は、前記灰温度計測器による前記灰シュートの前記焼却灰の温度の計測結果を基に、前記後燃焼空気供給部における前記各分割流路のうち、最も前記灰シュート寄りに位置する分割流路に接続された空気供給ライン上のダンパに指令を与える機能を備えた構成を有する焼却炉とする。
前記灰温度制御器は、灰温度目標値が設定される機能と、前記灰温度計測器より受け取る前記計測結果と、前記灰温度目標値との差がゼロに近付くように、前記ダンパの開度をフィードバック制御する機能と、を備えた構成としてもよい。
前記後燃焼室に設けられたガス抜出口と、前記二次燃焼室に二次空気を供給する二次空気供給部と、前記ガス抜出口に入口側が接続され、出口側が前記二次空気供給部に接続された循環送風機と、を備えた構成としてもよい。
前記ガス抜出口に設けられた空気ノズルと、前記空気ノズルに接続されたダンパ付きの空気供給ラインと、前記ガス抜出口と前記循環送風機の入口側との間のガスラインに設けられたガス温度計測器と、ガス温度制御器と、を備え、前記ガス温度制御器は、ガス温度目標値が設定される機能と、前記ガス温度計測器より受け取る計測結果と前記ガス温度目標値の差を基に、前記空気ノズルに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパに指令を与える機能と、を備えた構成としてもよい。
前記ガス抜出口と前記循環送風機の入口側との間のガスラインに接続されたダンパ付きの空気供給ラインと、前記二次燃焼室の排ガス出口に設けられた酸素濃度計測器と、残存酸素制御器と、を備え、前記残存酸素制御器は、前記排ガス出口より排出される燃焼排ガス中に残存する酸素の濃度目標値が設定される機能と、前記酸素濃度計測器より受け取る計測結果と前記濃度目標値との差を基に、前記ガスラインに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパに指令を与える機能と、を備えた構成としてもよい。
前記循環送風機の入口側に設けられたガス流量調節用のダンパと、開度制御装置と、を備え、前記開度制御装置は、前記後燃焼空気供給部における最も前記灰シュート寄りに位置する前記分割流路に接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、前記空気ノズルに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、前記ガスラインに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、および、前記ガス流量調節用のダンパについての開度と流量との相関を示す情報を登録して保存する機能と、前記分割流路に接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、前記空気ノズルに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、および、前記ガスラインに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパの開度の情報を受け取る機能と、受け取った前記開度の情報を基に、前記ガス流量調節用のダンパに開度を制御する指令を与える機能と、を備えた構成としてもよい。
前記処理対象物を廃棄物とした構成としてもよい。
本発明の焼却炉によれば、焼却灰が保有する熱による熱損失の低減化を図ることができる。
焼却炉の実施形態を示す概要図である。
以下、本開示の焼却炉について、図面を参照して説明する。
図1は、焼却炉の実施形態を示す概要図である。
本実施形態は、本開示の焼却炉を、廃棄物の焼却炉に適用する場合の例を示すものである。
本実施形態の焼却炉は、図1に符号1で示すもので、一次燃焼室2と、二次燃焼室3と、後燃焼室4とを備えた構成とされている。
一次燃焼室2は、図示しないストーカと、ストーカの下方に配置された風箱のような一次空気供給部5とを備えた構成とされている。一次燃焼室2の入口側には、処理対象物としての廃棄物6の供給装置7が接続されている。
ストーカは、供給装置7より供給される廃棄物6を受けて支持すると共に、一次燃焼室2の入口側から出口側に向けて廃棄物6を徐々に搬送する機能を備えている。なお、ストーカは、階段式ストーカと回転式ストーカのいずれの形式であってもよく、更には、前記機能を備えていれば、既存の廃棄物焼却炉または従来提案されている廃棄物焼却炉の一次燃焼室に採用される任意の形式のストーカであってもよいことは勿論である。
一次空気供給部5には、空気供給ライン8の下流側端部が接続されている。空気供給ライン8の上流側端部は、空気10の供給を行う送風機9に接続されている。空気供給ライン8には、一次空気供給部5に供給される空気10の量の調節に用いる流量調節用のダンパ11が設けられている。
これにより、一次燃焼室2では、供給装置7より供給される廃棄物6を、ストーカにより一次燃焼室2の入口側から出口側へ搬送する間に、一次空気供給部5より供給される一次空気10aを用いて廃棄物6の乾燥、熱分解および燃焼を行うことができる。
一次燃焼室2で発生した熱分解ガスを含むガス6aは、一次燃焼室2の出口側から、二次燃焼室3へ向けて放出される。また、一次燃焼室2で発生した熱分解残渣などの固形の残渣6bは、ストーカにより搬送された後、一次燃焼室2の出口側から後燃焼室4へ向けて排出される。
二次燃焼室3は、一次燃焼室2の出口側の上方となる位置に設けられている。二次燃焼室3は、上下方向に延びる空間を備え、上端側に、燃焼排ガス12を排出する排ガス出口13を備えている。
二次燃焼室3は、二次燃焼室3の側壁で、且つ二次燃焼室3の下部寄り位置に、二次空気供給部14が設けられている。二次空気供給部14は、たとえば、二次空気10bを二次燃焼室3内へ噴射するノズルとされている。なお、二次空気供給部14は、二次燃焼室3における所定の位置に二次空気10bを供給することができれば、ノズル以外の形式としてもよいことは勿論である。
二次空気供給部14は、循環送風機15の出口側に、ガス供給ライン16を介して接続されている。これにより、二次空気供給部14は、循環送風機15よりガス供給ライン16を通して供給されるガスを、二次空気10bとして二次燃焼室3へ供給することができる。なお、循環送風機15より二次空気供給部14へ供給されるガスについては後述する。
したがって、二次燃焼室3では、一次燃焼室2の出口側から放出されるガス6aを受け入れて、ガス6aに含まれている可燃性の成分を、二次空気供給部14より供給される二次空気10bを用いて完全燃焼させることができる。二次燃焼室3では、燃焼により生じる燃焼排ガス12は、排ガス出口13より排出することができる。
排ガス出口13には、排ガス出口13を通して排出される燃焼排ガス12中の酸素濃度を計測する酸素濃度計測器17が設けられている。
排ガス出口13の下流側には、図示しないが、燃焼排ガス12の保有する熱の回収を行うボイラ、ガス冷却装置や集じん装置、その他の装置を適宜組み合わせた排ガス処理装置が接続された構成とすればよい。
後燃焼室4は、後燃焼用ストーカ18と、後燃焼用ストーカ18の下方に配置された風箱のような後燃焼空気供給部19とを備えた構成とされている。
後燃焼用ストーカ18は、一次燃焼室2のストーカより排出される残渣6bを受けて、ほぼ水平な一方向に搬送する機能を備えている。後燃焼用ストーカ18は、搬送方向の下流側端部が、灰シュート20の上方位置に配置されている。
後燃焼空気供給部19は、本実施形態では、後燃焼用ストーカ18の搬送方向に沿って複数配列された分割流路19a,19bを備えた構成とされている。図1では、後燃焼空気供給部19は、2つの分割流路19a,19bを備えた構成とされている。
各分割流路19a,19bには、個別の空気供給ライン21,22の下流側端部が接続されている。各空気供給ライン21,22の上流側は、空気供給ライン8とまとめられて、送風機9に接続されている。各空気供給ライン21,22には、それぞれ対応する分割流路19a,19bに供給される空気10の量の調節に用いる流量調節用のダンパ23,24が設けられている。
これにより、後燃焼室4では、一次燃焼室2のストーカより排出された残渣6bを、後燃焼用ストーカ18で搬送する間に、後燃焼空気供給部19の各分割流路19a,19bより供給される後燃焼空気10cを用いて、残渣6b中に含まれる未燃物を燃焼させる処理を行うことができる。更に、後燃焼室4では、残渣6bの燃焼処理によって生じる焼却灰25は、後燃焼用ストーカ18の下流側端部から、灰シュート20へ投入することができる。
灰シュート20の下端側は、図示しないが、空気の逆流を防止しつつ、焼却灰25の外部への取り出しが連続的に実施可能な水封装置、または、バッチ処理により焼却灰25の外部へ取り出しが可能なダンパ装置が設けられている。
本実施形態の焼却炉1は、このように灰シュート20から外部へ取り出される焼却灰25が保有する熱を回収し、有効利用を図ることで、熱損失の低減化を図ることを目的としている。
そのため、本実施形態では、灰シュート20には、灰温度計測器26が設けられている。灰温度計測器26は、後燃焼用ストーカ18から灰シュート20に投入された焼却灰25の温度を計測するものである。灰温度計測器26は、たとえば、サーモグラフィや放射温度計のような非接触式の温度計測器を用いることが好ましいが、焼却灰25の温度を計測することができれば、熱電対のような接触式の温度計測器や、その他、任意の形式の温度計測器を用いてもよいことは勿論である。
灰温度計測器26は、灰温度制御器27に接続されている。灰温度制御器27は、灰温度計測器26より受け取る焼却灰25の温度の計測結果を基に、後燃焼空気供給部19の分割流路19bに接続された空気供給ライン22上のダンパ24へ指令を与える機能を備えている。
ここで、灰温度制御器27の機能と、その機能に基づく本実施形態の焼却炉1で生じる作用について説明する。
分割流路19bは、後燃焼空気供給部19に設けられた複数の分割流路19a,19bのうちで、最も灰シュート20寄りに配置されている。そのため、分割流路19bより供給する後燃焼空気10cは、後燃焼用ストーカ18により搬送されて、灰シュート20に向けて投入される直前の焼却灰25の周辺を流通する。
したがって、後燃焼室4では、分割流路19bより供給する後燃焼空気10cの供給量を増加させるにつれて、焼却灰25の周辺を流通する後燃焼空気10cの量が次第に多くなるので、焼却灰25は、後燃焼空気10cによって奪われる熱が増加する。そのため、灰シュート20に投入される焼却灰25の温度は、より低い温度になる。
なお、既存の焼却炉で収集されたデータ、あるいは、試験や計算などで得られたデータから、本実施形態の焼却炉1と同様の一次燃焼室、二次燃焼室、後燃焼室、灰シュートを備え、更に、後燃焼室では、一般的な後燃焼空気の供給量で後燃焼処理が行われる場合について、後燃焼室より灰シュートに投入される焼却灰の温度の情報は得ることができる。この温度は、以下、従来の焼却灰温度という。
そこで、本実施形態では、灰温度制御器27には、従来の焼却灰温度よりも低い温度に灰温度目標値が設定される。この場合、灰温度目標値の従来の焼却灰温度に対する温度差は、本実施形態の焼却炉1の形式、後燃焼室4の形式、後燃焼空気供給部19の分割流路19a,19bの形式、分割流路19bから供給する後燃焼空気10cを増加させる場合の増加量の限界などを考慮して、実現可能な範囲で適宜設定すればよい。
灰温度制御器27は、灰温度計測器26より焼却灰25の温度の計測結果を受け取ると、その計測結果と灰温度目標値との差がゼロに近付くように、たとえば、フィードバック制御理論に従い、ダンパ24の開度を制御する指令を生成し、その指令をダンパ24へ与える機能を備えている。
これにより、本実施形態の焼却炉1では、灰温度制御器27からの指令に従ってダンパ24の開度の制御が行われると、後燃焼用ストーカ18の下流側端部から、灰シュート20に投入される焼却灰25の温度が、灰温度制御器27に設定された灰温度目標値の温度に近付く。この際、灰温度目標値は、従来の焼却灰温度よりも低い温度に設定されているので、本実施形態の焼却炉1では、灰シュート20に投入される焼却灰25の温度を、従来の焼却灰温度よりも低い温度にすることができる。このことは、焼却灰25から後燃焼空気10cへ、従来に比して、より多くの熱を回収できることを意味する。
ところで、本実施形態の焼却炉1は、前記した灰温度制御器27によるダンパ24の開度の制御を行うことに伴い、後燃焼空気供給部19の分割流路19bから後燃焼室4へ供給される後燃焼空気10cの量が、従来に比して大となる。そのため、本実施形態の焼却炉1は、後燃焼室4で生じる排ガス28の量が、従来に比して大となる。なお、本実施形態の焼却炉1においても、後燃焼室4で生じる排ガス28は、従来と同様に、あまり酸素が消費されておらず、酸素を多く含む空気に近い組成となっている。
仮に、この酸素を多く含む排ガス28が、後燃焼室4から二次燃焼室3へ、従来よりも多い量で直接流入する場合を考えると、この場合は、二次燃焼室3における燃焼状態が従来の焼却炉における燃焼状態から大幅に変化する虞が生じる。
そこで、本実施形態の焼却炉1は、後燃焼室4の上方で、且つ二次燃焼室3から離れた位置、たとえば、図1に示す如き灰シュート20の上側となる位置の炉壁に、後燃焼室4で生じる排ガス28の抜き出しに用いるガス抜出口29を設け、このガス抜出口29が、ガスライン30と、サイクロンのような除じん装置31と、ガスライン32とを介して、循環送風機15の入口側に接続された構成を備えている。
更に、ガス抜出口29は、ガス抜出口29におけるできるだけ後燃焼室4寄りとなる位置に、空気ノズル33を設けた構成とされている。更に、空気ノズル33には、空気供給ライン34の下流側端部が接続されている。空気供給ライン34の上流側は、各空気供給ライン8,21,22とまとめられて、送風機9に接続されている。空気供給ライン34には、空気ノズル33に供給される空気10の量の調節に用いる流量調節用のダンパ35が設けられている。
また、ガスライン32には、ガス温度計測器36が設けられている。ガス温度計測器36は、ガス抜出口29から抜き出された後、ガスライン32を通して除じん装置31に向けて流れる排ガス28の温度を計測するものである。
ガス温度計測器36は、ガス温度制御器37に接続されている。ガス温度制御器37は、ガス温度計測器36より受け取る排ガス28の温度の計測結果を基に、空気供給ライン34上のダンパ35へ指令を与える機能を備えている。
ここで、ガス温度制御器37の機能と、その機能に基づく本実施形態の焼却炉1で生じる作用について説明する。
後燃焼室4で生じる排ガス28は、後燃焼室4では300度以上の温度を有している。また、後燃焼室で生じる排ガス28は、ダストを含み、このダストには、300度程度で溶融して溶融塩となる塩が含まれていることがある。
そのため、ガス抜出口29を通して後燃焼室4より抜き出される排ガス28は、300度以上の温度を有していると共に、ダストとして、300度程度で溶融する塩の溶融塩を含んでいる。
仮に、排ガス28を、そのままの温度で、ガス抜出口29から、ガスライン30、除じん装置31、ガスライン32を経て循環送風機15に吸入させる場合を考えると、この場合は、排ガス28の流通経路の内面に溶融塩となったダストが付着するため、ダストの蓄積により流通経路の閉塞が生じる虞があると共に、循環送風機15には腐食が生じる虞もある。
そこで、このような問題の発生を回避するために、本実施形態では、ガス温度制御器37には、排ガス28に含まれているダスト中の塩の溶融が抑制される温度が、ガス温度目標値として設定される。たとえば、ガス温度制御器37には、ガス温度目標値が200度として設定される。なお、この温度は一例であり、後燃焼室4で生じる排ガス28にダストとして含まれる塩の種類や溶融温度に応じて適宜変更してもよいことは勿論である。
ガス温度制御器37は、ガス温度計測器36より排ガス28の温度の計測結果を受け取ると、その計測結果とガス温度目標値との差がゼロに近付くように、たとえば、フィードバック制御理論に従い、ダンパ35の開度を制御する指令を生成し、その指令をダンパ35へ与える機能を備えている。
これにより、本実施形態の焼却炉1では、ガス温度制御器37からの指令に従ってダンパ35の開度の制御が行われると、循環送風機15の運転によりガス抜出口29を通して後燃焼室4より抜き出された直後の排ガス28に対し、空気ノズル33から冷却用の空気10dが供給されて、排ガス28の温度が、ガス温度制御器37に設定されたガス温度目標値である200度付近まで速やかに引き下げられる。
よって、このように温度が引き下げられた排ガス28は、ダストとして塩を含んでいるとしても、その塩が溶融塩となることが抑制される。このため、ガスライン30、除じん装置31、ガスライン32、循環送風機15は、排ガス28の流通経路の内面にダストが付着することによる閉塞が抑制される。更に、循環送風機15は、溶融塩に起因する腐食が生じる虞が抑制される。
したがって、本実施形態の焼却炉1は、循環送風機15を運転すると、後燃焼室4で生じた排ガス28の一部を、ガス抜出口29より抜き出すことができ、このガス抜出口29を通して抜き出された排ガス28は、空気ノズル33より供給される冷却用の空気10dを速やかに混合して、排ガス28の温度をガス温度目標値付近に引き下げることができる。この状態で、排ガス28は、ガスライン30を通して除じん装置31に導かれると、除じん装置31にて、排ガス28中に含まれているダストの分離と除去による除じん処理が行われる。除じん処理が行われた後の排ガス28は、ガスライン30を通して循環送風機15まで導かれて、循環送風機15に吸入される。
循環送風機15は、前述したように、二次空気供給部14へ、二次空気10bとして使用されるガスを供給するものである。したがって、本実施形態では、後燃焼室4より抜き出された排ガス28と、排ガス28に混合された冷却用の空気10dは、その全量が二次空気10bとして使用される。
ところで、二次燃焼室3は、一次燃焼室2より受け入れるガス6aに含まれる可燃性の成分の完全燃焼を図る燃焼室である。そのため、二次燃焼室3に二次空気10bを供給するときには、一次燃焼室2より二次燃焼室3へ受け入れるガス6aの完全燃焼に必要な酸素の量に比して過剰な量の酸素を含むように、二次空気10bの供給量を定める必要がある。
なお、後燃焼室4よりガス抜出口29を通して抜き出される排ガス28、および、この排ガス28に混合される冷却用の空気10dに含まれる酸素の量は、前記のような基準で定められる二次空気10bに必要とされる酸素の必要量に対して不足する。
そこで、本実施形態の焼却炉1は、循環送風機15の吸入側に接続されたガスライン32に、流量調節用のダンパ39を備えた空気供給ライン38の下流側端部が接続された構成を備えている。空気供給ライン38の上流側は、各空気供給ライン8,21,22,34とまとめられて、送風機9に接続されている。
また、排ガス出口13に設けた酸素濃度計測器17は、ダンパ39へ指令を与える機能を備えた残存酸素制御器40に接続されている。
ここで、残存酸素制御器40の機能と、その機能に基づく本実施形態の焼却炉1で生じる作用について説明する。
本実施形態の焼却炉1では、二次燃焼室3から排ガス出口13を通して排出される燃焼排ガス12中に酸素が或る割合で残存していれば、一次燃焼室2から排出されるガス6aに含まれる可燃性の成分を完全燃焼させるのに十分な酸素が供給されていると推定でき、よって、二次燃焼室3ではガス6a中の可燃性成分が完全燃焼されたと推定することができる。
そこで、本実施形態では、残存酸素制御器40には、排ガス出口13より排出される燃焼排ガス12中に残存する酸素の濃度目標値が設定される。なお、この濃度目標値は、焼却炉1の形式や、処理対象物の種類や性状などに応じて設定すればよい。
残存酸素制御器40は、酸素濃度計測器17より燃焼排ガス12中の酸素濃度の計測結果を受け取ると、その計測結果と濃度目標値との差がゼロに近付くように、たとえば、フィードバック制御理論に従い、ダンパ39の開度を制御する指令を生成し、その指令をダンパ39へ与える機能を備えている。
これにより、本実施形態の焼却炉1では、残存酸素制御器40からの指令に従ってダンパ39の開度の制御が行われると、空気供給ライン38を通して供給されて、ガスライン32を流通する排ガス28に混合される酸素量調整用の空気10eの量が調整され、この排ガス28と酸素量調整用の空気10eとが混合されたガスが、循環送風機15より二次空気供給部14を経て、二次空気10bとして二次燃焼室3へ供給される。このため、排ガス出口13より排出される燃焼排ガス12は、燃焼排ガス12中に残存する酸素の濃度が、残存酸素制御器40に設定されている濃度目標値付近の濃度となる。よって、二次燃焼室3では、一次燃焼室2より受け入れるガス6aの完全燃焼を行うことができる。
ところで、本実施形態の焼却炉1では、循環送風機15に吸入されるガスは、ガス抜出口29を通して後燃焼室4より抜き出された排ガス28と、空気ノズル33より供給されて排ガス28に混合された冷却用の空気10dと、空気供給ライン38より供給されて排ガス28に混合された酸素量調整用の空気10eとが混合されたガスである。このガスを以下、混合ガスという。
この際、混合ガスに含まれる冷却用の空気10dの量は、空気供給ライン34上のダンパ35の開度の制御により調節することができる。また、混合ガスに含まれる酸素量調整用の空気10eの量は、空気供給ライン38上のダンパ39の開度の制御により調節することができる。
これに対し、後燃焼室4は、一次燃焼室2や二次燃焼室3と連通していて、一次燃焼室2と後燃焼室4との間や、二次燃焼室3と後燃焼室4との間では、双方向のガスの移動が可能となっている。そのため、後燃焼室4よりガス抜出口29を通して抜き出される排ガス28の量は、循環送風機15が吸入する混合ガスの量と、混合ガスに含まれる冷却用の空気10dの量と、酸素濃度調整用の空気10eの量とに依存して定まることになる。
そこで、本実施形態の焼却炉1は、更に、後燃焼室4よりガス抜出口29を通して抜き出される排ガス28の量を制御することを目的として、循環送風機15の入口側に接続されたガスライン32に、空気供給ライン38の接続個所よりも下流側となる位置に配置されたガス流量調節用のダンパ41を備えると共に、ダンパ41の開度の制御を行う開度制御装置42を備えた構成とされている。
開度制御装置42の機能と、その機能に基づく本実施形態の焼却炉1で生じる作用について説明する。
ダンパ24、ダンパ35、ダンパ39、ダンパ41については、開度と流量との相関の情報を、それぞれの仕様や、実機による試験により得ることができる。この際、各ダンパ24,35,39,41がイコールパーセント特性を有している場合、あるいは、リニア特性を有している場合であっても、たとえば、通過する気体の流量Q[mN/h]は、開度g[%]を変数とする次のような関数で表すことができる。
Q=f(g)
開度制御装置42は、ダンパ24の開度g1と流量Q1との相関を示す情報としての関数(Q=f(g))と、ダンパ35の開度g2と流量Q2との相関を示す情報としての関数(Q=f(g))と、ダンパ39の開度g3と流量Q3との相関を示す情報としての関数(Q=f(g))と、ダンパ41の開度gxと流量Qxとの相関を示す情報としての関数(Q=f(g))と、を登録して保存する機能を備えている。
更に、開度制御装置42は、ダンパ24、ダンパ35、ダンパ39より、それぞれの開度g,g,gの情報を受け取る機能と、ダンパ41の開度を制御する指令を生成し、その指令をダンパ41へ与える機能を備えている。
具体的には、開度制御装置42は、開度gの情報を受け取ると、保存している関数(Q=f(g))に基づいて、ダンパ24を通過して後燃焼空気供給部19の分割流路19bへ後燃焼空気10cとして供給される空気の流量Qを算出する。また、開度制御装置42は、開度gの情報を受け取ると、保存している関数(Q=f(g))に基づいて、ダンパ35を通過して空気ノズル33より排ガス28に混入される冷却用の空気10dの流量Qを算出する。更に、開度制御装置42は、開度gの情報を受け取ると、保存している関数(Q=f(g))に基づいて、ダンパ39を通過して排ガス28に混合される酸素量調整用の空気10eの流量Qを算出する。
次に、開度制御装置42は、たとえば、ダンパ41を通過させる混合ガスの流量Qを、計算式(Q=Q+Q+Q)により算出する。
次いで、開度制御装置42は、保存している関数(Q=f(g))に基づいて、算出された流量Qを得るためのダンパ41の開度gを算出する計算を行い、得られた開度gの結果を、指令としてダンパ41へ与えるようにしてある。
本実施形態の焼却炉1では、この開度制御装置42からの指令に基づいて、ダンパ41が開度gに制御されるため、ダンパ41を通過して循環送風機15に吸入される混合ガスの流量は、流量Qとなる。
よって、この場合は、後燃焼室4からガス抜出口29を通して抜き出される排ガス28の量は、ダンパ24を通過して後燃焼空気供給部19の分割流路19bへ後燃焼空気10cとして供給される空気の流量Qと等しい流量に制御することができる。
なお、本実施形態の焼却炉1にて、後燃焼室4からガス抜出口29を通して抜き出される排ガス28の量を、後燃焼空気供給部19の分割流路19bへ後燃焼空気10cとして供給される空気の流量Qよりも増加させる場合は、その増加分をαとすると、開度制御装置42が、ダンパ41を通過させる混合ガスの流量Qを求める計算を、計算式(Q=(Q+α)+Q+Q)で実施するようにすればよい。
一方、本実施形態の焼却炉1にて、後燃焼室4からガス抜出口29を通して抜き出される排ガス28の量を、後燃焼空気供給部19の分割流路19bへ後燃焼空気10cとして供給される空気の流量Qよりも減少させる場合は、その減少分を(−α)とすると、開度制御装置42が、ダンパ41を通過させる混合ガスの流量Qを求める計算を、計算式(Q=(Q−α)+Q+Q)で実施するようにすればよい。
以上の構成としてある本実施形態の焼却炉1は、一次燃焼室2、二次燃焼室3、後燃焼室4での処理により、廃棄物6の焼却処理を、従来の焼却炉と同様に行うことができる。
更に、本実施形態の焼却炉1は、後燃焼室4から灰シュート20へ投入される焼却灰25の温度を、従来の焼却灰温度よりも低い温度にすることができる。したがって、本実施形態の焼却炉1によれば、焼却灰25より、より多くの熱を回収して利用することができて、焼却灰25が保有する熱による熱損失の低減化を図ることができる。
更に、本実施形態の焼却炉1は、後燃焼空気供給部19の分割流路19bから後燃焼室4へ供給する後燃焼空気10cが、焼却灰25から、より多くの熱の回収を図るために従来に比して増量されるが、その増加分は、後燃焼室4で生じる排ガス28の一部をガス抜出口29から抜き出して、二次空気10bとして二次燃焼室3へ供給することで有効利用することができる。このため本実施形態の焼却炉1は、後燃焼室4で生じる酸素を多く含む排ガス28が二次燃焼室3へ直接流入する量を、従来と同様の量とすることが可能であり、よって、一次燃焼室2や、二次燃焼室3では、従来の焼却炉と同様の燃焼を実施することができる。また、本実施形態の焼却炉1は、排出する燃焼排ガス12の量を、同様の形式を備えた従来の焼却炉の燃焼排ガスの量と同程度とすることもできる。
なお、本開示の焼却炉は、前記実施形態にのみ限定されるものではない。
図1に示した焼却炉1の一次燃焼室2、二次燃焼室3、後燃焼室4の形状やサイズ、各燃焼室2,3,4同士のサイズの比は、図示するための便宜上のものであり、実際の形状やサイズ、サイズの比を反映したものではない。また、各燃焼室2,3,4に付設された各機器のサイズ、各機器の配置、機器同士のサイズの比は、図示するための便宜上のものであり、実際の各機器のサイズや配置、機器同士のサイズの比を反映したものではない。
後燃焼空気供給部19は、後燃焼用ストーカ18の搬送方向に沿って3以上の複数の分割流路を備えた構成としてもよい。この場合は、各分割流路のうち、最も灰シュート20寄りに位置する分割流路について、後燃焼空気10cの供給量を、灰温度制御器27で制御するようにすればよい。
したがって、本開示の焼却炉は、後燃焼空気供給部が後燃焼用ストーカの搬送方向に沿って複数の分割流路を備えた構成の場合、最も灰シュート寄りに位置する分割流路に接続された空気供給ライン上のダンパを、灰温度制御器による制御の対象に設定すればよい。
更に、本開示の焼却炉は、後燃焼空気供給部に複数の分割流路を備える構成では、各分割流路のサイズは、不均等であってもよい。
本開示の焼却炉は、廃棄物以外の処理対象物の焼却処理に用いる焼却炉に適用してもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
2 一次燃焼室
3 二次燃焼室
4 後燃焼室
6 廃棄物(処理対象物)
6a ガス
6b 残渣
10b 二次空気
10c 後燃焼空気
12 燃焼排ガス
13 排ガス出口
14 二次空気供給部
15 循環送風機
17 酸素濃度計測器
19 後燃焼空気供給部
19a,19b 分割流路
20 灰シュート
22 空気供給ライン
24 ダンパ
25 焼却灰
26 灰温度計測器
27 灰温度制御器
29 ガス抜出口
30 ガスライン
32 ガスライン
33 空気ノズル
34 空気供給ライン
35 ダンパ
36 ガス温度計測器
37 ガス温度制御器
38 空気供給ライン
39 ダンパ
40 残存酸素制御器
41 ダンパ
42 開度制御装置

Claims (7)

  1. 処理対象物を燃焼させる一次燃焼室と、
    前記一次燃焼室で生じたガスの燃焼を行う二次燃焼室と、
    前記一次燃焼室で生じた残渣を搬送しながら燃焼させる後燃焼室と、
    前記後燃焼室における前記残渣の燃焼により生じた焼却灰が投入される灰シュートと、を備え、
    前記後燃焼室は、後燃焼空気を供給する後燃焼空気供給部に、前記残渣の搬送方向に沿い配列された複数の分割流路を備え、
    更に、前記灰シュートに投入された焼却灰の温度を計測する灰温度計測器と、
    灰温度制御器と、を備え、
    前記灰温度制御器は、前記灰温度計測器による前記灰シュートの前記焼却灰の温度の計測結果を基に、前記後燃焼空気供給部における前記各分割流路のうち、最も前記灰シュート寄りに位置する分割流路に接続された空気供給ライン上のダンパに指令を与える機能を備えること
    を特徴とする焼却炉。
  2. 前記灰温度制御器は、
    灰温度目標値が設定される機能と、
    前記灰温度計測器より受け取る前記計測結果と、前記灰温度目標値との差がゼロに近付くように、前記ダンパの開度をフィードバック制御する機能と、を備えた
    請求項1に記載の焼却炉。
  3. 前記後燃焼室に設けられたガス抜出口と、
    前記二次燃焼室に二次空気を供給する二次空気供給部と、
    前記ガス抜出口に入口側が接続され、出口側が前記二次空気供給部に接続された循環送風機と、を備えた
    請求項1または2に記載の焼却炉。
  4. 前記ガス抜出口に設けられた空気ノズルと、
    前記空気ノズルに接続されたダンパ付きの空気供給ラインと、
    前記ガス抜出口と前記循環送風機の入口側との間のガスラインに設けられたガス温度計測器と、
    ガス温度制御器と、を備え、
    前記ガス温度制御器は、
    ガス温度目標値が設定される機能と、
    前記ガス温度計測器より受け取る計測結果と前記ガス温度目標値の差を基に、前記空気ノズルに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパに指令を与える機能と、を備えた
    請求項3に記載の焼却炉。
  5. 前記ガス抜出口と前記循環送風機の入口側との間のガスラインに接続されたダンパ付きの空気供給ラインと、
    前記二次燃焼室の排ガス出口に設けられた酸素濃度計測器と、
    残存酸素制御器と、を備え、
    前記残存酸素制御器は、
    前記排ガス出口より排出される燃焼排ガス中に残存する酸素の濃度目標値が設定される機能と、
    前記酸素濃度計測器より受け取る計測結果と前記濃度目標値との差を基に、前記ガスラインに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパに指令を与える機能と、を備えた、
    請求項4に記載の焼却炉。
  6. 前記循環送風機の入口側に設けられたガス流量調節用のダンパと、
    開度制御装置と、を備え、
    前記開度制御装置は、
    前記後燃焼空気供給部における最も前記灰シュート寄りに位置する前記分割流路に接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、前記空気ノズルに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、前記ガスラインに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、および、前記ガス流量調節用のダンパについての開度と流量との相関を示す情報を登録して保存する機能と、
    前記分割流路に接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、前記空気ノズルに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパ、および、前記ガスラインに接続された前記空気供給ライン上の前記ダンパの開度の情報を受け取る機能と、
    受け取った前記開度の情報を基に、前記ガス流量調節用のダンパに開度を制御する指令を与える機能と、を備えた
    請求項5に記載の焼却炉。
  7. 前記処理対象物を廃棄物とした
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の焼却炉。
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