JP2020056196A - トンネル覆工施工システム、トンネル覆工施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、この発明の一実施形態によるトンネル覆工施工システム1の構成を示す概略ブロック図である。トンネル覆工施工システム1は、防水シートと覆工型枠(セントル)の間にコンクリートを打込んでトンネルの覆工を構築する施工管理を支援するシステムである。コンクリートとしては、例えば、中流動覆工コンクリートを用いることができる。このトンネル覆工施工システム1において、移動型枠10は、切羽側10a(妻側ともいう)と坑口側10b(既設覆工側、ラップ側ともいう)とがある。移動型枠10は、覆工型枠の一例である。移動型枠10は、トンネルの長手方向に沿った軸であるトンネル軸の方向から見た形状は、アーチ状である。
センサ20は、防水シート表面と移動型枠10に複数に設けられ、打込まれるコンクリートの打込み状況を、自センサ20が設けられた位置において測定する。打込み状況としては、コンクリートの表面高さ、移動型枠10の側面における側圧、移動型枠10の各部における温度と圧力、加速度等がある。この複数のセンサ20は、移動型枠10における高さ方向においてそれぞれ異なる位置に設けられる。センサ20は、コンクリートに接触したか否かを検出するコンクリートセンサ(例えば後述するコンクリートセンサcL1〜cL16、cR1〜cR16)、加速度センサ、圧力温度センサのそれぞれが複数設けられる。
打込みノズル移動ガイド33は、移動型枠10の切羽側10aにおいてトンネルの周方向に沿って設けられる。この打込みノズル移動ガイド33には、打込みノズル32を当該打込みノズル移動ガイド33に沿って周方向に移動させる移動機構が設けられる。
稼働制御部51は、移動型枠10における各部を制御する。たとえば、稼働制御部51は、センサ20(特にコンクリートセンサ)からの検出結果に基づいて、コンクリートの打込み速度を検出する。例えば、異なる高さに設置されたコンクリートセンサの検出結果に基づいて、低い位置に設置されたコンクリートセンサによってコンクリートが到達したことが検出された時刻と高い位置に設置されたコンクリートセンサによってコンクリートが到達したことが検出された時刻との差と、これらのコンクリートセンサの高さの差とに基づいて、コンクリートの打込み速度を算出する。例えば、稼働制御部51は、このコンクリートの打込み速度が打込み高1.5〜2.0m/h、12〜16m3/h程度となるように打込み速度を制御する。
稼働制御部51は、各センサ20の測定結果に基づく打込み状況に応じて、打込まれたコンクリートの高さ方向の位置がいずれであるかを判定し、打込まれたコンクリートの高さ方向の位置に対応して稼働させる加振器30を選択し、選択された加振器30に対して駆動信号を供給することで稼働させる加振器制御機能を有する。
また、稼働制御部51は、移動型枠10の下端部から天端部側のうち、移動機構によって打込みノズル32を、センサ20が設けられた位置における当該センサの検出結果に基づく打込み状況に応じた高さに移動させてコンクリートの打込みをする打込みノズル移動制御機能を有する。
端末装置80は、ネットワーク70を介してコンピュータ60と通信することで、操作盤40の表示パネル41の表示内容を、端末装置80の画面上に表示する。また、端末装置80のタッチパネルやキーボードなどの入力デバイスを介して作業員からの操作に応じて操作入力データの入力を受け付けることで、作業者が操作盤40から離れた場所において操作盤40に対する操作が可能である。端末装置80は、コンピュータやタブレット端末、スマートフォン等であってもよい。すなわち、端末装置80は、操作盤40における各種データの出力や操作指示の入力を遠隔地から行うこともできる。
打込みに用いられるコンクリート100は、中流動コンクリートである。中流動コンクリートは、流動性に優れ、材料分離がなく、型枠バイブレータを用いて加振することで、コンクリート表面は水平状態にすることができるという特性がある。この実施形態におけるコンクリートの打込みは、この特性を活かし、切羽側10aに設けられた打込み口11から吹き上げ方式で行われる。すなわち、切羽側10aからコンクリートを打込んだとしても、加振することで、コンクリートの上面は切羽側10a側から抗口側10bの間において、切羽側10aに偏ることがなく、水平状態にすることが可能である。
妻型枠一体型コンクリート打込み装置は、トンネル半径方向に可動する妻板部と、妻板打込み口部ならびに打込みノズル、打込みノズル移動装置と打込みノズル移動ガイドから構成され、マニピュレータは、可動配管と配管切り替え装置から構成されるようにしてもよい。妻型枠一体型コンクリート打込み装置及びマニピュレータは、移動型枠10をトンネル軸に沿った方向におけるコンクリートの打込み対象の位置に設置した後、移動型枠に対して固定するようにして設置される。
マニピュレータ200(200a、200b)は、切羽側10aから見て左側(マニピュレータ200a)と右側(マニピュレータ200b)にそれぞれ1本ずつ設けられる。
また、マニピュレータ200は、多関節コンクリート配管が組み合わされることで構成される。マニピュレータの一端側には、打込みノズル32が連結され、もう一方の一端側は、配管切り替え装置202が接続される。
配管切り替え装置202は、第1開口部と、第2開口部と、第3開口部とを有する。第1開口部には、ポンプ205に接続されたコンクリート配管に接続される。第2開口部には、マニピュレータ200aの打込みノズル32が設けられた端部とは反対側の端部が接続されるとともに、マニピュレータ200bの打込みノズル32が設けられた端部とは反対側の端部が接続される。
このマニピュレータの関節は、制御装置50から出力される制御指示に基づいて油圧制御されることで、各関節の姿勢が制御される。マニピュレータ200が駆動することで、ノズル移動装置(32c、32d)が、打込みノズル移動ガイド33の外周面側(掘削された天井面あるは壁面に向く面)の上をトンネル周方向に沿って移動する。これにより、打込みノズル32(32a、32b)は、複数の打込み口11のうち、いずれの打込み口11の近傍まで移動することができ、コンクリートを打ち込むかを切り替えることができる。
打込みノズル32a、打込みノズル32bの打込み口11への脱着は、打込みノズル移動装置(32c、32d)のトンネル軸方向前後方向に打込みノズル32a、打込みノズル32bを延伸するように移動させることで行う。この移動は、マニピュレータ200によって行ってもよい。
打込みノズル引出し後、洗浄装置で打込み口と打込みノズルが洗浄され、汚水は排水ピットに導水され、排水される。
図4Aは、移動型枠10を上方側から見た図であり、図4Bは、移動型枠10を切羽側から見た図である。
段R1、段R2、段R3、段R4、段R5、段R6、段L1、段L2、段L3、段L4、段L5、段L6は、移動型枠10の高さ方向の位置を表している。段R1、段R2、段R3、段R4、段R5、段R6は、切羽側10aから見て右側の移動型枠10の下端部から天端部(クラウン部)の間でお互いに異なる高さの位置であり、段R1から段R6に向かうほど高い位置となる関係である。また、段L1、段L2、段L3、段L4、段L5、段L6は、切羽側10aから見て左側の移動型枠10の下端部から天端部(クラウン部)の間でお互いに異なる高さの位置である。段R1と段L1、段R2と段L2、段R3と段L3、段R4と段L4、段R5と段L5、段R6と段L6がそれぞれ同じ高さである。
打込み口IL1は、段L1と段L1の間、打込み口IL2は、段L2と段L3の間、打込み口IL3は、段L3と段L4の間、打込み口IL4は、段L5と段L6の間、打込み口IR1は、段R1と段R2の間、打込み口IR2は、段R2と段R3の間、打込み口IR3は、段R3と段R4の間、打込み口IR4は、段R5と段R6の間に設けられる。打込み口IR5は、段L6と段R6の間であって天端部C1近傍に設けられる。
また、加振器30は、トンネル軸の奥行き方向に並ぶ5台を同時に稼働させることを締固めの基本パターンとし、1回当たり作動時間は15秒程度に設定することができる。この作動時間は、打込まれたコンクリートの表面高さが切羽側10aから坑口側10bの間において概ね水平となり流動が止まる状態となる時間が予め設定される。
なお、箱抜きする対象の箇所については、その箱抜き箇所を除く締固めパターンを採用するようにしてもよい。
加振器30の作動回数は、1台当たり最大5回(15sec×5=75sec)とし、加振器30の稼働時間は最大で1時間を目安として設定される。
締固めエネルギーは、制御装置50において算出されるものであり、締固めエネルギー増分を累積し、表示パネル41の画面に表示されるとともに、記憶部53に記憶される。
締固め時間は、締固めの都度、制御装置50において計測され、締固め時間を累積し、締固めエネルギーの累積値とともに表示パネル41の画面に表示されるとともに、記憶部53に記憶される。
コンクリートセンサ21は、施工単位の打込み高さである約40〜60cm間隔となるように、施工ブロックの中央(例えば、列S3に沿った位置)において、移動型枠10の下端部から所定の高さ毎に異なる位置となるように設けられる。コンクリートセンサ21の配置位置は、右側及び左側において対称となるように設けられてもよい。ここでは例えば、移動型枠10の右側の下端部から高さ約50cm毎にコンクリートセンサ21が1つずつ設けられ、移動型枠10の左側の下端部から高さ約50cm毎にコンクリートセンサ21が1つずつ設けられる。このコンクリートセンサ21は、例えば、打込みされたコンクリートが接触したか否かを検出する。これにより、いずれのコンクリートセンサ21によってコンクリートに接触したか否かの検出結果について操作盤40を介して制御装置50が取得し、これら検出結果に基づいて、コンクリートが打込みされた高さを判定することで、打込みされたコンクリートの表面位置を検出することができる。
また、制御装置50は、このコンクリートセンサ21の検出結果を参照することで、加振器30を稼働させる稼働パターンを決定することができる。稼働パターンは、複数の加振器30のうち、稼働させる対象の加振器30を特定する情報、加振器30の稼働を開始するタイミング、加振器30の稼働を停止させるタイミング、加振器30の稼働時間を表す情報、加振器30を稼働させる順序を規定する情報、等を用いることができる。
加速度センサMfL、MfC、MfRは、列S5と移動型枠10の切羽側10aとの間であって、段L5、天端部C1、段R5のそれぞれの位置に1つずつ設けられる。これら加速度センサMfL、MfC、MfRは、打込まれたコンクリートを介して伝搬する加振器30の振動を検出する。特に、加速度センサMfL、MfC、MfRによって加速度が検出されている時間を計測することで、加振器30を駆動させて切羽側10aにおいて締固めを行った時間を把握することができる。
これら圧力温度センサ27、28、29は、自身が設けられた位置において圧力と温度を検出する。これにより、それぞれの圧力温度センサ23の検出結果が操作盤40を介して制御装置50によって取得される。制御装置50は、これら圧力温度センサ23の検出結果に基づいて、移動型枠10の外力と、コンクリートの打ち上げ速度を検出することができる。
圧力温度センサ27、28、29は、地山に対して設けられるトンネル支保構造の内空表面に張り付けられた防水シートの内空側表面に張り付けられる。
まずは、移動型枠10をトンネル軸の方向のうちコンクリートを打込む対象の位置まで移動させ、対象位置に到達した場合にはその場所に設置する。次に、移動型枠10に対して妻型枠一体型打込み装置及びマニピュレータを設置する。そして、コンクリートを供給するポンプ車の供給口とポンプ205を接続する。これにより、ポンプ車から供給されるコンクリートは配管切り替え装置202まで供給可能な状態となる。ここで打込み開始時においては、打込みノズル32aは打込み口IL1の高さ、打込みノズル32bは打込み口IR1の高さに設定されている。
移動型枠10や妻型枠一体型打込み装置、マニピュレータの設置、打込みノズル32a及び32bが正しく設定されると、作業員は、打込み開始の指示を操作盤40から入力する。制御装置50は、操作盤40において打込み開始指示が入力されたことを検出すると、打込み処理を開始する。すなわち、制御装置50は、打設制御パターンに基づいて打込み開始箇所を選択し、打込みノズル32aを打込み口IL1に挿入するようにマニピュレータ200a指示する。これにより、ノズル移動装置は、打込みノズル32aをトンネル軸に沿う方向であって、打込み口IL1のノズル接続部110に向かって打込みノズル32aを移動させ、打込みノズル32aがノズル接続部110に当接した状態で固定する。
密充填されたこと、打ち止め圧力が所定の圧力まで到達したこと、ポンプ車からのコンクリートの供給が停止されたことについて、移動型枠の変位量をセンサから得られた値や視認することで、作業員によって確認がなされると、コンクリートの打込みを停止する指示を操作盤40に入力する。このようなコンクリートの打込みは、移動型枠10の下端部から天端部まで行われる。天端部へのコンクリートの打設が終了すると、コンクリートの打込みが終了する。その後、トンネル軸の奥行き方向に沿って次の打込み対象の位置に移動型枠10を移動させてコンクリートを打込む。制御装置50の稼働制御部51は、移動型枠10がトンネル軸に沿って切羽側に移動される毎にコンクリートの打込みをする。
図5は、記憶部53に記憶されるコンクリートの打込みパターン及び加振器30による加振パターンを含む打設制御パターンの一例を示す図である。この図において、打込み対象領域は、切羽側10aから見て移動型枠10の右側あるいは左側のいずれが打込み対象であるかを示す。
ここでは、例えば、コンクリートの打込みは、打込み箇所pL1から開始する。打込み箇所pL1から打込むにあたり、制御装置50は、記憶部53に記憶された打設制御パターンを参照し、打込み箇所pL1に対応する打込み口が打込み口IL1であることを特定し、打込み箇所pL1に対して打込み口IL1から打込むことが選択されたことを操作盤40に送信し表示パネル41に表示させる。作業員は、打込み箇所pL1に対して打込み口IL1から打込むことを確認し、問題がないと判断すると、操作盤40の確認ボタンを押す。この確認ボタンが押されると、制御装置50は、打込み口IL1に打込みノズル32aを接続する。接続が完了した後、操作盤40から打込み指示が入力されると、制御装置50は、ポンプ205を駆動させてコンクリートを圧送する。その際、制御装置50は、打込み箇所pL1に対応するコンクリートセンサがコンクリートセンサcL1であるため、コンクリートセンサcL1の検出結果を参照し、コンクリートセンサcL1の検出結果において所定の圧力を越えたと判定すると、コンクリートセンサcL1が設けられた高さまでコンクリートが打込まれたことを検出し、打込み箇所pL1に対するコンクリートの打込みを停止し、打込み箇所pL1に対応する加振器30の段が加振段VL1であることを特定し、加振対象が加振段VL1であることが選択されたことを操作盤40に送信し表示パネル41に表示させる。作業員は、加振対象が加振段VL1であることを確認し、問題がないと判断すると、操作盤40の確認ボタンを押す。この確認ボタンが押されると、制御装置50は、加振段VL1に対応する位置に配置された加振器30を稼働させる。打設制御パターンには、加振器30の稼働時間も含まれており、加振器30の稼働が開始してから、打設制御パターンに設定された稼働時間が到来すると、制御装置50は、加振器30の稼働を停止する。ここでは、加振対象の加振段を表示パネル41に表示して確認ボタンを押下してもらう構成について説明したが、確認ボタンが押下されなくても加振するようにすることもできる。
以上のようにして、打込み箇所pL1に対するコンクリートの打込みが終了する。
加振パターンは、任意のパターンを設定することができる。例えば、トンネル軸方向に沿って配置された5台の加振器30を1つの稼働対象グループとし、この稼働対象グループに属する加振器30を所定時間(例えば15秒)駆動させるパターンとすることができる。駆動させる時間は、コンクリートの締固めを十分に行うことができる時間に応じて決めるようにしてもよい。
ここで、トンネル側部(例えば、移動型枠10の下端部側から天端部の間のうちいずれかの段)において、消火栓などの非常用施設を設置する対象の位置である非常用施設設置位置が設定されている場合がある。このような非常用施設設置位置では、トンネル側部は掘り込まれ、この中に移動型枠にセットされた箱抜き部型枠を定置する。この箱抜き部型枠が取り付けられた移動型枠部に取り付けてある型枠バイブレータは、稼働対象グループにおいて停止(off)状態として設定される。
例えば、段VR4から段VR6、段VL1から段VL6のうち、それぞれの段については、トンネル軸方向において非常用施設設置位置が設定されていないため、トンネル軸方向に沿って配置された5台の加振器30を1つの稼働対象グループとして設定されている。そのため、これらの段における稼働対象グループには、VB作動パターンtableにおけるパターン1が設定される。
一方、段VR1から段VL3のそれぞれの段において、列S1、列S2について、非常用施設設置位置とされている場合には、VB作動パターンtableにおけるパターン5が設定される。
このように、必要に応じて、トンネル軸方向における一部の加振器30が停止(off)に設定された稼働対象グループを設定することができる。
また、少ない作業員でコンクリートを打設することができ、複数の作業員同士における作業の進め方の確認作業を削減することができ、コンクリート品質の均質化と施工時間短縮による品質向上および省人化を図ることも可能となる。
Claims (6)
- 防水シートと覆工型枠の間にコンクリートを打込んでトンネルの覆工を構築するトンネル覆工施工システムであって、
前記覆工型枠の妻型枠に設けられた打込み口から前記コンクリートを打込む打込みノズルと、
前記防水シート表面と前記覆工型枠に複数設けられ、前記打込まれるコンクリートの打込み状況を前記設けられた位置において測定するセンサと、
前記トンネルの周方向に沿って設けられる打込みノズル移動ガイドと、
前記打込みノズル移動ガイドに沿って前記打込みノズルを前記トンネルの周方向に移動させる移動機構と、
前記覆工型枠の下端部から天端部側のうち、前記移動機構によって前記打込みノズルを、前記センサが設けられた位置における当該センサの検出結果に基づく打込み状況に応じた高さに移動させて前記コンクリートの打込みをする稼働制御部と
を有するトンネル覆工施工システム。 - 前記打込み口は、前記下端部から前記天端部までの間に複数設けられるとともに、それぞれ開閉シャッターが設けられ、
前記稼働制御部は、前記打込み対象の打込み口の前記開閉シャッターを開けて前記打込みノズルからコンクリートの打込みを行った後、前記開閉シャッターを閉じ、次の打込み対象の打込み口の高さに前記打込みノズルを移動させる
請求項1に記載のトンネル覆工施工システム。 - 前記コンクリートの打込みを停止する停止指示を入力する停止指示入力部を有し、
前記稼働制御部は、前記打込みノズルから前記コンクリートの打込み途中において前記停止指示が入力されると前記コンクリートの打込みを停止する
請求項1または請求項2に記載のトンネル覆工施工システム。 - 前記稼働制御部は、前記覆工型枠が前記トンネルの長手方向に沿った軸であるトンネル軸に沿って切羽側に移動される毎に前記コンクリートの打込みをする
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載のトンネル覆工施工システム。 - 前記覆工型枠に複数設けられ前記コンクリートに振動を与える加振器を有し、
前記稼働制御部は、前記複数のセンサの測定結果に基づく打込み状況に応じて、前記複数の加振器のうち稼働させる加振器を選択し、選択された加振器を稼働させる
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のトンネル覆工施工システム。 - 防水シートと覆工型枠の間にコンクリートを打込んでトンネルの覆工を構築するトンネル覆工施工システムにおけるトンネル覆工施工方法であって、
前記トンネル覆工施工システムにおける制御装置が、コンクリートの打込み順序を表す打設制御パターンに基づいて、覆工型枠に設けられた複数の打込み口のなかから、打込み対象の箇所に応じた打込み口を特定し、
前記制御装置が、前記トンネルの周方向に沿って設けられる打込みノズル移動ガイドに沿って、コンクリートを打込む打込みノズルを、前記特定された打込み口に対応する位置まで移動機構によって移動させて前記コンクリートの打込みをし、
前記制御装置が、前記防水シート表面と前記覆工型枠に複数設けられるセンサによって、前記打込まれるコンクリートの打込み状況を前記センサが設けられた位置において測定された測定結果を取得し、
前記制御装置が、前記測定結果に基づいて、前記打込み対象の箇所におけるコンクリートの打込みが終了したと判定すると、前記覆工型枠の下端部から天端部側のうち、前記センサの検出結果に基づく打込み状況に応じた高さに前記打込みノズルを移動させて前記コンクリートを打込む
トンネル覆工施工方法。
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