JP2024075498A - 覆工コンクリート打設装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024075498000001
【課題】コンクリートの打設作業および締め固め作業の効率化を図る。
【解決手段】コンクリート打設型枠22の外周面の箇所に設けた複数の圧力センサー34から取得した圧力の検出結果に基づいて打設孔46から打設されたコンクリートのトンネル10の周方向および長さ方向に沿った位置を示す位置情報を検出し、位置情報に基づいてコンクリート供給部26およびコンクリート分流機28を制御し予め定められた順番でコンクリート供給部26をコンクリート分流機28を介して次の打設孔46に順次接続していくと共に、位置情報に基づいて駆動部32を制御し打設されたコンクリートに対応するバイブレータ30を予め定められた順番で振動させていくようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は覆工コンクリート打設装置に関する。
地山が掘削されることで形成されたトンネルの内壁面に覆工コンクリートを打設する覆工コンクリート打設装置として、コンクリート打設型枠に複数設けられた窓からコンクリートをコンクリート打設型枠の外周面とトンネル内壁面との間に打設するものが知られている。
特許文献1には、このような覆工コンクリート打設装置として、コンクリート打設型枠の外周面に複数の静電容量式センサー(コンクリートセンサー)を設け、それら静電容量式センサーの検出結果に基づいて、窓の開閉、コンクリートを打設する打設管の窓からの出し入れ、コンクリート分流機と複数の打設管との接続の切り替えを制御することで、コンクリートの打設の自動化を図ったものが開示されている。
また、特許文献2には、覆工コンクリート打設装置として、コンクリート打設型枠の内周面にトンネルの周方向および長さ方向に間隔をおいて複数のバイブレータを設け、それらバイブレータを振動させることにより、コンクリート打設型枠に打設されたコンクリートの締め固めを行なうものが開示されている。
特開平7-91192号公報 特開2010-185249号公報
しかしながら、前者の覆工コンクリート打設装置で使用する静電容量式センサーは、コンクリートに接触することによる静電容量の変化を検出するものであることから、静電センサーの検出面に水滴がかかったり、湿度が変化したりすると、検出が不安定になる不利があることから、打設されたコンクリートの位置情報を正確に検出して効率的にコンクリートを打設する上で改善の余地がある。
また、後者のように、コンクリート打設型枠に複数のバイブレータを設けた場合には、作業員が目視により、打設されたコンクリートの位置を特定し、作業員の操作により特定したコンクリートの箇所に対応するバイブレータを選択的に振動させてコンクリートの締め固めを行っていることから、打設されたコンクリートの締め固め作業の効率化を図る上で改善の余地がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、コンクリートの打設作業および締め固め作業の効率化を図る上で有利な覆工コンクリート打設装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の一実施の形態は、トンネル内に配設され前記トンネルの周方向および長さ方向に沿って間隔をおいて複数の打設孔が形成されたコンクリート打設型枠と、外部から供給されたコンクリートを圧送可能なコンクリート供給部と、前記コンクリート供給部を前記複数の打設孔に個別可能に接続可能なコンクリート分流機と、前記コンクリート打設型枠の内周面の箇所に前記トンネルの周方向および長さ方向に間隔をおいて配置され前記打設孔から打設されたコンクリートに振動を与える複数のバイブレータと、前記複数のバイブレータを振動させる駆動部と、を備えるトンネル内の覆工コンクリート打設装置であって、前記コンクリート打設型枠の外周面の箇所に前記トンネルの周方向および長さ方向に間隔をおいて配置され前記打設孔から打設されたコンクリートから加わる圧力を検出する複数の圧力センサーと、前記複数の圧力センサーから取得した前記圧力の検出結果に基づいて前記打設孔から打設されたコンクリートの前記トンネルの周方向および長さ方向に沿った位置を示す位置情報を検出する位置情報検出部と、前記位置情報に基づいて前記コンクリート供給部および前記コンクリート分流機を制御し予め定められた順番で前記コンクリート供給部を前記コンクリート分流機を介して次の前記打設孔に順次接続していくと共に、前記位置情報に基づいて前記駆動部を制御し前記打設されたコンクリートに対応する前記バイブレータを予め定められた順番で振動させていく制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記位置情報検出部による前記位置情報の検出は、前記圧力の検出結果が所定の圧力しきい値以上となった前記圧力センサーの配置位置に基づいてなされることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記制御部は、前記圧力の検出結果が低いほど前記コンクリート供給部から前記コンクリート分流機に圧送されるコンクリートの圧送量を増加させ、前記圧力の検出結果が高いほど前記コンクリート供給部から前記コンクリート分流機に圧送されるコンクリートの圧送量を減少させることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記コンクリート打設型枠の箇所に設けられ前記バイブレータから前記コンクリート打設型枠に加わる加速度を検出する複数の加速度センサーを備え、前記制御部は、前記加速度の検出結果および振動時間から算出された締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて前記駆動部を制御することを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記加速度の検出結果および振動時間から算出された締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて前記コンクリートの締め固めの完了を判定する締め固め判定部を備え、前記制御部による前記駆動部の制御は、前記締め固め判定部の判定結果に基づいてなされることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記制御部による前記駆動部の制御は、前記締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて前記駆動部の稼働時間を制御することでなされることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記複数の加速度センサーは、前記複数のバイブレータの近傍の前記コンクリート打設型枠の箇所に前記バイブレータ毎に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態は、前記複数の加速度センサーは、前記複数のバイブレータの近傍の前記コンクリート打設型枠の箇所と、隣接する2つの前記バイブレータの中間点に対応する前記コンクリート打設型枠の箇所とに設けられていることを特徴とする。
本発明の一実施の形態によれば、打設されたコンクリートの位置情報に基づいて的確にコンクリートを打設すると共に、打設されたコンクリートをバイブレータによって的確に締め固めることができるので、コンクリートの打設および締め固めに際して作業員を不要として省人化を図ることができコンクリートの打設作業および締め固め作業の効率化を図る上で有利となる。
また、位置情報検出部は、水滴や湿度の影響を受けない圧力センサーの検出結果に基づいてコンクリートの位置情報を検出するので、打設されたコンクリートの位置情報を正確に検出する上で有利となり、コンクリートの打設作業および締め固め作業の効率化を図る上でより有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、位置情報検出部による位置情報の検出は、圧力の検出結果が所定の圧力しきい値以上となった圧力センサーの配置位置に基づいてなされるようにしたので、打設されたコンクリートの位置情報を確実に得る上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、圧力の検出結果が低いほどコンクリート供給部からコンクリート分流機に圧送されるコンクリートの圧送量を増加させ、圧力の検出結果が高いほどコンクリート供給部からコンクリート分流機に圧送されるコンクリートの圧送量を減少させるようした。
したがって、コンクリートの圧送時間の短縮を図りつつコンクリートの圧送量(打設速度や打設量)の制御を精度良く行なう上で有利となり、コンクリートの打設作業の効率化を図る上でよりいっそう有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、複数の加速度センサーの加速度の検出結果および振動時間から算出された締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて駆動部を制御するようにした。
したがって、締め固めエネルギーの累積値Etによってコンクリートの締め固め状態を把握できるため、制御部によってバイブレータの振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、締め固めエネルギーの累積値Etに基づいてコンクリートの締め固めの完了を判定するので、その判定結果に基づいて制御部によってバイブレータの振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて制御部により駆動部の稼働時間を制御するので、制御部によってバイブレータの振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、複数の加速度センサーを複数のバイブレータの近傍のコンクリート打設型枠の箇所にバイブレータ毎に設けたので、バイブレータによるコンクリートの締め固めをきめ細かく把握する上で有利となり、制御部によってバイブレータの振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上で有利となる。
また、本発明の一実施の形態によれば、複数の加速度センサーを複数のバイブレータの近傍のコンクリート打設型枠の箇所と、隣接する2つのバイブレータの中間点に対応するコンクリート打設型枠の箇所とに設けたので、バイブレータによるコンクリートの締め固めをきめ細かく把握する上で有利となり、制御部によってバイブレータの振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上で有利となる。
実施の形態の覆工コンクリート打設装置の正面図である。 型枠本体の斜視図である。 (A)~(F)は覆工コンクリート打設装置によってコンクリートが段階的に打設される状態を説明する説明図である。 コンクリート打設型枠の内周面の展開図である。 パーソナルコンピューターおよびパーソナルコンピューターに接続された機器のブロック図である。 実施の形態の覆工コンクリート打設装置の動作を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、覆工コンクリート打設装置20は、一次覆工がなされたトンネル10の内壁面12にコンクリートを打設するものである。
ここで一次覆工がなされたトンネル10の内壁面12とは、掘削された地山の壁面1202に防水シート1204を当て付け、その上にコンクリート1206を吹き付けることで形成された面である。
なお、図中符号14はトンネル10の床版を示す。
覆工コンクリート打設装置20は、コンクリート打設型枠22と、複数の打設管24と、コンクリート供給部26と、コンクリート分流機28と、複数のバイブレータ(型枠バイブレータ)30と、駆動部32と、複数の圧力センサー34と、複数の加速度センサー36と、コンピューター38とを含んで構成されている。
コンクリート打設型枠22は、型枠本体40と、支持部材42と、走行部44とを含んで構成されている。
型枠本体40は、複数の型枠部材が組み立てられることによりトンネル10の断面形状に対応した断面形状を構成し、本実施の形態では、鋼製である。
型枠本体40は、床版14から起立し幅方向両側に位置する一対の側部4002と、それら一対の側部4002の上端を接続する上部4004とを有している。
支持部材42は、型枠本体40を支持するものであり、複数の形鋼によって門型に形成され、支持部材42の上部は足場41となっている。
走行部44は、支持部材42を介して型枠本体40をトンネル10の長さ方向に沿って移動させるものであり、走行部44は支持部材42の下部に設けられている。
走行部44は、トンネル10の長さ方向に沿って床版14に敷設されたレール16上を走行する車輪4402を含んで構成されている。
支持部材42と型枠本体40との間には、例えば油圧シリンダーからなる不図示の複数の伸縮部材が設けられ、それら複数の伸縮部材の伸縮により型枠本体40がトンネル10の径方向に拡縮される。
図1、図2に示すように、型枠本体40には、コンクリートを打設するための複数の打設孔46が設けられている。
本実施の形態では、打設孔46は、トンネル10の周方向に間隔をおいて9個、トンネル10の長さ方向に間隔をおいて5個、合計45個の打設孔46が設けられている。
各打設孔46には、閉鎖板48が設けられている。
コンクリートの打設時には、コンピューター38からの制御信号によって動作が制御されるアクチュエータ50により閉鎖板48が打設孔46を開放する開放位置に移動され、コンクリートの打設後には、アクチュエータ50により閉鎖板48が打設孔46を閉塞する閉塞位置に移動される。
足場41は、支持部材42の上部にトンネル10の幅方向および長さ方向にわたって設けられ、作業者の足場として、また、コンクリート分流機28の設置場所として使用される。
コンクリート供給部26は、コンクリートミキサー車から供給されるコンクリートをコンクリート分流機28を介して各打設管24に圧送するものであり、例えば電動式のコンクリートポンプを含んで構成され、コンピューター38からの制御信号によって動作が制御される。
コンクリート分流機28は、コンクリート供給部26を複数の打設管24に個別に接続するものであり、コンピューター38からの制御信号によって動作が制御される。
本実施の形態では、コンクリート分流機28は、コンクリート供給部26は複数の打設管24から選択された1つの打設管24とを接続する。
このようなコンクリート分流機28として、従来公知の様々なコンクリート分流機が使用可能である。
複数の打設管24は、コンクリートが吐出される打設管先部2402を有し、打設管先部2402は、各打設孔46に連通するように型枠本体40の内周面側で固定されている。
なお、本実施の形態では、複数の打設管24の打設管先部2402が各打設孔46に連通するように型枠本体40の内周面側で固定されている場合について説明したが、打設孔46に代えて開閉可能な窓部を型枠本体40に設けると共に、各打設管24の打設管先部2402が窓部を介して型枠本体40から出没するように構成してもよい。
この場合、後述する制御部38Bは、窓部を開閉するアクチュエータ、打設管先部2402を出没させるアクチュエータを制御すればよい。
図1、図4に示すように、複数のバイブレータ30は、コンクリート打設型枠22の内周面の箇所にトンネルの周方向(幅方向)および長さ方向に間隔をおいて配置され打設孔46から打設されたコンクリートにコンクリート打設型枠22を介して振動を与えることによりコンクリートに振動を与え、打設されたコンクリートをトンネル10の長さ方向に沿って流動させ、また、コンクリートの締め固めを行なうものである。
本実施の形態では、複数のバイブレータ30は、トンネルの周方向に間隔をおいて9個、トンネルの長さ方向に間隔をおいて5個、合計45個設けられており、各バイブレータ30は、それぞれ打設孔46の近傍に設けられている。
なお、バイブレータ30の数、配置は、実施の形態に限定されるものではなく、適宜定められる。
駆動部32は、各バイブレータ30に電力を供給することで各バイブレータ30を選択的に振動させるものである。
なお、駆動部32とパーソナルコンピューター38とは、不図示のケーブルを介して接続されており、駆動部32は上記のケーブルを介して後述する制御部38Bによって制御される。
図1、図4に示すように、複数の圧力センサー34は、コンクリート打設型枠22の外周面の箇所にトンネルの周方向および長さ方向に間隔をおいて配置され打設孔46から打設されたコンクリートから加わる圧力を検出するものである。
なお、図4はコンクリート打設型枠22の内周面の展開図であるが、便宜上、コンクリート打設型枠22の外周面に設けられている圧力センサー34を実線の×印で示している。
各圧力センサー34とパーソナルコンピューター38は、不図示のケーブルを介して接続されており、各圧力センサー34からの圧力の検出結果がパーソナルコンピューター38に供給される。
本実施の形態では、圧力センサー34が、トンネルの周方向に5個、トンネルの長さ方向に4個の合計20個設けられている場合について説明するが、圧力センサー34の数は限定されるものではない。
また、圧力センサー34は、コンクリート打設型枠22の外周面に偏ること無く配置されていることが打設されたコンクリートの圧力を偏ること無く検出する上で有利となる。
図1、図4に示すように、複数の加速度センサー36は、コンクリート打設型枠22の複数のバイブレータ30の近傍の箇所にバイブレータ30毎に対応して配置され、言い換えると、トンネルの周方向および長さ方向に間隔をおいて配置され、バイブレータ30からコンクリート打設型枠22に加わる加速度を検出するものである。
各加速度センサー36とパーソナルコンピューター38は、不図示のケーブルを介して接続されており、各加速度センサー36からの圧力の検出結果がパーソナルコンピューター38に供給される。
本実施の形態では、加速度センサー36が、複数のバイブレータ30に対応してトンネルの周方向に9個、トンネルの長さ方向に5個の合計45個設けられている場合について説明するが、加速度センサー36の数は限定されるものではない。
なお、加速度センサー36は、コンクリート打設型枠22の内周面あるいは外周面の何れに設けても良いが、コンクリート打設型枠22の内周面に設けた方が、加速度センサー36に対して打設されたコンクリートの力が加わらないため、加速度センサー36の破損や劣化が防止され、加速度センサー36の耐久性の向上を図る上で有利である。
図1に示すように、パーソナルコンピューター38は、トンネル10構内の適宜箇所、例えば、足場41に設置され、コンクリート供給部26、コンクリート分流機28、各圧力センサー34、各加速度センサー36、駆動部32と不図示のケーブルを介して接続されている。
図5に示すように、コンピューター38は、CPU3802と、不図示のインターフェース回路およびバスラインを介して接続されたROM3804、RAM3806、ハードディスク装置3808、キーボード3810、マウス3812、ディスプレイ3814、インターフェース3816などを有している。
ROM3804は制御プログラムなどを格納し、RAM3806はワーキングエリアを提供するものである。
ハードディスク装置3808は、後述する位置情報検出部38A、制御部38B、締め固め判定部38Cを実現するための制御プログラムなどを格納している。
キーボード3810およびマウス3812は、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ3814はデータを表示出力するものである。
インターフェース3816は、外部機器とデータ、信号の授受を行うためのものであり、本実施の形態では、インターフェース3816は、各圧力センサー34から圧力検出信号を受け付けると共に、各加速度センサー36から加速度検出信号を受け付け、また、コンクリート供給部26、コンクリート分流機28、駆動部32、各アクチュエータ50に制御信号を与える。
CPU3802が、ハードディスク装置3808に格納されている制御プログラムを実行することによりコンピューター38によって、図1に示すように、位置情報検出部38A、制御部38B、締め固め判定部38Cが実現される。
位置情報検出部38Aは、複数の圧力センサー34から取得した圧力の検出結果(圧力検出信号)に基づいて打設孔46から打設されたコンクリートのトンネル10の周方向および長さ方向に沿った位置を示す位置情報を検出するものである。
位置情報検出部38Aは、複数の圧力センサー34から取得した圧力の検出結果と、コンクリート打設型枠22の外周面上におけるトンネル10の周方向および長さ方向に沿った圧力センサー34の配置位置とを対応付けて認識可能に構成されている。すなわち、位置情報検出部38Aは、圧力の検出結果が所定の圧力しきい値以上となった圧力センサー34の配置位置に基づいて、打設されたコンクリートの位置情報を検出する。
なお、位置情報検出部38Aは、コンクリート位置情報を2次元座標上に表す位置情報として検出してもよい。
この場合、位置情報検出部38Aは、例えば、トンネル10の長さ方向をX軸とし、トンネル10の高さ方向をY軸とした2次元座標上にコンクリート位置情報を示し、あるいは、あるいは、トンネル10の長さ方向をX軸とし、トンネル10の幅方向をY軸とした2次元座標上におけるコンクリート位置情報を検出してもよい。
また、位置情報検出部38Aは、コンクリートの位置情報を3次元座標上に表す位置情報として検出してもよく、位置情報検出部38Aは、例えば、コンクリート打設型枠22の側部4002、あるいは、上部4004においてトンネル10の長さ方向をX軸とし、トンネル10の幅方向をY軸とし、トンネル10の高さ方向をZ軸とした3次元座標上における位置情報を検出しても良い。
制御部38Bは、位置情報検出部38Aで検出された位置情報に基づいてコンクリート供給部26およびコンクリート分流機28を制御し予め定められた順番でコンクリート供給部26をコンクリート分流機28を介して次の打設孔46に順次接続していくと共に、位置情報に基づいて駆動部32を制御し打設されたコンクリートに対応するバイブレータ30を予め定められた順番で振動させていくものである。
前述したように、本実施の形態では、選択された1つの打設管24がコンクリート供給部26に接続される。
制御部38Bによるコンクリート分流機28の制御は以下のように行なわれる。
制御部38Bは、予め定められた順番にしたがって特定された打設孔46からコンクリートが打設されるように打設管24の接続を行なう。
次いで、制御部38Bは、コンクリート供給部26の動作を開始させ、位置情報検出部38Aで検出されたコンクリートの位置情報に基づいてコンクリートの打設量が規定量に到達したと判断すると、コンクリート供給部26の動作を停止させる。
コンクリートの打設量が規定量に到達したことは、コンクリートの位置情報に基づいて、コンクリートを打設している打設孔46の近傍までコンクリートが到達したことをもって判定される。
さらに、制御部38Bは、圧力センサー34で検出された圧力の検出結果が低いほどコンクリート供給部26からコンクリート分流機28に圧送されるコンクリートの圧送量を増加させ、圧力の検出結果が高いほどコンクリート供給部26からコンクリート分流機28に圧送されるコンクリートの圧送量を減少させるように制御を行う。
また、打設管24の接続の順番、すなわち、コンクリートを打設する打設孔46の順番は、トンネル10の形状や地山の状態など施工現場の状態によって異なるものであり、予め定められている。
本実施の形態では、図2に示すように、型枠本体40の幅方向の一方の半部において長さ方向に間隔をおいた2つの打設孔46A、46Cと、型枠本体40の幅方向の他方の半部において長さ方向に間隔をおいた2つの打設孔46B、46Dとの合計4つの打設孔46A~46Dを順番に使ってコンクリートを打設する場合について説明する。この際、4つの打設孔46A~46Dの高さ方向の位置はほぼ同じである。
そして、4つの打設孔46A~46Dからのコンクリートの打設が完了すると、順次、打設する4つの打設孔46A~46Dの位置を下方から上方に移動させ同様の順番でコンクリートを打設していく。
例えば、以下のような手順でコンクリートを打設する打設孔46を切り替えていく。
(1)トンネル10の長さ方向の一方寄りでかつトンネル10の幅方向の一方の半部に位置する打設孔46A。
(2)トンネル10の長さ方向の一方寄りでかつトンネル10の幅方向の他方の半部に位置する打設孔46B。
(3)トンネル10の長さ方向の他方寄りでかつトンネル10の幅方向の一方の半部に位置する打設孔46C。
(4)トンネル10の長さ方向の他方寄りでかつトンネル10の幅方向の他方の半部に位置する打設孔46D。
図3(A)は打設前の状態を示しており、上述した(1)~(4)の4つの打設孔46A~46Dからの打設が完了すると、図3(B)に示すように、1層目のコンクリート18Aが打設される。
次いで、コンクリートを打設する打設孔46A~46Dの位置を1つずつ上方に移動させ、上記(1)~(4)と同様の順番で打設孔46A~46Dを選択してコンクリートを打設していく。
すなわち、図3(C)に示す2層目のコンクリート18B、図3(D)に示す3層目のコンクリート18C、図3(E)に示す4層目のコンクリート18Dといった順番でコンクリートが打設される。
最後は、図3(F)に示すように、天端に位置する打設孔46から5層目のコンクリート18Eが打設される。
なお、図2に示すように、天端に位置する打設孔46は型枠本体40の長さ方向に沿って間隔をおいて5つ設けられており、この5つの打設孔46のうち、長さ方向の位置が打設孔46A(46B)に一致する1つの打設孔46Eと、長さ方向の位置が打設孔46C(46D)に一致する1つの打設孔46Fとが5層目のコンクリート18Eの打設に使用される。
さらに、制御部38Bは、位置情報検出部38Aで検出された位置情報に基づいて駆動部32を制御し打設されたコンクリートに対応するバイブレータ30を予め定められた順番で振動させていくものである。
制御部38Bによる駆動部32の制御は、各打設孔46A~46Dからコンクリートが打設される毎に以下のように行なわれる。
制御部38Bは、トンネル10の長さ方向の一方寄りでかつトンネル10の幅方向の一方の半部に位置する打設孔46Aからのコンクリートの打設が完了したならば、制御部38Bは、打設されたコンクリートの位置情報、あるいは、コンクリートを打設した打設孔46の位置に基づいて振動させるべきバイブレータ30を特定し、駆動部32を制御することによりバイブレータ30を振動させて、コンクリートをトンネル10の長さ方向に流動させると共に締め固める。なお、制御部38Bによる駆動部32の制御、すなわち、バイブレータ30の振動を停止する制御については、後述する締め固め判定部38Cの判定結果に基づいてなされる。
制御部38Bによるバイブレータ30の特定は、打設されたコンクリートを流動させ、また、締め固めるために必要なバイブレータ30を選択することで行なわれる。
したがって、コンクリートの流動、締め固めに寄与しないバイブレータ30は選択されず、振動しない。
これは、コンクリートの流動、締め固めに寄与しないバイブレータ30が位置する型枠本体40の内周面と反対側の外周面にはコンクリートが接しておらず、空間となっており、仮にこのようなバイブレータ30を振動させると、型枠本体40に無理な力が作用し型枠本体40の耐久性に影響を与えるためである。
このような動作を、残りの打設孔46B、46C、46Dからコンクリート18が打設される毎、同様に繰り返してコンクリート18を流動させ、また、コンクリート18の締め固めを行なう。
制御部38Bは、以下に説明する締め固め判定部38Cによりコンクリートの締め固めの完了が判定されたときに駆動部32を制御してバイブレータ30の振動を停止させる。
締め固め判定部38Cは、バイブレータ30の近傍の箇所における加速度の検出結果(加速度検出信号)および振動時間から算出された締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて該バイブレータ30の近傍のコンクリートの締め固めの完了を判定するものである。
すなわち、バイブレータ30によって振動されるコンクリートが受ける締め固めエネルギーの累積値Etが予め定められたしきい値に到達するという条件を満たすことでコンクリートの締め固めが完了したことを判定することができる。
ここで、振動加速度をα(m/s)、振動時間をt(s)、振動数をf(Hz,s-1)、コンクリートの単位容積質量をρ(kg/L)としたとき、振動時間t中にコンクリートが受ける締め固めエネルギーの累積値Et(J/L)は以下の(1)式で定義される。
Et=ρ×α×t/(4πf)…(1)
なお、コンクリートの締め固め完了の程度は、フレッシュコンクリートの硬さ、流動性及び施工性の指標であるスランプによって異なるため、打設するコンクリートと同じ配合のコンクリート試料を、バイブレータ30を用いて締め固めを行い、締め固め完了までの時間を計測して、式(1)により締め固め完了エネルギーを算出し、これを判定のためのしきい値として締め固め判定部38Cに設定しておく。また、コンクリートの単位容積質量ρは、コンクリートの配合成分により算出することができる。
なお、第1の実施の形態においては、複数の加速度センサー36は、複数のバイブレータ30と対応付けられており、締め固め判定部38Cは加速度センサー36の配置位置とその加速度センサー36からの加速度の検出結果とを対応付けて認識する機能を有している。
また、上述した「締め固めエネルギーの累積値Et」は単に「締め固めエネルギーEt」と表現される場合がある。この場合も「締め固めエネルギーEt」は上述した式(1)によって定義される。
また、各高速道路会社では、締め固めエネルギーEtのしきい値を3.7(J/L)として定めている。
次に覆工コンクリート打設装置20の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、二次覆工を行なうトンネル10の内壁面12に対向する位置にコンクリート打設型枠22を設置する(ステップS10)。
なお、二次覆工はトンネル10入口から切羽側に向かって行なわれることから、二次覆工に際しては、トンネル10の内壁面12とコンクリート打設型枠22の切羽側の端部との間に不図示の閉鎖板が配置され、トンネル10の内壁面12とコンクリート打設型枠22の外周面との間に半円弧状の空間が仕切られる。
制御部38Bは、予め定められた順番にしたがって打設孔46を選択し、その打設孔46からコンクリートが打設されるようにコンクリート分流機28を制御してコンクリート供給部26を打設管24に接続する(ステップS12)。この際、制御部38Bは、打設管24が接続された打設孔46のアクチュエータ50を制御して閉鎖板48を開く。
制御部38Bは、コンクリート供給部26を動作させ、打設管24が接続された打設孔46からコンクリートを打設させる(ステップS14)。
次いで、制御部38Bは、位置情報検出部38Aで検出されたコンクリートの位置情報に基づいて規定量のコンクリートが打設されたか否かを判定する(ステップS16)。
規定量のコンクリートが打設されていなければ、ステップS14に戻る。
規定量のコンクリートが打設されたと判断したならば、コンクリート供給部26を停止させ、打設管24が接続された打設孔46のアクチュエータ50を制御して閉鎖板48を閉じコンクリートの打設を停止する(ステップS18)。
次いで、制御部38Bは、打設されたコンクリートの位置情報に基づいて、打設されたコンクリートに対応するバイブレータ30を特定し、駆動部32を制御することによりバイブレータ30の振動を行なって、コンクリートを流動させると共に締め固める(ステップS20)。
この際、締め固め判定部38Cによってコンクリートの締め固めが完了したか否かの判定がなされる(ステップS22)。
制御部38Bは、ステップS22が否定であればステップS22に戻り、ステップS22が肯定であれば、コンクリートの締め固めが完了したので、駆動部32を制御してバイブレータ30の振動を停止させる(ステップS24)。
そして、制御部38Bは、N(Nは1以上の自然数)層目のコンクリートの打設が完了したか否かを判定する(ステップS26)。
完了していなければ、ステップS12に戻り次の打設孔46からのコンクリートの打設を行なう。
完了していれば、制御部38Bは、コンクリート打設型枠22の全域に対するコンクリートの打設が完了したか否かを判定する(ステップS28)。すなわち、図3(F)に示すように、5層目のコンクリート18Eの打設が完了したか否かを判定する。
完了していなければ、ステップS12に戻る。
また、ステップS28でコンクリート打設型枠22の全域に対するコンクリートの打設が完了したと判定されたならば、打設されたコンクリートを養生硬化させ(ステップS30)、次いで、伸縮部材を縮小させることにより型枠本体40をトンネル10の径方向内側に縮小させ、コンクリート打設型枠22を脱枠させ(ステップS32)、一連の作業が終了する。
本実施の形態によれば、コンクリート打設型枠22の外周面の箇所に設けた複数の圧力センサー34から取得した圧力の検出結果に基づいて打設孔46から打設されたコンクリートのトンネル10の周方向および長さ方向に沿った位置を示す位置情報を検出し、位置情報に基づいてコンクリート供給部26およびコンクリート分流機28を制御し予め定められた順番でコンクリート供給部26をコンクリート分流機28を介して次の打設孔46に順次接続していくと共に、位置情報に基づいて駆動部32を制御し打設されたコンクリートに対応するバイブレータ30を予め定められた順番で振動させていくようにした。
したがって、打設されたコンクリートの位置情報に基づいて的確にコンクリートを打設すると共に、打設されたコンクリートをバイブレータ30によって的確に締め固めることができるので、コンクリートの打設および締め固めに際して作業員を不要として省人化を図ることができコンクリートの打設作業および締め固め作業の効率化を図る上で有利となる。
また、従来からコンクリートの打設位置を検出するために用いられていた静電センサーは、コンクリートに接触することによる静電容量の変化を検出するものであることから、静電センサーの検出面に水滴がかかったり、湿度が変化したりすると、検出が不安定になる不利がある。
これに対して本実施の形態では、コンクリートの打設位置を検出するために用いる圧力センサー34は打設されたコンクリートの圧力を検出するものであることから、圧力センサー34に水滴がかかったり、湿度が変化しても検出結果を安定して得ることができる。
したがって、位置情報検出部38Aは、水滴や湿度の影響を受けない圧力センサー34から取得した圧力の検出結果に基づいて打設されたコンクリートの位置情報を正確に検出する上で有利となり、コンクリートの打設作業および締め固め作業の効率化を図る上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、位置情報検出部38Aによる位置情報の検出は、圧力の検出結果が所定の圧力しきい値以上となった圧力センサー34の配置位置に基づいてなされるようにしたので、打設されたコンクリートの位置情報を確実に得る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、制御部38Bは、圧力の検出結果が低いほどコンクリート供給部26からコンクリート分流機28に圧送されるコンクリートの圧送量を増加させ、圧力の検出結果が高いほどコンクリート供給部26からコンクリート分流機28に圧送されるコンクリートの圧送量を減少させるようした。
すなわち、圧力センサー34による圧力の検出結果が低い状態では、コンクリートが圧力センサー34の配置位置に部分的に到達しているものの完全には到達しておらず、コンクリートの圧送量を増加させることがコンクリートの打設速度を高めてコンクリートの打設に要する時間を短縮する上で有利となる。
一方、圧力センサー34による圧力の検出結果が高い状態では、コンクリートが圧力センサー34の配置位置にほぼ到達しており、コンクリートの圧送量を減少させることがコンクリートの打設速度が過剰とならずコンクリートの打設量を適切に制御する上で有利となる。
その結果、コンクリートの圧送時間の短縮を図りつつコンクリートの圧送量(打設速度や打設量)の制御を精度良く行なう上で有利となり、コンクリートの打設作業の効率化を図る上でよりいっそう有利となる。
また、本実施の形態によれば、コンクリート打設型枠22の複数のバイブレータ30の近傍の箇所にバイブレータ30毎に、バイブレータ30からコンクリート打設型枠22に加わる加速度を検出する複数の加速度センサー36を設け、締め固め判定部38Cにより、バイブレータ30の近傍の箇所における加速度の検出結果および振動時間に基づいて算出された締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて該バイブレータ30の近傍のコンクリートの締め固めの完了を判定し、その判定結果に基づいてバイブレータ30の振動を停止させるようにした。
したがって、締め固め判定部38Cによりバイブレータ30毎にバイブレータ30の近傍のコンクリートの締め固めの完了を判定するため、コンクリートの締め固めをきめ細かくかつ精度良く判定することができる。
そのため、コンクリートの締め固めが十分になされているにも拘わらずバイブレータ30を無駄に長時間振動させることがなく、かつ、コンクリートの締め固めが不十分であるにも拘わらずバイブレータ30の振動を早期に停止させてしまうこともなく、制御部38Bによってバイブレータ30の振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上でよりいっそう有利となる。
また、複数の加速度センサー36を、複数のバイブレータ30の近傍のコンクリート打設型枠22の箇所にバイブレータ30毎に設けたので、バイブレータ30によるコンクリートの締め固めをきめ細かく把握する上で有利となり、制御部38Bによってバイブレータ30の振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上でより有利となる。
なお、第1の実施の形態では、制御部38Bによる駆動部32の制御を締め固め判定部38Cの判定結果に基づいて行なう場合について説明した。
しかしながら、締め固め判定部38Cを設ける代わりに、制御部38Bによる駆動部32の制御を締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて行なうことができる。
第1の実施の形態と同様に、複数の加速度センサー36は、複数のバイブレータ30と対応付けられており、制御部38Bは加速度センサー36の配置位置とその加速度センサー36からの加速度の検出結果とを対応付けて認識する機能を有している。
例えば、制御部38Bによる駆動部32の制御を締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて駆動部32の稼働時間を制御することで行っても良い。
具体的には、制御部38Bは、締め固めエネルギーの累積値Etが予め定められたしきい値以上となるように駆動部32の稼働時間を長くしたり、短くしたりすることで駆動部32の制御を行ってもよい。
このようにすることで、締め固めエネルギーの累積値Etによってコンクリートの締め固め状態を把握できるため、第1の実施の形態と同様に、制御部38Bによってバイブレータ30の振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について図1を流用して説明する。
第1の実施の形態では、複数の加速度センサー36を、複数のバイブレータ30の近傍のコンクリート打設型枠22の箇所にバイブレータ30毎に設けた場合について説明した。
これに対して、第2の実施の形態では、複数の加速度センサー36を、複数のバイブレータ30の近傍のコンクリート打設型枠22の箇所と、隣接する2つのバイブレータ30の中間点に対応するコンクリート打設型枠22の箇所とに設ける。
このようにすると、バイブレータ30によるコンクリートの締め固めをきめ細かく把握する上でより一層有利となり、制御部38Bによる駆動部32の制御をより精度良く行なうことができ、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上でより有利となる。
なお、第2の実施の形態においては、複数の加速度センサー36は、複数のバイブレータ30と対応付けられることに加え、隣接する2つのバイブレータ30の中間点と対応付けられており、締め固め判定部38Cは加速度センサー36の配置位置とその加速度センサー36からの加速度の検出結果とを対応付けて認識する機能を有している。
また、この第2の実施の形態においても、締め固め判定部38Cを設ける代わりに、制御部38Bによる駆動部32の制御を締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて行なうことができ、前述したのと同様に、制御部38Bは、締め固めエネルギーの累積値Etが予め定められたしきい値以上となるように駆動部32の稼働時間を長くしたり、短くしたりすることで駆動部32の制御を行ってもよい。
この場合も、上記と同様に、複数の加速度センサー36は、複数のバイブレータ30と対応付けられており、制御部38Bは加速度センサー36の配置位置とその加速度センサー36からの加速度の検出結果とを対応付けて認識する機能を有していることは無論である。
このようにすることで、制御部38Bによってバイブレータ30の振動時間を過不足なく適切に制御でき、コンクリートの打設作業の効率化を図りつつコンクリートの締め固めの品質の向上を図る上で有利となる。
10 トンネル
12 内壁面
1202 地山の壁面
1204 防水シート
1206 コンクリート
14 床版
16 レール
18A-18E コンクリート
20 覆工コンクリート打設装置
22 コンクリート打設型枠
24 打設管
26 コンクリート供給部
28 コンクリート分流機
30 バイブレータ(型枠バイブレータ)
32 駆動部
34 圧力センサー
36 加速度センサー
38 コンピュータ
3802 CPU
3804 ROM
3806 RAM
3808 ハードディスク装置
3810 キーボード
3812 マウス
3814 ディスプレイ
3816 インターフェース
38A 位置検出部
38B 制御部
38C 締め固め判定部
40 型枠本体
4002 側部
4004 上部
41 足場
42 支持部材
44 走行部
4402 車輪
46 打設孔
48 閉鎖板
50 アクチュエータ

Claims (8)

  1. トンネル内に配設され前記トンネルの周方向および長さ方向に沿って間隔をおいて複数の打設孔が形成されたコンクリート打設型枠と、
    外部から供給されたコンクリートを圧送可能なコンクリート供給部と、
    前記コンクリート供給部を前記複数の打設孔に個別可能に接続可能なコンクリート分流機と、
    前記コンクリート打設型枠の内周面の箇所に前記トンネルの周方向および長さ方向に間隔をおいて配置され前記打設孔から打設されたコンクリートに振動を与える複数のバイブレータと、
    前記複数のバイブレータを振動させる駆動部と、
    を備えるトンネル内の覆工コンクリート打設装置であって、
    前記コンクリート打設型枠の外周面の箇所に前記トンネルの周方向および長さ方向に間隔をおいて配置され前記打設孔から打設されたコンクリートから加わる圧力を検出する複数の圧力センサーと、
    前記複数の圧力センサーから取得した前記圧力の検出結果に基づいて前記打設孔から打設されたコンクリートの前記トンネルの周方向および長さ方向に沿った位置を示す位置情報を検出する位置情報検出部と、
    前記位置情報に基づいて前記コンクリート供給部および前記コンクリート分流機を制御し予め定められた順番で前記コンクリート供給部を前記コンクリート分流機を介して次の前記打設孔に順次接続していくと共に、前記位置情報に基づいて前記駆動部を制御し前記打設されたコンクリートに対応する前記バイブレータを予め定められた順番で振動させていく制御部と、
    を備えることを特徴とする覆工コンクリート打設装置。
  2. 前記位置情報検出部による前記位置情報の検出は、前記圧力の検出結果が所定の圧力しきい値以上となった前記圧力センサーの配置位置に基づいてなされる、
    ことを特徴とする請求項1記載の覆工コンクリート打設装置。
  3. 前記制御部は、前記圧力の検出結果が低いほど前記コンクリート供給部から前記コンクリート分流機に圧送されるコンクリートの圧送量を増加させ、前記圧力の検出結果が高いほど前記コンクリート供給部から前記コンクリート分流機に圧送されるコンクリートの圧送量を減少させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の覆工コンクリート打設装置。
  4. 前記コンクリート打設型枠の箇所に設けられ前記バイブレータから前記コンクリート打設型枠に加わる加速度を検出する複数の加速度センサーを備え、
    前記制御部は、前記加速度の検出結果および振動時間から算出された締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて前記駆動部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の覆工コンクリート打設装置。
  5. 前記加速度の検出結果および振動時間から算出された締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて前記コンクリートの締め固めの完了を判定する締め固め判定部を備え、
    前記制御部による前記駆動部の制御は、前記締め固め判定部の判定結果に基づいてなされる、
    ことを特徴とする請求項4記載の覆工コンクリート打設装置。
  6. 前記制御部による前記駆動部の制御は、前記締め固めエネルギーの累積値Etに基づいて前記駆動部の稼働時間を制御することでなされる、
    ことを特徴とする請求項4記載の覆工コンクリート打設装置。
  7. 前記複数の加速度センサーは、前記複数のバイブレータの近傍の前記コンクリート打設型枠の箇所に前記バイブレータ毎に設けられている、
    ことを特徴とする請求項4記載の覆工コンクリート打設装置。
  8. 前記複数の加速度センサーは、前記複数のバイブレータの近傍の前記コンクリート打設型枠の箇所と、隣接する2つの前記バイブレータの中間点に対応する前記コンクリート打設型枠の箇所とに設けられている、
    ことを特徴とする請求項4記載の覆工コンクリート打設装置。
JP2023195131A 2022-11-22 2023-11-16 覆工コンクリート打設装置 Pending JP2024075498A (ja)

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