JP2020055596A - 包装箱 - Google Patents

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Masaru Yamaguchi
優 山口
耕太郎 長原
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Abstract

【課題】圧縮強度の低下を抑制しながら容易に物品を取り出すことができる包装箱を提供する。【解決手段】本発明は、複数の物品Mが詰められる段ボールシート製の包装箱1である。包装箱1は、端壁10や側壁11で形成されている周壁1Wと、側壁11の上端部に第2折曲線L2を介して連設されている上外フラップ14と、上外フラップ14に形成されている取出補助部17と、を備え、中しん9Aは上下方向(段方向)に延びており、取出補助部17は、段方向に沿って延びた垂直折曲線20と、垂直折曲線20を挟んだ流れ方向両側にて傾斜しながら延びた一対の傾斜折曲線21と、を含み、上外フラップ14は、開かれた状態で各折曲線20,21に沿って外側に突き出すように折り曲げられ、側壁11は、上外フラップ14の折り曲げに誘引されて生成された第1仮想線31と一対の第2仮想線32とに沿って外側に突き出すように折れ曲がる。【選択図】図5

Description

本発明は、包装箱に関する。
特許文献1には、側板と蓋板の稜部折目線を跨ぐ2本の切目線の間にロック片を設けた開放ロック付包装箱が開示されている。ロック片は、稜部折目線と平行な基部折目線を介して側板に連設されている。蓋板は稜部折目線で側板の外側に折り返され、二重になったロック片は基部折目線で外側に倒れた姿勢に保持される。これにより、包装箱に収容された物品とロック片との間にユーザが手を入れるスペースが生まれるため、物品を容易に取り出すことができる。
特開2009−298453号公報
しかしながら、上記した包装箱では、ロック片を構成する2本の切目線が、蓋板だけでなく側板にも形成されているため、包装箱の圧縮強度が低下する虞があった。
本発明は、上記課題を解決するために、圧縮強度の低下を抑制しながら容易に物品を取り出すことができる包装箱を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明は、中しんにライナを貼り付けた段ボールシートから形成され、複数の物品が内面に接触または近接した状態に詰められる包装箱であって、複数の壁体によって筒状に形成されている周壁と、前記複数の壁体の少なくとも1つの第1の壁体の一端部に接続折曲線を介して連設され、前記周壁の一端面の一部または全部を閉じるフラップと、前記フラップに形成されている取出補助部と、を備え、前記中しんは、前記接続折曲線と平行な第1方向に直交する第2方向に延びており、前記取出補助部は、前記接続折曲線から前記フラップの先端部に向かって第2方向に沿って延びた垂直折曲線と、前記垂直折曲線を挟んだ第1方向両側にて、前記フラップの基端側から先端部に向かって前記垂直折曲線に近づくように傾斜しながら延びた一対の傾斜折曲線と、を含み、前記フラップは、開かれた状態で、前記垂直折曲線と前記一対の傾斜折曲線とに沿って外側に突き出すように折り曲げられ、前記第1の壁体は、前記フラップの折り曲げに誘引されて前記垂直折曲線からの延長線上に生成された第1仮想線と、前記フラップの折り曲げに誘引されて前記一対の傾斜折曲線の基端側から第2方向に延びるように生成された一対の第2仮想線と、に沿って外側に突き出すように折れ曲がる。
この場合、前記周壁が前記第1の壁体を下方に向けた姿勢とされ、且つ前記フラップが前記第1の壁体と同一平面を成すように開かれた状態において、前記第1の壁体に対向した第2の壁体が引き上げられると、前記フラップは前記垂直折曲線と前記一対の傾斜折曲線とに沿って折り曲げられ、前記第1の壁体は前記第1仮想線と前記一対の第2仮想線とに沿って折り曲げられ、前記第2の壁体と前記物品との隙間が広げられることが好ましい。
この場合、前記垂直折曲線は、前記フラップを第1方向に二等分する位置で前記接続折曲線から前記フラップの先端部までの間に形成されており、前記一対の傾斜折曲線は、前記接続折曲線の両端部から内側に入った位置から前記垂直折曲線の先端部、または前記垂直折曲線の先端部から第1方向外側にずれた位置までの間に斜めに形成されていることが好ましい。
他の場合、前記垂直折曲線は、前記フラップを第1方向に二等分する位置で前記接続折曲線から前記フラップの先端部よりも基端側に入った位置までの間に形成され、前記一対の傾斜折曲線は、前記フラップの第1方向両外側にて前記接続折曲線と平行に形成された一対の平行線部と、前記一対の平行線部の内側端部から前記フラップの先端部に向かって前記垂直折曲線に近づくように斜めに形成された一対の傾斜線部と、を含み、前記フラップは、前記一対の傾斜折曲線に沿って前記周壁の外側に向けて折り曲げられることで、前記垂直折曲線と、前記垂直折曲線から前記フラップの先端部に向かう延長線上に生成された第3仮想線と、前記平行線部と前記傾斜線部との境界部を通って第2方向に延びるように生成された一対の第4仮想線と、に沿って外側に突き出すように折り曲げられ、前記第1の壁体は、前記第1仮想線と、前記一対の第4仮想線からの延長線上に生成された前記一対の第2仮想線と、に沿って外側に突き出すように折り曲げられ、前記物品との隙間を広げられることが好ましい。
これらの場合、前記周壁の内部には、前記複数の物品が第1方向に並べられて詰められており、前記一対の傾斜折曲線または前記一対の傾斜線部は、隣り合う前記物品同士の境界に対応する位置から前記フラップの先端部に向かって斜めに延びていることが好ましい。
本発明によれば、包装箱(壁体)の圧縮強度の低下を抑制しながら容易に物品を取り出すことができる。
本発明の第1実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱の上方のフラップを開いた状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱を横臥姿勢とした状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る包装箱の取出補助部の作用を説明する斜視図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱の上方のフラップを開いた状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱の取出補助部の作用を説明する斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る包装箱の取出補助部の作用を説明する(隙間を示す)斜視図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る包装箱の取出補助部の作用を説明する(隙間を示す)斜視図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向は、左右方向に直交し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態:包装箱の概要]
図1および図2を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。
図1に示すように、包装箱1は、略直方体状に形成されている。包装箱1は、略角筒状の周壁1Wの上端面および下端面を閉じることで封緘されるA式の箱である。包装箱1の内部には、複数(例えば、10個)の物品M(図3参照)が包装箱1の内面に接触(または近接)した状態に詰められている。物品Mは、例えば、略直方体状の小箱であり、複数の物品Mは、左右方向に5行、前後方向に2列の格子状に並べられ、包装箱1の内部に密に詰め込まれている(図3参照)。
包装箱1は、図2に示すブランク5を組み立てることで形成される。包装箱1(ブランク5)は、例えば、波状の中しん9Aの表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図3参照)とを貼り付けた紙製の両面段ボールシートから形成されている。ブランク5は、例えば、一枚の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。なお、図2は、表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向(中しん9A)に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、「上(天)」、「下(底)」およびこれに類する用語は、包装箱1を組み立てた状態(組立状態)における上(天)、下(底)およびこれに類する概念を指している。また、請求項でいう「第2方向」とは段方向または上下方向を指し、請求項でいう「第1方向」とは流れ方向または左右方向を指している。
[ブランク]
図2に示すように、ブランク5は、一対の端壁10(壁体)と、一対の側壁11(壁体)と、継代片12と、一対の上内フラップ13と、一対の上外フラップ14(フラップ)と、一対の下内フラップ15と、一対の下外フラップ16と、を含んでいる。
<端壁,側壁>
一対の端壁10と一対の側壁11とは、第1折曲線L1を介して交互に連設されている。端壁10は、側壁11よりも流れ方向に幅狭い略長方形状に形成されている。継代片12は、側壁11の流れ方向端部に第1折曲線L1を介して連設されている。
<上内フラップ,上外フラップ>
一対の上内フラップ13は、一対の端壁10の段方向一端部(上端部)に第2折曲線L2を介して連設されている。上内フラップ13は、端壁10の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上内フラップ13の段方向の寸法(延出寸法)は、端壁10の流れ方向の寸法の略半分に設定されている。一対の上外フラップ14は、一対の側壁11の段方向一端部(上端部)に第2折曲線L2(接続折曲線)を介して連設されている。上外フラップ14は、側壁11の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上外フラップ14の段方向の寸法(延出寸法)は、上内フラップ13の延出寸法と略同一である。
<下内フラップ,下外フラップ>
一対の下内フラップ15は、一対の端壁10の段方向他端部(下端部)に第3折曲線L3を介して連設されている。一対の下外フラップ16は、一対の側壁11の段方向他端部(下端部)に第3折曲線L3を介して連設されている。下内フラップ15は上内フラップ13と略同一形状に形成され、下外フラップ16は上外フラップ14と略同一形状に形成されている。
なお、第1〜第3折曲線L1〜L3は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰した汎用罫線である。汎用罫線は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。上記した第1〜第3折曲線L1〜L3は、汎用罫線に限らず、汎用罫線上に複数の切目を所定間隔に形成したリード罫線等、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
<取出補助部>
図2に示すように、ブランク5には、開封した包装箱1から物品Mを容易に取り出すための一対の取出補助部17が形成されている。一対の取出補助部17は、一対の上外フラップ14に形成されている。なお、一対の取出補助部17は同一構造であるため、以下、1つの取出補助部17について説明する。
取出補助部17は、垂直折曲線20と、一対の傾斜折曲線21と、を含んでいる。
(垂直折曲線)
垂直折曲線20は、第2折曲線L2から上外フラップ14の先端部に向かって段方向に沿って延びている。垂直折曲線20は、第2折曲線L2(第1方向)に対して直交する方向(第2方向)に直線的に延設されている。垂直折曲線20は、複数の切目を所定間隔で並べたミシン刃線である。垂直折曲線20は、上外フラップ14を流れ方向に二等分する位置で第2折曲線L2から上外フラップ14の先端部までの間に形成されている。なお、垂直折曲線20が第2折曲線L2から上外フラップ14の先端部までの間に形成されるとは、垂直折曲線20が、第2折曲線L2と上外フラップ14の先端部とに接している(達している)ことを要求されるものではなく、第2折曲線L2から上外フラップ14の先端部までの間の何れかに形成されることを意味している。第1実施形態では、垂直折曲線20の基端部は第2折曲線L2には接しておらず、垂直折曲線20の先端部は上外フラップ14の先端部(辺)に接していない。
なお、本明細書において、「平行」、「直交」、「二等分」等の表現、またはこれらに類する表現は、厳密に平行、直交、二等分であることを要求するものではなく、製造上の誤差を含むことを許容する意味である。
(傾斜折曲線)
一対の傾斜折曲線21は、垂直折曲線20を挟んだ流れ方向両側に形成されている。一対の傾斜折曲線21は、上外フラップ14の基端側から先端部に向かって垂直折曲線20に近づくように傾斜しながら直線的に延びている。つまり、一対の傾斜折曲線21は、互いに異なる向きに傾き、垂直折曲線20を軸とした線対称となるように形成されている。一対の傾斜折曲線21は、第2折曲線L2に対して略45度の角度で傾いたミシン刃線である。一対の傾斜折曲線21は、第2折曲線L2の両端部から内側に入った位置から垂直折曲線20の先端部までの間に斜めに形成されている。なお、上記した垂直折曲線20と同様に、各傾斜折曲線21は、第2折曲線L2と上外フラップ14の先端部とに接している(達している)ことを要求されるものではなく、第2折曲線L2から上外フラップ14の先端部までの間の何れかに形成されていればよい。第1実施形態では、各傾斜折曲線21の基端部は第2折曲線L2には接しておらず、各傾斜折曲線21の先端部は上外フラップ14の先端部(辺)に接していない。一対の傾斜折曲線21は、垂直折曲線20の先端部と交差(接触)する斜線上に形成されている。
[包装箱の封緘]
次に、図1および図3を参照して、包装箱1の封緘手順(組立手順)について説明する。図3は包装箱1の上方のフラップ13,14を開いた状態を示す斜視図である。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が包装箱1を組み立てる場合について説明する。また、端壁10と側壁11とは第1折曲線L1に沿って折り曲げられ、且つ継代片12は端壁10の内面に接着剤で接着されており、包装箱1は折り畳まれた状態であるものとする。
まず、作業者は、一対の端壁10と一対の側壁11とを第1折曲線L1で略直角に折り曲げる。この状態で、一対の端壁10は左右方向に対向して配置され、一対の側壁11は前後方向に対向して配置される(図1参照)。一対の端壁10と一対の側壁11とによって略角筒状の周壁1Wが形成される。
次に、作業者は、一対の下内フラップ15を第3折曲線L3で周壁1Wの内側に折り曲げた後、一対の下外フラップ16を第3折曲線L3で周壁1Wの内側に折り曲げる。この状態で、一対の下内フラップ15の先端部は、互いに離間している(図1参照)。一対の下外フラップ16は、先端同士を突き合せた状態で一対の下内フラップ15に重ねられる。また、作業者は、一対の下外フラップ16の突き合せ部から一対の端壁10の下部まで粘着テープ(図示せず)を貼り付ける。以上によって、一対の下外フラップ16等が周壁1Wの下面開口(下端面の全部)を閉じて、包装箱1の底面が形成される。
次に、図3に示すように、作業者は、周壁1Wの上端面(上面開口)から内部(底面上)に複数の物品Mを入れる。既に述べたように、包装箱1には、10個の略直方体状の物品Mが、左右方向に5行、前後方向に2列の格子状に並べられて詰め込まれる。ここで、一対の傾斜折曲線21の基端部から第2折曲線L2まで延長した線は、左側で隣接する2つの物品Mの境界と、右側で隣接する2つの物品Mの境界とに略一致するように配置されている。すなわち、一対の傾斜折曲線21は、隣り合う物品M同士の境界に対応する位置から上外フラップ14の先端部に向かって斜めに延びている。
次に、図1に示すように、作業者は、一対の上内フラップ13を第2折曲線L2で周壁1Wの内側に折り曲げた後、一対の上外フラップ14を第2折曲線L2で周壁1Wの内側に折り曲げる。この状態で、一対の上内フラップ13の先端部は、互いに離間している。一対の上外フラップ14は、先端同士を突き合せた状態で一対の上内フラップ13に重ねられる。また、作業者は、一対の上外フラップ14の突き合せ部から一対の端壁10の上部まで粘着テープを貼り付ける。
以上によって、一対の上外フラップ14等が周壁1Wの上面開口(上端面の全部)を閉じて、包装箱1の天面が形成される。つまり、包装箱1は封緘された状態になる(図1参照)。封緘された包装箱1は、複数積み重ねられた状態で保管されたり運搬されたりする。なお、各々の外フラップ14,16は、粘着テープで固定されていたが、これに代えて、接着剤で各々の内フラップ13,15に接着されてもよい。
[包装箱の開封および物品の取り出し]
次に、図3ないし図5を参照して、包装箱1の開封から物品Mの取り出しの手順について説明する。図4は包装箱1を横臥姿勢とした状態を示す斜視図である。図5は取出補助部17の作用を説明する斜視図である。
図3に示すように、包装箱1は、一対の上外フラップ14等を上方に向けた起立姿勢とし、一対の上外フラップ14の突き合せ部に貼り付けた粘着テープ(または接着剤)を剥がす、または粘着テープを切断する。そして、一対の上外フラップ14および一対の上内フラップ13を開くことで、包装箱1が開封される。
包装箱1には複数の物品Mが密に詰められているため、周壁1Wの内面と物品Mとの間に手を差し込めるほどの隙間Gが無い。このため、ユーザは物品Mを掴んで包装箱1から取り出すことが難しい。そこで、この包装箱1では、取出補助部17を用いて周壁1Wの内面と物品Mとの間の隙間Gを広げることができる。
具体的に説明すると、図4に示すように、ユーザは、包装箱1を横倒しにして一方の側壁11を下方に向けた横臥姿勢とする。なお、以降の説明では、便宜上、包装箱1を横臥姿勢とした状態で、下方の側壁11を「第1の側壁11(D)」と呼び、第1の側壁11(D)に対向した上方の側壁11を「第2の側壁11(U)」と呼び、2つの側壁11を区別する必要が無い場合には単に「側壁11」と呼ぶこととする。また、これと同様に、包装箱1を横臥姿勢とした状態で、下方の上外フラップ14を「第1の上外フラップ14(D)」と呼び、上方の上外フラップ14を「第2の上外フラップ14(U)」と呼び、2つの上外フラップ14を区別する必要が無い場合には単に「上外フラップ14」と呼ぶこととする。
周壁1W(包装箱1)が第1の側壁11(D)を下方に向けた姿勢(横臥姿勢)とされると、第1の上外フラップ14(D)が第1の側壁11(D)(第1の壁体)と同一平面を成すように開かれた状態になる。なお、図4および図5では、第2の上外フラップ14(U)が、第2の側壁11(U)の外面に重なるように折り返されているが、折り返されていなくてもよい。
図5に示すように、上記の状態において、ユーザは、周壁1Wの上面開口の上側縁部を掴んで第2の側壁11(U)(第2の壁体)を引き上げる(図5の白抜き矢印参照)。すると、第2の側壁11(U)の引き上げ力とは逆方向に複数の物品Mの重さが作用するため、第1の上外フラップ14(D)は、垂直折曲線20と一対の傾斜折曲線21とに沿って外側(下方)に突き出すように折り曲げられる(図5の破線矢印参照)。つまり、第1の上外フラップ14(D)は、垂直折曲線20と一対の傾斜折曲線21とに沿って山折りされて略三角錐状に突出する。第1の上外フラップ14(D)の先端側は、垂直折曲線20と一対の傾斜折曲線21との交点を頂点とした略V字状に折れ曲がる。第1の上外フラップ14(D)の基端側は、第2折曲線L2の両端部、垂直折曲線20および一対の傾斜折曲線21の5点を頂点とする折線状に折れ曲がる。
第1の側壁11(D)は中しん9A(段方向)に沿って折れ易くなっているため、第1の上外フラップ14(D)の折り曲げに連れて、第1の側壁11(D)には自然に折り目が生成される。具体的には、第1の側壁11(D)には、上外フラップ14(D)の折り曲げに誘引されて垂直折曲線20からの延長線上に第1仮想線31が生成される。また、第1の側壁11(D)には、上外フラップ14(D)の折り曲げに誘引されて一対の傾斜折曲線21の基端側(第2折曲線L2側)から段方向に延びるように一対の第2仮想線32が生成される。第1仮想線31と一対の第2仮想線32とは、互いに略平行に、且つ左右方向(流れ方向)に略等間隔に形成された折り目である。そして、第1の側壁11(D)は、第1の上外フラップ14(D)の折り曲げに追従して(誘引されて)、第1仮想線31と一対の第2仮想線32とに沿って外側に突き出すように折れ曲がる。第1の側壁11(D)は、第1の上外フラップ14(D)の基端側と同様に、左右一対の第1折曲線L1、第1仮想線31および一対の第2仮想線32の5点を頂点とする折線状に折れ曲がる。
また、上記したように、各傾斜折曲線21の基端部は隣接する2つの物品Mの境界に対応しているため、各第2仮想線32は隣接する2つの物品Mの境界線に沿って形成されることになる。
第1の側壁11(D)が第1仮想線31と一対の第2仮想線32とに沿って折り曲げられると、第2の側壁11(U)は上方に移動し、複数の物品M(主に左右両側に配置された物品Mを除く左右方向中間領域の物品M)は相対的に下方に移動する(図5の白抜き矢印および破線矢印参照)。この際、各第2仮想線32は隣接する2つの物品Mの境界線上に形成されているため、この隣接する2つの物品Mの間には段差が形成される。以上によって、第2の側壁11(U)と物品Mとの隙間Gが広げられる。正確には、第1の側壁11(D)は、主に一対の第2仮想線32の間の範囲が相対的に下方に移動するため、当該隙間Gは、左右方向両端部よりも中間域にて大きく広げられる。
次に、ユーザは、第2の側壁11(U)と物品Mとの隙間Gに手を入れ、物品Mを掴んで取り出す。他にも、隙間Gは包装箱1の奥側(底面側)まで広げられるため、ユーザは、隙間Gの奥まで手を入れて物品Mの底面に指を掛け、物品Mを手前に引き出してもよい。この場合、第1の上外フラップ14(D)は、引き出された物品Mを受けるためのトレイとして機能する。
以上説明した第1実施形態に係る包装箱1では、垂直折曲線20および一対の傾斜折曲線21が上外フラップ14Aに形成されていた。また、第1の上外フラップ14(D)が各折曲線20,21で折れることに起因して、第1の側壁11(D)が第1仮想線31と一対の第2仮想線32とを生成しながら折り曲げられていた。この構成によれば、第1の側壁11(D)を折り曲げるための折曲線や切目等を第1の側壁11(D)に形成する必要が無くなるため、折曲線等の形成に伴う第1の側壁11(D)の圧縮強度の低下を抑制することができる。また、第1の側壁11(D)が各仮想線31,32で折れ曲がることで、周壁1W(第2の側壁11(U))の内面と物品Mとの隙間Gを大きく開くことができる。これにより、ユーザは隙間Gに手を入れ易くなるため、容易に物品Mを取り出すことができる。
また、第1実施形態では、第1の上外フラップ14(D)を開いた包装箱1を横臥姿勢とし、第2の側壁11(U)を引き上げに伴って物品Mの重さを第1の側壁11(D)に作用させることで、第1の上外フラップ14(D)が各折曲線20,21で折れる構成とした。この構成によれば、第1の側壁11(D)が各仮想線31,32で折れるため、物品Mを下方に相対移動させることができ、第2の側壁11(U)と物品Mとの間の隙間Gを広げることができる。これにより、ユーザは隙間Gに手を入れて物品Mの取出作業を容易に行うことができる。また、ユーザは隙間Gの奥まで手を入れることができるため、物品Mの底面に指を掛け、第1の上外フラップ14(D)をトレイ代わりにして物品Mを手前に引き出すことができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1によれば、各第2仮想線32が隣り合う物品M同士の境界線に沿って形成されるため、物品Mが各第2仮想線32を跨いで第1の側壁11(D)に接触することが防止される。これにより、下方に相対移動した物品Mが第1の側壁11(D)に沿って接触することも可能になるため、周壁1Wの内部での物品Mの移動量が最大化され、第2の側壁11(U)と物品Mとの間に最大限の隙間Gを形成することができる。その結果、ユーザは隙間Gに手を入れ易くなるため、容易に物品Mを取り出すことができる。
なお、第1実施形態に係る包装箱1では、一対の傾斜折曲線21が、その先端部を垂直折曲線20の先端部と交差する斜線上に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、一対の傾斜折曲線21は、第2折曲線L2の両端部から内側に入った位置から、垂直折曲線20の先端部から流れ方向外側にずれた位置までの間に斜めに形成されてもよい(第1変形例)。つまり、一対の傾斜折曲線21の先端部は、垂直折曲線20の先端部から左右方向(流れ方向)両外側に離れていてもよい。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、一対の傾斜折曲線21が直線状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、一対の傾斜折曲線21は、左右方向(流れ方向)外側に膨らむように湾曲していてもよい(第2変形例)。また、これとは逆に、一対の傾斜折曲線21は、左右方向(流れ方向)内側に窪むように湾曲していてもよい(図示せず)。
なお、第1実施形態(第1および第2変形例を含む。以下同じ。)に係る包装箱1では、一対の上外フラップ14に一対の取出補助部17が形成されていたが、これに限らず、一対の上外フラップ14の何れか一方に1つの取出補助部17が形成されてもよい。また、上外フラップ14に加えて/代えて、一対の上内フラップ13の少なくとも何れか一方に取出補助部17が形成されてもよい(図示せず)。また、上方のフラップ13,14に加えて/代えて、下方のフラップ15,16の少なくとも何れか1つに取出補助部17が形成されてもよい(図示せず)。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、垂直折曲線20の両端部が、第2折曲線L2と上外フラップ14の先端部とに接していなかったが、これに限らず、垂直折曲線20は、第2折曲線L2と上外フラップ14の先端部(辺)とに交差(接触)するように形成されてもよい。これと同様に、各傾斜折曲線21は、第2折曲線L2と上外フラップ14の先端部(または垂直折曲線20の先端部)とに交差(接触)するように形成されてもよい。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、傾斜折曲線21の傾斜角度が第2折曲線L2に対して略45度に設定されていたが、本発明はこれに限定されない。傾斜折曲線21の傾斜角度は、鋭角となる範囲で自由に設定することができる。
また、第1実施形態に係る包装箱1では、物品Mの重さを利用して第1の上外フラップ14(D)と第1の側壁11(D)とが折り曲げられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、物品Mが軽い場合には、ユーザは、横臥姿勢とした包装箱1の第1の上外フラップ14(D)を一方の手で押さえ、他方の手で第2の側壁11(U)を持ち上げてもよい。
また、第1実施形態に係る包装箱1は、横臥姿勢とされて物品Mの取出作業が行われていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、包装箱1を起立姿勢とした状態で、一方の上外フラップ14を一方の側壁11と同一平面を成すように開いて(延ばして)物品Mの取出作業を行ってもよい(図示せず)。この場合、一方の上外フラップ14が各折曲線20,21で折り曲げられ、且つ一方の側壁11が各仮想線31,32で折り曲げられ、この一方の側壁11と物品Mとの間の隙間Gが広げられることになる。
[第2実施形態]
次に、図8ないし図10を参照して、第2実施形態に係る包装箱2の構成について説明する。図8は包装箱2を示す斜視図である。図9は包装箱2のブランク6を示す平面図である。図10は上方のフラップ13,14を開いた状態を示す斜視図である。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る包装箱1と同一の構成には同一の符号を付し、包装箱1と同一の構成またはそれに対応する構成の説明は省略する。
図8および図10に示すように、包装箱2はA式の箱であり、包装箱1の内部には複数の物品Mが詰め込まれている。
<取出補助部>
図9に示すように、第2実施形態に係る包装箱2(ブランク6)では、開封した包装箱2から物品Mを容易に取り出すための4つの取出補助部18が形成されている。4つの取出補助部17は、一対の上内フラップ13と一対の上外フラップ14に形成されている。各上内フラップ13に形成された取出補助部18は、各上外フラップ14に形成された取出補助部18よりも流れ方向に幅狭く形成されている。なお、4つの取出補助部18は、幅の違いがあるものの略同一構造であるため、以下、1つの上外フラップ14に形成された1つの取出補助部18について説明する。
取出補助部18は、垂直折曲線22と、一対の傾斜折曲線23と、を含んでいる。
(垂直折曲線)
垂直折曲線22は、上外フラップ14を流れ方向に二等分する位置で第2折曲線L2から上外フラップ14の先端部よりも基端側に入った位置までの間に形成されている。詳細には、垂直折曲線22は、上外フラップ14の延出寸法の半分よりも基端側(第2折曲線L2側)に形成されている。垂直折曲線22は、第2折曲線L2に対して直交する方向に直線的に延びたミシン刃線である。
(傾斜折曲線)
一対の傾斜折曲線23は、垂直折曲線22を軸とした線対称となるように形成されている。一対の傾斜折曲線23は、一対の平行線部23Aと、一対の傾斜線部23Bと、を含んでいる。一対の平行線部23Aは、上外フラップ14の流れ方向両外側にて第2折曲線L2と平行に形成されている。一対の傾斜線部23Bは、一対の平行線部23Aの内側端部から上外フラップ14の先端部に向かって垂直折曲線22に近づくように斜めに形成されている。各平行線部23Aおよび各傾斜線部23Bは、直線的に延びたミシン刃線である。一対の平行線部23Aは、上外フラップ14の流れ方向両端部から互いに接近するように延びている。一対の傾斜線部23Bは、垂直折曲線22の先端部と交差(接触)するように形成されている。
以上説明したブランク6から包装箱2が組み立てられ、複数の物品Mが詰め込まれる(図10参照)。包装箱2の封緘手順(組立手順)は、第1実施形態に係る包装箱1の封緘手順と同様であるため、その説明は省略する。ここで、一対の傾斜線部23Bの基端部(一対の平行線部23Aと一対の傾斜線部23Bとの交差部分である一対の境界部23C)は、左側で隣接する2つの物品Mの境界と、右側で隣接する2つの物品Mの境界とに略一致するように配置されている(図10参照)。すなわち、一対の傾斜線部23Bは、隣り合う物品M同士の境界に対応する位置から上外フラップ14の先端部に向かって斜めに延びている。
[包装箱の開封および物品の取り出し]
次に、図10ないし図12を参照して、包装箱2の開封から物品Mの取り出しの手順について説明する。図11は包装箱2の取出補助部18の作用を説明する斜視図である。図12は取出補助部18の作用を説明する(隙間Gを示す)斜視図である。
図10に示すように、包装箱2は、第1実施形態に係る包装箱1と同様に、起立姿勢とされ、上面の粘着テープを剥がす等して上方の各フラップ13,14を開くことで開封される。
次に、図11に示すように、ユーザは、開封された包装箱1を起立姿勢としたまま、一方の上外フラップ14を一対の傾斜折曲線23に沿って周壁2Wの外側に折り返す。この上外フラップ14は、一対の傾斜折曲線23に沿って側壁11の表面に重なるように略180度折り返される。なお、以降の説明では、便宜上、傾斜折曲線23で折り返される上外フラップ14を「第1の上外フラップ14(A)」と呼び、2つの上外フラップ14を区別する必要が無い場合には単に「上外フラップ14」と呼ぶこととする。また、これと同様に、第1の上外フラップ14(A)が接続された側壁11を「第1の側壁11(A)」と呼び、2つの側壁11を区別する必要が無い場合には単に「側壁11」と呼ぶこととする。
折り重ねられた第1の上外フラップ14(A)は、垂直折曲線22に沿って外側に突き出すように折り曲げられる。また、第1の上外フラップ14(A)は中しん9Aに沿って折れ易くなっているため、第1の上外フラップ14(A)の折り返しに連れて、第1の上外フラップ14(A)には自然に折り目が生成される。具体的には、第1の上外フラップ14(A)には、垂直折曲線22から第1の上外フラップ14(A)の先端部に向かう延長線上に第3仮想線33が生成される。また、第1の上外フラップ14(A)には、平行線部23Aと傾斜線部23Bとの境界部23Cを通って段方向に延びるように一対の第4仮想線34が生成される。そして、第1の上外フラップ14(A)は、折り返しに追従して、垂直折曲線22と、第3仮想線33と、一対の第4仮想線34と、に沿って外側に突き出すように折り曲げられる。
図11および図12に示すように、第1の側壁11(A)は、第1仮想線31と、第1の上外フラップ14(A)の折り返しに誘引されて一対の第4仮想線34からの延長線上に生成された一対の第2仮想線32と、に沿って外側に突き出すように折り曲げられる。第1の側壁11(A)と第1の上外フラップ14(A)とは、互いに重なり合って、左右両端部、垂直折曲線22および一対の境界部23Cの5点を頂点とする折線状に折れ曲がる。以上によって、第1の側壁11(A)は、物品Mとの隙間Gを広げられた状態になる。
次に、ユーザは、第1の側壁11(A)と物品Mとの隙間Gに手を入れ、物品Mを掴んで取り出す。
以上説明した第2実施形態に係る包装箱2では、第1の上外フラップ14(A)が一対の傾斜折曲線23に沿って外側に折り返されることで、折り重ねられた第1の上外フラップ14(A)と第1の側壁11(A)とが自動的に各折曲線等22,31〜34で折り曲げられる構成とした。この構成によれば、第1の上外フラップ14(A)の折り返しに連動して、第1の側壁11(A)と物品Mとの間の隙間Gを広げることができる。
なお、第2実施形態に係る包装箱2では、第1の上外フラップ14(A)が一対の傾斜折曲線23に沿って側壁11(A)の表面に重なるように折り返されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図13に示すように、第1の上外フラップ14(A)は、側壁11(A)と略直角を成すように折り曲げられてもよい(変形例)。このように、第1の上外フラップ14(A)は、一対の傾斜折曲線23に沿って周壁2Wの外側に向けて折り曲げられることで、垂直折曲線22と、第3仮想線33と、一対の第4仮想線34と、に沿って外側に突き出すように折り曲げられる。また、第1の側壁11(A)は、一対の傾斜折曲線23に沿った第1の上外フラップ14(A)の折り曲げに誘引されて生成された第1仮想線31と一対の第2仮想線32とに沿って外側に突き出すように折り曲げられ、その結果、物品Mとの隙間Gが広がる。なお、第1の上外フラップ14(A)は、第1の側壁11(A)と同一平面を成すように開かれた状態から外側に向かって90度前後折り曲げることが好ましい。
また、第2実施形態(上記の変形例を含む。以下同じ。)に係る包装箱2は、起立姿勢とされて物品Mの取出作業が行われていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、包装箱2を横臥姿勢とした状態で、物品Mの取出作業が行われてもよい(図示せず)。この場合、横臥姿勢で上方に位置する上外フラップ14が一対の傾斜折曲線23に沿って周壁2Wの外側に折り返される。また、包装箱2は、上内フラップ13に形成された取出補助部18を用いて物品Mの取出作業が行われてもよい(図示せず)。
また、第2実施形態に係る包装箱2では、上方のフラップ13,14に4つの取出補助部18が形成されていたが、これに限らず、上方のフラップ13,14の少なくとも何れか1つに取出補助部17が形成されていればよい。また、上方のフラップ13,14に加えて/代えて、下方のフラップ15,16の少なくとも何れか1つに取出補助部17が形成されてもよい(図示せず)。
なお、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、垂直折曲線20,22および傾斜折曲線21,23がミシン刃線であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、垂直折曲線20,22および傾斜折曲線21,23は、汎用罫線やリード罫線等、段ボールシートを折り曲げるための線であれば如何なるものでもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、一対の傾斜折曲線21(一対の傾斜線部23B)の基端部が、隣り合う物品M同士の境界に対応して配置されていたが、これに限らず、隣り合う物品M同士の境界からずれていてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、一対の上外フラップ14(一対の下外フラップ16)が、周壁の上端面(下端面)の全部を閉じていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の上外フラップ14(一対の下外フラップ16)は、その先端部を互いに離間させ、周壁1Wの上端面(下端面)の一部を閉じるように形成されてもよい。また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2では、一対の上外フラップ14(一対の下外フラップ16)が設けられていたが、これに限らず、1つの上外フラップ14(下外フラップ16)が一対の側壁11(第1の壁体)の何れか一方に第2折曲線L2を介して連設されてもよい。この場合、1つの上外フラップ14(下外フラップ16)が周壁1Wの上端面(下端面)の一部または全部を閉じるように形成される。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2は、所謂A式の段ボール箱であったが、本発明はこれに限定されない。包装箱1,2の少なくとも上面が各フラップ13,14で閉じられる形式の箱であればよく、例えば、包装箱の底面は、アメリカンロック等の組底であってもよいし、一枚の板で形成されてもよい。
また、第1および第2実施形態に係る包装箱1,2は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1,2 包装箱
1W,2W 周壁
9A 中しん
9B 表ライナ
9C 裏ライナ
10 端壁(壁体)
11 側壁(壁体、第1の壁体、第2の壁体)
13 上内フラップ(フラップ)
14 上外フラップ(フラップ)
17,18 取出補助部
20,22 垂直折曲線
21,23 傾斜折曲線
23A 平行線部
23B 傾斜線部
23C 境界部
31 第1仮想線
32 第2仮想線
33 第3仮想線
34 第4仮想線
G 隙間
L2 第2折曲線
M 物品

Claims (5)

  1. 中しん(9A)にライナ(9B,9C)を貼り付けた段ボールシートから形成され、複数の物品(M)が内面に接触または近接した状態に詰められる包装箱(1,2)であって、
    複数の壁体(10,11)によって筒状に形成されている周壁(1W,2W)と、
    前記複数の壁体の少なくとも1つの第1の壁体(11)の一端部に接続折曲線(L2)を介して連設され、前記周壁の一端面の一部または全部を閉じるフラップ(14)と、
    前記フラップに形成されている取出補助部(17,18)と、を備え、
    前記中しんは、前記接続折曲線と平行な第1方向に直交する第2方向に延びており、
    前記取出補助部は、
    前記接続折曲線から前記フラップの先端部に向かって第2方向に沿って延びた垂直折曲線(20,22)と、
    前記垂直折曲線を挟んだ第1方向両側にて、前記フラップの基端側から先端部に向かって前記垂直折曲線に近づくように傾斜しながら延びた一対の傾斜折曲線(21,23)と、を含み、
    前記フラップは、開かれた状態で、前記垂直折曲線と前記一対の傾斜折曲線とに沿って外側に突き出すように折り曲げられ、
    前記第1の壁体は、前記フラップの折り曲げに誘引されて前記垂直折曲線からの延長線上に生成された第1仮想線(31)と、前記フラップの折り曲げに誘引されて前記一対の傾斜折曲線の基端側から第2方向に延びるように生成された一対の第2仮想線(32)と、に沿って外側に突き出すように折れ曲がることを特徴とする包装箱。
  2. 前記周壁が前記第1の壁体を下方に向けた姿勢とされ、且つ前記フラップが前記第1の壁体と同一平面を成すように開かれた状態において、前記第1の壁体に対向した第2の壁体(11)が引き上げられると、前記フラップは前記垂直折曲線と前記一対の傾斜折曲線とに沿って折り曲げられ、前記第1の壁体は前記第1仮想線と前記一対の第2仮想線とに沿って折り曲げられ、前記第2の壁体と前記物品との隙間(G)が広げられることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記垂直折曲線は、前記フラップを第1方向に二等分する位置で前記接続折曲線から前記フラップの先端部までの間に形成されており、
    前記一対の傾斜折曲線は、前記接続折曲線の両端部から内側に入った位置から前記垂直折曲線の先端部、または前記垂直折曲線の先端部から第1方向外側にずれた位置までの間に斜めに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記垂直折曲線は、前記フラップを第1方向に二等分する位置で前記接続折曲線から前記フラップの先端部よりも基端側に入った位置までの間に形成され、
    前記一対の傾斜折曲線は、
    前記フラップの第1方向両外側にて前記接続折曲線と平行に形成された一対の平行線部(23A)と、
    前記一対の平行線部の内側端部から前記フラップの先端部に向かって前記垂直折曲線に近づくように斜めに形成された一対の傾斜線部(23B)と、を含み、
    前記フラップは、前記一対の傾斜折曲線に沿って前記周壁の外側に向けて折り曲げられることで、前記垂直折曲線と、前記垂直折曲線から前記フラップの先端部に向かう延長線上に生成された第3仮想線(33)と、前記平行線部と前記傾斜線部との境界部(23C)を通って第2方向に延びるように生成された一対の第4仮想線(34)と、に沿って外側に突き出すように折り曲げられ、
    前記第1の壁体は、前記第1仮想線と、前記一対の第4仮想線からの延長線上に生成された前記一対の第2仮想線と、に沿って外側に突き出すように折り曲げられ、前記物品との隙間(G)を広げられることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  5. 前記周壁の内部には、前記複数の物品が第1方向に並べられて詰められており、
    前記一対の傾斜折曲線または前記一対の傾斜線部は、隣り合う前記物品同士の境界に対応する位置から前記フラップの先端部に向かって斜めに延びていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装箱。
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